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余興であり晩餐

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●争いからの解放
 ここはコロシアム。
 戦場となる舞台は狭く、5m四方といったところだろう。その上で剣を持った者、槍を持った者とが戦っている。
 見ている者たちはすべて吸血鬼だけ。これはこの世界を支配している者たちの余興。
「あの闘士が今宵の晩餐か」
「ですな。今日がちょうど解放日になると宣伝もありましたからな」
 来賓用の席にてやり取りをしている吸血鬼たちはこの後の晩餐の席へ想いを馳せる。このコロシアムでの通例であり、10日に一度、最高の馳走にありつけると評判だ。
 どうせ口にするのなら弱き者よりも強き者のほうが、深き絶望を見に宿す者のほうが、美味であるとここで知った者たちが集まっている。
「相手の闘志が生きておれば次のメインになりそうだ」
 ただの家畜でしかないが、力量はあるようだ、とこのコロシアムを運営している黒き鎧をまとった騎士が呟いた。

●解放とは名ばかりの
「ふざけんじゃねぇよ、クソが!」
 扉を壊しかねない勢いで部屋に入ってきたのは明日葉・雅(咎喰らい・f07590)だが、瞳が赤い。表に出ているのは男性人格の明日葉のようだ。
「あ? ちょうどいいか。お前ら、ここを潰してくれ」
 自分に集まる視線に気づき、その場にいる猟兵たちに苛立たし気に視線を投げる。相当、苛立っているようで、説明らしい説明がない。
「……御見苦しいところをお見せし、大変失礼しました。もう一人の私の無礼をお許しください」
 瞳が青に変わり、女性人格の雅が表に出てきたようだ。先の非礼を詫び、謝罪する。改めたように今回の依頼について語った。
「ダークセイヴァーの世界にあるコロシアムにて、非道な行いがされております。二度とこのようなことが起こらぬよう、黒幕並びに配下の討伐を要請します」
 人間同士を戦わせ、10回勝利すればコロシアムから解放するという約定で行っているのだが、解放後の自由を保障していない。再び捕らえ、吸血鬼たちの晩餐会に提供されている。
「名ばかりの自由に意味などありません。捕らわれている人たちに彼らを待つだろう人たちのために……。どうかよろしくお願いいたします」
 雅は深々と頭を垂れ、猟兵たちへ願いを託す。この先を進む者たちの武運を祈りながら。


紫雨
 お久しぶりです。紫雨です。
 今回はダークな感じのシナリオです。どこまでその部分を表現できるかわかりませんが、全力でやらせていただく所存です。
 約束を果たしてもその先にあるものまで保障しないのは悪役の常套手段だと思います。
 この状況をどう打破するのか。
 熱い想いプレイングをお待ちしております!
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第1章 冒険 『血の狂宴』

POW   :    わざと捕えられ、地下コロシアムに潜入する。

SPD   :    街中を調査し、地下コロシアムの場所を探る。

WIZ   :    人々から情報収集し、地下コロシアムの場所を探る。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

三岐・未夜
…………生きたくて戦ってるのにね、みんな。
死にたくないのに。
ありもしない希望を作って、そのあとすぐに絶望に叩き落とすことを楽しんでるんだ。
……助けなきゃ。

目に付いたひとに話し掛けるよ。出来れば、心が弱ってそうな、今の状況に強い不安を持ってるひとが良いな。
……こわいよね、苦しいよね。ねえ、その恐怖の源を僕に教えて。其処は、何処にあるの?【誘惑、催眠術、おびき寄せ】で口を軽くして【ハッキング】で思考回路を乗っ取って、僕に信頼感を少しでも持って話しやすくなるように誘導しよう。
……大丈夫、こわいことなんてないよ。僕たちが終わりにしてあげる。
あなたはこれから家に帰って、部屋から出ちゃダメだよ。【祈り】



 コロシアムがある街。その場所は隠されており、領民を監視するように監視塔が存在している。
 この街を歩くのは女子供が大半で、成人男性の姿は少ない。誰もが不安げに塔の方を見ては足早にそこから離れていく。
(みんな、生きたくて戦ってるのに。ありもしない希望を作って、そのあとすぐに絶望に叩き落とすことを楽しんでるんだ)
「……助けなきゃ」
 街の様子を伺っていた三岐・未夜(かさぶた・f00134)は小さくとも決意に満ちた言葉を口にしていた。彼の視線の先に、一人の少年が塔を見上げて立ち止まっている。一心に見上げる少年は色濃い不安を表情に浮かべていた。
「……こわいよね、苦しいよね。ねえ、その恐怖の源を僕に教えて。其処は、何処にあるの?」
「えっと……こわいところはあそこ。パパ、かえってこないの……。ぼうしみないなのでおかおかくしてるひとたちが連れてっちゃった」
 未夜に声をかけられた少年は怯えるがそれは一瞬だけ。彼と目線があうことで簡単な暗示、声の主は安全だと思わせる。それだけではない、優しい声や仕草に少年は安心して返事をした。
 塔を指差し、あそこが怖い、連れていったのはなにかを答えてくれる。そこへ入っていったのを見たようだ。だからだろう、帰ってきてほしいと待っているのは。
「……大丈夫、こわいことなんてないよ。僕たちが終わりにしてあげる。
あなたはこれから家に帰って、部屋から出ちゃダメだよ」
 少年の言葉に頷いて未夜は祈りのような言葉をかける。怖い思いはすべて終わらせる、それは少年にとっては夢物語のような言葉。だけど、大丈夫だとなぜか思えた
「うん、わかった。おにいちゃんもおうちにかえってね。やくそく」
 少年は未夜の姿に誰かを重ねたかもしれないが、それはわからない。不安に潰されそうな表情は鳴りを潜め、はにかむような笑みを浮かべて未夜に手を振ってその場を駆け出す。
「……うん、約束。僕も大事な場所に帰るよ」
 少年を見送り、未夜は自分にとって大事な場所を思い浮かべてから意識を切り替える。
 目の前の監視塔からコロシアムへ続いている、早く終わらせるためにも未夜は足を向けた。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳴雷・夜行
救われたと思った瞬間の絶望……しかも、殺し合いをさせられるだなんて……とても、悲しいです。苦しみを止めるためにも、頑張らなくては。

