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竜に蝕む病魔の風

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #皆殺しの荒野

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#アックス&ウィザーズ
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#群竜大陸
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#皆殺しの荒野


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●皆殺しの荒野
 魂喰らいの森を抜けるとそこは見渡す限りの荒野だった。
 緑もまばらで視界を遮るものはない。
 そんな広大な荒野に遠くからでも数多のモンスターが棲息していることがわかった。
 ここは群竜大陸、自然すら牙を剥く過酷な大地。
 吹き抜ける血の臭いを孕んだ風が悪い予感を運んで来る。

●グリモアベース
「我々が群竜大陸に足を踏み入れて数ヶ月が経ち、ようやく魂喰らいの森を越えることができた」
 ラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)は群竜大陸を映した映像の前で説明を始めた。
「辿り着いた荒野には呪われた風が吹き荒れており、この風に触れたすべてのオブリビオンは『ドラゴン化』し無差別な殺戮衝動と戦闘能力を与えられる」
 この荒野にいるオブリビオン達は『殺戮のドラゴン』と化し、その狂暴性に衝き動かされるように殺し合いを繰り広げている。
「『ドラゴン化』したオブリビオン達は強力で並の冒険者では歯が立たない。お前達でもいつものモンスターと侮れば苦戦をしいられるだろう」
 オブリビオンの『ドラゴン化』には、いくつかの種類が存在する。
「まず『ドラゴンの翼』を生やし、空を飛ぶようになったものだ」
 それらは当然逃げ場のない荒野で空から襲い掛かって来る。
「遠距離攻撃で撃ち落としたり、接近して来たところを迎撃するなどの工夫が要るだろう」
 次に『ドラゴンの鱗と角』を生やし、頑健さと殺傷力を強化されたものもいる。
「竜の鱗は厄介だが奴らは本物のドラゴンと違って全身が覆われているわけではない」
 鱗の隙間という急所が必ず存在するので、そこを上手く狙うことが出来れば倒す難易度は下がるだろう。
「この『ドラゴン化』したオブリビオンを駆逐して行かなければ群竜大陸の先に進むのは難しいだろう」
 皆殺しの荒野を攻略して行くには地道にオブリビオンの群れを倒して行く必要がある。
「まあ、そう滅入る話ばかりでもない。実はドラゴン化したオブリビオンは体内に『竜胆石』という美しい宝石を精製する」
 ドラゴン化オブリビオン1匹から採取される竜胆石でも金貨40枚ほどで取り引きされる。
 そしてそれが無数の群れで襲って来るのだ。
「金稼ぎの良い狩場という見方もできなくはない。危険な分だけ実入りは良いのでそれをモチベーションにしてもいいのでオブリビオンを討伐してくれると助かる」
 そう言ってラティナは猟兵達を皆殺しの荒野に送り出すのだった。


刀道信三
 どうも、刀道信三です。

 第1章では『ドラゴンの翼』が生えたオブリビオンの群れと戦います。
 第2章では『ドラゴンの鱗と角』が生えたオブリビオンの群れと戦います。
 第3章では『ドラゴンの翼』と『ドラゴンの鱗と角』の両方が生えたオブリビオンの群れと戦います。

 それぞれの特徴に合わせて工夫することでプレイングボーナスが得られます。

●他のPCとの参加
 迷子にならないように【名前(ID)】または【グループ名】をプレイング冒頭に記載していただけると助かります。
 またグループが4名以上の場合、リプレイを分けさせて頂くことが御座います。
 予めご了承下さい。

 それでは皆さんのプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ナーガクーガ』

POW   :    飛びかかる影
【不意打ちの飛びかかり】が命中した対象に対し、高威力高命中の【輝く牙による食い千切り攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    激昂
【怒りの咆哮を上げて威嚇する】事で【興奮状態】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    集団防衛
【強敵の出現を知らせる警戒の咆哮】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●迅竜の群れ
 前肢から翼を生やしたナーガクーガの群れが、低空を疾るように飛ぶ。
 群れでの狩りを行うようにその動きは野生的な統率が感じられた。
 それはまるで漆黒の刃のように鋭く速く猟兵達に襲い掛かる。
白斑・物九郎
●POW



