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神隠しの想い人

#UDCアース

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#UDCアース


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●利用されるのは恋心?
 とある女子高の美術室。
 夕日に照らされる中、キャンパスに向かう少女が一人。一心に描いているのは人物画らしい。描く少女の横顔は夕日以上に赤く、上気しているようにも見えるだろう。
「……これで、よし。もう、こんな時間!? あ……噂は本当なのかなぁ」
 学校中でささやかれている噂。下校時刻を過ぎて一人、居残っていると想い焦がれる相手が会いに来てくれる、というもの。実際に見かけた人もいるらしいが、事の審議は定かではない。
 彼女はコンクールのためといって作品を仕上げていた。たまたま一人、作業に没頭していたら下校時刻を過ぎていただけ。別に噂を確かめようとは欠片も思っていない。でも、本当だとしたら? と淡い期待が胸をくすぐる。
「まだ残っていたのか? しょうがない子だね」
「あ、先輩……。あの…………」
 いつ入ってきたのだろうか。彼女の後ろには一人の女子生徒がおり、声をかけた。驚きつつも、尊敬以上の感情を向けている相手がいる。それだけで疑念は吹き飛んでしまった。
「さぁ、帰ろうか。送っていくよ」
「はい!」
 先輩の手を取って少女は美術室を後にする。敬愛する先輩との帰り道に心踊らせながら。
 その後、彼女の姿を見たものはいない。

●想い人は神隠しと共に
 紙束を抱えた安海・藤子(ダンピールの死霊術士・f02909)がグリモアベースに現れる。
「みんなちょっといいかしら? 面倒なとこで邪神復活させようとしてるのがいるのよ。止めてきてちょうだいな」
 軽薄な調子で口火を切った。今回の事件についてあらましを説明し始める。
「女子高なんだけどね。そこの地下で邪神が復活するみたいなの。お手軽に贄が手に入るから利にかなってるけどって、そうじゃなかったわ」
 脱線しかけたところで軌道修正。目覚めようとしているのは強欲だった王らしい。
「邪神といえど、神は神だからね。名前を迂闊に呼ぶのはちょっとリスキーなのよ。術者として警戒してるとだけ思ってちょうだい。んで、贄を集める方法なんだけど」
 術者としての自分ルールを徹底してるだけらしい、不思議そうにみてくる猟兵たちに説明をして、事件の詳細へ戻る。
 一人きりになった女子生徒の強い想いを抱く相手の姿を借りて連れ去り、邪神の贄となる。連れ去っているのもまたオブリビオンらしい。
「ある程度、姿を変えられるみたい。連れ去った相手は溶かして混ざり合うことで神に捧げるそうよ。えげつないわよねぇ」
 笑いながら言うことだろうか? 薄ら寒いものを感じるだろうが、藤子は関係なく続ける。
「ま、蘇るのも拐ってるのもろくな奴じゃないから、退治の方、よろしくね? ついでに言うとここの女子高、男子禁制ってのが教師だけじゃなく敷地にはいる者すべてっていう徹底ぶりなのよ。その辺りの対策していってね?」
 最後の最後に爆弾を落としていった彼女は楽しげに笑いグリモアを起動させるのだった。


紫雨
 お久しぶり、かな。紫雨です。
 うちの子たちが個性豊か? ダメっ子? 疑惑が浮上してきそうですが、お仕事はちゃんとします。させます。
 今回は女子高での事件です。男性の方々は女装に抵抗のないかた、女性の方々は女子制服を来たり、女教師として潜入したりと遊べる部分があると思います。
 それでは、皆さんの素敵なプレイングをお待ちしております!
 よろしくお願いします!
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第1章 冒険 『男子禁制』

POW   :    気合と根性で女子になりきる

SPD   :    メイクや衣装、装飾で誤魔化す

WIZ   :    技能やユ-ベルコ-ドを活用する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アサノ・ゲッフェンルーク
「これは、これは!!水鞠さんの可愛い姿が公に見れるチャンスかな!かな!?」
エレメンタルロッド『泡沫ノ長杖』の気まぐれな水精霊『水鞠』さんを興奮したように見つめながら、はしゃぎます。

WIZで挑戦。
【アート6】と【全力魔法5】で水鞠さんに可愛らしい姿に
なってもらいたい!!水鞠さんおねがい!!
(水色の長髪にピンクの目で学校の制服を着用したような姿になってもらえると嬉しいです)

成功:「と、尊い…水鞠さんが、尊すぎて目がっ!!」
失敗:「どんな姿でも水鞠さんは可愛いかな!かな!!」

自分でもアートで制服らしいものを見繕って着用するよ!

水鞠さんの可愛さに盛大に悶えながら一緒に潜入してみようかな!
アドリブ歓迎!



 現場となる女子校周辺。人目につかない場所で作業している少女はどこかハイテンション気味に叫んでいる。
「これは、これは!! 水鞠さんの可愛い姿が公に見れるチャンスかな! かな!?」
 傍らにいるのは『泡沫ノ長杖』に宿る水の精霊、水鞠さんへ向けてだ。言われている水鞠さん自身はどこ吹く風、興味の対象は並んでいる服らしい。あちらこちらへ視線を彷徨わせている。
「さぁさ、水鞠さん! こっち来てくださいな!」
 水鞠さんの手を引いて簡易試着室へ。持ち前の美的センスと直感を信じて制服を選んで着せていく。
 張りのある白いワイシャツ、対を為すように深い紺のブレザー、同色の膝丈プリーツスカート。アクセントに胸元飾るのは鮮やかな赤い大きなリボン。
 膝まである水色の長い髪、透き通るような桃色の瞳を持つ可憐な美少女がいた。アサノにとって愛してやまない水鞠さんである。滾る何かを必死に留めながら一心不乱にスケッチを始めた。
「と、尊い……水鞠さんが、尊すぎて目がっ!! いや、それ以上に残さなきゃ!」
 自分のことなどそっちのけで筆を走らせる。彼女が満足するまで筆が止まることはない。満足する前にスケッチブックが息絶えてしまうが。
「嘘、ストック持ってきてない!! うぅ……はっ、そうだ。私も着替えなきゃ!」
 水鞠さんの尊さ、美しさを描くのに夢中だったらしく、一時的に正気に戻った彼女はスケッチを丁寧にカバンに仕舞う。同じ制服を選んで袖を通しているのだから愛が深い。
「行こうか、水鞠さん! 二人で潜入だよ!」
 水鞠さんの手を取って仲良く女子校へと向かっていく。可愛らしい美少女が二人、学校見学として女子校を尋ねると問題なく許可証を渡される。
 二人はすんなりと校舎へと潜入することに成功した。

成功 🔵​🔵​🔴​

シーラ・フリュー
【POW】判定
やり方が…なかなかえげつないですね…。
幸い性別的には普通に潜入できますし、微力ながら協力できれば…と思います…。

もう24歳ですけど…まだ女子高生でも、通ると思うんですよね…!
一応見た目には、少し気を使ってますし…。
悪くてアウト寄りのセーフあたりで、どうでしょうか…!?
あまり頭が良くないので、教師側よりかは生徒の方がいいかな、と…。
制服を着た事がなかったので、着てみたかった訳では…本当ですよ…!

