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竜の棲む谷

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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●仔竜討伐隊
 切り立った渓谷に、剣戟の音が響く。
「くらえぇぇぇっ!」
 剣を振るうのは冒険者パーティーの戦士。
 この地に住む魔物が街道を荒らしていると聞いて、討伐に赴いた者だ。
「やりましたね! この調子でいきましょう!」
 対峙する魔物は仔竜の群れ。
 並の冒険者ならば苦もなく倒せるような、決して強くはない魔物――のはずだった。
「逃がさないぞ!」
「追いかけましょう!」
 川の流れに沿うように逃走する仔竜たちを、冒険者たちはただ追いかける。
「くっ……行き止まりか」
 仔竜を追いかけていた冒険者たちは、やがて崖の際へと辿り着いた。
 崖から飛び立ち、逃げていく仔竜たち。
 諦めようか、それとも何か策を考えようかと頭を悩ませていた冒険者たちの頭上に、突如大きな影が現れた。
「なんだ……これは……」
 見上げた冒険者が言葉を失う。
 彼らの真上に現れたものは。

 二つの首を持つ、巨大なドラゴンであった。

●冒険者の酒場にて
「依頼をお探しの皆様ですね? ようこそいらっしゃいました」
 中脇・若菜(異世界OL3年生・f22738)は集まった猟兵たちに一礼すると、依頼書のページを読み上げ始めた。
「皆さんには、ある渓谷に巣食う仔竜の群れの討伐に行っていただきます。こちらからの依頼自体は普通の魔物討伐なのですが……」
 仔竜のみならば、猟兵が動くまでもなく現地冒険者だけて討伐してしまえるだろう。
 だが、渓谷にいるのは仔竜だけではない。
「周辺では普通の冒険者の手に負えない、強力なボス級オブリビオンの姿も予知されています。……そうとは知らずに立ち向かい、帰らぬ人となってしまう冒険者の姿も」
 仔竜の群れを追い詰めたつもりが、逆に巨大な魔物に追い詰められてしまう。
 このままでは、そんな事故が起こってしまうのだという。
「被害者を出さないためには、冒険者たちより早く仔竜のもとへ駆けつけるのが重要。というわけで、私からは近道ルートでの進攻を提案します」
 地図を取り出し、若菜が赤のインクで道順を書き加えていく。
 その道筋は、どうみても川のルートをなぞっているようにしか見えないのだが――。
「素直に山道を通っていたら、どれだけ時間がかかることやら。というわけで、川を下って一気に渓谷へ向かう作戦を推させていただきますね」
 渓谷へ流れ込む川は、まさに激流という言葉が似合うほどに激しくまっすぐに流れている。
 ならばその流れに乗ってしまえば、素早く目的の場所へ辿り着けるはず……というわけだ。
「乗り物は村で簡単なイカダが手配できますが、自前で用意できる方はご自由にどうぞ。泳ぎに自信があるなら生身で飛び込んでも良いけれど……怪我にはくれぐれも気を付けてね?」
 高速で飛べる者ならば、川に入らず飛行でついて行くことも可能。
 とにかく、ゆっくり回り道をしている冒険者たちより早く渓谷に着けば良いのだ。
「激流下りからの戦闘。体力面ではややハードかもしれませんが、皆さんならきっと無事に魔物を討伐してくださると信じています」
 信頼を込めた瞳で、若菜はいってらっしゃいと手を振るのだった。


椿初兎
 椿初兎です。
 よろしくお願いします。

 第一章は激流下り。
 遊び用のゴムボート程度のかんたんなものなら、アイテムとして所持していなくても持ち込み可能です。

 第二章は仔竜との集団戦、第三章は巨大なドラゴンとの戦闘。
 ごつごつと切り立った渓谷での戦闘ですので、岩場や水際での戦闘を想定しておくと吉です。

 皆様のプレイングをお待ちしております!
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第1章 冒険 『激流下りの櫂』

POW   :    身一つ、濁流に飛び込む。

SPD   :    飛沫を頼りに石跳び、走る。

WIZ   :    流れに櫂掲げ、制する。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鳶沢・成美
簡易なイカダで激流下りは正直勘弁したいですね
【日曜大工ノ術】でそれなりにちゃんとした舟を作ってしまいましょう
そうそう、パドルや竿も用意しないといけませんね

さて乗り物は問題なくなったとして行きますか
行き先をよく観察して”情報収集”、”第六感”で危険な場所を察知して進む
突き出た岩に激突しない様に漕いで漕いで方向変えて……こんなアクティビティありますね
いや、そんな事考えてる場合じゃない……救命胴衣忘れたし

アドリブ・絡み・可



「これで激流下りは……正直勘弁したいですね」
 用意されたイカダは、丸太をロープで繋いだ簡素な造りのものであった。
 自前の船がないならば、これを使わざるを得ないわけだが――幸いなことに、鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)にはこの状況を打破する技術がある。
「しっかり補強して、長さはこのくらいで……っと」
 イカダのパーツも使いながら、木材を船型に組み上げていく。
 最後に丈夫そうな木板からパドルを切り出せば、激流仕様の小型ボートの完成だ。
 日曜大工と称してしまうのが勿体ない出来の舟を水面へと押し出せば、スリリングな冒険の始まり始まり。

「わっ……と。危ない危ない」
 突き出た岩を避けるように、成美は慌ててパドルを動かす。
 少しずつ勝手が分かってきたとはいえ、油断は禁物だ。
「この流れ方なら、きっと障害物の位置は……」
 激流を進みながら、成美は川の特徴をきっちり分析していた。
 岩や流木へ向かう水流は、その少し前から必ず特徴的な変化を起こすもの。
 その変化を的確に掴み方向転換するタイミングを、成美はいつの間にか感覚的に理解していたのだった。
「こんなアクティビティありますね……っとと」
 軽口も程々に、急速に方向転換。
 何せ今日は救命胴衣を身に着けていないのだ。
 一度の失敗が大事故につながる、そんな緊張感をもって挑まなければ。
「あとどのくらいだろう……えいっ」
 慎重に、けれど大胆にパドルを回し、成美は渓谷まで一直線に進むのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