変種の胎から採れる宝石っスか
猟師冥利に尽きる狩場じゃニャーですか

オーライ
一狩り行っとくとしましょっかや


●対:翼
・上空の敵布陣状況を観察
・各個体の動向を【野生の勘】で網羅しつつ【ダッシュ】で機動、ナーガ複数頭から極端に囲まれない位置取りを期す

・【怪力】でブン回して操る魔鍵で、ナーガの飛び掛かりをまず【武器受け】
・続く「輝く牙」には、超高速の出端を誇る【灰燼拳】をカウンターでブチ込む

・牙を殴りに行く瞬間は、降下して来る勢いを逆手に取っての「頭蓋の揺さぶり/顎関節破壊/頸の捻じ切り」いずれかを常に狙う

・一頭に掛かり切っている間に他の敵に不意討たれぬようまずは迎撃優先、一頭に一撃ずつ入れて回る



「変種の胎から採れる宝石っスか」
 白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)は魔鍵を肩に担ぎながら、皆殺しの荒野を眺める。
 空から物九郎を狙って羽ばたくナーガクーガの群れ。
 物九郎はその数と布陣を余念なく観察する。
「オーライ、一狩り行っとくとしましょっかや」
 手近の1匹が降下を始めたことで戦端は開かれた。
 ナーガクーガ達は着地するとドラゴンの翼による揚力を利用して、稲妻のように左右に大きく跳躍することで物九郎を翻弄しようとする。
「そんなことで俺めを欺けると思ったんですかや?」
 物九郎の背後に回り込んだ1匹が飛び掛かるが、ナーガクーガの爪を振り返りもせずに魔鍵がジャストのタイミングで弾いた。
 不意討ちからの噛み付きで物九郎を仕留めようとしていたナーガクーガは、逆に体勢を崩され不格好に着地する。
「まずは1匹」
 後ろを向いていたはずの物九郎は、瞬く間にナーガクーガの懐深くに踏み込み拳を握り締めていた。
 浮いたナーガクーガの顎を目掛けて繰り出された灰燼拳は、顎を砕くどころか衝撃が頭蓋まで突き抜け脳髄を破壊する。
「ニャはは、これでとられるほど甘くないですわな」
 後ろ回し蹴りによる下駄の歯と魔鍵が、1匹を仕留めた隙を突こうと飛び掛かった2匹のナーガクーガの出鼻を挫く。
 この2匹に留まらずナーガクーガの群れは次々と物九郎に狩られていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルナリリス・シュヴァリエ
冒険で稼いだお金で、仲間の武勇譚を肴に杯をあおる
まだ初心者とはいえ私も冒険者、かくの如くありたいと思う訳です!

それで風塵避けに#マジックローブを身に纏い
水や食料を詰めこんだ#祝福されし荷物袋を背負い
#有翼のフィレーナの背で揺られながら
鼻歌交じりで「金貨40枚」のいる皆殺しの荒野をゆきます。

心得はあれど#空中戦は分が悪そう
陽光のもと聖剣の反照で竜の気を引き、降下してきたら
#力溜めからの#ジャンプで竜の上を取ります。
#空中浮遊で姿勢制御しつつ、付け根を#部位破壊して翼を落とそうと試みます。
後は苦しまないよう、竜胆石が傷付かないように止めを。

以上を繰り返します。
なお同行者がいれば協力は惜しみません。



「冒険で稼いだお金で、仲間の武勇譚を肴に杯をあおる」
 マジックローブを羽織ったルナリリス・シュヴァリエ(変態殺しの聖剣使い・f25397)が、風塵吹き荒ぶ皆殺しの荒野を進む。
「まだ初心者とはいえ私も冒険者、かくの如くありたいと思う訳です!」
 純白のユニコーン『有翼のフィレーナ』の背に揺られ、鼻歌交じりに『金貨40枚』を探す。
 見渡す限りの荒野。
 ドラゴン化によって狂暴化したナーガクーガの群れの方が、ルナリリスを見付けると大挙して襲い掛かって来る。
「心得はあれど、空中戦は分が悪そうですね」
 そう言うとルナリリスは聖剣アストライアを鞘から抜き、刀身に陽光を反射させることでナーガクーガ達の注意を引き付けた。
 ナーガクーガ達はルナリリスの掲げる聖剣アストライアの光に向かって、急降下を開始する。
「そこです!」
 ルナリリスはフィレーナの鞍を蹴ると、降下して来るナーガクーガと交差するようにして刃翼を聖剣アストライアの斬り上げで切断する。
 そのまま頭上を取り、降下する勢いで別の固体の翼を斬り飛ばした。
 墜落した2体のナーガクーガと同時にルナリリスも着地する。
「できるだけ竜胆石を傷つけないようにしたいのですが」
 そう言ってる間にもナーガクーガ達が一斉にルナリリスに向かって襲い掛かる。
「仕方ないですね。セレスティアル・フレア!」
 光刃と化した聖剣を脇に構え、起き上がろうとしていたナーガクーガ達ごと薙ぎ払った。

成功 🔵​🔵​🔴​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
魂を啜る森といい殺戮竜化の此処といい
オブリビオンにも危険な大陸だな
打倒帝竜、更に竜胆石入手の為に頑張るぞ!

空を飛ぶ獣が相手なら『風竜の狩猟鱗』が打って付けだぜ
目視で捕捉した獣用にそのまま獣目掛けて真正面から投擲する用と、
背後や死角から不意打ちされない為に敵ではなく
オレの周囲の空間目掛けて旋回させて結界になる様に投擲する用、
更に万が一飛び掛られても反撃出切る様に真上に投げておいて
不意打ちした獣をこっちが不意打ちする用のブーメランと
三重の投擲スタイルを同時にこなしていくぜ!

はあはあ、こんだけ投げると手と腕の動きも
空間・時間差把握の頭も超忙しないが
倒した分だけ貴重な石が手に入るんだ、気合だぜオレ!



