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在ら去るものども、トウチョと啼くか

#UDCアース

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●チベット高原深部
 緑の絨毯が咲いていた。巨体が蠢いて地が鳴って、響いたところで邪が起き上がる。這い寄る混迷の根源が、病と称される悪意を持って『旧き神』を守護していた。囲いに囲ったその下に、改変者どもが跳ねている。愈々だ。遂に『旧き神』が完全に復活する――その暁には愚かなUDC組織の連中も崩壊するだろう。死にたくない。死にたくないから、生きる為に『何だって』改める。要らないものは消去して必要なものを育むのだ。ああ。ああ。此れが不治の病ならば、我々は悦んで患って魅せる。

●グリモアベース
「貴様等、南極の調査で『解った』事が在る。此度はそれを阻止する依頼だ。困難な『道則』に為る故、相応の準備と覚悟を抱いておけ。クカカッ――」
 ロバート・ブレイズは常以上の笑みで猟兵を迎えた。その手には地図のような紙束。彼が指差したのは『チベット高原』周辺か。
「此処だ。アラオザルと呼ばれる場所に『完全なる邪神』が封印されている洞窟が在る。其処に突撃し『完全復活』する前に封印を剥ぎ、悉くを滅ぼすのだ――さて。先ずはその『道則』だが、山を登る。その際『UDC眷属』から襲われる可能性が高い。奴等をぶちのめしながら歩み、洞窟まで突き進むのだ。貴様等ならば容易いだろうよ。次は『守護者』との衝突か。洞窟には封印を守る邪神(もの)も存在する。これを片付けて漸くだ。おそらくだが『邪神の影響で緑豊か』だろう。見つけるのが楽で好い! 最後に【山を登りながら邪魔な眷属を蹴散らす】【封印を守る守護者を倒す】【洞窟内部の封印を解き、不完全復活した『文字通り巨大な』邪神を滅ぼす】だ。宜しく頼む」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 山脈は山脈でも『潜伏するもの』の方ですよ。

 注意。
 第三章の邪神は『通常の数倍の大きさ』で『攻撃力と防御力が上昇』しています。普通の邪神よりも難易度は高いでしょう。

 宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『『レベル3現実改変能力者』王華崎・うさぎ』

POW   :    私は死なない、死にたくない!
自身が【命の危機】を感じると、レベル×1体の【王華崎・うさぎ】が召喚される。王華崎・うさぎは命の危機を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    全部、ぜぇーんぶ! 私の好きにしちゃうもんね!
【現実改変による、物体の滅茶苦茶な形状操作】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    消えろ消えろ、消えろッ!
対象のユーベルコードに対し【悪態と否定の言葉】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 普通の人間が登ったならば、何も無くても困難だろう。其処に蔓延る生命への執着は、遍く認識を狂わせる。其処から先は崖だよ。ああ。違った。土砂が崩れて大惨事だ。神の復活を邪魔する愚物は『うさぎ』に蹴られて死んで終え――好きに扱い。好きに改め。好きに生きるのが自由なのだ。【終了】処分なんてもう嫌だ。どれが私で私が何か、解らなくても『完全』ならば……歪んだ山脈が都市の貌(カタチ)を証明する。それも『うさぎ』の現実改変だろうか。

 何で在れ、この人間どもを突破しなければならない。
真棚井・にゃんきち
大きな邪神どの……ちょっぴりこわいかも。にゃお。
でもでも、にゃんきちもねこですゆえ? ネコチャンに怖いものとかにゃいのにゃ。
むしろネコチャンを畏れよ称えよ、みたいにゃ?

眷属どのはいっぱいいるのにゃよね。
だったらUC「かむかむ」でがぶがぶなのにゃ。
噛み心地がいいともっと噛めちゃうにゃ。
片っ端からかむかむがぶがぶ……
にゃお。

ネコチャンの牙は鋭いのにゃ。
どーしてか知ってる? お肉も好きだからにゃん。
でも人肉はのーせんきゅーにゃ。
にゃんきち、ぐるめなので。



 それは猫です。猫だと思われます。賢い動物の類なので、擬態した黒粘液っぽいけれど猫です。真棚井・にゃんきち(名前は「まだない」・f25144)はにゃんごろ鳴きながら山脈を歩む。此れが人間ならば一歩一歩に苦労するだろう。しかし「まだない」は猫だ。猫ならば険しい道も平坦に等しい。寧ろ「まだない」は猫です故、怖いものはない。畏れよ、ネコと和解するのだ――ネコチャンを称えよ。みたいにゃ? おや。向こうに美味しそうなお魚がいっぱいにゃ。山脈なのに? 理解した。此処は山脈に見せ掛けた湖なのだ。おや。あっちにはたくさんのマタタビごろにゃん。駆けて転げてうにゃうにゃ……にゃ? 酔わない。酔えない。視界が定まっていて、足取りはネコだ。くすくす。くすくす……此れは『改変』能力の一部なのだろう。崖淵寸前で正気に戻った。あぶにゃい。眷属どのはいっぱいいるのにゃよね……囲まれたようだ。
 その柔らかそうな太股をかむかむ。ネコチャンの牙は想像以上に鋭くて、喰い込んだ肉が悲鳴を上げる。続いて飛び付いた個体のお尻をかむかむ。更に眷属の腹に突っ込んでかむかむかむかむ……片っ端から、にゃお。泣きそうな顔で来ないでと叫ぶ眷属――地面にくるっと降りた「まだない」。如何やらお肉も好きらしい。でも食事には気を遣う。葱も人肉も要らない(のーせんきゅー)だ。にゃんきちはぐるめ。食後の運動も忘れない。もっふもふを維持するのだ。にゃお。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
出来る事をこなしていくことで見えてくるモノがある。
今回の案件は地道な積み重ねの結果だ。
封印された『完全なる邪神』。
いつもの事ながら、冗談じゃない。そんなものは滅ぼしてやる。

