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イェーガーinダンジョンwithパール

#アルダワ魔法学園 #【Q】 #戦後 #ダンジョンメーカー

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#【Q】
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#戦後
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#ダンジョンメーカー


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●富のはじまり
 それはあまりも唐突な顕界。まるで骸の海より一本釣りで釣り上げられたような感覚。
 海より陸へと上げられた魚のようにビチビチと跳ねることはなかったが、多少の不快感はあるよな。それでも尚、こうして骸の海より引き上げられたことは僥倖というほかなかった。

「これより富を築きましょう。さすれば、富の匂いを嗅ぎつけた者たちがやってくるでしょう。それを尽く打倒してみせましょう。そうすれば、砂漠はより強大に、より広大に、我らが土地はさらなる肥沃を見せることでしょう」

 ああ、なんて素敵なことでしょう。生まれたばかりのダンジョンの最奥にて、一体のミレナリィドールが微笑む。
 もっと、もっと富を築きましょう。異世界の物語……クレオパトラの真珠をベースとした彼女は、彼女を改修した主への忠義を知らしめんとするように、このダンジョンの最奥で待つ。

 そう、未だ見ぬダンジョンを創造せしめた猟兵たちの到来を。
 これはダンジョン。まだ名前はない―――。

●ダンジョンメーカー
 大魔王は打倒され、アルダワ魔法学園の世界は平穏を取り戻しつつあった。
 しかし、大魔王が封印されていた「ファーストダンジョン」の最深部のさらに奥。
 そこに存在していた「ダンジョンメーカー」の驚くべき機能によって、未だ地下迷宮に隠れている強大な災魔を引っ張り出すことが可能になったのだ。

 そう、大魔王を封印する役割を持っていたこの装置は、封印装置としての役割を終え、本来の機能「ダンジョンメーカー」としての機能を取り戻した。
 ダンジョンメーカーの機能は凄まじいものである。どのようなダンジョンでも作ることが出来てしまうのだ。
 だが、作ったからと言って、それらを踏破できなければ意味がない。そして、強大な災魔を倒せるほどの実力がなければならない。

 今、まさに猟兵達の力が必要とされているのだ。

●ダンジョンビルダー求む!
 グリモアベースに集まってき猟兵たちに頭を下げるナイアルテ・ブーゾヴァ(フラスコチャイルドのゴッドハンド・f25860)の姿。
 頭を上げて微笑むのは、これから彼女がする事件解決の未来を思ってのこと。

「お集まりいただきありがとうございます。今回はアルダワ魔法学園の迷宮攻略……なのですが、少し毛色が違いますのでご注意ください。でも、きっと楽しいものかもしれません」
 そう言って、ナイアルテが説明を始める。こころなしかワクワクしているような様子さえ見えるのは気の所為だろうか。

「大魔王を封印するための装置であった、ダンジョンメイカー。その本来の機能であるダンジョンビルドの力を使って、地下迷宮に隠れている災魔……オブリビオンを撃破していただきたいのです」
 ダンジョンメイカーは思念反応型で、こんなダンジョンがあったらいいな、だとか曖昧なものでも反応して作成されるのだ。
 しかし、別々の人間、それも複数の思念が混ざることによって思いも寄らないダンジョンが形成されることがあるのだ。
 一人の思念ではダンジョン形成に顕界があるので、ぜひとも複数の猟兵による思念が必要なのだと言う。

「はい。複数の思念によって作成されたダンジョンが強制召喚された災魔のいる最奥の階層まで届けば、後は踏破するだけです。もちろん、皆さんの思念によって作成されたダンジョンですので……その、大変な思いをされるかもしれませんが、どうかよろしくお願いいたします」
 どんなダンジョンになるのか、自分も見てみたいし挑戦してもみたいとナイアルテは、ワクワクしているようだが、残念。彼女は猟兵たちを送り届けるためにお留守番である。無情である。

「最奥に存在する災魔は、『宝石人形』富のパールと呼ばれるオブリビオンです。攻撃を反射する能力を持つ人形を生み出す能力や、強力な毒を有する蛇を召喚、ガトリングのように連続発射される真珠の弾丸を打ち出す力なども有しています。強大な災魔の触れ込み通り、強敵です」
 最奥に存在するこの災魔の討伐を持ってダンジョンクリアとなる。

 自分の思い描いたダンジョンを作れるなんてワクワクしますね?しませんか?とナイアルテははしゃぎっぱなしだ。

「どうかダンジョンを踏破した暁には、私にもお話を聞かせてくださいね。楽しみにしていますから」
 そう言ってナイアルテは、猟兵たちを送り出すのだった。


海鶴
 マスターの海鶴です。どうぞよろしくお願いいたします。
 今回はアルダワ魔法学園においてダンジョンメーカーを使ったダンジョンビルドのシナリオになります。
 みなさんの思い描く自由な発想のダンジョンを楽しみにしております。

●第一章
 ダンジョンメーカーに触れて、どのようなダンジョンを作るのかを考えてみてください。
 ふわっとしたものでもいいですし、フラグメントにある、POW、SPD、WIZの方針にしたがって考えてみるのもいいかもしれません。
 公序良俗に反するものは、だめですが、青年誌にあるようならっきーすけべ的なのはいいかもしれません。はぷにんぐっていい響きですよねでへへ!

●第二章
 第一章においてみなさんが創造したダンジョンを攻略していただくことになります。
 まずは章の開始時に断章において、どのようなダンジョンが作成されたのかを説明させていただきます。
 それにそったプレイングで踏破を目指していただきたいです。一体どんなダンジョンが作成されるのか楽しみです。

●第三章
 ダンジョン最奥に存在する災魔、オブリビオンである『宝石人形』富のパールの撃破をお願いいたします。
 オープニング情報にある通り強大な災魔であるので、強敵です。油断なりません。彼女の討伐を持って、ダンジョンを踏破したということになり、ダンジョンクリアとなります。

 それでは、アルダワ魔法学園の地下迷宮に猟兵プレゼンツによるダンジョン攻略を楽しんで頂けますように、いっぱいがんばります!
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第1章 冒険 『ダンジョンメーカー』

