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We Happy Few

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●やさしいひと
 へえ、たいへんだねえ、まわりのひとは。
 ……ん? なんの話をしてたんだっけ……? んん、りょうしゅさまのことかな?
 うちのりょうしゅさまは、はたらかなくていいって言ってくれるんだ。『さくしゅ』なんて、この村にはないんだよ。
 ……? なんの話をしてたんだっけ……?
 なにもしなくていいんだよ。こうして、ねそべって、ぼうっとしているだけでいいんだよ。それだけで、……? なんの話をしてたんだっけ……?
 ああ、らくなくらしでうれしいなあ。
 ……? なんの話をしてたんだっけ……?


「という感じで、完全に話にならねえ」
 タハニ・クルツリンガー(乱暴者は乱舞する・f03635)はそのように猟兵たちへ報告すると、猟兵たちは渋い顔になった。
 ダークセイヴァーにいる領主というのは、搾取を行う非道な人物であることが多い。
 この村の領主は搾取を行わない、どころか彼らに働くことも求めず、衣食住に不自由はさせていないようなのだが……住人の様子がそもそもおかしい、とタハニは指摘する。
「40いくつの人だぜ。それであんな子どもっぽい喋り方で、しかも話題をすぐ忘れるってどういうことだよ」
 その人だけでなく、この村の人間はみな同じ状況なのだという。
 幼い喋り方で、言葉を交わしていてもすぐに記憶が途切れてしまうのか首を傾げる。立ち歩くのもよろめきがちで、痴呆のようなのだ。
「近隣の村人はそこまでおかしくはない。ということは、この村の領主がおかしいわけだが……そうなると、裏でオブリビオンが噛んでるって可能性が高い」
 しかし、猟兵たちが行ってすぐに裏で噛んでいるオブリビオンと出会えるとは限らない。
 オブリビオンと繋がっているであろう領主の尻尾を掴み、しかる後にオブリビオンを撃破しなければ村人は救えないだろう。

「まずは村に入って、領主について調べてほしいんだ」
 領主が何をしているのかが分かれば、対処のしようもあるだろう。
「オブリビオンを倒すのは最後だな。小さい村で、領主の屋敷も分かってるから、色々調べてみてくれよ」


遠藤にんし
今回はダークセイヴァーです

●第一章
 領主について調査を行います

●第二章
 領主について調査を行った結果から事件が起こります
 戦闘は発生しません

●第三章
 異端の騎士とのボス戦です

●状況
 村人は労働の義務を負わず、最低限の衣食住は領主から全て与えられています
 全員が一日中寝そべり、ぼんやりとし続けています
 全員が口調が妙に幼く、記憶が朦朧としている様子があり、立ち歩くことに不自由を覚えています

皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております
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第1章 冒険 『すてきな領主さま』

POW   :    足で探す、領主を襲撃する

SPD   :    館に忍び込む、領主を尾行する

WIZ   :    領民と話をする、領主と問答する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリア・スクラーヴェ
【WIZ】
【感情】
―――この世界において搾取に怯えることのないというのは、確かに魅力的だ。
だが、それがオブリビオンが黒幕となれば話は別、相手が奴らである以上、いつか必ずこの生活のツケが来る。

【行動】
住民を【シンフォニック・キュア】で治療し、まずは領主の経歴等について聞き込み、基本中の基本だろう?

