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学園に少女は消えて

#UDCアース

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#UDCアース


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●融解
 ――ねぇ、知ってる? あの噂。そう、『もう一人の自分』の噂。
 ――ドッペルゲンガーってやつかしら。放課後の学園で、もう一人の自分に遭遇するの。
 ――出会ってしまったらもうおしまい。異次元に連れていかれちゃうんだって。
 いやな噂を思い出したな、と、少女は思った。
 少女は、最近転任してきた女教師に頼まれて、旧校舎の資料室で一人、資料整理を行っていた。放課後の旧校舎には人気は全くなく、否応なしにも不安感と恐怖感をあおる。
 その噂は、最近学園の生徒たちの間で流行しているものだった。なんでも、実際に何名かの生徒が、もう一人の自分と遭遇して行方不明になっているらしい。
 ……とはいえ、こんなものはよくある都市伝説――他愛のない、ただの怪談話だ。行方不明になったという生徒も、実際には存在しないもの――頭で理解はしていても、やはり怖いものは怖い。
 ――と。
 ふと耳に飛び込んできた音に、少女は振り返った。
 水音である。
 びちゃ、びちゃというような音が、あたりに響いたのだ。当然ながら、資料室には水気のある設備はない。
 不可思議な音に、少女はその身をすくめた。心臓は恐怖と緊張で早鐘を打つ。びちゃ、びちゃ、という音は断続的に続き――あろうことか、こちらへと近づいてくるように感じた。
 音が、近づく。少女は極度の緊張と恐怖で叫びそうになるのを、必死にこらえた。やがてその音は、少女の背後へと迫り、停止した。
 静寂。少女は震えながら、ゆっくりと、振り向いた。
 ――最期に少女が見たものは、自分の顔であったという。

●女学院に潜入せよ
「うむ。オブリビオンであるな」
 そういってむにむにと手をこするのは、マイン・ラクーン(一族の頭目・f07082)である。
 なんでも、UDCアースに存在する、とある『お嬢様学園』にて、生徒の集団失踪が発生したのだという。
 失踪した生徒に共通点はなく、人為的な犯行とも思えないため、警察の捜査は暗礁に乗り上げているようだ。だが、世界の真実を知るものは、この裏に邪神の存在を感じ取ることができるだろう。
「というわけで、君たちには、このお嬢様学園に潜入し、調査と邪神の討伐をお願いしたいのである。潜入捜査といっても、そう難しく考える必要はないぞ。偽の身分などは、現地のUDC組織が手配してくれるのだ」
 マインはそう言って、うむ、と頷いた。
「くれぐれも気を付けるのだぞ。では猟兵諸君、バシッと行って、カチッと勝ってくるのだ」
 そういって、マインは猟兵たちを送り出した。


洗井落雲
 お世話になっております。洗井落雲です。
 お嬢様学園にて飛び交う謎の噂と失踪事件。
 見事事件を解決し、裏に潜む邪悪な存在を討伐しましょう。

●最終成功条件
 集団失踪事件を解決する。

●第一章について
 まずはお嬢様学園に潜入し、調査を行いましょう。
 UDC組織がバックアップしてくれるので、潜入するのに特別な苦労は必要ありません。

 以上となります。
 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 冒険 『ごきげんよう お嬢様学園』

POW   :    お嬢様になりきって潜入

SPD   :    普通に潜入

WIZ   :    外部から情報を抜き取る

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●学園調査
 UDCアースへと到着した猟兵たちは、現場となった『お嬢様学園』へと到着した。
 学園には多くの少女たちの姿がある。少女たちには別段、変わった様子は見受けられない。現在起きている少女の失踪事件も、未だ『現実感のない怖い噂』の範疇のようだ。
 だが、このまま事態を放っておいては、その噂はおぞましい現実となって、少女たちに襲い掛かるだろう。それを防げるかは、猟兵たちの活躍にかかっている。
 さぁ、まずは調査から始めよう。
御月鵺・凰麟
保護者:藍染・覚羅

◆心境
わた、し。学校なん、て、初めて、よ…
どき、どき、する、わ。
普段、か、ら、お嬢、様と呼ば、れてい、るけ、どね?

突然、保護者からお嬢様学校へ行きましょう。と言われて
入れられた。

仕事、な、ら…仕方が、ない、わ(そんなこんなな感じで)

◆行動
【POW】
お嬢様に見えるように『変装』して『礼儀作法』で振舞う
あとは『誘惑』したり場合によっては『催眠術』で『情報収集』とか
『忍び足』で『聞き耳』したり動物が居たのなら『動物と話す』などね。

口調だけはたどたどしくなるのは仕方がないの、わ。


藍染・覚羅
お嬢様:御月鵺・凰麟

●心情
ふむ、普通のお嬢様学校に行かせてみるのもよいかもしれません。もちろん仕事でございますが

●行動【SPD】お嬢様の付き添い、もとい執事であるからして問題ないかと思われますが。

●実行
生徒たちからの情報などはお嬢様にお任せしてわたくしめは、学園内にあると思われる防犯カメラとか隠し(監視)カメラとかが観れる部屋を探して『操作・ハッキング・情報収集』でございます。

