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惑いの先に

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●惑いの先に
「うーん……」
 VRゴーグルを外した状態で、ちょっと難しい顔をしているキマイラのバトルゲーマー・双葉・翔。
「……あ、ゴメン、みんな来てたんだね。ちょっと今回、不思議な事件が、アックス&ウィザーズで起きてるみたいなんだ」
「不思議な事件……それは、このアックス&ウィザーズの世界で、街と街を結ぶ街道に、謎の現象が起きてしまったんだ。それはどうも、霧のようなものみたいなんだ」
「それでの霧のようなモノに包まれた人は、幻覚の様な物を見た、って言うんだ。実際、その霧に包まれた人派、殆どが死か、精神錯乱状態に陥っている様で、それが真実かどうかは分からない」
「でも、ある人は、数年前に死別した妻を見た、とか。過去、人を殺めてしまった人はその殺めた人が現れ、恨み毎を延々と呟かれたり、という具合の様だね。つまり……その霧に包まれた人間は、その霧によって惑わされ、もがき、命失うまで捕らわれてしまう、という事の様だね」
「恐らくこの霧は、何らかのオブリビオンが作り出した幻影だと思う。でも……現時点ではその尻尾を現していないから、どう言う敵かが分からない。恐らく幻影を見せる敵、という事から、強敵なのは間違い無いと思う」
「でも、きっとこの幻影を見せる霧を突破すれば、何らかの尻尾を出してくると思う。だからみんなに、まずはこの幻影を見せる霧に向かい、その霧を晴らしてきて欲しいんだ!」
「このままこの幻影の霧を放置しておくと、さらに多くの人達が被害に逢うのは間違い無い。猟兵の皆には嫌な記憶を引き摺り出される事になるかもしれないから、本当申し訳無いんだけど……どうにか、頼みたいんだ!」
「さぁ、皆、準備良いかな? テレポート、始めるよ!!」
 と、グリモアをその手に出現させた。


幾夜緋琉
 皆様、はじめまして、もしくはこんにちは。幾夜・緋琉(いくよ・あける)です。

 五個目の依頼、アックス&ウィザーズ世界に現れた、不思議な霧の話です。
 霧の先に何が居るのかは現時点では分かりませんが……少なくとも強力なオブリビオンが控えている事でしょう。
 又、この霧に包まれた人は、精神的な傷を抉る様な幻想を見せてくる様です。
 こういう幻影を見る筈、という指定がある場合は、プレイングに記載戴ければと思います。(記載無い場合は、キャラクターのステータスや特徴などを見て、執筆させて戴きますので、宜しくお願い致します。

 それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております。
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第1章 冒険 『幻惑の霧を越えて』

POW   :    力に任せたり気合いで解決(自傷行為等)

SPD   :    見なければ惑わされない、かもしれない。ダッシュで走り抜ける等

WIZ   :    幻と現実の齟齬を見つける等

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

真馳・ちぎり
不思議な事件、ですか
これもオブリビオンの仕業なのでしょうか
そのような異形、見過ごせません
神の御名において、撲滅を

霧……私にとっての辛い現実とはなんでしょう
上兄様に、「アナタは"普通"じゃなくなったわね」と言われること?
下兄様に、「お前の手も血に染まったんだな」と言われること?
どちらも身震いして手が止まりそう
けれど、けれど
上兄様は、いつも優しくそんなことは言いません
下兄様は、いつも強くてそんなことは言いません
齟齬を見つけて、現実と向き合います