領主には「挑発」を使用しカマをかけてみよう、有用な情報を引き出そうと試みてはみるが……逆上される可能性もある、その場合はすぐに離脱し応援を待つ、逃げたら『コード・フロスト』を【投擲】し、【属性攻撃】で足止めだ。
「オマエがやっていることは全てお見通しだ、果たしてオレ達猟兵から逃げられるとでも思ったか?」


クラト・ディールア
【SPD】
忍び込んで、領主を尾行します。
(忍び込むなら、見回りやメイドとか身の回りを世話している人がいると思われます)
メイドもしくは執事の後を追い、首領を出入り可能な立場の人を探します。
【第六感】と【追跡】を駆使しておきますので、なるべくばれないようにスキーキングをします。
(あそこに首領がいるようですね。後は当人を追跡するだけです)
メイドは誘惑で黙らされ、執事や見回りは『ドラゴニンアン・チェイン』で捕縛して、倉庫や人通りが無い部屋へ隠します。
(奇襲はかなり緊張します)
首領の行動を観察し、重要な部分は直ぐに仲間に知らせて共有します。
「慣れない事は、するもんじゃないですね」



 ――この世界において搾取に怯えることのないというのは、確かに魅力的なこと。
(「だが」)
 オブリビオンが黒幕となっているというのなら、いつか必ずツケが来る――そう感じて、アリアは住民たちへと歌声を届ける。
 優しい旋律には癒しの力が秘められている。少しでも彼らを癒し、領主について話を聞くというのがアリアの目的だ。
「りょうしゅさまは……ここにきたんだ、……? なんの話をしてたんだっけ……?」
「いつ……? わからない、すこし、まえに……」
 それでも幼く朦朧とした彼らの言葉を聞き取るのには少々骨が折れた。
 しかし、領主がある日この土地を治めるために訪れた者であること、詳しい経歴は誰も知らないということは分かった。
「私は領主を尾行します。アリアさんはどうですか?」
 クラト・ディールア(黎明の黒龍・f00868)はそうアリアに誘い掛け、二人は屋敷へ侵入することにした。
 屋敷の中には見回りやメイドの姿がある。クラトは年嵩の、他のメイドに指示を出す姿のあるメイドを見つけると、彼女の後を追うことにした。
 屋敷の外の人々は弱々しい姿だったが、屋敷の中の人々の言動はごく普通だ。やはり領主が何か仕掛けているのだろうと思いながら、二人はメイドの後を追う。
 誰かに見つかりそうになったら隠れ、見失ってもクラトの第六感によって追跡は進む。
 屋敷をしばらく進むと、廊下の突き当りには特別に派手な扉があった。扉の前には見張りもおり、守りが厳重であることが分かる。
 メイドは特に用心した様子で辺りを見回してから入室する――どうやらここが、領主の私室と考えても良いだろう。
 さすがにこの部屋へと誰にも気づかれずに入り込むことは不可能に近い。そう判断して、クラトは逸る心臓を押さえながら見張りの前へと飛び出た。
「なっ……!」
 口を押さえ、ドラゴニアン・チェインで締め上げる。
 扉から出てきたメイドには誘惑を仕掛けることで黙らせると、二人を近くの倉庫へ押し込んでおくことにした。
「私はここから様子を見ています」
「じゃあ、オレが行ってくるぜ」
 領主の部屋へはアリアが行くことにして、クラトは壁に背をつけて待つことに。
 ――壁越しであっても分かるほど領主が激昂しているのは、アリアの挑発に乗せられてしまったからだろう。どたどたという音がドアに近づいたかと思ったが、アリアはコード・フロストをドアに投擲することで領主の動きを止める。
「オマエがやっていることは全てお見通しだ、果たしてオレ達猟兵から逃げられるとでも思ったか?」
「ひっ……!」
 追い詰めるようにアリアが言えば、領主は怯えて青ざめた表情に。
 それでも自白する気はないと、領主はアリアに向けて頑なに首を振る。
「わ、私は何もしていないぞ! 地下室には何もない! あれは何でもないんだ!!」
「地下室、ですね……」
 そんな騒ぎを耳に残して、クラトはそう呟くのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リネット・ルゥセーブル
人は聡くても疎くても、極端に振れれば不幸になるのかもしれないな。

