Have a sweetest Easter ever(作者 浅野 悠希
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 年中鮮やかなキマイラフューチャーが、柔らかな色彩に包まれる。
 分厚い上着を脱いで、レイヤードコーデが楽しめる陽気となれば、花も咲き乱れ蝶が舞い、気持ちも浮き足立ってくるというもの。
 それは新しい季節にだったり、新しい出逢いにだったり。心がときめくのは、もうすぐ復活祭があるからかもしれない。
 高尚な意味などキマイラフューチャーには必要ない。ただフォトジェニックなアイテムと、美味しいお菓子、そして楽しいことがあれば十分だ。
 大きな公園一帯にカラフルポップな飾りをつければ、まるで絵本の中に入ったよう。それから卵の殻やチョコレートで出来た卵形の入れ物に手紙やお菓子なんかを閉じ込めて、悪戯うさぎに隠して貰えば、春を告げるお祭りの準備は万端!
「復活祭、通称イースターですね。ぜひ、猟兵達も遊びに来て欲しいと誘いをうけたんですよ」
 プルミエール・ラヴィンス(はじまりは・f04513)は、ゆっくり羽を伸ばしてきてほしいと笑顔で案内する――はずだった。
「お祭りごとには、どうしてもオブリビオンの心配がつきませんが……気にしすぎ、ですよね」
 お菓子を集めるためのコンコンスポットで一悶着あったとか、隠したそばから卵が無くなってしまうとか、プルミエールは不穏な声を聞いた気がした。しかしそれだけでは、オブリビオンが関与しているのか、住人同士の揉め事なのか判別は付かない。
「皆さんのために、美味しいスイーツやわくわくするイースターエッグを用意しているようです。ぜひ、楽しんできてくださいね!」
 カラフルで可愛らしい、イースター仕様のスイーツを楽しんでみたり、童心に返ってイースターエッグを探したり。思い思いに過ごせる絵本のような場所で、一時の休息を過ごしてみてはいかがでしょうか?


浅野 悠希
 初めまして、浅野悠希です。
 春の陽気に包まれた、キマイラフューチャーをお楽しみください。

 2章、3章のバトルはゆるめになる予定です。
 お好きな章だけの参加もお待ちしております!

●1章:日常編
 スイーツを食べても、イースターエッグを作ったり探したり、交換しても楽しいかもしれません。

●2章:集団戦
 お菓子の香りに誘われて、オブリビオンがやってくる模様。

●3章:ボス戦
 イースターエッグを独り占めしようとするオブリビオンがやってくる模様。
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第1章 日常 『ケーキ食べ放題』

POW生クリーム、カスタード、バタークリーム、カロリー高めで甘さたっぷりのケーキをいただく
SPD苺、オレンジ、パイナップル、キウイ、フルーツタルト、フルーツの素材が嬉しいケーキをいただく
WIZレアチーズ、ガトーショコラ、ブランデー、シフォンケーキ、ひと工夫ある大人なケーキをいただく
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


鈴木・志乃
イースターエッグかぁ、今回はどんなの作ろうかな?
色んな卵が並ぶけど、手に取った人には見つけて良かったって思って貰えるものにしたいよね。

SSWで夏に回収して来たシーグラス、まだ余ってるんだよね。
せっかくだからこれで宝石みたいに飾り付けようか。
高速詠唱で艶を出して、色をつけてカットして、台座もつけて……。
ってインペリアルイースターエッグじゃあるまいし、本当の工芸品になったらまずいか?
まぁいいや!(細かい事は気にしないキマフュ民)

あ、イベント概要に撮影とか配信OKってあるかな
あるなら配信しよう
どーも、猟兵配信者のブラックです。今日は~(以下略)

アド連歓迎


 いつでもお祭り騒ぎのキマイラフューチャーで、ただの公園がメルヘンな世界に変わるとき。
 カラフルな色が元気と楽しいを連れてきて、賑やかな声に美味しそうな香りは、やっぱりいつも通りお祭りなだけかもしれないけれど。
 それは、『いいね』を稼ぐチャンスだったりもする。



