#アルダワ魔法学園
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グリモワベースに何故か設置されたティーテーブル。ティーポットにティーカップ、そして何故か紅茶が注がれている。
ウインド・ノーワルド(自称ドクター・f09121)に召集を受けた猟兵達の前には、あまりにに使わないその組み合わせが存在していた。
「あ、来てくれましたね。……え、これですか、まぁ予知の結果飲みたくなったと言いますか、それはさておき」
さておくのか、という突っ込みはともあれ、カップを置いたウインドは状況の説明を開始する。
「オブリビオンによる侵攻……ああ、世界はアルダワ魔法学園ですね」
迷宮の地下からオブリビオン達が逆に侵攻してくる、最近になってよくある事態ではあるが、厄介な事態には変わりない。
「と、まぁいうのですが侵攻速度自体はやや遅め……なんですが、早くどうにかしないと被害はまぁ、増える状況でして」
どういうことか。何か相手は罠でも張っているのだろうか。
「迷宮の一角に休憩スペースとして紅茶葉栽培をしている温室があるんですよ、厄介なことにそこに連中住み着きましてね。ポルターガイストって奴ですよ」
調理器具や家具を操り、休憩スペースに入り込んだ者達を襲撃する存在『ポルターガイスト』。
休憩スペースにあるカフェテリア、そこで気を抜いた者達に襲い掛かる事で、被害がどんどんと増えていく、という事だろう。
「んで、その上で温室には『迷宮温室の女王』っつーやべーモンスターが沸いちまったようですね」
一種の食人植物に近いレアモンスター。しかし、場所が場所で完全に不意を打つ形で存在してしまっているのだろう。
「なんで、まずはカフェテリアのポルターガイストの対処を行った後に、女王の対処、ってなりますかね。放っておくと後ろから刺されますんで」
比較的浅い階層にあるそこに向かうのは大した苦労でもないだろう。まずはポルターガイストから、というところで作戦はひとまとまりした。
「しかしあの女王の媚薬になるっていう素材、結構興味あるんですよね……余裕あったら持って帰ってきてくだ……あ、ダメですかくそっ」
何に使う気だ、と制されたウインドは舌打ちをする。
「っと、そうそう。終わり次第カフェテリアは好きに使っていいらしいですよ、結構いい場所らしいんで、ゆっくり休んでくるといいです」
一通りの紅茶とお菓子が兼ね備えられた空間らしい、戦い終わった後に心を休めるには最適な空間だろう。
ともあれ、行動開始の時間になる。アルダワ魔法学園に呼び出された君達は、目的の場所を目指して迷宮を進む。
トビカゼ
トビカゼです。疲れたときには美味しいお茶とお菓子……ですが、そのためにはまず目の前の脅威の退治からになるでしょう。
まずはポルターガイストによる複数戦、その後はボス戦、全てが終わったらゆっくりまったりくつろぎましょう。
第1章 集団戦
『ポルターガイスト』
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POW : パイロキネシス
【自然発火の能力を持つ念力】が命中した対象を燃やす。放たれた【青白い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : テレキネシス
【念動力で操った家具の群れ】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ラップ現象
対象のユーベルコードに対し【対象の集中を阻害する騒音】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ブランシュ・シコ
【SPD】
ポルターガイストっていう敵がいるんだね。
ほうっておいたら紅茶が飲めなくなっちゃうんだ。大変だね。
ブランシュは飲まないけど困る人がいるなら、がんばるよ。
『テレキネシス』で飛んでくるいろいろな物は速いけど、
すごく速いわけじゃないよ。ブランシュのほうが速いから。
100秒くらい『フライング』で先の未来を見て、『ダッシュ』でよけながら走ったら当たらないから。
『ポルターガイスト』が疲れ切っちゃうか、本体みたいなのがいるならそのうち出てくるとおもうから
それまで攻撃さけてるね。
ヴェルベット・ガーディアナ
紅茶の栽培…依頼が終わったら美味しいミルクティーが飲めると嬉しいな。
媚薬は…うん、今回は諦めてもらおうかな…。
【SPD】
飛んでくる家具は【絶望の福音】や【見切り】で避けるよ。
避けきれない小さなものなんか【オーラ防御】で受けてしまおう。
今回はボクが完全に踊らせれてる感じだけどまぁ、しかたないよね。華麗なステップでよけてあげる。
シャルローザの攻撃でフィニッシュ!
