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ほっといたら100年は生きるワニの島(作者 碧依
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「ヤッホーみんな!時世の流れはチェックしてる?」

 グリモアベースにてぽーんぽんと跳ね回るビーチボール、もとい海ということで水着仕様のブランカ・パインはその場にいる猟兵達にそう尋ねてから話を切り出した。

「アタシはあんまりしっかりしてなかったんだけどねぇ、ちょっとしたことでグリードオーシャンに関する予知がぽーんって出てきたんだよね。ってわけで、今日はグリードオーシャンの無人島にご案内するよ!」

 グリードオーシャン。新たに猟兵達に道が開かれた、海と島々の世界。
 この世界では特殊な気象条件故かグリモア猟兵の能力が阻害されているため、既に知られた場所伝いでなければ予知が効かない。また、猟兵を飛ばす召喚能力も現時点では制限されるため、サムライエンパイアから持ち込んだ鉄甲船に乗って目的の場所に行く必要がある。

「まずは予知の内容だけど、無人島に隠されたメガリスを見つけたんだよ。メビウスの輪みたいにねじれた、指につけ辛そうな銀色の指輪が無人島に一つだけある山の山頂に埋まってるらしくてねー。皆にはそれを確保しに行ってもらいたいんだよ。
 でも、コンキスタドール……グリードオーシャンのオブリビオンがね、そのメガリスに狙いをつけてるみたいだから――まとめると、メガリスを探して横取りしようとして来るやつぶっ放してがっちり確保してほしい!って感じだね」

 やってほしい事を伝えた後に、ブランカは現場の詳細な説明に入る。
 今回行くことになる無人島は楕円形で真ん中に三角形の切り立った山が立つ、シャチやサメが海面近くを泳いでいるような形をしているらしい。
 さほど広くは無い小島と言っていい島だが、メガリスの影響で生き物たちが頑健化しており、食料として狩られる以外の死亡ルートが存在しない状況らしい。

「これで何が起こってるかって言うとね、現在島の頂点に立つワニの楽園と化しているのよね。小さいワニ以外は狩られることが無いって状況のせいで大きく育った連中がひしめいてるのよね」

 メガリスの埋まる山には危険を感じるのか近寄らないらしいが、その分山以外の場所では普通に歩くだけでは突破できないほどにひしめいている。
 メガリスを確保するためには、ワニたちに対処する必要があるだろう。

「あとはー……桜の木がたくさんあるのと、鉄甲船貸してもらう交渉がてら現地で聞いたら遠目でもいつも咲いてるらしいから、サクラミラージュから落ちてきた島っぽいね。年中無休の桜っていったらあそこだし。
 島の名前は付けられてないみたいだから、アタシの独断で"和邇櫻島"って呼ぶことにするよ。捻りはないけど、わかりやすんじゃないかね?」

 その和邇櫻島だが、近くの島から小一時間ほどかかる場所にあるようだ。ゆえに到着まで、猟兵達には鉄甲船で時間を潰してもらう事になる。
 そして、とても重要な事なのだが……メガリスの影響は、島の近くの海まで及んでいる。
 つまり、島の周囲の魚を含む海産物も頑健化して大きく育っている。

「……わかるね? 到着までは!お魚パーティー!!します!!!
 いいお魚が釣れるし、猟兵なら危険生物泳いで来ててもワンパンで倒せるから素潜りで狙ったのを獲ることも出来る!このお魚食べ放題の機会を活かさないわけにはいかないでしょ!
 お魚の料理に強い料理人も船に乗せるから調理はお任せしてオッケー!あ、でもこだわりのある子は自分でお料理するのも良いかもね」

 ブランカ本人は危険回避のため同行しないが、そもそも好物が山盛りの時点で猟兵達の他の時間のつぶし方を考える事も出来なかったらしい。
 熱意を込めてお魚パーティーの事を語るだけ語った後、ふと冷静になったのかコホンと咳払いしてシメに入る。

「んっ……んん……コホン……ま、まあ、本題はお魚で英気を養ってもらった後なんだけど……皆の力が必要な事なのは確かだから、力を貸して欲しい。皆、メガリスの確保、頼んだよ!」