イネス・オルティス
急流下り……ね、まあやってみるしかないか。
このイカダに乗っていくのは大変ね、気合い入れていきましょう

野生の勘で流れを見切って怪力を活かして乗り物を操る
部族の踊り(ダンス)で鍛えた足腰でバランスを取って急流を乗り切るわ

もっとちゃんとした舟ならよかったんでしょうけど、まあ仕方がないわね

アドリブ・絡み歓迎



「急流下り……ね」
 簡素なイカダを手に、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)は激しく流れる川を見る。
 見下ろす激流は、余計なカーブなどなくまっすぐに伸びているように見える。
 複雑なオール捌きなどの必要はなさそうだが、その分どこかで減速しているということもないのだろう。
「まあやってみるしかないか」
 イカダに乗り、片足で思いきり川へ蹴り出す。
 気合いと勇気を胸に、イネスは激流へ立ち向かうのだった。

「よっ……と」
 川面に浮かぶ飛沫の動きと、足底に感じる水流と。
 野生の勘を頼りに、イネスは川の流れを見切ったようにイカダを操っていた。
「次は右ね」
 足腰のバランス感覚ならば、生まれ育った部族の踊りでしっかり鍛えられている。
 まるでサーフィンでもするように、イネスは難なくイカダを乗りこなした。
 しかし、自然とは時に予測不能なもの。
「きゃっ!?」
 進行方向に、大きな岩が突き出していた。
 方向転換は間に合わない。このままぶつかってしまうのか――。
「ていっ!」
 だがイネスは機転をきかせ、ぶつかる寸前で岩肌を横蹴りで蹴飛ばした。
 両の足でしっかり踏ん張り、てこの原理でイカダを横にそらす。
「……もっとちゃんとした舟なら、難なく避けられたんでしょうけど」
 まあ仕方ないか、と前へ向き直り。
 イネスは、渓谷への道を往くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナァト・イガル
【wiz】『銀葉』で参加

(工作までこなす雨音さんに感心しながら)えっ、空から?それは……とても助かるけれど。
人まで、運べてしまうの?大丈夫?すごいわね……。なら、お言葉に甘えましょうか、アインさん。
(アインさんがブランコへ乗り込む際、手伝えるか機会を伺う)

空を往くのは初めての経験だわ……!なんて景色!ふふ、楽しいわね!
(自己を変形させてまでぎゅっとブランコを掴みつつ)こういう”スリリング”なら良いものね!

進路は雨音さんにおまかせしてしまうのだから、私はせめて【偵察】【情報収集】【第六感】で周囲の警戒と地形把握に努めましょう。
何か危ないものが飛んでくることだって、ないとは言い切れないものね。


アイン・スノウホワイト
【POW】『銀葉』で参加
アドリブ歓迎。今回の一章では基本アインの脚は動かないので味方の補助が入ります

空中散歩ですか、中々楽しそうですね。
私としても動かない脚で川に落ちると危ないので助かります(イガル様の横で同じように見ながら)
あ、すみませんイガル様。助かります(手を借りて)

良い眺めですね…(座りながらも器用にバランスを取っているのか何処にも捕まらず景色を見ている)

あ、何か飛んでくるのが見えたらお任せくださいね(にっこりスマイルを浮かべながらいつの間にかSWT-03SRを握っている)


雨音・玲
【SPD】『銀葉』で参加
春先のこの身を切るみたいに冷たい急流を筏で下るってか
ありえないよな…

「川」が駄目なら「空」からだな
俺一人なら変身して飛んで行くんだけど
今回は仲間と一緒だから一工夫

筏をバラして椅子の部分を、太いツタを伐採してロープ代わりに
簡単なブランコを作成
強度的はこんな感じで十分

「群れなす黒影」で呼び出した烏の大群に協力を依頼
ブランコを持ち上げながら渓谷に沿って運んで貰い
しばらく空中散歩を楽しみます。

さぁコレで準備OK-
「八咫」先導頼む
あはは、こいつ等みんな優秀だから大丈夫だよ。
春先の花が咲く渓谷を眺めつつ
しばらく空の旅をお楽しみ下さいってね。
さぁ行こうか♪
テイクオフ♪



 冷たい風を頬で感じながら、雨音・玲(路地裏のカラス・f16697)は手にしたイカダを河原に置いた。
「この急流を筏で下るってか」
 日差しは暖かくなってきた今日この頃とはいえ、気温はまだ低く水も冷たい。
「ありえないよな……」
 それに、今回は一人ではない。無茶な冒険をして大切な仲間を危険に晒してしまうわけにはいかないのだ。
「この川を下れなんて、難しいことを言うものね……」
 仲間――ナァト・イガル(さまよえる小夜啼鳥・f26029)もまた、激流を眺め溜息をついた。
「この脚で川に落ちてしまったらと思うと……心配ですね」
 ナァトに支えられ並び立つアイン・スノウホワイト(世界を壊す者。世界を救う者。世界を売る者・f26034)の表情にも、ほんの僅かに穏やかでない影が差している。
「……よし、『空』から行くか! ちょっと待っててくれ!」
 二人の不安を吹き飛ばすように声を上げると、玲は周辺の森へと駆けていった。
「えっ、空から?」
「一体、何をなさるのでしょうか……?」

「強度的にはこんな感じで十分かな」
 玲が思いついたアイデア。
 それは、3人で空を行くための空中ブランコだ。
 イカダの木材で椅子を作り丈夫なツタをロープ代わりにしたそれは、即興ではあるが安全性をしっかりと考えた頑丈そうなものであった。
「あとはこれを……おーい、悪りぃけどちょっと運んでくれー」
 呼び寄せた烏の大群に合図を出せば、ブランコがふわりと持ち上がった。
「人まで、運べてしまうの? 大丈夫? すごいわね……」
 驚いた様子で、ナァトが恐る恐るブランコに乗り込む。
 危なくないことを確認すると、アインに手を貸し隣に座らせた。
「あ、すみませんイガル様。助かります」
 ナァトの手を借りブランコに腰掛けたアインが、穏やかな笑みを浮かべる。
「空中散歩、中々楽しそうですね」
「八咫、先導は頼む! さぁ、テイクオフ♪」
 玲の合図と共に、三人の空の旅が始まった。

