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殿が泳いで戻るまで

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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●八丈島から本州まで泳ぐのはかなり遠い
「殿はいつここにお戻りになられるのだ……」
 一人の武将……いや、猟兵が見ればそれがオブリビオンということはすぐわかったであろう。彼は部下と共に、とある宿場町で身を潜め、その時を待ち続けていた。
「しかし、殿がお戻りになるためにはあの離島から……」
「わかっている! しかし、殿ならば……殿ならば……!」
 目を閉じて思い返す。軍を率いて堂々と徳川と相対した殿のあの勇姿を。
「殿ならば、八丈島より泳いで戻ることなど容易! ただ時間が多少かかっておるだけだ! ならば、我々は、全力でそれをお待ちするだけだ!!」

●たまにはゆっくり江戸を満喫?
「……なんやろ、ほっといてもいけそうな気がするんじゃが……」
 予知の内容は千差万別だ。緊急性がありそうなものもあれば、別にいいんじゃないか、と思うものも多い。
「でもまあ、たまにはゆっくりするのも面白そうじゃろ、な?」
 そう言ってウルフシャ・オーゲツ(ヤドリガミのフードファイター・f00046)は猟兵たちに笑顔を向ける。
 今回はある宿場町にオブリビオンが潜伏しているという予知を受けたらしい。ただ、すぐすぐ動き出す、と言うわけでは無いらしい。
「ただ、オブリビオンなんで放置しておくわけにもいかん。なんで、宿場町を楽しみながらちょっと探してきてくれんかの?」
 どうやらそのオブリビオンは宿場町で潜みながら何かを待っているらしい。こっそりしすぎると逆に目立つと言うことで、町にすっかりと溶け込んでいるようなのだ。それを探すためには、こちらも全力で町を満喫する他あるだろうか、いや無い。
「みんな、辛く苦しい戦いになるとは思うんじゃが、必死にゆっくりしてきて欲しいんじゃ。すまぬが、よろしく頼むのじゃ」
 若干羨ましそうな顔を隠すかのように、ウルフシャは頭を下げた。


しべりあ
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 フラグメントをころころしているとなんだかすごそうな事になりそうな気がしました。今回は全力で休むことで相手を見つけ出してください。
 休んで町に溶け込むことで、町の人々と仲良くなり、色々とお話を聞くことができるのです。本当です。
 その過程で何か勝負を挑まれるかもしれません、そうしたらそこにオブリビオンがいるかもしれません。本当なんです。信じてください。
 しかし、一体何者が潜んでいるんでしょうね?
 御縁がございましたら、何卒宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『宿場町』

POW   :    宿といえば温泉だ! 薬草風呂に露天風呂に混浴に。お湯に浸かってリフレッシュ!

SPD   :    せっかくだから観光せねば! 町を見て回り、買い物をしたり思い出を作ったり。

WIZ   :    宿場町とならば賭博も欠かせない! 花札に賽の目、上手くいけば一攫千金!?

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

弥久・銀花
最近ちょっと玉の肌が傷だらけなので湯治に来ています。

混浴とかは恥ずかしいので女湯に入りますよ。


それにしてもそろそろもうちょっと胸が大きくなっても良い年齢だと思うんですが……。 (自分の胸を下から持ち上げてみる銀花)

やっぱり剣の道とナイスバディ美人の道は交わらないのでしょうか……。

剣の道を歩むと決めているので後悔はありませんが、やっぱりもうちょっと胸が有った方が……。



●女湯にて一人思う
 日ノ本の国には火山が多い、それすなわち温泉も多いということだ。
 江戸にほど近いこの宿場町でも、宿は温泉を大いに看板とし、売り込んでいる。
 温泉には混浴が多かったが、サムライエンパイアの世界では女湯というのも存在する。
「……そろそろもうちょっと……」
 混浴に併設される形でこじんまりとしている女湯に、ゆったりとつかる少女、弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)。彼女は同じくこじんまりとした自分の胸を見下ろし、ため息をつく。別に、胸に自信がないので混浴に行かないわけではない。いつぞやのモヒカンたちが入ってくるかもしれないということが脳裏によぎったわけでも、ない。
「大きくなってきても、いいと思うんですが……」
 自分の胸を持ち上げようとしてみる。頑張って寄せてあげてみる。……後に残ったのは切なさと虚しさだった。
「あらあら、かわいい悩み事ね」
 その様子をいつから見ていたのか、一人の妙齢の女性客が声をかけてきた。
「うっ……やっぱり剣の道とナイスバディ美人の道は交わらないのでしょうか……」
 その女性は、豊かだった。まさにないすばでぃ美人であった。
「女だてらに剣の道かい? 私以外にもいるもんだね、しかしまぁ小さいのに可愛い顔にまで傷こさえちまって……」
 軽く叱る様に、それでいて労わる様に話しかけてくるその女性も、あちこちに傷があった。腕などの筋肉の付き方からもわかる、何かしらの武芸者だろう。
「別に、剣の道を歩むと決めているので後悔はありません。……ただ、やっぱりもうちょっと胸は有った方が……」
 その言葉に女性はきょとんとした顔を浮かべた後、はっはっはと豪快に笑う。
「やっぱりかわいいねぇ……。お嬢ちゃん、女ってのはね、男に見られたり触られたりすると育つもんさ。今日は疲れをとりたくてゆっくりできるこっちにきたけどさ、混浴の方でも行くかい? お嬢ちゃんが行きたいなら付き合ったげるよ?」
「えっ……」
 よく聞く迷信……だとは思うが、その理論の体現者が言っているのだ。しばらく真剣に悩んでしまう銀花であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アルテミス・カリスト
「悪しきオブリビオンの企みは、この正義の騎士アルテミスが必ず暴いてみせます!」

そのためにも!これは!!必要なことなのです!!!

宿の温泉に浸かりながら、私は全力で温泉を堪能してオブリビオンの企みを探ります。あー、極楽極楽。

きっとオブリビオンも、この温泉に浸かりながら、悪巧みの相談とかしてるにありません。そうです、そういうことにしましょう!

はっ、ということは、私は混浴温泉に入らなければなりません。

仕方ありません。これも任務です。湯浴み着姿(透け透け)で、混浴温泉で情報収集です。

「って、あっ、こんなところに石鹸がっ?!」(お約束の【不幸な事故】発動)

もし勝負を挑まれれば受けて立ちます!



●女騎士は休む暇がない
「悪しきオブリビオンの企みは、この正義の騎士アルテミスが必ず暴いてみせます!」
 気合を入れてこぶしを握る。決意響くは天然温泉。アルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は今、全力で温泉を満喫するというとてもつらい任務を遂行していた。
「あー、極楽極楽」
 きっとどこかでオブリビオンが悪だくみの相談をしているに違いない。だからこれも、立派な仕事。
 一度温泉から上がり、水分を補給しながら火照った体を冷ます。ひんやりとした風が心地よい。
「しかし、いつオブリビオンたちが温泉に来るかもわかりません。もう一度入らなければ!」
 再度任務(温泉)に向かおうとして、ふと足を止める。
「はっ、オブリビオンさんが男女どちらかもわからないのでした! ということは、私は混浴温泉に入らなければなりません。なんてつらい任務!」
 仕方ないので若干濡れてしまい透け透けになっている湯浴み着姿で混浴へと突貫するアルテミス。その肢体は男女問わずに視線を集めていた。
「す、すげえ、別嬪さんだがそれよりもアレがすげえ」
「なんて大胆な格好なのかしら……裸より何かすごいわ」
「ぱらいそはここにあったのか……」
 しかし本人は全く視線を気にせずに中を進んでいく。
「なるほど、混浴の方がメインなんですね。広々としてて素敵で……」
 ふっ、と足が滑り体が浮く。
「きゃああああ!? こんなところに石鹸がっ?!」
 そう、アルテミスは【不幸な事故】からは逃れられない。
 今日も彼女は盛大にすっころび、ギリギリ見えるか見えないかのところを攻めたポーズで涙目になるのだった。
「み、みないでくださああああああいい!?」

成功 🔵​🔵​🔴​

リステル・クローズエデン
【POW】温泉に入ります

「ふう、さーびすしーん。ではありません。」
(とはいえ、最近は右腕の調子が悪いですからね。これは必要な湯治です)
なお、胸はない。全くない。
そして照れもない。本当にサービスシーンでも何でもない。

(騒いでいる人がいた場合)
「まったく、静かに入れないのですか。」
「他人の迷惑になるような真似をするなら出禁になりますよ。」
なお因縁をつけられた場合。
『恐怖を与える1』『怪力2』で対応します。
「頭は冷えましたか?」
「では、仲直りの印にちょっと飲みに行きますか?」



●貧乳派には十分にサービスシーン
「まったく、静かに入れないのですか」
 聞こえてくる悲鳴に溜息をつきながらリステル・クローズエデン(なんか青いの・f06520)は温泉でくつろぐ。
「他人の迷惑になるような真似をするなら出禁になりますよ」
 実際のところ迷惑というか過剰サービスじみた何かなのだが。
「む、さーびすしーん……ではありません」
 いったいどこに向かって話しているのかはさておいて、彼女は右腕の調子の悪さを感じていた事もあり、ちょっとした湯治気分でここにきていた。
 ケガや病気を治すための湯治というのは現代にもある文化である。果たしてそれがサイボーグにも効くかどうかは不明だが心地よいのは確かだ。
「まあそういいなさるな、ゆっくりしたいのも解り申すが、人が集まるところで騒ぎを楽しむというのも粋というものでしょう」
 先ほどのつぶやきを聞いていたのだろうか、隣で同じく寛いでいた男性が視線を向けないまま語り掛ける。
「粋、ですか。……作法とは難しいのですね」
「ははは、そう難しく考えなさらぬ、喧嘩も風呂も一期一会と言うことです」
「一期一会、ですか、ではこういう時にちょっと飲みに行くのも、ですかね?」
「とても良いと思います、が、人を待つのに風呂ならまだいいのですが、酒を飲んでいてはさすがに怒られてしまいますからね。あなたのような素敵な女性とは、ぜひまた、飲み交わしたいものです」
 静かに立ち上がり、風呂から上がる男性、何気なしに背中を見送る。
「……!?」
 なぜだろう、遠のく男の背中から、相容れない何かを感じたのは。

成功 🔵​🔵​🔴​

月杜・屠
ゆっくりする事が解決への道標となる……そういう事もあるのね。

せっかくだから温泉にでも浸からせてもらうわ。日頃の疲れも取れることでしょう。

一糸纏わぬ姿になったら、まずは露天風呂に向かい、湯と景色を楽しむわね。

ひとしきり満足したなら、町に溶け込む為に混浴で町の衆と一緒に男女の垣根なく、裸の交流を楽しもうかしら。
湯の場であれば、恥じらいも不要でしょう。多少のスキンシップなら許容するわ。

そうでもしていれば、色々と話を聞けるかしらね。中に手がかりがあればいいのだけれど。



●温泉最強防衛おばさま
「ゆっくりする事が解決への道標となる……そういう事もあるのね」
 露天風呂からの景色を眺めながら月杜・屠(滅殺忍・f01931)は一糸まとわぬ姿でくつろぐ。
 景観をよくするためか、露天風呂は高い場所に設置されている。気持ちよく晴れ渡った空の向こうには海を臨むこともでき、見下ろした町は平和そのもの。
 時折喧嘩が起こってはいるようだが、風呂や町での喧嘩など、ここでは日常の一つであった。
 ゆっくりと露天風呂を堪能した後、町の者も多く入る混浴の湯屋へと場所を移す。
 そこでも先ほどと同じく一糸まとわぬ姿だが、それは町の者も変わらない。
「な、なんて姉ちゃんだ、ぜひお近づきに……」
「はいはい、あんたちょっといいかい」
「な、なにをするやめウワアアア」
 ちなみに、混浴だからといって若い女性に不届きな事を考える男どもは常連のおばさま方からタコ殴りにされ、風紀は自治的に守られていた。
「しかし今日は変わったお客さんがおおいねぇ、お姉さんも湯治かなにかかい?」
 そんな中、傷だらけの武芸者のような女性が声をかけてくる。
「ええ、まぁ……変わったお客さん、ですか?」
「みたこともない格好のお嬢さんがすっころんだり、切支丹な兄さんがやってきてたりねぇ、あそこまで表に出してる人はなかなか見ないよ」
 見たこともないお嬢さんに関しては猟兵の誰かのような気がするが、切支丹……キリシタンな兄さんというのはわからない。ちょっとした引っ掛かりを感じながらも、屠はそのまま町の人々との交流を深めていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神薙・焔
オブリビオンが来るまで全力で町を堪能せよ、と、ならば、なんといっても温泉♪ 温泉♪

お湯につかると肩のあたりがラクになっていいわよね。早朝一番乗りー、あー気持ちいいー。

…え、男の人が、ナニ憚ることなく入ってきた…?