[SPD]を使用し、地下室への潜入を試みる。
【目立たない】よう【忍び足】で進み、【聞き耳】で曲がり角の奥等の音を聞き取り、極力人と遭遇しないように進む。

地下室で暗いだろうが、【暗視】があるので平気だ。
鍵がかかっている部屋も【鍵開け】で突破する。
衛視の類が居れば、そちらを見張り、孤立したタイミングで『茨の園より哀を込めて』で壁に縫い付け拘束する。無論、口封じの上だ。

地下室に侵入したら中を物色していく。
食料品の類があればそれを念入りに。
【呪詛】の類が込められていれば解るだろう。
また、毒薬の類でも【世界知識】で分かる範囲で調べよう。



「人は聡くても疎くても、極端に振れれば不幸になるのかもしれないな」
 独りごちるリネット・ルゥセーブル(黒ずきん・f10055)は、黒いローブで顔を隠しながら地下室へと向かう。
 既に屋敷の中へ行くルートは切り開かれている。
 目立たないように忍び足で進むリネットは、遭遇することのないように慎重に、曲がり角やドアの向こうに聞き耳を立て、誰かが来るようであれば隠れながら進んでいった。
 ――地下室は暗い。
「……鍵か」
 押しても引いても、施錠されているドアは動かない。リネットは物音を立てすぎないように鍵を開け、衛視の類がいないかも警戒しながらドアの向こうへと歩みを進めた。
 よほど大切なものを隠しているらしく、地下室への入り口は二重な上に衛視までいる。二人一組で行動しているらしい衛視だが、リネットは焦らず彼らを観察し、一人になったタイミングで茨の鎖を放つ。
「深く、穿て」
 命令に従うように茨は彼の両腕を絞り上げ、リネット自身は彼が助けを呼ばないよう口に布切れを突っ込んで口封じをして、更に先へと進んでいく。

 そして行きついたのは、食糧庫のようだった。
 冷え冷えとした空間には、種類こそ少ないものの食品が並べられている。見る限り、栄養素のバランスとしては均整が取れているようだった。
 リネットは丹念に、ひとつひとつの食材を検分して呪詛が籠められていないか、毒薬が混じっていないかを確かめていく。
 ――呪詛は肉へ、毒薬は野菜が。
 肉に込められた呪詛は、領主への信頼を強制的に抱かせるようなもの。そして野菜の毒性は――強すぎる鎮静と依存性。
 肉は領主への悪感情を抱かせないようにするために用いており、本命は野菜の方。
 気力を奪うほどに彼らの気持ちを鎮静させ、その上で依存させることで、この野菜が手に入らない可能性のある他所へ彼らが逃げることを防いでいるのだろう……そこまで考えて、リネットはひとつの結論に至る。
「これは野菜じゃない」
 緑の葉は艶やかで、根についた泥も新鮮さの証のように見えるこれは。
 麻薬だ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リネット・ルゥセーブル
……さて、厄介だ。
初期のうちなら秘密裏に処分することも考えたが、こうも蔓延していては混乱の元になる。

まずは仕入元を押さえるか。自分で収穫しているか、誰かから仕入れているかのどちらかのはず。

一枚だけ麻薬の葉を拝借してから地下室を出て、その後領主を『総ての路は業を示す』で監視。

自分で畑の類に行ったのであれば、急行し現場を押さえ、『茨の園より哀を込めて』で拘束。
誰かから仕入れたのであれば、料金を払うタイミングがあるはずだ。そのタイミングでハゲタカのマーク対象をその払った相手に切り替える。
そして人里離れた所で同様に拘束する。