できるといいな。
迷宮の一角。扉を開けた先は休憩スペースになっており、そこで多くの者達が休むことになっているという場所。
「でも、そうじゃなくなってるんですね……終わったら美味しいミルクティーが飲めると良いな」
ヴェルベット・ガーディアナ(人間の人形遣い・f02386)は無事に終わった後に楽しめるであろう紅茶の事を考えながら扉を開ける。
扉を開けた先では既にポルターガイストが活動しているのか、ヴェルベットの目の前をナイフやフォークが凄まじい速度で過ぎ去っていく。
「もう……?」
ポルターガイストが勝手に暴れているのだろうかと思ったが、違う。
「ん……待ってた」
ブランシュ・シコ(白い人狼・f12074)。誰よりも先に現場に向かい、活動を開始していた彼女が凄まじい速度で室内を駆けまわっていたのだ。
ポルターガイストのテレキネシスによって操られる無数の家具による攻撃も、未来を予知しながら全力で走り回るブランシュには届かない。
「……そろそろ?」
高速の飛来物さえ彼女にとっては既に遅い。テーブルを踏み、戸棚を足場にしてまた別の場所へと跳躍し、縦横無尽に室内を飛び回り続けている。
「流石ですね……うん、見えました」
ブランシュを追い続けたポルターガイストにも流石に疲弊というものは存在する。息切れとでもいうのだろうか、攻撃が一通り落ち着いたタイミングで、ポルターガイスト本体が姿見せた。
「シャルローザ、お願い」
白いドレスを纏った少女人形が、その美しい白髪をなびかせ踊るようにポルターガイストへと近づくと、踊るように人形の腕が少女の姿をした本体を貫いた。
鋭い一撃ののちに、シャルローザを躍らせ、手元に引き寄せる。これで片付いただろうか。
「……いや」
そんなことはない。と、言わんばかりにヴェルベットは即座に後方へとオーラを展開する。迫っていたフォークがオーラに弾かれ、地に落ちると同時に周囲の食器や格が一斉に浮き上がる。
「結局踊る事になりそうだね」
まだまだポルターガイストが潜んでいる。全て片付けるまで踊るとしよう。相手を躍らせるのはそれからでも悪くない。
「だったらもっと走るね。ブランシュには追い付けないから」
再びブランシュが走り出す。ヴェルベットよりも目立つように、襲い掛かる家具の動きを全て予知しながら、その攻撃全てを確実に躱していく。
相手が疲れ切るまで、自身の寿命を削りながらブランシュは舞う。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
看門・結
じょうおうのびやく……私、気になります!
いや、違うよ?ほら、医者としてね?成分とかね?そういう意味でね?
こほん、何はともあれ皆の憩いの場所の平和を取り戻さないとね。
さぁって、まずはポルターガイスト退治と行きますか!
【POW】
と言っても私に出来ることはまだ少ないんだけど……!
【武器受け】で攻撃をいなしながら数を減らしていくよ!
硬い家具なんかは【鎧砕き】で砕いて落としたいかな。
君たちの炎も熱いけど、私の炎だって負けてないんだから!
【ブレイズフレイム】で家具ごと燃やしちゃうよ!
君たちの居るべきはここじゃない……!安らかに眠ってて……!