…そうだったわ、江戸初期の湯屋は混浴、サムライエンパイアでもあんまり事情は変わらないようね…。

ぽんぽんすーではなくて褌や湯文字を付けて入るのもOKだったらしいのが救いね…なにか身に着けないと…。

…身に着けるものが…タオルくらいしか…ええい、ガジェット、スイッチオン!

(余計マニアックと一部で評判のスク水装備)

(なぜかウサ耳もついている)

な、なんとかなった…のかしら?



●斬新な湯着として研究されているようです
「早朝一番乗りー!あー……気持ちいいー……」
 誰もいない湯船にぷかぷかと浮かぶ神薙・焔(ガトリングガンスリンガー・f01122)。重力から解放された感覚と、血流が良くなったこともあり、普段から感じる肩の重みもゆっくりと癒されていく。
 全力でだらけきっていたところに、人の気配を感じる。焔はゆっくりと入り口の方を向き、固まった。
(……え、男の人が、ナニ憚ることなく入ってきた……?)
 しかもその男性も焔が入っていることに何ら疑問を感じてない様子。そこまで来て脳裏にある知識がよぎる。
(……そうだったわ、江戸初期の湯屋は混浴、サムライエンパイアでもあんまり事情は変わらないようね……)
 幸い人の出入りが少なかったため今なら湯気で見えにくい、何かしら対処するなら今しかなかった。手元にあるのは小さなタオル。心もとない。こうなればと傍らにある相棒に全てを託した。
「冷えもんでござ……いい!?」
 体冷たいけどお湯浸かるの失礼します、そんな感じで入ろうとした男性は驚愕する。先に入っていた焔がなぜかスク水バニーガール姿だったのだ。男は一瞬新手の物の怪かと疑った後、ボディラインがしっかり見え、かえってそそるその姿に見入りながら、いろいろとごまかすために湯船に沈んでいった。
「な、なんとかなった…のかしら?」
 後日、この時の衝撃を忘れられなかった男性が、衣装文化に新たな時代を作り出そうとするのだが、それはまた別のお話。

成功 🔵​🔵​🔴​

鍋島・小百合子
行動:POW重視、温泉に浸かっていく

全力で休めとはのう
全力で打ち込む事には慣れておるが休むとなるとな…
なに?温泉があると?なぜそれを早く言わぬのじゃ!

潜伏しているオブリビオンを探すついでに温泉街に足を運び湯浴みを堪能する
ここで一番人気の薬草風呂を近隣の住民に聞き込みしそこを目指す
温泉を見つけたら一番風呂は頂く
なお混浴には入らず、裸で突き合ってもらう
「これは入りがいのあるような入ってたもれと言わんばかりの名湯じゃな!」
祭祀扇で扇ぎながらこの侍の国での湯浴みを極楽行きに近い程に堪能する
「魑魅魍魎が跋扈するこの世における唯一の極楽じゃのう…」

ありゃ?そういえばオブリビオンがいると聞いたがはて…?



●女性温泉異常なし!
 混浴に勢いよく突っ込んでしまった猟兵は数多くいた。
 しかし、鍋島・小百合子(舞姫の女丈夫・f04799)は一味違った。町人たちに綿密なリサーチを行い、女性専用でかつ一番人気の薬草風呂へとたどり着いていたのだ。
「これはこれは、入ってたもれと言わんばかりの名湯じゃな!」
 朝一で一番風呂を堪能しながら思わず伸びをする。薬効が体に染みわたり、短時間でも体が軽くなったような感覚すらあった。
「魑魅魍魎が跋扈するこの世における唯一の極楽じゃのう……」
 江戸時代は本来戦乱が終わり、平和になった事で様々な文化や娯楽が花開く時代でもある。猟兵たちが活躍しなければ、その文化や娯楽も消えてしまうかもしれない。
 少しすると、他の女性客の姿も見え始める。
「わらわ程ではないにせよ、これほど早くに入りに来る者たちじゃ、きっと他の名湯も知っておるじゃろうな……!」
 そう思いついた小百合子は、では早速と女性たちへ話しかけに向かっていった。
「ありゃ……? そういえばオブリビオンがいると聞いたがはて……?」
 今日も女性用温泉は平和そのもので、オブリビオンの気配はなかったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ティパ・パティ
なんて険しい試練、猟兵っていうのはかくも厳しいものなんだね…
でも心を鬼にして全力で心身を休めるね!

温泉行きたい!
薬草風呂とか凄く気になる。
たっぷり浸かって身体を癒していくよ…
でもその程度で満足していちゃダメ
露天風呂の湯と眺めも楽しまなくちゃね!

思わず鼻歌出ちゃう所までで漸く合格ライン、
更なる高みを目指すよ

と、そんな所で温泉でとか湯上がりとかで
町の人々とも仲良くしよう
居心地の良い空間作りは話をする上でも大事なこと
耳や尾の先までふにゃってなるところまで体をいじめて達成できる境地だね
頑張るよ!

ここ暫くの変化とか新しく町に居ついた人とか
最近面白い事変わった事はって感じで聞いていこうかな



●とても恐ろしく厳しい任務です
 ティパ・パティ(ティパチャンネル・f06496)の朝は早い。
 寝起きで体に溜まっている疲れやダルさを薬草風呂に浸かって癒さなければならないのだ。
「はぁぁぁ……、っとこの程度で満足していちゃダメ!」
 意を決して、そこからあがると、次は露天風呂までのつらく長い道のりを歩いていく。
 ようやくたどり着いた先では、温泉に浸かりながら鼻歌交じりに朝食をつまみ景色を堪能するという苦行が待っていた。
「ふんふんふーん……♪ ああ、なんて大変なのかしら、でも更なる高みを目指さないと!」
 その後も休む暇はない。仲良くなった町の人たちから教えてもらったおいしいものを食べながら、あちこちを観光しなければならない。
 ここに来た頃に比べ、幾分よくなった体の調子と肌艶を見せながら、今日も町人たちから情報を得ることを忘れない。
「なんか増えてる気がするよね、キリシタンの人」
 そういえば他の猟兵からもそんな話が出ていた気がする。こういった平和な町の場合、細かい変化が重要となることも多い。改めて周知しておく必要がありそうだ。
「あ、そうそう、あと新しい食事処ができたらしいんだけど……!」
 そう、こういうのも、細かい重要な変化だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高原・美弥子
【恋華荘】で参加。

温泉旅館な女子寮住まいなのに温泉旅館に来るって、不思議というか妙な感じだね。
い、いちご!混浴に一緒になんてあたしは入らないからね!(真っ赤になって)

土産屋とか見ながらぶらぶらして、いちごにプレゼント貰ったり。
……ハッ!これってデートなのでは?い、いや、端から見ると女性3人組だし、実際も男1人に女2人だからデートじゃないね!うん、違うったら違うよね!?(わたわた)

いちごが蓮さんの胸掴んだの見て本気で不思議そうに首かしげるよ。
あれ?なんでこのパターンであたしの胸じゃないのって、だってこういう場合毎回いちごはあたしの胸揉んでるし。依頼毎に胸揉むノルマでもあるんじゃないかってぐらい。


彩波・いちご
【恋華荘】の美弥子さんと蓮さんと

オブリビオン調査なんですけど、温泉街の育ちとしては温泉旅館そのものが気になります
温泉も入りたいし…あ、混浴あるんですね
「ふたりとも、混浴一緒にいきます?」
なんて冗談混じりに誘ってみたり

結局温泉は後回しで街の散策
未成年なので賭場は行けませんし、土産物とか見ましょうか
色々眺めて、2人にプレゼント贈ったり(物はお揃いの何かでお任せ!)
半ばデートを楽しんでたら、躓いて蓮さん押し倒して転ぶとらぶるに…手が蓮さんの胸に…
「すみませんっ」
気まずくなったところで美弥子さんの視線に気付いて
「なんでそんな不思議そうな目で…」
このあと2人を宥めるので調査どころではなくなりました…


結城・蓮
【恋華荘】の二人と。

こんなところにオブリビオンがいるなんてね。
ま、今日は気楽に行こう。こんな所を散策なんてめったに出来ないし。
…え、混浴?
「こ、混浴!?む、無理無理!絶対無理!!」

街中を歩いて、少し気持ちを落ち着けよう。
きっと冗談だ。そうに決まってる。そんな破廉恥なこと…
…と、ここは土産物屋?
え、あ。ありがとう…?贈り物をされたのなんて初めてかもしれないな。
うん、宝物にしよう。

普段ならいちごさんが躓いたりしたら気づくんだけど。
躓いたいちごさんに巻き込まれる形で転んでしまう。
「いたた、いちごさんだいじょう…ぶ…って、きゃぁっ!?」
胸に手が触れている事にパニックに。
お、落ち着けボク、これは事故だ!



●この時代だと忘れがちな衆道ルートの危険性
「オブリビオンがいるから、っていうのはわかってるんだけど、温泉旅館な女子寮住まいなのに温泉旅館に来るって、不思議というか妙な感じだね」
 高原・美弥子(ファイアフォックスのファイアブラッド・f10469)は共に調査に来た二人と温泉街を歩きながら首を傾げ呟く。
「温泉街の育ちだからこそ、余計に他の温泉旅館が気になるものですよ」
 笑顔を浮かべながら彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は辺りを見回していく。
「ま、今日は気楽に行こう。こんな所を散策なんてめったに出来ないし」
 結城・蓮(チキチータ・マジシャン・REN・f10083)も心なしか楽しそうだった。様々な世界を渡り歩く猟兵だが、基本的にはオブリビオンによる危機に陥っている所に向かうことがほとんどだ。
 今回のように、オブリビオンがいるにしても穏やかなまま、という状況はあまりない。
「そうですね、あ、あっちの温泉は混浴みたいですね! みんなで一緒に入れますけど、いきます?」
「い、いちご! 混浴に一緒になんてあたしは入らないからね!」
「こ、混浴!? む、無理無理!絶対無理!!」
 冗談混じりの笑顔で誘ったいちごだったが、美弥子と蓮は顔を真っ赤にしてぶんぶんと首を横に振っていた。