…だ、だって…セーラー服もブレザーも、可愛いじゃないですか…。
個人的にはブレザー派ですけど、色々試してみるのもいいかもしれません…。
…あっ、目的は忘れてませんよ…!?ちゃんと覚えてます…!



 学生服を扱うお店に一人の女性が訪れていた。
「まだ女子高生でも、通ると思うんですよね……!」
 自分の年齢が脳裏を過ったが大丈夫と頷くのは先ほどの女性。シーラ・フリュー(天然ポーカーフェイス・f00863)である。
 教える側として不安があるため、学生として潜入することにした。一つ一つ、制服を吟味してはどれにしようかと迷っている様子。
(どれも可愛いです……。個人的にはブレザーですが、他にも試してみたいですね……)
 気になるものを手に取っては試着室へ。選んだのは2着、先に袖を通すのは冬用のセーラー服。紺の上衣は長袖であり、手首には白いラインが入っており、アクセントに。スカート丈は膝上、ニーハイであれば絶対領域が生まれるだろう長さ。胸元には青のスカーフが巻かれている。
「次も試してみましょう……」
 もう1着はブレザー。セーラー服と同じくらい知名度が高いものだ。モスグリーンのブレザー、中に着ているのはワイシャツ。スカート丈は膝下でチェック黒と白のギンガムチェックだ。赤地に細い落ち着いた緑のラインが入ったリボンが胸元で存在感を主張している。
「やはり、ブレザーが一番です……」
 自身の好みでもあるブレザーに決め、現場の女子校へと向かうのだ。見学の申し出を伝えるとすんなり許可証を渡される。
 また一人、校舎へ潜入することに成功した。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミーナ・ヴァンスタイン
アドリブやアレンジ歓迎です。

【使い魔召喚】で呼び出した黒猫達から得た生徒達の情報から、制服の種類や着こなし方を考えるわ。
「なるほど、この世界の学校ではこういう服装をするのね」
店内を回りながら、似たような制服を探して着用するわ。
「年齢的には問題ないし、これで大丈夫かしら?」

学園に入る場合は【礼儀作法】で怪しまれないような心掛けるわ。
使い魔の情報で見た生徒達の所作を真似すれば、大丈夫よね?



「それじゃ、よろしくね?」
 【使い魔召喚】を使い、黒猫をはじめ都市にいても問題のない小動物を使い魔として呼びだしているのはミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)だ。
 使い魔たちに学校内部の様子を探ってもらい、同じ制服を探すらしい。その時に生徒の所作や行動も観察するようだ。
 命じられた使い魔たちは件の女子校へ駆け出す。校門前から中の様子を眺めるもの、人目を盗み校内へ入り込むもの、様々だ。その情報はすべてミーナの元へ届く、五感を共有しているからこそできること。
「なるほど、この世界の学校ではこういう服装をするのね」
 ミーナは制服専門店に訪れ、脳裏に映る制服の姿と目の前にある多数の制服を比較しながら目的の物を選び出す。探しているのは濃いグレーのブレザー一式。
「これですね。では、早速」
 ワイシャツは薄いグレー、その上に濃いグレーのベストと同色のブレザー。スカートは膝上10センチ、黒のハイソックスで絶対領域を演出。髪型も指定があり、後ろ手に一つまとめ。件の学校の指定制服であり、違和感なく着こなしている。
「年齢的には問題ないし、見ていたものと同じようにしたけど大丈夫かしら?」
 試着室の前で抜けているところがないか確認してから、学校へ向かう。道すがら学校内での振る舞いを使い魔たちから情報を集めておく。
「すみません。忘れ物があって」
「下校時刻までに帰るようにな」
 困ったように言うミーナに対応した教師は疑問を抱くことなく彼女を校舎へと迎え入れる。優等生のように映った彼女を訝しむ者はいなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラウンツ・ハーリッシュ
…なぜ俺はこんな依頼受けたんだ?果たして本当に受けたのか?それ以前にそもそも俺は入れないだろここ…ん?誰か来たようだが…いやまて、違う。俺は部外者だし、そもそも―

彼は連れ去られたので代行として背後が書かせていただきます。
バックアップ班と思われる謎の人々に拉致られしっかりメイクされ、なぜか用意されていたウィッグとブレザーに身を包むラウンツ、僅かではあるが所有する【変装】技能の賜物か、ぱっと見クール系お姉さんである。
相手は邪神ということだし諦めて受け入れよう。【恥ずかしさ耐性】もあるし大丈夫!危なくなったら【コミュ力】と【誘惑】で乗り切れ!
アドリブ歓迎いたします



「なぜこんなことになった」
 謎の人々、UDC工作員たちがラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)を引きずるように衣装室へ入っていく。
 女子高へ潜入という都合、制服等のバックアップをUDCが行っているのだ。ラウンツへの支援として彼を美しい女性姿へ変えるために準備してある部屋へ連れてきいる。
(本当にこの依頼を受けたのは俺だったのか?)
 脳裏によぎる疑念。ラウンツはこの依頼を彼自信が受注したのか半信半疑になる。女子高に男である彼が入れるわけない、と。しかし、オブリビオンの脅威に晒されているのも事実であり、犠牲者も出ている。解決しなければという想いも抱く。
「ラウンツさん、終わりました」
 メイクを担当していた工作員が思考の海を漂っていたラウンツへ声をかけた。その人物の言う通り、彼の姿はそこにはない。いるのは切れ長の瞳をもった褐色肌の長身な女性。
 纏っているブレザーは潜入する女子高の物。ウィッグで髪の長さを変えており、少し伸びた毛先の間からうなじが見えかくれしている。伊達眼鏡をかけることにより、知的な印象を与えるだろう。
「…………相手は邪神だ。人間相手ではない」
 邪神を討伐するためだから、恥ずかしくないと羞恥心を抑えこんで工作員たちと別れる。疑われても持ち前の魅力とコミュニケーション能力で状況を打破できると信じて。