「打倒帝竜、更に竜胆石入手の為に頑張るぞ!」
 グァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)は腕を組んだ堂々とした立ち姿で皆殺しの荒野を睥睨する。
 オブリビオンを森の番人にしてしまう魂喰らいの森。
 オブリビオンを殺戮のドラゴンと化してしまう呪いの風が吹く皆殺しの荒野。
 群竜大陸はそこに住むオブリビオンにとっても厳しい。
「空を飛ぶ獣が相手なら『風竜の狩猟鱗』が打って付けだぜ」
 グァーネッツォの周りに召喚された風竜の鱗が突き立った。
「お、獣の方からお出ましか」
 眺める青空に黒いドラゴンの翼を生やしたオブリビオンの群れが現れる。
 ナーガクーガ達はグァーネッツォを見付けると速度を上げて接近して来た。
「まずはこれでもくらいな!」
 ブーメランとして使える形状の風竜の鱗を掴むと、グァーネッツォは間髪入れずに投擲する。
 直線的な軌道で飛んだ竜鱗は狙い違わず1体のナーガクーガに直撃。
 頭蓋をひしゃげさせながら墜落した。
「近づけるもんなら近づいてみやがれ」
 仲間の仇を討とうとするナーガクーガ達を、グァーネッツォの周囲を旋回するように投げられた風竜の鱗が阻む。
 それでも攻撃性が強化されたことで研ぎ澄まされた野生の勘で、黒い落雷のように竜鱗の隙間を縫って急降下攻撃を仕掛けて来るものもいた。
「それも想定済みだぜ」
 落下速度も乗せて岩すら裂くほどの威力になったナーガクーガの爪をグァーネッツォは擦れ擦れで躱す。
 そして真上から手許に戻るように投げた風竜の鱗が、グァーネッツォを攻撃したナーガクーガを追うようにその頭上から飛来して押し潰した。
「こんだけ投げると、手と腕の動きも頭の中も超忙しないな」
 止まることなくナーガクーガの群れの動きを把握しながら風竜の鱗を投擲し続けるグァーネッツォは肩で息をする。
「倒した分だけ貴重な石が手に入るんだ。気合だぜ、オレ!」
 自分に活を入れるとグァーネッツォは、まだまだ自分を囲むように空を飛ぶナーガクーガ達を睨み付けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナミル・タグイール
あいつら全部金ぴかジャラジャラになるにゃ!?
任せろにゃ!全部ナミルのデスにゃー!

突っ込んできたやつを斧で捨て身で迎え撃つにゃ!
ちょっとくらい噛まれたししても我慢にゃ!金ぴかのためにゃ!

…でも飛び回ってうざったいにゃ!おりてこいにゃー!
全然倒せないし痛いしムカつくデスにゃ!もうこっちから行ってやるにゃ!
【呪詛】全開でUC発動してフルパワー呪われモフモフになるにゃ!
あいつら全部素早いから勝手に狙ってくれるはずにゃ
欲望のままに飛びかかって潰すにゃー!噛み付くにゃー!
飛びかかられても超耐久で無視にゃ。
呪詛ばらまきながら、敵全滅させるまで何回も飛びついてやるデスにゃ!



「あいつら全部金ぴかジャラジャラになるにゃ!?」
 ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)は目を輝かせ、自分へ向かって来るナーガクーガの群れに熱い視線を向ける。
 殺戮のドラゴンと化したナーガクーガ達も、自分達が金貨の入った袋のようなものとして見られているとは思うまい。
「任せろにゃ! 全部ナミルのデスにゃー!」
 ナミルは黄金に輝く巨大な斧、カタストロフを天高く掲げると滑空しながら迫って来るナーガクーガの群れに向かって走り出した。
 黒塗りの弓矢のように空から飛び掛かるナーガクーガをカタストロフの妖しく光る黄金の刃が両断し、分かたれた骸が血飛沫を上げながらナミルの後ろへと転がって行く。
 一匹。
 二匹。
 三匹目を迎え撃つのに斧が間に合わず、ナーガクーガの爪がナミルを掠めた。
 降下速度を乗せた風圧に体勢を崩され、踏ん張って体勢を立て直すよりナーガクーガが飛び掛かる方が早い。
 咄嗟に腕を突っ込むことで牙が深く穿たれるのを遅らせ、その間にナーガクーガの首を刎ねた。
「痛いしムカつくデスにゃ! もうこっちから行ってやるにゃ!」
 ナミルは堕獣の腕輪(タグイール)の呪いを解き放つと、魔獣と化してナーガクーガ達に襲い掛かる。
 素早さを誇り、ドラゴンの翼を得て飛翔能力をも得たナーガクーガ達ではあったが、理性を代償に呪いによって強化されたナミルに対して反応することすらままならなかった。
 目で追うことすら難しい暴風と化したナミルが通り過ぎた跡には、爪で切り裂かれ歯で食い破られたナーガクーガ達の死体が点々と転がっていく。
 恐れをなして空中に逃げようとしても遅い。
 ナーガクーガが翼で上昇するより、ナミルがその脚力で跳躍する方が速いのだ。
 空をナミルの爪で裂かれたナーガクーガの血が華となって咲く。
 そうして周囲に動くものが居なくなるまで殺戮は続くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヨム・キプール
アドリブ・連携◎

「さて、コイツは……飛んだら格好の的だな。『あの手』でいくか」

まずは【投擲】で群れのど真ん中にスタングレネードを投げ込む。
これは眩い閃光と大音響で【目潰し】を行う非殺傷兵器だ。
飛行状態の不安定化、更には耳を潰すことによって咆哮による強化を未然に防ぐことを狙う。

「飽和攻撃を開始――狩りの時間だぜ」

そしてUCによって300を超える砲撃ユニットを展開。
砲撃ユニットから点ではなく面を攻撃する【制圧射撃】。
自身もブラスターで射撃に加わり、それでも向かってくる敵はパワーグラブで【武器受け】し、そのままジェット推進機と【怪力】でぶん殴る。