●江戸の伝統工芸
 結局温泉は後回しとなり、街の散策をすることになった一行。
 人通りの多い宿場町ということもあり、表通りはにぎやかな喧騒に包まれている。
「……さん、お嬢さん!」
 先ほどの温泉の話の後から顔を赤くしたままの蓮だったが、熱心に呼びかけてくる声に意識を戻され足を止める。
「……と、ここは土産物屋?」
「そうさね、そこのかわいいお嬢さん方、どうだいその綺麗な髪に簪(かんざし)や笄(こうがい)でも。いいのが入ってんだよ!」
 一行に声をかけてきた商人。彼が取り扱っていたのは鼈甲(べっこう)製品だった。ウミガメの甲羅を加工して作った鼈甲は独特の風合いもあり人気のある工芸品だ。
「綺麗ね……」
「普段使いするってんなら櫛もありますぜ」
「すごい、使うのがもったいないぐらいだね」
 蓮や美弥子の様子を見て、いちごが購入を決めたのは揃いの櫛。
「こいつはおまけだ。おそろいで仲良くな!」
 女性同士と思われたのか、予定とは違い人数分渡されてしまった櫛。いちごは少し気恥ずかしそうにしながらも笑顔で二人に手渡す。
「せっかくだから、今日の思い出に。みんなでお揃い、ですね」
「え、あ。ありがとう……?」
 素直に受け取り、大切そうに櫛を胸に抱きしめる蓮。
「……端から見ると女性3人組だし、実際も男1人に女2人だからデートじゃないね! うん、違うったら違うよね……」
 同じく受け取り、何かをぶつぶつとつぶやきながら、わたわたとする美弥子。
 二人の様子を眺めながら、いちごは再度笑顔を浮かべた。

●普段と違うことが起こると思考は止まる
 そんな穏やかな光景だったが、少し後、いちごが躓いてしまうところから少々様子がおかしくなっていた。
「いたた、いちごさんだいじょう…ぶ…って、きゃぁっ!?」
 まるで計算され尽くしたかのように蓮へと見事な押し倒しをきめるいちご。その両手に収めるは、慎ましいながらもしっかりと主張をする双丘だった。
「すっ、すみませんっ!?」
 慌てふためき、謝りながら離れるいちご。
「お、落ち着けボク、これは事故、これは事故」
「どうして、いつもなら……もしかしてこれもオブリビオンが……?」
 蓮は自己暗示するように呟きながら真っ赤になって放心し、 美弥子はいちごへ心底不思議なものを見たという視線をむける。
「なんでそんな不思議そうな目で……!? 二人とも、し、しっかりしてください!?」
 結局、二人が正気に戻るまでしばらくかかり、調査どころではなくなった一行であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

カスミ・アナスタシア
【SPD】

折角だから、観光でもしようかしら。
ましろ、ついてきなさい!

【世界知識10】
ましろにあれこれ説明しながら歩き回る。
アホではあるがバカではない。

「あれは芸者ね。歌や踊り、要するに芸妓を生業にしている人よ」
「あれは花魁ね。芸だけじゃなくて、その……アレよ……」
「し、知ってるわよ!花魁っていうのは、芸者と違ってその……ごにょごにょ……したりとか……っ!」
「あれは遊郭ね……って!さっきからアンタ分かってて言わせてんでしょ!!」

「ったく……善人の皮を被った悪女だわ……」

そのまま芸者や花魁たちと話し込む。
アドリブ歓迎です。


柊木・ましろ
【SPD】
やー、ましろはあんまりこっちに来たことないから、観光出来るいい機会になったねー。

【歌唱23】【楽器演奏21】【パフォーマンス11】
カスミと町中を歩きながら、色々質問する。
チョロい。かわいい。

「ねーねーあれは?」
「あれれ、カスミちゃんでも知らないんだ?」
「へー。じゃああれは?」
「えへへ、バレちった♪」

途中で出会った芸者や花魁と話をしたり、楽器を借りて教わりながら演奏してみたりする。
楽器の扱いに関しては天才的で、一度教わったことは完璧にこなす。

「ね、ね、おねーさん、その楽器ましろにも教えて!」
「なるほどなるほど……こんな感じ……かな」

アドリブ歓迎です。



●私、気になります!
「やー、ましろはあんまりこっちに来たことないから、観光出来るいい機会になったねー!」
 柊木・ましろ(ミューズの描く奇跡・f03701)は楽しそうに宿場町を見渡す。その姿は完全にお上りさんだった。
「じゃあ折角だから、観光でもしようかしら? ましろ、ついてきなさい!」
 その姿に笑顔を見せながら、カスミ・アナスタシア(碧き魔女の系譜・f01691)が自信満々に歩き出す。ましろはきょろきょろしながらその後ろへとついていった。
「カスミちゃんは来たことあるんだ。あ、じゃあ、あの人は何してる人なの?」
 道行く人の中でも、少し派手な格好をし、楽器を持った女性を指さし、ましろが問いかける。
「人を指ささないの……あれは芸妓ね。歌や踊り、要するに芸を生業にしている女性ね」
「へぇー……ねーねーあれは?」
 次にましろが指さしたのは、さらに派手な衣装や飾りを身に着けた女性だった。
「だから人を指ささないでって、もう……あれは花魁ね。芸だけじゃなくて、その……アレよ……」
 そのまま語ろうとして、顔を赤くし、口ごもるカスミ。
「あれれ、カスミちゃんでも知らないんだ?」
 その様子を見ながらにやにやと笑みを浮かべるましろ。
「し、知ってるわよ!花魁っていうのは、芸者と違ってその……ごにょごにょ……したりとか……っ!」
「へー。じゃああれは?」
 あえて深く問い詰めず、ましろはそのまま次の問いにうつる。その視線の先にあったのは塀に囲まれた中に女性が並んでいるお店であった。
「あれは遊郭ね……って! さっきからアンタ分かってて言わせてんでしょ!!」
「えへへ、バレちった♪」
 いい加減にカスミも察し、ましろを睨む。ましろは気にした様子もなく笑顔でごまかしながら芸妓の方へと歩いて行った。
「ったく……善人の皮を被った悪女だわ……」
 ぼやきながらも放っておけず、結局ましろの近くにいるカスミ。
「ね、ね、おねーさん、その楽器、ましろにも教えて!」
「って、ましろ、いきなり何を言い出すのよ!? お仕事中に邪魔をするんじゃないの!」
 自由すぎるましろに、近くにいるだけで済まなくなったカスミの心労は募るばかりであったが、結果としては意外とノリが良かった芸妓さんと意気投合して、なぜかカスミも巻き込んだ音楽教室が始まっていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ミニョン・エルシェ
城址の遺構から当時の在り様を妄想し想像するのを良しとしてきましたが。
岡山城を改修したあのお方に会える可能性が僅かにでもあるならば、手段など択びません。いざ観光、です。

【観光】
コミュ力を使用しながら、観光…もとい、調査開始です。
宿場で人が集まる場所と言えばお茶屋でしょうか。
そこで甘味を楽しみながら現在の備前岡山の辺りの噂も聞いてみましょう。
はい、「金烏城のいいとこ見たーい」とか「白鷺城より烏城ですよね」とかPR…もとい、讃えてみます。幾らでも讃えられますとも。
これで釣れる程単純ではないとは思いますが…
郷土愛溢れすぎとか、おかしな反応を見せる方がいましたら、影の追跡者の召喚を用い、追跡を行います。



●金烏城VS白鷺城
 昼下がりの茶屋。人々が思い思いにくつろぐ中にミニョン・エルシェ(城普請術師・f03471)の姿はあった。
「徳川様の治世となっても、いい城には罪はないです、西軍の大名だった宇喜多家が岡山の地で改修した城はそれはもう立派なもので、もう一度見に行きたいものですね」
「石山城ってのも、もう古い呼び方になっちまったか。しっかし小さいお嬢ちゃんなのに城が好きだなんて、みどころがあるねえ」
 お団子を食べながら話が合った人とのんびり茶を飲みかわす。
 金烏城のいいとこ見たーい、とか言ったところ本当にふらふらっと声をかけてくる人があらわれたのだ。まさかくるとは思っていなかったものの、それでもミニョンは落ち着いて会話を続けていた。
「好きなものに年齢は関係ないでしょう?」
「はは、違いない、しかし岡山の城を知ってくれているとはいいお嬢ちゃんだなぁ。安土の城にも見劣りしないあの天守! 川そのものを堀にする豪快な手法! いやーほんとに痺れるねぇ」
「全くです。白鷺城より烏城ですよね」
「くぅー、うれしいことを言ってくれるじゃないか……おっと、いけねえ、そろそろ帰らねえと上に怒られちまう」
 笑いながらミニョンの分まで代金を支払い、去って行く男。男を追い、彼女の【影の追跡者】が動き出す。追跡者は、その男が一軒の宿に辿り着くのを見届け、中へと侵入していく。
 その間も、ミニョンは何食わぬ顔で静かにお茶をすすっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
丁半賭博やってみたい。あの雰囲気だけでも楽しそうだよね。
あ、でも、イカサマとかしてたらわかるからね。
ぼくの情報収集能力ならね。

でもイカサマわかっても言わない方が面白いかな?
それを逆に利用したりね。

あ、もちろん賭場に出入りしている人から噂話とかの聞き取りもするよ。



●唯一の賭博師
 幼い少女、アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)が賭博場にいるのは異質ではあったが、天下自在符を持つ彼女を止める者はいない。
「丁方無いか丁方無いか!」
 隣にいる中盆(審判員兼進行係)の声が響く。アリスは丁座に座り、コマ(掛け金)を出す。
「コマそろいました」
 正面にいるツボ振りがツボを上げる。出目は……。
「シロクの丁!」
 アリスは静かに笑顔を浮かべ、倍になって戻ってきたコマを預かり、立ち上がった。
「あの子、やべえな、どれだけ勝つつもりなんだ……」
「イカサマでもしてるんじゃあ……」
 周りのざわつく声が聞こえる。たしかに、ちょっとしたイカサマはしていた。しかし、それは相手側が、だ。ならばアリスはそれにこっそりと乗り勝たせてもらうだけだった。
「ぼくは何もしてないんだけどねぇ……」
 しかし十分遊んだのは間違いない。後ろに下がり、休憩している者たちへと声をかける。
「さて、勝ってるうちに下がらせてもらうよ」
「大勝ちしてうらやましい限りだぜ……そんだけできるなら、この後別口でもう一勝負見ていかないか」
 笑顔を浮かべて答えた一人の男がアリスを誘う。
「別口で? 何かあるのかな?」
「ああ、最近できた飯屋でちょっとした決戦があるみたいでな、ここによく来る連中でだれが勝つかかけようって話をしてるんだ」
 飯屋が何で決戦するのかは不明だが勝負事があれば賭けずにはいられない。それがここにいる人種だった。
「最近できた、ねえ?」
 しかしアリスが気になったのは別の点だった、別の猟兵が言っていた最近できたお食事処、それがこの件と関連しているのでは、と考えていたのだ。
「少し、行ってみようかな?

大成功 🔵​🔵​🔵​

神酒坂・恭二郎
【POW指定】
温泉は良いねぇ。スペースにゃない文化だ。
当然に温泉に浸かって、薬草風呂に電気風呂、露天風呂を制覇して回ろう。
折角なんで混浴で美人さんと一杯ひっかけるのも乙だな。
いや、これは必要な情報収集。
必要な情報収集なんだ。
と言うわけで、温泉朝飯温泉昼飯温泉夕飯温泉就寝のサイクルで町の連中と仲良くしながら情報収集と移行。
他の猟兵とも仲良くなりゃ、はかどるだろう。
これは必要なことなんだ。
仕方ないんだ。
と言う感じで、たっぷりと日ごろの疲れをいやしてリフレッシュする。



●戦国らぁめん伝説
 神酒坂・恭二郎(スペース剣豪・f09970)も全力で宿場町をそして温泉を楽しんでいた猟兵の一人だ。
 温泉、朝飯、温泉、昼飯、温泉、夕飯、温泉、就寝……という誠に豪華な日々を過ごしながら、町の人々との交流を図っていった。
「温泉は良いねぇ。スペースにゃない文化だ」
 今日も薬草風呂に浸かりながら、美人にちょっかいを出そうかとしたところ、顔なじみとなった町人が先に声をかけてきた。
「せいが出るねぇ、兄さんよ」
「ああ、これは必要なことなんだ。仕方ないんだ」
 あくまでも真剣なまなざしのまま恭二郎は答える。
「はっはっは、ちげえねえ! そこを邪魔してわるいがね、ちょいとこの後付き合わねえか?」
「何かあるのか?」
「なんでもらぁめんって食い物を出す店ができたらしくてね。宣伝がてらに人を集めて振舞おうとしてるみたいなんさ」
「ほう、らぁめん……」
 首をひねって考えを巡らせる。この町をしばらく歩いていたが、ラーメン屋を見かけた覚えはなかった。
「おや兄さん知ってるのかい?」
「聞いたことはあるが、さて、この辺で見たことがなくてな」
「博識だねぇ。なんでも渡来人の伝えた料理だという触れ込みでな。物珍しいものが好きな連中ばかりのこの町よ、きっとみんな集まるぞ」
 渡来人によるものに、大勢が集まる。それは何かよからぬことが起こるかもしれない。恭二郎は町人の誘いに乗り、そのらぁめん屋に足を運ぶこととなったのだった。
「あら、おもしろそうなお話ですね、行くのでしたら私もご一緒したいですわ?」
 それは決して、声をかけてきた美人に釣られたわけではない。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『大江戸ラーメン勝負』

POW   :    麺はしっかり練らないと美味くならねえ、この練り棒を見てくれ、こいつをどう思う?

