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過ぎ去りしイベントを求めて

#UDCアース

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#UDCアース


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●悪魔の不良在庫
「クリスマスは終わった! お正月も過ぎた! バレンタインもつつがなく去った!」
 UDCアースの貸し店舗の一室。時期外れもいい所な格好をした女(爆乳)が、同じ顔をした多数の少女たち(全員爆乳)を前に演説を行っていた。
「ま、まだ雛祭りがあります……」
「それは春! このままでは何の成果もないままあたしは充電期間に入らなきゃならない! その前に!」
 女がびし、と後ろを指さす。そこにはお菓子入りのクリスマスブーツやら鏡餅やらハート形チョコやらの、イベントの過ぎ去った時節モノ商品が山と積まれていた。
「あんたたち、これ使って生贄確保してきなさい!」
「ふええ~っ!?」

●愛の売れ残り
「皆さん、UDCアースで事件っす!」
 そう言うのは褐色肌少女アカリ・ゴールドに憑依したヒーローマスク、ミルケン・ピーチ(魔法少女ミルケンピーチ・f15261)。
「場所はUDCアースの、まあそこそこの大きさの町っす。そこの商店街にある貸店舗を根城にしていた邪神教団が、今回生贄獲得作戦を行うみたいっす!」
 ミルケンの説明に猟兵たちの顔が引き締まる。が、当のミルケンは何やら微妙な表情。
「なんすけど、その方法が『売れ残りのイベント品をばらまいて人を釣って誘拐』という、なんつーか放っといても失敗しそうな作戦なんすよね。どうにも今回の作戦を主導してるオブリビオンが、夏と冬を活動期間にしてるらしくて冬が終わる前に一花咲かせようと焦ってるみたいっす。とはいえ事件は事件、放置したら何が起こるか分からないっすからね。皆さんにはこいつらが行動を始める前に店舗に乗り込んで始末してきてほしいっす」
 そう言ってから、ミルケンは詳しい説明を始めた。

「まずは配下である『子豚・美花』の集団っす。体から触手生やした体操服の女の子っすね。こいつらは触手を鞭みたいに操り『豚房流鞭術』という技を使ってくるっす。元々長い触手のリーチをさらに伸ばし、それで連続でひっぱたいてきたり、触手を巻き付けたり刺したりしてユーベルコードを封じてきたりするっす」
 一見すると触手に寄生された哀れで気弱な少女だが、実際は苗床から株分けされた分体であり、触手の虜となっているため説得や救済は無意味である。

「こいつらを全滅させたら出てくるのが、今回の作戦の首謀者、『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』というサンタビキニ女っす。こいつは袋からソリだのトナカイ型の怪人だのを召喚して、それに乗っての体当たり攻撃を得意としてるっす。さらに袋から色んなものを取り出し、他人にばらまいて誘惑をかけてくるっす。自分の体を誘惑に使うこともあるみたいなんで、その辺も気を付けてください。あとまあ、こんだけ色々入ってる袋なんで、それでぶん殴られりゃそーとー痛いと思うっすよ」
 所作、性格、外見とどれをとってもふざけた相手だが、これでも邪神教団の幹部を務める者らしく、その実力は確かだ。

「ビキニクロースを倒せば今回の事件は終了! なんすけど、やっぱ時節モノ商品の売れ残りってどこの店でも持て余しちゃってるみたいなんすよ。で、今回行ってもらう店舗のある商店街では、そういうのをまとめて売っちゃおう! というイベントをやってるみたいでして。というか商店街でそのイベントを始めたからビキニクロースも今回の作戦を思いついたのかも知れないっすね。まあとにかく、冬のイベント総ざらいみたいなセールをやってるんで、せっかくだから楽しんできちゃうといいっすよ!」
 最後に明るくそう言うと、ミルケンはグリモアを起動し、猟兵を現場へと転送するのであった。


鳴声海矢
 初めまして。新参マスターの鳴声海矢と申します。

 初シナリオはUDCアースでの邪神教団討伐。
 練習も兼ねまして、第1章、第2章は自身のフラグメントを使用しました。特に気にすることなく好きなように料理してしまってください。
 敵の見た目はセクシースタイルですが、多分どちらかというとコミカルよりな展開になるかと。
 第3章はあえて時期外れの品を楽しむお買い物。食べ物に限らずクリスマスツリーでも福袋でも好きにご購入下さい。声をかけて頂ければミルケンも出張します。ボディのご指名も可。

 街中の貸店舗内での事件ですが、よほど無茶苦茶なことをしない限りUDC組織さんが何とか後始末してくれると思うので、思いっきりやっちゃってください。

 それでは、よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『『豚房流鞭術士』子豚・美花』

POW   :    豚房流鞭術・触手さんに美花を全部あげちゃいます
自身の肉体を【より侵食させ、快感と共に乳内の触手の栄養】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
SPD   :    豚房流鞭術・触手さんおっぱい揺らしちゃだめぇ!
【爆乳を揺らし、両乳の触手での高速連続殴打】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    豚房流鞭術・美花を苛めていいのは触手さんだけです
【右乳から生える触手による殴打】【左乳から生える触手による絡みつき】【ブルマから伸びる触手による突き刺し】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。

イラスト:すねいる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「こ、こんなので皆ついて来てくれるのかな……」
「分かんないけど、偉い人の言うことだから聞かなきゃいけないのです」
「触手さんで捕まえて連れてきちゃった方が早い気がするですけど……」
 店舗の中、本来は客席を置いたり商品展示を行うためにあると思しき広いスペースで、明らかに気乗りしない様子の体操服の少女……『豚房流鞭術士』子豚・美花の群れが出撃の準備をしていた。
 あどけない顔に規格外の胸という外見はある種フェティッシュな色気を放っているが、それ以上に形を浮かせて服の下で蠢く触手が、彼女たちが人ならざる悍ましきものであることを主張していた。
 まずは彼女たちを店の外に出すことなく、速やかに処理しなければならない。
 猟兵たちは相手の準備が整わぬうちにと、店の中へと踏み込んだ。
久遠・翔
アドリブエロ絡み歓迎
純潔死守


いや、この作戦失敗するだろ…
でも放っておくと無理やりってのもあり得るから対処しないとなぁ


と、言うかなんっつー恰好しているんっすか!?と顔を真っ赤にして後退り
相手の顔から下が見れずにいると…何か美花達の顔がうっとりしたものになり取り囲んでいく
あ、あの…どうしたっすか?(UC勝手に発動・誘惑74)

うにゃー!?(触手に捕らえられて無理やり美花達の集団の中に捕らえられ)
あ、当たってる!?触手以外でも色々当たっているからやめんぶぅ!?(触手の一つを口に突っ込まれ)
服も破られ弄られながらもUC無自覚の使役術の発動条件を満たし使役獣化させて窮地を脱出
ただし体は色んな粘液まみれです



「いや、この作戦失敗するだろ……」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)は至極真っ当なツッコミを呟くも、一方で放っておけば無理やりな手段にも訴えかねないという危惧も抱いていた。
 実際先の雑談の内容からしても、それは十分にあり得る可能性だろう。
 万一の事態も起こらぬよう、翔は敵のひしめく店舗へと進入した。

「お、お客さん!?」
「違います、しんにゅーしゃ、侵入者さんです!」
「あわわ、ど、どうしましょう……触手さぁん!!」
 突然の闖入者に気の緩んでいた子豚・美花の軍団は浮足立つが、そこはオブリビオン、すぐに体内から触手を展開し、戦闘態勢を整えた。それと共に、美花の体から触手が伸びたことで体操服がめくれあがり、触手の根本でもある爆乳も露になる。
「と、言うかなんっつー恰好しているんっすか!?」
 猟兵としては経験豊富でも、女性への免疫は持たない翔。触手によって淫靡に彩られた爆乳を前に、思わず顔を伏せて後ずさってしまう。
 これを好機と見たか、美花の軍団は翔ににじり寄って取り囲む。危うし、翔!
 が……
「あ、あの…どうしたっすか?」
 どうにも美花の様子がおかしい。うっとりとした顔で触手から粘液を滴らせいる。その触手を伸ばし……
「うにゃー!?」
 翔を絡めとり、集団の中へ引きずり込んでしまった。
 翔の全身を触手がはい回り、服の中へも入りこんでその体を撫でまわす。
 【無自覚の魅了】が美花たちを魅了し、翔を敵ではなく愛すべき対象であると認識を改めさせていたのだ。
「美花を苛めていいのは触手さんだけです。だから……美花が苛めてあげますね」
 美花の集団に体を寄せられ、触手だけでなくその根元にある膨らみまで押し付けられる。
「あ、当たってる!? 触手以外でも色々当たってるからやめんぶぅ!?」
 右乳の触手が服を破り、左乳の触手が体の上を這いまわり、ブルマから伸びた触手が翔の口へとねじ込まれた。新たな苗床にしようというのか、あるいは彼女たちにとっての無常の快楽を分け与えようとでもしているのか。
 触手から分泌される粘液がその体に内外から染み込み、肌を淫靡に光らせる。そして……

 ぼんっ!!

