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酒は飲むべし、飲まるるべからず

#グリードオーシャン

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#グリードオーシャン


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「ついにたどり着いたな、グリードオーシャン!」
 セゲル・スヴェアボルグ(豪放磊落・f00533)は意気揚々と声と鼻息を荒げる。
「まずは新世界到着の祝杯をあげたいわけだが……ちょうどいい島があるらしいぞ。」
 その島の名はバンケ島。そこでは島民のみならず、外海からの訪問者も巻込んだ大宴会が年中を通して繰り広げられているらしい。島の雰囲気は、どことなくアックス&ウィザーズの面影を残しているようだ。
「乗るしかないだろう。このビックウェーブに。渡りの船とはこのことだな。この島に塞源丸を接岸させる。」
 当然、猟兵であっても参加は可能。しかし、猟兵はこの世界においては未知の存在だ。海賊や交易商人などを装って参加する方が、船乗りや海賊にも無駄に警戒心を抱かれることはないだろう。
「宴会のメイン会場は中央広場とそこ一帯の酒場だ。好きな場所で飲み食いするといい。現地民との交流に重きを置くもよし、しっぽりと一人酒でもいい。まぁ、大人しく酒をなませてくれる連中かどうかは怪しいがな。」
 ガハハと笑い声をあげ終えると、セゲルは真面目な顔つきに戻り、話を続ける。
「さて、ここからが本題だ。確かに祝杯も一つの目的だが、大目的はそっちじゃない。簡単に行ってしまえば、その島に潜伏するコンキスタドールへの対処だな。」
 一見すると、賑やかで楽しく見える島。しかし、そういった島であるからこそ、オブリビオンにとっては格好の隠れ蓑となるわけだ。放っておけば、島民に被害が出ることは免れない。
「要は、宴会ついでにコンキスタドールの居場所も探るってわけだ。まぁ、宴会に水を差すのも野暮ってもんだ。あんまり島民を巻き込むんじゃねぇぞ?」
 そしてそこまで話して、セゲルは気づいたのだ。自らは宴会に参加できないのだと。
「あー……そうだな。まぁ仕方ないな、うん。とりあえず頑張ってこい。」
 露骨にテンションを落とした青い竜人は、半ば投げやりに猟兵達を送り出したのだった。


弐呉崎
 ついに来ました、グリードオーシャン。
 どうも弐呉崎です。

 第1章は島民たちと酒盛りしたり喧嘩をしたり、商人や海賊を装って情報を探りましょう。第2章は集団戦、第3章はボス戦です。島を守るため、コンキスタドールの野望を打ち砕きましょう。なお、未成年の飲酒については禁止となりますのでご注意ください。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 日常 『酒盛りをしよう(未成年はジュース)』

POW   :    飲み比べで勝負する。酒樽全部もってこい!

SPD   :    酒のつまみを用意して、美味しく適度にお酒を楽しむよ

WIZ   :    飲酒は嗜む程度で、会話を楽しみます

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

銀山・昭平
おー、ここが新しい世界だべか。
バンケ島はなんかにぎやかだべな。おらと同じドワーフも居そうだべ。そうだ、おらも宴会に参加しても良いべ?

ならおらもたくさん酒を飲むべ。せっかくだから島民と酒の飲み比べで勝負するべな!
ラム酒……たまーにしか飲まないが、強い酒だべ。これを普段から飲んでるのは相当な酒豪だべ。だがおらも酒の強さなら負けないべ。
楽しく酒樽を開ける勢いで、魚の燻製やらきのみやらも適度につまみつつ、どっちが先にぶっ倒れるかの勝負だべ!

【大食い】と【気合】で、酒に飲まれそうになるのをこらえながら、島民とどっちが大酒飲みかの勝負だべ!



「俺はあいつに賭けるぜ。」
「じゃあ俺は客人にラム1樽だ!」
 宴会はいつの間にやら飲み比べ勝負へと変貌していた。勝負を持ち掛けたのは銀山・昭平(田舎っぺからくり親父・f01103)なわけだが、年中がお祭り騒ぎのバンケ島民にとってはこの手の勝負は日常茶飯事。断る理由などどこにもない。ルールは単純明白、先に酔いつぶれた方が負けだ。大食いにも自信のある昭平とっては、飲み比べなど何するものぞ。さほど労せずして勝てると踏んでいた。だが、相手も場数を踏んでいるなかなかの強者だ。ここまで顔色一つ変えずに、昭平のペースについてきている。
「ラム酒……たまーにしか飲まないが、強い酒だべ。これを普段から飲んでるのは相当な酒豪だべ。」
 そんな昭平の言葉を聞いて、昭平にも負けず劣らず髭を蓄えた初老のドワーフが呵呵とばかり笑う。常人であれば等に酔いつぶれているはずだが、互いに既に何杯飲んだかはわからない。樽ジョッキが空になれば、気が付くとそこには酒が注がれているのだ。これを飲まずしてなんとする。
「だが、おらも酒の強さなら負けないべ。」
 昭平は注がれたラム種を躊躇うことなく口へと運ぶ。勝負とは言えども、その様子は終始楽しげだ。だが、やはり酒豪とて限度はある。酒に強いとは宣ったものの、昭平が口から下げたジョッキの中には、わずか水たまりが残っている。あと一口が重い。そんな昭平の姿を見て、初老のドワーフが一気にラストスパートをかける。勢いよく体を反り返しながら、ジョッキの口を真下へと向け、喉の奥へと一気に流し込むと、意気揚々と勝ち鬨をあげる。
「俺の……勝ちだ!」
 声の主は逸らした体がばたりとそのまま後方へと転がる。飲み切ったことで気が抜けたのか、最後の最後で潰れてしまった。だが、そんな状況でも昭平はお構いなし。ここまで来たら後は気合いで何とかするしかない。魚の燻製やらきのみやらで口を直しつつ、一呼吸おいてゆっくりと最後の一口を飲み干した。ジョッキを樽の上に置くと同時に下げられた顔が、ゆっくりと上げられ、その視線が潰れた男へと向けられる。
「残念だが、おらの勝ちみたいだべ。」
 この勝負、軍配は昭平に上がった。かつてない名勝負に島民から歓声と惜しみない拍手が送られ、お祝いとばかりに再び酒盛りが始まったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

雨音・玲
『仮面の聖女号』での航海を超えて―…
やって来たぜ新世界!!バンケ島!!

おぉぅ~~陸地だ!!足元が揺れないの最高!!!
(ほろりと目に涙が)

えっ?なんだなんだ歓迎に一杯?
あざーすwいただきます!!
えっ?旅の話を聞きたい?
俺の話で良いならいくらでも♪
おっ、お替り貰えるの?マジで!!
じゃんじゃん飲んじゃうよ♪

メイン会場でどんちゃん騒ぎに思いっきり参加!!
浴びるように飲んで、飲んで、飲んで・・・・
「群れなす黒影」で烏達も呼び出して
世にも珍しい烏のダンスとか隠し芸を披露とかとかバカ騒ぎ!!