「なんて景色! ふふ、楽しいわね!」
 新芽と花に彩られた川辺を見下ろし、ナァトが楽しそうに歓声を上げた。
 こうやって空を飛ぶのは、彼女にとって初めての経験。
 変形させた手先をツタのロープにしっかり絡ませながら、ナァトはスリルと景色を楽しんでいた。
「あはは、そんなにしがみつかなくても大丈夫だよ」
 ナァトを安心させるように、玲が明るく笑う。
 仲間と往く空は、ひとりで見るときとはまったく違う色を見せていて。
 つい、笑顔が零れてしまうのだった。
「良い眺めですね……」
 景色を見下ろし、アインが頬を綻ばせた。
 どこにも捕まらず座る様子は少し危なっかしくも見えるが、普段から大型の強化外骨格でバランス感覚を鍛えている彼女である。
 体幹で器用に重心をとり、余裕の表情で空の旅を楽しんでいるのだった。

「さて、と……楽しむだけではダメね。この先には魔物がいるのだから」
 渓谷が見え始めた頃。
 ナァトは、進行方向へ目を凝らした。
 敵はドラゴンと聞いている。こちらに気付いた敵が飛行して向かってくる可能性も、ないとは言い切れないのだから。
「今のところは、敵影は見えないわね」
 警戒するナァトの隣で、じゃきんと音がした。
「何か飛んでくるのが見えたらお任せくださいね」
 見れば、アインがいつの間にかその手に愛用の対物ライフルを握っていた。
 一体どこから出したのだろうか……。
 ともあれ、この三人が力を合わせれば、どんな敵が待ち受けていてもきっと大丈夫。
 頼もしい彼らを乗せたブランコは、渓谷へとまっすぐ飛んでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「川を降る、特に問題無いですね」

【POW】

●激流降り
「安全性を鑑みるとコイツの出番でしょう」
『ホバー戦車』水上を蹂躙する巨体。後は【操縦】者の技術(【メカニック】)次第。
「GEAR:WOLFPACK。狼よ、仕事の時間です」UCを発動し行軍速度を上げた状態で川に突撃します。

邪魔な岩があれば主砲で破壊し、邪魔な流木があれば機銃でなぎ払います。
「目標殲滅、異常無し。オールグリーン」

多少の障害物はホバー戦車の装甲任せで耐え(【武器受け】)川の流れに沿って目的地を目指します(【地形の利用】)。

「現場に辿り着くまでにこちらも準備を整えますか」
暇があれば武器の整備等を行いましょう。


アーサー・ツヴァイク(サポート)
※何でも歓迎!

『貴様らの悪事は、お天道様はもちろん…何より俺が許さねぇ!』

俺はアーサー、改造人間だ。
普段は寝てばっかりだが…事件が起きたら即覚醒! 悪い奴らを太陽の向こう側までぶっ飛ばす正義のヒーロー【ドーンブレイカー】になって大暴れ、だぜ!
苦手な事は頭を使う事、得意な事はオブリビオンをぶっ飛ばす事だ!

NG行為はないつもりだが…ヒーローらしい動きの方がやりやすいな。まあ、策を弄する頭が無いから問題もないけどな!

冒険だと敵をぶっ飛ばしてどうのこうのって場面が少なそうだが…まあ何とかなるだろ!(無計画)

んじゃ、宜しく頼むぜ!!



 川はごうごうと音を立て、渓谷まで勢いよく流れている。
 まずはここを安全に切り抜けなければ、この先に待ち受ける魔物を倒すことは難しいだろう。
「安全性を鑑みるとコイツの出番でしょう」
 そこでクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)が用意したのは、水上戦仕様のホバー戦車。
 地上と同様の安定感とまではいかないものの、これならば難なく激流を渡れるはずだ。
「なるほど、こりゃいいや!」
 戦車に同乗したアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)が、ワクワクしたような様子で声を上げた。
 まるで戦隊ものにでも出てきそうな凝ったギミックのついた戦車というだけで、彼のヒーロー心にも火がつくというものだ。
「GEAR:WOLFPACK。狼よ、仕事の時間です」
 川面に着水すると、クネウスは短く起動コードを詠唱。
 瞬間、戦車のエンジンが命を得たように唸り、激しい飛沫と共に鋼の巨体は川下めがけて走り始めた。
「よし。特に問題無いですね」
「いっけぇぇぇぇ!!」
 二人の行軍は、順調なスタートを切ったのだった。

 だが、すんなりと進行できる安全なルートなどありえないのが自然というもの。
 全速力で水上を駆け抜ける戦車の前にも、障害物となる大きな岩が立ちはだかるのだが――。
「くらえぇぇっ!」
 太陽の力を込めたアーサーのビームが、行く手を阻む岩を粉々に打ち砕く。
 破片の舞い散る水面を、戦車はこともなげに踏み越えていった。
「……む。あちらの岩も障害物になりそうですね」
 遠くから視認できる岩や流木があれば、戦車の進行に先んじて主砲と機銃で排除。
「目標殲滅、異常無し。オールグリーン」
「この調子で、渓谷まで一直線だ!」
 大自然が作り上げた障害物など、もはや二人の敵ではない。
 竜の巣食う渓谷めがけ、戦車は道を切り拓くように往くのだった。

 川も下流に差し掛かり、わずかに流れも和らいだ頃。
「ん? クネウス、何やってんだ?」
「そろそろ戦闘準備をと思いまして」
 クネウスは持ち込んだ武器のひとつひとつを手に取り、コンディションを確かめていた。
 既に予知で聞かされた魔物の住処は目と鼻の先。いつでも戦闘モードに移行できるよう、準備を始めるタイミングだ。
「そうだな……よし! 俺も気合い入れておくぜ!」
 二人の戦士は、来る戦いに向け士気を高めながら川を下るのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『戯れる仔竜』

POW   :    じゃれつく
【爪 】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    未熟なブレス
自身に【環境に適応した「属性」 】をまとい、高速移動と【その属性を纏わせた速いブレス】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    可能性の竜
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちが渓谷へ辿り着くと、警戒するようにギャアギャアと鳴き声が辺りに響いた。
 よく見れば、周囲には人間の身の丈よりも小柄な竜が――ざっと30匹程度、といったところだろうか。
 一匹一匹はさほど強くなさそうだが、如何せん数が多い。
 ここは手分けして倒すよりほかになさそうだ。

