アルダワ魔王戦争6-C〜妖怪一足りないとはならぬよう
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『贄共』よ『見事』である!
『汝ら』は『死すべき』『宿命』を、
『再び』今『覆しつつ』ある!
『だが』、『諦めよ!』『諦めよ!』
『我』は、『第五形態』にして『裁定者』、
『モルトゥス・ドミヌス』!
『我が言葉』は『全て』『真実』となる!
『万に一つ』も『勝ちの目』は『無し』!
『贄共』よ、『汝ら』の『強き意思』は、
『我が』『糧食』と『なる』のだ!
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「攻略は順調なようで何より。あまりにも順調すぎると逆に不安になるのはなんでかしらね?」
いわゆる杞憂というものである。
「さて、すでに最終形態まで出ちゃってるけど、攻略を確実なモノにするためにも今後の懸念を払拭するためにも、今回は『大魔王第五形態『モルトゥス・ドミヌス』』に挑んで貰うわ」
最終形態に挑むのに必要なバリアを解除するのに必要な討伐数は既に足りている。しかし、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)が予知を行う現段階において、第五形態に関する予知は十九本。全て討伐を終えてもバリア解除のカウント上限である二十に一足りない、そう一足りないのである。
「妖怪一足りないって怖いわよね? だからここで潰しておきましょ」
まぁ、並行して他の人も同じように予知を出してるかも知れないがそれはそれである。越える分には問題はないだろう。
「例によって例の如く、『大魔王第五形態『モルトゥス・ドミヌス』』は先制攻撃を行ってくるわ。これに対する対処を練ってから挑んで頂戴」
猟兵側のユーベルコードは必ず後出しとなる。対処にユーベルコードを使用する場合はこの事を念頭においておいて欲しい。
「例えるならそうね、大魔王側は常にゲージMAXだけど、猟兵側はゲージの溜めの分ユーベルコードの発動が相手より遅くなる。そんなイメージだわ」
そこまで言うとアリスはペコリと頭を下げる。
「皆ならきっと成し遂げられると信じているわ。それではいってらっしゃい」
蒼汁の人
はーい♪ ごにゃーぽ☆ ごきげんよう♪
『ネタに逝きネタに死す』蒼汁の人でございます。
はい、というわけで大魔王第五形態との決戦をおおくりします。
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プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
(敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
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本シナリオにおいてはヤられてからの逆転でも対処法として判定いたします。満身創痍で起死回生の一撃とか、覚醒して反撃とか胸熱ですよね。
POWにはPOW、SPDにはSPD、WIZにはWIZのユーベルコードが対応します。WIZにPOWでとか別の能力での対策は効果を発揮しませんのでご注意を。
一ユーベルコードにつき一先制攻撃です。使うユーベルコードが一つなら対策も一つで充分です。二つ使うなら対策も二つ必要になります。
それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。よき戦争ライフを。
第1章 ボス戦
『大魔王第五形態『モルトゥス・ドミヌス』』
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POW : 『貴様らの攻撃は我が肉体には届かぬ』
無敵の【全身を包む『裁定者』のオーラ】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : 『己の力にて滅びるがいい』
【ユーベルコードをも『喰らう』両手】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、ユーベルコードをも『喰らう』両手から何度でも発動できる。
WIZ : 『裁定者に仇為す者には災いあるのみ』
【悪意と魔力に満ちた言葉】を向けた対象に、【放った言葉を現実化すること】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:東
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
マックス・アーキボルト
第五の魔王…裁定者でさえ覆りつつある運命を認めたんだ!
…『覆らない』と言ったとしても、そんな宿命は最初から覆りも決まりもしていなかった!
魔王が先出ししたあのオーラは、攻撃を無効にするもの…
攻撃に転用される時は見切りをつけて回避。
僕の方は―【終幕を照らす光】発動!
反応炉を壊さない優しさから、ダッシュ・ジャンプのち零距離射撃!無限のエネルギーを『叩きつける』!
…これが攻撃?いーや違うね!
これは魔力、僕を動かす燃料だ、リソースだ、資源だ!
攻撃は届かないのだから『糧食』を差し出す!
「我が『強き意思』の光よ――魔王を満たすはち切れんばかりの『糧食』となれ!!」お前の言ったことと間違いはない!
