2
アルダワ魔王戦争8-E~エリクシルの妖精

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争 #エリクシルの妖精

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園
🔒
#戦争
🔒
#アルダワ魔王戦争
🔒
#エリクシルの妖精


0




●アルダワ魔法学園
『……ここが『何処』なのかわかりません……。……何故『此処』にいるのか分かりません……。一体『何』のために……。……私達は『何』をするために、『此処』にいるのでしょう……』
 エリクシルの妖精にとって、そこは『知らない場所』だった。
 自分達が何時から、そこにいるのか『分からない』。
 気が付いた時には、そこに『いた』。
 彼女達は『自動なる者』にして『宝石の妖精』。
 されど、『宝石を歪める』ために『造られた』。
 だが、何のために、そうなっているのか、まったく『分かっていない』ようだった。

●ガジルからの依頼
「みんなに頼みたい事があるんだよ」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が猟兵達を前にして、今回の依頼を説明し始めた。
 今回の目的は、エリクシルの妖精を倒す事。
 エリクシルの妖精は、つくりものめいた体を持ち、身長10mもある巨大な妖精で、理不尽な代償を支払わせる事で、人々の願望を叶え、願いを叶えた人間を不幸にする歪んだ存在。
 普段は群れを為して行動しており、無表情のまま口々に謎めいた言葉を発しながら、敵対する者に滅びをもたらそうとするようだ。
 そのため、戦闘中に願いを口に出したり、思い浮かべてしまったりすると、大ダメージを受けてしまい、戦闘不能になってしまうようである。
 またエリクシルの妖精が願いを叶えてくれたとしても、悪意をもって捻じ曲げた願いの叶え方をするため、望んだ結果を得る事は出来ないようだ。
 そう言った事も踏まえた上で、エリクシルの妖精を倒す事が、今回の目的である。


ゆうきつかさ
 このシナリオは、1話完結の戦争シナリオです。
 『3月1日時点で、大魔王が生存』していた場合、このシナリオで願った願いを、エリクシルの妖精が叶えてくれます。
 ただし、『悪意をもって捻じ曲げた願いの叶え方』をする為、望んだ結果を得る事は出来ないでしょう。
194




第1章 集団戦 『エリクシルの妖精』

POW   :    力翼
【魔力を纏った翼を震わせながらの】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【残っている他の妖精達】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    汝の『望み』を『言う』が『よい』でしょう
対象への質問と共に、【虚空】から【新たなエリクシルの妖精】を召喚する。満足な答えを得るまで、新たなエリクシルの妖精は対象を【秘めたる真の欲望を暴く精神波】で攻撃する。
WIZ   :    ドッペルゲンガー
戦闘用の、自身と同じ強さの【交戦中の猟兵と同じ姿を持ち、同じ武器】と【同じユーベルコードを使う『鏡像存在』1体】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。

イラスト:高芭タカヨシ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イヴ・クロノサージュ
【少女聖域】



●心情
私には願いがあります――。
心から、真っ当に、真っ直ぐに

あなたたちは、宝石を歪めるために造られました
でも、それは本当にあなたたちが望む事ですか?

本当は、人々に喜んで貰う為生まれた宝石の妖精として
在りたかったのではないのでしょうか?

私の願いはあなたたちの過去を浄化して
エリクシルの妖精さんが未来に
感謝される存在になる事!

叶えてよ!
『宝石の妖精』さん!!

●行動
エリクシルの妖精の宝石を歪める
呪いから正面から立ち向かいます

【オーラ防御】と【呪詛耐性】で自身を守ります
【空中浮遊】しながらUCを使用して
【全力魔法】で【祈り】。邪なる宿業を断ち切る【破魔】のチカラを
【限界突破】で立ち向かいます


クー・フロスト
【少女聖域】
BGMヘリオライト


●心情
私は冥府の海(デスバレス)から蘇り『デウスエクス・デスバレス』と呼ばれていた邪なる者だ
貴殿の辛さ、私にはわかる

それと同時に
猟兵(イェーガー)として使命を受けた新たな存在だ!

この少女(イヴ)の願い。叶えさせて貰おう!
このクー・フロストがな――!!

