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激流の如き植物の群れと

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●植物の雪崩に飲み込まれ
 アックス&ウィザードは、とある山村。
 その村はずれには、腕の良い銀細工職人のドワーフが住んでおり、店舗兼工房には、うわさを聞き付けた旅人などが、よく訪れるのだという。
 さて、とある早朝。職人ドワーフは今日も作業を始めようと工房へと向かい――その光景に目を見開いた。
 工房の裏手には山道があるのだが、その奥から、無数の『アルラウネ』が怒涛の勢いで駆けてくるのが見えたのだ! その様は、まさに植物の雪崩である。
 危険を感じたドワーフは、大慌てで逃げ出した。村中に危険を告げ、避難を促して回る。
 その結果、幸いにして村人たちに被害は出なかったものの、村はすっかりアルラウネに占拠されてしまった。
 帰る場所をなくした村人たちは、ただ途方に暮れることしかできなかったのである――。

●アルラウネ討伐
「さて、お仕事であるのだぞ、猟兵諸君」
 マイン・ラクーン(一族の頭目・f07082)は手をむにむにとこすりながら、猟兵たちにそう告げた。
 アックス&ウィザードのとある山村が、アルラウネというオブリビオンの群れに占拠されたのだという。このままでは、住む場所を奪われた村人たちが生活できなくなってしまうし、この群れが他の村などに移動し、人々を襲う可能性もある。
 よって、速やかにこの地に向かい、アルラウネたちを撃退してもらいたい。
「報酬というわけではないが、無事村を取り戻した暁には、銀細工職人のドワーフが、工房でシルバーアクセサリーの作り方を教えてくれるそうだぞ。ちょっとした息抜きによいのではないか、と思うのである」
 そういって、マインはふと、首を傾げた。
「しかし、アルラウネの集団暴走、何やら原因がありそうであるな。敵はアルラウネだけではないかもしれぬ故、充分注意するのだぞ。では、猟兵諸君よ、バシッと行って、カチッと勝ってくるのだぞ」
 そういって、マインは猟兵たちを送り出すのであった。


洗井落雲
 お世話になっております。洗井落雲です。
 アルラウネの群れによる暴走に、村が巻き込まれたようです。
 アルラウネたちを倒し、村を解放してください。

●最終成功条件
 村を救い、銀細工職人ドワーフの工房で、シルバーアクセサリー制作体験をする。

●第一章について
 まずは、アルラウネの集団を撃退しましょう。
 アルラウネの集団が突如暴走した原因は不明ですが、なんにせよ、すべて倒さなければ、被害が増える可能性は捨てきれません。

 以上となります。
 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『アルラウネ』

POW   :    ルナティック・クライ
【聞く者を狂わせるおぞましい叫び声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    スクリーミング・レギオン
レベル×5体の、小型の戦闘用【マンドレイク(アルラウネの幼生) 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    リパルシブ・シャウト
対象のユーベルコードに対し【それを吹き飛ばす程の大音声 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●アルラウネを撃退せよ!
 アックス&ウィザードのとある山村。猟兵たちが向かったそこでは、無数のアルラウネたちが、あたりを徘徊している。
 あたりをきょろきょろと見渡しているのは、敵の襲撃を警戒しているのだろうか? いずれにせよ、アルラウネたちを撃退しなければ、この山村の住人はもちろん、付近の村への被害が発生してしまうだろう。
 猟兵たちは意を決し、山村へと突入するのであった。
レイン・フォレスト
【SPD】
アルラウネがどうして暴走してるのか不思議だよね
でもまあ、とりあえず、こいつらを止めないとだね
原因は後できっちり探らせて貰うよ

あまり近づきすぎない位置でハンドガンを構え【ブレイジング】発動
「先制攻撃」「第六感」を使い、スピードを生かして敵の攻撃を回避する
回避しきれない時は「オーラ防御」
攻撃を食らって体力が心許なくなったら、その辺の一体に迫って「吸血」
……って、こいつら血液あるのかな「生命力吸収」の方がいいだろうか

アルラウネ達には言葉は通じるだろうか
通じるようなら、ある程度落ち着いてから
どうしてこんな事をしたのか問い質したい
誰かに命令されたのか、それとも逃げてきたんだろうか