チベット高原で登山?【氷結耐性】の装備品を準備しないとね。

フック付きワイヤーを駆使して【地形の利用】をしながら【ロープワーク・クライミング】で登山開始。

【第六感】で眷属と遭遇する前に『光学迷彩・透明』発動。
姿が透明になるだけ、熱や音まで消してくれないし足跡だって残ったまま。
相手が戦闘のプロだったら使えなかった。でも、眷属は厄介な能力者だけど戦闘や野外活動のプロじゃない。
こちらの存在に気づく前に「静かに処分」していくよ。



 人間は積み重ねこそが大前提だ。一歩一歩を踏みしめて、出来る事をこなして進む。偶に退ける事も有るが、存在故に仕方がない。其処から外れて『縋り尽くした』負の連鎖が、邪神の創造とも想像出来る。地道がすっ飛ばされる現実。ああ。改変されるなんて冗談じゃない――青葉・まどか(玄鳥・f06729)の想いが腐る事は無く、邪神は悉く『滅ぼす』べき過去(オブリビオン)だ。兎角。登山の準備の再確認だ。氷結への耐性を詰め込んで、フック付きワイヤーの強度を確かめる。ぎぃ、ぎぃ……身体を支える程度ならば問題ない。猟兵は死ぬ可能性を有するのだ。石橋を叩いて登れ――地形を意識して手を伸ばす。地に足を、憑かれる前に次の岩場だ。遭う事だけは避けねばならない。この『作戦』は透ける故に発揮されるのだ――姿が消える。
 相手が歴戦の猟兵や邪神ならば話は別だった。しかし『聴いていた』眷属は元々『一般人』に等しい。熱、音、足跡は消せないが、注意して歩めば背後も取れる――油断し切っていた。大敵に殺されたのだ。短剣が眷属(ただの能力者)の急所を抉り貫く……絶望すらも赦されなかった。生きる希望にも祈れなかった。命の危機すらも感じ取れなかった。別個体が発生する事もなく【終了】――静かな処分だった。

 完全とは進化を知らない、ある種の停滞だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒影・兵庫
南極も寒かったですが
ここは寒いうえに息苦しいですね
せんせー
(頭の中の教導虫に話しかけると「そうね。だから無駄話で余計に酸素を消費しちゃだめよ?」と窘められた)
う、ごめんなさい...
...!
(『第六感』で敵の存在を感知しUCを発動後、小声で指示を出す)
支援兵さん、皆さんの舞と鱗粉で敵を見惚れさせておいてください
俺は敵の死角に回って{皇糸虫」を『念動力』で敵の首にかけて絞め殺す
もしくは敵の口を手でふさいで{蜂皇の牙}で首を掻っ切って静かに一体ずつ
倒してきます...
今回の依頼は必ず解決させなくてはいけません
邪神なんて空想の中だけに存在したらいいんです



 冷える所以は空気が薄い所為だ。体内にある種『二人分』の養分が不可欠な黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)は息を弾ませる。南極も寒かったですが。ここはそのうえに息苦しいですね。言葉を投げた先は自らの脳髄。其処でうねるのは教導虫(せんせー)。答え。応えは至極当然のものだった。「そうね。だから無駄話で余計な酸素を消費しちゃだめよ?」怒られた。と。説くよりは窘められた。素直にごめんなさいと囁いて、険しい道則を見定め――虫の知らせと思考すべきか。第六感に触れた『奇妙』。如何やら此処等一帯に眷属どもが在るようだ。経験を積み重ねた猟兵には『人型』という事も解せるだろう。小声で支援兵(蝶々)に指示を出す。
 うさぎ達は交代で見張りを成していた。もはや真実(オリジナル)が存在しないに等しい故に『その意識』は統一されて……それが此度は仇と成る。ふわりと紛れ込んだ一匹の蝶。可愛らしさに見惚れた一個体が皆を呼んだ。可愛いね。きれいだね。こんなにも『生きている』感じ、久しぶり……ふわふわと別個体が場を離れた。不規則に飛んでいる鱗粉を吸い込み――不意の苦しみ。咽喉に喰い込む糸。
 どさり……静かに横たわる事は無い。違う個体が不可思議に思い、迫る――口を塞がれた。何者だ。完全なる邪神を殺しに来たのか。なまぬるい液体があふれ、気が退いて逝く……ああ。死にたくない。死にたくな……。

 今回の依頼は必ず解決しなければいけません。処理した人型を岩陰に隠す。可能な限り殺して歩み、洞窟を暴くのだ。そう。邪神なんて空想の中だけに存在したらいいんです――水泡の如く。

