アルダワ魔王戦争1-B〜萌骨様といっしょ☆
「テキガクルヨ! テキガクルヨ!」
「おお『上の頭』殿、ご教授ありがとう。なかなかの進軍速度ですな」
「おではらへった おではらへった」
「これはこれは『腹の口』殿。相変わらず旺盛な食欲ですな。良きかな良きかな」
「ガンバッテ! マンナカノヒト!」
「ははは、これこれ、吾輩の角を両手代わりにして拍手なさいますな。そして、おふたりにも頑張って貰わねばなりませんぞ。吾輩達は三位一体で『アウルム・アンティーカ』なのですからな」
「おではらへった おではらへった」
「わっはっは、戦場こそが『大魔王』の本懐、気分が高揚しますな! では意気揚々と、いざ出陣!」
●
「あらやだ、第三形態はキモい害虫だったのに、第一形態は随分可愛らしい萌骨様なのね」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)が独特の感性を覗かせながら予知を開始する。
「はい、というわけで大魔王第一形態『アウルム・アンティーカ』との決戦よ。この子の討伐数が大魔王最終形態との決戦に影響を与えるみたいだから頑張ってちょうだい……このままのがかわいいから最終形態になんかならなきゃいいのに」
ちらりと本音を覗かせながらアリスは説明を続ける。
「スペックの説明に移るわね。萌骨様は巨体と三つの頭部を備えているわ」
「『上の頭』は魔導楽器群の演奏を担当してるわ。角を腕代わりに演奏してる姿はかわいらしいけど、その音色は聴く者の正気を奪うものだから気をつけてね」
「『腹の口』は腹ペコキャラね。近接担当ってことで噛みつき……じゃないわね? 何故か真紅の光線を撃ってくるわ、零距離射撃で。うん、近接担当で間違いないわぬ」
「そして、二人の保父さん『真ん中の人』。戦術判断と機械兵器を担当して背部に装着された魔導砲を撃ってくるわ。のんびりした性格に見えて攻撃は苛烈よ。子供を守るママン最強、きっとそういうことだと思うから心して挑んで頂戴」
「そして、戦争のネームドのお約束、先制攻撃があるから対処法は用意しておくこと」
一通り説明を終えるとアリスは頭を下げた。
「皆ならきっと達成できると信じているわ。それじゃいってらっしゃい」
そして猟兵達を決戦の地へと転送するのだった。
蒼汁の人
はーい♪ ごにゃーぽ☆ ごきげんよう♪
『ネタに逝きネタに死す』蒼汁の人でございます。
はい、というわけで萌骨様もとい大魔王第一形態との決戦をおおくりします。
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プレイングボーナス……『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』。
(敵は必ず先制攻撃してくるので、いかに防御して反撃するかの作戦が重要になります)
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本シナリオにおいてはヤられてからの逆転でも対処法として判定いたします。満身創痍で起死回生の一撃とか、覚醒して反撃とか胸熱ですよね。
POWにはPOW、SPDにはSPD、WIZにはWIZのユーベルコードが対応します。WIZにPOWでとか別の能力での対策は効果を発揮しませんのでご注意を。
一ユーベルコードにつき一先制攻撃です。使うユーベルコードが一つなら対策も一つで充分です。二つ使うなら対策も二つ必要になります。
それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。よき戦争ライフを。
第1章 ボス戦
『大魔王第一形態『アウルム・アンティーカ』』
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POW : 真紅崩天閃光撃
【突撃し、『腹の口』が放つ真紅の光線】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 黄金殲滅魔導重砲
【『真ん中の人』の背部に装着された魔導砲】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 絶対奪命皇狂曲
【『上の頭』が角を指揮棒のように振るう状態】に変身し、武器「【聞く者の正気を奪う全身の魔導楽器群の音色】」の威力増強と、【黄金の竜翼】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルトルファス・ルーテルガイト
…やかましい!三人同時にしゃべるな、一人ずつにしろ!
