アルダワ魔王戦争6-C〜傲慢なりし死の領主
●グリモアベースにて
「皆様、お疲れ様です。皆様の活躍により再び大魔王が発見されました」
そう言って猟兵たちを出迎えたのはメイド服に身を包んだアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)だった。
「今回、大魔王の迷宮に魔力を供給する巨大な蒸気反応炉と共に発見されたのは大魔王の第五形態『モルトゥス・ドミヌス』となります。その巨神の如き肉体は裁定者のオーラと呼ばれる膨大な魔力に包まれ、その放つ言葉は現実に起こる現象として具現化されてしまう様です」
この蒸気反応炉はもし破壊すれば地上の魔法学園も同時が消し飛ぶような大爆発が発生するので破壊は不可能らしい。迷宮への魔力の供給を断つことは今はできない。
それに加えて今回の大魔王は口にした言葉を現実の現象へと具現化する恐ろしい力を持っている。しかし立ち塞がる大魔王たちを倒しきることができなければこの戦いを終結に導くことはできない。
「恐らく今回が現状の戦いで最も困難な戦いとなるでしょう。ですがそれでも戦い、勝利しなければならないのです」
最期の戦いの前に立ち塞がる大きな壁。それを越えなければ迷宮の最奥へと辿り着くことはできない。
「この長い戦いも終わりが見えて参りました。この目の前に立ち塞がる強大な魔王を倒し先へと進みましょう。これまでも大魔王を倒してきた皆様でしたら今回も倒すことができると当機は信じております」
真の敵はまだ迷宮の奥深くで猟兵たちを待ち構えている。
「甦りし大魔王の討伐、どうか皆様よろしくお願いします」
こうしてカーテシーと共に猟兵たちの転移が開始された。 」
灰色幽霊
どうも、灰色幽霊です。
今回も大魔王戦となります。
相手は大魔王第五形態『モルトゥス・ドミヌス』。
また例の如く今回も『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことでプレイングボーナスが発生いたします。大魔王は確実に先制してきますのでどう防ぎ、どう反撃するかをお考え下さい。
今回は大魔王戦ですので基本的に『成功』か『大成功』のプレイングのみリプレイを執筆しますのでご了承ください。
その他注意事項などはMSページもご覧ください。
それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
第1章 ボス戦
『大魔王第五形態『モルトゥス・ドミヌス』』
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POW : 『貴様らの攻撃は我が肉体には届かぬ』
無敵の【全身を包む『裁定者』のオーラ】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD : 『己の力にて滅びるがいい』
【ユーベルコードをも『喰らう』両手】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、ユーベルコードをも『喰らう』両手から何度でも発動できる。
WIZ : 『裁定者に仇為す者には災いあるのみ』
【悪意と魔力に満ちた言葉】を向けた対象に、【放った言葉を現実化すること】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流
両手で受け止められたらコピーされるのか。なら受け止められない奴ならどうだろうな。
さすがに取り込まれることはないと思うが。
UC写月で分身を作成。
それぞれで【存在感】を消し【目立たない】ように接近し、【マヒ攻撃】を乗せた【暗殺】攻撃を仕掛ける。二人による別方向の同時攻撃なら、腕は二本しかない以上、両手で受け止めることはできないだろ。
マヒは体躯がでかいし入れば上等程度。
相手の攻撃は【第六感】による感知と【見切り】で全力回避。回避しきれなかったら黒鵺で【武器受け】し可能なら【カウンター】を叩き込む。
受け流しできないものは【オーラ防御】【激痛耐性】で耐える。
アララギ・イチイ
あら、これが大魔王なのねぇ
その赤い宝石が何やら重要そうな代物だから、確保して調べたい所だけどぉ……探求心は隅に置いて真面目に戦いましょうかぁ
敵は両手で攻撃するのだから、その攻撃を【見切り】、【早業】の【ダッシュ】で距離を確保して、UC使用までの【時間稼ぎ】を実施するわぁ
上記の行動で時間稼ぎしている間に、【選択UC】を使用して連続攻撃、ただしこの攻撃は敵にUCをコピーしてもらえるように攻撃するわぁ
敵はUCをコピーした様なら、選択UCの効果、UCをコピーした対象の体内を破壊する効果で敵の体内を【焼却】し【蹂躙】してしまうわぁ
同時に体内破壊の効果が発生している隙に射撃武器の【一斉発射】よぉ
●滅びを超えるもの
「『贄共』『ここで』『消えよ!』」
圧倒的巨体、圧倒的魔力、圧倒的存在感。五番目の姿を持つ大魔王は猟兵たちを待ち構える。放つ言葉は現実となり猟兵たちの行く手を阻む。
「あら、これが大魔王なのねぇ」
「どうやらそうらしい。しかもあの両手はユーベルコ―ドを吸収するとか」
