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【Q】煌めく宝石ダンジョンを

#アルダワ魔法学園 #【Q】 #戦後 #ダンジョンメーカー

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#ダンジョンメーカー


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 美しく輝く宝石。
 儚い煌めきを見せる宝石。
 見事に光る宝石。
 究極の宝石を、今ここに。
 『『宝石』煌めきの頂点』は、召喚された。
 自らを超える究極の宝石を生み出す事を目的とし、自らを宝石の頂点と自称するモノだ。
「この宝石たちを、より輝かせるダンジョンが必要ですね」
 周辺に組み上げられ始めたダンジョンを眺め、強大な災魔は一人呟いた。

●煌めく宝石ダンジョンを
「みんな! ダンジョンを作ろうよ!」
 ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)が猟兵たちに声をかけた。
「実はね、ファーストダンジョンのさらに奥に、『ダンジョンメーカー』があったんだよ。これね、究極の地下迷宮アルダワを造りあげた『最初の魔法装置』なんだって!」
 この機械は大魔王が死ぬと共に『封印装置』としての役割を終え、本来の機能を取り戻したと言う。
「それでね、この機械の本来の機能が、なんと! 強大な災魔を1体強制召喚して、その周りに『迷宮』を作ってしまうというっていう、とっても凄いものだったんだよね! ダンジョンは思念反応型で形成されるから、ある程度思い描いたダンジョンが作れるんだよ。凄いよね! それに、強大な災魔を1体ずつ、確実に召喚できるのも良いよね!」
 そこで今回の依頼は、まずダンジョンを作ること。次に作ったダンジョンを実際に攻略。最後に、ダンジョン奥で待ち構えているボスを撃破するとのこと。
 自分たちで思い描いたダンジョンを、実際に形にし攻略することができるとは、何ともやりがいがありそうだ。また、ダンジョンメーカーで作成するダンジョンは、別々の人間の思念が混ざる事で、思いもよらないものが形成される可能性もある。多人数でダンジョンを創造すると、より楽しいダンジョンに仕上がるかもしれない。
「ちなみに、今回召喚される強大な災魔は、『『宝石』煌めきの頂点』だよ。究極の宝石を生み出す事を目的としているみたいだね。出来上がったダンジョンが、宝石を美しく見せるものだったり、宝石に関係のあるものだったら、こちらに敬意を以て接してくれるらしいよ。宝石に力を注ぐ者として、ボス戦では真っ向から戦いに挑んでくるみたい。何より、キラキラで奇麗なダンジョンって、楽しそう。出来上がったダンジョンから、宝石が採取できるかも! 日数が経っていないから、大きなものは無理かもしれないけどね。でも、自分好みの宝石が手に入るかもしれないのは、凄いことだよね。もし良かったら、宝石がより映えるようなダンジョンを目指してみても良いかもね!」
 もちろん、どんなダンジョンにするのかは猟兵次第だが、この際なので、好きな宝石が採取できる区画を狙ってみるのも悪くは無いだろう。
「まずは、どんなダンジョンにするか、思い描きながらのダンジョン想像だよ! みんな、よろしくね!」
 そう言って、説明を終えた。


陵かなめ
 こんにちは、よろしくお願いします。
 『【Q】更に深い階層へ』により、『ダンジョンメーカー』が発見されました。
 ダンジョンを創造し、探索してボスに挑んでください。

 1章ではダンジョンの創造を行います。
 1章で宝石に関連する区画を形成していると、2章で宝石を採取できるかもしれません。1章のプレイング受付開始は、3月4日(水)8:31からとします。
 以降は、2章で形成したダンジョンの探索。3章で待ち受けているボス『『宝石』煌めきの頂点』との戦闘を予定しています。
 2章のプレイング受付開始は、どんなダンジョンが形成されたかの断章追加後となりますのでご注意ください。

 それでは、プレイングお待ちしております!
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第1章 冒険 『ダンジョンメーカー』

POW   :    肉体や気合で突破するタイプのダンジョンを創造してみる

SPD   :    速さや技量で突破するタイプのダンジョンを創造してみる

WIZ   :    魔力や賢さで突破するタイプのダンジョンを想像してみる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鈴木・志乃
素敵だなぁ……宝石迷宮か、どんな迷宮が映えるかなぁ?


単純に洞窟とかも考えたりしたけど、私が思い浮かべたのは『宝石の庭』
宝石の木、宝石の花、宝石の川……滝から滑り降りたり、木の上を歩いたりしたら楽しいかもね

宝石はまだそんなに大きくはならないんだっけ?
そっか……でもきっと綺麗だろうな
天井の穴から、宝石で乱反射した光が部屋全体に広がっているの

自然と光が合わさったら楽しいんじゃないかなって思うな
……ま、宝石の花なんてあったら誰かにプレゼント出来るかなって邪な考えがあるけど
いいよね、少しぐらい思ったって

アド連歓迎



●きらめく『宝石の庭』
「素敵だなぁ……宝石迷宮か、どんな迷宮が映えるかなぁ?」
 話を聞いて、鈴木・志乃(ブラック・f12101)は様々なダンジョンを思い描いてみた。
 洞窟など、いかにもダンジョンのような景色もありだろう。
 だが、最終的に志乃が強く思い浮かべたのは『宝石の庭』だ。
 まだ何もない空間に、ダンジョンメーカーが働きかける。
 瞬間、志乃の足元から美しい光景が広がっていった。
 何もなかった空間に、まず瑞々しい草の絨毯が伸びていく。よく見ると花が咲き始めている場所もある。キラリと、つぼみが光を反射した。
「あれは宝石の花かな?」
 志乃の目の前に出来上がった草原。そのところどころに花が群生する。光を反射していることから、志乃の思い描いた宝石の花なのかもしれない。
 さて、草原の遠くに大きな木が立ち上がった。
 葉が茂り、緑が美しく空へと向かっているようだ。
 そう言えばと、志乃は空を見上げた。
 どういう仕組みだろうか、天井から日の光のようなものがこの区画に注がれている。
「わ、眩しい?」
 あっと思った時だ。
 またいくつか出来上がったものがある。
 少し地面が盛り上がり、滝が流れているようだ。水が反射した光が眩しかったのだろう。
 目を細めて志乃は水の流れを見る。
 滝から流れた水が草原を左右に分けるように川になり、その川辺が道となった。
 予想通り、水面がキラキラと光っている。
 不規則な光は、もしかしたら川の中にも宝石があるのかもしれないと思わせた。
 樹木は更に成長を続けている。
 冒険をする頃には、大樹の上を歩けるかもしれない。
 何より、自然と光が重なり合う、ここは美しい庭のようだ。
 まだまだ小さいけれど、いろんな場所に宝石があるかもしれない。
「……ま、宝石の花なんてあったら誰かにプレゼント出来るかなって邪な考えがあるけど」
 少しくらい、思ったって良いはずだ。
 志乃は花開いていく宝石の花を眩しそうに眺めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミラリア・レリクストゥラ
つまり…この迷宮群、ひいては装置も分断の為の物だったと…?

