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隣り合わせのもふもふと怪魚

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●学生たちが迷宮を行く
「はっはっは! だめだ。出口が分からん」
 一人の学生が、豪快に笑った。笑った。笑ったけれど、仲間たちは疲れ切った眼で彼を見ていたし、事態が好転することもない。
 アルダワ魔法学園地下、無数に存在する迷宮の一つ。今日も学生チームが探索を行っていたわけなのだが、どうやらこのチーム、地図をなくしたのかマッピングをミスったのか、見事に迷子になったようだ。
「まぁ、そのうち救助が来るとは思うけれど」
 メンバーの女性が一人、ふぅ、とため息をつく。
「問題は――最深部にいた災魔よ。私たちじゃ手におえないタイプだし、一刻も早く地上に戻って、報告しないと、いつ暴れだすか……」
 どうやら、一行は探索中、猟兵たちでなければ対処できないような災魔……オブリビオンを発見したようだ。となれば、すぐにでも報告し、討伐隊を編成しなければならないわけなのだが、まぁ、彼らは迷っていたのでそれもかなわず。
「はぁ……どうすれば……」
 メンバーの少年が、ため息をつきつつ肩を落としたのであった。

●救助と、探索と、討伐
「というわけで、君らの出番であるわけなのだな」
 むにむにと手をこすりつつ、マイン・ラクーン(一族の頭目・f07082)は集まった猟兵たちへと、そう告げた。
 今回の猟兵たちの任務は、こうだ。まずは、迷子になったアルダワ魔法学園の学生たちを救助する。放っておいて戦闘に巻き込まれたりする可能性は捨てきれないし、彼らが持つ『災魔のいる地点の情報』も必要である。
「学生たちは出口の場所はわからんのだが、オブリビオンのいる地点までの地図はしっかり作成しているらしいのだぞ。器用なのか不器用なのか、微妙な連中であるな」
 マインは肩をすくめつつ、つづける。
 さて、無事に学生たちを保護した後は、猟兵たちにはそのままオブリビオンたちの討伐に向かってもらう。情報によれば、道中には無数の『モフィンクス』が存在するらしい。
「モフィンクスはもふもふでかわいいのであるが、道をふさいでいて邪魔なので、倒す必要があるのだ。もふもふしたい気持ちはわかるが、しっかり倒すのだぞ。もふもふは一日三回までである」
 そして、モフィンクス地帯を抜けた最奥に、一体の『機怪魚人間』なるオブリビオンが存在する。最終目標は、コイツの討伐だ。
「こいつはもふもふしていないので、速やかに倒すが良し。というわけで、気を付けてゆくのだ、猟兵たちよ。バシッと行って、カチッと勝ってくるのだぞ」
 マインは再び、手をむにむにとこすりあわせると、猟兵達を送り出すのだ――。


洗井落雲
 お世話になっております。洗井落雲です。
 アルダワ魔法学園地下迷宮が部隊です。
 迷子の学生たちを探し出し、最深部に潜むオブリビオンを撃退しましょう!

●最終成功条件
 オブリビオン『機怪魚人間』を撃退する。

●シナリオについて
 まずは、迷宮を探索しつつ、迷子の学生たちを保護する必要があります。
 様々な手段を駆使して、学生たちを見つけましょう。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております!
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第1章 冒険 『迷宮の迷い子』

POW   :    パワフルに。地図を埋める勢いで探す

SPD   :    スピーディに。あたりをつけて一直線

WIZ   :    ロジカルに。推理を積み重ねて見つけ出す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●迷宮に挑む
 さて、依頼を受け、地下へとやってきた猟兵たちを迎えたのは、昼なお暗きダンジョンの入り口だ。広大な迷宮の中には、迷子の学生たちがいて、まずは彼らを見つけ出さなくてはならない。
 猟兵たちは意を決し、ダンジョンへと足を踏み入れるのであった。
伏見川・結杜
ここにもふもふがいるんやて。
えらい楽しみやわ♪

んでもその前に学生さん探さなあかんなぁ。
一体どこにおるんやろ。

一応ウチは『追跡』もっとるからな。
学生さんが通ったであろう足跡とか、残した痕跡さがしてそこまで進むわ。
道中危険があってもええように、『右衛門』『左衛門』を呼んどくわ。
護衛よろしくたのむわ♪

闘いは2匹に任せて、ウチは痕跡探しに専念しよか。



「ここにももふもふさんがいるんやて。えらい楽しみやわ♪」
 どこかふわり、とした声色で、伏見川・結杜(傾国舞狼・f08656)が声をあげる。頭部の耳が、ぴょこぴょことかわいらしく動いているのは周囲の気配や音を探っているのだろうか。
 結杜の言う『もふもふさん』とは、生息が確認されているという『モフィンクス』の事だろう。もふもふするのもされるのも好き、という結杜にとっては、見逃せない相手だ。
「まずは地道に。学生さんたちの足跡を探すことにしよかな。……それと、護衛も準備せんと。さぁさ、お仕事やで、『右衛門』、『左衛門』」
 結杜がそう言って手を振るうと、二匹の狛犬が姿を現した。結杜のユーベルコードにより召喚された、戦闘用の狛犬である。
「さぁて、もふもふさんを見つけに……やない、学生さん達を見つけに、出発や」
 結杜はそう言って、二匹の狛犬を伴い、歩き出した。学生たちの痕跡はわずかであったが、それでもある程度、向かった方向は絞り込めそうだ。
 さあ、探索は始まったばかり。もふもふさんを目指し――いや、学生たちを目指し、迷宮を進もう。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