 山村に、銃撃音がこだまする。それは、猟兵たちの戦いの始まりを告げる音だ。飛来した銃弾はアルラウネの体を撃ち抜き、アルラウネを消滅させた。
「さて、どうしてアルラウネが暴走しているのかは不思議だけど――」
 銃弾の主――レイン・フォレスト(新月のような・f04730)が、『SAA型ハンドガン』を手に、呟いた。銃口からくゆる硝煙。アルラウネたちはきゅい、きゅい、と高い声をあげ、レインを敵と認識する。
「きゅきゅ、きゅいー!」
 アルラウネは体を揺らすと、数体の幼生――マンドレイクを生み出した。マンドレイクたちはぴょんぴょんと飛び跳ねながら、レインへと迫りくる。
「まずは、なんにしても、こいつらを止めないとね」
 再び銃を構えるや、目にもとまらぬクイック・ドロウで次々とマンドレイクたちを狙い撃つ。マンドレイクは慌てて方々へと散り始めるが、レインの狙いからは逃れられない。わずかな時間で、マンドレイクたちは全滅した。
「悪いけれど、逃がさないよ」
 宣言通り、狙いすまされた一撃が、アルラウネの体を貫く。だが、アルラウネの数はまだ多く、レインが撃ち倒した個体が消滅するのを待たずして、次のアルラウネが迎撃に現れる。
「まったく……先は長そうだ」
 呟きつつ、レインはアルラウネの群れへと狙いを定めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

御巫・雨華
リコリスちゃん(f02296)に連れてきてもらった初めての依頼。
家宝の薙刀も持ってきたし、昔を思い出せば大丈夫……のはず。

リコリスちゃんのダンス、想像してたよりもずっとすごい!!
殴ったり、蹴ったり、飛んだり、まさに縦横無尽の動きってやつね。

っとと、よそ見してる場合じゃなかった。
子どもの頃に無理やり習わされた豊穣を司るっていう舞。これをアレンジした【巫覡載霊の舞】でアルラウネの攻撃を耐えて、返す薙刀でばっさり!……とかやりたいけど、躓いて転んじゃったりしそう。
うぅ、情けない……。けど、泣き言言ってても始まらない。一匹ぐらいやっつけてやるんだから!
最後はリコリスちゃんと一緒に踊ってみたりしたいな!


リコリス・ミトライユ
雨華さん(f03761)と一緒に行きますね。

雨華さんのために、ちょっと過激な【アクロバットダンス】、見せちゃいますっ。

アルラウネさんは、あたしと一緒に踊っていただきましょう。
マンドレイクを踏み台に、前宙返り、からのアルラウネさんに踵落としっ。
踊るついでに、お腹と頭にもう一発ずつ蹴りを入れて差し上げましょう。

雨華さんは……流れるような、舞。綺麗だと思います。
きらきらしてて、たくさんの相手と踊れて、素敵かもですっ。

転んでしまったなら、飛び込んで割りこんで、
体勢を立て直すまで、こっちに注意を向けて……。

雨華さん、最後くらい一緒に合わせて、踊りませんかっ。
2人でアウラウネを魅了してあげましょう、ね。



「――さぁ、アルラウネさん。あたしと一緒に踊っていただきましょう」
 リコリス・ミトライユ(曙光に舞う薔薇・f02296)はそう言うと、駆けだした。前方に迫りくるマンドレイクの群れ。その攻撃をひらりとかわし、踏みつけ、高く跳躍する。
 くるり、と宙で身をひるがえすや、手近に居たアルラウネへ、華麗な動きからのかかと落としをお見舞いする。間髪入れず、鋭い蹴りがアルラウネへと突き刺さった。その動きは、リコリスの言葉通り、アクロバティックなダンスのようだ。
「リコリスちゃんの動き、想像してたよりもずっとすごい!! 殴ったり、蹴ったり、飛んだり、まさに縦横無尽の動きってやつね」
 そんなリコリスの戦いを見ながら、御巫・雨華(フリーダムガール・f03761)は思わず声をあげた。雨華にとって、この事件は猟兵としての初仕事だ。一緒に依頼を受けようと誘ってくれたリコリスの戦いぶりに、感心することしきりだ。
「……っとと、よそ見してる場合じゃなかった」
 雨華へと、アルラウネが迫る。アルラウネは大きく息を吸い込む様子を見せると、とんでもない大音声で叫びだした。物理的な圧力すら伴うその叫び。しかし雨華は家宝の薙刀を構え、その身を【神霊体】へと変化させる。
 敵の攻撃を軽減させるその姿。雨華は静かに、流れるような動きから薙刀を振るう。放たれる衝撃波が、アルラウネを切り裂いた。雨華のそれもまた、舞うように。
「雨華さんは……流れるような、舞。綺麗だと思います。きらきらしてて、たくさんの相手と踊れて、素敵かもですっ」
 アルラウネを蹴散らしつつ、リコリスが雨華へと言った。跳躍し、空中でくるりと回転して、雨華の下へと降り立つ。
「雨華さん、一緒に合わせて、踊りませんかっ」
 リコリスがそういうのへ、
「う、うんっ。リコリスちゃんと一緒に踊ってみたいな!」
 雨華は頷いて、薙刀を構える。
「じゃあ、2人でアウラウネを魅了してあげましょう、ね」
 頷き合う二人。雨華とリコリス。静と動。二つの舞が、戦場を華麗に彩る――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アイフェリア・エーフェルト
アルラウネの集団にマンドレイクの大群か…こんなの一人でまともに相手していたら押しつぶされるわ。というわけで数には数を。味方猟兵を巻き込まないよう、ある程度攻撃してこちらに引き寄せつつ、レインエッジでまとめて串刺しにするわよ!
「『本日の天気は曇り後々、剣が降る!』まとめて串刺し!"降剣=/:天気雨"(レインエッジ)!」