聞くことは同じだ。
「誰からこの野菜の話を聞いた?」


アラン・ヲージャック
仲間の猟兵達が情報を掴んでいただきました
あとは、領主に尋問するしかないですね
【POW】領主を襲撃します。
領主の取り巻き、邪魔な者には退散を願いましょう。
幸いに戦闘できるものは少ない。ならば猟兵の力をもってすれば退いてもらいましょう。
それができれば、しっかりと話せるように猟兵と領主だけの空間をつくることもできますね。
あとは話を聞くだけです。
この野菜を用いて民に何をしたのか?
この野菜はどこで手に入れたのか?
聴きたいことは山ほどあります、ただ自分でしっかりと喋るかどうか・・・
もし、嘘を感じたら「デュエリスト・ロウ」で脅しましょう
ルールは「嘘をつくな」ですね
すみませんが私は悪人には容赦はありませんので



 厄介なことになった――事態を理解したリネットが真っ先に思ったのは、そんなことだった。
 初期のうちであれば秘密裏に処分することも出来た。
 しかし、こうも蔓延した後であれば混乱の元になってしまうだろう。
「まずは仕入元を押さえるか」
「お手伝いしますよ」
 ここまでの話を聞いてやってきたアラン・ヲージャック(耀かしい騎士・f04812)は言い、二人はまずは地下室をもう一度確認する。
「畑のようなものはなかったな」
 リネットは辺りの様子をもう一度思い出すが、村に畑はなかった――あったとしても、あの様子では耕作など出来ないだろう。
 ならば屋敷の中かとも思うが、リネットが思い出す限り、この屋敷内に畑のようなものは無かった。
「ということは、どこからか仕入れているということになりますね」
 アランの言葉にうなずいて、リネットは葉っぱを一枚拝借したうえで領主の元へと向かうことにした。

「動き出しています」
 領主は屋敷の外へ出ていた――リネットは黒いハゲタカを喚び、共に領主を追う。
 ……村の外、黒いローブを着た者とやり取りをした領主は料金と引き換えに大袋を受け取り、すぐに村へと戻る――リネットは黒いローブの者を追い、アランは領主の元へと急ぐ。
 村から離れていくローブの者を追うことは、ハゲタカの追跡があるお陰で難しくはない。人里を離れたところでリネットは姿を見せ、茨の鎖でその者を締め上げる。
 ――ローブが外れて顔があらわになる。村の中で見た覚えのない顔をした男へと、リネットは問う。
「誰からこの野菜の話を聞いた?」
「こ……これは……知らねえ、名前は知らねえんだ」
 男が言うには、眼光の鋭い何者かにこの植物の苗と、この村と取引するよう指示があったのだという。
 その者がオブリビオンなのかもしれない――そう思いながら、リネットは村へと戻る。

 アランは屋敷内の者どもを力によって排し、領主と一対一で話せるよう、領主の私室へと入り込む。
「この野菜を用いて民に何をしたのですか?」
「な、なななんの話だ? なんのことだか……」
 動揺しながらも隠し通そうとする領主へと、アランは手袋を投げつける。
「『嘘をつくな』……すみませんが私は悪人には容赦はありませんので」
 青い瞳は決して嘘を許さない、と領主を見つめる。
 嘘を禁じられた領主は、仕方なしに話を始める。
 ――野菜は村人へ配給する食事に混ぜていたということ、野菜は村の外から来る商人から仕入れていたということ。
 嘘を言うようであれば脅しつけようと決めていたアランだが、その覚悟が伝わったのか、領主が嘘を言う気配はない。
(「情報はこれで全てですね」)
 聞き出せることは全て聞き出せた、と思いながら、アランは次の手を考える。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『救助活動』

POW   :    力で瓦礫を退かしたり、治療の障害となるものを壊す

SPD   :    怪我人を見つけたりテントを建てたり、治療に必要なことを行う。

WIZ   :    患者の治療を行ったり、話を聞いてあげて安心させる。

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「終わりだ……もう、終わりだ……!!」
 猟兵たちの去った後、領主はガタガタと震えて呟く。
 知られてはならないことを知られてしまった。これでもう、今までに得てきたものは全て失われる。
 そうなる前に――この取引を支持した者は、何を言っていたか。
 領主はそれを覚えていた。だから。