「不思議な事件、ですか……これも、オブリビオンの仕業なのでしょうか……」
 目の前に充満している、不気味な色の霧……。
 その霧は、通る者に幻惑を魅せ、その幻惑の中に閉じ込めてしまうという……と双葉・翔の言葉に真馳・ちぎりは、静かに手を合わせ、瞑目。
「いえ、このような異形、見過ごす事は出来ません。神の御名において、撲滅を……」
 ……そして、その霧をじっと見据えた上で、覚悟を決めたちぎり。
 仲間達に軽く頭を下げて。
「……では、先に進ませて頂きます」
 と、彼女はその霧の中へと、歩みを進める。
 ……左も右も、その霧に包まれていく……でも、恐怖を抑えながら、更に先へと進む。
 すると……。
「……ふふ」
 突如、聞こえてきた、不敵な笑い声。
 その笑い声に、足を止める。
 そして、霧の中から……。
「アナタは『普通』じゃなくなったわね……」
「そうだな。お前の手も、血に染まったのか……」
 ……その言葉は、彼女の記憶にある、近しい者の声。
 ただ、その言葉は優しくも、突き放す言葉で……暖かくも、冷たい言葉。
「……」
 自然と……身体が震え始める。
 そして、その手の『冤罪の天秤』も、ブルブルと震え始める。
「……っ……」
 でも、唇を噛みしめ、霧の中を見据えたちぎり。
「いえ……違います。上兄様は、いつも優しく、そんな事は言いません。下兄様は……いつも強くて、そんな事は言いません。貴方達の言葉は……幻影です」
 そして、冤罪の天秤を真っ直ぐに掲げ……霧に向かって振り降ろす。
 ……その一閃に、霧の裂け目が生じ……陽の光が差し込む。
「こちらですね……兄様……お導き頂き、ありがとうございます」
 と、幻影ではない、親愛なる二人に感謝の言葉を紡ぎ、霧を抜けるのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キア・レイス
来てしまったか。
立ち込める霧を前にして、引き返すことはできない。
正直なところここに来た理由は猟兵としての使命感等ではなく興味や好奇心だ。

もし映し出された霧の幻影が過去の私に関わる物だったとしたら…
ここまで来ると自殺願望だな。

ダッシュで駆け抜けよう、この場で考えすぎると本当に戻ってこれなくなってしまうかもしれない。

「過去の幻影に惑わされたい、と思ってしまうなんて…猟兵失格かもしれないな」



 そして、続きその霧の前に立つは、キア・レイス。
 まだ、その霧は立ちこめており、行く道を塞いでいる。
「……来てしまったか」
 と、ぽつり呟くキア。
 その霧に対し抱くは……少しの恐怖、そして興味と、好奇心。
「もし映し出された霧の幻影……それが過去の私に関わる物だったとしたら……」
 逡巡するも……思いつくのは、死。
 無論、死に恐怖を抱く事は当然だが……それに惹きつけられている心も、また真。
「……過去の幻影に惑わされたい、と思ってしまうなんて……猟兵失格かもしれないな」
 と、過る思いに苦笑を抱きつつ、キアは覚悟を決めて、霧の中へと足を踏み入れる。
 ……瞬く間に、彼女の身にきりが纏わり付き……それは、幻影の筈なのに、彼女の腕、足……そして、喉元を締め上げる。
「っ……!」
 息苦しい……酸素が、どんどん失われていく。
 ……意識が、遠のいていく……。
「……いえ、ここで負けてなどいられませんわ……!!」
 首を振って、周りを確認する事も無く、ただただその霧の中を駆け抜けるキア。
 ……数分走り抜け……霧が晴れた時には、喉元を締め上げる気配も消失。
「はぁ、はぁ……どうにか、切り抜けたか……」
 キアは汗を拭い、呼吸を整えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エグゼ・エクスマキナ
「くくくく、我が幻影ごときでダメージを受けるはずがない。
なぜならば、我感じているもの、それがすでに地獄だからだっ!!」

相手が精神的ダメージを与えてくるのならもっとおっきなので上書きすれば良いじゃない。
そんな根性論で、過去に経験したオレンジジュース、コーラ、醤油、タルタルソース、牡蠣ソースのミックスされた罰ゲームジュースの味を
ユーベルコードで自分に叩き込みながら
霧の中を強行突破していくよ。

