8
孤島の攻防戦

#アポカリプスヘル

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アポカリプスヘル


0




●孤島の拠点(ベース)
 大きな大陸からは船で10分程度の距離にある島の拠点、元はリゾートホテルだったのであろうか、無駄に敷地が広いお陰でかなり高くそして強固な防壁がぐるりと周囲に建てられている。
 空を征するモノは、空の防衛がやや手薄のを良い事に孤島の拠点(ベース)に目を付けた。
 ただし、本来の目的はその拠点自体の防衛が強固な作りとなれば、自身を“完成”させる為の素材は潤沢であろうと察した。

 機械であろうとも、彼自身が何もしならなくともプログラムはそう告げたからだ――

「ガタン、ゴトン……」
 海上に紫煙が立ち込め、レールが生成されると命を狩る列車は運ぶ、死と動く屍の群れを――
 死神列車は、下級の死神を呼び出すとゾンビに憑依させ、闇夜に紛れてベースに潜り込ませる事にした。

●グリモアベース
「はぁい、皆。集まってくれテ、ありがとうネ。そうそう、ワタシ予知を見た、デス。アポカリプスヘル世界ではハ、珍しくナイ、孤島のベースを、オブリビオンが襲う、怖い予知を、ネ」
 ピンクの艶やかな髪をなびかせると劉・昭姫(猛姫・f24416)は、猫の様な瞳孔でコーラルの様な瞳で猟兵たちを見詰めながら笑顔で言った。
「襲撃されるベースはリゾートホテルだった場所を、改造した、場所デス。陸からの防衛ハ、バッチリなのデ、戦いやすいのデスガ……人に化けたオブリビオンが内側カラ、工作しようとしているのデス」
 昭姫の瞳が鋭い光を放つと、声を低くさせながら説明をする。
「それをアナタに阻止しテ、ベースを守って欲しイ、ネ。施設に関してハ、ベースの住民に聞くと良イ、デスヨ。それでは、防衛戦を、頑張って下さいネ! あ、本気ならばワタシの番いハ、何時でも募集していマスヨ♪」


龍真 神
 オープニングに目を通して頂きありがとうございます。
 龍真 神(タツマ シン)と申します。
 よろしくお願いします。

 目的【孤島の拠点(ベース)を守れ!】

 最低限の文字数でも、ステータスシートを見ながら書かせていただきますので、『まだよく分からないけど、シナリオ参加したい!』という方でも遠慮せずにご自身の文で書いて送って下さい。
 それでは、皆さんのプレイングをお待ちしております。
67




第1章 ボス戦 『魂運びの死神『黄泉行』』

POW   :    《列車突撃》生きとし者を轢き潰す力
【霊気を纏った】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【定命の者の(生きた)魂】を喰らった【仲間】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    《黄泉急行》暴走する恨みの念
【暴走する恨みの念】が暴走し【急行モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    《線路作成》骨で道を作り、下級の死神が組み立てる
レベル分の1秒で【進行方向】に、高速で自動生成する【線路】を発射できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はイヴ・クロノサージュです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アナイア・デイム
※アドリブ歓迎

記念すべき初仕事は防衛ですか。
潜り込んだ鼠の駆除は慣れているつもりですが…
鼠の前にまずはあの列車をどうにかしないといけませんわね。
丈夫そうですし、無理矢理突破されたりしないように気を付けませんと…

❖行動
【おびき寄せ】で施設から離しつつ、【怪力】任せに≪盤面粉砕≫で地形ごと線路を破壊して機動力を奪うとしましょうか。

装甲も堅そうですし、【鎧砕き】が効果的かもしれませんわね
しぶといでしょうし、『タールの瓶詰め』で【継戦能力】を維持していきたいですわね。

狙うチャンスがあれば、『ペイルマンの仕掛け傘』でタールを打ち込み、【焼却】させたいですわね、よく燃えそうですし。

さて、どうなることやら…


ヴィリヤ・カヤラ(サポート)
「やるなら頑張らないとね。」
ユーベルコードは指定内の物を適宜使用。
武器は黒剣の宵闇、鋼糸の刻旋、媒介道具の月輪を良く使うかな。
戦場の状況は出来る限り確認しながら動いて、
誰かが攻撃されそうなのに気付けたらフォローに入るかな。

吸血行為は無理矢理にはしないけど、敵に対しても同様で
相手の許可が無ければしないよ。
父様から同族(ダンピール)と
自分の血を吸うのはダメって言われてるからNG。