成功 🔵​🔵​🔴​

虻須・志郎
成程、先生の言う通りならアイツか……だとしたら大分厄介な相手だな

その前に、また、お前達かよ!
寒中水泳したきゃ勝手にやれ!
山で泳いで海を登るか、ア?
挑発しながら催眠時計で奴らを惑わす
現実改変大いに結構、出鱈目なつもりでそうじゃない事をさせればいい
お前が生み出すのは焼肉のタレだ
そして火を起こすのは俺達……機神覚醒、全身の出力を上げて生成した導火線をロープワークで奴らに巻きつける
そしてドカンだ。この罠で破壊してやるよ、何度でも!
お前達はここから消えて居なくなるんだ、そのまま食われてな
捨て身で殴って魂と肉体を、火加減も味もいい具合だろうか

さ、どんどん回してくぜ
止まったらヤバイだろうからな



 はっくしょ……こんなにも世界は『暑かった』か。熱量(エネルギー)の在り方が歪んでいき、虻須・志郎(第四の蜘蛛・f00103)は脳髄(しこう)が暴走する感覚に囚われる。向こう側に視得たのは確か崖だった。如何して現は雪の塊と認識出来る。肌に触れた真っ白は異常な生温さだ。成程。先生の言う通りならばアイツか……オマエは在れをロイガーだと視認したのか? 面倒や厄介と説くべき相手だろう。生存に特化した物体(オブジェクト)の方が邪神よりも人間臭い。「またお前達かよ」――兎耳じみた装飾と派手な露出を『漸く』見つけた。寒中水泳が好きなのか。サウナ欲が好みなのか。気温差で風邪を患って【終了(しま)】え。山で泳いで海を登るのか。虚空に墜ちて地中に浮上するのだ――蕃神の貌でも視界に映したのか、うさぎども。
 改変には困惑で迎えねば成らない。成立させる前に乱して一網打尽が良好だ。出鱈目に『あらためた』と魅せれば問題ない……今日は全くのいい天気で、岩陰に潜んだ蟲(うさぎ)どもが美味そうだ。焼肉のタレを塗りたくれば灼熱の星に中って――死にたくない。食べられたい。私は素敵な兎肉――機神覚醒。導火線を撒き付けて肉塊(ローストビーフ)でも作ってやれ。そして『ドカン』だ。世界が晴れやかに焼肉屋。破壊してやる。何度でも壊してやる。【終了】の二文字が恍惚と化けるほどに――魂の衝突。第四の牙が抉った肉が、捨て身の所業に染み渡る。火加減も味もいい具合だ。さあ、回せ。吊るして廻せ。よし……止まったらヤバイだろうからな。何事も経験が活かされる。生かす事無く啜り『無』かせろ。

成功 🔵​🔵​🔴​

四辻・未来
海の底から山の頂まで邪神はどこにでもいるものだ。
いやでともう少し平穏なところにいてくれないかな。都会っ子にはツライよね

急な傾斜も柔らかい地面も嫌になる。そこのウサギには八つ当たりを引き受けてもらおうか

この世は物理法則に従っているんだよ。
戯れ言みたいな理論なら【破邪顕現】でキミを否定しよう。

喚くだけなんて品がない。そう『キミの言葉は届かない。』
散弾銃の狙いなんて大雑把でいいのさ。だって『放った弾は戻らない。』
現実改変? いいや『キミの未来は変わらない。』
何故ならば『キミの居場所はこの世に無い。』
眷属如き、零落させるまでもない。世の理に呑まれて死ね



 海の底から山の頂、鍵の向こう側の超次元。銀河の果てから蔓延る想いは果たして真実を晒すのだろうか。邪神はどこにでもいるものだ。邪神は隣人で在り、獣の数字に含めてしまえば相応に思考回路(じんるい)だろう――いや。でも。四辻・未来(FRINGE・f05564)は息を吐く。平穏なところにも存在すべきで、都会の娘には少々酷だ。急な斜面にからまる両脚。掌を覗き込めば流れ星だ。脅威嘲笑う現実に驚異を落とせば如何なる反応が視得るのか――兎に角。そこのウサギには八つ当たりを引き受けてもらおうか――ウサギ。うさぎ。兎と認識した。小動物ならば問題ない。ほら、人間が人間を殺すなんて『ありえた未来の可能性』――この世は物理法則に従っているんだよ。幽霊。はっ……子供が見間違えた魔王だろう。超越性。滑稽な……オマエ等が正気で『それ』を掴んでいるのかい。喚くなんて品がない。『キミの言葉は』――いや。嫌だ。やめて。そんなことを言わな……放った弾は戻らない。
 散弾銃(現実)に撃ち抜かれたならば、二度とは起き上がれないのが地獄だ。現実改変? キミの未来――『キミの過去は忘れられない』『キミの居場所はこの世にない』。あ。ああ。あぁ……死にたくないよぉ……。零落させるまでもない。死ね。今直ぐに死ね。否定(しね)。世の理に呑まれて、ひとと同じく。
 邪は破壊され、顕現するのは『いま』だけだ。
 ――消化(きえろ、ばけもの)。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『這い寄る病魔』

POW   :    痛む身体
【痛みを伴う症状の病原菌】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    軋む精神
【日常生活の制限を含む病】を籠めた【液体】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【健康】のみを攻撃する。
WIZ   :    不治の病
【生きたい】という願いを【自らを構成する病の罹患者】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は可愛猫・仮面です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 本物も贋物も関係なく、悉くは人の手で殺戮される。蝶々や蛾が美しく飛ぶように、それは魅力的に這い寄った――封印を守護する『もの』は貴様等を認識し、不可視の最悪で『触手(て)』を伸ばす。痛み。痛みだ。苦しみ。鬱々と垂れ下がる蝕みは、吐き気と朦朧(ねつ)を与えるだろう。齎された不治(やまい)が、ただ、生きたいかと『問い掛ける』――緑っぽい顔色はオマエの側で。
真棚井・にゃんきち
ふむん。
これは中ボスってやつかにゃ?
ま、にゃんきちには関係のない話だにゃあ。
ぜ~んぶ、どかんとやればよいのでしょ?
にゃにゃんとやってやるのにゃ。

