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アルダワ魔王戦争8-BⅡ〜迷宮×宝石×災魔

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争 #宝石災魔

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●グリモアベースにて
「皆様戦争お疲れさまでした。ですが今回の戦いはまだ終わっていないようです」

 大魔王最終形態に勝利し、安堵していた猟兵たちにそう告げるアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)。どうやら大魔王とは別になにか暗躍してたグラン・ギニョールの企みが判明したらしい。

「グラン・ギニョールは迷宮の隠し部屋で『宝石災魔』を作り出していたようです」

 宝石災魔。それは災魔と万能宝石から造られたオブリビオン。完成の暁には『世界を移動する能力』を有するといわれている。
 今回アマータの依頼で相手をするのはその中の一体。他の宝石災魔たちは別の猟兵たちが相手をするらしい。

「幸いなことに未だ宝石災魔は未完成。まだ世界を移動する力は持っていないようです。ですが完成もそう遠くはないでしょう。早期の殲滅が必要となります」

 時間が経てば世界移動能力が完成し、宝石災魔たちは逃げ去ってしまう。
 タイムリミットは約あと1週間。それが能力完成までの時間であり猟兵たちの残された時間。

「戦争は終わりましたが未だ世界に平穏は訪れないようです。皆様もお疲れだとは思いますがこの世界の為にあともうひと踏ん張り、よろしくお願いします」

 これはもうこの世界だけの問題ではない。あらゆる世界の平和を守るために倒さねばならない相手だろう。

「それでは皆様どうかご武運を。皆様ならば世界を守れると当機は信じております」

 こうしてカーテシーと共に猟兵たちの転移が開始された。


灰色幽霊
 どうも、灰色幽霊です。
 今回はえくすとらすてーじとなります。

 相手は宝石災魔。なにか意味深なことを言っていますが放っておくと大変そうです。
 また例の如く今回も『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことでプレイングボーナスが発生いたします。宝石災魔は確実に先制してきますのでどう防ぎ、どう反撃するかをお考え下さい。

 今回も基本的に『成功』か『大成功』のプレイングのみリプレイを執筆しますのでご了承ください。
 その他注意事項などはMSページもご覧ください。
 それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『宝石災魔』

POW   :    龍脈✕女神✕断龍剣
【喰らった者に活力を与える『赤の首』】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【ユーベルコードを吸収する剣】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    瘴気✕屍王✕模倣死者
【敵の肉体をコピーする『青の首』】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【首から下の肉体形状】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    霊紋✕鬼霊✕地獄絵図
レベル×5体の、小型の戦闘用【高速飛翔する『緑の首』】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
POW

その姿と、グリモアベースを直接襲撃できる能力……
まるでオブリビオンにとっての救いの女神ね

でも、ごめんなさい。
私の敗北こそが貴女達の救いの芽の損失。
負ける訳には行かないの

相手の先制攻撃は
闇の【属性攻撃・全力魔法】で真っ暗にして
【闇に紛れる・暗視・見切り】で回避

守護霊の憑依【ドーピング】で女神の力を宿し『欲望解放』
オブリビオンへの愛欲が私の戦闘力を爆発的に高め
音速を超えた【空中戦・残像】で翻弄。
【気合い】を込めた悲愴の剣の一撃と【呪詛・衝撃波】で
UCを吸収する剣を叩き落す

【怪力】で抱きしめ【誘惑・催眠術】で
彼女の使命を私との愛に書き換え
唇を重ね、背中を撫で【慰め・生命力吸収】



●救いの女神はどっち?

「わたしたち×完成×あと少し……」

 大魔王の討伐されたファーストダンジョン。その隠された一室で群れを成すのは宝石災魔と名付けられたオブリビオンたち。かの殺人鬼のより作り出されたオブリビオンは完成の時をこの場で待ち続けていた。

「その姿……その能力……まるでオブリビオンにとっての救いの女神ね」

 そんな隠し部屋へ最初に足を踏み入れたのはドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)だった。ドゥルールは他の猟兵たちよりも早く、この宝石災魔たちに会わなければならない理由があった。