 突如として美花たちの集団が一斉に小型化し、同様に縮んだ触手も翔の体から離れた。もう一つのユーベルコード【無自覚の使役術】によりちびキャラとなってしまった美花には、もう翔を捕まえておくこともできず、攻撃する力も残っていない。
 その隙に翔は囲みを突破し店を脱出する。
 服は破られ体は粘液まみれという散々な姿ながら、美花たちを外に出さないという一点においては間違いなく作戦には成功していたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アノン・カノン
【アドリブ歓迎】
わー、お菓子いっぱーい!アノンにちょーだーい♪
…って、そういえばこのコたちやっつけるのがお仕事だった。よーし、やっちゃうよー!

槍を振り回してぽこぽこ攻撃。
え、遊んでるみたいに見える?そんなコトないよ、アノンまじめに戦ってるよー。
でも、あの触手さんに捕まったら凄いコトになっちゃいそう…って思ったら、お股むずむずしてきちゃうかも(と同時にランスの性能向上)

囲まれちゃったら、豊かな恵みを発動。
おっきくなったおっぱいでふっ飛ばしちゃうよ!
みんなとも仲良しできればよかったんだけど…ごめんねっ。



「わー、お菓子いっぱーい!アノンにちょーだーい♪」
 次に店舗内へと入った猟兵、アノン・カノン(零の堕とし仔・f20149)が、そのなまめかしい姿態にそぐわぬ無邪気な声をあげた。
「え、お菓子……? 今度こそ、お客さん?」
「ち、違います、次の敵さんです……やっつけないと……」
 どうにか元の姿に戻った美花たちは、聞こえた声に戦いの構えを取る。
「そういえばこのコたちやっつけるのがお仕事だった。よーし、やっちゃうよー!」
 その敵対行為にも一切臆することなく、アノンはまるで遊びの勝負にでも挑むかのような声を出し槍を構えた。
 褐色のアリスランスを玩具のように振り回し、遊んでいるようにも見える動作で戦うアノン。美花たちも迎撃の為に触手を伸ばし、その切っ先を弾き、あるいは受け止めて攻撃を防ごうとする。
(あの触手さんに捕まったら凄いコトになっちゃいそう……)
 事前の情報と、今目の前で自分の武器と打ち合う触手の動きを見るうち、アノンの脳裏にそんな考えがよぎる。それと同時に、手にした武器DynamickDadickがむくむくと硬く、大きくなり始めた。
 それは触手を……そしてその根元にある苗床をも蹂躙せんが如くたくましくいきり立つ。
 豪槍が触手を抑え込む様子はアノンにさらなる想像力をもたらし、それは槍にさらなる硬さと大きさを与えていく。アノンの持つ様々な意味で『純粋』な心は、その願いのまま槍に無制限に力を注いでいた。
(なんか、お股むずむずしてきちゃうかも)
 内股で腿をこすりあわせるアノンの様子に埒が明かないと見たか、美花たちはばらばらに攻撃するのを止め、アノンの周囲を取り囲むように布陣して体操服を捲り上げる。
「触手さんおっぱい揺らしちゃだめぇ!」
 言葉とは裏腹な願望の込められた声に、根本の爆乳もろとも一斉に触手が上下左右に振り回され、高速かつ執拗な殴打の雨を降らせた。
 槍では捌ききれぬ多方からの攻撃がアノンを打ち据え、その動きを封じる。肌に走る痛みにからか、アノンは身を屈め、胸に手をやった。
「みんなとも仲良しできればよかったんだけど……ごめんねっ」
 その声と共に、殴打の中心から巨大な肌色の玉が出現した。それは触手を弾き飛ばし、取り囲んだ美花たちをも跳ね飛ばす。
「わぁ、おっきくなっちゃった!」
 その玉……ユーベルコード【豊かな恵み】により巨大化した自身の乳房を見たアノンは、面白いものを見たという風に無邪気な声を上げた。
 さらにぼいん、ぼいん、ともう2度、巨大な乳房が振るわれる。周囲に敵しかいないこの状況は、胸部に宿った恵みを余すところなく解放するにはうってつけであった。
「ぎゃうぅっ……おっぱ、ぁ……」
「ぐ、ぐるじ、だずげ、しょくしゅ、さ……」
 大きすぎる乳房に殴られ、押し潰された美花たちの何割かが骸の海へと還っていく。
 乳房を武器とする豚房流が乳房の技でやられる、その屈辱はいかばかりか。
 そんな相手の感情など一顧だにすることなく、アノンは無邪気な笑みを顔いっぱいに浮かべるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳶沢・成美
あの今一つ読み方のわからない流派、どれだけ分派があるのやら……まあどうでもいいけど。

それにしても売れ残りを使うのはエコですね、エコノミーという意味で。
邪神教団も経営苦しいんでしょうか? それだと良い事ですね。

店舗内へ”目立たない”様にスッと侵入
”全力魔法”の【火雷神道真】を”誘導弾”として使用
”2回攻撃”で念入りに攻撃
電撃の礫で”マヒ攻撃”の様に痺れるといいですよっと

アドリブ・絡み・可 ””内技能


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
上司に恵まれなかったのですねぇ(ほろり)。
まあ、おかげで此方は助かるわけですが。

近接攻撃圏内に入ると大変なことになりそうですし、『FRS』の射撃主体でお相手しましょうかぁ。
『FSS』は触手の攻撃を角度を変える様にして防ぎ、『FBS』は襲ってきた触手の迎撃ですぅ。

そして、準備が出来ましたら【秤濤】を使用、『魅了』&『超重力波』による[範囲攻撃]を行いましょう。
『魅了』した個体には同士討ちを示唆、抵抗した個体は『超重力波』で潰しますぅ。
まあ、本能に忠実そうな方々ですし、『魅了』した個体の一部が私を狙ってきそうな気もしますが、実害の無い範囲なら放置、ということで?(ぷるぷる)



「上司に恵まれなかったのですねぇ。まあ、おかげで此方は助かるわけですが」
 次に現れた猟兵、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、美花たちの境遇に同情しつつも浮遊砲台を展開した。
 両腕の二門の砲台と脳波コントロールできる16台の砲塔は、様々な角度から砲弾の雨を降らして攻め立てていく。
 先の戦闘である程度の人数を失ったにせよ、未だ美花たちの人数は多い。美花たちは砲弾を浴びながらもるこるを撃墜、あるいは捕縛しようと触手を伸ばした。

 そしてこの場に猟兵はもう一人、気取られることなく店舗内へ侵入していた鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)がいた。
(あの今一つ読み方のわからない流派、どれだけ分派があるのやら……まあどうでもいいけど)
 どこの世界に行っても何故か存在する豚房流。ちなみに『とんぼうりゅう』が一応正式な読み方だが、割とどう読んでも問題はなかったりする。『ぶたふさりゅう』の方が変換はしやすいし。
 ともあれ、成美は声は出さず、進入後もすぐには攻撃に転じずに隠密状態を維持して機を窺った。

「ううぅ……このままじゃやられちゃいます……触手さん、美花を全部あげちゃいますから、あの人を捕まえちゃってください!」
 その懇願を受け入れたか、乳房の中に巣食う触手が宿主の肉体をより深く浸食、自らの栄養と変えて伸縮性を増してるこるへと襲い掛かった。
 るこるは砲とは別に展開される盾と戦輪で触手の攻撃をずらし、あるいは防ぐが攻撃の数と速度は徐々に増していく。
 いかに一度に多数の兵装を操れるとはいえ、その操縦者は一人であり、捌ききれなくなるのも時間の問題であるように見えた。

