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パスト・フォーサイスの挑戦状~聖杯を探せ~

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●大事件
 キマイラフューチャーに異変が起きていた。
 毎度の事であるが怪人によるおバカなブームや迷惑行為のせいで事件が起きるのはいつもの事。その都度、猟兵達が理不尽に駆り出され、あれよこれよとなんだかんだで事件は解決される。
 だが今回の事件は一味違った……。更に怪人が……変わっているのだ。
「れでぃーすあんどじぇんとるめーん! きまいらのみんな、お宝はほしいかー!? なんでも願いを叶える願望器はほしいかー!?」
 キマイラフューチャーで有名なテレビ塔。その塔から各種放送を利用したため、大規模なブームが起きた。瞬く間にキマイラフューチャー全土にブームが広がりこのままでは旧人類の思い通りに世界が塗り替えられそうな勢いだ。
 あちこちで願いを叶えたいキマイラ達の醜い争いも起きていた。テレビ塔の天辺で嘲笑う怪人。その危険な怪人は子供だった。中学生か小学生くらいの少年だ。大人の高さはある大きな錨を両肩に担いで、いかにも海賊風だ。小生意気な笑顔を見せる。
「俺様、パスト・フォーサイスの挑戦状。コンコンブーム作戦、いぇーがーも慌てて出て来るだろう。いいぞ、いいぞー! もっと醜く争えッ!! ハハハハッ!!」

●聖杯は金色の普通の杯です
 グリモアベースにて。オレンジ・ロートはかなり切羽詰まった様子で猟兵達へ出動の要請を出した。
「キマイラフューチャーでコンコンブームが起きているんだよー。コンコンすると物が出てくる謎技術なんだけど。怪人はその技術を利用してあるお宝を探すブームを広めたんだよう。そのお宝は聖杯なんだよー」
 猟兵達はみんな耳を疑ってもう一度聞き返した。聞き返しても聖杯としか聞こえなかった。付け加えて説明するが、聖杯なんてものはなく金色に着色された陶器製のコップの欠片が散らばって隠されているだけである。
「なんでも、コンコンして聖杯の欠片を集めて願いを叶えるっていう目的がブームになっっちゃって全土に広まり……某マンガや某アニメのように聖杯戦争が勃発しちゃってるんだよー!!」
 実際にはペンキ入りの水鉄砲や玩具の武器でキマイラ達が争っているだけだが……。それらの道具もコンコンから出てきた外れの物。全土に広まったブームを止めるには先に聖杯の欠片を全て集め勝者として君臨しなけらばならない。
「集め方は自由に。どんな方法でも構わないんだよー。すでに欠片を持っているキマイラもいるかもね、WIZで交渉してもいいかも。あとは意外な場所に欠片が隠されているかも。ただし気をつけて、中には罠もあるからね。万が一、道中でキマイラ達に狙われることもあるかもしれないけど……」
 懸念はいくつもあるけど、オレンジ・ロートは猟兵達が事件を成功してくれる可能性を信じて頷く。
「大丈夫、君達なら出来るよ。こんなふざけたブームを起こしたパスト・フォーサイスを倒せると。さぁ、猟兵しゅつどーう!!」


麦茶
 百目鬼・明日多さんの宿敵パスト・フォーサイスを使わせて頂きました。
 皆様、依頼に興味がわきましたら是非ご自由にご参加ください!!

 コンコンで必ず物は出てきます!しかし聖杯の欠片とは限りません!
 その物が何であるかは大成功、成功、苦戦によってマスターが執筆します。
 また、失敗においてはキマイラ達の襲撃を受けてるものとします。

 ダイスで判定しますので本当に運の勝負となります。
 ですが、当たり前ですが大成功、成功すれば本当にプレイング通りになります!!
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第1章 冒険 『コンコンコン大作戦』

POW   :    とにかくあちこちで根気よくコンコンコンしまくる!

SPD   :    とにかく素早く器用にコンコンコンしまくる!

