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死にたくなければ仮面を被るべし!

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●サムライエンパイア
 呪術法力がありながら、なぜか日本に似た歴史を辿る島国『エンパイア』。
 関ヶ原の戦いで戦国時代が終わり、今は江戸幕府、徳川家光の治世。
 ところが、各地に死んだ筈の戦国武将や、更に昔の時代の武士達、邪悪な廻船問屋、数多の魑魅魍魎に妖怪変化が跋扈し、人々に危害を及ぼし始めていた。

●奇妙の御触れ
 お殿様から出されたのは、実に不可解な御触れであった。
 『この町に住む者は、誰であろうと仮面を被るべし!』
 この御触れを見て、町民達の揃って、困惑……。
 だが、お殿様の命令は……絶対ッ!
 御触れを無視した者達は、その場で切り捨てられ、見せしめとばかりにさらし首が並べられていた。

●ガジルからの依頼
「みんな忙しいところ、集まってくれてありがとうね」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、猟兵達を前にして今回の依頼を説明した。
 サムライエンパイアにある町で、奇妙な御触れが出たらしい。
 しかも、御触れが適用されるのは、人間だけでなく、動物達も含まれており、町は大混乱に陥っているようだ。
 それが原因で、町から逃げ出す者や、ずっと家の中に閉じこもっている者もいるらしい。
 その上、役人達も困惑しており、お殿様に対して不信感を抱いているようだ。
 だからと言って、それを口にする訳にも行かない為、町には微妙な空気が漂っていた。
 そんな状況を何とかするのが、今回の目的である。


ゆうきつかさ
 今回のシナリオは展開を予想しつつ、プレイングを書いてください。
 その行動が結果になって、話を作っていく感じになります。
 逆に言えば、格好いい行動をすればするほど、活躍する事が出来ます。
 判定によっては失敗する場合もありますが、なるべく採用していくつもりです。
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第1章 冒険 『殿様のおふれ』

POW   :    ごり押しで解決

SPD   :    走り回ってささっと解決

WIZ   :    そうか!このおふれには抜け道が!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

山梨・玄信
ふうむ、とんでもない話じゃのう。
投獄くらいならまだしも、打ち首とは。殿様が操られてるか、すり替わっているか…調べてみる必要かあるの。

【WIZを使用】
この町に住む者じゃから、旅人なら問題ないのじゃ。
所払いでも草鞋を履いて旅の途中だと言い張れば住めるからのう(実際の江戸時代でもそうだった)。
住人全員に草鞋を履いてもらい、旅の途中と言い張るように話を広めるのじゃ。
役人もこの御触れはおかしいと思っているようじゃし、協力してくれると思うぞい。頭の固い役人はわしが追い払ってやるのじゃ。

「この者はわしと旅しとるんじゃ。文句あるかの?」



●仮面の町
(「ふうむ、とんでもない話じゃのう。投獄くらいならまだしも、打ち首とは……。殿様が操られてるか、すり替わっているか……調べてみる必要かあるの」)
 山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)は旅人を装って、仮面の町に足を踏み入れた。
 町に住む者達はみんな仮面を被っており、何やら空気がピリピリとしていた。
 しかも、こちらを睨みつけるようにして、さらし首がいくつも並んでおり、そのまわりをハエが飛び回っていた。
「おい、お前ッ!」
 そんな中、ひょっとこの仮面を被った町民が現れ、玄信をヘッドロックしたまま、物陰まで引きずっていった。
「お前、正気か! 仮面を被らなきゃ……死ぬぞ!」
 ひょっとこの仮面を被った町民が、酷く焦った様子で玄信の胸倉を掴み上げた。
 一瞬、殴られるかと思ったが、そう言う訳ではないらしい。
「……ん? どういう事じゃ!? わしは旅をしているだけじゃぞ!?」
 玄信が驚いた様子で声を上げ、キョトンとした表情を浮かべた。
「この町で仮面を被っていない奴は死ぬ! 問答無用で、さらし首だ。しかも、それが旅人であろうが、動物であろうが関係ねぇ……。そこは役人のさじ加減って訳さ。とりあえず、翁の仮面をやるから、それを被っていてくれ」
 ひょっとこの仮面を被った町民が、むりやり玄信に翁の仮面を被せた。
 悪気はないようだが、結構むりやり、かなり痛いッ!
「じゃが、役人も、この御触れはおかしいと思っているのじゃろ? わしが説得すれば協力してくれると思うぞ? それに応じないような頭の固い役人ならば、わしが追い払ってやるわい!」
 玄信が自信満々な様子で、自分の胸をドンと叩く。
「その話は本当か……? だったら、俺の家に来てくれ。協力出来る事なら何でもする! だから、頼む! 俺達を助けてくれ!」
 そう言って、ひょっとこの仮面を被った町民が玄信を連れ、町外れの長屋に向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

推葉・リア
★SPD
(自前の狐を模した仮面を被りつつin上から眼鏡)
仮面付けないと死罪…ってとんでもないわね、やせさせないと…!
(さらし首の人達へ黙祷)

役人も疑問に思ってるようだから詰所に偵察しにいくわ、【変装】と【催眠術】を使って中に入り込んで、こっそり話してる人やこのお触れの重要な書類とか探してみて、もし怪しまれたりしたら更に【誘惑】も使って誤魔化してその場を逃れるわ

それと可能なら一番偉い役人やそこに近い人にも話してみたいな、猟兵だと告げればもしかしたら強力してくれるとも思うし
私は猟兵よ、このお触れがおかしいと思って調査しに来たの、私たちに協力してくれる?