にゃはははぁ~~~クソ楽しいじゃん!!新世界!!
アレ?おおぅ~~~???
陸地なのに揺れる揺れる~~~…???


高砂・オリフィス
雨音・玲さんと参加! なんとか合流できるといいんだけど……

よっと! とうちゃーく!
さて、先に来てた玲さんをさがそーっと
え? とりあえず飲め? 飲む? あははっ、そーいうことならぼくも飲むよ!

鍛えてるからお酒も強いんだ! 飲み比べなら負けないぞう!
飲みつつ歌って踊ってテンションアップ!
みんな巻き込んで宴を盛り上げて参りましょー!
逆立ちバク宙なんでもござれ! 歌唱にも自信あるからね! 地元の歌とか教えてちょうだいな!

あははっ! 盛り上がってる中で打ち解けられたらいいよねっ
あーあーこんなところで寝たら風邪ひくって! まあこれも醍醐味かな? あははっ!



「あーあーこんなところで寝たら風邪ひくって!おーい、起きてるー?」
 高砂・オリフィス(南の園のなんのその・f24667)は酔いつぶれた雨音・玲(路地裏のカラス・f16697)を起こそうと揺さぶるが、譫言ばかりで目を覚ます様子はない。
「まあこれも醍醐味かな? あははっ!」
 玲が酔いつぶれるまでに何があったのか。それはオリフィスが到着する一時間ほど前の話だ。

「『仮面の聖女号』での航海を超えて―……やって来たぜ新世界!!バンケ島!!おぉぅ~~陸地だ!!足元が揺れないの最高!!!」
 オリフィスより一足先に到着した玲は、ほろりと目に涙を浮かべながら陸のありがたみを噛み締めていた。航海も悪くはないが、やはり地に足の着く感覚には代えがたい。そんな感傷に浸っていても聞こえてくる宴の声。玲は波止場を離れ、広場へと向かった。
「おー、やってるねぇ。」
 日もまだ高いというのに、そこは既に酒池肉林。わずかにあっけにとられながらも、そんな玲の姿を見つけた一人の男が近づいてきた。
「……見ねぇ顔だな?どこのもんだ、お前?」
 玲を見つけて、ずいと大柄な体を押し出して睨みを利かせてきた男。その手が差し出しているはエールの入ったジョッキだ。それは彼なりの歓迎の方法なのだろう。玲は突然手渡された歓迎の一杯に驚くも、相手の善意を拒否する理由など何もない。ただのしがない旅人という自己紹介と感謝の意を口にをしながらエールを一気に口へと運ぶ。
「おし、飲んだな?それじゃあその代金として、お前さんの旅話でも聞かせて貰おうか。」
「ん?そんなんでいいのか?、俺の旅話で良いならいくらでも♪」
 自ら手渡した酒に代金を要求するというのもおかしな話だが、旅の話程度で飲み放題なら安いもの。空になったはずのジョッキにはいつの間にかエールが注がれている。これを飲まない手はないと、玲は再び一気に飲み干す。
「にゃはははぁ~~~クソ楽しいじゃん!!新世界!!」
 酒の肴の旅話はここに至るまでの航海へと移るとともに、玲はまるで再び海の上。体を揺らしながらも、波のない陸の上で船を漕ぐ。

「よっと! とうちゃーく!」
 遅れること一時間弱、ようやくオリフィスもバンケ島へと上陸した。波止場にも響いてくる宴の声も当然気にはなるが、まずは玲を探して合流することが先決だ。そんな彼女の前に現れたのはあの男。今度はオリフィスに歓迎の一杯を手渡した。
「え?とりあえず飲め?飲む?あははっ、そーいうことならぼくも飲むよ!」
 オリフィスは手渡されたエールを喉の奥へと流し込む。そんな勢いに気分を良くしたのか、男は空になった樽のジョッキに躊躇うことなくエールを注ぐ。
「鍛えてるからお酒も強いんだ! 飲み比べなら負けないぞう!」
「そいつはいい。まぁ、そんな感じでさっきの旅人も飲み続けてたんだが……話の途中でぱったり寝ちまってな。」
 このタイミングで訪れる旅人となれば、間違いなく猟兵だ。勿論、それが探している人物とは限らないわけだが、違うという確証もあるわけではない。
「ひょっとして、それって黒髪で赤眼の男の子だったり……?」
 オリフィスの問に対して、なんだ、お前の知り合いかと男は広場の方を指差した。遠目からではわかりにくいが、何やら黒い物体が路上で転がっているのが見て取れる。オリフィスはジョッキ片手に、黒い物体へ向けて駆けていく。

「おーい、起きてるー?」
 オリフィスが起こそうとするが、玲が目を覚ます気配はない。こうなってしまっては仕方がない。そちらにかまけてばかりで自分が楽しめなくては意味がない。せっかくの宴なのだ。飲んで、歌って、踊らなければ損というもの。
 逆立ちにバク宙など、繰り広げられるアクロバティックな技の数々に、島民たちは驚嘆の声をあげる。そこに歌も加わればその場の皆のテンションは最高潮。気づけば広場では大合唱が始まった。
 こんな大騒ぎの中で寝続けられる者などそうはいないだろう。ましてや、聞き慣れない歌の中に混ざっているのは聞き知った声。
「俺も混ぜろー!」
 先程まで寝息を立てていた玲が勢いよく立ち上がる。未だに残り続ける酔に頭を振りながらも、歌に合わせて踊り始めた。それを彩るのは玲の髪色と同じ色の羽を持つ烏たち。世にも珍しいカラスのダンスに島民たちも大喝采。
「島民とも打ち解けられたし、万事オッケー!でも、もっともっと飲まないとねっ!」
 酒や人が舞うも日はまだ高い。此度の宴もまだまだ始まったばかりだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

コルチェ・ウーパニャン
やっと来たなぁビッグウェーブ! 
ここまで来るのすっごいすっごい大変だったね!!
コルチェすっごいねぎらわれたいキブンだよ!!
えへへー、ここまでくるのすっごい大変だったのー(10秒ぶり2度目)
ここに住んでる皆はどう?
この辺で暮らしててタイヘーンってこといっぱいあると思うんだぁ……
(さりげない感じで情報収集のためおべっかを使いながらサイダーの栓を開ける)
(めっちゃ揺らされていたので炭酸が爆発する)

あーっ違います船乗りの皆さん!これはテロ行為ではなくてあーっあーっ
あーっ あっお肉が焼けてまーす! 食べよ食べよ!どんどん食べよ!
コルチェカロリーだーいすき。
皆もカロリー取ろうね。海賊は体が資本だからね!!