SPD   :    サムライエンパイアならではの食材を、調達して参りましょう。

WIZ   :    あの渡来人と拉麺の素性を調べれば、攻略法が分かるかもしれません。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●邪悪ならぁめんを止めろ
 らぁめん『きりしたん』。
 オブリビオンたちが集っていた宿の中には、そう書かれたのぼりが並んでいた。
「殿がこの地にたどり着いても、我々がどこにいるか分からなければ合流もままなりません」
 男はそういってのぼりを掲げる。
「そこで食事処として名声を得ることで、泳ぎ疲れてお腹を空かせた殿を呼び寄せるのです」
 周りから、おお! だとか、流石でござる! といった歓声が聞こえる。
「ただのお食事処では目に留まりにくいでしょう。しかし渡来人より伝えられたこの『らぁめん』ならば出している店も他になく、そこに『備中手延べ麺』を元にした麺をうたい文句にすれば、懐かしんだ殿は間違いなく来店する事でしょう!」
 その言葉に皆一様に頷き、戦さながらにのぼりを備える。
「さぁ皆の者出陣です! この町に『らぁめん』旋風を巻き起こしましょう!」
 その様子を監視していたのは、ある猟兵の【影の追跡者】。このままではまずいと内容は皆へと周知された。
 すでに町の人々には『らぁめん』が振舞われるという話が広がってしまっている。この町の平穏を守るためには、相手以上の『らぁめん』を作り、打ち倒すほかない。
 キミたちは練り棒を手にしながら、交流をしてきた町人たちの力を借り、この世界独自の『らぁめん』を作り出すことになったのだった。
鍋島・小百合子
WIZ重視:店の調査
湯治で交流した者の話ではらぁめんなる物を出す食事処が開かれるとか
渡来人由来となるとどおりで聞いた事がないはずじゃ
客として探りを入れてみるとしようかの

湯上り後の温泉浴衣に身を包み『きりしたん』に入店
店内・店員の様子、お品書きをしかと見る
はじめて故によくわからない料理となるとやはりオススメを聞いてみたくなるもの
「最高のものを出して頂こうか。当然町人に誇れるものでな」

出されたらぁめんがどういうものかじっくり観察してから改めて食事
「この麺…蕎麦やうどんにも似た感触じゃが何かが違うのう」
「出汁も何かこう…異なものが使われておる感じがする。なんぞや?」

退店後店内で得た情報を猟兵達に伝達



●敵を知り己を知れば
 のぼりが立ち並ぶ、ある建物に数多の町人が集まっていた。
 らぁめん『きりしたん』と書かれたその建物からは、食欲をそそる匂いが漂い、近くを歩く町人たちもふらふら釣られて立ち寄っていく。
「湯治の場で聞いて来てみたが……ほう……?」
 そんな町人たちに混じり、浴衣姿の小百合子もその店の前へとやってきていた。
「いらっしゃいませ! お一人様ですね、どうぞおかけください。こちらはめにぅ、ええっと、いわゆるお品書きでございます」
 店員の一人に席に通され、お品書きに眼を通す。らぁめん、ちゃぁしゅうめんを中心に、いろいろなとっぴんぐ、とやらがあるらしい。
「最高のものを出して頂こうか。当然町人に誇れるものでな」
 初めての場所ではオススメを、そう思った小百合子は店員に声をかける。
「任せといてください。では『きりしたんらぁめん』一丁!」
 しばらく後に小百合子の元に出された、一杯の『らぁめん』。出されたそれがどういうものかをじっくりと観察する。琥珀色に澄んだスープの中に漂う麺に、十字の形の蒲鉾やネギ、キクラゲが彩りを添える。
 そのまま箸をいれ、麺を口へと運ぶ。
「この麺…蕎麦やうどんにも似た感触じゃが何かが違うのう」
 中華麺は鹹水、いわゆる塩分を含んだ水で作られることで、独特のコシをもつ。蕎麦やうどんとはまた別の食感があった。
「出汁も何かこう…異なものが使われておる感じがする。なんぞや?」
 出汁に使われているのは鰹節に昆布、あさりを中心とした魚介だし。『きりしたんらぁめん』はそこに椎茸を加えることでさらに一味を加え、高級感を増した一品。
 やるからにはとことんやる。武士の意地のような、無駄にこだわりぬかれた味を感じながら平らげる。
「ありがとうございました!」
 満足気な顔で出てきた小百合子は、特に怪しい材料が使われているわけではなさそうだと思いながらも、他の猟兵へと情報を共有していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

高原・美弥子
【恋華荘】で引き続き。

いや、どうしてこの流れでらぁめん対決になるのかな?
疑問は絶えないけど、やるとなったら全力を尽くすよ!

私、料理は出来るけど特筆する程じゃないなぁ。あ、でも焼き鳥は大得意だよ。焼き鳥屋だったし、実際焼いてたからプロだよ。

串なしは複雑だけど、麺の上に乗せる時に抜こう。

焼き鳥はタレだとスープと混ざるから、塩でいいかな。
さて、炭火OK、鳥OK、葱もOK!よし、焼くよ!
じっと火と焼き鳥を見つめて真剣に焼くよ。もう主役を麺から奪う勢いで美味しい焼き鳥焼くよ!
真剣すぎて、いちごに胸揉まれても気づかないよ。いちごに言われて気づくけど、焼いてるから手も意識も離せず、対応は後で覚えておいてね!


結城・蓮
【恋華荘】の二人と一緒に。

まださっきのプレゼントと事故とを引きずってドキドキしてる
いや、事故なのはわかってるけど……なんか落ち着かない

……で、何でラーメン?何で?
え、二人ともやる気なの?
じゃあボクもキマイラフューチャー式闇鍋調理でお手伝いを!

「焼き鳥の串も出汁でないかな?」
「焼き鳥ってタレ使うよね、これも入れちゃう?」
……邪魔者扱いされちゃった
ま、料理なんてしたことないししょうがないよね

それじゃあ……客引き頼まれちゃったけど、それよりオブリビオンの調査しようか
何でこんな地でラーメンなんかやるのか……本当に何でラーメンなんだろう、純粋に気になるな
幻影の姫君で透明化して相手陣営を偵察してこようっと


彩波・いちご
【恋華荘】で

街中でのとらぶるの感触思い出して蓮さんとは気まずく…

気を取り直して!
どんなラーメンにしましょう?
焼き鳥ですか?
面白いかもしれませんね

私がメインで(これでも寮生の食事作ってる身です)
麺を練り、スープを作り…具材の焼き鳥は美弥子さんに任せ
「焼き鳥の串はなしで」
「タレはダメです、スープと混ざりますから」
「蓮さん、ここの手伝いはいいので、客引きしてもらえますか?」
…美弥子さんと2人で仕上げますね

道具とろうとそっちを見ずに手を伸ばし…むにゅと何か掴んだような
むにむにと揉んで…こっちの感触は美弥子さんの胸(汗
気付いてないみたいですけどちゃんと謝ります

とらぶるありつつも完成
「さあ、召し上がれ?」



●正直私にもわかってない
「いや、どうしてらぁめん対決になるのかな? けど、やるとなったら全力を尽くすよ!」
 美弥子が疑問を口にしながらも気合を入れる。オブリビオンとの戦いは何が起こるかわからないものだ。
「どんなラーメンにしましょう?」
 いちごも素直に受け入れることにし、考え始める。
「私、料理は出来るけど特筆する程じゃないなぁ。あ、でも焼き鳥は大得意だよ。焼き鳥屋だったし、実際焼いてたからプロだよ!」
 実際のところ美弥子は自分の炎で焼き鳥を見事に焼き上げる事ができるほどの腕前だった。それにより起こった悲劇により紆余曲折を得て猟兵となったのだが。
「焼き鳥ですか? 面白いかもしれませんね!」
「……で、何でラーメン? 何で? え、二人ともやる気なの?」
 先程の事故を引きずって考え込んでいた蓮は、いつの間にか怪人……ではないオブリビオンとラーメン対決をすることになっていることについていけない。
「相手がオブリビオンならやるしかないでしょう。私がメインで行きます。麺生地を……揉まないと……」
 実はいちごも先ほどの感触がまだ手に残り、若干顔を赤くしたまま何度か手をにぎにぎとしていたのだが、蓮は気が付かなかった。
「焼き鳥の串も出汁でないかな?」
 蓮も同じく切り替えようとしていたが、何かおかしい。
「……焼き鳥の串はなしで」
「……そうだね、麺の上に乗せる時に抜こう」
 美弥子は串のない焼き鳥なんてただの鳥だ、と不満そうにしながらも、素直に頷く。串から出汁は出ない。
「焼き鳥ってタレ使うよね、これも入れちゃう?」
「タレはダメです、スープと混ざりますから」
「それは、そのとおりね。塩で行きましょう」
 意見が連続して二人から否定され、若干残念そうな表情を浮かべる蓮。しかし負けじと手を上げていく。
「じゃあボクもキマイラフューチャー式闇鍋調理でお手伝いを!」
「蓮さん、ここの手伝いはいいので、客引きしてもらえますか?」
 そのいちごの笑顔は、反論は許さない、そんなオーラが漂うとても素敵なものだった。
「あ、うん、わかった」
 蓮は素直に頷いた。

●だってフラグメントが私にラーメンを作れって
 「それじゃあ……客引き頼まれちゃったけど」
 いちご他、猟兵たちがラーメンを作っている建物から外に出る。相手と戦うため、猟兵たちが用意した建物の場所はらぁめん『きりしたん』の真正面。突然現れたもう一つのらぁめん屋に町人は驚きの表情を浮かべていたが、これも粋な計らいと、とりあえず楽しんでいた。
「……オブリビオンの調査しようか」
 わざわざ客引きをしなくても、あの二人の作るものだ、人は来る。信頼故の行動であった。
「何でこんな地でラーメンなんかやるのか……本当に何でラーメンなんだろう」
 純粋な興味も交じりながら、【幻影の姫君】で透明になりながら相手の店へと潜入していく。店舗内は他の猟兵も調査しているだろう。ならば、入り込むとすれば、厨房。
「くっ、いったい何者……まさか猟兵か!?」
 厨房の奥から急に聞こえてきた声にビクッっとしつつも、どうやらこちらに言われたことではないようで胸をなでおろす。
「おのれ、殿を呼び寄せ、労い、力を付けてもらうというこの一挙両得な作戦を妨害しようとは……」
 殿って何という疑問こそあれど、なんかもう調査するまでもない狙いだった。
「しかし明石様まだ我々は負けておりません、開店きゃんぺぇんはまだまだこれからです!」
 明石様、と呼ばれる男を見やる。瞬間、ぞくっとした悪寒。他の店員もオブリビオンの影響をうけてはいるようだが、一番の敵は、あの男か。蓮は焦らないよう静かに呼吸を整え、厨房から下がった。
「……ふん、逃げたか」
「明石様?」
「何でもないさ、さぁ、続きと行こう」

