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アルダワ魔王戦争9-B〜殺人鬼は、地底火山に嗤う

#アルダワ魔法学園 #戦争 #アルダワ魔王戦争 #グラン・ギニョール

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●大魔王潜む、迷宮の最奥にて……

 地下迷宮アルダワ。大魔王の潜むファーストダンジョンの最奥に、女達の談笑の声が響く。

「おい、ババア! 見ろよ、大ピンチだぜ!」

 一人は艶やかな桃の長髪と切れ長の瞳、豊満な女性の象徴を惜しげもなく晒す年頃の女。
 十人が見れば十人が目を奪われるような絶世の美女だが……その瞳に浮かぶ光の色は、常人には理解できぬ様な怪しげな色で輝いていた。

『知らないよ。あたしゃ今トンカチになっちまってるから、感覚は鈍ってるさね』

 そんな美女の声に応える声は、経験と齢を重ねた老婆の声だ。
 だが、その姿はその場には見当たらない。老婆の声をそのまま受け取るのならば、どうやら老婆は美女が担ぐ巨大な槌にその意識を宿しているらしい。

「トンカチwww言い方がもうババアwww」
『いいから宝石なんかほっといて逃げな、こらもう負け戦だろ』

 草を生え散らかす様な美女の笑い声に、その身を気にするような老婆の声。長年連れ添った気心知れた相棒の様な、軽妙なやり取りが続く。
 だが、そんな老婆の心配を……

「やだね! 大魔王サマを『持ち帰る』だけの仕事だったら、ハナから受けてねーよ!」

 美女は、鼻で笑って拒絶する。
 その言葉を聴くに、どうやら彼女たちは過去の戦争でも現れたオブリビオン・フォーミュラの協力者。何らかの成果を持ち帰ろうとする者たちの一味であるらしい。
 だが、女は言った。ただ『持ち帰る』だけの仕事なら、受けていなかったのだ、と。

「隠し部屋で作ってた宝石災魔が、もうすぐ完成しそうなんだ! 万能宝石の力であいつらに植え付けた、世界移動能力が完成したら……」
『相手がこちらの正体を知る前に、相手の本拠地を探せるかも知れないって訳か……どうやら、死線を潜るだけの価値はありそうだね』

 そう、女は女で、自らの目的を果すべく動いていたらしい。
 女が作っていたという、『宝石災魔』なる存在。『世界移動能力』、『相手の本拠地』。不穏な単語の数々が漏れ出て消える。

 ……大魔王の事も、この世界の行末も、戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』にとってはどうでも良いこと。
 彼女たちは、彼女たちの目的の為に……ダンジョンの攻略を続ける猟兵達を、待ち構えるのだった。

●戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』

「お集まり頂き、ありがとうございます」

 グリモアベースに集まった猟兵達を、ヴィクトリア・アイニッヒ(陽光の信徒・f00408)が迎え入れる。
 常に柔らかな微笑を絶やさぬ彼女のその表情は……どこか、固い。

「アルダワ魔王戦争。ファーストダンジョンの探索は、順調に推移しています」

 ヴィクトリアの言う通り、カタストロフへの期限は残り半月という猶予のある状況で、猟兵達はダンジョン最下層へと到達していた。
 そのペースは、まさに驚異的。ヴィクトリア自身が言うように、順調にも程がある程の状況だ。
 ……それなのに、何故彼女の表情は固いのか。

「今回、皆さんに赴いていただく場所は……この地です」

 ヴィクトリアの指が、ダンジョンアタック表の『9-B』の位置を指す。
 この地は、今も活発に噴火を繰り返す地底火山なのだという。大魔王の潜む地下迷宮の中で、最も危険な区画であるだろうとヴィクトリアは語る。
 ……だが、ただの火山であるならば。猟兵達は似たような地に脚を踏み入れた経験のある物もいるだろう。迷宮にはもっと厄介な場所もあったはず。
 なぜ、この地が『最も危険な区画』であるのか。その理由は……

「この地には、戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』を名乗る、非常に高い戦闘力を持つオブリビオンが控えているからです」

 その戦闘力は、恐らく上層で猟兵達が戦ってきた大魔王達と伍する程。だが、『グラン・ギニョール』は大魔王への忠信の為にこの場にいるのではないらしい。
 ……彼女は、ただ自分が楽しむ為に、猟兵達との戦いを望んでいるらしい。大魔王が先に倒れれば勝手にどこかへ去っていくので、無理に戦う必要は無い相手である。
 だが、しかしだ。

「……『グラン・ギニョール』には、かつて私達が戦った『ドクター・オロチ』、『ドラゴンテイマー』、『安倍晴明』等と似た違和感があります」

 何かを『持ち帰る』事を目的として動いていた、例の敵達。
 もし、ここで取り逃がしてしまっては……将来の猟兵達の戦いの、大きすぎる障害となって還ってくる可能性は、否定できない。
 可能ならば、この地で叩いておきたい相手であるのだ。

「歴戦の猟兵であっても、苦戦は免れぬ程の強敵です。ですが、皆さんの力であれば……」

 そう言って、祈る様に深々と礼をして。ヴィクトリアは、猟兵達を送り出す準備を始めるのだった。


月城祐一
 魔王戦争は、もう最終局面。
 どうも、月城祐一です。まだ半月あるけど、なんかイベント忘れてたりしない?(不安)

 今回も、アルダワ魔王戦争を巡る戦争シナリオです。
 大魔王の潜む最奥。その手前に現れたデカ乳さm……戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』の討伐戦となります。
 以下、補足です。

 このシナリオは、『9-B『グラン・ギニョール』』の攻略シナリオとなります。
 OPで触れられています通り、戦場は今も活発な活動を見せる地底火山となります。その噴火を戦闘に利用する事が出来れば、優位を得られるでしょう。
 (=プレイングボーナスが与えられます)

 敵は、『戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』』。非常に高い戦闘力を持つ、難敵です。
 先制攻撃能力こそ無いようですが……それを抜きにしても、その戦闘力は猟兵を圧する物がある、と考えると良いでしょう。
 戦場の利を活かし、敵の能力を理解し、その上で死力を尽くさねば、苦戦は必至であるとお考え下さい。