(と言いながら剣を構え)
…今回はネタでなくガチだ。
【精霊剣】に属性の刀身を顕現し、初撃の突撃及び光線の一撃を
『武器受け』で致命傷を回避、どうしても避けられないダメージは
『激痛耐性』で耐える
『武器受け』で受けてしまった【精霊剣】はこの戦闘中破壊される
が、次弾が装填される前に、もう一本の大剣・【守護者の大剣】の
『封印を解き』、『覚悟』を決めて肉薄
腹の口の砲身に向けて切っ先を突き刺し、剣から魔力を解放
(全力魔法+属性攻撃)し、突き刺す内側から崩壊させてやる。
……次弾装填されて撃ち抜かれるが先か、斬り捨てるが先か。
……今回はネタ抜きで勝負だ。
「テキガキタヨ! テキガキタヨ!」
「おお『上の頭』殿、ご教授ありがとう。ふむ、これはこれは女性に苦労してそうな面構えをした御仁ですな」
「おではらへった おではらへった」
「これはこれは『腹の口』殿。相変わらず旺盛な食欲ですな。良きかな良きかな」
ルトルファス・ルーテルガイト(ブレード・オブ・スピリティア・f03888)が転送されてくると同時に『アウルム・アンティーカ』達がわいわいと話し出す。
「……やかましい! 三人同時にしゃべるな、一人ずつにしろ!」
思わずツッコミを入れるルトルファス。だが、きっちりと剣を構えるのは忘れない。
「そうは言われますがな、女性に苦労してそうな……」
「その呼び方は止めろ! ルトルファスだ!」
「ふむ、ルトルファス殿。そのような刀身のない剣で挑む貴殿もたいがいではありませんかな?」
そう、ルトルファスの剣に刀身はない。それは精霊の加護を宿すことで刀身を具現化する精霊剣だ。……今回はネタでなくガチだ。そう思いながらルトルファスは精霊の加護を柄に籠めていく。
「おではらへった おではらへった」
そんなルトルファスに向けて『腹の口』が突撃していく。その口に紅い光が収縮し解き放たれる。ルトルファスは顕現した精霊の刀身でそれを受け止める。
「くっ!」
「ほう、そういうからくりだったのですな」
「マケナイデ! ハラノクチ!」
びしり、と。精霊剣の刀身にヒビが入る。
「うおおおお!」
全力で刀身に魔力を籠めて維持に努めるが、ヒビはどんどんと広がっていきパリンと硬質な音を響かせて砕け散った。ルトルファスの体が真紅の光線へと呑まれていく。光が晴れた時、ソコには満身創痍のルトルファスがいた。
「ほう? 耐えきりましたかな。ですが、武器も失いそのようなありさまではもう戦えますまい」
『真ん中の人』のその言葉を聞き流しルトルファスは守護者の大剣の封印を解く。ここまでは想定済なのだ。瞬く間に手に収まったその大剣を目の前の『腹の口』へと突き立てる。
「……風霊よ……その息吹を剣に宿し、悪鬼魔獣の牙角を絶つ旋風となれ!」
『腹の口』の内側にルトルファスは全力の風の魔力を解き放った。
大成功
🔵🔵🔵
大神・零児
あらかじめ黒剣「黒剣」の変形機構の封印を解く
黒鞘は武器改造・防具改造で鎧に変形させて装着
更に武器改造で鮮血の氣に黒鞘と妖刀「魂喰」にたまっている呪詛を練り込みそれを纏い防具改造で強化する事前準備
敵を挑発しグレネードを念動力・投擲、鮮血の氣の揺らめきによる催眠術で突進ルートをできるだけ限定させて、纏った武器による武器受け・オーラ防御・呪詛耐性・激痛耐性・狂気耐性・環境耐性・継戦能力で部位破壊と吹き飛ばしに耐えつつ攻撃を受け止め続け、気絶又は戦闘不能が近くなればタイミングを見切り、咄嗟の一撃による早業で呪詛で強化した黒剣「黒鞘」を鎖に変化させて敵に絡ませ自分や柱に固定し、UC発動
アドリブ共闘可
黒剣「黒鞘」の封印が解かれその形を鎧へと変じて大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)の身体へと纏われていく。黒剣が変形するにつれて妖刀「魂喰」の刀身が顕になりそれが纏う呪詛が零児の纏う鮮血のごとき気を強めていった。
「ほう、変形機能をもった武器ですかな」
「カッコイイ! アレホシイ!」
「これこれ、無理を言っては行けませんぞ『上の口』殿」
「ふん、ずいぶんと余裕じゃないか」
『上の口』と『真ん中の人』の呑気なやり取りに零児は鼻を鳴らす。だが、決して『腹の口』から目を離さずその行動に注視する。
「おではらへった おではらへげぼっ」
「ほらよ、これでも食べてな」