 村を包み込むように、火を放った。
クラト・ディールア
【SPD】
何故こうも、領主は身勝手で保身な人柄が多いのでしょう?
考えている暇があれば、村の人達を助けなければなりませんね。
「人助けも、笑顔のためだ!」と人としては出来た師匠の口癖でしたから。

大きな布やシートに紐を沢山持って、木がある場所で木と木の間に紐を引いて、布等を被せてから飛ばされない様に端を石や杭て固定します。
余った布等を中に敷いておきます。
「野宿もさせられてましたし、こんなモノでしょう」
終わったら怪我人を見付けに向かいます。
「手が空いている人は老人、子供、怪我人の避難を、女性は避難先で湯を沸かせたり、子供や老人に寄り添ってあげて下さい」
家が倒れてきたらUCで誰もいない方へ掴んで投げる。


アラン・ヲージャック
火をつけられてしまったものは、仕方がない、ここは救助に専念しましょう。
【POW】力で瓦礫をどかし要救助者を探します。
大声をあげたり、まだ助かっていない者がいるか村人に聞いて、なんとか探します。
大きくて邪魔なものは、この剣で立ち斬り、どかせられるサイズにします。
助けた人達、怪我を負っている人達は一ヶ所に集めれば、治療も上手くいきそうですね


金剛・狂
なにやら大変なことになってきてるようで?
よーするに誰か裏で糸を引いている人がいるようで、
そいつをぶっ飛ば……す前に、まず村人を助けないとまずそうっすね
幸い、癒す力は持っているので力になる事はできるでしょう
「救助活動」を行いつつ、治療が必要な人には…
輝け、私の拳!【Shine On You】使用
拳を当てる事によって高速治療できまっす!
まあ、私は疲れるんすけどね
でも、まあそこは頑張って治療しまくりますよ!
この拳が光り輝く限りは!どららららぁ!


リネット・ルゥセーブル
ふざけるんじゃない……なんで、わたしの罪を焼き直す。
そんなことをしても、ただ逃げるしかなくなるだけだろう…………!

まず避難所を確保する。
村の中央、市場が立ち並ぶ、あるいは立ち並んでいたであろう広場を探す。

屋台等があれば、延焼防止のために可能な限り解体し、運べるものは広場の外へ。
鋼糸、【ロープワーク】、てこの原理、使えるものは何でも使う。
並行して、使われている布を外し、地べたに広げ、人が座れるシートにする。