「悪いが、俺の腕は『手心』ってヤツを知らなくてな」



「さて、コイツは……飛んだら格好の的だな。『あの手』でいくか」
 ヨム・キプール(贖罪の日・f21620)のサイバーグラスに映るレティクルが敵の情報を示し出す。
 敵の個体数、自分までの距離、飛翔速度。
 ドラゴンの翼を得たナーガクーガは飛翔高度や距離より速度に特化している。
 単体を相手にするだけなら撃ち落とすことは難しくない。
 しかし相手は群れだ。
 一匹を相手にしている間に囲まれる。
「まあ、でも高度を取れないってことはまとまるってことだよな」
 そう言ってヨムは群れのど真ん中にスタングレネードを投げ込んだ。
 スタングレネードは起爆すると眩い閃光と爆音を轟かせ、感覚に異常をきたしたナーガクーガ達の飛行を乱す。
「飽和攻撃を開始――狩りの時間だぜ」
 飛蝗(アルベ)により上空に向かって射出された遠隔砲撃ユニットの数は300を超えた。
 遠隔砲撃ユニットは射線で網を張るような面制圧を仕掛けナーガクーガ達を絡め取る。
 視覚聴覚を狂わされたナーガクーガ達は警戒の咆哮を上げる暇すらなく墜落していった。
「悪いが、俺の腕は『手心』ってヤツを知らなくてな」
 それでも飛蝗の砲撃を逃れ、ヨムに向かって一矢報いようと襲い掛かったナーガクーガにパワーグラブが叩き込まれる。
 パワーグラブは輝く牙をへし折りながらナーガクーガの頭蓋を粉砕した。
「さて、この戦場はクリアだな」
 ヨムはナーガクーガの頭部からパワーグラブを引き抜きながら周囲を見渡す。
 そこには無数の動かぬ黒い骸が転がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『リザードマン』

POW   :    シールドバッシュ
【手にした盾で攻撃を受け流して】から【生まれた隙に、盾による殴り付け攻撃】を放ち、【衝撃でふらつかせる事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    曲剣一閃
【変幻自在に振るわれる曲刀】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    テイルスイング
【太く逞しい尻尾による薙ぎ払い攻撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●リザードマンの重装騎士団
 皆殺しの荒野に重たい足音が響く。
 リザードマン達の体表はドラゴンの鱗で覆われ、頭から生えたドラゴンの角は兜飾りのようだ。
 殺戮のドラゴンと化したリザードマン達の姿は、まるで鎧を纏った竜人の騎士である。
 しかし本物のドラゴンではないリザードマン達の体は、関節の内側――肘や膝の裏側や顎の下など、所々ドラゴンの鱗に覆われていない部分が見て取れた。
 ドラゴンの鱗はあらゆる素材より硬度の高い装甲となるが、その隙間を狙えば攻撃を通すことができるだろう。
グァーネッツォ・リトゥルスムィス
身を守り敵を討つ武人な上に強固な鱗と痛い角もあるのか
強敵だが戦い甲斐があるぜ!

複数の敵からの剣や角で傷つかない様に、
また囲まれない様に周囲に気を配って戦うぞ
敵達がある程度集まってきた所に、
敵の体を狙うかのようなフェイントで地面をグラウンドクラッシャーで穿ち、
崩れる地面で敵達の踏ん張りを和らがせて自慢の盾攻撃の威力を削ぐぞ
オレ自身は崩れる地面の欠片を飛び移って空中戦で駆け走り、
敵一人一人の体勢を崩させて鱗が薄い箇所を
二回攻撃による二撃目のグラウンドクラッシャーで倒しちゃうぞ!

他の敵達が来ない内に地上に戻るけど、後で竜胆石を回収する為に目印を残しておこう
今度はどんな石が手に入るか楽しみだぜ♪



「盾使いの武人か。強敵だが戦い甲斐があるぜ!」
 グァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)は先手を打ってリザードマン達の戦列の中心に竜骨ナチュラルアックスを叩き込む。
 リザードマン達の体は甲冑のような強固なドラゴンの鱗に覆われ、殺戮のドラゴンと化して理性は薄くなっているものの、体が覚えている盾と曲刀を巧みに使った技は生きており油断ならない。
 グァーネッツォは戦列の先頭に立ったリザードマンを狙う振りをしつつ、飛び込むと同時に竜骨ナチュラルアックスが振り下ろされたのは、リザードマン達の足許の地面だった。
 大地をも破壊する渾身の一撃に地盤は砕けクレーターのように陥没し、土や岩が空高く舞い上がる。
 体勢を崩したリザードマン達の中には転倒してしまった者もおり、ドラゴンの鱗が仇になって立ち上がることに苦労をしていた。
 その隙にグァーネッツォは舞い上がった地面の欠片を足場に空中へと駆け上がり、リザードマン達の頭上を取る。
「見えた。そこだ!」
 リザードマンの項。
 そこもドラゴンの鱗と鱗の隙間になっていた。
 落下しながら竜骨ナチュラルアックスを振り被ったグァーネッツォは、そこ目掛けて再びの大斬撃を繰り出す。
 断頭台の刃が落ちるようにリザードマンの首が刎ね飛び血の華が咲いた。
「まだまだいくぞ!」
 着地するとグァーネッツォは間髪入れずに幽冥竜槍ファントムドラゴンランスでリザードマンの喉元を突く。
 更にリザードマン達が体勢を立て直すまでの間に、斧と槍でリザードマンの腕や脚をドラゴンの鱗に覆われていない関節を狙って切り落としていった。
「さて、今度はどんな石が手に入るか楽しみだぜ♪」
 ひとまず周囲のリザードマン達を殲滅したグァーネッツォは後で竜胆石を回収する為の目印を、リザードマン達の死体をまとめた場所に残す。
 殺戮のドラゴンと化したオブリビオンから採れる竜胆石は、その強さによって大きさなどが違うらしい。
 グァーネッツォはリザードマン達から採取する竜胆石に思いを馳せつつ次の敵との戦いに備えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナミル・タグイール
またいっぱいでてきたにゃ!あいつらも金ぴかじゃらじゃらにゃー!
飛んでないし楽勝そうデスにゃ。全部ナミルのにゃ!

作戦は突撃にゃー!
盾なんて知らないにゃ!金ぴか斧に【呪詛】纏わせてドッカーンにゃ!
どんなに固くても呪詛耐性ないならぶっ壊れるはずにゃ
盾も鱗もボロッボロにしてそのままざっくりしてやるにゃ!
もしも鱗に弾かれたら捨て身でぶっ壊せるまで斬りまくるにゃ!