人が居れば適当に声かけて『催眠術』でも行うとしましょうか

・学園の見取り図などあればよいですが
・行方不明になった生徒たちの足取り、消えた場所などを防犯カメラなど確認してみましょ

●お嬢様と情報と照らし合わせて乗り込んみる



「ごき、げん、よう……」
 しっかりとした所作で、御月鵺・凰麟(黒蒼蘭・f00400)は今この瞬間だけの『同級生』へと一礼をした。
 些かたどたどしい口調は、しかしマイナスの印象となることはなく、凰麟の持つ雰囲気もあり、どこかミステリアスな魅力となって相手を魅了する。
「ごきげんよう。……ええと、転入生……かしら?」
 小首をかしげる少女へ、凰麟はふうわりと頷いた。
「ええ、今日、は、下見に……よかったら、この、学園の事、教えて、欲しい、の。変わった、こと、とか……ない?」
 穏やかな凰麟の微笑に、少女はすこしどぎまぎしつつ、答えた。
「えーと、変わったこと……あ、怖がらないでほしいんだけど、最近ね――」

「……ふむ」
 警備員室でパソコンのディスプレイを眺めながら、藍染・覚羅(クロノスバトラー・f02104)は静かに唸った。ディスプレイには、校内の様々な場所が映し出されている。監視カメラだ。かちり、とマウスを操作すれば、また別の場所が映し出される。覚羅は油断なく画面を睨み、失踪した女生徒の足取りを探っていた。
「……そう、してる、と、危ない人、みたい」
 ふと、覚羅へと、声がかけられた。振り向いてみれば、半眼でこちらを見やる、凰麟の姿があった。
「心外でございますね、お嬢様」
 覚羅はいつもの調子で、そう答えた。
「わたくしめは身を粉にして、事件の解決を図っておりますのに」
「それで、これ?」
 凰麟は両手をあげて、自らの着ている、学園の学生服を見せつけた。どうやら、この事件に取り組むことを決めたのは覚羅であり、凰麟は覚羅に言われるまま、学園にやってきたようだ。
 とはいえ、凰麟自身も悪い気分というわけでもないようで、あるいは、普通の学園に凰麟を連れてくることが、覚羅の目的であったのかもしれないが……真意は本人のみぞ知る、である。
「お似合いでございます、お嬢様」
 覚羅は恭しく一礼をしてから、続けた。
「では、情報の突合せといたしましょう。少しばかり埃っぽい場所、お嬢様にはふさわしくはございませんが……代わりに、茶葉と菓子は良いものを手配しておりますので」
 そういって取り出したカバンには、覚羅の用意したティーセットが入っている。凰麟は頷くと、警備員室のテーブルへと腰かけた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

當良邑・祈
【POW】
義足を隠すために車椅子に乗って、布で足を覆う。

年齢的に生徒として潜入するが、通学経験のない自分が普通の生徒として振る舞うのは無理がある。

言い方は悪いが最初から浮いた存在であれば…

難点もあるが調査の上で利点もある。
・人に案内を頼みやすい 本気になればずっと速く駆けれる手前、人に押してもらうのはだましているようで気が引けるが
・確実にサボれる授業が存在する 潜入がある程度の日数にならないと意味はないが、自由に動けるタイミングが確定しているのは良い
・警戒されない 敵の知性の程度、オブリビオン以外に手引きした人間がいるかはわからないが

もともとあまり使わなかったが車椅子に乗るのはいつぶりだろう



「……こっちの道は使わないんですか?」
 体育館からの帰り道。『車椅子の転校生』を装った當良邑・祈(サイボーグの化身忍者・f09602)は、移動の補助をしてくれた女生徒へ、そう告げた。
 少女は遠回りをするルートを選択したのだ。祈が示したルートは、例えば汚れているとか、通行止めになっているとか、そう言った障害は見受けられない。祈の言葉に、少女はバツが悪そうに「うー」と唸ってから、
「ごめんね……えっと、笑わないでね? ここ、旧校舎の近くを通るルートなんだけど」
「旧校舎……ですか?」
 祈が尋ねるのへ、少女が頷く。
「うん。で、最近……行方不明になった子が居る、って噂があるじゃない? その子たち、皆旧校舎で消えた、みたいな噂もあって……だから、その……怖くって」
 告白する少女へ、祈は相手を落ち着かせるように、微笑んで見せた。
「わかります。私も、その……怖いですから。遠回りをお願いできますか?」
 祈の言葉に、少女は苦笑しつつ、頷いた。それからゆっくりと、遠回りをして教室へと向かう。
(「なるほど。旧校舎……ですね」)
 胸中で嘆息し、少女には気づかれぬよう、祈は旧校舎の方角へと視線を向けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変大歓迎】

アタシはお嬢様って柄じゃないからねぇ。
出入りの業者を装って、学園に潜入するとするよ。
アタシのバイクならバイク便にでもごまかせるっしょ?
そのまま事務室で事務員さんとかと【コミュ力】発揮して世間話しながら【情報収集】。
それとなく学園内での噂話に話題を誘導してみるよ。
生徒だけじゃなくて、
教師をはじめとした職員にはどう伝わってるか、とかね。
そうして興味深げにやや声を大きく話しながら、
テレパシーの網を張る。
嫌悪感や動揺の感情はいっぱいだろうけど…
敵愾心、て奴があればビンゴだよねぇ?