「どーも、猟兵配信者のブラックです。今日は、ここっ!」
 にこやかにカメラの向こう側に手を振るのは鈴木・志乃(ブラック・f12101)。会場にたどり着いて、イベント内容の配信が禁止されていないことを確認するやいなやカメラを構えた。
「イースターのイベント会場にきています!」
 作業台には未加工の卵と、夏にスペースシップワールドで手に入れたシーグラスなどが並び、今からイースターエッグを作ることを宣言する。
 さっそく飛び交うコメントには、楽しみにしているものから詰めるだけかと野次を飛ばすものまで様々だ。それらに目を通しつつも、一喜一憂する志乃ではない。
「お菓子が詰まってるほうがいい……なるほどね、次回はお菓子がどこまで詰められるか挑戦しようか」
 暗に今から作るイースターエッグはそれではない、と勿体ぶった言い回しをして、志乃は卵を手に取った。
(手に取った人に『見つけて良かった!』って思って貰えるものにしたいよね)
 図面は頭の中に描かれている。あとは力加減を間違えず、材料を磨き上げて組み立てていくだけ。
 大きさも色も様々なシーグラスを、軽快なトークを交えて分別し、惜しくも欠けがあるものは風合いを損ねないように磨き上げる。その流れで、卵の凸凹の表面を軽く磨いて発色がよくなるようにしてみたりと、だんだん細やかで器用さの問われる作業になってくると、視聴者もこのイースターエッグ作りが成功するのかと見守る声が多くなってきた。
 透かし窓のようにカットされた卵に、手頃なシーグラスを宝石のように飾り付け。ここまでくれば台座もほしくなり、残っているシーグラスでなんとかならないかとカメラの向こうに呼びかける。
「って、これじゃあインペリアルイースターエッグになってない? ……まぁいいや!」
 ここから生まれるのは、一体何だろう? 見つけてくれることを願いつつ、志乃は隠し場所のヒントまでは配信しなかった。
 最初から目的は何一つ変わっていない。見つけた人が喜んでくれるように思いを込めた、たった一つの特別なイースターエッグなのだから。
大成功 🔵🔵🔵

ユリウス・リウィウス
同行:リリスフィア・スターライト(f02074)

この世界に来るのも久しぶりだな。前回はワインフェスタだったが、今回はイースターか。
異教の行事に興味は無し。スフィと一緒にスイーツバイキングと洒落込むか。

会場を回って、皿に山盛りのケーキを載せて、席へ戻る。
スフィはどんなケーキを取ってきた?

そして、ケーキとくれば、デザートワインの出番だな。単体では趣味から外れるが、スイーツと合わせると、無類の味わいに化ける。それもワインの面白いところだ。
ああ、スフィはまだ駄目だからな。もう少し我慢しろ。二十歳になったら、二十年ものワインで祝ってやるよ。

それじゃ、互いのケーキの交換と行こうか。


リリスフィア・スターライト
同行:ユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)

復活祭でケーキ食べ放題だね♪
オブリビオンもやって来るみたいだから、
食べ過ぎないようにだけは注意かな。
会場を回って、ケーキを確保するよ。
レアチーズ、ガトーショコラ、モンブラン、
イースター仕様のケーキとかもあればかな。
一通り取ってきたら席に戻ってユリウスと見せ合いっこだね。
ケーキばかりだとすぐに喉も乾くし、ホットコーヒーも用意するね。
ユリウスはワインかな?本当にワインが好きだよね。
何だか子ども扱いされているような気分だけれど、
あまり気にせずにユリウスと一緒にケーキと
コーヒーを堪能できたらいいと思うかな。
ユリウスはどんなケーキを持って来たのかな?