ちょっとくらい切られたり殴られても金ぴか欲しい欲で我慢にゃ無視にゃ!
倒した分だけ金ぴか増えるならいっぱい倒すにゃ!斧振り回して突撃にゃー!
金ぴかになるキラキラ寄越せデスにゃー!


エル・クーゴー
●SPD



目標、敵性オブリビオンの撃滅_及び_当該世界への遠征の必要に迫られた際を見越しての貨幣獲得
これより【援護射撃】を開始します


・【空中戦】用バーニアで飛翔し、狙撃半径5,041m以内の射界に敵集団を納め遠方に布陣
・敵から単純に距離を取り、曲刀が及ぶ可能性を封殺する構え

・L95式アンチマテリアルライフルを採用し狙撃姿勢に移行(スナイパー)

・照準は主に
「味方に攻撃を及ばせそうな敵への牽制」>「弱点部位狙撃可能個体への攻撃」

・傍らにサーチドローン『マネギ』を観測手として配置(撮影+情報収集)、発砲都度の成果をL95式火器管制システムにフィードバック(学習力)、継戦時間に比例しての命中率向上を期す



「またいっぱいでてきたにゃ! あいつらも金ぴかじゃらじゃらにゃー!」
 ナーガクーガの死体から竜胆石を剥ぎ取っていたナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)の方へとリザードマンの一団がやって来た。
「作戦は突撃にゃー!」
 リザードマン達にドラゴンの翼が生えていないと見て、ナミルは金ぴか斧ことカタストロフに破滅の呪詛を纏わせる。
 空に逃げられることがないなら仕留めることも容易いと考えたナミルは意気揚々とリザードマン達に躍りかかった。
 フルスイングされたカタストロフが斬撃を受け流そうとしたリザードマンの盾を破滅の呪詛で浸蝕してボロボロに崩れさせる。
 しかし呪われた風によって生えたドラゴンの鱗は高い斬撃耐性と呪詛耐性を備えていた。
 斧と鱗の間で甲高い金属音が響き互いに弾かれ合う。
 骨を砕いた手応えはあったが本来は胴まで両断するつもりの一撃だ。
 弾かれたカタストロフに引っ張られ体勢を崩したナミルより、殺戮のドラゴンと化して狂暴化したリザードマンが痛みに耐えて曲刀を振り上げる方が早い。
 せめて致命傷は避けようと全力で躱そうとするナミルの目の前でリザードマンの掲げられた肘から先が千切れ飛んだ。

●少し遡って上空
「目標、敵性オブリビオンの撃滅、及び当該世界への遠征の必要に迫られた際を見越しての貨幣獲得」
 皆殺しの荒野から約5000メートルほどの高度をエル・クーゴー(躯体番号L-95・f04770)は飛行していた。
「これより援護射撃を開始します」
 傍らに浮遊しているサーチドローンの『マネギ』から観測手として送られて来る情報が電脳ゴーグルのディスプレイに映し出される。
 地図情報上にナミルとリザードマンの一団を確認したエルは望遠モードで拡大して狙撃体勢に入った。
 L95式アンチマテリアルライフルを構えると照準にマネギからの情報でリザードマンの弱点の情報が追加されて視界内で絞り込まれる。
「ターゲットロックオン、発射します」
 ナミルを狙って曲刀を振り上げ露わになったリザードマンの肘の裏側に向かって大口径弾が発射された。

●戻って皆殺しの荒野
「なんデスにゃ? 金ぴかは全部ナミルのデスにゃ!」
 両腕を失ったリザードマンにナミルがトドメを刺している間に、隣にいたリザードマンが頭部に狙撃を受けて大きく仰け反っていた。
 ドラゴンの鱗に高い物理耐性がなければ恐らく上半身が消し飛んでいただろう。
 すかさずナミルは金ぴかの斧でリザードマンの喉を掻き斬った。
「こ、こうなったら競走なのにゃ! ナミルの方がたくさん倒して金ぴかいっぱいもらうのデスにゃ!」
 斧を振り回しながら突撃していくナミルとエルの援護射撃によって、リザードマン達は瞬く間に全滅したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヨム・キプール
アドリブ・連携◎