★アドリブ共闘歓迎



●さらし首が並ぶ中
(「仮面付けないと死罪……って、とんでもないわね、やめさせないと……!」)
 推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)は狐を模した仮面を被り、その上から眼鏡を掛けた状態で、ズラリと並んださらし首に黙祷を捧げていた。
 さらし首の中には幼い子供の姿もあり、悲しげに虚空を見つめたまま、今にも泣き出しそうな表情を浮かべていた。
 その子がどんな思いを抱き、どんな気持ちで命を落としたのか分からない。
 ただ、ひとつ言える事は、それが望まぬ最後であったと言う事だけだ。
「……あまり『それ』に近づくなッ!」
 般若の面を被った役人が、イラついた様子で叫ぶ。
「身内だと思われたら、難癖をつけられて、殺されるぞ。ここでは仮面をつけていない者は、さらし首になるからな。……言っている意味が分かるか? 死んでいる時に、『仮面を被っていなければ』、例え殺しても罪にはならない」
 何やらまわりを気にしながら、般若の面を被った役人が、リアにだけ聞こえるように、小さくボソリ。
 『……後は察してくれ』と言わんばかりの勢いで、思わせぶりに咳払い。
「あなたも本当は疑問に思っているんでしょ? この状況がおかしいって……」
 リアの言葉に、般若の面を被った役人が視線を逸らす。
「だったら、なんだ。俺に……いや、お前に何が出来る!」
 般若の面を被った役人が、悔しそうに吐き捨てた。
 この様子では身内の誰かが、同じように首を刎ねられたのだろう。
 感情のやり場を失った拳が、小刻みに震えていた。
「それなら手伝って。詰め所に入る事さえ出来ればいいから……」
 リアがまわりの目を気にしつつ、般若の面を被った役人の耳元で囁いた。
「……馬鹿な事を言うな。一番上の奴が殺しを愉しんでいるんだぞ? 他の奴も似たようなモノさ。まあ、お前がどうしてもって言うんだったら連れて行ってやるが……。成功する見込みがないと俺が判断したら……その時は迷わず斬るからな」
 そう言って般若の面を被った役人が、リアの顔色を窺った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月凪・ハルマ
……仮面を付けないだけで打ち首とか、暴君ってレベルじゃないだろ

余計なトラブルを避ける意味でも予め仮面は被って行く
(天狗の面を着用)

足(SPD)で調査
御触れを出した殿様の家来を探して接触してみる

相手が正気ではない可能性もあるので
発見後も暫くは【忍び足】で尾行しつつ様子を伺う
ついでに今回の件について何か聞ければ儲けもの

御触れに対し不満が無い様子ならその時点で尾行を中断して
他の家来を探す→発見後尾行(忍び足)の繰り返し
まともそうなら、なるべく人目が少ない場所で接触

あ、ども。俺はこういう者です(天下自在符を見せる)

どうもこの町の様子がおかしいって事で、それを解決しにきました。
話、聞かせてもらえますね?



●家来の屋敷
(「……仮面を付けないだけで打ち首とか、暴君ってレベルじゃないだろ」)
 月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)は余計なトラブルを避けるため、天狗の面を被って、殿の家来が住む屋敷にやってきた。
 屋敷のまわりには天狗の仮面を被った見回りがいたものの、まったく違和感が無かったせいか、容易に敷地内まで入る事が出来た。
 それでも、念のため足音を立てず、忍び足で敷地内を歩いていたのだが、そこで違和感を覚えた。
 ……何かおかしい。
 あまりにも、静か過ぎる。
 まるで誰かの命令を受け、人払いがされているかのように……。
 それが妙に不気味で、嫌な予感がした。
「うまく忍び込めたようだな」
 その不安を現実のモノにするようにして、大天狗の仮面を被った男がハルマの前に現れた。
「……罠か」
 すぐさま、ハルマが後ろに飛び退き、天下自在符を手に取った。
 これが何処まで役に立つか分からないが、何もしないよりはマシだろう。
「まあ、そう焦るな。別に取って食おうって訳じゃねえ。ただ、頼みたい事があってな」
 大天狗の仮面を被った男が両手を見せ、ハルマに敵意が無い事を示す。
「御触れに関係している事……ですか?」
 ハルマが何やら察した様子で、答えを返した。
「おお、分かっているじゃねえか。だったら、こっちも話が早い。これはお前達にしか出来ねぇ仕事だ。それに、そのために来たんだろ?」
 大天狗の仮面を被った男が『すべてお見通し』とばかりに、ガッハッハッと笑う。
「確かに……。そうですが、何というか、調子が狂いますね」
 ハルマが複雑な気持ちになりつつ、深い溜息をもらす。
 おそらく、他の仲間達が色々と動いているため、彼の耳にも情報が入ってきているのだろう。
 『お前』ではなく、『お前達』と言っている時点で、察しがつく。
「まっ、細かい事は気にするな。俺達だって、困っていたんだからよお。だからと言って、殿を裏切るような真似をすれば、みんな纏めて、さらし首になったんじゃ、いくら何でも割に合わねぇ。そう言う訳で、お前達の出番って訳さ」
 大天狗の仮面を被った男が、懐からキセルを取り出した。
 仮面を被っているせいで、表情までは読み取れないが、ここまで嘘はついていない……はず。
「だったら、知っている事を教えてください。何も知らず、殿に会うのは、自殺行為でしかありませんから……」
 ハルマが警戒した様子で、大天狗の仮面を被った男を睨む。
「……殿に会う? さすがに、それは無理だな。城に怪しげな坊主が現れてから、誰とも会ってねえんだから……」
 そう言って大天狗の仮面を被った男が、何やら引っかかっている様子で、キセルを吹かすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●すべては殿が命じるままに……
 さらし首が並ぶ。
 いくつも並ぶ。
『赤子に仮面を被せるのは酷だから……』
 そんな理由で仮面を被らなかった親子の首が、首台に並べられていた。