【WIZ】

いえ、あまり考えても仕方のない事ですわね。
しかし迷宮創作ですか…私自身は旅をする関係上、森や洞窟などを踏破する側ですから、些か新鮮です。
…あら、直接の操作すら要らないんですか?凄いですね…

宝石関係…宝石…といっても、種類は豊富、同じ名前でも色も様々…大きさや形も…
…なぞなぞの様な、宝石をはめ込むパズル…?でも、なんだかありきたりな遺跡じみてますね…
何か正しい順番にはめ込んだり、あるいは装飾品を模した部分に…?
うーーーん……


マルゾ・プリマヴェッラ
宝石のダンジョン作れちゃうんだ!?
すっごーい!

【WIZ】
ダンジョンだったらトラップとかあったら楽しいよね?
頭使って解けるタイプがいいなぁ

例えば、パズル系のトラップがあってさ、完成させないと扉が開かないとか

可愛いのなら花とか、かっこいいのなら炎とか雷モチーフのパネルがあって
色とか形揃えるようなので遊びたいかな!

あ、単純なジグソーパズルっぽいのもいいよね
完成したら宝石でできた絵画が完成とかさ!
絶対綺麗だよねー
絵はそうだなーここのボスさんの絵とか?

トラップなんだから、解除失敗したらペナルティがほしいよね
んー、大怪我はやだし……突然の落とし穴!入り口まで戻されちゃう!とかかな
そしたら何回も遊べるよね!



●謎また謎の『宝石パズル』
 つまりはこの迷宮群、ひいては装置も分断の為の物だったと言うことだろうか。
 ミラリア・レリクストゥラ(目覚めの唄の尖晶石・f21929)は広がっていく宝石のダンジョンを眺め少しだけ首を傾げた。
「いえ、あまり考えても仕方のない事ですわね」
 とはいえ、今は目の前の迷宮を創造しなければならないようだ。
 ミラリアは思考を切り替えて、すでに出来上がった個所を眺める。
 自身は旅をする関係上、森や洞窟などを踏破する側。
 迷宮を作り上げると言うのは新鮮に思えた。
 草原と、光る宝石の花と、それに大きな大樹。加えて、美しく流れる川が出来上がっているようだ。
 さて、その光景を見てマルゾ・プリマヴェッラ(緑玉のマーチヘアー・f03586)も目を細め笑った。
「宝石のダンジョン作れちゃうんだ!? すっごーい!」
「ええ。操作すら要らないようですわ。凄いですわね……」
 ミラリアが頷く。
「ダンジョンだったらトラップとかあったら楽しいよね?」
 頭を使って解けるタイプが良いとマルゾ。
「確かに、そうかもしれませんわね。……この光景に、どのようなトラップが良いでしょうか?」
 ミラリアもその意見に賛成だ。
「例えば、パズル系のトラップがあってさ、完成させないと扉が開かないとか」
 マルゾはそう言って、楽しそうに指先をくるくると回す。
 もし可愛い感じなら花をモチーフに。格好良いものなら、炎や雷を使ったパネルがあると良い。
 強く念じると目の前の空間がねじ曲がり、ポンポンとパネルが飛び出てきた。
「色とか形揃えるようなので遊びたいかな!」
 弾むマルゾの声に合わせるように、大きな扉がいくつもせり出て来る。
 扉は宝石の花畑を囲むように繋がり、小部屋を作った。扉の前にはパネルのパズルが生成されつつある。じきにパズルが構築されるのだろう。
「あ、単純なジグソーパズルっぽいのもいいよね」
 最終的に宝石でできた絵画が完成すると言うのはどうか。
「絶対綺麗だよねー」
 マルゾは楽し気に完成予定の絵画を想像する。この先に待ち受けるボスの絵なら、迷宮の仕掛けとしても良いだろう。
 その想像に合わせ、キラキラと流れる川の手前にジグソーパズルゾーンが浮かび上がった。
 あっと言う間にパズルの間が出来上がったのを見て、ミラリアも考えた。
 やはり、宝石を絡めたトラップが良いように思うのだ。
「宝石関係……宝石……といっても、種類は豊富、同じ名前でも色も様々……大きさや形も……」
 と、考えを纏めるようにつぶやく。
「……なぞなぞの様な、宝石をはめ込むパズル……? でも、なんだかありきたりな遺跡じみてますね……」
「そうかな? 宝石を使ったパズルなんて、贅沢! 楽しそうだよね」
 マルゾがニタリと笑ったのを見て、ミラリアは更に考えを詰めるように唸った。
「うーーーん……。何か正しい順番にはめ込んだり、あるいは装飾品を模した部分に……?」
 ともあれ、アイデアを出すことが重要だ。
 ミラリアの意志に反応するように、ダンジョンが変わっていく。
 大樹の周辺が突如霧に囲まれた。その前に石板が積み上がり、何やら装置が出来上がる。
 完全に出来上がってみなければ分からないが、どうやら石板の謎を解かなければ大樹への道は開かれないようだ。
 ダンジョンは、ただ美しいだけの景色から謎めく道へと変化した。
 いかにも冒険者が探索する迷宮に近づいて来たのだ。
 あとは、と、マルゾが提案する。
「トラップなんだから、解除失敗したらペナルティがほしいよね」
「……洞窟なら、落とし穴と言った類のものですの?」
「そうだね。んー、大怪我はやだし……突然の落とし穴! 入り口まで戻されちゃう! とかかな」
 それなら、パズルを何度も遊べるはずだ。
 ミラリアは足元から響いてくる音を聞いた。
「どうやら仕掛けが作られたようですわね」
 何とも便利なものだ。
 二人は完成に近づいたダンジョンを眺めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
なぜ学園の外に災魔が出現しないのか気になってたけど、
この装置のおかげだったのか
先人が遺してくれた遺産を有効活用させて貰うぜ

ダンジョンと言えば罠や強敵以上に宝物だ
作り立てだからいっぱいにはならないだろうけど
宝石いっぱいになる予定の宝物庫をぜひ欲しいぜ
やっぱり部屋の真ん中に宝箱もぜひ設置したいぞ

そんで宝物庫に簡単に辿り着けない仕掛けも欲しいぞ
そうだな、一見宝物庫そっくりだけど
安物のガラスやメッキなんかで作られた
偽者の宝物庫を何個も用意して、
力技や器用さ、知識で本物の宝物庫を当てるってのはどうだ?
ダンジョンなんだから苦労しないと逆に損だぜ!
……オレがダンジョンを攻略できるかはぶっつけ本番で頑張るぞ!