 お祭りと美味しい物は切っても切れない縁がある。
 この世界に来たのはワインフェスタ以来かと、ユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)は優雅な香りを思い出すように息を吸う。代わりに鼻腔をくすぐるのは、甘いスイーツの香りだった。
「ケーキとくれば、デザートワインの出番だな」
「本当にワインが好きだよね」
 甘いケーキにはホットコーヒーが欲しくなりそうなものだけれど。リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は、予想通りすぎるユリウスの言葉に、お酒も扱っていることを願った。
「ワインは風味の似てる物と合わせて頂くのが基本だ。……と言っても、スフィはまだ駄目だからな」
 『もう少し我慢しろ』なんて念を押されなくてもわかる。まだお酒の飲める年齢でもないので、困らせるようなことを言うつもりはないけれどーー何だか子ども扱いされているような気分だ。
「わかってるよ。ほら、ケーキを取りに行かないと」
 せっかくのケーキの食べ放題。もしもの危機を考えると食べ過ぎないようにしなければならないが、それでも堪能しなければ来た意味がない。リリスフィアはさしてむくれた様子もなく、一足先にケーキへと駆けだしてしまった。
 それが逆に、機嫌を損ねてしまったのだろうかとユリウスが心配することなど露程も思わずに。



 ケーキをいくつか選んできたリリスフィアは、ご満悦だった。
 半月型のレアチーズには、薄いホワイトチョコのプレートが2つ刺さって、ミルクチョコで顔が飾られた白うさぎに。ガトーショコラには、粉砂糖とクランベリーでイースターエッグにも負けない模様が描かれて、ふんわりと盛られた黄色いクリームのモンブランは、ミルクチョコレートで円らな瞳と足を、刻んだドレンチェリーで頬を染めたら可愛らしいひよこのケーキになっている。
「見て、イースターって感じで可愛いよね♪」
「あ、ああ……」
 異教の行事に興味は無い、なんて言えば戻った機嫌がまた悪くなるかもしれない。ユリウスは言葉を選ぶように口ごもった。
「ユリウスは、ケーキ山盛りだね」
「スイーツバイキングだからな、遠慮はいらねぇだろ。それに……」
「それに?」
「まあ、なんだ。これ食ってみろ」
 可愛らしいケーキが並ぶリリスフィアの皿に、ユリウスはシンプルなパウンドケーキを乗せる。ワインを使った、それでも焼いてアルコールは飛んでいる香りだけが楽しめるケーキだ。
「二十歳になったら、二十年ものワインで祝ってやるよ。今はそれで許せ」
「……何を?」
 そこで初めて、リリスフィアはユリウスの様子がおかしいことに気づいた。ぱちぱちと瞬く瞳は、本当に心当たりなどなさそうでーー彼なりに子供扱いをしたことを気にしているのだろうかと気づいて、小さく笑う。
 あと数年。ワインの香りを纏うようになった彼女はどんな微笑みをみせてくれるのか。ユリウスは期待を込めて微笑み返した。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵


第2章 集団戦 『甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』』

POW ●どろどろにしてあげる♪
【チョコ触手による捕獲】が命中した対象に対し、高威力高命中の【浴びると固まるドロドロに溶けたチョコ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD ●いっぱいめしあがれ♪
【スカート】から【垂れ落ちる溶けたチョコレート】を放ち、【全身ドロドロチョコ固め】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ ●ちょこすらいむさんだよ♪
【溶けたチョコレート】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【相手を引きずり込むチョコスライムの沼】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「一本三三七」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
レーシィ・ルミルーン(サポート)
活発な口調が多いです。あまり悩むタイプでもないので質問もどんどんしますし思ったことは口にします
よく笑います。苦しい時も笑みは崩さず疲れてきちゃったかも、等半笑いで言ってしまうくらいに明るい性格です

良くないことは良くないと思うなぁ、等きちんと否定し行動に移します。
激怒することは少なく怒っても、もぉー怒っちゃったから、やったなぁー、等ソフトに怒ります

よく独り言の様に世間と話したりします。戦場でしゃがみこみ作戦会議なんかを行ったりもします
世間の最も多い発言は紳士風な話し方の闇医者ですが、その他どんな話し方をする世間がいても構いません
世間になるには豊富な知識とアクセス権限が必要なため尊敬し慕っています