あ……でもでも、病気ってどーやって倒せばいいのにゃ!?
にゃにゃん……これは手強い強敵にゃ……
こーなったら、UC「ねこのとっけん」で、にゃんきちにむちゅ~な人たちを呼ぶのにゃ!
そして頑張ってなんとかしてもらうのにゃん。

ネコチャンも病気になるのは怖いしにゃ~……
でもでも、にゃんきちにメロメロなひとたちって~、にゃんきちのためにすごく健康だから、きっと大丈夫にゃ。
倒してくれたらふわふわもふもふしてもいいのにゃよ。
吸ってもいいにゃ。ひと吸いだけね。



 ふむん……ふにゃんと転がったネコチャンが這いウネル奇怪を視認する。視認した程度で『奥底』の苦痛は理解出来ないが、不可解を暴く事は災厄へと直結する。ならば『この中ボス』を如何に突破すれば好い。名前は『まだない』と言葉遊びを仕掛けても猫よりも『考えない』物質には小判同然……ま。何で在れ、にゃんきちには関係ない。全部。ぜ~んぶ。どかんと『やれば』良いのだ。自然界でも飼い猫界でもにくきゅうは不滅だ――にゃにゃんとやってやるにゃ。にゃるらとナントカとは可愛さが違うよ。もふもふ加減も違うよ。たがう――首を傾げる。ふわっふわと擬音を撒きながら『倒す方法』を模索する。相手は病魔だ。殴り合いや撃ち合いで殺せるとは思考し難い。重ねて呼び掛けられた人々は一般だ。これは手強い敵(オブリビオン)にゃ……羽が舞って、空気が毒される。生きたい。もっと生きたい。死にたくない……如何にも先程の『うさぎ』に視えて、仕方がない。こうなったら。
 出現した老若男女がネコチャンを囲む。愛くるしい存在の危機に立ち上がった面々は、高貴なる哺乳類にデレデレだ。ネコちゃんが病気に苛まれる。そんな現実は糺さねば成らない。治さねば成らない。『すごく健康体』な連中が這う諸々を『吸い込んで』――体内で殺す。熱で殺す。自然治癒(ころし)尽くす。大丈夫だ。もふもふ。もふもふしたい。ああ。ネコは吸うものだ。きめたい。キメたい――ひと吸いだけね――わあきゃあ。わあきゃあ。おひざにのって!!!
 にゃんにゃんだいすき!!!

 はぁ……はぁ。病魔の所為ではないようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

虻須・志郎
生きたいかだと――当然だ
出来りゃあこんな身体じゃなくてな
テメェが何とかしてくれるってのかい?

生体部分の耐性強化を行いながらヤツを呼ぶ
『……これを喰らえと言うのか?』
前菜か何かだと思え。主菜はこの後だ
邪神の健康状態を考えた事は無いが
そもそも、効くのだろうかね

俺に降りかかる病はAIで只管解析し続ける
ある意味不死身の検体だ
これ高収益アルバイトにならねえかな
そのまま反撃のワクチンが完成するまで――邪神よ
奴らを封じ込めろ。封じ込めはどうやら基本らしい
『……不味い』
後で大物喰わせてやるから我慢してお願いします!

その間病を乗っ取る抗体を生成し内蔵無限紡績兵装から吐き出す
さあオペの時間だ、尽く撲滅してやらあ



 死にたくなかった。骸の海から『改竄』どもの絶望が漂って、その荒唐無稽な願い事に真実を纏わせる。生きたいか。問い掛けは猟兵自身にも降り掛かり、現までの過去(オブリビオン)を想起させる――当然だ。何を『当たり前』の言葉を投げ続ける。殺すのか殺さないのか。侵すのか冒されるのか。曖昧な領域でふわりと踊るんじゃねぇ……出来りゃあこんな身体じゃなくてな。骨か何処かが軋み始めた。この壊れ掛けた暗雲に邪神を滅ぼす『脳髄(しこう)』を固めろ。何度も説くが「大体邪神の仕業」なのだ。鼠の仕業だって。そのような無意味な喚きは主人公(怪奇小説)に預けてやれ――テメェが何とかしてくれるってのかい? 意思も意志も存在しない、ただの研究材料(オブリビオン)が。生体を整えろ。生命を防げ。生在り機が蠢く。喰らえ。喰らうんだ。此れを……喰らえと言うのか?
 猟兵の隣に『現れた』女学生風の『もの』。呼ばれたヤツは溜息を吐いて、翅の詰まった瓶(フラスコ)を覗き込む。前菜か何かだ。主菜はこの後。美味なる果実は最後に食むべきだろう。邪神の健康状態? 人を『蝕む』為の病だ。効くとは思考し難い――只管に解析を始め給え。吸い込み、感染(うつ)し、症状を掻き乱す。四肢の麻痺。腰の痛み。脳髄の撹拌(いたみ)。起こせない肉体……害されたのは生活だ。命の危機は見当たらない……つまり全くが『面倒臭い』。生きたいとして、死にたくなる可能性も高いだろう。それは実に『荒唐無稽』な問答。
 高収益アルバイトにならねえかな――基本に忠実。邪神……第四の蜘蛛が大口を開け、可視不可視の中途半端を丸呑みに。ああ。まずい。酷い味だ。肚を壊す事はないが、気力が削がれる感触だ。後で大物を喰わせないと、猟兵の『生命』が啜られそうだ――さあオペの時間だ。尽く撲滅してやらあ。