WIZ   :    よく考えたらコンコンコンしなくてもいいんじゃ……? 別の調達法を使う

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

シャレム・アルカード
ほう、願いを叶える杯とは中々……真偽はともかく探し当てるのも一興か。
というわけで我も参戦するぞ!フハハハ!
血統覚醒したダンピールの圧倒的身体能力を活かした高速10連コンコンで欠片などすぐに引き当ててくれるわ!!
……ところで10連コンコンしたら確定枠とか……ない?そうか……そこはかとなく嫌な予感が……いや、大丈夫だ!我の豪運にかかれば問題なーし!フハハハ!(この後、外れ被りが大量な泥沼のコンコン地獄にはまる)



 機械的な建物が並ぶ大通りにて。コンコンコンと絶えることなく鳴らし続けキマイラ達が探し続ける中……。
「フハハハ! 我、降臨!」
 大通りの中央に深紅の濃霧が出現し一瞬で四散する。明るくなったそこに現われたのは尊大な態度で我が強そうなダンピールの子供だった。威勢良く参戦宣言をするシャレム・アルカードであった。
「願いを叶える杯とは中々……真偽はともかく探し当てるのも一興か。というわけで我も参戦するぞ! 大公たるこのシャレム・アルカードがな! フハハハ!」
 場にいたキマイラ達は大ブーイング。ライバルが多い聖杯戦争に新しいライバルが増える事を良しとしなかった。鹿の角が生えた猫のキマイラが反発する。
「子供のくせに大公とか称してなまいきー!!」
「フン、子供だとか我を見た目で判断するでない。血統覚醒したダンピールの圧倒的身体能力を活かした『高速10連コンコン』で欠片などすぐに引き当ててくれわ!!」

 シャレムの肉体に変化が起き、瞳が【真紅の瞳】へと……そう、シャレムは【ヴァンパイア】へと化したのだ。禍々しいオーラを放つシャレム。適当にそこらのモノを対象に決めたシャレム。
「とくと見るが良い! キマイラ共よ! ん、いや……ところで10連コンコンしたら確定枠とか……ない?」
 対象物へ超速移動しながらチェンソー剣『タナトス』を棺より展開する。物騒な物音をたてて、まさに斬りかからんとする勢いだ!!
「そうか……そこはかとなく嫌な予感が……いや、大丈夫だ! 我の豪運にかかれば問題なーし! フハハハ!」
 チェンソー剣を一気に振り上げた! が、スローモーションで振り下ろしつつエンジンを止め、優しくコンコンコン……。

 コンコンコン×10
 トマトジュース、トマトジュース、トマトジュース、トマトジュース
 トマトジューストマトジュース、トマトジュース、トマトジュース
 トマトジュース、トマトジュース

 おめでとう!! 君の大好きな? トマトジュースだ!!
 そして、何故か!! 聖杯の欠片が空から降ってきたのである!!

大成功 🔵​🔵​🔵​


マスターコメントです。
大変申し訳ありません。諸事情でリプレイ作業を一旦停止しています。参加して下さってた皆様にはご迷惑をおかけして、すみません。
 
※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「真壁真人」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
推葉・リア(サポート)
色んなゲームで推しキャラを育成して愛でるのが好きな妖狐

基本的に人がいいので命や心を大事に動き相手の心に寄り添おうとする、それが敵であっても(倒すときはしっかりと倒す)
あと結構関係のないことも考えたりもしてたりもするがやるときはやる

★戦闘
各ゲームの推しキャラ達の召喚と狐火を使う、基本的には推しキャラ達が戦い自分は後衛やサポートに回ることが多い、活躍する推しキャラを見るのが何よりも好き、また推しキャラが動きやすいように自分を囮にすることもある
UC『星色ライド』『夜色チェイサー』は基本戦闘では使用しない

★冒険
推しキャラやペットの鴉やインコ達と協力して動く、演技もしたり騙したりもする

過剰なエログロNG



『聖杯の欠片』を手に入れるべく、推葉・リア(推しに囲まれた色鮮やかな日々・f09767)は、コンコンコンの前に立つ。
「要するに、これっていわゆる一つのアレみたいなものよね」
 ガチャとかガシャとかスクラッチとか召喚とか、そういう課金コンテンツの類の記憶がリアの脳裏を過ぎる。
 育成するための推しキャラだのスキンだのDLCだのを手に入れるためには多々買わなくてはならないのが、現代のゲーム界に生きるバトルゲーマーの宿命でる。

 これまでに推しの新カード、新バージョンが出て来るたびに電子の海に消えていった電子マネーのことを考えてみれば、無料で引けるこの聖杯ガチャはまだしも良心的ということが言える可能性が微粒子レベルで存在するのかも知れない。

「……でも熱狂が行き過ぎているのは問題よね」
 やはりその辺りは射幸心をジャブジャブと煽るオブリビオンの策略ということであろう。流行に乗りやすいキマイラ達の性質もあるが、その辺りまで加味した策略に違いない。。
 そんな半ば脱線した考えを頭の隅に押しやりつつ、リアは声を上げた。