第3章 ボス戦 『海賊キャプテン・シックス』

POW ●『これはサシの勝負だ!手を出すんじゃねえ!』
【指定した対象以外から攻撃を受けた場合、】【自身の寿命を代償に自身の全能力を6倍に】【する呪いのメガリスの力】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD ●『こいつ(ら)はてめえらの好きにしていいぞ!』
【性別種族年齢を問わない屈強な手下たちに】【マヒ・催眠・石化・肉体改造・幻覚・】【物理耐性・魔法耐性・状態異常耐性の能力】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ ●『てめえらの命は無駄にしねえ!』
【手下たちの命と肉体】を使用する事で、【触手・触碗・ひれ・サメ牙】を生やした、自身の身長の3倍の【太さの触手を持つサメ・タコ・イカのキメラ】に変身する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はロニ・グィーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 無事にワニの群れを抜け、山を登った猟兵達は山頂が平たくなっている事に気づくと同時に、その中央に不思議な力があるのを感じた。
 彼らが力のある場所を狙って各々の武器や技で深く穴を掘ると、案内時に聞かされていたのと同じような形の捻じれた環が見つかる。
 これがこの島のメガリスだと全員が認識した直後、猟兵達が登ってきたのとは逆方向からバキバキと木の枝を踏み砕く音が聞こえてきた。

「待っていたぜ!メガリスが出土するこの時を!」

 声とともに現れたのは、海賊であることを主張するかのような格好のコンキスタドール。
 殊更に大きく育ったワニを10匹ほど引き連れたそれは、仮面越しでも伝わる程の憎しみの視線を猟兵達に向けていた。

「穴を掘るワニの手がたりなかったからテメェらに先を越されたが……目を付けたのは俺の方が先だ。返してもらうぜ、俺様のお宝をよ!」

 身勝手な言葉と共に、コンキスタドールことキャプテン・シックスは鞘から半月刀を抜く!
 猟兵達もそれに対峙すべく、戦意の姿勢を取った!
ナーシャ・シャワーズ
ほー、宇宙海賊の上前をはねようってのかい。
ま、海賊ならそれもいいだろう。
だが宝を先に手に入れられなかったから、ってのは情けないね。
奪うなら奪うで最初っからそのつもりでどっしり構えてればいいものを。

おまけにこのか弱い乙女を相手にぞろぞろと手下を引き連れてまあ。
口説きに来るなら一人で来なよ。
ほれほれ、怖いのかい。

さて、何で勝負する?
コインか?飲み比べか?
いやまさかそうじゃあるまい。

私はロマンとスリルって奴が好物でね。
こうやって自分を追い込むのもその一環さ。
逆転劇、ってのは盛り上がるだろう?

このソウル・ガンは魂の力をエネルギーとする。
私の心はいま、激しく燃え上がっているんだ。
お前に耐えられるかな?


「ほー、宇宙海賊の上前をはねようってのかい。ま、海賊ならそれもいいだろう」

 身構える者たちの中、コンキスタドールの登場した方向に踏み出したのはナーシャ・シャワーズである。彼女はユーベルコードを静かに発動させ、力の原型めいたものが己の中で揺蕩う感覚と共に歩みを進める。
 続こうとした猟兵に留まるように手ぶりで伝えながら、ナーシャは敵に向けて言葉を重ねた。

「だが、宝を先に手に入れられなかったから、ってのは情けないね。奪うなら奪うで最初っからそのつもりでどっしり構えてればいいものを」
「ああ゛っ?!なんだお前は!一人で俺達を相手取ろうってか?」

 宇宙と海、違う場所での活動ではあるが海賊である上で情けないと言われたキャプテン・シックスはその威を取り戻そうとするかのように後ろのワニ達に威嚇させる……が、当然ナーシャはそんなものに恐怖することは無い。
 それどころか、彼女は生温い笑みで受け流しながら挑発めいた言動を続ける。

「おまけにこのか弱い乙女を相手にぞろぞろと手下を引き連れてまあ。口説きに来るなら一人で来なよ。ほれほれ、怖いのかい?」
「……その喧嘩、買ってやる。サシで勝負と行こうじゃねえか!」

 馬鹿にされた怒りからか、ユーベルコードの発動すらも忘れたキャプテン・シックスは腰を落とし、抜き身の半月刀を構えて低い姿勢で駆ける!

「さて、何で勝負する?コインか?飲み比べか?いやまさか、そうじゃあるまい。」

 急接近したキャプテン・シックスが半月刀を振り抜く!一体で強大な敵となるタイプのオブリビオンの脚力は強く、それが威力として乗った半月刀で切り裂かれれば半端なダメージでは抑えられない!
 ……そのはずだったのに、ナーシャを切り裂かんとした刃は、空を切っている。
 スピードも力も申し分ないはずの一撃、目で見切ったとしても身体が追い付けぬと自負していたはずの攻撃を外したことにキャプテン・シックスは大きな動揺を見せる!