……が。

「売れ残りを使うのはエコですね、エコノミーという意味で。邪神教団も経営苦しいんでしょうか? それだと良い事ですね」
 突如聞こえた男の声と共に、雷の礫が美花たちに炸裂する。
 これまで身を隠し状況を窺っていた成美が、今ぞ好機と【火雷神道真】を放ったのだ。
 るこるばかりに注力していた美花たちは、意識の外から放たれた誘導性を持つその術に成すすべもなく焼かれていく。
「道真さんよろしくー」
 さらにもう一度、学問の神の怨霊的側面から放たれた雷が触手とその苗床たちに放たれ、動きを麻痺させていく。どんなに柔軟な触手だろうと、焼かれ、痺れてしまえば伸縮性も弾力も関係ない。
 十分な隠密と観察は、全力の技を二度見舞うほどの余裕を成美に与えていた。

「今ですね……大いなる豊饒の女神、その御力の欠片による裁きをお与え下さい」
 触手による猛攻が止まった瞬間、今度はるこるが【秤濤】を発動。その身に乳白色のオーラを纏い、それと同色の波動で美花たちを包んだ。
 抵抗したものは超重力で潰され、そうでないものは魅了されるこるの下へ我先にと群がる。
「美花と一緒に……触手さんのものになりましょう?」
「だめ、これは、美花と触手さんのものですよぉ……」
 同じ顔を持つ者同士で、自身を魅了した豊穣を奪い合う。それはまるで彼女たちの本質が何なのかを示しているような、ある種醜悪の極みともいえる光景であった。
 そしてうねる触手がるこるの豊かなる母性を搾りつくさんと……
「おっとそこまで。電撃の礫で痺れるといいですよっと」
 成美の放った電撃が魅了されていた個体を仕留めた。

「あ、ありがとうございます……」
「いえいえ、るこるさんが目立ってくれたおかげでやりやすかったですよ」
 真逆ともいえる方針を取った二人の連携の前に、触手に魅入られた眷属たちは一気にその数を減らしたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

『ヴァナディース』で【掩護射撃】しますね。
「触手……襲われたら……」
今は目の前の事に集中しないと。
【乱れ撃ち】や【マヒ攻撃】なんかも有効かも?
『ノーブルラウンド』で回復をしつつ能力も上げて……。
「ご、ごめんなさい!」
うっかりして二人の胸を大きくしちゃった。
な、なんとか挽回しないと。

絡み・アドリブ・お色気OK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

「なんかすごいわね」
色々とね。触手は……まあ、襲われたらその時はその時で。
『ヤヌス』を一対の柄に形成したら紫色の光刃を形成するわ。
『クロス・エレメント』で焔雷の刃に変えて【二回攻撃】や【範囲攻撃】による【衝撃波】なんかもいいかも。

絡み・アドリブ・お色気OK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

「……今は堪えろ」
触手、あれだがとにかく倒すことを考えろ。
『イザナギの覚悟』をハルバートに形成、炎の斧刃、風の大鎌、氷の槍を作り出して応戦する。
【見切り】で避けながら【吹き飛ばし】て巻き込む。
「お、おい!?華澄!?」
私とエルーゼの胸が!重いがやるしかない。
【薙ぎ払い】と【衝撃波】を合わせて放つのもありか。
とにかく、押すしかない。

絡み・アドリブ・お色気OK



「なんかすごいわね」
「触手……襲われたら……」
「……今は堪えろ」
 エルーゼ・フーシェン(魔剣使い・f13445)、藤宮・華澄(戦医師・f17614)、アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)の三人は、触手に魅入られた少女の群れを前にそう言葉を交わす。
 とにかく倒すことを考えろ、というアリスの号令の下、それぞれが武器を構えて戦闘に入った。
 ハルバードに形成されたアリスの『イザナギの覚悟』、一対にに形成されたエルーゼの『ヤヌス』が振るわれ、敵を吹き飛ばし、広範囲を重ね切りにし、残り少ない敵を追い込んでいく。
 さらに後ろから華澄のライフル『ヴァナディース』による援護射撃が放たれ、僅かな反撃の目も摘み取ろうとする。
 美女三人による連携は、この初戦の勝利を確信させる美しくも苛烈なるものであった。
 さらに勝利を確実なものとすべく、華澄は【ノーブルラウンド】を使用。肉体を改造し能力を引き上げる光弾ルミナを二人の味方に放ち、その力を強めようとした。
 だが……
「なに、これは!?」
「お、おい!? 華澄!?」
 二人に着弾した光弾はその力を全て一点へと集中。次の瞬間元より豊かだったその胸が大きく震え一気に膨張。二人の胸が大きく改造されはじめた。
 元より110センチを超える巨大な胸がさらに膨れ上がり、大きく、重く、張り詰めていく。最早外見でサイズを推し量ることも難しくなったそれは、上半身全てを覆い隠してなお余りあるほどへと変貌した。
「ご、ごめんなさい!」
「く、む、胸が……」
「重いがやるしかない……!」
 触手の動きと苗床の曝け出す乳房に目を奪われたが故の結果だろうか、ともかく予想外な変化に慌てて謝る華澄。さりとて謝ったところで体がすぐに戻るわけでもない。
「う、うぅ……触手さん、お願いです……!」
 二人の肉体変化と動揺を見て、美花たちはこれが最後のチャンスとばかりに攻勢をかける。
 宿主の肉体を餌として伸縮力を増した触手たちが、4つの巨大な乳房へと一斉に群がった。
「ぐぅぅっ!?」
「あぐっ、あぁぁっ……!」
 鞭術の本領と言わんばかりに、服に収まらず曝け出された柔肌を打ち付け、巻き付き、搾り上げる。改造の結果感度も強化されているのか、一打ち、一搾りごとに電撃のごとき感覚が乳房を走り抜けていく。
 さらに巻き付いた触手は、その先端を巨大な肉玉の頂点へと向け、狙いを定めるようにそこに先端を合わせる。
「触手さん、ここに一緒に住みましょう……」
 今の宿主がもう持たないことを悟ったか、そこを入口に二人を新たな宿主としようというのだろう。美花も過度の侵食により意識が半ば触手と同化しているのか、うっとりとした顔でそういう。
 触手はゆっくりと、本来『出す』ためのその場所をこじ開けようと……
「これで!」
 ぱん! ぱん! と音がして、二人の乳房から触手が剥がされた。
 後ろでは、やはり乳房が体を覆う程巨大化した華澄がライフルを構えている。何とか挽回すべく自らを強化し、触手だけを狙う正確な援護射撃を行ったのであろう。
「元素を交差させてより強く」
「出来損ないと言えど邪神の力は侮れんぞ」
 エルーゼに三種の魔力が、アリスに元素と魔力が宿り、その力を増幅させる。
 その上で広範囲を二度切り裂くものと、周囲をなぎ払うもの、二重の衝撃波が撃ちだされ、体勢を崩した美花たちを打ち倒していく。
 さらに後ろからは華澄の射撃も加わり、立て直すことも許さない。
「しょ、くしゅ、さ……やだ……」
 6つの巨大な乳房……もとい三人の美しき猟兵から放たれる連撃は、大勢いた邪神の眷属たちをついに全滅へと追い込んだ。
 荒れはてた店舗の中、奇しくも邪神が餌としようとした鏡餅のごとく、勝利を得た6つの肉餅が聳え立っていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『『ホリデープレゼンター』ビキニクロース』

POW   :    実はこれめっちゃ重い! 多分あたしの胸より重い!
単純で重い【袋】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    サンタ・オン・ザ・ソリ・オン・ザ・ウェーブ!
【ソリの上に立ち、まるで波乗りの様な】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【袋から召喚した怪人スイカトナカイ】の協力があれば威力が倍増する。
WIZ   :    いい子にも悪い子にもプレゼントしちゃうよ!
【セクシーポーズを見せつけてのアピールと袋】から【の大量のプレゼント攻撃】を放ち、【誘惑】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:森乃ゴリラ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミルケン・ピーチです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちの活躍により子豚・美花の群れは全滅した。
 雷、砲弾、魔力に衝撃波、とどめにいくつもの巨大化する乳房が飛び交う激戦の結果、店内は荒れはてちぎれた触手の残骸や粘液がぶちまけられている。
「ちょっとあんたたちうるさいわね、さっさと出発して……」
 店舗の奥、事務室などがあると思しきスペースから奇抜すぎる格好の女が出てきた。
 彼女こそが今回の作戦の首魁、『ホリデープレゼンター』ビキニクロースである。
 ビキニクロースは店舗内の惨状を目にすると、途端に怒りと驚愕の表情を作り大声を上げた。
「あぁぁぁぁぁぁ!? 何これ!? 修繕費が、敷金がぁぁぁぁぁっ!!」
 そっちかい。というかちゃんと払ってたんかい。
「くぅぅっ、やったのはあんたたちね、私の完璧な作戦を邪魔して……許さないんだから! こうなったら、あんたたちから生贄にしてあげる!」
 怒りの声と共に袋を担ぎ上げるビキニクロース。ツッコミ待ちにも見えるが多分本人は本気でそう思っているのだろう。
 彼女を倒し、この馬鹿げた作戦を完全に止めるのだ!
アノン・カノン
わ、サンタさんだ!でももうクリスマスどころかバレンタインも終わっちゃったよねー。じゃあプレゼントはもらえないかー。
…って言うかその前にオブリビオンだった!うん、やっつけちゃおう!