もちろん、他の猟兵との連絡は密に取って情報共有に努める。



「あー、やっぱそういう事件、あるのかい?」
 数宮・多喜(疾走サイキックライダー・f03004)は職員室で事務員へと封筒を手渡しつつ、言った。バイク便を装った多喜は、学園の大人たちから情報収集することを選んだ。持ち前のコミュ力で警戒心を解きつつ、世間話から核心へと誘導する。
「ここだけの話にしてほしいんだけど、実際にいなくなっちゃった子は居るんだよね。でも、失踪する理由もわからなくてねぇ」
 事務員の女性は、話しながら受領印を押した。話によれば、失踪した少女たちに、共通する特徴のようなものはないという。あるとするならば、この学園に通っていたこと、そしてこの学園の中で消えたこと。それだけだ。
(「……ん?」)
 ふと、多喜は、背筋に刺すような視線を感じた。気づかぬふりをして受領印を受け取る。
「それじゃ、毎度どうも!」
 営業スマイルを浮かべながら、頭を下げて職員室を後にした。視線は退室するまで、自分にまとわりついていたようだ。すっかりと気配がなくなったことを確認してから、ふぅ、と息をつきつつ、頭を掻いた。
「余計なことを話すな……って意味かな。それとも、敵愾心、って奴か。内部犯……教師が容疑者かねぇ」
 いやな結論だとは思いつつ、それを否定できない。多喜は頭に手をやりながら、ひとまず校舎を後にした。

成功 🔵​🔵​🔴​

神楽威・紅葉
POW

普通の学校だったら私でもなりきれると思うんだけど、お嬢様校だとちょっと…椿姉お願いできないかな~?

以下、椿口調。

組織の方で身分証などは手配していただけるということなので、情報を集めやすいように警察組織高官の娘という肩書でも用意していただきましょう。
学年に関しても都合の良い最高学年で入学したいと思います。

まずは噂の出所から内容を詳しく聞き、失踪している人たちの一連の行動を調べます。

発生の条件などが分かれば行動開始です。
その際、他の生徒には鑑識がどうのという理由をでっちあげて、現場に立ち入らないように注意喚起しておきましょう。

アドリブ歓迎・絡み歓迎



「――なるほど、ありがとうございます」
 神楽威・紅葉(妖刀夢幻の伝承者・f01131)――正確に言うならば、その身の内にある人格の一人、『椿』は、女生徒へと優雅に一礼した。『警察組織高官の娘』という偽りの身分を手に入れた『椿』は、その身分を以て『警察組織による極秘の調査』である、という風にふるまった。非日常的な『椿』の言葉に、学園の生徒たちは何か特別な事態に自分たちが巻き込まれているのだ、という優越感とわくわくした気持ちを抱いて、『椿』へと様々な情報を提供してくれた。
(「まぁ、彼女たちが非日常に巻き込まれているのは事実ではあるのですけれど」)
 胸中で『椿』は呟いた。
「さておき――噂の、事件の始まりは、新任の教師が赴任してきたタイミングと、奇妙に重なりますね」
 口元に手をやりつつ、ふむと唸る。別の猟兵が、職員室での情報収集中に奇妙な――敵意にも似た視線を感じた、という情報もあった。限りなく黒と言ってもいいだろう。
「――やっぱ椿姉、頼りになるなぁ」
 と、『紅葉』は感心したように呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

四季乃・瑠璃
【ダブル】で常に分身して二人掛かりで情報収集。
瑠璃が本体、緋瑪が分身

緋瑪が明るい性格を活かして噂話好きな女子生徒グループに、瑠璃が大人しい性格を活かして優等生グループに接触して噂話を調査。

具体的な情報を収集したら、緋瑪が体調不良等で授業抜け出して現場(資料室)を事前に調査。
その後、改めて放課後に資料室で待機する緋瑪と他を見て回る瑠璃の二手に分かれて調査。
髪で隠すように小型のヘッドフォン通信機で常に連絡を保ちつつ、ドッペルゲンガーを探し、互いのどちらかに出現次第、もう片方が急行。合流して対処するよ

緋瑪「ドッペルゲンガーだって!もう一人の自分って凄いね♪」
瑠璃「(え、それ緋瑪が言うのっていう顔)」



 四季乃・瑠璃(瑠璃色の殺人姫・f09675)は二人で一人。だから情報収集だって、二人で行う。
「ねぇねぇ、ちょっと教えてほしいんだけど♪ 新任の先生って、どんな感じの人なのかな?」
 『緋瑪』は噂好きな、明るいグループに接触し、
「ええと、旧校舎の噂について、教えてもらえるかな……?」
 『瑠璃』はおとなしい、優等生グループに接触する。
 『オルタナティブ・ダブル』による効果も相まって、接触した生徒たちからは、仲の良い双子だと思われていることだろう。
「情報を整理するね。やっぱり旧校舎の資料室は、新任の『鏡先生』が整理を担当しているみたい♪」
 『緋瑪』が言った。
「旧校舎の怪談は昔からあったけれど、ドッペルゲンガーの噂が流れ始めたのは最近――『鏡先生』が赴任してきた時期と一致するね」
 『瑠璃』が言った。
 猟兵たちの情報をすべて突き合せれば、この事件に件の教師がかかわっていることは間違いないだろう。そして、その謎は、彼女の根城――旧校舎の資料室にあるはずだ。
「それにしても、ドッペルゲンガーだって! もう一人の自分って凄いね♪」
 紛れもない別人格……りっぱな『もう一人の自分』である『緋瑪』の言葉に、『瑠璃』は思わず「それ緋瑪が言うの?」という表情をしてしまうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『不定形少女』