アリス・フォーサイス
なるほど。言葉をすべて真実にする能力か。さすが第五形態、厄介だね。
よし、それじゃあ、しりとりにしちゃおう。
『贄共』
「モンキースパナ」
『汝ら』
「らししょくぶつ」
『強き意思』
「しんわ」
『我が』
「がり」
『糧食』
「くさばな」
『なる』
「るいじゃく」
しりとりって始めると抜けられなくなるんだよね。
あ、ちなみに当然、「ん」がついたら負けだからね。
もちろんしりとりしながらも相手の攻撃はしっかり見極めつつ、オーラ防御で軽減しつつ力を受け流すように払うよ。
よし、理解した。
ぼくもコピーしたユーベルコードをしりとりしながら使っていくよ。事前にぼくの頭のなかにはしりとり自動生成ツール(攻撃版)をインストール済みだよ。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
成程、仰ることは解りましたぁ。
それでは参りますねぇ。
相手の【UC】は『防御型』、先制が『防御UC&通常攻撃』であれば、攻撃を凌ぐこと自体は『FRS』を「攻撃の偏向」、『FSS』を「防御」に集中すれば可能ですぅ。
その上で『FBS』で飛行し【燦華】を使用、全身をまず「光」に変え、光速で魔王の「胴の隙間」等から「体内」に入りますねぇ。
更に「『再び』という事は、過去に『覆されて』いるのですねぇ?」と、言葉で動揺を煽りましょう。
『肉体に届かない』ということであれば『体内に直接発動する攻撃』にその防御は及ばない筈ですぅ。
【燦華】の性質を『ガンマ線』に変換、体内から崩壊させますねぇ。
大神・零児
コピーされる前提でUC使用
このUCは【俺の味方である憑依型の妖刀「魂喰」の歴代最強所有者の霊】に自身を操らせること
ただし「ダメージは肩代わりしてもらえない」
俺に憑依するは「歴代の中で戦闘術最強の剣豪」
剣豪は戦闘知識・見切り・咄嗟の一撃・早業からの衝撃波や斬撃で攻撃し
それら技能に自身の第六感・野生の勘を併用し回避と命中を底上げ
敵がコピーしたならしめたもの
残り5人の誰かが敵に憑依し呪詛によるマヒ攻撃で拘束してもらう
後は動けない敵を切り刻む
俺自身に効果のあるUCの為コピー不能の可能性もある
その場合はC-BAに搭載したユニットからグレネード一斉発射・範囲攻撃と最初と同様の俺と霊の連携攻撃
アドリブ共闘可
エメラ・アーヴェスピア
…その妖怪はやめて頂戴、私に刺さるわ
でも、そういう事ならどうにかしないといけないわね
さて、私は基本的に攻撃=UCなのよね…
今回は猟犬に【騎乗】、武装で牽制しつつ腕の届かない範囲に【地形の利用】をした位置取りをして回避しましょう
その後UCを発動、『闇切り裂くは我が流星』
このUC、砲を呼ぶけれど…砲弾は別途用意する必要があるわ
逆に言うと相手に届く砲弾自体はUCじゃないのよ
これを利用して有利な位置取りからUC召喚、砲弾を兵器庫より装填、砲撃、UC送還、位置取りのし直し
このサイクルで確実にダメージを与えていくわ
さぁ、勝つわよ
…所で砲弾代わりに飛ばされたい同僚さんは居たりするかしら?
※アドリブ・絡み歓迎
『贄共』
「モンキースパナ」
『汝ら』
「らししょくぶつ」
『強き意思』
「しんわ」
『我が』
「がり」
『糧食』
「くさばな」
『なる』
「るいじゃく」
『モルトゥス・ドミヌス』の言霊が霧散する。アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)によりしりとりにされたことでその概念を歪められたのだ。
「なるほど。言葉をすべて真実にする能力か。さすが第五形態、厄介だね。よし、それじゃあ、しりとりにしちゃおう」
と、実行したのだ。情報妖精であるアリスにとって言霊など情報の塊に過ぎない。呪術的なプログラムと言い換えてもいいだろう。ならば、そこに余計な情報を加えることでバグらせることなどアリスにとっては容易いことであった。
『な、何が起きておるのだ』
これには魔王も驚愕する。もっとわかりやすい邪魔であればいくらでも対処のしようがあった。しかし、アリスが行っているのはただのしりとり、遊びである。
「よし、理解した」
それが、しりとり自動生成ツール(攻撃版)で生成された電脳魔術であり、ユーベルコードの解析まで行っているとは誰が想像できようか?