「やっと来たなぁビッグウェーブ!」
「何がビックウェーブなんだ?嬢ちゃんよ。」
 酒宴の席にて、コルチェ・ウーパニャン(マネキンドールのピカリガンナー・f00698)が突如として声をあげる。島民からすればいったい何のことかと疑問を持つのは当然だ。コルチェはここまでのいきさつを話し始めた。そして、最後に協調して一言。
「ここまで来るのすっごいすっごい大変だったんだよ!!」
 それそうだろうと男たちが頷く。ここにいる誰しもがこの海に生きる者たちだ。海の危険性というのは重々承知している。
「えへへー、ここまでくるのすっごい大変だったのー。」
 コルチェが同じ発言を繰り返すまでの間は僅か10秒足らずだった。何かを察した島民は、その歳でここまでよく来たと、コルチェをねぎらった。その言葉に返したのは満面の笑み。それに気をよくした男たちがコルチェに酒を差し出すも、彼女はまだ未成年。それなら仕方ないと渋々ジョッキを下げると自分で一気にもみほした。
「ここに住んでる皆はどう?この辺で暮らしててタイヘーンってこといっぱいあると思うんだぁ……」
 不意にコルチェは持ち込んだサイダーの栓を開けようと手に懸ける。それはここまでの航海で苦楽を共にしてきた友人のようなもの。荒波にもまれてもなお、怯むことのない透明な瓶。待てという島民の静止にも構うことなく、コルチェはその封印を解いた。
「あーっ!?」
 吹き上げる噴水はもはや爆発に近い。コルチェや島民に甘くべたつくにわか雨が降り注ぐ。
「あーっ違います皆さん!これはテロ行為ではなくてあーっあーっ」
 必死に取り繕うコルチェ。皆に飛び散ったサイダーを忙しなくふき取りつつも、海賊は体が資本と謳いながら、ぱっと目に付いた肉を手に取って男たちに差し出した。
「食べよ食べよ!どんどん食べよ!コルチェカロリーだーいすき。」
 そういえば、何か聞かなければいけなかったするが、コルチェも島民も今はそれどころではないようだ。しかし、砂糖水にまみれながらも、男たちは何処かうれしげに見えるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アレクサンドラ・クリソベリル
ハハハハハ!大宴会だぁ?いいじゃねえかどんどん持ってきやがれ!依頼で堂々と酒が飲めるなんて最高じゃねえか!ヒャハハハハ!オラオラ飲み比べだ!女だからって舐めてると痛い目みるぜぇ!?

さて、ある程度流し込んだ所で啖呵でも切っておくか。アタシが最強の海賊だと、な
後は海賊で物申す奴も出るだろうし、島にいる強い奴を知ってるのがいれば引き合いに出してくるだろ。そこでコンキスタ共の情報を炙り出しながら探るぞ

あぁ、勿論売られた喧嘩は買うぜ?1対1の決闘だ……腕相撲でな!!



「オイ、まだまだこんなんじゃ足りねぇぞ!どんどん持ってきやがれ!」
 依頼で堂々と酒が飲めるなんて最高じゃないかと、アレクサンドラ・クリソベリル(突然変異種・f22521)は上機嫌。ラム酒やエールをまるで水を飲むかのように流し込んでいく。
「ヒャハハハハ!オラオラ飲み比べだ!女だからって舐めてると痛い目みるぜぇ!?」
「はっはっは。ずいぶんいける口みてぇだな。好きなだけ飲め!酒なら売るほどあるからな!」
 そんなクリソベリスの姿に感心しつつ、島民たちも負けじと樽を空にしていく。既に何杯飲んだかは覚えていない。しかし、誰しも酔いつぶれる様子はない。流石は宴会島といったところだろうか。ここらが潮時なのかもしれないと、クリソベリスが口を開く。
「確かにお前たちもいける口みたいだが……先に言っておく。この場じゃアタシが最強の海賊だ。」
 突然のクリソベリスの啖呵に対し、それは酒の話か?それとも腕っぷしの話か?と一部の海賊が問いただす。彼女の答えは当然決まっている、それは両方だと。無論、それを聞いて黙っている程、海の荒くれ者たちの気は長くない。いや、我こそが最強の海賊だと、誰も彼もが声を上げた。自分達には海神様の加護があるのだから、どこの馬の骨かもわからない海賊に負けるはずはないと。
「なるほど、海神様ね……だったら、一勝負してみないか?売られた喧嘩は買うぜ?1対1の決闘だ……!」
 クリソベリスは樽のテーブルに肘をつくと、海賊たちを見据える。ここから始まるのは最強の座をかけた腕相撲対決だ。海賊たちが我先にとテーブルの前に立つ。おそらく、立ち向かう全ての海賊を倒さねば、この戦いが終わることはないだろう。
「おーし、それならちょうどいい。アタシが勝つごとに一つ、情報提供してもらうぜ。水神様っていう気になる言葉も聞こえたしな。この島について知ってること、洗いざらい話してもらうぜ?」
 こうして、戦いの火蓋は切って落とされたのだ――最後まで樽の前に立っていたのは、クリソベリスであったということは言うまでもない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィクトル・サリヴァン
ここがグリードオーシャンかー。
周りがこうまで海だらけだとなんか安心感あるね。
それに宴まであるなんてうってつけ、目一杯呑もっか。
…情報収集?当然忘れてないよ。

そんな訳で交易商人装って宴を全力で楽しむ。
その際燻製の豚肉とか塩きつめのハムとかの保存のきく酒のつまみを持ち込んでそれっぽく見せかける。
中央広場でノリの良さそうな現地住民に話しかけて誘う。
旅の商人でこの島に来るのは初めて、一人で飲むのは心細いからとかそんな事情説明しつつね。
準備したつまみは適当にお近づきのしるしにって振る舞う。
酒がある程度進んだら、この島で近づかない方がいい場所とかあるの?とか怪しい場所の探りを入れる。

※アドリブ絡み等お任せ



「ここがグリードオーシャンかー。周りがこうまで海だらけだとなんか安心感あるね。」
 四方八方を海に囲まれた世界。シャチ獣人であるヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)にとっては、ある意味楽園のように映るのかもしれない。それに加えて、たどり着いたのは宴の島。ここで飲まずして何をする。無論、情報収集も忘れてはならないと、ヴィクトルは自らを戒めつつしまえと降り立った。
「なるほどぁ……商人か。丁度、酒の肴が足りないと思ってたところでよ。何かいいものはねぇか?」
 中央広場で島民たちの前に広げられたのは、燻製の豚肉や塩きつめのハムなど、保存のきく酒のつまみの数々。我先にと餌に釣られた魚のように駆け寄ってきた先程の男に対し、並ぶ商品に目を光らせながら品定めをする男にヴィクトルは声をかける。
「見ての通り、この島に立ち寄るのは初めてでね。右も左もよくわからない有様だ。それでなんだけども、仕入れついでに一杯付き合ってもらえるとありがたいかな。勿論、その分の勉強はさせてもらうよ。」
 そう言われてしまえば、男に断る理由など当然ない。商品を選ぶとそれを肴にとヴィクトルに樽のジョッキを手渡した。酒を片手にすれば、否が応でも話は弾む。一頻り飲んで酔いが回り始めた頃合いだ。ここぞとばかりにヴィクトルは本題を切り出した。
「ほとんどの人が広場周辺に集まってるみたいだけど、この島で近づかない方がいい場所とかあるの?」
 何だ藪から棒にと男は言いつつも、笑顔で答える――そんな場所はないと。だが、島の裏にある洞窟に近づくやつは少ないらしい。厳密に言えば、地形的に安易に近づけないというのが正しいとのことだ。
「なるほどね……でも、近づけないわけではないんだよね?商品になりそうな何かがありそうだ。」
 まさか、そこに行くつもりか?と疑い気味に男は言いつつも、どうやらなにか見つかることを期待しているらしい。それを察したヴィクトルは、何か良いものがあれば融通すると口約束を交わす。機嫌を良くした男が追加で酒を頼み始めた。洞窟に赴くには、まだ暫く時間がかかりそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