POW   :    肉体や気合で突破するタイプのダンジョンを創造してみる

SPD   :    速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみる

WIZ   :    魔力や賢さで突破するタイプのダンジョンを想像してみる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月守・咲凛
お色気OK
特に戦うつもりもなく武装していないので、力はただの幼女です。
んーと、誰も怪我をしないような安全なダンジョンが良いのです。
学生のひとが入っても途中で倒れたら入り口まで戻してくれるような。
とりあえずアバウトな感じにオーダーしてみたら、壁から触手のにょろにょろ生えた通路が発生して固まります。
……えっと、ここの部屋は安ぜにゃーー!
言い終わる事すらできずに、通路から侵入して来た触手にそのまま連れ去られます。
途中で倒れたら、の判定が体力か魔力が尽きる、と設定されたらしく、触手に捕まって触手の活動のための魔力を吸い取られてしまいます。髪の結晶体が魔力電池になっているので当分の間吸い取られ続けます。



 かつてはアルダワ魔法学園の地下において、その迷宮を生み出したもの。それがダンジョンメイカー。
 大魔王を封印するための装置ではあったが、本来は災魔を強制的に呼び出して、その中心にダンジョンを形成するという凄まじきもの。
 その性質を利用して今回は迷宮奥深くに潜む災魔を強制的に引っ張り出して退治してしまおうというのだ。

 そして、ダンジョンメイカーは思念反応型。つまりは、使う者の思念を読み取ってダンジョンを形成していく。それも複数の人間の思念が合わさらないといけないため、今回も複数の猟兵が必要となった。
 月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)もまた、今回のダンジョンメイカー起動に集まってくれた一人。

「んーと、誰も怪我をしないような安全なダンジョンが良いのです。学生の人が入っても、途中で倒れたら入り口まで戻してくれるような……」
 なんとも優しい心遣い。いくらダンジョンが形成されたからと言って、誰かが怪我や痛い思いをしては心苦しいという彼女の優しさの思念にダンジョンメイカーが反応する。

「でも、安全な、怪我をしないような……それでいて、倒れたら入り口まで戻してくれるような……」
 となれば、どんなものだろうと咲凛は想像を巡らせる。うーん、うーん、と唸っていると頭の中では……

 そう、イソギンチャクのような触手が壁から生えてるような通路でぇ……入口で待っていても、構わず引きずられて引っ張り込まれちゃうとかぁ……
 そんでもって、途中で倒れたら入り口に戻されるけど、その判定は、体力か魔力が尽きる、という設定はどうだろう。
 うん、いい。ほどほどに吸い取って、ぺってされるやつ!

 あ、でもそうなると咲凛は、髪の結晶体が魔力電池になっているから、当分触手の餌食になってしまうわけで……

「はっ!?こ、これって全然安全じゃない感じのダンジョンになりませんー!?」
 咲凛が気がついたときには、すでに彼女の思念はダンジョンメイカーに登録された後だった。
 え、これを?
 ダンジョン形成されたら?咲凛が攻略しないといけないんです?

 ―――そうだよ?

大成功 🔵​🔵​🔵​

インディゴ・クロワッサン
何か、悲鳴が聞こえたような…?
(アドリブ大歓迎~)
「僕としては、やっぱり薔薇の生け垣の迷路かなー」
薔薇が好きってのもあるけど、ある程度は学生でも突破出来るぐらいにはしたいよね、将来の為にさ(笑)
「だから、生け垣は…そうだな、僕の腰ぐらいまでかなー」
具体的に言うと100ぐらいかな。視界は確保したいし
「だからといって、生け垣を越えたりして横着をすると、雑魚災魔とかに襲われるし、終着点の敵は強くなる仕組みにしてー」
そうだなぁ…休憩ポイントは欲しいなぁ…
「で、安全地帯に着けば、襲われないし、落ち着ける、って事で!」
ただ、視界も良いし、生け垣も低めだから安全地帯はそう多くない感じにしとこーっと!



 ダンジョンメイカー、それは想像力の高い者たちにとっては、ある意味至上の宝物のようなものだろう。
 なにせ、思い描いただけでダンジョンが出来上がるのだ。普通ならば、魔法を用いたり、建築技術を用いたりと多大な労力がかかる。それだというのに、ダンジョンメイカーはそれを一足飛びにして完成せしめてみせるのだ。
 まさに夢の装置!びば!ダンジョンメイカー!

 ―――ん、なんか悲鳴が聞こえたような。こう、切ないようなそんなギャグエッセンスもあるような、そんな悲鳴が。いや、気のせい気のせい。
 インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)もまた、迷宮作成にやってきた一人だ。装置の前で、ふぅむ、と考える。
 どんな迷宮がいいだろうか。なにせ、思念に反応して思い描いたダンジョンを作成してくれる装置だ。どんなもので大体アリなのだ。ただし、複数人で創造する故に、思念が混じり合って、時には奇っ怪なダンジョンになることもあるのだから、しっかりと考えなければ、とインディゴは思い直す。

「僕としては、やっぱり薔薇の生け垣の迷路かなー」
 彼の好きな花、薔薇。好みもあるけれど、アルダワ魔法学園の生徒であっても突破できるくらいの難易度が好ましい。将来のためにも、と。

「だから、生け垣は……そうだな、僕の腰ぐらいまでかなー」
 よかった。彼がウォーマシンなど人類の慎重を遥かに超える種族でなくて。そうであれば、きっと生け垣は高くなって、難易度が跳ね上がってしまったこだろう。
 まあ、それ以前に薔薇には棘もあるから多少はね。

「だからといって、生け垣を超えたりして横着すると、雑魚災魔とかに襲われるし、終着点の敵は強くなる仕組みにしてー」
 いいペナルティだよね。横着しようと思えばできそうながらも、してしまうと負うペナルティ。いいぞ、ダンジョンらしくなってきた。克己する精神力も必要となってくるわけだ。
 あ、と。それと休憩ポイントも欲しいなぁ、とインディゴが考える。

「で、安全地帯に着けば、襲われないし、落ち着けるってことで!」
 うん、これなら難易度は低くなりそうだ。避難場所があれば、横着して災魔に追いかけられても体力を回復できるポイントがあるっていうのは、いいかもしれない。
 いいぞいいぞ。あ、視界が良いから、安全地帯は少なめに……とインディゴの想像力は高まっていく。
 学生に配慮した難易度の低い迷宮を思い描いたインディゴ。

 だが、思念は複数人分ある。それらがミックスされて迷宮が形成されるわけであるので、思いもよらぬダンジョンがこの後インディゴを待つ!

 ―――待つよね?待ってるよ!