……じょうおうのびやく。媚薬かぁ……。
「じょうおうのびやく……」
看門・結(星屑の守護者・f12316)は事前に説明された内容にあった女王の持つ媚薬になるという素材が気になっていた。
やましい気持ちがあるわけではなく、あくまで医者として成分などが気になるのだ。それは間違いない、そうなのだ。
「……こほん」
とはいえ、今はそればかり考えていられない。今は皆の憩いの場所の平和を取り戻すためにも、ポルターガイストを退治せねばならない。
部屋に飛び入り、剣を構えなおせば既に周囲には数多の家具が浮かんでいるのが目に入る。それらは一斉に結を捉えたかと思えば、まっすぐ飛来し始めた。
「まぁ、まだ私にできる事は少ないんだけど……!」
迫るナイフやフォークといった食器類を、構えた剣で受け、弾き、とにかくいなす事に意識していく。
小さな家具では効果が薄いと思われたのか、次第に大きな椅子やテーブルが向かってくるのが見えた結は構えを変え、向かう家具に剣を突き立てるようにして穿つと、横に薙いで家具を両断する。
「……よし!」
ここまではうまくいった。これだけやってくれば、相手も違う行動を始めてくるはずと思えば、叩き落した家具が突如炎を放ち、燃え上がる。
「っ……! 君たちの炎も熱いけど、私の炎だって負けてないんだから!」
炎を放つために姿を現したポルターガイストが目に入る。炎に耐えながら結が傷つけた自身の手のひらから放った地獄の炎がポルターガイストの本体を包み、焼き尽くすように燃え上がる。
「君たちの居るべきはここじゃない……! 安らかに眠ってて……!」
言葉が終わると同時に、炎がゆっくりと消えポルターガイストの姿は無くなっていた。一息入れるが、まだ周囲に動く家具は見える。
殲滅するにはもうしばらくかかりそうだ。媚薬の事を考えながらも結は戦いに臨む。
大成功
🔵🔵🔵
茅場・榛名
やれやれ、結姉は···さてと、ボクも出るよ!
女王の媚薬?興味がないと言えば嘘になるけど、使う機会なんてないからね。
使わない物は要らないよ。
POW
かなり殲滅しているみたいだから、残る敵を「誘惑」してボクに引き付けるよ。当然ボクを撃墜する為に攻撃してくるから「残像」・「カウンター」で返り討ちにしようか。
見えない敵は得意じゃない···もとい好きじゃないけど、
これも傭兵の仕事だからね。
早く終わらせて、みんなでティータイムしようね!
ネラ・イッルジオーネ
念動力の様な敵なのでしょうか。
敵の騒音は『オーラ防御』のオーラで、敵の騒音を遮断しながら、こちらの詠唱が相手に聞こえないようにします。
そして『全力魔法』でユーベルコード『ラ・リヴォルツィオーネ・デェラ・グローリア』を唱えて、複数に当てる為に『第六感』で場所をある程度絞りながら『範囲攻撃』で放ちます。
放つ槍の属性は物体が無い念には念属性と光属性をメインに魔法の槍を放ちます。
迫りくる家具。目の前に飛び出した椅子を刀で両断すると、茅場・榛名(異界の傭兵・f12464)は傍で戦う結に意識を向ける。
きちんと戦ってはいるが、どこか集中しきれていない様子にやれやれとこぼしながらも、目の前の脅威に意識を向けた。
「ボクも出ないとね……まぁ、興味がないと言えば嘘だけども……使う機会はないしね」
刀を射に構え、迫る机を受け流すと周囲を見回す。相変わらずポルターガイスト本体の姿は見えない。
「だったら誘ってみようかな」
ゆらり、ゆらりと誘惑するように、誘うように剣を揺らす。それに誘われるように、一層攻撃が厚くなるが高速で動くことによって発生した残像と、迎撃気味に振るう剣撃によって片っ端から迎撃していく。
だが、突如として様々な家具同士が擦れ合い、凄まじい騒音が空間を支配する。
「……っ。集中力が……!」
騒音が榛名の思考をかき乱す。揺れる集中力の中、迫る家具に対処しきれない。
「――天翔ける奇蹟。集いて満ちるは栄光の槍」
ふ、と。意識が戻る。気が付けば周囲にはオーラが展開されており、傍でネラ・イッルジオーネ(サンツィオーネ・ディ・アニマ・f06949)が杖を構えて詠唱を行っている姿が目に入る。
彼女は詠唱を止めず、そっと榛名に頷くと別の方面に目を向けた。
「――邪悪な魂に渾沌の審判を」
詠唱を終えると、様々な属性を持つ槍が顕現し、数多の方角へその矛先を向ける。
敵の大体の位置は榛名が誘導してくれたおかげでその位置把握できている。確定がしてないところは大体勘で打ち込むが、大きく数は減らせるだろう。
「――ラ・リヴォルツィオーネ・デェラ・グローリア」
審判を告げるワードを唱え終えると同時に、複数の槍が部屋の各所に飛び交い、突き刺さる。
念の力と光を伴った栄光の槍がポルターガイストの本体を次々と撃ち抜いていく。
「……仕留め切れてはいないですね」
杖を振るい、オーラを展開して飛んできたナイフを打ち落とす。
「大丈夫!」
だが焦る事はない。背後で1体の本体を切り捨てた榛名がそのまま反転し、刀を振るう。
「これも傭兵の仕事だからね……終わったらみんなでティータイムもしたいからね!」