 ……遡る事、数刻前。
『赤子であろうが、犬であろうが、関係ない』
 役人の一言で、赤子の泣き声が止み、母親の悲鳴が響き渡った。
『赤子だけでは寂しかろうて……』
 役人の一言で、母親の首が刎ねられ……。
『親がいないのは、寂しかろうて……』
 別の役人の一言で、赤子の身体を抱いていた少女の首が刎ねられた。
 そして、見せしめに首が並べられ……今に至る。
「お前達は鬼じゃ! 人の仮面を被った鬼じゃ!」
 あまりの仕打ちに腹を立て、老人が役人達に掴みかかった。
 だが、役人達の反応は冷ややか。
 まるでホコリを払うかのように刀を抜くと、老人の首を容赦なく刎ねた。
「いいか、お前等……。コイツは仮面を被っていなかった。しかも、我らに歯向かったせいで、こうなった! 分かったら、お前達も妙な真似はするな!」
 役人がまわりを威圧するように睨みを利かせ、老人が被っていた仮面を剥がす。
 そして、何事も無かった様子で、老人の首を首台に置くのであった。
カイム・クローバー
(仮面は鼻毛ボーボーのおっさんの仮面)
……クソだな。数刻前の親子への仕打ち、じーさんへの対処、思い出して近くにあった手近なモンを蹴っ飛ばす。正直、人助けとか興味ねぇよ。食っていくのに猟兵は金が良い、それだけだがよ…あんなムカっ腹が立つもん見せられちゃあな…
先ほどの親子を殺した連中の後を【忍び足】で【追跡】。連中は殺しを愉しんでる?それとも殿様とやらの命令に逆らえないだけか?どちらにせよ次は殺させねぇ。連中が別の誰かを殺そうとする前にそこに飛び込むぜ。
やる事は単純だ。連中を全員叩き伏せる。数の利はユーベルコードで補う。この連中も殺しはしねぇけど、POW判定でちっとボコって情報を吐かさせて貰うぜ?


カレン・ナルカミ
とにかく、殺されるのは止めないと
仮面売りの商人に変装して町に行きますわ
勿論、仮面は付けません
呼び止められたなら、これ幸いと笑顔と明るく大きな声で商品を宣伝

私の付けている仮面が見えないの!?
それは、大変、お客様はこの地のお殿様をまったく信じていられないようですね
私の売る仮面は、そういう類の珍しい仮面なのです
お殿様を信じていないものには、見ることも触れる事もできない不思議な仮面ですよ←ここ重要
その名も「忠義の仮面」
さあさあ、買った買った
と、神出鬼没に町のアチコチでたっくさん仮面を売り歩くわ
名付けて、逆はだかの王様作戦なのです
時間稼ぎぐらいにはなるといいのだけれど



●首台に並ぶ首
(「何から何まで……クソだな」)
 カイム・クローバー((自称)凄腕イケメン盗賊・f08018)は鼻毛ボーボーのおっさんを模した仮面を被ったまま、ズラリと並んだ生首を眺め、近くにあった桶を蹴飛ばした。
 正直、人助けには興味が無い。
 食べていくのに、猟兵の方が何かと都合がいい……ただそれだけである。
 だが、この現状を放っておけるほど、冷酷にはなれなかった。
 ……故に、役人達の後を追った。
 相手に気づかれないように、自らの気配を殺し……。
(「連中が殺しを愉しんでるのか。それとも殿様とやらの命令に逆らえないだけか? どちらにせよ次は殺させねぇ」)
 そんな事を考えながら、カイムが役人達の後を追う。
 そして、カイムは仮面売りの商人に変装したカレン・ナルカミ(焔桜の糸遊狐・f02947)とモメる役人達の大声に気づき、急ぎ足で現場に向かうのだった。

●御触れこそ正義ッ!
「おい、貴様ッ! 何故、仮面を被らないッ!」
 役人達は苛立っていた。
 いつもであれば、問答無用で首を刎ねるところだが、カレンにはまったく隙が無い。
 それが本能的に分かってしまったため、余計に腹立たしく思っているようだ。
「……仮面はいかがですか?」
 それとは対照的に、カレンは冷静。
 笑顔で明るく、大きな声で、役人達に仮面を宣伝。
「ふざけるなッ! そこに仮面があるのに、なぜ被らないッ!」
 役人達が苛立った様子で刀を抜いた。
 隙さえあれば斬ろうとしているようだが、まるで蛇に睨まれたカエルの如く……動けない!
「あらあら、ひょっとして、私の付けている仮面が見えないの!? それは、大変、お客様はこの地のお殿様をまったく信じていられないようですね。私の売る仮面は、そういう類の珍しい仮面なのです。お殿様を信じていないものには、見ることも触れる事もできない不思議な仮面ですよ。……その名も『忠義の仮面』」
 カレンがイイ笑顔を浮かべながら、まるで仮面を持っているかのようにポーズを決めた。
「ええいっ! ふざけるなァ! 死ね、死ね、死ね!」
 それにブチ切れた役人達が、次々とカレンに斬りかかっていこうとした。

●歪んだ正義
「……そこまでだ」
 次の瞬間、カイムが一気に間合いを詰め、役人達を蹴散らしていく。
 役人達は振り上げた刀を下ろす事さえ出来ず、白目を剥いて崩れ落ちた。
「あら? 助けてくれなくても良かったのに……」
 カレンが苦笑いを浮かべながら、気絶した役人をツンツンとつつく。
 見たところ、洗脳などをされていない。
 つまり町民達を殺していたのは、自分達の意志である。
「……たくっ! そう言う訳にも行かねーだろ。これ以上、首が刎ねられる所なんて見たくねーよ! おい、起きろ! 起きやがれ!」
 カイムがイラついた様子で、役人達をドツく。
 それでも、まったく起きなかったため、何度か蹴りを入れた後、トドメとばかりに股間を踏んだ。
「ぎゃああああああああああああ! こ、殺す気かああああああああああああ!」
 その途端、股間を踏まれた役人が悲鳴を上げ、恨めしそうに叫び声を響かせた。
「だったら、どうする? 俺と殺り合うか? いくらでも相手をするぜ!」
 カイムが役人の胸倉を掴み上げ、こめかみを激しくピクつかせた。
 ここで役人の命を奪う事は簡単だが、それですべてが解決する訳ではない。
 それ故に、ギリギリのところで踏み止まっているようだ。
「とりあえず、知っている事を教えてもらおうかしら。まさか、何も知らないって事はないでしょ?」
 カレンがニコッと微笑みながら、見えない刃物をチラつかせるような勢いで、役人の仮面を撫でる。
「お、俺は何も知らねぇ! ほ、本当だ! 誰も殿に会ってねーんだから、仕方がねぇだろ! 城の中から来る奴等は、なんか不気味だし! 殿の事なんて聞けねえよ! そんなに知りたきゃ、自分達で直接、殿に話を聞けばいいだろうがッ!」
 そう言った後、役人が再びカイムに股間を踏まれ、ブクブクと泡を吐きながら、意識を失うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『カラクリ城の攻略』