成功 🔵​🔵​🔴​

鈴桜・雪風
(頭痛をこらえながら)
先に登録された方の発注仕様があまり……その、女子の身では挑みたくない類のものになっているようですわね
これをなるべく中和しつつ、呼び出すオブリビオンに有利な戦場……
では、おとぎ話にある竜宮城の様な光景を想像して入力致しましょう
海底の龍宮城ならイソギンチャクを含む海の生き物が居ても不自然ではないですが、飽くまで主役は魚と亀
触手の出現率は大幅低下ですわ

そして予知によれば呼び出すオブリビオンは砂漠の民を模したもの
その環境と正反対の環境に呼び出されれば困惑も必至
……正直、海水はわたくしも苦手なのですが、背に腹は変えられませんわね



 思念反応型ダンジョンメイカー、それは頭に思い描いただけでダンジョンを生み出す装置。当然、思念であるがゆえに、自身でも自覚していないことを頭に思い浮かべてしまうのもまた、人が人たる所以。
 故に、複数人でもってダンジョンの作成に当たるのは、ある意味当然の帰結なのかもしれない。例え、誰かがそれもうすんごい難易度の高い難攻不落の、どうやってこれ踏破するのってレベルのダンジョンを思い描いたとしても複数人の思念が混じることによって、攻略の糸口が見えてくるというものだ。

 少し頭を抱える様子を見せたのは、鈴桜・雪風(回遊幻灯・f25900)だった。
 なぜなら、少し前にダンジョンメイカーが思念を感じ取って反応したものが、そのぉ……女子の身としては、ちょっと、そのね?というものであったため、ダンジョンに参加する雪風にとっては尻込みしてしまいそうになったからだ。
「なるべく中和するイメージ……それでいて、呼び出すオブリビオンに対して有利な戦場になるように……」

 そう、イメージ!イメージが大切である。思い描くものが鮮明であれば、鮮明であるほどに具体的なダンジョンの構成につながる。
 雪風が思い描いたのは、お伽噺にある竜宮城のような光景。
 海底の龍宮城なら、イソギンチャクを含む海の生き物が居ても不自然ではないが、あくまで主役は魚と亀になって、トラップの強度も減ずることができるはず……!
「これで触手の出現率は大幅低下のはずですわ……!」
 しかし、海底の竜宮城をイメージしたのならば、別の生き物だっている。そう。タコとかイカとか。ヒラメとか鯛とか……お寿司食べたくならない?

「予知によれば、呼び出すオブリビオンは砂漠の民を模したもの。その環境と正反対の環境に呼び出されれば、困惑も必至!」
 これならば、雪風のイメージしたダンジョンとオブリビオンに対するアドバンテージを同時に取れる!と意気込む。
 なるほど。確かに砂漠の民がオアシス以上の大量の水が存在する場所に呼び出されたとなれば、確かに困惑しそうなもの。大量の水だー!やったー!って海水飲んで、騙された……って意気消沈する姿も案外アリかもしれない。いや、そういう話じゃないね。

「……正直、海水はわたくしも苦手なのですが、背に腹は変えられませんわね」
 おっと、ここでまさかの逆アドバンテージ!潮風で髪の毛ベタつくの嫌だとかそういう理由だろうか。
 彼女にとっても苦手なものが含まれることになったであろうダンジョン。雪風は、この後生成されるダンジョンを見事踏破することが出来るのだろうか……!

 ―――でも、正直見てみたいよね。海水と戯れる美少女!

成功 🔵​🔵​🔴​

ルネ・プロスト
真珠の子、ね
2回目だったかな、会うの
大蛇は兎も角、真珠弾は対処が面倒だったのは憶えてるよ
連射速度もそうだけど、それ以上に避けた時の地形改変が厄介な相手だった
ま、出てきちゃったのなら仕方ない
それならそれで、いつも通り壊し(弔い)に行かないとだね

閑話休題

今回はシンプルなのがいいかな
前に後ろに上下左右、複雑に通路が絡み合って容易にマッピングできないようなの
純粋に通路の構成だけで侵入者を迷わせるようなタイプのやつ
罠や仕掛けに満ちた迷宮も飽きがこなくて好きだけど
小手先頼りじゃない、純粋に攻略しづらい迷路みたいなのもいいよね

それにしてもこの装置、どういう造りしてるんだろ
機会があればちょっと調べてみたいかも



 大魔王を打倒したとはいえ、未だ迷宮の奥に潜む災魔たるオブリビオンは存在する。それらを地下迷宮より探し出して撃破するというのは、思った以上に大変な作業である。
 だが、ダンジョンメイカーさえあれば、大丈夫!だって、奥に潜んでいようが、隠れていようが問答無用でダンジョンを形成し、引きずり出すことが可能なのである……!
 災魔からすればたまったものではない装置……さすがは大魔王を封印していた装置である。

 そんなダンジョンメイカーを起動し、最後の思念を注ぎ込むのは、ルネ・プロスト(人形王国・f21741)……彼女にとって、予知されたオブリビオンのことは一度戦いを交えているのだ。
 大蛇は兎も角、真珠弾の対処が面倒だったことをよく覚えている。連射速度もそうだが、避けた場合の地形改変が厄介なのだ。
「ま、出てきちゃったのなら仕方ない。それならそれで、いつも通り壊しにイカないとだね」
 彼女にとって人形型のオブリビオンは思うところがあるのだろう。壊しに、と言ってはいるが、弔う意味も言葉の裏には込められているような気がした。

 そして、ダンジョンメイカーに注ぎ込む思念を思い描くルネ。今回はシンプルなのがいいかな、と。
 容易にマッピングできないようなものがいい。前後左右上下に複雑に通路が絡み合っているような……なんかすごい難しそうになってきたぞ、これ……!
「純粋に通路の構成だけで侵入者を迷わせるようなタイプのやつ……罠や仕掛けに満ちた迷宮も飽きが来なくて好きだけど……」
 お、もしかして重度の迷宮フリークスであったり?ダンジョンに対して楽しさを見言い出すことができるのは、猟兵ならではであろう。

「小手先だよりじゃない、純粋に攻略しづらい迷宮みたいなのもいいよね」
 色々と考えてみたものの、結局は生命の危険性とは無縁の頭を使いながら踏破するダンジョンがいい。
 いくらでもダンジョンの構成について考えられそうだったが、あまり深く考えすぎてもいけないだろう。なにせダンジョンメイカーは複数の思念を合成してしまう代物だからだ。思いがけない事故に陥るのは御免被りたい。