 大魔王を前に立ち塞がる、謎の強敵。猟兵達は、彼女を討ち果たす事が出来るだろうか?
 皆さんの熱いプレイング、お待ちしております!
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第1章 ボス戦 『戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』』

POW   :    殺しの鉄槌
【巨大ハンマー】が命中した対象に対し、高威力高命中の【必殺の二撃目】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    弾幕オペレッタ
【ハンマーが無数の拳銃に分解し、一斉射撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    グラン・ギニョール劇場
【不愉快さ、嫌悪感といった負】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【サンシャイン60】から、高命中力の【亡霊殺人鬼の軍団】を飛ばす。

イラスト:こっこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

峰谷・恵
「…いやまあ小さくはないけど…」(相手の胸を見て)

相手の攻撃を一発受けたら外れるくらいにダークミストシールド発生器の装着を緩めておく。
空在渾で高速飛行状態になって距離を取り空中からの射撃で敵を削る。
地底火山の火口が自分と敵の間に来るよう位置取り続け、噴火で視線が切れた瞬間にMCフォートの連射を撃ち込む。
敵の攻撃は飛行で逃れて回避(空中戦)。かわしきれないハンマーの一撃が来たらダークミストシールドで防いで追撃を外れた盾に誘導し、空間戦闘用ベルトの姿勢制御機構も使って体勢を立て直して空中に居る相手に全射撃武器一斉射撃(空中戦、一斉発射、鎧無視攻撃、2回攻撃、誘導弾)を撃ち込んで火口に叩き落とす


ユウキ・スズキ
「ほぅ、中々だな。どうだ?今じゃなくて今晩ベッドで一戦交えるってのは?」
…と、邪魔な婆さんが居るみたいだな
「オーケイ、ババアとヤる趣味はないが、まずはあんたと殺し合おうか、あんたのやり方の方が俺好みだしな?」
活火山
及び地下であるという状況から例え噴火して溶岩溜まりが出来ようが天井に逃げることはできる
あとは起爆剤だが……
おっと、こんな所に都合良く俺の装甲車が……
銃や弾丸に特別な能力は無し。
たかが拳銃弾で装甲車に穴が開くなら見てみたいもんだ
UC起動
素早く装甲車に乗り込み
装甲車を噴火口へ突っ込ませる
俺は天井にアンカーショットで逃げるがね
「刺激の無い人生は魂すら老化させる…だろう、カナヅチばぁさん?」



●地底火山に、殺人鬼は嗤う

「いやぁ、来たね、来たねぇ。猟兵たちがゾロゾロと!」

 地下火山に踏み込んだ猟兵たちの前に立ち塞がったのは、一人の女だった。
 艶やかな桃の長髪、切れ長の瞳、豊満な肢体を惜しげもなく晒すその女の名は……戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』。

「さぁて、折角来てくれたんだし! デカ乳様とあーそぼーぜぇー!」

 その表情は、まさに満面の笑み。全身を震わせ巨大な槌を構えれば、母性の象徴が重そうに揺れる。

「デカ乳様、て。いやまあ、小さくはないけど……」

 そんな相手のその様子、特に体の一部をジッと見つめて、峰谷・恵(神葬騎・f03180)の口から言葉が漏れる。
 体格に不釣り合いな程の大きな胸を持つ恵からすれば、自称デカ乳様の大きさ程度では驚くに値しないのか。溢れた言葉には、呆れの色が乗っていた。
 そんな恵の呟きが聞こえたか。

『ほら、言われてるよ。言い返したらどうだい?』
「うっ、うっさいな! あたしはただデカいだけじゃなくて、身体とのバランスが自慢なんだよ!」

 からかうような槌からの声にカチンと来たか。『グラン・ギニョール』が反駁を返す。
 付き合いの長さを感じさせる、軽妙な彼女達のやりとり。

「そうだな、中々のバランスだ。どうだ? 今じゃなくて今晩ベッドで一戦交えるってのは?」
『悪いが坊主、そういうのはちゃんと段階を踏んでからにしておくれ』

 そんな二人のやり取りに割り込む、ユウキ・スズキ((元米国陸軍)少尉 不審者さん・f07020)の誘い声。
 だがその誘いは、金槌の老婆にあっさりお断りされる。

「古臭っwwwその考え方、マジでババアだよwww」

 草を生え散らかして大爆笑する女。その反応は流石にちゃらんぽらんに過ぎるが……ユウキとしても、似たような思いだ。

「……邪魔な婆さんが居るみたいだな。オーケイ、ババアとヤる趣味は無いが……」

 まずはあんたと、殺し合おうか。その言葉を口にした瞬間、ユウキの纏う空気が変わった。機械化された身体と脳が直結され、反射速度と身体能力が爆発的に強化されたのだ。
 動き出すユウキ。その動きに呼応するかの様に、白黒が混在したオーラを纏い、恵も中空へと飛び立つ。牽制するかのように中口径のアームドフォートの筒先を敵に向け、撃ち放つ。
 それぞれに動き出す二人の猟兵。だがそんな動きに……

「分散して、空を飛んで? ……そんな小細工で、あたしをどうこう出来ると思うなよぉっ!」

 『グラン・ギニョール』は動じない。槌を大きく振るえば、たちまちの内に槌は無数の銃へと姿を変える。

「頼んだぜ、ババア!」
『ったく、最近の若いのは人使いが荒いねぇ……』

 女の威勢にぼやく老婆。なんとも締まらぬやり取りの中放たれた銃弾のその威力は……溶岩、噴石を貫通する破壊力に満ちていた。
 まさに、『一弾一殺』とも言えるその威力。その凄まじい威力を前に、ユウキは思わず目を見開いて退避する。

(たかが拳銃弾だってのに、なんて威力だ!)

 退避した装甲車の物陰で、ユウキは内心で悪態をつく。
 相手の銃は、確かにただの拳銃だ。銃や弾丸に特殊な能力も無さそうだった、はずだ。それなのに……

 ──ガンッ! ガンッ!!

(──装甲も、長くは保たんか!?)