POW   :    力技で罠を破壊する、城壁を登る等の力強さを活かした方法で目的地を目指す

SPD   :    速さで罠を回避する、兵から情報を盗み出す等の素早さや技量を活かした方法で目的地を目指す

WIZ   :    賢さで罠を利用する、魔法で敵を無力化する等の魔力や賢さを活かした方法で目的地を目指す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●風雲カラクリ城
 城に異変が起こったのは、それからすぐの事だった。
 地鳴りと共に城が変化を始め、猟兵達を挑発するようにして、入口の扉が開いた。
 その間も城の中からはカラカラ……カラカラと巨大な歯車の音が響き、絶えず内部を変化させているようだった。
 それと同時に、まるで何かの秒読みを始めたかのように、少しずつ……不気味に……町すら飲み込む勢いで城が大きくなっているような錯覚を覚えた。
山梨・玄信
わしは過去に学んだのじゃ。無闇に突っ走ると行き止まりに突き当たるという事をな。

【POWを使用】罠使い、暗視、第六感、見切り、鍵開け、クライミング、聞き耳使用

アースジャイアントを召喚しておくぞい。
数々の探検用技能で罠を発見しつつ、解除出来そうに無ければアースジャイアントで破壊するのじゃ。
見つけ損なっても第六感と見切りで回避するぞい。
マッピングも忘れないようにするのじゃ。道に迷いましたではシャレにならんからの。

「ここはシーフ技能の出番じゃな。間違っても脱いでスピードのみでの突破はせんぞい」
「外せない罠は壊せばいいんじゃ。先生(アースジャイアント)、お願いしますなのじゃ」

アドリブ歓迎じゃ。



●カラクリ迷宮を突破せよ
「わしは過去に学んだのじゃ。無闇に突っ走ると行き止まりに突き当たるという事をな」
 山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)はキリリとした表情を浮かべ、カラクリ城に乗り込んだ。
 カラクリ城の内部は絶えず変化をしており、歯車の音が響くたび、内部の構造が変わっていた。
 そのため、マッピングはほとんど意味がなく、上を目指して突き進む事が、攻略法であると言えた。
 だが、玄信に迷いはない。
 室内が暗くなれば暗視を使い、壁から槍が飛び出せば素早く見切り、万が一閉じ込められたとしても、鍵開けで見事に脱出ッ!
 例え、高いところに出口があっても、クライミングで難なく突破したため、途中で苦戦するようなことはなかった。
 それでも、天守閣までの道程は険しく、仮面を被ったカラクリ兵が、幾度となく行く手を阻んできた。
「何度、現れても無駄じゃ、無駄ッ! 先生(アースジャイアント)、お願いしますなのじゃ」
 すぐさま、アースジャイアントを召喚し、カラクリ兵を蹴散らしていく。
 しかし、そこで玄信は違和感を覚えた。
 気のせいかも知れないが、カラクリ兵を倒すたび、強くなっているような気がする。
 その上、トラップも解除して行くたびに、難易度が増しているような感じであった。
「もしや、この城……成長していると言う事か!? ならば、急いで天守閣に向かわねば……!」
 そんな不安に襲われながら、玄信が天守閣を目指して、再び突き進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
『ようこそ、おいで下さい』ってか?舐められたモンだぜ。挑発も売られた喧嘩も買うのが俺の主義だからな。この町のふざけたバカ殿の面、拝んで一発ぶん殴ってやるぜ(右拳を左掌に打ち付け、仮面を投げ捨てる)
SPD判定で突破。ユーベルコード使用でもう一人の俺と行動。【忍び足】【鍵開け】【見切り】場合によっちゃ【逃げ足】と技能フル活用だ。
もう一人の俺に先行させ、俺自身はその後を二重の罠に警戒して行動。
上階目指してガンガン突き進むぜ。趣味の悪いガラクタを壊しつつ、時々金目のモノを探しつつ、探索っと。
…いかん、そうこうしてる内にちっと楽しくなってきやがった。
ま、当初の目的は忘れてねぇからよ、そこは安心しろって!



●悪魔の口
「……たくっ! 『ようこそ、おいで下さい』ってか? 舐められたモンだぜ。挑発も売られた喧嘩も買うのが俺の主義だからな。この町のふざけたバカ殿の面、拝んで一発ぶん殴ってやるぜ」
 カイム・クローバー((自称)凄腕イケメン盗賊・f08018)は右拳を左掌に打ち付け、被っていた仮面を投げ捨て、カラクリ城に足を踏み入れた。
 カラクリ城の内部は常に変化しているらしく、何処でカラカラと歯車の回る音が響いていた。
 そんな中、カイムは【もう一人の自分】と共に、【忍び足】【鍵開け】【見切り】等を駆使して、次々と罠を回避していった。
 しかし、天守閣が近づくにつれて、罠の難易度も上がっていき、罠を解除する事によって発動する仕掛けが出てきた。
 幸い、【もう一人の自分】が犠牲になったおかげで大事には至らなかったものの、確実に侵入者を殺すための罠が増えているため、決して油断は出来なかった。
 その間も歯車がカラカラ、カラカラと音を立て、カラクリ城の内部を変化させていた。
 その変化に対応する事が出来ず、壁の中に飲み込まれるカラクリ兵もいたが、まるで噛み砕かれるようにしてバラバラにされ、辺りに破片が散らばっていた。
 しかも、階が進むに連れてカラクリ人形の数が増え始め、だんだん倒す事が難しくなってきた。
(「……いかん、ちっと楽しくなってきやがった」)
 それでも、カイムはカラクリ人形達との戦いを楽しみ、勢いよく階段を駆け上がっていく。
 その途中で宝箱の中から奇妙な鍵を見つけたものの、一体何に使うのか分からないままだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月凪・ハルマ
おっと、これまた大掛かりな