POW   :    あたまはこっちにもあるよ
自身の身体部位ひとつを【自分が擬態している少女】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    みんなとかしちゃうよ
【触手状に伸ばした腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【衣服を溶かす溶解液】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    いっしょになろうよ
【全身を不定形に変形させて】から【相手に抱きつくために伸ばした身体】を放ち、【少しずつ溶解させていくこと】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●もう一人のわたし達
 情報は出そろった。事件の首謀者は、『鏡先生』という教師に間違いあるまい。
 となれば、続いては直接、相手の根城へと乗り込む必要があるだろう。
 旧校舎は、資料室――幾多の少女が消えたと思わしきその場所に、猟兵たちはやってきた。資料室は薄暗く、どこか湿った空気を感じさせる。
 猟兵たちがさっそく調査を開始しようとしたところ、天井よりぼちゃり、ぼちゃりと、なにかひどく大きな水滴が落下したような音が響いた。慌てて音の方を見やれば、黄緑色をした不定形の物体が、ぶぢゅぶぢゅと音を立て、うごめいている。
「だあれ?」
 それが、言った。
 途端、天井より染み出した不定形の物体が、次々と室内に落下し、ぐぢゃぐぢゃと形を変え始める――それは、様々な少女たちの姿。おそらく、この場所で犠牲になった少女たちのものだ!
「いっしょに、なろ。わたしたちと」
 UDC――『不定形少女』たちは、そう言って猟兵たちに襲い掛かってきた! この場を切り抜けなければ、次には猟兵たちの姿があの中に並んでしまうことだろう。さぁ、UDCを撃退し、命奪われた少女たちの無念を晴らせ!
数宮・多喜
【アドリブ・改変・連携歓迎】

なんだよこの数!これが全員、犠牲者だってのかよ…!
本棚とか物陰も多いから、奇襲には注意しないとね!
テレパスを周囲に飛ばして、敵の意思の数を把握。
こんだけ不定形だと2体を1体として偽装してるかもしれないからね。
増援も来るかもしれないけど、それも逐一報告。
更に攻撃の衝動を探知したら、
周りにも大声を出して注意するよ!

アタシも触手で狙われるだろうね。
服を溶かしてくるというけど、残念!
何のために重ね着をしてると思ってるんだい?
溶解液を受けたら【早着替え】ですぐに衣装を脱ぐよ。
そうそう簡単にアブない展開にはさせないよ!

しかしこの中で、鏡先生の意思は感じられるのかね…!?



「なんだよこの数! これが全員、犠牲者だってのかよ……!」
 思わず、多喜が声をあげた。
 猟兵たちへと迫る『不定形少女』の群れ。それらが模している少女たちの姿は、猟兵たちが調査で知りえた、『学園の行方不明者』以外の少女の姿もある。
 もしかしたら、首謀者である『鏡先生』は、様々な場所で少しずつ、騒ぎにならない程度の犠牲者を出していたのかもしれない。
「……胸糞悪い……ッ!」
 憤りを言葉に乗せつつ、多喜はテレパスを飛ばした。周囲には、かなりの数の『不定形少女』の気配が感じられる。あるいはこの中に、『鏡先生』の気配もあるのだろうか。
「来るよ! 皆気を付けて!」
 多喜は仲間へ注意の言葉を駆けつつ、全身へと力を込めた。それと同時に、『不定形少女』が腕を振るうと、その腕は触手へと変化し、うなりをあげて多喜へと迫る。だが、その攻撃は多喜に予想されていた。
 多喜は前方へ駆け出し、触手をすれ違うように回避。そのままの勢いで、『不定形少女』へと接近する。
「まずは……一撃ッ!」
 『E-terminalライダーブーツ』による、蹴りが突き刺さり、『不定形少女』の体は爆発するようにはじけた。

成功 🔵​🔵​🔴​

四季乃・瑠璃
緋瑪「この子達は鏡先生の眷属かな?」
瑠璃「行方不明の犯人ではありそうだね」

緋瑪「わたし達は二人で一人の殺人姫♪」
瑠璃「遠慮も容赦も一切しない」

【ダブル】で分身。
本体:緋瑪、分身:瑠璃

二人で【範囲攻撃】【2回攻撃】【早業】接触式ジェノサイドボム(以下ボム)で建物ごと倒壊させる勢いでボムを乱舞。
攻撃は【見切り】【残像】で回避して、お返しにボムで爆殺げするよ♪

緋瑪「再生するならそれを上回る火力で吹き飛ばすのみ!」
瑠璃「正直、私達の他の攻撃方法(毒ダガー、K100)だと、効果薄そうだし、仕方ないよね」
緋瑪「毒って効くのかな?」
瑠璃「デスソースあるよ…?」
緋瑪「あ、瑠璃のマイデスソース…」

※アドリブ歓迎



「わたし達は二人で一人の殺人姫♪」
「遠慮も容赦も一切しない」
 『緋瑪』と『瑠璃』により生成された『ジェノサイドボム』の爆発が、『不定形少女』を吹き飛ばす。あたりにその破片がべちゃりと散乱し、それは『緋瑪』の足元へと飛んでくる。『緋瑪』は満足げに頷いた。
「この子達は鏡先生の眷属かな?」
 『緋瑪』が言う。
「行方不明の犯人ではありそうだね」
 『瑠璃』が言う。
 その言葉通り、この事件において、少女たちを直接手にかけてきたのは、この『不定形少女』で間違いないだろう。
「まぁ、なんであっても、全部吹っ飛ばすんだけどね♪」
 そういって、『緋瑪』は足元の『不定形少女』の破片を踏みつけた。どうやら破片はまだ息があったらしく、他の個体に融合しようと蠢いていたのだ。
 と――そんな『緋瑪』の下へ、空を裂いて触手が迫る。不意の一撃を、『緋瑪』はとっさに身をよじってかわそうとするが、一瞬、反応が遅れた。職種は『緋瑪』の左手を掴み――そのまま、切断された。
 それは、オルタナティブ・ダブルによる『もう一人の自分』による、とっさの援護だった。
「油断大敵」
 『瑠璃』が言う。
「あはは、ごめんごめん♪」
 『緋瑪』が左手を振って、『不定形少女』の破片を振り払う。床に落ちたそれをみて、『緋瑪』は声をあげた。
「んー? なんか変な色してない……?」
 みれば、切断面のあたりが変色している。小首をかしげる『緋瑪』に、『瑠璃』は、
「効くかな、って思って」
 と、言って手にしたナイフには、何やらどろりとした液体が塗られている。それを見て、『緋瑪』は目を丸くした。
「あ、瑠璃のマイ激辛ソース」

成功 🔵​🔵​🔴​

當良邑・祈
彼女らを見て、その場に硬直していた

目の前の存在と戦わなければならないことは理解していたそれでも
これらがどういう存在なのか考えることを止めることはできなかった。

姿をまねた存在?それとも犠牲者の成れの果て?群体として精神を吸収された?

