あまい、つめたい、あまい
#アリスラビリンス
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●あまい、あまい、
ひやりとした風が、辺りを包みます。
まるで、冬の様な冷気とともに目の前に現れた『魔女』は、一見優しそうに見えました。
けれど、彼女の従えているアイスゴーレムは、見るからに恐ろしそうで。それでアリスは、彼女が自らの仲間や、助けてくれる愉快な仲間ではないと気付いたのでした。
「あなたもきっとすてきなアイスになれるわ!」
「あなたのおめめはドレンチェリー、こっちのあなたはアンゼリカ」
楽し気に歌いながら、アイスの魔女はくるりと舞います。
「きっとアイスのかざりに素敵!まあ、あなたの髪はキャラメルリボンにぴったりよ!」
うっとりとした魔女の笑みに、アリスは怯えたように後ずさります。
けれど、そんなアリスを逃さないと言いたげに、魔女が従えたアイスゴーレム達の冷気が、辺りを包み込みます。上機嫌な魔女とは裏腹に、ゴーレムたちは、逃げようとしたらいつでもアリスを引き裂く準備は出来ている、と言いたげで。
凍えた足は、まるで地面に縫い留められたかのように動きません。それは、冷たさだったのでしょうか、それとも怯えだったのでしょうか。
「さあ、あなたもアイスを食べましょう?」
逃げられない。そう観念したアリスは、差し出されたアイスを匙ですくい、口へ運びます。
その様子を、魔女が舌なめずりしながら見つめていることも気づかずに。
●グリモアベースにて
「アリスとアイスって似てるよね。…え、似てない?」
一言目から盛大に滑った(アイスだけに)ジャック・グラナート(のらりくらりの自称コウモリ・f22238)は、あはは、と乾いた笑いを零す。
「アリスラビリンスに、アイス屋の魔女ってのがいるんだけど」
『クリーメル』を名乗るその魔女は、とにもかくにもアイスが大好き。中でも一番好きなのは、アリスを凍らせて作ったアイスだというのだからたちが悪い。
「そのクリーメルが、最近活発にアリスを攫っているみたいでね」
ジャックが言う事には、その攫われたアリス達を救出して欲しい、とのことで。
「アリスたちは、幸いまだ食べられてない。何でもアイスパーティーを開くための準備として、彼女の城の貯蔵庫にアイスの姿で保存されているらしいんだ」
現在捕まってるのは数人だが、クリーメルはもっと沢山のアリスのアイスを求めているらしい。今のうちに止めないともっと多くのアリスが犠牲になると見ていいだろう。
「貯蔵庫のアリスを救出し、出来れば城に居るクリーメルを懲らしめて欲しいんだ。城の中、クリーメルの部屋に行くまでには衛兵もいるみたいだけど…ま、君達なら大丈夫!」
ジャックは一つ大きく頷くと、グリモアを取り出した。
「君達なら、きっとアリスを助けてくれると信じてる。どうか、よろしくお願いね!」
ミチ
はじめまして、ミチと申します。
お目にとめて頂きありがとうございます。
皆さまの物語を素敵に彩れるよう頑張らせて頂きます。
受付タイミング等について、MSページに説明がありますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
また、章途中からの参加も歓迎です。
1章は、クリーメルのお城の貯蔵庫に囚われたアリス達を助けるパートです。
アリス達は全部で4人ほど、全員がアイス漬けにされていますが生きています。
彼らをアイスのいましめから解放してあげましょう。
2章はお城の衛兵『はらぺこねこばるーん』との集団戦。
3章は『アイスメーカー『クリーメル』』とのボス戦となります。
アリス達は、外へ逃がした場合は城の外に、それ以外の場合は心配そうについてきます。ただし、戦闘に参加することはありません。
各章、冒頭に断章を挟んでからプレイング受付となります。
それでは、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております!
第1章 冒険
『アイスにされたアリス!』
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POW : 食べてしまえば助かるかもしれない
SPD : 表面のアイスを削ってみる
WIZ : お湯につける等、安全に元に戻す方法を探してみる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アイスクリームを模した飾りがあちこちに飾られ、氷のように青白いレンガで作られた、クリーメルの城。
予知で示された通りの裏口をくぐり、地下への階段を降りれば、重厚な両開きの扉が見えた。
力をこめてそれを引っ張ると、隙間から真っ白な冷気が漏れ出してくる。扉を完全に開けば、そこには――。
オルヒディ・アーデルハイド
【WIZ】
先ずは暖かい場所に動かさないとね
『いつでもフワリン』でフワリンを呼び出し
フワリンの背中にアリスを乗せて〔運搬〕し〔救助活動〕
貯蔵庫の中から連れ出す
ノソリンたちに手伝ってもらって薪を集めておき
大きな桶とアリスが入るサイズの桶を用意して
湯煎するように直接に温めず間接的に
急激な温度差で破損しない様にゆっくりとゆっくりと
水風呂から温めて解凍していく
ある程度に解凍出来たら
毛布に包み日の当たる暖かい場所で日向ぼっこをさせて回復を待つ
回復するまでフワリンに周りを警戒してもらって見張る
回復したら
温かいココアを用意しておいて差し上げる
「暖かいココアをどうぞ」
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
あわわ…アリスさん達がアイスにされているなんて羨まし…じゃなくて大変なのですっ!助けなければなのですよ!
…それにしても寒いのです…早く見つけ出したいですね
あ、見つけました!見れば見るほどおいしそう…ちょっと服の部分舐めても…ゲフンゲフンよし!助けましょう!
『癒しの鳴き声』で助けましょう!にゃーん♪
助けたアリスさんはお外に避難させましょう、戦いに巻き込まれるわけにはいきません!