「みんな!戦闘以外でも頼りにしてるわ!」
 同時にゲーム機やスマホから姿を現すのは、リアのゲームの推しキャラ達だ。
『それが君の頼みなら』
『チッ……お前の頼みだから聞くんじゃねぇからな!』
 幹部怪人達との戦いでも彼女と共に闘ってくれた推しキャラ総勢45名は、揃って魅力的な笑みを浮かべたりツンデレな態度を取ったりしながらリアのお願いを聞き届け──一斉にコンコン装置をコンコンコンし始める。
「みんな、頑張って……!!」
 そんな推しキャラ達に声援を向けるリア。
 そして果てしない低確率との死闘の末に、彼女は『聖杯の欠片』と無数の外れアイテムを手に入れるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アンコ・パッフェルベル
なーるほど。それならお任せあれです。
わたし、他の世界へ冒険する時はコンコンコンで物資調達してるですから。
世界知識ってやつです。普段覚えてる所とは違う場所を探れば効率的ですね。

襲撃対策には動物使い。近付く者には白狼に警戒してもらってですね。
ここはユーベルコードで人手を増やし素早く効率的にいくです。
うってつけの人材、知ってるですよ!
へい、あいぼー!喚び出すのは妖精のノッカー。
そこら辺をコンコンコンしてですね、コップの欠片を探して欲しいのです。
食べ物飲み物とか出たら持ってって構いませんよ。よろしくです!

さて、わたしも頑張るです!いつものように早業でコンコンコンっと!
さあ、楽しい冒険にしましょーです!



「なーるほど。状況は分かりました。それならお任せあれです」
 アンコ・パッフェルベルは状況を把握すると、自信ありげに言い切った。
 グリモアベースから転移してすぐにキマイラフューチャーの街路を駆け抜け、人気のない方へと進んでいく。

 この人々が熱狂した状況下で、まだ『聖杯の欠片』が排出されていない場所──それはすなわち、普段は人々が行かないようなコンコンコンのある場所に他ならない。
 アンコの動きに気付いたのか、追って来ようとするキマイラもいたが、その追跡を白狼が遮ってくれる。
 そして走ることしばらく、彼女はコンコンコン装置のある場所へと辿り着く。
 まだ無人のコンコンコン装置を前に、彼女は『相棒』に呼びかける。

「猟兵は群れで戦う生き物。各方面のプロが集まればどんな困難だって乗り越えられるですよ。そんなわけでよろしくです!あいぼー!」

 アンコの呼び掛けに応じて現れたのは妖精『ノッカー』。
「そこら辺をコンコンコンしてですね、コップの欠片を探して欲しいのです!」
 食べ物飲み物が出た時は持って行って構わない。
 そういわれたノッカーは、力強く頷くとコンコンコンし始める。

「さて、わたしも頑張るです!!」
 普段から他の世界へ冒険する時には、コンコンコンで物資を調達しているアンコにとって、この種の作業はお手の物だ。
「おっ……早速出ましたね!」
 手際よくコンコンコンするアンコ。すると出て来たのは、抹茶白玉かき氷。
 その上にスプーンのように添えられているのは、まぎれもなく『聖杯の欠片』だった。彼女に続き、ノッカーもすぐに、『聖杯の欠片』を見つけ出してくる。
「やりましたね、あいぼー!!」
 ノッカーを讃えたアンコは出て来たかき氷を食べて休憩すると、場所を移しさらなる聖杯の欠片を求めてコンコンコンしていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マルコ・トリガー(サポート)
ヤドリガミのブラスターガンナー × 精霊術士
年齢 14歳 男
外見 159cm 金の瞳 青髪 色白の肌
特徴 短髪 清潔な身なり ツンデレ 美形 猫が好き
口調 男性的(ボク、君、呼び捨て、だ、だね、だろう、だよね?)