◆SPD判定

どうやらあまり時間を掛けるとよくないみたいだな
とはいえ、流石にそのまま突っ切るなんて無茶はしない

内部の仕掛けに関しては【メカニック】【見切り】を駆使して
安全なルートを割り出したり、仕掛け自体を解体する事で回避していこう

敵が居た場合は【忍び足】【見切り】【残像】で出来る限り回避
どうしても戦闘が避けられない場合はユーベルコードを発動して
召喚したゴーレムに相手をしてもらってる間に先へ進む

にしても、よくこれだけの仕掛けを用意できたもんだ

こんな状況じゃなきゃ、ガジェッティアとして色々参考に
させてもらいたいくらいだけど

ま、今はそんな事言ってる場合じゃないな。先を急ごう


高柳・零
玄信さんの救援で来てみれば…成長する城ですか。これはまた厄介な。
自分、探索は苦手なんですが…。

自分に出来る事はただ一つ。罠にはまって踏み潰す事です。
カラクリ兵は範囲攻撃、2回攻撃などで叩き潰し、怪しい所は離れた所から衝撃波で壊します。
罠は見切りで避けつつ、盾受け、武器受け、オーラ防御、毒、激痛、雷撃、氷結、火炎、恥ずかしさとあらゆる耐性で耐えます。それでも厳しければ、無敵城塞で跳ね返します。

「全く厄介な城ですね。玄信さんと一緒に来るべきでした」
「罠も潰せば問題ありません」
「とにかく、急がないとですね。城が成長しきる前に」

アドリブ歓迎です。



●カラクリ城の前
「玄信さんの救援で来てみれば……成長する城ですか。これはまた厄介な。自分、探索は苦手なんですが……」
 高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)はゲンナリとした様子で、カラクリ城を眺めていた。
 カラクリ城は、まるで巨大なカラクリ人形のような形になっており、このまま放っておくと立ち上がって動きそうな勢いだった。
「確かに、これは厄介だな。仕掛けも随分と大掛かりのようだし、時間を掛けると面倒な事になるのは確実か……」
 月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)が【メカニック】【見切り】を駆使して、安全なルートを割り出した。
 一見すると内部は迷路のようになっているが、どうやら法則的なモノがあるらしく、それに従うようにして最短ルートを導き出した。
 こんな状況でなければ、ガジェッティアとして色々と参考にしたいところだが、そんな事をしている暇はない。
 こうしている間もカラクリ城は変化を続け、町を飲み込もうとしているのだから……。
「……とは言え、困りましたね。最短ルートは……トラップが多いようですし」
 零が頭の上を通過した槍を眺めた。
 おそらく、零の身長が、あと数センチ高ければ、串刺しになっていた事だろう。
 それでも、見切り、盾受け、武器受け、オーラ防御、毒、激痛、雷撃、氷結、火炎、恥ずかしさ等を駆使し、様々な罠を回避してきたものの、凝った仕掛けが増えてきたため、力技だけでは難しくなってきた。
「流石に突っ切るのは無謀か」
 ハルマが警戒した様子で、ゆっくりと廊下を歩いていく。
 その間に零が罠を発動させ、無敵要塞で何となく回避した。
「侵入者、排除! 排除!」
 それと同時にカラクリ兵達が洗われ、ガシャガシャと音を立てながら、零達の行く手を阻んだ。
「皆、出番だ!」
 すぐさま、ハルマが【魔導機械式ゴーレム】を召喚し、カラクリ兵達に突っ込ませた。
 カラクリ兵は魔導機械式ゴーレムに何度も刀を振り下ろしたが、全く傷つける事が出来ず、殴り飛ばされて壁にめり込んだ。
「とにかく、急がないとですね。城が成長しきる前に……」
 その間に零が階段を駆け上がり、何とか天守閣までやってきた。
 だが、そこに殿はおらず、代わりに町で噂になっていた怪僧が立っていた。
「まさか、此処まで来る者がいたとは……。だが、もう遅い。後数刻もすれば、すべてが終わる。この町が灰燼に帰す時……我が願いは成就するッ!」
 そう言って仮面の武僧が、不気味な笑い声を響かせ、猟兵達に攻撃を仕掛けてきた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『仮面の武僧』

POW   :    末世読経
予め【読経を行う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    狛犬噛み
自身の身体部位ひとつを【狛犬】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    金剛力士の招来
戦闘用の、自身と同じ強さの【金剛力士(阿形)】と【金剛力士(吽形)】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

山梨・玄信
殿様は何処に行ったのじゃ?

【SPDを使用】
読経と金剛力士に対してはシーブズギャンビットで速攻戦を仕掛けるぞい。優秀な壁役がいるので、引き付け役は任せるのじゃ。
零殿が敵を食い止めている間に、第六感と見切りを駆使して金剛力士をすり抜けて怪僧に斬りつけるぞい。読経なら、スピードを活かして背後に回り込むのじゃ。
狛犬には冷静に距離を取り、第六感、見切り、聞き耳に神経を集中して躱すぞい。

「零殿、前衛は頼むぞい。わしは遊撃に回るのじゃ」
「本体さえ倒せば、金剛力士も消えるはずじゃ。行くぞい!」
「回復などさせんぞ」
「晒し首などした罪、しっかり償わせてやるわい」

アドリブ、絡み歓迎じゃ。


高柳・零
月凪さん、ありがとうございました。あなたのお陰でここまで来れました。玄信さんは…もう着いてますか。流石ですね。では行きますか

「自分の役割は前に出る事です」
見切りで最小限の動きで、オーラ防御を乗せた盾受け、武器受けで敵の攻撃を耐えます。それでも受け切れなければ、無敵城塞で弾きます。

金剛力士召喚には範囲攻撃で対応。本体も巻き込めれば儲けもの。外しても他の猟兵が何とかしてくれるでしょう。
「手下を出せば自分は攻撃されないなどとは思わないでください!」