 きゅいきゅいと、マンドレイクたちが飛び跳ねる。怒涛の如く押し寄せるそれを、しかしアイフェリア・エーフェルト(「月の雫」の生き残り・f05182)は不敵に笑って迎え撃つ。
「こんなの、一人でまともに相手してられないわ! 数には数を、よ」
 そういって、高く手を掲げるや、途端、空には巨大な魔法陣が描かれた。明滅するそれより、次々と『剣』が現れる。
「『本日の天気は曇り後々、剣が降る!』――まとめて串刺し! "降剣=/:天気雨"(レインエッジ)!」
 言葉とともに手は振り下ろされ、同時に魔法陣より生じた剣が、まさに雨となって戦場へと次々と降り注いだ。無数の剣がマンドレイクを貫き、母体であるアルラウネも微塵に切り裂いていく。
 だが、アルラウネたちの勢いも衰えないようだ。再びマンドレイクを生み出し、アイフェリアへぶつけんと差し向ける。
「――ふっ。良いわ、どっちが先に息切れするか。悪いけど、私はちょっとやそっとじゃ音を上げないわよ」
 再び高く手を掲げれば、無数の剣が魔法陣より生み出される。物量対物量。アイフェリアの刃が、再び戦場へと降り注いだ――。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
仲良くやれると一番なんだけど…現実は厳し過ぎるぜ

クライの無差別攻撃に巻き込むことも狙って5人(匹などで呼べない)ほどの群れの中に突撃。
御札を撒き散らしながら符術『魔封じの儀』で仕留めるぜ。
永久の眠りに堕ちるか、はたまた石と成果てるか。
アークウィンドを抜いて喉を掻き切るのは最終手段だ。
レギオンが湧いてきたらフォックスファイア乱れ撃ちで焼芋にしていく

一際可愛いアルラウネを見つけた瞬間自制崩壊。
「やべ、妖狐の性が…抑えきれね」
人目がない隙を窺い、魔封じの儀で弱らせた所で…真っ赤になりながらも接吻。
一気に生命力吸収で精気と命を吸い尽くす。
「ごめんな。この世界に居場所がないから…アタシの中にいてくれ」



「御狐・燦が命ず。符よ、我が敵を夢へと落とさん――」
 短剣『アークウィンド』を片手に、もう片手には三つの『符』を持った四王天・燦(月夜の翼・f04448)が、マンドレイクの間を駆け抜ける。
「符よ、我が敵を石とせよ――」
 マンドレイクの攻撃をかわし、あるいはいなし。すれ違いざまに斬り付け、あるいは『狐火』にて焼き尽くす。
「符よ、我が敵の呪力を断ち切らん――」
 マンドレイクの波を抜け、アルラウネへと接敵する。勢いは殺さず、燦は三つの符をアルラウネへと投げつけた。
「これをもって魔封じを為せ!」
 言葉とともに、符はアルラウネの体へと張り付く。それは、対象の魔を封じる符。力を封じられたアルラウネが困惑する隙をつき、燦の刃がアルラウネをとらえる。
 きゅう、という悲鳴を上げて、アルラウネが地に倒れた。薄目を開けて、弱弱しく燦を見やるその姿は、奇妙な色気すら伴っていた。
(「やべ、妖狐の性が……抑えきれね……!」)
 燦は思わず、アルラウネを抱きかかえた。そのまま、顔を赤らめながら、口づける。攻撃によって吸収したアルラウネの生命力が、自身の体に満ちるような感覚を、燦は覚えた。アルラウネは、燦の腕の中でこと切れ、消滅した。
「ごめんな。この世界に居場所がないから……アタシの中にいてくれ」
 目を伏せ、静かに――燦は呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィリア・セイアッド
【WIZ】を選択
レインに呼ばれてきたけれど …わあ
アルラウネの大群を見て目を瞬かせる
なんて可愛らしい
おともだちになれたらいいのに でも本当、何か様子がおかしいのね
落ち着いて 森に帰ってくれる子がいればいいんだけれど…
村の人に何かあってからでは遅いもの
わたしもがんばらないと