「良い」は「悪くない」、
「好き」は「嫌いじゃない」など素直に言えない年頃

人助けは暇つぶしと言い張るが、人や動物など生き物が好きなので何だかんだ助けたくなる性分
精霊とも仲が良い

物事を冷静に分析し、客観的な判断が出来る方と自負するが、実際は熱くもなるし、年相応の反応をする事もある

銃捌きには自信あり
援護射撃など支援系の役割を好む

サムライエンパイア以外の文化にはまだ不慣れなので戸惑う事も多い



 猟兵達の参戦により、ますます過熱していく『聖杯の欠片』探し。熱狂するキマイラ達を見下ろして、マルコ・トリガーは空を駆けていた。
「壱、弐、参……!」
 ユーベルコード『竜飛鳳舞』の力によって、まるで華麗なステップを踏むように、マルコはビルの谷間の空を文字通りに駆け抜けていく。
 怪人達がどの程度の確率で聖杯の欠片が出るようにしたのかは判明していない現状では、とにかく数をこなす必要があった。
「ま、暇つぶしにはちょうど良いさ。この無駄な騒ぎが、いつまでも続いてるのも好ましくないからね……」
 そう嘯きながらビルの間を跳ぶうち、マルコの目は奇妙なものを捉えた。
「あんな位置にも、コンコンコンが……?」
 ビルとビルの隙間の壁面。
 離れた位置にあり、誰も手の届かないような場所にコンコンコンの一つが設置されていた。
 怪人はシステム・フラワーズに干渉しているのだろうから、ああいった場所からでも出る可能性がある。
「──やってみるか」
 判断するやいなや、マルコは空中でエレメンタルガンを抜き、連射した。
 放たれた精霊の弾丸達は、ビルとビルの隙間の壁を跳ねた。跳弾によって威力を抑えられながら、狙い過たずコンコンコンをコンコンコンと叩く。
「よし!」
 何かと一緒に落ちて来るのは、『聖杯の欠片』だ。
 空中を蹴りつけ、『聖杯の欠片』を掴んだマルコは、一緒に落ちて来たものを拾い上げる。
「ペット用のブラシ……?」
 毛の多いキマイラ用だろうか。後で黒猫の毛でも手入れしてやると良いのかも知れない。そう思いつつ、マルコはその場を後にするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

宇良潟・伝助(サポート)
わたくしは裏方メインの黒子ですから前線に立っての戦闘は致しません。
戦闘になると【目立たない】技能を使って存在感を消し、罠にも使えるアイテム【戦闘用舞台装置】と【罠使い】技能を使って敵の行動の妨害し、罠を使って攻撃をします。
あとは舞台演出のユーベルコードを使って猟兵達を強化して気持ちよく戦って貰います。
日常、冒険ではユーベルコード【黒子の団体】を使っての情報収集、探し物、救助などをします。
口調 は裏方作業中の時は(わたくし、~様、ございます、ございましょう、ございますか?)でございます。



「皆さん、協力をお願いします」
 街に着くと、宇良潟・伝助はすぐさまユーベルコードを発動させた。
 彼の呼び掛けに応えて現れた黒子の団体は、街のあちこちに散らばり、人々が熱狂しているコンコンコンに関する情報を収集していく。
 そして集められた情報から、伝助は一つの結論に至った。

「やはり、既に『聖杯の欠片』を引き当てている方がいらっしゃいますね」
『聖杯の欠片』を『全て』集めるのが、この怪人が仕掛けた聖杯戦争(笑)の目的だ。
『聖杯の欠片』を入手したキマイラも、そのことや欠片の現在の在処を隠しているようだが、伝助にかかれば行動の不自然さなどは完全に隠し切れるものではない。

「失礼ながら、キマイラの方が持っていても善いことはございませんからね」
 黒子達の導きによって、伝助はコンコンコンの喧騒から離れ、誰も近寄っていない大型の建物へと辿り着いた。
 かつては商店として使われていたこともあったのだろう、奥まったところに設置された箱の中に、『聖杯の欠片』は隠されていた。
「鍵も掛かっていませんか……まあ、この世界が安全な証拠かも知れません」
 目立つことなく建物を出た伝助は、『聖杯の欠片』を見下ろして考える。

「事件解決のためとはいえ、隠していた欠片を勝手に持って行く形でございますね。あとで、一応断りを入れておく必要がありそうですね」
 こうした地味な仕事もまた、裏方の務めというものだ。
 一緒に持って行く挨拶の品は何にしようか等と考えつつ、伝助はその場を後にするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フルム・サーブル
普段は優雅に気取った口調ですが、敵(特に怒りを感じた時)には強めに出ます
敵であっても敬意や憐れみを感じる場合は普段の口調のままです

解釈違いとかはゆるゆるですご自由に!

【日常/冒険】
日常系は花や自然が好きなのでそれに関する風雅を愛でたりしています
冒険の場合は力仕事をこなしたり
フェアリーの体格を活かした繊細な作業に従事します
緻密な計算や計画は苦手なので何でも直感とパワーで解決します

【戦闘】
公開UC・装備アイテムで使用NGはありません
主に【気合い】と【怪力】【グラップル】で何とかする脳筋です

他の猟兵に迷惑をかける行為はせず
依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません

その他アドリブ歓迎です!