末世読経は2回攻撃のラッシュで邪魔をします。
「お経なら地獄で唱えるといいです」

狛犬噛みはオーラ防御付きの盾受けで止めます
「不細工な面とキスしたくないので」


カイム・クローバー
あん?頂上に何か妙なのが居やが…ってアブねぇな、この野郎!?(いきなり攻撃されて)バカ殿様が居るのかと思ってたが、アテが外れたみたいだな。こいつが街で噂の坊さんか…へっ、別に構いやしねぇよ。ぶん殴る対象が変わるだけの話だ!
SPD判定。両手の銃を使って遠距離重視の戦い方で行くぜ。【二回攻撃】【鎧砕き】を併用しつつ、距離を取る。勿論、ユーベルコードも活用していくぜ。リロードは【早業】だ。坊さんの攻撃に対しては【見切り】で回避を狙う。最悪、距離を詰められた場合には【零距離射撃】も併用だ。
距離を取って戦い続けりゃ、ぶん殴る事ができねぇからな。まぁ、戦況を見つつ近付くっつーのもアリっちゃアリ…かねぇ


推葉・リア
【博愛祈願堂】のメンバーと参加する

何が我が願いよ!罪もない、それもあんなに小さい子達まで殺しておいて!

助っ人に呼んだ、慈衛さんと火煉さんと連携してあの坊主を燃やしてやるわよ!
【バトルキャラクターズ】で刀を使う推しキャラを召喚して、私は【フォックスファイア】で戦うわ
どうも相手は動きが鈍くなったり戦えなくなる時があるみたい、推しキャラのみんなには攻撃の手を緩めないように動いてもらって、動けなくなったりしたところを狐火を飛ばして目や口、顔を中心に燃やすわ、これでお経なんか読めないでしょう!
あんたにお経なんて唱えられたくないわ!それを読むのは本当に慈愛に満ちたお坊さんだけよ!

★アドリブ大歓迎


法悦堂・慈衛
【博愛祈願堂のメンバーで参加】
リアちゃんの助太刀を、と思ったら火煉ちゃんも来てくれたみたいやね。
さてさて、訳のわからん教えを強いる悪い坊さんは厳しく叩いとくとしよか。

メイン火力は火煉ちゃんとリアちゃんに任せて俺は支援に徹する。
花形はやっぱり可愛い女の子がええからなぁ。
危ないところは煩悩切で受け、偏愛真言符の炎で牽制と気ぃ逸らしたるか。

あかんでぇ、女の子にそんな危ないことやっちゃ。
坊主やなくても男やったら、女の子には優しくせんとなぁ。

厄介そうなユーベルコードは【七星七縛符】で封じたる。
前線向きやないからねぇ、俺は。
せやけど、嘗めてかかったら…ちぃっと痛い目見ることなるで?


カレン・ナルカミ
強そうな相手だけど気負っても仕方がないし
敵を倒して災禍を止める為に、気楽に最善を尽くすわ

戦闘に使えそうな技能をフル活用して
後方からこっそり手裏剣で攻撃を仕掛けるわ
マヒ攻撃で敵の動きを阻害して、攻撃を当てやすい状況にするわね
私が使えるとびっきりに大きなフォックスファイアを放つわ
敵にぶつける直前で分散させて散弾みたいにして敵全体を包むようにぶつけて延焼させるの
頑丈そうだし、炎程度では死にそうにないけど、その分余計に苦しむわね
召喚される金剛力士はニ体いるから
一体を鋼糸で絡めとって、もう一体の攻撃を防ぐ盾に利用するわ
そういえば、一度、助けられちゃったし
同じ目的の誰かの攻撃を手助けして借りを返すわね


月凪・ハルマ
◆SPD判定

【忍び足】と【残像】で相手を攪乱しながら
ある程度の距離を取りながら手裏剣で攻撃
末世読経を封じるため、とにかく攻撃を途切れさせない様にする

向こうが金剛力士を呼んだ場合は
こっちもユーベルコードでゴーレムを召喚
更にそのゴーレム達を半分づつ、計2体になるまで合体させて
それぞれ金剛力士像の相手をしてもらおう

で、自分はその間も武僧を攻撃し続ける
相手が傷を負えばそれで効果は切れるし
金剛力士が消えた時点でゴーレムが無事なら
そのまま一緒に相手をボコればいい訳で

なお相手の攻撃は【見切り】【武器受け】で対処

お前のせいで、死ななくてもいい人達が死んでいった
……その報いは受けてもらう!



・アドリブ・共闘歓迎


毒島・火煉
【博愛祈願堂で参加】 たまたま近くに寄ったら酷い有様。しかもなんか友達が戦ってるっぽいし。カレンちゃん助太刀するしかないよね! 「テメェの事情なんざどうでもいいんだけどぉ…カレンちゃん嫌いなんだよね。意味の無い殺しって。」 影から飛び出して【おびき寄せ】でカレンちゃんに注意を向けて他の子達が戦いやすくなるように囮になるよ。 狙うのは鎧や仮面の繋ぎ目。【鎧砕き】【早業】【第六感】【破壊工作】全部使って相手の防御を薄くしていくよ。 狛犬噛みが来るなら【見切り】で出来るだけ避け、もし噛まれたらそのまま相手を掴んで鋼糸【アカイイト】で捕まえちゃうね! 「治療と攻撃の速さ。どっちが速いか、試してみる?」


キャスバル・ラインゲール
さあ、あたしはいつも通り後方で戦いで怪我をした猟兵の治療に当たるわ☆

いつでもユーベルレコードの準備はオッケーよ!
あたしの光でや・さ・し・く癒してあげるわ!


