アルダワ魔王戦争1-E~甘い日なんてっ
「ところで君たち、バレンタインのチョコやお菓子はもらったのかい?」
戦争中とは言え、今日はそういう日だ。
どうなんだい? アーモンド型の瞳で見上げ、郵便屋の猫人が三角耳を倒した。『貰った』と答えた猟兵に対して「それって義理? 友? 本命?」なんて、今日はやけに絡んでくるグィー・フォーサイス(風のあしおと・f00789)。
「もし良かったらさ、お菓子をもらいにいかない? 『バレンタイン爆発しろ!』って言いながら」
勿論、爆発しろなんて言わなくてもいい。
「今回案内するのはね、キノコの森さ。学園から近い場所だからもう君たちもよく知っている場所だろうね」
そう、とある感情を増幅させる胞子をばらまくキノコが生えた森だ。キノコの胞子は森全体に満ち満ちていて、訪れれば必ず吸い込んでしまう。この増幅された感情を抑え込むのは至難の業で、どんなに練度が高い猟兵であろうとも抑え込もうとすれば非常に精神力を使うこととなり、戦闘が疎かになってしまう程のものである。
「増幅される感情は『嫉妬』だよ。けれど、時期的になんだかすごく『バレンタインに関わるもの』に対しての嫉妬がむくむくしちゃうみたいなんだ。『カップルめ!』とか、『俺も彼女が欲しい!』とか『他の人にチョコあげないで!』とか……そんな感じになっちゃうみたいなんだ」
もし、それを今少しでも思っていて。思っているのに声に出せないのなら、キノコのせいにして吐き出してみてはどうだろうか。何事も溜め込まずに早めにスッキリしておくのが一番だよとグィーがにっこりと微笑う。
「あ、お菓子を貰いにって言うのはね、案内する森に居る災魔の女の子が『お菓子の魔法』を使うんだ」
お菓子をぶつけてきたり、美味しい紅茶を給仕してきたり……って歓迎されてるみたいだけれど、彼女は本気で戦っている、はずだ。
災魔であろうと胞子は平等に効果を発動させる。つまり、彼女も嫉妬心に駆られているのだ。
そして、嫉妬心に駆られた災魔は必ず先制攻撃をしてくるため注意が必要だ。
「具体的に言うと、いきなりお菓子を投げてくるよ」
ケーキだったりクッキーだったりマフィンだったり、投げられるお菓子の形状は様々。上手にキャッチして食べても問題ないし、味はとてもいい。
「因みに彼女、『自分も誰かからお菓子が欲しかった』って思っているみたいでね。プレゼントとかすれば、隙きが出来るんじゃないかな」
ちょっと可哀想かなと思わないでもないけれど、相手は災魔である。海に還す前に少し嬉しいことがあってもいいのではないかと、思案するようにグィーが短い指を開いて語った。
そんな感じでよろしくお願いするよと、グィーは掌の上に手紙型のグリモアを浮かび上がらせる。
封が開いてパッと飛び出た便箋に、何事か文字を書き込む仕草をするグィー。そこへ誰かが「グィーはどうだったんだ?」とバレンタインの成果を聞けば、郵便屋の自称イケットシー(イケてるケットシー)はニヤリと笑って。
「もちろん僕は上々さ」
言葉とともに、ゲートが開かれる。
行き先はアルダワ魔法学園。
封印されし始まりの領域ファーストダンジョン、心奪いのキノコ森。
壱花
ごきげんよう、お菓子大好き星からやってきた壱花です。
グィーは毎年イベントシーズンは社畜なのですが、お届け物をするとマダムたちがお菓子をくれます。彼の抜け毛を願ってはいけません。勝手に抜けますから。
●受付期間
2月15日(土)8:31~
早期決着を目指す予定です。締切は雑記またはTwitterでお知らせします。
●シナリオについて
グループでのご参加は【2名まで】。
このシナリオは戦争シナリオなのですが、『ギャグ路線』になるかと思います。盛大に弾けてくださって大丈夫です。
オープニングでも述べられている通り、必ず敵からの先制攻撃が発生し、お菓子を投げつけられます。これは避けようと思えばヒョイッと避けれますので、避けてしまっても大丈夫です。
最初に投げられるお菓子は「アップルパイがホールで飛んできた!」等、皆さんで指定してくださって大丈夫です。すると壱花が「そうか、アップルパイが大好きなんだな」っと理解して、『出来たてあつあつアップルパイ』をプレゼントフォーユーします。指定がなければ色々ポイポイします。
そんな感じのシナリオです。
また、このシナリオにはプレイングボーナスが発生します。
プレイングボーナスは『嫉妬の感情を爆発させる』こと。
思いの丈をめいっぱい叫んでくだされば幸いです。
●迷子防止
同行者が居る場合は冒頭に、魔法の言葉【団体名】or【名前(ID)】の記載をお願いします。また、文字数軽減用のマークをMSページに用意してありますので、そちらを参照ください。
揃ってからの確認になりますので、同行者さまとは失効日を揃えてください。