 ラウンツの不安は杞憂に終わる。学校関係者が彼を疑うことはなく、容易く校舎内へ入り込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

矢羽多・景
これは依頼、依頼だから仕方ないよね!
年齢的にはギリギリセーフだ。(性別でアウトだけど)

行動方針【SPD】
事前に学生さんを出待ちして観察、学校指定の制服に似た物を入手して潜入だ。

僕はUDCアースがホームだから、普通に女子学生らしく振る舞えば大丈夫なはず。
…ちょっと背丈キツいかなぁ?
運動部だって言い張れば問題ないよね、きっと。

あ、薙刀は折り畳んでラクロスのケースにでも入れて行こっと!

アレンジ歓迎



「この学校の子たちはこういうのを持ってるんだ」
 現場となる女子校から出てくる生徒たちを怪しまれずに観察しているのは矢羽多・景(獣降しの神子・f05729)だ。潜入するにあたり何が必要か、どのような制服か下調べをしている。
 学校指定の制服はわかりやすく、探しやすい印象を受けた。また、鞄も学校指定なのか全員が同じものを持っている。部活動も盛んな様子らしく。弓と思われる長さの袋を携えている生徒、ラケットケースを肩にかけている生徒など道具を持ち歩いているのだ。多少長い得物だとしても誤魔化して持ち込むことは可能だろう。
「これだけ運動系が活発だと持ち込みやすいね。さて、用意しないと」

 制服を扱う店に訪れた景は調べてきた情報をもとに同じような制服を探し出す。鞄を一部扱っているようでラケット等長めの物もあり、都合がいい。
「これに折りたたんでもっていけるね」
 色白の肌に濃いグレーの制服が映え、また黒のハイソックスで作り出す絶対領域がさらなる魅力を醸し出している。
 ラクロス用の鞄へ折りたたんだ薙刀を仕舞い、肩にかければ完成である。そこには背が高めのスポーツ少女の姿。見惚れる者もいるかもしれないような完成度である。
「よし、それじゃ行こうか」
 景が校門をくぐり、校舎へ入っていくことを咎める者はいない。彼もまた無事に潜入を果たすことができた。

 オブリビオンが現れる刻限まであと少し。ここからが本当の戦いとなる。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『不定形少女』

POW   :    あたまはこっちにもあるよ
自身の身体部位ひとつを【自分が擬態している少女】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    みんなとかしちゃうよ
【触手状に伸ばした腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【衣服を溶かす溶解液】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    いっしょになろうよ
【全身を不定形に変形させて】から【相手に抱きつくために伸ばした身体】を放ち、【少しずつ溶解させていくこと】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 下校時刻を過ぎ、夕日が沈み始めたころ。ナニカが動き始める。
「かえろう」「いこう」
「もどろう」「わかれよう」
 ゲル状のナニカが小鳥のようにさえずり、少女の姿を取っては分裂を繰り返していた。一種類しかなかったさえずる声は次第に異なる声へと変わっていく。
 長身のもの、ふくよかなもの、小柄なもの、細身のもの、様々な少女の姿を持ったそれらは口をそろえて一つの言葉を合唱する。
「ひとつになろうよ」
 不定形少女は贄を求めて動き出した。
ミーナ・ヴァンスタイン
アドリブやアレンジは歓迎するわ。

二丁拳銃で【二回攻撃】【なぎ払う】わ。
【破魔】の弾丸は魔物にとって【毒】となり体を【マヒ】らせるわ。
「これ以上、アナタ達の好きにはさせないわ」

攻撃は【視力】【聞き耳】【第六感】で【見切り】【残像】回避。
「直撃はマズいわね」
躱した隙に【ダッシュ】で近づき【怪力】【グラップル】による蹴りで【カウンター】【鎧砕き】【断罪撃】
「ただの蹴りじゃないわよ?」
高濃度の魔力を纏わせることで触れたものを蒸発させるほどの一撃を放ちます。
「わたしはダンピールの聖者よ。この体と魔力、簡単に吸い尽くせると思わないことね」

味方が危ない時は【援護射撃】【おびき寄せ】
「アナタの相手はわたしよ」


アサノ・ゲッフェンルーク
「あぁ!!かわいい不定形かな、かな!?ん、水鞠さん拗ねないで?水鞠さんの方が何倍も何百倍も可愛いんだから!!」
『泡沫ノ長杖』の気まぐれな水精霊『水鞠』さんに言葉を向けながら、拗ねてる姿も愛らしいと思って戦闘に挑むかな!

SPDで挑戦
【残像6】【戦闘知識6】【第六感12】【属性攻撃11】で補助強化
「水鞠さん、お手伝いおねがいしますっ」

侍刀『朱守鴇月丸』の魔術迷彩を解除
腰を少し落として向かってくる敵に抜刀
水鞠さんに水氷の属性を付与してもらい
不定形を凍らせながら斬っていくよ

「氷像はなかなか愛らしいけど、ね?水鞠さんの方がやっぱりステキ!!」
水鞠さんは氷好きじゃないからご機嫌はどうかな?
アドリブ大歓迎!