そして、『腹の口』が開いとこを狙いグレネードを投げ込んだ。それにより『腹の口』の突進ルートがややずれる。それでも、『腹の口』から放たれた真紅の光線は容易に零児を呑み込んだ。中心部からずれているが故に威力は抑えられているが、それでも零児の体力がガリガリと削られていく。零児自身が持つ各種耐性の高さに加え事前に行った防御手段、これまでの経験で培った継戦能力の高さがかろうじて零児の意識を繋ぎ止めていた。
「くっ! ここらが潮時か」
だが、それも限界が近い。それを覚った零児はそれまで鎧として防御に回さしていた黒剣を鎖に変形させ『アウルム・アンティーカ』を柱へと繋ぎ止める。
「捨て身で攻勢にでましたかな。ですが、代償は大きかったようですな」
「あ……ああ……」
零児はふらふらとその場に崩れ落ちる。かろうじて命が繋がっているのが見てとれた。だんだんと零児の意識が薄れていく。
「アイツが……でてくる……」
最後にそれだけを呟き零児の意識は黒く染まるのだった。
「ナンカデタ! キヲツケテ! マンナカノヒト!」
「これはこれは、ピンチをトリガーにしたユーベルコードですかな。やられましたな」
そして、大きな銀狼の姿をした大神の始祖が顕現した。大神の始祖は自らの子孫たる零児を護るように背に庇うと、遠吠えを上げて『アウルム・アンティーカ』へと襲いかかるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
モイ・トリー
第一形態とはいえ、油断できないか。
<見切り>で自身の急所に当たらないようにして<オーラ防御>と<激痛耐性>で軽減して乗り切りたい。
今の攻撃は痛かったぜ。今度はこっちからだ。
<カウンター>攻撃としてUC【強制解放】を発動し暴れる。(予想よりも痛かったら、腹いせに<2回攻撃>しちゃいそう)
「第一形態とはいえ、油断できないか」
「ほっほっほ、千客万来ですなぁ」
これまでにもそれなりのダメージが与えられてる筈なのに『アウルム・アンティーカ』はそんなそぶりも見せずに未だ健在である。その大魔王の姿にモイ・トリー(記憶と相棒との絆を取り戻したシーフ・f15633)は気を引き締める。
「これだけ盛況なら酒でも酌み交わしながら宴でもしたいものですな」
「ウタゲ! オンガクマカセテ!」
「うたげ! おではらへった!」
「はっ! そいつぁ魅力的な提案だね、だが」
「我々はオブリビオンと猟兵。相容れはできませんかな」
「そういうこったね」
『真ん中の人』の背部に装着された魔導砲を構えるのを見てモイは身構える。『真ん中の人』の指がトリガーにかかり引き絞られる。モイはそのタイミングを図り回避行動を取る。だが、身体の中心線を狙われた射撃は完全に回避するのは難しいものだ。勿論、犯罪都市で生き抜いてきたモイはそのことを承知していた。急所にだけには当たらないように立ち回る。更にオーラを張り巡らせてダメージを軽減する。痛みなど犯罪都市で過ごしていれば日常茶飯事だ、この程度ならなれている耐えられないこともない。
「今の攻撃は痛かったぜ。今度はこっちからだ」
先制攻撃を耐えきったモイは相棒の蔦植物型UDCレカの暴走欲をその身にまとう。
「少し、無理するか」
腕から伸びた蔦を凪ぎ払うように振るえば衝撃波が放たれる。
「てめぇ! マジで痛かったじゃねぇか!」
慣れていて耐えられるとはいえ、痛いものは痛い。激痛耐性とはいうがそれは慣れによるやせ我慢でしかないのだ。予想以上の痛みにモイはガチギレして腹いせに散々に暴れまわるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ノエル・マレット
第一形態でありながらこの威容、流石は大魔王、といったところでしょうか。
ですがここで臆しているわけにはいきませんので。
『アルケー』展開。突撃を誘います。まさか大魔王ともあろうものが私の盾を相手に臆するとも思えませんし。砕いてやろうと正面から来るんじゃないでしょうか。
タイミングを[見切り]アルケーの魔力を横への推進力に変えて回避。万一に備えて[オーラ防御]も。
初手を凌いだらUC発動。機動力を上げていきます。
その光線は怖いですがあくまで発射されるのは口から。では狙いを絞らせないよう高速で移動しながら魔力の矢を[全力魔法]で撃ち込み続けます!