「でも、ごめんなさい。私の敗北こそが貴女達の救いの芽の損失。負ける訳には行かないの」

 そう、ドゥルールは宝石災魔たちを救いここまで来ていた。だからこそ他の猟兵たちがここへ辿り着き、宝石災魔を傷つける前に宝石災魔たちを救わねばならなかった。

「敵×早急×排除」

 しかし宝石災魔はそんなドゥルールの思惑など知りはしない。目の前に猟兵がいるのなら持てる力の総てをもって相対するのみ。
 周囲を漂う『赤の首』をユーベルコードを吸収する剣へと変化させ、それを担ぐ。

「攻撃×絶対×命中」
「だめよ」

 そのままドゥルールの元へ駆け出す宝石災魔だが、そんな見え透いた攻撃はドゥルールには届かない。
 パチン、とドゥルールが指を鳴らした瞬間に周囲に灯っていた明かりがすべて消え、宝物庫の中が闇に包まれる。

「漆黒×喪失×捜索」

 相手が視えなければ創りあげた剣を振るうこともできない。闇雲に振るったところで闇の中を自由自在に飛び回るドゥルールにその刃が当たることはない。

「貴女は戦わなくていいの……」

 闇の中で振るわれる宝石災魔の剣へドゥルールはその手に握る『悲愴の剣』を振り下ろす。
 突然の衝撃を宝石災魔は耐えられず、剣をその手から放してしまう。

「貴女の救いはここに……」

 【欲望解放】により一糸纏わぬ姿となっていたドゥルールが武器を無くした宝石災魔を正面から抱きしめる。もし、この光景を誰かが見ていれば慈愛の行動に見えるだろう。しかし実際は宝石災魔の四肢を完全に拘束し、その動きを止めていた。

「ゆっくりと休みなさい」

 そのまま重ねられる唇。
 ゆっくりと撫でられる背中。

 そこから宝石災魔の生命力の悉くがドゥルールに流れ込み宝石災魔の身体から徐々に生気が失われていく。


 誰かの腕の中で果てることが救済となったのかは誰もわからない。
 救いの女神がどちらだったかもわからない。

成功 🔵​🔵​🔴​

御形・菘
オーラを左腕へと集中させて、身体を斬られぬように剣の攻撃は受け止めるぞ
腕は断ち切られなければ問題ない!
覚悟を決めて痛みは我慢、最終的には骨できっちり止めてやろう! 妾の骨は硬いぞ?

一撃凌げば妾のターンよ!
右手を上げ、指を鳴らし、さあ鳴り響けファンファーレ!
燃やす範囲はお主の身のみに絞る!
炎を吸収するのに剣を使う間は攻め手が無くなり、放っておけば炎上継続! さあ選ぶがよい!
はっはっは、炎を消すのに手元が狂わなければ良いがの~
視線を妾から外せぬまま、どれほど上手くできるやら?

そして、フリーの妾は関係なく攻める!
左腕を使わんのは妾なりのハンデと思っておけ!
全力の尻尾の横薙ぎで、燃えながらブッ飛べ!



●Look at me

「発見×即時×討伐」
「はーっはっはっは! 今回の相手はお主か!」

 忍ぶという言葉を知らないのか知っていて目立とうとしているのかわからないが御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は隠れることなく宝物庫へたどり着くと高笑いでその存在をアピールしていた。

「排除×排除×排除」

 無論隠れていようがそうでなかろうが宝石災魔のすることは変わらない。自身が完成するまでの時間を稼ぐため、立ちはだかる猟兵は倒すしかない。『赤の首』を剣に変えると宝石災魔は菘の首を斬り落とさんとその刃を振るう。

「そうはさせん!」

 横薙ぎに振るわれたその剣を菘は左腕で受け止める。オーラを集中させたとはいえ宝石災魔の巨大な剣は左腕の肉を斬り捨て骨へと到達する。もちろんこれも菘の想定内。例え肉が斬られたとしてもオーラと肉でその威力を減衰させれば骨で止められる。その自信が菘にはあった。
 肉を斬られる痛みも来ると分かっていれば耐えられぬほどではない。左腕一本で厄介な剣の攻撃を防げるのならばお釣りがくる。

「次は妾のターンよ!」

 左腕で剣を押し止めたまま菘は右手を掲げ、指を鳴らす。そしてどこからともなく鳴り響くファンファーレ。
 それは菘の【見よ、この人だ】が響き渡らせた音。その音と共に放たれた炎は宝石災魔を取り囲み燃やし尽くさんと燃え盛る。