 制服姿で教室内を確認しているのはミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)だ。どこからオブリビオンが現れるかわからないため、一つ一つ警戒をして確認をしている。
「こんばんは。ねぇ、君もひとつになろう?」
 彼女の背後から声をかけてくる者。服装からこの学校の生徒と思われる。だが、隠しもしない敵意と殺意からオブリビオンであるということは明らかだ。すでに伸ばされている腕がゲル状になっているのだから。
「お断りよ。これ以上、アナタ達の好きにはさせないわ」
 瞬時に抜かれた二丁拳銃『イレイザー』と『バニッシャー』が火を噴く。光の精霊から供給される魔力で形成される弾丸へ【破魔】の力を込める。迫るオブリビオンの腕を、身体を、連続で射抜いた。着弾した弾丸は込められた力をいかんなく発揮するだろう。身体中を痛みが駆け巡り、【毒】や【マヒ】が少しずつその身体を蝕むのだ。
「ああぁぁぁぁっ!!!!」
 甲高く響く悲鳴。その声に誘われるようにいくつもの女子生徒たちが集まってくる。それらは贄を求めて彷徨っていた者たちだ。ミーナの銃声や同胞の悲鳴に誘われたらしい。もっとも、引き寄せられるのはオブリビオンだけではない。
「あぁ!! かわいい不定形かな、かな!? ん、水鞠さん拗ねないで? 水鞠さんの方が何倍も何百倍も可愛いんだから!!」
 ハイテンション気味に想いを口に出しているのはアサノ・ゲッフェンルーク(白耀の魔筆士・f00499)である。傍らにいる『泡沫ノ長杖』に宿る水の精霊、水鞠さんに対する愛の言葉を囁くことを忘れていない。拗ねている水鞠さんも可愛いと心の奥底で叫んでいそうだ。
「えっと、手伝ってもらえるの?」
「うん、もちろん!」
 アサノのテンションに若干圧倒されたミーナ。オブリビオンを可愛いというのだからインパクトが強い。共闘の意思を確認すると、すぐに切り替えたアサノが青い瓶を一つ足元へ落とす。
「水鞠さん、お手伝いおねがいしますっ!」
 彼女の言葉に答えるように水鞠さんの姿が変わった。精霊の姿でくるりくるりと舞い踊れば、足元の青インクがひとりでに広がり魔法陣が仕上がるだろう。アサノの力を増強するものだ。
 どんな状況であれ、猟兵が二人に増えたところで不定形少女は戸惑わない。近い方の邪魔者を取り込めばいいと本来の姿へ彼女たちは戻って行く。
 使命を果たすために、己の役割は贄を取り込み捧げることだけだからだ。
「いっしょになろうよ」
 幾重にも重なった声と共にゲル状の少女だったものたちが抱きしめようと飛び出す。直線的なその動きに囚われる二人ではない。
「その攻撃、わたしたちに通用しないわ」
「その通り! 綺麗に凍ったね」
 ミーナは飛び出してきた腕を見切り、地を蹴る。対してアサノのは向かってくる腕へ刃を走らせた。
 彼女が振るうのは『朱守鴇月丸』という名の刀。実用的な切れ味を持つ刀であり、今は水鞠さんから水氷属性を付与してもらっている。その刃が触れたものは氷像のように凍てつくのだ。
「これだけじゃないよ! 全部凍っちゃえ!」
 迫る腕は切り落とされた。だが、凍てついた部分から氷が走って行く。そのすべてを凍らせるまで止まらないと言わんばかり。
「これはただの蹴りじゃないわよ」
 一方、ミーナは大元のゲルの塊の懐へ飛び込む。その間に魔力を脚部へ集め密度を上げていく。高密度の魔力が光を発し始め、全力の蹴りを不定形少女へと繰り出した。
「わたしはダンピールの聖者よ。この体と魔力、簡単に吸い尽くせると思わないことね」
 聖なる魔力に焼かれ、不定形少女たちの体積は徐々に減っていく。【毒】や【マヒ】の効果もありすぐに動くことはなくなるだろう。
「氷像はなかなか愛らしいけど、ね? 水鞠さんの方がやっぱりステキ!!」
 刀を払い、鞘へ納めながらアサノは凍った不定形少女たちの感想を口にする。もちろん、水鞠さんへの愛も忘れない。氷が苦手な水鞠さんはちょっと元気が無さそうに漂っている。
「まだいるかもしれませんね。確認しましょう」
「はっ、そうだね。そうしよう!」
 相対した敵が完全に消滅したのを確認した二人は敵が残っていないか、索敵を再開する。
 悲劇の芽はすべて摘み取るのが猟兵たちの仕事だからだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ラウンツ・ハーリッシュ
【シーラ・フリューと共闘】
リミッターなら喜々として受け入れるんだろうなこの状況―文句は全部こいつにぶつけるとしよう。後ろは任せたぞ、シーラ
19本の魔狼剣展開、【ダッシュ】で近づき【先制攻撃】。D/Fenrirの炎を纏わせた刃による【属性攻撃】で【2回攻撃】【範囲攻撃】を仕掛ける。
攻撃はどれ一つとっても当たりたくは無いな…しっかりと【見切り】たいが難しいようなら展開した剣で【武器受け】するとしよう。
あえて【殺気】を放つ事で【存在感】を出して敵の意識をこちらに向けたいところだが、シーラの方に向かっていく奴がいるようならゲルキャやヴァナルガンドで足止めはするとしよう。倒すのはアイツがやるだろ


シーラ・フリュー
ラウンツさん(f10078)と共闘

無事に潜入できました、意外と何とかなりましたね…。
後はさっさと、事件を解決できれば…!
あ、あれ…もしかしてラウンツさん…?何故此処に…?
あー…えっと…ほら、仕方なくです…!別に制服を着たかったからというわけでは…!
と、とりあえず…目の前の敵を、片付けてしまいましょう…!
後ろからの援護はお任せください…!

【SPD判定】
距離を取って【スナイパー】で【援護射撃】です
優先順位はこちらに来る触手、遠くの敵ですね
触手は【クイックドロウ】で、命中前に対処したいですね…
こちらに近寄ってきた敵には足止めに感謝しつつ、少し距離を詰めて【零距離射撃】をお見舞いして差し上げましょう