「第一形態でありながらこの威容、流石は大魔王、といったところでしょうか」
ノエル・マレット(誰かの騎士・f20094)は『アウルム・アンティーカ』から威圧感を感じた。だが、
「ですがここで臆しているわけにはいきませんので」
そう、世界の命運がかかっているのだ、臆してばかりではいられない。
「おではらへった おではらへった」
突撃してくる『腹の口』に対してノエルは蒼き盾を魔力で生成する。まさか大魔王ともあろうものが私の盾を相手に臆するとも思えないし、砕いてやろうと正面から来るんじゃないでしょうか。と考えていたノエルではあったが、
「これ、単なる食欲ですね」
『上の口』と『真ん中の人』はどうだかわからないが、少なくとも『腹の口』は食欲で動いているようだった。その『腹の口』へと紅い光が収縮していく。ノエルは慎重にタイミングを図り、蒼き盾を形成していた魔力を横へと解き放った。解放された魔力は推進力となり、ノエルを『腹の口』が放つ真紅の光線の範囲外へと押し出した。
「なんと! 受けると見せかけてそのような回避をおこなうとは。見事なものですな」
ノエルのその戦術を素直に褒め称える『真ん中の人』。それは強者故の余裕の顕れかそれともただの傲りか。推進力のままに『アウルム・アンティーカ』から離れていくノエルを目で追っていく。
「あまり得意ではないんですがね」
地面に二本の線を残し滑りながら手にした剣を弓へと変じていく。近接戦闘能力を捨てる代わりに攻撃力と射程距離と移動速度を強化する戦術変更・鳳仙の弓だ。移動速度を上げたノエルは『上の口』に狙いをつけさせないように立ち回る。
「その光線は怖いですがあくまで発射されるのは口から」
つまり、狙いを付けられる前に移動してしまえばいいのだ。移動の妙で攻撃の機会を奪い続けていく。そうして、駆けながら弓を引き絞る。矢はつがえていないが、魔力を練り込められるだけを込めた矢を生成して放てば隙も少ない。そうしてノエルは移動射撃で魔王を追い詰めていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
仲の良さそうな方々ですねぇ。
申し訳御座いませんが『全武装』を展開した状態でお邪魔させていただきますぅ。
その上で「突撃と同時に光線を放ってくる」様ですから、横に大きく跳んで突撃を躱しつつ、光線は『FSS』で防ぎましょう。
完全に止められなくても、【UC】を使う時間が得られれば十分ですぅ。
【時珠】を使用、全身を無傷の状態に戻しつつ『全武装』を強化しますぅ。
突撃してきた以上、経路を見れば攻撃直後の位置は或る程度読めますから、多少ずれても巻き込める様、『全武装』を使用した[一斉発射]の[範囲攻撃]を「繰返し(=[2回攻撃])」ますねぇ。
追撃を受けたら【時珠】再使用で対処しますぅ。
ソラスティベル・グラスラン
とても、仲が良さそうな大魔王ですね!兄弟さん?
そのまま一緒に、骸の海に沈んで頂きましょうか……寂しくはありませんよねっ!
大魔王の突撃に、【勇気】を胸に突撃あるのみッ!
【盾受け・オーラ防御】で守りを固め、【怪力】で受け止める!
光線は命中箇所を破壊する、ならば確りと「狙う」必要があるはず
受け止めた衝撃を利用し空中へ、発射の瞬間を【見切り】翼で真上へ飛翔【ダッシュ・空中戦】
翼で空気を叩き急降下!発射後の隙を狙います!
恐れを捨て前へ、その禍々しき黄金を砕く為に!【鎧砕き】
蒼雷の竜よ、雷の大斧よ
今こそ応えて、我が【勇気】に
災厄の一矢を断つ、汝の名は
【我が名は神鳴るが如く(サンダラー)】
月宮・ユイ
なんとも楽し気ではありますが…
…食べられるのは嫌ですね
自己<催眠:狂気耐性>精神防御。
<属性:風>周囲に作る風の渦と<オーラ>に<呪:破魔>付与
精神への効果削減しつつ音色乱し対抗。
<第六感>含め知覚全てで<情報収集>
敵飛翔見切り、回避に集中
初手耐え凌ぎ《封絶縛鎖》起動
<念動:ロープワーク>鎖操り風と共に鎖の渦形成
音色喰らい封じ通さず、盾とし防御にも使用
<早業:高速詠唱>鎖連続召喚、敵狙い射出
迷宮故広大だが閉所、空間を鎖で埋め敵飛翔妨げ捕縛狙う
絡ませ封じ、鎖追加で拘束増しつつ
鎖に<呪詛:生命力吸収>通し<捕食>負荷補う。
貴方の力、食べさせて…
アドリブ絡み◎
呪<呪詛>操る誘惑呪詛器に宿すヤドリガミ
「テキガキタヨ! テキガキタヨ!」
「本当に千客万来ですなぁ」
「おではらへった おではらへった」
わいわいがやがや、そんな『アウルム・アンティーカ』の様子に、
「仲の良さそうな方々ですねぇ」
「とても、仲が良さそうな大魔王ですね! 兄弟さん?」
「なんとも楽し気ではありますが……食べられるのは嫌ですね」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)、ソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)、月宮・ユイ(月城紫音・f02933)の三名は似たような感想を抱いた。コイツら仲がいいなぁ、と。
「はっはっは、我らは三位一体で『アウルム・アンティーカ』でありますからな、仲が良くて当然でしょう。それと兄弟、というのは一番近い関係かもしれませんなお嬢さん」
「マンナカノヒトチョウナン! オレジナン! ハラノクチスエッコ!」