「謎×余所見×不可能」
「はーっはっはっは! 妾だけを刮目して見よ!」

 その炎はただの炎ではなく、見たモノ全てに菘から目を離したくないという情動を与える効果を持っていた。それにより宝石災魔は菘から目を離せない。しかしその周囲で燃え盛る炎も放ってはおけない。だが炎を消すことのできる剣は菘の左腕に止められている。
 どれを選んでも宝石災魔の不利になる選択肢。それが菘の提示した策。

「凝視×延焼×停止」

 その中で宝石災魔が選んだのは―――炎を消すことだった。
 菘から目を離せない状況ではあるが、宝石災魔は剣を引き抜くと振り払う様に周囲の炎を消しにかかる。しかし菘から目を逸らせない状況では消しきれず、僅かに炎は残ってしまう。

「そう来ると思っておったわ!」

 そして炎を消すために菘の腕から剣を引き抜いたということは菘自身がフリーになったということに他ならない。
 炎を消すために剣をフルスイングした宝石災魔を真似るように菘もまた自身の尻尾を引き絞る。

「燃えながらブッ飛べ!」


 消しきれぬ炎をその身に纏ったまま、宝石災魔は渾身の尻尾のフルスイングで吹き飛ばされ宝物庫の壁に叩きつけられた。

成功 🔵​🔵​🔴​

塩崎・曲人
コピーして追撃を強化する技か…
対処としては2つ
コピーを阻止するか追撃をさせないか
とはいえ原理が不明なんで前者はキツいな

ってことで取れる戦略は一つだ
『初撃を根性で耐えて、追撃前に1撃ブッパし退場』
以上!

青の首の攻撃をフェイントや逃げ足を駆使し、なんとか直撃を避ける
完璧に避けようとすると死ぬから、とにかく戦闘不能さえ避ければ良いと割り切れ

んで、こっちのUCの準備ができ次第攻撃
ハナから一撃で退場する予定なんだ
初っ端に全力を込めさせてもらうぜ!
ってわけで精霊魔法で炎を呼び出して思い切り叩きつけてやる

弱らせとけば、後は周りの連中がどうにかするだろ



●一撃必殺

「猟兵×邪魔×排除」
「おーおー奴さん随分とやる気じゃねーか」

 隠し部屋への侵入者を発見した宝石災魔は即座に戦闘態勢へと移る。しかしその侵入者である塩崎・曲人(正義の在り処・f00257)は対照的に飄々と歩いていた。

「排除×排除×排除」

 自身の周囲を漂う『青の首』を曲人へと差し向ける宝石災魔。対して曲人は放たれた青の首から一目散で退避する。とはいえ追尾し続ける青の首から完全に逃げる術が今の曲人にはない。だからこそ戦闘不能だけは避けるように急所以外でその攻撃を受け止める。

「ってぇ!」

 脇腹へと噛みつかれ、抉られるが戦闘行動は可能。これくらいの痛みならば根性でどうとでもなる。
 元より曲人は攻撃一回分だけ身体が動けば十分。そのための魔力もこの部屋に足を踏み入れた時から練り上げている。

「模倣×追撃×強化」

 曲人に噛みついた青の首が曲人の肉体形状を記憶し、コピーする。次の一撃は曲人の弱点を的確に狙い行動不能にしてくるだろう。それはグリモア猟兵の予知で事前に知っていた。
 だからこそ曲人はこの策を選んだ。追撃を受けきれないのであれば受けない。追撃される前にこちらの最大火力を宝石災魔へと叩き込む。
 ただそれだけが曲人の策だった。
 一撃を受けて一撃を叩き込む。次手など考えない。故に戦闘不能だけ避ければよかった。

「―――っし! 準備完了!」

 曲人の右手に集う精霊魔法により生み出された真紅の炎。周囲と自身の身体にある魔力のありったけを込めたそれが文字通り曲人の最大火力。

「危険×追撃×開始」

 その危険性に気づいた宝石災魔が青の首を追撃に放つがもう遅い。収束した炎は解き放たれ、宝石災魔と青の首の視界を埋め尽くす壁となって襲い掛かる。

「ハナからこの一撃だけの予定なんだ。初っ端に全力を込めさせてもらうぜ!」

 もちろんこれだけ大規模な魔法を行使すれば曲人も立っているのがやっと。脇腹のダメージもあり、もう攻撃を避けることすら難しいだろう。だがそれでいい。もう攻撃する必要も攻撃を避ける必要もない。