それでは、皆様のバレンタインなんてっ! と心の泉を沸きたたせたプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『『お菓子な精霊魔術師』シュガー・メレンゲ』
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POW : 精霊契約:スイート・アグリーメント
自身の【持っているメープルシロップ】を代償に、【その地に住まう精霊】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【自属性とお菓子属性の合成精霊魔術】で戦う。
SPD : 精霊結界:スイーティスト・ティータイム
【ほっぺたが落ちるほど激甘な紅茶】を給仕している間、戦場にいるほっぺたが落ちるほど激甘な紅茶を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ : 精霊世界:スイートフル・ワールド
自身からレベルm半径内の無機物を【材料:お菓子】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:エゾツユ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠幻武・極」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●だぁれもこない
お菓子を用意して、誰かにあげる日。
わたしの『お菓子な魔法』が輝く日。
たくさんのお菓子を用意して、みんなを待ったの。
だってバレンタインよ? きっとお菓子を貰えば皆喜ぶわ。
――けれど、誰も来なかったの。
どうして? 他のお菓子が食べたいから? わたしのお菓子がいらないから? わたしに会いたくないから?
わたし以外の皆はお菓子を貰って、楽しい時間を過ごしてる。ずるい。
わたしだってお菓子が欲しい! お菓子をあげたい!
ここを猟兵が通ったらお菓子を無理矢理渡して、聞いてやりましょう。『あなたは何個もらったの?』って。
きっと皆、たくさん貰ってる。ずるい、ずるいずるいずるい!
●甘いお菓子な魔法
『”お菓子な精霊魔術師”シュガー・メレンゲ』の魔法は、甘い甘いお菓子な魔法。
けれど彼女が どんなに美味しいお菓子を生み出せたって、シュガー・メレンゲは災い齎す魔なる存在。
このダンジョンから出ていけやしないし、魔法で出したお菓子だってメレンゲのようにシュワシュワ、砂糖のようにとろぉり、彼女から離れすぎれば消えてしまう。
嗚呼、こんなにも甘く、美味しいのに!
叶・都亨
♢
ロゼくん(f01535)と
俺は思う訳よ
バレンタインの日にチョコもらった?って聞くのって、今からお前を殺しますってのと同義だってね
しかもその殺し方が遠隔な訳!自らの手を汚してないんだよ!自爆させんの!!極めつけは物理じゃなくて精神攻撃ってところ!!避けようがなくない!?!?!?
あーーー!!聞こえない聞こえない聞こえな…いや聞こえるぅーーー!!俺めっちゃ耳いいから、聞こえるぅーーー!!聞こえちゃういやあぁあぁ!!!ぐっはぁぁ!!!(吐血)
………チョコくれよ…
くれよ!あっつあっつのさあ!チョコください!!俺がチョコレートフォンデュだ!!!
ってギャー!ほんとに熱い!!助けてロゼくぅぅーーーん!!!
ロゼ・ムカイ
♢都亨(f01391)と
まあ「もらえないやつ」にとっては死刑宣告と同義だよなぁ、それ。
都亨はチョコもらった?
ちなみに俺は職場にいるOLからもらったぜ、3つも!どや!
ま、全部義理なんだけどな。
都亨…まさかもらえなかったのか…。義理のひとつも?
ちょっとかわいそうになってきたな。俺がもらった義理のやつでよければ一個やるよ…。
ってこっち来んなよ飛び散ってんじゃねーか!熱いし!
とにかく今はメチャ冷たいアイスクリームが欲しい、都亨を冷やさねーと。
●持てる者と持たざる者
「ロゼくん、俺は思う訳よ」
突然静かな声で、しかも何故だか遠くを見ながら叶・都亨(空翔・f01391)が語りだす。キノコの森を並び歩くロゼ・ムカイ(社会人2年目・f01535)は、どうした? という視線だけを投げ、続きの言葉を待った。
「バレンタインの日にチョコもらった? って聞くのって、今からお前を殺しますってのと同義だってね」
死の宣告だ。暴力だ。死神が首筋に鎌を当ててきたのと変わらない。
知らずふるりと震えた自身の身体を労るように、都亨は両腕で自身を抱きしめた。
「まあ『もらえないやつ』にとっては死刑宣告と同義だよなぁ、それ」
「だろう? しかもその殺し方が遠隔な訳! 自らの手を汚してないんだよ! 自爆させんの!! 極めつけは物理じゃなくて精神攻撃ってところ!! 避けようがなくない!?!?!?」
解ってくれるか、友よ。この魂の叫びが!