「それはいいですなぁ『上の口』殿、いや弟御よ」
「アニジャ! アニジャ!」
「おではらへった おではらへった」
『アウルム・アンティーカ』がそんな風にわいわいがやがやしているうちにも着々と対策の準備は進めれていた。
まずはるこるに向かって『腹の口』が突撃していく。るこるはそれを周囲に浮遊する8枚の小型ビームシールドを展開しながら大きく横に飛んで回避しようとする。
そこにソラスティベルが勇気を胸に横から『腹の口』へと急降下突撃していった。本来は『腹の口』の突撃を受け止めた反動で上空に逃げてから行う予定ではあったが、その突撃がるこるに向いたのを見て急降下突撃によるインターセプトに切り換えたのだ。その衝撃で『腹の口』がるこるから僅かに逸れる。それを見たるこるは飛び退きをキャンセルし『アウルム・アンティーカ』の側面へと回り込む、次の手を打つのに最適な位置取りを行ったのだ。
だが、そこに聞く者の正気を奪う魔導楽器群の音色が響き渡る。思わず耳を塞ぎうずくまるるこるとソラスティベル。しかし、この場にはユイがいる。風をおこし空気の振動を乱すことで音色を狂わせ、風に込められた破魔の呪いが音色に含まれる正気を奪う呪詛が浄化されていった。
「(共鳴・保管庫接続正常、能力強化。無限連環術式起動。概念制御、捕食吸収能力付与、縛鎖超過駆動)鎖の渦よ、喰らい封じろ……」
ユイが無数の対象を喰らい封じる縛鎖を召喚し操りを『アウルム・アンティーカ』捕縛する。
「こ、これは」
概念兵装『封絶縛鎖』、寿命と引き換えに捕縛した対象のユーベルコードを封じるのだ。
「二人とも今です」
ユイのおかげで既に反撃の準備は整っていた。フル装備で来ていたるこるはその全武装の強化を終えていた。『時計』の文様が浮かんだ形状になった勾玉たる時珠が体型面への反動と極度の空腹感を代償に武装と身体能力を強化し、音色の影響を消し去ったのだ。
ソラスティベルもまた、音色を聴いた反動から立ち直っていた。一番近くで聴いたためにより強く影響を受けてしまったが破魔の風のおかげで抜け出せた。蒼雷を纏う大斧を構える。
るこるが全武装を展開してフルバーストショット、ミサイル弾頭が空間爆雷がビームが『アウルム・アンティーカ』に降り注ぐ。そこに斧を担いだソラスティベルが突撃していく。
「そのまま一緒に、骸の海に沈んで頂きましょうか……寂しくはありませんよねっ!」
ソラスティベルが地を蹴り飛び上がる。
「蒼雷の竜よ、雷の大斧よ
今こそ応えて、我が勇気に
災厄の一矢を断つ、汝の名は」
【我が名は神鳴るが如く(サンダラー)】
蒼雷を纏う大斧が『アウルム・アンティーカ』へと振り下ろされた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
テリブル・カトラリー
魔王が複数体…不思議な物だが、今更か。
【ジャンプ】ブースターで後方へ飛び、時間を稼ぐ。
『ハイ・オーバーコート』兵器を纏い巨大化。
地を踏みしめて【武器受け】敵の突撃を巨大ガントレットの片手で
受け止め、【早業】もう片方の手で素早く腹の口の下顎を掴み、
強引に口を噤ませる。その口は閉じていろ。
……ぉォおオオッ!
巨体の【怪力】を持って敵の巨体を持ちあげ、思い切り地面に叩きつける。
【吹き飛ばし】敵を地に抑え掴み、ブースターを吹かして飛ぶ
アアアァァァァッ……!
【運搬】巨体を引きづり回し、十分な距離を稼いでから
壁に向かって敵を怪力で叩きつける。
……壊れろォッ!
「魔王が複数体……不思議な物だが、今更か」
テリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)は一瞬首を傾げたが、惑星が割れる事態に比べればたいしたことではないと思い直す。
「おではらへった おではらへった」
突撃してくる『腹の口』に合わせてブースターを吹かし後退をすることで時間を稼ぐ。もっとも、前進と後退のどちらがより早いかと言えば前進の方が早く、真っ直ぐに後退をしたならば稼げる時間などたかが知れていた。だが、そのほんの僅かな時間さえ稼げれば良かったのだ。
テリブルの身体を瞬時に無敵の超巨大機械兵器が覆っていく。そこに『腹の口』から真紅の光線が放たれた。テリブルを覆う超巨大機械兵器の一部が破壊されていく、それに意に解さずテリブルは巨大ガントレットの片手で真紅の光線を遮断する。みるみるうちに破壊されていくガントレットではあったが、破壊され尽くされるよりもテリブルの次の一手の方が早かった。
テリブルが伸ばしたもう片方の手が『腹の口』の下顎を掴み強引に噤ませた。
「その口は閉じていろ」
更にかろうじて原型を留めていたガントレットでもがっちり掴むと『アウルム・アンティーカ』の巨体をその怪力で持ち上げた。
「……ぉォおオオッ!」
雄叫びを上げながらそのまま地面へと叩きつける。テリブルの猛攻はまだ終わらない、そのまま地面へと抑え込むとブースターを吹かした。吹き飛ばされたかのように二つの巨体が地面を滑り削っていく。
「アアアァァァァッ……!」
そして、テリブルは『アウルム・アンティーカ』を引き摺り回して十分な距離を稼ぐとその巨体を振り回し、
「……壊れろォッ!」
壁に向かって全力で叩きつけたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
御形・菘
はーっはっはっは! 大魔王とは素晴らしい!