この味を継続して味わいたくない。その一心で。



「くくくく、我が幻影ごときでダメージを受けるはずがない。なぜならば、我が感じているもの、それがすでに地獄だからだっ!!」
 ずびしっ、と霧に向けて指を差し、高笑いを上げるエグゼ・エクスマキナ。
 そして、決して臆する事なく、霧の中へと特攻していく。
 ……特攻してきた彼女に、周りの霧が悪臭となって、襲いかかる。
 その悪意の記憶は……形容しがたき食べ物の匂い。
 勿論、味も極悪、最凶……それが鼻孔を突いて、脳内を刺激してくる。
 瞬く間に、吐き気が襲ってくるのだが……それを。
「甘い甘い甘いっ!! それより不味いものを、我は食しているのだっ!!」
 ユーベルコードに充填されていたのは、オレンジジュース、コーラ、醤油、タルタルソース、牡蠣ソースを全て一つにミックスした、ドロドロな液体。
 それを、敢てゴクゴクと飲み干し。
「……ぷはぁぁぁ、不味いっ! でも、この不味さを切り抜けたからこそ、見える者があるのだっ!!」
 毒を以て毒を制す、それを地で進めるエグゼ。
 勿論、これ以上味わいたくないという強い気持ちと共に……心すり減らしながら、全力で霧の中を駆け抜けるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

遠呂智・景明
「幻影を見せる霧、ね。」
気になってはいた。
刀のヤドリガミたる己が見せられる、見たくない幻影ってのはどんなもんなんだろう。

霧に足を踏み入れると、霧の間からかつての主達、自分を使っていた者達が姿を見せる。

何故お前はそんな姿になっている。
何故お前は生きながらえている。
そうこちらを責めたてる。

「あぁなるほど。確かにこれは効くわ」
心のどこかでずっと感じていた後悔。
それを、こうして突きつけられることで改めて自覚する。

「ふんっ!!」
自覚し、鞘に入った己の依代である刀で自分の頭を殴る。そうして意識を切り替える。

「悪いな。俺が壊れたら、そんときまとめて聞いてやるよ」
殴った刀で霧を払うと、その先へ走り抜ける。



「幻影を見せる霧、ね……」
 目前の霧を前に、遠呂智・景明は呟く。
 恐怖なのか、それとも……。
 刀のヤドリガミたる己、それが見せられる、見たくない幻影というのは、果たしてどんなものなのか。
 その真実は、この霧に足を踏み入れれば、自ずと分かることだろう。
「……では、参ろうか」
 と景明は覚悟を決めて、霧の中へと足を踏み入れる。
 惑いの幻惑は、その視界を覆い尽くし……豪胆な姿の剣士達の幻影が朧気に映る。
 ……その剣士の姿は、景明の記憶にある姿。
 ヤドリガミたる己が刀を使いし、主達。
 侮蔑たる視線を向けた彼らは。
『何故、お前はそんな姿になっている?』
『何故、お前は生きながらえている?』
 ……責め立てる言葉が、その心を刺激する。
(「あぁ……なるほど。確かにこれは効くわ」)
 内心、感じていた後悔。
 それを、改めて口にされる事で……それを、改めて自覚してしまう。
 しかし、景明は。
「……ふんっ!!」
 と、鞘に入った己の依代の刀にて、己が頭を殴りつける。
 かなりの痛みに、幻影に惑わされかけていたその心をはっきりとさせる。
 ……そして、そのままその刀を抜いて、その霧を一閃。
 斬り裂く風に、彼らの影が、巻き込まれ、失われていく。
 ……そして。
「悪いな。俺が壊れたら、そんときまとめて効いてやるよ」
 と、消えた霧の影に向けてそう呟き……景明は、霧の中を駆け抜けて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『荒ぶる山神』

POW   :    握り潰す
【人ひとり覆い隠すほどの掌】が命中した対象に対し、高威力高命中の【握り潰し】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    踏み潰す
単純で重い【地団駄】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    叩き潰す
【大きく振りかぶった拳】から【地震】を放ち、【その振動】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 そして、惑わしの霧を突き抜けた猟兵達。
 すると、目前に現れたのは……樹の幹が巨大化した様な存在『荒ぶる山神』。
 それが、十数体という群れで以て、霧を抜けた猟兵達の元に立ち塞がる。
 ……勿論、彼は猟兵達を敵として、人ひとりを覆い隠す程、大きい拳で殴り掛かるのであった。
エグゼ・エクスマキナ
霧を突破するときに受けた精神ダメージは技能の気合い4で無視する。