●冷えた心を溶かすもの
扉を開けば、温度差にぶわりと漏れ出る白い冷気。
それが落ち着いた時、オルヒディ・アーデルハイド(アリス適合者のプリンセスナイト・f19667)達の目の前に現れたのは、広い貯蔵庫の壁いっぱいに設えられた棚、棚、棚。そのどれにも、大きな箱がこれでもかと詰められている。ラベルを見れば『バニラ』『ストロベリー』『チョコレート』といいった定番のものから、『パチパチ入り』『食べてのお楽しみ!』といったよく分からないものまで。どうやら、この大量の箱はすべてアイスクリームのようだ。
そして何より目を引くのが、貯蔵庫の真ん中に鎮座したいくつかの氷像、いやアイス像。これが魔女クリーメルによりアイスになりかけているアリス達なのだろう。
「あわわ…アリスさん達がアイスにされているなんて羨まし…じゃなくて大変なのですっ!」
その姿を見たテフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)の目が一瞬輝いたように見えたのは気のせいだっただろうか。テフラにはその姿がとても魅力的に見えていた。一口くらいなら……そんな思いが過ぎるも、不思議そうなオルヒディの視線に気が付き、慌ててぷるぷると首を振る。
「よし、助けましょう!」
「そうだね、早く助けてあげよう」
余りの貯蔵庫の寒さに身を震わせつつ、二人は意気込む。アイスが溶けないためだろう、オルヒディの透き通る肌がなおさら白く見えるほど、部屋は冷気に満ちていた。吐く息も白い靄になり溶けていく。
「…それにしても寒いのです…」
「一先ず暖かい場所に動かさないと、溶かせないかな」
オルヒディが呼び出したフワリンにアイス像を載せるため、テフラがアイス像となったアリスを持ち上げようとする……が、何故か持ち上がらない。なぜ、と覗き込むと、像の足元の部分が固く凍り付き、床に張り付いていた。
「ここだけでも溶かさないと、運べませんね……そうだ!」
テフラがにゃーん♪と愛らしい猫の声真似をすると、凍り付いた部分がゆっくりと溶け始める。テフラの【癒しの鳴き声】に込められた力が、アイスに宿った魔力を取り除いているのだ。
少しやわらかくなったアイス像を今度こそフワリンに乗せて、二人は一度城を出る。外は暖かく、森の中ではあるがお誂え向きに日が差し込んでいる広場がある事を彼らは知っていた。その真ん中に、薪が小さな山を作っている。オルヒディのノソリン達が火を焚くために先んじて集めてくれていたものだ。
「こっちの桶でいいんですか?」
「うん、ありがとう。こっちの大きい桶に水を入れて、重ねて……」
水の入った大きな大きな桶に、人が入る大きさの桶を重ねて、それを火にかける。途中で変に溶けたり、壊れてしまわないように。湯煎の要領でゆっくり溶かそうというのだ。
ぱちぱちと燃える火。そっと、そっとアリスを包むアイスが溶けていく。(それを見つめるテフラのちょっと残念そうな視線はきっと気のせいである。そう、きっと。)アイスが無事溶け切り、やわらかな陽射しと湯気の立つ桶の中、やがてアリスがゆっくりと目を開いた。
「よ、良かったのです…!」
まるで冬眠から覚めたようにぼんやりとしていたアリスは、覗き込む二人の姿を見ると目を瞬いた。
「もしかして、助けてくれたんですか…?」
「そうだよ。…大丈夫?まだ寒くない?」
テフラがアリスに毛布を掛けてやり、オルヒディが温かいココアを差し出す。
「温かいココアをどうぞ」
「ありがとう…ございます……」
ココアを受け取ったアリスは、かじかんだ手をカップで温める。やがてそれが空になる頃にはやっと人心地つけたのだろう、ぼんやりしていたアリスの瞳に光が戻って来ていた。と、同時に、アリスが慌てだす。
「そ、そうだ、他の子たちは……他にも捕まった子たちがいるんです!」
自分だけ助かった事を気にしているのだろう。どうか他の子たちも、とすがるような目で見るアリスに、二人は頷く。
「大丈夫、ボクたちにまかせて」
「戦いに巻き込まれるといけません、ここにいてくださいね!」
笑顔で応えると、二人はまた貯蔵庫へと向かうのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
藏重・力子
人が食べられてしまうだと!?断固として阻止せねば!
「火急の用事よ、退け退けぇい!」
道中の衛兵には【先制攻撃】!【怪力】で薙刀を振るい【なぎ払い】だ
手遅れになっては不味い。貯蔵庫まで一気に駆け抜ける!
「これはまた、見事に……」
氷菓は好物だが、斯様な形や場では我は食べる気が起きぬな
というわけで『フォックスファイア』!
火力を調節した狐火で氷菓を少しずつ溶かし【救助活動】である
ついでにアリスに暖を取ってもらおう。凍えたであろ?
体も動き、会話が可能になったら声掛けだ
「案ずるな。我は君を助けに来た
このままでは誠に冷たくなってしまう。我と共に脱出しようぞ!」
誓おう。チョコとソーダの瞳にかけて君を守る、とな!
有州院・こりす
アリスちゃん達のピンチ見過ごせるわけないんよ!
貯蔵庫でアイス漬けのアリスちゃんを見つけたらUCでアイス化治癒を試みる
「アリスで姫なこりすちゃんが助けに来たで!」
治療中ずっとハートをぴかぴか光らせながら励まし続ける
「一緒にここから出るんや!あんな似非アイスじゃない本物の甘くてしあわせなアイスご馳走したる!」
たとえ完全解除には力不足だったとしても
アリスちゃんの怯えを少しでも晴らせればきっと
UCの増強効果と合わせてアリスちゃん自身が打ち破ってくれるはず
「大丈夫、だって女の子は誰だってお姫さまなんやもん」
「悪い魔女がどんなに悪い呪いを掛けたって最後にお城で笑うんはお姫さまって相場は決まってるんやよ!」
●あたたかな、願い
別の入り口から、藏重・力子(里の箱入りお狐さん・f05257)もまた貯蔵庫を目指していた。
「火急の用事よ、退け退けぇい!」
ミャウー、シャーッ!と威嚇の声を上げる衛兵・はらぺこねこばるーん達が襲い掛かるよりも先に、力子が薙刀を振るう。衛兵達は一先ず戦う事よりも侵入者を知らせる事を優先したのだろう。狭い通路をぽよんぽよんと跳ねまわりながら逃げていく。それを幸いと、力子は貯蔵庫へとひた走った。
「人が食べられてしまうだと!?断固として阻止せねば!」
「そうや!それにアリスちゃん達のピンチならなおさら見過ごせるわけないんよ!」
力子の力強い声に、有州院・こりす(まいごのまいごの・f24077)の愛らしい声が重なる。貯蔵庫の前で鉢合わせた二人は、顔を見合わせるとお互いに頷いた。それだけで、アリスを助けたいというそれぞれの思いは伝わるのだった。
重い貯蔵庫の扉は、把手に触れただけでまるで凍てつくように冷たい。けれどここで立ち止まる訳にはいかないことは分かっている。二人で扉を開くと、白い冷気の中、アイス漬けにされたアリス達は、二人を待っていたかのようにそこに居た。
「これはまた、見事に……」
見た目はまさに、アイスで出来た像そのもの。その姿だけ目にしたならば細工菓子として楽しめたのかもしれないが、力子はこの中にアリスが閉じ込められていることを知っている。
氷菓は好きだが、さすがにこの場所、この形では食べる気は起きないものだと、力子は顔をしかめる。何より、アイス像から凍えたアリスの苦しむ声が聞こえる様な気がして、胸が痛むのだ。
「こりすちゃんにお任せや!アリスで姫なこりすちゃんが助けに来たで!」
そんなアリス達に少しでも届くように、こりすは必死に声を掛ける。プリンセスハートを光らせ【ヒーリング☆プリンセスヴェール】でアイス像を包んだ。
「む、我も負けてはおれんな」
冷たいものを溶かすにはやはり熱だろう、と、力子は【フォックスファイア】を放つ。それは力子の心を映したかのような、暖かさを感じるピンクがかった紅の炎。慎重に調節した火力で、ゆっくりとアイスを溶かしていく。
光と炎が貯蔵庫を包み込む。それは相乗効果を生み、どんどんとアイスの殻は溶け落ちてゆき、閉じ込められたアリス達が姿を現していく。しかし、どこか様子がおかしい。
「案ずるな。我は君を助けに来た」
「一緒にここから出るんや!あんな似非アイスじゃない本物の甘くてしあわせなアイスご馳走したる!」
しかし、アリス達は茫洋とした瞳のまま、反応を示さないのだ。まるで、心まで凍ってしまったかのように。
――こわい。
ふと、そんな声が聞こえた気がした。
――もし、ここを出られたとして。
――また、別のオウガ達につかまってしまったら?