 装甲板が被弾する度に響く破砕音染みた音に、ユウキの頭に焦りが過る。このままでは、遠からず化け物じみた火力の前に撃ち抜かれる事になるだろう。
 ……ならば、そうなる前に動かねばならない。

「……寿命なんぞ、くれてやる! 俺を蝕め、【Walküre】!」

 脳と機械の身体の連結具合を、一層深化させれば。周囲を流れる時の流れそのものが停滞したかのように、ユウキには感じられるようになるだろう。
 飛び交う銃弾の雨を縫って、装甲車の運転席に取り付いて……エンジンを起動。そのままアクセルを踏み込めば。

「──おおぉぉぉっ!!」

 咆哮と共に、装甲車が足場を飛び出して。そのまま燃え滾る溶岩へと、落ちていく。

「なんだぁ? 自殺したってか?」
『──違うね。早く足場を移しなっ!』

 そんなユウキの行動に、『グラン・ギニョール』が訝しげな視線を向けるが……切迫した老婆の声が響けば、地を跳ね別の足場へと移る。
 その、直後だった。

 ──ゴゴゴッ……バァッ!!

 足元を流れていた溶岩が俄に沸き立ち、吹き上がったのは。中空へと伸び上がった溶岩は、寸前まで戦場となっていた足場を一瞬で飲み込んでいく。

「──刺激の無い人生は、魂すら老化させる。だろう、カナヅチばぁさん?」
『……違いないね』

 一瞬のその出来事から逃れた『グラン・ギニョール』。あと一歩遅かったら危なかった、と冷や汗を拭えば……頭上から響いた男の声に視線を向ける。
 そこにあったのは……天上へアンカーを突き刺し、難を逃れていたユウキの姿。

「やってくれたじゃないか。だけど、そんな格好じゃもう逃げられは……」

 宙吊り状態となったユウキは、もはや自由に行動する事も出来ないだろう。トドメを刺そうと銃を向ける『グラン・ギニョール』に……

「やらせない!」

 今もまた吹き上がった溶岩の柱を突き破り、恵が迫る!
 恵は、常に中空から『グラン・ギニョール』の動きを見極め、飛び来る拳銃弾を躱しながら牽制を続けていた。しかしその動きに一定の法則があったのを知るのは、恵本人のみである。
 その法則とは……常に、火口が自分と敵の間に来るように位置取りを続けるという事。こうする事で、噴火が置きた際に相手の視線を切る事が出来る筈と、恵はそう考えていた。
 そして、その考えは実を結ぶ。ユウキの装甲車が溶岩に突っ込み爆発した事で、眼下を流れる溶岩が吹き上がり『グラン・ギニョール』の視線から逃れられたのだ。

(でも、この溶岩の柱を迂回したら、すぐに体勢を建て直される。なら……)

 ここは、一か八か。手袋に取り付けられたシールド発生機の出力を全開にし……一直線に、溶岩の柱を強行突破する!

「溶岩を!? 突き抜けたぁっ!?」
『呆けてる場合かい! 迎撃しな、迎撃!』

 目を見開く『グラン・ギニョール』。無数の拳銃を再び鎚へと変え、構えると……迫る恵を叩き潰すさんと、振り回される。
 迫る巨大ハンマー。全てを圧し潰すその一撃が、恵の纏うシールドに触れる。圧倒的な重みに、シールドは僅かに抗うが……ビキリ、ビキリと。音を立て、崩れ落ちていく。

「いよっしゃ! これで一人……んんっ!?」

 初撃を見事に命中させた事で、『グラン・ギニョール』の表情に勝利を確信した笑みが浮かぶ。
 だが、必殺の二撃目を構え、振るったその瞬間……その笑みは、戸惑いへと変わった。恵の姿が、そこに無かったのだ。

「──遅い!」

 背後から響く、少女の声。その声に『グラン・ギニョール』が振り返れば……そのに居たのは、銃口をこちらへ向けた恵の姿! 携えた銃口の全てが、『グラン・ギニョール』へと指向され……放たれる!

「っおわっ!? ちょっ、やっべ!? ババア、ちょっと盾になって!」

 慌てた様に巨大ハンマーを盾にする『グラン・ギニョール』。放たれた弾丸は槌に阻まれ、女のその身を守る。
 ……相手の攻撃の本命は、二撃目だ。一撃目で狙いをズラせば、その恐るべき威力は脅威とはならないはず。
 そう考えた恵は、溶岩を突破したその瞬間。わざとシールド発生機の装着を、『一度強い衝撃を受ければ外れる程度に』緩めていたのだ。
 結果、一撃目をシールドで受けたその瞬間。発生機は脱落し、『グラン・ギニョール』の狙いと意識は外されて……その隙に、恵は敵の背後を取れたのだ。
 驟雨の如く放たれる弾丸。降り注ぐその雨は、並の敵なら簡単に身体を穿ち、蜂の巣へと変えるはずだろう。
 だが、敵は『戦略級』とまで称される力を持つオブリビオンだ。そう簡単に、倒せる敵ではない。

「……へへっ、楽しくなってきたな、っとぉ!」

 弾丸を撃ち尽くし、悔しげな表情を浮かべて恵が後退する。『グラン・ギニョール』は、まだ健在。口元に笑みを浮かべ、余裕の表情だ。
 ……猟兵達は、この強力なオブリビオンを討ち果たす事が出来るのだろうか?

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由にどぞ

あはははははは!
六六六!六六六だ!
ならば!今こそ動く時!
六六六だったこの僕が!
六三の残滓たるこの僕が!


登場即自爆
とにかく速攻で自爆する
火山があるのなら火山の近くで自爆して噴火をグレードアップだね
もちろん自爆に巻き込むことを狙いたいけど
自爆の射程範囲内に敵がいなければそれはそれで自爆する
噴火と自爆でこちらに注意を引き付けるくらいは出来るかな

自爆後に少しお話
最初に書いてあることを話しておくね
異常なまでの執着を見せるさ


技能:捨て身の一撃を用いてのオウサツモードによる広範囲自爆
対象は範囲内の敵全て
強化は攻撃力重視

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
自爆後は少しお話してから爆発四散


ソラスティベル・グラスラン
貴方の企みは知りませんが…看過できない言葉がいくつか
ここで砕かせて貰います、何としてでもっ!!