一閃。振り抜かれた一撃がポルターガイストの本体を切り捨てた。
同時に、周囲から物音は消えてカフェには静けさが戻ってくる。
今ので最後だったのだろうか、一息つくが店の奥。温室からまた音が響いてきた。
「最後の仕上げ、ですね」
「だね」
二人は頷く。戦いを終えた猟兵達も、次の戦いへと気を引き締めた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『迷宮温室の女王』
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POW : 百裂蔓撃
【髪のように見える無数の蔓】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 捕縛液噴射
【腹部の食人植物】から【刺激臭のする液体】を放ち、【空気に触れると凝固する性質】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 女王の花蜜
レベル×5体の、小型の戦闘用【昆虫型モンスター】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠神楽火・夢瑪」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
温室に踏み入れた猟兵達を一番最初に出迎えたのは温暖な空気と、茶葉特有のほのかな香り。
この茶葉がおいしい紅茶として変わっていくのだろうと思うと楽しみではあるが、そんな事を忘れさせてくれるのは、温室の正面奥に潜んでいる『迷宮温室の女王』の姿だろう。
うぞうぞと動かす蔦と、その周囲に従える小型の昆虫型のモンスター。部屋に入り込んできた猟兵達を完全に敵と認識し、一斉に襲い掛からせてくる。
ともあれこれを片付けて、おいしい一杯をいただくとしよう。
ネラ・イッルジオーネ
次は植物系の敵なのでよく燃えそうですね。
それと女王と言うことは従う者達は存在すると聞いた事がありますので、数には数で攻めさせて頂きます。
ユーベルコード「ラ・リヴォルツィオーネ・デェラ・グローリア」を火属性を中心に『2回攻撃』で弾幕の様に放ちます。
その放った複数の魔法の槍で敵の昆虫型モンスターを撃墜させながら、残った魔法の槍は本体の燃えやすそうな箇所を狙います。
ヴェルベット・ガーディアナ
【WIZ】
昆虫型のモンスター…あんまりたくさんいるとやっかいだね。
他の猟兵さんが戦いやすいように出来るだけ精霊銃でやっつけちゃおう。精霊銃で一匹あたりは一回撃てば倒せると思うからどんどん撃つよ【二回攻撃】
自分への攻撃は【絶望の福音】で回避
「よく燃えそうですね」
温室に入ったネラ・イッルジオーネ(サンツィオーネ・ディ・アニマ・f06949)は『迷宮温室の女王』の体躯を見てそう感想を述べた。
植物である以上炎が天敵であることは間違いない。ネラが杖を構えて詠唱を始めると、女王の周囲に飛んでいた昆虫達が一斉にネラの元へと飛来する。
「……っ!」
詠唱を終え、炎と燃える魔法の槍をいくつも放つが、その炎が女王へ届く前に昆虫にぶつかり、消えていく。
「数を呼び出す手段では負けていますか……」
ネラの呼び出す槍と、女王の呼び出す昆虫の差ではあちらが有利。ネラ単独では不利な事極まりない。
「ネラさん、もう一度お願いします。今度はボクも」
一人では不利だが、そこにもう一つ手が加われば状況は一転する。ヴェルベット・ガーディアナ(人間の人形遣い・f02386)が豪華な装飾を施された精霊銃を片手にネラの前へ躍り出る。
女王はそれに対し、一斉に昆虫をけしかけることで追い払おうとするが、その軌道を未来を見てきたかのようにヴェルベットは僅かに首を動かすだけで躱すと同時に、後方へ抜けていった昆虫に続けざまに銃のトリガーを引く。
光弾が昆虫を撃ち抜き、一撃のもとに叩き落すがそれを確認するまでもなくヴェルベットは視界を女王に向けなおし、迫る昆虫に次々とトリガーを引く。
「数は多くても耐久力は低いですからね、どんどんいきますよ!」
次々と放たれる弾丸。発生するリロードの隙には詠唱を終えたネラの援護が入り、呼び出されていた昆虫の数が次々と減っていく。
踊るように立ち回りながら、ヴェルベットの放つ銃撃が昆虫を落とし続けていけば、ネラの周囲に存在する魔法の槍の数も最大限に高まった。
「これならいけそうです」
「お願いします!」
光の弾丸が昆虫を撃ち抜くと同時に、一斉に炎の槍が女王に迫る。
守る昆虫の姿もなく、一斉に槍を受けた女王は炎によって一気に燃え上がり、奇声ともとれる叫び声をあげた。
「よく燃えますが……流石にしぶといですね」
「みたいです。まだまだかかりそうですね」
銃を構えなおし、再び呼びなおされた昆虫の群れの中へとヴェルベットは飛び込んでいき、ネラも再度詠唱を開始する。
大成功
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看門・結
茅場・榛名(f12464)と連携
うっひゃーすごい数の虫!