 何人もの猟兵達が、『聖杯の欠片』を手に入れつつあった。
 猟兵が動いていることに気付いたキマイラ達の中には熱狂的な『聖杯の欠片』の奪い合いを止め、猟兵達の動きに注目する者も出始めている。
「ですが、完全にこの狂騒を止めるには、やはり怪人を倒さなくてはいけませんね」
 フルム・サーブルは、その小さな体で街の様子を見ながらそう判断する。

 完全にブームが終息しない限り、『叶うかもしれない』という願望はキマイラ達の中に燻り続ける。ふざけた放送をやらかしたオブリビオン、パスト・フォーサイスを倒さなければ、いつ再び争いが再燃するか分からない。
「残りの数も、そう多くはなさそうですが……」
 猟兵達も継続して探しているが、その一つが見つからない。
 聖杯の欠片の排出条件は、おそらくは単なる確率だけではない。特定のコンコンコンからしか欠片が出ないようになっているのだ。
「欠片が出るコンコンコンを探さないといけませんね」
 フルムは、その小さな体を生かし、キマイラ達が容易に入れないような場所へと侵入していく。これだけの大きな騒ぎに発展して、まだ集まり切っていないのだ。未発見の欠片は、相当に見つかりにくい場所にあることが予想された。

 自らの直感に従って飛んだフルムは、街を構成するビルの隙間、空調設備のメンテナンスハッチから入った奥の奥に、手付かずのコンコンコンを見つけ出す。
「……ありました! まさかとは思いますが……」
 コンコンコン。
 フルムが装置を起動させると、ファンファーレと共に『聖杯の欠片』が現れる。
「やりましたね。しかし、これは酷い……」
 喜びと共に、フルムは呆れたように呟いた。
 キマイラ達がここに辿り着くことなど、普通ならばありえまい。
「どうやらパスト・フォーサイスには、『聖杯の欠片』を全て集めさせる気など全くなかったようですね。キマイラ達にも教えてあげましょう」
 そうすれば、この騒ぎも落ち着きを見せるだろう。
 フルムは他の猟兵達と合流するべく、『聖杯の欠片』を軽々と担ぎ上げると飛び立つのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『マグロ怪人ツーナー』

POW   :    止められない止まれない
【食べられるという恐怖心から無限のスタミナ】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    そんなことより助けて欲しい
レベル分の1秒で【腕を振り払うことで自らに噛み付いてる猫】を発射できる。
WIZ   :    水を得たお魚
【水鉄砲】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を水浸しにし】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ネット配信で多くのキマイラが見守る中、猟兵達の集めた『聖杯の欠片』が一つに集まり『聖杯』が完成する。
 それによって、キマイラ同士の醜い争いは終焉を迎えていった。
「くっそー!! いぇーがー達め、もう最後の一つまで見つけやがった……!!」
 テレビ塔の屋上で、怪人パスト・フォーサイスは地団太を踏む。
 だが、彼はなおも諦めてはいないようだった。
「ブームの発信地、このテレビ塔はまだ俺様のものだ! こいつを利用すれば、新たなブームを生み出すことだってできる──!」
 パスト・フォーサイスはすぐさま警備の怪人達に連絡を入れる。
「お前達! いぇーがー達は必ずテレビ塔を取り戻しに来る! 俺様が新たなブームを考える間、ここを守れ!」
「かしこまりましたツーナー!!」
 パスト・フォーサイスの意を受けて、マグロ怪人ツーナー達が猟兵からテレビ塔を守るべく磯臭く警備を固め始める。
 テレビ塔を取り戻すため、まずはこの怪人達を突破しなくてはならない!
カタリナ・エスペランサ
手早く突破させてもらうよ怪人――っ、開幕目潰しとは卑怯な!

怪人の逞しいボディと際どくも鮮やかな褌を見た瞬間に目をきつく瞑り、UC【閃風の庇護者】を使って自分の知覚を《念動力》で展開した力場と《第六感・戦闘知識》での《見切り》に特化させるよ
大丈夫、視界を塞がれた程度じゃアタシの動きは鈍らない
でも恥ずかしさ耐性は無いんだ!!

魔力を通して両手のダガーを二振りのマグロ包丁へと《武器改造》、《属性攻撃》で紅雷を付与して《怪力+早業》で振り回す《範囲攻撃》で《なぎ払い》
猫が飛んできたら《2回攻撃》、《武器落とし》の迎撃と《衝撃波》で雷属性の斬撃飛ばしての《カウンター》を同時にお見舞いしてあげる!