【WIZ】ここは人から聞きましょう。ある程度は絞れるかもしれません。闘技場なら武器や捕まった方への食事の調達が必要ですから、そういった物を多く購入している者を見なかったかお尋ねしましょう。運んでいる者や馬車を聞くのもいいですね。もし言い淀んだら笑顔で声のトーンを低くし「え?」と【恫喝】します。



 街の中心、商店が軒を連ねる通りを鳴雷・夜行(羅刹の陰陽師・f14535)が歩いている。コロシアムへ品を卸しているもしくは購入にきている者がいると考えたからだ。
 探してみたところ、この店がこの街で一番の品ぞろえを誇っている店らしい。
「このお店ならあるいは……。苦しみを止めるためにも頑張らなくては」
 終わらせるための手がかりがあることを祈って、彼は店の中へと入っていく。
 奥には店の主人だろう男性が夜行の方を見つめる。値踏みをするような視線は不躾だ。
「いらっしゃい。なにか入用かい? 兄ちゃん」
「物より情報が欲しくて……大量の武器と食料を買っていった人はいますか?」
 失礼極まりない視線だが、ここは耐えて夜行は知りたい情報を尋ねる。大量に武器と食料を買っていく客などこのご時世珍しいはずだからだ。どちらかならあり得るだろうが両方となれば人間であれば富裕層くらいだろう。
「そんなの知ってどうするってんだ? 冷やかしなら帰ってくれや」
「え? 何ですって? 知ってるんですか?」
 ろくでもない客だと判断した店主が追い返そうとするが、その顔に焦りが混じる。それを夜行は見逃さずにどすの利いた声と笑みで畳みかける。この人物は何か知っていることは明白。
「っ……俺が漏らしたとは言うなよ。いたさ、あんたが言うような連中がな。あそこの監視塔から来た領主様の関係者がな。それ以上は知らねぇよ。とっと帰ってくれ!」
「そうですか。ご協力ありがとうございます」
 夜行の圧に負けたのかやけくそのように店主はまくしたてる。先ほどとは違った柔らかい笑みで夜行は感謝を述べる。手で追い払うような仕草までする店主に素直に背を向けて彼は店を後にする。
 次に向かうべき場所はこうして示された。悲しみを終わらせるために、その足取りに迷いはない。

成功 🔵​🔵​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。自由を与えた後、奈落に落とす…。
吸血鬼らしい悪辣さ。この世界だと、珍しい事でもないけど…。
だからこそ。奴らには自らの悪逆の代償を支払ってもらう…。

事前に防具を改造して旅人に変装。
【限定解放・血の教義】の第一段階を応用して
精霊石の宝石飾りに魔力を溜め、精霊を誘惑して助力を乞う。

…闇の精霊。虚偽の精。嘘吐きがいたら教えて……私以外のね。

『吸血鬼の街から親戚のいる村へ逃げている最中の村娘』を演じ、
酒場や宿屋で礼儀作法に則り商品を購入した後、
領主や近寄ってはいけない場所等の情報を聞き、後で精霊に確認を取る。

領主様の情報。不審な事件の噂。比較的安全な脱出経路…。
…安全に旅を続けるには必須ですから。



「……これでいいはず。あとは……限定解放。テンカウント。吸血鬼のオドと精霊のマナ。それを今、一つに……」
 街の外、背の高い塔から死角になる場所で仕込みを行っているのがリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)だ。旅人のように服装を調整し、もう一つの準備を始める。外套を留めている精霊石の宝石飾りが淡く輝き出した。
 彼女のユーベルコードは吸血鬼の魔力と自然の魔力を混ぜ合わせ、超常の事象を発現させるもの。その使い方をほんの少し変えて、産み出した魔力で精霊を誘惑し協力を仰ぐことで真偽を見極めることにした。
「……闇の精霊。虚偽の精。嘘吐きがいたら教えて……私以外のね」
 小さな何かたちが彼女の色香に誘われてこの場に現れる。任せろといわんばかりにクルリを宙を舞ってから存在を希薄にし、彼女の背後へ隠れた。
「……これで大丈夫。あとは情報だけね」

 吸血鬼の支配から逃げている最中の村娘を装って酒場へおどおどしながら入っていく。情報が集まる場所は酒場だと相場が決まっているからだ。
「……すみません。この街で危険な場所はあるかしら?」
「なんだ、嬢ちゃん。このご時世で旅か。ここだとどこからも見える監視塔だよ」
 カウンターで飲み物を頼みながら、リーヴァルディが問えば酒場の女主人が気前よく答える。たまにそういう事を聞かれるのかあまり不思議には思わなかったらしい。
「……抜け道はあるの?」
「さぁ、アタシはしらないねぇ。あとは顔の見えないフードの行列には気を付けな。人攫いをしてるからね」
 こいつはサービスだよ、とサンドイッチを差し出して他の客の相手をしに言った。リーヴァルディが小声で精霊へ確認を取る。
「……あの人の言葉は正しかった?」
 肯定を示すように丸印を宙に描いてそのまま姿を消していった。それで充分、というように彼女は席を立つ。情報は十分といえないが行先は決まった。
「……ありがとう」
 二つの意味を含む感謝を示して酒場を後にした。
 目指すのは監視塔。そこが危険というのならば狙うべき敵はそこにいるのだと。

成功 🔵​🔵​🔴​

セシリア・サヴェージ
【WIZ】

人々の自由と希望を踏みにじる…相変わらず卑劣な者たちですね。
悪趣味なヴァンパイアたちを打倒し、人々を救出しましょう。

おそらく闘士を集めるためにヴァンパイア配下の者が人々を拉致したり強制連行しているはず…。
その行為を目撃した者を探し、聞き取りをしましょう。
私の姿を怖れてしまうかもしれませんが、礼節をもって接し、私たちが人々の解放を目的に活動していることを伝えれば情報を提供して頂けるはず。