「それは気になるわぁ」
黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)とアララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)は転移を終え、大魔王の前へとその姿を現す。これまでに相対した中でも上から数えたほうが早い強大な存在ではあるが2人とも臆することなく戦闘へと移る。
「『それ』が『策』か」
瑞樹とイチイは大魔王を中心に、それぞれ別方向へと全速力で駆けだした。予知により判明した大魔王の手札の一つ、喰らう両手によるユーベルコ―ドの吸収とコピー。2人が選んだその対策がこれだった。両の手で吸収するのであれば別方向から攻撃をすればいい。そんな単純明快な策を2人は実行した。
「ついでにこれも」
「喰らいなさぁい」
駆けながら2人はそれぞれユーベルコ―ドを発動。
瑞樹はもう一人の自分を生み出し、イチイは虚空よりレーザー砲の様な閃光の一撃を連続でお見舞いする。
「『残念だった』な」
「———チッ!」
イチイの放つ閃光に紛れ、斬りかかろうとしたら瑞樹が一旦距離をとる。閃光は大魔王に当たる寸前で翳された右手に飲み込まれ消えていった。
つまり大魔王は片手でもユーベルコ―ドを喰らうことができる。
「『これ』は『返す』ぞ」
イチイと同じように放たれる閃光の一撃。瑞樹と分身はそれを掻い潜りながら態勢を立て直す。
「やっぱり厄介ねぇ。ところで、トロイの木馬って言葉を知っているかしらぁ?」
「『なに』を―――」
謎の痛みが大魔王の体内を駆け巡る。猟兵たちの攻撃はなにも当たっていない。イチイの放った攻撃も喰らい防いだはず。周囲に毒を撒かれたとしてもその程度であれば効くはずがない。気になるのはイチイの語る言葉だが、この世界で生まれた大魔王はその言葉の意味を知らなかった。
そう、イチイのユーベルコ―ド【システム・Troy】は模倣した相手を内部から破壊するユーベルコ―ド。大魔王が喰らい、コピーしたこのユーベルコ―ドが今、大魔王の中で暴れまわる。
「動きが止まれば喰らう両手も関係ない」
【写月】により増えたもう一人の自分と共に、瑞樹は己が本体である刃の黒い大振りなナイフ『黒鵺』を構え大魔王へと斬りかかる。
同時にイチイの構える数々の射撃武器たちの銃口が大魔王へと向かう。
「さよならねぇ」
大魔王が動きを止めた一瞬の隙を突き繰り出される絶え間ない銃撃の雨と振るわれる斬撃の嵐がその巨躯を蹂躙する。
猟兵たちの強き意思は大魔王の贄とはならず、その身を脅かす刃となりて襲い掛かる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
死之宮・謡
アドリブ歓迎
ふむ…感激の主で良いのか?そのフォルム…第四までとは大分趣向が変わったな…良いぞ、貴様のその姿かなり好みだ…
裁定者…そう呼ばれる連中が異界のモノに居たと聞いているが…まぁその辺りは如何だって良い…さぁ遊ぼうか…
貴様の言うことなど如何だって良いのだ、同輩よ…
私は貴様と殺し合いたいだけなのだから!
崩壊の「呪詛」を籠めた黒雷と紫炎(属性攻撃:雷・炎/生命力吸収)を放ちながら
闇呪宝玉をパルチザンに変え「怪力」で振るって「2回攻撃」
相手のUCを喰らった時点で半自動で【因果応報】を発動してフィニッシュ
アルトリウス・セレスタイト
自分の裁きでも考えておけ
先制は『絶理』『刻真』で言葉が現実化する前に「終わった後」へ飛ばし終了させて影響を回避
魔力は攻撃分含め『超克』で“外”から汲み上げる
破界で掃討
対象は自称裁定者
高速詠唱を『刻真』で無限加速、『再帰』で無限循環
「瞬く間もなく」「途切れること無く」魔弾を生成
『天冥』で全ての過程を飛ばし「目標に着弾した状態で」斉射する
両手を避ける意味も兼ねて魔王の頭部を目標に
もし頭部が消え失せたら腹に
それでも腕が邪魔と感じたら対処
『励起』で出力含む個体能力を極大化
『刻真』で自身を無限加速し即座に近接
『討滅』の死の原理を乗せた打撃に『解放』で最大限の魔力を注ぎ一打で叩き潰す
イデアール・モラクス
・対先制
『高速詠唱・全力魔法』を用い全霊を投じ神速にて【対象の言葉を奪う魔法サイレンス】を叩きつけ、言葉そのものを中断。
加えて、無数の魔導ビットからの全周囲ビーム『乱れ撃ち』と魔剣による『薙ぎ払い』の二重『武器受け』で現実化した事象を防ぐ。
上記2種の防御策により先制攻撃を耐え凌ぐ。
「魔法勝負、そう易々と負けるわけにはいかぬ!」
・攻撃
一撃を凌いだら素早くUC【究極魔法テラスリープ】を発動、理すら捻じ曲げ魔王を睡眠に追い込み、『属性攻撃』の炎を纏わせた魔剣ドミナンスで『串刺し』にし、刀身から『吸血』して魔力と『生命力を吸収』し一撃にて屠る。
「眠ったまま骸の海へ還るがいい!」
屠れねば一撃離脱だ。
●傲慢なりしもの
「『どこまでも』『抗う』か『贄共』。『我は』『未だ』『健在』である」
猟兵たちの攻撃で傷ついた大魔王。しかしその傷は現実化した言葉で回復してしまう。それが裁定者たるこの形態の大魔王が持つ最も強力で厄介な能力。言葉にするだけで武器となり仇為す者に災いを振りまく。