 楽しい楽しいイースター。
 可愛いイースターエッグに飾られた会場は、山盛りケーキとショコラの甘い香りに、少しだけのデザートワインの豊潤な香りがアクセント。

 レーシィ・ルミルーン(歩く診療所・f24573)は、楽しそうに鼻歌を歌いながら、大きく切り分けたカラフルケーキをパクリと一口。
「さすが、未来世界のデザートだね。高度で複雑で高級な味がするよ」
 ネット検索では得られない味覚情報に、舌鼓。
 レーシィは、この美味しさよ、世界に届けとばかりに、SNSにグルメレポートを投稿する。
「肉もいいけど、ケーキもいいね♪」
 レーシィのにっこり笑顔が、SNS上で花開く。
 だが、そこに現れたのは闖入者、甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』達は会場に現れると、会場をチョコスライムの沼と変えて、会場中のスイーツを、チョコの沼に沈めて、飲み込もうとし始めたのだ。

 レーシィは、このオブリビオンの暴挙を、絶対に許さないとばかりに、SNSに怒りの投稿をアップすると、口の周りについていたケーキのクリームをペロリと舐めると、デザートフォークを、甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』達へ向けて、もぉー怒っちゃったからーと、言い放つ。

「美味しい匂いにつられて出てきたようだけど、これ以上の狼藉は、このわたしが許さないんだよ! 灰は灰に、塵は塵に、土は土に、そして、チョコスライムは、チョコケーキに!」
 ネットの海の向こうにいる多くのSNS参加者の力がレーシィに集まり、そして解き放たれる。
 それは、プロジェクト・ディーヴァの奇跡の力。
 甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』達が放った、チョコスライムの沼は、まるで、逆再生されるクレイアニメのように、レーシィの望む姿に形を変えていく。
 チョコのテーブル、チョコの椅子。
 チョコのカップに、チョコのソーサー、チョコのフォークは、チョコのプレートの横にチョコンと添えられる。
 そして、チョコのテーブルの上には、巨大なチョコケーキ!

「この会場に相応しいのは、スライムじゃなくて、コレなのよ!」
 レーシィは、小さい胸をそらせて、腰に手を当てると、ビシっと言い放つ。
 その彼女の雄姿に、戦闘の範囲外まで避難していたキマイラ達も拍手喝采で褒めたたえてくれた。

 オブリビオンのチョコスライムによる先制攻撃を完封した猟兵達の反撃が、いま始まる。
成功 🔵🔵🔴

鵜飼・章(サポート)
僕は鵜飼章…旅人だ
何かの縁でここにやってきて
状況は大体解っている
だからさりげなくその場に溶けこみ
依頼をいい感じに進める行動言動をするよ
シリアスでもギャグでも皆に合わせます

可能さ…そう
UC【空気を読む】があればね
(読めない時もあるよ)

僕にできる事は技能一覧を見てほしいな
これ以外の事は大体できないと思ってくれて構わない
特に苦手なのは労働と力仕事だよ
できないからやらないとは言ってない
装備アイテムを使えば割とどうにかなる
きみが僕をなんとかするんだ

困っているきみ…
この依頼心情系ですか?
全部捏造でいいんじゃないかな
描写された内容が真実とは限らない…
僕、謎なので

つまり全部お任せだよ
アドリブアレンジ大歓迎です


「ふむ、なかなかに素晴らしい手際だね」
 何かの縁でここにやってきた旅人の鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)は、レーシィの創り出したチョコのテーブルへと、ごく自然に足を運ぶと、洗練された仕草でチョコのプレートにチョコケーキを小さく切り取ると、口に入れる。
 下の上で溶けるチョコの風味が、人間らしい味覚を章に与え、思わず口角が上がった。

「さて、レーシィさんのおかげで君達の攻撃は、新しいスイーツを補充する善行に変わったようだね。もし、ここで退いてくれれば、悪行をなしていない君達を、僕は穏便に見逃してあげないこともないのだよ?」
 落ち着いた口調でコミュ力を如何なく発揮した章の言いくるめに、甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』は、それなら戦いとかしないで、一緒にケーキを食べた方がよいのかなぁというように、互いに顔を見合わせた。
 しかし、その彼女達の首筋に、どこからともなく飛んできたカードが飛来すると、甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』は、まるで操られたように、戦闘行動に移行してしまう。