ねえ、なんで誰も来ないのよ。
あのオブリビオン真面目にやってないんじゃないの
ちょっとぶん殴ってくるわ



●仮面の武僧
「……ってアブねぇな、この野郎!? バカ殿様が居るのかと思ってたが、アテが外れたみたいだな。こいつが街で噂になってた坊さんか。……へっ、別に構いやしねぇよ。ぶん殴る対象が変わるだけの話だ!」
 カイム・クローバー((自称)凄腕イケメン盗賊・f08018)が後ろに飛び退き、両手に持った銃で仮面の武僧を仕掛けた。
「そんな豆鉄砲でワシに傷をつける事が出来ると思っていたのか? 効かん。効かんなァ! その程度の攻撃では……!」
 だが、仮面の武僧は全く気にせず、一気に間合いを詰めてきた。
「……殿様は何処に行ったのじゃ?」
 すぐさま、山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)がシーブズ・ギャンビットを使い、【ダガー】による素早い一撃を放つ。
「殿様……だと!? さあて……、生きているといいがなァ。まあ、どちらにしろ、わしは牢屋の鍵を持っていない。無論、何処にあるのかも知れん。そんな状況で殿様を心配したところで無意味……。まあ、生きていようが、死んでいようが、わしには関係のない話だが……」
 仮面の武僧がダガーを掴み取り、そのまま畳に叩きつけた。
「ひょっとして、牢屋の鍵って、これか?」
カイムがキョトンとした様子で、ポケットの中にしまってあった鍵を見せる。
「な、何故、それを……! 一体、何処でそれを手に入れたッ! 絶対に分からない場所に隠しておいたはずなのに……!」
 仮面の武僧が驚いた様子で声を上げる。
「ここに来る途中で拾ったんだ。まぁ、運命って奴だな、これも……」
 カイムが再びポケットにしまい、攻撃を仕掛けるタイミングを窺うようにして、仮面の武僧から離れていった。
「運命……だと!? まさか運命が、お前達に味方したと言うのか!? そんな訳が無い。運命が味方する事など……あり得ないッ! 正しいのは、わしだ! わしこそ正義だ! それを証明するため、お前達はここで死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
 仮面の武僧が殺気立った様子で、再び襲い掛かってきた。
「……随分と乱暴ね。まるで自分が被害者みたい……」
 カレン・ナルカミ(焔桜の糸遊狐・f02947)が死角に回り込み、手裏剣で仮面の武僧を攻撃した。
「当然だろう。お前達のせいで、すべての計画が台無しになってしまったのだから……! カラクリ大仏さえ完成していれば、我が願いが成就していたものを……! お前達のせいで……ググググクッ!」
 仮面の武僧が仮面を被っていても分かるほどの殺気を、猟兵達に対して放つ。
 おそらく、カラクリ大仏が完成するまで、放っておくような事があれば、今より被害が広まっていた事だろう。
「何が我が願いよ! 罪もない、それもあんなに小さい子達まで殺しておいて!」
 推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)が【バトルキャラクターズ】で刀を使う推しキャラを召喚し、【フォックスファイア】で狐火を放つ。
「罪もない……罪もないと言ったなッ! それは否ッ! 否ッ! 否ァァァァァァァァァァァアッ! この世に生まれた事が罪ッ! わしに逆らったら罪ッ! 従わない時点で罪なのだから……!」
 仮面の武僧が推しキャラ達を払い除け、狐火に包まれながら叫ぶ。
「テメェの事情なんざ、どうでもいいんだけどぉ……。カレンちゃん嫌いなんだよね。意味の無い殺しって……」
 毒島・火煉(アナタも愛しい恋人に・f04177)が物陰から飛び出し、仮面の武僧の注意を引いた。
「意味がない……? 意味がないだとぉ!? ふざけるなッ! わしのやっている事にはすべて意味があるッ! 御前達さえ邪魔をしなければ、この町の人間をみんな纏めて洗脳できたはずなのに……。それこそ、わしにとっての理想郷……。みんな心をひとつにして、幸せな世界を築く事が出来たはずなのに……。それを……それを……お前らがッ!」
 仮面の武僧がイラついた様子で、近くの壁をドンと叩く。
「纏めて……洗脳? まさか、そのために仮面を……」
 法悦堂・慈衛(法悦の求道者・f03290)が、ハッとした様子で仮面の武僧に視線を送る。
「だったら、なんだ! 何が悪い! わしは何も間違っていないッ! すべて正しい事なのだから……! 間違っているのは、お前達だァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 仮面の武僧が殺気立った様子で、ブツブツと読経を唱えていく。
「そのせいで、死ななくてもいい人達が死んでいった。……その報いは受けてもらう!」
 その間に月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)が【忍び足】と【残像】で仮面の武僧を攪乱しながら、ある程度の距離を保って手裏剣を投げた。
「死ななくていい人間だとぉ! わしにたてつく人間に生きる価値などない! 死んで当然ッ! 例え、生きていたとしても、役に立たん連中だ!」
 それに腹を立てた仮面の武僧が、殺気立った様子で反撃を仕掛けようとしたが、そこにハルマの姿は既にない。
「だからと言って、人の生死を決める権利など、あなたにないッ!」
 高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が仮面の武僧の攻撃を見切り、オーラ防御を乗せた武器受けで攻撃を耐えた。
「いや、あるッ! 何故なら、わしは神に最も近き存在なのだから……!」
 仮面の武僧が、まったく悪びれた様子もなく、堂々と胸を張る。
 その姿は自信に満ち溢れており、批判的な言葉を無言で捻じ伏せる程、威圧感が漂っていた。
「誰にも教えてもらわんかったのか。寝言は寝てから言わんと……。それに、女の子に手ぇ出すのは 感心せんなぁ。坊主やなくても男やったら、女の子には優しくせんと……。俺らを嘗めてかかったら……ちぃっと痛い目見ることなるで?」
 慈衛が仮面の武僧に語り掛けながら、偏愛真言符の炎で牽制した。