「ふん、随分とまぁ偉そうな奴だ」
「裁定者か……どうだっていい。さぁ遊ぼうか……」
「裁きなど知ったことか。自分の裁きでも考えておけ」
傲慢なりし大魔王と相対するのはそれ以上に傲慢な3人の猟兵。イデアール・モラクス(暴虐の魔女・f04845)、死之宮・謡(狂魔王・f13193)、アルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)。3人にとって大魔王の態度は畏怖する様なモノではなくただ癪に障るだけだった。
「『死ね』」
しかし大魔王の攻撃は口にするだけで実現する。その悪意に満ちた言葉が魔力により現実となり言葉通りの結末を猟兵たちに与えるべく振りかざされる。
『死』という言葉により具現化されたのは猟兵たちを死へと至らしめるための数々の武器や魔法。その総てが命を奪うべく猟兵たちに襲い掛かる。
「『消』———」
「そうはさせん!」
「消えろ」
一言目には間に合わなかった対策も二言目には差し込める。イデアールが対象の言葉を奪う魔法で二言目を掻き消し、それでもなお現実化しよとするナニカをアルトリウスが理を操り終わった後へと飛ばすことで現実化を終了させる。
これで追撃は防ぐことができたが問題は既に現実化された一言目。アルトリウスの放つ【破界】による蒼光の魔弾とイデアールの『魔導ビット』が放つ魔導ビーム、そして謡の崩壊の呪詛が付与されたの黒雷と紫炎が弾幕となり、迫る武器の雨を撃ち落とし続けるがそれでもまだ手が足りない。
武器ではなく現実化した魔法の嵐が猟兵たちへと襲い掛かる。
「邪魔だぁ!」
「失せろ」
イデアールの『暴虐の魔剣《ドミナンス》』と謡の『闇呪宝玉シュヴェルツェ』が姿を変えたパルチザンが魔法の数々を斬り払い大魔王へと至る道を作る。今はまだイデアールの魔法とアルトリウスの操作した理により追撃の言葉が紡がれることはないがそれが破られるのも時間の問題。故に今作り上げたか細い道を抜け、この好機を生かしこちらの牙を届かせなければならない。
「魔法勝負、そう易々と負けるわけにはいかぬ!」
3人は防御に回していたリソースの総てを攻撃へと向ける。未だ現実化した猛攻は続くが今を逃せば攻撃のチャンスすらなくなってしまう。アルトリウスは因果を逆転させ、全ての過程を飛ばすことで魔弾を目標に着弾した状態で斉射する。こうなってしまえばアルトリウスが放つ魔弾は総て大魔王へと叩き込まれる。
「さぁ、眠れ!」
そして放たれるイデアールの【究極魔法テラスリープ】。睡眠という概念が無い存在すら眠らせる究極の魔法。大魔王へ放たれたそれは意識を刈り取ろうとするが現実化した大魔王が健在であるという言葉がそれを拒む。
「黙ってくらっておけ」
アルトリウスが指を鳴らすと再び理が塗り替わる。大魔王の言葉は消し飛び、健在で在り続けるはずの大魔王はそうではなくなり意識を魔女の放つ魔法に刈り取られる。
しかし完全に意識がなくなる直前に振るわれるその巨大な腕。ただ速く、ただ大きいその一撃は猟兵を屠るには十分すぎるものだった。
「それを待っていたぞ」
イデアールをかばう様に間へ割り込む謡。なんの工夫もないただの暴力が謡の身体を蹂躙するが、それこそが謡の求めていたモノ。大魔王の攻撃と共に発動された謡の【因果応報】が身体の傷と痛みを全て大魔王へと移し替える。
唐突に身体中を駆け巡る痛みと共に大魔王の意識は闇へと沈む。
「眠ったまま骸の海へ還るがいい!」
「死ね!」
振るわれる紅の魔剣と漆黒のパルチザンが意識を失った大魔王を斬り捨てる
傲慢なりしものたちは宿命を覆し、その身を脅かす刃となりて襲い掛かる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
ランゼ・アルヴィン
大魔王……へっ、望む所だ!
相手がデカけりゃデカイほど、ぶっ飛ばした時にスカッとするからな
●UC対策
ふん、そっちが無敵のオーラで防御するなら、こっちは羅刹旋風。
ヤツの目の前で堂々と剣をぶん回して、プレッシャーをかける
妨害やUC以外の攻撃は【オーラ防御】と【激痛耐性】で耐える
いくら攻撃を食らっても、俺様は決して呻いたりしないし、ダメージも全て笑い飛ばす
「なぁに慌ててんだ?無敵なんだろ、お前さんは」
「さぁて、そろそろぶち抜けるくらいまで威力があがったかぁ?」
ヤツの攻撃が効いてないとアピールしながら【恫喝】だ
敵が俺様にビビれば、それでオーラは弱体化するからな
そこを狙うぜ
さあ、我慢比べと行こうぜ!
著莪・尚武
●アドリブ・連携歓迎
●心情
口に出したことが真実に、本当なら厄介だけど
『本当ならとうに私たちは消えてるわよ』
夏葉の言葉に頷いた
●行動
言葉が真実になるんなら何が来るかはわからない
槍と盾を出して【盾受け】【オーラ防御】の準備
傷は【激痛耐性】で耐える
傷が深かったら【ランダムポーション】で【医術】で治療
さて耐えきったらこちらの攻撃だ
相手は無敵の力に包まれている
だがこちらにも似て異なる力がある
「出番だよアリスランス、新なる姿をここに」
《その槍は不条理を許さず(アブサード・ブレイカー)》!