年がら年中宴会都築なんて、随分ゴキゲンな島もあったもんねぇ。
まあ、こういう環境ならとけこむのは楽そうねぇ。●絞殺で○情報収集してみましょ。

あたしは「宣伝がてら飲み比べに参加した交易商人」ってことにしときましょ。商品はベーコンとかジャーキーとか、肉系の保存食(自家製)。
あたしに勝てたら色々サービスしちゃうわよぉ?

(ちなみにこの女、バケモノじみた酒豪である。
…具体的には、ある酒を片っ端からチャンポンしてガンガン飲み続け、数十杯空けてもシラフなのである。恐ろしいことに。
実はこの女、そもそも「酩酊」という感覚を経験したことすらない蟒蛇というにも生温いバグじみたナニカである)



「年がら年中宴会都築なんて、随分ゴキゲンな島もあったもんねぇ。」
 ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)は人を探していた。それは飲み比べの相手でもあり、情報源でもある。ふと目についたのは大柄な海賊の男。いかにも大酒飲みと行った雰囲気だ。ティオレンシアは交易商を装いつつ、持ち込んだ肉類の中から適当に差し出して声をかけた。いずれも彼女お手製の保存食。その味は保証済みだ。気を良くした男との話はトントン拍子に進んでいく。

「にしても、今日はやけに商人やら旅人が多いな?まぁ、酒の肴がいつもより手に入るってんだから、大歓迎なんだがな!」
 男はジョッキ片手に手渡されたジャーキーを齧りつつ、ティオレンシアをまじまじと眺める。漸くしておもむろに頷くと、再び口を開いた。
「ところで、さっきの言葉に偽りはないんだな?あんたは別に海の男ってわけじゃねぇ。引き下がるのなら今のうちだぞ?」
 男の言葉にティオレンシアは頭を振る。ティオレンシアが男に持ちかけたのは飲み比べ。しかも、彼女勝てば色々なサービスがつくおまけ付きだ。
「商人にも、値段交渉以外の二言や三言は不要でしょ?それに、チャンスを棒に振らないのは、海の男なら当然よねぇ。」
 違いないと男は豪胆に笑う。たが彼は知らないのだ。ティオレンシアが化け物じみた酒豪であるということを。
「どうしたの、まだせいぜい30杯程度といったところよぉ?」
 これだけの量をハイペースで飲むことにも驚きだが、彼女の様子はシラフそのもの。一方の男は既に死に体な様子。幾ら酒に強くとも、「酩酊」という感覚を経験したことすらない蟒蛇……いや、それ以上の何かを相手にするのは流石に無理があった。
「さて……それじゃそろそろ、絞めていきましょ。」
 男が負けた際に支払うのは情報だ。無論、知らないことは話せないが、島の概況についてはおおよそ聞き出すことができた。
 島の裏の洞窟には水神様が住んでいるという噂語あること。宴を催す際には、そこに酒の奉納をしていること。そして、ここ最近洞窟近くに訪れたやつが、奇妙な声のような音を聞いたということらしい。無論、酒の飲み過ぎで幻聴だと言うやつもいたらしいが、当時の奉納担当はそんなたまでは無いらしい。
 彼から聞き出せたのはここまでだが、そこになにかがあるのは間違いない。早急に調査は必要だが……まだまだ飲み足りないティオレンシアであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『巨大魚』

POW   :    船喰らい
【頭部からの体当たり】が命中した対象に対し、高威力高命中の【鋭い牙によるかみ砕き攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    テイルフィンインパクト
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    ウォータービーム
レベル×5本の【海水】属性の【水流弾】を放つ。

イラスト:傘魚

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 上陸後の宴も終わり、水平線から朝日が昇る。出立の準備を整え、未曽有の洞窟へと向かう。陸路から迎えないのであれば海路から行けばいい。勿論、潮の流れも決して良いとい訳ではないのだが、山を越えるよりは幾分もましに思える。
 だが、洞窟周辺も既に宴の準備は万端だ。洞窟の目前にて船の上野猟兵たちの目に映るのは、色鮮やかな巨大魚の群れ。彼らは今か今かと持ち望んでいたのだ。メインディッシュが到着する時を。
高砂・オリフィス
雨音・玲さんと参加! 

さ! 張り切ってまいりましょー!(ケロリ)
……だいじょーぶ? 背中さするよ!
ぼくがなんで大丈夫かって? あははっ! 鍛えてるからね!
はいオッケー! 改めてこういう時こそ笑顔笑顔! にっこー!

連携で強化された空中戦や空中浮遊、衝撃波で舞い上がる!
空戦、水戦、連携して両側から攻め立てる! ただの地べたより刺激的でたのしーっ!

高く高く飛び上がって《飛燕断》で狙い撃ち!
鱗の隙間とか口の中とか弱そうなところに、捕捉されないような高所から狙って撃ち抜く!

さあ次の相手はどこかな? ガンガン行くぞー!


雨音・玲
《神はなぜ「二日酔い」と「船酔い」を作り給うたのか》

うっぷっ、深酒明けのコレは…マジ無理…
えっあぁ、だ、大丈夫…
仕事はきちんとやります― 一応コレでもプロなん…
ご、ごめん…《自主規制》

UB「双子の炎」を発動
オリフィスと炎の鎖で繋がりLV670に強化したすべての所持技能を共有

まず毒耐性でアルコールを吹っ飛ばし
足場習熟・水上歩行・環境耐性で海面に降り立ちます

あぁ~スッキリした
さぁ畳んでやるからかかってこいや!!