 作成された抗体が兵装から吐き出され、付着した病が朽ちていく。糸に絡まった原因どもが……撲滅よりも消滅の方がお似合いか。前菜さんよ。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
門番役は人類の天敵と言っても過言じゃない存在だった。
病。
病原菌。
この世に数多くある人間が未だ克服できないもの。
そんなモノ、まともに相手をしていられない。
戦いが長引けば長引くほど不利になる。

『破魔焔』発動
破魔の力を宿す炎の半分を周囲に展開、放たれた病原菌を焼却する。
実際問題、どれ程の効果があるのか分からない。
けど、病は気から、なんて言葉もある位だ。
やらないよりやった方がいいよね。

残りの炎を『這い寄る病魔』 にぶちかます。
人類の天敵へ一矢報いるよ。


……コイツですら前座でしかない。
封印された『完全なる邪神』はどれだけとんでもない存在なの?



 門番の役割を得たのは思考しない『自然』だった。それは人間を殺す為に作られた邪悪。否。邪悪ならば対応出来た筈だ。もはや其処には『超自然』の息が掛かって在り――天敵と言っても過言ではない。病(やまい)。病原菌(オブリビオン)。過去でも現在でも未来でも脅威を揮うだろう、驚異的な『克服し難い』もの。この世に数多く存在する『人類』への。動物への。植物への。生命への苦痛(いたみ)――戦いが長引けば長引くほどに。此処に『在る』時間が長ければ長いほどに。気が付けば私は不利に陥る。感染する前に根絶せねば、這い寄る鱗粉(こな)に晒される……魔を帯びた連中を壊さねば成らない。抗体の生じる瞬間を待っている暇など無いのだ。
 健康そのものを害する鈍痛が空気中を巡りながら鼻腔口腔他諸々を定めていた。ならば辿り着く前に燃やす。灼滅(もやす)。闇の蝕みを解くように、ただ立ち向かう光の渦巻き――どれ程の効果があるのか分らない。解るor判るものは専門の面か。ああ。けれども。「病は気から」とやるしかない。小麦粉の丸薬だって脳髄を騙せたのだ。残りを全部。最後の灯まで『魔』に注ぐ。本体とはよく説いた――一矢報いて痛みは軽度。人類の天敵は《追いかけっこ》が好きらしい。
 コイツですら前座でしかない。封印された『完全前』の存在に寒気を覚える。とんでもない『もの』が視えない。未知とは触れるまでも恐ろしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒影・兵庫
そこのけそこのけ!病気とは無縁の超健康優良児の黒影・兵庫さまのお通りだい!
せんせーの完璧な体調管理で生まれてこのかた風邪すらひいたことがない俺に
病をぶつけようなんて無謀ってこと教えてやりましょう!せんせー!

(頭の中の教導虫に話しかけると「相手は病魔。どう戦う?」と尋ねられた)

お答えします!それは...

(大きく息を吸い込みながらUCを発動、鈴虫が大量に出現し羽を震わすが羽音はせず、黒影の声を言霊に変換し敵にぶつけた)

「気合いだぁぁぁああ!」



 そこのけ。其処退け。底を晒せ――蔓延する病魔は鱗粉の如くで、しかし害を受けるほどに脆弱ではない。病気とは無縁の超健康優良児の黒影・兵庫さまのお通りだい! 意気揚々と。堂々とその空気を吸い込んで吐き出す。山の酸素が美味くてたまらない。せんせーの指導(ことば)を忘れる事は決してなく、猟兵の心身は風邪も知らず。病をぶつける。無謀かつ無貌な行いに大笑いを魅せつけてやれ――せんせー! くるりと脳味噌の教導虫(せんせー)が問う。相手は病魔。撲るも喰うも困難だろう。どう戦う? 答えよう。教導虫(せんせー)の想いに応えよう。深呼吸(すい)……言霊(はき)出すのみ。「気合いだぁぁぁああ!!」
 穿つ為の召集だ。音無き霊力が兵(鈴虫)から放出される。意味を反響される羽が震え、気合いの『一撃』が文字通り這入り込む――混ざる熱量が病を殺し、精神そのもので眩暈を滅ぼす。俺の想いを届けてください。言霊(ちから)の限りで変換したのだ。全細胞を活性化させ、思考の一粒一粒を強固と成し、為すべきは充たされた。進化は留まる事を知らず、教導虫(せんせー)を感心させるだろう。

 可愛い子には旅をさせよ、だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

名切・水無子
恋の病なら現在進行形ですけどぉ、あっ治りたくないし治すつもりないです。病、病原菌?…菌は生きてます、生き物です。そしてあなたは化け物(オブリビオン)から生まれた、ならあなたも化け物同然ですねぇ。じゃあ問題ありません

かみさま、ちょっといつもと違いますけど、あなたの獲物ですよぉ?
しろいおくすりを呑んでUC発動。病の痛みは「ドーピング」「激痛耐性」で凌ぎながら、かみさまがあとは「生命力吸収」してくれるでしょうねぇ。