●迷宮の醍醐味『宝物庫』
 完成に近づくダンジョンを眺め、グァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)は考えた。
 ダンジョンと言えば、罠や強敵だ。そして、それ以上に必要なのは宝箱ではないだろうかと。
「宝石いっぱいになる予定の宝物庫はぜひ欲しいぜ」
 作りたてだからいっぱいにはならないだろうけど、どうせなら、部屋の真ん中に宝箱を設置したいと思う。
 グァーネッツォの思考に合わせて、見渡す限り草原だった場所に建物が出現した。レンガ造りの建物は、入り口が一つしかなく扉は閉まっている。窓も見えない。いかにも何か大切なものを保管してありますよ、と言うような建物。
 あれが宝物庫になるのだろう。
「なぜ学園の外に災魔が出現しないのか気になってたけど、この装置のおかげだったのか」
 グァーネッツォは目を細め、思考を反映して出来上がるダンジョンを見る。
 考えるだけでダンジョンを作れるとは、確かに凄いものだ。
 今や目の前には、煌めく宝石の庭園とパズルが協和した立派なダンジョンがある。
 更に宝物庫も加わり、攻略し甲斐がありそうだ。
「先人が遺してくれた遺産を有効活用させて貰うぜ」
 そう言って、更に考えを纏める。
 宝物庫ができたのは良いが、やはり簡単にたどり着けない仕掛けも欲しい。
 一見宝物庫そっくりだけれど、安物のガラスやメッキなんかで作られた偽者の宝物庫を何個も用意。力技や器用さ、知識で本物の宝物庫を当てると言うのはどうだろう。
「ダンジョンなんだから苦労しないと逆に損だぜ!」
 グァーネッツォが考えると、先ほどの宝物庫の周りに二つ、同じような宝物庫が出来上がった。合計三つの宝物庫。遠くからは良く見えないが、どれか一つが本物なのだろう。
 おそらく、何らかの方法で本物を見つけることになるはず。
「……オレがダンジョンを攻略できるかはぶっつけ本番で頑張るぞ!」
 ついに迷宮は完成した。
 後は、この迷宮を攻略し、待ち受けるボスを倒すまで。
 グァーネッツォはぐっと拳を握った。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『『ダンジョンメーカー』ダンジョンの探索』

POW   :    肉体や気合でダンジョンを探索、突破する

SPD   :    速さや技量でダンジョンを探索、突破する

WIZ   :    魔力や賢さでダンジョンを探索、突破する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちの思いがダンジョンメーカーにより形になった。
 目の前に広がる宝石の迷宮。
 さあ、どこを攻略しようか……?

【花畑の前の宝石パズル】
 花畑への道を阻むのは、宝石を使うパズル。
 見ると、アネモネ、ガーベラ、キンギョソウ、スイートピー、チューリップのレリーフが並んでいる。近くには、風、雲、太陽、月、星の台座。そして、赤、青、黄、緑、紫の宝石。
 近くの石板にはこう記されている。

 ・赤の宝石は星の台座に。
 ・青の宝石はチューリップのレリーフに。
 ・黄の宝石はスイートピーのレリーフに。台座は雲でも月でもない。
 ・ガーベラのレリーフに乗るのは風の台座。
 ・緑の宝石が乗るレリーフはアネモネでもガーベラでもない。
 ・チューリップのレリーフに乗るのは雲の台座ではない。
 
 問:緑の宝石にふさわしい台座とレリーフは?
 
 どうやら、緑の宝石を正しい台座にはめ込み、ふさわしいレリーフに置けば扉が開きそうだ。
 扉が開けば宝石の花畑を探索できるだろう。花として咲いた宝石を一つ持ち帰ることもできそうだ。

【川の前のジグソーパズル】
 川の手前にはジグソーパズルが用意されている。
 石板に色とりどりの宝石がはめ込まれ、正しく並べると大きな絵になりそうだ。
 仕掛けとしては単純だが、意外と力が必要かもしれない。
 パズルを完成させたら、川で泳いでいる宝石を一つ持ち帰ることができそうだ。

【三つ子の宝物庫】
 草原の真ん中には、三つの宝物庫。そのうち二つは精巧に作られた偽物だ。
 本物の宝物庫は頑丈で、日の光が入らぬよう作られている。
 じっくり観察すれば、本物かどうかわかるだろう。
 もし本物の宝物庫を見分けることができれば、宝箱に入っている宝石を一つ持ち帰ることができるだろう。

【そして大樹は深層へと続く】
 石板には、『どこか一つをクリアし、宝石を持っていれば大樹への道が開かれる』と記されていた。

※お好きな場所を攻略してください。
 【花畑の前の宝石パズル】については、必ず答えをお願いします。

※プレイングについて
 パズル重点でも、正解後の宝石取得重点でも大丈夫です。
 いずれの場所も、もしお持ち帰りされたい宝石があれば教えてください。ただし、宝石はとても小さなものになりそうです。
 プレイングは 3/13 8:31 から受付開始します。
ミラリア・レリクストゥラ
これが…ダンジョンが出来上がっていく様子…!

【WIZ】

圧巻でした…これを成せるあの装置が、大昔のものなんて…
…はっ!呆けてる場合じゃありませんね、出来上がっている以上、奥には災魔が居る筈。進みましょう。

絵合わせですか…学生さんが遊んでいる所はチラッと見た事ありますが、やるのは始めてかも。
用意されてるこの破片、を……!い、意外と重い……置い、て。

(落とし穴作動)えっ
きゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー………

うぅ…落とし穴も宝石で綺麗でしたけど…私と壁の硬度に挟まれて服がぼろぼろですよぅ…
慎重に破片を見極めないと…隅の方は形が限られてますし、そこから色合わせしていきましょうか。