「どうやら、黒幕に操作されてしまったようだね。可哀想だけれど、戦うしかないのかな?」
 章は舞台役者のようなおおげさな仕草で哀しみを表現しつつ、懐から取り出したメダルを指ではじいて、攻撃をしかけてこようとするアリス達全員に張り付けた。
 勿論、メダルが張り付いた程度では何のダメージにもならないし、攻撃が止まる事も無い。
 だから、アリス達は、スカートから垂れ落ちる溶けたチョコレートを放って、章の動きを封じようと一斉に攻撃を仕掛けた。
 全周囲から放たれるチョコチョコチョコ。
 周りは全てチョコで、逃げ場は無い。
 だが、章は慌てて回避するような無様を晒す事無く、落ち着いて会話を続ける。
「君達は僕に攻撃を命中させたい、つまり、攻撃が命中する方に賭けるという事で良いよね? ならば、僕は、君達が僕に攻撃を当てられない方に賭けさせてもらう。そう、ギャンブルの時間だよ」
 その章の言葉と同時に、アリス達が放ったチョコが、ありえない確率で、軌道を変え、そして、章を避けるようにして床や壁に着弾してしまった。

「ゼロサムゲーム。君達は、これから先、あらゆるギャンブルに負け続けるのだよ」
 章の言葉に応じるように、アリス達に張り付けられたメダルが不吉に輝いた。
成功 🔵🔵🔴

月山・カムイ(サポート)
すいません、少々遅れましたが援護に参りました

既に戦いに入っている猟兵達の援護に入る形で参戦
集団戦なら攻撃のきっかけになるように、縦横無尽に切り結び
ボス戦なら他の猟兵がトドメを刺す為のサポートを行う
武器を切り裂く、受け止めたり逃がすべき相手を空を跳んで抱えて逃したり
上記の様な行動で現在戦っている猟兵が活躍出来るよう動かしていただければありがたいです

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目暗まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ


 章のユーベルコード『確率空間上の可測関数X』によって、必中と思われた攻撃が全て逸らされて困惑する甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』に、白皙の肌と水色に近い青い瞳の女剣豪が、太刀を振りかざして躍り込んだ。

「水心子真峰、推参」
 水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)が振るった彼女の本体でもある太刀は、狙い違わず甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』の一体を一頭両断に切って捨てる。
 その一体が、綺麗に両断された断面からチョコレートをまき散らして倒れると、残りのアリス達が、真峰を狙ってチョコ触手を伸ばした。

「「「どろどろにしてあげる♪」」」

 真峰は、太刀を振り切った残身から、刃を切り返して、迫り来る触手と切り払う。
 だが、真峰一人では、迫り来る触手全てを切り払う事は不可能だ。

「すいません、少々遅れましたが援護に参りました」
 その真峰の窮地を救ったのは、戦場に駆け付けてきた月山・カムイ(絶影・f01363)であった。
 カムイの得物は、真峰の振るう太刀を小振りにしたような小太刀『絶影』。
 異形を絶つ破魔の刃が縦横無尽に閃くたび、迫り来る触手が切って捨てられる。
 このカムイの来援により、態勢を立て直す事が出来た真峰は、カムイの背を護るように立つと、
「今日の相棒は君だね。よろしく」
 と声をかけつつ、アリス達に向けて水心子真峰を構えた。
 互いに背中を預け合った、剣豪2人に隙は無い。瞬く間に触手達を一掃した剣豪達は、敵との間合いを取りながら、攻勢のタイミングを伺った。