ここはあなた達の住む場所じゃないわ 家にお帰りなさい
大きく息を吸って 「雪雫の円舞曲」で能力上げ
「地形の利用」を使い 一番攻めやすい場所に降り立つ
その場でアルラウネを包み込むよう 「鈴蘭の嵐」を展開
敵の攻撃は「第六感」も使い 宙へ飛んで回避
無理な場合やほかの人に攻撃が届きそうなら 「オーラ防御」で対応します



「わぁ……なんてかわいらしい……」
 おっとりと、フィリア・セイアッド(白花の翼・f05316)が感嘆の声をあげた。フィリアの瞳に映るものは、無数のアルラウネたちだ。確かに、少女のような外見をしたアルラウネたちは、どこかかわいらしさを感じさせる所もあるだろう。
「でも、村の人たちに何かあっては大変だものね……」
 ゆっくりと頭を振って、フィリアは言った。本音を言えば、友達になれたとしたら、と思う。だが、状況はそれを許さないだろう。今は、戦わなければならないのだ。
 フィリアの唇から、静かな歌声が漏れる。それは確かな力となって、その身体に満ちていく。
「ここはあなた達の住む場所じゃないわ。家にお帰りなさい」
 跳躍。同時に、地を俯瞰したフィリアは、その着地先をアルラウネが密集している地点へと定めた。華麗な着地とともに『菫のライア』をつま弾けば、竪琴は鈴蘭の花と化して、その花弁を嵐のごとく舞い上がらせた。
 鈴蘭の嵐が、アルラウネたちを包み込む。その花弁が静かに、しかし苛烈に吹き抜けた後には、動くものは一つも残らなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『水の大蛇』

POW   :    水の身体
【液体の身体により】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
SPD   :    口からの水弾
レベル×5本の【水】属性の【弾丸】を放つ。
WIZ   :    身体の復元
【周囲の水を体内に取り込み】【自身の身体を再生】【肥大化を行うこと】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●追い立てるもの
 猟兵たちの活躍により、アルラウネたちはその数を大幅に減じていた。残るはわずかだ。
 ふと、アルラウネたちの表情が、恐怖で彩られた。だがそれは、猟兵たちにのみ向けられたものではない。
 突如、山道の方面より、何かを引きずるような重い音が響くや、わずかに残った数体のアルラウネたちは口々に悲鳴を上げ、三々五々、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。
 猟兵たちが山道の方へと注意を向ければ、巨大な『水の大蛇』がその体をくねらせ、こちらへと向かってくるではないか!
 どうやら、アルラウネたちが山腹より下りて来たのは、突如現れたこの大蛇に追われていたからのようだ。仲間割れなのかなんなのか、理由は不明ではあるが、今回の騒動の原因は、コイツであることに違いはない。
 このまま大蛇を放置していては、アルラウネの比ではない被害が発生するだろう。さぁ、村を救うための最後の戦いだ。武器を手に取り、大蛇へと立ち向かえ!
フィリア・セイアッド
【WIZ】を選択 レインと一緒に
水の大蛇…?あれに怯えて逃げてきたのね
村のためにも アルラウネのためにも 
きちんと退治しないとね

レイン 無茶をしないでね
友人に声をかけ 「雪雫の円舞曲」で鼓舞
仲間の攻撃力を上げる
飛行し近隣の地形の把握 
「地形の利用」を使って仲間が攻撃をしやすく 大蛇が回復に使いそうな水辺がなるべく少なそうな場所に誘いこむ
相手の攻撃は回避 どうしても無理なら「オーラ防御」
皆で仲良く暮らせれば一番いいけれど
村やこの辺りの人に被害が出そうなら ほうっておけないもの
ええレイン 誰も傷つかずにすむように
指を組み 祈りの言葉を
仲間が傷ついた時にはシンフォニック・キュアで回復


レイン・フォレスト
【SPD】
フィリア来てくれてありがとう
百人力だよ
フィリアと一緒に大蛇に挑む

アルラウネもある意味被害者だったって訳か
だからといって他の者に迷惑掛けていいわけではないけど
まあ、それなら話は簡単だ
こいつを倒せばアルラウネは山へ帰ってくれるって事だよね

フィリアと連携して攻撃を行う
【ブレインジグ】を使い「先制攻撃」「2回攻撃」で大蛇へ攻撃
こちらへの攻撃は「聞き耳」で攻撃の音を聞き分け「見切り」で回避
なるべく一カ所に留まらず、スピードを生かして動き回りながら更に攻撃を加える

味方が攻撃を行う時は「援護射撃」で敵の攻撃の妨害と
あちらの気を自分に引き付けるように
特にフィリアは狙わせない!