●それはとても不思議な光景
 美弥子がじゅーじゅーと焼き鳥を焼く。
 いちごがふにふにと美弥子の胸を揉む。
「……あれ?」
 いちごは道具を取ろうと思っただけだったのだ。そうしたらなんだかとても柔らかかったのだ。柔らかい道具もあるものだなとフニフニしていたが、これは何かおかしいと正気に戻る。
 しかし美弥子は気が付かない。彼女の焼き鳥にかけている情熱は本物だ。たとえ激しく胸を揉みしだかれようとも、気が付くことはない。
「す、すいません!?」
 だからといってそのまま揉み続けるようないちごでもなかった、自分の掴んでいたものの正体に気が付き、あわてて離れる。
「……ん? あー……後で覚えておいてね」
 真剣な彼女はそれでも焼き鳥から目を離さない。しかし、それはあくまでもいちごの処遇が後に回されただけに過ぎないかった。
「あ、えっと……はい」
 若干ぎこちなくなりながらも、なんやかんやでやきとりラーメンは完成を迎えた。
 しっかりと鶏の出汁が効き、鶏肉の食い応えがある一品は、町の男性を中心として人気が出たらしい。
 それは、店員の女性『3名』(町人視点)に釣られたという噂もあったが、定かではない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

弥久・銀花
らぁめんですか、良いですね。

しかし、私はここで敢えて冷し中華をチョイスしましょう。


まぁ、顰蹙はご尤もです、ですがちょっと待って下さい。


名声を得る。 その為に食事処を拓くのですから美味いだけで無くもう1つ隠し味を入れたい所。

折角の温泉宿場なのですから冷たい麺も良いと思ったのです。

一杯の量はわんこそば位、具は無しの一口サイズ。
汁は醤油だれと胡麻だれの2種類。
お値段は普通の掛け蕎麦の7分の1。

お腹とお財布と料理人に優しい麺料理。


町には豪華で熱いラーメンの湯気が立ち並ぶ事でしょうし、変り種でお客さんの回転率を極限まで上げたこの冷やし中華で町の話題を独り占めです。



●冷やし中華はラーメンに入りますか?
「らぁめんですか、良いですね!」
 そう言いながらも銀花が並べているのはまさかの『冷やし中華』。
 季節は冬。しかし立ち並ぶ『冷やし中華始めました』ののぼり、一体なぜそのような暴挙を行ったのか。
「顰蹙(ひんしゅく)はごもっともです、ですがちょっと待ってくだださい」
 堂々と胸を張り彼女は一気に語る。
「ここはせっかくの宿場町。しかもただの宿場町ではなく温泉宿場です。つまりは皆さん温泉に入ったあとの火照った体を持て余しているでしょう。そんなところに冷たい麺。あえてのつるっといけるわんこそばほどのお手軽一口サイズ! 価格もお求めやすく、味も2種類選べる飽きを防ぐにくい品揃え!」
 彼女の作戦は当たった。大成功したといってもいい。
豪華なラーメンが店舗に並ぶ中、彼女の麺は各温泉宿に売り出され、名物として取り上げられていった。
 最終的に風呂上がりには冷やし中華という新たな定番を生み出すまでに至っていた。
 それは、サムライエンパイアの歴史が動いた瞬間……だったのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月杜・屠
そうね、サムライエンパイアならではの精のつく食材でらぁめん勝負を挑むわね。

忍の独自ルートで仕入れた、すっぽん、マムシ入りの特製精力増強らぁめんの完成よ。
麺には山芋を練り込んだわ。トッピングにはニンニクのすりおろし。完璧ね。

鼻血も噴き出る精力増強具合よ。
これで殿の遠泳疲れもたちどころに吹き飛ぶこと請け合いね。

さあさ、町の衆の皆も召し上がって。
精力の無駄遣いができるわよ、きっと、たぶん?



●出合茶屋御用達
 ところで、この猟兵とオブリビオンとのらぁめん対決で生み出された、とある副産物がある。それはただ『らぁめん』とだけ呼ばれ、ある料理屋でこっそりと販売されている。
 その正体は屠の作成した、すっぽん、マムシ入りの特製精力増強らぁめんであった。
 麺には山芋を練り込み、トッピングにはニンニクのすりおろし。本来出るであろう臭いを特殊な配合で抑えることにより、恐ろしい力を秘めた、鼻血も吹き出る精力増強剤として注目されることとなったのだ。
「さあさ、町の衆の皆も召し上がって。精力の無駄遣いができるわよ、きっと、たぶん?」
 彼女は出来上がった拉麺を何気なしに町の衆へと振る舞った。振る舞ってしまったのだ。
 この時代の混浴の風呂、というのは女性と男性の見合いに使われる場合もあった。女性が特に傷がないことを相手にわかってもらった上でお付き合いをするという事らしい。その振舞われた日はもう大変だった。ちょっと気合い入れるために食べて行こうかと思った男性女性がもう大変なことになったのだ。詳細は割愛する。
「……予想とは違ったけど、町の人に受け入れられたのは確か、なのよね?」
 なお、そのあまりの効果にオブリビオンの皆も注目し、殿が来た時の疲労回復ためにレシピを盗もうと何度か通っていたらしいが、鼻血を吹き出して倒れたらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リステル・クローズエデン
【POW】

湯治をしていたら。
いつの間にかラーメン戦争が起こっていました。
どうしてこうなった。

ふむ、僕が出なくてもどうにか なりそうですが。
右腕も、だいぶマシになりましたし。
必要とされるなら、最後の一押しと行きますか。


『料理11』
ラーメンと言っても多種多様な種類がありますが。
そうですね。
削り節+煮干し+昆布+干しシイタケ出汁の醤油ダレ。
スープが絡みつつ麺自体も楽しめる中太のちぢれ麺。
具材はネギと蒲鉾でシンプルに。
そして値段は、誰でも食べれるぐらいで。

そう、屋台で普通に誰でも気楽に食べられる。
そんなラーメンです。
なので、屋台で売ります。

なお、妨害が入るなら
【我流忍術・絡み蔓】で捕獲をこころみます。



●お風呂でゆっくりした結果がこれだよ
「……ふむ、僕がでなくてもどうにかなりそうですが……」
 目の前で鼻血を吹き出して倒れ伏しているオブリビオンらしき人物を眺めながらリステルは考える。
「右腕も、だいぶマシになりましたし、必要とされるなら、最後の一押しと行きますか」
 彼女はそう言いながらも相当の料理の腕前を持つ者である。
 調理場に立つその姿は勇ましすら感じさせ、手際よく出汁を取っていく。削り節、煮干し、昆布に干しシイタケの合わせ出汁をベースに加えていくのは醤油ダレ。
 スープがあっさりとした物のため、選択するのはしっかりと絡ませられる縮れ麺。しっかりとした食感を演出するため、太さは人気も高い中太麺をチョイス。
 具材はシンプルにネギと蒲鉾等にして、値段を抑えることで普段から食すことが可能な庶民向けのものに仕上がった。もし他の者が作るとすれば、椎茸が難関だろうか。
 そんな誰でも気軽に食べられるものを目指した彼女は売り場もこだわった。屋台である。
 そもそもの実際の江戸時代の場合だと、屋台どころか外食が増え始めるのは明暦の大火が起こってから後のことだったが、ここはサムライエンパイア、なんやかんやで屋台も外食もみんな元気。
 屋台で独特の斬新な音楽——猟兵が聞いたら屋台定番のあの音だというのはわかるだろうが——を流して客を集めながらリステルは着実に売り上げを伸ばしていった。
 その屋台の傍には、哀れな姿で蔦に絡まれた野武士が転がっていたとかなんとか。

成功 🔵​🔵​🔴​

神薙・焔
うーん、サムライエンパイアの人たちの口に合うラーメン…例によってガジェットショータイムいってみよう!

…こ、これは…「拉麺」の語源は「拉」、手で引延ばした麺というのが有力だが幾つか異説あり、埃及(エジプト)の太陽神「ラー」の麺、というのもその一つ! おお、古代文明の息吹…とは全く関係なく近代エジプトのB級グルメ「コシャリ」風の汁なし担々麺…かしら?

そうか、本来のコシャリにはパスタやマカロニと、ジャポニカ米を入れて食す…つまり日本の米にも合う、見たことはなくても彼らに馴染む味、そして汁なしなら設備がなくても売り歩く事が容易―元々、担々麺とは担いで売ったからそう言うそうね―フットワークでも勝つるわ!



●開幕ショータイム
「……こ、これは……!?」
 【ガジェットショータイム】の力を借りたらなんでも出来る。そんな祈りをこめ……たわけではないが、焔のガジェットが相手の『らぁめん』を敵として認識し、対抗策を産み出したのは確かだった。
「『拉麺』の語源は『拉』、手で引延ばした麺というのが有力だが幾つか異説あり、埃及(エジプト)の太陽神『ラー』の麺、というのもその一つ!」
 目に前に現れたものを見ながら語り出す焔。いやそんなまさか……でも、もしかしたら彼女の出身世界ではそうなのかもしれない。
「いでよ、古代文明の息吹……とは全く関係なく、えーっとこれは、近代エジプトのB級グルメ「コシャリ」風の汁なし担々麺……かしら?」
 コシャリは現代のエジプトではファーストフードとして幅広く食されているのだが、少なくとも江戸幕府があった時代には存在していないはずだった。そして何よりラーメンではなかった。が、あくまでもでてきたのは坦々麺っぽい感じだ。つまり、ギリラーメン。
「そうか、本来のコシャリにはパスタやマカロニと、ジャポニカ米を入れて食す…つまり日本の米にも合う、見たことはなくても彼らに馴染む味、そして汁なしなら設備がなくても売り歩く事が容易……!」
 パスタやマカロニの代わりにラーメン風の中華麺を入れて坦々麺的な何かとなったコシャリ、といったところだろうか。
 彼女は思い立ったが吉日と言わんばかりにガジェットを担ぎ、新たなる文化を広げるために駆け出していった。なんだかんだで結構売れたらしい。
 なお、その最中に先日風呂場で遭遇した男性とばったり出会い、例の衣装を着ることを泣いて土下座してリクエストされるという一幕があったらしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

神酒坂・恭二郎
「らーめん打つのも久しぶりだねぇ」
 すっかり仲良くなった町の衆と語らいながら、両裾をまくって何時もの手拭いを鉢巻きにする。
 衛生ケースから衛生スペース手拭いを取り出し、布操術で練り棒に仕上げ、エンタメ重視でグルグル回して決め。
「ほいほい。ここの好みが分からんから、色々教えてくれ。名物とかあればなおいいな。殿様にも美味いの食べてもらいてぇ所だ」
 慣れた手際で麺を練って、町の衆の好みや名産を聞き出し、他猟兵と情報共有する。
 どのみち一人じゃ難しい。他猟兵で不慣れがいたら協力しよう、名人がいたら助手しよう。
 アイディアは無いから出てきた素材に、合わせた麺を仕上げるのがメインの仕事だな。