――それなら、ここでずっと眠っていたい――
それは、このアリス達の絶望。けれど、彼女達を助けたい、そう強く願う二人は諦めるつもりはなかった。
「大丈夫、だって女の子は誰だってお姫さまなんやもん」
こりすは手を伸ばし、アリス達の手を取った。温もりが伝わる様にぎゅっと強く握ると、眩いばかりのプリンセス・スマイルを浮かべる。それは、アリス達の心を溶かす最後の光。
「悪い魔女がどんなに悪い呪いを掛けたって最後にお城で笑うんはお姫さまって相場は決まってるんやよ!」
――ああ。
「私……たちも」
「いつか、あなたたちみたいに、笑えるようになるかな……?」
「ああ、もちろんだ。さあ、我らと共に脱出しようぞ!」
力子の笑顔もまた、優しく力強く、アリス達の目覚めの背中を押した。ぱきん、と氷の割れるような音がして、アリス達の瞳は光を取り戻す。そして凍える中、ぎこちないながらも……笑った。
それを見て、二人は安堵する。
「さ、脱出や!こんなところにいたらまたカチコチや」
「ああ、安心して欲しい。誓おう。チョコとソーダの瞳にかけて君を守る、とな!」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『はらぺこねこばるーん』
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POW : I’m Hungry
【食欲】の感情を爆発させる事により、感情の強さに比例して、自身の身体サイズと戦闘能力が増大する。
SPD : I’m Angry
【口から刺し貫く棘】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : I’m Lonely
【犠牲になったアリス】の霊を召喚する。これは【武器】や【呪い】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:透人
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●階段をのぼって、のぼって、
最後に残ったアリス達も外の焚火へと送り届けた。
焚火のある周囲を軽く見回ってみたが、この辺りにはオウガを始め危ない生き物の気配はなかった。これで、しばらくは安心だろう。そう判断すると、猟兵達は再び城の中へと向かった。
階段をのぼり、目指すは最上階――アイスの魔女『クリーメル』の部屋。
しかし部屋までの廊下には、侵入者に気づいた衛兵たちがぎっしりとひしめいていた。
有州院・こりす
「アリスをご所望ならとびっきりのストロベリー味がここに居るで!どーんと来いやぁ!」
ふわふわひしめくねこはちょっとカワイイけどアリス霊出現で厳しい表情に
霊でもアリスは攻撃しない
オーラ防御や狂気耐性でひたすら耐えねこだけ狙い衝撃波+念動力
攻撃より苦しむアリス霊の姿が辛い
けど苦しい時こそ笑顔なんやで
「間に合わんくってかんにんな…でも今からだってみんなはお姫様や王子様になれるしオウガをぶっとばす事だって出来るんよ!」
UC+祈りで光の安らぎを
「しあわせへの扉、一緒に歩いてこうな?」
1人1人と手を繋ぎ相手も望んだ時だけアリス霊吸収
ねこは範囲+鎧無視のハート乱舞吸収
「まずは使い魔ねこをまとめて風船割りや!」
●哀しみを笑顔に変えて
「アリスをご所望ならとびっきりのストロベリー味がここに居るで! どーんと来いやぁ!」
ふわふわと廊下を埋めるねこばるーん達の前に、有州院・こりすがその淡い苺色の髪をたなびかせ立ちふさがった。
威嚇する猫のようにしゃーしゃーと鳴くそれらは、頼もしいこりすの姿を認めると、口からもくもくと黒い煙を吐き出す。それは、ゆらゆらと揺らめくと人の形をとる。
おそらく、自分と同じ年頃だろうか少女の姿――それに、先ほど助けたアリス達がだぶる。きっと、以前ここへ連れてこられたアリスなのだろう。一瞬ねこばるーん達をかわいいと感じていたが、その事実を察しこりすの表情が曇った。
(キミたちも……きっと苦しかったんやな)
たとえ霊だとしても、アリスである彼女たちを攻撃することは、こりすはしたくなかった。
こりすの胸が痛む。自分と同じ境遇だった少女たち。少し運命が違えば、自分もああなっていたかもしれないのだ。
それに何よりこりす自身の優しさが、彼女達を助けられなかったことを悲しんでいた。
受ける攻撃を纏ったオーラで耐え、避けながらなんとかねこばるーんへと迫る。
「間に合わんくってかんにんな…」
けれど、苦しい時こそ笑顔なのだと、こりすは自らを奮い立たせる。
こりすが放った念動力にねこばるーんたちは弾き飛ばされる。数匹はばちんと音を立ててはじけ飛び、残りの当たった敵も吹き飛ばされるままに廊下を跳ねまわる。
「でも今からだってみんなはお姫様や王子様になれるし、オウガをぶっとばす事だって出来るんよ!」
祈りと希望に満ちたその声とともに、こりすが光に包まれ、辺りに花びらが舞う。
その花嵐が止んだ時、彼女の姿は愛らしいドレスに包まれていた。こりすのユーベルコード、【スマイルスマイル☆フローラルプリンセス】だ。
「しあわせへの扉、一緒に歩いてこうな?」
こりすが手を伸ばす。苦しげだったアリスの霊たちは、その光に、差し伸べられた手に、惹かれるように歩み寄る。
その手を取り、こりすは祈る。どうか彼女達に安らぎを、と。
彼女を包む花びら達がいっそうの光を増す。アリスの霊達はその光に包まれると表情が和らぎ、微かに笑った、ように見えた。その姿が、こりすに溶けていく。
胸の内がほのかにあたたかくなる。そう、これはきっとアリス達が望んで、力を貸してくれているのだ。そう思うと、力強い勇気が湧いてくるのだった。
「ありがとう、こりすちゃんと一緒に戦ってくれるんやな……よーしっ!」
こりすは輝かんばかりの笑顔を浮かべ、ねこばるーん達にハートを放つ。
哀しみは、苦しみは、かならず笑顔に変える事が出来る。それを為すのが、自らの魔法なのだと信じて。
「まずは使い魔ねこをまとめて風船割りや!」
大成功
🔵🔵🔵
藏重・力子
先程の衛兵か。行く手を阻まれたとて踵を返す我ではない
刃を振るい、進むまで!「割れたい者から前に出よ!」
形こそ猫の風船ではあるが飢えた獣と変わらぬ。油断は禁物だな
それこそ近寄られて食べられぬよう距離を保ち、薙刀から【衝撃波】を出して攻撃するぞ
「弾け飛べい!」
接近されたら【なぎ払い】で遠方に【吹き飛ばし】である!