「竜鱗に殴りかかるのは『悪手』か」

「補助電源を起動――コンデンサにプールしたエネルギーを、そうだな。50%割譲だ」

電力を代償に、先程よりも遥かに巨大な怪物の頭部を模した形状の遠隔砲撃ユニットを二基召喚。

「しっかり働けよ、大飯食らいども」

ヨム自身の戦闘力は半減するも、砲撃ユニットはその代価に見合った戦闘力で怒濤の【制圧射撃】を仕掛ける。

「見えたぜ」

それに対応する敵の動きを【見切り】、狙いを無防備な急所である「顎」へと定めて【ダッシュ】、サイボーグの【怪力】で痛烈なアッパーカットを仕掛ける。

敵がヨム本体を優先するようなら、閃光手榴弾や煙幕手榴弾を【投擲】して【目潰し】、時間を稼ぐ。



「竜鱗に殴りかかるのは『悪手』か」
 魔物の王たるドラゴンの鱗。
 それは呪いの風で生えたものであっても物理は疎か、あらゆる属性に高い耐性を持っている。
「補助電源を起動――コンデンサにプールしたエネルギーを、そうだな。50%割譲だ」
 ヨム・キプール(贖罪の日・f21620)はコンデンサに蓄えられた電力を使い、二基の巨大な怪物の頭部を模した遠隔砲撃ユニットを召喚した。
「しっかり働けよ、大飯食らいども」
 獣畜(ベヒモス)より放たれた高出力レーザー砲が直撃したリザードマンの肉体が沸騰し倒れる。
 本物のドラゴンではないリザードマンは全身をドラゴンの鱗に覆われている訳ではない。
 鱗の隙間から覗く生身まで攻撃を防ぐことはできないのだ。
 直撃を受けなかったリザードマン達もその余波に対して防御体勢を取らざるを得ない。
「見えたぜ」
 低い姿勢で駆け寄ったヨムは、リザードマンのガードの隙間を縫うようにパワーグラブを突き上げ、ドラゴンの鱗に覆われていないリザードマンの顎を打ち抜いた。
 顎は砕け脳髄にまで到る衝撃で意識ごとその命を奪う。
 リザードマン達は応戦しようとするものの、高出力レーザーの二射目に牽制されまともに身動きを取ることもできない。
 そうしている間にヨムは高出力レーザーの直撃しなかったリザードマンに同じようにアッパーカットを叩き込み、そこまで踏み込めなかった相手にもブラスターランチャーで膝裏を狙い撃つ。
 満足に抵抗できないままリザードマン達が制圧されるまでにそう時間は掛からなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルナリリス・シュヴァリエ
敵ながら上手く盾を使いますね
盾で受け流されても隙が生じにくい軽い攻撃の連携で応戦します。

攻撃の集中や包囲網をウイングブーツの身軽なフットワークで避けつつ
マジックローブで増幅された感覚で鱗の隙間が無防備になる瞬間を捉えて攻撃
とはいえ弱点を盾で庇われるとなると辛いです。その時は聖剣アストライアの力に頼ります。
聖剣に魔力を溜め、敵を正義を貫く意志をもって鱗ごと貫きます。

戦いはまだ続きそうです
戦闘後に妖精王の天幕を具現化して休憩、旅人や同行者が通り掛かれば誘います。
そして祝福されし荷物袋に詰め込んできた水や食料を振る舞って
空いたスペースには獲得した竜胆石を詰め込みます。

アドリブ歓迎・協力OK・NGなし



「敵ながら上手く盾を使いますね」
 リザードマンの肘の急所を狙って振るわれた聖剣アストライアを盾が防ぐ。
 ルナリリス・シュヴァリエ(変態殺しの聖剣使い・f25397)はリザードマンの小部隊と遭遇していた。
 盾で受け流され体勢を崩されれば、予知によって事前に知らされたリザードマンのユーベルコードを受けてしまう。
 ルナリリスは牽制するような軽い斬撃を繰り返すことで、リザードマンの隙を誘おうとした。
 一対一の立ち合いであればリザードマンに隙が生じるまで根気良くそれを続けることもできる。
 しかし状況は複数のリザードマン達を相手取ったものである。
 横合いから曲刀で斬り掛かって来たリザードマンから、ウイングブーツによって得た身軽さで距離を取った。
 鎧を纏っているとは思えない素早い身のこなしに虚を突かれたリザードマンとの間合いを詰め、交差する瞬間にドラゴンの鱗で覆われていない膝の裏側を斬る。
「これではキリがありませんね」
 このまま膠着してリザードマン達が数とドラゴンの鱗に物を言わせて一斉に襲い掛かって来れば不利な状況は免れないだろう。
 ルナリリスは聖剣に魔力を溜め、セレスティアル・フレアを一閃する。
 光の斬撃がドラゴンの鱗ごとリザードマンの集団を切り裂くが、見た目の出血に反して手応えが浅い。
 それでもリザードマン達が体勢を崩した隙にリザードマンの首を落とし腕を切断していった。
 そして最後の一体、セレスティアル・フレアで裂けたリザードマンの胸部にルナリリスは聖剣アストライアを突き立てた。

「戦いはまだ続きそうですね」
 ルナリリスはリザードマンから竜胆石を回収した後で休憩の為に妖精王の天幕を広げていた。
 皆殺しの荒野での戦いはまだまだ続く。
 最後まで戦い抜く為にルナリリスは体力の回復に努めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『竜の群れ』

POW   :    竜の爪
敵を【竜の爪】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
SPD   :    竜の尾
【竜の尾】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
WIZ   :    竜の吐息
【竜の吐息】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●殺戮のドラゴンと化した竜の群れ
 群竜大陸に棲む年若いドラゴン達にも皆殺しの荒野に吹く呪われた風は影響を及ぼしていた。
 本来ならばまだ群れで行動するような年若い彼らも呪われた風によって殺戮のドラゴンと化している。
 狂暴化を代償に彼らの翼と鱗は長命竜のそれと遜色がないものとなっていた。
 元々ドラゴンである彼らの鱗で覆われていない部分は、翼膜や口腔などの粘膜部分くらいだろう。
 強力なオブリビオンと同等な固体となったといっても過言ではない彼らとの戦いは容易なものでは済まないことは確実だ。
白斑・物九郎
●POW



集団敵、集団敵、集団敵――
重ね重ね、こいつはまさしく狩り時ですわな

ワイルドハントの始まりっスよ!