大蛇、退治させて貰うよ



「水の大蛇……? アルラウネたちは、あれに怯えて逃げてきたのね……」
 フィリアが呟く。『水の大蛇』はその身体をくねらせ、水の舌をちろちろと震わせた。
「フィリア! 来てくれたんだね」
 フィリアの姿を認めたレインが、駆けよってきた。レインはその表情をやわらげ、微笑むと、
「ありがとう。フィリアがいてくれれば百人力だよ」
「ふふ、こちらこそ、よ」
 フィリアも微笑んで、答える。だが、すぐにその表情を引き締めて、二人は大蛇へと向き直る。大蛇は果たして、猟兵たちを獲物と認めたようだ。その口を大きく開けるや、無数の水の弾丸が撃ち放たれる!
「そんな攻撃!」
 レインが叫び、フィリアとともに跳躍し、回避。追うように放たれる追撃の弾丸を、レインは『SAA型ハンドガン』を構え、次々と撃ち落としていく。
「レイン、極力、水のある所から大蛇を離したいの。お願いできる?」
 と、フィリア。水の大蛇というほどだ。水の存在は、大蛇にとっては後押しになってしまうだろう。その言葉に、レインが頷いた。
「OK。フィリアは援護を頼むよ」
「ええ、無理はしないでね」
「分かってる、フィリアもね」
 短い会話を終えて、二人は再び跳んだ。その一瞬後に、大蛇の弾丸が地を穿った。
「大蛇、退治させて貰うよ……お前の相手は僕だ。フィリアは狙わせない」
 レインは空中で『SAA型ハンドガン』を構え、神速の連続射撃を見舞った。銃弾が大蛇の体に打ち込まれ、叫びとともにその身体をくねらせる。
「誰も傷つかずにすむように……」
 一方、フィリアは祈るように手を組み、静かに瞳を閉じた。それから息を吸い込んで、高らかに歌を歌い上げる。それは、聞くものを癒す治癒の歌。傷つくものを守るための歌だ。
 その歌に心震わせた猟兵たちの体は癒され、その身に力をみなぎらせる。フィリアは休むことなく、歌い続けた。それこそが、フィリアの戦いであるからだ。
 響く優しい歌を背に、猟兵たちと大蛇との戦いは幕を開けた――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

四王天・燦
アルラウネもオブリビオンだけど…釈然としねーよ!
「大蛇は殺す…今はそれで納得してくれ」

神鳴に電撃属性を乗せて貫く。
首が曲がることも含めて、口の向きに注意。
水弾の2・3発は仕方ないけど、軌道は見切って何度も貰わないようにするぜ。
摩擦減らされたらいっそスライディング回避

―アタシの身体能力を貸す。恐れるな…勝て!
己が内へ囁き、妖魔解放・アルラウネ!
不思議な表情を浮かべ、高速移動への不慣れかぎこちなく回避優先するけど次第に慣れて攻撃開始。
表情も嬉々としてくる

他の猟兵に向いたら好機。
ジャンプで頭に刀を刺して留まり、音属性の衝撃波を叫ぶ!

戦闘終了したら即解除。
「お前だけの身体じゃねーんだ。長生きしようぜ」



「アルラウネも確かにオブリビオンだけど……釈然としねーよ! あの大蛇が居なかったら、もしかしたらアタシたちは……!」
 燦はそう言って、大蛇を睨みつける。ゆっくりと胸に手を当てて、
「大蛇は殺す……今はそれで納得してくれ」
 呟き、意を決したように駆け出した。そんな燦の姿を認めた大蛇は、その身をくねらせ、燦をターゲットにとらえた。口から弾丸が放たれるのを避け、あるいは武器で以って受け止めながら、大蛇へと接近する。
 ――アタシの身体能力を貸す。恐れるな……勝て!
 心に抱く友へと告げ。
「妖魔解放(リリース・ピュアリィハート)・アルラウネ!」
 発動するユーベルコード。途端、燦の表情が、少しの困惑へと変化した。まるで自分でない何者かが、その身体に乗り移ったように。だが、その表情は直ぐに、歓喜のものへと変わる。『彼女』は走り、跳び、駆け抜けた。まるで体の慣らし運転をしているように。トップスピードに乗り切れなかった身体が、次第にその速度を上げていく。そして最大速度に手が届いたのならば、誰も『彼女』には追い付けない。
 その速度を生かして、『彼女』は大蛇の頭頂部へと飛び乗った。手にした刃を突き刺し、大きく息を吸い込んで――叫んだ。それは衝撃波となって、大蛇の体を激しく波打たせた。大蛇が苦痛に体を悶えさせる。『彼女』は大蛇への報復の喜びに、その身を震わせた――。