 幸い、竜たちには空へ逃げるほどの飛翔能力はない様子。
 攻撃の手段は鋭い爪と――川を利用した水属性攻撃、といったところだろうか。
 防御や回避を疎かにせず堅実に戦えば、苦戦することはないだろう。
イネス・オルティス
仔竜の群れね、数はいるけど一匹一匹確実に倒していきましょう
【薄衣甲冑覚醒 弐】で高速移動しつつ離れている敵は衝撃波で攻撃
近くの敵は怪力を活かして直接攻撃
敵からの攻撃は武器受けをしたりオーラ防御と激痛耐性で耐えればいいわ
避けられるなら避ければいいけれど、味方をかばう必要がある場面もあるかもしれないし、
それなりに覚悟はきめておかないとね

アドリブ・絡み歓迎



 神の如きオーラを纏い、イネスは敵群をぐるりと見渡した。
「一匹一匹確実に倒していきましょう」
 敵は小柄な竜。中途半端に範囲攻撃を仕掛けても後衛に逃げられてしまって埒が明かないだろう。
 ならば一点集中で素早く確実に仕留めるのが、イネスの戦闘スタイルにも合っている。
 力強く地を蹴り、イネスは敵前へと駆けた。

「遅い!」
 イネスの槍が仔竜の頭蓋を打ち据え、一撃で地へと落とした。
 纏うオーラはイネスの移動スピードを戦女神の領域まで高め、振るう一撃もまたスピードを乗せた高威力の斬撃となっていた。
 持ち前のパワーを活かし、しかし決して力任せではない無駄のない攻撃であった。
「まず一匹ね。この調子で行くわ」
 構え直しながら槍先にオーラを集め、衝撃波として放ち出す。
 軌道の先にいた仔竜が、警戒する間もなく撃ち落とされた。
「距離を取ってもムダよ」
 だが仔竜もやられてばかりではいられない。
 呪文を唱えるように翼を羽ばたかせると、周囲に薄い霧が立ち込めた。
「何を……っ!?」
 瞬間、イネスの前に一匹の仔竜が現れていた。
 彼らもまた、水源素の力を借り高速で翔ぶことができるのだ。
「へぇ、少しはやるのね」
 大きく口を開け、仔竜はイネスめがけてブレスを放つ。
 水礫交じりのゼロ距離ブレスは、まともに食らえば見た目以上のダメージを受けていたことだろう。
 だが。
「甘い。所詮は仔竜ね」
 咄嗟に槍先でブレスの軌道をずらすと、イネスは敵の懐に飛び込むように身を屈める。
 反応する隙も与えぬ速度で槍を構え直すと、無防備な腹を貫いた。
「残りは……まぁいいわ。全て倒してしまえばいいんだから」
 考える間もなく、イネスは次の標的へと攻撃を仕掛けるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳶沢・成美
範囲攻撃は戦闘の華、この数が相手ならこれかな
それなりの数巻き込めるように”おびき寄せ”て【氷雪竜巻】で”範囲攻撃”
一撃で倒せるなんて思っちゃいませんおかわりをどうぞ、と”2回攻撃”
氷雪でかじかめば”マヒ攻撃”に……なるといいなあ

アドリブ・絡み・可



「この数が相手ならこれかな」
 古びた新書本を片手に、成美は敵群へ近付いていく。
 明らかに無防備そうなその足取りは罠そのもの……なのだが、生憎と仔竜にはそれを怪しむほどの頭はなく。
 獲物が自ら向かってきたのだとばかりに、喜び勇んで成美を取り囲んだのだった。
「よし、作戦通りだ。ここからが本番ですよ……っと」
 手にした新書本が魔術的なオーラを帯び、周囲の温度が急激に下がり始める。
 この書物こそが『陰陽師入門』。何の変哲もない古本に見せかけた、歴とした魔導書なのだ。
「舞え、氷の竜よ。アイストルネード!」
 なんちゃって、と照れ隠しに付け加えながら叫ぶと、周囲の冷気は氷の竜巻となって仔竜たちに襲い掛かった。
 ガラスの破片のように鋭く小さな無数の氷粒が仔竜たちの未熟な鱗を貫き、その肌を切り刻むように吹き付ける。
『ギャッ!!』
 身体の芯まで凍り付きそうな氷嵐の中、仔竜たちが反撃を試みるようにふらふらと爪を動かす。
 だが、その手が成美に届くことはなかった。
「おかわりどうぞ、っと」
 成美が言うと、氷の竜巻は再び激しさを増して仔竜たちに吹きつけた。
 ついに耐えきれなくなった様子で、仔竜たちは地面へバタバタと落ちていった。
 断末魔のように口から洩れた水属性のブレスが、ダイヤモンドダストのように凍り付き霧散した。
「結構たくさん巻き込めたなぁ」
 だがまだ仔竜は残っている様子。
 後は仲間に任せ、成美は後方で魔力の回復を待つことにしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ナァト・イガル
【WIZ・銀葉】

さて、楽しい旅路は終わり。
ここからはお仕事ね。気を引き締めてかかりましょう。

【歌唱・楽器演奏】でUCを発動。敵UCの封印と足止めを担うわ。
攻撃を雨音さんとアインさんにお任せしてしまうことになって、申し訳ないのだけれど……いえ、これも仲間がいるからこそできる役割分担よね。
それにしても、竜に聴かせる曲なんて、今まで考えたことがなかったわ。
【誘惑】が少しくらいは役に立つかしら?

歌いながらも【偵察・情報収集・第六感】での警戒は怠らず。
特にアインさんはあまり動けないのだから、そちらを注意しておきたいわ。
攻撃されそうになったら【ダンス】のつもりで動きを【見切る】わ。けっこう、得意なのよ?