邪神と並び立つことはありえん、どちらが上か決めるしかあるまい?
まあ、第一形態だとか超カッコ良いのは認めるがな!
接近戦を仕掛けてくるのであれば応えるのが筋!
チャージも光線も避ける気は無い、受けて耐える!
妾の渾身の踏ん張りは、足が二本の者たちとは訳が違うぞ?
そして、ゼロ距離の光線ですら妾をブッ倒すには威力が足らん!
邪神オーラよ、左腕を模して妾の右腕に纏わりつけ!
そもそも妾は右利き、左の攻撃は力任せにしかならんのよ
今の妾は、単に攻撃力が二倍どころの話ではない!
さあ、頭が高いぞ大魔王よ! その腹のデカい頭、渾身の右アッパーでブチ上げてくれよう!
「はーっはっはっは! 大魔王とは素晴らしい!」
御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)が腕を組み仁王立ちで『アウルム・アンティーカ』の巨体を見上げながら高笑いを上げる。
「邪神と並び立つことはありえん、どちらが上か決めるしかあるまい?」
爬虫類系色々混じりのキマイラである菘の容姿はその自称通りに邪神然としていた。
「これはこれは小さな邪神殿。そうですな、大魔王と邪神のどちらが上か決着をつけましょうぞ」
『真ん中の人』が楽しげにノリノリで乗ってくる。
「まあ、第一形態だとか超カッコ良いのは認めるがな!」
「邪神殿も様々な生物を合わせたフォルムが格好いいですぞ!」
互いにリスペクトし合う邪神と大魔王であった。
「おではらへった おではらへった」
空気を読まずに『腹の口』が突撃を敢行する。それに対し菘は、
「接近戦を仕掛けてくるのであれば応えるのが筋! チャージも光線も避ける気は無い、受けて耐える!」
なんと真っ正面から受け止めたのだった。
「なんと!」
「妾の渾身の踏ん張りは、足が二本の者たちとは訳が違うぞ? そして、ゼロ距離の光線ですら妾をブッ倒すには威力が足らん!」
『真ん中の人』が驚愕する。下半身が蛇である菘の踏ん張りは確かに重心が安定しており、『アウルム・アンティーカ』に比べれば小柄なその身で突進を受けきって見せたのだ。密着状態で『腹の口』が放つ真紅の光線に菘の肉体が悲鳴を上げる。だが、それも八元八凱門から発生する邪神のオーラや、超常の域に到達した圧倒的な存在感そのものである天上天下唯我独尊之理で軽減されていた。なんということだろう、菘はその圧倒的な存在感のみで耐えきって見せたのだ。
「邪神オーラよ、左腕を模して妾の右腕に纏わりつけ! そもそも妾は右利き、左の攻撃は力任せにしかならんのよ。今の妾は、単に攻撃力が二倍どころの話ではない!」
ところどころ破壊され菘の身体から流れ出た血が邪神のオーラの封印を解き殺戮捕食態へと変化していく。
「さあ、頭が高いぞ大魔王よ! その腹のデカい頭、渾身の右アッパーでブチ上げてくれよう!」
邪神の渾身の右アッパーが『腹の口』の顎をかちあげたのだった。
成功
🔵🔵🔴
中村・裕美
(第三形態の鎖骨もエロイと思うんだけどなー)
とりあえず敵の音色対策に、あらかじめ自分の鼓膜を【部位破壊】しておく。痛みは【激痛耐性】で耐える
「……対策……膜破ったから大丈夫。……後で治療すればいいし(耳から血ダラダラ)」
聴力を失った分は空間を【ハッキング】して周囲の【情報収集】をして補う
攻撃は【エレクトロレギオン】を召喚。【防具改造】で【空中戦】適応の高速飛行型に外装をカスタム。まとめて倒されないよう、取り囲むようバラバラに起動して、機銃や熱戦を撃ちまくる。もし、SDPのUC撃たれたら、身体の小ささで回避頑張れ
「……何かを言っているのかもしれないけど……何言ってるか聞こえないわね」
問題ないけど
(第三形態の鎖骨もエロイと思うんだけどなー)
予知を聞いた中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)はそんなことを思いながら転送されてきた。きらりと輝く眼鏡、そして耳から流れでる血……え! 耳から流れでる血!? 何してるの?