※アドリブ歓迎



●神酒坂式風桜子ぱふぉうまんす
「らーめん打つのも久しぶりだねぇ」
「ほぅ、兄さんもらぁめんってやつを知ってるのかい?」
 両裾をまくり、手ぬぐいを鉢巻きにして気合いを入れる恭二郎に町人が声をかける。ここ数日の滞在ですっかりと馴染んでいた恭二郎は、笑顔を浮かべて親指を立てた。
「おうよ、まあ見てな! 伸縮自在に千変万化の我が布術。よぉく御覧あれ!」
 衛生ケースから衛生スペース手ぬぐいを取り出すと、恭二郎の手元で布がまるで勝手に動き出したかのように錬り棒を形作る。
「おお、どうなってんだいそりゃ、器用だな兄ちゃん!」
 あえて調理姿が見えやすい往来を選び、棒を派手に回転させながらパフォーマンスを忘れない彼の近くにはギャラリーが集いはじめていた。
「ほいほいっと。さぁお前さんたち! 俺にはここの好みが分からんから、色々教えてくれ! 名物とかあればなおいいな」
「そりゃもう魚だろう!」
「海のもんならなんでも美味いぞ!」
「てめぇ、山をバカにすんのか!?」
 あちこちから声が上がる様を見渡しながら、恭二郎は笑顔で声を張り上げる。
「ああ、その調子だ! 殿様にも食べてもらえると思って、気合い入れて美味いもんを教えてくれ!」
 そうして集められた情報と気合いを入れて打たれた麺は次なる猟兵へと託されて行くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミニョン・エルシェ
拉麺。らーめん、なんで。こわい。
はい、追跡者を通して見た私は衝撃を受けました。
思わずお茶を吹きかける程でした。

さて、武士は主人自ら饗応の支度を整えるもの。
私も素材集めに精を出します。
宿場町という事は流通と情報の要所。
コミュ力と先ほどのお茶屋さんを中心に情報を集めれば、
工夫次第で深い旨味を演出できる食材も見つかるでしょう。

完成したのはアゴ出汁をベースに、そして青竹で打った麺は熱伝導に優れ腰のある味わい。
そして芋フライを添えて。その姿、正に佐野拉麺。…佐野の名は伏せておきましょう。

しかし、秀家公は豊公の深い薫陶を受けた方のはず。
豊公の時代から禁制である、切支丹の名をどう思われるか…どうなのです?



●耳うどんは江戸後期だから怪しいけど大根そばはありそう
「拉麺。らーめん、なんで。こわい」
 追跡者でオブリビオンたちの企みを目撃した張本人であったミニョンは、そのあまりの衝撃に立ち直るまでにしばしの時を要した。危うくせっかくの茶店のお茶が尊い犠牲になるところだった。
 しかし彼女は気を取り直す。武士は主人が自ら饗応の支度を整えるもの。茶の湯の会にしてもそうではないか。
 持ち直した彼女の行動は早かった。他の猟兵たちが得た情報と、町人や茶飲み仲間たちの情報を元に町の人々の普段の生活に合わせた上での新しい料理、らぁめんを作り上げていく。
 アゴ出汁をベースとし、周りの町人から聞いた特産の物を合わせた旨味の深いスープ。仲間から引き継いだ生地を青竹で更に力強く打つことで鍛え上げられた麺は、熱伝導に優れ、しっかりとしたコシのある味わい深い一品となった。
 そして麺をすすりながらつまむ一品としていもフライを添えたことで、完成したその姿はまさに現代の佐野拉麺。
「……佐野の名は、伏せておいた方が無難ですね」
 この時代にも佐野の地名はあれど拉麺はまだ誕生していない筈だ。ここで食べた佐野拉麺の味を求めて佐野へと旅に出る人が出ないようにするためにも、その方がいいだろう。
 完成したその品を町の人々へと提供しながら考えを巡らせる。
 もし、このオブリビオンたちが待っている殿というのがあの人物だとすると、切支丹という名を使うのは不快に思われるのではないだろうか?
 そんな中ふと、らぁめん『きりしたん』ののぼりが目に入る。よく見ると、なんだかデフォルメ化された女性キャラクターらしきなにかが描かれている。
「……まさか、奥方様……?」
 郷土料理をベースとした食事だけでなく、自らの殿の嫁をネタにして釣り出そうとする二重の策に、いろんな意味で戦慄するミニョンであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
らぁめんか。人の食の好みはぼくにはわからないから、情報収集と妨害で力になるかな。
まず、『きりしたん』のらぁめんを食べてみて、どんな材料が入っているのか分析だね。具財はもちろん、だしについてもどこ産の何が使われているのか調べよう。
また、渡来人が使用している流通経路についても調べよう。渡来人の正体を探る目的もあるけど、流通経路を押さえ込めないかな。
たとえばひいきにしている商人から材料を買い占めるとか、使用している海路を一時的に封鎖するとか。
あとは仲間に『きりしたん』の味の傾向を伝えたり、村の人の食の好みの傾向を教えたりするくらいかな。あとは料理に詳しい人にまかせよう。



●情報を制するものは全てを制する
 仲間からの情報をまとめ、自分でも直接足を運び、必要な情報を揃えたアリスは、計画を実行に移していく。
 相手の流通ルートの封鎖を行い、街で購入可能な材料を先手を打って買い占める。
 さらにアンケート等で町人の好みを改めて分析し味にフィードバックしていった結果、相手の店には閑古鳥、猟兵たちの店は大盛況となっていった。
 らぁめん『きりしたん』は経営の危機に直面することとなった。
「な、なに、作れぬとはどういうことだ!?」
「商人たちの在庫が無いのです! それに、客ももう完全にとられてしまって」
「客は取り戻せばいい! それよりも在庫だ! 飢饉があったわけでもなし、そんなにすぐに商品がなくなるわけが……!?」
 考えれば単純なことだ、正面にある猟兵たちの店は近しい材料を使うものも多い、そして我々がしようとしていることを防ごうとするならば……。
「おのれ猟兵どもおおおお!」
 聞こえてくる叫び声に、アリスは倉庫に積まれた買い占めた食材眺めながら静かに笑った。
「情報封鎖がざるすぎるよ、『明石』様?」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『明石全登』

POW   :    神の鉤爪
自身に【神の加護】をまとい、高速移動と【西洋刀による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    孔雀連砲
レベル×5本の【貫通】属性の【速射爆裂弾】を放つ。
WIZ   :    明石ダンス
【キレのある異教の踊りで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は鍋島・小百合子です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●殿に代わって成敗
「たのもおおおおおお!」
 営業が終わった猟兵たちの店へと銃を引っさげ、カチコミをかけてきた一人の武将が現れた。それは紛れもなく、猟兵たちが集めた情報にあった『明石』様と呼ばれていた男。
「貴様ら、よくも我が殿を迎える準備を邪魔したな!」
 その手に握る銃を震わせながら、怒りを隠さず怒鳴り散らす。
「殿は、殿は少々遠い島にいるだけなのだ! この国の状況を憂い、立ち上がろうとするのは明白! だからこそ、それを家臣一同で出迎えるため用意していたというのに……!」
 余りにも必死の訴えに何か悪いことをしたのかもしれない、と若干思ってしまうが、消してそんなことはない。多分その殿というのはまだ存命で離島ライフを過ごしている可能性が高いが、この武将は紛れもなくオブリビオンなのだから。
「いかな理由があったとしても、この明石全登の邪魔するとは不届き千万! 聖なる剣、正義の弾丸、神のダンスで貴様らに裁きを受けてもらおうぞ!」
 今、現代においてもなんと読むのが正しいのか、いまだにわかっていない武将との戦いが始まろうとしていた。
神薙・焔
主を待つために美味しいラーメンを作るとは明石おしとう、敵ながら天晴なやつ(きりしたんらぁめん啜りつつ)、明石てるずみ、なかなかの強敵のようね。でも明石ぜんとうなんかに負けたりしない、明石たけのりはあたしが倒す。覚悟しなさいジョアン・ジョバンニ・ジュスト・ジョアニー・ヨハネ!

…ここで本人に読み方聞いたら教えてくれないかしら?

とりあえず呼び方がわからないと連携に困るので目標を官職名で掃部(かもん)と呼称!
ダンスで摩擦を減らし高速移動するなら、対戦車猟兵戦術で範囲攻撃、地形ごと破壊し瓦礫を作って移動や踊りを妨害するのが有効そうね。

スキル:援護射撃1、範囲攻撃2、吹き飛ばし1、地形の利用1、戦闘知識2



●明石全登自らの勇姿を誇らんとす
「主を待つために美味しいラーメンを作るとは明石おしとう、敵ながら天晴なやつ!」
 そう語る焔がすするはきりしたんらぁめん。しっかりと相手の視察がてらにいただいてきたらしい。
「……どんぶりの数が足らんと思えば、おのれ猟兵の仕業だったとは!」
 なんとわざわざ数えていた、細かい。
「そこに気が付くとは、明石てるずみ、なかなかの強敵のようね!」
「……敵に何と呼ばれても気にせんがせめて統一をいたせ!」
「ええっ明石ぜんとうなんかに負けたりしない、明石たけのりはあたしが倒す」
「お主分かっていて馬鹿にしておるな?」
「覚悟しなさいジョアン・ジョバンニ・ジュスト・ジョアニー・ヨハネ!」
「おのれ……」
 怒りに震える明石なにがしの周りには、いつの間にか店員をしていた部下たちが集まっていた。
「許さぬぞ! 我が勇姿その目に焼き付け、恐怖に倒れるがいい!」
 どこからともなくBGMが流れ始め、部下一同息を合わせて――よく見れば一名ほどずれているが――謎の踊りを踊り始める。その異様な行動に呆然としながらも、焔の手は冷静にガトリングガンを構える。
 そして、踊りがひと段落付くと同時かかる号令。
「かかれぇ!!」
「はい、掃部(かもん)さんお疲れ様!」
 敵の号令と同時に放たれた焔の【対戦車猟兵戦術】は、気合を入れた明石全登とその部下たちに無慈悲に襲い掛かる。
「「「うわあああああああ!?」」」
 情け容赦ない大火力による一撃で、彼の部下たちは全滅していた。
「許さぬ、許さぬぞおおお!」
 しかし残念なことに怒り心頭の明石全登はその極限まで減らした摩擦抵抗で被害を抑えていたのだ。彼は怒りに身を任せ、猟兵たちへと斬りかかろうとしていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

弥久・銀花
いや、町人が誰かをもてなすのと、家臣が主君をもてなすのは別腹でしょう。

それともその準備とやらは町人に負けてしまうものなんですか?



それはそれとして、強盗ですか? 1日の売り上げを狙った賊ですか?
そして商売敵を襲撃しに来た悪漢ですね?

では裁きの時間です、ただし貴方のですけどね。



テーブルを蹴り上げて遮蔽物にして、すかさず愛刀;白嵐玉椿の濃口を切りつつ抜刀術の姿勢に。

テーブルの落下速度に合わせて身を沈みこませて、視認されない時間を数瞬稼ぐついでに、地面を蹴る体勢を整え。

銃撃に備えて横っ飛び。

その後に一気に接近して、鋭刃線閃を放ちます。



●おもてなしは和の心
「何から何まで邪魔をしよってえええ、貴様らはもてなしの心が足りておらん!」
「いや、町人が誰かをもてなすのと、家臣が主君をもてなすのは別腹でしょう」
 声を上げ猟兵たちへと斬りかかった明石全登の前に、銀花が蹴り上げたテーブルが行く手を阻む。
「小癪な、このような物で!」
 テーブルごと銀花を斬り捨てようと剣を振るい、衝撃波を伴いながらテーブルを斬り飛ばす。だが、その感触は軽い。
「それともそのもてなしの準備とやらは町人に負けてしまうものなんですか?」
「なにぃ!?」
 テーブルの陰に隠れながらも、位置を変えていた銀花はその攻撃を回避していた。剣を振り切った明石全登の隙を彼女は逃さない。
「今のあなたはただの商売敵を襲撃しに来た悪漢ですよ」
 身を沈み込ませ、一気に地を蹴る。
「では裁きの時間です、もちろん貴方のですけどね」
【鋭刃線閃】、銀花のサムライブレイド『白嵐玉椿』が走る。その一撃は明石全登が身に纏っていた神の加護ごと切り裂さいた。
「ぐううう!この俺を、裁こうというか! 猟兵っ!」
 鎧は切り裂かれ、一撃は肉体にまで届いていただろう。確かに入ったその刃は、しかし、殺意を目に宿す敵に膝をつかせるまでには至らなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

彩波・いちご
【恋華荘】で引き続き
…2人がちょっと怖いです
いえ、調理では確かに蓮さんを戦力外にしましたけど…
あと、集中して見てなかったせいで美弥子さんととらぶったのも確かですけど…
2人とも、クライマックスですし、落ち着いてくださいね…?