●行動
エリクシルの妖精の宝石を歪める
呪いから正面から立ち向かいます


冥府の海(デスバレス)から下級死神(魚)を大量に呼び出し
自身は『死神の鎌』を持ち、『鏡像存在』と戦う

【オーラ防御】【呪詛耐性】で氷のオーラで自身を包み、
【激痛耐性】で堪え、倒れないように『死神の力』で【継戦能力】を向上させ【限界突破】で自身の限界に挑む


龍ヶ崎・紅音
アドリブ・絡み歓迎

【POW】

「残念だけど、今は願いなんて考えてないからそのまま倒させてもらうよ」

とりあえずは、うっかり願いを叶えさせないように戦闘に集中しないとね

接敵したあとは、「黒焔竜剣 弐式」の【なぎ払い】による【範囲攻撃】で周辺の妖精たち数を減らし、突進してきた妖精たちに対して「肆式」へ形態変化(一時的に黒焔になった後に変わる)してから焔【属性攻撃】の『黒焔一閃』を放つよ
そして、「黒焔竜剣」を再び「参式」に戻してからまた周辺の妖精を倒しまくるよ

という感じで繰り返しながら確実に妖精たちを殲滅していくよ


吉柳・祥華
◆願い、とな?
妾は神じゃ…そんなモノは必要ない。
残念じゃったのお?お主が叶えられる願いは妾でも叶えることが出来るのじゃよ。
(そもそも自身が何を望み願いっているのかが分からないじゃしに…)

エリクシルの妖精よ、汝の願いとは望みはなんじゃ?
妾が叶えてしんぜよう(なんてなのぉ…そんなこと出来ないが)
『この世界』を『知らない』のであれば、此処には汝のすべきことはないぞ?

さぁ、答えよ…汝の望みと願いはなんじゃ?

(ユーベルそのものには多分攻撃力は無いかのう。それでも敵は攻撃を仕掛けてくるだとろうということで、オーラ防御や拠点防御でダメージを押さえつつ限界突破&咄嗟の一撃でのカウンターでの衝撃波での恩返しかな


リフィクル・ナータス
【アドリブOK】
俺には望みも願いも何一つ無いよ。『マスターデモン・アルベイ』として、クーちゃんの側に立てたあの日からな。
ただ何食わぬ顔で『あの時のままのキミ』が此処にいる事は気に入らない。
懐かしい顔だから、とか感傷は少しだけあるが……壊す。

《空中浮遊》で接敵するが、被弾した際は《激痛耐性》で凌ぎ、《生命力吸収》と《2回攻撃》でそのダメージを回復しながら戦う
ある程度の攻撃は《見切り》で対応
《鎧砕き》や《傷口をえぐる》を駆使し、ただ壊す事を念頭
壊し、刻み、砕き、滾った興奮のままに蹂躙し、塵一つ残さずに焼き尽くす