 それにしても、とルネは思う。どういう造りになっているんだろう、これ。
 機会があれば、ちょっと調べてみたいかも、と興味津々。

 それはまた別の機会が訪れるかも知れない。今はダンジョンメイカーが光り輝き、作成されるダンジョンを踏破し、最奥に存在するオブリビオンを撃破することが大切。

 さあ、迷宮への扉が今開かれる―――!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『『ダンジョンメーカー』ダンジョンの探索』

POW   :    肉体や気合でダンジョンを探索、突破する

SPD   :    速さや技量でダンジョンを探索、突破する

WIZ   :    魔力や賢さでダンジョンを探索、突破する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達の思念が入り混じり、溶け合っていく。
 彼らが思い描いた迷宮は果たして、どのようなダンジョンとして結実するのだろう。 ダンジョンメイカーの前に集まってくれた猟兵達が開かれるダンジョンの入り口をくぐるとそこは―――

 光差し込む海中に沈んだ薔薇庭園を思わせるような迷図。実際に海中に沈んでるわけではないが、そんな風に光の加減で見えてしまう。
 ばちゃ、と足をすすめると水の跳ねる音がする。あ、これ海水が浸してある。海水に満たされているのは天井と床だけで、中空になっているような状態なのだ。
 これならば、息をすることに支障はない。それに薔薇の生け垣も腰元までしかないゆえに、見通しもいい……のだが、海中でもないのに、あちらこちらに海の生物が宙に浮いて、海中を泳ぐようにすいすい。

 タコ、イカ、エビ、カニ、ヒラメにタイに、イソギンチャクも!いる!特に軟体生物的な連中の触手はトラップになっていそうな雰囲気がビンビンする!女子はアブない!マジで!いや、そこまでひどくはならないと思います。ホントです。
 ただぁ、そのぉ、ちょっとだけ、触手に捕まっちゃうと体力とか魔力とか吸われて疲れてしまうので注意してくださぁい!

 薔薇の生け垣は低くなっているから、乗り越えようと思えば乗り越えられる。だが、それを見逃す海の仲間達ではない。彼らに横着がバレれば、執拗に小突き回されることだろう。
 それによく見ると薔薇庭園の迷図は、時折複雑に通路が入れ変わっている。マッピングができないということだ。
 時たま、ぽっかり空いた休憩スポットも現れるようだが、これもまた通路が変更されるので、簡単にはたどり着けないようになっているようだ。

 こ、これは、思った以上に面倒くさいつくりの迷宮……!というか、触手トラップと通路が入れ替わるのが地味にエグい。というか、しんどい!

 だが、猟兵はこの迷宮を攻略しなければならない!なぜなら、踏破したダンジョンの奥にはオブリビオンである災魔が存在している!
 それを撃破せねば、この迷宮は難攻不落の迷宮として地下に版図を広げ続ける。それだけは阻止せねばならない!

 進め、猟兵達!色々大変だけど、がんばって……!
月守・咲凛
〇負けず嫌いなので、助けて、は手伝って、と言います。

どんな所になったのでしょうか?危険はあんまりない筈なのです!
非武装のままですけど、好奇心に負けて中に足を踏み入れた途端に周りに広がる海に
「ここはあまりに危険なのです、一度体勢を立て直す必要があるのです」(身長1メートル、全く泳げません)
踵を返して戻ろうとした所を別の場所に飛ばされてしまい、待ち構えていたかのように伸びてきた触手にスムーズに捕獲されます。
(困りました、これはちゃんと逃げられるのでしょうか?)
自力脱出は数秒で諦めるレベルで無理なので、魔力を吸われるゾワゾワする感覚に耐えながら、通路が変わっていく景色を眺めます。


鈴桜・雪風
嗚呼、薔薇園のいめえじが混ざっておりますのね
これは僥倖です
海水も足元までしかございませんので、如何様にでもなりますでしょう
「わたくし桜の精、植物由来ですので。塩水では樹は育ちませんわ」

息が出来るなら進むのに支障はありません
仕込み傘から刀を抜いて海の仲間達の襲撃を警戒しつつ、
進路を冷静に計算して進んで参りましょう
【此の世に不可思議など有り得ない】を使用して罠や敵に対処致します
「髪が乱れるのであまり使いたくはないのですけれど。今はそうも言っていられませんわね」(髪をファサァ……とかき上げつつ)

「見ように寄っては幻想的な光景かもしれませんわね。油断できぬ魔の迷宮でなければ、ですが」



 作り出されたのは、薔薇と海中のマリアージュ。海水に浸る薔薇の生け垣は、不思議なもので潮で枯れることはないようだった。
 不思議な空間である、というのが最初の感想であったことだろう。
 水中ではないというのに、空中を舞う海の生物達。ヒラメやらタイやらアジやら。お、亀も。
 一見すると大変にメルヘンな雰囲気で、これは初心者にも優しい迷宮作成としては大成功なのでは?と誰もが思ったに違いない。ただ一人を除いては。

「……ここはあまりに危険なのです。一度体勢を立て直す必要があるのです」
 青い顔になってしまったのは、月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)。なにせ彼女の身長は1mちょい。つまり、海水が1mほどまで覆うこのダンジョンでは、泳ぐしかない。
 しかも、彼女、泳げないのである!
 くるり、と踵を返して戻ろうとした瞬間、迷宮の通路自動変更機能に巻き込まれてしまい、入り口とは全く別の場所に飛ばされてしまったのだ。
 そして、待ち構えていたというか、待ってましたというか、まるで自動機械のようにスムーズな流れで彼女は、あっさりイソギンチャクの触手に捕獲されてしまう!
 あー!いけません!絵面が!とても!ヤバい!それ以上はマジでやばい!

「ちょ、あ!こ、困りました!これはちゃんと逃げられるのでしょうか……ってあー!?」
 咲凛の体力を吸い取られる声が迷宮のどこからか、響き渡る……!