成功 🔵​🔵​🔴​

フォルク・リア
「こいつが騒動の原因という事か。
水の大蛇、体の中がどうなっているのか、
調べたいところだが。今はそれどころではないか。」
倒す事が優先だからな。

ウィザード・ミサイルの炎の矢を
散弾の様に発射して水の体を削っていく。
「水には火が定番かな。
その身体全て蒸発させてやろう。」
身体の復元で再生し始めたら、
炎の矢を頭部に集中して再生を妨害
頭部を破壊して目などを潰し
一時的にでも認識能力を奪う事を狙う。

炎の矢の弾幕で敵に接近されない様にするが、
接近されたら炎の矢を両手に持って
槍のような武器として使い近接戦闘を行う。
「術士だからと言って接近戦が出来ない訳じゃない。
舐めて掛ると火傷するぞ。」
炎だけにとは一応言わずに。



 猟兵たちの猛攻に、大蛇はその身に少しずつ、ダメージを蓄積していった。
「水の大蛇、か。その身体の構成、どういったものか。気にはなるが――」
 大蛇がその身をくねらせ、あたりへと叩きつけるのを、フォルク・リア(黄泉への導・f05375)は跳躍して回避。
「ふむ、まぁ今は、それ所ではないか」
 肩をすくめつつ、手にしたロッドを掲げた。途端、フォルクの周囲に、無数の炎の矢が出現する。
「水には火が定番かな。俺の炎が水鉄砲ごときに消されると思うなよ。その身体、全て蒸発させてやろう」
 言葉とともにロッドを振るえば、無数の炎の矢は大蛇めがけ、一斉に解き放たれた。着弾した炎の矢が、フォルクの言葉通りに大蛇の体を蒸発させていく。苦痛に身もだえつつ、大蛇が放った反撃の水の弾丸が炎の矢と衝突し、小さな爆発と蒸気をあたりにまき散らす。隙間を縫って飛んできた弾丸を、フォルクは武器でいなし、あるいは回避する。
「術士だからと言って、動けないわけじゃない。舐めて掛ると火傷するぞ」
 再び出現した炎の矢が、大蛇へと撃ち放たれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

四王天・燦
戦闘終了まで妖魔解放で寿命が削れる…
早く決着つけるぞ!

水弾を数えながら戦闘継続。
ダッシュと逃げ足を活かしヒット&アウェイで斬る。
苛立たせ遠距離攻撃(水弾)しか命中させる術がないと思わせることが肝要

水弾を撃ち尽くす手前で符術『力場の生成』発動(詠唱がたどたどしい)
撒いた符を空中に固定して、足場にして跳んで水弾を避けながら上昇

―決めるぜ。雷属性プラス音属性!