御月鵺・凰麟
●心境
一、応…此処の、生徒?だから、ね。
べつ、に、もふもふしたい、とか…じゃない、わ?
(抱き抱えている若干コワい顔のベアの縫いぐるみをぐりぐり撫で回しながら)そん、な、こと…ないも、ん。

●探し者
(うーん…必要な技能がないわ、ね。こういうのは保護者のほうが得意なのだけど、今、居ないから…ねぇ)

【POW】
(とりあえず、数打てば見つかるかしら?)
(バラバラと牙らしいものを地面にばらまいてユーベルコードを唱える)
「…おいで」
「お前たち、学生、たち、を見つけ、て、きて?」
攻撃されるかもしれないけど、まぁ、大丈夫よね…
学生たちを『おびき寄せ』たら、儲け、ね。

もし上手くいったのなら、さっさと迷路から追い出す



「――我が血に連なる猛者たちよ、汝等が牙を貸し与え賜え。目覚めよ……」
 御月鵺・凰麟(黒蒼蘭・f00400)はぱらぱらと、牙のようなものを地面へとまいて、そう唱えた。途端、カタカタと牙が震えだすや、そこより手が生え体が生え……瞬く間に人の形をとった。それは、『竜牙兵』と呼ばれる戦闘兵たちであり、これを召還するのが『ドラーク・スィン・レギオン(ウタカタノ)』――凰麟のユーベルコードだ。
「……お前たち、学生、たち、を見つけ、て、きて?」
 主の命に、竜牙兵たちはごうごうと頷き、動き出す。あとは、人海戦術だ。
「……早く、見つけないと……ね」
 呟いて、凰麟は抱きかかえていた、ベアのぬいぐるみをぐりぐりと撫でまわした。ぬいぐるみの顔は若干、怖いデザインをしていたようだが、凰麟のお気に入りであるのだろう。
「……一、応……此処の、生徒? だから、ね。べつ、に、もふもふしたいから、急い、でる……とかじゃ、ない、わ? ……うん、人助け、だもの。もふもふしたい、わけじゃ、ない……もん……」
 ぐりぐりとぬいぐるみを撫でまわしながら、凰麟は言い訳するように呟いた。もふもふの魔力は恐ろしい。その力のまえに、人はなすすべなくもふもふするだけなのだ――。

成功 🔵​🔵​🔴​

茲乃摘・七曜
心情
確かに迷宮内で一度、現在位置を見失うと自力で戻るのは大変ですよね

事前
【世界知識】や【情報収集】で教師陣から迷宮の地図がないか確認
「ある程度指針が経てばいいのですが…

行動:WIZ
最深部の災魔を見つけたことから迷宮の奥から帰還中かつ脇道にそれる形で遭難したと予測
「迷宮の壁に帰還用の目印など刻んでいたりしないでしょうか?
※【追跡】【視力】【暗視】で迷宮の壁を警戒し観察
「あとは、人数がいるようですし音が聞こえてこないか注意しておきましょう

特殊
反響の福音を使用し音の反響から迷宮の構造の認識を試みる
また、音を立てることで生徒達への捜索中と合図を送る
「うまくいくといいのですが…駄目なら地道に探しましょう



「ーー~ー♪ ~~ーー♪♪」
 浮遊する『Angels Bit』から、歌のような音波が放たれる。茲乃摘・七曜(魔術人形の騙り部・f00724)は、その『反射』を注意深く観察しながら、同時に壁面に残る生徒たちの痕跡を探っていた。
「まさに迷宮、ですね。これでは、現在地を見失ったりしてしまえば、自力で戻るのは難しいでしょう」
 ふぅ、と七曜は息をついた。手にあるのは、教師陣により提供された、迷宮の地図だ。とはいえ、そこは調査中の迷宮ということもあり、完全なものではない。だが、おかげでこちらが迷うようなことはないし、同時にある程度の指針にもなる。
「きっと心細いでしょう。早く見つけてあげなくては」
 その言葉に応じるように、『Angels Bit』は高らかに歌う。もしこの歌が聞こえていれば、生徒たちの方でも、何らかのアクションをとることができるはずだ。
 猟兵たちの捜索活動は、少しずつ――しかし確実に、進んでいった。

成功 🔵​🔵​🔴​

キッシュ・アルザス
【SPD】

まずは学生さんたちの保護だね

味方の見つけた痕跡を追跡して、第六感をあわせて進もう!
方向の当てがなかったら、口笛を吹いたり、声を上げて学生たちに助けに来たよって合図を出すよ

災魔は危険だけど最奥、モフィンクスは生きた罠みたいだから、声を張り上げても寄ってこないよね
危なそうだったら止めておく

声を上げたら、耳を澄ませて反応待ち
学生たちが気づいて声を上げてくれたら、当たりは付けれそうだね

もし地図を持ってたなら、どこかで落としたのかもしれないね
地図が落ちている場所があれば、そこを通過したのは間違いはないと思うけど

当たりを付けたら、あとは進むだけ!
さぁ、助けに行くよ!

マッピングも忘れずに、だね!