「膨れるか。つくづく呆れた食欲よ
それほど腹が減っているのなら、存分に喰らいやれ!」
『司鬼番来・元』を発動!碧色の巨腕、ぐどう殿を召喚だ!
敵に向け鉄拳を放ち、全力の殴打を見舞ってもらうぞ
「盟友の力……我とはまた一味違うであろ?」
この先に例のアイスの魔女が居るのだな。覚悟を固めて、震えて待て!
●刃と拳の舞う刻
幾らか数を減らしたものの、まだまだねこばるーん達は立ちふさがるべく廊下を埋めていた。
それを一閃するのは、藏重・力子の刃だ。
勢い良く振るわれる薙刀から迸る衝撃波が、ある者をなぎ払い、また弱りつつある者を叩き割る。
猫の風船。まるで絵本にでも出て来そうなその姿を目にして、しかし油断するような力子ではなかった。
「先程の衛兵か。行く手を阻まれたとて踵を返す我ではない」
力子の声が、黒色の埋める廊下に勇ましく響く。
「割れたい者から前に出よ!弾け飛べい!」
ばちん、ばちんと、いっそ景気良いほどの音を立てて彼らを割りゆく力子の姿に、ねこばるーん達は微かに怯んだようだった。ぷるぷると震え、彼女から微かに距離を取る。
しかし、それはどうやら逃げではなかったようだった。暫しの間怯んでいたものの、貯蔵庫のアイスを奪った力子達への怒りと空腹感が勝ったのだろう。ねこばるーんはシャーシャーと怒った猫の様な唸り声を上げて膨らみ出す。ただの威嚇ではない、膨張と共に力強さも増しているようだった。
「膨れるか。つくづく呆れた食欲よ」
より膨れたねこばるーん達がひしめき合うその様子に、力子は眉をひそめて呟く。勿論、そのような事で引き下がる彼女ではない。
「それほど腹が減っているのなら、存分に喰らいやれ!」
力子が指で見えない印を描く。それを敵に向けて放つと、印から一対の巨腕が飛び出した。それは力子の瞳と同じ碧色をしている。力子のユーベルコード【司鬼番来・元】だ。
「手を貸してくれ、「ぐどう」殿!」
彼女の声に応えるかのように、巨腕は飛び出した勢いを殺さずねこばるーん達に殴りかかる。見た目通りの勢いと威力を持つその全力の鉄拳は、膨らみ強化された敵でさえもやすやすと吹き飛ばした。
豪快な破裂音をまき散らし、黒い風船が次々と割れていく。
逃げようと距離を取る敵は巨腕がなぎ払い、間合いに入った敵は力子の薙刀が切り伏せる。もはやねこばるーん達に逃げ場などなかった。
これには敵も堪えたのだろう。先程と比べて明らかに廊下を埋める黒が目減りしてきたようだ。
幾多の刃と拳が振るわれ、気づけば力子の周囲にはすっかり割れたねこばるーん達が散らばっていた。
「この先に例のアイスの魔女が居るのだな」
力子は廊下の先を睨む。その奥、扉の向こうに居る魔女を瞳だけで射貫くかのように。
「覚悟を固めて、震えて待て!」
大成功
🔵🔵🔵
オルヒディ・アーデルハイド
ねこばるーんの数が多くて厄介やね
バディペットのフワリンとモーラットを召喚して最上階を目指す
別に全部を倒してしまわなくてもかまわないですよね
モーラットを先行させ
モーラットのUC【バチバチ花火(モラスパーク)】による
静電気を帯びて発生する火花による範囲攻撃で感電させ麻痺させ
ねこたちの動きを封じて
進行の妨げになるねこだけを駆除して先に進む
召喚されたアリス霊はUC【フワリンの癒し】で
攻撃することなく癒しを与えて眠らせて無力化をはかる
「やすらかにおねむりください」
救えなかったアリスたちの安らかな旅立ちを心から祈る
●優しい祈り
ねこばるーん達の群れの中を、オルヒディ・アーデルハイドはフワリンとモーラットを伴い進んでいた。
敵をすべて倒そうにも、とにかく数が多い。初めよりは幾らか数を減らしたものの、それでも階段の先の最上階までたどり着くにはまだ足りない。
「モーラット!お願い!」
声を掛けると、先行していたモーラットは心得たとばかりに、その白くふわふわな体に電気を纏う。その電気はやがてバチバチと音を立てるほどに強まり、火花を散らし始めた。広がる電気と火花にねこばるーん達は一瞬怯んだように揺れたが、役目と空腹感が勝ったのだろう、モーラットとオルヒディ達に突進しようとした。
だが、それこそがオルヒディ達の狙いだ。突撃してきた彼らを、モーラットの【バチバチ火花】が迎え撃つ。
風船達はある者はびりびりに麻痺し、ある者は感電し、またある者は火花の直撃を食らいばちんばちんと景気よくはじける。
「っ…!そっち、通れそうだね」
眩しい火花としびれて地面に落ち行くねこばるーん達の群れの中、微かに開いた道をオルヒディは見逃さなかった。
「行こう」
その隙間をすり抜けてオルヒディ達は進む。最上階はもうすぐなのだろう。進むたびに敵が増えてきている気がするが、彼の野生の勘は的確に守りの薄い敵を見抜く。
しかし、今度現れたねこばるーんは少し様子が違った。悲し気な、何かを呼ぶ猫の様な声で鳴き始めたのだ。
一体何を、そう警戒するオルヒディの周囲に、黒い影がゆらゆらと沸き上がる。最初、それは靄のように揺れるだけだったが、やがて人の形を取る。
「これは……アリス」
オルヒディ達が訪れる前に犠牲になったアリス達の霊だろう。少女の姿をしたその影は、ぶん、と手に持った武器を振るう。彼はそれを避けながらモーラットに呼びかける。
再びバチバチ火花がねこばるーんを襲う。地面に落ちたねこばるーんは意識を失ってびりびりと震えていたが、どうやらそれを倒すだけではアリスの影の無力化までは出来ないようだ。
しかし敵達に食らわれ、その上こうして利用までされているアリスを攻撃することはしたくなかった。