●川の前のジグソーパズル
 ミラリアは迷宮が創造されていく様子を感心したように眺めていた。
 これがダンジョンが出来上がっていく様子なのだと。
 思うだけで形になり、次々と仕掛けができていったのだ。
「圧巻でした……これを成せるあの装置が、大昔のものなんて……」
 改めてダンジョンメーカーの凄さを思いする。
 と、完成した各エリアを眺め我に返った。
「……はっ! 呆けてる場合じゃありませんね、出来上がっている以上、奥には災魔が居る筈」
 進みましょうと、迷宮へ足を踏み入れる。
 キラキラと光を反射する宝石が目に飛び込んできた。どこも、そこも、自然の中に溶け込んだ宝石が散りばめられているようだ。
 だが、まずは各所の攻略。
 ミラリアは川の手前に設置されたジグソーパズルに目を止めた。
「絵合わせですか……」
 学生が遊んでいるところは見たことがあるが、実際に自分でしてみるのは初めてかもしれない。
 さっそく目についた石板を持ち上げたのだが――。
「用意されてるこの破片、を……! い、意外と重い……置い、て」
 何と重い石板なのだろう。ふらふらとよろけながら石板を置く。
 だが石板は何の反応も示さなかった。
「……? ええと、これは……どういうことでしょうか?」
 と、首を傾げたのもつかの間。
 突如足元がぱかりと開き、ミラリアは地下へと落とされた。
 何が起こったのか考えている間に、先ほど開いた場所が頭上で閉じる。
「そう言えば、間違えた場合の落とし穴がありました……」
 迷宮を創造した時に、装置が出来上がった音を聞いたことを思い出す。
 あくまでも落とし穴と言うことで、怪我などは無いようだ。
「……私と壁の硬度に挟まれて服がぼろぼろですよぅ……」
 言いながら周辺を見た。
 道は一本。
 真っすぐ続いているので、歩いて入り口へ戻れと言うことだろう。
 目を引くのは、壁だった。
 宝石が美しい絵画のように配置されているのだ。
 壁に沿いながら歩いていると、宝石の色合いがグラデーションのように変化しているのが分かる。
 やがて地上に出たミラリアは、すぐにそこが迷宮の入り口だと気づいた。
「慎重に破片を見極めないと……。隅の方は形が限られてますし、そこから色合わせしていきましょうか」
 ジグソーパズルのコツが見えたようだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
綺麗に出来上がったもんだな
災魔がいない時に学園生徒に見せてあげたいぜ

さて、オレは【三つ子の宝物庫】を攻略してみるぞ
日光が入らない様にしてあるなら宝物庫に一ヶ所ずつ入り
扉を閉め切って真っ暗にしてから『アースマスコット』で
オレ自身の手を僅かに光源があれば光輝く屈折しやすい宝石に変えて
宝物庫のどの場所でも本当に光が入らないか調査するぜ

万が一日光が入らない宝物庫が二つあったら
本物は頑丈とのことだからもう片手をやすりに変えて
些細な力で削られない本物の宝物庫を探すぞ
偽者が削られちゃってもダンジョンだから自然回復するはずだよな?

本物の宝物庫には小さいけれど真っ赤に輝くガーネットが欲しいぜ♪



●三つ子の宝物庫
「綺麗に出来上がったもんだな」
 出来上がった宝石の迷宮を眺めグァーネッツォが言う。災魔がいなくなった時にでも学園生徒に見せてあげたいものだ。
 グァーネッツォが攻略するのは三つ子の宝物庫。
 さっそく一つ目の宝物庫の扉を開く。
 なるほど宝物庫の中は真っ暗だ。腕を伸ばしてみるが、自分の指先さえも見えない。
 だからこそと、グァーネッツォはユーベルコード『アースマスコット』を発動させた。
「デカいだけじゃない、大地の強さの一つを活かす時だぜ」
 自分の手を宝石に変えたのだ。これは光源があれば輝く、屈折しやすい宝石。
 そのままふらふらと腕を振ってみる。もし少しでもここに日光があれば、手の宝石が輝くはずだ。
 だが宝石は輝かなかった。
 他二つの宝物庫も同様に調査する。
 宝石が輝いたのは三番目の宝物庫に入った時だった。
「つまり、この宝物庫は偽物だぜ」
 本物の宝物庫は日の光が入らないとのことだから、日の光が少しでも入る建物は偽物と言うことになる。
「さて、日光が入らない宝物庫が二つだな」
 しばし考えたグァーネッツォは、もう片方の手をやすりに変えた。
 そしてためらいなく目の前の宝物庫を削る。
 大きく力は込めず、些細な力で削れるか確認したい。
 一つは全く削ることができず、一つは少し力を加えただけで壁が削れた。
「日の光が入らず、頑丈な建物、つまりこれが本物の宝物庫だぜ!」
 一つずつ可能性を潰し、本物と思われる宝物庫の扉を再び開ける。
 その中に一歩踏み込んで確信した。これが本物の宝物庫だ。その証拠に、先ほどは確かに真っ暗だった宝物庫内部に明かりが灯っていた。そして、中央に上品な宝箱が設置されている。
 グァーネッツォは慎重に宝箱の蓋を開けた。
 その中身は、いくつもの小さな宝石。
「真っ赤に輝くガーネットが欲しいぜ♪」
 せっかくなのでと、見つけたガーネットを手に取る。宝物庫をクリアした報酬にふさわしい、本物の宝石だ。
 一つの宝石を手にした瞬間、ガーネットの目の前にあった宝箱が消えた。宝物庫自体も何やら作り変わっているようだ。次に訪れる者には、本物の宝物庫がまた別に用意されると言うことだろう。
 外に出て手にした宝石を光にかざしてみる。
 それは美しく真っ赤に輝いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マルゾ・プリマヴェッラ
【アド連歓迎】
わー、すごーい!
立派なダンジョンになったねぇ
じゃあ早速【花畑の前の宝石パズル】で遊ばせてもらおうかなっと
……消去法でなんとかなるタイプか、緑は『雲の台座にキンギョソウのレリーフ』になるよね。よしはめ込もう。

正解できたなら花畑探索させてもらうよ
ちょうど薬の材料の宝石がほしかったんだよね
抗うつ薬用のサンストーンでしょ、鼻風邪用のエメラルドと、鎮痛剤と傷薬用のアメジストも在庫少なくなってたっけ
この3つあたりの石を景観が壊れない程度に持って行かせてもらうよ

ふふ、綺麗だし薬にもできるし、石ってやっぱりいいよねぇ
植物ほど虫もつかないし(実は虫嫌い)
こういうダンジョンもっと増えればいいのに


鈴木・志乃
ひっさしぶりだなパズルは……
宝石の花が欲しいし、【花畑の前の宝石パズル】を選択

一端情報を見えるように、全部置き直して、と。
ああ、まず【ガーベラ、風、紫】で出揃うんだな。
そして【アネモネ、星、赤】で確定。
この時点で台座が3つしか残っていない。
3つ目の情報を確認すれば【スイートピー、太陽、黄】。
……あ、最後の情報を忘れてたな。
ふんふん、これを嵌めれば【チューリップ、月、青】と。