正確なコロシアムの場所が分からなくても、例えばヴァンパイア配下の者が現れる時間や場所などを特定できれば、後をつけるなりその者を脅して場所を聞き出したりとやりようはあるはずです。

アドリブ・連携歓迎



 静かな街をセシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)が歩いている。街の人間はなにかに目をつけられないようにと足早に歩いているが、一人の少女はセシリアに興味があるのか視線を投げていた。
「私になにかご用ですか?」
「うん、あのね。お姉さんはたたかえる人?」
 セシリアが視線に気づき、声をかければ少女は戸惑いながらも返事を返す。そのあとに続いた問いにすがるような響きがあった。
「私は戦うものであり、護るものです」
「なら、パパを助けて! 早くしないとパパが死んじゃうわ!」
 セシリアの腰程度の身長の少女が彼女に抱き、涙を浮かべながらすがる。大切な家族が死んでしまう、そう思い込むに至る出来事があったのだろう。
 セシリアは優しく、彼女の肩に手をおき声をかけた。
「大丈夫、私が必ず助け出します。だから、あなたが見たもの、感じたものを教えてくれませんか?」
「うん、ありがとう。お姉さん、あのね……フードを被った人たちにパパが連れていかれて。一番高い塔へ入っていったんだけど……なんかね、とても怖くて苦しくて、もう帰ってこないって感じちゃったの」
 素直にセシリアへ語る少女は思い出したのか身体を震わせる。その時感じた恐怖が死を連想させたのだろう。セシリアをつかむ手に力がこもる。早くしなければ、と焦りだけが少女を突き動かしていた。
「安心してください。あなたの憂いは私が払います。ですから、今は家に戻ってください」
「本当? お姉さんがパパを助けてくれるの?」
「そのために私は、私たちはいます。あなたの父親も必ず助け出しましょう」
 揺るがない意思、弱気を護るという信念を胸にセシリアは少女と約束を交わす。この街で行われている非道を許すわけにはいかない。
「もうひとつ、約束して。お姉さんも無事にかえってくれなきゃいやよ」
 少女の鬼気迫る表情にセシリアはつい頷く。約束をしなければ離してもらえない、そう感じたからだ。
「あ、あぁ、もちろん」
「約束よ。気を付けてね」
 セシリアの答えに少女は満足げに笑ってセシリアから離れた。もう一度、念押しのように声をかけて走り出す。
「ありがとう……情報は手に入ったがあのこはいったい……いや、今はそれどころではない。行こう」
 少女の姿が見えなくなるまで見送り、セシリアは一番高い塔、監視塔へ向かう。そこに討つべき悪がいる、護るべきものがいるそのことがわかったからだ。
 託された願いを胸に彼女は進む。

成功 🔵​🔵​🔴​

彩花・涼
10勝して希望を持たせてから絶望に叩き落とす輩か
吸血鬼のやり方は本当に悪質だな、徹底的に叩き潰すしかなさそうだ

小細工は私には無理そうだ、ここはわざと捕らえられる方向で行こう
街中で捕まりそうになっている人がいれば静止して【かばう】
その人の代わりに行くと言ってコロシアムに潜入する
見た目で納得いかないなら【怪力】で少し強さアピールもする、やりすぎない程度にな

いない場合は、捕まえに来ている配下とすれ違う振りしてわざとぶつかろう
多少なり無礼を働けばそのまま捕らえられるやもしれん



 街の中を仰々しい集団が行進をしている。その者たちは何かを探しているのか、周囲を気にしているようだ。
 その集団を避け、別の道に入っていく街の人間たちを横目に彩花・涼(黒蝶・f01922)は集団を観察している。
「様子からして、あいつらが連れて行ってるのか」
 そうであるならばやることは一つ。小細工を弄するのは不得手な涼は確実な手段で持ってコロシアムの場所を突き止めることにした。
「何を探しているんだ?」
 集団へ声をかけた涼を値踏みするその者たちの内、一人が声を発する。それは本来はこの場にいてはいけないナニカと涼は感じるだろう。
「…………資格は十分……だが、あの方が決めることか……連れて行く」
「手荒な真似はやめて欲しいんだがな」
(資格は十分か、戦える者を探している集団で合っていたな。では、なぜ今、ためらったんだ?)
 疑問を胸中に抱きながらも涼は素直に集団と共に行く。集団は手荒な真似をすることはない、むしろ彼女へ極力触れようとしないだろう。そのこともさらに疑念を掻き立てるが、今は考えないようにした。
 どちらにしろ、コロシアムへ着いたらすべてわかること。
 この街で行われている悪行が全て猟兵たちの前に晒されるのだから。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーシャ・ルゥルゥ
【POW】を選択

【心境】
偽りの自由か…… 悪魔の所業だね…
うぅ! 許せないよ!
こうなったら、囚われている人々を助けて本当の自由を与えるよ!

【行動】
うーん… 色々考えたけど、わざと捕まってコロシアムに潜入するしかないかな?
多分そこで戦いが起こると思うし、コロシアム内部に居た方が都合が良いはず!
一緒に捕まっている人とは、〈コミュ力〉を使って仲良く…なれるかな?
まぁ…仲良くなれなくても、会話くらいはしてくれるよね!
見張りがいない時に、ボクの仲間が来てこのコロシアムは戦場になる事を話し、脱出に協力して欲しいってお願いしようかな!

アドリブ・協力歓迎です!