「おーい、助けに来たよー!」
 キッシュ・アルザス(兎狼・f05061)は声をあげて、生徒たちへと呼びかける。声をあげるのは危険……と思われるが、モフィンクスは基本的にその場を動かないし、迷宮で最も危険であろう災魔は、そのモフィンクス地帯を抜けた最奥。となれば、差し迫った危険はない、という判断であり、その認識は今回、正しかった。
 キッシュは呼びかけては、耳を澄まし、生徒たちの反応を探る。猟兵たちの探索行は、迷宮の中ほどまで完了している。そろそろ遭遇してもいい所だが……。
「……おっと」
 キッシュが声をあげた。わずかにして小さな声だが、キッシュの耳には、確かに届いていた。それは、助けを求める生徒たちの声だ! 猟兵たちによる生徒の痕跡の追跡、そして様々な呼びかけ――その結果が実を結び、ついに生徒たちに近づくことができたのだ。
 だが、まだ安心はできまい。あくまで声が聞こえるほど接近できた、というだけで、その姿を発見できたわけではない。迷宮は複雑であるから、声は近くてもルートとしてはまだ遠い……という可能性もある。
「でも、先が見えたって事は良いことだ」
 キッシュの言葉に、猟兵たちも頷いた。
「あとは進むだけ! さぁ、助けに行くよ!」
 キッシュの言葉に、猟兵たちはさらに迷宮を行くのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月島・彩希
最深部にいた災魔の正体が気になるけど、まずは学生の安全を確保しなくては

【学生達の捜索】
ダンジョンはどんな危険があるかわかりませんし学生達が心配ですね。可能な限り早く救助するためにも先ずは全速力で挑戦してみよう
【ダッシュ】力を用いて高速移動を行う
さらに雷迅槍(ユーベルコード)を用いて加速、雷の魔力で強化した身体能力を活用していきます

分かれ道等を選択する際は自身の【野生の感】を信じ、正解であろうモノを選択する
前に誰かが通った跡がないかも確認していきましょう

無事に学生達と合流出来たらお互いの情報を共有する
ここから出口までのルートを学生達に教えます



 目標に近づいた……ということもあり、猟兵たちの足取りは軽い。とりわけ身軽な月島・彩希(灰色狼・f12810)は、スピードを上げて迷宮を突き進んだ
「最深部にいた災魔の正体も気がかりですし、生徒の皆さんも不安でしょう。できれば早く、合流してあげたいところです」
 彩希は迷宮を走る。素早く――しかし細心の注意を払って。時には立ち止まり、周囲から生徒たちの痕跡を確認し、その声を探る。
「こちら……ですね。いきましょう、皆さん」
 猟兵たちの様々な探索方法と、彩希の野生の勘を頼りに、迷宮を駆け抜ける。
 駆ける彩希は、その身体に雷の魔力を纏う。さながら、地をかける雷と言った所だろうか。身軽になった彩希はさらに、さらに迷宮を突き進んでいった。彩希の力により、迷宮の踏破速度は一気に上がっただろう。
「もう少し……もうすぐ、助けに行きますからね」
 迷宮を駆ける、雷の人狼――彩希が、生徒たちを発見するのも、そう遠くないはずだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

もふもふ……モフィンクスね
会いに行くのは構わないけど、学生さんの保護の方が先よ?

入ったらすぐに蛍光カラーボールを壁に投げつける
持ち運ぶのも楽だし、目立つでしょう?
使える場所は限られるけど、こういう時は便利だと思ったのよ
カラーボールは分かれ道に適宜投げておく

歩いたり走るより飛んだ方が早ければルーナに合わせる
少しでも早く救出したいもの

学生さんたちに会えたら、カラーボールの目印を教えて
その通りに進むように伝えるわ


ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

颯夏、もふもふ!
もふもふにまた会えるんだって
だから一緒に行こ?

颯夏の持ってるの、なに?
へええ、壁に目印つけられるんだ
じゃあさっそく行こっか
【追跡】【暗視】あたりで通った後を探す
他にも【野生の勘】とか【失せ物探し】あたりで手掛かりがつかめないかな



 ルーナ・リェナ(アルコイーリス・f01357)は上機嫌だった。なぜなら、この迷宮にはもふもふ――モフィンクスが居て、きっともうすぐ、会えるに違いなかったからだ。
 ルーナの野生の勘というべき感覚は、学生たちの居場所が、すぐ近くであることを感じ取っていた。学生たちを見つけることが、もふもふに会うための条件だ。それを達成できそうで、自然とその足は軽くなる。
「ああ、待って? ルーナ」
 青葉・颯夏(悪魔の申し子・f00027)がそう言って、足を止める。カバンからカラーボールを取り出して、壁に投げつけた。ボールは壁にぶつかって割れて、鮮やかな蛍光色を壁に描く。その様子を見て、ルーナは感嘆の声をあげた。
「へええ……すごい、目印になるのね」
「ええ。分かれ道にこうやって目印をつけていけば、学生さんたちが戻る時の手助けになるわ」
 颯夏の言葉に、ルーナは笑った。
「さすが颯夏ね! ねぇ、早く迷子の人たちを見つけて、もふもふに会いに行こう?」
 そういって、ルーナは颯夏の手を取り、引くように歩き出した。
「ルーナったら……でも、そうね。学生さんたちも、早く見つけてあげないといけないものね。急ぎましょうか」
 颯夏は微笑みつつ、ルーナとともに迷宮を進んで行った。

「あ、見て見て! 人がいるわ!」
 それからほどなくして、ルーナが声をあげる。見れば、その先には学生たちの姿があった。学生たちは、猟兵たちの姿を見て、安堵の様子を見せる。
「よかった。学生さんたちは無事みたいね」
 颯夏もまた、救出対象を無事見つける事ができた事に、胸をなでおろした。
 学生たちは、猟兵たちの下へと駆けより、何度も頭を下げて、礼の言葉を述べた。
「いやぁ、本当に助かった! ありがとうございます!」
 男子学生がそういうのへ、
「ううん、いいのよ。これがわたしたちのお仕事だもの」
 ルーナは頷いてから、続けた。
「ところで、もふもふ達はどこにいるの?」
 ルーナの問いに答えたのは、女子学生だ。
「ああ、モフィンクス地帯ね。ここまでマッピングはちゃんとしてきたから……これを確認してね」
 そういって差し出された地図を受け取って、ルーナはその瞳を輝かせた。
「うん! 颯夏、行こう!」
 嬉しそうに声をあげて、ルーナが歩き出す。
「もう、ルーナったら!」
 颯夏は慌てて、学生たちに出口までの地図を手渡すと、
「念のため、分かれ道には目印を付けてありますから、そちらも確認してくださいね。それでは、くれぐれもお気をつけて」
 そういって一礼してから、ルーナの後を追った。
 次なる戦いへ向かう猟兵たちの背中へ、学生たちのお礼の言葉と、応援の言葉がかけられていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『モフィンクス』