 校舎内、シーラ・フリュー(天然ポーカーフェイス・f00863)とラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)はばったり出会っていた。
「あ、あれ……もしかしてラウンツさん……? 何故此処に……?」
「……依頼できている。シーラも同じだろう?」
 首の後ろをかきながらラウンツはシーラの問いに答える。そこに至る経緯は別として女装姿を知り合いに見られたのに思うところがあるようだ。少々、気が立っている様子。
「えっと……あ、はい! そうなんです! 別に制服を着たかったから受けた訳じゃなくて……!」
 しどろもどろになりながら慌てて頷くシーラへ更なる追求をすることはできなかった。
 不意に銃声が響き、かすかに叫び声が届いてきたから。
「始まったようだな。警戒を怠るな」
「は、はい……」
 校舎内部の空気が変わった。ナニカが遠くからやって来るようなそんな思いが二人の胸中を駆け巡る。二人が作り出した静寂を破ったのは可愛らしい声。
「ふしぎなひとがいる?」
「かんけいない。かんけいない」
「ひとつになろう。ひとつになろうよ」
 いくつもの声の主がラウンツとシーラの前に現れた。この学校の生徒のようだが、腕や足が緑色のゲルになっているのだ。彼女たちはオブリビオンであり、二人を取り込もうとしている。それだけがわかれば十分。
「早速お出ましか。背中は任せるぞ」
「はい……。援護はお任せください……!」
 ラウンツが『魔狼剣・フェンリスウールヴ』を抜き、瞳を閉じ手を翳す。その手を横へ振るうと姿形が全く同じの剣が19本、なにも無い宙に出現したのだ。
「こいつらにぶつければいいことだ。舞い踊れ―Valkyrie」
 この状況に対する文句や感情をすべてぶつけるように駆け出した。作り出された剣たちも追走する。すべての刀身が黒炎を纏い、宙を駆ける姿は群れで狩りを狼の姿を彷彿とさせるだろう。
 シーラもまた愛用のライフル『リュエール・デ・ゼトワール』のスコープを覗く。背中を任されたならば、目の前の障害を排除するだけ。
 不定形少女たちも動き出す。両腕を無数の触手へと変えて絡めようと振り回した。無数にある触手が先行するラウンツに触れることはない。
「ターゲット・ロックオン、です……」
 スコープに映し出された触手を一本ずつ射抜いていく。早撃ちの技術を用いて狙撃までの間隔を短くしている。それでもまだ多くの触手が暴れているが、問題ない。19本の剣が獲物に食らいつく狼のように切り捨て、黒炎を与えていくのだ。
「すべて焼き尽くせ」
 攻撃を行う本体たちへ魔狼剣を降り下ろす。刃が触れた瞬間、その身体を黒炎が飲み込んだ。もちろん、刃もまた彼女たちを切り捨てる。ラウンツの想いに応えるかのように黒炎はさらに威力を増し、不定形少女を塵へと変えるだろう。
 不定形少女もやられるだけではない。シーラの背後に不穏な影がひとつ。
「とけてどろどろ。ひとつになろうよ」
「させるわけないだろう」
 腕を伸ばす不定形少女へ19本の刃が降り注ぐ。仕留めるつもりでラウンツは攻撃していない。彼女なら大丈夫という確信があるからだ。
「これで、終わりです……」
 ライフルから大型のリボルバー銃『リュミエール・デュ・ソレイユ』へ持ち変え、不定形少女の懐へ潜り込む。胴の真ん中へ銃口を押し付け、躊躇いなく引き金を引いた。零距離であり、高速の一撃による威力は凄まじい。撃たれた不定形少女は跡形もなく砕け散った。
「ひとまずはこれでいいだろう」
 呼び出した剣はいつのまにか姿を消し、黒炎も次第に小さくなり消えていく。この場に現れたオブリビオンはすべて撃破できたようだ。
「残っているのが、いるかもしれません……。探しましょうか……?」
「そうだな。行こう」
「はい……」
 どれだけの数がいるのか、把握しきれない。だが、一体であろうと見逃すことはできないからだ。
 二人は歩き始める。残党を探すために、そして、すべての原因である邪神を討伐するために。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

矢羽多・景
あれは銃声かな?始まったみたい。
…ぅ、ニーハイがズレる。(パチンと引き上げ)

僕はSPD【ライオン・ライド】
でライオンくんを呼び出して騎乗、現場に急ごう!

ゲル状の敵、僕と少し相性悪そ…でもモノは試しだよね?

騎乗したまま白手袋をキュッとはめて、朱色名賀雅を真一文字にひと撫でしたら
破魔の力を高めて、敵の間を縫うように薙ぎ払いながら突撃するよ。
すれ違いざまにライオンくんから飛び降りて、返す刃で背後から二回攻撃。

…あ、あ!ちょっ、待ってスカート捲れる!
くそぅ、気合い入れ過ぎたっ!

戦う女の子って大変だ…。

アレンジ、絡み歓迎



「あれは銃声かな? 始まったみたいだね」
 矢羽多・景(獣降しの神子・f05729)が持ち込んだ薙刀を組み立て様子を伺う。ずり落ちてきたのかソックスを引き上げる、集中を妨げるものは排除したいからだろう。
 辺りから聞こえる銃声に警戒を強めた。すでに戦闘が始まっているのだろう。共に戦う戦友を呼び出す。その姿は気高き百獣の王、黄金に輝く毛並みを持つ獅子だ。
「ライオンくん、急ごうか」
 彼の倍ほどの身丈をもつ獅子の背へ飛び乗る。可憐な姿と勇ましい獣、まさに戦乙女ようだ。
 銃声が聞こえた方向へ駆け出すとそこには半分ほどゲル状になった少女たちが蠢いている。ここまでやってきた獲物を取り込もうと罠を張るように、触手を手を伸ばしていた。
「僕と少し相性悪そ……でもモノは試しだよね?」
 手袋を口で引っ張り、相性として難しいかもしれないが、狩るべき獲物であることに変わりない。獰猛な側面を見せ、薙刀を構える。主が猛っているのが分かったのか、獅子も勇ましく遠吠えをあげる。
 駆けてくる音に気付いた不定形少女たちが振り返る。まだ頭部があるものたちの口が三日月を描いた。獲物が来た、と。
「おおきい」
「おおきいね。ほしい」
「おいで。おいで」
「ひとつになろうよ」
 不協和音の呟きが最後に重なった。ひとつになろうよ、彼女たちは共に溶け合う仲間を欲し続けている。迫る獅子へ腕を触手を伸ばし絡め取ろうと。
「ひとつにはなれないよ。ここで君たちを止めるから」
 真っ直ぐに走る獅子の背で【破魔】の力を込めた薙刀を翻す。伸ばされた腕や触手がすべて、切り捨てられた。沼と化している本体も獅子に踏みつけられ人らしい姿を崩されている。
「これだけじゃ終わらないよ」
 獅子は駆け抜け、その背から飛び降りた景は再び薙刀を振るう。防ぐ手立てのない不定形少女たちは【破魔】の力に焼かれ塵へと還っていった。
 残心からなおり、辺りの様子を確認しよう構えをとく。
「戦う女の子って大変だ……」
 現在、敵がいないことを確かめてから身だしなみを一度、整える。スカートやブレザーの裾を直して、ソックスの位置を正した。戦っている間も身だしなみに気を付けなければいけない、服装にも注意が必要なのだと身をもって実感した。彼の胸中には尊敬の思いがよぎっているのかもしれない。
 手下である不定形少女を倒すことができたが、これで終わりではない。ここからが正念場になるのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『イネブ・ヘジの狂える王』