最初から空を飛び初撃を迎え撃つ!
敵の射程外、そして敵のジャンプ動作を見てから回避は容易です!【見切り】

ふっ……どうしました?
大量破壊が得意だそうですが、一人を狙うのは苦手です?
ならば地上戦でお相手しますよ!
【オーラ防御・盾受け】で守り、竜の【怪力】で構える
大槌を【見切り】受け流し、思い切り地を叩いて貰いましょう!
今こそ【気合い】の見せ所!これがわたしの【勇者理論】!(防御重視)

何度も地を叩かせ噴火を誘う
周囲を観察し【第六感】で噴火の瞬間を回避!
すぐさま反転、溶岩を翼で飛び越え【勇気】を籠めた一撃を!!


アマータ・プリムス
不愉快な舞台です
幕を引かせていただきましょう

まずは様子見を兼ねて当機だけで戦闘開始
拳銃による弾幕をスコパェとアルジェントムを盾に多少のダメージは覚悟で攻撃を凌ぎます

狙うのは一瞬
火山の噴火による噴煙で相手がこちらを見失う一瞬
そのタイミングを周囲の情報を収集し割り出しそこまで時間稼ぎ

待ち望んだ噴火のタイミングが来た瞬間にUCを発動
ネロに当機を操らせます
盾にしていたアルジェントムを捨て、代わりに握るのはネロの大鎌
スコパェの仕込み刀と大鎌を持ち
相手がこちらを見失った隙に急加速で弾幕を超え接敵

「さぁ、カーテンコールのお時間です。恐怖の劇はこれにて幕引きとなります」

振るう両刃でその首を落とします



●紡がれる狂気、示される勇気

 巨大な戦鎚を振り回し、闘争を楽しむかのように『グラン・ギニョール』が嗤う。
 殺し、殺され。そうする事が、かつての彼女たちの存在理由であったが故に。『グラン・ギニョール』を名乗る彼女たちは、猟兵との闘争を、殺し合いを愉しんでいたのだ。
 だが、その表情に怪訝な色が浮かぶ。何かを見つけたかのように、視線が向けば……そこに漂っていたのは、怪しげに蠢き文字を作る黒の液体。

「……ぁー。この気配、どっかで……ババア、覚えある?」
『言ったろ、あたしゃ今トンカチなんだから。感覚が鈍ってるって』

 その液体から感じる、どこか懐かしい気配。自分たちの力の根源に近しく、それでいて遠くにあるようなそれを思い出す様に、女が口元に手をやって思案に耽る。
 ……が。そんな事は、蠢く液体にとってはどうでも良いことだ。

 ──カッ!!

「んなぁっ!?」

 突如、液体が輝きを放つ。そして次の瞬間、強烈な熱と風が地下空間を蹂躙していく。

「あはははははは! 六六六! 六六六だ! ならば! 今こそ動く時!」

 爆風に乗り、聞こえてくる声。男なのか、女なのか、そもそもコレは声なのか。とにもかくにも名状し難いその音の響き。その気配に、『グラン・ギニョール』は覚えがある。

『……成程、ご同輩かいっ! 確か、『ロードローラー』と言ったかね?』
「六六六だった、この僕が! 六三の残滓たる、この僕がッ!!」

 響く老婆の声に応える事無く、声は続く。
 六六六だった、六三の残滓。彼の名は、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)。闇堕ちと灼滅の果て、肉の身体を失い名前と記憶だけを残した、光と闇の混合物だ。
 かつて抱いた狂気的な執念は、彼の魂に刻まれて未だ健在。その狂気を、今、この場で……うつろぎは、解き放つ。

「『 鏖殺領域展開  一爆鏖殺執行 』」
『来るよ! 防御しな!』

 再び、輝きを放つうつろぎの身体。いや、先程とはその輝きの規模が違う。今回こそが、本命中の本命なのだろう。
 爆光が地下空間を再び焼けば、足元を満たす溶岩は更に沸き立ち、広間の熱を一層高めていく。

「っあっつ!? あっちぃよ、ババア!?」
『まったく、騒がしい子だね』

 その熱の前には、流石の『グラン・ギニョール』も辟易とした様子。飛来する熱風をハンマーの影に隠れて凌ぎつつ、女が声高に愚痴を零す。
 そんな愚痴に、老婆の声は呆れた声を返すばかり。
 ……まぁ、こんな冗談染みたやり取りが出来ているのも……

「ったく、いきなり自爆とか正気かよ!」
『正気じゃないから、六六六なんてやれてんのさ』

 ボロボロと崩れていく、うつろぎの身体をその目にしているからこそであった。
 ……うつろぎのその技は、いわゆる自爆技。強烈なその威力は、自らの無事を度外視するからこそ生み出される……まさに、『捨て身の一撃』の極地であると言えるだろう。
 崩れていくうつろぎの躰が、光に包まれる。どうやら完全に崩壊する直前に、グリモア猟兵の手で強制帰還の処置を受けたようだ。
 もう少し帰還が遅くなっていたら……まさに間一髪のタイミングでの回収だと言えるだろう。
 ……いきなりの自爆攻撃。衝撃的なうつろぎの登場と退場に、敵の意識が惹き付けられた。

「不愉快な舞台です」
「何としてでも、ここで砕かせて貰いますっ!!」

 そうして生まれた一瞬の隙に、二人の猟兵が襲い掛かる。
 アマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)が地を駆け距離を詰めれば、ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)は空中からの急降下。
 息を合わせた、同時攻撃。並の敵ならば対処するのも困難な、見事な連携だ。
 だが、敵は……並では無いのだ。

「しゃらくせぇ! ババア、半分任せた!」
『はいはい。まったく、老人はもう少し労って欲しいもんだね』

 『グラン・ギニョール』の巨大ハンマー、その半分が割れて、姿を変えて……無数の拳銃へと、再び姿を変える。
 その様子を尻目に見ながら……『グラン・ギニョール』の身体が、宙へ飛ぶ。半分になった巨大ハンマーが狙うのは、急降下するソラスティベルだ。

(──来ますか!)