……お前も虚無を見てこい。時間も意思も存在も、何も無いあそこへな。



●少女聖域
「……『あなた達』は『誰』ですか? 『わたし達』は『あなた達』を『知りません』」
 エリクシルの妖精達が猟兵達の存在に気づき、フワフワと漂うようにして、まわりに集まってきた。
 だが、彼女達の表情は虚ろで、まるで空っぽの入れ物が浮いているような感じであった。
「私は冥府の海(デスバレス)から蘇り『デウスエクス・デスバレス』と呼ばれていた邪なる者だ。貴殿の辛さ、私にはわかる。だが、それと同時に、猟兵(イェーガー)として使命を受けた新たな存在だ!」
 その問いかけに応えるようにして、クー・フロスト(《甦生氷姫》氷の死神少女・f08503)がエリクシルの妖精達の前に陣取った。
「……ならば『あなた達』の『願い』は『何』ですか? 『あなた達』の『願い』を『教えて』ください……」
 エリクシルの妖精達がクーの言葉を遮るようにして、壊れた人形の如く呟いた。
「私には願いがあります――」
 イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》感情と記憶を代償にチカラを得た少女・f02113)が真っ直ぐエリクシルの妖精達を見つめ、心の底から力強く訴えた。
「その『願い』は『何』ですか? どんな『願い』ですか? 『教えて』ください……『心』の中に『思い浮かべて』ください」
 エリクシルの妖精達がイヴの心を覗き込むようにして、少しずつ距離を縮めてきた。
「あなたたちは、宝石を歪めるために造られました。でも、それは本当にあなたたちが望む事ですか? 本当は、人々に喜んで貰う為生まれた宝石の妖精として、在りたかったのではないのでしょうか?」
 イヴの問いかけに、エリクシルの妖精達が、死んだ魚のような目で、マジマジと顔を覗き込んだ。
「それは『願い』ではありません……。『わたし達』が求める『答え』ではありません」
 エリクシルの妖精達がまったく心も籠っていない言葉を吐き出し、再びイヴのまわりを飛び始めた。
「私の願いはあなたたちの過去を浄化して、エリクシルの妖精さんが、未来に感謝される存在になる事! ……叶えてよ! 『宝石の妖精』さん!!」
 それでも、イヴは躊躇う事なく、エリクシルの妖精達に訴えた。
「……『わたし達』の『未来』……? 『感謝』される『存在』……?」
 エリクシルの妖精達が無表情のまま、不思議そうに首を傾げた。
「ならば、この少女(イヴ)の願い。叶えさせて貰おう! このクー・フロストがな――!!」
 次の瞬間、クーが《甦生氷姫》死神デウスエクス降臨(オーバーソウル)を発動させ、冥府の海(デスバレス)から下級死神(魚)を大量に呼び出した。
「……『あなた』は『危険』です。『有害』です。『邪悪』です。故に『排除』します……」
 その事に危機感を覚えたエリクシルの妖精達がドッペルゲンガーを発動させ、クー達と同じ姿をした鏡像存在を召喚した。
「有害……か。だからと言って、紛い物で、私を倒せると思ったら、大間違いだ」
 クーが死神の鎌を握り締め、鏡像存在に勝負を挑んだ。
 鏡像存在は、まるで合わせ鏡の如く、正確に攻撃を繰り出してきた。
「……偽物なんかに負けません!」
 その間に、イヴが空中浮遊しながら、《浄化聖鍵》ビリーブ・ユア・キー・ハート(ビリーブ・ユア・キー・ハート)を発動させ、聖なる鍵を召喚して取り出すと、邪なる宿業を断ち切る破魔の力を祈りに込め、限界を超えた聖なる光で自分自身の鏡像存在を破壊した。
「これで……終わらせる」
 それに合わせて、クーがオーラ防御と呪詛耐性を付与した氷のオーラを身に纏い、死神の力で継戦能力を向上させ、自らの限界を突破して、鏡像存在に突っ込んだ。
 次の瞬間、鏡像存在が死神の鎌を振り上げたものの、限界を突破したクーの敵ではなかった。
 鏡像存在が死神の鎌を振り下ろす前に、真っ二つに斬り裂くと、そのままエリクシルの妖精達に襲い掛かった。
「……『あなた』は『危険』です。『危険』過ぎます」
 その途端、エリクシルの妖精達が警戒した様子で、逃げるようにしながらクー達から離れていった。

●あなたの望みは何ですか……?
「……『あなた』の『望み』は『何』ですか……? 『わたし』が『願い』を『叶えて』あげましょう」
 同時刻、エリクシルの妖精がフラフラと辺りを飛びながら、リフィクル・ナータス(昏き異界より出でしモノ・f22103)に囁いた。
 だが、エリクシルの妖精の目は虚ろで、何処か遠くを見ているような感じであった。
「俺には望みも願いも何一つ無いよ。『マスターデモン・アルベイ』として、クーちゃんの側に立てたあの日からな」
 リフィクルがエリクシルの妖精を見上げ、躊躇う事なく答えを返した。
「……『何』も『願い』が『ない』……。『分かりません』……『意味』が『分かりません』……」
 エリクシルの妖精が信じられない様子で、リフィクルのまわりを飛び回った。
「ただ何食わぬ顔で『あの時のままのキミ』が、此処にいる事は気に入らない。懐かしい顔だから、とか感傷は少しだけあるが……壊す」
 すぐさま、リフィクルが空中浮遊で接敵し、エリクシルの妖精に攻撃を仕掛けた。
「……まったく『意味』が『分かりません』。……ですが『あなた』は『危険』です。だから『排除』します……」
 エリクシルの妖精が魔力を纏った翼を震わせ、リフィクルに突進した。
「……クッ!」
 その攻撃を激痛耐性で凌ぎつつ、生命力吸収と2回攻撃でダメージを吸収しながら、鎧砕きでエリクシルの妖精の傷口をえぐり、ただ壊す事だけに専念した。
「……『何故』……『こんな』事を……」
 エリクシルの妖精が、まったく理解できない様子で、フィクルの顔を覗き込んだ。
「……お前も虚無を見てこい。時間も意思も存在も、何も無いあそこへな」
 次の瞬間、フィクルが奈落の黒炎(ナラクノコクエン)を仕掛け、異形化した腕から悪魔の黒炎を放った。
「……『分かりません』……『分かりません』……『分かりません』……」
 その一撃を喰らったエリクシルの妖精が、暗黒の炎に包まれ、塵ひとつ残さず焼き尽くされた。
 そして、フィクルは仲間達に合流するため、その場を後にするのであった。