一般人は依頼内で救助の必要性があると
明言されているならなら助けるけど、
そうでない場合は状況によっては見捨てる判断もするかな。

楽しめそうな事は思いっきり楽しむけど、
夏の強い日光は苦手かな。
味覚は苦い物と酸っぱい物は苦手。



●侵入者
「やるなら頑張らないとね」
 紫煙が立ち込め、日光の顔を覆いまるで雨が降る前の様に鉛色の世界に変わるのを金色の瞳で見据えていたヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)は、ぽつりと呟いた。
「潜り込んだ鼠の駆除は慣れているつもりですが……」
 まるで魔法世界を描いた小説に出てくるような黒き魔術師の様な黒いヴェールで頭の先から覆い、美しい刺繍は潮風で揺れるとアナイア・デイム(無貌の貴婦人・f25703)が顔を上げる。
「鼠の前にまずはあの列車をどうにかしないといけませんわね」
「そうだね。こんな防衛を作れるほどだから、警備はそれなりに堅いと信じるしかないよね」
 アナイアが呟くとヴィリヤはこくりと頷くと、ベースを一瞥して海上に敷かれたレールの上を走る“魂運びの死神『黄泉行』”へ視線を向けた。
「上陸は、させませんわ」
 液体であるタールで出来た頭部の硬度を上げたアナイアは、島に続く海上のレールへ頭部を叩きつけて破壊すると海面は波打ち、激しく潮がレールや自身に掛かり濡れるとより一層磯臭さが増した。
「光と闇にこの身を溶かせ」
 ヴィリヤがアナイアの手を取ると、死神の前から姿を消してレールの上を素早く駆け抜けて軽々と死神の頭上を飛び越えて背後を取る。
 レールに足を付けた瞬間、アナイアはヴィリヤの手を離すと“タールの瓶詰め”を飲み干してから足を一歩前に進めると、腕を伸ばすとクイッと手で仰いで挑発しているかの様な動作を取る。
 ギギィーッ、とレールの上で回転する車輪は火花を散らしながら止まり、アナイアの方へ方向転換して髑髏の瞳から出る炎が青から赤へと変わった。
「下がって」
 “宵闇”を抜刀するとヴィリヤは、声を上げると同時に剣の形を保たせる為のワイヤーを緩ませると、刀身は蛇の体の様に伸びて死神から射出されるレールを弾いて海に落とす。
「……はっ! 助かりましたわ」
 ゴン、と鈍い音を立てながら飛んでくるレールを紙を握りつぶすかのようにグシャリ、と硬化した頭部で潰しながらアナイアは死神から距離を取った。
「いいえ、それよりも気を抜かずに畳みかけるよ」
 ヴィリヤが宵闇を再び剣状に戻し、レールから伝わる振動で死神がこちらに向かって来るのは嫌でも察する。
「では、レールを全て……」
「だめだよ。ここは海の上だから、足場がなくなると戦えなくなってしまうよ」
 アナイアの言葉をヴィリヤが遮って首を小さく横に振ると、タンタンと靴でレールを叩いた。
 ブラックタールであるアナイアは水面に浮くかもしれないが、ヴィリヤはダンピールである故に浮くことも飛ぶ事さえ不能である。
「そ、そうでしたわね。わたくしの早計でしたわ」
「少しでも、早く倒せるようにはしたいね」
 ハッとした声色でアナイアが謝罪の言葉を言うと、ヴィリヤは笑みを浮かべてジャララと音を立てながら蛇腹剣へと形状を変えた宵闇で死神を切りつけた。
「ええ、でしたら……」
 上品な黒い日傘“ペイルマンの仕掛け傘”を取り出すと、傘の先を死神に向けると自身のタールを柄から流し込んで弾丸の様にタールが射出された。
 死神の車輪に当たった瞬間、火花がタールに火を付けてツンとした独特なニオイを放ちながら燃え上がる。
「燃やしてしまえば如何ですの?」
「了解、炎は悪霊を浄化するらしいからね」
 アナイアは明るい口調で言うと、ヴィリヤが更にUDCである“月輪”を操り死神がこちらに来るのを阻む。

「(ナンダ、ナンダヨ! 急ガナケレバッ!)」
 ベースに潜入した下級死神は、戦いが始まった事を感知して防衛施設に関する場所へ向かう途中にあったセキュリティーを破壊しようとするが、慌てていたからであろう苦戦をしている。
「(体温センサーハ、死ンデイルカラ大丈夫ダロウガ……)」
 失敗しすぎると居場所は直ぐにバレてしまう、いやそれよりも先に猟兵がコチラへ来るであろう。

 突破されるのが先か、倒されるのが先か――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーロー、15歳の女です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


緋翠・華乃音
拠点の防衛は得意分野だ。
少しは助けになれるだろう。

問題は身中の鼠だが……まあ、今は列車を阻止するのが最優先だな。

拠点内に存在する見晴らしの良い高所に狙撃手として潜伏。
目的は狙撃ポイントの確保と拠点内外への見張りや航空戦力への警戒。
“瑠璃の瞳”を発動させ、基本は前衛を援護するように精密な狙撃を行う。

超耐久力は厄介だが無限に耐えられるという訳ではないだろう。
さらに速度に関して言えば全く問題にならないな。
軌条の上を走らざるを得ない列車など、その行動を読むのは容易い。

スナイパーの強みは“読む”と“視る”に優れていること。


魂を運ぶというのが気に喰わないな。
本当の死神の恐ろしさを君は知らないようだ。



●それは、とても容易い事――
 ゆらり、紫煙をかき分けてレールの上を火花散らしながら死神は走る、決められた軌道の上を――
 磯臭いレールの上にゆっくりと降り立った緋翠・華乃音(終ノ蝶・f03169)は、音がする方へ顔を向けて状況を把握する。
「(魂を運ぶというのが気に喰わないな)」
 凝視せずとも“見える”死神の姿を視界に捉えると華乃音がケースを海に放り投げると、慣れた手つきで組み立て終えたスナイパーライフル“to be alone.”を手にすると素早く足音を立てぬように距離を取った。
「さぁ、貴方の本気を見せて下さい」
 ピンクと白のゴスロリを身にまとった少女レイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)が優雅にお辞儀をすると、海より輝き空より澄んだ青い瞳に死神を映すと低く唸るような声の様な音を響かせながら金属の輪は回る。
 暴走する恨みの念により、制御を失った列車はライトの部分から青い炎をゴウゴウと燃え上がらせながら突っ込んで行った、が――
「絶望の福音とは、よく言ったものですね」
 レール上にはレインの姿はなく、頭の中で鳴り響く音に頭痛を感じながら海上の方へ逃げたのでレール上でただただ暴走する死神の姿は哀れ、と思いながら冷ややかな視線を向ける。
 その姿を全ての世界を包むかのような夜空である藍紫色のカーテンに瑠璃色の蝶が半分舞う、そんな瞳をスコープ越しに“視ている”華乃音は息を止めて“瑠璃の瞳”を発動させた。
 スコープに描かれた小さな十字、紫煙の間から見える死神の姿を捉えると静かにトリガーを引く。
 細長い銀の弾丸が射出され、死神の頭蓋骨を貫くと青い炎が小さくなるのを見て華乃音が呟いた。