ならば――とオルヒディはフワリンを撫でる。
なぁ~ん、とフワリンが優しい声で鳴く。それはまるで子守唄のような響きを持つ、癒しの声だ。
フワリンが歌うその声に合わせて、オルヒディは願った。藍と青紫の瞳が閉じられ、澄んだ声が祈りを紡ぐ。
「やすらかにおねむりください」
どうか、安らかな旅立ちを。それは相手を想うあたたかな心。
それに呼応するように、アリスはふわりとその色を失い、まどろみに落ちるように溶けていく。祈りは届いたのだろう。その顔は穏やかで、オルヒディに向けて微かに微笑んでくれた、気がした。
大成功
🔵🔵🔵
有州院・こりす
「さあこりすちゃんの華麗なる風船割りの始まりや!」
レプリカクラフトで偽はらぺこねこばるーんをいっぱい作ってぷかぷか放つ
基本どれも実物以上にゆるいデザインのねこばるーんだけどたまにとっても精巧なねこばるーんも存在
そっちは触ると大爆発する仕掛け罠バージョンで【罠使い・吹き飛ばし・範囲攻撃】併用
「風船には風船なんよ」
無差別棘攻撃に対しては【念動力】でゆるい作りの方の偽ばるーんでブロック
ガンガン敵を減らしてガンガン魔女のところまで突き進んでゆくで!
魔女の部屋の扉にまで辿り着けたら扉をぶっ飛ばしながら堂々と宣戦布告
「あまくて熱いおひめさまの到着や。アリスちゃん達の冷たい悲しみ全部いまこそ倍返しやで!」
●辿りつく扉
階段を駆け上がれば、魔女の部屋まであと少し。
最後の扉の前にはねこばるーんたちがひしめきあっていた。厳重に扉を守っているのであろうそれは、さながら黒い煙のよう。
それを見て有州院・こりすは微かに表情を曇らせる。先程の煙を思い出したのだろう。しかし小さくかぶりをふり、顔を上げればそこに居たのはもういつものこりすだった。そうだ、『彼女たち』は自分と共に戦ってくれている。ならば、自分にできることは。
「さあ、こりすちゃんの華麗なる風船割りの始まりや!」
このねこばるーんたちを蹴散らし、魔女にこの想いをたたきつけてやることだと、こりすは勇ましく笑う。
こりすが片手を上げれば、ぽん、ぽぽんと軽快な音と共に、敵が増殖した……ように見えた。だが、これは違う。彼女の『レプリカクラフト』が発動されているのだ。
その多くは、ねこばるーんに似つつもどこかゆるい雰囲気の偽ばるーん達だ。造りは荒いが、その荒さが逆に本物の不気味さを和らがせ、愛らしい雰囲気に仕上がっているのは造り主の人柄ゆえだろうか。
しかし――
偽ばるーんに突撃した敵が、唐突に周りを巻き込み弾け飛ぶ。ゆるい偽ばるーん達の中に混ざった罠仕掛けの精巧なばるーんがある事に、敵は気づかなかったのだ。
「引っかかったな!風船には風船なんよ!」
こりすはしてやったりとばかりに笑う。
ねこばるーん達にに動揺が走った。偽者を壊しこりすを狙おうにも、その中には罠が混ざっている。
混乱したねこばるーん達は、ウーウーと猫のようなうめき声を上げたあと、がばりと白い牙が光る口を開き、そこから幾本もの黒い棘を放つ。それは風を切る音を立てて周囲に撒き散らされる。
どうやら無差別に攻撃しているのだろう。逃げようとする他の敵を巻き込み辺り中に突き立てられる棘はところどころで相打ちを起こしつつも、確実にこりすのレプリカばるーん達を削っていく。
だが、そんな事でめげるこりすではなく、すでに手は打ってあった。
ふいに、敵の群れの最中で爆発が起きる。レプリカはこりすの周囲だけではない。精巧な罠ばるーんを敵がうまく見分けられないのを良い事に、すでに敵陣に潜ませていたのだ。
針が触れた罠が弾け飛び、さらにそれが誘爆となって他の罠が爆発を起こす。
「ふっふっふ、こりすちゃんに抜かりはないんよ!」
こりす自身は厚い偽ばるーんの壁に守られ、棘も爆発も届かない。
敵陣は攻撃するだけであちこちで火の手が上がり、大混乱の様相を呈していた。ねこばるーんたちは迂闊に攻撃もできないと悟ったが、罠は触れるだけでも爆発する代物であり、一つ割れれば容易に連鎖爆発する。動く事すらままならないねこばるーんたちに、もはやなすすべはなかった。
爆発に巻き込まれ、最後の敵の群れが吹き飛ぶ。
もうもうと立ち込める煙が去った時、こりすの前には大きな扉があった。彼女はそれを吹き飛ばす勢いで開く。
「あまくて熱いおひめさまの到着や!」
扉の向こうに、魔女の姿が見える。
「アリスちゃん達の冷たい悲しみ全部いまこそ倍返しやで!」
それは、熱い熱い宣戦布告だった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『アイスメーカー『クリーメル』』
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POW : 『アイスゴーレム』よ、私にアイスを持ってきて
自身の身長の2倍の【地形や対象を氷菓に加工するアイスゴーレム】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : 『極上アイス』のお味はいかが
【(作者以外が食べるとアイス化する)アイス】を給仕している間、戦場にいる(作者以外が食べるとアイス化する)アイスを楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : 『レッツ・アイスメイキング』♪