 まるで放たれた高射砲弾の様に、一直線に迫る『グラン・ギニョール』。その姿を見て、ソラスティベルの翼が羽撃けば……降下軌道が、変わる。

「んなっ!? 避けんのかよ!」

 攻撃を躱され、別の足場へ『グラン・ギニョール』が降り立つ。その口から叫ばれたのは、『ひきょーものー!』とソラスティベルを詰る言葉だ。
 ……そんな程度の低い挑発に乗るほど、ソラスティベルは単純ではない。単純では、無いのだが……

「……良いでしょう。ならば、地上戦でお相手しますよ!」

 卑怯者呼ばわりは、偉大なる龍を始祖に持ち、勇者を目指す少女には許せなかったのか。ソラスティベルは敢えて、敵の土俵に降り立ち勝負を挑む。
 だがその目の光は、何かを狙うかのように冷静に輝いていた。

『さてさて、油断は禁物って奴だね……仕留めさせてもらおうか』

 一方、こちらは無数の拳銃へと姿を変えた『グラン・ギニョール』の戦鎚の半身と相対していたアマータである。
 老婆の声が響けば、拳銃弾は一斉にアマータのその身体へと照準を向ける。次いで、放たれるは『一弾一殺』の弾丸だ。迫る殺意の塊を……

「……当機も人形です」

 アマータの意思に応え、喚び出されたのは巨大な鎌を携えた一体の人形が喚び出される。
 名は、ネロ・フラーテル。意思を持つ人形であり、アマータにとっての弟分だ。彼と意思を通じ合わせ、力を合わせれば。

「こういった事も、出来るのです」

 全力の半分程度で放たれた殺意の雨を躱す事など、アマータにとっては造作も無い事である。
 盾代わりの銀色のトランクを飛び来る銃弾にぶつけ、作り出した一瞬の時間。ネロから伸びた操り糸がアマータの各所へと結び付けば、その能力はまさに二体一心。
 高まる身体能力で地を跳ねれば、飛び来る銃弾を一瞬で置き去りに飛び越える。構えた仕込み刀、大鎌の両刃を……

「さぁ、カーテンコールのお時間です」

 ソラスティベルとの白兵戦へ興じていた『グラン・ギニョール』のその細首目掛けて、閃かせる!

「ちぃっ!」

 徹底的に護りを固めていたソラスティベルを前に、攻めあぐねていた『グラン・ギニョール』とって、アマータのその攻撃のタイミングはまさに最悪のタイミングだと言えた。
 迫りくる死の気配。並の敵ならば、確実に頸を落とせたその一撃。
 だが、何度も言うように……敵は、『戦略級』の名を関する殺人鬼。その強さは、並ではないのだ。

「……しつっこい!」

 ソラスティベルへ向けて振り翳されたハンマーが、突如として狙いを変えてアマータの身体を撃ち抜く。アマータの身体が吹き飛ばされ、地下空間の岩壁へと叩きつけられた。
 ……必殺の槌撃。だが無理な姿勢、タイミングで放たれたその一撃では、十分な威力は発揮できなかったのか。アマータは、自らの意識を保っていた。

(……当機は、ここで戦線離脱します。ですが……)

 恐怖の劇は、これにて幕を引くだろう、と。動き出す少女の姿を見て、アマータは確信を得ていた。

(──好機!)

 動いたのは、ソラスティベル。翼を広げて再び宙を舞い飛べば……今度は低空飛行で、一直線に『グラン・ギニョール』の元へと迫る。

「真正面からなら、あたしも望む所……うわっ!?」

 迫るソラスティベルに口を歪め、『グラン・ギニョール』が構えを取った。その瞬間、彼女の周囲で溶岩が沸き立つ。地底火山が噴火したのだ。
 ……ソラスティベルは、白兵戦に移って以降ずっと護りを固めていた。その目的は……敵の攻撃で地を打たせ、その衝撃で噴火を促す事にある。
 普通の衝撃なら、噴火を促す程の物とはならない。だが、『グラン・ギニョール』の槌の一撃ならば、どうだろうか。
 全てを粉砕する、強烈なその一撃と、強烈な自爆で火山に衝撃を与えたうつろぎの存在。更にアマータが同時に動き、敵の注意を掻き乱した事で……ソラスティベルの策は、成される!

「勇気で攻め! 気合で守り! 努力で進む!」

 これがわたしの、【勇者理論】!! 声も高らかに振るわれた戦斧の一撃が、『グラン・ギニョール』の身体を再び捉えた。目にも留まらぬ速さで女の躰が弾き飛ばされ……アマータの打ち付けられた岩壁の、向こう岸へと打ち付けられた。

「──やりましたっ!!」
(……いいえ、まだですね)

 斧槍を掲げ勝利を確信したソラスティベルの声を聞きながら、アマータは冷静に敵の様子を分析する。
 壁に打ち付けられた『グラン・ギニョール』は、確かに多少の傷を負ってはいるようだが……

「──いやぁ。ひっさびさに、こんな痛い目に遭ってんなぁ。デカ乳様、大ピンチじゃね?」

 それでも、まだまだ戦意は旺盛。負傷の度合いも、それ程重くは無いと見える。
 ……対するこちらは、綱渡りの連続で身体はともかく精神面の疲弊が激しい。ここは、次の猟兵に任せるべきだろう。

 後退していく、ソラスティベルとアマータ。
 敵にトドメを、とは行かなかったが……相手に手傷を追わせる事は出来た。二人は十分な成果を上げたと、そう言っていいだろう。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

秋月・信子
●WIZ
何でしょうか…あの傍若無人さは、まるで姉さんにような…
(ちょっと、あんなケバそうなデカ乳の年増と一緒にしないでよ!?)
でも、それなら…ここの【地形の利用】で逆手を取れるかもしれませんね

ハンドガンで目印となる発光する【暗号作成】の魔弾をある地点に撃ち、サブマシンガンで牽制します
亡霊殺人鬼の軍団が召喚されたら【影の迷宮】を展開
【闇に紛れる】ように迷宮内の目印となった場所に来れたら影の迷宮を解除迷宮で外が分からないようにしていましたが、私が立っている場所以外は溶岩の上
そして、サブマシンガンによる水【属性攻撃】の魔弾を溶岩に撃ち込み、水蒸気爆発を誘発
それで一掃したら【制圧射撃】で全力攻撃です



●過去を想い、影に遊べ

 薄暗い宵闇の中を、秋月・信子(魔弾の射手・f00732)が駆ける。背後に迫る殺人鬼の足音に向けて、牽制する用にサブマシンガンの弾幕がバラ撒かれた。
 ……ここは、信子が作り出した『影の迷宮』、その内部。闇に紛れて追手から逃げるように、目当ての場所を信子が目指す。

(この状況は……)

 迫る追手から、時に逃げて、時に隠れる、時に抵抗する。この状況を、信子はどこか懐かしく感じていた。
 ……信子の人生を変え、猟兵として目覚める切っ掛けとなった、あの事件。その状況と酷似したこの状況は、否応なしに信子の意識を過去へと向ける。

 ──……子。信子! あんまり余計な事、考えるんじゃないわよ!