 一方、鈴桜・雪風(回遊幻灯・f25900)もまた、この迷宮を見て感心した様子であった。
「嗚呼、薔薇園のいめえじが混ざっておりますのね。これは僥倖です」
 大変で大変なイメージが混ざっていたようだったので、それを打ち消す意味でもと彼女が思い描いたイメージのおかげで大分まろやかなメルヘンチックな雰囲気のダンジョンとなっていることは間違いがなかった。
 魚の種類が豊富であり、海洋生物も多くなっている。よかった触手パニックルームなんてなかった。
 ほ、と胸をなでおろす雪風ではあったが、どこから聞こえる咲凛の悲鳴。どこか電気マッサアジ機に乗せられてるような濁った声。いけない、早速餌食になっている方が!と雪風はユーベルコード、此の世に不可思議など有り得ない、を発動する。

「わたくし桜の精、植物由来ですので。塩水では樹は育ちませんわ」
 ばしゃ、と足元の海水を跳ね上げさせて駆ける。自動的に変更更新され続ける迷路は、彼女のユーベルコード……髪の毛を可憐にかきあげる時間に比例して、次に起こる行動を予測する。

「見ように寄っては幻想的な光景かもしれませんわね。油断できぬ魔の迷宮でなければ、ですが。少々お待ち下さいね」
 悲鳴の主である咲凛の元へ駆ける雪風は、予測によって最速最短のルートで持って、咲凛の元へとたどり着く!
 そこには、イソギンチャクの触手によって、頭部の結晶体となっている魔力電池の魔力をズビズビ吸われている咲凛の姿が……!
「手伝ってえ、え、え、ぇ、ぇ」
 負けず嫌いな彼女。間違っても助けてとは言わない。なので、手伝ってと言われた雪風も一瞬、その光景と相まってキョトンしてしまうが、それはご愛嬌。
 彼女の刀で触手を両断して、咲凛を開放する。危なかったですね、と抱える雪風の笑顔は大変素敵な桜の精として、彼女の瞳に映ったことだろう。

「それじゃ、一旦戻ろっか」
 もう帰る気満々な咲凛。いや、そうは問屋が卸さない。雪風は彼女を抱えたままあるき出す。あれ、そっちは帰り道じゃないですよ?迷宮の奥ですよ?

「毒を食らわば皿まで、という言葉もございませんこと?」
 にこりと穏やかな微笑みを浮かべたまま、雪風に抱えられた咲凛は迷宮を踏破することになるのだった!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ルネ・プロスト
海水は嫌い
ルーク達が錆びるから
帰ったらちゃんとお手入れしてあげないと

人形達は死霊憑依&自律行動

ルネは『安寧』の魔力を少しだけ使って空中浮遊したまま移動
加えてビショップ1体の魔法でルネを包むように雷の結界を形成(オーラ防御&属性攻撃
もう1体のビショップは雷撃魔法による迎撃準備
下手に近づけば真っ黒こげだよ

道中はUCの未来観測も併せて進んでく
ついでに可能そうなら運命の糸を改竄して通路の入れ替わり先を良い感じに制御
ダメでもクイーンの高速詠唱&全力魔法で一時的に石化させればある程度は抑止できるし
この程度なら割とどうにでも?

この生け垣、海水中に生えてるけど大丈夫なのかな
塩害が起きたりしないか、ちょっと心配



 海水を苦手とする者は案外多いのかも知れない。植物にとっては海水に含まれる塩による塩害は免れないし、金属であれば錆びつく。
 ルネ・プロスト(人形王国・f21741)のドールズナイト・ルークもまた金属鎧に覆われているがゆえに錆びつく危険性を持っているからだ。ダンジョンから戻ったら、ちゃんとお手入れしてあげないとね、と彼女を抱える金属騎士の甲冑を撫でる。

 彼女の操る人形たちは皆、死霊憑依によって自律行動を行う。彼女自身は安寧と名付けられた月長石の飾られた月の魔力を宿す杖によって空中浮遊したまま移動する。
「この生け垣、海水中に生えてるけど大丈夫なのかな……塩害が起きたりしないか、ちょっと心配」
 確かに通常の海水であれば、薔薇の庭園は塩害によってすぐに枯れ果ててしまうことだろう。だが、ここはダンジョンの中、あらゆる不可思議が起こっても何らおかしくない。これもそういう薔薇なのだろう。不思議だね、とルネは薔薇の迷図を進む。

 彼女のユーベルコード、十糸伝達・運命観測(マリオネット・サージネイトフォーサイト)によって放たれた十指より伸びる糸によって未来予測を可能とする。
 その力によって、自動変更が行われる迷図であっても、なんなく踏破していく。
 運命の糸に介入して、通路の入れ替わり先を制御しているのだ。
「思ってたより、割とどうにでもできちゃうね」
 彼女の運命予測能力は凄まじく、まるで迷うこと無く迷図を進むことが出来る。それに万が一、触手トラップがあったとしても、彼女の人形群が黙っては居ない。

 常にビショップによる魔法でルネを包む雷の結界によって、触手は近づくたびにまっ黒焦げになってしまっているのだ。
 隙がなさすぎて、触手たちも及び腰になってしまうのも無理なからぬこと!くそぅ!
「こんなものかな、初心者の迷宮だったら。時折、雷の結界が作動してたみたいだけど……あれ、なんだったんだろう?」
 ルネは知らなくてもいいことである。うん。ビショップたちが目を光らせていたおかげで、イソギンチャクの触手も、タコイカうねうね系の連中も近づくことすらできなかったのだ。完封だよ!完全試合もびっくりなくらいに!

 ぐぅの音もでないほどに完璧にダンジョンを踏破したルネなのであった……!

成功 🔵​🔵​🔴​

インディゴ・クロワッサン
え マッピング出来ないの?
「…ま、仕方無いよねー」
【SPD】とりあえず技量で
「でも、イソギンチャクとかは切り刻んでから燃やさないと問題そうだねー」
UC:燃え盛る真紅の薔薇 で燃やしとこうっと!
どうせ海水があるんだから、燃え広がらな………あっ
(自分で考えておいて、薔薇の生け垣がある事を忘れていた奴)
「でも大丈夫!このUCは延焼分も消せるからね!」
物凄く焦ったぁ……延焼分も消せて良かった…ほんと…
「あ、エビが焼けてるし、カニが湯立ってるじゃん」
ただの偶然ではあるんだけど、食料にも困らなさそうだね
「美味しく頂いたら、地道に攻略再開しようっと!」
………念の為に真紅の薔薇追加しとこーっと



 迷宮に一つの楽しみを見出すというのならば、候補に上がるのはマッピングだろう。数ある通路を自身の持つ手帳に刻んでいく。徐々に出来上がっていく迷宮の全図。
 ある意味それは征服欲に似たものなのかもしれない。全てを知りたいという知識欲なのかもしれない。どちらにしても、飽くなき探究心がマッピングを突き動かすのだ。