そしてこれだね、【キンギョソウ、雲、緑】
……心配になってきたなぁ、もう一度情報を確認しよう。
……うん、これで正解だね。石板の内容と同じだし。

本当はバラの宝石が欲しかったんだけど、まぁ都合良すぎだよね
どーれにしようかなっと……



●花畑の前の宝石パズル
「わー、すごーい! 立派なダンジョンになったねぇ」
 完成した迷宮を見渡し、マルゾが言った。どの区画も、宝石が輝く様子が見て取れる。
 マルゾが向かったのは、花畑の前に生成された宝石パズルだ。
 花をモチーフとしたレリーフが並び、風、雲、太陽、月、星の台座が揃えられているようだ。
「……消去法でなんとかなるタイプか」
 指示通り緑の宝石を手に取ったマルゾは、雲の台座に宝石をはめ込んでキンギョソウのレリーフの上に乗せた。
 するとどこかでカチリと音がして、目の前の扉が開く。
「おっと、正解のようだね」
 扉を抜けると、背後で扉が閉まる音。どうやら次に来る者は、またパズルを解かなければならないようだ。
 扉の先には、柔らかな色合いの花が咲く花畑が広がっていた。
「ちょうど薬の材料の宝石がほしかったんだよね」
 そう言いながら、しゃがんで花を見てみる。
 花と茎の間に指を入れ観察すると、花弁の真ん中に小さな宝石が鎮座していた。
「ふうん。宝石が生る花ってところかな?」
 周辺のつぼみに顔を寄せてみると、中からうっすらと光が見える。おそらく、花開けば宝石が見えるようになるのだろう。
 さらに足元の草をかき分けてみる。よく見ると、小さな宝石がいくつも小花のように咲いていた。花の部分がそのまま宝石になっているようだ。
「どの宝石も綺麗だね。持ち帰るのはどれにしよう?」
 抗うつ薬用のサンストーン、鼻風邪用のエメラルド、鎮痛剤と傷薬用のアメジスト。
 花畑に咲く宝石の花は、種類も豊富。求める宝石もありそうだ。
 この中から持ち帰ることができるのは一つだけ。
 どうしようかと迷っていると、ふと淡い色合いの紫の花が目に飛び込んできた。
 他の花よりも成長が速いらしく、しっかりと花開いている。
「これはアメジストだね」
 何度か角度を変えて宝石を確認し、茎を優しく振ってみる。すると、宝石だけがポロリと落ち、掌に乗った。
 日の光に透かして見ると、光が影となり落ちてくる。
「ふふ、綺麗だし薬にもできるし、石ってやっぱりいいよねぇ」
 しかも、宝石の花は普通の植物に比べ虫もついていない。
「こういうダンジョンもっと増えればいいのに」
 最後にもう一度周辺を見回し、マルゾは手に入れた宝石を大切に懐へ入れた。

「ひっさしぶりだなパズルは……」
 志乃もまた、花畑の前の宝石パズルの前に立っていた。
 まずはレリーフと台座を情報通りに並べ替える。
 赤の宝石を星の台座に。青の宝石はチューリップのレリーフに置く。黄の宝石をスイートピーのレリーフに置いた後、ガーベラのレリーフに風の台座を乗せる。
「ああ、まず【ガーベラ、風、紫】で出揃うんだな」
 手元に残っているのは紫の宝石。これをはめ込むのは、ガーベラのレリーフに乗せた風の台座。
 続けて途中だった三つ目の条件『黄の宝石は台座は雲でも月でもない』と照らし合わせ、【スイートピー、太陽、黄】の組み合わせが出来上がった。
 志乃は黄色の宝石を太陽の台座にはめ込み、スイートピーのレリーフに乗せる。
 久しぶりとのことだが、順を追って確実にパズルを解いていく様は見事だ。
 残ったのは、チューリップのレリーフに置いた青の宝石と、緑の宝石。
「……あ、最後の情報を忘れてたな」
 残った台座から月を選んで青の宝石をはめた。【チューリップ、月、青】も決まる。
「そしてこれだね、【キンギョソウ、雲、緑】」
 言いながら、残った雲の台座に緑の宝石をはめ込んだ。
 あとはキンギョソウのレリーフに置けばよいだけなのだが……。
「……心配になってきたなぁ、もう一度情報を確認しよう」
 念には念を。条件を一つ一つ読み返しながら、齟齬が無いか確認していく。
「赤の宝石……、青の宝石……と」
 並んだ台座も、はめ込んだ宝石も、石板に刻まれた内容通りだ。
「……うん、これで正解だね。石板の内容と同じだし」
 志乃は自信を持って緑の宝石をはめ込んだ雲の台座をキンギョソウのレリーフに乗せた。
 と、どこかでカチリと音がして、閉ざされていた扉が開いていく。
 その先には淡い色合いの花が咲く花畑が広がっていた。
「なるほど、宝石の花って言うのはこんな感じなんだね」
 言いながら周辺の花を見て回る。
「本当はバラの宝石が欲しかったんだけど、どーれにしようかなっと……」
 ふと目に留まったのは、草の中にひっそりと生えていた花だった。
 花の部分がピンクカルサイトなのだが、どちらかと言うと原石に近い印象だ。だからこその素朴な味わいが感じられる。ランダムに伸びた個所がキラキラと光り、まるで小さな花弁のよう。
「それに、淡いピンク色が良いね。何かの花みたいだよ」
 志乃はそっと宝石を手に取り、頷く。
 バラの宝石では無かったが、美しい宝石が手元で揺れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『宝石』煌めきの頂点』

POW   :    ジェムバレット・ファランクス+不死の紅玉
【1秒間にLv×千発の、目標に確実に命中す】【る。超威力の宝石で攻撃する。又、不死(死】【亡後に敵の身体を燃やし尽くし復活)の効果】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    煌めきのダイヤモンズ
自身が操縦する【宝石人形を1秒間に50体を連続創造し、そ】の【宝石を強化する事で、人形の剣による攻撃力】と【あらゆる攻撃にほぼ無敵の防御力・耐久力】を増強する。
WIZ   :    廻天と星罪の宝石
全身を【偶然的な幸運で、敵の行動を失敗させる術】で覆い、自身が敵から受けた【敵意に応じ、傷として敵の身体に刻み、敵意】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。

イラスト:久蒼穹

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●そして大樹は深層へと続く
 猟兵達が宝石を手にしたことで、深層部への道が開けた。一度開いた道は閉じることはない。
 大樹の奥に待っていたのは、災魔『『宝石』煌めきの頂点』。
「宝石たちの魅力が分かる者たちよ」
 『宝石』煌めきの頂点は語り掛ける。
「私はこの迷宮の返礼に、戦いで応じましょう」
 衣装にも、背後の樹木にも、杖にも。輝く宝石をあしらう災魔。宝石を操り、宝石人形を使役し、さらに術も使ってくるようだ。
 敵は宝石の迷宮を作り上げた猟兵に敬意を表し、何の小細工も無く、正面から戦いに応じると語った。
 今こそ強大な災魔を撃ち砕くとき。
 猟兵と『宝石』煌めきの頂点との戦いが始まろうとしていた。

※プレイング受付開始します。ボス戦です。よろしくお願いします。
ミラリア・レリクストゥラ
道が開いていく…

【WIZ】

疲れはありますが、ここは元より地下迷宮。
私の【宝石の体】は大地のエネルギーがあれば、自然に治癒もされますし。このまま参りましょう。

あれが、迷宮に召喚された…
…すごい量の宝石ですね。あれだけ集まってると、煌びやかというか、毒々しいというか…
何にしても、倒すべき相手!まずは、!?