「あの触手はちょこれーとでできているのだろう? ちょこれーとは、古来より医薬品でもあったらしい。つまり、敵は回復を得意とすると見た」
 どうだ、この推測は? と薄い胸をはる真峰に、
「いや、まぁ、そういう事もあるかもしれないでしょうか?」
 カムイは、曖昧に頷きつつ肯定してあげた。得意満面な真峰の表情を曇らせるのは忍びないと判断したのだろう。
「ならば、回復させる間もなく速攻で倒すのが良いですね」
 空気を読んだカムイの提案に、真峰も頷くと、手にした太刀に祈りを捧げるように目を瞑る。
 するとどうだろう、真峰の太刀が数十本に複製され、その一本一本が、アリス達の動きに合わせて、間合いを取りつつ刃を向けたのだ。
「錬成カミヤドリ。私の太刀から、逃れる術などありはしない」
 真峰の言葉通り、彼女の75振の太刀は、互いに連携しつつアリス達の頭上から背後から、或いは、正面から、次々と切り裂いていった。

「「「いっぱいめしあがれ♪」」」
 たまらず、太刀の動きを止めようとスカートを捲り上げて、溶けたチョコレートを放ったアリスだったが、キレのある太刀の軌道に、その狙いが定まらない。
 そして、この真峰の攻撃に気を取られたアリス達の油断を突いて、
「『音も無く――――その身に刻め』、アウトレイジ・ソードダンス!」
 カムイの放った秒間数千万にも及ぶ斬撃が、スカートを捲りあげた態勢の彼女達に襲いかかり、そして、一網打尽に切って捨てたのだった。

「相棒の剣戟は素晴らしいな」
「いや、君が敵の気を引いてくれたからですよ」
 互いの活躍をたたえ合う2人の剣豪に、「パチパチパチ」という悪意に満ちた拍手が加わった。

 真峰とカムイがその音の方へと振り向くと、小柄なネズミを思わせる風貌の少年が現れ、手にした予告状を、会場いっぱいに投げつけると、『ルールを宣言』した。

「うーん、そうだなぁ。君達の太刀は脅威っぽいからねぇ。そうだ、『刃のついた武器禁止』にしよう」
 甘い不思議の国『チョコスイーツ・アリス』を操っていた黒幕のオブリビオンである、『銀木犀』は、そうルールを宣告したのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴


第3章 ボス戦 『銀木犀』

POW ●頂戴
【予告状】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD ●手刀
【残像さえ残る格闘術】による素早い一撃を放つ。また、【下駄を飛ばす】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ ●巾着切り
【スリ】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宇冠・由です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


リューイン・ランサード
イースターエッグを独り占めしようとは傍迷惑ですね。
相手はオブリビオンとの事ですし、倒しましょう。

エーテルソードを片手に持って銀木犀に対峙。
相手が「刃の付いた武器禁止」とするなら、【風の属性攻撃・全力魔法・高速詠唱】で作った竜巻に閉じ込めて、風の刃で斬り裂きます。
「魔法を禁止」するなら、エーテルソードと流水剣を【怪力】で振るっての【2回攻撃】と、フローティングビームシールドによる【シールドバッシュ】で斬り裂きます。

相手の攻撃は【第六感】で予測しての【見切り】で回避し、最終防御に【オーラ防御】を使用。

最後は【残像】で相手の目を眩ませて、翼による【空中戦】で接近し、UC:震龍波を撃ち込んで倒します。


「うーん、そうだなぁ。君達の太刀は脅威っぽいからねぇ。そうだ、『刃のついた武器禁止』にしよう」
 イースターエッグを狙った黒幕のオブリビオン、銀木犀は宣言と共に猟兵達に襲い掛かる。
 自慢の太刀を封じられて隙を見せた、剣豪2人の間をすり抜けた銀木犀は、エーテルソードを片手に構えた、リューイン・ランサード(竜の雛・f13950)に接敵した。

「まずは君からだよっ!」
 リューインのぬぐい切れないヘタレっぽさから、与し易しと侮ったのだろう。
 更に、武器のエーテルソードは刃のついた武器であるのだから、勝敗など、火を見るよりも明らかだ。
 銀木犀は、すばしこい動きでリューインの懐に入り込むと、残像と共に手刀を叩きこんだ。
「へ?」
 武器が役に立たないリューインは、この攻撃を防げず、当然のように手刀に貫かれて地に伏せる筈。
 だが、実際は……、