 が、その情熱は、このダンジョンにおいて空回りしてしまうことになる。
 そう、この薔薇園の生け垣による迷図は、時間が立つと通路を変更してしまう機能があるのだ。これではせっかくマッピングしたとしても、すぐに新しい通路ができる。あそこにあったはずの通路が通れなくなっているだとか、そういう弊害はすぐに起こってしまうのだ。

 インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)はマッピングできないのかと少しがっかりしてしまったが、すぐに切り替えた。
「……ま、仕方ないよねー」
 ならば、最速で突破するのみ!
 インディゴが迷図へと足を踏み出すと、ちょうど通路を更新する瞬間だったのだろう。背後にあった道が途絶えてしまう。なるほど、こういうことね、と納得して駆け出す。

「でも、イソギンチャクとかは切り刻んでから燃やさないと問題そうだねー」
 見つけ次第始末しておこう。色々問題ありそうだから!本当にね!そうこうしていると、早速イソギンチャクトラップ!幸先いいな!と彼のユーベルコード、燃え盛る真紅の薔薇(バーン・クリムゾンローズ)が発動する。
 彼の首筋を切り裂き、溢れ出た真紅の薔薇の花弁がイソギンチャクに命中すると、発火し燃やし尽くす!
 どうせ海水があるんだから、燃え広がる心配はない。そう思って遠慮なくイソギンチャクトラップを焼き尽くしていたのだが……盛大に燃えすぎた。火力がありすぎるのだ!って、うおーい!?ほんとにすんごい燃えてる!

「……薔薇の生け垣があることを忘れてたなー……」
 インディゴ自身が思い描いたことだが、すっかり忘れていた。イケメンな上にドジっ子とは!何だその愛嬌の塊!ずるい。
「でも大丈夫!このユーベルコードは延焼分も消せるからね!」
 そう、このユーベルコードで燃えたものに関しては、自身の意志で消すことができるのだ。あわや大火事になるところだったと、あぶないあぶないと焦る心を落ち着かせるインディゴ。
 そして、気がついてしまった。イソギンチャクが燃える匂いではない、こう香ばしい匂いがね……漂ってくることに。そう、すごく美味しそうな匂い!

「あ、エビが焼けてるし、カニがゆだってるじゃん!」
 彼のユーベルコードによって奇跡的に食料が手に入ってしまったのだ!これは嬉しい誤算である。これなら食料にも困らなそうだ。
「美味しく頂いたら、地道に攻略再開しようっと」
 何事にもポジティヴ前向きは良いことだ。多少の失敗だって、ポジティヴシンキングでリカバリーできてしまうもの。よし!とお腹も膨れたことだし、とインディゴは攻略を再開する。

 だが、ちょっとだけ。そう、ほんのちょっとだけね。うん。

「……念のために真紅の薔薇を追加しとこー」
 ちゃっかり隠蔽していったのであった……!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『宝石人形』富のパール』

POW   :    ラビッシュドールズ~屑石人形~
戦闘力のない、レベル×1体の【屑石で作られた人形】を召喚する。応援や助言、技能「【反射(敵の攻撃を任意の対象に変更する)】」を使った支援をしてくれる。
SPD   :    愛欲のコブラ
自身の身長の2倍の【強力な即死毒(非生物も効果あり)を持つ蛇】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    パール・ザ・ナイル
【1秒間にレベル×10発で連射される真珠弾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【や世界を書き換え、広大な砂漠に変化させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:にゃにゃも

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ああ、遂にやってきてしまいました。 
 迷宮を踏破して、この我らが版図を侵さんとする者たちが。

 朝焼けの直前を思わせるような、美麗な黒髪を翻して彼女は立つ。彼女の版図とした迷宮の最奥、その砂漠の土地へ。一面は砂漠に覆われ、彼女の力を強める。
 ミレナリィドールたる所以の球体関節の動きはなめらかで、まるで生きている人間と変わらない。
 彼女の金色の瞳が、迷宮を突破してきた猟兵たちを見据える。

「嗅ぎ成れない匂い……これは、海水……?一体どんな迷宮を突破してきたのでしょう……?ですが、ここは砂漠……オアシス以外には水はなく……って、えええぇ!?」
 それまで神秘のベールに包まれていた富のパールの顔がこわばる。
 そう、猟兵たちが突破してきたダンジョンの海水が、最奥に流れ込んできているのだ。滝のようにどうどうと音を立てて流れ落ちてくる海水!
 彼女の能力である砂漠が広がれば広がるほど兄弟になっていく力が、まさかの弱体化!そりゃそうじゃろ、となるような有様になってしまっている!

「な、な、なんでこんなことになっているのです!?」
 それは、猟兵達の想像力ありきじゃないでしょうか?答えになってないような答えになっているような、そんなぐっちゃぐちゃな状況ではあるが、猟兵たちに有利なのは変わらない!

 さあ、最奥に控える災魔、富のパールを撃破し、このダンジョンを攻略するのだ!
月守・咲凛
困りました……武器……どうしましょう。
ただの幼女のままオブリビオンの前に連れて来られて困り果てていますが、それは相手も同じ事みたいなので少し気を取り直して今の自分に出来る事を考えます。
使えるのはソラノナミダくらいしかありません、あと周りに広がる砂漠と海産物。
……
タコタコタコイカカニカニイソギンとりゃーです!
際限なき弾薬庫にその辺の海産物を詰め込んで、そのまま敵めがけて投げつけて強制排出。触手にまみれてカニに耳とか鼻とかはさまれるがよいのです!
敵がひどい絵面になって海産物に気を取られている間に、さっさと撤退するのです。



 困りました……武器……どうしましょう。

 そんな、え?ってなるつぶやきが聞こえた。それはどうどうと音を立てるように上階のダンジョンから滝のように流れ落ちてくる海水に紛れて消えてしまったが、聞こえるものには聞こえてしまうつぶやきだった。
 そう、月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)のつぶやきである。え、マジで武器持ってきてないの?ただの幼女ってこと?今?
 そんなツッコミがされる前にどうにかしなければと、咲凛困り果てていた。
「ええぇぇ……どういうことなのです?我らが版図に海水?え、なんでです?あ、イカタコ海産物すごい……」
 と、災魔である富のパールもまた同じように困惑しているので、これはイーブンなのではと思いたる。むしろ、今すぐに気を取り直して体制を整えなければ!
「といっても、使えるのはソラノナミダくらいしかりません……あとは周りに広がる砂漠と海産物……」

 咲凛の手の中にあるのは、彼女の髪にある結晶体である。これをどうにかして有効活用しなければ、オブリビオン相手には逃げ回るしかなくなってしまう!と、そこまで考えて、どうどうと滝のように流れ落ちる海水を見やる。
 そこには当然、上階にいた海の生物たちもまた同様に落ちてきているのだ。

 ……

 え、なにその間。

「タコタコタコイカカニカニイソギンとりゃーです!」
 !?
 彼女のユーベルコード、際限なき弾薬庫(サイゲンナキダンヤクコ)によって、手にした結晶体に次々と抵抗しない海産物……もとい海の生物たちをありったけ吸い込んでいく!いや、マジでなにしてるのかわかんない!と思った瞬間、彼女の狙いが判明する!