 本当の死神の恐ろしさを君は知らないようだ――

 薬莢が小さくカラン、と音を立てた後にポチャリ、と海の中へ吸い込まれるように落ちる。
「死神は、悪夢の見るのでしょうか?」
 自身のエナジーを増幅させる駆動音が小さく鳴ると“サイレントナイトメア”の銃口を死神に向けながらレインは、ふと感じた疑問を口にするが藤色の光線が悪夢へ誘うかの様に弧を描いて電車を模した鉄製の体を貫いた。
「無機質で無骨な姿では寝ることも出来ないでしょうね」
 耳障りな鉄と鉄がすり合わせて甲高い音を響かせながら死神は、レールから車輪が外れてしまい揺れるレールの動きに合わせて海面が揺れると小さな波を起こしながら潮水が宙を舞う。
 レインの視界に紫煙に紛れて半透明の紐の様なモノがふわり、と宙を浮いていたのでその先に死神が忍ばせて工作している存在を操ってだろう、と野生の勘で察した。
「(そして、それを阻止しようと動く――)」
 レインの動きを読むと、『死神が次にどう動くか?』を対戦ゲームで盤面ではなく相手の思考を考えるかの様に華乃音は、銃口を素早く読んだ先へ向けて更に撃つ。
「ウオ…………ォォォォォォ…………ォォォン!!」
 洞穴から吹く風の様な低い声を上げながら死神は、先を読まれて撃たれるが華乃音の姿を見付けられずに苛ついている様子が手に取るようにわかる。

 そして、魂を運ぶ鉄の箱の死神は、海の上にレールを四方に伸ばして動ける範囲を広げ始めた。

 工作の進行度は4割ほどセキュリティーを突破――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

緋縅・善蔵
俺は空飛べるんだし、空中を不規則に移動しながら敵が敷くレールを狙えないか?
戦闘の始めにVRBをを使用。
残像、2回攻撃、誘導弾で敵勢力を攻撃し、ステルス迷彩で接近したら零距離射撃のプラズマライフルと仁王で串刺し。
離脱する時もステルス迷彩で姿を眩まし、複数の射撃武器の2回攻撃でダメージを積んでいく。
守りはオーラ防御、武器受け、盾受け、力溜めと激痛耐性で堪える。
また、機わ見ては一斉射撃と破壊工作、鎧無視攻撃で戦闘わ優位に進めて行く。
「あんなんが空を飛んでたら落ち着かないな。さっさと消えてもらおう」



●終点は海の底
「(俺は空飛べるんだし、空中を不規則に移動しながら敵が敷くレールを狙えないか?)」
 グリモアベースから孤島へ続く海上のレールの上に着地すると緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)は、黒く艶めかしい光を放つ鋼鉄のボディ“兜跋”の頭部で赤く光る単眼で死神を捉えた。
 転移する前に同じ猟兵が戦っている場面を思い出すと、四方に生成されてゆくレールを視線で追って死神の位置を把握する。
「(バンシィ! 俺に力を貸せ!)」
 ユーベルコード『VRB(ヴァーティカルロケットブースト)』を発動させると、赤い単眼が一瞬だけ強く光を発すると黒い鋼のボディ“兜跋”は紅蓮の闘気で包まれた。
 自身の胸に、否、脳内に溢れる厨二力によって善蔵は、紫煙を突き抜けて飛び上がり紺碧の空へと飛翔しながら鋼鉄のボディ“兜跋”は世界に溶け込むようにステルス迷彩で姿を消す。
 兜跋に装備されている“胸部迎撃バルカン”をメインに“64式アサルトライフル改”と“89式アサルトライフル改”の2丁を手にして、銃口を死神に向けた瞬間引き金を引いてフルオートで銃口から次々と弾丸が射出される。
「(これ以上、行動範囲を広げられても困るからな)」
 レールは弾丸の雨で破壊され、海面はバシャバシャと音を響かせながら飛沫を上げながら鉄で出来た死神を体を貫くと、紫煙の中から青い炎が欠損した部分からゴウゴウと吹き出しながら死神は飛び出す。
 人の顔の様な模様の霊気を纏った死神、しかし――ステルス迷彩で姿が見えない猟兵、善蔵の姿を探す。
「あんなんが空を飛んでたら落ち着かないな。さっさと消えてもらおう」
 ゴン、と死神の体に杭――“仁王”で穿つ、善蔵は間髪入れず肩に装着された“PS8 KATASAWAプラズマライフル”で杭を押し込むように突き出した勢いのまま最後尾の車両まで、貫いた。
 ぽっかりと死神の体に穴が空き、体を燃やし尽くさんと思う位の青い炎が噴き出しながら消えゆく紫煙の中へ落ち、そして水柱を作りながら海の中へと消えていった。
「任務、完了」
 善蔵が呟くと、侵入者を倒したレインがベースの施設を使ってその場にいる猟兵に聞こえる様に放送機器を使い叫んだ。