●叶わぬ願い
「……『あなた達』の『願い』は『何』ですか? どんな『願い』を『叶えて』欲しいですか……?」
 それと時を同じくして、別の場所でもエリクシルの妖精達が虚ろな表情を浮かべ、猟兵達のまわりに集まっていた。
「……ん? 願い、とな? 妾は神じゃ……そんなモノは必要ない」
 吉柳・祥華(吉祥天龍・f17147)がエリクシルの妖精達に対して、全く興味がない様子で答えを返した。
「……それは『嘘』です。絶対に『願い』があります。だから『早く』。『願い』を『言って』ください……」
 エリクシルの妖精達が信じられない様子で、祥華のまわりを飛び回った。
「……残念だけど、今は願いなんて考えてないから、そのまま倒させてもらうよ」
 龍ヶ崎・紅音(天真爛漫竜娘・f08944)も興味がない様子で、一気に間合いを詰めていき、エリクシルの妖精達に攻撃を仕掛けていった。
「それに、お主が叶えられる願いは、妾でも叶えることが出来るのじゃよ。逆に聞くが汝の願いとは望みはなんじゃ? 妾が叶えてしんぜよう」
 そんな中、祥華がエリクシルの妖精達を見つめ、含みのある笑みを浮かべた。
『……『わたし達』に『願い』はありません。『わたし達』に『願い』があるとすれば、『あなた達』を『排除』する事です」
 次の瞬間、先頭にいたエリクシルの妖精が、祥華の鏡像存在を召喚した。
 召喚された鏡像存在は、祥華の事を敵として認識すると、問答無用で襲い掛かってきた。
『……『あなた』達は『危険』です。『邪悪』です。『排除』します……」
 続いて、エリクシルの妖精達が魔力を纏った翼を震わせ、一斉に襲い掛かってきた。
「突っ込んできただけで、私達に勝てると思ったら、大間違いだよ」
 それを迎え撃つようにして、紅音が黒焔竜剣 弐式 「黒龍焔月刀」で、エリクシルの妖精達を薙ぎ払い、黒焔竜剣 肆式 「黒乃村正」に形態を変化させた。
「……なるほど、妾達の排除が願いか。ならば、叶える事は出来んのぉ。そもそも『この世界』を『知らない』のであれば、此処には汝のすべきことはないぞ?」
 その間に祥華が、神しゃまの使いのうしゃぎ様(フワフワモフモフ)を発動させ、戦闘力のない真っ白でふわもふウサギの姿をした神の使いを何体も召喚した。
 鏡像存在も同じように神の使いを何体も召喚し、辺り一面をもふもふの海に一変させた。
「まあ、これはこれで……悪くない気もするのじゃが……」
 祥華が複雑な気持ちになりつつ、オーラ防御を展開しながら、限界を超えた咄嗟の一撃で、鏡像存在を粉々に破壊した。
「やはり、『あなた達』は『危険』です……」
 その途端、エリクシルの妖精が危機感を覚え、紅音に襲い掛かってきた。
「……不用意に近づいたのが仇になったね!!」
 それと同時に、紅音が黒焔一閃(コクエンイッセン)を仕掛け、エリクシルの妖精の攻撃を見切ると、カウンターによる超高速かつ大威力の一撃で、エリクシルの妖精を撃破した。
 そして、紅音達は他の猟兵と合流しながら、次々とエリクシルの妖精達を倒していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月17日


挿絵イラスト