私の肌が欠けた…?でも衝撃も何も…エネルギーも感じますし。
何かしらのユーベルコードでしょうか…元々私には攻撃力はありませんし、味方の皆さんにお任せするつもりでしたが。
注意が必要かも…

いえ。むしろ皆さんを回復する事が最善と見ました!
ここは地下深く、でしたら効果が最大限になる【地母の恵み】を唄います!


サエ・キルフィバオム(サポート)
猫かぶりな妖狐になります
直接的な戦闘というよりも、情報を集めたり、不意打ちやだまし討ちのような奇襲を得意とします

猫をかぶってる時は「あたし」と自身を呼び、語尾に「~」が入るような間延びしたしゃべり方をします
真剣な時は「私」呼びになり、口数は少なくなり、語尾の間延びは消え、気に食わない相手には結構キツめの口調になります

「ごめんなさい、あたし道に迷っちゃってぇ~……」
子供らしく振舞って油断を誘う、色気を出して魅力で釣るなど、あの手この手を使います

「は?私がそんな事許すと思った?」
本性を現し後ろからザックリ刃物を突き立てるようなイメージです

基本的に行動はおまかせします
よろしくお願いします


夜神・静流(サポート)
「夜神の剣は魔を討つ刃。悪しき魔物が出たならば、何時でもこの剣を振るいましょう」
破魔技能に特化した退魔剣士。あるいは悪い人外絶対殺す女。
妖怪や悪霊、魔物、邪神等を討つ事を得意としており、その手の依頼には積極的に参加する。
一般人や仲間、友好的な相手には礼儀正しく接するが、討つべき邪悪に対してはとことん冷徹非情で、一切の慈悲を持たない。

戦闘中は抜刀術と退魔の術を合わせた独自の剣術(ユーベルコード)を状況に合わせて使用。
逆に戦闘と退魔以外の事に関しては不得手で、機械や横文字が苦手。

シナリオ中の行動に関しては、魔を討ち、人々を護るという自分の使命を第一に考える点以外は全てお任せします。



●『宝石』煌めきの頂点
「道が開いていく……」
 ミラリアの目の前で大樹への道が開き、奥の区画へと伸びていく。
 地下の宝石通路を一度抜け戻ったミラリアは、自分の体の状態を確認した。
 疲れはあるが、元々ここは地下迷宮。大地の放射するエネルギーを活動源とするミラリアにとっては、今の状態はそう悪くはない。大地のエネルギーがあれば、自然に治癒されていくのだから。このまま、待ち構えている敵の元へ進むと決める。
 先へと進むミラリアの後を追うように、サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)と夜神・静流(退魔剣士の末裔・f05903)がやってきた。
「すっごく奇麗なところだね~♪」
 サエがきょろきょろと迷宮部分を眺める。
「あっ、宝石の花? あの辺は川が光ってるよ~! それから~……」
 そして最後にくるりと奥の区画へ体を向けてピンクの耳を揺らした。
「この先に、ボスがいるんだね~」
 すでにその先からは強者の気配が漂っているのが分かる。
「そのようですね」
 静流は刀の柄に軽く手を置きながら小さく頷いた。
 美しい光景は背後に。
 そして、この先に悪しき魔物が居るのなら、静流は真っ直ぐ前を見据えて進むのみ。
 大樹を抜けると、背の高い木に囲まれた場所へ出た。葉が青々と茂り、一見穏やかな憩いの林にも見える。
 だが。
 猟兵達が足を止めた。
 その先に『『宝石』煌めきの頂点』が堂々と待ち構えていたのだ。
「さあ、戦いましょう。わたしは究極の宝石を求める者。この美しい宝石迷宮の最後に、ふさわしい宝石を産み出して見せましょう」
 『『宝石』煌めきの頂点』の堂々とした宣言。あくまで対等に、猟兵達と戦うという。
「あれが、迷宮に召喚された……」
 ミラリアは敵の姿を見て息を呑んだ。
 服飾に、背後の木に、杖に、至る所に宝石をちりばめたその姿。
 まさに宝石迷宮のボスにふさわしいと言えるかもしれない。
「……すごい量の宝石ですね。あれだけ集まってると、煌びやかというか、毒々しいというか……」
 言葉を探しながら、眩しげに見る。
「本当、ピッカピカだね~☆」
 サエが楽しそうに笑った。
「あの宝石すらも攻撃の手段としているのでしょう」
 静流は口元を引き締め一歩前に出る。
 どのような姿をしていても、あれは悪しき魔物。
 倒すべき敵――。
「そうだね~! 正面から戦ってくれるのはありがたいかな?」
 サエの瞳に真剣な光が灯る。
「何にしても、倒すべき相手ですわね。皆さん、行きましょうか」
 ミラリアは真っ直ぐ敵を見た。
「お話は終わりましたか? では、存分に戦いましょう」
 猟兵達が動くのを待っていたかのような物言いだった。
 宝石は杖に力を込めて掲げる。
「……!?」