 曲人の放った炎の津波が宝石災魔を呑み込み青の首と共に焼き焦がす。


 一撃必殺。全てを込めた炎が晴れた時に曲人の姿はなく、いるのはその身を焼いた宝石災魔と青の首だけだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

水鏡・怜悧
詠唱改変省略可
人格:ロキ
肉体のコピーが性能も含めてなら好都合ですね。私、ただの人間ですから
※身体能力はUDC液体金属により補助している

情報収集で相手の動きを把握して回避しつつ、左腕にあえて攻撃を受けます
「コピーの性能をじっくり測定したいところですが…」
魔銃を背後に向けて構え、強風を撃ち出すことで相手へと―

人格:アノン
―加速しながらUDCを纏って黒狼の姿になる。左腕は傷が深ければUDCで止血。コピーはすれ違い様に首を喰いちぎってやる
「ロキの形とオレの形は違ェんだよ」
加速のままに災魔本体へ突進。UCを発動して全身から液体金属を伸ばして拘束し、右前足の爪で切り裂きからの連続攻撃を仕掛ける



●三位一体の獣

「排除×排除×排除」

 戦闘はすでに始まっていた。水鏡・怜悧(ヒトを目指す者・f21278)は宝物庫の中を駆けまわり、青の首による追尾から逃げ続けていた。しかし距離は徐々に近づき、捕まるのも時間の問題。だがそれも怜悧、否、その内に宿る人格の一つであるロキにとっては想定内。逃げながら周囲の状況と宝石災魔、そして青の首の動きを観察し記憶していた。
 縮んでいく青の首との距離から計算すると逃げられるのは後数十秒。タイムリミットが訪れる前にロキは作戦を行動に移す。
 くるりと身体を反転させると迫る青の首へ自らの左腕を差し出し噛みつかせることで動きを止める。

「コピーの性能をじっくり測定したいところですが……」

 左腕は青の首により動かない。故に右手で『銃型魔導兵器-オムニバス』を構えその引き金を引く。
 それは大きさはハンドガン程度ではあるが見た目以上の威力をたたき出すことができる。まるで魔法のようだがそれは純然たる科学の産物。十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。
 銃口が向けられるのは宝石災魔―――ではなくロキの背後。威力を絞ることなく放たれたその弾丸は強風を撃ちだし、その反動でロキの身体を宝石災魔のいる方向へと弾き飛ばす。衝撃で青の首が左腕から離れ、傷口から血が流れるが無視できる程度の傷。そのままロキは次なる人格へとバトンタッチ。その身に『UDC-黒く玉虫色に光る液体金属』を纏い、怜悧の身体は漆黒の狼へと変貌する。

 そこへ追いついた青の首がロキの急所へと攻撃しようとするが黒狼はそれをひらりと躱し、逆に首へと喰らいつく。

「ロキの形とオレの形は違ェんだよ」

 交代した人格――アノンはロキとはその身体の構造が違っていた。故にロキの情報をコピーした青の首の攻撃はアノンへは届かない。噛みついた青の首を捨て去り、まだ残る加速を利用しアノンは宝石災魔の元へ。【暗く玉虫色に光る名状し難き触手の乱撃】を発動しその全身から伸びる暗く玉虫色に光る触手。それが宝石災魔の身体を拘束し動きを止める。

「ヒャハハハハ!」
「危険×危険×危険」

 そこへ叩き込まれる黒狼と化したアノンの右の爪による切り裂き。攻撃はそれだけではなく息つく暇なく繰り出される蹴撃、咬撃、斬撃の雨。


 触手に拘束された宝石災魔はその身体を動かすことすら許されず、三位一体の獣が放つ連撃の雨を浴びる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クラウン・アンダーウッド
中々面白い特技をお持ちだねぇ♪よければボクたちと一緒に踊ってくれないかな?

複数の応援特化型人形を展開して戦場でオーケストラの演奏を奏でさせる。

クラウンを襲う『青の首』の攻撃をからくり人形達に受けて貰い、クラウンに当たらない様にしつつ連続して攻撃にさらされないように立ち回る。

凄い!凄い!そこまで精巧に模倣するなんて素晴らしい特技なんだ♪じゃあ、この動きも模倣できるかな?