POW   :    モフ~ン
完全な脱力状態でユーベルコードを受けると、それを無効化して【気の抜けた鳴き声 】から排出する。失敗すると被害は2倍。
SPD   :    モフ~zzz
【眠気を誘うアクビ 】を聞いて共感した対象全てを治療する。
WIZ   :    モフッ、モフッ(実は今欲しい物)
質問と共に【質問の解答が具現化する靄 】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●もふもふの壁
 学生達からの情報を頼りに、猟兵たちは迷宮の奥へと進む。
 やがて猟兵たちの前へと表れたのは、通路をふさぐようにたたずむ、無数のもふもふとしたオブリビオン――モフィンクスたちの姿だ。
 モフィンクスたちは積極的に動こうとする様子がないようだが、こうも密集していると、ある程度は排除しなければ、この先へとは進めないだろう。そしてこの道を進まなければ、最奥に潜むターゲットへ迫ることはできないのだ。
 ここを避けて通ることはできない。さぁ、戦いへの覚悟と、もふもふに心奪われない決意を抱けたならば、この道を進もう!
青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

……本当にモフィンクスが好きなのね
ちょっとくらいならもふもふしても大丈夫だとは思うけど
やらないといけないことは忘れないで

あ、ちょっと待ってってば
先行したルーナを慌てて追いかける
地図を持ってるのはあたしなのに迷わず進めるのはすごい勘ね

モフィンクス地帯に着いたらひとまずは様子見
……ちょっとだけ、ほんの少しだけ
あたしももふもふ、しようかしら
手を伸ばしてもふもふ
そのまま枕代わりに……しかけて、ふと我に返る

仕事のことを忘れかけてたわ
通れる分だけのモフィンクスに《曳弓落星》で一斉射撃
張り付いてるルーナを掴んで奥に進む


ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

やっとモフィンクスに会える!
もふもふするんだよ

颯夏は地図持ってるから平気でしょ?
モフィンクスがいるって勘がする方に急ぐ

見つけたら迷わずモフィンクスの背中に
やっぱり本物はいいなぁ……
一緒にあくびしたり、もふ~んっていってみたり
このままずっとお昼寝してたい
モフィンクスベッドとかあればいいのに

颯夏に連れられてくときは名残惜しそうにモフィンクスの方を見てる
もっともふもふしてたかったよう



「ほら、早く行こうよ颯夏!」
 ルーナはにこにこと笑顔を浮かべながら、歩みを進める。目的はもちろん、モフィンクスだ。
「あ、ちょっと待ってってば! もう、本当にモフィンクスが好きなのね」
 感心した様子で颯夏は呟いて、ルーナの後を追った。颯夏は地図を持って道を確認していたが、ルーナはまったく、勘のみで進んでいる。それでも、迷うことなく通路を進んでいるのは、ルーナのモフィンクス愛のなせる力なのかもしれない。
「わあ……! すごい、たくさんいるよ、颯夏!」
 やがて、モフィンクス地帯へと到着したルーナは、その瞳を真ん丸に輝かせた。ようやく、待ち焦がれたもふもふへとたどり着けたのだ! その喜びは、容易に言葉に表せないほどだろう。
「本当……凄い数ね……」
 目の前に広がるモフィンクスたちの姿に、颯夏もさすがに目を丸くした。見えるだけでも、通路、それにつながる部屋、それぞれに、まさに無数のモフィンクスたちが身を寄せ合っている。その数は、モフィンクスのじゅうたん、あるいは海と言っても過言ではないほどだ。
「えへへ、わーい!」
「あ、ちょっと、ルーナ!」
 颯夏が制するのも気にせずに、喜びの声をあげて、ルーナはモフィンクスの背中へと飛びついた。
「モフ~ン」
 飛び乗られたモフィンクスはと言えば、脱力する鳴き声をあげて、それっきり。抵抗するようなそぶりも見せない。オブリビオンである以上、人畜無害というわけではないのだが、それでもなんというか、気の抜けた敵である。
「わぁ……ふかふか、もふもふ!」
 ルーナは幸せの表情で、モフィンクスの背中に顔をうずめる。不思議なことに、その毛は手入れをされているかのように滑らか、かつ、ふかふかだった。ちくちくしたりという事もなく、ただただ最高の抱き心地を、ルーナへと返す。
 また、鼻孔をくすぐる匂いも、ダンジョンの中だというのに、天日干しされた布団のような、温かな香りだ。生き物が持つ、心地の良い体温の温かさも相まって、もはや極上の布団に優しく包まれているかのような感覚である。
「モフ~ン……モフ~」
「えへへ、もふ~、もふ~」
 モフィンクスが眠気を誘うアクビと鳴き声を上げるのを、ルーナは真似してみた。ほかのモフィンクスも、それに続くように鳴き声とアクビをあげて、眠気を誘うアクビの大合唱が始まる。
「……ちょっとだけ、ほんの少しだけ……」
 その様子に、好奇心とうらやましさが刺激される。颯夏はおずおずと、モフィンクスに手を伸ばしてみた。
 途端、返されるのは、あまりにも滑らかな手触り。程よい反発と、ふかふかとした毛並みが織りなす、極上のハーモニー。
 少し、もふもふと手を動かし。その感触に、再び、もふもふと。あと少しだけ、ともふもふと。もふもふ。もふもふ。もふもふ。もふもふ……。
「……って、いけない!」
 颯夏がふと我に返ったのは、そのもふもふに頬をうずめて、枕代わりにウトウトしかけていた時だ。危ない。危なすぎる。モフィンクス、この感触は、人間をダメにする……!
「そ、そろそろ仕事に戻らないと! ほら、ルーナ、行くわよ!」
 自分に言い聞かせるように声をあげて、颯夏はルーナをモフィンクスの背中から降ろすと、その手を引いた。
「え~……うー、またね、モフィンクス……」
 意識して急ぎ足をとる颯夏にひかれて、ルーナは名残惜しそうに、モフィンクスへと手を振ったのである。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御月鵺・凰麟
●心境
もっふーん、だわ…
モ、フィン、クス?
なにそれ、なにそれ…
アレ、生き、物?
(珍しさに手をわきわきさせながら)