「なっ?!どこに「私はロマンとスリルって奴が好物でね」

 眼前に居たはずのナーシャの声が、何処からか降ってくる。

「こうやって自分を追い込むのもその一環さ。危機一髪からの逆転劇、ってのは盛り上がるだろう?」
「くそっ、どこだ……!!」

 巡らせる視線が上空近くへと移行した時、ようやく彼はナーシャの姿を捉えた。
 山中の木々、その枝の一つにワイヤーガンを使って飛び移っていたナーシャの腕にはエネルギー銃が装着されている!
 そう、自身の余裕のために敢えて作った不利な状況がキーとなり、ナーシャの身体能力はすでにユーベルコードによってグンと強化されている!それを瞬発力として利用すれば、意識に身体を追いつかせ、敵の想像をはるかに超えた速さだって生み出せるのだ!

「このソウル・ガンは魂の力をエネルギーとする。私の心はいま、激しく燃え上がっているんだ。お前に、耐えられるかな?」

 唖然とする敵に向け、外さぬ狙いでナーシャの一撃が射出される!
 一発逆転にふさわしいロマンの一撃が、キャプテン・シックスを捉え貫き、吹き飛ばした!

「……思いっきり風穴が空いていたから、このまま畳み掛けるのが良さそうだね。次の一撃を任せるよ」

 相手がワニの群れに突っ込むようにしてようやく止まったのを確認したナーシャは、枝から飛び降りると次に向かおうとする猟兵の背を、バトンを渡すかのように軽く叩いた。
大成功 🔵🔵🔵

五曜・うらら
古来より、こういった輩が己の不利を悟ったときにどうするか。
答えは、数を頼りに攻めてくる、ですっ!
いいでしょう、私がお相手いたします!

私の操る刀は宙を舞い、ワニたちを近づけさせません!
いかに面妖な力を得ようと、当たらなければ無意味ですっ!

私の刀を手下と呼ぶのは些か不服ですが……
その力、技。
全て模倣し、そっくりお返しさせていただきましょうっ!
同等の力を宿した刀ならば、あとは実力勝負です!
わにさんたちに恨みはありませんが、これも戦ですっ!
覚悟していただきましょう!

さて、なかなかに負担の大きい技のようですが……
あなたもそろそろ苦しくなってきたのでは?
刀の結界はあなたを捕らえていますっ!
まだ続けますか!


「はいっ!任されました!」

 先手を担った猟兵にそう答えると、幾本もの刀を携えた少女、五曜・うららは真っ直ぐに踏み込み、ワニたちの間から這いだすキャプテン・シックスへと迫る!

(古来より、こういった輩が己の不利を悟ったときにどうするか……答えは、数を頼りに攻めてくる、ですっ!)

 駆けながら、うららは自身の周囲に抜き身の刀を浮かべる!
 そのまま切先を向けると、敵は焦ってユーベルコードを発動させた。

「ぐっ?! おい、手下ども!!こいつはてめえらの好きにしていいぞ!っていうか力をくれてやるからテメェらがこいつをヤれ!!」

 彼の言葉の直後、ワニたちは超常の力で強化され筋肉が歪に盛り上がる!凶暴性を後押しされたそれらは、示されたうららにむけて牙をむいた!

「そう来るのは、わかってましたよ!いいでしょう、私がお相手いたします!」

 キャプテン・シックスの言葉に応じたワニ達に向けて、うららの刀たちが宙を舞う!
 とはいえ、超強化されたワニに今の状態では傷をつけることは叶わない……だが、そのように敵の力を己の刀で受ける事こそが、うららの狙いである!

「……学ばせていただきますっ!」

 己が念動力で操る刀で敵のユーベルコードを受けたうららは、自身のユーベルコードにてそれを学び取る!
 そしてそのように学び取ったユーベルコードを、刀を通して発動する!

「手下の強化ですか……私の刀を手下と呼ぶのは些か不服ですが……その力、技。全て模倣し、そっくりお返しさせていただきましょうっ!」

 うららの支配下にある刀を一時的に手下と定義したことで、ワニ達とぶつかり合う刀すべてが超強化される!
 それ単体で同等の力を得てしまえば、後は自力のぶつかり合い。であれば――野生のワニを、猟兵であるうららが操る刀たちが上回らぬ道理はない!

「わにさんたちに恨みはありませんが、これも戦ですっ!覚悟していただきましょう!」

 多少の数の不利はあるものの、舞う刀たちは難なくワニたちを薙ぎ、穿ち、自由に動けぬほどの負荷を与えていく!