撃ち尽くすタイミングを見切り、一気に降下して雷属性の刀・神鳴を脳天に落とす。二回攻撃も活かして咆哮で音属性の衝撃波。
属性攻撃全開で落雷の如き天誅をくれてやる

戦闘終了で妖魔解放解除。
「拗ねるなって。昇天しても良いけど…やっぱ一緒に今を楽しもうぜ」



(「戦闘終了まで妖魔解放で寿命が削れる……早く決着をつけるぞ!」)
 胸中で呼びかけつつ、燦は跳んだ。入れ替わるように、大蛇の水の弾丸が着弾する。
 攻撃の隙をついた『彼女』は、大蛇へと斬り付けた。血しぶき代わりの水が舞い散り、大蛇が身をくねらせる。反撃を食らう前に、『彼女』は距離をとり、大蛇は憤怒の水弾をまき散らした。狙いを定めぬ無差別射撃ではあったが、大量の弾幕を展開しているという点では侮れない。
(「だが、こいつが狙いだ――分かるな?」)
 大蛇とて、いつまでも弾を吐き続けることはできない。いずれ息継ぎのタイミングは訪れる。それこそが、燦の狙いだ。
「御狐・燦、が、命ず……符よ、わがいの、ままに、空にとど、まり、天へと、いたる、足掛か、りと、成せ……!」
 呪を唱えつつ、符をまいた。迫る水弾を避けながら、跳躍。蹴って空へ、さらに空へ。
 水弾の発射が止まった。息継ぎのタイミングだった。わずかな時間、大蛇が隙をさらす。だが、そのわずかな時間があれば、『彼女』が動くのには充分であった。
 宙を蹴り、宙を駆ける――大蛇の頭頂部へと向けて。落下の勢いを乗せた『神鳴』の刃が、大蛇の頭部へとまっすぐに突き刺さる。頭頂から上あご、舌、あごを貫通。刀で縫い付けるような形をとる。
 大蛇が声にならぬ悲鳴を上げた。『彼女』は大きく息を吸い込み、
「――――!」
 その悲鳴に負けぬほどの『叫び』をあげた。発動中のユーベルコードによる、衝撃波。それがトドメとなった。
 大蛇がぐらり、とその身体を揺らす。『彼女』は跳躍して、離れた。それを合図にしたように大蛇は勢いよく地に倒れ込む。
 『彼女』が着地したと同時に、大蛇は爆発するように、その身体を水へと変えた。まるで通り雨のようにあたりに水が降りしきるのを、燦は顔を覆うようにして、受けていた。
「拗ねるなって。昇天しても良いけど……やっぱ一緒に今を楽しもうぜ」
 胸に手を当て、その内なる存在に話しかけるように。燦は、笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『ドワーフ細工師のシルバーアクセサリー教室』

POW   :    とにかく格好いいアクセサリーを作る!

SPD   :    洗練された美しいアクセサリーを作る。

WIZ   :    神秘的で魅惑的なアクセサリーを作る……。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●訪れた平和と、ささやかな報酬
 かくして、水の大蛇は消滅した。
 村は静寂を取り戻し、事件の解決を知った村人たちは、次々と帰還し、猟兵たちへ、絶え間ない感謝と称賛の言葉を口にする。
「見事なもんじゃ! アレだけの数の敵も、巨大な敵も、物ともせんとは! まさに勇者じゃの!」
 銀細工職人のドワーフは、豪快に笑いながらも、猟兵たちの活躍を称える。
「さて、ワシからも何か礼を……と言いたい所じゃが、生憎とワシが持っているのは、銀細工を作る腕だけじゃ。そこで……お前さんたちに、ワシの工房を解放しよう。素材などはワシが全て用意し、作り方も教えるから、満足するまで、銀細工を作ってくれ。ワシにはこの位しかできんが……どうじゃろうか?」
 ドワーフの職人より提示された、ささやかな報酬。
 その提案に乗って、アクセサリー制作を体験してみるのもいいだろう。猟兵たちは、さっそく工房へと向かうことにしたのであった。
四王天・燦
WIZで製作

「銀細工もするけど、先に肉と油揚げをくれー」
寿命削ったのでゲッソリしながら参上。
ドワーフといえば大食漢…台所の食料があるだろうし漁ってから銀細工だ。
まあバレているのはご愛嬌。油揚げがないのはショック!

「悠長に飯食っていて大丈夫。作るものも構図も決まってるから」
職人には適わねーと敬意は示した上で、アタシ『たち』の手だけで作らせてもらいたい

マンドラゴラのシルバーチャームを作るぜ。
「供養みたいなものだよ」
ドワーフや周囲にはそう言うが本当は同居人の希望…かもしれない

七つ道具にチャームをつけて、解散後にこそっとアルラウネ達を弔う。
「オブリビオンも皆が皆、悪意あってやってるじゃねーんだよなぁ」



「銀細工もするけど、先に肉と油揚げをくれー」
 と、燦は疲れた顔で声をあげる。先ほどまでの戦闘で、寿命を削るという代償を持つユーベルコードを使用した燦である。疲労がたまっているようだ。
「ふむ? アブラーゲというものは分らんが、パンと干し肉なら備蓄してある。それでよければ食ってくれい」
 ドワーフは豪快に笑いながら、簡単ながら食事を提供した。油揚げがない事は少しショックではあったが、其処はそれ。しっかりとお礼をしつつ、干し肉をパンにはさんでかじる。
「急かすわけではないが、のんびり食べておると、銀細工の時間がとれんぞ?」
 尋ねるドワーフへ、燦は答えた。
「ああ、悠長に飯食っていて大丈夫。作るものも構図も決まってるから。それに、『アタシたち』だけの手で作りたいんだ。もちろん、職人のアンタにはかなわないってわかってるよ。どうか、気を悪くしないでくれ」
「ガハハ! 気にするでない。ワシができるのはあくまで手伝い。何をどう作るかはお前さん達次第じゃ」
 豪快に笑うドワーフに、燦は笑顔を浮かべた。
 さて、燦が作ったのは、『マンドラゴラ』の形を模したシルバーチャームだった。供養みたいなものだ、と燦は周囲には伝えていたが、そのチャームを掌に載せてみれば、燦の胸の内から、心地の良い、くすぐったい喜びのような感覚が浮かび上がる。
 出来上がったそれを、『盗賊の七つ道具』に飾り付けた。そうして燦は、胸に手を当てて、
「終わったら、皆を弔いに行こうな」
 穏やかに、そう呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイン・フォレスト
【SPD】フィリアと一緒に
ほんとに被害が無くて良かったね
うん、フィリアのおかげで無事だよ