まだまだ数は多そうだし…媚薬は気になる、けど!
ハルちゃんの…可愛い妹分の前で格好悪い所は見せられないでしょ!お姉ちゃんとして!
POW
【ダッシュ】で突撃し【範囲攻撃】【なぎ払い】で周囲の昆虫型モンスターを減らすよ!
【おびき寄せ】で相手の気を引きつつ【武器受け】【残像】で攻撃を受け流しつつ数を減らしていこうかな。
数が減った頃合いで【独善之介抱】を『女王』に使って【おびき寄せ】つつ榛名ちゃんや他の仲間が攻撃するための隙を作るよ!
「元々そんなに動く方じゃなさそうだけど……縛られるのは不快でしょう?女王様!!」
皆の憩いの場所、返してもらうんだから!
茅場・榛名
結と連携するよ!
「まさか結姉と肩を並べるなんて、夢にも思わなかったよ!」
結が前に出ている間は「目立たない」よう「地形を利用」しながら
ライフルで「援護射撃」するよ。
そして、「独善之介抱」を合図に飛竜刀・紅月に持ち変えて
「力を溜め」、「紅蓮斬」の「二回攻撃」で決めるよ!
例え気づかれても「見切って」攻め立てるのみ!
上手くいったら「ナイス援護だよ、結お姉ちゃん!」ってハイタッチできたらいいんだけど。
ダメだったらその時はアドリブで戦うしかないね!
「うっひゃーすごい数の虫!」
看門・結(星屑の守護者・f12316)は温室に鎮座する女王と、その周囲に待機する無数の虫を見て驚きとともに声を上げた。
しかし、彼女は一切の物怖じ態度はなくしっかりと剣を構えて敵を見据える。
「まさか結姉と肩を並べるなんて、夢にも思わなかったよ!」
その理由は傍で同じように敵を見据える茅場・榛名(異界の傭兵・f12464)にあった。
「こっちもね、それじゃお願い!」
「任せて!」
わずかに顔を見合わせると同時に、結は真っ直ぐ女王へ向かう。対する榛名はライフルを構えて茶葉畑の中に飛び込み、その照準を向ける。
駆け抜けながら自分に向かってくる虫を薙ぎ払い、次々と撃ち落としていくが女王が呼び出すのの虫はなかなか尽きない。
「これは確かに攻め込みづらい……けど!」
完全に足を止め、迎撃の姿勢を取る。おびき寄せるようにして意識を向けさせ、虫を武器で受け止めたかと思えば結の姿がブレ、消えたと同時に横合いから強烈な一閃がむしろまとめて切り払う。
しかし、それでも女王には近づけないがこれが結の狙い。相手の気が完全に自身に向いたという事は、フリーとなっている榛名からの攻撃には対処できないという事。
「そこっ!」
ライフルの一射が女王の頭部を撃ち抜く。おぞましい雄たけびを上げながら女王は悶える。
「結姉!」
女王に一撃が撃ち込まれたことにより、虫の召喚の手が止まる。剣を握り直し、結は真っ直ぐ女王の元へ駆ける。
「これが私の覚悟! 繋げる為の力……! エゴイスタ・クランケッ!!」
ユーベルコードの名と詠唱を高らかに上げれば、光が包帯のように地震の腕に纏わり、突き出した剣が女王を穿つと同時に炸裂し、爆破する。
「元々そんなに動く方じゃなさそうだけど……縛られるのは不快でしょう? 女王様!!」
強烈な一撃だけでは終わらず、腕に纏わりついていた包帯がいつの間にか女王と自身を繋いでいた。強烈な力で振りほどこうとするが、結自身も必死に抑え込む。
「これだけ抑えてくれれば!」
結が女王を抑え込んだのを確認した榛名はライフルの投げ捨て、長い刀身を誇る自身の太刀を構えて、意識を集中した。
「ボクの剣で灰となれ!」
じっくりと力を溜めてから大きく跳躍した榛名は上段に構えた刀を一気に振り下ろす。
「―――紅蓮斬っ!」
叩きつけられた刃の後から炎が吹き上がるが、その一閃だけでは終わらない。振り切られた刀を全力で返し横一線に振り抜いた。
十字に炎が吹き上がり、その炎は女王を強く強く焼いていく。
雄たけびを上げていた女王の体はゆっくりと項垂れ、次第に力なく動きを止め、炎に焼かれるようにして消滅していく。