POW   :    アーマーンの大顎
自身の身体部位ひとつを【罪深き魂を喰らう鰐】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD   :    カイトスの三魔槍
【メンカルの血槍】【ディフダの怨槍】【カファルジドマの戒槍】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    ネクロポリスの狂嵐
【腐食の呪詛を含んだ極彩色の旋風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠神楽火・綺里枝です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「手駒が消されたか……まぁいい。これだけあれば十分だろう」
 地下室のような場所で何者かが呟く。なにかを喰らっているのか湿った音が部屋中に響いた。喰らっている者の声からして男性のようだが、この敷地内に男性は存在しない。ならば、声の人物がオブリビオンなのだろう。
「私自ら贄を喰らえばいいだけのこと」
 すでに目覚めていた強欲な王-イネブ・ヘジの狂える王-が手下たちを要らぬと切り捨てて、本格的な活動を始めようとしている。
 不完全な状態で蘇った今だからこそ、止められる。彼の王が力を取り戻したら更なる犠牲が生み出されないように。
ミーナ・ヴァンスタイン
アドリブやアレンジ歓迎よ。

二丁拳銃を構え【破魔】の弾丸で【毒使い】【マヒ攻撃】よ。
「アナタが元凶ね?復活したばかりで悪いけど、倒させてもらうわ」
【スナイパー】で同じ個所を狙い撃ちし【鎧砕き】を狙うわ。

敵の攻撃は【魔眼開放】で【視力】【聞き耳】【礼儀作法】【見切り】で舞うように回避するわ。
「あらあら、危ないじゃない?」
危険な時は【残像】で回避しながら【一斉発射】【なぎ払い】【範囲攻撃】【カウンター】で迎撃するわ。
「お返しよ」

回避した後【ダッシュ】で素早く接近し【怪力】【グラップル】【鎧砕き】の蹴りを放ち、そのまま【2回攻撃】【踏み付け】【ジャンプ】で距離を取るわ。
「アナタの世界に帰りなさいな!」


アサノ・ゲッフェンルーク
「へぇ、王様。うん、水鞠さんの方がずっとずっと素敵で可愛くてかっこいいかな!!さぁ、ド三流の解けそうなキャラメル王さん、私達と遊びましょう!」
『泡沫ノ長杖』の気まぐれな水精霊『水鞠』さんをぎゅっとして、戦闘態勢を取るよ!

WIZで挑戦。
【全力魔法6】【属性攻撃11】【範囲攻撃6】で強化
【スナイパー4】で狙いを定め
【高速詠唱6】【第六感13】で補助

腐食と水刃。どっちが勝つかな?
旋風を水刃で切り裂いて風の流れを掻き乱して
キャラメル王に攻撃するよ。
倒して良い的があったら、水鞠さんは張り切ってくれないかな?
「あぁ!!水鞠さんが可愛すぎて、色んなものが危ないかな、かな!!」

他の猟兵との絡み、アドリブ大歓迎



 地下室から現れたイネブ・ヘジの狂える王の前に二人の猟兵が立ちふさがる。これ以上、犠牲を出さないために。
「へぇ、王様。うん、水鞠さんの方がずっとずっと素敵で可愛くてかっこいいかな!!」
 愛してやまない『泡沫ノ長杖』に宿る水精霊の水鞠さんを抱き締めてアサノ・ゲッフェンルーク(白耀の魔筆士・f00499)は楽しげに笑う。彼のオブリビオンなんて目じゃないと言わんばかりに。
「アナタが元凶ね? 復活したばかりで悪いけど、倒させてもらうわ」
 愛用の眼鏡を外して、二丁拳銃『イレイザー』と『バニッシャー』を構えたミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)が睨みつけた。瞳の奥に正義を宿しながら。
 アサノも水鞠さんから手を離して杖を構える。楽しげな笑みは鳴りを潜めて不適な笑みが姿を現した。
「さぁ、ド三流の溶けそうなキャラメル王さん、私達と遊びましょう!」
「ここで終わらせてあげる」
 二人の猟兵を前に傲慢な態度を崩さず、笑いあげる。あまりにも不遜であると言わんばかりに。
「我は終わらぬ。この世界は我が物だ」
 王は身勝手な言葉と共に大仰な身ぶりで手を振るった。無風であるこの場所に不自然な風が巻き起こる。それらは鮮やかな極彩色でありながら、嫌な気配を孕んだ嵐へと姿を変えていった。
「嵐を水刃で切り裂けるかな? 水鞠さん、今の気分はいかほどかな?」
 アサノは極彩色の嵐へ向けて数多の水刃を放った。愛しい水鞠さんのご機嫌をうかがいながら、杖に魔力を回す。魔力に比例して水鞠さんもどこか楽しげに宙を踊り始めた。
「小癪な」
 極彩色の嵐を水刃が切り裂くが勢いは拮抗している。だが、水鞠さんが力を貸して水刃の威力が増す。徐々に水刃が嵐を切り裂き、押し退けた。そこにひとつの道が姿を現す。
「今だよ!」
「ありがとうございます」
 できた道を強靭な脚力で駆けて行くのはミーナだ。その瞳は煌々と輝き、封じられていた魔眼が力を解き放つ。
「たかが子猫一匹。我の手にかかる栄誉を与えてやろう」
 王は迫るミーナへ対しても態度は変わらず、三本の魔槍を呼び出した。槍たちは違わずミーナへ向かい、空を駆けていく。だが、それらが当たることは無かった。
「子猫なんて侮らないことね。そろそろ、本気でいかせてもらうわ」
 解き放たれた魔眼は先を読み、予想を立てていく。その予想をもとにミーナは迷わず地を駆ける。その進みに迷いはなく、軽やかに舞い踊りながら魔槍を避けてみせた。王を見据えた彼女は王の中心へ銃口を向ける。
「あらあら、危ないじゃない」
 相手を挑発するような言葉、態度に王は舌打ちをする。王を守ろうと魔槍が戻ってくるが、それは無意味だった。
 ミーナが踏み込んだ先は王の懐。魔力を集中させた脚で蹴りを放った。彼女の蹴りは王の顎を強かに捉え、蹴りあげる。それだけで終わりにはならない。着地からすぐに後方へ飛び下がるが、二丁の銃口は王を捉えたまま。
 彼女の『イレイザー』と『バニッシャー』は光の精霊の魔力から弾丸を産み出している。さらに魔を打ち払う【破魔】の力を込めて、オブリビオンという存在すべてを払い尽くそうと。
「これはお返しよ。アナタの世界に帰りなさいな!」
 王を魔槍をすべて撃ち砕かんと二丁の銃は火を吹いた。早打ちの技術を最大限に活用し、無尽蔵の弾丸を叩き込んだ。
「ぐっ……この程度で我が破れると思うな!」
 叩き込まれた弾丸は盾となった魔槍もろとも王の肉体を貫く。貫いただけで終わらない。【破魔】の力が王の肉体の中で毒とマヒへと変質したのだ。蝕まれようとも王の威光に陰りは見えない。
「しぶといわね」
「まだ倒れないんだね。でも、水鞠さんが可愛すぎて、色んなものが危ないかな、かな!!」
 あれだけでは足りなかったと油断なく王を睨み付けるミーナと正反対な態度なのはアサノだ。現状が危ないことを理解していながら水鞠さんへの愛をささやくことを忘れない。
 確実に手傷を与えているのだ。焦る必要はない。オブリビオンとの戦いはまだ始まったばかり。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ラウンツ・ハーリッシュ
シーラ・フリューと共闘
シーラは無事か、流石といったところだな…さて、知り合いに見せるのはあまり得策ではないが―少し本気を出す。
邪神解放にて機動戦を仕掛ける。【早業】を駆使し、【フェイント】を交えつつ確実に【傷口をえぐる】。この時、相手から決して離れず常に近距離攻撃を当てられる位置を保つ。
大顎は【見切り】で回避、狂嵐はオーラ防御で耐える。三魔槍だが、敢えて受けよう。こちらのユーベルコードを封じて慢心したところをゲルキャで拘束。魔狼剣を突き刺し更にヨルムンガンドを【零距離射撃】で【2回攻撃】する。これでダメなら流石に考えものだが、こうして拘束して【時間稼ぎ】してる間にシーラがなんとかするだろう。