問いかけてくる人は興味津々ですって感じのキラキラな瞳だったり、『どうせ貰えていないんでしょ?』な瞳だったり様々だけれど、その双方が憎い! 怖い! 正直に言っても虚勢を張っても、どうせ返ってくるのは『へぇ、そうなんだぁ』! 興味ないなら最初っから聞くなよ。俺をいたずらに傷付けるのはやめてくれ!
「で、都亨はチョコもらった?」
はーーーーーーーーー!? 今の俺の話聞いてました!?!?!?
ギンッ、と。信じられないものを見るような目でロゼを見てしまう。俺がどう感じるか言ったばかりでしょ! やめて!
「ちなみに俺は職場にいるOLからもらったぜ、3つも!」
「あーーー!! 聞こえない聞こえない聞こえな……いや聞こえるぅーーー!!」
上級市民のみに許される勝利のドヤドヤのドヤ顔(ただのドヤ顔だが著しく冷静さを欠いている都亨にはそう見える)で三本も指を立てるロゼの言葉を遮って、都亨は両腕で耳を覆うように頭を抱える――が、人狼である都亨は耳がとても良い。腕で遮っただけでは気休め程度にしかならない。「ま、全部義理なんだけどな」なんてロゼがあっけらかんと笑いながら言うが、気休めにもならない。義理がどうした。一個でも女神から貰っていたら勝者じゃないか。自慢しないでくださいます?
都亨だって少しくらい貰ったんだろうと、ロゼは思っていた。しかし、この都亨の反応。これは……。
――ハッ!
さっと思わず口元を、指を立てた手で塞いでしまう。
都亨が気付いてほしくないことに、気付いてしまった。
まさかまさかまさかまさか――。
「都亨……まさかもらえなかったのか……。義理のひとつも?」
「いやあぁあぁ! 言わないでえぇぇぇ!! 言葉にしないでえぇぇ!!!」
ライフはもうゼロなんです。コレ以上の追い打ちはやめていただきたい都亨。
けれどそんな思いはロゼには届かない。
「俺がもらった義理のやつでよければ一個やるよ……」
「ぐっはぁぁ!!!(心の吐血)」
O v e r k i l l !!
これが勝者の余裕か。哀れんで大切なひとつを分けてくれるなんて、いいヤツなんだけど今はただひたすらに心が痛い。チョコを持つ者にはチョコを持たざる者の気持ちなど解りはしない。
「……チョコ、チョコだ……チョコがほしい」
「都亨……?」
叫び声をあげて倒れた都亨が、ゆらりと幽鬼のように立ち上がる。その顔には生気がなく、目も死んでいた。
「そんなに欲しいなら、わたしがあげちゃうわ!」
「…………チョコくれよ……」
響いた第三者の声に、来たか! とロゼは身構えるが、耳の良い都亨は聞こえてきた声の方向へとぐるりと顔を向ける。
「くれよ! あっつあっつのさあ! チョコください!!」
「えっ、こっちがわかっ……」
「俺がチョコレートフォンデュだ!!!」
「やだっ、変な人だ! こわいっ!!!!」
ふわりと香る、甘い香り。
宙を舞う、鍋。そしてチョコ(液状)。
鍋にたっぷりなみなみと入った熱々のチョコ(液状)は、辺りにチョコを撒き散らしながらまっすぐに都亨へと飛んでくる。どう見たって避けた方が良いそれを見た都亨は、神々しいものでも見るような恍惚な笑みを浮かべて両手を広げ――。(因みに、ロゼは既にササッと距離を取っている。)
「ってギャー! ほんとに熱い!!」
バシャァ!(チョコを頭から被った音)
スポーン!(鍋が頭部に嵌った音)
「しかも見えない! 助けてロゼくぅぅーーーん!!!」
「ってこっち来んなよ飛び散ってんじゃねーか! 熱いし!」
「そんなーーー! ロゼくぅーーーーん!!!」
「来んな!」
都亨が歩けば、ボタボタとチョコが垂れ。手を動かぜば熱々なチョコがビチャビチャと飛び散る。
(でも、都亨を冷やしてやらねーとな)
「えーっと、あー、俺は今すごくメチャ冷たいアイスクリームが食べてーなー……」
「アイスね!」
わかったわ、とブンッと顔面へと向かって飛んでくる冷たい気配。
友人のためにアイスをと望んだロゼが、ひょいと横に身体をずらして避ければ。
「もが」
何とか鍋を頭から外した都亨の顔に、キンキンに冷えに冷えまくった甘い雪だるまアイスクリームがめり込むのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
イフ・プリューシュ
♢♡
バレンタインなんて、爆破だぁぁーっ!!