「手早く突破させてもらうよ怪人!!」
 怪人に占拠されたテレビ塔を奪還するべく、その警備を破りにかかる猟兵達。先陣を切ったカタリナ・エスペランサは、全速力で敵に挑みかかり──急ブレーキをかけた。
「くっ、開幕目潰しとは卑怯な!」
「目潰しツーナー?」
 自分達から目を逸らすカタリナの様子に、マグロ怪人ツーナー達は魚顔を見合わせた。
 汗ばんだ筋骨隆々としたボディ、そして際どくも鮮やかなフンドシを強調するようにポーズをキメると、カタリナに語り掛けて来る。
「この素敵な衣装に何か問題があるツーナー? お嬢さんには目の毒だったツーナー?」
「くっ……」
 無闇にフンドシを揺らすツーナー達から目を逸らし、カタリナは固く目を閉じた。
 様々な技能を鍛えて来た彼女だが、恥ずかしさ耐性は生憎持ち合わせていない。
「いや、この場合必要なのは変態耐性……?」
 そんなことを考えながら、カタリナは目を閉じた。
「こうすれば、そのフンド……いや目潰しも通用しない……!!」
「割と酷いこと言われてるツナ」
「まあ俺達も人のこと言えた義理じゃないツナ」
 2体のツーナー達は、一斉にカタリナに飛び掛かって来た。
 目を閉じたままのカタリナは、一瞬のうちに両手にマグロ包丁を構える。
「大丈夫、視界を塞がれた程度じゃアタシの動きは鈍らない──!」
「ツーナー!!」
 左から飛びかかって来たマグロ怪人を、紅色の雷を付与した包丁が切り上げる形で迎撃する。紅雷に吹き飛ばされたマグロ怪人の下をくぐるようにして、カタリナはもう片方のマグロ怪人の振り回した腕を回避。
「ツーナー!?」
 すかさず急制動をかけたカタリナは薙ぎ払うように包丁を振るった。いまだ空中にあるマグロ怪人を、もう片方のマグロ怪人へと叩き付ける。
「「ツーナー!!!」」
「ニャーン!!」
「おっと」
 悲鳴と共に飛んで行き、テレビ塔の壁面に激突したマグロ怪人にへばりついていたらしい猫が飛んで来るのを包丁の手元で受け止めて地面に降ろすと、カタリナはとどめとばかり、衝撃波を繰り出してやる。
 重なるようにして倒れていたマグロ怪人達が、衝撃波を受けて消滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンコ・パッフェルベル
とんだお邪魔魚が入ったものですね。
何です?猫?…むむ、あぶねーです!
盾で猫を受け止め、考え込むです。
また妙な攻撃してくるですね…猫、となれば。

助けて欲しい…いいでしょう。但し猫の方です!
ユベコで喚び出すのはウルタールの猫将軍。
由々しき事態です、将軍。やつは猫を攻撃に使うです!
武器の如き扱い…これを許せば地上猫の権威失墜に繋がるです。
つきましては将軍には飛んで来た猫を味方に引き入れてですね。
機を見て猫達を率いやつらを攻撃して頂きたくっ。よろしくです。

では堅実にいくです。
死角を作らぬよう白狼にカバーしてもらいながら猫を盾受けしたり、
自在鞭のロープワークでキャッチしたり。
余裕があれば鞭でしばくです!



 テレビ塔を守るマグロ怪人の群れは、猟兵の襲来に対し守りを固めていく。
 マグロ怪人がお目当てなのか、なぜか猫まで集まって来ている。
「まったく、とんだお邪魔魚です!!」
 テレビ塔の守りを突破せんとしたアンコ・パッフェルベル。
 彼女へ向けて、不意に何かが飛んで来る。
「むむ?」
「ニャ……ンォアアアアアアア!?」
「わ、あぶねーです!!」
 アンコは飛来した猫を盾で受け止めた。
 どうやらマグロ怪人に襲い掛かり、振り払われたらしい猫は礼を言うでもなくアンコを一瞥すると、再びマグロ怪人の方へと駆け戻っていく。

「猫も結構お邪魔ですね……猫、となれば」
 アンコは頭の中で、猫にまつわる神話伝承を思い出す。
 その中から呼び出すべきは、
「ウルタールの猫将軍! 今度のあいぼーはあなたです!!」
「……」
 宇宙の深遠より召喚された猫将軍は、深い知性を湛えた金色の瞳でアンコを見た。
「由々しき事態です、将軍。やつは猫を攻撃に使うです! 武器の如き扱い……これを許せば地上猫の権威失墜につながるです!」
 大きく身振り手振りで、アンコはマグロ怪人達を指さしながら説明した。
「つきましては、将軍には飛んで来た猫を味方に引き入れていただいてですね、機を見て猫たちを率いてやつらを攻撃していただきたくっ」
「……」
 将軍はアンコの依頼を聞き届けると、鳴き声どころか物音一つ立てず、静かにマグロ怪人達の方へと頭を向けた。
「渋いです。では、ここからは堅実にいくです!」
 白狼と共にアンコは前進した。
「警戒ツナ! 猟兵ツナ!」
 マグロ怪人が飛ばしてくる飛来する猫を時に受け止め、時に自在鞭・トリックスターで絡め捕っていく。次々と増える猫達を、猫将軍が纏めあげていく。そして、
「……!」
「ナァー! ニャゴゥァーン!!」
 猫将軍の合図と共に、猫達が一斉にマグロ怪人に襲い掛かった!
「捕食されるツーナー!?」
「猫将軍、ありがとです!!」
 果たして猫達の協力は誇りによるものなのか、食欲によるものなのか。その辺りはどうにもはっきりしないが、ともあれ敵の守りの一角は破られたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