 そう、彼女の狙いはまさに、海の生物たちを弾薬にすること!
 吸収してパンパンになった結晶体の欠片を、あっけにとられている富のパールに向かって投げつける!ばりん!と結晶体が弾けた瞬間、結晶体の中に吸い込まれていた大量のタコタコタコイカカニカニイソギンが強制排出される!

 まさに海産物の散弾銃やー!
「はぁーーーーーー!?え、いや、なにこれ!ぬるぬるべとべとで、あっ!いや、変なところに入り込んでるー!?」
 酷い絵面である。流石に描写するには憚れるが、とにかくすんごく酷いことになっているとだけ、彼女の名誉のために言っておく。
 そんな富のパールを尻目に咲凛はその場から、スタコラサッサと撤退していたのである。彼女の背中には、富のパールの非常にコミカルな悲鳴が突き刺さるのであった……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

インディゴ・クロワッサン
わー…ずぶ濡れだー…
髪や服、マントの水を絞りながら
「…別のUC使った方が濡れなかったかも…」
とか呟いてたら、何か可哀想な事になってるし。
うん。僕は滝(?)でも見てよーっと。
「ふわぁ…色々考えたりしたからかなぁ…眠くなってきちゃった…」
真の姿を解放して、二対四翼になりつつも髪は結ったまま【空中浮遊】で海水は避けながら、UC:怠惰なれ を発動して、ちょっとだけお昼寝でもしよ…
「髪も濡れたし…お仕事終わったらお風呂入ろ…」(すやぁ ˘ω˘)
あ、寝相は胎児型で、たまに寝返りをうつよ
「むにゃ…蟹味噌に…焼き海老…」
暫くして起きたら
「ふわぁぁぁ…良く寝たー」
伸びをしてから、愛用の黒剣を構えるけど…あれ?



 上階から流れ落ちる滝のような海水は、ダンジョンの存在していたものを尽く最奥まで運んでいた。
 もちろん、海産物……海の生物たちも同様である。もう砂漠広がるダンジョン最奥はぐっちゃぐちゃである!
 わー……ずぶ濡れだー……とのんびりした口調で、それらを眺めるのはインディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)だ。
 彼もまた上階のダンジョンを突破してきた猟兵の一人である。ただ、髪や服、マントなどがずぶ濡れであり、ぺったり体に張り付いて気持ち悪いのか辟易した様子だ。

「……別のユーベルコード使ったほうが濡れなかったかも」
 そう思っても詮無きこと。まあ、今は上階と最奥のダンジョンを繋ぐ栓がないから、滝のようにどうどうと海水が流れ込んでいるわけだが。
 と、最奥に待ち構えていたであろう災魔、富のパールの海産物まみれな姿を見て、同情してしまう。かわいそうに。もうぐっちゃじゃん!

 インディゴは、それを見なかった今年にして上階から流れ込んでくる滝の方角へ。富のパールの態勢が整うまで待っておいてあげる優しさ。変身ヒーローの変身を待ってあげる悪役じみた優しさが目にしみる……!
 滝を眺めて、富のパールの悪戦苦闘から目をそらしていたのだが……ダンジョンを考えたり、踏破したりで疲れてきたのかあくびが出てしまう。緊張感とは一体。

「ふわぁ……色々考えたりしたからなぁ……眠くなってきちゃった」
 彼の真なる姿を開放して何をするのかと思えば、海水を避けながら空中に浮かぶ。
 ―――?
 ん?
 彼のユーベルコード、怠惰なれ(ホーホムート)が発動する。ちょっとだけお昼でもしよ。え!?寝るの!?此処で!?ちょっとだけだからとかそういう、あー……寝た!

「髪も濡れたし……お仕事終わったら、お風呂入ろ……」
 胎児のように空中で丸まるインディゴ。すややか寝顔は純粋無垢な子供のよう。たまに寝返りを打ったりしつつも、ふわふわ浮いている。
 時折寝言なのか、蟹味噌とか焼海老とか、明らかに海産物食べる気満々な寝言を炸裂していたのだが……

「ふわぁぁぁ……よく寝たー」
 ようやくお目覚めである。だが、伸びをして剣を構えたはいいけれど……
 彼が眠っている間中、彼の周囲で漂う藍薔薇の花弁が攻撃を防ぎ、数を増やしながら富のパールの放つ大蛇と格闘していたという事実を、彼は知らない。
 ぜーぜー言いながら富のパールが、がんばっていたのだが、もうこれはにっちもさっちもいかない千日戦争な雰囲気に疲れ果てているのだ。
 格好良く言えば、戦わず勝った!第三章・完!そんなわけない!