からくり人形達の瞳が怪しく輝き出すとケタケタと人形達が笑う。
さぁ、始めようか!狂った舞踏会を♪
次の瞬間、人形達が一様に短剣を手にクラウンを一突きし引き抜く。クラウンの内包する炎に彩られ紅く染まった短剣を手に人形達が相手を蹂躙する。



●絢爛舞踏

「中々面白い特技をお持ちだねぇ♪ よければボクたちと一緒に踊ってくれないかな?」

 宝物庫へ足を踏み入れたクラウン・アンダーウッド(探求する道化師・f19033)は応援特化型人形を呼び出し、彼らの奏でる音楽の中、進んでいく。本来戦場であるはずの宝物庫は今だけオーケストラが音楽を奏でる劇場の様だった。

「拒否×抹殺×決定」

 しかしそうなっても宝石災魔は変わらない。『青の首』を呼び出すと、それはクラウン目掛けて飛翔する。

「おっと♪」

 その首が持つ能力は既にグリモア猟兵の予知で予習済み。クラウンを襲う青の首は『からくり人形』たちに受け止められ、その攻撃はクラウンまで届かない。それでもコピーの能力は人形へも発動し、青の首はクラウンの持つ『からくり人形』そっくりに変化する。模倣するのは姿かたちだけでなくその内部機構も動きも性能もすべてそのままコピーすることで寸分違わぬ動きを実現する。

「凄い! 凄い! そこまで精巧に模倣するなんて素晴らしい特技なんだ♪ じゃあ、この動きも模倣できるかな?」

 クラウンのその言葉と共に発動されるユーベルコード【狂妄舞踏】。それにより『からくり人形』たちの瞳が怪しく輝き出す。同時に人形たちはケタケタと笑い出し、オーケストラの演奏をBGMに狂気に満ちた笑い声が宝物庫の中に木霊する。

 その動きこそ青の首は模倣するがユーベルコードの効果まではコピーすることはできない。

「さぁ、始めようか! 狂った舞踏会を♪」

 そうクラウンが宣言した瞬間。笑い続けていた人形たちは一斉に笑うのを止め、手にした短剣でクラウンを一突きし、引き抜く。本来であればその傷口から溢れるのは鮮血のはず。しかしクラウンの傷口から溢れるのは地獄の炎。その炎を短剣に灯し、人形たちは赤く染まった短剣を振りかざし青の首と宝石災魔を狙う。

 動きを模倣している青の首ならば『からくり人形』たちの攻撃を避けることは難しくない。だがそれはただの短剣を振るう時の話。振るわれる短剣から伸びる炎は短剣を避けた青の首に容赦なく襲い掛かりその身体を焼き焦がす。
 青の首が炎に囚われ動けなくなれば宝石災魔を守るモノはいなくなる。


 荘厳な音楽の鳴り響く宝物庫。そこで人形たちは舞い踊り、標的を狙い剣を振るう。
 狂気に染まりし絢爛舞踏が炎と共に宝石災魔を蹂躙する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シノギ・リンダリンダリンダ
宝物庫があると聞いてやってきてみれば!
宝石災魔、お前もまた私に略奪されたいと?
お前自身が宝石?それとも埋め込まれている?
あぁ何も言わないでください。どうせ理解できません
黙らせてから調べる事にしますね?

脅威とかの部分は無視。宝石災魔の存在に興味しかない
青の首の攻撃を「戦闘知識」で最小限に、「オーラ防御」「覚悟」で耐えきる

あははは!まさか、海賊の『海賊版』ですか?
面白い事をしてくれますね?
逆鱗に触れましたよ?

いくら私でも数の暴力には負けますよね?
【飽和埋葬】で死霊を召喚
様々な武器で「傷口をえぐる」「零距離射撃」「属性攻撃」を畳みかける
さぁ略奪と「蹂躙」の時間です
お前も私の戦果になりなさい



●譲れぬ矜持

「宝物庫はここですか! お宝の匂いがプンプンします!」

 お宝の匂いを嗅ぎつけたのかテンション高めで宝物庫へやってきたのはシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)。自称海賊であるシノギにとって隠されていたお宝なんて言う魅惑のワードを見逃すはずがなかった。

「否定×此処×戦場」
「おお、お前が宝石災魔。お前もまた私に略奪されたいと?」
「否定×否定――」
「お前自身が宝石? それとも埋め込まれている?」
「否定――」