いっそ自分の姿をした敵が出てくれば、これがただの鑑写しのこけおどしだと嗤うことができたが、少女たちの顔に目をやるとその表情に意志が乱される。悲壮、苦悶、恍惚、歓喜それらに意味などないのかもしれない。

-ワレイノリヲササゲル-
全身を甲殻で覆い、少女の姿を捨て去る。
つまらぬ考えを捨て去るためにただただ動き続ける、速さに任せて不定形にぶつかりちぎり捨てる。

(改変、苦戦OK)



 触手が自身へと迫るのを、祈は何とか振り払った。だが、そんな祈へ、次なる触手が襲い掛かる。
 祈の動きは、精彩を欠いていた。どうしても、どうしても、考えてしまう。
 目の前の敵とはいったい、なんであるのか。
 ただ姿をまねただけのものであるのか。
 あるいは、死した少女のなれの果てなのか。
 それとも、精神を吸収され、群体として取り込まれた少女そのものであるのか。
 考えても、答えは出ない。だが、考えずにはいられない。
 倒さなければならない。それはわかっている。だがもしかしたら、目の前のそれは、助けを求める少女そのもであるかもしれないと、祈は考えてしまう。攻撃するたびに歪む『不定形少女』の表情は、犠牲者である少女そのものなのではないかと、考えてしまう。
 もしこの敵が、祈の姿をただ真似るだけであったのなら、祈は迷わなかっただろう。なぜなら確固たる己は此処にあるのだから、目の前の敵とは、つまりただの猿真似である。
 だが、目の前の存在がなんであるのか分からないとき――それは、恐怖にも近い感情となって、祈の心をじわじわと蝕む。
「乱されるな……!」
 言い聞かせるように、祈は呟いた。両手を結び、祈るようなポーズをとる。
 ――ワレイノリヲササゲル。
 今は、ただ目の前の敵すべてをせん滅する、それだけを考えろ。
 心までも甲殻にて覆いながら、祈は、今はただ、戦う事だけに、その思考すべてを向けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

藍染・覚羅
お嬢様:御月鵺

●心情お嬢様、表情からでは分かりにくいでございますが、口調から察するに、怒っておりますねぇ。暴走しないようにストッパーをかけましょうか

●戦闘
覚羅式レガリアスに格納してあるウィール(車輪)を解放し
ユーベルコード使用
まずは【誘導弾】で敵の気をそちらに向けることが出来れば吉
その隙に【ダッシュ】で駆け抜けるように【零距離射撃】
「お嬢様、今でございます!」

●真の姿
なんか不思議の国の~なんとかに出てきそうな懐中時計を持った動物に似ているっぽい。まだ、ゆらゆらと影に覆われた状態ですが。
何処からもなく秒針を刻む音がするとかしないとか
なんか切羽つまった感じがしていいかもしれない。


御月鵺・凰麟
保護者:藍染

◆心境犠牲になってしまった少女らの変わり果てたその姿に無表情だが
不機嫌になった様子もちろん少女たちではなく
その首謀者に対して

◆心情
出来れば一瞬で終わらせたところだがさて
どうしたものかと思案

◆戦闘
武装
:エレメンタルロッド・ウィップ攻撃
:なぎ払い+衝撃波+マヒ攻撃

回避:見切り・残像・フェイント

せめて、綺麗に殺してやるのじゃ…
(散華の意味も籠めて。範囲攻撃+ユーベルコード)
眠れ、そして、次に目覚める時まで…眠るのじゃ(永遠に)

◇真の姿
戒めである茨の鎖で編み込まれた首飾りを指先で触れれば全身が茨に覆われ、魔力の結晶である黒水晶のクラスターが小さく華を咲かせる。
自身の姿は『影絵』の状態