海面を蹴りながらダッシュで距離を詰めつつ
野生の勘で海中からの攻撃を避け
リミッター解除・属性攻撃(炎)・鎧無視攻撃を載せた
カウンター気味の咄嗟の一撃で
魚の硬い鱗をぶち抜き!!確実に仕留めます



「さ!張り切ってまいりましょー!」
 高砂・オリフィス(南の園のなんのその・f24667)は眼前の魚群を倒すべく、掛け声をあげる。しかし、その掛け声を向けた先の相手からの応答の声はない。
「うっぷっ、深酒明けのコレは……マジ無理……」
 神はなぜ二日酔いと船酔いを作り給うたのか。そんなことを水面に問いかけながら、雨音・玲(路地裏のカラス・f16697)は昨日の宴で飲みすぎたために消沈気味だ。
「……だいじょーぶ? 背中さするよ!」
「えっあぁ、だ、大丈夫……オリフィスはなんで……平気なんだ……?」
 そんな玲の問いかけに対し、オリフィスは鍛えてるからとカラリと笑う。鍛えてどうにかなるものなのかと玲口を開こうとする前に、オリフィスが擦り終えた玲の背中を叩く。
「はいオッケー!改めてこういう時こそ、笑顔笑顔!にっこー!」
 オリフィスの笑顔に合わせるように、玲は精一杯の笑顔を返そうとする。傍から見てもにっこりとし笑顔というにはほど遠く、引きつった苦笑いにしか見えないが、今の彼にはこれが限度だろう。
「仕事はきちんとやります―。一応コレでもプロなん……ご、ごめん……」
 船の揺れも相まって、限界を迎えるのは早かった。数分待たずに水面の一点に小魚が群れ始める。勿論、群れ始めたのそれだけではない。巨大魚たちも玲の復調を待っている程、気長ではないようだ。早々にこの状況は何とかしなければならないと、玲は重い体を押しながら、「双子の炎」を発動する。そこに現れたのは火の粉の舞う炎の鎖。両端はそれぞれ玲とオリフィスへとつながっている。互いの技能を強化し共有することで、なんとか酔いを醒まそうという魂胆だ。オリフィスが酒に強いということもあったことが幸いしたのか、持ち前の毒へ耐性も合わさったことにより、アルコールを早々に解毒。そのまま二人は海面へと躍り出る。船の上では鎖が絡まり戦いにくいが、何もない水上であれば気にするものなど何もない。
「あぁ~スッキリした。さぁ畳んでやるからかかってこいや!!」
 突如として接近してきた相手に、巨大魚たちは一斉に襲い掛かる。器用に尾を振りながら水面から躍り出ると、そのまま宙を弾きながら二人へと牙を向きながら、一足ならぬ一鰭飛びに向かってきた。それに合わせて、玲も魚たちとの一気に距離を詰める。だが、敵は眼前にいるだけではない。水面をかける玲の足元が僅かに膨らむ。直後にガチリと巨大魚の牙が擦れあう。しかし、標的である玲の姿は、魚が飛び出した位置の半歩前。
「遅いね!俺を食い千切りたいのなら……」
 避けるすべのない巨大魚へと振り向けられたのは赤く滾る炎の拳。その一撃は巨大魚の硬い鱗すらも砕きながら、内側から焼いていく。
「もう少し相手の動きをよく見るもんだぜ!」
 巨大魚による奇襲狙いの一撃は、玲のカウンターによりあっけなく崩れ去った。だが、攻撃による隙ができたのは玲も同じだ。宙を舞う巨大魚たちは眼前へと迫っている。
「だからと言って、目の前の相手だけ見ていてもだめだけどね!」
 空からの強襲、魚たちの体を貫いたのは燕だ。宴はまだまだこれからだと言わんばかりに、空中を舞うオリフィスの散弾銃から放たれた散弾銃からの弾丸は、飛燕断――燕のオーラブリットとなって魚たちを屠っていく。
「さあ次の相手はどこかな? ガンガン行くぞー!」
水上と空中から行われる戦いの踊りに対し、巨大魚立ちはなす術はない。みるみるその数を減らしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

コルチェ・ウーパニャン
ぐえーっすごいお口! こわーい目!!
こっちこそ食べちゃうぞー……って言いたいとこだけど…コルチェ、昨晩のお肉がまだお腹にーっっ!!
しょうがない……ピカリブラスターのサビにしてくれよう!だよ!
クイックドロウでシュババーのキュルルーン!

ピカリブラスターはフェルマーのフフフーンで狙いに向かってフフーンだから避けても跳ねてもこう、ビュワーッってぐねーって当てにいくよ!
中までしっかり火を通す火力と時間はないかもしれないけど、
ウロコと皮をコゲコゲにするくらいは出来ちゃうよフフフ
海水の飛沫が目に入るとイタい!尻尾ではたかれたりするともっとイタい!
だから一匹ずつ、確実にキュルルン…キャーーッ!!



「ぐえーっすごいお口!こわーい目!!」
 此度の獲物を開いて待つ巨大魚たちを見て、コルチェ・ウーパニャン(マネキンドールのピカリガンナー・f00698)はふと思う。食べられる前に、こちらが食べてしまえばいいのではと。しかし、昨晩の肉が未だに残るコルチェのお腹は、流石に食べちゃうぞーなどとは言えはしない。
「しょうがない……ピカリブラスターのサビにしてくれよう!だよ!」
 なるほど、返り血で錆びることなくとも、潮風で錆びることはあるのかもしれない。などということを巨大魚たちが思うはずもなく、向けられた敵意に抗うために水面から宙へと飛び上がると、コルチェ目掛けて一直線に突進する。だが、それよりもコルチェの射撃は圧倒的に早い。
「ピカリブラスターはフェルマーのフフフーンで狙いに向かってフフーンだから避けても跳ねてもこう、ビュワーッってぐねーって当てにいくよ!」
 恐らく、本人にも原理はよくわかっていないのだろう。だが、その早打ちが本物であることは間違いない。着弾した熱線は、中までは火は通らずとも、確実に巨大魚の鱗と皮を焼いていく。
「よーし!コルチェ、どんどん撃ち落とすよ!」
 何やら必死なコルチェ。決して魚を焼きたいわけでない。海水の飛沫が目に入るとイタい!尻尾ではたかれたりするともっとイタい!彼女の今の行動原理はそこに集約されている。しかし、そんな彼女を悲劇が襲う。
「一匹ずつ、確実にキュルルン……キャーーッ!!」
 不意に訪れた弾切れ。いや、集中力切れといった方が正しいかもしれない。放たれるはずの熱線は、ぷすりと音を立てて発射されず。眼前に迫るのは巨大魚のの口。何とか危機を脱しようと、コルチェは半ばやけくそ気味に引き金を引き続ける。
「シュババーのキュルルーン!」
 間一髪で放たれた熱戦が、口の中から巨大魚を焼いていく。あまりの熱さに、巨大魚は咄嗟にその身を翻す。べちん――コルチェの頬に尾鰭のビンタが炸裂する。
「イターイ!でも、コルチェだって負けないんだから!」
 だが、コルチェは堪えた。すかさず、ピカリガンナーの引き金を引く。まだ、彼女が焼かねばならぬ魚はたくさん残っているのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴィクトル・サリヴァン
いい宴だったね。満足満足。
話に聞いた洞窟は…先客がいるね。あれらには俺達が御馳走なのかな?
生意気なお魚さん達には身の程を教えてやらないと、ね?