無敵の力を無効化する槍を信じて
焔の【属性攻撃】を纏った【ランスチャージ】で攻撃
「貫け、アブサード・ブレイカー!」
ソラスティベル・グラスラン
諦めろなどと、無理を言いますね…
『真実』と嘯く大魔王よ!ならばこちらは貴方を否定し、
わたしたちの『真実』を突き付けるのみですッ!!
今までの戦いと変わりなく、正面から一歩
オーラ防御で守り、第六感・見切りで敵のオーラの弱い場所へ跳ぶ
怪力・盾受けで受け流し、気合いで耐える!
どうしました、大魔王よ
わたしはまだ『立っています』よ!!
継戦能力で耐え抜き、一歩ずつ前進
見た目では無防備に見える防御重視の【勇者理論】
着実に距離を詰め、恐怖を与える存在感
わたし一人倒せない、貴方の『裁定』はその程度なのですかッ!?
無敵を否定、恫喝し更に恐怖を
大斧を振り抜き大魔王を吹き飛ばし
『退き』ましたね?次は断ち斬ります…!!
リョーコ・アサギ
※アドリブ歓迎、共闘可
POW判定
・UC対策
ただひたすらに積み重ねた鍛錬を信じ
力いっぱい振り下ろしの一撃を放つ
その威に動じて疑念により敵のオーラが弱体化されるように
この一撃が外されれば次はないと一念を通す思いで一振りする
少しでも攻撃が通れ疑念は高まり、敵のUCは役に立たなくなっていく
・セリフ
師:良いかリョーコよ、この世に無敵などということはありえぬ
お主は今までの鍛錬を信じてただ振れば良いでござる!
リ:わかってるよ、ししょー
スペース・ジゲン流は二の太刀要らず!
ただひと振りに己がすべてを込めて振るべし!
師・リ:ちぇすとーっ!
●諦めぬもの
「大魔王……へっ、望む所だ!」
「諦めろなどと、無理を言いますね……」
立ちはだかる大魔王を前にしてランゼ・アルヴィン(乱世に轟く・f06228)とソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)は不敵に笑う。敵が強大であればあるほど折れず曲がらぬものがいる。この2人はそういった類の猟兵だった。
「口に出したことが真実に、本当なら厄介だけど」
『本当ならとうに私たちは消えてるわよ』
その身に宿り今は著莪・夏葉と名乗るオウガの言葉に著莪・尚武(ブレイズ・アリス・ナイト・f23394)は頷いた。大魔王の言葉を現実化する力は強大で厄介だが完全無欠ではないらしい。それならば付け入る隙はいくらでもある。
「『贄共』の『攻撃』は『我に』『届かぬ』」
しかし大魔王の身体を包み込む裁定者のオーラがある限り猟兵たちの攻撃が決定打にならないことに変わりはない。
『良いかリョーコよ、この世に無敵などということはありえぬ。お主は今までの鍛錬を信じてただ振れば良いでござる!』
「わかってるよ、ししょー。スペース・ジゲン流は二の太刀要らず! ただひと振りに己がすべてを込めて振るべし!」
アルダワの風紀を守る新鮮組を自称するリョーコ・アサギ(アルダワ新鮮組切り込み隊長・f15981)とその瞳を覆う眼帯型ヒーローマスクの『師匠』。少々気の抜ける2人だがその言葉は確かに的を射ていた。大魔王のオーラとて絶対に無敵というわけではない。どこかに必ず突破口は存在する。
裁定者のオーラを纏った大魔王と猟兵たちの戦いは一方的だった。
猟兵側の攻撃は効かぬのだから仕方ないかもしれないが、猟兵たちは大魔王の攻撃を防ぎ続けることしかできない。
しかしどれだけの攻撃に晒されようと猟兵たちの膝は折れない。
「ハッ! この程度か!」
「どうしました、大魔王よ。わたし達はまだ立っていますよ!!」
「うん、まだ大丈夫」
「『往生際』の『悪い』『贄共』め」
盾を構え大魔王の攻撃を受け流し続けるソラスティベルと尚武。防ぐことすらせず剣を振り回し、笑いながら耐え続けるランゼ。
「なぁに慌ててんだ? 無敵なんだろ、お前さんは」
猟兵たちの行動が大魔王には理解できない。攻撃が効かぬとわかっているなら何らかの対策を取ればいい。しかし猟兵たちが選んだのは考えうる中でも最もハイリスクでかつ成功する可能性の低いもののはず。それなのになぜ猟兵たちは笑っているのか。
それが大魔王には理解できなかった。
「『ちぇすとーっ!』」
そんな大魔王へ迫る一つの影。リョーコの振り上げた『妖刀村雨』。そして放たれる上段からの神速の切り落とし。
【蜻蛉】と呼ばれる一刀が渾身の力で振り下ろされる。
この一撃が外れれば、などとリョーコと師匠は考えていない。ただひたすらに積み重ねた鍛錬を信じ、全身全霊を籠めてただ刀を振り下ろす。
「『無駄だ』」
その一撃を大魔王は避けようともせずにその身で受ける。肩口から袈裟に斬りつけられはしたが裁定者のオーラを纏うその身体にダメージはない。
そう、ダメージはないはずだった。
攻撃を受けた個所に残る鈍いナニカ。無敵のはずの裁定者のオーラが破られるはずはない。しかし相手は宿命を覆し、強き意思を抱く猟兵たち。大魔王の脳裏に一抹の不安が過る。
「わたし一人倒せない、貴方の裁定はその程度なのですかッ!?」
「俺様たちはまだまだピンピンしてるぜ?」
その不安を煽る様に恫喝するランゼとソラスティベル。
「出番だよアリスランス、新なる姿をここに」
そして追撃の一撃を加えようとする尚武。その手の中に現れたのは白い槍。それは不条理に嘆く人々の願いの結晶【その槍は不条理を許さず】。大魔王の裁定者のオーラと同じく想像から創造された槍は無敵の力を無効化する力を宿していた。
「貫け、アブサード・ブレイカー!」
焔を纏い、槍を構え、その力を信じ大魔王へと突貫する尚武。
その攻撃を防がんと立ちはだかる裁定者のオーラと白槍の穂先が衝突し無敵の力と無効化の力が拮抗する。
本来であれば元が同種であり似て異なる力ならば均衡が崩れることはない。しかし今回は条件が違う。
白槍を信じ切っている尚武に対し、先の攻撃により己のオーラに一抹の不安を抱く大魔王。
これがただの攻撃であったのなら防ぐこともできたかもしれないが不安を抱き、揺らいだオーラは白槍と共に砕けて消えた。
「さぁて、そろそろぶち抜けるくらいまで威力があがったかぁ?」
「断ち斬ります……!!」
尚武の攻撃はオーラを犠牲に防いだ大魔王だが猟兵たちの攻撃はそれで終わりではない。
黒剣『黒剣ラススヴィエート』を振り回し続け【羅刹旋風】でその力を増強し続けたランゼと【勇者理論】をその身に宿し、ただ愚直に前へ進み続けたソラスティベルが振り上げる蒼空色の巨大斧『サンダラー』。
その二振りが無敵のオーラを無くした大魔王へ向け全力で降りぬかれる。
「「いっけぇぇぇえええ!!!」」
何があろうと諦めず、我慢を続け、仲間を信じ、紡ぎあげた真実は無敵すら超える刃となりて大魔王へと襲い掛かる。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
須藤・莉亜
「また厄介そうな大魔王だねぇ…」
ところで、ここ煙草は良いのかな?火をつけた瞬間爆発とかしない?
UCは伝承顕現【首なし騎士】を使う。先制攻撃でこのUCをコピーされるって事は、敵さんの首がポロッと落ちるってことかな?
なら、落ちた首を集中攻撃して体の方に何もさせないようにしてみようか。慣れないと首なしで戦うのはしんどいはず…たぶん。
先制攻撃を凌げたら、こっちもデュラハン化して戦う。相手が今の状態に慣れる前に、一気に攻める。
左手に持った自分の首で【吸血】し【生命力吸収】。右手に持った血飲み子で斬撃を飛ばし攻撃。
奇剣とLadyを持たせた悪魔の見えざる手には僕の攻撃に合わして攻撃してもらう。
月宮・ユイ
言葉一つで世界を歪めますか
ならば貴方の定めし形、超えてみせましょう
UC発動まで時間稼ぎ
両手での攻撃を最大警戒
<第六感>危険感知含め知覚全てで<情報収集>攻撃見切り
身体能力<怪力>全開、全力<早業>回避
[ステラ:斧槍]破損時再創生で補い耐え、迎撃や受け流しも
《瞬光捕食》捕食兵装成形
呪<呪詛>で染め武装や、衣とし肌覆う<オーラ>服等を強化
防御も迎撃もされては駄目
速度に慣れられる前の初撃に懸ける
<破魔>のせ<光属性攻撃>閃光放ち敵知覚乱し
<念動力>体後押し速度追加<限界突破>
突撃し体断ち斬る一閃<捕食:生命力吸収>を
『私』が『喰らう』
『貴方』が『滅べ』
アドリブ絡み◎
呪操る誘惑呪詛器に宿すヤドリガミ
●喰らい超えるもの
「また厄介そうな大魔王だねぇ……」
「ですが超えてみせましょう」
先の猟兵たちの猛攻によりダメージを受けている大魔王。しかしその身は未だ健在。逆に猟兵たちへの侮りが無くなり、油断と隙が消えていた。
「『贄共』よ『諦め』ぬ『なら』『我が』『糧食』と『なれ』」
「いえ、喰らうのは私です」
「あ、ところでここって煙草大丈夫だと思う? 火をつけた瞬間爆発とかしない?」
「気になるならやめておけばいいでしょう」
「ま、それもそうか。勝ってからの方がおいしいし」
などと軽口を叩き合う須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)と月宮・ユイ(月城紫音・f02933)の2人。莉亜にとって煙草は吸血衝動を抑える代償行為であり吸わなければ抑えが効かなくなる。しかし今は血を吸える相手が目の前に。ならば無理に抑える必要はない。
「『やはり』か」
戦闘開始と同時にそれぞれ別方向へ駆け出す2人。これは先に戦った猟兵たちもとった戦法。片手でもユーベルコ―ドを喰らうことができるというのは聞いているがそれでも狙いを分散させる意味は十分ある。
「おっとっと、首を落とさないようにしないとね」
莉亜が発動した【伝承顕現【首なし騎士】】によりぽろりと落ちる首。無論それはダメージによるものではなくデュラハンと化したが故に。
「これでも喰らいな」
そしてデュラハンと化した莉亜は高速での移動と斬撃による衝撃波を生成することができる。自身を守る透明な『悪魔の見えざる手』に無色透明の刀『奇剣【極無】』と白い対物ライフル『Lady』を持たせ援護の指示を出すと自身は白き大鎌『乳飲み子』を振るい、その斬撃で大魔王を攻撃する。
「『甘い』」
だがその程度の攻撃であれば大魔王も片腕で難なく防ぐ。そしてユーベルコ―ドを喰らう。喰らうことで大魔王自身も強化され、高速移動と斬撃の衝撃波を生み出すことができるようになる。
———しかしそれだけではない。
「『なんだと』!?」
ダメージを受けたわけではない。受けたわけではないが大魔王の首が音を立てずに胴体から分離する。莉亜のユーベルコ―ドはただ自身を強化するのではなくデュラハン化により自身を強化するもの。つまりそれをコピーすれば大魔王自身もデュラハンと化す。
「その隙、見逃しません。星よ瞬き、全てを喰らえ……」
首が落ちれば視点が変わる。どんなものでも視点が変われば一瞬の隙が生じる。そこをユイは見逃さない。
即座に【瞬光捕食】を発動。捕食兵装成形を生成しそれを手に大魔王へと突貫する。
「俺も血を貰うよ」
莉亜もまた大魔王と同じように分離した胴体で大魔王への吸血を行う。
「『私』が『喰らう』、『貴方』が『滅べ』」
視界を奪う閃光の中、ユイの総て喰らう一閃と莉亜の命を吸い尽くす吸血が大魔王を襲う。
喰らうものが喰らわれる。贄と呼ばれた者たちは反撃の牙となりて大魔王へと襲い掛かる。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
スヴェトラーナ・リーフテル
心臓(ペンタルファ)で【放たれた言葉】の意味(霊)を自分に都合よく解釈し、その海に自ら浸る事で攻撃を防ぎつつ身体に大魔王との類似性を付与
「原初言葉とは呪能であった。現在でも言葉には霊(意味)が宿り、肉(形)には留まらない。では、霊の創造者(意味の決定者)とは誰か?私(受け手)か?貴方(発言者)か?それとも法則(文法)や肉(文字)か?」
この身体を燃料に全身の装備を起動
「霊は肉ではなく、法則は移り変わり、貴方が放つ言葉には貴方自身が霊を創造したと書かれていない。汝死せるものよ――――」
手にもった輝けるウーツ鋼の剣を宙で振るうと同時、赤い宝石をえぐり出そうと空間を超えて斬撃が迫る
「ブツは置いていけ」
ゴアゴア・トゥエニワン
ゴアゴアァ⦅随分と好き勝手言いやがるであるな…⦆
命中率が高い…、だが、言葉が終わってから効果が出るならば、喋りきる前に回避行動は取れる筈であるな。
【聞き耳、情報収集】で奴の言葉を注意深く聴き、【戦闘知識】でその内容と現実化する攻撃を予測。それを元に喋りきる前に【早業】で回避行動に移り、【武器受け/激痛耐性】でダメージを軽減する。
乗り切ったら反撃に移る。
先程の”防御”中にUCで用意した炸裂弾を【スナイパー】ライフルモードに切り替えたガンブレードで奴に狙い撃つ。
…一つ、貴様に言いたい事がある。
ゴアゴアァ⦅『二度と』、その『煩わしい』『声を放つな』⦆
つまり、『黙れ』である。
アドリブ、連携可
茲乃摘・七曜
心情
…なるほど、まさに大魔王ですね
指針
事前にAngels Bitsの自律演奏で破魔の力を込めた水で耳を覆う
戦闘開始後は大魔王の口の動きに合わせ破魔の歌唱で言葉を削いでゆく
「悪意には希望を、揺らがない姿を示しましょう
※激痛耐性等の各種耐性でダメージを耐え、『裁定者』に裁定できないという印象を持たせるように戦う
行動
両腕の動きに注意してPride of foolsで腹部の結晶、触手脚、邪巨翼への牽制と胸部の息を吸い込む挙動に警戒し言葉を放つ動作にあわせ口への射撃を狙う
※『流転』は硬質な腰部に魔導杭を撃ち込み備え、仲間の攻撃に合わせて動きを封じる
「さぁ、恐れず、怯まず…皆さんを支援して見せましょうっ!
●紡ぎあげるもの
「『どこまで』も『足掻く』か『贄共』。『我』は『未だ』『健在なり』」
言葉を現実化する裁定者としての力が大魔王にある限りどれだけダメージを与えても回復されてしまい意味がない。
「ゴアゴアァ⦅随分と好き勝手言いやがるであるな……⦆」
「……なるほど、まさに大魔王ですね」
ゴアゴア・トゥエニワン(元モフモフ団頭領-ドン・ゴアゴア・f13912)と茲乃摘・七曜(魔導人形の騙り部・f00724)。
「……」
そしてスヴェトラーナ・リーフテル(実装者・f03738)の役目はその言葉の現実化能力をどうにかすることだった。
先の猟兵たちの活躍でダメージは与えられている。しかし大魔王が未だ健在なのはこの能力によるもの。つまりこれから先もどれだけ攻撃を重ねようと言葉を紡ぐ一節の隙があれば大魔王は回復し、立ちはだかる。ユーベルコ―ドを喰らう両手と攻撃を防ぐ裁定者のオーラがある以上一撃で葬るというのは難しい。
故に大魔王の力を奪う。
「2人とも、私に大魔王が力を使うところを見せてください」
「ゴア?《何か策があるであるか?》」
「ええ」
「分かりました。スヴェトラーナさんの策に賭けましょう。そして悪意には希望を、揺らがない姿を示しましょう」
策があるスヴェトラーナとその策に乗ったゴアゴアと七曜。
「『無駄』だ」
そして傲慢なりし裁定者はそれを迎え撃つべく言葉を紡ぎあげる。
「『消えろ』」
その言葉と共に現実化したのは極大の閃光。いわゆるレーザーであるそれは猟兵たちを消し飛ばすには確かに十分すぎるもの。
だからこそそこに違和感を感じる。
ゴアゴアと七曜はスヴェトラーナから離れるように回避を行う。スヴェトラーナに策がある以上、スヴェトラーナを狙わせるわけにはいかない。
「『潰れろ』」
「進みましょう。止まらず前へ」
極光の飛び交う中、次に現実化したのは降り注ぐ落石達。しかしその言葉に重ねられた七曜の破魔の祝詞がその威力をそぎ落とす。本来現れるはずだったモノよりも小さな岩はゴアゴアの手に握られた『旋律変形式ブレード付き銃火器-カノン・オブ・トゥエニワン』の放つ弾丸に打ち砕かれる。
「ゴアゴア《言葉からイメージされる物理攻撃が現れるであるな》」
「ええ、それならば対処もできます。さぁ、恐れず、怯まず……皆さんを支援して見せましょうっ!」
七曜もまた二挺拳銃『Pride of fools』を構え、牽制の弾丸に紛れ込ませ仕込みの魔導杭を大魔王の身体へ撃ち込んでいく。
「やはりですか」
二度にわたる大魔王の力の行使。そして先の猟兵たちの言葉から導き出される一つの答え。
スヴェトラーナはウーツ鋼の剣を抜き放ち、逆の手で本を開く。
「原初言葉とは呪能であった。現在でも言葉には霊が宿り、肉には留まらない。では、霊の創造者とは誰か? 私か? 貴方か? それとも法則や肉か?」
「危ない!」
大魔王へと歩み寄るスヴェトラーナへ迫る極光。しかしそれはスヴェトラーナに当たることなく『消える』。否、スヴェトラーナではなくスヴェトラーナの展開した『仮想機械群』の姿を消しただけだった。
「霊は肉ではなく、法則は移り変わり、貴方が放つ言葉には貴方自身が霊を創造したと書かれていない。汝死せるものよ――――」
霊、即ち意味。
肉、即ち形。
言葉とは常に受け手と発言者がいるものであり、その言葉の意味を決めるのは誰なのか。言葉の意味とは不変ではなく常に移り変わる。そしてスヴェトラーナが確かめたかったのはその意味を決定づけているのは誰なのか、ということだった。
大魔王自身が意味を決めているのなら物理攻撃などという回りくどいことをする必要はない。つまりこの現実化は言葉を聞き、猟兵たちがその言葉から連想してしまったナニカを現実化しているに過ぎない。
故に先ほどのスヴェトラーナの様に言葉の解釈を強引に変えてしまえば攻撃は成り立たない。
絡繰がわかってしまえば対策は容易である。七曜は『Angels Bits』の自動演奏でゴアゴアと七曜自身の耳を破魔の力を込めた水で覆う。これで大魔王の言葉はもう届かない。
「我が言葉が無くとも!」
言葉を現実化できなくなった大魔王に残されたのはその両腕。しかしその腕は振るわれた先にいるスヴェトラーナへ当たることなく中空で制止する。七曜がこれまでに撃ち込んだ【流転】の魔導杭。そこに刻まれた封印術式が大魔王の身体の自由を一瞬だけ封印する。
そしてその隙にゴアゴアは【解析装填システム『rauben_Stehlen』】により先ほどの大魔王の攻撃から生み出した炸裂弾をガンブレードへと装填する。
「ゴアゴアァ⦅『二度と』、その『煩わしい』『声を放つな』⦆」
それがゴアゴアが大魔王へと言いたかったこと。つまりは『黙れ』である。
炸裂弾が放たれると同時にスヴェトラーナの振るう剣が生み出した斬撃が空間を超え大魔王へと迫る。
弾丸と斬撃が向かう先は大魔王の胸に位置する赤い宝石。
「ブツは置いていけ」
直撃した弾丸の生み出した衝撃と空間を超え刻まれる斬撃。
積み重ね、紡ぎあげられた意思は万に一つの可能性を超える刃となって大魔王へと襲い掛かる。
大成功
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ノイジー・ハムズ
対策
・まずは【見切り】による回避
・自信から出る言葉で敵に疑念を生ませ超高火力の一撃を放つ
全く魔法が通りません!
…まさに無敵!
本当に凄いですね、大魔王さん!
ですがですが、私は異世界の猟兵
この世界の無敵が、異世界の無敵と出会う時。その力は矛盾となります!
まだこの技は使いたくなかったけれど…
貴方は今この世界において無敵!
相手にとって不足なし⭐︎
【限界突破】【全力魔法】【激痛耐性】
貴方にも感じられるでしょう、この迸る魔力!
正真正銘、全力です⭐︎
たった一瞬、煌く花火のように!
神をも葬る一撃に今持っている全てをかけて、この世界の理ごと貴方を打ち砕きましょう!
故に必殺⭐︎
貴方はこれでも無敵でいられますか?
フランチェスカ・ヴァレンタイン
こちらの姿はしっかり追えている、と
言の葉も届いているのですから、光も音も素通りしてますよねー…
空中戦機動での旋回で攪乱しながら、重雷装ユニットからの一斉発射で特殊弾頭なマイクロミサイルの乱れ撃ちを
衝撃波をも生じる轟音とモニター越しですら視覚を灼き切る閃光を生む、正直非致死性の兵器としては失敗作の試作音響閃光弾頭
(母艦で処分に困っていた5000発弱の不良在庫を)特別にご用意して参りましたので、その無粋なオーラ越しにたっぷり召しあがれ?
…あら、オーラが健在なわりには結構なダメージとお見受け致しますが
ダメ押しに、UCの水晶群へ乱反射させて増幅したレイストームの一点集束砲撃をお見舞いすると致しましょう
●意思を抱くもの
「まだ……まだだッ!」
言葉の現実化の力はもはや通用しない。しかしその身に纏う裁定者のオーラだけはまだ残っている。もう残されたのはこのオーラだけ。一度は破られたが他に頼るモノがない今、大魔王に疑念を感じる余地はなかった。
「凄い、凄いです☆」
「こちらの姿はしっかり追えている、と。言の葉も届いているのですから、光も音も素通りしてますよねー……」
そんな大魔王の姿を見てはしゃぐノイジー・ハムズ(夢の続きは羽虫に乗せて・f14307)と冷静に現状を分析するフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)。この場に訪れた猟兵たちの締めを担う2人の役目はただ一つ。
大魔王を骸の海へと還すこと。
言葉の現実化能力を失った大魔王相手ならば2人は空を駆け、機動力で翻弄することができる。同時にノイジーは魔法を、フランチェスカはミサイルをばら撒く。
しかしそのこと如くは裁定者のオーラに阻まれ大魔王へは届かない。
「全く魔法が通りません! ……まさに無敵! 本当に凄いですね、大魔王さん!」
「ええ、ですがやり様はあります」
大魔王の使う裁定者のオーラ。その力の根源は猟兵たちもよく知っているしそれを利用し一度は破っている。同じ方法こそ取れないがやることは同じ。全てを無効化しては戦えぬからこその付け入る隙がある。
フランチェスカは重雷装ユニットに装填されたミサイルを試作音響閃光弾頭へと換装する。これは本来、音と光で対象を無効化するためのものだったのだが威力の調整に失敗し轟音は衝撃波を生み、閃光は視覚を灼き切ってしまう失敗作だった。
それをなぜ今装填するのか。その答えは簡単だった。
「たっぷり召し上がれ?」
旋回と同時に発射される特殊弾道のマイクロミサイル。それは大魔王の裁定者のオーラに命中すると炸裂し、衝撃波と閃光で周囲を包み込む。
「グォォォオオオ!!!」
光と音はオーラを素通りする。つまり大魔王はこの攻撃を防ぐことはできない。そしてさらに攻撃の威力を上げるべくフランチェスカは【九天揺蕩う 根源たるもの】により生み出したエーテル水晶を大魔王の周囲に設置する。浮遊する無数のエーテル水晶は炸裂する衝撃と光を増幅し、反射。大魔王を追い込んでいく。
「私もやっちゃいますよー! まだこの技は使いたくなかったけれど……相手にとって不足なし☆」
フランチェスカが大魔王の動きを止め、その意識を削る間にノイジーは魔力を練り上げる。己の全ての魔力を注ぎ込む正真正銘全力全壊。
「貴方にも感じられるでしょう、この迸る魔力!」
「それではそろそろわたしも」
魔力を練り上げるノイジーの元へ特殊弾道のマイクロミサイルを撃ち終えたフランチェスカが合流。閃光と轟音は未だ止まず、大魔王を拘束し続ける。勝負は光と音の消えたその瞬間。その時を待ち、2人は最高の一撃を練り上げる。
「ガ、ガ…アァァ……」
「……あら、オーラが健在なわりには結構なダメージとお見受け致しますが」
容赦なく、絶え間ない閃光と轟音に晒され続けた大魔王はオーラこそ現在だがその身体のダメージは無視できるものではなかった。オーラに疑念は抱いていない。しかしダメージを受けているという事実。その矛盾が無敵を脅かし、裁定者のオーラは揺らいでしまう。
「準備万端☆ いっきますよー!」
魔力の充填と砲撃のチャージが完了した2人。そして放たれるフランチェスカの一点収束砲撃とノイジーの【万象喰らいの漆黒点】。それはたった一瞬だけ煌めく花火の様に戦場を駆け巡る。設置されたエーテル水晶が反射するたびにその威力を増し時空を捻じ曲げる魔力と砲撃の奔流。
例え大魔王が無敵であろうと関係などない。神をも葬るその一撃がその理ごと大魔王を打ち砕かんと迫る。
無傷であれば、裁定者のオーラが真に完全だったのなら、そんなIF。
しかしそれはあり得はしない。そうならぬために猟兵たちは紡ぎあげた。
死すべき宿命を覆し、何があろうと諦めず、万に一つもない可能性を拾い上げた強き意思は傲慢な裁定者を滅ぼす刃となる。
極光の晴れた迷宮で、大魔王は塵すら残らず消滅した。
大成功
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