って、するのよね、するのよね?
(きらきらの瞳で、飛んで来たお菓子をキャッチすると食す)
もぐ…イフは、やきもちなんてやかない…わ!
やかない…んじゃないかしら!
ううん、やっぱりちょっと…もぐ…覚悟は、してくれると嬉しいのかも!
イフだって、おんなのこだもの!
素敵なロマンスに憧れたりもするのよ!
誰にも渡したくない、お人形にしちゃいたくなるような人に恋をするの!
でも、イフは…イフは…もう死んでいるのだもの
きっとイフが好きになるような素敵な人は、イフとじゃしあわせになれないの
だから…ひっく、ぐす
かわりにこのチョコを貰ってちょうだい
渡せない本命チョコなの!
わーん!
荻原・志桜
🌸⭐️
まぁまぁ祈里ちゃんそんなこと言わずにさ
こういう日も大切なんだよ!
へ、わたし?! ま、まぁ…、あげたけど、
思わず渡した人を思い浮かべると頬が熱くなる
だけどあの人のことだから他にも貰ってるんだろうなぁと少しモヤモヤ
胸中渦巻く感情に唇を噛みしめた瞬間
傍で大声あげる少女にぱちくり
い、祈里ちゃんだって誰かから貰って――あ、はい
あ、お菓子!ここには沢山お菓子あるよ?!
ほら!美味しそうなチョコケーキが飛んで――
あああああ?! もえ、燃える…!!
嫉妬が吹き飛ぶほどには混乱中
災魔にはUCをとりあえず撃っておく
ごめん!いまそれどころじゃないの!!
少し落ち着いた様子に安堵を浮かべ
お誘いには、もちろん!と返す
朝日奈・祈里
🌸⭐️
桜髪の少女と参加
真名隷属魔法持ちの為名前を呼ばない
バレンタイン?
司祭ウァレンティヌスの処刑日ぞ?
チョコ関係ないじゃん
……桜髪の少女は、あげたの?
いーーーーなああああああああ!!!!
ぼく?一個も貰ってませんけーどー?!
ぼくもほしい!ほしかった!
ずるいずるいずるい!なんでーっ!
ぶつかるお菓子にもキレる
いろんな感情のコントロールがきかない
食いもん粗末にすんな!
イフリート、焼き焦がしてこい!
災魔に一瞥もくれず、目の前の桜髪の少女にぎゃあぎゃあ
……叫んだらなんか疲れた!
…おかし、食べない?あ、あいつ倒したあとで!
ベルベナ・ラウンドディー
さらばだ猟兵!私は今からオブリビオンに愛を誓う!
妬みなど通り越した!これは世界に対する私の復讐だ!
投げつけられたティーカップはトリプルルッツにファインプレー
お代はラヴでけっこうですねマイフェアレディ?(金平糖持参
貴方がキスするカップにも私の愛を溶かしましょう
恋を忘れた哀れな男に痺れるような香り一杯の琥珀色の紅茶
恋に落ちる歌ではありませんか
さりとてレディ
どうか優雅に振舞い下さい
世界を蔑む心や言葉は醜い物は全て私が聞き届けましょう
貴女に似合わない
そしてお手を拝借
キスの代わりに愛の餞別を
私の慈悲のユーベルコード
刻みたるは破魔の炎の祝福を
…と、ここまでが演技です
いいじゃないですか
楽しんでもらっても
リル・ルリ
🐟櫻沫
◇
櫻!なに僕以外からチョコをうけとってるんだよ!
見たぞ!受け取ってた!
僕以外のチョコを受け取るなんて許さないんだからな!(奪い取る
こんなのこうしてやる!(ヨルに食べさせる
本当か?!
僕も櫻からのだけだよ
ばれんたん、は櫻のお仕事ででぇともできなかったのに
お見世にきた女達にあんな風に笑顔を向けちゃってさ…!一緒に写真撮ったりさ!
手も繋いでた!