UCで空シャチ召喚、合体させて五体位に。
巨大魚の一体に狙いを絞り空シャチ二体にまず突撃させる。
俺も合わせ高速・無酸素で水魔法を連続詠唱。水の刃で巨大魚を切り裂いてみる。
攻撃を嫌がって空に来るかもだし逆に船上の俺達に飛び掛かってくるかもしれない。
まあどちらにしても水から飛び出した瞬間に残りの空シャチ達に一斉に襲い掛かって貰う。
空を跳ねる事は出来ても回数に限りはある。限界を迎えたらそこで終わり。
掃討したらお魚肴に楽しんでね(空シャチに)

※アドリブ絡み等お任せ


ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

んー、いい天気。夜明けの海風って気持ちいいわねぇ。
(あの後も散々飲むだけ飲んで結局シラフのまま上機嫌で宿へ。あれだけの痛飲の果てにも関わらず、酒気の欠片も残っていない実に爽快な目覚めである)

多少慣れてはきたけれど、さすがにまだ足場なしで海戦はしたくないわねぇ。
ミッドナイトレースに○騎乗してグレネードの〇投擲による○爆撃と●轢殺で機動戦仕掛けるわぁ。
飛行は制限されてるって話だけど、ジェットスキーとかホバークラフトみたいに使えば問題ないでしょ。
体当たりは軌道を〇見切って回避。これでも多少はスピードに自信あるもの、数を頼む程度でそう易々と捉えられるなんて思わないでねぇ?



「んー、いい天気。夜明けの海風って気持ちいいわねぇ。」
 ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)はあの後も散々飲むだけ飲んで結局シラフのまま上機嫌で宿へ。あれだけの痛飲の果てにも関わらず、酒気の欠片も残っていない実に爽快な目覚めである。それは日ごろから酒を扱っているということもあるのだろうが、相当な強さであることは間違いない。
「確かにいい宴だったね。満足満足。」
 その傍らで宴で満たされた大きな腹を擦るヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)。満たされたと言われても、宴前とさほど変化はないわけだが、そこを気にするような彼ではない。そんな彼らの姿は巨大魚たちには馳走に見えるのだろうか。洞窟へ近づくのを今か今かと待ち構えている。無論、二人のバーテンダーは餌になるつもりなど毛頭ない。身の程を知らぬ生意気な先客には早々にご退場願おうと杖を振りかざす。
「さて、今回も出番だ。よろしく頼むよ。」
 呼び出されたのは70程の宙を舞うシャチたち。ヴィクトルの合図とともに小さなシャチの群れは、5つの塊に変貌する。そのうちの二体が先陣を切り、巨大魚めがけて突進する。それに合わせて紡がれる言葉から放たれる水の刃。3つの衝撃が、不意を突かれた巨大魚へと襲い掛かった。
「あらぁ、もっと血気盛んな魚たちかと思っていたたけどぉ……むしろ静かねぇ。」
 てっきり奇襲に対する反撃が来るものと想定をしていたが、むしろ魚たちは水中へ。深く潜っている様子ではないが、いまだにこちらの様子を窺っている。ヴィクトルは再びシャチを突撃させようとするが、それよりも先にティオレンシアが動きを見せた。
「せっかくの宴のために集まったのなら、踊ってもらわないと損よねぇ。私の芸に合わせて踊ってもらいましょう。」
 船より躍り出たのは一台のバイク型UFO――ミッドナイトレース。水上を駆るその姿はさながらジェットスキーといったところだろうか。水中に身を潜めた巨大魚へとティオレンシアは一直線に向かっていく。例え海上に足場がなくとも、ミッドナイトレースの上なら潰しがきく。当然、潜っていた魚たちも反応する。大きく口を広げ、バイク諸共食いちぎらんと飛びかかる。
「遅いわねぇ。そんな速さじゃ、あたしは捕まえられないわよぉ?」
 フルスロットルからの急速転回。直線的に飛び込む魚には即座に追いかける術はない。尾びれでその軌道を変えようとする頃には、バイクは既にそこにはない。残されていたのは、ばら撒かれたグレネードのみ。
「数を頼む程度で、そう易々と捉えられるなんて思わないでねぇ?」
 通過から数秒、大きな爆発音とともに水しぶきが上がる。破片の飛散はない。一方で圧力波は対象へとダイレクトに伝わるため、体への衝撃は計り知れない。それは巨大魚とて例外ではない。慌てて魚たちは中空へと飛び出すと、その勢いのまま、猟兵達に噛みつこうと突進する。
「一気に出てきたね。それならちょどいい。」
 水から飛び出した瞬間、空シャチ達に一斉に襲い掛かかる。空を跳ねる事は出来ても回数に限りはある。限界を迎えたらそこで終わりだ。ヴィクトルはシャチたちに言葉をかける。
「掃討したらお魚肴に楽しんでね。」
「あれは、あたしたちも食べられるのかしらねぇ……?」
 そんなティオレンシアの疑問に構う隙もなく、巨大魚たちは見る見るうちに骨と化していった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

銀山・昭平
このままでかい魚をシメて、二日目の宴のメインディッシュにしてやるべ!

◆戦闘
【銀山流即席絡繰術・弐式】を用いて、網を射出したり銛を飛ばして攻撃できる漁具を作るべ。
おらたちに噛みつくために飛び上がったところで、ドタマに銛をぶっ刺して攻撃するべ。
或いはずっと海の中に居るようであれば【マヒ攻撃】の乗った網で拘束して他の攻撃も命中しやすいようにしてやるべ。
水の中の機動力を奪ってしまえばこっちのものだべ。この調子で何匹も捕まえて、焼き魚や寿司の具にしてやるべ。