 コロシアムへ続く通路。その通路を挟むように存在するいくつもの部屋は闘志として集められた人たちが休んでいる。一部屋に10人程度ずつ入れられているようだ。
 わずかばかりの毛布や包帯を分けあって明日を生き抜くために必死。食料は全員に行き渡っているが、それでも充分な量とはいえないだろう。
「えっと、みんな。ボクの話を聞いてほしいんだ。とても大事な話だよ」
 最近この部屋へ入れられたミーシャ・ルゥルゥ(砂漠の国のダンピール・f12910)は同室の面々へ声をかける。これから起きることについて、そしてひとつの頼み事と一緒に。
「これからここは戦場になる。ボクの仲間たちがみんなを助けに来てくれるよ」
「そんなの信じられるか。誰も領主に勝てなかったのによ。お前みたいなガキ連中に何ができんだよ」
 古参だろうか、この部屋で最も傷を負い、すべてを諦めたような表情をして男は吐き捨てる。彼が口を開くと部屋にいた他の者たちは口を紡ぐ。まるで彼の言葉が正しいと言わんばかりの行動だ。
 古参の男は抱いていた希望はなにもかも砕かれた、信じられるものはない。そんな空気を漂わせていた。
「ボクたちならできる。絶対に、みんなを助け出す。本当の自由をみんなに教えてあげる!」
「そこまで大口叩くってんならやってみればいい。どうせお前らも殺されちまうんだからよ」
 ミーシャの自信ある言葉を信じるつもりはないが、現状を変えられるならと傍観に徹するらしい。それ以上、彼女に文句を言うようなそぶりは見せない。彼女は他に誰も言わないのを確認した上で再び口を開く。
「ボクだけじゃ難しくてみんなにお願いしたいことがあってね。ここから脱出するときに他の部屋の人を誘導してほしいんだ。ここに囚われている人たちみんなで脱出してほしい」
「そんとき次第だ。本当にお前らがこの地獄を終わらせるってんならやってやるよ」
 敵の目を引き付けることはできるが、それ以外の部分まで猟兵たちの手が確実に回るかと言えばわからないのが現状だろう。囚われた者たちが自力で逃げ出せる、避難誘導ができるというのは大きなアドバンテージになるといえる。
 男は彼女たちがこの地獄を終わらせるのであれば協力すると頷いた。彼の指示ならこの部屋の者たちは従うだろう。
 これで救出への舞台は整った。
 悪夢の終わりへ向けて動き出した歯車は止まらない。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『篝火を持つ亡者』

POW   :    篝火からの炎
【篝火から放たれる炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤々と燃える】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    篝火の影
【篝火が造る影に触れた】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    新たなる亡者
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自分と同じ姿の篝火を持つ亡者】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 コロシアム。この日はいつもと違った。
 今宵の目玉は猟兵。ならば今宵の宴は常より盛り上がるだろう。
「見つけてきた者たちが相手しよう。奴らが役不足であるならば、私が出るだけのこと」
 どこかからか様子を伺う黒き鎧の騎士。彼が合図を出すと一斉に配下たちが舞台へ上がっていく。
 潜入したのではなくオブリビオンたちに招き入れられたのだ。

 今宵の宴は始まったばかり。
ミーシャ・ルゥルゥ
【心境】
うーん… 同室の古参の人が協力してくれれば、他の人も脱出に手を貸してくれる… その為には力を見せろと… それなら、ボク達の強さを見てもらおう!
捕まった人達が絶望した分の希望を与えれるように頑張るぞー!

【行動】
敵は炎を操る能力があるみたいだし、《トリニティ・エンハンス》で能力を上げながら〈属性攻撃〉で武器を水属性にしつつ、竜刀で〈2回攻撃/フェイント〉を使ったり、サブマシンガンで〈クイックドロウ/零距離射撃〉を使い、〈ダッシュ/逃げ足/見切り〉を駆使したヒット&アウェイな感じで戦うよ! 自分の仲間を増やす技には〈先制攻撃〉で発動を阻止するよ!

アドリブ・協力歓迎です!


鳴雷・夜行
随分と手荒い歓迎ですね。ならば、私たち闖入者が最後の宴にします。捕らわれた方々が笑ってあなた方が泣く、宴を。

キョン君(戦闘用人形)で【フェイント】を混じえながら牽制し相手が自分へ来ないようにしながら【七星七縛符】発動。操る能力も封じるため、戦闘力は減るはずです。動きを封じましたら護符を張って【破魔】。亡者ならば魔の者、効果は十分にあるでしょう?
……彼ら(新たなる亡者)は敗れた捕虜の成れの果て、なのでしょうか。「もう戦わなくていいのですよ、おやすみなさい」ユーベルコードを解除して次の方へ移り、同じ手法で回しましょう。

アドリブ・協力歓迎



「会場の紳士淑女の皆さま方! 今宵の大一番、ここに開演致します!」
 陰湿であり、凄惨な殺し合いの舞台には不釣り合いな声がコロシアム内に響く。
 舞台には篝火を持つ亡者たちがおり、いつでも迎え撃てると用意されていた。
 唯一開かれている入り口からミーシャ・ルゥルゥ(砂漠の国のダンピール・f12910)が姿を現す。
(うーん……同室の古参の人が協力してくれれば、他の人も脱出に手を貸してくれる……その為には力を見せろと……それなら)
「ボク達の強さを見てもらおう! 捕まった人達が絶望した分の希望を与えれるように頑張るぞー!」
 相棒の『竜刀』と『サブマシンガン』を手に気合を入れる。目の前のオブリビオンの群れを倒すだけだと構えた。やる気充分、三色の魔力を身に纏うと駆け出す。
「……炎」
 篝火を持つ亡者たちは一斉にその手に持つ篝火を掲げ、炎を放つ。舞台は5m四方程度、その場を覆うように炎を走らせる。だが、ミーシャがその炎に囚われることはない。
 手持ちの武器に水属性を付与。迫る炎を『竜刀』で切り伏せ、返す刃で亡者を切り裂く。一人しか見ていないと他の亡者が迫れば逆の手に握った『サブマシンガン』が唸りをあげた。
「ボクを見くびらないで欲しいね!」
 包囲しようとした亡者たちを一掃しながらとどまらずに駆け出す。一撃離脱それが彼女の選んだ作戦だ。敵の標的にならないよう立ち回るのは大事なこと。
 だが、何事も例外はありえる。
「間に合わない!?」
 舞台の影から新たなる亡者が現れ、ミーシャへと篝火を向ける。ひと際、炎が揺れた瞬間、どこかから何かが飛んできた。
「随分と手荒い歓迎ですね。ならば、私たち闖入者が最後の宴にします。捕らわれた方々が笑ってあなた方が泣く、宴を」
 黒き髪、赤い瞳に決意を宿して鳴雷・夜行(羅刹の陰陽師・f14535)が『キョン君』と名付けられた陰陽師風の戦闘用人形と共に舞台へ現れる。彼の手には護符が握られており、先ほどのは彼の攻撃のようだ。
「ありがとう。助かったよ」
 ミーシャの隣へ行く際に動きを止めた亡者へ【破魔】の力を込めた符を張り付ける。亡者の身に魔を払う力は効果的。偽りの生を終わらせる安らぎを与えて、夜行は少しだけ目を伏せた。それもつかの間すぐにミーシャや亡者たちへ視線を向ける。
「背中はお任せください。終わらせましょう」
 ミーシャへ背中を向けて夜行は『キョン君』を構える。少しでも早く亡者たちへ安らぎを届けるために符を飛ばして、更なる亡者が現れるのを阻止する。その対価として命を更に燃え上がらせて。
 『キョン君』と共に舞台を駆け巡る。新たな亡者が現れるのは防げたが、完全に亡者の動きを封じられていない。
 なんとか動ける亡者が炎を走らせれば夜行は距離を取り、亡者の隙をついて『キョン君』が踏み込むのは牽制。
 背後から【破魔】を宿した一撃を彼が与えれば、亡者はその姿を消す。
「もう戦わなくていいのですよ、おやすみなさい。お疲れ様でした」
 本来の眠りへと亡者たちは帰っていく。夜行はその姿を見送り、労いの言葉をかける。その言葉には彼の想いが込められていた。
 ミーシャと夜行、二人の舞いは終わらない。今だ、亡者たちの数は多いのだ。