……手が足りない。
こんなことをしても火は止まらない。今にも人が焼かれているかもしれない。
こんな時にこそ、英雄が必要なんだ、きっと……

それでも、私に人は救えない……



(「何故こうも――」)
 この世界の領主は、どうして身勝手で保守的な人柄だったのか。
 クラトの脳裏にそんな疑問が湧くが、今は考えるより先に村人を助けなければならない。
 人助けも笑顔のため。師匠の口癖を思い出しながら、クラトは木々を紐で結んで布を掛ける。
 中に布を敷いて、飛ばされないように重しの石を乗せて。それからクラトは村人の救助へと向かう。
「誰かいませんか!」
 先に救助に向かっていたアランは大きな声を上げながら瓦礫をどかし、村人の姿を探す。
 大きな岩をどかすと、その下から村人の頭部が見えた。
 ほっとしたアランだが、村人は腹部に木材が刺さっており、とても自力では動けない状況だ――足元の瓦礫をどかしている間に事切れてしまう可能性も覚えて動きを止めるアランだったが、そこに金剛・狂(は砕けない・f09749)が姿を見せ。
「輝け、私の拳!」
 拳を村人の腹部に当てることで、拳が纏っていた輝きが村人の中へ吸い込まれる。
 これまでの失血は取り戻せないが、これで腹部の傷は塞がり、足元の瓦礫をどかす時間は命を繋ぐことが出来るだろう。
「狂さん、助かりました。ここは私にお任せください」
「怪我した人がいたら一か所に集めましょう! 私が治療しまくりますよ!」
 任せてください、と拳を握る狂を頼もしく思いながらアランは剣を抜き、村人の足元を覆う柱を断ち切る。
 救助者はアランからクラトへ。怪我が深刻であれば狂の待つ方向へ連れて行き、怪我のない者にクラトは声をかける。
「手が空いている人は老人、子供、怪我人の避難を、女性は避難先で湯を沸かせたり、子供や老人に寄り添ってあげて下さい」
 ――しかし、その声に彼らはぼうっとした表情で佇むばかり。
「ひが、たくさんあるねえ……」
「おゆ……? なんの話をしていたんだっけ……?」
 領主、そして領主の裏で糸を引く何者かによって与えられ続けた『野菜』の影響で、彼らに指示通りに動くだけの気力はない。
「……手が足りない」
 鋼糸で村の中央の広場に並んでいた建物を解体しては運んでいたリネットは、そんな彼らの姿に呟く。
 火の勢いはやまず、今もどこかで人が焼かれているのだろう。
「この拳が光り輝く限りは! どららららぁ!」
 疲弊を押し殺して狂はShine On Youによる癒しを与え続けている。
 幸いにも村人の人数は多くはない。アランとクラトによる救助でほとんどの人間を救い出すことが出来、彼らの怪我も狂によって治癒することは出来ているだろう。
 だとしても。
 燃え盛る炎を前にして、リネットは言葉を漏らす。
「ふざけるんじゃない……なんで、わたしの罪を焼き直す」
 緑色のリネットの瞳に、僅かばかり感情が滲む。
「そんなことをしても、ただ逃げるしかなくなるだけだろう…………!」
 ロープワークもてこの原理も、使えるものは全て使っている。
 延焼を防ぐために建物を解体して村の外へも運んでいる。
 クラトは焼けて崩れ落ちる建物を掴んでは投げて人々に危害が加わることのないようにしているし、アランも人々の救助のために彼らに残された人がいないか問い、答えが返ってくるようならばその現場へと向かっている。
 ――それでも。
 リネットが見上げたのは焼け続ける屋敷。
 そういえば、救助した人々はみな『野菜』に活力を奪われたようだった。領主や屋敷の中の召使のように、活力を持つ者はまだ誰一人として救助されていない。
 火だるまとなった屋敷へ突入することは猟兵といえども難しい。めりめりと音を立てて屋根が剥がれ落ち、建物の中へと沈んでいくのが見えた。
(「こんな時にこそ、英雄が必要なんだ、きっと……」)
 屋敷の柱が焦げ落ちる。
「それでも、私に人は救えない……」
 崩れ落ちた屋敷はいまだ燃え盛り、きっとこの煙の中には人の命も混じっている。
 ――リネットは屋敷から顔を背けるように村人の元へと向かう。
 生き延びた人々の命を繋ぐために。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『異端の騎士』

POW   :    ブラッドサッカー
【自らが他者に流させた血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【殺戮喰血態】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    ブラックキャバリア
自身の身長の2倍の【漆黒の軍馬】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    フォーリングローゼス
自身の装備武器を無数の【血の色をした薔薇】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 燃え落ちた屋敷。
 村の家々もほとんどが焼け、村として再起するには長い時間が必要だろうというほどの有様に変貌していた。
「――死んだのはあの愚か者とその取り巻き程度か」
 炭と化した屋敷の残骸の前に、気付けばその者――異端の騎士は立っていた。
「良いだろう。私の与えた食料で支配された者は生きているようだ」
 紫色の光を秘める刃を抜いて。
「お前たちを殺してから、あの者たちで遊ぶとしよう」
 異端の騎士は、猟兵たちへと殺気を向けた。
フォルク・リア
「これだけの事をして結局[遊び]か。
この戦いも遊びという事か。」
他人の命もただ遊びの駒にする傲慢さは度し難い。
遊びに興じるしかないその命、
自分の始めた遊びの為に潰えても
文句はないだろう。