アイン・スノウホワイト
【POW 銀葉】
【】内は技能になります。

あれが今回の的ですか。
竜と聞きましたが…あれでは蜥蜴ですね。
さくっと潰してしまいましょう(強化外骨格と武装を展開し銃口を全て相手に向けて)

SWT-12ESを使い防御シールドを展開しながら【指定UC】を発動し攻撃力と射程距離を強化。まず最初の攻撃でSWT-08MLによる24門のミサイル攻撃【爆撃】

雨音様に当たらないようにしながらイガル様のUCで動きを止めた敵をSWT-03SRを使い確実に仕留めにいきます【スナイパー】
自動モードでSWT-06Gが二門同時に動き自らの周りや味方の周囲の敵へ攻撃【制圧射撃、一斉発射】


雨音・玲
【POW・銀葉】
アレがターゲットか…
仔竜とはいえ竜、不用意に近づかないのが大前提かな?
しかし数が多い、うん、数には数だ…
(手を空に掲げ召喚の魔方陣を描き、炎を纏った烏の群れを召喚します)
さぁ翻弄させてもらうぜ!!

UC『焔ノ空』を発動
群れを3班に、仲間の護衛と攻撃班に分けます。

仲間に近づく仔龍に対して
護衛班には周囲を旋回しながら攻撃を仕掛けさせつつ

俺自身は常に周囲の状況を【情報収集】で確認しつつ
【野生の勘】で攻撃を余裕を持って避け
攻撃班の烏達には空から急降下で攻撃をさせ翻弄しながら
仔竜が体勢を崩した隙を突いて
【属性攻撃】で炎を宿した両拳の【咄嗟の一撃】で殴り倒します。

悪いけど逃がさねぇよ!!



「あれが今回の的ですか」
 少々拍子抜けした様子で、アインが呟いた。
 数が多いとはいえ、小さなその姿は竜というより蜥蜴のようであった。
 その見た目に油断してしまいそうになるが――よく見れば、その爪は鋭い輝きを放っている。
「仔竜とはいえ竜、不用意に近づかないのが大前提かな?」
 敵の様子を注意深く観察しながら、玲は手の中に魔力を溜めていた。
 できることなら、距離を詰めることなく一気に片付けてしまいたい。
 その意志を空の向こうに届けるように、玲は天高く掌を掲げた。
「ここからはお仕事ね。気を引き締めてかかりましょう」
 ナァトが弦をぽろりと奏でれば、戦いの幕が上がるのだった。

「さぁ翻弄させてもらうぜ!!」
 掌を掲げた玲のもとへ、炎を纏った烏の群れが現れた。
 数には数。向こうが大群でくるならば、こちらも大群を使うまでだ。
「護衛班は二人のところへ。攻撃班は……空から攻めろ!」
 烏の群れを3班に分け、攻防共に厚い布陣を形成。
 仲間へ爪を向ける仔竜たちは炎を帯びた烏の嘴で返り討ち。隙を見せた後衛の個体には頭上からの不意打ちで翻弄。
 烏たちの隊列は、無駄のない動きで仔竜の群れをじわじわと消耗させていくのだった。
「この勢いでいくぜ!」
 烏たちに指示を出し、確実に攻め立てる玲。
 仔竜たちも、玲が群れを指揮していることに気付いたようだ。
「わ……っとと」
 玲へ狙いを定めた仔竜たちが、鋭い爪で掴みかかろうとする。
 野生の勘頼りの回避も、一極集中で食らえば避ける余裕もなくなるだろう――。
 だが、その集中攻撃は清らかな弦の音と共に不意に止まったのだった。
「さぁ、此れより語りまするは──」
 ナァトが奏でる、美しき哀歌。
 その歌声を耳にした仔竜たちは、まるで戦意を失ったかのように空中で静止した。
(「それにしても、竜に聴かせる曲なんて、今まで考えたことがなかったわ」)
 言葉も通じぬ、心すら通わせられぬ魔物に聴かせる歌。何が相応しいのだろう。
 考えた末にナァトが紡ぐのは、彼女が初めて知った『うた』。
 まだ詞を知らぬ頃のナァトの心に響いた旋律ならば、もしかしたら魔物の心を震わせることができるかもしれない。
 彼女の読みは当たり、仔竜たちはナァトの奏でる音楽にうっとりと浸っているのだった。
(「どうやら上手くいったみたい。あとは……」)
 弦を奏で歌声を響かせながら、ナァトは川辺を見遣る。
 水音にかき消され歌声の効力が弱まるそちら側を、ナァトは注意深く警戒していた。
 だが――どうやら心配は必要ないようだ。
「それでは、さくっと潰してしまいましょう」
 大きな強化外骨格に防御シールドを纏わせながら、アインが敵群へ狙いを定める。
 既に一斉掃射の準備は整った。大群相手でも、決して後れを取ることはないだろう。
「SWT-08ML、発射です」
 脚部から放たれるミサイル、その総数24門。
 苛烈な爆撃をまともに受け、アインへ近付こうとした仔竜が撃ち落とされていった。
「次は……まぁ、隙だらけですね」
 余裕の笑みで、対物ライフルの照準を丁寧に合わせる。
 狙う先は、ナァトの歌に聞き惚れた個体。
 発射された徹甲弾は竜の鱗をこともなげに貫通し、一瞬で一匹仕留めてしまったのだった。
「あとは……あら、正気に戻してしまいましたか」
 ショックで戦意を取り戻した仔竜が、射線の元――アインへと矛先を向ける。
 水の源素を身に纏い、激流の竜巻を形成しようとする仔竜。
 だが。
「仲間に手出しするんじゃねぇ!」
 玲の拳が、炎の烏が、仔竜めがけて降り注ぐ。
 魔力の水すら干上がらせる轟炎は仔竜の身を灼き、跡形もなく消し去ってしまったのだった。
「あっ、逃げるわ!」
「悪いけど逃がさねぇよ!!」
「離れる前に撃ち落としてしまいましょう」
 ナァトの指し示す先に、背を向け逃げる一群がいた。
 玲の烏が、アインのガトリング砲がそれを追う。
 3人の連携プレーにより、仔竜はその個体数を大きく減らしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「集団戦ならば、それこそ戦車の出番ですね」

【POW】

●対抗
「そもそも近づかなければ……」
遠距離から攻撃します。
近づかれるようなら戦車の装甲(【武器受け】)で防御に挑みます。

●戦闘
「川を利用するならば川ごと破壊すれば良いと」(【地形の利用】)
ホバー戦車からは降りずそのまま【操縦】、主砲の角度を調整します。

「一番巻き込めるのはこの位置ですか……」
戦車の動力源を【リミッター解除】し、ユーベルコードを発動。

「CODE:GROUND ZERO。地形ごと一掃します!」
遠距離からの【砲撃】、大出力の荷電粒子砲の一撃で川(渓谷)を地形ごと破壊、熱量で水分を蒸発させる狙いです。