『世界に遍在するマナよ、全てを破砕する波と化し、我が躰に宿れ!』
 リューインはエーテルソードを構えてない方の拳に魔力を纏い、その手刀を受け止めていたのだ。
 いや、受け止めただけでは無い。

「銀木犀君の手刀は確かに早くて目で追う事もできませんでした。ですが、攻撃の方向くらい、勘で読めますから……」
 リューインは手刀を受け止めた拳に、魔力で創造した超振動をまとわせる。
 その振動が内包するエネルギーは、並みの攻撃をはるかに凌駕し……。

「なんだよ、コレは、こんなの反則だろっ!」
 重低音を唸らせ超振動する拳に押され、銀木犀は叫ぶが、彼が宣言したルールは『刃物のついた武器禁止』であるのだから、反則では無い。
 更に、
「この技の名は震龍波。この技は、射程距離がとても短く30cmしかありません……。ですので、銀木犀君が僕の所に来てくれて、とても助かりました」
 リューインは、そう、銀木犀にお礼を言うと、超高速かつ大威力の一撃で、リューインの手刀を砕き、そして、銀木犀を大ダメージと共に、会場の壁まで吹き飛ばしたのだった。
大成功 🔵🔵🔵

クロゼ・ラビットクロー
刃のついた武器は禁止……。
よし一個も持ってないな。問題ない。
とはいえああいう素早そうな敵って苦手なんだよな。
速度だけなら僕の戦車“ラビットモービル”も
負けてはいないだろうが、生身の方が小回りは効くだろう。
捕まえるなり跳ね飛ばすなりするのは至難の業だ。
ここは相手に追いつけないフリをして……
いや実際追いつけないのだけどそれはいい、
ともかく相手の回避先を読んで
アイテムの【グレネード】を使おう。
種類はフラッシュバンかスタングレネード辺りがいいかな。
ここで普通の爆弾を使うのはちょっと危ない気もするし。
相手の動きが止まったら?
轢くしかないかなあ……あんまり気が進まないけど。


 リューインの震龍波により、会場の壁に吹き飛ばされた銀木犀は、めり込んだ壁の中から血反吐を吐いて、這い出てきた。
 超振動の一撃を受けた右手は暫くは使えない、更に体中に振動ダメージが積み重なり、膝がガクガクして、自慢のスピードも発揮できないだろう。
 だが、銀木犀には、この状況を打開する為の時間も与えられる事は無かった。

「刃のついた武器は禁止……。よし一個も持ってないな。問題ない」
 クロゼ・ラビットクロー(奇妙なガスマスクの男・f26592)の赤茶の瞳が、奇妙なガスマスク越しに這い出てきた彼を見下ろしていたのだから。

「僕は素早い敵って苦手だったんだ。だから、ちょっと相性が悪いなと思っていたんですよ」
 世間話をするように、銀木犀に歩み寄るクロゼ。
「でも、今なら、逃げられないんじゃないですか?」
 銀木犀は、表情の無い筈のガスマスクが、ニヤリと笑ったように感じ、後ずさりする。
 しかし、クロゼからは逃げられない。
 クロゼは、いつの間にか現れた小型戦車『ラビットモービル』に跨っており、その戦車の機動力をもって、後ずさる銀木犀の先回りをしていたのだ。

「突撃、タンクキャバリア」
 クロゼの言葉に従順に従うように、ラビットモービルのキャタピラが最大速度で駆動し、甲高い音を響かせる。
「あっ、あっ、あっ!」
 迫り来る鋼の暴力の前に、銀木犀は情けない声をあげるのみ。
 そして、キャタピラの駆動音に、鋼鉄がオブリビオンを轢き潰し跳ね飛ばす衝突音が加わり、そのまま、銀木犀は建物の外まで跳ね飛ばされる。
 軽量級の銀木犀が、戦車の突撃を受けたのだから、それは、当然の成り行きだろう。

「これはおまけです」
 跳ね飛ばされた銀木犀に、クロゼがグレネードを投げつける。
 グレネードは、狙い違わず銀木犀に命中し、汚い花火となって、会場の建物の外で、花を咲かせたのだった。