 複数のオブリビオンが接近している、と――

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ゾンビの群れ』

POW   :    ゾンビの行進
【掴みかかる無数の手】が命中した対象に対し、高威力高命中の【噛みつき】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    突然のゾンビ襲来
【敵の背後から新たなゾンビ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    這い寄るゾンビ
【小柄な地を這うゾンビ】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●這い出る、海からの屍
 ずるり、海水で水膨れした体を揺らしながら“ソレら”は孤島に足を踏み入れると、低い唸り声を出しながら今を生きる人々を求めてベースへ歩み出す。
「……うぅ……うぉぉぉ……」
 青白い肌、所々欠損した体は生きた人の肉体ではなく動く屍――ゾンビだ。
「戦闘に意識が向いてて助かりました」
 レインが呟くと、死神が侵入させた新鮮な屍のゾンビとそれを操っていた下級死神を倒すと、ベースの人々に状況を説明した。
「来てください!」
 ベースの防衛システムを使って外を映すカメラでとらえた映像を見ながら住民が声を上げながら画面を指すと、華乃音やアナイアは視線を向けると無数のゾンビの群れがベースに向かって来る姿が映しだされていた。
「貸してください。複数のオブリビオンが接近していますので、島のこの位置へ集まってください。防衛を開始しましょう」
 レインがその場にいる猟兵と、放送機器を使って外にいる猟兵に言った。

 防衛設備はそれなりに強度はあるが、長くは持たない。

 さぁ、海から出てくるゾンビの群れからベースを守り抜け!
緋縅・善蔵
支援要請(レベル半分を二機)で死角を作らないようにし、敵集団から距離を取ってアサルトライフルやプラズマライフルで攻撃。
味方を巻き込まないのであれば、ミサイルカーニバルで範囲攻撃。
敵には近付かないが、念のため【オーラ防御】と【激痛耐性】や【第6感】で
敵の接近に備える。思いの外、敵に接近されたら「屠龍」で【なぎ払】
「恐ろしいねェ。死体になっても休めない世界とは」
他、味方との連携や絡みはOk。



●防衛戦
 磯臭さがいつもより濃く、思わずむせそうになるのをぎゅっと唇を噛みしめて喉の奥から出そうなソレを堪える。
「こちらカラミティ。無人機支援を要請する」
 緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)はノイズ交じりの通信機へ向かって言うと、兜跋と同型の無人機が2体召喚されると砂浜にゆっくりと着地した。
「あのゾンビは、乾燥ワカメやらなのかねェ」
 眼前に迫りくるゾンビ達は縦にバカッと割れたかと思ったら、分裂してゾンビの群れはあっという間に数を増やしていくのを見て喉で笑いながら呟く。
 数で押すならば、こちらは手数で増えた分までも倒してしまえばいい話だ。
 背負っていた“PS8 KATASAWAプラズマライフル”は駆動音と共にゆっくりと善蔵のショルダーに乗せ終えると、ガシャンと重々しい音を立てながらショルダーに固定される。
「シールド展開、視界も天気も良好」
 死神との戦いと違って紫煙はない孤島は地平線が見えるほどで、善蔵は“64式アサルトライフル改”の銃口をゾンビの群れへ向けると同時にオーラ防御を展開させた。
 2体の無人機は立ち上がると善蔵の死角であろう位置に移動した。
「――Fire」
 善蔵はトリガーを引くと、64式アサルトライフル改はフルオートでマガジンに詰め込まれた弾丸を吐き出す。
 銃口が上がらぬように制御しながら左右に動かし、PS8 KATASAWAプラズマライフルの銃身がバチリ、と光を帯びながらビームでゾンビの群れを焼き尽くした。
「恐ろしいねェ。死体になっても休めない世界とは」
 分裂したゾンビの群れを倒してもズルリ、と海から次々と島へ上陸してくる新たなゾンビ達を見据えながら善蔵は肩を竦ませる。

 今夜は延々とゾンビ狩りする夢を見そうだねェ、と思いながら再びPS8 KATASAWAプラズマライフルがビームを放った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紬雁・紅葉
まぁまぁ屍人?
これこそは
御鎮めせねばなりません

羅刹紋を顕わに微笑み
地形を利用し水の魔力を増幅
先制UCを水曜(水属性)で最大範囲展開
強化効果を味方にも付与

九曜、巴、鳳翔を適宜使い分け
正面からゆるゆると接敵

射程に入り次第破魔雷水属性衝撃波UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う

敵の攻撃は躱せるかを見切り
躱せるなら残像などで躱し
そうでなければ破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で受ける
いずれもカウンター破魔雷水属性衝撃波UCを以て範囲ごと薙ぎ払う

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

ふるべゆらゆらとふるべ

大海神に抱かれて
黄泉比良坂に疾く速く
いざやいざや
去り罷りませ…

※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※



●屍人(ゾンビ)