●戦闘
アレ、倒す、の?倒す、の?
………わかった、倒す、わ

ドラゴンテイルとを手に
うふっ♪
(無表情だけど、なんか嬉しそうにウィップをぶんぶん振り回し。気分は魔獣使い)

(本来はオルティナなんとかユーベルコードを使い、竜派の私自身を~)

ほぉ…
これ、が、私…(ぉおー、となんか感激している無表情だけど)


グラップル2、マヒ攻撃3、気絶攻撃1

なんか、無表情にうふふふとか言いながらウィップでモフィンクスを躾?ているらしい


アドリブなどはご自由にです



「もっふーん、だわ……」
 御月鵺・凰麟(黒蒼蘭・f00400)は手をわきわきさせながら――モフィンクスが珍しくてわくわくしているのだ――そう言った。
 眼前に群れる、無数のモフィンクスたち。もふーん、もふーんと鳴きながら、何かもふもふとしている。
「倒す、の?」
 と、凰麟が小首をかしげた。はい、残念ですが、倒してください。
「……わかった、倒す、わ」
 ふぅ、とため息一つ。凰麟はウィップ、『ドラゴンテイル』を手に、ぴしっ、とそれを振るった。うふふ、と笑うその顔は、いつも通りの無表情ではあったが、まとう雰囲気は、実に楽しそうである。気分はまさに、猛獣……かどうかはさておき、獣使いだ。
「うん……手伝って、貰おう」
 凰麟は呟くや、ユーベルコードを発動した。その名も、『ミラージュ=ボックス(シンキロウマジック)』。その効果は、【竜人姿の自分】が現れ、協力してくれるというものだ。
 さて、現れたもう一人の自分を見つめながら、ほうほう、と二人の凰麟は唸った。
『ほぉ……これ、が、私……』
 二人の凰麟が、感激の声をあげる。ひとしきり眺めて満足したのか、二人の凰麟は気を取り直すと、モフィンクスに向けて、鞭を振るった。
『うふふふふ、しっかり、躾けてあげ、るわ……』
「モ、モフ~ン……」
 楽し気な二人の凰麟を前に、さすがのモフィンクスも身の危険を感じ、もふもふと震えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月島・彩希
これがモフィンクス……とってももふもふしてますね。
出来れば道を開けてほしいけど、退かないなら倒す……!
……もふもふは我慢

『もふもふ達との戦い』
スピードによる敵の撹乱を優先して味方を支援する
【ダッシュ】と雷迅槍(UC)を用いて高速戦闘
雷の魔力で強化した身体能力と【怪力】を用いて槍で敵を【なぎ払い】
短槍を【投擲】して【槍投げ】で敵を【串刺し】にする
敵の攻撃には持ち前の【野生の感】で感じ取り、【残像】を用いた【フェイント】を交ぜることで行動を読ませないようにしつつ回避
回避後はすぐさま【カウンター】として攻撃を繰り出す
戦闘中、【戦闘知識】として敵の動きを蓄積することで効率よく行動をしていく



「これがモフィンクス……とってももふもふしていますね……」
 彩希が呟くのにこたえるように、モフィンクスはもふもふと体を震わせて、モフーンと鳴いた。
 カワイイ。そしてモフモフとしている。いや、いや、惑わされてはいけない。モフィンクスも立派なオブリビオンなのだ。敵であることに間違いはない。そしてモフィンクスたちがふさぐ道の先には、凶悪なオブリビオンが待ち構えているのだ。
 彩希は頷き、覚悟を決めた。そう、この敵を倒さなければ、
「もふもふは我慢……!」
 そっちの覚悟でしたか。彩希は名残惜しさを振り払うように、『灰狼の槍』を振るった。同時に、ユーベルコード『雷迅槍(ライジンソウ)』を発動する。雷の魔力が槍へと注がれ、激しい雷光が輝く。
「――行きます!」
 気合の声と共に、彩希は駆けた。地を走る、一閃の雷のように。
「モフ~ン!」
「モフ~ン!」
 その攻撃に、モフィンクスたちが次々と吹き飛ばされ、激しく壁にぶつかっては、もふもふとバウンドしたり、毛が雷で焦げてアフロになったりした。
 彩希は次々と、モフィンクスたちを撃退して行く。相手の反射攻撃には野生の勘による先読みで対抗し、敵の行動を即座に戦闘知識とすることで、素早く、そして的確に処理していった。
「……ふぅ」
 猛攻の後に、彩希は一息、つく。彩希が通った後には、モフィンクスたちがもふもふと転がっていた。そんなモフィンクスたちの姿を一瞥しつつ、
「もふもふは、我慢……!」
 呟いて、彩希は先を急ぐのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