 主戦場からやや離れた位置に陣取り、クネウスは敵群の様子を注意深く観察していた。
「一番巻き込めるのはこの位置ですか……」
 他の猟兵の攻撃を受け個体数を減らした仔竜は、分断を恐れるように一箇所に集まっている。
 近付く敵を退けるには、最も理にかなった陣形なのだろうが――。
「残った敵は、これで全部のようですね」
 ホバー戦車からの狙撃を狙うクネウスにとって、敵が集合しているのはむしろ好都合。
 群れの中心に照準を合わせると、主砲にエネルギーを込めた。
「CODE:GROUND ZERO。『Sea of Corpses』との接続を確認」
 強いエネルギーを帯びた粒子が砲身へ収束し、目を灼かれるほどの光が銃口から漏れる。
 リミッターを解除し、『骸の海』から吸い上げたエネルギーを限界まで集約したのだ。
「地形ごと一掃します!」
 クネウスの声と共に、主砲が光を放ち出す。
 荷電粒子を亜光速まで加速させたビームは敵群へとまっすぐ伸び、何匹かの不運な個体をあっさりと焼き払った。
 だが、クネウスの本当の狙いはその程度の成果ではない。
「川を利用するならば川ごと破壊すれば良いと」
 仔竜を貫通した荷電粒子砲は川面へと着弾し、水を蒸発させながら底面を抉っていく。
 眩い粒子の光が消えたとき、そこには乾いたクレーターと巻き込まれた仔竜の残骸が残っていた。
 だが――まだ、二匹の仔竜がそこに浮かんでいた。
「……小さくても、竜は竜ということですか」
 咄嗟に避けたのか、それともビームを耐えたのか。
 残った仔竜たちは反撃の機会とばかりに戦車へ急接近。
 鋭い爪をむき出しにして、装甲を力任せに激しく殴りつけた。
「なるほど。思っていたよりは威力はあるようですが」
 わずかな衝撃を感じながらも、クネウスは冷静に副砲を操作する。
「その程度で、この戦車は壊せませんよ」
 近距離からの銃撃が仔竜を狙い、その身体に弾雨を降らせる。
 仔竜の身体が千切れ飛び、辺りにはしばしの静寂が訪れた。
「――殲滅完了ですね」
 仔竜の鳴き声は、もう聞こえない。
 すべて倒したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『双頭鎧竜アルマドラゴ』

POW   :    ハイパービーム
【二つの頭から破壊光線】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    サーチ&バイト
【片方の頭が死角や隙をカバーすること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【もう片方の頭による噛み付き】で攻撃する。
WIZ   :    テラーロアリング
【空気が張り裂けそうな程の大きな咆哮】を披露した指定の全対象に【恐怖におののき耳を塞ぎたくなる】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠モニカ・アルベルティです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 仔竜を殲滅した猟兵たちの頭上に、突如として黒い影が現れる。
 見上げた猟兵たちが見たものは。

 巨大な体躯、巨大な翼。
 激しい咆哮をサラウンドで響かせる、二つの首。
 ――間違いない。これが予知で見たという巨竜だろう。

●マスターより
 第二章までの皆さんの活躍により、以下の通りの有利な状況で戦闘を行えます。
 1:地形が平坦な平地になりました。川はダムのように手前でせき止められています。
 2:仔竜をすべて撃破したので、ボス以外の邪魔が入ることはありません。
鳶沢・成美
双頭の竜か、眺めている分には格好いいですが、戦うの面倒だなあ
〔元気ガンガンドリンク〕で回復して、とりあえず止まっといてもらいましょう
”目立たない”角度から”全力魔法”の【風神旋風縛】で敵を風で縛り上げ動きを止める
まあダメージ与えるのは他の人に任せましょう
”呪詛耐性””狂気耐性”持っていれば竜の咆哮くらいどうにかなるでしょう
アドリブ・絡み・可 ””内技能


イネス・オルティス
さあいよいよ竜殺しね、気合い入れていきましょう
ダッシュで突進し間合いを詰め
野生の勘で弱い場所を感知して【巨獣撃】で鎧砕き攻撃
敵の攻撃はオーラ防御と激痛耐性で耐えたり武器受けでいなしたりする

:真の姿:
〔一族伝統の鎧〕が黄金に輝き、全身にきらきら光るなんか強そうなオーラを纏っている
アドリブ・絡み歓迎



双頭の竜か……」
 ドリンク剤をぐいっと飲み干し、鳶沢・成美(f03142)は空中に陣取る竜を見上げた。
「戦うの面倒だなぁ」
 ただ眺めていれば良い立場ならば、銀の鱗を輝かせ翼を広げるその姿の格好良さを無邪気に喜ぶこともできただろう。
 だが、今の成美はこの怪物と戦うためにここにいるのだ。
 双頭の連携による広範囲攻撃に警戒しながら、攻め手も緩めてはならない、とは。
 なかなかに考えることの多い、面倒な敵である。
「やるっきゃないわよ。気合い入れていきましょう」
 言うが早いか、イネス・オルティス(f06902)は竜の真下まで一気に駆ける。
「ちょ、ちょっと!? ……よし、僕も覚悟決めるかぁ」
 イネスを援護すべく、成美も竜との距離を詰めるのだった。