「例え地獄の針山だろうと痛くないと思えば痛くない!! 」


VS山神戦

基本は距離を取って射撃戦と、
相手のモーションを見て早めの回避を心がける。

使用するユーベルコードは
熱線で焼き付くすブラスターテンペストを使用。


キア・レイス
得体の知れない存在だった霧と比べるとインパクトが薄いな、正直あの忘れようの無い過去を観たかったが…

…どうやって倒すかを考えるか。
小銃弾でも倒せるだろうがフィニッシュホールドは欲しい、自動拳銃にビーコンを装填しておく。
複数いるが速いと思えない、ダッシュジャンプで距離を取りアサルトライフルで攻撃。
大木や岩肌があるならフックショットで宙釣りになり地揺れの被害も少なくできる、一人ぐらいなら背負えるし射撃も可能、上手く使いたい。

【衛星兵器支援射撃】のビーコンは敵が固まってる状況で使う、そんな好機がそうあるとは思えないがクイックドロウで素早く抜き撃つ、距離があるなら拳銃で狙撃することになるが、上手くやる。


遠呂智・景明
「うお、でけぇ……。こっちのがよっぽど悪夢じゃねぇか」
目の前の光景に素直な感想を浮かべつつ、【風林火陰山雷 雷霆の如く】を発動。

【残像】【フェイント】【見切り】を用いて敵のUCを警戒しつつその巨体の足元へ向かい雷撃を放つ。

「動くこと雷霆の如し!さぁ、その一撃触れたら切れるぞ!」

ヒット&アウェイを意識し敵の足止めに徹する。
仮に敵が近づいてきたならば刀を抜き迎撃。【ダメージ】の重そうな部位を狙い【2回攻撃】【傷口をえぐる】

「荒神よ鎮まりたまへ、なんてな」


真馳・ちぎり
霧の次は山神ですか
神が、なにゆえこのように人を襲うのでしょうか
神が、なにゆえこのように荒ぶるのでしょうか
私の信じる神はただただひとつ
さぁ、これこそが救済です

後衛に位置し、戦況の【情報収集】を意識してしっかりと状況を把握します
何か強い攻撃モーションが見受けられた際には、
味方の皆様に注意喚起をします
攻撃は【冤罪符】を使用しましょう
【2回攻撃】が発動できるようでしたら、
【第零玄義】で次に攻撃を仕掛けてきそうな相手の足止めをします