八つ当たり気味に突っ込んでいく蓮さんを援護しなきゃと、【異界の抱擁】の触手を召喚して明石様を拘束です!
怒ってても信頼はされてるのですし、それには応えてしっかり援護です!

…って、あれ、蓮さんの援護はできているのですけど、なんで美弥子さんは巻き込まれてるんですか…?
なんでって言われても私にも理由わかりませんよー?!
蓮さんと美弥子さんで扱い違うとかそんなつもりはないのに…どうして


高原・美弥子
【恋華荘】で引き続き。
やきとりラーメンも売り終えて、いちごにお仕置きしようと思ったところを乱入されて不機嫌になるよ。
うん、そうだね。あたしも八つ当たりはこの明石全登にしようか。

あ、いちごのこの呪文は……はい、毎回毎回暴走してあたしに絡みついてくる触手召喚だねー。
そしてやっぱり巻き込まれて絡みとられるんだねー(遠い目)
って、今回はあたしだけ?え、なんであたしだけ巻き込まれてるの!?(がびん)
ちょ!ひゃん!?こ、こらー!いちご、触手で股擦るんじゃなーい!
もー!拘束されたまんまじゃ鉄塊剣も妖刀も振るえないし、触手ごと敵を炎になる血の【ブレイズフレイム】で燃やしてやるー!


結城・蓮
【恋華荘】の二人と。
確かにアイツが、偵察の時に見た「明石様」みたいだね。
……怒ってる理由はまあ、ボクは猟兵だからノーコメントで。
ラーメン勝負なんかにしてくれたせいで二人にハブられた恨みは晴らさせてもらうけど。
居ない間に何時ものとらぶるしてたみたいだし許せないよね!

最初から本気で行かせてもらおうか!
《泡沫の鏡像》で鏡像を生み出して、真の姿を解放して素早く仕掛けるよ。
サポートはいちごさんがしてくれる。
それを信じて、ボクはただ仕掛けるだけさ!
……あ、やっぱり暴走してる。巻き込まれなくてよかったよ。

味方を狙われないように、貫通弾の向きは調整するよ。
ボクが避けて後ろで味方にあたるんじゃ意味がないからね。



●ある意味伝統芸能
 怒りに殺意にと震える明石全登だったが、同じく怒りに震える少女、蓮がその前に立ちふさがる。
「ラーメン勝負なんかにしてくれたせいで……二人にハブられた恨みぃ!」
 それは完全な私怨だった。
「いえ、調理では確かに蓮さんを戦力外にしましたけど……」
 蓮の様子に心配の前に困惑を浮かべてしまういちご。
「せっかくラーメン売り終えて、いちごにお仕置きしようと思ったところだったのに……」
 しかし、いちご傍らに立つ美弥子も思考は蓮よりだった。
「えっ、あの、2人とも、その、オブリビオンが暴れてるんですし、落ち着いてくださいね……?」
 なんとかなだめようと焦るいちごはオブリビオンと全く関係のないところで絶体絶命の危機であった。
「わけのわからないことで俺を混乱させるつもりか。おのれ!」
 怪しげな雰囲気となっている3人に飲まれてたまるかと、明石全登は蓮へと斬りかかる。
「おっと、最初から全力で行かせてもらうよ!」
 蓮は衝撃波を踏まえて、上へと躱し、仕込み杖で斬りかかる。負けじと弾き返してきた敵の反撃を利用し飛び上がりながら、【泡沫の鏡像】にてもう一人の自分を産み出した。
「むっ、面妖な、ならば手数で勝負するのみ!」
 飛び上がった先の建物の梁の上に立つ二人の蓮を睨み、明石全登は孔雀連砲を放つ。銃弾を下手にかわすと流れ弾が思わぬ被害を生んでしまう。蓮は他の者への被害を考え、そのまま梁の上で相手の攻撃を躱し引きつける。
「……そうだね、八つ当たりは、あの明石全登にしようか」
 その様子にさすがに美弥子も気持ちを切り替え、鉄塊剣を構えて走り出す。
「怒ってても信頼はされてるのですし、それには応えなければ!」
 そんな二人を援護するため、いちごは十八番とも言える呪文を唱え始めた。
「ふんぐるいふんぐるい…、星海の館にて微睡む我が眷属よ!」
「あ、いちごのこの呪文は……」
 この時、美弥子は一時的に予知の能力に目覚めた気がした。
 自らの影から触手を呼び寄せ、敵を拘束するいちごのユーベルコード【異界の抱擁】。その効果は確かで、明石全登の動きを封じ、蓮を助けたのではあるが……。
「はい、毎回毎回暴走してあたしに絡みついてくる触手召喚だねー。そしてやっぱり巻き込まれて絡みとられるんだねー」
 ここまでくればもはや様式美である。見事に触手に拘束され、あられもない姿となった美弥子は芸術的とも言えた。
「なんで美弥子さんは巻き込まれてるんですか……?」
 いちごは心の底から疑問だった。決してそんなつもりはないのにいつもこうだった。
「って、今回はあたしだけ? え、なんであたしだけ巻き込まれてるの!?」
 そして美弥子も疑問だった。蓮が巻き込まれていないのは不公平ではないのかと。
「なんでって言われても私にも理由わかりませんよー?!」
「ちょ!ひゃん!?こ、こらー!いちご、触手で股擦るんじゃなーい!」
 いちごに対するお仕置き増加が止まることを知らない。蓮はその様を静かに見下ろし、ため息をつく。
「……やっぱり暴走してる。巻き込まれなくてよかったよ」
「完全に愚弄されておるよな、これ?」
 身動きが取れないのでどうしようもないのだが、明石全登も困惑を浮かべざるを得ない。
「こうなったら、触手ごと炎の血で燃やしてやるー!」
「お主正気を保て!?」
「炎か、じゃあボクも手伝おう」
「ぬわあああああああああああああ!?」
 結果として美弥子の怒りの炎と、蓮の燃え盛るトランプにより、大打撃を負うこととなった明石全登であった。
「蓮さんと美弥子さんで扱い違うとか、そんなつもりはないのに……どうして」
 いちごは敵とともに自らの触手が焼き払われるその様を眺めながら、この後降りかかるであろうお仕置きに、ただただ震えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
明石全登がオブリビオンか。そう言えばキリシタン大名だったね。
てことは殿ってのは宇喜多秀家か。たしか、流刑地で現地の住民になじんでそのまま暮らしたんじゃなかったっけ。

なんか、一方通行な感じがちょっと悲しいね。
今はおとなしくしてるみたいだけど、オブリビオンだから放っておくと住民に被害がでるかもしれないし、この悲劇、終わらせてあげるよ。

異教の踊りで速度を上げてくるなら、エレクトロレギオンで召喚した機械兵器で取り囲んで動きを制限しよう。反撃はオーラ防御で防ぎながら、ぼくの火属性の全力魔法で攻撃だ。
「チェックメイトだね。」


ミニョン・エルシェ
wizで戦闘

明石全登。
厳しい戦でも生き残り続けてきた、稀代の戦上手。らーめん、なんで。
それはそれとしまして、此処に城を普請します。

ダンス。輝いてます。輝き過ぎです。
味方との連携は大前提です。

貫通する銃弾に、どれ程の効果が得られるかはわかりませんが…
「我城普請・相横矢」の陣地構築で防塁を築き、十字砲火で足止めを行います。
硝煙弾雨の中、武器受けで凌ぎながら接近、「鐵貫」による鎧無視攻撃で足を穿ちに行きます。踊りはもう、お開きです。
此処は私の陣地、私の城。逃がしませんし、御首も頂戴します。

…烏城も好きです。武将としての宇喜多秀家公も好きです。
大坂の雄の一人、指揮官としての貴方と戦ってみたかったです。


ティパ・パティ
おっと、すっかりリラックスしてる間にお目当ての登場だね。
英気は十分養い済み。

ばっちり応援するよー!
サウンドオブパワーでノリ良く演奏!
皆の力が漲るように!

ダンスをするにもミュージックは大事!
こっちの舞の方が上いくよ!
戦いの、だけど。

私は演奏に集中しちゃうから直接戦闘は出来ないけど、
もし可能ならエコリフレでも支援!
例え狙われても演奏は止めないよ!


リステル・クローズエデン
屋台を曳いていたので、出遅れましたが……
今回、ずっとこんな感じですか?

遠目でわかりませんが、あれが今回のオブビリオンですね。

しかし結構多い猟兵が集まっているようですね。
でしたら、僕はちょっとした援護にとどめますか。

『ジャンプ6』で屋根の上に登り
『見切り3+視力2、戦闘知識3+第六感5』で行動を見切り。
『鎧砕き4、』で【炸裂穿牙】を使用。
武具をピンポイントで攻撃していきます。

同じ場所で援護を続けるのは愚の骨頂ですし。
攻撃後は屋根から降りて。
別の屋根に移動し。同様の攻撃を行います。

防具がないなら
【炸裂穿牙】『暗殺1、投擲9、念動力1、毒使い4、マヒ攻撃4』に変更


「しかし、だれですか? あれ?」


神酒坂・恭二郎
「折角帰ってくる殿様。気持ちよく迎えてやりたいもんだ」
 
 ってことで、戦闘を行うが厄介なもんだな。
 速射爆裂弾を居合い抜きで切り払っても、本人は素早い移動で捉えきれない。
 捕まえたと思ってもキレのある踊りでツルリと逃げられる。
 見かけによらずかなりの難敵な御仁だ。

「食い物を粗末にするのはよろしくないが。キレにはコシだ」
 風桜子を纏わせ、作り上げた麺を一振りすれば、大きく広がって網のように明石に絡みつく。
 異教の踊りのキレをコシの入った麺で奪おうと言う算段だ。
 成功すれば、剣を地面に突き刺して【守護明神】を召還。
「麺のコシの命は180秒だ。急げよ」
 他の猟兵の活躍に任せよう。

※アドリブ、連携歓迎



●異教と踊れ、サムライエンパイア式ダンスバトル
「せっかくの一張羅が台無しではないかあああ!」
 焦げた衣類や触手を振り払い明石全登の叫びが木霊する。
「確かに、折角帰ってくる殿様がいるってんなら、身だしなみとかも気持ちよく迎えてやりたいもんだろうな」
「だったら、邪魔を、するな!」
 あまり近寄ってはいけなさそうな雰囲気を感じてラーメン啜りながら様子を伺っていた恭二郎。さすがにこのまま傍観するわけにもいかないと、丼を置いて立ち塞がった。
 明石全登は怒りのままに無数の【速射爆裂弾】を放つ。力を抜いた体制から、光を纏った『銀河一文字』による居合で銃弾を切り払い、そのまま駆け抜けた恭二郎は相手を射程に捕える、が