 猟兵たちの力を示すための宴はまだ始まったばかり。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

セシリア・サヴェージ
【WIZ】

私の第六感が、この場にいない邪悪な者の存在を告げていますが…その者を引きずり出すためにも、このオブリビオンたちを全滅させるとしましょう。

一体一体攻撃していては数で押される危険性があります。
ならばこちらも相応の『数』を用意しましょう。
UC【死翔の黒剣】を高速詠唱で素早く展開。暗黒剣で敵を斬りつけると同時に、暗黒剣ではカバーしきれない相手に対して召喚した黒剣を放ちます。
敵からの物理攻撃は武器受けし、炎による攻撃は暗黒のオーラ防御を行います。

騎士として約束…誓いは絶対です。人々を救うため…彼女との約束を守るため…全力で参る!


三岐・未夜
……やな空気。
こわいことなんかないって、言ったから。早く何とかしなきゃ。

……火には水、かな。
水の矢を生成して【属性攻撃】で強化。矢を用途に応じて四方八方から向かわせるよ。数が数だし、良い弾幕になるでしょ。それに、可能なら手元を狙ってあの篝火を失わせちゃえ。【操縦、範囲攻撃、援護射撃、誘導弾、先制攻撃、全力魔法、生命力吸収】
自分への攻撃に対しては、【誘惑、催眠術、ハッキング】で思考を誘導して狙いを曖昧にし、【おびき寄せ、見切り、第六感】で避けやすいように動くよ。

……用があるのはこの先だから。
招き入れてくれたんなら好都合、だよ。
家族は一緒にいるものだよ、早く帰してあげなきゃ。あの子、心配してた。



 この舞台に新たに二人の男女が飛びこんできた。
「……用があるのはこの先だから。招き入れてくれたんなら好都合、だよ」
 前髪により表情を伺いにくいが三岐・未夜(かさぶた・f00134)の声には決意が滲んでいる。そしてゆっくりと彼は祝詞を紡ぐ。それは破魔矢に属性を与えるもの。水の属性を得た破魔矢が未夜の周囲に現れた。その数は徐々に増えていくだろう。
「私の第六感が、この場にいない邪悪な者の存在を告げていますが……その者を引きずり出すためにも、この者たちを全滅させるとしましょう」
 セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)は『暗黒剣ダークスレイヤー』を構え、素早く敵の数を確認する。口の中で素早く詠唱を行えば彼女の周囲に無数の闇色に輝く剣が出現した。
「……先制攻撃。早く終わらせなきゃ」
「えぇ、その通りです。援護をお願いします」
 未夜の詠唱が終わった。彼が静かに指を指し示せば水の破魔矢が亡者たちへ向けて雨霰のように降り注ぐ。未夜に合わせるようにセシリアも呼び出した剣を差し向けることで亡者たちの動きを制限。間合いに存在する亡者へ暗黒剣を振り下ろした。
「……任せて。篝火奪う、よ」
 未夜が再び、詠唱を行えば百を越える水の破魔矢が再び姿を現す。彼がなにもない空間を指で叩くと水の破魔矢は自在に宙を滑空した。
 両手の甲に施された『ひみつ道具』とよばれるコルセットピアスに仕込まれている電脳魔術が発動する。水の破魔矢は彼の手足として宙を走り、亡者たちの手を射抜く。
「心強いですね。目の前に集中しましょう」
 周囲で起こる変化を目にしたセシリアは気持ちを切り替える。頼もしい狙撃手を得た騎士は恐れを抱かない。
 篝火を振り上げた亡者を上段から切り伏せ、右から迫る炎はその身に宿る暗黒をオーラのようにまとい防ぐ。視線だけで闇色の剣を差し向ければ射線上にいた亡者たちが針山へと変わっていた。
「騎士として約束……誓いは絶対です。人々を救うため……彼女との約束を守るため……全力で参る!」
「家族は一緒にいるものだよ、早く帰してあげなきゃ。あの子、心配してた」
 暗黒剣を力強く握り、セシリアはより多くの亡者へ突き進む。その背を守るように未夜は水の破魔矢を周囲へ展開。彼女の死角に当たる亡者たちを射抜く。
 二人は即席であれど息のあった動きで亡者たちを翻弄していくのだ。
 それぞれが小さな約束をしているからこそ、その約束を果たすために前へ突き進む。
 宴の終わりを示すように、亡者の数が減ってきた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。猟兵を見ただけで本能的に敵だと理解される。
だから、罠が用意されているのは覚悟の上。
…その上で、誰一人逃がしはしない。吸血鬼達を殲滅する…。