「――……」
 ぼそり、と、凰麟が呟いた。その言葉は剣戟の音に紛れ、聞き取れたものは、隣にいた覚羅だけだろう。
 凰麟の表情は、静かなものであった。敵意も、恐怖も、見受けられない、無のまま、変わらぬ表情。だが、凰麟の胸の内にたぎる確かな怒りを――目の前の惨状を生み出した首謀者への怒りが渦巻いていることを、覚羅はしっかりと、感じ取っていた。
「お嬢様」
「なんじゃ」
 覚羅の言葉に、凰麟が声をあげた。
「くれぐれも――」
「わかっておるわ」
 そう言って、凰麟は茨の鎖で編み込まれた首飾りに、指先で触れた。途端、茨が全身を包み込み、黒水晶の群れが、茨のあちこちから花を咲かせる。その隙間から覗く体は、影絵のごとく黒い。凰麟のさらした真の姿に、覚羅は息を吐いた。
(「これは……相当お怒りのご様子ですね。首謀者には同情……いいえ、自業自得ですか」)
 胸中で呟きつつ、自身もまた、真の姿を解放する。ゆらゆらと揺れる影に覆われたその姿は、ウサギに似ていた。かちかちと響く秒針の音。
「露払いは致しましょう」
 覚羅はそう言って、駆けた。同時に『覚羅式レガリアス』の靴底から車輪が現れ、激しく回転する。続いてその靴へと表れたのは、蒸気式のエンジンである。激しく噴き出す蒸気とともに、さらに激しく車輪は回転。その速度も載せて、慌てるウサギは地を走った。
 疾走。幻惑。すれ違いざまの一撃。無数の『不定形少女』の群れの合間を駆け抜け、その注意を充分に引き付けたところで――ウサギは跳んだ。
「お嬢様、今でございます!」
 凰麟は静かに頷いて、『フェイバリット=ディア』を掲げた。同時に、その杖は無数の黒薔薇の花弁となってはじけ、凰麟を包むように舞う。
「妾がしてやれる、せめてもの手向けじゃ。美しく、散華せよ……黒き静寂の褥に裂け(咲け)……!」
 言葉とともに放たれた無数の黒薔薇の花弁が、『不定形少女』たちを包み込む。刃の嵐とでもいうべき黒薔薇の花弁は、美しくも激しく、『不定形少女』たちを切り裂いた。『不定形少女』たちの悲鳴はその花弁にかき消され、かつてあった少女たちの顔も、その中へと消えていく。
 すべては美しく――花弁の中へと消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『残響の女神』

POW   :    信者の供物
自身の装備武器に【生贄になった者の身体部位の一部 】を搭載し、破壊力を増加する。
SPD   :    叫ぶ
【絶叫 】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
WIZ   :    凝視
小さな【狂気 】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【トラウマに応じてダメージを与える空間】で、いつでも外に出られる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナハト・ダァトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●最後の供物
「……信じられない。なんなのよ、あんた達……」
 すべての『不定形少女』たちを倒し、静寂に包まれた資料室に、女の声が響いた。猟兵たちがそちらへと視線をやれば、驚愕と怒り、敵意の視線を猟兵たちへと向ける、一人の女の姿があった。間違いない、彼女こそが今回の事件の首謀者――『鏡先生』だ。
 その手には、おぞましい装丁の書物が一冊。なにがしかの魔導書だろうか。『鏡先生』は狂気に濁った瞳を見開き、叫んだ。
「まだまだ贄は足りないけど仕方ない……こうなったら!」
 『鏡先生』が呪文を唱えると、散らばった『不定形少女』たちの残骸が、その足元へと集まる。それが魔法陣を描くや、まばゆい光と、おぞましい気配持つ空気がほとばしり、次の瞬間、異形の女の姿が魔法陣より現れた――間違いない、この気配は、邪神だ!
「我らが女神よ! 贄を捧げます! 私をお導き」
 すがるように叫ぶ『鏡先生』の言葉は、しかし最後まで紡がれることはなかった。無造作に伸ばされた邪神の手が、『鏡先生』の胸を貫いた。
「……はぁ?」
 自らの胸に空いた大穴を見て、『鏡先生』の顔が、困惑に彩られる。ぶおん、という風切り音とともに、邪神はその手を振り上げて、『鏡先生』へと叩き落した。それだけで、まるでトマトを叩き潰したように、『鏡先生』は爆ぜた。こうもあっけなく、人体というものは潰れるのか。いや、それは邪神の尋常ならざる膂力のなせる業だろう。
「贄を。贄が必要である」
 邪神は呟くや、その口をがぱり、と大きく開く。途端、空気を振るわせんばかりの絶叫が響いた。身をすくませるような、邪悪なる叫びだ!
 このまま邪神を放っておけば、被害は甚大なるものになるだろう。さぁ、最後の戦いだ。邪神を討伐し、この事件に幕を下ろせ!
四季乃・瑠璃
【ダブル】継続
本体:緋瑪、瑠璃:分身、翡翠:人形

切り札シスターズ起動。第三人格の翡翠と三人で包囲し【クイックドロウ】【2回攻撃】K100で頭部や腕部を狙い連続で銃撃。同時に【範囲攻撃】接触式ジェノサイドボム(以下ボム)で建物ごと三人で爆破。

その後、更に切り札、ジェノサイドノヴァを起動。翡翠が時間を稼ぎ、瑠璃と緋瑪の二人で【力溜め】魔力チャージ。超火力で女神を殲滅する

緋瑪「まぁ、こんな事になる気はしてたけどねー」
翡翠「邪神なんかに頼るから…自業自得だね」
瑠璃「後はこの邪神を殺すだけ…殺るよ、緋瑪、翡翠」
緋瑪「神殺し頑張ろう♪」
翡翠「出て来た以上は殺るよ」
瑠璃「さぁ、殺戮の時間だよ」

※アドリブ歓迎



「まぁ、こんな事になる気はしてたけどねー」
 『緋瑪』がぼやく。視線の先には、赤い染み――かつて『鏡先生』であったものだ。
 瑠璃は『憑依型自立人形・シスターズ』を展開する。瑠璃がしばし、集中すると、突然『シスターズ』は命持つように動き始めた。
「邪神なんかに頼るから……自業自得だね」
 現れた新たなる人格――『翡翠』が声をあげる。邪神にすがろうなどと、愚かな事であった。あれはオブリビオン――まったくもって、人類の敵であるのだから。
「後はこの邪神を殺すだけ……殺るよ、緋瑪、翡翠」
 『瑠璃』の号令に頷いて、『三人』は一斉に動き出した。『UDC-K100カスタム』を構え、発砲。強化された銃弾が、『女神』の頭部を貫く。女神はじろり、と『三人』へと視線をやると、おぞましい叫び声をあげた。
 たまらず顔をしかめる。黒板をひっかいたような、甲高く、背筋が震えるような声だ。女神はその腕を鞭のようにしならせ、『三人』へと襲い掛かる。強化された腕による打撃!
「翡翠!」
 『瑠璃』が叫んだ。『翡翠』は『シスターズ』の腕でとっさにそれを受け止めるが、メキメキという音が響く。破壊まではされなかったが、さすがに威力が大きい。
「……伊達に邪神ってわけじゃないね」
「でも、わたしたちの敵じゃない♪」
 『翡翠』の言葉へ、『緋瑪』が答えた。
「人であろうと神であろうと、私達に殺せないものはない。さぁ、殺戮の時間だよ」
 『瑠璃』はそう言って、女神へと攻撃を継続した。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