「まぁまぁ屍人? これこそは、御鎮めせねばなりません」
 濡れ鴉の様な艶やかな黒髪が揺れると額の二本の角は天を向く、ルビーの様に赤い瞳を持つ紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)が海から浜へと出てくるゾンビ達を捉えた。
 “羅刹紋【ムラクモ】”が白い肌に刻まれいたのか様に独特な形状の羅刹紋が浮かぶと、紅葉は優しい笑みを浮かべる。
「八雲立つ、出雲……っ!」
 紅葉の言葉に応えるかのように空気中の水分が収縮し、呼び出された叢雲が象りし九本の剣に纏う。
「ふるべゆらゆらとふるべ――」
 大きく瞳が開かれると赤く光を放ち、少し湿った砂浜を草鞋で紅葉が駆け出してゾンビの群れに攻撃が届く距離まで縮めた。
 複数の矢を“破魔重弓「鳳翔」”に番えると矢じりをゾンビへ、ぐっと弦を少し手前に捻りながら右腕を引く。
「大海神に抱かれて」
 叢雲が象りし九本の剣が弧を描き、水飛沫を宙に舞わせながら海水で腐敗した身体を白刃が煌めかせながら浄化させる。
「黄泉比良坂に疾く速く」
 紅葉が弦から手を離すと、矢自身がその存在に気付いているかのように地を這う小さきゾンビを穿つ。
「ギャッ!!」
 ジュッ、と破魔の力によって小さなゾンビ達が悲鳴と共に腐敗した体は塵と化していった。
「いざやいざや――去り罷りませ……」
 すぅ、と小さく深呼吸をしながら破魔重弓「鳳翔」を豊満な体に掛けると紅葉は、“薙刀「巴」”を手にして刃を覆う布を慣れた手つきで取ると布は雲一つない空へと舞い上がった。
「死者は黄泉へとお帰りください!!」
 紅葉は声高らかに言うと、眼前のゾンビ達を薙刀「巴」で薙ぎ払った。
 叢雲が象りし九本の剣の一本が地面に刺さり、今戦ってい猟兵から今から来るであろう猟兵の戦闘力を高める恩恵を受けれるであろう。

 海から押し寄せるゾンビの群れの勢いはまだ、衰えない――

大成功 🔵​🔵​🔵​

真城・美衣子
☆サポート&おまかせ専門
何を考えているかよくわからない猫っぽい少女

喋るペンダント『マキさん』

・UDCアース人や猟兵としての一般常識はある
・鋭い感覚、高い運動能力、強靭な肉体で頑張る
・ぼんやりしているけど動きは早い
・無表情で説明もないまま行動するので、奇行に見える事も多いが、本人は一生懸命

・マキさんは主に解説・交渉などの会話を担当
・PLが直接操作しない方針なので挙動はご自由に!

☆セリフ例
「にゃ」
『みーこさんは「こんにちは」と言っています』

「……すんすん」
『みーこさんはニオイを確認しているようです』

『お時間よろしいでしょうか、事件についてお話を……』
「にゃ」
『みーこさん、今は喋らないでください』



●快進撃

「すんすん……」
 くんくん、と小さな鼻を動かすと磯野の独特な香りが鼻を突き真城・美衣子(まっしろみーこ・f12199)が尻尾をピーンと空へと伸ばし、思わず両手で鼻を覆うと不服そうに低く呻いた。
「――うぅ……」
『みーこさん、腐敗した人体のニオイも混ざっているので、安易に嗅がないようにしてくさだい』
 美衣子の胸元で揺れるペンダントから機械的音声が発せられると、宝石の部分がチカチカと点滅した。
『先程、鬼の巫女が使用したユーベルコードにより、みーこの戦闘能力が上昇しております。全力を出さずとも倒せるでしょう』
 ペンダントの宝石に埋め込まれた電子頭脳『マキさん』が状況を把握すると、美衣子はゆらりと黒く長い尻尾を揺らして獲物を狙う猛獣の様に姿勢を低くしてゾンビの群れを見据えた。
 体は機械――つまりサイボーグである彼女は優れた身体能力を生かして、柔らかい砂に足を取られぬように駆け出しす。
「――にゃっ!」
 目と鼻の先まで近づき、“ねこねこハンド”で素早く拳を振り上げるとゾンビの体は糸の切れた操り人形の様に宙に四肢を舞う。
「……ふっ!」
 くるん、としなやかに後転してソンビの群れから距離を取ると美衣子は、体に仕込まれている“ねこねこキャノン”の発射口を剥き出しする。
『ブラスターの充填完了しており、発射はいつでも可能です』
 マキさんが状況を淡々とした口調で言うと、美衣子は優れた動体視力により迫りくるゾンビの群れに標準を合わせるとブラスターを放った――
 薙ぎ払うかのようにブラスターが射出し続ける発射口を横に動かし、ゾンビの群れは一瞬にして灰と化して潮風で空を舞いながら消える。
「にゃ」
『そうですね。鬼の巫女によって普段の2倍は威力が出ます。ですが、まだまだ海からゾンビ達は来ますので油断は禁物ですよ』
 満足そうにゆらりと尻尾を揺らす美衣子ではあったが、マキは海から次々と現るゾンビの群れを感知すると少し緊張した声色で言った。

 数は確実に減っている。

 攻勢に出るなら今、だ――

大成功 🔵​🔵​🔵​

フィロメーラ・アステール
「よーし、あと一息みたいだな!」
ここで一気に勝負を決めに行くぞ!
撃って撃って撃ちまくるー!

というわけで【星界式光速魔法術】の出番だ!
【破魔】【属性攻撃】の光線で攻撃する!
魔法を超早く光に変換した上で撃つ【早業】アタック!
これで襲い来るゾンビをとにかく撃つぞ!

敵は増援を呼び出してきそう?
【聞き耳】それと【第六感】で危険察知して不意打ちを防ぐ!

あらかじめ【空中浮遊】しておくことで、背後から攻撃しようとすると【空中戦】にならざるを得ないようにしておくぞ!
空飛ぶゾンビは滅多に居ないんじゃない?
まあ居ても隠密性・加速性・機動性のどこかに欠陥あるって。
というわけで空中で不自由なところに【カウンター】光線!