事前に防具を改造して耐火の呪詛を付与しておく。
第六感を頼りに攻撃の気配や存在感を見切り、
大鎌によるカウンターで反撃し傷口を抉る。

本命の前に無駄に消耗する気は無い。一気に片付けるよ…。

敵の隙を突き【限定解放・血の教義】を二重発動(2回攻撃)
怪力を瞬発力に変えて敵陣から離脱し、
吸血鬼化した自身の生命力を吸収して魔力を溜め、
死者の呪詛を追跡し喰らう“闇の炎”を両手で維持。
範囲を拡大させた“炎の嵐”で敵をなぎ払う。

…広域攻撃呪法、解放。眠りなさい、安らかに…。


彩花・涼
なるほど、狙いは猟兵だったか
それはそれで好都合、このままコロシアムを潰してやろう

影に入ったらまずそうだな、篝火の影に入らないよう気をつけよう
黒爪で距離を取りながら【スナイパー】で撃ちながら、隙を見て影に入らないよう【ダッシュ】で近づき黒華・改で斬りかかり【生命力吸収】で体力を削いでいく
敵の攻撃は【見切り】で回避して距離を取っていこう、複数で来た場合は黒柵で敵を1人絡め取って【怪力】で引き寄せ【敵を盾にする】

離れた敵はUCを使用し斬撃を飛ばして攻撃、怯んだところに高速移動で接近して斬り伏せる



「なるほど、狙いは猟兵だったか。それはそれで好都合、このままコロシアムを潰してやろう」
 仄かに青が浮かぶ『黒華・改』と名付けられたショートソードを肩に担ぎ彩花・涼(黒蝶・f01922)は静かに戦場を観察する。
 亡者の数は徐々に減ってきてはいるが、殲滅までしばらくの時間を有するだろう。
「……ん。猟兵を見ただけで本能的に敵だと理解される。だから、罠が用意されているのは覚悟の上」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は身に纏う『黎明外套』へ火にまつわる呪詛の耐性を与え、決意を口にする。
「……その上で、誰一人逃がしはしない。吸血鬼達を殲滅する……」
「そうだな。すべて斬り伏せる」
 リーヴァルディの言葉に涼は同意を示した。そして涼自身のユーヴェルコードを解放。彼女の周囲を無数の黒蝶が羽ばたく。その姿は闇を纏っているようにも見えるだろう。
 『黒爪』を逆の手に構え、彼女は力強く地を蹴った。走りながらも放たれた銃弾は的確に亡者の足を貫く。舞台上に伸びる亡者たちの影に触れぬように細心の注意を払い背後へ。『黒華・改』が煌めけば亡者は一太刀で崩れ落ち、次の獲物へと駆け出す。
 亡者たちの視線は戦場を軽やかに駆け回る涼へ引き寄せられていく。もう一人の存在を認識しているものはどれだけだろうか。その隙をつくようにリーヴァルディの準備は終わった。
「本命の前に無駄に消耗する気は無い。一気に片付けるよ……気を付けてね」
 彼女がこれから行使する術に巻き込まれないよう最低限の注意を告げて、空気が変わる。彼女の身を包むのは闇の炎、炎の揺らめきでわかりにくいが二重になっているそれを慎重に両手へと集束させていった。
「……限定解放。テンカウント。吸血鬼のオドと精霊のマナ。それを今、一つに……広域攻撃呪法、解放。眠りなさい、安らかに……」
 後方へ飛びのきながら闇の炎を亡者たちへ解き放つ。死者の呪詛を喰らい尽くすために生み出された炎は違えることなく亡者たちへ襲い掛かる。逃げ惑う敵を追いかけるうちに炎は渦を巻き、竜巻へと姿を変え舞台を蹂躙した。余波を避ける様に他の猟兵たちも退避した様子。舞台の上で動くものは敵のみとなった。
 何もかもを飲み込んだ炎の嵐はひと際強く激しく燃え盛る。それはまるで亡者たちを天へと導くかのような炎の柱へと変わった。コロシアムの天上を焦がし、周囲へ火の粉を飛び散らせながら消えていく。

 舞台上にいた者たちはその姿を消し、猟兵たちだけがその場に立っている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『異端の騎士』

POW   :    ブラッドサッカー
【自らが他者に流させた血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【殺戮喰血態】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    ブラックキャバリア
自身の身長の2倍の【漆黒の軍馬】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    フォーリングローゼス
自身の装備武器を無数の【血の色をした薔薇】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「流石だな。先の指示通りに全てを壊されてはたまらないからな」
 様子を伺っていた黒き鎧の騎士は手近な部下に指示を出し、マントを翻す。向かう先はただ一つ、招き入れた贄を調理するための場へ。

宴は佳境となり、黒幕ともいえる存在が現れる。
「見事だ、世界の護り手たちよ。私が剣を交えるに相応しい」
 黒き鎧を纏いし騎士が舞台へと上がってきた。久々に強い敵と戦えるのが嬉しいと言わんばかりにその声は歓喜にふるえている。そこには自身が負けることはないと過信しているようにも響くだろう。
 彼を討伐すればこの場に囚われた人々は本当の自由を得ることができる。
 その為にもここで負けるわけにはいかない。
ミーシャ・ルゥルゥ
わぁ! なんか出てきた!
あれがボスかな?
あいつを倒せば、囚われた人達は自由になれる!
負ける訳にはいかない… 絶対に!

【行動】
最初に、サブマシンガンで〈先制攻撃/クイックドロウ〉を使って攻撃かな!
敵の技の発動を邪魔するくらいは効果があると思う!…多分!
黒い騎士は鎧を着てるし、電気や炎は弱点だったりするかな? なので《稲妻装甲》で電流の装甲を纏いつつ、竜刀は〈属性攻撃〉で炎属性を付与するよ!
この攻撃が効いてくれれば良いんだけどね!
〈ダッシュ/逃げ足/見切り/パフォーマンス〉を合わせて踊る様に攻撃を避けつつ、〈2回攻撃/フェイント〉を使って反撃…出来るかな?