※アドリブ、共闘、絡み等大歓迎です



「このままでかい魚をシメて、二日目の宴のメインディッシュにしてやるべ!」
 銀山・昭平(田舎っぺからくり親父・f01103)は肴を得るべく、レンチを振り上げる。無論、そのままでは海と宙を自在に泳ぐ魚には届かない。ならば、それに見合う道具を作り出してしまえば良いと、どこからともなく現れたガラクタから、即席のガジェットを組み上げる。『銀山流即席絡繰術・弐式』を用いて、なんとなくで作り出されたのは、ある種の漁具のようなものだ。
「いつもならよく分かんねぇもんが出来ちまうが、魚相手なら分かり易くて助かるべ。」
 レンチをしまい、その手に持ち替えたのは六尺三寸程の銛と奇怪なランチャー。それを見た巨大魚たちが、一斉に飛び上がる。だが、こちらに向かってくるなら好都合。飛んでくる魚に合わせて、そこに銛を置いておけばいい。昭平を喰らおうとする鋭い牙も、届かなければ意味がない。昭平の身長の倍ほどはあろうかという長銛は、巨大魚の硬い鱗すらも易々と貫き、宴に向けて串焼きを準備すかの如く串刺しとなっていく。
「飛んで火にいる夏の虫――いや魚だべな。そもそも、まだ火も起こしてねぇべ?」
 脅威を感じ取ったかは定かではないが、魚たちは水中に息を潜め始める。銛の扱い自体は差ほど難しいものではないが、昭平は漁師というわけではない。水の中では巨大魚たちに分があるのは明白だ。ならば、陸に引き上げてしまえば良いと、昭平はもう一つの漁具であるランチャーを構えた。
「随分おとなしくなったみたいだべさ。だが、おらからは逃げられないべ?これであの魚どもは一網打尽だべ!」
 そこから射出されたのは巨大な網。巨大魚たちとの接触した瞬間、強烈な電撃が走る。網に絡まり、脱出することのできない魚たちに成す術はなく、否が応でも水面へと浮き上がる。
「この調子で何匹も捕まえて、焼き魚や寿司の具にしてやるべ。」
 やがて、巨大魚が海からいなくなる頃には、地元漁師も目を瞠るような漁獲量。明日の宴の肴には困らなさそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『シーサーペント』

POW   :    海神の咆哮
自身の【霊力】を代償に、【邪悪の咆哮】を籠めた一撃を放つ。自分にとって霊力を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    大渦大回転
【体を高速回転させ、強力な水竜巻】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    深海の王者
【海竜の血】を降らせる事で、戦場全体が【グリードオーシャンの深海】と同じ環境に変化する。[グリードオーシャンの深海]に適応した者の行動成功率が上昇する。

イラスト:ハギワラ キョウヘイ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 巨大魚たちの宴は静まり、猟兵たちは潮の流れに乗ったまま洞窟の奥へ進む。次第に光は遠ざかり、視界は閉ざされる。それでも船は止まることはない。洞窟の深奥へ至る頃、周囲が仄かに明るさを取り戻す。洞窟の上部に穿たれた穴隙、そこから差し込む光によって落される巨大な影。海神と呼ばれたそれはそこにいた。されどそれは、コンキスタドールへと堕ち、神へとなり損ねた一体の海竜。人知れずまかれた禍の種は、この場で取り除かねばならないのだ。
高砂・オリフィス
雨音・玲さんと参加!

でっけー! うおー! ぼくもなんだか燃えてきたよ!
ぼくらの炎は消せはしないよ、そんな飛沫は蒸発させてやる!

玲さんの炎のおかげでテンションアンド技能アップ!
ダッシュからのジャンプ! 覇気を込めた一撃で、急所を狙うよっ
ボロボロのヒレとか胸元の傷痕とか、いかにも弱点そうなところ!
自分自身がまるで燃える弾丸のように突っ込む、フォローはごめん任せた!

ふーっ!いい汗かいたねっ
動いた後のお酒は美味しいぞ! あははっ! 戻ってまたガンガン飲もう! ねっ!?


雨音・玲
【POW・ファブル】
アレは竜?海竜か!?
おぃおぃ生半可な覚悟じゃ勝てそうにないな…
覚悟決めたぜ!やるだけやってやらぁ!!

今回も継続してUB『双子の炎』を使用
とりあえず【水上歩行・地形耐性・環境耐性・足場習熟】で足場を確保

『海神の咆哮』に対して
【リミッター解除・限界突破・衝撃波】で咄嗟に水面を殴りつけ爆音を上げ
相殺は無理でも威力の減衰を狙い、余剰ダメージは【耐性】で我慢。

さぁ何処まで効果があるかは謎だけどな―…
【ダッシュ・残像】で翻弄しつつ接近
【鎧無視攻撃・属性攻撃・継続ダメージ】で太陽の様に燃え上がる限界突破の内部を焼く一撃を叩き込みます!!

だー!!終わった!!
飲み直すぞー!!


ヴィクトル・サリヴァン
でかい海蛇だねー。なんだか鰻みたい。
上手くやれば美味しく食べられるのかなー、昨日いい感じの調理法ないか聞いとけばよかったかも。
まあ聞きに戻る時間もないしとりあえず倒して調理法考えるとするかな。

船から飛び降り巻き込まないようにして戦闘。
移動は水泳深海と同じ環境になってても俺的にはこっちのがやり易い。
敵の挙動に注意し、吼えたら回避に専念。
突撃か尾での薙ぎ払いか…どちらが来ても距離を詰めてきた瞬間に銛をカウンターでぶん投げる。
命中したらUC発動、水のシャチを喰らいつかせ海蛇と真っ向勝負の力比べといこう。
力押しできるならそれでよし、拮抗してるなら他の誰かが攻める隙になるはずだし。

※アドリブ絡み等お任せ


コルチェ・ウーパニャン
来たなぁビッグウェーブ!!
困るーっ困るなーっどうしよどうしよ、
こういうときはいつもと違うシールの使い方を……
特売シールを、コルチェのワンピースの胸にぺったん!
怖いけど……光の風を召喚して、空気を確保……!
コルチェお人形だから窒息しちゃうわけじゃないけど、
水圧でベキベキになるのは怖いもんね!

あとはなんか……光のクッセツ?
かなんかをコウリョ?して、ピカブラ頼りにキュルルーン!
いっぱい撃てばいつかは当たるよね!
酸欠の心配はないから、時間はある、はず……!
えらい神様だったみたいだしドラゴンさんには親近感あるからごめんねごめんねーだけど、コルチェ、引き返すわけにはいかないから……!!


ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎

わぁお、あれが隠れてたターゲット?
カミサマになり損ねたってのも、見ればそれなりに納得できるわねぇ。
…あたし、デカブツ相手は得意じゃないんだけどなぁ…

洞窟って閉鎖空間で大規模な竜巻なんて起こされたら拙いわねぇ。本気で逃げ場ないじゃない。なんとか止めるしかないわねぇ。
初動を〇見切ってミッドナイトレースに○騎乗して突撃。○サーフィンの要領で竜巻のてっぺんに陣取って●的殺を撃ちこむわぁ。
UCを封じられたら御の字ってとこかしらぁ?

刻むルーンはイサ・アンサズ・ニイド。「氷結」の「聖言」にて「束縛」する…水は、あなただけの味方をするわけじゃないのよぉ?