自業自得……とはいえ、えげつないね。
余り周囲へ被害が広がる前に、片付けてやろうじゃないのさ。
まったく訳分からなく叫びまくって、
やかましい事ありゃしないってんだよ!

牽制をしながらも、様子を見る。
邪神の体に武器が増えそうだったらそこを潰すように、
サイキックブラストを乱射。
そうして足止めをしながら、他の人の大技の準備を待つよ。
他のキメ技の発動にタイミングを合わせて、
【黄泉送る檻】をぶち込む!
……ま、アタシが先行してぶち込んで邪神の動きを止めてもいいんだけどね?

しっかしま、こりゃまた後片付けが大変そうだねぇ……。



「――! ――!」
 叫ぶ。叫ぶ。耳障りな、おぞましき絶叫を、女神は叫び続ける。
「くそっ……訳分からなく叫びまくって、やかましい事ありゃしないってんだよ!」
 無造作に振るわれるその腕を、多喜は顔をしかめつつ、身をそらして避けた。目標を見失った攻撃は、近くにあった鉄製の棚に突き刺さり、熱された飴細工のようにそれはひしゃげる。
「まともに受けたら、『痛い』じゃ済まなさそうだ……!」
 呟きつつ、距離をとった。視界のはずれに、赤いものが映る。それは、かつて、人であったものの残骸――。
「自業自得とはいえ……えげつないね。しっかし、こりゃ後片付けが大変そうだねぇ」
 心を落ち着かせる意味もかねて、軽口をたたく。一方、女神が小さく震えると、その腕のあちこちから、さらに無数の小さな腕をはやし始めた。生贄にされた少女たちの腕、なのか……?
「……ッ! 悪趣味すぎるんだよ!」
 多喜は激高しつつ、その腕を構えた。その手には電撃が迸り、勢い良く突き出せば、放たれた電撃が、女神の周囲で激しく暴れだす。
「ashes to ashes,dust to dust,past to past……収束せよ、サイキネティック・プリズン!」
 多喜が聖句を唱えると、増幅されたサイキックブラストの檻が発生し、女神を拘束。檻の内部には電撃とサイキックブラストが踊り、女神の体を焼き、打ち据える。
 『黄泉送る檻(サイキネティック・プリズン)』――そのユーベルコードは、多喜の怒りを表すかのように、激しく荒れ狂うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

當良邑・祈
対峙し、観察する
贄か、アレが存在を保つに必要なら食事と変わらぬ行為、邪悪と断ずることはできない。
しかし…食事にしても贅沢だ、あれだけ多くのヒトの身体、ヒトツクライホシイクライダ

風景が一変する、血と肉片の散乱する薄暗い校舎から
清浄で整然とした明るく冷たい実験室

つらかった、展望がなかった、進歩を感じなかった、
機材として活動し、考えることに意味を持たして貰えなかった

心が黒く塗りつぶされる、思考が停滞する

それでも、あの日々を否定はできない、彼らの智と技術の探求は
今の私の中にあるものと本質は同じ
目の前の邪神について理解しようとしている私がいる

(凝視を被弾希望 改変歓迎 めんどくさかったら却下もOKです)



「贄を! 贄を!」
 猟兵たちの攻撃によるダメージ。それを癒すつもりなのか、女神は生贄を要求する叫びを発する。
「贄……か」
 祈が呟く。
(「もしも、それが存在を保つために必要な行為……つまり『食事』に相当する行為であるのなら、邪悪と断ずることはできないかもしれない」)
 続きは、胸の内にて。生命とは、命を紡ぐために、他の生命を食らうものではある……同時に、それに抵抗する権利も、生命は持ち合わせているが。
(「そうだとも。それに……だとしても、『贅沢』すぎるというものだ」)
 自らに内蔵された武器で、女神へと斬り付ける。肉を抉り、骨を粉砕する祈の一撃。女神はそんな祈を――『凝視』した。
「しまった……!」
 祈は叫び、身構える。次の瞬間、祈は暗い空間にいた。
 『凝視』は対象を特殊な空間に捕らえるユーベルコードであるが、脱出は容易である。
 だが、襲い来る『トラウマ』の奔流が、祈からその力を奪いつつあった。
(「血と肉片の散乱する薄暗い校舎――清浄で整然とした、明るく冷たい実験室」)
 次々と目に映る『トラウマ』の景色が、祈の精神と肉体を傷つけた。
(「つらかった、展望がなかった、進歩を感じなかった、機材として活動し、考えることに意味を持たして貰えなかった……それでも……」)
 心が黒く塗りつぶされる、思考が停滞する――それでも、祈は必死に、体を動かした。
(「それでも、あの日々を、否定はできない。彼らの智と技術の探求は、今の私の中にあるものと本質は同じ――私は、私は、邪神を」)
 その身に傷を負いながらも、祈は現実へと帰還を果たす――心の片隅に、黒い染みを残して。