アドリブ・協力歓迎です!


セシリア・サヴェージ
【POW】

邪悪な気配の正体はお前か、黒き騎士よ。
人々を苦しめる騎士など断じて許せぬ存在ですが…死合いが望みとあらば受けて立ちます。
あの子の父親を…そして人々を必ず解放してみせる!

真正面から打ち合い、敵の剣撃は可能な限り私が引き受けます。
敵の攻撃は武器受けし、味方への攻撃もかばいに割って入ります。
暗黒がもたらす怪力があれば少なくとも押し負けることはないはず。その間に味方に攻撃してもらいましょう。

時機を見計らいUC【闇の解放】を発動。鎧の力を全解放し戦闘能力を向上させ、二回攻撃や鎧砕きを駆使した猛攻をしかけます。
このUCは肉体に強い負担がかかるため状態の維持はもって数分…その間に有効打を与えねば。



 ミーシャ・ルゥルゥ(砂漠の国のダンピール・f12910)が現れた黒き鎧の騎士を睨み付ける。
「あいつを倒せば、囚われた人達は自由になれる!」
 『竜刀』とサブマシンガンを構え、すぐにでも戦えるように体勢を整える。彼女の隣へ並び立つのはセシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)だ。『暗黒剣ダークスレイヤー』を正眼に構え、間合いを測っていた。
「人々を苦しめる騎士など断じて許せぬ存在ですが……死合いが望みとあらば受けて立ちます」
「行儀よく吠えるのだ。勝ったものだけが正しいのだよ」
 騎士は剣を抜き、静かに踏み出す。二人は同時に騎士の動きへ対応した。
「負ける訳にはいかない……絶対に! みんなに自由を!」
 騎士の意識をこちらへ向けるよう側面へ回り込む。サブマシンガンの銃口は彼の身体を捉え、引き金を引かれた。
 それが騎士に命中することはなく、代わりに現れた漆黒の軍馬が受け止める。マガジン内の弾丸が尽きる頃には蜂の巣になった姿は消えていた。
「あの子の父親を……そして人々を必ず解放してみせる!」
「笑止。自由など強きものしか得ることができぬものだ。たかが家畜ごときに与えてなんとする?」
 自身の正面に暗黒剣を構えるセシリアへ騎士は問いかける。強者が弱者を支配しているこの世界に弱者の自由があるとでもいうのか、と。圧倒的な力を示すように騎士は剣を振り下ろす。
「邪悪なその思考、騎士にあるまじきもの。ここで打ち倒します!」
 振り下ろされる剣をセシリアは避けることなく、暗黒剣で受け止めた。二人の力は拮抗している。セシリアはその身に宿している『暗黒』を肉体強化へ回しているからこそできること。これも長くは持たないかもしれないだろう。
 だが、動きを止められたのならば背後を奪うことは可能だ。
「うぅ……ちょっと痺れるし……寿命が削れるけど、仕方ない! 使わせてもらうよ!」
 ミーシャの動きが一段と早くなる。超高圧電流の装甲を身に纏い、騎士の背後へと回った。携えている『竜刀』に火属性を付与して、上段に構える。
「これはうまくやられたものだな」
「よそ見をしている暇はない。全てを護ると誓ったのだ……そのためならどんな力でも受け入れよう!」
 暗黒の意思を受け入れ、セシリアは闇の化身へと姿を変えた。爆発的に増した戦闘力を持って騎士の剣を跳ね上げ、騎士の体勢を崩させる。その隙に一歩踏み込んだ。
「くっ……」
「この一太刀にかけて!」
 体勢を崩した騎士へ背後からミーシャが縦に斬り捨てる。正面でセシリアが動きを制限しているため、彼女の攻撃を防ぐことも避けることもできない。
「砕けろ」
 すかさず正面からセシリアが騎士の胸へ刃を突き立てる。すぐさま引き抜けば下段から逆袈裟に斬り上げた。力を込められた斬撃は騎士の鎧を揺るがす。
「これは……流石、流石だな。だが、まだだ」
 あまりにも強力な攻撃により、騎士は膝をついた。背中には一筋の切り傷、鎧の正面は胸部が砕かれ、右下から斬り上げられた傷が走っている。
 二人は油断なく、騎士の様子を伺う。これだけで倒せるほど、容易い相手ではないからだ。
 騎士は再び立ち上がった。始まったばかりの戦いを楽しむために。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ん。もうこれ以上、時間の使い方を気にする必要も、
悪趣味な余興で無聊を慰める必要もない。
お前は今日、ここで骸の海に還るんだから…。

改造した防具の魔力を変更し第六感を強化する呪詛を付与。
攻撃の気配や存在感を感知して見切り、最小限の動きで回避。
避けきれない攻撃は、大鎌を盾に武器で受け防御する。

…お前を狩る準備は、とうに終わっている。

敵が隙を晒したら【限定解放・血の魔剣】を二重発動(2回攻撃)。
先ほどの戦いで亡者の呪いと生命力を吸収した闇の炎を剣に纏わせる。
巨大化し力を溜めた黒炎の剣を怪力任せになぎ払い、
過去の存在を傷口を抉るように世界から消滅させる。

…言ったはず。無駄に消耗する気は無いと…。


彩花・涼
高みの見物からようやく降りてきたようだな
貴様を倒し、囚われた人々は解放させてもらう

敵の間合いに入る前に、黒爪で【スナイパー】【2回攻撃】で撃ち先制させてもらう
近付かれ攻撃範囲に入った場合は、敵の攻撃を【見切り】黒爪の銃身で【武器受け】して黒華・改で【カウンター】で切り返す
味方と共闘するなら、攻撃タイミングを連携してそれぞれ隙を作らないようにする

敵がUCを使用したら、真の姿になりこちらもUCを使用
黒蝶と鎧装を纏って敵の殺傷力を軽減させ、黒華・改で【生命力吸収】して斬り伏せにいく
これで貴様らのくだらない戯れは終いだ