 ビリビリと肌で感じ取り、ミラリアが飛び退いた。
 敵の杖の周りを、廻天と星罪の宝石が回る。
 衝撃は無かったように思う。だが肌が欠けた。エネルギーは感じる。敵の力が爆発的に増したのだ。
 これは注意が必要か……。
 注意深く敵の様子を見ながら、大地を蹴り敵との距離を取るミラリア。
 同じように跳んで場所を移ったサエが言う。
「えぇ~! 何あれ、すごく怖いな~……」
 敵の視界から逃れ、周辺の木の陰に体を滑り込ませたようだ。
「ふふっ。怖いのならばそこで大人しく宝石の養分になると良い」
 ミラリア、そしてサエに向かって敵が意識を伸ばしてきた。生命力を吸収するためだろう。杖の宝石がいっそう光を増す。
「させない」
 その時、敵の真正面から斬り込んだのが静流だ。
 生命力吸収を断ち切るように剣を振るい、敵の意識を崩す。
「……はっ」
 ひらり、『宝石』が後ろへ下がった。
 体まで斬られるわけにはいかないと言うことか。
 静流がもう一歩前に出て構える。
「夜神の剣は魔を討つ刃。悪しき魔物が出たならば、何時でもこの剣を振るいましょう」
「それは面白い。良いでしょう、煌めきのダイヤモンズ、相手をしてやりなさい」
 敵は掌から宝石を解き放つ。
 すると、瞬く間に50体もの宝石人形が創造された。
 それぞれが強化された宝石は、手に剣を持ち静流へと斬りかかる。
 最初の一撃を見切って回避し、早業で剣を弾く。更に次の人形の攻撃には残像を残して対処。第六感を頼りに次の攻撃を予想して避け、静流は近くの人形を斬った。
「ほほ、ですが、守りを強化した宝石を斬り捨てられますか?」
 『宝石』が笑う。
 静流は無言で敵の位置を確認した。
 自分に向かってくる宝石人形の間をジグザグに走り、木を蹴って上空へ跳ぶ。
 宝石人形も、討つべき魔物も、一瞬だが見渡せる。
 仲間の姿も見た。
 それぞれ傷は浅いようだ。それならば、大丈夫だろう。
 静流は刀を納刀し、くるりと体を反転させた。ずいぶん敵との距離が詰まった。これなら、十分射程の範囲内だ。着地と同時に、目にも止まらぬ神速の抜刀術を繰り出す。
「参ります。一ノ太刀・隼!」
 ユーベルコード『一ノ太刀・隼』。
 衝撃波が広範囲に広がり、宝石人形たち、そして『宝石』煌めきの頂点に襲い掛かる。
「守りを――」
 敵は衝撃波に集中し、守りを固めた。
 強化された宝石が敵の腹を覆い、一撃を凌ぐ。
 周囲の宝石人形は砕けて散った。
 もう一撃、と。静流が柄を握る。
 敵は静流の動向を注視し、次の攻撃に備えた。あらゆる攻撃に対し、防御力や耐久力を増強しているようだ。
 だが、その一瞬。
 全く予想していない場所からサエが現れ、一気に敵背後へと詰めた。
「ど~こに目を付けてるのかなッ!」
 ユーベルコード『暗影舞踏』を繰り出し、鋭い蹴りで敵の背を貫く。
「か……はっ」
 敵は信じられないような目で振り返りサエを見た。
 静流の攻撃に集中しすぎるあまり、この戦場にはまだ猟兵がいることを失念したのだ。
「その一瞬が命取りですね」
「静流さんのおかげで、奇襲成功!」
 静流とサエに挟まれ、敵は――。
「私は煌めきの頂点。このようなところで、倒れるわけがありません」
 大きく杖を掲げた。穴が開いた自分の背などお構いなしのようだ。
 すると、木に成っていた宝石が煌めき、二人へと降り注ぐ。
 威嚇のための攻撃だが、宝石一つ一つが強化されており、一つ二つ撃たれただけで痛みが襲ってくる。
 流石に強力な力を持っている、と言うところか。
 急ぎ距離を取る二人。
 その二人に、美しい歌声が降り注いだ。
「♪ Ahーーーーー」
 ミラリアのユーベルコード『地母の恵み』だ。
 その歌声は、あたたかな大地と、美しい林と共に。
 ここは地下深くの場所なのだから。
 サエと静流はミラリアの歌声に耳を傾けた。
 敵のもとに集まり輝きを主張する宝石よりも透き通り、自分たちが立つ大地の力を感じさせるような温もりがあった。
「良い歌だよね!」
「はい。そうですね」
 サエと静流が頷き合う。
 大地の力の恩恵を受けたミラリアの歌声は、確かに二人に届いた。
 歌声に共感した二人の傷が癒えていく。
 礫のような宝石の攻撃で受けた傷が、今はもうどこにもない。
「皆さんを回復する事が最善と見ましたわ!」
 元々攻撃は仲間に任せるつもりであったミラリアは、敵の戦い方を見て自分は回復に回るのが良いと考えたのだ。
 敵の背には穴が開いた。
 敵の宝石人形は瓦解した。
 そして、猟兵達はほぼ無傷。
「これが、猟兵ですか。なるほど」
 敵は傷をかばいながら後退った。
 戦いはまだ続くようだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