「うぉ、でけぇ……こっちのがよっぽど悪夢じゃねぇか……」
 巨大な体躯の『荒ぶる山神』達。
 一体一体が己達の身長よりも高く……圧倒される。
 それを目の当たりにした遠呂智・景明が、思わず呟いた一言。
 ……でも、これを倒さなければ、先に進むことは出来ない。
「そうですか……霧の次は山神ですか。神が、なにゆえこのように人を襲うのでしょうか。神が、なにゆえにこのように荒ぶるのでしょうか?」
 と、真馳・ちぎりが問いかけるものの、山神の答えは。
『……!!』
 言葉はなく、大きく振りかぶった拳を振り落し、攻撃してくるがのみ。
 ……その攻撃、ギリギリの所で躱したのはエグゼ・エクスマキナ。
「っ……! 例え地獄の針山だろうと、痛くないと思えば痛くない!!」
 それは彼の攻撃に対するものなのか……先ほどまでの精神的な攻撃に対してなのかは分からない。
 でも、その言葉に触発されたのか、更に、次々と襲いかかる山神達の攻撃が続く……。
 猟兵達は大きくその場に展開した上で、真っ正面から当たらない様に身を躱し続ける。
 ……そして、敵の攻撃の応酬を交わし続け、猟兵達の手番。
「得体の知れない存在だった霧と比べればインパクトが薄いな。正直、あの忘れようの無い過去を見たかったが……な」
 と、キア・レイスは吐き捨て、そしてちぎりがそれにこくりと頷き。
「……私の信じる神はただただひとつ。さあ、これこそが救済です」
 と言いながら、後衛に張る。
「我は正義を執行する者。我を汝を蔑する者なり」
 そして、『免罪符』を放ち、山神一体を三本の木釘で撃ち抜く。
 更に景明も、流れる様に続き。
「動くこと雷霆の如し! さぁ、その一撃、触れたら切れるぞ!」
 と『風林火陰山雷 雷霆の如く』、雷撃を放つ。
 その一撃、敵の身を貫き、雷鳴に戦かせる。
 ……その二撃に、巨躯の山神一体は崩れ墜ちる。
「どうやら、そこまで体力は多く無い様だな。よし、一気阿世に畳みかけるぞ!」
 とエグゼが仲間達に呼びかけ、キアと同時に少し間合いを取る。
 そして、遠隔距離からキアがダブルジャンプで距離を取り、上空からのアサルトライフルによる掃射攻撃。
 頭上の方に注意を惹きつけた上で、エグゼは。
「一切合切灰塵と化せ!!」
 『ブラスター・テンペスト』を展開、その周囲に居る全ての山神を巻き込んだ、熱線による範囲攻撃でダメージ付与。
 その熱線に燃え上がる木々……悶え苦しみ一体、また一体……と崩れ墜ちる。
 やはり、山神と言えど、その身体は樹に変わりは無く、雷鳴、炎の攻撃は弱点の模様。
 そして、数体が減った二刻目。
 山神は、地面を轟かせながら荒れ狂う。
 その震動に、幾度となく体勢を崩しそうになるが……耐えきる猟兵。
 そして、敵陣の攻撃が一巡した隙を突いて、、猟兵達の一斉放火。
 一匹、また一匹……と、数を減らしていく彼らの憎悪の叫びは、神の断末魔の如く、心を抉る。
 ……でも。
「これは、私の信じる神とは異なるもの……彼らは、神ではない……人を襲う、悪そのものです」
 ちぎりは自分に言い聞かせる様にその言葉を紡ぐ。
 そして景明も、それに頷き、くすりと笑い。
「そうだな。荒神よ静まりたまへ、なんてな」
 と、山神達を一瞥する。
 それと共に、彼らへの接近、一閃、離脱を高速で繰り返し、その一閃毎に一匹を確実に葬り去る。
 その一方で敵の密集状況を見据えた上、キアは。
「ビーコンの取り付いた対象に対して支援射撃を要請する。焼き尽くせ!」
 と声高に叫び、その要請に応じた上空からの多数の熱光線が降り注ぐ……『衛生兵器支援射撃』。
 その熱線に葉は焼けただれ、幹にも穴が開く。
 更にエグゼも連携し『ブラスター・テンペスト』を繰り返し、敵陣を総じて燃やし尽くす。
 ……そんな猟兵達の幾度となる猛攻に、刻一刻と神は失われていく。
 そして、仕掛けてから数分の内。
 すべての山神達は炎、もしくは雷鳴の中に絶命し、後に残る葉、最早神ではない、残骸だけが散り乱れるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ヒューレイオン』

POW   :    ディープフォレスト・アベンジャー
【蹄の一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自在に伸びる角を突き立てて引き裂く攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    チャイルド・オブ・エコーズ
【木霊を返す半透明の妖精】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
WIZ   :    サモン・グリーントループ
レベル×1体の、【葉っぱ】に1と刻印された戦闘用【植物人間】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミレイユ・ダーエです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 そして、全ての山神達が失した後。
『……』
 後ろから歩を進めて来たのは……黒い馬の様な者。
 しかしその身には樹の枝の様なものを纏い、更に文様の様なものも刻まれ、仄かに光る。
『……ヒューレイオンか!』
 翔が後方より叫ぶ。
 妖精を纏い、更に植物を纏うその獣。
 一体ではあるが、凄まじい威圧感を誇る。
『強敵だが……皆、後もう一息だ、どうにそいつを倒してくれ!』
 と、後方より激励するのであった。
真馳・ちぎり
かの者が首謀者ですか
神の御名のもと、粛清を行います
さぁ、祈りなさい

後衛に位置取り戦況を【情報収集】します
相手が何か特別な兆候を見せた際には味方に通達を
【冤罪符】を中心に攻撃を放ち、
【2回攻撃】が発動するなれば【三本の釘】で牽制しましょう