鳴雷・夜行
ついに黒幕のお出ましですか。囚われた皆さん、そしてそれを待つ方々のため、ここは膝をついてもらいます。皆で笑って帰るのです。囚われた人々も。

範囲攻撃、ですか。近づき難いですね。ですが、ずっと放っている訳ではない。オペラツィオン・マカブルでフォーリングローゼスを防いだ後、花びらが止みましたら【七星七縛符】でユーベルコードを封じます。そして【呪詛】で肉体を、【破魔】で吸血鬼としての力を弱めましょう。

アドリブ・協力歓迎です。



(ついに黒幕のお出ましですか)
 鳴雷・夜行(羅刹の陰陽師・f14535)は陰陽師風の戦闘用人形『キョン君』と共に傷を負った騎士を見つめる。このオブリビオンを倒すことができれば、すべて終わると実感しながら。
「囚われた皆さん、そしてそれを待つ方々のため、ここは膝をついてもらいます。皆で笑って帰るのです。囚われた人々も、私たちも」
「ハハハハッ! それが正義の護り手の仕事か、やってみせるがいい!」
 高笑いし騎士は再び、漆黒の軍馬を呼び出す。先ほど受けた傷はどこにもなく、新たに呼ばれたということがわかるだろう。騎乗した騎士は構えた剣を鞘を血色に染まった薔薇の花びらへと変えて無防備に佇む夜行へ向けて放った。彼であれば倒すことが容易いと思ったのだろうが、それは誤りだ。
「……キョン君。お願いします」
「死ぬがいい!」
 完全に脱力した状態だからこそ、発動できるユーベルコードがある。
 小さく呟いた言葉と引き換えに夜行の身体を血色の花弁が切り裂く、はずだった。だが、彼の身体に傷はなく、騎士の放った血色の花弁はこの場のどこにも見えない。
「お返しします。それとこれはおまけです」
 彼の『キョン君』が軍馬の前に躍り出る。両手を広げている彼の人形から先ほど見た血色の花弁が舞い踊ると軍馬と騎士を切り刻む。
 それだけではない。彼が手にしている『霊符』を血色の花弁に混ぜて騎士へ投げ飛ばす。それは軍馬と騎士へ張り付いた。
「今です」
「なっ、なんだこれは!」
 『霊符』が光り、騎士の動きを抑制し、軍馬の姿が消える。彼が【七星七縛符】にて騎士のユーベルコードを封じた。無様に地に這っていた騎士は剣を手に立ち上がる。最期まで戦うと意志表明をするように。
「……ん。もうこれ以上、時間の使い方を気にする必要も、悪趣味な余興で無聊を慰める必要もない」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)が静かに舞台を進む。その瞳にはヴァンパイアを一人残らず狩り尽くすという意思が現れていた。
「お前は今日、ここで骸の海に還るんだから……」
 呟くような声量であれど、そこに込められた力はとても強く、彼女の身体から魔力がにじみ出ているのだろうか。彼女の周囲には陽炎がのような現象が起きている。
「これで貴様らのくだらない戯れは終いだ」
 真の姿である黒き鎧を身に纏い、彩花・涼(黒蝶・f01922)は剣を構えた。彼女の姿を包み、覆い隠すように漆黒の旋風が吹き荒れる。旋風だけでも敵を切り裂かんとする意志があるようだ。
「終わらぬ、私の役割は何も終わることはない!」
 雄叫びを上げて騎士は剣を振り上げる。術を発動しようとしていると判断したのか、騎士はリーヴァルディへ向けて猛然と駆け出した。ユーベルコードは封じられていてもオブリビオンである騎士の膂力を侮ることはできない。
「彼女の邪魔はさせない」
「ならば、貴様からだ!」
 リーヴァルディを庇うため『黒爪』を手に涼は騎士の進路を阻む。どかぬというのならば先に切り伏せればいい。そう切り替えた騎士は駆ける勢いのままに剣を振り下ろす。
 甲高い音を立てて、騎士の剣は『黒爪』に受け止められた。その威力を物語るように涼の足元がえぐれている。それでも彼女は引くことはなく、果敢に踏み込むのだ。
「私達の前に貴様は破れる。これで終わりだ」
 涼に庇われたリーヴァルディの手には一振りの黒炎を上げる大剣が握られていた。先ほどの戦いで得た力を増幅させ、二振りの剣を重ね合わせて作り出されたもの。
「そうよ……限定解放。顕現せよ、血の魔剣……!」
 涼が踏み込みながら騎士の胴を斬り進む。旋風に後押しされるように駆けて行った。旋風が空に消えていく様は蝶の羽ばたきに似ていた。
「お前を狩る準備は、とうに終わっていたもの……消えなさい」
 振り上げられた大剣は彼女以外の意思も反映されているのか煌々と燃え上がる。力任せに振り下ろされた一撃は袈裟の傷痕を正確に抉る。
「わたし、は……」
 騎士の身体も最期の言葉も何もかもを飲み込んで、黒炎はすべてを焼き尽くした。
 黒炎が消え去った時、その場には何も残らなかった。

●再会
 脅威が去り、この会場に何か残っているかと猟兵たちが探索してみるが敵の手掛かりは何も残っていない。
 だが、囚われていた人たちを全員、救出することに成功した。猟兵たちが戦闘中に様子を伺いながら行動していた者たちのおかげでスムーズに救出活動が行えたからだ。
「嬢ちゃんらのおかげだ。礼を言わせてくれ」
 古参と思しき男が猟兵たちへ頭を下げる。諦めていた彼らに勇気を与えたのは猟兵たちの活躍があればこそだ。
 外では奇跡の再会を果たしている街の人々であふれているだろう。その中には幼い姉弟が一人の男性へ駆け寄る姿もあった。涙を浮かべながら抱きしめ合う親子見届け、猟兵たちはその場を去る。
 醜悪な遊戯の舞台とされた街は平和を取り戻し、静かな日常へ戻って行くだろう。 こうして悲劇を一つ、終わらせることができた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月28日


挿絵イラスト