「少しやり過ぎましたね」
 クロゼは、その強力な結果に少しだけ肩を竦めたのだった。
大成功 🔵🔵🔵

アリス・セカンドカラー
お任せプレイング。お好きなように。

あらあら、可愛らしいネズミさんだわ、(エナジーを)捕食してしまいたい☆(舌舐りしながら威厳を出し恐怖を与える)
情熱的な炎の結界術で予告状を焼却、燃やしきれなくても念動力による盗み攻撃で略奪するわ。
イマジネイション・ロウの妄想具現化でロリショタ男の娘化ナーフの化術な神罰を与え、魔力振動による多重詠唱で銀木犀に簡単な攻撃手段をリアルタイムで指示してそれを成功させることをルールとして宣告。
で、指示した攻撃手段を第六感で見切り回避もしくは結界術で弾くことでルールの不成立を狙うわ☆
あらあら失敗しちゃったわね?ペナルティの妄想具現化おしおき(神罰)タイムよ♡


 戦車に轢かれ跳ね飛ばされ、建物の外でグレネードに焼かれた銀木犀は、しかし、まだ生き延びていた。
 満身創痍のズタボロ具合だった、それでもまだ生きていた。
「作戦は失敗だね。今は逃げるしか……」
 生きているだけで儲けもの、猟兵は自分が当然死んだものと思ってるはず、ならば、どれほど惨めであろうと、ここから逃れて生き延びるのだ。
 銀木犀は、そう決意して、自由にならない体に鞭打って、逃げ出そうと試みる。
 その彼の上から、可愛らしい女の子の声が降ってきた。

「あらあら、可愛らしいネズミさんだわ♡」
 舌なめずりをするような、美少女の声。
 その声は、ネズミを甚振る猫のような捕食者のようであった。

「き、君は……?」
 怯えるように問いかける銀木犀に、その美少女、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)は、無邪気な笑顔で言葉を返す。
「わたしは、アリス。腐敗の魔法少女よ♪」
 と。彼女の笑顔は無邪気に見えたが、その裏には妖艶でサディスティックな影が潜んでいた。

「あなたみたいな男の娘が、血塗れで落ちてるなんて、とってもラッキーよね♡」
 アリスは、私の日ごろの行いが良いからだと自画自賛するが、決してそんなことは無い。

「くっ、予告状を……。窮鳥入懐……お前は、傷つき弱った相手を攻撃してはいけない」
 最後の力を振り絞って、銀木犀は予告状をアリスへと投擲する。
 しかし、
「ムダムダムダよ」
 その予告状は、アリスの情熱的な炎の結界術で焼き尽くされた。
 更に、アリスは自分の足元に小さな丸を描くと、その中に立って、銀木犀を誘惑するように言葉をかけた。

「わたしは、この円から出ないし、あなたを攻撃しない。その状態で、あなたが私に攻撃を当てられなければ、罰を与えます」

 アリスの言葉に銀木犀は戦慄する。
 これは、彼の予告状と同じ系統の攻撃。そして、与えられた条件は、銀木犀に有利すぎる。
 つまり、このルールを破ってしまえば、最大級の罰が、銀木犀を襲うだろう。

『さぁて、ナニを頼もっかなぁ♪』
 足元の円の内側で弑逆的に微笑むアリス。
 銀木犀は、決死の覚悟で立ち上がると、血塗れの体に鞭打って、アリスに襲い掛かる。
 だが、悲しいかな、アリスにかすり傷一つ追わせる事すら叶わない。
 そして、数分後……。
「あらあら失敗しちゃったわね? ペナルティの妄想具現化おしおきタイムよ♡」
 罰におそれをなして膝をつく銀木犀に、アリスが楽し気に敗北を告げたのだった。


 更に十数分後。
 イースターエッグを狙ったオブリビオン銀木犀に滅ぼされ、その死亡現場からは、妙にツヤツヤした肌のアリスが楽しそうに走り去っていった。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2020年07月09日
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