無敵のパパを発動、呼んできたパパに戦ってもらうね。アノンはパパの横から槍で攻撃するよー。
パパは強いから、おっきな袋で殴られても平気なんだよ!強いパンチとかタックルで反撃するよ!
あんまり強いから、槍をおっきくさせながら見とれちゃうかも…いけないいけない、アノンもちゃんと戦わないと。
チャンスが来たら【ランスチャージ】でアノンも体当たり。うまく当たったら後でパパのご褒美欲しいな…♪



「わ、サンタさんだ! でももうクリスマスどころかバレンタインも終わっちゃったよねー。じゃあプレゼントはもらえないかー」
 ビキニクロースを前にしたアノン・カノン(零の堕とし仔・f20149)は、まさにクリスマスを迎えた子どものようにはしゃぎ、そしてすぐに表情を曇らせた。
 その様子を見たビキニクロースは、担いだ袋の口に手を入れてにやりと笑う。
「そんなことないわよー、いい子にも悪い子にもプレゼントは用意してあるから。その代わり、ちょーっとあたしについて来て欲しいんだけどなー?」
 相手を与しやすいと踏んだか、誘拐犯のような台詞を吐くビキニクロース。しかしアノンにだからこそ、それは相手が邪悪な存在だと思い出させるに十分な言葉だった。
「あっ……て言うかその前にオブリビオンだった! うん、やっつけちゃおう! パパ、あのひとをやっつけて!」
 悪い人に声をかけられた子どもがそうするように、アノンは『パパ』に助けを求める。そしてその声に応え、筋骨隆々とした中年の男がビキニクロースの前に立ちふさがった。
 ユーベルコード【無敵のパパ】の力でアノンの想像により創造された『パパ』は、愛しい『娘』の願いに応えるべくその巨躯と剛腕をもってビキニクロースに襲い掛かる。
「え、ちょ、何よこのオッサン!? えぇい、触るなぁぁぁっ!!」
 凄まじい重量を持つ袋が振り回され、パパの体に真正面から激突した。
 店が揺れる程の衝撃と轟音は、その一撃に猟兵ですら無傷では済まないほどの威力があったことを物語る。
 しかしそれでも、パパの体にはかすり傷一つなかった。
 子どもにとってパパとは、世界で一番強くて頼れる存在。無邪気な心がそれに疑念など抱くはずもなく、故にパパはアノンの前では常に無敵であり続けるのだ。
 お返しとばかりにパパは小山の如き肩から体当たりし、ビキニクロースを壁際まで一撃で吹き飛ばす。さらにそのまま床へと座り込んだ脳天へ、追撃のパンチが打ち下ろされた。
 パパの容赦ない猛攻を、アノンは頬を染め興奮した様子で凝視する。
 その興奮がいかなる種類のものか、それは彼女の手にするアリスランスがむくむくと膨張していくのが答えなのかもしれない。
「パパ、アノンもお手伝いするね!」
 大きくそそり立った槍を構え、アノンがパパの横から突進をかける。
 その穂先はようやく立ち上がったビキニクロースの下腹を直撃し、ぐちゅりと凄惨な、あるいは卑猥な水音を立てた。
「こんなん聞いてないわよ……!」
 このままやられるものか、とばかりにビキニクロースは袋を横に振るい、パパの顔面にそれを直撃させて視界を奪い、その隙に仕切り直しを図るべく一気に間合いを離した。
 大きく距離を取られたことでアノンは敵……あるいは遊び相手として興味を失ったのか、パパともどもそれ以上の追撃をやめる。
「うまく当たったから後でパパのご褒美欲しいな……♪」
 アノンの甘え声に、優しいパパは娘の体に手を回して応えるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守


…うぅ、触手に晒破られたし服もボロボロっす…って、うわぁ!?な、なんていうポーズしているんっすかうにゃー!?
セクシーポーズ見て真っ赤に⇒顔逸らした瞬間プレゼントの波に飲まれ収まって目を開け下を向くと途端に真っ赤になります

なんと服装がビキニクロースと全く一緒になっている!
しかも触手付きで拘束まで…って、相手の顔見ると…な、何で興奮しているんっすか!?(UC勝手に発動中)
大きな袋でビキニクロースと俺を包んで…何か中でもぞもぞして湿った音が…

しばらく経って袋が開くと中から色々と濡れている二人が出てきます
ヤバイ…柔すぎる…
ついでにUC無自覚の使役術発動で相手を無効化させます



「うぅ、触手に晒破られたし服もボロボロっす……」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)は、先の戦いでどうにか店の外に脱出するも、服はもちろんその体を隠すためのサラシまでボロボロに。こんな格好で天下の往来を歩けるわけもなく、結局仕方なく店に戻り、身を隠していたのだ。
 翔がそうしてなすすべなく震えていると、とんとんと肩を叩かれる。
 恐る恐るそちらへ振り向くと、そこにはめっちゃいい笑顔の季節外れビキニ女がいた。
「ねぇねぇちょっと、プレゼントいらなーい?」
 そう言って腰をくねらせ、胸を突き出しセクシーポーズを取るビキニクロース。豊かな胸がだぷんと揺れ、肉付きの良い尻をふりふりと振る様は文句のない悩殺ポージング。なんかやたら体が傷だらけだったり、まるで慌てて逃げてきたかのように息が上がっているのはこの際脇に置いておこう。
「うわぁ!? な、なんていうポーズしているんっすか!?」
 突然の痴女登場に、翔は状況確認も何も忘れて真っ赤になって顔をそらす。そんな翔にさらに体を寄せるビキニクロース。
「これもプレゼントの一つよ? そうね、あなたには……こんなのどうかしら!」
 さらに追撃とばかりに、ビキニクロースが袋の口を開いて中から大量のプレゼントを溢れさせた。
 明らかに袋の容量を無視した量が出てくるそれは、感触は柔らかく当たることによる直接のダメージはないが、とにかく数が多いうえ体に絡みついて動けない。
 あまりの量と勢いに何が出てきているのか視認することも難しかったが、やがて勢いが収まりその正体が明らかになった。
 水着だ。
 それもビキニクロースが着ているのと同じ、割ときわどいサンタビキニ。
 そして、
「あら、似合ってるじゃなーい」
「うにゃー!?」
 いつの間にか翔の体にもそれは装着されていた。
 サラシがなくなったことで露になったGカップは丁度良くブラに収まり、見事にその存在を主張している。
 下半身もぴったりと、その小さい布地が必要な分だけを覆い隠していた。
 時期外れの痴女サンタ2号、ここに爆誕である。
 そしてさらに、ビキニクロースは袋を構えて翔ににじり寄る。その顔はさっきのセクシーポーズ時以上に上気しており、心なしか瞳もハート型になっているような気もする。恐らくは先ほどの美花たち同様、翔の【無自覚の魅了】にあてられているのだろう。しかも今の翔は肌を曝すビキニ姿。幹部級眷属でさえ威力の上がったその魅了には逆らえない。
「な、何で興奮しているんっすか……わぶっ!?」
 ビキニクロースは袋を振り上げると、それで殴りつけるのではなく、口を開いて頭から被せるように翔を袋の中へ飲み込んだ。さらに自分も袋の中へと飛び込むと、いかなる力が働いたか袋の口がキュッとしまる。

 ここからは音声のみでお送りします。

「何すかこれ、触手!? う、動けないー!?」
「もぞもぞしてそして湿ってる、なのに不快感を残さない……これが邪神の力……」
「この柔らかさがなんていうかヤバイ! 柔軟剤使ってないのに!」
「生贄は、その生贄だけはだめぇぇぇぇ!!」

 中で何か色々あった後、袋の口が開き粘液まみれの二人が出てくる。
「守り切った……俺は勝ったっすよ……」
 どうやら翔は激戦を制し、大切なものを守り抜いたらしい。
 ちびキャラ化した状態で袋から転がり出てきたビキニクロースを残し、袋の中から分捕った布を巻きつけながら、翔は再び店からの脱出を図るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

うう、なんとか挽回しないと。
『ヴァナディース』で【掩護射撃】しつつ『ノーブルラウンド』で回復を。
(それにしても大きい。私だけ小さく感じてしまう)
二人は私のせいだけど。
「プ、プレゼント?」
なんでポーズしてるのかは分からないけど。
(ほしいものって……)
二人を見てしまい……。
だ、ダメダメ!今は目の前に集中しないと。
【乱れ撃ち】なんかもして手助けしないと。


絡み・アドリブOK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

サイズは縮んだけど、まだスイカより大きいから重いわ。
おまけに服も破れて……適当に布巻き付けるしかないか。
『ヤヌス』を二本一組の柄に形成して、『クロス・エレメント』で焔雷刃を形成して挑む。
飛べないから機動力は低いけど、なんとか動き回ってアリスと連携していくわね。
なんなら、あのサンタも巻き込んでいいことする?