【アイス作りの歌とダンスを披露すると】【戦場と対象に歌詞通りの事が起こり】【アイスに作り変えられていく魔法】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
イラスト:汐谷
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ポーラリア・ベル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
扉の中は、赤いじゅうたんが敷かれた広間。
お城の最上階にふさわしい、豪奢な部屋だ。奥には玉座らしきものも見える。
そこに、ねこばるーんを従えたアイスの魔女・クリーメルが立っていた。
侵入者の排除に回してしまったからだろう、数は廊下にいたそれより余程少ない。
魔女は頬をふくらませ、猟兵達を睨んでいた。
「もう!よくも、私が一生懸命集めたアイスコレクションたちを!」
とんとんと不機嫌そうに魔女床を蹴る。
しかし、何か思いついたように、ふと魔女の顔が輝く。
「そうだわ!代わりにあなたたちをアイスにしましょう」
楽し気にくるりと舞う。どうやらこの魔女は、さまざまなアイスのフレーバーの如く気まぐれなようだった。
「猟兵さんでつくったアイスはおいしいかしら。アリスのアイスとはどんな風に違うかしら♪」
上機嫌で歌う魔女の背後に、ぱきぱきと音を立ててアイスゴーレム達が現れようとしている。
「さあ、アイスゴーレムたち!猟兵さんたちをつかまえて!」
リアン・ブリズヴェール
【アドリブ歓迎】
まずは【オルタナティブ・ダブル】でファムを召還します、その後に【魅了変化】で4歳の魔法少女となってクリーメルを引き付けます。
自分が引き付けてる間にファムが【不意打ち】で【一撃必殺】を使って攻撃します。
だけどアイスゴーレムに捕まって2人そろって氷菓に変えられてしまうかも……でもそうなったら【ソウルマリオネット】を使って魂となってアイスゴーレムを【不意打ち】で攻撃します。
でも【レッツ・アイスメイキング】をされて驚き戸惑いながらも2人の魂もアイスに変えられちゃうかも
●そのお味は
「あ、あなたなんかに負けません」
リアン・ブリズヴェール(微風の双姫・f24485)が前に進み出でた。アイスゴーレム達が放つ冷気が、彼女の白い肩を震わせる。けれど、リアンは退く気はなかった。
やわらかい光がリアンを包み込む。その光が解けたとき、そこに居たのは幼い少女…だったが、リアンの面影は確かに残っている。リアンのユーベルコード『魅了変化』だ。
「まあ、かわいらしい。あなたは何味のアイスになるかしら」
楽しげにクリーメルが微笑む。アイスクリームが第一の魔女にとっては、リアンの魅了はより美味しそうに見えるように働いたようだった。
「ゴーレム!あの子を真っ先に捕まえてちょうだい!」
舞うように手を伸べる魔女の命に従い、アイスゴーレムがリアンを襲う。
しかし、魔女は気付いていなかった。リアンが『オルタナティブダブル』を使っていた事に。彼女の分身・ファムはすでに物陰に潜み、クリーメルを狙っていた。
「そうはいきません…ファム!」
ファムの不意打ちの一撃がクリーメルを襲う――かと思った、その時。
「あら、ここは私のお部屋よ。気づかないとでも思ったかしら?」
ファムの攻撃を受け止めたのは、魔女ではなくアイスゴーレムだった。ゴーレムはばりん、と盛大な音を立て砕け散ったものの、魔女自身は無傷のまま。
そして、魔女が指を鳴らすと、ファムの背後にもう一体のアイスゴーレムが現れる。それは一撃必殺の大技を放ち隙を見せたファムを容易く捕らえた。
「そんな、ファム……あっ」
その戸惑いがリアンの隙を生んだのだろう。リアンもまたゴーレムに捕らえられ、二人揃って並べられる。そんな二人を、魔女は満足げに眺めた。
「さあ、ふたりとも、大人しくアイスになりなさい?」
ゴーレムに捕らえられ、触れられたところから二人は凍えるようなつめたさを感じた。さりさりと音を立て、身体がアイスにされていくのが分かる。リアンは淡い若草色に、ファムは涼やかな水色に。
あわや絶体絶命かと思われたが、リアンはまだ奥の手を残していた。ふわりとアイスに包まれきった身体から何かが浮かび上がる。それはリアンとファムの魂。魂となった彼女たちは、淡い光で動けなくなった自らの身体を操る。
「あら、そんなこともできるのね」
驚くクリーメルを横目に、リアンたちは一瞬の内に不意打ちの一撃を放つ。それは容易にアイスゴーレム達を叩き割った。
彼女達を縛る戒めはもはや無い。アイスとなった身体も、じき溶けるだろう。しかし。
「そういえば、魂だけで作ったアイスは初めてね」
魔女は笑う。そう、全てをアイスに作り変える事が出来るアイスの魔女にとって、魂をアイスにするなんて造作もないこと。
「魂だけのアイス、それはどんなものかしら。きっと、とろけるようなシャーベット♪」
くるくると舞う魔女に、リアンは戸惑う。よもやそんな事が出来るとは、とても思えなかったからだ。
その戸惑いが、攻撃の手を一瞬鈍らせ、そしてその間にクリーメルの歌が終わる。
反撃をするか戸惑う姿のまま、そこに残されたのは、二人の身体と魂のアイスクリームだった。
大成功
🔵🔵🔵
テフラ・カルデラ
※絡み・アドリブ可
WIZ
とうとう辿り着きました!しかしわたし達をアイスにするなんて言ってます…恐ろしいのですよ…
しかしここで負けてはいられません!
【あま~いちょこれーとらびりんす】を発動!ねこばるーんを巻き込みつつもクリーメルもそのアイスごとチョコ漬けにしちゃいますよ!