シーラ・フリュー
ラウンツさん(f10078)と共闘
あれが諸悪の根源ですか。贄とは私達の事でしょうか…?
…食べすぎはよくないですし、そもそも食べられる気もないです…。
勿論無事ですよ、ラウンツさん。こんな所でやられる訳にはいきませんから…。
ここで食い止めて、平和を取り戻しましょう…!

【SPD】判定
今回も【目立たない】ように後ろの方から【スナイパー】で【援護射撃】に徹します。
鰐の頭部に変化した部分を、優先的に攻撃しますね…。

槍は…流石に撃ち落とせませんね…。こちらに飛んで来たら、なんとかして避けましょう…。
今までの【戦闘知識】を生かして、敵の動作等をよく見て…槍を出すタイミングを見極める努力をしてみます…。



 この場に駆け込んできたのはラウンツ・ハーリッシュ(黄昏の獣試作02式【TYPE-D/Fenrir】・f10078)とシーラ・フリュー(天然ポーカーフェイス・f00863)だ。
「シーラは無事か、流石といったところだな」
「勿論無事ですよ、ラウンツさん。こんな所でやられる訳にはいきませんから……」
 魔狼剣【フェンリスウールヴ】を携えたラウンツとリュエール・デ・ゼトワールを抱えたシーラが互いの無事を確認する。
 最後の敵である王へ意識を向けた。
「あれが諸悪の根源ですか」
「諸悪とな? 貴様らに悪と言われる謂れはない。貴様らはただの贄にすぎぬ」
 シーラの言葉に対し、どこまでも傲慢な王としてオブリビオンは振る舞う。猟兵たちを喰らうことで更なる力を手に入れられると、考えているようだ。控えるように三本の魔槍を呼び出し、獰猛な笑みを口許に宿しながら。
「贄とは私達の事でしょうか……?……食べすぎはよくないですし、そもそも食べられる気もないです……」
(さて、知り合いに見せるのはあまり得策ではないが……致し方ないか)
 シーラの言葉を危機ながらラウンツは心構えを新たに王へ向き直る。全力で当たらなければ邪神を討ち取ることは難しいと判断をしたのだ。
「援護を頼むぞ、シーラ。少し本気を出す。―終焉は来た、今その枷を千切りすべてを喰らえ―解放コード【Ragnarøk】」
 シーラへ視線を送り、ラウンツは自らに封じられた魔狼フェンリルをその身に纏う。肉体を強化され、彼の身体からはかすかに冷気が漂っているようだ。周囲の温度が少し下がったように感じるだろう。
 シーラからの返事を待たずにラウンツは魔狼剣を構え、駆け出した。
「はい、わかりました……。ここで食い止めて、平和を取り戻しましょう……!」
 シーラはライフルを構え、狙撃体勢へ。自身の気配を殺し、スコープ越しに王の動向をうかがう。どんな動作であろうと見逃さず、撃ち抜くために。
「我を討つと? 笑止、矮小な輩風情が思い上がるな」
 向かってくるラウンツへ王は魔槍を差し向ける。王の意思のままに魔槍たちは宙を疾走した。
(これは……あえて受けてみるのも手だろう。油断させられるはずだ)
 動きを阻害するように魔槍がラウンツの周囲を踊るように穂先が乱舞しているのだ。高速移動や鋭い感覚、何度も見ている槍の動きを見切って。決定打はシーラに任せるとし、時間を稼ぐことで隙を作ることに専念をする。
「…………そういうことですか」
 ラウンツの動きを理解し、趣旨を組んだシーラ。その一瞬がやってくるその時まで、静かに集中力を高めるのだ。【スナイパー】として王の急所を確実に狙う、仕損じることがないように。
(そろそろだな。いくか)
 ラウンツの動きが変わる。魔槍の穂先をあえて受けるように、その動きを止めた。柔らかそうな皮膚を突き破り、その下に隠れた鋼の肉体を貫く。三本の魔槍がその動きを縫い留めるように、彼のユーベルコードを封じてしまう。だが、【オーラ防御】のおかげで致命傷には至らない。
「大口を叩いてこの程度か。話にならんな」
「それはこちらもだ。シーラ!」
 捕らえた獲物を喰らわんと近寄ってきた王へラウンツの手首から内蔵式ワイヤー【ゲルキャ】が射出された。疑似神経が繋がっており、ラウンツの意のままに操ることが可能である。王を取り押さえるようにワイヤーがまとわりついた。
「ターゲット・ロックオン、です……。逃しません……」
 名を呼ばれた時、シーラは王の眉間を捉えていた。寸分違わぬ狙撃は王へ対応する猶予も認識させることもない。だって、それはすでに届いているから。
「ぅ、ぐああぁぁぁぁっ!」
「その程度で王、か。慢心した王にはちょうどいいな」
 ワイヤーを回収したラウンツは追撃と言わんばかりに冷気を当てて後方へ飛びのく。動きを止め、次へつなぐために。
 貫かれた眉間、頭蓋を貫通したそこから何かが滲むそれを抑えながら王は膝をつく。その姿のまま、その身体は冷気に抱かれて動きを止めるわけがない。
 毒に侵される身体を無理やりにでも奮い起こし、凍った肉体を裂きながら立ち上がる。ふらつきながらもどうにか顔をあげるのだ。その瞳に憎悪と憤怒を宿しているが、口を開くことはない。
「これだけでは終わりませんか……」
「だとしても続けるしかないだろう。アレは倒すだけだ」
 シーラの隣までラウンツは下がる。そして苦しみ呻く王を警戒しながらも油断しない。倒すべき敵の前で猟兵たちは油断も慢心もすることはあり得ないのだ。
 悪意の欠片、一片たりとも見逃さない。オブリビオンはすべて倒すべきなのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミーナ・ヴァンスタイン
アドリブやアレンジ歓迎よ。