絡み・アドリブOK


アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

「はあ、服の代わりは」
体操服なら……窮屈だが仕方ない。
『イザナギの覚悟』を槍に形成してなんとかするしかないが。
(余計な考えはするな)
この身体、こんな時にまで。
両性具有故なのだが、なにもこんな時に……。
とにかくあいつを倒すことを優先にしなければ。
「た、たしかにスイカみたいだが」
エルーゼ、こんな時にもか。
あの袋になにが入ってるのか解らんが、一撃には気を付けなければ。

絡み・アドリブOK



「全く、服も破れて……」
「はあ、服の代わりは」
 触手を持つ眷属たちとの戦闘で服、とりわけ胸の部分を大きく破損してしまったエルーゼ・フーシェン(魔剣使い・f13445)とアリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は、めいめいに間に合わせの服を用意する。
 エルーゼは適当な布を巻きつけ、アリスは倒した眷属が残していった体操服を無理やり身に着けた。
 エルーゼの布は言うに及ばず、アリスの着た体操服も元々の着用者が小柄であったせいか、その大きすぎる胸を隠しきることはできず、多分にその柔肉をはみ出させていた。
「サイズは縮んだけど、まだスイカより大きいから重いわ」
「た、たしかにスイカみたいだが……」
 藤宮・華澄(戦医師・f17614)はそんな二人の様子を見て、内心で焦りを感じる。
 二人の服が破れているのは、華澄が施した肉体改造術のせいでもあった。
(うう、なんとか挽回しないと……)
 言葉通りに大玉のスイカをも凌駕する二人の豊かな胸を見ながら、華澄は次の戦いでの挽回を心に誓う。
「もうちょっとだったのに……やっぱ食べられるもの渡さなきゃダメだったかしら?」
 そこにさらに多分的外れと思しきことを呟くスイカが現れた。違う、スイカ級の乳を持つ女が現れた。
 女……ビキニクロースは三人を目にすると、そのスイカ乳を揺らして唐突にポーズを取る。
「はーい、次のお客さんね。プレゼントはいかがかしら? 欲しいものがあったら言ってちょうだい?」
「プ、プレゼント?」
 唐突な発言とセクシーポーズに、華澄が困惑の声を上げる。だがここは邪神教団の根城であり、現れたサンタ姿の女が敵であるのは既に分かっていること。三人は油断なく武器を構え、前にエルーゼとアリス、後ろに華澄の戦闘の陣形を取った。
「元素を交差させてより強く」
「出来損ないと言えど邪神の力は侮れんぞ」
 前に立った二人はそれぞれに自己強化を施すと、二本一組の柄と槍をそれぞれ構え、プレゼントなどいらぬといわんばかりにビキニクロースへと切り込んだ。
「援護します!」
 さらに後ろから華澄の援護射撃も乱れ飛び、ビキニクロースの動きを制限する。勝利したとはいえ先の戦いでの責任を感じている華澄の目は真剣だ。
(それにしても大きい。私だけ小さく感じてしまう……二人は私のせいだけど)
 だが、それでもやはり、激しく揺れ動く敵味方の巨大すぎる胸に視線は行ってしまう。華澄自身の胸も平均よりははるかに大きい、爆乳と言って差し支えないものだが、いかんせん他の三人が規格外すぎるのだ。
 攻撃を紙一重でかわしていたビキニクロースが、華澄の視線に気づいたか、意地悪い笑いを浮かべるとそちらへ向かって声をかけた。
「ねえ、後ろの人、もしかして欲しいプレゼントがあるんじゃないの?」
「え? そ、そんな……」
「いいのあるわよ? ウチの邪神様特性、気持ちよくておっきくなれるプレゼントが。そんな服なんて一発でビリビリに……」
 プレゼントの誘惑によって華澄の動きが止まる。その瞬間を逃さず振り上げられた袋を、横からアリスの槍が叩き落とした。
「袋になにが入ってるのか解らんが、一撃には気を付けなければな」
 アリスは冷静にそういうが、しかし彼女とで内心は穏やかではなかった。
(余計な考えはするな……!)
 アリスの意識はマジェスティック・コートの下部分に包まれた、己の秘部に奪われていた。
 胸部に揺れ動く巨大な雌の象徴とは真逆に、そこには猛り狂う『雄』が隠されているのだ。
 先刻受けた肉体改造とその余韻、目の前で暴れまわる敵味方の巨大な乳房、それらがそこを刺激し、硬く膨らませていくのを止められない。
(この身体、こんな時にまで……)
 歯がゆく思いながら戦うが、どうしても腰が引け、腿をすり合わせてしまう。
 ビキニクロースもそこに何か弱点があると感じ取ったか、大ぶりな袋の一撃がアリスの下半身に向かって振るわれる。
「これめっちゃ重いよ! ぶつかっちゃったら……どうなるかな?」
 うなりを上げてアリスに迫るその袋は、今度はエルーゼの炎によって吹き飛ばされた。
「飛べないから機動力は低いけど……忘れてもらっては困るわ」
 機動力が低いということは、違うタイミングで動きやすいということ。相手より数が多い事の利を存分に活かした攻め方に、ビキニクロースはいらだったように歯噛みする。
「もう、邪魔しないでよ! 順番にプレゼントはあげるから……!」
 今一度振り上げられた袋を、今度は刃のように成形された焔と雷が挟み、切り飛ばす。
 その衝撃に袋は手から離れ、後方へ向かって吹き飛んだ。
「これで!」
 ここが勝機と、華澄が強化の光弾ルミナを二人へ飛ばす。
 さすがに今度は注意を払ったか、胸への変化は先ほどのような極端なものではなく、その戦闘力を十分に強化していく。
 そして多重に強化された『ヤヌス』と『イザナギの覚悟』が、ビキニクロースを強烈にとらえた。
「いやぁぁぁぁっ!!」
 悲鳴を上げ吹っ飛んでいくビキニクロース。
 転がっていた袋の近くに倒れ込んだ彼女は、中に手を突っ込み、今まで温存していたソリを取り出した。
 突進攻撃か、と三人が身構えた瞬間、なんとビキニクロースはそのソリを掴み上げ、猟兵たちに向かって投げつけた。
 予知にない攻撃に驚きながらもエルーゼが雷でソリを焼き捨てると、そこにはもうビキニクロースの姿はなかった。恐らく危機を感じ、攻撃手段の一つを犠牲にしてでも逃走を図ったのだろう。
 ともあれ、この場はひとまず勝利したと、三人は武器を収めた。と同時に、所詮は応急処置に過ぎなかったか、エルーゼの胸の布はほどけ、アリスも体操服のびりりと音を立てて破れた。
「あのサンタも巻き込みたかったけど……なんなら、いいことする?」
 そんな姿で妖艶に微笑みながら、エルーゼはアリスの股間と華澄の胸をゆっくり撫でる。
「エルーゼ、こんな時にもか」
「だ、ダメダメ! 今は目の前に集中しないと……もう敵いませんけど……」
 エルーゼのその言葉が単なる冗談かそうでないかは、この後の彼女たちしか知らない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ま、まあ、ちゃんと払っていたのは良い事ですが。
取り敢えず対処致しましょうかぁ。

『FBS』を四肢に嵌めて飛行、天井すれすれを移動しますねぇ。
天井の高さにもよりますが、袋による殴打は届かないか、届いてもかなり当て辛くなる筈ですので、その状態で回避を重視しつつ、上から『FRS』の射撃で攻撃しましょう。
『FSS』は相手が「遠距離の攻撃手段」を持っていた場合の迎撃用ですぅ。