あ…あれ?身体が勝手に…というか身体がアイスに変えられていく!?
こ…このままやられるわけにはいきません!チョコスライムさんでクリーメルを固めちゃいます…!!
だけど…これ以上は…もう無理なの…です…身体が…アイ…ス…に…
(チョコレートの迷路が解除されるととろけるチョコアイスの像にされてしまうテフラの姿が…)
●迷子のチョコレート
「はぁ…はぁ…とうとうたどり着きました!」
息を上げながら階段を駆け上ってドアを開けるは、テフラ・カルデラだ。
アイスの魔女は、その姿を見て嬉しそうに歓声を上げた。
「まあ、あたらしいお客様だわ。どんなアイスになるのかしら?」
彼女にとっては、配下を除けば遍くアイスの材料なのだろう。新たに姿を見せたテフラに対しても、アイスに出来ると信じて疑わない様子だ。
「お、恐ろしいのですよ……しかし、ここで負けてはいられません!」
微笑む魔女を前に、怯えつつも意気込むテフラ。その頬が微かに赤いのは気のせいだろうか。いやきっと気のせいだろう。そうに違いない。
テフラが声を張り上げ、ユーベルコードを発動する。
「固められたらごめんなさいっ!チョコスライムさんっ!」
テフラが呼んだのは、迷宮とそこに住まう魔物だ。
ずずずと床から茶色い壁がせり上がり、やがて部屋中が迷路に覆われる。ただの迷路ではない、あま~いチョコレートで作られた、チョコスライム達のうごめく迷宮だ。
硬度のあるチョコレートの壁は、アイスゴーレム達が破ることも難しい。
これならば、ねこばるーんや魔女をチョコ漬けにし、それから逃れた配下たちもチョコスライムやテフラ自身によって各個撃破出来るはず……そう思ったテフラの長い耳がぴくりと揺れる。
歌が、聞こえる。
「これは……」
何の歌だろう、とテフラは耳を澄ます。しかし、それがまずかった。
「なんの歌でしょう……え、か、身体が勝手に、アイスに…!?」
澄んだ空気を震わすような、微かな凍り付く音が、歌と共にテフラの耳に届く。それは、すべてをアイスへと変える魔女の歌声。
そう、歌声ならば、遠くても届く。視界がチョコレートの壁に閉ざされようと、確かに届くのだ。
「迷子の迷子のアイスさん♪あなたはきっとあまいあまいチョコレート♪」
その歌が何を意味するか、理解したときには遅かった。迷宮は、テフラ自身の逃げ場も奪っていたからだ。
(こ、このままやられるわけにはいきません!)
なんとか動く身体でチョコスライム達に指令を出す。クリーメルを見つけ次第チョコで固めるようにと。
ややあって、遠くから歌声のかわりに魔女の悲鳴が聞こえてくる。おそらくチョコスライム達の襲撃が成功したのだろう。
(だけど……これ以上は……)
テフラの身体はもう頬までアイスに覆われている。それは奇妙な感覚だった。指先が凍り付いたように動かせない。
「もう、無理なの…です………身体が…アイ…ス…に……」
そう呟く口さえ、やがてアイスに飲み込まれていく。
やがて、ふっと部屋を覆っていた迷宮が消える。
そこに立っていたのは、とろけるチョコアイスの像となったテフラだった。
大成功
🔵🔵🔵
藏重・力子
現れたな黒幕よ!己の欲を満たす為、命ある者を氷菓にするなど笑止千万
「その濁った霜の一片すら残さぬ。藏重・力子、参るぞ!」
敵の攻撃を【第六感】で【見切り】回避しながら、
護符を取り出しアイスゴーレムめがけて【投擲】である
傷付けられずとも命中すれば、外しても戦場に散らばれば、それで良し
使い切るまで投げ続けよう
「舞台は整った!出でよ!」
『司鬼番来・剪』で巨大な鳥居を召喚!貫の位置に備え付けられた刃を落とし、アイスゴーレムを魔女ごと叩き斬る!
加えて、先程ばら撒いた護符に向けて念じ、炎の【属性攻撃】を発動だ
護符から紅き火を一斉に噴かせ、全てを溶かし尽くしてくれよう
氷菓の様に甘くはないと身を以て知るが良い!
●それを断ち切るは
「現れたな黒幕よ!己の欲を満たす為、命ある者を氷菓にするなど笑止千万!」
アイスゴーレム達の冷気漂う部屋。その冷たさを感じつつも、藏重・力子は勇ましく立ちふさがった。
敵は新しく現れた客人に上機嫌な様子で、今にも従えたゴーレム達をけしかけようとしていた。しかし、そのような氷人形に怯む力子ではなかった。
鯉幟の鯉の描かれた護符を構え、アイスの魔女・クリーメルを見つめる。
「その濁った霜の一片すら残さぬ。藏重・力子、参るぞ!」
「うふふ、あなたもアイスにしてあげる!」
力子の名乗りに返すかのように、魔女もまたアイスゴーレムを操る。数体のゴーレムが勢いをつけて力子に迫る。振り上げた拳が彼女を襲う。
しかし所詮は操り人形のゴーレムであるが故だろうか。その攻撃は些か直線的が過ぎた。鋭い感覚を用いた見切りの技を持つ力子にとって、避けるのに容易い拳。
「そのような芸もない拳が我に当たると思うたか」
ゴーレムの冷気より冷ややかな笑みで、力子は護符を投げる。気を籠め放たれたそれは、光を放ちゴーレムへと飛んでいく。幾枚かはゴーレムから外れ床へと飛んで行ったが、それでも彼女はそれが尽きるまで護符を投げ続ける。
「そんな紙で何ができるというのかしら。さあ、大人しくアイスになりなさい?」
一考にゴーレムの攻撃が当たらない事に痺れを切らしたのだろうか。ゴーレムと共にクリーメルが向かい来る。
「ふ、掛かったな」
しかし、それも力子の狙い通りだった。床に無造作に撒かれたように見える護符は、彼女の『司鬼番来・剪』と炎を誘う陣をすでに作り上げていたのだ。
それに気づかないまま、クリーメル達は陣の中へと踏み入れてしまう。
「舞台は整った!出でよ!「めっさい」殿!」
力子が呼べば、そこに一瞬で巨大な丹色の鳥居が現れた。ただの鳥居ではない。貫の位置には巨大で見るからに重厚な刃が備え付けられている。それは正に、敵を両断するギロチンであった。
「な、な……っ!!」
「これにて幕切れよ……断ッ!」
狼狽するクリーメルを見据えながら放つ声に従い、その刃は落とされる。同時に床に撒かれた護符から、ごう、と炎の吹きあがる音。重たくそれでいて鋭く風を斬る音が響き、一瞬の後、巨大な衝撃と破砕音が辺りを襲う。
床と共に叩き割られたゴーレム達の氷片が辺りに散らばり、放たれた炎が瞬く間にそれを蒸発させていく。
炎に巻かれ、ギロチンに傷つけられながらも、それでもまだクリーメルは立っていた。
「アイスたちだけじゃない、よくも、私のアイスゴーレムたちまで…!」
その瞳はアイスのように冷ややかだった先程までとは違い、怒りに燃えている。けれど、それを意に介した風もなく、追撃するべく力子は護符を構えた。
「この力子、氷菓の様に甘くはないと身を以て知るが良い!」
大成功
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有州院・こりす
歌って踊ればおいしいアイスのできあがり
…使い方次第でそれは夢いっぱいの素敵な魔法だったかもしれないのに
「もうこれ以上ぜったいに誰のこともアイスクリームにさせへん!」
氷結耐性+情熱+オーラ防御でアイス化の魔法に耐えながら
属性攻撃+無酸素詠唱で周囲の大気を操って音が伝わらない真空に
封じきれないかもだけどその時は
ドレスアップ・プリンセス!