 宝石災魔を発見するや否やシノギは宝石災魔が口を開こうとお構いなしにまくし立てる。

「あぁ何も言わないでください。どうせ理解できません。黙らせてから調べる事にしますね?」

 どうせオブリビオンの言うことなど意味が分からない。それなら聞くだけ時間の無駄。速攻で黙らせてその分の時間を使って自分で調べたほうがよほど有意義だろう。
 宝石災魔が何故生み出され、何をしようとしているか。それすらもシノギにとっては知ったことではない。シノギにとって大事なのはここが宝物庫で目の前に宝石が関係しているナニカがいるということだけ。それだけがシノギがここにいる理由にして戦う理由だった。


 それは青の首が迫ろうと変わらない。動ける程度の傷ならば無視して宝石災魔を狙おうとしたシノギだったが青の首がとった一つの行動がシノギの逆鱗に触れてしまう。

「あはははは!」

 青の首の持つ特性。攻撃した相手の肉体をコピーする能力が作り上げたのはシノギのコピーにして模倣。

「まさか、海賊の『海賊版』ですか?」

 無法者であるが故に自分と同じ姿をしたものが存在することは許せない。自部自身は唯一無二。コピーなんぞしてくれた輩にはそれ相応の報いがある。

「いくら私でも数の暴力には負けますよね?」

 自分自身であるが故に攻略法もわかりきっている。ユーベルコ―ドを使ってこないのであればこちらが使ってしまえば圧倒的有利。シノギは【飽和埋葬】により50を優に超える死霊従者を召喚し、宝石災魔と自身のデッドコピー青の首を狙う。

「惜しげもなく、リッチにいかせていただきます。さぁ略奪と蹂躙の時間です」

 戦いにおいて数に勝る力はない。様々な武器を持った死霊たちにより行われる蹂躙。

「お前も私の戦果になりなさい」


 譲れぬ矜持を汚す者に容赦などしない。海賊とはそういう者。
 欲深き海賊が宝物庫の総てを蹂躙し、かっさらう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

茲乃摘・七曜
心情
万能宝石ですか…、興味は惹かれますね

指針
Pride of foolsを用いた速射と衝撃波を発生させる特殊弾頭で周囲の掃討を狙う
※跳弾と直接射撃を重ねて隠し部屋全体を揺らすように攻撃
(霊紋に鬼霊……それに、地獄絵図ですか。破魔の属性等が効率的だったりするでしょうか?

行動
宝石災魔という名前から鉱石系の特性があると予測し、『緑の首』を対処しながら衝撃波に揺れる災魔から響く音に変化がないかを聞き取る
(苦手とする振動数…もしくは、共鳴する振動数があればそれを利用しましょう

残響の福音
戦いから割り出した固有振動数に合わせた音波をAngels Bitsで奏で上げ崩壊を狙う
(ここで逃がすわけにはまいりません



●未来への福音

「万能宝石ですか……、興味は惹かれますね」
「排除×排除×排除」

 愛用の愚者の名を冠す二挺拳銃『Pride of fools』を構え宝物庫へ突入した茲乃摘・七曜(魔導人形の騙り部・f00724)を待ち構えていたのは夥しい数の高速飛翔する『緑の首』を召喚した宝石災魔。宝石災魔の元となった万能宝石の存在も気にはなるが今は宝石災魔、そして緑の首をどうにかしなければならない。
 これだけ周囲が敵だらけならば下手に狙いをつけるよりも数を減らすことに重点を置き、七曜は引き金を引く。込める弾丸は敵に接触するとそこから衝撃波を放つ特殊弾頭。それを宝物庫のありとあらゆる方向へ速射する。直接緑の首に当たる弾と壁や天井、床を経由した跳弾で宝物庫全体を揺らすように弾丸は舞う。

(音に変化は……まだありませんね)

 攻撃方法に衝撃波を選んだのにも理由がある。広範囲を攻撃できるという点もあるが本命である宝石災魔が万能宝石から作られたということからその身体に鉱石に似た特性があると予測し、衝撃波の反響で宝石災魔から響く音に変化がないか聞き取るため。シンフォニアである七曜自身の耳の良さを利用し宝石災魔の弱点を暴くためだった。

 迫る緑の首を撃ち落としながら絶え間なく放たれる弾丸。衝撃波の振動数を徐々に変え、宝物庫に響き渡る音を聞き分け続ける。

 ―――キィィィィン。

 そんなことをどれだけ続けただろうか。ついに七曜の耳が衝撃波の振動と宝石災魔の身体が共鳴する音を聞き届ける。

(この周波数があの宝石災魔の固有振動数ですか)