病原菌ってこわいですねぇ。みなこにとってかみさまは…安心してください、少なくとも病じゃないです。は?病んでるのはみなこ?うふふふふふご冗談を。みなこは狂ってませんし病んでません。正常です。



 ※※※※の為に。××××の貌(かたち)を追い掛けながら、二人泥沼へと行進して往け――それで名切・水無子(忘蝕妄愛・f23915)は恋を『患って』在り、愛に『めまい』を覚えて要る。現在進行形ですけどぉ……治したくないし治すつもりもない。直される必要も無いし、失いと説かれたならば『死んでもいい』か。其処で瞳を定めたのは病。病原菌。菌は生命体だ。たとえ不可視だと成して、底には真実に『這い寄って』存在するのだ。しかし「あなたは化け物から生まれた」。過去(オブリビオン)から生じた、即ち『忘却』なのだろう。ならば問題は無い。悉くを……お腹が空いた。同じ事だ。恋も愛も戦場も、山の天気よりも解り易い。かみさま、ちょっと違いますけど――獲物に変わりはなく。苦を押さえ込む真っ白が脳髄に付着し、おくすり万歳。融け出した麻痺が鼻腔口腔を侵す『病』の鈍痛を嘲笑し――信仰のような甘さほどの吐き気や頭痛は起きないらしい。吸収する。肉体と精神を巡る、その生命を貪り続ける。ほら、安心してください。みなこにとってかみさまは……グルンと赤茶色の目玉がまわる。うふ。うふふふふ。ご冗談を。
 狂ってませんし病んでません、正常です。刻印の意味は『決して忘れない』為に――斬って捨てられた所以は、無意識からの抑制か。は? ××××も病んでいるのはみなこ? そんなこと私のあなたは……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『翠翁』

POW   :    縺ソ繧薙↑縺ゥ縺薙∈?
【意識】を向けた対象に、【対象の内部を植物に変えること】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    蝸壼他縲∝履蜻シ縲∝履蜻シ窶補?輔?
自身からレベルm半径内の無機物を【土壌に、猟兵を問答無用で植物】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
WIZ   :    縲主卸荳悶?繧ィ繝シ繝?Ν繝ッ繧、繧ケ縲
全身を【エーデルワイス】で覆い、自身の【周囲にある植物の数】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠フォルティナ・シエロです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ずる……封印が欠け、緑色が這い出、山脈に異常な植物が蔓延った。内部から。外部から。有機物も無機物もお構いなしに、巨体と超常を重ねた『完全に成る寸前だった神』が膨張する。哄笑も嘲笑も無く、それは自然も備えた限度無き蹂躙。言葉とも思えぬ言葉が響き渡り、此処で留めねば『人の世界』が壊される――意識が向けられ、其処には絨毯が広がった。
黒影・兵庫
以前、別次元に完全復活した邪神を討伐したことがありましたが
目の前の邪神はあの時ほどではないようです。せんせー
(頭の中の教導虫に話しかけると「でも危険度は今回が高いわね。なんせ一般人の目と鼻の先よ?」と返される)
ですね!
絶対に邪神はここで仕留めましょう!

(敵の意識の先を『第六感』で検知し逃れながら『衝撃波』で砕いた岩を『念動力』で操作し敵にぶつける)

これを囮に...観測兵さん!お願いします!

(UCを発動し召喚された蚊を岩の影に隠しながら敵に近づける)

仕上げです!砲兵さん!

(蚊が敵に貼りついたのを確認後、大量の砲塔を背負った甲虫を召喚し一斉射させる)

邪神殺しの魔弾です!何に変えても止まりませんよ!



 何処かの貌無し英雄が、完全に死ねと訴えていた。以前の話題だ。別次元での完全復活した邪神。悪質な魔女の事を思考すれば、眼前の緑色など『あの時ほどではない』。教導虫(せんせー)に言葉を曲げるのは癖に等しく、天地に蔓延る若々しい植物は視ない――でも危険度は今回が高いわね。なんせ一般人の目と鼻の先よ?――たとえ山脈の天高く奥底でも『ひと』が存在するのに違いはない。強大な邪神が世界に降りたならば被害は絶滅までにも及ぶだろう。ですね、頷くと共に手頃な岩を衝撃で砕く。念で破片を浮かべ操作し、緑の外殻に投擲する――効果は微妙だが意識は惹けた。第六感で察すれば『向かった先』は把握出来る。躱して逃れて「これを囮に」……岩陰に放つのは観測兵(蚊)の群れだ。名状し難き敵対者に近付けば此方のもので、仕上げは砲兵さんに任せれば好い――連装砲塔を背負った甲虫が、ゆっくりと狙いを定めて『植物』を蹂躙する。一斉に放出された弾が骨部分を破壊して『捕食者』は誰かと問い糺す。邪神殺しの魔弾です。植物に変えても威力は減じない。
 止まりませんよ――こわれた翠の破片が散った。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・まどか
ここまで来たからには問答無用。