「……やった。ナイス援護だよ、結お姉ちゃん!」
「うん、ありがとう榛名」
勝利を確信した二人はハイタッチして微笑み合う。
しかし、それでも媚薬が気になっていた結の事は秘密にしておこう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『花やかなお茶会』
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POW : カフェでまったり過ごす
SPD : お菓子を購入する
WIZ : 温室の花を観賞する
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
オブリビオンが片付き、荒れたままの部屋ではいけないという事で人を雇い、片付けが終わった空間。
かつては戦いの場所だった空間だが、気が付けば洒落たカフェとなっており、小気味良い音楽も併せて流れている。
アンティークな雰囲気と、店内から見える温室の花々が癒しの空間を演出しているといっても過言ではないだろう。
「いらっしゃいませ。あ、皆さんですね。本日はゆっくりしていってください。ご希望がありましたら好みのお茶とお菓子を用意させていただきます」
カフェ店内の店員は、君達の姿を見るなり快く席に案内してくれた。
ゆっくり一息、休むとしよう。
店の噂は瞬く間に広がっていき、それらは今回直接かかわらなかった猟兵達の耳にも届いていた。
落ち着いた空間で一時の休息、如何でしょうか?
ブランシュ・シコ
【SPD】
おかし買えるんだ。買っていいの?買うね。
でもたくさんありすぎてこまっちゃうな。
そだ。
1つ1つこれくださいって言う瞬間に『フライング』で味を予知しよ。
1番おいしかったお茶とお菓子をほんとうにたのむの。
たぶんね、紅茶のクッキーがたぶんおいしいよ。まちがないけどたぶん。
「わぁ……」
カフェテリアのカウンター。ガラスのショーケースの中には、所狭しと様々なお菓子が並べられている。
ケーキ、クッキー、スコーン、パイ。ブランシュ・シコ(白い人狼・f12074)はそのお菓子達を見て感嘆の声と共に困ったことになっていた。
「こまっちゃう……」
理由は簡単。これだけたくさんのお菓子、どれを買うか困ってしまう。全部買っても食べきれるほどブランシュは大きな体でもない。
「あ、そだ」
ぱっとブランシュの頭にどうすればいいかの答えが閃いた。
「お姉さん、これください」
ブランシュはケーキを指さし、上目遣いで店員に注文する。かしこまりました、と店員はホールケーキをカットして取り分けると席に着いたブランシュの前に紅茶と共に運んでくる。
ケーキにフォークを突き立て、やや拙く切り分けて放り込む。甘くておいしい、けれど……少々、クリームが強い。
「……あ、やっぱこっち」
気が付けば、ブランシュはパイを注文していた。フライング、少々ずるい手だが、未来を予知して出てくるメニューの味を予知していたのだ。
「ん……」
同じことを繰り返して、これでもない、ああでもないと次々にメニューを切り替える。
代償に削られていくものはあるが、そんなものは気にしない。今を精一杯生きるように、今を全力で駆け抜けるように迷い、食べたいものを選ぶ。
「これください。紅茶のクッキー」
結局、最後に選んだのは紅茶の葉が使われたクッキーだった。
ほろりと溶けるクッキーと、含まれた茶葉によるほろ苦い味わい。これが芳醇な紅茶と非常に相性がいい。
「うん……おいしい」
一番おいしいメニューを食べ、ブランシュは満足そうに今日を過ごしていく。
大成功
🔵🔵🔵
茅場・榛名
SPD:診門・結(f12316)の事を気にかけつつ、カフェでくつろいでから菓子類、紅茶葉の調達をする