●【砂嵐の王と狩猟の魔眼】
・砂嵐『モザイク状の空間』を纏うと共、魔鍵『心を抉る鍵(大)』を手に【ダッシュ】で突貫
・敵攻撃をすり抜け迫る位置取りは【野生の勘】で見出す

・密集敵へは『モザイク状の空間』を投射(投擲+なぎ払い)
・突出して来た個体には、口腔へ魔鍵を突き込み応戦(怪力+串刺し)
・眼球も粘膜部分として見做せるなら、魔鍵での眼窩への刺突も狙う(目潰し)

・己の攻撃は刺さりが浅くとも良い
・己の攻撃はあくまで、召喚したエルからの火力支援による確実なトドメを送り込ませる為のマーカー設定のようなもの


ヨム・キプール
アドリブ・連携◎

「安全装置を解除、手抜きは無しだぜ」

口腔、翼膜以外にも鱗に覆われていない部位はある。
それは眼だ。
閃光手榴弾を【投擲】し、【目潰し】によって隙を強引に作り出し、【ダッシュ】で懐に潜り込み、胸部にUCで強化されたパワーグラブを全力で叩き込む。

「硬ぇ!これが鱗かよ、まるで砦だ」

だが、愚直すぎる攻撃は致命傷を与えるには程遠い。
無論、狙いは別にある。
楔の如く穿たれた「衝撃」は、そのまま臓腑へと襲いかかる。
体内を破壊するには不十分だが、肺の空気を強引に吐き出させればそれでいい。

「最期の息だ、良く味わいな」

呼吸のために口を開いた瞬間に、強化ブラスターを口内に撃ち込み、頭部を破壊する心算だ。



「重ね重ね、こいつはまさしく狩り時ですわな」
 ドラゴン、ドラゴン、ドラゴン――。
 見渡す限り空の青は竜の群れで埋め尽くされている。
 千の竜が支配する大陸に相応しい光景だ。
 モザイク状の空間から魔鍵を取り出した白斑・物九郎(デッドリーナイン・f04631)の体表には、左腕を中心に白い虎縞模様が全身に浮き出している。
 魔物の王たるドラゴンが選り取り見取りの大安売りだ。
「ワイルドハントの始まりっスよ!」
 その一言を合図に物九郎は竜の群れに向かって駆け出した。
 まず砂嵐『モザイク状の空間』を手の平に集束すると、進路上にいる竜の群れに向かって投射する。
 殺戮のドラゴンの鱗による抵抗で大きな手傷を負わせることはできなかったが密集した敵を散らせるには十分だ。
 分散した竜の群れはバラバラに物九郎に向かって降下して来る。
 殺戮のドラゴンと化しても年若いドラゴンにとって主な攻撃手段は爪と尾だ。
 上空からの距離をとっての戦闘はあまり得手とはしていない。
「俺めの間合いに入って来るなんて、いい度胸ですわな」
 振り下ろされる爪、突き出される顎を紙一重で躱し、竜の口内に、眼窩に心を抉る鍵を突き込んで行く。
「エル、マーカーは付けた――」
 その直後、物九郎が魔鍵で殴った場所に寸分違わず超長距離砲撃の火線が飛び、鱗の内側から頭部を破砕された竜の群れが皆殺しの荒野に堕ちていった。
 それはまるで吹き荒れる嵐のような行軍。
「こいつは負けてらんねえな」
 そう言いながらヨム・キプール(贖罪の日・f21620)は機械化された拳を握り込む。
「猟団長、ちょっとばかし目を瞑ってな」
 ヨムの手から閃光手榴弾が投擲され、放物線を描きながら竜の群れの真ん中へと飛んで行く。
「はぁん、そう来ますかや」
 物九郎がモザイク状の空間を散弾のように投射して竜の群れを押しやり腕で目を覆った。
 空中で起爆した閃光手榴弾によって竜の群れは平衡感覚を失い、固体によっては頭から地面に墜落する。
「安全装置を解除、手抜きは無しだぜ」
 ヨムは体勢を立て直そうとする隙にドラゴンの懐深く踏み込むと、光明(バヒル)で強化されたパワーグラブを全力でその胸元に叩き込んだ。
「硬ぇ! これが鱗かよ、まるで砦だ」
 コンクリートの壁や宇宙船の装甲板でもぶち抜くつもりの一撃は、轟音と共に跳ね返される。
 反動で大地に押し返される足に力を込めつつ、ヨムはニヤリと口角を上げた。
 正面からドラゴンの鱗を打ち砕くことは狙いではない。
 堅い竜鱗の上からでも確かに肺を押して空気を吐き出させた手応えを感じながら、ヨムは即座に地面を蹴った。
「最期の息だ、良く味わいな」
 空気を吸おうと開かれた口に、ヨムは強引にブラスターランチャーの銃身をねじ込む。
 ドラゴンもブラスターランチャーを噛み砕こうとするが、光明で強化されたブラスターランチャーの零距離射撃がドラゴンの頭部を内側から焼き切った。
「さあ、どっちが多くぶん殴れるか勝負しようぜ」
 ヨムと物九郎は一瞬視線を合わせると再び竜の群れへの進撃を始めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

グァーネッツォ・リトゥルスムィス
ドラゴンになった竜ってご飯かけご飯みたいだ
ご飯かけご飯は美味しいけどドラゴン竜は強豪、ここが正念場だぜ!

益々優れた飛行能力に対抗する為に
『大隼との友情飛翔』でオレも大空を飛ぶぞ
飛行は大隼を信頼して任せ、幻影と言えども
大隼を傷付けさせない為にドラゴンの角と鱗は
オレの怪力や戦闘知識、何より野生の勘に任せておけ!