(──分かってますよ、姉さん)

 心の内で警告を発するかのように叫ぶ『姉』に念を返しつつ、信子の足は止まらない。

 ……岩壁から飛び降りた『グラン・ギニョール』。ニヤニヤとした嫌らしい笑みを浮かべるその女に、信子はどこか親しい人の影を重ねていた。
 もっとも、重ねられた信子の影たる『姉』はと言えば、あんなケバそうなデカ乳の年増と一緒にするな! とご立腹のご様子であったのだが。
 だが、その『姉』の嫌悪感が……『グラン・ギニョール』のユーベルコード発動の、鍵となったのだ。

 ──天高く聳える高層建築物。
 ──その地下に広がる、悍ましき殺戮劇場。
 ──湧き出す悪意、溢れ出る無数の亡霊たち。

 この場にありえぬその姿を、信子の目は幻視した。
 そして肌を刺すような直感のままに、信子は『影の迷宮』を顕現させて……自分ごと、亡霊殺人鬼の軍団を登場と同時に隔離したのだ。

(……現れた亡霊の危険性は判らないけど。でも、あのまま彼らをあの空間に顕現させてしまっていたら……)

 信子のその危惧は、正鵠を得ていた。亡霊殺人鬼の軍勢は、『グラン・ギニョール』と力の根源を同じくする危険な集団だ。
 溢れ出た彼らは、殺人衝動のままに暴れ続け……少しずつ猟兵の側に傾きつつある戦況を、一気に『グラン・ギニョール』の側へと逆転させていただろう。
 そうなってしまえば、仲間たちが積み上げた成果は不意になってしまう。それだけは、避けねばならない。
 ……亡霊殺人鬼の軍団は、今この場で倒さねばならないのだ。

「……あった!」

 宵闇の中、薄く輝くその一点。目指していたその場所に辿り着き、信子の口から溢れたのは安堵の声。
 そしてそのまま瞳を閉じて、『影』へと意識を傾けて、念じる。

(──形成、解除!)

 その瞬間、迷宮の至る所に亀裂が走り……硝子が割れる様な甲高い音を立てて、迷宮が消滅した。
 瞳を上げて周囲を見渡せば、迷宮の崩壊と共に虚空へ放り出された殺人鬼達が次々と足元を満たす溶岩の海へ落下していく姿が見える。

(……狙い通り!)

 ……『影の迷宮』を顕現させる、その瞬間。信子は一発の弾丸を打ち込んでいた。その弾丸を打ち込んだ場所のみを唯一の安全圏とし、それ以外を迷宮解除時に溶岩へと落下する様に迷宮を組み上げていたのだ。
 喚び出した『ご同輩達』が次々と溶岩の海に落ち、消えていくその様子を見て。『グラン・ギニョール』が唖然とした表情を浮かべている。その彼女の佇む足場の、真下の溶岩を狙い……

「……ッ!」

 弾倉を空にするような勢いで、構えたサブマシンガンを撃ち込んでいく。
 銃弾に乗せたのは、冷たい『水』の属性。高温に熱せられた溶岩へ触れ、弾丸に籠められた水の力が蒸発し……

 ──ズバァンッ!!

 轟音が、地底火山に響く。水と高温の溶岩が反応し、膨張した事で、強烈な『水蒸気爆発』が引き起こされたのだ。
 直下で発生した爆発に、『グラン・ギニョール』の反応は僅かに遅れたか。高温の蒸気の渦に、女の躰が飲み込まれていく。
 常人であれば、助かる術は無い。肌という肌を焼かれ、吸い込んだ高温の蒸気によって体内の臓器も尽く焼かれてしまうだろう。
 ……だが、しかし。

「……くはっ! はははっ! 楽しいなぁ! 楽しいなぁ、オイ!」

 轟ッ! と振り抜かれた大槌が、蒸気を一瞬で掻き消して。
 再び姿を現した『グラン・ギニョール』は、全身に大小様々な火傷を負ってはいるようだが……その戦意は、未だ健在。
 呵々、と嗤うその姿に……猟兵達は、戦いの大詰めの予感を感じるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルトルファス・ルーテルガイト
(アドリブ連携絡み歓迎)
…こそこそと企みするのは奴等の専売特許だな。
…何を企んでいるかは知らんが、貴様も魔王に与するオブリビオン。
…ならば容赦の文字はない、悪企みごと潰させてもらう。

…本来であれば地底火山は危険な領域、手出しをしたくはない場所だが。
…俺ら精霊術師にとってなら、この地形も武器に使わせてもらう。
…地底火山の噴火・溶岩を媒介にして、『UC』を起動。
貴様の足元に至る範囲にかけて、『火炎属性の大噴火』を引き起こす。
(属性攻撃、全力魔法)
…目に映らぬ程の猛火、耳に入らない程の轟音を響く噴火なれば
貴様の感情植え付けは通じない。
…自身は『火炎耐性』と『激痛耐性』で噴火の余波を耐える。


イヴ・クロノサージュ
●心情
『世界移動能力』、『相手の本拠地』
そして、この世界に興味が無くて、『持ち帰る』ですか……

……!!
まさか、平和になったサイキックハーツの世界で
灼滅者(スレイヤー)を倒す為――!?

『過去』から『未来』守らないと
それが私たち猟兵(イェーガー)の仕事ですから!