「結姉の事だから媚薬欲しがるんだろうなぁ···」安易に光景が想像できた自分に苦笑いしながら、あの戦闘の後の顛末を聞いてみようかな。
女王の媚薬の件が心配だし。
お茶請けに、菓子類はたくさん買いたいなぁ。
紅茶に合うお菓子はもちろんだけど、緑茶に合うのも探したいな。
欲を言えば、紅茶の茶葉も買えるなら買って帰りたい···。
落ち着いた空間。ティーカップを運ぶ音と僅かな人たちの交わす声。
迷宮の中というのにもかかわらず、そんな事を忘れさせてくれる空間で茅場・榛名(異界の傭兵・f12464)は一杯のティータイムを終えた。
「媚薬欲しがるんだろうなぁ……」
ふと、自分の姉の事を考えながら、ずーっと今回考えていたであろう媚薬について欲しがりそうだと思ってしまう。
もしかしてこの場にいないのはそのせいでは?とふと考えるほどだったが、軽く苦笑いを浮かべて目的であるお菓子と紅茶葉の調達をしようとカウンターに向かう。
「えーっと……」
「お悩みですか?」
どれにしようと商品を眺めていたらカウンター越しにスタッフから声をかけられた。
「あ、どれがいいのかなって。紅茶は勿論だけど……緑茶に合いそうなものとか」
紅茶に合わせた場所である以上、どのお菓子も紅茶との相性はいいだろう。けれど、緑茶となると少々勝手が違ってくる。
ふむ、とスタッフは少し悩んだ後に、そうだと閃いたのか一つ商品を取り出してきた。
「ラスクなんてどうでしょう。お煎餅みたいですし、意外と合うかも……あ、それでしたらビスケットやクッキーもいいと思います」
確実とは言えませんが、と言いながらも丁寧に包装してくれた。精一杯考えてくれたようで、どうなるかは分からないが持ち帰って試すとしよう。
「あの、女王ってどうなったんですか?」
「皆さんが退治してくれた魔物ですね。おかげできれいさっぱり消えてしまいましたよ」
跡形も残さず、女王は消えてしまったという。なるほど、これは媚薬を求めても使えそうにない。
がっかりしそうな人の姿を浮かべながらも、榛名は店を後にして、皆の元へと帰路についた。
大成功
🔵🔵🔵
ヴェルベット・ガーディアナ
無事に戦いも終わったし。あの戦いが嘘だったみたいに素敵なカフェになったね。アンティークな雰囲気も綺麗なお花もとてもボク好みだよ。
甘いものに紅茶…あのアップルパイとミルクティーはありますか?ボクの好物なんだけど…あったら嬉しいなぁ。
戦いが終わり、落ち着きを取り戻したカフェテリアは、まるで嘘みたいに落ち着きを取り戻した素敵な空間だった。
アンティークの内装もまた、ヴェルベット・ガーディアナ(人間の人形遣い・f02386)にとっては好みの空間で、ここから覗くことのできる温室の中に咲く様々な花も見ているだけで心が落ち着く。
「……ん」
紅茶を一杯啜る。柔らかく芳醇な香り、それでいてくどさを感じない口当たり。
「うん、おいしい。ここのオリジナルのものかな」
「こちら温室で作ったものですね。どうしても一口目はそのまま頂いてほしく、ミルクを注がせていただきます」
ゆっくりと温めたミルクをヴェルベットの手前の紅茶に注ぐ。湯気を立てながら混ざり合う紅茶とミルクや、綺麗な色合いで混ざり合う。
ほのかな甘みが漂い、目の前には焼き立てのアップルパイも並べられた。
「それでは、ごゆっくり」
「うん、ありがとう」
一例と共に去っていった店員を見送り、アップルパイにフォークを立てる。
さくりと音を立てて、ほろりと砕けた生地を口に運べば上新な甘さが口いっぱいに広がった。
「やっぱり、こういう日々は良いものですね」
併せて頂くミルクティーがその味わいをさらに引き立てる。
この落ち着いた上品な時間、まだまだ時間はたくさんある。ヴェルベットはゆっくりこの日を満喫することにした。
大成功
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