あ、ちょっとルーナ!
踵を返した彼女を慌てて追う
あれだけじゃ足りなかったみたいね

モフィンクスのところに戻ったら、さっきよりも長めにもふもふ時間をとる
タイマーを10分にセットしたらモフィンクス枕でお昼寝
起きたらルーナをはがして連れて行く
帰ったらモフィンクス枕、作ってあげるから我慢してね

今度こそはボスへ急ぐわ


ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

うーうーうー
やっぱりまだもふもふしたい!
回れ右してモフィンクスのところに帰る

急いで戻って勢いよくモフィンクスの背中にダイブ
お持ち帰りできないならこのまま埋まってたい

颯夏につままれてもモフィンクスのところに行こうとジタバタ
あーうー……モフィンクス…………
連れて行かれるときはしょんぼり



 猟兵たちは、次々にモフィンクスを突破していく。そんな猟兵たちの背中を、モフィンクスは「モフ~ン」と鳴いて見送って……、
「うーうーうー……やっぱりまだもふもふしたい!」
 と、ルーナは声をあげるや、くるりと方向転換。モフィンクスたちへ向けて駆け出すと、そのままモフィンクスの背中へとダイブした。
「モフ~ン」
 モフィンクスが鳴き声をあげ、もふりとバウンドし、ルーナを受け止めた。ほどよい感触に、ルーナが至福の表情を浮かべる。
「ちょっとルーナ!」
 慌ててルーナを追いかけてきたのは、颯夏だ。颯夏はもふもふとモフィンクスに顔をうずめるルーナを見ながら、ほほに手をやった。
「まだ物足りなかったのね……でも、だめよ、ルーナ。ちゃんとお仕事は終わらせないと」
「うー、もうちょっと、もうちょっとだからぁ……」
「モフ~ン」
 駄々をこねるように答えるルーナに、同調するようにモフィンクスも鳴き声をあげる。颯夏は、ふぅ、とため息をついてから、頷いた。
「分かったわ。じゃあ、あと10分、モフィンクスと遊んでもいいわよ。でも、それが終わったら、お仕事に戻るの。いい?」
「うん!」
「モフ~ン」
 颯夏の提案に、ルーナは瞳を輝かせて、頷いた。それからもふっ、っとモフィンクスの背中に顔を埋める。心地よい、温かな感触に、ルーナは思わず微笑みを浮かべた。
 そんなルーナを、颯夏は苦笑を浮かべながら、微笑ましい気持ちで見つめていた。それから、タイマーを取り出して、10分後にアラームが鳴るようにセットする。
 それから颯夏も、モフィンクスのもふもふへと、体を預けて枕にした。ふわりとした毛並みと温かさが、颯夏を包む。
(「確かに、気持ちいいのよね……」)
 ぼんやりと、そんなことを考えながら、目をつむる。モフィンクスたちの鳴き声と、ルーナの楽し気な笑い声が、ちょうどいい子守歌となって、颯夏の意識を穏やかな眠りへといざなっていった。

「……うー、やっぱりもうちょっと」
「だめよ、ルーナ。約束でしょ?」
 至福の10分は、あっという間に過ぎた。颯夏は今度こそ、と、ルーナをモフィンクスから引っぺがして、抱き上げた。
 じたばたとルーナは抵抗するが、さすがにもう、これ以上休憩をとる余裕もないだろう。
 颯夏はルーナを連れて、モフィンクス地帯を後にする。ルーナはしばらく、じたばたと抵抗していたが、やがて諦めて、しょんぼりとした様子を見せた。
「あーうー……モフィンクス……」
「帰ったら、モフィンクス枕、作ってあげるから。我慢してね」
 しょげるルーナの頭を優しく撫でながら、颯夏は言うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『機怪魚人間』

POW   :    ぎょぎょ魚
レベル×1体の、【身体】に1と刻印された戦闘用【機怪魚】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
SPD   :    ミニ魚雷発射
【怒り】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【機怪魚】から、高命中力の【ミニ魚雷】を飛ばす。
WIZ   :    武器錬成
自身が装備する【魚型銃器】をレベル×1個複製し、念力で全てばらばらに操作する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠鳥渡・璃瑠です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●恐怖の怪魚人間
 さて、恐るべきモフィンクス地帯を見事突破した猟兵たち。
 迷宮の最奥へとたどり着いた彼らを待ち受けていたのは、なんとも奇怪な怪人であった。この怪人こそが、生徒たちが発見したというオブリビオンなのだろう。
 さぁ、この敵を見事討伐できれば、今回のミッションは完了だ。決意を胸に、怪人と対峙したまえ!
御月鵺・凰麟
◆心情
先に放った竜牙兵の残骸(牙)を見つけたりとかしてみたり?
それを拾いお疲れ様とか労ってみたりとか?
もちろん回収する

◆心境
これまでの道のりを回想し
漸くたどり着いたと一安心
んで…

◆戦闘
あれ、かしら?(その姿をみて怒りの前に疲労感で思考停止)
武器錬成のその姿に(うざぁーとか思ったり)
召喚されたソレには(面倒くさーとか…)