竜の爪を振るう竜達の手や足をすり抜けて
硬い鱗を壊すのではなく飛行しにくくさせる為に
重心をずらさせる様に四肢や翼、尾を弾くぜ
どんなに体を鱗で覆おうとしても
外を知覚する目と耳までは覆いきれないはず
隙を晒した一匹ずつ眼窩や耳孔から致命傷を与えていくぜ!
こんだけ苦労するからには竜胆石にも期待したいぜ



「ドラゴンになった竜ってご飯かけご飯みたいだ」
 ご飯かけご飯ってご飯なのではないだろうか。
 つまり竜はドラゴンなのかもしれない。
「ご飯かけご飯は美味しいけどドラゴン竜は強豪、ここが正念場だぜ!」
 おかずなしでもご飯は美味しいということだろうか。
 そんなことより殺戮のドラゴンと化した竜の群れが強敵であることは確かである。
 そう言ってグァーネッツォ・リトゥルスムィス(超極の肉弾戦竜・f05124)は大隼の幻影と一体化した。
 ナーガクーガ達と違い元来空を飛べる若年のドラゴン達の飛行能力は侮ることはできない。
 友である大隼の幻影と共に在ることでグァーネッツォは大空を飛ぶことができるのだ。
 大隼の力を借りたグァーネッツォの飛翔速度は竜の群れを圧倒している。
 グァーネッツォはソニックブームを発生させながら竜の群れを翻弄した。
 交差する際に速度を乗せた竜骨ナチュラルアックスで尻尾や翼を叩く。
 ドラゴンの鱗に阻まれ斬り落とすことはできないが斧との激突で竜は体勢を崩す。
 しかしトドメを刺そうとするも竜の群れの数が邪魔をした。
 長く群れの中に留まれば包囲されてしまうだろう。
「それならこいつで!」
 グァーネッツォは錐揉み回転しながらライフル弾のように竜の群れに突撃した。
 振り回していた竜骨ナチュラルアックスに弾かれて一匹のドラゴンが高度を下げる。
 そのまま旋回の軸を変え斧の刃をドラゴンの口内に突っ込み、上顎から上を撥ね飛ばした。
「もういっちょだ!」
 グァーネッツォは竜の死体を蹴って方向転換し、離脱する進路上のドラゴンを竜骨ナチュラルアックスで突き飛ばす。
 帰りがけの駄賃だと言わんばかりに幽冥竜槍ファントムドラゴンランスでドラゴンの眼窩を一突きした。
「こんだけ苦労するからには竜胆石にも期待したいぜ」
 まだまだ皆殺しの荒野の空には竜の群れがひしめいている。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナミル・タグイール
どらごん鱗思ったより硬かったにゃ…。ずるいにゃ!
そうにゃ!ナミルもその呪い貰って硬くなってやるにゃー!
かちかち勝負デスにゃ!

呪いの金ぴかUCパワーで黒ドラゴンになるにゃ!欲望だけで動き回る呪いドラゴンデスにゃ
なぜか【呪詛】集まる体質だから呪われた風パワーも貰えないかにゃ(呪われやすいだけ)

羽も鱗もゲットして飛べるにゃ硬いにゃー!

敵の攻撃は鱗や爪で迎え撃つにゃ。かちかちのはずデスにゃ!
お返しに爪でザックリしてお腹から金ぴかの元奪ってやるにゃー!
鱗が硬くてもこっちだって呪われて強化にゃ!
敵の【呪詛】も【略奪】してゴリ押し突撃デスにゃ!
不幸ばらまきながら飛び回って金ぴかとりまくりにゃー!



「どらごん鱗思ったより硬かったにゃ……ずるいにゃ!」
 ナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)は思い返していた。
 破滅の呪詛を纏わせた金ぴか斧であればドラゴンの鱗を砕けると思っていたのだ。
 実際に呪詛耐性のないリザードマンの盾は斧が触れただけで崩れた。
 しかし呪われた風の影響で生えたものとはいえドラゴンの鱗はナミルが想像していたより硬かったのだ。
「そうにゃ! ナミルもその呪い貰って硬くなってやるにゃー!」
 皆殺しの荒野に吹く呪われた風は猟兵に影響はない。
 それを自分から貰いにいく猟兵が他にいるだろうか。
 ナミルは呪詛の扱いに非常に長けているのでこれがその場の思い付きの戯言では終わらない。
 邪竜の指輪(カタラ・ファフニル)で黒ドラゴンに変身する際に殺戮のドラゴン化の呪いを目一杯集めた。
「羽も鱗もゲットして飛べるにゃ、硬いにゃー!」
 目論見通り殺戮のドラゴンの翼と鱗を手に入れたナミルは一吼えする。
 不幸をもたらす邪竜が混ざった姿になったナミルには、最早竜の群れは金ぴかの入れ物にしか見えていないだろう。
 ……それは元からだったか。
 兎も角強化された飛行能力で竜の群れに突っ込むと、目に付いた竜の胴体を爪で切り裂いた。
 同じ呪いの風の力でドラゴン化したナミルの爪は竜の腹を深く抉って心臓まで達する。
 仲間をやられたことに怒った竜の群れはナミルを包囲して一斉に襲い掛かった。
 ナミルは包囲の一画に手を伸ばすと拳を握り込む。
「もっと寄越すにゃ! お腹から金ぴかの元奪ってやるにゃー!」
 ナミルは迫る竜が纏った呪いに干渉すると、その呪いを略奪してその身に取り込んだ。
 更に呪いで強化されたナミルの鱗が竜達の爪を受け止める。
「突撃デスにゃ! 金ぴかとりまくりにゃー!」
 竜の群れが烏合の衆と化すほどナミルは竜の群れから殺戮のドラゴンの呪いを奪い取っていく。
 ドラゴンとしての強度で上回ったナミルの爪が容易く竜達の腹を引き裂いた。
 ところで強大な殺戮のドラゴンほど大きく美しい竜胆石をその身に宿すのだが、戦闘が終わった後でナミルはどうなってしまうのだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月14日


挿絵イラスト