『完全に成る寸前だった神』
アレを倒さなければ、終わる。
だから倒す。これは唯の生存競争。

『真の姿』解放(容姿に変化無し)
私の全て。
今の私に出来る全てを出し切るよ。

『破魔焔』発動
燃えろ。
燃えろ。
燃えろ。
神も、私も、区別なく。
全て、全て、燃えろ。

世界を全てを燃やし尽くす、それ程の意気込みで攻撃。
そこまでしなければ神には手が届かない。



 問答無用。意思疎通の方法など如何でも好い。寧ろ、言葉を交わせない現状の方が楽なものだ。ここまで来たからには『アレ』を。完全に成る寸前だった神を。倒さなければ終わる。倒したら終わる。だから『斃す』。総ては生存競争だ。人間と邪神の。過去と現在未来の。生命の奪い合いだ。遭った者から唯の撲りアイ――真の力を身に纏い、内側に潜む超越性(エネルギー)が膨張する。私の全て。皆の為に。人類の為に。自らの為に『出来る』全てを出し切るのだ。燃え尽きるほどの、魔への冒涜を。破壊する焔の色彩は、緑にとっての『最悪』だろう。灼滅――闇と謂うには兜が無いが、言葉が解せねば覗き込むのも不可能だ。燃えろ。燃えろ。燃えろ……生ける炎(クトゥガ)はトウチョと啼く物質を包む込む。混んだ世界に私すらも区別なく――肌が焼ける。肉が融ける。骨が軋む。内臓が絶叫する。脳髄が乱れてしまう……先に終うべきは邪神だ。意気込みは神意にも届く筈。そこまでしなければ――飛行する翠にも至れない。心臓に埋め込まれた種を殺し、愈々灼熱地獄へと堕ちる。行ったり来たり、少しは落ち着いたら如何だ。そんな暇はない。余裕は要らない。

成功 🔵​🔵​🔴​

真棚井・にゃんきち
でっ……かいにゃ。
でっかいにゃ、すごく。

でもね、にゃんきちは、ちょっとばかりかしこくて、ふわふわで、もふもふで、しかも強くてかわいいネコチャンにゃので。
この程度のでっかさに怖じ気づいてはいないのにゃん。
ふふん。

UC「プロジェクト・ディーヴァ」を使うのにゃ。
にゃんきちはお願いするのにゃ。
誰よりもつよ~い、大きなネコチャンになりたいのにゃん!
敵がでっかいならにゃんきちもでっかくなるのにゃ。
ネコチャンはバスになれるくらいだから、いっぱいでっかくなれるはずなのにゃ。
コートームケーとゆーのではないと思うにゃ。
……にゃんきちがそー思ってるだけかもにゃけど。

でっかくなったら爪とぎするにゃ。
ばりばりするにゃ。



 もっふもふはざわざわと茂る神を見上げた。真っ黒を覆い尽くすかの如き翠が、エーデルワイスを吹いている。第一印象はでっ……かい、にゃ。でっかいにゃ、すごく。声を呑み込んだ。唾が咽喉を潤して緊張感が毛並みに奔る。でもね。にゃんきちは賢い動物だ。ふわふわもふもふ。更に。強くてかわいいネコチャンなので――この程度で怖気付かない。震えない。武者震い以外には在り得ない。ふふん。胸を張って宣言しよう。にゃんきちはお願いするのにゃ。「誰よりも強くなりたい」……誰よりも強い大きなネコチャンになりたい。敵よりも巨大なネコチャンならば神でも容易く潰せるだろう。ネコチャンと称される種族は乗り物にも成れるのだ。大きく成長する程度『コートームケー』でも何でもない。にゃんきちの思い込み? 違う。全国のネコチャンファンの皆が望んだ事柄だ。頷いた人数はネコチャンでも数え切れない――そして山脈に髪を超越した高貴が誕生するのだ。にゃ……ばりばりと緑を剥がしながら骨じみた部位で爪を磨ぐ。丁度いい硬さだ。にゃん。
 言葉の意味は解せないが、ネコチャンの道具だ。
 言葉なんぞ不要だろう。

成功 🔵​🔵​🔴​

虻須・志郎
全機能解放――やっぱりテメエか
漆黒の威容に真紅の双眸、そして
『出てこい七番目、メシの時間だ』
喰らい尽くしてやる

黒い嵐が無数の飛蝗を呼び起こし
奴が紡いだ植物の尽くを貪り尽す
邪神特製の土壌で生まれた植物がこれだけあるんだ
制限時間一杯迄やっちまえよ

問題はたった一つ、猟兵を問答無用で植物に変える能力
なら俺自身が――待たせたな『第四の蜘蛛』
メインディッシュは好きにしろ

制御系を移行、セーフティのAIで五重にハッキング
最悪俺に戻して、被害を抑えられる様に
蜘蛛糸が奴に届けばパーティーの時間だ
『嗚呼、嗚呼喧しいわ――三下が』
景色がどろりと歪む
こいつは賭けだが、引く訳にはいかねえ
『螟ァ莠コ縺励¥蝟ー繧峨o繧後m』



 生いた緑色を踏み付けて、黙示録の厄災はアザトートの如く破壊を撒き散らす。全機能解放。降り立った怪物は人の貌(かたち)を晒し、漆黒の威容で異様なる『神』を冒涜する。やっぱりてテメェか。喰らい尽くすのは簡単だ。岩も土も存在も、おぞましくも柔らかい瑞々しさ故の――『出てこい七番目』。餌(メシ)は充分に召せる筈だ。取り込まれた『第七の飛蝗』が黒い嵐と訪れる。食欲の大罪を引っ提げて、紡いだ邪神の所業を蹂躙し始めた。制限時間まで根元から荒らして仕舞え。終いの準備は『出来上がった』。待たせたな『第四の蜘蛛』――肉料理(メインディッシュ)が野菜(サラダ)とは奇怪だが、骨の髄まで養分多量(たっぷり)に違いない。好きにしろ。呟くと同時に制御系を移行。もはや支配者が何か、この場の地獄では理解し難い。最悪は邪どもの最高で在り、三下に這入り込む隙間は無い。嗚呼。嗚呼。喧しいわ……糸が届けば宴(パーティ)だ。どろりと歪んだ景色が、貴様等を認識して大笑い。引く訳にはいかねぇ……『螟ァ莠コ縺励¥蝟ー繧峨o繧後m』。
 芯から溶かして啜ろうか。啜った緑色が血管を巡り、肉が歓喜して糸を吐く。滅茶苦茶(ぐちゃぐちゃ)と混ぜ込まれた言葉(バグ)に塗れ、化けた意味は誰に解ける。説いたのだよ、被害は抑制された。山が鳴いている。