カミンスキー・テレサ(サポート)
 多重人格者の學徒兵×力持ち、14歳の女です
口調は設定を参照して下さい

 普段(テレサ)は軍人口調で、生真面目な性格の優等生
規律を重んじ従順に従い行動しますが、世間知らずで割と天然です
馬鹿なので力と勢いで解決します
自己犠牲心が強く、他人を優先して行動します

別人格のゾフィアは余裕のあるクールな成人男性の人格
テレサよりは融通が利き、大人っぽいです。
ドジな所はあまり変わりません

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


スコッティ・ドットヤード(サポート)
外見はどう見ても女子、性格は年相応の活発な男子のサイキッカー。
口調は城〇内君みたいな感じ。友情に厚く義に厚く、明るくてギャグもこなせます。年相応にお色気に弱いです。

両親を4年前に亡くし、それ以来妹と二人で生き延びてきた経験から、小さい少女を見ると世話を焼きたがります。
また、困っている人を見捨てられない性分です。

攪乱や陽動に使えるUCが主体で、戦闘でも前に出るよりも周囲の援護に回ることが多いです。
主な武器はE&F、左手から電撃、右手から炎で攻撃します。
料理が得意ですが、料理系のUCは戦闘では使いません。

戦闘でも日常系でもどんなシナリオでも参加OKです。
よろしくお願いいたします。



●弾ける雷撃、掴む手
「あれが倒す敵でありますか?」
 カミンスキー・テレサ(奔放なる放浪者・f23215)は表情を引き締め『『宝石』煌めきの頂点』を見た。
 傷を負ったとはいえ、敵はまだ健在だ。
 中でも、背にある宝石の木から放たれる宝石はかなり強力だと感じる。
 同じくスコッティ・ドットヤード(どこからどう見ても女の子な少年・f20279)も敵の姿を眺めていた。
「あれがダンジョンのボスだな」
 ずいぶんと煌びやかな敵ではあるけれども――。
「このまま放ってはおけないよな」
 と、サイキックエナジーを立ち昇らせる。
 テレサも敵へ踏み込むべく、攻撃の体勢を取った。
「はい。幸い、あの造形は掴みやすい場所も多いようです。自分は、近づくことができればお役に立てそうであります」
「なるほど了解。それじゃあ、近づくまでの道筋は俺が作ってやるぜ」
 スコッティが左手から電撃を練り出す。
 『『宝石』煌めきの頂点』が二人を見た。
「向かってきますか、猟兵。……相手になります。さあ、宝石たちよ」
 敵を取り巻く宝石たちが輝きを増す。宝石の杖が高く掲げられた。
 今にも敵の攻撃が降り注いでくるかもしれない。
「さあ、走れ!」
 いち早く行動を起こしたのはスコッティだ。電撃を敵へ向かい放出したのだ。
「了解であります」
 同時にテレサが走り出す。大きく地面を蹴り、敵との距離を真正面から詰めていった。
 その脇をスコッティの電撃が走る。電撃は何度も敵へと向かい、様々な角度から敵を威嚇した。敵は電撃に対抗するように宝石を多数空中に舞わせた。都度、電撃を宝石で防ぎながら、更に多くの宝石を輝かせる。
「ジェムバレット・ファランクス――。宝石の雨に撃たれなさい」
 その声を合図に敵の宝石が一斉に放たれる。
 ただ守るだけだった敵の宝石が、一転攻撃へと切り替わった。
 空から宝石の豪雨が降り注ぐ。
「っと、これは、真っ直ぐ進むだけじゃあ危ないだろうね」
 目覚めたのはテレサの別人格ゾフィア。
 敵の攻勢に対応するように進む方向を変え、回り込むように走る。
 宝石の雨を回避し、再び敵の元を目指した。
「さあ、舞いなさい宝石たち」
 だが敵の攻撃は終わらない。次の宝石が空に煌めいた。
「おっと、そうは行かないぜ」
 すかさずスコッティが右手を振る。たちまち燃え盛る炎が敵へと伸びた。
 敵が構わず宝石を撃ち出す。
 スコッティは炎を横薙ぎにして、敵の攻撃をなぎ払った。宝石の数は多い。とても全てを撃ち落とすことはできない。しかし。
「時間稼ぎには十分だな」
 次の宝石も炎で撃ち落とす。
 スコッティは、敵の攻撃を凌ぎながらテレサが走る姿を見た。どうやら、敵に届きそうだと確かな手ごたえを感じる。
 テレサの別人格ゾフィアは、炎の下を潜り、身を低くして敵へと迫っていた。
 敵との距離は確実に縮まっている。炎が周囲を舞っているけれど、宝石に撃ち抜かれることを考えれば何と言うことはない。
 仲間の援護を信じ、ただ敵を目指す。
「宝石たちよ、守りを――」
 ゾフィアの接近に気づいた敵が、宝石を周囲に集め始めた。
「一つ遅かったようだね」
 だが、ゾフィアは速い。
 敵の守りが固まる前に、最後の一歩を踏み込んで敵の衣装の裾を掴んだ。
「ああ、やっぱり掴みやすい。宝石だね」
 美しく輝く宝石を、しっかりと握り締める。
「……っ」
 敵が後方へ飛び退こうとする。
 しかし、ゾフィアは力の限り敵の衣装を引いた。
 一つ宝石を掴んでしまえば、容易く手繰り寄せることができる。
 敵がバランスを崩した。
 瞬間、ユーベルコード『びったんびったん』を発動。
 思い切り敵の衣装を引き上げ、そのまま敵の身体を振り回した。
「っし! そのままいっけえー!」
 スコッティが拳を振り上げ、テレサを応援する。
「ああ、このまま叩きつけるのが良いだろうね」
 ゾフィアは腰を捻り、地面に向かって敵を叩きつけた。
「っはぁ……」
 大きな音がして、地面が揺れる。
 砕けて飛び散った宝石の欠片が、その激しさを物語っていた。
 地面に叩きつけられた敵は、そのまま転がって岩に体を打ち付けようやく止まる。
 その場ですぐに立ち上がれない敵を置いて、テレサはその場を退いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マルゾ・プリマヴェッラ
【アド連歓迎】
わぁ、キラキラ綺麗なボスさんだぁ
よーし、僕と遊ぼうよ!

でも酷い目に遭うのは嫌なんだよね
だから【七星七縛符】でユーベルコードはしまっちゃおうねー

ダンジョンで遊ばせてくれたから、君は僕(杖)で串刺し標本にして遊ぶのはやめてあげるね!
高速で詠唱して炎の魔法で全力で燃やしてあげる!
宝石だから全部じゃないにしても、高温で焙れば溶けたり燃えたりするよね!燃やし続けたら君は最後にどんな形になるかな!楽しみー!

でも君も強いから、怪我には気をつけなくっちゃ
第六感で回避を心がけつつ、オーラ防御できるようにしとこっと
怪我したら僕だって生命力吸収しちゃうからね?

他にも戦ってる人いたら医術で治してあげるね



●炎の終わりに
 『『宝石』煌めきの頂点』が地面を転がる。
 そのたびに砕けた宝石の欠片が舞った。キラキラと光を受けて輝く宝石は、マルゾが通ってきた迷宮のそれを思わせた。
「わぁ、キラキラ綺麗なボスさんだぁ」
 地面に転がる敵を見てマルゾが楽しそうに笑う。
「……。まだ、倒れるわけにはいきませんね」
 敵が立ち上がり、背後の木を輝かせた。まだ戦う意志はありそうだ。
「よーし、僕と遊ぼうよ!」
 魔術杖を取り出し、くるりとステップを踏むマルゾ。
「遊ぶ……ですか。応じましょう」
 敵も自らの杖を高く掲げる。
「廻れ……星罪の宝石」
 敵の全身を術が覆っていった。力を増幅させ、生命力を奪う術だ。
 マルゾは小首を傾げて口の端を上げた。
「でも酷い目に遭うのは嫌なんだよね」
 そう言って護符を飛ばす。ユーベルコード『七星七縛符』を発動。飛んだ護符が張り付いて、敵の動きを封じていく。
「あ……、これ、は……?」
 敵の表情が凍り付いた。
「ダンジョンで遊ばせてくれたから、君は僕で串刺し標本にして遊ぶのはやめてあげるね!」
 対して、杖をくるりと回したマルゾはニコリと微笑む。
 それは自身の本体である、金属に魔力を封じた緑玉を据えた魔術杖だ。
 『『宝石』煌めきの頂点』が周辺を見回した。
「ふ。ですが、全ての力を使えないわけではありませんよ」
 主が呼びかけると、残った宝石たちが空中に舞い上がる。
「わあ、まだそんなことができるんだ! でも、何にも強化してない状態の攻撃って、どんな感じなんだろうね?」
「舞え、宝石たちよ」
 マルゾの言葉を退けるように、敵が宝石を放出した。
 降り注ぐ宝石を回避しながらマルゾは魔法を構える。今の敵の攻撃は、第六感を働かせることで容易に回避できた。
「全力で燃やしてあげる!」
 高速詠唱で炎の魔法を展開し、一気に敵を飲み込む。
「高温で焙れば溶けたり燃えたりするよね! 燃やし続けたら君は最後にどんな形になるかな! 楽しみー!」
 楽し気なマルゾの声が戦場に響く。最初は衣装。流石に宝石はすぐには燃えないけれど、徐々に溶け始めたようだ。背後の木も、皮膚も、身体も、敵の全てに炎が走る。
「……見事、です」
 小さく敵の声が聞こえた。
 炎は勢いを増し、敵を燃やし尽くしたのだ。
「あーあ、欠片も残らなかったかー」
 あれほど輝いていた杖すらも残らない。マルゾは敵の立っていた場所を眺め、完全な消滅を確認した。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年03月30日


挿絵イラスト