春日・氷華
氷の異能を持つ寡黙な少女。
絶対零度で触れたものを凍らせたり、冷気を操り、壁役として戦います。
「……あたしが相手」

敵の攻撃してきたら【無敵城塞】を使用。
絶対零度の冷気で触れたものを凍らせる。

敵が殴ってきたら受け止めてから、身体に触れた拳から全身を凍らせる。
【氷属性攻撃】【カウンター】
「……あたしに触れた?」

水鉄砲は凍らせ破砕させる。
「……あたしに水は効かない」

猫は表面のみを凍らせて静かに地面に落とす。
「……無駄なことは止めて、あまり犠牲は出したくない」

相手が逃げようとしたら、手袋を外し水浸しの地面に手をつけて冷気を解き放ち、逃げた敵を追うように全てを凍らせる。
「逃がさない……『コキュートス』」



 テレビ塔のエレベーターホールへと、猟兵達は侵入を果たした。
 春日・氷華は、テレビ塔のその青い瞳でエレベーターの脇に設置された案内板を見る。
 怪人パスト・フォーサイスは、勝手に放送を流している。
 そのことから考えて、目指すべきは──。
「……放送通信設備」
 テレビ塔の内部に設置された放送局設備。
 技術を持たないキマイラ達にはそうそう利用できないものだが、旧人類を自称する怪人達ならば使うことも出来るのだろう。これを奪還することが出来れば、敵を排除できる。
 だが、その時、氷華は気付いた。
「……エレベーターが」
 降りて来ている。
 猟兵達は、まだ操作していない。
 何者が、上からこのエレベーターホールに現れようとしているのだ。
 敵増援。
 そう判断するとともに、氷華はエレベーターの前へと駆け寄った。
 電子音を立ててエレベーターの扉が開いた瞬間、中から磯の香りと共に飛び出して来たのは飛び出して来たのはマグロ怪人の一団だ。
 怪人達の魚眼が、扉の前にいた氷華を視界に捕らえる。
「……あたしが相手」
「ツーナツナツナツナツナツナツナツナツナツナツナツナツナツナツナァッ!!」
 怪人の無尽蔵の体力を生かした、怒涛の連続攻撃だった。
 だが、その拳が不意に止まる。
「ツッ……ナァッ!?」
「……あたしに触れた?」
 氷華に触れた拳は、すっかり凍り付いていた。
 彼女は動揺する怪人達へ向け、冷気を解き放つ。
「……『コキュートス』」
 溢れ出した冷気が、マグロ怪人達を凍結させる。そして氷華が触れると共に、冷凍マグロ怪人達の体は音もなく砕け散っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

仲佐・衣吹
キレイなもの、カワイイもの、ぶち壊そうなんて許さないんだから
バトルだって芸術よ。美しく戦いなさい

衣吹の人格の一つ美術好きな女性、アタシことネイルよ
口調はいわゆる女言葉かしら
身のこなしが一番軽いみたいで
接近戦より距離をとってダガーで戦うのが好きよ

だけど衣吹一同、基本だまし討ちの使い手だから
正面勝負と見せかけて陰から分身体、脱いだ外装を投げて視界を塞ぐ、武器を放り投げて別の武器で攻撃……何でも使うわよ

こんなところかしら
あとは状況によりけりね。お任せするわ
ガンバリましょう



 テレビ塔へと侵入した猟兵達は、エレベーターを用いてパスト・フォーサイスの元を目指す。
 なんとはなしに移り変わるエレベーターの移動表示を見ながら、仲佐・衣吹は静かに怒りを燃やしていた。
「キレイなものやカワイイものが好きな子たちなのに……ぶち壊そうなんて許さないんだから」
 キマイラフューチャーのキマイラ達の欲望を駆り立て、醜い争いへと導かんとした怪人パスト・フォーサイス達に、第三の人格ネイルが静かな怒りを燃やす。
 そして、エレベーターが開いた瞬間、衣吹はその眼前にマグロ怪人の姿を見た。