その上で「多分荷物が胸より重い」と仰っておりますので、より重い「胸」は如何でしょう?
攻撃しつつ「相手の真上」に移動し【重豊躰】を使用、全重量を「胸」に集中させ、「300t強」まで肥大化した胸で押し潰しますねぇ。


鳶沢・成美
おや、これはパイオツカイデーなチャンネーってやつですね
とりあえず拝んでおきましょう……ありがたやー
さて、じゃあ倒そう

”早業”で【風神旋風縛】使用、敵をつむじ風で縛って動けなくしましょう
あの袋は危なそうですからね”2回攻撃”で別々に縛っておきましょう

敵の誘惑は強力かもしれませんが、”狂気耐性””呪詛耐性””破魔”で耐えます
どうみても狂気の姿ですからね、この時期にサンタビキニって……

アドリブ・絡み・可 ””内技能



 ボロボロの状態でバックヤードまで逃げ込んだビキニクロース。
 しかし、そこを抑えないほど猟兵は甘くはなかった。
「おや、これはパイオツカイデーなチャンネーってやつですね。とりあえず拝んでおきましょう……ありがたやー」
 鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)がそう言い、
「ま、まあ、ちゃんと払っていたのは良い事ですが。取り敢えず対処致しましょうかぁ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)のフォロー……と言えるのかどうか分からない言葉がビキニクロースを出迎えた。
「さて、じゃあ倒そう」
 ビキニクロースが何かを言い返す前に、成美が冷静にそう言い、るこるもまた武器『FBS』を四肢にはめ、天井すれすれへと浮き上がった。
「ああもう、殴りづらい所いかないでよ!」
 ビキニクロースが袋を振り回すが、元々振り下ろしてその重さによって攻撃力を確保している武器、上空の相手に対してはその威力は大きく減衰される。
 相手の攻撃が本領を発揮できない位置から、『FRS』の砲台をコントロールし、射撃によって一方的な攻撃を加えていた。
「ちょ、ず、ずるいわよ! こうなったら……スイカトナカイたち! 出てきて踏み台になりなさい!」
 そう叫ぶとビキニクロースは袋の口を開け、中に手を突っ込む。本来はソリの推進力として利用している怪人を、ソリがなくなった今別の方向に有効活用しようというのだろう。だが、
「そういうのはいけませんね。正々堂々いきましょうや。風の神様よろしくです」
 一瞬のうちに突風がビキニクロースの手から袋を弾き飛ばし、二つのつむじ風が持ち主と袋をそれぞれ別の渦の中へと巻き込んだ。
 成美のユーベルコード【風神旋風縛】が、早業の二連続で放たれ、武器と使い手の両方を封じ込めたのだ。
「あ、ちょ、お兄さん、ねぇ、これほどいてくれない? そしたらほら、いいものあげるし、いいことしてあげるから、ね?」
 風の檻に閉じ込められたビキニクロースは、ポーズをとってその風に自分の胸を乗せ、ぶるんぶるんと激しく揺らす。
「いやー、強力な誘惑ですけどね。この時期にその格好はやっぱ狂気の姿ですからね。そういうのに耐性ある方なんで」
 ビキニクロースの誘惑は、突き詰めればユーベルコードの一種。故に敵のユーベルコードを封じるつむじ風に、猟兵として備わった破魔の力や呪詛、狂気への耐性。それらの全てによって効果を減衰され、成美には届くことはなかった。
「成美さん、離れていてください。多分荷物が胸より重い、と仰っておりますが、より重い「胸」は如何でしょう?」
 上空からるこるが注意を促し、ビキニクロースの真上まで移動する。
「大いなる豊饒の女神、その御姿の欠片を我が身へ」
 るこるの祈りと共に、豊饒の加護がその乳房へと集中し、元々豊かなるこるの胸が一気に膨張を始める。
 乳房はぶくぅ、ぶくぅと際限なく大きくなり、ついにはるこるの体をも軽く凌駕するほどの大きさになった。
 爆乳と膨乳の乱れ飛んだ今回の戦いの中でも、間違いなく随一と言える大きさまで膨れ上がった乳房が、ビキニクロースの真上でゆさゆさと揺れる。そして……
「えい」
 300トンを超える超重量が、季節外れのサンタを押し潰した。
 大晦日の除夜の鐘も正月の餅つきも、ここまでの重量はないだろう。重い袋を武器にしたビキニクロースは、重い胸でその野望を砕かれたのであった。
「これも拝んでおくべきですかね」
「え、いや……その、ご自由に……」
 目の前に聳える乳の山を見上げながら言う成美に、るこるは乳とその上に乗った体をぷるぷる震わせながら答えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
アドリブ絡みエロ歓迎
純潔死守



何とか店から出れたがすぐに戻ってきます
警察に見つかって逃げ帰りました…と、いうかなんか目が怪しかったので戻ってくるしかなかったっす

と、いうか…このビキニ肌に吸い付いて離れない
しかも内部の繊毛が常に動いて刺激するので…動くの辛いっす

店に戻るとボロボロのビキニクロースが…
武器を取りますが…なんか流石に可哀想なので膝枕
倒さなきゃいけない相手なんだけどどうしても見た目が女なんで武器を構えるのを躊躇うんっすよね

起きた相手の頭を撫でて大丈夫かと問うと胸に抱き着かれ甘えられます
UC無自覚の魅了と無自覚の使役術と選択UCが原因で子供に戻ってしまいお母さん扱いに…どうしてこうなった?



 一度は店から脱出した久遠・翔(性別迷子・f00042)だが、またすぐに店へと戻ってきていた。
 全裸ではないとはいえ決して自然な格好とは言えなかったからか、警察の皆様に怪しい目で見られてしまい、戻って来ざるを得なかったのだ。
「このビキニ肌に吸い付いて離れない……」
 ビキニの内側にびっしりと生えた繊毛が常に蠢き、肌を絶え間なく刺激する。
 その感覚に耐え、あるいは悶えながら歩いている人間を見過ごすほど、町の人々は無関心ではなかった。
 もじもじと内股で、時々高い声を上げながら店の中へ入ると、そこには少し前よりも明らかに広がった破壊の後があった。
 自分のいない間にどれほどの激戦があったのか。他の猟兵が見えないが、もう戦いは終わったのか。そう思いながら、翔はビキニクロースの姿を探し、開け放たれていたバックヤードへの扉をくぐる。
 扉の先、まるで隕石でも落ちたかのように砕けた床の中心に、ボロボロのビキニクロースが倒れていた。
 全身が傷だらけで、腕や脚の一部はあらぬ方向へ曲がり、武器であるはずの袋もビリビリに破れて転がっている。
 死んでいるのか……そう思った瞬間ぴくり、と指先が動き、弾かれたように翔は武器に手を伸ばす。
 が、たとえ今生きていてももう数分も持たないのは明らかだ。ましてや本質がどうあれ見た目はただの若い女。そう思うと武器を取る気にもならず、翔は彼女の枕元に座り込み、その頭を自分の膝に乗せた。
「……大丈夫っすか?」
 翔が問うと、ビキニクロースはボロボロの手を動かし、ぎこちなく翔へと抱き着いた。
 今まで何度も発動してきた魅了と使役術が、彼女の警戒を解き、甘えるような動きをさせたのだろう。
「……大丈夫、安心してくださいっす」
 翔はありったけの想いを籠め、彼女を抱きしめる。その抱擁はビキニクロースに沁みついた消えゆくことへの絶望を破壊し、その心を落ち着かせた。
 馬鹿げた作戦を考え、大声で騒ぎながら暴れまわったオブリビオン。その最後は、最初に自身の計画を妨げにきた猟兵の胸の中での安らかな消滅であった。
 程なくして、ビキニクロースはまるで春を迎えた残雪のようにすっと溶けて、跡形もなく消え去った。同時に翔を責め苛んでいた柔毛たちも動きを止め、ただの繊維と成り果てる。
「おかあさん」、消え去る瞬間、翔の耳にそう聞こえたのは果たして空耳だったのだろうか。

 いずれにせよ、時季外れなサンタとその哀れな部下たちが起こそうとした大騒ぎは、その根城から外に出ることなく人知れず防がれたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『残り物には福がある』

POW   :    いろんなお店を巡って買い物だ!

SPD   :    安くお得に買い物だ!

WIZ   :    事前に調べて賢く買い物だ!