成功 🔵​🔵​🔴​

セシリア・サヴェージ(サポート)
「私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう」
「人々を傷つけるというのであれば、私が斬る」
「護る為ならば、この命惜しくはありません」

◆性質
『暗黒』と呼ばれる闇の力を操る黒騎士。闇を纏った冷たい風貌から誤解されがちですが、人々を護り抜くという強い信念を持っている隠れ熱血漢。味方には礼儀正しく優しく接しますが、敵には一切手加減せず非情です。無茶な行動や自己犠牲も必要と判断すれば躊躇しません。

◆戦闘
『暗黒剣ダークスレイヤー』と共に力任せに暴れます。ダメージや怪我を恐れず、代償を伴うユーベルコードの使用を躊躇しません。非戦闘員が戦場にいる場合は護衛・救出を優先します。



 特大の刃が緑色に突き付けられた。自然には罪も罰も不要だが、セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)の視界に入った『神』は超自然だ。強大な力は過ぎたる魔で、ノイズの如く悉くを邪魔する『無差別』だろう。エーデルワイスの笛音が宙を抱擁するように飛翔した。天地が悲鳴を上げ、山が鳴き、寒気が歓喜に喰い殺される――正しく扱わねば呑まれるだけだ。雑に揮われた異常とは即ち、邪の一文字に他ならず。成すべきは起き上がった『ただの暴力』への教育だ。自らの内側で『暗黒』が沸騰する。振り上げた剣が空間を穿てば、愈々業火は終焉を孕む。お前の罪と共に灰燼と化すがいい――膨張した狂乱が漆黒と成り果て、その熱量(エネルギー)が牙を剥く。
 エーデルワイスは中てられて枯れ、神は堕ちて『炎』に墜ちる。落ちこぼれた緑が塵と去り、神の『核』が燃やされる。一瞬だ。何もかもは暗黒に『滅ばずには』在り得ない。一切を知らぬ人々を守る為ならば、自らを殺す覚悟だろう。たとえ光に眩んだとして、私は嬉々として道連れを……ちりりと頬に触れた闇。
 報いを受けろ……運命(サダメ)。

成功 🔵​🔵​🔴​

四辻・未来
はぁ、また面倒なヤツが出て来たね。
まあいいさ、毒をもって毒を制す。強大なりし緑の神よ、その力そのままお返ししよう。


【驚異の部屋】来たれ、其れは生命を歪める異次元の色彩なり
植物の生命力はよく知っているよ。
この身を植物に替えるなら異常成長させればいい。

知ってるかい? 植物を糧に成長するものを。
この身を蔦としキミの生命を糧としよう。
生態系を狂わせる【異次元の色彩】を召喚しこの身をヤツの想像以上の成長をさせよう。

自分にアーティファクトを使うのは気が進まないが仕方ない。
なに、僕が発狂したところで発狂しなかった僕が上手くやってくれるさ



 例えば。扉の向こう側に存在する貴様は、元の貴様の事を『認識』出来るのか。また面倒なヤツが出て来たね――封印が破られて怒り爆ぜた緑色が、中途半端な歪(かたち)を表し、其処に蔓延ったのは問答を知らぬ植物どもだ。まあいいさ。毒には毒で成せば好い。目には目を歯には歯を。塵は塵に……強大なりし翠の神よ。その力そのままお返ししよう。それでヤツの脅威とは如何程だ、驚異に問い掛けて部屋が開く――天蓋をぶち破って衝突したのは邪神の半分にも至らぬ『岩』か。否。鉱石と称した方が『それ』らしい。罅割れ這い出たものは名状するのに困難だった――其れは生命を歪める異次元の色彩。植物の生命力。人工物を破壊する『自然』は理解しているよ。ならば『異常』に成長させれば好い。知ってるかい? 知らないだろうよ。翁と呼ばれる年喰いに問い掛けは、頭が痛いに違いない。植物を糧に成長し、小動物を荒らし、最後には全域を啜る『色』を――この身を蔦としキミの生命を餌としよう。ああ。嗚呼。アァ……生えてくる。七色の果実が落ちて、糞の如く不味い……ほら、見て。目玉がこぼれ……手の先が灰……心臓がかわいて……なあ。人格は問題ないとして、肉の代わりは如何なのだ。可能性の僕が上手くやってくれるさ。
 山が膨張に膨張を重ね、頂の神は『器』を壊される。焼けるような痛みが迸り、完全に成長した『色』が天へと吹き飛んだ――最早、何も残されない。猟兵達よ、語り続けるが好い。去った異次元の鳴き声を。トウチョ。トウチョ。トウチョ。

 墜ちた星はただのひとつだ。星の兵は降りていない。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年03月14日


挿絵イラスト