「…思っ、て、ない、よ?(長い溜息とかついてないよ?)」


首を飾る茨ノ薔薇に指先で触れ封印を解き
真の姿に
もちろん影絵だけど、自分の周囲に咲く数多の黒水晶のクラスター
だけが妖しく淡い光を放ち点滅している


アドリブなどはお任せします
ただ、真の姿の口調だけは「古風なお姫様」でお願いします



「ぎょーっ、ぎょっぎょっぎょっ!! よくぞここまでたどり着いたな!」
 『機怪魚人間』はくねくねと体を揺らしつつ、びしっ、と猟兵たちへと指を突き付けた。
「…………」
「ぎょっぎょっぎょっ!! この俺様の恐ろしさに声も出ないか! それも仕方なし。当然の反応であるぎょえ!」
 無言を貫く凰麟の態度は、恐怖によるものだと考えたのだろう。得意げに笑う『機怪魚人間』であったが、まぁ、実際は当然違う。
 凰麟はゆっくりと、手にした竜牙兵の残骸――牙を、優しく握りしめた。斥候としてはなったものたちだが、撃退されたのだろう。
 ――お疲れ様。ゆっくり休んで。それと、なんか、あんなのと戦わせてしまって、ごめんね。
 労いと、同情と、謝罪の言葉が、心の中でぐるぐると渦巻く。竜牙兵を撃退された怒りは、『機怪魚人間』の姿を見ての疲労感に塗りつぶされてしまった。今すぐ踵を返して、全部忘れてしまいたいところだが、そういうわけにもいかない。今までの苦労も水の泡になるし。
「うざー、とか、面倒くさー、とか」
 こっそりと長い長い溜息をつきつつ。凰麟は言った。
「……思っ、て、ない、よ?」
 静かに、首を飾る茨ノ薔薇へと触れる。瞬く間に、真の姿が解放された。
 妖しく輝く黒水晶の花の群れに彩られる、影絵の姫――。
「貴様の事は、まったく本当に、強敵だと思っているのじゃ。故に――可及的速やかに、全力をもって、貴様を焼き尽くす。覚悟せよ」
 強敵相手だから、初めから全力全開でも仕方ないよね。まったくしょうがない。
 黒水晶の花々がほのかな光を放つや、影絵の姫の周囲には、渦巻く炎の竜巻が出現した。凰麟がゆっくりと手をかざせば、解き放たれた炎は一気に『機怪魚人間』へと襲い掛かる。
「ぎょぎょっ!? なんか怒っていらっしゃる!?」
 その身を炎で焼かれながら声をあげる『機怪魚人間』へ、
「怒ってはおらんわ」
 ふぅ、とため息一つ、凰麟は告げるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月島・彩希
アレが学生達が発見した災魔ですか
被害が出る前に討伐してしまいましょう!

『怪魚戦』
【残像】による【フェイント】を交えた【ダッシュ】での敵の撹乱と槍攻撃を主体に戦闘
機械魚は放置するのは危ないですね。対処はしっかりとしなくては
【力溜め】からの【氷属性】を付与した短槍による【槍投げ】をして氷結効果での【マヒ攻撃】狙い
敵の攻撃を【学習力】で【見切り】、【フェイント】を交ぜて行動を読ませないようにして回避
【戦闘知識】として蓄積した敵の行動パターンから、最適のタイミングで雷迅槍(UC)を使用、加速による速さと【怪力】が込められた突きを繰り出し、槍に纏わせた【雷属性】で焼き尽くす



「ぎょっ、ぎょっ、ぎょっ、ぎょーっ!!」
 奇声を上げながら放たれた『機怪魚』が宙を泳ぐ。相対しながら、彩希は『短槍』を構えた。
「ふざけた言動のようですが、脅威は脅威。ここでせん滅します」
 槍を片手に、駆けだす。彩希を追って、『機怪魚』が、一気に方向転換。それを見やりながら、彩希は大きく跳躍――だが、それは大きな隙をさらすことになる。
「ぎょっぎょぎょ、隙だらけぎょえ!」
 『機怪魚人間』が嘲る様に笑う。それを合図にしたように、『機怪魚』は魚雷を撃ち放った。彩希へと迫る魚雷! だが、着弾する寸前、彩希の姿が掻き消える!
「ぎょえっ!?」
 驚きの声をあげる『機怪魚人間』。すると次の瞬間、横合いより飛来した『短槍』が、『機怪魚』に突き刺さる! 『機怪魚』はぎぎ、と声をあげながら爆発!
「――残念ですが。『残像』です」
 声の方を見やれば、其処には彩希の姿があった。先ほど、大きな隙をさらして見せたのは、フェイントだったという事だ。そして彩希は、手にした槍に、その身に、雷の魔力を纏った。雷の如き速度と、一撃を可能にする、彩希のユーベルコード、『雷迅槍(ライジンソウ)』だ。
 はしる雷のように、彩希が跳躍。一足飛びで距離を詰めたその勢いのまま、『機怪魚人間』を貫いた。
「ぎょえーっ!!」
 その身を焼きつくすかのような雷の奔流に、『機怪魚人間』は身もだえる。だが、『機怪魚人間』を倒すには、まだダメージが足りないようだ。
「ふむ……まだ倒れませんか……」
 距離をとりつつ、冷静に、彩希は呟いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

青葉・颯夏
【闃然廃園】

一度モフィンクスのことは忘れるのよ
また行くにしても目の前の敵を放ってはいけないわ

……じゃあ、いつもどおりに、ね
実戦に不慣れな水簾の様子を気にかけながら戦闘
花風を撃った後は雪紐を操って、ルーナが位置取りをできるまで時間稼ぎ
ルーナの凍竜にあわせて弓曳落星を一斉射撃
一度で駄目なら何度でも