ここは平和であるべき場所
荒らすものはその悉くを粛清します
皆様に神のご加護がありますよう


遠呂智・景明
「立派な馬だなぁおい。オブリビオンだってのが残念でならねぇよ」
現れた敵のその姿を見て思わず口笛を吹く。
が、その間も【殺気】を放ち敵を攻撃する隙は逃さない。

「さぁて。……いくぜ!」
【風林火陰山雷 火の如く】を発動。火焔を纏いつつ敵の懐へ飛び込むと纏っている植物、妖精ごと焼き切る。

「さあ、燃えちまいなぁ!!」
【2回攻撃】【傷口をえぐる】攻撃を放ち、手を緩めることなく敵を攻め続ける。
敵の攻撃に対しては【見切り】【フェイント】【残像】を用いた高速移動で回避。

ヒットアンドアウェイを意識して攻撃する。



『……』
 会話は当然非ず、その蹄を、地面へと刻むヒューレイオン。
 それを目の当たりにした遠呂智・景明が。
「立派な馬だなぁおい。オブリビオンだってのが残念でならねぇよ」
 ヒュゥ、と口笛を吹き、不敵に微笑むが……その間も、強い殺気を放ち、敵を威圧する。
 ……その一方で真馳・ちぎりは、と言うと。
「かの者が首謀者ですか……神の御名のもと、粛清を行いましょう。さぁ、祈りなさい」
 と、敬虔なる祈りを捧げる。
 ……でも、そんな猟兵達の言葉に対し、ヒューレイオンは、済んだ青色の瞳で見つめてくる。
 そして地面を蹴り、瞬く間の蹴撃を嗾ける。
「っ……!」
 咄嗟にその一撃を庇った景明……ヒューレイオンはヒットアンドアウェイで、間合いを取り直す。
 ……それに景明は。
「さぁて……いくぜ!」
 その殺気を更に放出し、ヒューレイオンへと逆に近接、そして己に燃え盛る火焔を纏いながら高速移動。
 そして【風林火陰山雷 火の如く】により、ヒューレイオンを焼き斬る斬撃を一閃する。
 が、その一閃は、馬の如く素早い動きで躱される。
 その一方で、ちぎりは後衛からヒューレイオンの動きを見据えて。
「確かに動きは素早い様ですね……ですが、足を止めた瞬間を狙えば……」
 と、敵の動きを仲間に指示。
 そしてちぎりが。
「ここは平和であるべき場所。荒らすものは、その悉くを粛清します」
 と冤罪符を飛ばす。
 ……そして、次の刻。
 ヒューレイオンは、己が周囲に数十体の植物人間を瞬く間に召喚。
 森の如く、立ち塞がる植物人間の群れ……。
「っ……邪魔だな。まぁいい、とっとと燃えちまいなぁ!」
 と、景明は残像と共に、植物人間達に次々とダメージを付与。
 そして、ちぎりが冤罪符を使い、『三本の木釘』をばらまき、その数を減らす。
 ……数体の植物人間が未だにヒューレイオンを護るものの、ちぎりは二回攻撃を伴う『冤罪符』の攻撃で植物人間を一掃。
 植物人間がいなくなった所に、ヒューレイオンの蹄攻撃が重なるが……前に出てきた景明が身を呈し、カバー。
 そして景明は、傷口を抉る二回攻撃を繰り返すが……ヒューレイオンは、中々にしぶとく生き残り続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコラ・クローディア
「ボスキラー・ニコラのエントリーだ。オブリビオンは神妙に首を出すがいい!」
翔によるワールドテレポート後、グリモア猟兵として自前のゲート生成能力を使った【ジャンプ】で現場上空へ
「一応不意打ちのつもりだが――どうだ?」
龍翼外套の【封印を解く】ことで飛行能力を獲得しつつ、空中からの落下と自前の【力溜め】で双子竜槍「アンフィスバエナ」の【串刺し】攻撃
相手の攻撃は【激痛耐性】【オーラ防御】や【見切り】【武器受け】で強引に対処しつつ隙あらば【カウンター】【串刺し】を狙う
槍の攻撃がヒットすれば真竜解放「アンフィスバエナ」で双子竜アンフィスとバイネインを召喚しブレス攻撃を敢行
連携・台詞等アドリブ歓迎