櫻の笑顔は僕だけのものなのに
僕だけに向けて欲しいのに
そもそも櫻宵は僕の櫻なんだ!(頬膨らませて尾鰭でびしびし
そんなわけないとわかってる
束縛したい訳じゃない
僕ばっかりヤキモチ妬いて嫉妬ばかり―ずるい
許してしまう
ずるい
蕩けた熱いチョコよりも今の僕は甘くて熱い
誘名・櫻宵
🌸櫻沫
◇
チョコが飛んできたわ
嬉しいわねぇ!あたしチョコレエト大好きなのよ
ハッ!!
何も受け取ってないわ!!(後ろに隠す
リルからしか貰ってないったら!
1個だけだってば!(衣類はチョコじゃないもんね)
あたしのチョコがヨルにー!
ごめんねリル…あたしも辛いの
代わりにこれからたくさん―?!
サァビスよ?お客様だもの…
頑張って下さいって握手されただけ!
あたしはリルだけよ
困ったわ
あなたに嫉妬されるのが嬉しくて可愛くてたまらない
尾鰭ビンタも何もかも受け入れて
嫉妬咲かせるお口を塞いで腕の中に閉じ込める
ごめんね、赦して
代わりに甘いチョコ
たぁくさん食べさせてあげるから
噫、妬いてるリルはチョコより何より甘くておいしそう
●恋のから騒ぎ
――ピュン。
すごい勢いで飛んできた何かを、素早く誘名・櫻宵(屠櫻・f02768)はキャッチした。条件反射で手に取ったそれを見てみれば、可愛くラッピングされたピンクのハート型のチョコ。中央には『LOVE』と文字が掘られている。
文字はどうでもいいのだが、この櫻宵という名の桜龍は(三度の飯より恋人が好きなのだが)チョコレートが大の大好きであった。職業だってショコラティエ。毎日大好きなものに囲まれて暮らしている。
しかし、だ。パッと表情を明るくした櫻宵に、横合いから鋭い視線と黒いオーラがずももっと襲いかかってきた。
「櫻! なに僕以外からチョコをうけとってるんだよ!」
「ハッ!!」
櫻宵の愛しい人魚――リル・ルリ(想愛アクアリウム・f10762)が、可愛い顔を嫉妬でぷくぷくのぷっくぷくに膨らませてにじり寄る。逸したくなる視線を逸らさないのは、河豚のように膨らんだ頬が今すぐ突きたいくらい可愛いから。チョコを持っていなかったら突いていたことだろう。
けれど今は、そう。チョコだ。愛しいチョコが自ら飛び込んできたのだ。櫻宵は背中にササッと腕を回してチョコを隠して「何も受け取ってないわ!!」と誤魔化すけれど。
「見たぞ! 受け取ってた!」
「リルからしか貰ってないったら!」
「うそ! 受け取ってた!」
「(ギクッ)一個だけだってば!(衣類はチョコじゃないもんね)」
「ほら! 今ギクッってした! 僕以外のチョコを受け取るなんて許さないんだからな!」
ササッと隠す櫻宵(SPD:273)だったが、目敏く目を光らせたリル(SPD:177・WIZ:527)がサササッとチョコを奪い取る。
「こんなのこうしてやる! ――ヨル!」
「きゅい!」
相棒仔ペンギンへとスッとチョコを差し出せば、弾丸のような速さで食らいつく。ピンクのハートは嘴で真っ二つにされ、バキバキボリボリとあっという間にペンギンのお腹の中へ。「あたしのチョコがヨルにー!」と項垂れる櫻宵を見つめるリルの瞳はまだ冷えている。
「で、でも、一個なのは本当よっ」
「本当か?!」
「信じて、リル!」
「……信じる。僕も櫻からのだけだよ」
いつもだったら食べたいチョコも、君からのだけと決めているから。甘い誘惑は全て断った。君のチョコだけを食べたくて、君とだけ一緒にいたくて、君とだけ、君とだけ――なのに櫻宵は!
「ばれんたん、は櫻のお仕事ででぇともできなかったのに」
「ごめんねリル……あたしも辛いの」
お仕事なのは仕方ない。それは解っている。けど、頭で解っていても心はそう簡単には大人しくしていてはくれない。
櫻宵もそんなリルの事が解っている。ぷっくり膨らんだ頬の風船はみるみるうちに空気が抜けて、しょんもりと下がる眉。悲しげな表情に、櫻宵の心が針で刺されて。
「代わりにこれからたくさん――」
「お見世にきた女達にあんな風に笑顔を向けちゃってさ……!」
「――?!」
そっと頬を包もうと伸ばした手が、時間停止の魔法にでも掛かったようにピキッと止まる。
「一緒に写真撮ったりさ!」
「サァビスよ? お客様だもの……」
チョコにサインを書いたり、ショコラティエと写真を撮ったり。そういったサービスは女性ウケするものだ。サービスであって、それ以上のものはないのだと『サァビス』を強調して伝えたが。
「手も繋いでた!」
人魚は見ていたのだ! しっかりと!