●行動
『機械鎧兵』に搭乗
え?SF?知りません。ぶっとばします

【亡霊殺人鬼の軍団】は
『機械鎧兵』の兵器(ビームライフル、ビームソード)でふっとばします

基本行動は、【空中浮遊】しながら
【空中戦】で戦います
バリア機能【オーラ防御】をつけて
攻撃の隙を【見切り】、【第六感】で弱点を察知
UCを使用して【範囲攻撃】【鎧無視攻撃】火山の中までぶっとばします


アネット・レインフォール
▼心情
ここに来て妙な言葉が出てきたな。
背後関係は気になるが…確かめる時間は無い、か。

しかし敵の武器は珍しい。
秘めたる一撃も脅威だろう。

だが…武器性能で勝敗が決まる訳ではない。
そして俺はそれを覆す術を以っている。

…見せよう。ウェポンマスターの真髄を――

▼POW
予め刀剣は念動力で周囲に浮かせておく。
噴火は刀剣を隠す事に利用し攻撃時は攪乱にも。

敵の攻撃時は刀剣を重ねる形で盾代わりに。
可能なら初撃があたる瞬間、
葬剣をコートや鋼糸状に変え絡ませる事で隙を作る。

【武人覚醒】で武器に外装を付与し暴走状態に。

包囲&強化した刀剣を一斉投射しながら
霽刀や誓斧など武器を次々と切換え高速連撃を繰出す

連携、アドリブ歓迎



●そうして、殺人鬼は無へと還る

 戦場を爆炎に巻かれ、全身に大小様々な火傷を負った『グラン・ギニョール』。
 だが、『戦略級』と言われる殺人鬼のその戦意は、未だ折れず。

「……くはっ! はははっ! 楽しいなぁ! 楽しいなぁ、オイ!」

 呵々大笑、声をあげて嗤う絶世の美女。ニヤニヤとした笑みを浮かべる『グラン・ギニョール』のその姿は、どこか挑発的だ。
 ……いや、事実として。彼女は猟兵達を、挑発していた。全ては、自分が愉しむ、その為に。

(……ここに来て、妙な言葉が出てきたな)

 そんな敵の様子を見極めるかのように、アネット・レインフォール(剣の異邦人・f01254)の瞳は鋭さを増す。
 かねてより、世界の危機の度にオブリビオン・フォーミュラに与するかのように現れて、猟兵達と戦っていた者たちがいる。恐らくは、『グラン・ギニョール』もその一人であるのだろう。
 ……何を目的としているのか。そして彼らの背後に何が潜んでいるのか。気になる点は多いが……

(確かめる時間は無い、か)

 そう、今は戦いの場であり、敵は僅かな油断でさえも命取りとなりかねない程の強敵だ。
 それに、問うた所で目の前の女が素直に答えを示してくれるとも思えない。体よくはぐらかされるのが関の山だろう。
 ……ならば、今はその辺りの疑問は捨て置くべきだ。すぅ、と細く、深く息をして。アネットは動くべき時を待つ。

「……こそこそと、何を企んでいるかは知らんが」

 そんな静の姿勢を崩さぬアネットに対し、動の姿勢を取る者がいた。
 『グラン・ギニョール』の安い挑発になど興味はないと、淡々とした調子でルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)が進み出て、その手を翳す。
 高まる魔力。精霊術士であるルトルファスのその力に応えるかのように、地底火山に集う火の精霊が騒ぎ出す。
 ……本来であれば、こんな危険極まりない環境は手出しをしたくない類いの場所である。だが……

「魔王に与するオブリビオンであるならば、容赦の文字は無い。悪企みごと、潰させてもらう」

 今に限っては。その危険な環境こそが、ルトルファスにとっての最大の武器となる。
 騒ぎ、暴れ、爆ぜる炎の精。高まるその力を媒介に解き放たれるのは……『火炎属性の大噴火』だ。
 響く轟音。耳を潰すかのようなその音は、地底火山の大規模噴火。吹き上がった溶岩の柱が空気を灼けば、全てを白く染めるかのような光へと変わる。
 ……ただでさえ危険な地底火山を更に活性化させるという、ルトルファスのその行動。その行動が狙うは、ただ一つ。

(……目にも映らぬ猛火と、耳に入らぬ轟音を響かせれば。貴様の感情植え付けなど、通じはしまい)

 その目的は、『グラン・ギニョール』の持つ、殺人鬼軍団を喚び出すユーベルコードの無力化だ。
 先んじて動いた猟兵が直感した通り、一度それが発動されれば、この戦場は『グラン・ギニョール』のご同輩達が群れをなし、『グラン・ギニョール』の側へと戦局は傾く事になるだろう。
 ……件の猟兵は、地形を活かす事でそのユーベルコードを封殺してのけていた。自分でも似たような事は出来るだろうが、破られる可能性は否定出来ない。
 ……ならば、最初からそうなる状況を潰してしまえば良い。そう考え、ルトルファスは実行に移し……見事に事を成してみせたのだ。。

「──チッ!」

 その事を即座に理解し、『グラン・ギニョール』の口から舌打ちが溢れた。そしてそのまま、手に構えた大金鎚を振り被り、ルトルファスを潰さんと跳躍する。
 狙われたルトルファスは、動けない。術のコントロールと、熱の中心点にいることで身動きが取れないのだ。
 ならば、アネットはどうかと視点を向ければ……アネットも、動かない。
 ──いや、アネットには分かっていたのだ。自分が今、『動く必要』が無いと言うことを。

「……んっ? っぶねぇっ!?」

 大金鎚を振り下ろそうとした、その瞬間。『グラン・ギニョール』は、一瞬背筋にゾクリとした物を覚えた。次の瞬間……彼女へ目掛けて、光の雨が降り注ぐ。

『おいおい、年寄はもっと大事に扱っとくれよ』
「うっせぇババア! こっちは今マジで危なかったんだよ!?」

 反射的に大金鎚を盾にして光の雨を弾く『グラン・ギニョール』。老婆の抗議の声に逆ギレを返しつつ、『グラン・ギニョール』が視線を向ける。
 そこにいたのは、全長6メートル程の巨大なヒトガタ。人類の英知が生み出した、二足歩行の機動兵器。

(──『過去』から『未来』を、守らないと……!)