 あれー?とインディゴの、のんびりとした不思議そうな声だけが虚しく砂漠に響き渡るのだった……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

鈴桜・雪風
半分は狙い通り、と言ってしまいましょうか
災魔が微妙に、同情を催す様な有様になっているのは想定外ですが……
まぁ、どの道討伐する予定に変わりはないのです
問題ないでしょう

「そろそろ止めと参りましょうか。その大蛇ごと、首を落として差し上げます」
自身のユウベルコヲドを発動して災魔に吶喊致します
反動の強い技ですが、その分威力は折り紙付きでございます
三撃で敵の攻撃を切り払い、三撃で大蛇を輪切りにし、最後の三撃で宝石人形を裁断致しましょう
「砂漠のピラミツドの下には財宝が眠っているのでしたか。ですが――桜の木の下には死と謎が埋まっているものですのよ」



 ダンジョンメイカーに思念を送る際に目論んだ狙いは、半分叶ったと言ってもいいだろう。そんなふうに鈴桜・雪風(回遊幻灯・f25900)は思っていた。が、なんというか、災魔の現状は微妙に同情を催すような有様になっているのは想定外であった。
 どれだけ同情しようとも討伐することには変わりないのだ。問題はない。

「うぅ……ぬるぬるべとべとします……なんで私がこんな目に……ただ版図を広げようとしただけなのに……」
 災魔である富のパールが情けない顔でべそをかきながら、体に付着した粘性のべとべとした汁を拭っている。うぅ……流石に見るに堪えない様子。
 雪風自身もああなったらと思うと流石に同情してしまうのだが、災魔である以上どちらも同情してはならないのだ。
「おのれ、猟兵……!私の邪魔ばかり……挙句の果てにはこんな辱め!」
 雪風にとっては、まるで濡れ衣である。いや、海の生物を、と想像した時点で多少は噛んでいるけれど、まあ、それはそれ。悪くない。悪くない。
 富のパールが召喚したのは巨大な蛇!致死性の毒を持つ大蛇は、雪風を睨めつける。ぬるぬるべとべとの恨み晴らさないわけにはいかないのだ!

「そろそろ止めと参りましょうか。その大蛇ごと、首を落として差し上げます」
 雪風のユウベルコヲド、桜純流剣術『鈴鳴』(サクラズミリュウケンジュツ・スズナリ)が発動する。彼女の武器に桜色の魔力光がまとわりつく。
 反動は強いが、その分威力は折り紙付きである。一度に放つは怒涛の九連撃!

「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前……。一刀を持って全てを断つ、その覚悟で九撃。これ即ち必殺なれば」
 大蛇が滑空するかのように砂漠を滑って雪風を一飲みにしようと大口を開けて襲いかかるも、三撃で、その毒牙をへし折る。
 続く、連撃は大蛇を輪切りにして三分割に!続く最後の三連撃は、迫る富のパールの体に打ち込まれる!
 目にも留まらぬ九連撃は、過たずに全て打ち込まれる!ただし、彼女の寿命が削られる。それがこのユウベルコヲドの反動。凄絶なる九連撃は、まさしく彼女の命をかけた攻撃なのである。

「砂漠のピラミッドの下には財宝が眠っているのでしたか。ですが―――桜の樹の下には死と謎が埋まっているものですのよ」
 そう、まるで雪風自身が桜の木そのもの。そして、彼女の足元には一瞬のこうげきの内に九連撃を受けて倒れ伏す富のパールの姿。
 まさに桜の木の下には、死と謎が待っているかのようだった……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルネ・プロスト
なんかもー色々と台無しだね
……ここもじきに海原に沈む、みたいな?
海水の供給止まらないとほんとにそうなりそうだけど

ルネは引き続き空中浮遊
加えて『安寧』を介して幻術行使、ルネの周囲を幻で覆って周囲の風景に溶け込ませる
念のため大蛇の牙が届かない高さまで高度も上げておこうか

流れ込んできた海水に魔法で圧力加えて水の刃を射出することで攻撃
ウォーターカッターだっけ、そんな感じのやつ
UCで敵の未来座標を観ることで確実に当てていくよ
いつどうやって反撃してくるかも観れるし、丁度いいよね

さて
諸々ご愁傷様なとこ悪いけど君を外に出すわけにもいかないからね
容赦なく加減なく、ここで壊さ(弔わ)せてもらうよ



 富のパールの最大の失敗はなんだったのだろうか。
 どうしてこうなった。そればかり頭の中に渦巻いていることだろう。ダンジョンの最奥で砂漠を広げることばかりに注力していたからか。
 それともダンジョンに挑戦する者たちを返り討ちにしてから、彼らの持つ物品を奪い富を貯めればいい、そう悠長なことを考えていたからか。

 ―――いいや。最初から間違っていたのだ。ダンジョンメイカーで強制的に呼び出されてしまった時から、こんな風になってしまうという運命だったのかもしれない。
 もっと言えば、そのダンジョンメイカーを使うのが猟兵であった、という致命的な問題に気が付かなかったという最大にして最悪の事態に陥ってしまったということも言えるのかもしれない。

 だから、なんかもー色々と台無しだね、とルネ・プロスト(人形王国・f21741)のつぶやきにも答えられなかった。
 上階からの海水の流入は最早止めようがない。砂漠の上に立つことで戦闘力が上がるという利点さえも、あっさり開始0秒で失ってしまったのだ。
「……ここもじきに海原に沈む、みたいな?海水の供給が止まらないとほんとにそうなりそうだけど」
「猟兵達!あなた達が、こんな策を……!許せない……!私の砂漠を!」
 最奥に呼び出した災魔が消えれば、問題は解決しそうなものであるので、大丈夫な気もするが、それにしたって災魔、富のパールは災難極まりない。
 ルネは空中に浮かびながら月長石の飾られた月の魔力を宿す杖である安寧を手にし富のパールに宣言する。

「さて、諸々御愁傷様なとこ悪いけど君を外に出すわけにはいかないからね」
 投げれ込む滝のような海水、それに圧力を加えて水の刃として打ち出す!
 くわえて、彼女のユーベルコード、十糸伝達・運命観測(マリオネット・サージネイトフォーサイト)によって、こちらに攻撃してくる位置を予測し、逆算しての攻撃を繰り返す。
「っ―――!なんで、こちらの攻撃が当たらないのに、あちらの攻撃は、がっ―――!?」
 富のパールからすれば、何が起こっているのかまるでわからないだろう。だが、ルネからすれば全てわかるのだ。どこから攻撃してきて、どこに移動するのか。
 移動した後に攻撃してくるのならば、これは最早堂々巡りだ。躱し、当て、躱し、当て……それを繰り返すだけでいい。

「容赦なく加減なく、ここで壊さ(弔わ)せてもらうよ」
 ルネの言葉が、そのとおりになるのに、そう時間はかからなかった。
 水圧から放たれる水の刃は、災魔、富のパールを切り裂き、ルネの言う通り静かに幕を閉じたのだ。
 どうどうと流れ落ちる滝の音。
 ただ、ルネは哀れなミレナリィドールを静かに見送ったのだった。

 次は、もっとまともなダンジョンに呼び出されるといいね。
 ―――本当にね!?

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年03月25日


挿絵イラスト