「頑張って下さいって握手されただけ!」
「笑顔も向けてた!」
「お客様だもの……」
櫻の笑顔は僕だけのものなのにと、怒ってしょんぼりして繰り返す人魚の表情はコロコロと変化する。けれどその表情もその心の裡も、櫻宵には愛しくて愛しくて堪らない。
「僕だけに向けて欲しいのに! そもそも櫻宵は僕の櫻なんだ!」
再度キッと眉を上げたリルに、大きな尾鰭でビビビビビビビビと高速往復ビンタをされる櫻宵の表情は何だか幸せそうで――チョコを投げたはいいが出ていくにも出ていけない空気にキノコの影からはわわとシュガーは見つめていた。
あたしはリルだけよと囁く声は、彼が作るチョコレートより甘い。
お仕事だってことも解っているし、束縛をしたい訳でもない。
けど、けど。
(――ずるい)
「ごめんね、赦して」
尾鰭を掻き分けた腕に力強く抱き寄せられ。
桜鼠の帳が視界を覆ったなら、甘くて熱い熱が降りてくる。
吐き出される嫉妬も全部飲み込んで食べてくれる花唇は、何よりも甘くて、熱い。
(――ずるい)
君を、許してしまう。
ごめんね、赦して。
(代わりに甘いチョコ、たぁくさん食べさせてあげるから)
唇から想いが降りてくる。
ずるい、ずるい、ずるい。
(噫、妬いてるリルは――)
チョコよりも花よりも血肉よりも甘くて――おいしい。
「り、りりり――もがっ」
リア充ってやつだわー! と叫びそうになったイフ・プリューシュ(あなたの『生』に祝福を!・f25344)の口にスポーンっとスコーンが飛んできた。メープルを混ぜ、チョコチップも乗り、しかも焼きたてのホカホカで一番美味しいやつ。
「もぐ……あ、おいしい」
とりあえず口に飛んできたスコーンを掴み、勿体ないから食べるイフ。
「もぐ……イフは、やきもちなんてやかない……わ!」
もぐ、もぐ。
「やかない……んじゃないかしら! ううん、やっぱりちょっと……」
妬かない、妬かない。そう思っていたのに。心がぐらりと揺らいでいく。先程から気付かないようにしていた胸の内のフツフツが湧き上がってくるのを感じた。
(だってしょうがないじゃない。あんな……あんなの見ちゃったら……)
――時は少し遡る。
イフは「バレンタインなんて、爆破だぁぁーっ!!」ってするのよね、と心を弾ませてキノコの森を一人で歩いていた。こういうことって中々言ったりする機会もないものだから、少し憧れちゃうのよね、なんて。でもやきもちなんて妬かない。そう、思っていたのだ。そう、あの二人を見るまでは――。
恋人同士の喧嘩。そして重なるふたつの影。両手で顔を塞いだけれど、指の隙間からついつい覗いてしまった光景。イフだって、年頃の女の子。やっぱりそういうのは気になってしまうし、イフもいつか……なんて考えてしまう。
絵本に出てくるお姫様と王子様のような素敵なロマンスに憧れる。イフだけを見てくれて、イフだけを求めてくれる……さっき見た二人のように甘い時を過ごせるようになりたい。
「誰にも渡したくない、お人形にしちゃいたくなるような人に恋をするの!」
ごっくんとスコーンを飲み込んで、誰にともなく宣言する。
今はまだ小さくて憧れたり妬いちゃうことしかできないけれど!
けれどいつかは、いつかはきっと――。
強い意志を篭めてキッと空を見上げたイフの視線は、緩やかに落ちていく。
だって、イフは、もう――死んでしまっているのだ。イフがもし好きになれるような素敵な人に出会ったとしても、デッドマンのイフを好きになってくれないかもしれない可能性のほうが高い。万が一好きになってくれたとしても……未来は、ないのだ。
「あ、あの……あなた、大丈夫?」
大粒の涙を零し始めたイフに、スコーンを投げつけて様子を見ていたシュガー・メレンゲが恐る恐る声を掛ける。
「もしかして、スコーンが口に合わなかったの? おいしくなかった?」
「おっ、おいし……かった、わ!」
ひっくとしゃくりあげ、涙の溜まった目でシュガーを見る。
イフの憧れは、現実にならないかもしれない。だから、だから。
「ぐすっ、うう……かわりにこのチョコを貰ってちょうだい」
「えっ、わたしに……? も、もしかして、と、友チョコっていうアレかしら……わたし、あなたのことまだ全然知らないけれど、貰ってあげても――」
「渡せない本命チョコなの!」
「え……っ」
――トクゥン……ッ!