「先手必勝!」
 勇ましく叫びながら、イネスは竜へ飛び掛かる。
 一族伝統のビキニアーマーは黄金に輝き、全身を覆う光は覇者のオーラそのもの。
 全力で助走をつけ、イネスは竜の鱗の薄い部分――喉元に狙いを定めた。
『――!』
 イネスの猛攻を迎え撃つように、双頭のひとつが光線を吐き出す。
 圧倒的な破壊の奔流が地面を抉り、堰き止められた川すら干上がらせる勢いで辺りを焼き払った。
「くっ……なんて、すごい熱量」
 咄嗟に自身を覆うオーラの厚みを増し、イネスは破壊光線の圧力に耐えていた。
 この一発はなんとか耐えることができた。
 だが、二発目を耐えきれるかどうかは――気力と運次第、だろうか。
「正直、もう食らいたくないわね……」
「なるほど……じゃあこうすれば、抑え込めるかな」
 岩陰から、成美の声がした。
 次の瞬間一陣の風が戦場を駆け抜け、二つの首を縛り上げるように旋風が渦巻いた。
「風の神様、もうちょっとだけ力を貸してください」
 成美が力を込めると、竜の首が不自然にぐっと上へ向けられる。
 風の魔力で抑え込み、破壊光線を封じたのだ。
「ふぅ……これで一番やばいやつは封じられた、かな」
 肩で息をしながら、成美は竜の様子を見る。
 苦しそうにもがく二つの頭が、大きく口を開いた。
『ァァァアアアァァァ!!』
 空気が張り裂けそうなほどの、激しい咆哮。
 並大抵の者ならば、恐怖に慄き逃げ出してしまうほどのものだろう。
 だが、この二人は決して恐怖に屈したりはしなかった。
「生憎、その手の脅しには屈しない性質なんですよね僕」
 表情ひとつ変えずに、成美はつむじ風で竜の首をひねり上げる。
「大声が怖くて戦士が務まるかっての」
 イネスもまた、平然とした様子で仕掛ける機会を伺っている。
「……今です! なるべく短期決戦でお願いします!」
「もちろん!」
 成美の合図を受け、イネスが竜へと駆ける。
 巨獣のオーラを槍にのせ、目指すは胴体の真下。
「くらいなさいっ!」
 獣が喰らいつくが如く、イネスは竜の喉元に槍で斬り込んだ。
 足下の地面が抉れるほどに大地を踏みしめ、槍を握る手に力を込める。
「これが、獣の一撃よ!」
 ぴし、と音を立て、竜の鱗が砕ける音がする。
 喉元を斬られた竜は、血を流しながら上空へ退避したのだった。
「あぁ、奴が射程外に……」
 膝をつきながら、成美が悔しそうにこぼす。
「確かな傷は負わせられたわ。あとは後続に任せましょう」
 イネスと成美が残したダメージは、確実に竜の体力を削ぐ致命傷であった。
 ここから畳みかければ、勝機はきっとある。
 仲間を信じ、二人は一旦安全地帯へと退くのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナァト・イガル
【WIZ・銀葉】アドリブ歓迎

あらあら、本当に大きいわね!
(ああいう生き物って、身体はどちらの意思で動くのかしら?と内心に首を傾げる)

「巴さん、よろしくね」
バディペットの巴さん(白い鴉)を雨音さんに貸し出して、
私の方では【祈り・多重詠唱・破魔】を込めてUC『聖者の審判』を発動。
光の鳥の群れを召喚するわ。
この子たちの近くにいれば、敵意を持ったUCからは身を守れるはず。
敵意がなければ邪魔にはならないから、仲間の元にも常に飛び回らせておくわね。

そうね、狙うなら──大きな的としてはやはり翼かしら。
ドラゴンだって、落としてしまえばただの蜥蜴よ。ね、アインさん?


雨音・玲
【銀葉】

空中からのブレス攻撃が可能な限り
整地されて戦いやすくなったとはいえ分が悪い

制空権の奪取から始めるとするか―…

【太陽の神鳥】を
仲間のバディーペットも込々で「八咫」「巴さん」「クロちゃん」3羽を対象に使用
燃える神鳥の姿に変わった「八咫」の背に乗り
2羽を引き連れて空に舞い上がります

目的はドラゴンの認識をこちらの空側に誘導
各頭を3本足の急降下による蹴りで、口を開けないようにしてブレスを妨害
またこうすることで、地上からの攻撃を狙いやすくします
俺は俺で、3羽に指示を出しつつ
ドラゴンの背に飛び乗り、ダメ元で全力の属性攻撃を込めた拳で思いっきり
地面に向けて殴ってみようかと思います


アイン・スノウホワイト
【銀葉】アドリブ可

これはまた大きな蜥蜴です…
取り敢えず威嚇射撃として此方に気を逸らすようにしてみますのでお二人はご自由に戦ってください。
クロちゃんも行ってらっしゃい。怪我しないようにね(小さなカラスの頭を撫でて)

【指定UC】を使用してSWT-06Gを二門巨大化。自らの分を含めた合計四門によるガトリングの射撃を空中に展開。あくまでも気を逸らす為なので点ではなく面での攻撃【制圧射撃、援護射撃、一斉発射、乱れ撃ち】
雨音様が飛び上がり竜に近づいた段階で攻撃を一旦停止してSWT-20RGを展開、UCのも合わせた二門による限界までチャージした攻撃で竜の翼を攻撃【スナイパー、力溜め、限界突破】



「あらあら、本当に大きいわね!」
 白鴉の『巴さん』を肩に止まらせ、ナァトが驚きの声を上げる。
 巨竜だとは聞いていたけれど、目にしてみれば思っていた以上のスケール感。
 けれど不思議と恐怖心が湧かないのは、頼もしい仲間といるからだろうか。
 身体はどちらの意思で動いているのかしら? などと呑気なことを考える余裕すらあるほどだ。
「これはまた大きな蜥蜴です……」
 見上げるアインの表情にも、恐れの色はなく。
 あくまで冷静に頭の中で作戦をシミュレートしながら、お供のカラス『クロちゃん』の撫でた。
「行ってらっしゃい。怪我しないようにね」
 アインの言葉を理解したように小さく「カァ」と鳴き、クロちゃんは空高く飛んでいく。
「巴さんも、よろしくね」
 巴さんとクロちゃん。白鴉と黒鴉が仲良く持ち場につけば、巨竜討伐作戦の始まりだ。