シルバーアクセか
実はこう言うの結構嫌いじゃないんだ
どんなのがいいかなあと考えていてフィリアの顔を見て思い付き

音符とト音記号の形のペンダントトップを作って
フィリアは僕より身長低いし、チェーンは少し短めにして
二つのペンダントトップをチェーンに通し

凄く真剣に周りの音も聞こえないくらい集中して作る
だってやっぱり喜んで欲しいしさ

出来上がったペンダントをフィリアに差し出して

応援に来てくれて有難う
これはお礼に……フィリアのイメージで作ってみたよ

え、これ、僕に?
誕生花……ありがとう、大事にするよ
はにかんだように微笑んで


フィリア・セイアッド
【SPD】レインと一緒にアクセサリー作り
村に被害が出なくてよかった とほっと一息
レイン 大丈夫だった?
怪我をしていない?
友人を心配そうに見て確認
ドワーフさんに会えば笑顔で挨拶
アクセサリー製作?楽しそう!
ね、レイン 一緒にやってみましょうよ

月下美人の花の細工のペンダント
可愛らしい雰囲気ではなく 凛として綺麗なものになるよう
レインの誕生花だもの
どうか彼女を怪我から守ってくれるものになりますように
祈りをこめて
時間はかかっても 素敵な物が作りたい
職人さんに尋ねながら丁寧に

レインに渡されたペンダントに瞬きひとつ
ーありがとう!嬉しい!
あのね 私もプレゼント
気に入ってくれるといいんだけど…
おずおずと差し出す



「村に被害が出なくてよかった。ね、レイン?」
 工房のテーブルに腰掛けつつ、フィリアはレインへと声をかける。レインは少し、微笑んで、
「そうだね。無事事件を解決できて、何よりだよ」
 そう答える。
 無事にオブリビオンたちを撃退した二人は、まずはお互いの無事を喜び合った。それから、ドワーフの職人の誘いに応じて、シルバーアクセサリーを作ってみることにしたのだ。
(「シルバーアクセ、か。何を作ろうかな」)
 胸中で呟きながら、レインはあたりに視線を巡らせる。何か、デザインのきっかけとなるようなものはないだろうか。ふと隣に視線をやれば、職人に熱心に質問しながら、アクセサリーと格闘するフィリアの姿が映る。
(「うん。そうだな」)
 レインはくすりと笑うと、素材を手に取った。デザインが、決まったようだ。それからのレインは、アクセサリー作りに集中した。周りの音や、人なども気にならないほどに。それは、アクセサリーを作り、贈りたい相手の事を想ってのことだ。相手に喜んでほしい。その想いが、普段以上に、レインを集中させていた。
 さて、レイン、そしてフィリアのアクセサリーが完成した時には、そろそろ夕日が差し掛かろうかという頃だった。
「レインは、どんなアクセサリーを作ったの?」
 フィリアが尋ねるのへ、レインは掌に載せたアクセサリーを差しだした。
 それは、音符とト音記号を模した形のペンダントだ。
「その、フィリアをイメージして作ったんだ。応援に来てくれてありがとう。これは、お礼」
 その言葉に、フィリアは目をぱちくりさせて、
「私に……?」
 びっくりしたようにそう言ってから、今度は満面の笑顔を浮かべた。
「――ありがとう! 嬉しい!」
 その様子に、レインは内心、ほっとした。喜んでもらえたことが、嬉しかった。
「それでね……あのね、私もプレゼント」
 と、フィリアはおずおずと、自身の作り上げたアクセサリーを差し出す。
「これ……花?」
 レインが尋ねるのへ、フィリアは、うん、と頷いた。
「月下美人――レインの誕生花よ」
 それは、凛とした雰囲気を持つ、月下美人の花細工のペンダントだった。レインを守ってくれるようにと、フィリアが祈りと想いを込めて、一生懸命に作ったものだ。
「誕生花……ありがとう、大事にするよ」
 そういって、レインははにかんだように笑った。
 窓から差し込む夕日が、そんな二人を温かく照らしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日


挿絵イラスト