 その操縦席に座る操り手の名は、イヴ・クロノサージュ(《機甲天使》感情と記憶を代償にチカラを得た少女・f02113)。
 外部の危険な状況を告げるかのように、機体内部では様々な警告が飛び交っていた。その全てを無視するかのように、イヴはモニター越しに敵の姿を睨みつける。
 一瞬見えた予兆、グリモア猟兵の言葉、そして現れた、『違和感』を持つ敵。それらを全て見た事で、イヴの中には、一つの確信が生まれていた。
 ──敵は、平和な世界に舞い戻り、その世界を滅ぼそうとしているのでは、と。
 その確信が、正解かどうかは定かではない。だが。
 
(『過去』から、『未来』を守ること。それこそが、私たち猟兵(イェーガー)の仕事ですから!)

 強い決意をその目に浮かべ、イヴの指がコンソールを叩く。

 ──エネルギーチャージ、充填完了。
 ──電磁レール、展開。
 ──照準、固定!

 モニターに浮かぶ敵、『グラン・ギニョール』を囲むロック表記が輝く。照準が固定された事を知らせるその表記を目にした、その瞬間。
 コクピットの中で、イヴが叫ぶ。

「エーテリオン・ハイメガ=カノーネ、発射ぁッ!!」

 瞬間、高温に真白く染まる世界を、一条の光が突き抜けた。
 先程の光が雨ならば、今回はまさしく壁の如く迫る大津波。逃げ場など、どこにも無い。一瞬で判断して『グラン・ギニョール』が、再度大金鎚を盾とするようにして構え……光の中に、飲み込まれた。

「っ、ぉぉぉおおおおお!?」

 咆哮を上げる『グラン・ギニョール』。全身を貫くような白光は大槌を盾としていようがお構いなしに、女の身体を突き刺し貫き続ける。
 ……だが、感じる違和感。何かが、おかしい。全身を貫かれているのに、痛みを感じない……?

「……ッ! やられた! おい、ババア!」
『……あー、そうだね。わたしゃもう、完全にただのトンカチになっちまったらしい』

 その違和感の答えを、『グラン・ギニョール』の明晰な頭脳が解き明かす。確かめるように老婆へ声を掛ければ、その返答は『グラン・ギニョール』の想像通りの物だった。
 そう。イヴが放った、光線の効果とは……

「──ユーベルコードの封印……!」

 そう。イヴの放った光は、相手のユーベルコードを封じるという一点に特化した物。その一撃を、イヴは見事に叩き込んで見せたのだ。
 ……もし単独で放っていた場合、イヴの一撃は彼我の実力差から『グラン・ギニョール』の力の一端を削ぐ程度で終わっていただろう。
 それだけでも十分な成果と言えるかもしれないが……ルトルファスの術と合わせて使われた事により、その効力は一層強力な効果を発揮する事となったのだ。
 ……アネットが静の構えを崩さなかったのは、この結果を待っていたからこそ。そして待ち望んでいた結果が齎された今こそ……!

「……見せよう。ウェポンマスターの真髄を――!」

 十三の武器を周囲に浮かばせながら、アネットが駆ける。浮かぶ刀剣達は主の意を受け、敵の身体を斬り裂かんと次々にその刃を煌めかせる。
 飛び交う刃のシルエットは、常の物とは大きく違っていた。いつの間にやら、見知らぬ外装を身につけていたのだ。
 ……この外装こそが、武人【ウェポンマスター】であるアネットの真髄。武器に宿るポテンシャルを限界まで……いや、暴走と言っても良い状態にまで引き出す武人の業、その極地であるのだ。
 四方八方より迫る、アネットの武器。這い出る隙間も無いほどの一斉攻撃を……

「──ユーベルコードが無かろうが! 武器がどれだけ凄かろうがぁっ!」

 『グラン・ギニョール』の獅子吼が響けば。受け、流し、叩き、弾き、逸し、躱し……ありとあらゆる戦技を駆使し、迫る刀剣の雨を捌いていく。
 ……殺し、殺され、その殺戮技術を高める事こそが全てと、魂の刻まれし者たち。その者たちの頂点に立っていたのが、『グラン・ギニョール』だ。
 一体、どれだけの技術をその身で高めたのか。その全てを示さんとするかのようにアネットの刃を一つ、また一つと打ち払っていくその姿は……奇妙な美しさを感じさせた。
 だが、しかし。彼女たちの舞踏は、続かない。

 ──バキィ……ッ!

『ぐっ!? ……タダのトンカチじゃあ、ここまで、かねぇ……』

 突如、響き渡る破砕音。数多の攻撃を受け止めてきた『グラン・ギニョール』の大金槌が限界を迎え、破断したのだ。
 ……ユーベルコードが封じられて以後、彼女たちはアネットの猛攻をユーベルコード無しの状況で対抗していた。
 超常の力無しに、彼女たちはここまで粘れていたのだ。もし、彼女たちが万全の状態であったなら……追い込まれていたのは、アネットの方であったかもしれない。

「……ちぇっ。もうちっと粘れっかなー、って思ってたけど……しゃーないか」

 砕けて虚空へ消えていく相棒の姿を見て、己の敗北を悟った『グラン・ギニョール』が、しゃがみ込む。その体を蝕むダメージは相当な物だったのか、もう一歩も動ける余裕は無さそうだ。
 だが、そんな相手に対しても……アネットのその目に、油断はない。漂う剣の一振りを手に取り、構え──。

「……ッ!」

 ──鋭い呼気と共に、白刃が閃く。迸る剣閃は一刀の下に、女の身体を両断する。
 その一撃の前に、遂に限界を迎えたか。塵となっていく『グラン・ギニョール』の躰。
 その全身が、消え失せる。その間際の事だった。

「……ま、残念だけど。今回はあたしの負けだ」

 ──でも、この結果くらいは『持ち帰えらせて』もらうよ。
 消え去る間際、嫌らしい笑みと言葉を残して。戦略級殺人鬼『グラン・ギニョール』の存在が、消えていく。
 後に残る物は、何もない。ただ激しい戦いの余韻が残るばかりであった。

 かくして、猟兵達は見事に強敵を討ち果たす事に成功した。
 だが、戦争の度に現れる『違和感』を持つ者たちが何を成そうとしているのか……その疑問は、一層深まるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年02月19日


挿絵イラスト