成功 🔵​🔵​🔴​

藍染・覚羅
お嬢様:御月鵺・凰麟

●真の姿(相変わらず影絵)
恐らく先の戦闘から真の姿は継続していると想定
(ゆらゆらと影に覆われた、懐中時計を手に持った手足が長いアレ。
何処からもなく秒針を刻む音がするとかしないとか)

●心情
これは…美しくありません、ねぇ
お嬢様にとって有害となるものは排除致します!
(お嬢様のストッパーはどうしたよ?!てきな)

●戦闘
※戦闘は基本お嬢様のサポートです

先制攻撃でButlers(ダガー)投擲×二回攻撃
続けざまにButlers(熱線銃)でスナイパー×2回攻撃×クイックドロウ

もしくは隙をついて(ユーベルコード)
お『掃除』しましょ
キレイニシテアゲマショウ

※アドリブはご自由に


御月鵺・凰麟
保護者:藍染・覚羅

◆心境
何が、神じゃ。
何が…神なのじゃ。
ふざけおって!貴様には死すらぬるいわ!!

◆心情
恐らく真の姿を継続のまま戦闘に入ると思われる。
それにまだその姿は影絵というベールに覆われているだろうか…。
ならば、我のとるべき行動は――。

◆戦闘
ユーベルコード「dragonBlood」その姿をドラゴンに変える。
取れる行動は…
『ドラゴンテイル』によるなぎ払い、
【グラップルによる気絶攻撃&マヒ攻撃】
口に咥えた『ドラゴンランス『月陽炎』』での攻撃。
【鎧無視攻撃】による【串刺し】【傷口をえぐる】ついでに【生命力吸収】
といった感じかしら…

※アドリブはお任せします※



 猟兵たちの攻撃により、女神は少しづつ、その身体に傷を負っていく。それに比例するように、女神の絶叫は多く、大きくなっていく。それは、悲鳴か、怒りか。
「耳障りにも程がありますね……」
 ナイフ、『Butlers』を投擲し、覚羅は言う。目にもとまらぬ速さで放たれた『Butlers』の刃は、女神の腕を切り裂き、濁った血液を噴出させた。
 女神の腕の異変は、その時起きた。傷口からあふれる血液がブクブクと泡立つや、その傷口を埋めるように、無数の『顔』が現れたのである。
「――ッ!」
 その光景に、凰麟は息を呑んだ。その『顔』に、猟兵たちは見覚えがあった。それは、先ほど戦った『不定形少女』たちの顔――失踪した少女たちの顔だ!
 腕に生まれた少女たちの顔は、目や鼻、口にあたる部分から血液を流しながら、女神の絶叫に合わせて叫び声をあげた。苦痛に苛まれているかのような光景だった。
「ふざけおって……ふざけおって! そこまでして、少女たちを愚弄するか!」
 凰麟は叫んだ。茨に包まれた、影絵の姿である凰麟の表情こそうかがえなかったが、竦むほどの怒気が、凰麟の身より放たれていた。
「覚羅!」
「ええ、ええ、承知してございます。かように醜き者、一秒たりともお嬢様の眼前に立たせておくわけにはまいりません」
 凰麟のストッパーを自覚していた覚羅も、女神の在り様には、さすがに我慢の限界であったようだ。今はただ、この邪神を滅する、それだけを考える。
 かち、かち、かち、と、秒針の音がする。ゆらゆらと揺れる影――覚羅の持つ懐中時計より、それは聞こえた。
「キレイニシテアゲマショウ」
 覚羅は呟くと、女神へと駆けた。その手に持つのは、懐中時計ではない、大きな針である。針の後部には、どこまでも続くかのような、長い糸があり、覚羅が走るのに合わせ、宙を泳いだ。
 覚羅が女神へと接触する――同時に、その手が閃光のごとく走った。次の瞬間には、女神の腕は無数に『縫い合わされ』ていた。女神の膂力をもってしてもほどけぬ拘束。
「貴様には、死すらぬるいわ!!」
 凰麟は吠えた。刹那、その身体がさらなる変貌を遂げる。その身体を包む茨はそのままに、内部の影は一匹のドラゴンへと変わった。
 ドラゴンが吼える。同時にその翼を大きくはためかせて、女神へと飛び掛かった。
 その腕を振るい、女神につかみかかる。女神の体が持ち上げられ、そのまま床へと叩きつけられた。女神が絶叫をあげる。今度こそ、それは激痛による悲鳴であった。
「滅せよ!」
 ドラゴンは両腕で女神の喉笛を握りながら持ち上げて、ドラゴンランス『月陽炎』を、自らの口にくわえた。そのまま『月陽炎』を、女神の胸へと突き立てる。それは、女神の体を崩壊させるのに充分な一撃だった。
 女神が長い、長い絶叫をあげながら、その身体をボロボロと崩壊させていく。
 やがて、その身体すべてがチリとなって消滅するその瞬間まで、女神の絶叫は響き渡り続けた。

●鎮魂
 猟兵たちの活躍により、事件は幕を下ろした。
 首謀者たる『鏡先生』は自らの驕りの制裁を受け、降臨した邪神は猟兵たちの手により、この世界より消えうせた。
 事件は終わった……未解決の、謎の失踪事件として。
 生贄にされた少女たちの家族は、少女たちの帰りを、ずっと待つのだろうか。だが、少女たちが家族の元へと戻ることは、もうない。
 失われたものは大きい。だが、猟兵たちが守ったものも、また大きい。
 消えた少女たちが、安らかな眠りにつけたことを祈りつつ。
 猟兵たちは、次なる戦いへと向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト