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完璧なる作家の狂騒譚

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●効率的な作家
 アルダワ魔法学園。その下で刻一刻と姿を変える地下迷宮の一室にカタカタと何かを叩くような音が響く。
 青白い光とともに、紙上に物語が綴られていく。それは完璧な物語。効率的な作家である『彼』に修正などという非効率な作業は必要ない。
 そんな『彼』の次なる作品は――ホラー小説。
 魔法学園の生徒たちが青い顔で辺りを見回し、想像したこともないような恐怖に身の毛をよだたせる。迷宮内に響く悲鳴。誰かの断末魔の叫び。
 カタカタと26のキーが休むことなく動き続け、物語を綴る。この度も修正など必要ない。物語に齟齬が生じたというのなら、修正されるべきは登場人物たちの方なのだから。

●グリモアベースにて
「みんな、集まってくれてありがとう」
 グリモアベースに集った猟兵たちに微笑みそう声をかけたエリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)は、すぐさま今回の事件について説明を始める。
「今回あたしが予知したのはアルダワ魔法学園に巣くうオブリビオン、スペシャル・ライター。完璧な物語を完成させるため、学生たちを巻き込んで迷宮を攻め上がろうとしているわ」
 スペシャル・ライターが選んだ題材はホラー。物語にのっとり、学生たちを恐怖の底へと突き落とするつもりだ。
「だから、学生たちが犠牲になる前になんとしてでも倒してほしいの」
 スペシャル・ライターとともに、彼が用意した恐怖の題材――ポルターガイストも同時に撃破する必要がある。
 洋館の一室のような部屋で、無数の家具が宙を舞い襲ってくる。
「家具の多くは操られているだけで、核となる霊が宿っているのは一部だけみたいなの。それを見極めて素早く撃破するか。ひとつひとつ確実に撃破していくか……方法は問わないわ。その部屋を抜ければスペシャル・ライターのもとにたどり着けるわよ」
 スペシャル・ライターは物語を綴るだけと侮ってはいけない。油断すれば、彼の物語通りに猟兵の方が修正されてしまうことだろう。
「そして、無事に事件が解決出来たらなんだけど……」
 エリシャは少しいたずらっぽい表情をして猟兵たちの顔を見つめる。
「迷宮内で人工降雪システムが作動したって聞いたわ。せっかくだもの、雪遊びしていったらどうかしら? 猟兵にも息抜きは必要だもの」
 砂漠出身のエリシャにとって雪という言葉は心躍るものらしい。グリモアベース内に映し出された新雪の様子に目を輝かせる。
「スペシャル・ライターの物語を猟兵たちの英雄譚に変えてしまいましょう。あなたたちの活躍、期待しているわね」


湊ゆうき
 こんにちは。湊ゆうきです。
 ホラー映画は苦手な方です…。
 事件はオープニングの通りです。学生たちはまだ巻き込まれていませんので、そのあたりに気を使う必要はありません。
 同行の方がいらっしゃる場合はその旨お書き添えください。
 第3章で、お誘いがあればエリシャも参加します。
 それでは、皆様のご参加お待ちしております!
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第1章 集団戦 『ポルターガイスト』

POW   :    パイロキネシス
【自然発火の能力を持つ念力】が命中した対象を燃やす。放たれた【青白い】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    テレキネシス
【念動力で操った家具の群れ】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ラップ現象
対象のユーベルコードに対し【対象の集中を阻害する騒音】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

筧・清史郎
ファータf02060と同行

物語を綴る災魔か
文字を綴る主の所有物で在った身として、放ってはおけないな

警戒は怠らずも、肩のファータの上げた声に
「ホラー……所謂、怪談噺か。ファータは苦手か?」
物音には特に動じず、冷静に現状把握を

戦闘になれば
宙に浮く家具の只中に入り【空華乱墜】
「舞い吹雪け、乱れ桜」
【花振舞】で【なぎ払い】つつ【衝撃波】を放ち、早急に敵の位置を特定
ファータと共に、戦場に花弁を舞わせよう

敵の位置判明後は命中重視で【桜華葬閃】
炎は【見切り】、【カウンター】を返す
【火炎耐性】で多少の炎は耐え、ファータや皆の盾にも
「読み物としての怪談噺は興味深いが。人に害を及ぼす災いは、物語の中に還るがいい」


ファータ・カンタータ
清史郎さん(f00502)と参加
アルダワに行くのは初めてでドキドキしますね…
しかも怖いのは苦手なので不安です…!


清史郎さんが肩に乗せて下さるそうなので移動中は甘えさせて頂きますね
移動を楽する分辺りの気配には注意を払います
家具が動く気配があればびくっとしつつすぐ伝えたいですね
「ひゃっ…い、今何かが!」

戦闘になったら【悠久の少歩舞曲】を敵の位置を割り出すように展開
居場所がわかったら仲間と共有
「――見つけました」
また、攻撃が来そうだったら注意換気
「っ、後方から、きます!」
いざとなれば【オーラ防御】で防ぐ
負傷者がいたら【生まれながらの光】で回復を試みます
私は小さいのでモノには当たりにくい…といいですね


クラト・ディールア
幽体、この刀で斬れるかは分かりませんが全力でまいります。

後方から『翼竜の槍』を『槍投げ』『串刺し』『呪詛』で攻撃をします。
「悪く思わないで下さい。オブリビオンを倒すのが使命ですから、現象を止めさせていただきます」
動き回るテレキネシスは、『ドラゴニアン・チェイン』で捕縛してから皆さんが攻撃をしたら爆発させます。
飛ばされてきたモノは、『第六感』『見切り』『フェイント』で回避するか『黎明・龍牙刀』で斬ります。
「君は、感情の塊です。悪いとは言いません、当たり前のモノなのです。だから、傷付ける力はーー壊します! さようなら」



●宙に舞う家具と花びら
「物語を綴る災魔か……」
 アルダワ魔法学園の地下に広がる迷宮。予知のあった場所の近くに転送された筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は、この先に立ちはだかるオブリビオンに思いを巡らせる。
「文字を綴る主の所有物で在った身として、放ってはおけないな」
 桜模様の硯箱のヤドリガミである清史郎にとって、見過ごせない行いだ。
「アルダワに行くのは初めてでドキドキしますね……しかも怖いのは苦手なので不安です……!」
 清史郎の肩に乗せてもらい、そう囁くのはフェアリーのシンフォニア、ファータ・カンタータ(遥か彼方の花びら・f02060)。
「ホラー……所謂、怪談噺か。ファータは苦手か?」
 辺りへの警戒は怠らず、清史郎は不安そうなファータに声をかける。
「うう、苦手ですが、がんばります!」
 やがて猟兵たちは、洋館の一室のような場所に辿り着く。アンティーク調のソファにテーブル。時が止まった柱時計に、ティーセットや皿が並ぶ食器棚。暖炉の上には少女の肖像画がこちらを見て微笑んでいる。
 ほこりをかぶったシャンデリアが薄暗く室内を照らしている。スペシャル・ライターが用意した筋書き通りなのだろう。
「ひゃっ……い、今何かが!」
 清史郎の肩の上で、辺りに注意を払っていたファータが家具が動く気配にいち早く気づく。清史郎は物音には動じず、まずは冷静に現状を把握するべく辺りを伺う。
「幽体、この刀で斬れるかは分かりませんが全力でまいります」
 まず動いたのはドラゴニアンの妖剣士、クラト・ディールア(黎明の黒龍・f00868)だ。かたかたと動き始めた電話台に向け、ワイバーン・ムハエルが姿を変えた翼竜の槍を投げ、串刺しにして動きを止める。
「悪く思わないで下さい。オブリビオンを倒すのが使命ですから、現象を止めさせていただきます」
 金色の瞳には、猟兵としての矜持と使命感が滲んでいる。
 わずかに感じられていた家具の動きが、やがてだんだんと大きくなる。奇怪な騒音が鳴り出すと、食器棚から皿やフォークも飛び出し、猟兵へと襲い掛かる。
「舞い吹雪け、乱れ桜」
 桜の意匠が凝らされた優美な薙刀を清史郎が振るう度、桜の花弁が美しく舞う。そこから放たれた衝撃波が操られている家具たちを撃ち落とす。ファータも【悠久の少歩舞曲】で透明な花びらを無数出現させ、敵の位置を割り出すように展開する。一定の間隔を保って家具たちが宙に浮いている。しかし不自然にひとつだけ動いていないソファがあった。
「――見つけました」
 無数の花びらが舞う中、ファータが仲間に呼びかける。素早くクラトが【ドラゴニアン・チェイン】で動き出そうとするソファを捕縛する。
「核となる霊を倒さなければこの現象は止まりそうにありませんね」
 動きを抑えられたところに、清史郎の蒼き刀が閃く。その攻撃を見て、クラトがドラゴンオーラを爆発させ、ソファが粉々に砕け散る。
 一瞬静まり返ったかのように見えた家具の群れの動きも、一部を除いてまた静かに再開する。核となる霊はひとつではないようだ。
「っ、後方から、きます!」
 ファータの注意の呼びかけとともに、自然発火の能力で生み出された青白い炎が浮かび上がると、猟兵たちに無数に襲い掛かる。
 清史郎がファータや仲間の盾となり、その動きを見切ると、舞うように刀を振るう。
「読み物としての怪談噺は興味深いが。人に害を及ぼす災いは、物語の中に還るがいい」
 明確な敵意を持ったポルターガイストは、物語のクライマックスのように激しく荒れ狂う。
 飛んでくる食器類を回避し、あるいは龍の牙で作られた黎明・龍牙刀で叩き斬りながらクラトは告げる。 
「君は、感情の塊です。悪いとは言いません、当たり前のモノなのです。だから、傷付ける力はーー壊します! さようなら」
 ドラゴンオーラが対象を鎖で繋ぎ、爆破してゆく。
 浮遊する家具は徐々にその数を減らしていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

榎木・葵桜
ホラーも含めて物語は好きなんだけど、今回のは流石に物申したいトコだよね
そのためにもまずはその前の戦闘!

(家具が自分の横すれすれを飛んでいく様子に)
おおー!
奴さん、殺る気だね!
遊園地のアトラクションみたいで楽しいけど油断は禁物かな
私も負けないよ!

【サモニング・ガイスト】使用
霊には霊を!
てことで田中さーん!
頑張っていこー!

田中さん(霊)には、防御中心で
必要なら【槍】でカウンター攻撃してもらう
特にテレキネシスで飛んでくる家具には注意してもらうよ

私は田中さんの影に隠れて
なるべく家具の攻撃を回避

家具の動きで【情報収集】し【第六感】で核の霊が居るかを見極めていくね
当たりをつけたら【衝撃波】で攻撃していくよ


アカネ・リアーブル
ペンチ様(f02102)と。連携可

スペシャル・ライターを見過ごす訳には参りません!

「ペンチ様、これほど家具が飛んでいると、まるで舞台のようではありませんか?」
「筋書きのない、戦いの舞台。存分に舞わせていただきます!」

アカネは茜花乱舞で、飛ぶ家具を迎撃いたします
片端から破壊していけば、核への選択肢も減るはずで
ペンチ様の当ててくださるスポットライトを浴びて、心を惑わすラップ現象は音楽で遮断して
敵の反撃は恐れずに、家具と共に舞うように破壊していきます
背中を任せられる方がいらっしゃるのです。アカネは負けません!
核を発見しましたら、鋭く指向性を持たせて放ちます
大道具様、あなたの舞台はここでおしまいです!


ペンチ・プライヤ
アカネさんと(f05355)一緒。

役者を大切にしない奴は大っ嫌いだ!!

「確かにクライマックスみたいでテンション上がる!!それに大概、家具使ってる方は、追い詰められてる側だし」

「役者が輝くところを見せてやる!!」

アカネさんのサポート、余裕があれば他の猟兵も

steam generatorで蒸気を撒く。インスタントステージで灯体ドローンを複製

アカネさんにスポットライトを当て、スピーカーで舞に合うゆったりした和な曲を流す。意気や集中力が上がるはず
万が一、怪我したらshow must go onで回復

敵の攻撃はA part of the scenarioで読みsteam statue(茜の花等)で受ける



●役者と大道具
「おおー! 奴さん、殺る気だね!」
 ポルターガイストにより花瓶が宙を舞い、自分の頭のすぐ横すれすれを通っていく様子に、榎木・葵桜(桜舞・f06218)は思わず声を上げる。
「葵桜様、大丈夫ですか?」
 その様子を間近で見ていたアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)が気遣うと、葵桜はにっこりと頷く。
「アカネちゃん、ありがと! 遊園地のアトラクションみたいで楽しいけど油断は禁物かな」
 ホラーも含めて物語が好きな葵桜だが、今回の事件には流石に物申したいところだ。それは仲間たちも同じようで。
「役者を大切にしない奴は大っ嫌いだ!!」
 劇場で使われ続けていたペンチのヤドリガミとしてペンチ・プライヤ(工具による光と蒸気の空間芸術・f02102)は憤っていた。役者の個性を大切にせず、作家の思い通りに動かし続ける物語など断じて許せるものではない。
「ペンチ様、これほど家具が飛んでいると、まるで舞台のようではありませんか?」
 それぞれ自身の劇場を持つ二人にとって、まるでこの場も舞台上のように思えてくる。 
「確かにクライマックスみたいでテンション上がる!! それに大概、家具使ってる方は、追い詰められてる側だし」
 これはスペシャル・ライターの物語ではない。猟兵たちが自ら切り開くべき未来のひとつなのだから。
「筋書きのない、戦いの舞台。存分に舞わせていただきます!」
 アカネが舞扇を手に構えると、ペンチはsteam generatorで蒸気を撒き、【インスタントステージ】で灯体ドローンを複製。舞台は整い、アカネにスポットライトを当てる。
「役者が輝くところを見せてやる!!」
 ポルターガイストが不快なラップ音を奏で、猟兵の集中を削ごうとしてくるが、ペンチはスピーカーから舞に合うゆったりとした和風の曲を流し、逆に集中力を上げる。
 スポットライトを浴び、優雅な曲に合わせ、アカネは舞扇を手に【茜花乱舞】を繰り出す。無数の茜の花びらが浮遊する家具の群れを攻撃する。それは観客が魅入るような美しいワンシーンだ。
「田中さーん! 頑張っていこー!」
 霊には霊を、と葵桜が【サモニング・ガイスト】で大好きなUDCの田中さんを呼び出す。宙に浮き、暴れまわる家具の数は徐々に減ってはいるものの、その動きが弱まる様子はない。田中さんには守りを中心に任せ、葵桜は田中さんの陰に隠れつつ、家具の動きを観察する。そして最後は第六感。
「そこっ!」
 魔よけの鈴があしらわれた薙刀から衝撃波を放つと、鹿の頭のはく製が吹き飛び床に転がる。その瞬間、いくつかの家具はその動きを止める。だが、まだ核となる霊の全ては撃破できていないようだ。
 ポルターガイストが放つ青白い炎を、ペンチは【A part of the scenario】でその動きを読む。スペシャル・ライターの脚本は全てお見通しだ。【steam statue】で蒸気を操り、茜の花に変え、炎を消し去る。
「背中を任せられる方がいらっしゃるのです。アカネは負けません!」
 アカネが戦いやすいようにサポートしてくれるペンチの存在は心強い。一際明るいスポットライトを浴びながら、反撃を恐れず、家具とともに舞うように攻撃を繰り出し、次々と対象を減らしていく。
「田中さん!」
 アカネの死角から飛んできた分厚い本を田中さんが受け止める。そして反撃とばかりに槍でカウンター攻撃を繰り出す。
 集中を乱すラップ音はもう耳に入らない。心静かに目を閉じて、アカネは核となる家具を推察する。そしてまだ攻撃していないものがあることに気づく。それは部屋の真ん中に最初からずっとあったではないか――。
「大道具様、あなたの舞台はここでおしまいです!」
 生み出した無数の茜の花びらに鋭く指向性を持たせて放った一撃は、暖炉を破壊する。そして宙を舞っていた家具たちが力を失ったように床に落ちて動きを止める。
 ポルターガイスト、撃破。しかし物語は終わらない。破壊された暖炉の向こうに奥へと続く扉が現れた。
 この物語の綴り手は、この先にいる。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『スペシャル・ライター』

POW   :    修正箇所
【修正箇所を確認する目の青白い光】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    印字作業
【26個のキーから青白い光】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    より良い作品を
対象のユーベルコードに対し【正確に全く同じユーベルコード】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はライラック・エアルオウルズです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●幕間
 青白い光を常になく激しく明滅させ、26のキーが忙しなく動く。
 おとなしく、恐怖に震えていればいいものを。完璧なはずの物語を無視して、登場人物が暴れている。
 そんなこと、あってはいけない。そんなこと、あるわけがない。
 カタカタとキーは動き続ける。
 完璧な物語に修正は必要ない。
 登場人物がそれを無視するというのなら、そちらを修正するしかないだろう――。
 
榎木・葵桜
確かに見た目からして自分の演出以外は認めない堅物さんっぽい感じだよねぇ
でも、今回は物申す、だよ、スペシャル・ライターさん
物語はね、登場人物と書き手の両方の繋がりでできあがるものなんだから!
あなたみたいに自分勝手な物語を書く書き手さんには、お仕置きしてあげる、覚悟しなさい!

【サモニング・ガイスト】使用
田中さんには引き続き防御役をお願いする
できるだけ庇ってもらおうと思うよ
私は敵を観察して、攻撃パターンを【情報収集】する
目もキーボードも創作活動には重要だけど、
今回は特にキーボードに集中してダメージをあたえてみようかな
【第六感】でタイミングを見計らって、【衝撃波】や【なぎ払い】を連携攻撃仕掛けていくね


ファータ・カンタータ
清史郎さん(f00502)と参加
「完璧な物語なんて、この世にはないのに…」
また清史郎さんの肩に乗りつつ、相手の動きに注意して行動したいです

やっかいな攻撃ばかりなので【天上の謳声】で清史郎さんと連携しつつ、動きを封じられればいいのですが…
印字作業は【オーラ防御】でガードしつつ
味方のユーベルコードを見られないよう花びらで撹乱していきたいです
仲間が負傷したら【遥か彼方の黄昏】で回復します
もし大怪我を負った人がいたら【生まれながらの光】を使用
こまめに回復し、長期戦でも問題のないようにしたいですね
「――私がいる限り、やらせませんよ」
「この物語は、自分たちの力でで紡いでいくものですから」

アドリブ歓迎


筧・清史郎
ファータ(f02060)と同行
ファータを肩に乗せ、扉の奥へと慎重に進もう

「物語をどう綴ろうが、それは作者の自由だ。だが、他人に強要し危害を加えるような、そんな独り善がりな物語ならば……此処で終わらせる」

戦闘時は
ファータや皆が敵の動きを止めている時を有効に
終始、攻撃力重視【桜華葬閃】で斬り込む
目からの光は【残像】や【見切り】で躱す
「生憎、都合の良い登場人物になるほどお人好しではなくてな」

印字作業の光も同じく、受けぬよう敵の動きに細心の注意を
ファータや皆への攻撃も【武器受け】で防ぎ、庇えればと

「物語は完璧なものよりも、予想外な展開の方が面白いものだ」
この物語の終焉は、俺たちの手で綴らせてもらおう



●物語の紡ぎ手は
 暖炉の奥に現れた次の部屋と続く扉。猟兵たちは慎重にその奥へと歩みを進める。
「完璧な物語なんて、この世にはないのに……」
 ファータ・カンタータ(遥か彼方の花びら・f02060)が筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)の肩に乗り、辺りを警戒しながら呟く。現にこの状況はスペシャル・ライターの描いた物語とは違っているのだ。それを認めず、自分の世界しか見えていないとすれば、哀れな作家でしかない。
「物語をどう綴ろうが、それは作者の自由だ。だが、他人に強要し危害を加えるような、そんな独り善がりな物語ならば……此処で終わらせる」
 奥の部屋は作家の仕事部屋らしい、本棚と書物にあふれた部屋だった。
 カタカタとタイプの音を響かせ、完璧なる作家は今現在も物語を生み出し続けているようだ。
 しかしやはりオブリビオン。猟兵の存在に気づくなり、本能で敵だと認識する。青白い光を明滅させ、猟兵たちに対峙する。
「確かに見た目からして自分の演出以外は認めない堅物さんっぽい感じだよねぇ」
 忙しないタイプの音は、一定のリズムを刻んでいる。自分のやり方を譲らない、気難しげな様子に、榎木・葵桜(桜舞・f06218)は思わずそう呟く。
「でも、今回は物申す、だよ、スペシャル・ライターさん」
 物語は好きな葵桜だが、作者のご都合主義に付き合わされるつもりはない。
 26のキーが青白く光り、敵と認識した猟兵たちに襲い掛かる。
「田中さん!」
 先ほどの戦闘に続き、田中さんが猟兵たちを守るように立ちはだかる。田中さんに感謝しつつ、葵桜はまず相手の攻撃パターンを情報収集する。
「やっかいな攻撃ばかりですね……」
 ファータは呟き、相手の動きを封じようと、その小さな体から美しい歌声を響かせる。
 ――溢れろ零れろ花たちよ。息も出来ぬほどに彼等を満たしておくれ。
 歌声とともに無数の花びらが出現し、スペシャル・ライターに降り注ぐ。覆いつくすほどの花びらは、その動きを一時的に止めることに成功する。
 その一瞬の隙を清史郎が見逃すはずがなかった。
「閃き散れ、黄泉桜」
 桜の意匠が凝らされた青き刀から、黄泉へと誘う斬撃が閃く。攻撃力を増したその一撃で、タイプされた文字を照らしていたライトが吹き飛ぶ。
 カタカタ、カタカタ、カタカタ……それでも執拗に同じリズムでキーボードが文字を刻んでいく。
『シュウセイガヒツヨウダ』
 紙に文字が刻まれるとともに、修正箇所を確認する目の青白い光が清史郎に向けられる。しかしそれを予測していた清史郎は、舞うような動きでかわす。
「生憎、都合の良い登場人物になるほどお人好しではなくてな」
「物語はね、登場人物と書き手の両方の繋がりでできあがるものなんだから!」
 物語の登場人物にも個性やそれぞれの思いがある。それを捻じ曲げてまで作者の都合を押し付けるのは単なるエゴでしかない。
 葵桜は桜の花弁があしらわれた舞扇子を手に、スペシャル・ライターをひたりと見据える。
「あなたみたいに自分勝手な物語を書く書き手さんには、お仕置きしてあげる、覚悟しなさい!」
 先ほどから動きを止めないキーに狙いを定め、衝撃波を叩き込む。最初からその動きを観察していた葵桜は、一番印字される回数の多いキーを正確に狙う。
 創作活動の邪魔をされ、怒り狂ったように残ったキーが青白い光を放つ。田中さんや清史郎が仲間をかばい、避けきれなかった傷をファータの透き通る歌声が癒していく。
「――私がいる限り、やらせませんよ」
 猟兵たちの見事な連携に、スペシャル・ライターに焦りのようなものが見え隠れする。一定のリズムを刻んでいたキーが、攻撃により欠落したせいか、今までと違うリズムを奏で始める。
「物語は完璧なものよりも、予想外な展開の方が面白いものだ」
 百年の時を、文字のすぐそばで過ごしてきた清史郎の言の葉は、青白い光で綴られる文字よりも深みがある。
「この物語の終焉は、俺たちの手で綴らせてもらおう」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クラト・ディールア
【心情】
物語は人が紡いでこその物語です。
悪いですが、完璧な物語とやらは不要です。

【戦闘】
「いきますよ。ムハエル」
『翼竜の槍』を槍形態にして、『槍投げ』『串刺し』『フェイント』で槍を投げて『ドラゴニック・エンド』で焼きます。
【修正箇所】のルールには従います。
攻撃方法なんて、沢山ありますからね。
槍攻撃禁止とか遠距離禁止なんてされても大丈夫です。
『黎明・龍牙刀』を手に持ち変えて様子見ます。
攻撃は『見切り』『第六感』で回避します。
「物語は不完全だからこそ楽しいのです」
『生命力吸収』『2回攻撃』『呪詛』で斬ります。



●綻ぶ物語
「いきますよ。ムハエル」
 クラト・ディールア(黎明の黒龍・f00868)の言葉に応え、相棒のワイバーンが槍へと姿を変える。
 物語は人が紡いでこそ。初めから完璧な物語は不要だとクラトは思う。
 西洋と東洋の竜の間に生まれたクラトは、迫害される辛さも、手を差し伸べられる優しさも知っている。その全ての過去を自分で選び、乗り越えてきた。物語は作家のものではない。それぞれの生を歩む、自分自身のものなのだから。
 カタカタと不規則な音をたてるスペシャル・ライターへと翼竜の槍を投げ、串刺して動きを止める。そこへ【ドラゴニック・エンド】で召喚したドラゴンがブレスを放つと、印字されていた用紙が燃え、あちこち欠落していく。
「全てが脚本の通りにいくとは限りません」
 燃えた物語の穴埋めは役者に任せてもらいたい。
 それでもスペシャル・ライターは修正を諦めていなかった。すぐさま新しい用紙に青白い光でルールを打ち出す。
『ソノヤリニ、フレルコトヲ、キンジル』
 それで攻撃を防いだつもりなのだろう。宣告されたルールにクラトはふっと笑みを漏らす。攻撃方法は他にいくらでもあるのだから。
「ムハエル」
 その名を呼ぶと、槍はまた竜へと姿を変え、スペシャル・ライターから距離を取る。そしてクラトは龍の牙から作られた刀である黎明・龍牙刀を手に狙いを定める。見る角度により色を変化させるその刃が閃くと、スペシャル・ライターの生命力をも奪っていく。
 スペシャル・ライターにとっては、全く筋書き通りの展開ではなかっただろう。
「物語は不完全だからこそ楽しいのです」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペンチ・プライヤ
アカネさんと(f05355)
連携可
アカネさんの言う通り。お前の本は気に入らねぇ、書き換える!!

インスタントステージで灯体ドローン複製

脚本は1人で作るもんじゃないって事を教えてやる!!

アカネさんの舞の意図を感じつつ灯体ドローンで色や点滅を織り交ぜ舞が最も映えるようライトアップ、スピーカーで要望通りの曲を流しテンションアップ

話は1人で作れるけど、舞台は1人じゃ作れないんだよ!!

錬成カミヤドリでペンチを複製し細い部分曲げたりバラしたりで妨害
steam generatorで蒸気散布
steam statueで遮光
A part of scenarioで攻撃予測
ダメージはshow must go onで回復


アカネ・リアーブル
演者はシナリオ通りに演じるのが決まり。それは分かっております
ですが、演者の命を失わせ、観客である親しい方々を涙させるような脚本は下の下です!
お芝居はお客様を楽しませるためのもの。演者はそれに喜びを感じる者
スペシャル・ライター! あなたの脚本は、アカネ達が書き換えて差し上げます!

真の姿を解放し、退魔封縛の舞を舞います
ここはクライマックスらしく、派手に参りましょう
華やかでアップテンポな音楽をお願いいたします
アカネは今、怒っているのです。テンションの高い神楽舞を、ペンチ様の演出に合わせて存分に舞わせていただきます

スペシャル・ライターの悲劇は、ここで終わりです!



●役者の矜持
「演者はシナリオ通りに演じるのが決まり。それは分かっております」
 自分の劇場を持つアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)にとって、その原則は理解できる。
「ですが、演者の命を失わせ、観客である親しい方々を涙させるような脚本は下の下です!」
 物語も、舞台も、人々を楽しませるもの。決して作家自身の自己満足のためのものではないはずだ。
「アカネさんの言う通り。お前の本は気に入らねぇ、書き換える!!」
 ペンチ・プライヤ(工具による光と蒸気の空間芸術・f02102)のsteam generatorから生み出される蒸気が部屋を満たしていく。この舞台の演出と照明はペンチが担う。灯体ドローンを複製させ、猟兵たちにスポットライトを当てる。
「脚本は1人で作るもんじゃないって事を教えてやる!!」
 ひときわ明るいライトがアカネに向けられる。
「お芝居はお客様を楽しませるためのもの。演者はそれに喜びを感じる者」
 母から譲り受けた大切な舞扇を手に、アカネは真の姿を解放する。
「スペシャル・ライター! あなたの脚本は、アカネ達が書き換えて差し上げます!」
 オマモリサマと呼ばれる姫巫女になったアカネは、力強く舞う。
 アカネの意をくみ、クライマックスにふさわしく華やかかつアップテンポな曲をスピーカーから流すペンチ。脚本だけでは舞台は完成しない。演者を輝かせる装置や観客の存在、その全てがなくては成り立たない。そのことをアカネとペンチは存分に理解している。
 舞扇から放たれる無数の鎖がスペシャル・ライターに襲い掛かる。しかしスペシャル・ライターも反撃に出る。青白い光が一瞬現れると、アカネが放ったものと全く同じユーベルコードを放ち、攻撃を相殺する。その攻撃に動じず、凛とした表情のままアカネは舞扇を構え、スペシャル・ライターをひたりと見据える。
「クライマックスです。派手に参りましょう」
 灯体ドローンがライトの色を変え、時に点滅を織り交ぜ、アカネの舞を盛り上げる。力強い神楽舞とともに、アカネも攻撃の手を緩めない。
 ペンチはこの舞台において、いわば総合演出家だ。スポットライトで猟兵たちを鼓舞し、仲間が傷つけば、【show must go on】でライトを癒しの光に変える。
「お前の本はもう必要ない!」
 そして、錬成カミヤドリで複製した自らの本体でもあるペンチを念力で操作し、スペシャル・ライターの本体をバラしにかかる。細かい作業はお手の物。キーと本体を繋ぐ細い管のいくつかが破壊され、見る間に無残な姿となっていく。
 【A part of the scenario】で完璧な物語を称する敵の攻撃は読めている。もはや、スペシャル・ライターに打つ手はなかった。
「悲劇は、ここで終わりです!」
「話は1人で作れるけど、舞台は1人じゃ作れないんだよ!!」
 アカネの鎖と、ペンチの蒸気で固体化した緞帳が文字通り、スペシャル・ライターの物語に幕を下ろした。
 物語としてなら、彼の言う完璧な物語は存在できたのかもしれない。けれどそこに、登場人物を当てはめようとしたのが彼の過ちだったのだろう。舞台は作家だけの手によるものではない。そのことを最後に理解できたのかどうかは、猟兵たちにはわからない。
 ただ、はっきりしていることがある。
 今日も、明日も、この先の未来も。
 数多の世界からなる舞台に上がった猟兵という名の役者たちは、それぞれの思いを抱え、眩しいほどの光を放ち、かけがえのない今を生き抜いていくのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『迷宮に降る雪』

POW   :    雪だるまを作ったり、固めてかまくらを作ったり

SPD   :    雪合戦をしたり、彫刻を作ったり

WIZ   :    雪で一句詠んだり、ライトアップしたり

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●迷宮に降る雪
 アルダワ魔法学園の地下迷宮の一室は、銀世界と化していた。人工降雪システムのおかげで、新雪が降り注ぎ、柔らかな雪は冷たくも心地よい。
 学生たちは、雪だるまやかまくら、氷像を作ったり、雪合戦を楽しんでいるようだ。
 『転校生』のみんなも、このひととき、新雪の中、好きなことをして楽しもう!
アニエス・エーラ
弥刀・一二三(f10459)と同行
エリシャさんもご一緒に、如何ですか?
「うわぁ!
こんな綺麗な雪景色、お邪魔してしまって良いのでしょうか?
これだけの雪があるのなら、雪だるまを作らなければいけませんね!
一二三の疑問に
「え?そ、そういうものじゃないの?
そういえば、雪が積もると雪だるまを作るのは何故でしょうか?
雪玉をぶつけてくる一二三にお返し
「えい!
避けるのはずるいわ!
雪を両手で掬い上げて掛けちゃいます
最後は、花びらを散らして、雪の結晶とのコラボレーションは如何でしょうか?


弥刀・一二三
アニエスと同行
「これ、通り掛かっただけのオレらが参加してええんか?
仕事をした者達へのご褒美タイムだろうこれで遊ぶのは気が引ける
がアニエスが嬉しそうなんで、置いとこ
「エリシャはん、砂漠出身どすと、雪は冷たいんちゃいます?
体が冷えた時の為に、かまくらを作り、中に火鉢のような物をメカニックで製作
定番に雪だるまを作るアニエスに苦笑し態と質問
「何で雪だるま、作っとるん?
軽く作った雪玉を二人に当ててみる
投げられた雪玉は軽く避け
花びらと雪のコラボに感動
「時期ちゃうもんのコラボもええな!
より綺麗に見えるようライティング設置
「暗なったら、もっと綺麗に見えるで
冷え切る前に二人をかまくらに呼び暖を取りながら眺める



●雪と花の輪舞
「うわぁ! こんな綺麗な雪景色、お邪魔してしまって良いのでしょうか?」
 ここが地下にあるとは思えないほど見事な銀世界が目の前に広がり、アニエス・エーラ(オラトリオの聖者・f13932)は思わず感嘆の声を上げる。
「これ、通り掛かっただけのオレらが参加してええんか?」
 地下に巣くう災魔と戦った者たちが優先して遊ぶべきではと、弥刀・一二三(サイボーグのスターライダー・f10459)は、やや恐縮気味だ。
「もちろんよ」
 二人に誘われ、同じく白銀の世界に目を輝かせていたエリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)がにっこりと微笑む。
「猟兵のみんなはいろいろな世界で活躍しているもの。ここアルダワもそんな猟兵を『転校生』として歓迎しているわ。これからも頑張るために、息抜きは必要だものね」
「そう言ってもらえるんやったら」
 なによりアニエスが嬉しそうだったのもあり、一二三は気後れする気持ちを追いやる。
「エリシャはん、砂漠出身どすと、雪は冷たいんちゃいます?」
「そうね、もちろん冷たいけれど……嬉しい気持ちで今は寒さを感じないわ」
 一二三の言葉にエリシャは新雪をすくい上げ微笑む。
「よし、ほんなら……」
 体が冷えた時のためにと、メカニックも駆使し、かまくらを作り始める一二三。
「これだけの雪があるのなら、雪だるまを作らなければいけませんね!」
 雪が降った時の定番、雪だるまを作りはじめるアニエス。
「何で雪だるま、作っとるん?」
 苦笑し、わざと意地悪な質問をしてみる一二三。
「え? そ、そういうものじゃないの?」
 そういえば、雪が積もると雪だるまを作ってしまうのはなぜなのか……アニエスが思索にふけりながら雪だるま作りに励んでいると、一二三が投げた雪玉が背中にぶつけられる。雪だるま作りを手伝っていたエリシャにも命中し、にわかに雪合戦が開始される。
「えい!」
 アニエスが投げた雪玉は一二三に軽く避けられ。
「避けるのはずるいわ!」
 アニエスは避けられないようにと雪を両手ですくい上げて一二三にかける。
「冷たいけど、楽しいわね」
 エリシャも雪玉を二人に投げたり、投げられたりしつつ笑顔がこぼれる。
「最後はこんなコラボレーションは如何でしょうか?」
 ひとしきり雪合戦を楽しむと、アニエスがユーベルコード【鈴蘭の嵐】で花びらを散らし、雪の結晶とともに舞わせる。
「時期ちゃうもんのコラボもええな!」
 身体のあちこちを雪まみれにした一二三がその様子に感動し、より綺麗に見えるようにと明かりを設置する。
「暗なったら、もっと綺麗に見えるで」
 身体が冷え切ってしまう前に、作っておいたかまくらに二人を呼ぶ。
 一二三はさすがUDCメカニック。火鉢状のメカニックを製作し、かまくら内がより暖まる。
 暖を取りながら花と雪が舞う様子を見る時間は、とても穏やかで温かいものだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

筧・清史郎
ファータ(f02060)と同行、他の方との絡みも歓迎
雪遊びとは、久しぶりだな
楽しい時間を過ごせればと

普通サイズだと大変そうだが、ファータサイズならばと
ファータ用のミニかまくらを作ろう
「入り心地はどうだ?」
ココアや茶など温かい飲み物も用意してきた
完成後は暖を取りつつ少し休憩しようか

かまくら完成後も折角なので、かまくら周辺にミニ雪だるまを沢山作ろうか
普通の雪だるまは勿論、ひよこさんの雪だるまなども可愛いのではないか(手先は器用)
「ファータの雪だるまも可愛いな」

それから綺麗な雪を集め、かき氷にするのも良いな
「蜂蜜か、良いな。甘いものはとても好きだ」(微笑み)
蜂蜜に少しレモンを絞ると美味しくなりそうだ


ファータ・カンタータ
清史郎さん(f00502)と参加

わあ、雪がたくさん…!
何して遊びましょう! 地下にこんな雪が降ってるなんて不思議ですね!

清史郎さんが作るかまくらや雪だるまを見て目を輝かせます
「ふふ、かまくらなんて初めてです! 中は意外にあったかくて、結構快適かもなのです!」
UC【フェアリーランド】で事前準備してきた茶器などで私もお茶を飲んだりしたいですね。
はちみつも持ってきたので、雪にかけて食べてみたいです!
レモンもいいですね、壺の中にあるかなあ。
甘くてひやっこくて、幸せな味がしますね。

他には、自分でも雪だるまを作って清史郎さんの雪だるまの横に並べてみたいです!



●冷たくて甘い
「わあ、雪がたくさん……!」
 アルダワが誇る蒸気機械と魔法の力により、地下迷宮に広がる銀世界。ファータ・カンタータ(遥か彼方の花びら・f02060)が青い瞳をきらきらと輝かせながら降る雪にそっと触れる。
「何して遊びましょう! 地下にこんな雪が降ってるなんて不思議ですね!」
「雪遊びとは、久しぶりだな」
 そんなファータの様子に目を細めながら、筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)も楽しい時間が過ごせればと願う。
 清史郎は早速かまくら作りを開始する。普通サイズだと時間もかかって大変そうだが、フェアリーのファータサイズのミニかまくらなら、さほど時間はかからないだろう。
「清史郎さん、それは……?」
「ファータ用のミニかまくらだ。入ってみるか?」
 ファータは目を輝かせ、すぐさま可愛らしいサイズのかまくらに身を寄せる。
「入り心地はどうだ?」
「ふふ、かまくらなんて初めてです! 中は意外にあったかくて、結構快適かもなのです!」
 かまくらが完成したところで、温かい飲み物を用意して少し休憩。
 ファータはユーベルコード【フェアリーランド】で事前に壺に吸い込んでおいたものを順番に出していく。ファータが出した茶器に、清史郎が用意した温かい茶やココアを注ぎ、一息つく。
「次はミニ雪だるまを沢山作ろうか」
「私も自分で雪だるまを作って、清史郎さんの雪だるまの横に並べてみたいです!」
 清史郎は普通の雪だるまをはじめ、ひよこの雪だるまも作っていく。手先が器用なだけに、その完成度は高く、愛らしいひよこの雪だるまが出来上がる。
「ファータの雪だるまも可愛いな」
 ひよこの雪だるまの横にちょこんと小さな雪だるまが並ぶ。小さな手で作られた雪だるまには、ファータらしく花が飾られる。
「あとは……はちみつも持ってきたので、雪にかけて食べてみたいです!」
 まだ誰も触れていない新雪がそこかしこにある。
「蜂蜜か、良いな。甘いものはとても好きだ」
 甘味好きの清史郎らしく同意すると、蜂蜜に少しレモンを絞ると美味しくなりそうだと呟く。
「レモンもいいですね、壺の中にあるかなあ……」
 紅茶用に用意していたのか、レモンも無事壺から出てきた。
 ふかふかの新雪を器に盛り、蜂蜜と少しのレモンをしぼっていただく。
「うん、思った通りだな」
「甘くてひやっこくて、幸せな味がしますね」
 雪だるまに囲まれながら、二人は甘味に舌鼓を打った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アカネ・リアーブル
三兎
エリシャ様もご一緒に

キラキラの新雪なのです!
念願のアレをやるしかありませんね!
「ペンチ様、一緒にスノーエンジェルを作りませんか?」
仰向けにダイブして手足をバタバタさせて
「空が綺麗です」

かまくらができましたら、中と外を雪だるまで飾り付けます
枝や炭、手袋マフラーなどを雪に広げて
「エリシャ様、一緒にこの子にお顔をつけましょう」
「お顔が入ると、愛着が湧いてしまいますね」

雪だるまと一緒にかまくら前で記念撮影
中でお喋りとお茶を楽しみます
「葵桜様、調理実習で作ったクッキーです。よろしければどうぞ」
「すみません! アカネは洗い物専門職に任命されましたので、焼いたのは班の方々です」

素敵な思い出になりましたね


榎木・葵桜
【三兎】
エリシャさんもお誘いするよ!

雪だー♪
…って、スノーエンジェル?
(アカネちゃんとペンチさんのダイブに目を丸くし)
おおー♪(パチパチ)
エリシャさん、私達も真似してやってみよ?
(お誘いかけつつダイブして)

かまくらも作ろー?
素手で作るんだったら、
でっかい雪だるまを3、4個作って合体させて、
中くらいの雪だるまを上にいっぱい乗せてー、
隙間に小さい雪玉入れて整形するのが作りやすいんだってー♪
飾り付けはおまかせしちゃうね!
ふふ、雪だるまたっくさん、かわいい!

私、ポットにシナモンアップルティを持ってきたよ♪
すごーい!アカネちゃんのクッキー!
だいじょーぶ、アカネちゃんも含めて班皆の成果だよ
すごくおいしい!


ペンチ・プライヤ
三兎
エリシャさんも一緒

とりあえず雪に飛び込む
とりゃーっ!!

スノーエンジェルって??
知らなかったけど、やり方を聞いてやってみる。
ちっさ。・・・俺って背低いなぁ。

かまくらも手伝うし雪だるまも作る
頭を乗せる時に誰かに手伝ってもらう必要あり
誰か手伝ってー。


せっかくなので、雪うさぎを4匹、それぞれワンポイントみんなの特徴を入れる。聖痕(エリシャさん、見えれば、もしくは何がいいか聞くとか)、丸い髪飾り(アカネさん)、でかいリボン(葵桜さん)、小さい(俺)
どう??うまくできてる??

かまくらの中って結構広いし、暖かーい。
そのクッキー俺ももらっていい??

記念撮影時の照明は任せろー。

めっちゃ楽しかった。



●雪の天使とうさぎたち
 人工降雪システムのおかげで、誰も足を踏み入れていない新雪があちらこちらに。
 と、なるとやることはひとつ。
「とりゃーっ!!」
 ペンチ・プライヤ(工具による光と蒸気の空間芸術・f02102)は、とりあえず雪に飛び込んだ。
 その様子を見ていたアカネ・リアーブル(とびはねうさぎ・f05355)がくすりと微笑む。キラキラの新雪。本当はアカネも飛び込みたい気持ちは同じだ。念願のあれをやるしかないのだから。
「ペンチ様、一緒にスノーエンジェルを作りませんか?」
「スノーエンジェルって??」
 ペンチの問いにアカネは見ててくださいませ、と自ら見本を見せる。
 ふかふかの新雪に背中から仰向けにダイブすると、手足をバタバタと動かし、雪に跡をつける。起き上がって見てみれば、雪の上に天使のような跡がくっきり。
「おおー♪」
 それを見ていた榎木・葵桜(桜舞・f06218)が思わず拍手。隣のエリシャに笑いかける。
「エリシャさん、私達も真似してやってみよ?」
「ふふ、おもしろそうね」
 三人が次々と背中からダイブ。だだをこねる子供のように手足をばたつかせれば天使が完成。
「ちっさ。……俺って背低いなぁ。」
 出来上がったスノーエンジェル。少しだけみんなより小さい天使にペンチはぽつりと言葉をもらす。
「男の子はすぐ大きくなるわよ。それに、小柄な天使も可愛いわよ」
 エリシャはいたずらっぽい表情で微笑み、片目をつぶって見せる。
「アカネちゃんは手足をバタバタさせなくても、そのままで天使になるわね」
 オラトリオの翼を持つアカネは、そのままでも雪原に立つ天使のようだ。
「一度やってみたかったのです。みんなでやるとなお一層楽しいですね」
 そのあとはみんなでかまくら作り。
「んっとね、素手でかまくら作るなら、まずはでっかい雪だるまを3、4個作って……」
 葵桜が効率の良いかまくら作りを指南してくれるので、みんなでせっせと雪だるまを作るところから始める。
「次に中くらいの雪だるまを上にいっぱい乗せてー」
 これくらいかな、と中くらいの雪だるまの大きさを指し示す葵桜。
「最後に小さい雪玉入れて整形するのが作りやすいんだってー♪」
 そうとわかれば、四人で協力してのかまくら作り。大変な作業ではあるが、雪だるまを作って行うので、より楽しい。
「よーし、できたー!」
 かまくらが完成すれば、今度は中と外に飾るための雪だるま作り。
「エリシャ様、一緒にこの子にお顔をつけましょう」
 アカネは枝や炭、手袋やマフラーなども用いて雪だるまに顔をつけていく。
「あら、なんだかさみしそうな顔になっちゃったわ」
 同じ雪だるまでも表情次第で全然違うものになる。
「お顔が入ると、愛着が湧いてしまいますね」
「ふふ、雪だるまたっくさん、かわいい!」
 たくさん並ぶ雪だるまを、葵桜がにこにこの笑顔でひとつひとつ眺めていく。
「誰か手伝ってー」
 ペンチが雪だるまの頭を乗せようとするも、大きな雪だるまだったので、身長が足りずみんなに助けを求める。
 アカネと葵桜が両側から持つと、ペンチの作った雪だるまも完成。
「せっかくですから、みんなで記念撮影しませんか?」
 アカネの提案に、かまくらと雪だるまを前に四人で記念撮影。
「照明は任せろー!」
「ほんとにペンチは、みんなを照らすのが好きなのね」
 エリシャが微笑ましそうに呟くと、ペンチは大きく頷く。
「うん、スポットライトに当たってくれる人募集中!」
 ペンチの素晴らしい腕前で、記念写真もとてもいいものに仕上がった。
 そのあとは、かまくらに入っておしゃべりの時間。
「かまくらの中って結構広いし、暖かーい」
 ペンチがみんなで作ったかまくらを満足げに見渡す。もちろんかまくら内の明かりもペンチが用意してくれた。
「私、ポットにシナモンアップルティを持ってきたよ♪」
 葵桜が温かい飲み物をコップに注ぐと、アカネもおずおずと包みを差し出す。
「調理実習で作ったクッキーです。よろしければどうぞ」
「すごーい! アカネちゃんのクッキー!」
 葵桜の素直な言葉に、思わずアカネは正直に告げる。
「すみません! アカネは洗い物専門職に任命されましたので、焼いたのは班の方々です」
 お料理はまだ特訓中なのだ。兄のレシピ再現のためにも日夜努力しているが、今はまだ得意とは言えない。
「そのクッキー俺ももらっていい??」
 ペンチの言葉に、もちろんですとアカネは笑顔で頷く。
「だいじょーぶ、アカネちゃんも含めて班皆の成果だよ……うん、すごくおいしい!」
「アカネちゃん、料理は慣れと愛情よ。すぐに上達するわ。アカネちゃんが努力してるの知ってるわ。あたしで良ければまた練習に付き合うから」
 とっても美味しいわよ、とエリシャも微笑む。
「俺、雪うさぎを作ってみたんだ」
 ペンチが作った手のひらサイズの雪うさぎは、全部で四匹。よくよく見ると、それぞれに特徴がある。
「あ、これ私かな?」
 大きなリボンがついた雪うさぎを指さし、葵桜が尋ねる。
「そ! みんなの特徴入れてみたんだー」
 アカネは丸い髪飾り、エリシャは首から下げているロザリオ、ペンチは他のうさぎより、一回り小さい。
「ペンチ様は手先が器用なんですね。とっても可愛らしいです」
「ほんと、素敵ね。とってもいい思い出になるわ」
 雪の中で過ごす時間はとても楽しく、新雪に足跡を残すように、四人の中に楽しい思い出が刻まれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月13日


挿絵イラスト