「ぐぅぅっ?!この゛っ……!!もっと、シャンどしねえ゛かっ テメェら゛!!」

 一方で、叫ぶキャプテン・シックスの声は苦しげにくぐもっている。
 代償を伴うユーベルコードを使用した彼の身を、内から縛りつけるような呪縛が苛んでいるのだ。

「……さて、なかなかに負担の大きい技のようですが……あなたもそろそろ苦しくなってきたのでは?」

 うららにも代償である呪縛は襲いかかっているが、彼女自身は己の武器がもつ破魔の力によってそれを軽減している。
 この時点で、持つ技能による負担の差がキャプテン・シックスにも無視できない域に至ろうとしていた。

「刀の結界はあなたを捕らえていますっ!まだ続けますか!」

 うららの声に、侵略者は言葉でも攻撃でもなく、仮面越しの殺意の篭った視線で答えた。
成功 🔵🔵🔴

火土金水・明
「メガリスを渡す訳にはいかないので、こちらも全力で迎え撃ちましょう。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【破魔】と【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【新・ウィザード・ミサイル】で『海賊キャプテン・シックス』を【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。


「こうも好き勝手やられちまうとはなぁ……これじゃあ、ワニ共はまともには生きていけねえ……だが、てめえらの命は無駄にしねえ!俺が直接、お前たちの命を使ってコイツらをやってやるからよ!」

 キャプテン・シックスのユーベルコードが発動!ワニ達の命と肉体が霧のように変化し、キャプテン・シックスへと吸い込まれていく!
 ――良いように使い、使えぬとなったら全てを簒奪する。
 これがコンキスタドールだと言わんばかりのおぞましき行為の果てに、彼の姿はもとの数倍にも膨れ上がった海産物のキメラと言うべき怪物へと変化した!

「ギャハハハハハ!!!どうだ?!多少の穴ぼこや切り傷じゃ、もう俺をどうこうできねえぞ!このままメガリスをいただくぜ!!」
「それは困りますね。メガリスを渡す訳にはいかないので、こちらも全力で迎え撃ちましょう――全ての属性を収束して、今、放つ!」

 魔力を纏いながら次の手を担うように歩み出たのは、火土金水・明!彼女は自身の持つすべての属性を宿した魔力を放つ!
 ユーベルコードの発動直前に仕込まれた高速詠唱の魔法たちと共に、放たれた魔力が一筋の光となって天に向かう。それがぱちんと弾けると、雨のように魔力の矢……新・ウィザード・ミサイルを降り注がせた!

「なんだ?やろうってのかテメ ぇ い゛だだだだっ??!!」

 拡散の動きを見せる矢の一つ一つはそうでもないだろうと油断したキャプテン・シックスだったが、メガリスの呪いも頑強になったはずの皮膚も関係ないといわんばかりに、容赦なく魔法の矢の一本一本が彼を貫いて行く!

 そう、高速詠唱により発動した魔法の正体は、ユーベルコードの強化!それも3つ!
 破魔の付与がキャプテン・シックスの有する呪いのメガリスの影響から矢を守り、鎧無視の付与が分厚い皮を貫き、継続化の付与が矢を敵の肉体の中に留まらせ痛みを長期化させる!
 敵を縫止める事に特化した魔力の矢は、まだ止む事無く降り続ける!

「配下の事を考えずに済むようになったのはありがたいですが、その状態で好きに動かれるのは困ります。動くための余力は、ここでしっかり削らせてもらいますよ」

 メガリスを確保した猟兵が後方にいて、敵にはまだ余裕がある。
 敵には先んじた猟兵達の攻撃による負荷もあるが、それを正しく突くためにも、動きを封じるように全身に痛みを残すべき。
 そう判断した明は、それを行うのに特化した強化を魔力の矢に付与したのだ!

「このぉ……!只じゃ済ませねえぞ!」

 それでもさすがと言うべきか。巨体化し数多の長大な触手を獲た怪物は、明に向けて幾本もの触手を伸ばす!
 ……だが、大半は降り注ぐ魔力の矢によって地に縫い付けられ、辛うじて明のもとに届いたはずの一本も他の触手と同じように空から地へと叩きつけられた!

「なっ?!」
「残念、それは残像です――さて、少しでもダメージを与えて次の方に繋ぎましょう」

 気付けば、数歩離れた位置に移動していた明の言葉の直後。
 怪物の意識が攻撃に向いていた隙を突いて上空へと放たれていた魔力が、ぱちんと弾けて拡散し、再び怪物へと向かって降り注いだ。
大成功 🔵🔵🔵