ルーナや水簾に攻撃が行きそうならかばう
敵を倒すことも大事だけれど、みんなで帰る方がもっと大切よ


浅葱・水簾
【闃然廃園】

私にできることはやりましょう
颯夏が囮、ルーナが本命とあらば
私は颯夏の援護に入ります

颯夏に合わせクランケヴァッフェで攻撃しながら
敵の放つユーベルコードを具に観察
こちらへと攻撃をしてきたのなら
ミレナリオ・リフレクションで相殺
以降も、無効化を主軸に援護


ルーナ・リェナ
また、まだモフィンクス、いてくれるかなぁ
うー……わかったよう
ここはちゃんとお仕事するから

颯夏と水簾が気を引いてくれてるうちに
目立たないように敵の死角へ移動
気が逸れたらソルとイエロに頼んで全力で攻撃
この次からは奇襲できないかもだけど
倒せるまでがんばるよ

あ、あれって機械だったら水に弱かったりする?
マレーアから水を呼び出して試しにかけてみるよ
うまくいくといいなぁ



 猟兵たちの果敢な攻撃により、『機怪魚人間』は少しずつ、確実に追い詰められていく。
「ぎょぎょ、ぎょのれーっ!」
 叫びと共に、『機怪魚人間』の持つ【魚型銃器】がいくつも複数されて、念力によって宙を舞った。ふらふらと銃口が、一斉に猟兵たちの方を向き、射撃が雨あられと降り注ぐ。
「うー、まだモフィンクス、居てくれるかな……」
 その銃撃を回避しながらルーナが呟く。些か気もそぞろでありながら、見事に攻撃を回避して回るのは、その実力ゆえだろう。
「気持ちはわかるけれど、一度モフィンクスのことは忘れるのよ。また会いに行くにしても、目の前の敵を放ってはいけないわ」
 敵の攻撃を回避、あるいは武器でいなしながら、颯夏が声をあげる。その言葉に、ルーナは瞳を輝かせて、
「また会いに行ってもいいの?!」
 と声をあげる。颯夏は苦笑を浮かべながら、しかし優しく、返した。
「こいつをやっつけたら、よ?」
「うん、がんばるよ!」
 そうと決まれば、ルーナのやる気も充分、というものだ。
「では……私も、私にできることはやりましょう」
 浅葱・水簾が声をあげるのへ、ルーナは頷いた。
「サポート、よろしく!」
 ルーナの言葉に、水簾は頷いて返して、『機怪魚人間』を見据える。
「大丈夫、いつもどおりに、ね」
 仲間を鼓舞しつつ、颯夏が手を振るえば、颯夏の持つ武器が、瞬く間に【ラナンキュラス】の花びらへと変化。仲間たちを覆い隠するように、舞い踊る。
「行くわよ!」
 颯夏の叫び。同時に仲間たちも動きだした。颯夏は再び腕を振るい、ラナンキュラスの花びらを解き放つ! 嵐のごとく吹き付ける花弁の刃が、『機怪魚人間』の身体に、無数の傷を作る!
「ぎょぎょぎょーーーっ!」
 悲鳴を上げつつも、『機怪魚人間』は反撃に出た。再び【魚型銃器】をいくつも複製し、それを念力で操作。無数の銃口が颯夏を狙い、火を噴く――。
「させない……!」
 だが、そうはさせない。水簾はユーベルコード、『ミレナリオ・リフレクション』を発動。水簾の周囲に、『機怪魚人間』が複製したものと同様の、【魚型銃器】が出現する!
「あなたの技は、すでに見ている……!」
 そう、敵のユーベルコード、それと同等のものを放ち、敵の攻撃を相殺するのが、水簾の技だ! 『機怪魚人間』の【魚型銃器】、そして水簾の【魚型銃器】。両者の放つ銃弾は、共に相殺しあい、そしてお互いの銃器を完全に破壊し合う!
「ば、ばかな!」
 たまらず驚愕の声をあげる『機怪魚人間』! だが、猟兵たちの攻撃は、まだ終わらない。
 舞うラナンキュラスの花びら、そして【魚型銃器】の相殺により生まれた噴煙、その死角より飛び出したのは、ルーナだ。
 つまり、ルーナこそが本命。すべてはこの奇襲作戦のための布石――!
「――ソル! イエロ! そいつを喰らいつくして!」
 自身のドラゴンランス『ソル』、そしてユーベルコードにより自身の身体を変形させた【凍竜】『イエロ』の頭部。二匹の竜が、『機怪魚人間』へと食らいつく! 竜の牙が、『機怪魚人間』の身体をかみ砕き、その機械の身体を引きちぎる!
「ぎょ、ぎょ、ぎょぉっ!」
「水簾、私たちも!」
「了解……!」
 悲鳴を上げる『機怪魚人間』へ、颯夏と水簾の追撃が突き刺さった! この連続攻撃には、さすがに耐えられまい。『機怪魚人間』は、ダメージに耐えきれず、ついにその身体を爆発四散させた。
 くるり、と身をひるがえし、ルーナは爆風を縫って、颯夏と水簾のもとへと着地。
「ただいま!」
 と、元気よく笑った。
「はい、お疲れ様」
 颯夏が微笑んで、ルーナの頭を撫でる。
「水簾もね」
「いえ。お役に立てたのなら」
 労いの言葉へ、水簾は静かに頷いて返すのであった。
「じゃあ、モフィンクスの所へ行こ!」
 と、ルーナは颯夏と水簾、二人の手を引っ張った。
 ルーナに手を引かれて、二人は顔を見合わせると、くすり、と微笑を浮かべるのであった。

 かくして、猟兵たちの活躍により、オブリビオンの活動は未然に防がれた。
 そして、その帰り道には、また少しのご褒美の時間が、猟兵たちを待っているのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月19日


挿絵イラスト