●小さき閃光

「よーし、あと一息みたいだな!!」
 孤島へ転移されたフェアリーのフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は、サファイアの様な青い瞳に仲間がゾンビを戦う姿を映すと小さな拳を頭上に振り上げながら嬉々とした声を上げた。
 両手を胸元で握りしめ、バッと両腕を広げると星界式の魔法陣が彼女の中から生まれるかの様に模様を描く。
「一気に……決めるぞ!!」
 キラリ、と瞳を輝かせながら声を上げると――彼女の魔法は光へと変わり、正に光速で放たれてゾンビという不浄な存在たちを光で貫く。
 一瞬だ、一瞬でゾンビの体は破魔の力で浄化されて灰化してしまうと、潮風に乗って過去の海へと帰って行った。
「どこで生きようとも、あたしは今を、未来に向かって歩む者たちを襲う過去を光で守るんだ!!」
 一対の透明で小さな羽を羽ばたかせ青く澄んだ空を舞うフィロメーラは、海から現れるゾンビの群れに向かって言い放つ。
 言葉を言えぬ、言葉を理解する程に賢くはない、けれどもヤツ等は過去の存在“オブリビオン”ならば猟兵の脅威は本能で知っている。
「どこから来ようとも、空に居るあたしには手は届かないぜ!! 不意打ちしたって無駄だぞ?」
 仲間の死角からにじり寄るゾンビを見付けたフィロメーラは、光を放ってゾンビを穿ちながら人差し指を左右に振りながら言う。
「(海から出てくるからどこかしら欠陥があると思ったけど、砂浜や海水で濡れた服が重たいみたいだな)」
 孤島には南国の植物どころか申し訳ない程度に雑草が頭を見せているだけで、崖があるか柔らかそうな砂で出来た浜しかないので隠密なんて出来そうにはなかった。
 なによりも、ベースを守るためにスクラップを溶接しただけであろうがそれなりに丈夫そうな高い塀で囲まれている。
「んじゃ、ゾンビの在庫切れみたいだから残りのを倒して、宴会とかあったら嬉しいな!! 全力でいくぞ!!」
 海から来るゾンビの数が減ってきているのを察したフィロメーラは、ニッと無邪気な笑顔で残りのゾンビ達を光に変換した魔法を放った。

 光に包まれる浜辺、美衣子はぶわっと髪の毛を逆立てながらあまりの眩しさに両手で目を閉じた。
「戻るべき所へ……お帰りください」
 目を細めながらゾンビの群れが灰化して、過去の海へと旅立つのを紅葉は静かに見つめながら呟く。
「哀れだねェ。だが、そこから未来に進む人々を羨ましがるといい――永遠に消えない罪を永遠に抱えたまま、な」
 善蔵が画面越しに消えゆくゾンビの群れを見据えながら、足元に咲いていた一輪の花を摘むと海に向かって放り投げた。

 こうして、逃げ場のない孤島での防衛戦が終わると光が消え、潮風を全身で受けながら海に沈む夕日でオレンジ色に徐々に染まる景色を眺めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『未完成のメカドラゴン』

POW   :    完成予想図
無敵の【完璧な機体を持つ姿】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    カラダ集め
非戦闘行為に没頭している間、自身の【心臓部】が【異常に発熱し】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ   :    クラッキング
見えない【電流】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はサフィリア・ラズワルドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●束の間の休憩

 海上での死神列車との戦い、海から群れをなしてベースを襲いにきたゾンビ達の戦いにより猟兵たちは疲弊していた。
 しかし、それは空から現れた巨大な黒い影によって現状は一変してしまう。
 胸の赤い球体が夕日の赤さに劣らない光を放ち、無骨だがドラゴンと認識出来るが少し物足りない気がする。
「――!!」
 鳴き声、なのだろうか?
 発せられる声は機械音で、何を言っているのか全く聞き取れない。
「――――……――ッ」
 一段と光を増した緋色の瞳で猟兵を“未完成のメカドラゴン”が見据えると、ベースに向かってバチバチと火花を放ちながら尻尾を叩きつける。
 ベースを守るために展開されていたシールドはパリィン、と硝子の様に容易に破壊されてしまった。

 急がなければ

 ベースに被害が及ぶ前に、機械で出来たドラゴンをどうにかしないと!

 猟兵達は疲れが残る身体でふらつきながらも立ち上がった。

 孤島のベースを襲う為に配下を送り込んだ元凶を倒す為に――
鬼桐・相馬(サポート)
羅刹の地獄の獄卒×ブレイズキャリバー
口調:冷静な男性口調(語尾に「!」がつく喋り方はしません)
「冥府がお前の後ろで口を開けているぞ」
「この程度の傷、炎で補える」

冷静で感情の起伏がほぼなく、常に淡々としています。

[冥府の槍]全体を使った攻撃法で、槍の炎は負傷した場合に身体から滲む炎と同じ紺青色です。
攻撃は武器に[怪力をのせ、部位破壊・串刺し・傷口をえぐり]、その後に武器や身体から滲む冥府の炎で[焼却]します。[ヘヴィクロスボウ]による遠隔攻撃も可能です。防御は[戦闘知識と野性の勘]を駆使し、攻撃を[見切り、武器受け]します。
苦戦している味方は[かばう]。炎が補うので怪我をすることに無頓着です。


保戸島・まぐろ(サポート)
『元気に、マイペースに、楽しく過ごしましょう!』
 キマイラのフードファイター×オーシャンハンター、16歳の女です。
 普段口調は「強気のリーダー(私、相手の名前、なの、よ、なのね、なのよね?)」です。

 武器は巨大なマグロ型の刀。斬るというより物理で潰す感じ。
 普段から服装はセーラー服。
 見た目は年齢より幼い。

 リーダーシップが強く、光画部の部長である。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
 他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
 また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくお願いします!