真の姿である吸血鬼の力を完全開放するわ。
「生半可な攻撃じゃダメね」
二丁拳銃をしまい【礼儀作法】で優雅にドレスを翻して王へ歩いていきます。
「破魔の力を直接素手で叩き込んであげる」

今まで確認した攻撃のパターンと、正面は【視力】【暗視】で、不意打ちは【聞き耳】【第六感】で【見切り】敵のコードを【断罪撃】の拳や蹴りで【怪力】【グラップル】【カウンター】【2回攻撃】で相殺し【敵に恐怖を与え】ながら突き進むわ。
「その技はもう効かないわよ?」

予想外の攻撃は【残像】を囮にするわ。
「残念ハズレよ?」


王に辿り着いたら【破魔】【毒使い】【マヒ攻撃】【鎧砕き】を打ち込むわ。
「これで終わりよ」


アレクシア・アークライト
 イネブ・ヘジの王、ね。
 こっちは数億年前の邪神とも戦っているのよ。
 たかだか五千年前の人間の王様に負けてられないわ。

「矮小な輩とか言ってるけど、貴方も所詮は昔の王様の劣化コピーでしょ?」
「知ってる? 貴方と同じように“イネブ・ヘジの王”を名乗る存在がこの1か月の間に十体以上現れて、みんな倒されているってこと」
「知識も経験も共有しないなんて、どっかの英霊よりもレベルが低いわね」

「面倒だから、殴るのは一発だけにするわ。躱してごらんなさい」

・右拳に[念動力]を集中。
・背後に転移し、全力で心臓を狙い打つ。[グラップル、捨て身の一撃]【瞬間移動】

「塵は塵に。過去の残滓に過ぎない貴方達は塵に還りなさい」



「生半可な攻撃じゃダメね。全力でもってお相手しましょう」
 黒き瞳は真紅の魔眼へと変わりその背からは漆黒の翼が存在する吸血鬼。それはミーナ・ヴァンスタイン(罪人殺しの聖女・f00319)の真の姿だ。二丁拳銃を仕舞い、優雅に一礼をしたミーナは綺麗な所作でドレスを翻した。
「矮小な輩とか言ってるけど、貴方も所詮は昔の王様の劣化コピーでしょ?」
 どこか嘲笑うようにアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)はこの場へと現れた。気の遠くなるような長い年月戦い続けてきた組織に所属しているからこそ、の矜持ともいえる。
「知ってる? 貴方と同じように“イネブ・ヘジの王”を名乗る存在がこの1か月の間に十体以上現れて、みんな倒されているってこと」
 言葉に込められているのはここでお前も倒れる、と。力場を身に纏い、ミーナの隣へと並び立つ。
「何を言う。我が破れることはない」
 眉間を貫かれたその姿でまだ倒れることはないと言う王はどこか滑稽だ。何より、その身を蝕む毒とマヒが体力を削っていく。機敏な動きはもう望めないだろう。
「破魔の力を直接素手で叩き込んであげる」
「面倒だから、殴るのは一発だけにするわ。躱してごらんなさい」
 二人は拳を構えた。お互いの一撃でもって王の命を刈り取らんと心に決めて。
「ふざけるな! 我はやられぬ、この世界は我のモノだ!」
 最後の力を持ってその腕を巨大な鰐の顎へと変化させた。少しでも力を取り戻すためにも二人の血肉を喰らいたいその思いが伝わったのか顎の端からは涎が垂れている。
「王と言えど食欲には抗えないのかしら? お行儀が悪いわよ」
「なっ、なんだと!」
 揶揄うようにミーナが指摘すれば、王は激昂し、顎を開き駆け出す。頭に血が上った王は見落としていた。もう一人、アレクシアの姿がないことに。
「塵は塵に。過去の残滓に過ぎない貴方達は塵に還りなさい」
「がっ!?」
 背後へと転移したアレクシアが念動力を集中させた右の拳を王の背中へ叩き込む。衣と皮膚を捻じ曲げ、骨をひしゃげさせた致命的な一撃。この場で反撃を受けたら彼女は致命傷を受けてしまうだろうが、それはありえない。
「これで終わりよ。アナタの罪、消し飛ばしてあげる」
 目の前にいるミーナが大胆に懐へ入り込む。拳が纏うのは高密度の魔力だけではない、【破魔】の力を混ぜ込んだもの。最初に彼の身を蝕んでいるのは彼女が持つ【破魔】の力だ。その力を宿した彼女の拳が唸りをあげて王の鳩尾へとめりこむ。
「わ、われが……ありえん。ありえんっ」
 王は自身の終わりを認めぬと叫びながら、その身を塵へと変えていった。後には何も残っていない。
 この場に集った猟兵たちは互いに顔を見合わせ、満足げに頷いた。不完全に復活した邪神を打ち倒すことに成功した。
 後処理は対UDCの構成員に任せ、猟兵たちはこの場を後にする。想い人と会えるという噂話も次第に忘れられていくはずだ。これ以上、誰も犠牲になることはない。
 女子校で起こっていた神隠しは猟兵たちの活躍により幕を降ろした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月13日


挿絵イラスト