 つるん。
「見かけによらず、かなりの難敵な御仁だ……!」
 『銀河一文字』が明石全登を捉えたと思った瞬間、刃が滑る。
 目の前には、なにかとてもキレのある、サプライエンパイアらしからぬ異教のダンスをキメる、敵。
「見事な刃の冴えよ、敵ながらあっぱれだ。しかし、我が神の踊りには通じぬよ!」
 滑る様に、いや、実際に滑りながらのダンスに翻弄され、恭二郎は距離を取り、構え直す。
「おっと、すっかりリラックスしてる間にお目当ての登場だね。ダンスで勝負をするならミュージックは大事!」
 その場へ英気を十分養って駆け付けたティパ。踊る敵の様子見て、ならばと演奏を始める。
 それはもちろん敵を応援するためではない、そのリズムで敵の踊りのテンポを崩しながら、仲間たちに力を与えていく。
「くっ、こちらの踊りを崩そうとは……しかし! 即興で合わせられずに何が武士か!」
 【サウンドオブパワー】のノリのいい演奏に全力で乗ることで、明石全登の踊りまでもがキレを増していく、ティパを狙うということはなさそうだが、今の彼を止められるのは相当な難易度となりつつあった。
「やるね! でも、こっちだって演奏は止めないよ!」
 それはミュージックとダンスのバトル、ティパの【エコーリフレイン】と【明石ダンス】の激しい戦いへと移行していった。

●明石全登という男
「ダンス。輝いてます。輝き過ぎです」
 ミニョンはその光景に思わず謎の感動をしてしまった。
 実際に繰り広げられているのは激しい戦いなのだが、キマイラフューチャーならダンスイベントとして人気動画も夢ではなかっただろう。
「屋台を曳いていたので、出遅れましたが……今回、ずっとこんな感じですか?」
 戦いの気配に舞い戻ってきたリステルだったが、そこで繰り広げられる光景にしばし唖然とする。
「えっと……誰ですか、あれ?」
 いきなりすぎてあれが敵かどうかもわからない。いや、オブリビオンな気配がするので敵なのだろうが、その姿は音楽に合わせて踊っているだけのイケオジに見えた。
「明石全登。その名の通りだというのなら、厳しい戦でも生き残り続けてきた、稀代の戦上手」
「それが、ラーメンを作っていた敵のボスだったのね」
「……らーめん、なんで……」
 真剣な顔で解説をした後、リステルの言葉に困惑の顔を浮かべるミニョン。少なくとも、明石全登とラーメンを結びつけるエピソードは記憶になかった。
 織田信長が召喚したという渡来人がなんやかんやの影響を与えてしまったのだろうか。
「明石全登がオブリビオンか。そういえばキリシタン大名だったね。てことは殿ってのは……」
 傍にいたアリスがその話を聞き、思い浮かべたのは備前宰相、宇喜多秀家。豊臣政権下の五大老の一人。
「なんか、一方通行な感じがちょっと悲しいね」
 アリスの知る歴史の中では、流刑地である八丈島で現地の住民となじみ、そのまま暮らし、一生を終えていった、となっている。
 もちろん、サムライエンパイアではどうなっているかはわからない。
 オブリビオンに狙われていればどうなっていてもおかしくないが、今も存命している可能性も大きい。
「町人にはおとなしくしてるみたいだけど、放っておくと被害がでるかもしれない。それに、来るかもわからない殿を、準備して待ち続けるなんて、悲劇だもんね、早く終わらせてあげよう」
 アリスの言葉に、猟兵たちが頷いた。

●キレにはコシのある麺を
 ダンスバトルはボロボロになった屋内から、屋外の調理スペースへと移行していった。しかし広いスペースだと相手の踊りが自由すぎて有利になってしまう。
「地脈に接続…防塁普請!」
 ミニョンは相手の行動を制限するために、明石全登を挟み込む様に射撃陣地を構築していく。
「なにっ、そうはさせぬ……!」
 さすがに見過ごせぬと、相手も銃を構えるが、そこに飛び込んできたのはなんと麺。
「食い物を粗末にするのはよろしくないが。キレにはコシだ」
「ぬうう!? まさか麺に足元をすくわれるとは」
 恭二郎が放った光り輝く風桜子(ふぉうす)を纏った麺。いかに滑りのいいダンスでも、スープによく絡む麺を防ぐことは難しかった。そのまま地面に剣を突き刺し、顕現せしは守護明神。
「麺のコシの命は180秒だ。急げよ」
「こんなものおおおおお!?」
 明石全登がその麺から抜け出そうとするも、守護明神の力によりダンスが封じられ、思うように動けない。
「兵の配置完了。鉄砲隊、構え!」
 その間にミニョンの射撃準備が進んでいく。
「たとえ絡まれたままでも……!?」
「そうはいかないね。抑えさせてもらうよ……さぁ、行くんだ!」
 麺に絡まれたまま走り出そうとする敵を、アリスの召喚した、100に届こうかという数の【エレクトロレギオン】が囲みこむ。
「小癪な……!」
 なんとか撃ち払おうとする明石全登だったが、構えていた銃に苦無が深く突き刺さり、弾き飛ばす。
「おのれええ!? 忍びか、どこから!」
 それは相手の死角へと回り込み、屋根の上より放たれたリステルの【炸裂穿牙】。銃は見事に爆散し、もう使用することは難しかった。
「……撃て!」
 そして響く数多の銃声。ミニョンの【我城普請・相横矢】により完全に動きが封じられた明石全登。
 ティパの旋律により再度猟兵たちの力が増していき、距離を詰めたリステルの再度の【炸裂穿牙】による苦無が鎧へと突き刺さり、爆ぜる。
「ぬうううう!? 鎧の一つや二つううう!?」
 鎧と共に麺を弾き飛ばすことで、動きの制約を取り払い、剣を構える。しかし遅い。
「踊りはもう、お開きです。此処は私の陣地、私の城。逃がしませんし、御首も頂戴します」
 硝煙弾雨の中に紛れて近寄る影。体格に不釣り合いな馬上槍『鐵貫』を構えたミニョンの一撃が、明石全登の足を穿つ。
「ぬぉおおおおお!?」
 叫び声を上げながら、それでも明石全登は剣を振り回す。ミニョンを、アリスのエレクトロレギオンを、リステルの苦無をはじき、まだまだこれからと体制と立て直そうとしていた。
「……烏城も好きです。武将としての宇喜多秀家公も好きです。大坂の雄の一人、指揮官としての貴方と戦ってみたかったです」
 ミニョンは距離を取りながら呟く。その言葉は、まだ続く銃声に紛れ、誰へも届くことはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鍋島・小百合子
POW重視:明石全登の討伐

店が流行らなかったといって殴り込みをかけにくるとは大人げない奴じゃのう
戦国武将を模したモノノケの類ならば見逃してくれると思うなよ

敵が踊りを披露するならばこちらも負けじと自分の得意分野たる薙刀の舞を披露
「踊りなら負けやせぬぞ!」
薙刀と祭祀扇を手にパフォーマンスと残像込みでユーベルコード「鍋島流武芸術」発動
華麗かつ勇壮に薙刀を振るい、なぎ払いと範囲攻撃を織り交ぜながら舞うように戦う
防御が硬い場合は鎧砕きも併用
神の鉤爪による衝撃波はなぎ払いと武器受けを合わせて切り払う
孔雀連砲は回避に専念、間に合わない場合は先に同じく切り払い
「洗練されしわらわの武舞!しかと見よ!」


月杜・屠
「さぞかし拉麺好きの御主君とお見受けするわ。其の家臣たる者が拉麺作りで他者に負けを喫するなど、末代までの恥ではないかしら?」

皮肉交じりに煽りの台詞でもひとつ吐いてから、明石殿と対峙するわよ。

基本戦術は懐に潜り込んで、徹底的に先制攻撃を狙う。スキル「残像」で混乱を誘って立ち回り、此方のペースに持ち込むわ。
さらに隙を見つけてはスキル「暗殺」で死角に回りこんでのスキル「鎧無視攻撃」による一撃を狙うわね。

「明石殿。悔いなく成仏……いえ、天へ召されると良いわ。……千斬万紅」

とどめの一撃は必滅のユーベルコード 「千斬万紅」を放つわよ。



●銃が朽ち、踊りが止まろうとも、この剣が折れるまで
 ボロボロになった南蛮渡来の鎧に身を包んだキリシタン武将。彼と対峙するのは、くノ一と女武芸者。
「さぞかし拉麺好きの御主君とお見受けするわ。其の家臣たる者が拉麺作りで他者に負けを喫するなど、末代までの恥ではないかしら?」
「それに、店が流行らなかったといって殴り込みをかけにくるとは大人げない奴じゃのう」
 満身創痍とも言える明石全登の前に、屠と小百合子は立つ。
「拉麺など、店など、つい魂と心血を注いで作り上げてしまったが、本来はどうでも良いものなのだ。殿さえ、殿さえお帰りになってくだされば……!」
 無駄に凝り性だった彼を支えているのは、もはやその思いのみ。
「戦国武将を模したモノノケの類ならば、見逃してくれると思うなよ?」
「お主……俺を、紛い物というかぁあああああ!」
 傷つき、満足に動けぬはずのその足を、それでも無理やりに動かし、怒りのステップを踏もうとする明石全登。
「この、踊りを見ても、そう言うのか、貴様は!」
 自分がオブリビオンだということはわかっているのだろう。しかし、だからといって偽物だと言われて素直に認められるような想いではなかった。
 家中が分裂しかけた時も、殿へと付き従ったその想いは、いまだにこの胸の中にある。少なくとも彼はそう信じていた。
「ほう……? 踊りなら負けやせぬぞ!」
 踊りには踊りでと、小百合子が披露せしは薙刀の舞。それはただの武技ではない。手に持つ薙刀と祭祀扇による、見るもの魅せる一挙手一投足。人を惹きつけるすべを知る者の技であった。
「う、美しい……」
「そっちに見とれてばかりでいいのかしら?」
 危うくダンスを忘れ、見とれてしまう明石全登だったが、死角からの刺突により現実に引き戻される。
「ぐはっ……!? お、おのれ、先程からくノ一どもめ……!」
 鎧の隙間を狙い繰り出される屠の鉤爪。その一撃に苦悶の声を漏らし、剣を振るうも刃は影を捉えるのみ。
「こちらも行くぞ!」
 舞をそのままに一歩踏み出し、小百合子は敵へと薙刀を振るっていく。
 最早ダンスの効果も薄れ、武器は剣を残すのみ。しかし神のオーラをも切り裂かれた明石全登の剣はだんだんと鈍っていた。
「だと、しても!」
 意志を強く持ち剣を構える。襲い来る薙刀を受け流し、鉤爪を受け止め、まだ倒れるものかと歯を食いしばる。
 だが、そのような状態が、そう長く持つわけはなかった。
 キィン、と甲高い金属音がなり、何かが舞う。それは今まで振るっていた刀の破片。彼の意地に、武器の方がもう限界を迎えていたのだ。
「千の斬刃にて万の血紅を咲かせん」
「洗練されしわらわの武舞!しかと見よ!」
 そして閃く鉤爪と薙刀。
 倒れ伏せるは明石全登。
 ここに、決着はついたのだった。

●殿を想い、神を思い
「かはっ……」
 息をしようとして血を吐き出す。自分の命はもう僅かだろう。結局『今回も』殿をお迎えできなかった。
 ……ああそうか、これが最初ではなかったのか。今際の際で思い出す。
「……見事、也」
 自らを討った者たちを見上げる。
 これで良いのだろう。今の自分に、殿を迎える資格など、元よりなかったのだ。
 本来は復讐の鬼と化してもおかしくないこの身が、此度かくも穏やかなのは、それは死期を悟っていたからなのか。
「義理も何もないとは存じておる、だがもし……」
 殿と出会うことがあれば、明石は、家臣一同は遠い地で息災に暮らしていると。なので、どうか安寧に過ごしてくだされと……。
 そう言い残して明石全登は眠りについた。
 果たして、彼の御霊は天へと登ったのだろうか。骸の海へと行ってもなお、信じ続けた神のみもとに。
 誰一人いなくなった彼らの店(しろ)には、らぁめん『きりしたん』ののぼりが、寂しくはためくのみだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月22日
宿敵 『明石全登』 を撃破!


挿絵イラスト