●力でぶっ潰せ!

 孤島は夜になって暗くなったかと思い、時計へと視線を向けたがまだ夕方だと知るとその原因を探るために――
「あれは……機械のドラゴン、か」
 強い潮風でコートを靡かせながらシトリンの様な金色の瞳を細めると、鬼桐・相馬(一角鬼・f23529)は赤く光るコアを動力としてガシャンガシャンと機械的な羽ばたく音を響かせながら飛ぶ“未完成のメカドラゴン”を見上げた。
「とても、戦い甲斐がありそうな敵ね!」
 セーラー服が捲れそうになるのを押さえながら保戸島・まぐろ(無敵艦隊・f03298)は、黒曜石の様に黒く大きな瞳を輝かせながら声を上げる。
 そして、彼女の横には巨大なクロマグロの形状をした“マグロブレイド”が突き立てられており、マグロの尾を左右に振りながら自信満々の笑みを浮かべた。
「先手、必勝」
 と、言うと相馬は青い炎を纏った“冥府の槍”を手にして跳躍し、宙へ浮くと凄まじい怪力で槍を突き出して未完成のメカドラゴンを貫こうとする。
 だが、激しい火花が散ったかと思えば黒い鋼鉄の体に傷一つ付けられていなかったのだ。
「(どういう事だ? 普通ならば貫ける攻撃を……無傷だと?)」
 目を見開くと相馬は、赤い瞳が光って残像を残しながら振り向くと未完成のメカドラゴンは、鋼鉄で出来ているとは思えない程にしなやかに尻尾が鞭の様に振った。
「たぁぁっ!!!」
 当たる寸前にまぐろは、マグロブレイドを振って尻尾を弾くと未完成のメカドラゴンをキッと睨みつける。
「普通の攻撃では倒せない、という事か」
「みたいね。さっき尻尾を斬る心算で振り下ろしたのに、まったく斬れなくて弾く形になちゃったのよね」
 体制を整えながら相馬は低く呟くと、まぐろも手に残っている感触を思い出しながら言った。
「ならば――よく燃えそうだ」
 相馬が手にしている“冥府の槍”の青い炎がゴウゴウと燃え上がり、未完成のメカドラゴンに向かって素早い突きを繰り出す。
 当たっても当たらなくても、彼の青い炎が鋼鉄の身体で激しく燃え上がり、そして外した分は囲う様に青い炎が潮風を受けて燃え上がる。
「この一閃に力を込めて! 全てを砕き悪を絶つ! ギガ・マグロ・ブレイカー!!」
 まぐろがマグロブレイドを振り上げ、青い炎で燃えるメカドラゴンに向かってマグロブレイドを力強く振り下ろす。
 だが、それでも表面にキズをつけるのがやっとであった。
「せめて、足止めでもしておくか」
「そうね!」
 まぐろと相馬は、青い炎で燃やされているメカドラゴンを見上げながら言った。

 倒せる程の猟兵が来ることを信じて――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

フィロメーラ・アステール
「こいつはなかなかタフそうだな!」
一気に勝負を決めるのは難しいかな?
じゃあ弱体化に努めよう!

機械なら細かい部品の集まりだろ?
たぶんネジとかで固定する必要があるはず!
そこに【蒼天まわしむ千変の星冠】を発動!

『星装《あくあ》』の水分を【念動力】で操作して【空中浮遊】させ、部品の隙間に送り込んで摩擦を無くす!
これで部品の連結が弱まるはず!

なんなら念動【グラップル】も使って、直に外してやるぞ!
念動力なら細かいモノも掴めるし、滑ったりしないからな!

これ丁寧にやったらメンテ行為っぽくなって「外部からの攻撃」と思われにくくなるかもなーと期待しつつ?
【早業】でパーツを外して【盗み】、行動を阻害する!


真城・美衣子
☆サポート&おまかせ専門
何を考えているかよくわからない猫っぽい少女

喋るペンダント『マキさん』

・UDCアース人や猟兵としての一般常識はある
・鋭い感覚、高い運動能力、強靭な肉体で頑張る
・ぼんやりしているけど動きは早い
・無表情で説明もないまま行動するので、奇行に見える事も多いが、本人は一生懸命

・マキさんは主に解説・交渉などの会話を担当
・PLが直接操作しない方針なので挙動はご自由に!

☆セリフ例
「にゃ」
『みーこさんは「こんにちは」と言っています』

「……すんすん」
『みーこさんはニオイを確認しているようです』

『お時間よろしいでしょうか、事件についてお話を……』
「にゃ」
『みーこさん、今は喋らないでください』



●ばらばら~のおもちゃ?