「……対策……膜破ったから大丈夫……後で治療すればいいし」
「そういう問題ではないのではないですかな?」
「ヤバイ! コイツヤバイ!」
ほらぁ、『真ん中の人』と『上の口』がどんびいてるじゃん。
「??」
あ、鼓膜破ってるからコイツ聴こえてねぇ。
「……何かを言っているのかもしれないけど……何言ってるか聞こえないわね」
だが、裕美にとってそれはなんの問題なかった。元々コミュ症なのだ、答えなんて返せないし返す気もない。聴力を失った分は電脳魔術で空間をハッキングして情報を収集して補う。クラッカーの本領発揮だ。正気を奪う全身の魔導楽器群の音色が虚しく流れる。
三百体を越えるエレクトロレギオンを裕美は召喚する。それは空中戦に適応できるように外装をカスタムしており黒い竜を思わせるフォルムだ、別名を『ウロボロスレギオン』という。
裕美はそのウロボロスレギオンを散開させる。纏まっていては一撃ですべて破壊されてしまう可能性が高いからだ。ウロボロスレギオンはそこそこの強さを持つが脆い。数で運用して手数で攻める為の戦闘用機械兵器なのであった。
ウロボロスレギオンは『アウルム・アンティーカ』を取り囲むように飛び回り、機銃や熱線を撃ち込んでいく。プログラムで動くウロボロスレギオンに正気を奪う全身の魔導楽器群の音色は効果はないと見てとった『アウルム・アンティーカ』は黄金の翼をはためかせ通常攻撃にての撃墜に切り替えたが、ウロボロスレギオンはその小柄の身体を活かして器用に回避していく。
こうして、戦闘は裕美のウロボロスレギオン有利のまま推移していくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
堕神・リカィ
大魔王? 甘いわね、こちらはかつて"魔神"と呼ばれた神よ!」
圧倒的ドヤ顔と共に参戦
先制攻撃は、【オーラ防御】【激痛耐性】で防ぎきる。その後【カウンター】で反撃
「疾風怒濤! 狂乱天鳴! 力の化身ここに降臨せよ! 黒き圧倒的ゲイム、スタート!」
ここからは蹂躙するのみ、怪獣の力を模したアーマーでもって、ただ殴り続ける
仲間が攻撃してくれるなら、『真ん中の人』の判断で、敵は回避や防御で動き回るだろう。そこを狙うように動いておく
「ガァアアアアアアア、【外典/デュプリケイト・アトミカル・レイ】!!」
ビームにはビーム、青白い放射熱線を【全力魔法】の技能で叩き込む!
※アドリブ連携歓迎です
「大魔王? 甘いわね、こちらはかつて"魔神"と呼ばれた神よ!」
堕神・リカィ(レベル0・f16444)が香ばしいポーズを決めながら渾身のドヤァ。
「……」
「……」
「……」
絶句する『アウルム・アンティーカ』。無言のまま突撃し、『腹の口』が真紅の光線を放つ。それをどや顔のまま受けるリカィ。ゲームマスターたる自分の権能を持ってすればこの程度余裕で受けきれる。そう確信を持って張ったリカィのオーラ防御が一瞬で砕け散る。
「あれ? あ、権能の殆ど失ってるの忘れ……みぎぁ!」
リカィの身体が真紅の光線に呑まれて消えた。
「……なにがやりたかったんですかな」
「ま、まだよ! まだ終わってなんかいないわ! アタシの権能を取り戻すため、そして『最強最高』のゲームを作るための戦いはこれからなんだから!」
「なんと! あの状態で立ち上がってくるとは」
「疾風怒濤! 狂乱天鳴! 力の化身ここに降臨せよ! 黒き圧倒的ゲイム、スタート!」
リカィが怪獣の力を宿すゲイムアーマーを纏った姿に変身する。理性を失いただ本能のままに暴れ回る。
「こ、これは。先程までとは別人のようですな」
リカィの呼吸の途切れ、生物である以上避けることはかなわないその隙をつかれ再度『腹の口』が真紅の光線を放たれる。だが、
「ガァアアアアアアア、【外典/デュプリケイト・アトミカル・レイ】!!」
ゲイムアーマーが宿した怪獣の力により青白い放射熱線をリカィが放つ。赤と青の光線がぶつかり合いその力は拮抗する。やがて、青が赤を押し返し始めた。カウンターとして全力魔法として放たれた青白い放射熱線が『腹の口』が放った真紅の光線を呑み込んでいき、やがてそれは『アウルム・アンティーカ』すらも呑み込んだのであった。
成功
🔵🔵🔴
白雪・まゆ
【恋華荘】
おねーちゃんといっしょに出撃なのです!