ウィザード・ミサイルを攻防に使用し戦う。
20本程度を自分の周囲に展開して
敵の攻撃が来たら回避しつつ
炎の矢で迎撃し防衛。
その他の矢は敵の周辺を狙撃して行動範囲を狭めつつ
その内の何本かを本命の攻撃として敵を狙い。
軽い攻撃を確実に当てる戦術をとる。

フォーリングローゼスの射程距離に注意し
ある程度敵から距離を取り薔薇の花びらが見えたら
花びらを見逃さない様に回避。
密集して仲間と一網打尽に成らない様に注意。

アドリブ等歓迎


金剛・狂
出たな異端の騎士!
この村で何をしていたかは知らないけれど
お前たちはきっと迷惑なことをするつもりだろう
絶対に許さないっすよ!
己が快楽のためにこの村で好き勝手していたっぽいけど
それももう終わりっす!この光り輝く拳でぶっ飛ばしてやるぜ!
そう、この筋肉で!(背後でヒシガタさんがゴゴゴゴゴとポーズをとる)
【Stand By Me】を使用
シャイニング光り輝くヒシガタさんの筋肉に物を言わせて
ラッシュラッシュラッシュの嵐でござる
ちょっとばかし疲れているけど、そんなことでこの拳は止まらない
覚悟するっす!


リネット・ルゥセーブル
……これを生きているというのか。
成程、生命活動はしているだろうな。
だが、思考を奪われ、意志を毒されたなら、最早呪う<ねがう>ことすら出来ないじゃないか。

私は、好きに呪うぞ。
手始めに君からだ。

表には立たない。
なるべく【目立たない】ように【忍び足】で闇と瓦礫に紛れつつ、なるべく戦場を見通せる位置を取る。
通った進路にはワイヤートラップを張り(【罠使い】【ロープワーク】)、追跡を振り切る【時間稼ぎ】に。

視界内に騎士を捉え、相手が良く加速した状態で『茨の園より哀を込めて』を発動。
【呪詛】を込め、相手を落馬させる。
「君が人の道行を奪ったのだから、君もその足を奪われるべきだ」


アリア・スクラーヴェ
―――ついに追い詰めたか、この事件の犯人を……これ以上、好き勝手にさせるわけにはいかないな。―――怒りの狼煙をあげろ!今こそ、大逆転の始まりだ!

「【予告錠の詠唱】5秒後、オレはお前にあるものを投げる、そしてそれはお前の動きを止める。―――反応できるか?さぁ、勝負といこう!」

【予告錠】を発動し、身体能力を上げます。
さらに【コード・ウィンドブラスト】を自分の足に使用、暴風によって自身に【吹き飛ばし】を発動、風に乗って近づきます。
最後に【コード・フロスト】を発動し、氷の【属性攻撃】によって相手の足の動きを止め、味方の援護に回ります