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちの活躍により、無事に邪神教団の企みは潰えた。
 事件としてはこれで解決だが、出発前の説明にもあった通り、この商店街ではイベント品の在庫一掃のため、敢えて時期外れ品の大セールをやっている。
 菓子類や飾り付け、なかには鬼の面やサンタのコスプレ衣装など何でもありだ。
 寿司屋やケーキ屋は当日作ったものに飾りをつけて恵方巻やクリスマスケーキと言い張ったりしているが、そこは大目に見てやろう。
 ちなみに事件の後始末は入れ違いに店舗に入っていった黒服のお兄さんたちが何とかしてくれるので、特に気にする必要はない。
 どの店で何を買うか、猟兵の腕の見せ所だ。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
成程、季節外れの品ですかぁ。
それでは色々と回りましょう。

主な狙いは「食べ物」ですねぇ。
お寿司でしたら「仕入れ過ぎてしまった恵方巻の材料の余りの冷凍在庫処分」が有り得ますから、良い品が食べられる可能性が高そうですぅ。
後は「鏡餅」や「お菓子類」は「パッケージが違うだけの普通の品」が多いですから、この辺りも狙い目でしょうかぁ。
【豊饒現界】を使用し[怪力]と[大食い]を強化、持ち帰れる品は出来るだけ多く入手して[怪力]で運び、その場でいただく品は[大食い]でしっかりいただきましょう。
「処分目的の大食い大会」等が有れば出場したいですねぇ。

皆さん、お疲れ様でしたぁ。


鳶沢・成美
とりあえずパーっと見て回ってどうするか決めますか

うん? ケーキ屋さんに……恵方ロールケーキ?
開発してみたけど間に合わなかったんですか

頬張れる様にロールケーキとしては全体的に細い
恵方巻という体だからクリームが7種類……
ホイップクリーム・カスタード・抹茶・マロン・
ストロベリー・チョコ・ヨーグルト風クリーム……なるほど

まあ、飽きがこないといえばこないけど、甘味が苦手な人には厳しいでしょうね、僕は好きだけど。
ついでにアーモンドチョコあたりを撒いて、来年はスイーツ節分なんてどうでしょう?

アドリブ・絡み・可



「とりあえずパーっと見て回ってどうするか決めますか」
 戦いの場所となった貸店舗から出た鳶沢・成美(探索者の陰陽師・f03142)は、一息ついてからそう言った。
 この商店街は存外に広く、貸店舗自体端にあったというわけでもないので、まずはどちらから回るか決めねばならない。
「成程、季節外れの品ですかぁ。それでは色々と回りましょう。主な狙いは食べ物ですねぇ」
 彼と幾度か共闘した夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)も辺りを見回し言う。
「それじゃるこるさん、手筈通りに」
「わかりましたぁ」
 二人は何某かの打ち合わせを済ませていたのか、軽く声を掛け合うと左右に分かれ、別々の方向へと歩いていった。

 るこるは商店街を歩きながら、宣言通り食べ物の店を中心に覗いて回っていた。
 その手には早くも買い物袋に詰め込まれた大量の戦利品が。中身は鏡餅や菓子の詰め合わせなど、実にこのイベントらしいものばかりであった。
「おや、これはチョコレート……なるほど、パッケージが違うだけで中身は同じですが、それが安く買えるのだから狙い目ですねぇ」
 上機嫌に言って購入し、手に下げた袋に入れる。
 一見するととても持てそうにないほどの大荷物になっているが、【豊乳女神の加護・豊饒現界】で強化した腕力には、まだまだ十分すぎる余裕があった。
「あちらはお寿司屋さんですね。お寿司でしたら「仕入れ過ぎてしまった恵方巻の材料の余りの冷凍在庫処分」が有り得ますから、良い品が食べられる可能性が高そうですぅ」
 そう言ってるこるは次に目についた寿司屋へと向かっていく。
 そしてその後ろには、よほど気をつけないと視認できないほどに目立たない、カラスの形をした影がついていた。

「なるほど、そう言う観点もありっすか」
 成美はそう感心したように呟く。彼の眼には式神を通して送られる、寿司屋へと赴くるこるの姿が見えていた。
 彼と五感を共有する【影烏】を同行させるこる側の情報を得、逆に自分が何かを見つけたら式神にアピールさせて伝える。存外広い商店街を効率よく回っていくために二人がとった作戦であった。
 そうして寿司の情報を得た成美の前には、奇しくも恵方巻の文字が。しかし今成美がいるのは、寿司屋や弁当屋ではなく、ケーキ屋であった。
「うん? ケーキ屋さんに……恵方ロールケーキ? 開発してみたけど間に合わなかったんですか」
 成美の視線の先にあるのは細めのロールケーキであった。
 ホイップクリーム・カスタード・抹茶・マロン・ストロベリー・チョコ・ヨーグルト風クリームとクリームを7種類使い、一口で齧れる細めのサイズにそれを詰め込んでいる。
 飽きは来ないがとにかく甘味の攻勢となるので、相当な甘党でないと厳しいものがあるだろう。ちなみに成美は全然いけるクチである。
「でもこういう発想はいいですね。ついでにアーモンドチョコあたりを撒いて、来年はスイーツ節分なんてどうでしょう?」
 成美がカウンター内の女店員に提案すると、彼女は笑って親指を立てた。基本的にノリのいい商店街らしい。
「ここもなかなかいい店だし、教えてあげますかね……」
 そう思い意識を式神の方へ向けると……

「皆さん、お疲れ様でしたぁ」
 大量の皿を前に笑顔のるこる。後ろには『在庫一斉処分、処分先はあなたのお腹の中!』の文字が。
 どうやら大食い大会に参加し、見事優勝したようである。720%の力を持つ大食いの前に、大会に使われた食品はすべて平らげられていた。
「成美さんも呼べばよかったですかねぇ?」
「いや、これは僕には真似できないですわ……」
 るこるの言葉に、成美は式神越しのツッコミを入れるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アノン・カノン
【ミルケンさん同行希望、ボディはぺしぇ嬢でお願いしたく】
【アドリブ歓迎】

わーいっ、お菓子いっぱい食べるー♪
ケーキとかお菓子とか色々買って、ミルケンちゃんと一緒に食べようかなって思ってるよー。
二人で半分こ、ねっ♪

食べてると、クリームとかがこぼれてお胸のあたりに落ちちゃうと思うから、それも取りつつ。
良かったら、ミルケンちゃんとお互いにお胸周りにこぼしたヤツを取って食べさせてあげる…ってコトもやってみたいな。
「ん…♪えへへ、おいし…♪」

食べ終わったら、いっぱい身体動かして遊ぼっか♪



「わーいっ、お菓子いっぱい食べるー♪」
 アノン・カノン(零の堕とし仔・f20149)は町に溢れる季節外れの菓子に、飛び跳ねて目を輝かせた。
「アノンちゃん、誘ってくれてありがとね!」
 だいぶ低い位置からそう言うのは、今回の事件を予知したグリモア猟兵ミルケン・ピーチ。ただし憑依したボディは6歳の爆乳幼女花園・ぺしぇに交代しており、口調や性格もそれに合わせ幼くなっている。
「うん、ケーキとかお菓子とか色々買って、ミルケンちゃんと一緒に食べようかなって思ってるよー」
 幼い心と幼い体、愛らしくもどこか歪なものをもった二人は、無邪気に菓子を売る店を回るのであった。