はじめてのいっしょの依頼、
突貫鈍器娘として、おねーちゃんのとこまで、
攻撃を届かせないようがんばりますですね!
先制に対しては、【野生の勘】で攻撃を察知。
相手の攻撃半径ギリギリのところで初弾を撃たせ、
できる限りかわせたらいいなって思っていますのです。
けど、巻き込まれたら、それはそれなのです!
そのときは根性で耐えて、次弾までに殴りにいくのですよっ。
攻撃はおねーちゃんのサポートを受けつつ、
【Centrifugal Hammer】で正面から。
第一形態にやられていては、この先進めません!
この戦争で、おねーちゃんを守れるくらいに、
強くなりたいのです……!
彩波・いちご
【恋華荘】
いよいよ魔王との最初の戦いですか
張り切ってるまゆさんに、おねーちゃんらしく頑張りましょうと頭を撫でて送り出し、私は突撃しがちなまゆさんのフォローですね
「シールドオブジェクトっ!」
【幻想よりきたる魔法の演者】にて生み出した、自在に動く魔力で編んだ無数の盾を、先行するまゆさんを守るように展開
私は無数の浮遊盾を使っての守りをメインに
彼女が避けきれない攻撃は、私の盾の魔力で受け止めますっ
「守りは私に任せて、全力で!」
彼女のハンマーが気持ちよく命中するようにフォローし続けます
時には盾をぶつけて攻撃したり、複数枚重ねて強靭な守りにしたりと、自由自在に
おねーちゃんとして、頼れる姿も見せたいですし♪
「おねーちゃんといっしょに出撃なのです!」
白雪・まゆ(月のように太陽のように・f25357)がふんすと気合いも十分元気いっぱいにハンマーを素振りする。
「はじめてのいっしょの依頼、突貫鈍器娘として、おねーちゃんのとこまで、攻撃を届かせないようがんばりますですね!」
ぶんぶんぶーんとハンマーがうねりをあげる。
「ほっほっほ、元気なお嬢さんでありますな」
「『真ん中の人』がなんだか孫を見守るおじいちゃんみたいに」
いよいよ魔王との最初の戦いだというのに何とも気の抜けることか。彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)はがっくりを肩を落とすもすぐに立て直す。こんなのでも魔王であり、猟兵達の猛攻を受けてなお未だ健在の実力者なのだ。油断など出来ようかはずもない。
いちごは張り切ってハンマーを振り回りしているまゆに近付きその頭を撫でる。
「頑張りましょう」
おねーちゃんらしく出来ているだろうか? 療養から回復したばかりのまゆが自分も戦うと言い出した時は驚いたが、猟兵に目覚めた以上は遅かれ早かれオブリビオンとの戦いに身を投じることになるのだ。ならば自分達がそれをフォローしてあげればいい、それがまゆを保護することに決めた自分の責任だろう。
いちごに送り出されたまゆが元気よく突進していく。それに応じて『アウルム・アンティーカ』も突撃してくる。『腹の口』から真紅の光線を放つその瞬間、まゆは後ろ脚に残したままの重心で身体を起こしギリギリのところで攻撃半径から外れる。
特にそういう訓練を受けたわけではないがまゆは野生的な勘でもってそれをなしたのであった。まゆはそのままバネのように身体をたわませ跳躍する。そして、『真ん中の人』がいちごに向けていた魔導砲をハンマーでうち据えた。それにより銃口がいちごから僅かにズレ砲撃が外れる。
「ここからは私の魔法のステージです! Object Stand-up!!」
いちごが自在に動く魔力で編んだ無数の盾を、先行するまゆを守るように展開していく。
「守りは私に任せて、全力で!」
「はいです! 一撃必砕! 全・力・全・開っ!」
いちごのサポートを受けたまゆが単純で重い一撃を『アウルム・アンティーカ』へと叩きつけた。地形を破壊する程の衝撃が『アウルム・アンティーカ』を怯ませる。そこにいちごが魔力の盾を叩きつけ態勢を立て直させない。再度まゆがハンマーを叩きつける。二人の連携が『アウルム・アンティーカ』を追い詰めていく。
『アウルム・アンティーカ』の反撃はいちごが魔力の盾を数枚重ねて強固にすることでキッチリ防ぎきる。そして、いちごがキッチリと守ってくれるため、まゆは安心して攻撃に専念することが出来た。
「第一形態にやられていては、この先進めません!」
こうなってはもう『アウルム・アンティーカ』はいちごとまゆが優勢の展開を覆すことは出来なかった。
「この戦争で、おねーちゃんを守れるくらいに、強くなりたいのです……!」
まゆの想いを籠めた一撃が決まり、『アウルム・アンティーカ』は骸の海へと返っていったのだった。
大成功
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