「―――お前の心は、盗むにも値しない。―――任務完了、さよならだ」



「これだけの事をして結局[遊び]か。この戦いも遊びという事か」
 他者の命ですら、この騎士にとっては遊びの駒にしか過ぎない――フォルクにとって、それはあまりにも度し難く。
「遊びに興じるしかないその命、自分の始めた遊びの為に潰えても文句はないだろう」
「ほう? 少しは楽しませてくれるということか?」
 傲岸なる態度を崩さず、異端の騎士は血の染みた薔薇を辺りへ展開する。
「絶対に許さないっすよ!」
 狂もまた声を上げ、薔薇めがけて拳を突き付ける。
「己が快楽のためにこの村で好き勝手していたっぽいけどそれももう終わりっす! この光り輝く拳でぶっ飛ばしてやるぜ! そう、この筋肉で!」
 背後でポーズを取るヒジカタさんと共に、狂は薔薇をかいくぐるように異端の騎士との距離を詰める。
「私は許そう。だが私の背後に立ってるコイツが許すかな!」
 光と拳のラッシュが異端の騎士を襲う――ぜえと息が切れたが、それでも狂の拳は止まらない。
 数えきれないほどの薔薇がフォルクを食わんとばかりに殺到するが、それらはウィザード・ミサイルによって焼け落ちていく。
 白いローブに隠した双眸は異端の騎士から逸れることはない。
 フォルクの周囲に展開する炎は薔薇を焼きながら異端の騎士を狙うための道を切り開いていく。
「小癪な」
 薔薇の花びらから視線を逸らさないフォルクも、あと僅かで異端の騎士に届く。
 その様子に苛立ってか、異端の騎士は軍馬を喚んだ。
 騎乗することで異端の騎士の持つ禍々しい気配が増し、止むことなく叩きつけ続けていた狂の拳を弾き飛ばした騎士はフォルクめがけて駆けていく。
「やらせない、っすよ……!」
 狂はヒジカタさんと共に拳を軍馬に叩きつけて食い止めようとするが、あと僅か、足りない。
 真正面から向かってきた騎士へとフォルクは炎の矢を撃ち込むが、火達磨になりながらも異端の騎士の動きは止まらない。
 このままでは、フォルクは正面から騎士の凶刃に――、
「させない」
 ――リネットの呟きは、果たして異端の騎士の耳に届いただろうか。
 異端の騎士の前に姿は見せないリネットの手では人形の腕が絞り上げられ、それに伴うかのように異端の騎士を茨の鎖が締め上げていく。
(「……これを生きているというのか」)
 思うたび、リネットの人形の腕を絞る力が増していく。
(「思考を奪われ、意志を毒されたなら、最早呪う<ねがう>ことすら出来ないじゃないか」)
 生命活動をしているというだけで、彼らを『生きている』とは、決して――――だからこそ、リネットはこの敵を呪う。
「怒りの狼煙をあげろ! 今こそ、大逆転の始まりだ!」
 フォルクの炎、狂の拳、そしてリネットの鎖によって今度こそ動きを止めた軍馬。
 アリアは声を張り上げると、騎士へとオレンジ色の瞳を向けて。
「冥土の土産に教えてやろう! 今から起きるお前の最期を! 5秒後、オレはお前にあるものを投げる、そしてそれはお前の動きを止める。――反応できるか? さぁ、勝負といこう!」
 挑戦的な言葉と共にアリアは自らを風の力で吹き飛ばし、異端の騎士へと肉薄。
「さあ、受けてみろ!」
 コード・フロストは軍馬と騎士、それぞれの足元めがけて。
 爪先に触れた凍結が足を、足首を、膝までを凍らせていく。支えきれずに軍馬が倒れれば、リネットの鎖に満ちる呪詛を浴びた騎士もまた耐えかねるように馬から落ちる。
「君が人の道行を奪ったのだから、君もその足を奪われるべきだ」
「――お前の心は、盗むにも値しない」
 凍結の力が、呪詛の鎖が、騎士をその場へ戒める。
「今っす! 行くっすよー!」
「頼んだぞ、狂」
 好機と捉えて声を上げる狂の道を作り上げるように、フォルクは狂の進む少し先へ炎の矢を突き立て、露払いを。
 灼けた空気の中であっても狂の拳は輝きを秘め、騎士の黒い体へと叩き込まれる。
「これで、終わりっす!」
 極光が満ち溢れた――その輝きに、騎士の姿は塵へと還っていった。

 戦いは猟兵たちの勝利に終わった。
 村は焦土と化し、オブリビオンによって廃人の様相にまで追いつめられた村人たちが今後どう生きていくのかは、分からない。
 それでも、少しでも彼らの人生が開けたならば……そう願って、猟兵たちはその場を後にするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月22日


挿絵イラスト