 それがわかれば七曜の攻撃は次の段階へ。
 飛び交う緑の首の数もだいぶ減っている。今なら直接宝石災魔を狙うことができる。弾丸の連射を続けながら呼び出すのは自律多機能小型蒸気機関式拡声器『Angels Bit』。放つ音の周波数は先ほど暴き出した宝石災魔の固有振動数。

「それでは、しばしの間……お楽しみください」

 『Angels Bit』から放たれた音の波は緑の首たちを物ともせずに宝石災魔だけを狙い、収束しその身体を内部から揺さぶる。内蔵があるかは定かではないが宝石災魔の身体は七曜の放つ【残響の福音】の音波と共鳴し、罅が入り、崩壊を始める。

 緑の首は七曜の手で撃ち落とされ。
 宝石災魔は七曜の奏でる音で破壊される。


 ―――奏でるのは今を守り、未来へと導く福音の音色。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フランチェスカ・ヴァレンタイン
世界移動能力を求めているという時点で、今後の大凡の目論見は察せますが… まあ、それはさておき
捨て置くわけには参りませんので、討たせていただきますね?

剣ならば吸収の有効範囲はおそらく刃の部分でしょうか
その形状に縛られる以上、刃を当てるために”振るう”という動作は必須なはず
であるならば間合いと剣筋を見切り、空中戦で牽制砲撃と強襲離脱を繰り返して仕掛ける隙を伺いましょう

UC――不可視のワイヤーアンカーを剣の持ち手に絡み付け
その自由を奪うように宝石災魔の身体ごと巻き絞め、附属している爆導索を一斉起爆しての大輪の花火
元が宝石であればさぞかし映えることでしょう、と



●戦淑女の舞う空で

「排除×排除×排除」
「貴女の目論見は察せます。捨て置くわけには参りませんので、討たせていただきますね?」

 宝物庫へやってきたフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)と待ち構えていた宝石災魔。フランチェスカがここへやってきたのももちろん宝石災魔の企てを未然に防ぐため。世界移動能力を身に付けた宝石災魔がなにを成そうとしているのかは想像に難くない。猟兵たち唯一の利点である世界移動をオブリビオンたちも可能になれば今ある優位性も失われてしまう。

 故にこの宝石災魔はここで討たなければならない。

 フランチェスカはその背の翼をはためかせ、宝物庫の空を飛翔する。


 宝石災魔とて飛翔は行える。
 『赤の首』を代償にユーベルコ―ドを吸収する剣へと変化させるとそれを担いでフランチェスカを後方から追う。
 速度はほぼ互角だが宝石災魔がやや早い。しかしフランチェスカとの距離は詰まるどころか開く一方だった。それもそのはず。フランチェスカと宝石災魔では空戦の経験値が天と地ほども開いている。
 宝石災魔が距離を詰めようと加速すればフランチェスカは砲撃で牽制を。それを潜り抜けても離脱され再び開く距離。
 本来であれば追う側が圧倒的に有利であるドッグファイトも圧倒的な経験値の差があれば覆る。

「何故×何故×何故」
「経験が足りませんね」

 距離が開いていてはせっかくの剣も当たらない。どれだけその刃が脅威であろうと当たらなければ意味はないのだ。
 そして追うことに必死な宝石災魔はフランチェスカの仕掛けた策にも気づかない。

「何故!×何故!!×何故!!!」

 もう何度目かわからない剣の空振り。その持ち手に絡みつく不可視のワイヤーアンカーに宝石災魔が気づくことはない。引き絞られていないワイヤーアンカーに重さはほとんどなく、宝石災魔の動きに合わせフランチェスカの念動力で操作されていた。

「私に空で戦いを挑むには10年早かった、ということです」

 十分な長さのワイヤーアンカーを絡みつけるとフランチェスカは宝石災魔の身体ごと巻き絞め自由を奪う。不可視のワイヤーアンカーに絡み取られた宝石災魔だが一瞬では何が起こったのか理解できない。

「尤も、ここで終わる貴女に10年後はありませんが」

 ワイヤーアンカーに附随した爆導索を一斉に起爆することで宝物庫の空に咲く大輪の花火。


 戦淑女の舞う空で色鮮やかな宝石は砕け散り、煌めきと共に塵となり消えていく。
 万能に願われた目論見と共に。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月28日


挿絵イラスト