 と、その瞬間。
「ボスキラー・ニコラのエントリーだ。オブリビオンは神妙に首を出すがいい!!」
 戦場に響き渡る咆哮。
 そして、次の瞬間……ヒューレイオンの上方から不意に姿を現したニコラ・クローディア。
 その落下の勢いと共に、力溜めで攻撃力を上げた上での双子竜槍「アンフィスバエナ』による串刺しの一撃。
 そして、龍翼をはためかせながら、仲間達の前へ着地。
「一応不意撃ちのつもりだが……どうだ?」
 と真っ直ぐにヒューレイオンを見つめるニコラ。
『……!!』
 言葉には表れないが、不意を突かれたその一撃は、かなりのダメージを与えた様である。
 だが、大きなダメージを受けたヒューレイオンは、ニコラをターゲットにロックオン。
 蹄を地面に幾度となく突き立てると……一気に間合いを詰めて特攻、角を突き立て、引き裂く一撃。
 だが、再度翼をはためかせ、その攻撃を回避。
「全く、暴れ馬だな! まあいい、俺様の役割はこいつを倒す事に変わりは無い。今ここに真の姿を許す……ゆけ、アンフィスバエナ!」
 と手を掲げヒューレイオンに詠唱すると、身を貫く槍が真の姿となり、敵をブレスに包む。
 高火力で敵を一気に焼き尽くす作戦……だったが、炎が収まりし後には、ボロボロながらも蹄を地面に打ち付けるヒューレイオン。
 もう、体力は僅かであろうが……しぶとく、立ち続けていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

響納・リズ
「どれだけ人々を惑わせれば、気が済むんですの?
触れたくない、触れられたくない想い、それを使って、人を殺めようとするなんて、赦されることではありませんわ!!」
そんな人々の想いを狙うなんて、恐ろしい敵ですわね!

ガラスのフルートな獣奏器で、隙を狙いつつ、攻撃!
「彼らの想いと共に、消えなさい。あなたはここにいるべき存在ではありませんのよ!」
鈴蘭の嵐で、一気にとどめを刺しますわ。
演奏しながら、鈴蘭の嵐をまき散らしますわ。

戦いが終わった後で、こんなことが続くことのないように、何か手がかりが得られないか、調べておきたいですわね。
もしかしたら、今回の黒幕達よりも、もっと上の黒幕がいるかもしれませんわ。



 そんなしぶとく立ち続けるヒューレイオンに対し、響納・リズが。
「本当……どれだけ人々を惑わせれば、気が済むんですの? 触れたくない、触れられたくない想い。それを使って、人を殺めようとするなんて、赦されることではありませんわ!!」
 紫色の瞳で、真っ直ぐに見据える彼女……ヒューレイオンは、蹄を地面に撃ち付け、威嚇の体勢。
 ……ただ、もうその身はボロボロで、足元には血だまりも出来つつある。
 でも……決して猟兵達に怯む事無く、蹄を蹴っての攻撃を仕掛けてくる姿勢に変わりは無い。
 その素早い一撃を、ギリギリの所で躱す。
 そして、躱した後に振り返りながら。
「彼らの想いと共に、消えなさい。あなたはここに居るべき存在ではありませんのよ!」
 ガラスのフルートを『鈴蘭の嵐』により鈴蘭の花びらへと変化させ、それをヒューレイオンの周囲に纏わす。
 身体に咲き誇る鈴蘭の花は、ヒューレイオンの死葬花の如く……綺麗な花を咲かせ……ヒューレイオンは。
『ーー!!』
 悲鳴の如き啼き声を上げて、その場に崩れ墜ちる。
 ……そして、完全な静寂に包まれたその場。
「……どうやら、終わった様ですわね……皆さん、お疲れ様ですわ」
 にこっ、と微笑み頭を下げるリズに、周りの猟兵達も……ほっとした表情を浮かべる。
「しかし……このような事が続く事のない様に、何か手がかりを得たいものですわね。もしかしたら、今回の黒幕達よりも、もっと上の黒幕が要るかも知れませんもの」
 それに参戦していた猟兵達も頷き……ヒューレイオンの足跡を調べる猟兵達であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月01日


挿絵イラスト