この子、わたしのことが好きなの!?
わーんっと泣くイフのからしっかりと本命チョコを受け取ったシュガーは、しばしジーンっと感動に震えていたが、泣かないでとイフへ甘いバナナマフィンを差し出す。紅茶も飲んで落ち着いてとお茶を淹れたが――。
「誰!?」
ハッとした表情で大きなキノコへと振り返ると、同時にティーカップ投げつけた。
熱々の紅茶入りのカップは、キノコか何者かに当たって割れる――はずだった。
「は!」
短い掛け声と同時に躍り出る人影。
その人影が、熱々の紅茶を飛び散らせながら宙を舞うカップをキャッチ!
そしてトリプルルッツを決めて華麗に降り立ったのなら、完璧なポーズまで決めてみせた!
バァーーーーーン!(完璧なかっこいいポーズ)
な、なんか変なの来たーーー! と、もしこの場に冷静な者が居たら突っ込んでいたことだろう。しかし悲しいかな、この場に冷静な者など居ない。イフは泣いているし、シュガーはただ目を丸くしている。
シュガーはオブリビオンになってから、ずっと迷宮外へ出られてはいない。最近の殿方の飛び出し方流行最先端はこういう感じなのだろうか。ちょっと都会っぽさを感じる気さえしていた。
「レディ、カップを落としましたよ」
投げつけられたカップなのだが、気障な態度とセリフとともにシュガーへと近寄ってその手にカップを握らせる。
「あの、えっと、あなた? 世界がにくいーとか、ならないの?」
「妬みなど通り越した! これは世界に対する私の復讐だ! 貴方が瞳に映す世界に嫉妬しましょう!」
フッと笑みを落とし、ベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)は高らかに宣言する。「さらばだ猟兵! 私は今からオブリビオンに愛を誓う!」と。
そして、流れるような仕草で懐から可愛い瓶に入った金平糖を差し出して。
「お代はラヴでけっこうですね、マイフェアレディ?」
「ええっ、でもわたし、今本命チョコをもらったばかりなの」
「そ、そうよっ……ぐすっ、イフの方が先にあげたもの」
「つまり、私と彼女はライバル……」
イフとベルベナの視線が絡み、その様子にシュガーは小さく息を飲んだ。
――これは、まさか、あの言葉を言う時では!?
「やめて! わたしのために争わないで!」
すごく楽しい。言葉とは裏腹にシュガーの顔がそう告げている。
「そうですね、貴方を困らせるのも本望ではありません。さあレディ、紅茶が冷めてしまいますよ」
シュガーが唇を落とすそのカップにも愛を溶かしたならば、その紅茶は恋を忘れた哀れな男でさえも痺れさせる香り高い紅茶となる。紅茶よりも熱い視線を注げば、照れた様子でシュガーはちびちびと紅茶を口にして。その姿に、嗚呼とベルベナは甘く吐息を零す。
恋を忘れた哀れな男が、恋に落ちるのには十分だ、と。
甘い。そう思える視線からシュガーが目を逸らそうとした、その時。またもシュガーはハッとした表情を見せる。二人に静かにシッと人差し指をたてて、サササッと隠れるのはキノコの影。
シュガーが新たに察知したのは、二人の少女。楽しげにおしゃべりをしながら話しているのが、憎い。だってシュガーに友達は居ない。
「バレンタイン? 司祭ウァレンティヌスの処刑日ぞ?」
「まぁまぁ祈里ちゃんそんなこと言わずにさ。こういう日も大切なんだよ!」
「……桜髪の少女は、あげたの?」
「へ、わたし?! ま、まぁ……、あげたけど」
ティーン! シュガーには解った。アレは恋する乙女の会話だ。恋バナってやつだ。シュガーは誰ともしたことがない会話を、少女たちが楽しげにしている! なんてうらやましいんだ!
少女の一人、『桜髪の少女』と不思議な呼称で呼ばれた荻原・志桜(桜の魔女見習い・f01141)は、僅かに頬を染める。思わず、渡した彼の姿を思い浮かべてしまったのだ。けれど志桜が想うあの人は、誰にでも別け隔てなく明るくて優しくて楽しい人。
(きっと他の人からも貰っているんだろうなぁ)
しかも、きっと沢山だ。もしかしたら彼にとっては、チョコが貰える日ってくらいの認識しか無いのかも知れない。だから色んな人から軽くサンキューって受け取って、沢山の人の気持ちを受け取って……そうして、勇気のある誰かから真っ直ぐに気持ちを伝えられていたのかもしれない。小さな棘が胸に刺さる痛みとともに志桜の胸には暗雲が広がって、きゅっと唇を噛みしめる。
ああ、あれは正しく恋する乙女の表情!