「見て見て、サンタさんだよっ♪」
 アノンが目を止めたのは、洋菓子屋のショーケースに置かれたショートケーキ。
 3号と呼ばれる9センチほどの小さなサイズだが、カットではなくワンホール。イチゴとクリームによってデコレーションされ、上には『MerryXmas』と描かれたチョコに砂糖菓子のサンタ人形と、見た目はしっかりとクリスマスケーキであった。
 ケーキは普段から販売しているホールケーキ、チョコは誕生日用プレートの流用で、実際に売れ残っていた品は賞味期限の長い砂糖菓子くらいのものだろうが、そんな裏事情を勘ぐるような二人ではない。
 大喜びでケーキを買い、室内に戻るのももどかしいとばかりに、近くのベンチに腰掛けて箱を開けた。
 付属のプラスチック製のナイフでケーキを切り、手づかみでとる。
「二人で半分こ、ねっ♪」
 二人一緒にケーキを頬張るが、真っ二つに切っただけなのでやはり食べづらいのか、端からクリームが零れ落ちてしまう。
 だがそれは地面へと落ちることはなく、豊満すぎる二人の胸に落ち、その肌や谷間を白く汚した。
 手に持ったケーキを食べ切った二人は、お互いの胸に広がった白いものを見て、そこへ手を伸ばす。
「これも食べなきゃね。ミルケンちゃん、はい♪」
 アノンが取りやすいよう片手をミルケンの胸に下に入れて持ち上げ、もう片手の指でクリームを絡めとり、ミルケンの口へと運んだ。
「ありがとー! じゃ、アノンちゃんにも、はい!」
 ミルケンもまたアノンの胸に、柔肉に埋まる程に指を押し付けて念入りに白いものを掬い取り、アノンに舐めさせる。
「ん……♪えへへ、おいし……♪」
 アノンは唇を舐めてそう言った。クリームはこれですべてなくなったが、まだ使わなかった方の手が互いの胸を掴んでいるのは何故か。
「それじゃいっぱい食べたから、いっぱい身体動かして遊ぼっか♪」
 アノンがそう言って立ち上がって歩き出し、ミルケンもその後を追う。
 二人が歩いていくのは商店街の出口。そしてその向こうにあるのは、この町の別の側面である暗い道。
 二人の服の胸の染みは、果たしてクリームが付けたものだったのだろうか。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・スラクシナ
※エルーゼ、華澄と行動

はあ、ホテルで休んでいたら夜になったか。
休んだというか……まあ、エルーゼに色々とされ、華澄も加わり……。
元に戻ったのはいいが、服がこれとは。
「今の時期にサンタとは」
おまけに露出が高い。着る服がないので仕方ないが。
「さすがに違和感がすごいな」
服もそうだが、売ってるものも……。
「なるようになれか」
カオスな光景だが、買い物はしていくか。
とりあえず、ケーキでも買うか。

絡み・アドリブ・お色気OK


エルーゼ・フーシェン
※アリス、華澄と行動

楽しんでたら、日が暮れてしまったわね。
「ん、まだ楽しみたかったけどね」
アリスたちと楽しんでたらこんな時間か。
まあ、ボチボチ商店街に出かけようかしらね。
「こんなのしかなかったのね」
アリスがサンタコス、しかも露出度高いのに対して、私のはメイド服。
しかも胸元や腹部開けてミニスカというね。
「まあいいか」
二人と一緒に商店街に向かうわ。
「ほんと、混沌としてるわね」
アリスがケーキなら私はお酒でも買おうかしらね。
ワインとかあればいいけど。

絡み・アドリブ・お色気OK


藤宮・華澄
※アリス、エルーゼと行動

服を買ってきて二人と色々してたら誘われて……。
日が暮れましたが、まだ開いてるでしょうし。
「す、すみません。他になくて」
念のためにオーバースカートも買ってきたので。
アリスのアレがまた……。これで隠してもらうしか。
商店街に来たら色々見て買うもの決めないと。
「チョコ……」
え、これは学園都市で助けてもらったからであってですね!
ここにはいないですけど、ちゃんとお礼もしたいですし。
他にはローストチキン五羽分に恵方巻10本と……。
「こ、これくらい普通ですよ」
二人の呆れた目が……。

絡み・アドリブ・お色気OK



 夜。大分前に少女と幼女が歩いていった道から、三人の美女が商店街へ向けてやってきた。
「はあ、ホテルで休んでいたら夜になったか。休んだというか……まあ、エルーゼに色々とされ、華澄も加わり……」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)が息をつきながら呟く。その肌は冬だというのに、どこか赤く上気している様にも見えた。
「ん、まだ楽しみたかったけどね」
 続くエルーゼ・フーシェン(魔剣使い・f13445)の言葉は、その『休憩』がいかなる意味のものかを表していた。
「それにしても、元に戻ったのはいいが、服がこれとは」
 アリスは気を取り直すようにそう言うと、自分の胸を撫でてから着ている服を摘まんだ。
 その服は露出の高い、コスプレ用のサンタ服。
「こんなのしかなかったのね」
 そしてエルーゼの着ているのは、胸元や腹部の開いたミニスカメイド服であった。
 二人とも胸の大きさこそ戦闘前と同程度に戻ったものの、元より爆乳と言っていいサイズであったこともあり、高露出な衣装から今にも豊かな胸が溢れそうになっている。
「す、すみません。他になくて」
 その様子に藤宮・華澄(戦医師・f17614)は慌てたように言う。
 唯一服が無事だった彼女が二人の替えの衣装を調達してきたのだが、町の雰囲気に飲まれたのか、パーティーグッズなどを売る店で買ってきてしまったのだ。
 それをホテルで待つ二人に届け、それから『色々』していたら日が暮れて、今に至るというわけだ。
「一応、オーバースカートも買ってきてありますので……」
 そう言って華澄はアリスに大きめのスカートを手渡した。ホテルで幾度となく出していても、アリスの『雄』が猛りだした時のための備えであった。
 アリスはそれを腰にはくと、『それ』が収まる部分を気にするように撫でる。
「まあいいか、行くわよ」
 エルーゼの言葉に従って、三人は夜の商店街へと足を進めた。

「ほんと、混沌としてるわね」
 夜の商店街は、昼とはまた少し違った趣を見せている。
 子ども向けの菓子などは減り、代わりに夕食に仕えそうな大ぶりな料理やアルコール類、さらにはイベントとは関係ないその日の見切り品まで並び、ある種の生々しさと祭りの興奮が同居する奇妙な空気に満ちていた。
 エルーゼはそんな商店街をマイペースに見回す。
「さすがに違和感がすごいな」
 アリスもそんなカオスな光景にやや戸惑うが、自分の服もその一部になっていることを思い出す。
「まあ、なるようになれか」
 楽しんだもの勝ち、と腹をくくったか、アリスはケーキ屋を目指して歩き出した。
「アリスがケーキなら私はお酒でも買おうかしらね」
 エルーゼはアリスを見送り、酒屋へと足を運ぶ。
 店内には箱に小さなクリスマスリースのついたシャンパンや、しめ縄飾りのついた日本酒などが置かれていた。バレンタインにあやかるものか、チョコレート味のビールなんてものもある。
 エルーゼはその中で、一本の赤ワインを手に取った。
 南米を原産とするそれはいわゆる安ワインに分類されるものだが、その名前が特に目を引いた。
「サンタ、ね」
 赤いビキニを着たご立派なものをお持ちだった季節外れのサンタ。念願叶わず散った彼女に一杯手向けてやるのも一興かもしれない。
 そのワインを買い店の外に出ると、丁度アリスがケーキ屋の袋を持って戻ってきたところであった。
「待たせたな。そちらはワインを買ったのか?」
「ええ。そっちは……恵方巻ロールにサンタ付きクリスマスケーキ? 随分妙なものを買ったのね」
「いや、つい興味を惹かれてな……それより華澄は?」
 その言葉に辺りを見回すと、少し離れた所でものすごく真剣な顔でチョコを見つめてる華澄がいた。
「チョコ……え、これは学園都市で助けてもらったからであってですね! ここにはいないですけど、ちゃんとお礼もしたいですし……」
 誰に聞かせるでもなく、まるで自分に言い訳するかのようにひたすら呟く華澄の言葉は誰を思ってのものか。
 ひとしきり言ってチョコを買い、それを隠すようにしまうと、華澄は続けて別の店へと向かう。
「ローストチキン五羽分に恵方巻10本と……」
 今日の残りを買い占めんばかりの大量購入。パーティでもこんなには使わないだろうというほどの料理を買い、その手に抱えて店を出た。
 そしてそこにはその様子をずっと見ていたエルーゼとアリスの姿が。
「な、なんですか、その呆れた目は……」
 二人の視線に何かを感じ、華澄は抵抗するように言う。
 それには答えず、エルーゼは自分たちの持ったものを指さした。
「ケーキに、チキン、それにワイン……2か月遅れのパーティができそうね」
 まあ少し余計なものもあるけど、と付け加え商店街の出口へと歩き出す。
 アリスもまたサンタ衣装の上にはいたオーバースカートを、どこかのずれを気にするように直して歩き出し、華澄も大量の箱を、両手だけでなくその胸まで使って保持しながらそれに続く。
 彼女たちの『お楽しみ』は、まだこれからなのだ。



 こうして、突飛な企画を起こす商店街でひっそり企てられた突飛な計画は潰え、再び顔を出した過ぎ去りしイベントたちも暦の向こうへ帰っていった。
 冬は、もうすぐ終わる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月25日


挿絵イラスト