「こいつはなかなかタフそうだな!」
 パタタ、と半透明の羽を羽ばたかせながらフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は、鉄と呼べるモノやケーブルらしきモノで作られた未完成のメカドラゴンを見上げた。
「……はっ、ふっ!」
『みーこさん、その方は新種の蝶々ではなくフェアリーですよ』
 スカッ、と指先を丸めた猫の手でフィロメーラを捕まえようと腕を伸ばす真城・美衣子(まっしろみーこ・f12199)に向かって、彼女の胸にぶら下がっている喋るペンダントの『マキさん』は淡々とした機械的な音声で言う。
「わっ! あたしはフィロメーラ。みーこちゃんよろしくな!」
「にゃ」
『みーこさんは、「よろしく」と言っております』
 夜空を閉じ込めたかの様な大きく黒い瞳をぱちくり、と瞬きさせながら美衣子がフィロメーラの挨拶に答えたのをマキさんが翻訳すると、尻尾をゆらした。
「さて、と……おわわっ!」
 小さな指先で、小さな鼻をツンと突いた後にフィロメーラが踵を返して未完成のメカドラゴンへと視線を戻す、が。
「にゃ~」
『あ……』
 ガシッ、と半透明な羽を美衣子は両手で掴むと、嬉しそうに尻尾が激しく揺れ、マキさんが注意をする暇もなくフィロメーラは捕まってしまう。
「すん……ごろごろ」
『みーこさんは、その……』
「な、なにー!?」
 美衣子は喉を鳴らしながらフィロメーラに頬擦り、否これは首元を擦り付けているに近い行動にただただフィロメーラは驚きの声を上げる。
『……「良いニオイがする」と言っております』
「そ、そうか。戦い終わったらいくらでもして良いから、あのドラゴンを倒すぞ!」
 マキさんの機械的な声が躊躇うかの様にノイズ交じりに言うと、フィロメーラはぺちぺちと美衣子の頬を叩きながら未完成のメカドラゴンを指した。
「にゃ」
『みーこさんは「わかった」と言っております』
「機械なら細かい部品の集まりだろ? たぶんネジとかで固定する必要があるはず! 踊れー! 青い星の風の中で!」
 ここは孤島、海もあり普通の大陸よりも水源は豊富である。
 フィロメーラが空気中の水分を操り、動きを止めた未完成のメカドラゴンのスカスカな隙間に送り込んで摩擦を0にする。
「異常――異常……」
 赤く発光していた心臓から蒸気が吐き出され、ゆっくりと点滅しながら異常がある部分を探すために部品を集める動きを止めた。
「……にゃっ!」
『みーこさん、好きな部位を持って行ってください』
 タタッ、足音を立てずに浜辺を駆ける美衣子は、大きな瞳に解析プラグラムの羅列が一瞬で書き込まれて本能に未完成のメカドラゴンの弱点が組み込まれた。
 跳躍し、宙でクルッと前転しながら背後に着陸する。
「ふっ!」
 口に咥えているのは翼の部品、外しやすくしてもらっている美衣子は猫の様に野生の勘や視力を組み込まれているが、サイボーグ故に自身よりも重たい鉄の部品を易々と捥ぎ取れたのである。
「やるな!」
 同時にフィロメーラももう片方の翼の部品を外し、念動力で残骸を操りながら言った。

 空を飛ぶ術を無くし、浜辺に這いつくばる未完成のメカドラゴンは機械的な咆哮を紺碧の空に向けて放った――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神楽坂・神楽
あの翼を剥いでくれたのはありがたいですね
芯にダメージを通すには、やっぱり足場がしっかりしていた方がいいですから
翼が直る前に倒させてもらいます

さて、不完全なドラゴンさん
無敵を誇るその装甲も搦手には弱かったみたいですね
その惨めな姿で、どれだけ自信を保てますか?

UCで転移した敵の上空から頭部に覇気を集約した蹴りを放ち、身体を地面に叩きつけます
続けて心臓部の側に転移。その内部に対して全力の一撃を叩き込みます!

身体を完全なものとするためにここまで部品集めに来たみたいですけど……
自身が他者の部品になる、っていう可能性はさすがに考えなかったみたいですね

貴方のネジの一本まで、私の刻印が分解、吸収してあげます



●失墜

「さて、不完全なドラゴンさん。無敵を誇るその装甲も搦手には弱かったみたいですね。その惨めな姿で、どれだけ自信を保てますか?」
 砂に汚れながらも翼を捥がれたメカドラゴンを瑪瑙の様に茶色い瞳に映しながら神楽坂・神楽(UDCエージェント・f21330)は問うと、磯臭い潮風が吹いて濡れ鴉の様な黒髪のポニーテールが靡いた。
 しかし、不完全な機械なのだろう。
 神楽の言葉に一切反応はせずに、失った翼を補うために完璧な姿を創造し始めるとドクンと胸のコアが大きく鼓動を刻み始めたかと思えば、熱を帯びて孤島の気温が急激に上昇した。
 言葉を交わしてもムダだと悟った神楽は、ユーベルコード『時空操作Ⅰ(ジクウソウサ)』を使用してメカドラゴンの遥か上であるが頭上に転移する。
「ッはぁぁぁぁ!!!」
 全ての覇気を脚に集約しながら神楽は、メカドラゴンの頭部に向けて滑空する。
 ドン、孤島が揺れ、島を中心に波紋が広がった。
「どんなに強化しても……無駄です!!」
 神楽の蹴りが当たるとメキリ、鉄が軋む音を立てながら紙の様に頭部はグシャリと潰れた。
「身体を完全なものとするためにここまで部品集めに来たみたいですけど……」
 胸の大きなコアの前に転移し、神楽は血の様に赤く心臓の如く鼓動するかの様に明滅するのを見詰めながら拳を添える。
「自身が他者の部品になる、っていう可能性はさすがに考えなかったみたいですね!」
 身体に埋め込まれた“喰刻印(ドライバー)”が身体に浮かび上がると、神楽は拳に全ての力を込めると巨大なコアは弾け飛ぶ。
「貴方のネジの一本まで、私の刻印が分解、吸収してあげます――」
 コアの破片を掴むと神楽の喰刻印(ドライバー)がボリボリと喰らった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年09月12日


挿絵イラスト