「しりとりって始めると抜けられなくなるんだよね。あ、ちなみに当然、「ん」がついたら負けだからね」
解析されコピーされた言霊の力が魔王を縛りつける。
「もらった!」
そこに大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)が斬りかかる。しりとりに縛られた魔王は無言のままそれを両手で受け止める。魂喰憑依、憑依型の妖刀「魂喰」の歴代最強所有者の霊をを召喚し、自身を操らせる能力で『歴代の中で戦闘術最強の剣豪』を憑依させていた零児の斬擊がいとも容易き受け止められた。
否、零児の口許がにやりと口角を上げる。そう、両手で受け止めさせることが目的だったのだ。たちまち魂喰憑依の能力がコピーされ魔王に使用される。そう、“零児の味方である憑依型の妖刀「魂喰」の歴代最強所有者の霊を憑依させて自身を操らせる力”を。
魔王に憑依した霊達は打ち合わせ通りに魔王を拘束する。やはり、予知によりメタを打てるというのは強い、相手に自分の能力をコピーする力があると事前に分かっているならば、こうしてコピーされることを前提にそれを逆手に取る作戦を十全に練ることが出来るのだから。
そうして、動きを止めた魔王へと攻撃が集中する。先ずは、零児の剣閃が大きく切り裂いた。
「ふーん、やるじゃない」
動きを止めた魔王を見てエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)は不敵に笑う。両手を避ける位置を探って背中に回り込んでいたわけだが、今が絶好の機会だ。魔導蒸気カタパルト砲を召喚しセットする。もっとも、エメラのユーベルコード『闇切り裂くは我が流星』は砲は喚べども砲弾は付属していない、別途用意する必要があるのだ。
「それではよろしくお願いしますねぇ」
その砲弾を担当するのは夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)である。
「ええ、でも本当にいいの」
エメラは冗談交じりに、
「……所で砲弾代わりに飛ばされたい同僚さんは居たりするかしら?」
等と問いかけたのだが、まさか本当にいるとは思わなかったのだ。
「はいぃ、私の燦華であればエメラさんのご希望に添えるかとぉ」
燦華、様々な波長の電磁波(通常は『光』)に変身するというるこるのユーベルコードだ。今回はガンマ線に変身するのだという。それが本当であれば例え魔王が拘束されていなくても両手をさけるのは簡単だろう。そもそも電磁波に化けるってどういうことなの? と思いつつも猟兵あるあるなので意識の片隅に追いやりながらエメラはるこるを魔導蒸気カタパルト砲にセットする。動かない的に当てるなど簡単だ。ましてや、今回は砲弾自身が意思を持っているのだ。万が一にも外す心配はなかった。
撃ち出されたるこるは魔王が『裁定者』のオーラを纏い零児やアリスの攻撃を防ぐのを確認する。しかし、それは想定されていたことである。るこるはその絶対防御を破る手段に心当たりがあった。ガンマナイフ、癌治療に使われる手法で約200方向から微弱な放射線を一点の病巣に向けて照射し、微弱な放射線は人体に影響を与えることなく交点である病巣のみを取り除く技術である。
るこるはこれを攻撃に利用するつもりなのだ。数百本のガンマ線へとその身を変じていく。一本一本は攻撃にも満たない微弱なエネルギー。だが、それ故に『裁定者』のオーラに防がれることなく通過し、そして、魔王の体内で合流したそれは本来の威力を発揮する。
『がはっ! なん……だと』
通るはずのない攻撃。しかし、ダメージを受けたという事実に『裁定者』のオーラが揺らぐ。
「一度で終わりじゃないわよ」
魔導蒸気猟犬に騎乗しるこるの着地点へと先回りしていたエメラは再びるこるを発射する。空飛ぶ砲兵戦術。ナポレオンが確立した騎馬砲兵戦術であり、移動と砲撃を繰り返して波状攻撃を仕掛けるのだ。召喚と送還で武器の重量を無視でき、かつ砲弾自身が意思をもっている、二人のユーベルコードが絶妙なシナジーを生み、完成されたサイクルで一軍に匹敵する戦果を叩き出していた。
「第五の魔王…裁定者でさえ覆りつつある運命を認めたんだ! ……『覆らない』と言ったとしても、そんな宿命は最初から覆りも決まりもしていなかった!」
ここでマックス・アーキボルト(ブラスハート・マクスウェル・f10252)が動き出す。狙うは『糧食』の過剰摂取による自壊である。だが、それを狙うには莫大な、そう莫大なエネルギーが必要であり、そのエネルギーを捻出するにはそれ相応の時間をかけて溜める必要があったのだ。
一人では難しかっただろう。だが、この場には仲間がいる。面識のあるものもないのも関係なくその場で即席の連携を組めるのが猟兵の強みだ。多くの世界を巡り、毎回違うメンバーで事件に挑むことも少なくない猟兵達が自然に組み上げ培ってきた技術だ。だからこそ、マックスはこの場に集まった猟兵達を信じてエネルギーを溜めることに集中できた。
「マキナ・エンジン、封印拘束開放!出力、無限大ッ! ……満ち溢れたる我が心の光――」
その結果訪れた最大の好機、それを逃すことなくマックスは駆けていく。終幕を照らす光、このユーベルコードは心臓から溢れる無限の魔力エネルギーを叩きつけるものであるが、その威力の高さ故に周辺地形をも破壊する。このままでは反応炉を破壊してしまうだろう。
だから、マックスを地を蹴り跳んだ。高く高く魔王の顔の高さまで。この位置なら、その威力を魔王のみに与えることができる。
「……これが攻撃? いーや違うね! これは魔力、僕を動かす燃料だ、リソースだ、資源だ! 攻撃は届かないのだから『糧食』を差し出す!」
そして、マックスはその『糧食』を零距離で叩きつけた。
「我が『強き意思』の光よ――魔王を満たすはち切れんばかりの『糧食』となれ!!」
お前の言ったことと間違いはない! そう告げるマックスの言葉に魔王の『裁定者』のオーラが完全に剥がれ落ちていく。
まだ息があるようだが骸の海に返るのも時間の問題だろう。この場には頼もしき仲間達がいる。言霊を封じられ、コピーは逆手に取られ、無敵のオーラは剥がれた。既に趨勢は決まったのだ。
大成功
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