「あなたの敵はこちらですよ?」
 穏やかな表情は崩さないまま、アインはガトリングのトリガーを引いた。
 二門の砲身が火を噴き、ぱらぱらと細かい弾が竜の鱗を叩く。
 と同時に、その数倍はあろうかという弾丸が、竜へと襲い掛かった。
 これぞ武器商人・アインが誇る戦闘用マニピュレータ-・NIX-18GM。
 3メートルはあろうかという巨大な機械の手が、その手に見合うまでに巨大化したガトリングの雨霰を竜めがけ浴びせかけたのだった。
「ここは私が引き付けますので」
 柔らかな笑みを浮かべながらも、射撃の手は止めず。
「お二人は、ご自由に戦ってください」
 言いながら、四門のガトリングによる弾幕を張り続ける。
 とめどなく続く乱れ撃ちを無視できなくなった様子で、遂に竜が高度を下げアインとの距離を詰めようとしたのだが――。
「その隙、貰い受ける!」
 地上へ近付いた竜の眼前に、突如として炎の巨鳥が飛来した。
「二羽ともついて来てるな。よし、このまま空を抑え込もう」
 燃え盛る神鳥の姿に変身した『八咫』の背に乗った玲が、同じく神鳥の姿となった『巴さん』『クロちゃん』と共に竜へ接敵したのだ。
「そっちの頭を押さえるんだ!」
 二羽に合図を出しながら、自分も八咫を急降下させ双頭の片方を蹴り飛ばさせる。
 掴みかかるように頭を狙った三本脚は両の頭をがっちりと押さえ込むように爪を立て、ブレスを吐く隙を与えない。
「巴さんは上に回り込んで。クロちゃんはそのまま押さえ続けてくれ」
 制空権は完全に玲率いる神鳥部隊のものであった。
『ォォオオオォォ!!』
 地上と上空。挟み撃ちにされた竜が、せめてもの抵抗とばかりに咆哮を上げる。
 だが、その恐るべき声は、まるで響かずに鳴り止んだのだった。
「鳥よ、私たちをお守りなさい」
 ナァトの祈りと共に、光の鳥が群れをなして飛び立つ。
 飛んでいく先は、仲間達の周り。
 破魔の力を持った鳥たちは竜の咆哮を打ち消し、精神を汚染する魔力すら浄化してしまうのだ。
「この子たちの近くにいれば、ブレスからも身を守れるはずよ」
 鳥と仲間たちの様子を見守りながら、ナァトは竜の弱点を探る。
「大きな的としてはやはり翼かしら」
 空という選択肢を奪ってしまえば、その後の戦いも楽になるだろう。
「ドラゴンだって、落としてしまえばただの蜥蜴よ。ね、アインさん?」
 攻撃を促すように、ナァトはアインへ言葉をかける。
「ええ。名案です」
 既にアインは大型の超電磁砲にエネルギーを限界までチャージしていた。
 マニピュレータが握る巨大な超電磁砲も合わせれば、片翼など瞬時に吹き飛ばせるだろう。
「アインが下からいくなら、俺は上から殴る!」
 八咫の背から飛び移り、玲は竜の背に飛び乗った。
 拳に炎をみなぎらせ、地面めがけて思いきり竜の翼を叩く。
 と同時、アインの超電磁砲が地上から竜の翼を狙い撃った。
『――!』
 玲が殴ったのは左の翼。
 アインが撃ったのは右の翼。
 きりもみ回転をしながら、竜は地面へ墜落したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎
「整地完了……」

【WIZ】

●準備
戦車から降りず戦います。
地形が平坦になった以上、戦いやすいというもの(【地形の利用】)。

戦闘開始直後、戦車にUCを発動。
「GEAR:DEUS EX MACHINA。機械仕掛けの神話は今此処に顕現する」

●WIZ UC対抗
「音響攻撃ですか、ならば……」
戦車の外部集音機能を切り(【メカニック】)、後はAIの自動【操縦】に任せます。

●戦闘
UCで戦車に重力制御ユニットとブースターが付きました。
なので、無理矢理空を飛んで装甲をブチ当てゼロ距離で機銃を当てながら地面に突き落とします(【リミッター解除&武器受け&空中戦&零距離射撃】)。
「これが質量攻撃です」



「整地完了。このまま接敵します」
 落下する竜との距離を詰めるように、クネウスの戦車が地を駆ける。
 平坦な地形は戦車の得意分野。
 地の利を最大限に活かし、クネウスは竜めがけ一直線に戦車を走らせた。
「GEAR:DEUS EX MACHINA。機械仕掛けの神話は今此処に顕現する」
 詠唱とともに、戦車の速力はさらにアップ。
 地面に轍を刻みながら力強く疾る鋼鉄の機体が、激しくジェット音を上げ――その勢いのままに、宙へと駆け出した。
「出力、重力制御、オールグリーン」
 重力制御ユニットを搭載した戦車は、高度を下げることなくまっすぐに竜へと近付いていく。
 一方の竜は地面すれすれで踏み止まると、再び上空へ逃げようとするように翼を広げた。
 が、遅い。
 そうしているうちに、既に戦車は射程の内に竜の姿を捉えていたのだ。
「逃がしませんよ」
『ガァァァァァッ!!』
 竜の咆哮が響く。
 大地をも震わすその声は勝ち誇る王者のそれではなく、言うなればヒトという脅威を払う為の悲鳴。
「音響攻撃ですか、ならば……」
 だがその悪足掻きは、もはや戦車という叡智には通じず。
 クネウスは咄嗟に戦車の外部集音機能を切ると、戦車の操縦をAIに任せ攻撃準備に入ったのだった。
「リミッター解除。全力で、撃ち落とします」
 竜の喉元に機銃を突き付け、最高出力の一斉掃射を叩き込む。
 その弾丸は鱗を貫き、撃ち抜かれた頭は生命を失ったようにだらりと垂れ下がった。
 息絶えた片割れの仇とばかりに、もう一方の頭が戦車に噛みつくように近付く。
「やはり、どちらも潰す必要があるのですね」
 大きく開いた竜の口に、クネウスは敢えて戦車を突っ込ませる。
 怯んだ隙にトリガーを操作すると、無防備な喉の奥に向けて機銃の残弾を一気に撃ち放った。
 二つの脳を喪った巨体が、堰き止められた川へと落下する。
 ダムが決壊するように川は再び流れ始め――双頭の巨竜は、完全に沈黙したのだった。

●その後。
 辿り着いた冒険者たちは既に倒された後の竜の遺骸に驚きつつも、ちゃっかり依頼主から報酬は受け取ったという。
 なんという漁夫の利……とはいえ、結果的に竜は倒されたのだから、依頼主からすればそれで良いのだろう。
 猟兵たちへの報酬は別口で用意されているので、そこはご安心を。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月17日


挿絵イラスト