――今すぐチョコレートケーキを投げてしまおう!
シュガーはそう思い、すぐに美味しそうなチョコレートケーキを魔法で作り上げたが――。
「いーーーーなああああああああ!!!!」
響いた大きな声に、志桜もシュガーも思わず目をぱちくり。
「い、祈里ちゃんだって誰かから貰って――」
「ぼく? 一個も貰ってませんけーどー?!」
あ、はい。
スンと一瞬察しの表情になる志桜だったが、いいないいなほしかったと言葉を重ねる朝日奈・祈里(天才魔法使い・f21545)のフォローをすべく辺りを見渡した。
「あ、お菓子! ここには沢山お菓子あるよ?!」
「やだー! ぼくも誰かから貰いたいー! ずるいずるいずるい! なんでーっ!」
置いてあるものではどうやらダメみたいです。
「誰かから……あ、ほら! そんな事言ってたら美味しそうなチョコケーキが飛んで――え、飛んで……?」
宙を飛ぶ黒い物体! あれはなんだ、チョコレートケーキだ!
茶色のクリームは芸術のように美しく波を描き、チョコで作られた黒バラが美しく咲いている。ひと目見れば『絶対美味しいやつ!』と思えるようなチョコレートケーキが飛んできている!
今! まさに! 目の前! Coming Soon!
「お菓子を粗末にすんなーーーー!」
「あああああ?!」
チョコレートケーキが、燃えた。否、燃やされた。いろんな感情を爆発させた祈里が召喚したイフリートの煉獄の炎によって。
哀れ、チョコレートケーキ。炭となる。
「え、ちょ、わたしの自信作のケーキ……」
「ごめん! いまそれどころじゃないの!!」
顔を青くしてよろりと歩み出てきたシュガーへ、志桜は炎の矢を放ち傍らの少女を宥めにかかる。「落ち着いて」と声を掛ければ「だってお菓子が!」と感情的な声が返ってくるが、気持ちを吐き出させてやろうと志桜は傍らで彼女の言葉を聞き続けた。
「熱っ……」
チョコレートケーキが燃やされて、おざなりに炎の矢を飛ばされて。
シュガーは焦げ跡を身体に残して、尻もちをついてしまう。
「なによ。なによなによ! 今度は友情ごっこ!?」
身体の痛みよりも、心に炎が灯ってカッと頬が怒りで赤くなる。
「レディ」
「なによ!?」
「どうか優雅に振る舞い下さい」
世界を蔑む心も、誰かへ嫉妬して吐き出される言葉も、そんな醜い物は貴方には似合わない。全て私が聞き届けましょう。だからどうか、レディ。
「聞き届けて頂けないでしょうか」
「そっ……ま、まあ、そ、そうね……」
「ありがとうございます、レディ」
怒りとは別の赤に染まったシュガーの手を取り、感謝を口にしながらその手に口付けを――落とす振りをして贈るのは、愛の餞別《竜紋刻》。
乙女の繊手に刻みたるは、破魔の炎の祝福を。
「きゃあああああああああ」
轟と燃え上がった炎は、嫉妬心すらも焼き尽くして。
湧き上がった炎が消える頃にはシュガーの影すら残っては居ない。
「これが……大人の恋……?」
今までのベルベナの行動は、全て演技。けれどそうとは知らないイフは、なんて激しいのとごくりと喉を鳴らすのだった。
「……叫んだらなんか疲れた!」
ひたすら志桜へとぎゃんぎゃん捲し立てていた祈里は、シュガーが消えてしまった事に気付いてすら居ない。祈里の勢いに飲まれ「そうだね、そうだね祈里ちゃん」と首を縦に振り続けていた志桜もだ。
「……おかし、食べない? あ、あいつ倒したあとで!」
ビシィっと指をさして視線を向ければ。
「あれ? いない。まあいっか。どこかに食べに行かない?」
「あれ、本当。……うん、もちろん!」
そうして、猟兵たちはキノコの森を後にする。
お菓子が食べたくなっちゃったとビュッフェに行ったり、甘いものは暫くいいからとりあえず休もうと帰路についたりとその行き先は様々だが、何故だか全員、とてもすっきりとした顔をしていた。
大成功
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