「痛い目……? 痛い目に遭うのは、お前達だ! 死ね、死ね、死ねぇ! 自分達の愚かさを悔いながら、みんなで仲良くあの世に逝くがいい!」
 仮面の武僧が吠えるように叫びながら、ブツブツと末世読経を唱えていく。
 その影響で仮面の武僧の身体が膨れ上がり、爆発的に戦闘力が膨れ上がった。
「……あら? 素敵な筋肉! ひょっとして、あたしに対する挑戦状? だったら、いいわ……見せてあげる! あなたでは絶対に真似する事の出来ない癒しのポージングを!」
 それに対抗するようにして、キャスバル・ラインゲール(人間の戦場傭兵・f12968)が、【聖なる光】と共にポージングを繰り出した。
「う……、気分が……」
 その途端、仮面の武僧が口元を押さえ、『おぞましいモノを見た』と言わんばかりに視線を逸らす。
「……って、何よ! ウットリするならまだしも、気持ち悪そうにするなんて信じられないッ!」
 キャスバルがムッとした様子で、仮面の武僧を非難した。
「ええい、黙れ! 黙れ! 黙れ! やはりお前達は死ね! 死ね、死ね、死ねえええええええええええ!」
 仮面の武僧が逆切れした様子で、猟兵達に攻撃を繰り出した。
「そんなに殺気立っていたんじゃ、当たるものも当たらないよ」
 火煉が【見切り】で仮面の武僧の攻撃を避け、鋼糸【アカイイト】を絡ませた。
 それに合わせて、慈衛が【七星七縛符】を使い、仮面の武僧の動きを封じ込めた。
「うぐっ! うぐぐぐぐ……! こんなはずでは……こんなはずではァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 仮面の武僧が怒りで身体を震わせ、自分と同じ強さを持った戦闘用の【金剛力士(阿形)】と【金剛力士(吽形)】を召喚した。
 金剛力士達は唸り声を響かせながら、仮面の武僧を守るようにして陣取った。
 次の瞬間、金剛力士(阿形)が金剛力士(吽形)と連携を取り、次々と猟兵達に攻撃を仕掛けていった。
「本体さえ倒せば、金剛力士も消えるはずじゃ。行くぞい!」
 玄信がシーブズ・ギャンビットを使い、【ダガー】による素早い一撃で、金剛力士(阿形)を足止めした。
「なるほど、本体ですか……」
 零が無敵要塞で金剛力士(吽形)の攻撃を防ぎ、納得した様子で仮面の武僧を睨む。
「だ、だから、どうした! そいつらを倒さない限り、わしに近づく事とさえ出来ないぞ! そ、そんな事、お前に出来るのか? 出来る訳がないだろ! そいつらは強いぞ!」
 仮面の武僧が酷く焦った様子で答えを返す。
 本体を襲えば、金剛力士達が消えると言う事実は、誰も知らなかったはず。
 少なくとも、誰かにその事を話した覚えはない。
 それでも、猟兵達は金剛力士の弱点と欠点を理解しているような口ぶりであった。
 その状況で戦ったところで、結果は見えているのだが、それ以外に手段はない。
 とにかく、ここは誤魔化さねば……。
 そんな事をしても、無駄である事を強調しておかなければ、苦労をして金剛力士達を召喚した意味が無かった。
「それ以前に、こんなオモチャで、私達の命を奪う事なんて出来ないわよ? まさか、その事が分かっていながら、こんな事をした訳ではないわよね?」
 カレンが金剛力士(吽形)を鋼糸で絡め取り、自らの身を守る盾代わりにした。
「ええい! その程度の鋼糸……引き千切ってしまえ! 御前なら出来るッ! 出来るはずだ! ほら、やれ! やってみろ!」
 仮面の武僧が興奮した様子で、金剛力士(吽形)を煽ったものの、なかなか鋼糸を斬る事が出来ない。
 だからと言って命令に逆らう訳にもいかないため、無駄だと分かっていながら、鋼糸を引き千切ろうとして何度も力を入れていた。
「とりあえず、ボコっておくか」
 その間にハルマが戦闘用の【魔導機械式ゴーレム】達を召喚し、合体させた上で金剛力士(吽形)をボコボコに殴り飛ばした。
 それでも、金剛力士(吽形)が反撃を仕掛けようとしてきたものの、鋼糸で動きを封じられたままでは身動きが取れず、ゴロンと畳みに転がったまま、ジタバタとした。
 ハルマは戦闘用の【魔導機械式ゴーレム】に指示を出し、金剛力士(吽形)に引導を渡すべく、その頭を木っ端微塵に破壊した。
「行くぞい、零殿! 彼奴には晒し首などした罪を、しっかりと償ってもらわねばならんからの!」
 玄信がキリリとした表情を浮かべ、第六感と見切りを駆使して、金剛力士(阿形)を突っ切り、仮面の武僧に攻撃を仕掛けようとした。
 それを防ぐようにして、金剛力士(阿形)が行く手を阻み、勢いよく振り下ろした。
 だが、その一撃は零の無敵要塞によって防がれ、玄信の身体には触れる事さえ出来なかった。
「……と言うか、あなた達がまったく頑張らないから、誰も怪我をしないじゃない! あたしは癒し系なのに、これじゃただの傍観者よ! もう無理ッ! 限界よ!」
 キャスバルが我慢の限界と言わんばかりの勢いで、金剛力士(阿形)を殴った、何となく……!
 強いて言えば、そこに金剛力士(阿形)がいたから……。
 殴りやすい場所にいた、金剛力士(阿形)が悪い。
 それは罪……。おそらく、罪ッ!
 そうでなかったとしても、こんな気持ちにさせた事が……罪である!
「ええい、こうなれば……!」
 仮面の武僧がギチギチと歯を鳴らし、捨て身の覚悟で何かをしようとした。
「何をするのか知らないけど、もう終わりにして貰うわよ! これ以上、妙な真似をされても、迷惑なだけだから……!」
 それに気づいたリアが推しキャラ達を召喚し、一斉に攻撃を仕掛けて、仮面の武僧の命を奪った。
「うぐ……ぐぐぐ……ぐはっ!」
 そして、仮面の武僧が絶命したのと同時に、カラクリ城の崩壊が始まった。
「……後は殿様を助けるだけか。生きているといいが、時間がねぇ! 間に合ってくれよ、頼むから……」
 カイムが色々な意味で危機感を覚え、牢屋の鍵を握り締めたまま、階段を駆け下りていく。
 その間にカラクリ城が轟音を響かせながら、あちこち崩れていった。
 それでも、カイムは怯む事無く突き進み、牢屋に囚われていた殿様を助け出すと、カラクリ城が瓦礫の山と化す前に、何とか脱出するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月20日


挿絵イラスト