「アレは竜?海竜か!?」
「でっけー!うおー!ぼくもなんだか燃えてきたよ!」
 眼前に鎮座する巨躯の竜を見つめ、雨音・玲(路地裏のカラス・f16697)と高砂・オリフィス(南の園のなんのその・f24667)が驚嘆の声をあげる。生物として本能的に感じる恐怖。高揚する気分とは裏腹に逡巡する自分がいる。だが、ここで臆して下がる理由はない。あれを倒すためにここまで来たのだから。
「覚悟決めたぜ!やるだけやってやらぁ!!……って、あれ?」
 金色に光る瞳が突如現れた闖入者たちに一瞥をくれると、まるで眼下の猟兵たちには興味などないかのようにシーサーペントはその巨体を水中へ潜めていく。
「あらあらぁ、逃げちゃった……というわけではなさそうだけどぉ、潜られたら手出しができないわねぇ。」
 得意な相手とは言えない巨大な相手、それが潜ってしまえば手の出しようがないと、ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)は小言をこぼす。しかし、それが今回のターゲット――たとえそれが神の成りそこないであろうとも、どうにかしてこの島から排除しなければならないのは事実だ。
「んー……流石に海の中だと分が悪いかなー。どうしようか。」
 オリフィスと玲は玲のユーベルコード『双子の炎』によって炎の鎖でつながることで、互いを強化することができる。海中であってもその効力が完全に失われるということはないだろうが、水中を得意とする相手に挑むには懸念材料が多い。できれば水上での戦闘が望ましいわけだが、こちらに興味を示さない巨体を釣るには中々骨が折れそうだ。
「……いいぜ、水中戦がお望みっていうなら、こっちから出向いてやろうじゃないか。」
「それなら、俺の出番かな。俺的にはこっちの方がやり易いしね。」
 海へと飛び込もうとする玲を鯱の獣人が制止する。ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)にとっては、たとえそこが相手のテリトリーであっても庭のようなもの。水中であれば後れを取ることはないという自負もある。無論、一人でやり合うには骨があるというのは事実なわけだが、対応できるものが他にいないのであれば仕方がない。そんな彼の様子を見てかはわからないが、もう一人の猟兵が我こそはと手をあげる。
「あ、それならコルチェもいきます!!」
 恐怖を抑え、意気揚々と宣言したコルチェ・ウーパニャン(マネキンドールのピカリガンナー・f00698)を、ヴィクトルは首をかしげて見つめる。そんな彼女は、何やら自分のワンピースにシールらしきものを張っている。
「これはね、特売シールだよ!これで光の風を召喚して、空気を確保……!コルチェお人形だから窒息しちゃうわけじゃないけど、水圧でベキベキになるのは怖いもんね!」
「海中での移動だけなら、俺がサポートすればいいね。それなら善は急げってやつだ。怠惰な海神様に一泡吹かせに行くとしよう。」
 なるほどと合点がいったのか、ヴィクトルは頷くとコルチェに自分にしがみつくように指示をする。そのまま二人は勢いよく飛び込むと、シーサーペント目指して先行していった。
「それじゃぁ、あたしたちは水揚げされたときのための準備をしておこうかしらねぇ。」
 ミッドナイトレーサーのメンテンナンスをしながら、ティオレンシアたちはその時を待った。

(でかい海蛇だねー。なんだか鰻みたい。)
 上手くやれば美味しく食べられないだろうかと、ヴィクトルは思考を巡らす。昨日いい感じの調理法ないか聞いとけばよかったなどと考えつつも、まずは倒すことが先決だと、臨戦態勢に入る。調理法はそれから考えればいいのだ。
 潜った二人に気づいてはいるのだろう。だが、いまだ警戒する様子はない。ならば攻め込まない理由はないと、コルチェはピカリブラスターからビーム放つ。ヴィクトルにしがみつきながらという状況のため、狙いは定めにくい。だが、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。海中を埋め尽くさんと弾幕のように放たれたビームは、やがて水底に沈む巨体へと直撃する。
(えらい神様だったみたいだしドラゴンさんには親近感あるからごめんねごめんねーだけど、コルチェ、引き返すわけにはいかないから……!!)
 時間的な制約はないとはいえ、向こうが本気になれば、当然不利になる。目覚まし代わりのビームにより、シーサーペントはこちらを排除すべき敵として認識し始めている。可能な限り早く海上へと誘導しなければならないのは明白だ。寸刻、水中に響く咆哮。それに合わせるかのように周囲の水温は低下し、水圧が増していく。だが、ここまでは想定の範囲内。そして、咆哮は衝撃となって水中を伝い、二人へと迫る。だが、ヴィクトルにとってその程度の攻撃を避けることは朝飯前だ。ヴィクトルに回避を任せ、その隙にコルチェがピカリブラスターを乱射する。痺れを切らしたシーサーペントは、その巨体をついに動かし、突進と共に尾を叩き付ける。
(きたね……!)
 ヴィクトルが握る銛に力を籠める。チャンスは一瞬、一度外せば二度目はない。不意にコルチェの放ったビームがシーサーペントの目に直撃する。その隙をヴィクトルは見逃さなかった。放たれた三叉の銛がシーサーペントへと突き刺さる。だが、攻撃はそれで終わりではない。そこに現れたには、水でかたどられた巨大なシャチ。錯乱するシーサーペントに追い打ちとばかりにに食らいつく。巨大な体躯を持つもの同士による力比べ。わずかに勝るのはヴィクトルによ理呼び出された大海のギャング。力任せにシーサーペントを水上へと押し上げていった。
 当然、シーサーペントも抵抗しないはずもなく。シャチを振り払おうとその体をくねらせると、それはやがて大きな渦を形成する。周囲の海水を巻き込みながら生み出された水竜巻は、洞窟の天井に届かんとばかりする勢いでシーサーペントの体ごと海上へと飛び出した。猟兵を脅威として認識したその眼は、船上の玲とオリフィスを捉える。だが、そこにいるはずのもう一人の猟兵――ティオレンシアの姿はない。不意に、上部から差し込む光が影を落とす。そこにいたのはミッドナイトレーサーにまたがるティオレンシアだ。
「水は、あなただけの味方をするわけじゃないのよぉ?」
 放たれたのは一発の弾丸。それはシーサーペントをかすめ、水竜巻の中心部へと直撃する。そこに刻まれたルーンは、イサ・アンサズ・ニイド――それは氷結の聖言によって相手を束縛するもの。忽ち、水竜巻はその姿を氷のオブジェへと姿を変える。当然、その中にいたシーサーペントは身動きを取ることは出来ない。この好機を玲とオリフィスは逃すはずはない。二人による炎の乱撃。既に傷のあったシーサーペントの体を的確に焼いていく。それに伴う熱量が僅かに氷を溶かしていき、幾何かの自由を得たシーサーペントが咆哮をあげる。
「きやがったな!だが、それは既に対策み済みだぜ!」
 玲がその拳を海面に叩き付ける。その衝撃は大瀑布のごとく水面をえぐり、シーサーペントの咆哮と衝突する。完全に打ち消し合うまではいかないが、幾何かやわらげられた威力であれば、耐えられないことはない。そして、それは大きな隙を作ることにもつながる。咆哮をものともせずに突撃していく炎の弾丸。いや、その大きさは弾丸というよりも砲丸という方が正しいだろうか。その体に炎を纏ったオリフィスが胸の傷をめがけて一直線に飛んでいく。咆哮直後のシーさんペントに避ける術はない。突き刺さった一撃に、なす術もなく海中へと沈んでいった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月08日


挿絵イラスト