花びらの嵐を纏ってパワーアップしたプリンセスハート+吹き飛ばしで反撃
ダンス+読心術で振り付けは分かるから先回りで潰して踊らせない
「悪い魔法はこれでおしまいや…城の『外』とハートの『内』、両方のアリスちゃん達の為にも!」
●あまい、しあわせな、
歌って踊ればおいしいアイスのできあがり。……使い方次第で、それは夢いっぱいの素敵な魔法だったかもしれないのに。
有州院・こりすは悲しげに表情を曇らせる。
歌ったり踊ったりするのも。そして何よりアイスクリームも。本来は人を楽しく、嬉しく、笑顔にさせてれるものだ。それは決して、誰かを傷つけたり悲しませたりするためのものではなかったはず――なのに。
それが、ただこりすには悲しく、そしてそんな力を誰かを苦しませるために使うクリーメルが許せなかった。
「あなたも私の邪魔をしに来たの?」
アイスゴーレム達を失い、追い詰められた魔女がこりすをにらむ。冷ややかな目、けれどそれが氷菓のように甘いものではないことは分かっていた。
「もちろんや!…もうこれ以上ぜったいに、誰のこともアイスクリームにさせへん!」
キッと真剣な眼差しで見つめ返し、こりすは言う。その目には熱い想いが宿っている。
「まあ!でもいいわ、あなたもアイスにしてしまうから。そしてまた、貯蔵庫をアイスで一杯にするのよ!」
魔女が歌いだす。それは魔力を宿し、周囲のものを、こりすを、アイス化させる魔法。ぱきぱきと空気が鋭い音を立てて凍り付き、こりすの手足にもアイスクリームがまとわりつこうとしてくる。
しかし、こりすは耐えた。脳裏に浮かぶのはこの城で出会ったアリス達。地下でアイス漬けにされたアリス、ねこばるーんたちに幽霊として取り込まれていたアリス……それを思い出せば、こりすの胸の内は熱を持ったように熱くなる。
――もう誰も、あんなふうにつらい思いをさせたくない。
こりすのそのあたたかい心が、彼女をアイスにさせんとする歌と冷気から彼女を守っていた。
「生意気ね、さっさと凍り付いてしまいなさい!」
焦れた様に魔女が叫ぶ。その声に、さらに辺りの凍り付く音が強まる。その音に、ふとこりすはひらめく。
(そうや、音を消してしまえば…!)
それは試してみる価値がある様に思えた。こりすは呪文を唱え、魔女の周囲の空気を奪う。それは自分の呪文が相手に届かなくなる事でもあったが、幸いこりすは無酸素での魔法詠唱の手段がある。
効果は覿面だった。魔女は歌う事もままならず、まるで水の中の金魚のように口を開閉するばかりで、その歌声はこちらには届かない。
それに気づいた魔女は手を振り上げる。アイスゴーレムを呼ぼうとしているのだ。それに気付いたこりすは『ドレスアップ・プリンセス』を発動する。
光がこりすを包みこみ、桃色の花びらが辺りを埋め尽くす。それが風に舞い散った時、そこに居たのは豪華絢爛なドレスに身を包んだこりすだった。愛らしく希望に満ち溢れた姿は、まさにプリンセスと呼ぶにふさわしい。
プリンセスハートが光を放ち、鼓動に合わせて脈打つ。そのあたたかい光は凍り付いた戦場を溶かし、魔女を吹き飛ばす。ゴーレム召喚を妨げられ、しかし同時に空気のないエリアから弾き飛ばされた事に気づいた魔女は、再びその魔法の歌を響かせようとする。
「させへんっ!」
踊ろうと伸ばされた魔女の手を、足を、こりすが弾き飛ばして妨害する。もうすでに彼女の踊りは見切っていた。躍らせないのはたやすい。
「悪い魔法はこれでおしまいや…城の『外』とハートの『内』、両方のアリスちゃん達の為にも!」
こりすの熱い心を映したかのように、ひときわ強い光がプリンセスハートから放たれる。それは太陽のように辺りを照らし、魔女を熱線で灼いていく。
「あ、アイスが…私が……とけていく…!」
その熱さに耐え切れなくなった魔女が、アイスクリームのように溶けていく。それはどろりと床へと落ちると、小さな結晶となる。やがてその結晶すら溶けてしまうと、完全に魔女は消滅したのだった。
完全に魔女が消えた事を確かめると、こりすは祈る。
胸の内に溶けて行ったアリス達……そして、お城の外でこりすたちを待っていてくれるであろう、助け出したアリス達。その心が癒えることを願って。
あたたかな祈りが、光が、辺りを包み込んだ。
「……さて、約束どおり、アリスちゃんたちと似非じゃないアイスを食べるんや!」
それは本物のアイス。だってアイスクリームは、本当なら甘くてしあわせで、人を笑顔にさせてくれるもののはずだから。
まばゆい笑みで、こりすは城の広間をあとにする。
こうして、不思議の国のひとつの事件が幕を閉じたのだった。
大成功
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