「ツーナー!!」
「あら、それは良くないわね」
 殴りかかって来ようとしたマグロ怪人の顔に向け、衣吹は瞬時に脱いだ黄砂色の外装を叩き付けるように振るった。
 広がるロング丈のコートが、怪人の目から衣吹の姿を覆い隠す。
「ツナッ?!」
「あら、アタシをお探しかしら?」
 咄嗟にコートを振り払う怪人だが、その時には既に衣吹は怪人の懐に潜り込んでいる。衣吹は手にしたダガーを、こちらを捉え切れずにいる怪人の膝裏を撫でるように滑らせる。刃が足の腱を断ち切った。
 コートを振り払った勢いのまま、踏ん張りの効かなくなった怪人がバランスを崩し転倒する。
「バトルだって芸術よ。もっと美しく戦いなさいな」
 怪人の頭部のエラから衣吹はダガーを差し入れ、そして開くようにして裂ききっていく。
「ツーナー!?」
 断末魔の叫びと共に、マグロ怪人は消滅していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『パスト・フォーサイス』

POW   :    来い!俺様の手下どもっ!!質より量で押し潰せ!!
【相手している猟兵の10倍の数の雑魚キャラ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD   :    おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ!!!
【武器を使った怒涛の連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    俺様は逃げるから、後は任せたぞ!俺様ちゃん人形!
自身が戦闘で瀕死になると【逃げる時間稼ぎ用の巨大パスト君ぬいぐるみ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は百目鬼・明日多です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

自動・販売機
*基本キャラクターとしてではなく舞台装置として扱って下さい。

自動販売機です。
自発的には動きません。
『お金を入れて下さい』の言葉に答えると必要な物をユーベルコードで作ります。
また戦闘代行も自販機に財産を支払う契約をすると行ってくれます。その場合アームドフォートによる戦闘となります。
基本ですます口調の丁寧語で、操作方法やおすすめ商品などを教えてくれます。

但し自身に関わる正当な取引の阻害をされると、相手を捕まえます。オブリビオンなら倒しに行きます。

胸部分に商品やメッセージなどが映し出され、世界に応じてそれっぽい形を取ります。

なお精神が無いので精神攻撃は無効です。
猟兵は生命の埒外、を地で行く存在です。


ユーフィ・バウム
※アドリブ・連携歓迎

妙なブームもここで終了です
蛮人らしく力で決着させてみせますね!

パストが呼ぶ手下は、【力溜め】て繰り出す武器での
【なぎ払い】で寄せ付けません
どれほど増えようと、私たちは止められませんよ!

手下を【吹き飛ばし】と同時にパスト本人にも
【衝撃波】でダメージを与えられればいいでしょうか

敵の攻撃は【見切り】、致命を避けたうえで
【オーラ防御】【激痛耐性】で耐えしのぐスタイル
大自然の培ったこの体、倒れませんからっ

好機を見れば、【ダッシュ】、【空中戦】で飛んでよりの
必殺の《トランスクラッシュ》を豪快に見舞います
闘気纏うヒップアタックで、倒しに行きますよ!

他、【野生の勘】で閃くことあれば従い行動



 テレビ塔の外周部には、既にパスト・フォーサイスが呼び寄せた何十という数の怪人達がひしめいていた。
 真っ先に保守用の扉から外に出たユーフィ・バウムは、頭に杯のようなものが乗った、その怪人達の姿を見て正体を推測する。
「まさか……聖杯怪人!」
「コーヒーカップ怪人ですカップ……」
「ふ、普通」
「じゃれてる場合かよ! 行けっ、俺様の手下どもっ!!」
 普通のカップ怪人は、パストの命令を受け、ユーフィを取り囲むと一斉にコーヒー入りのカップを投げつけて来る。
 ユーフィは力強くディアボロスを一閃させた。ウェポンエンジンの音も高らかに、大剣は怪人の投げつけるカップを粉砕していく。
「ですが、キリがありませんわね……」
 相手の数の多さに、ユーフィは辟易しつつあった。
 猿のようにテレビ塔の鉄骨につかまり、猟兵が出入りする保守用の扉に向けて、カップをひたすら投げつけて来ている。
 どうしたものでしょうか、と考えたその時、ユーフィの目に奇妙なものが映った。
「……自動販売機?」
 それは、何の変哲もないただの自動販売機にも見えた。
 ただし、この世界になければだ。
 金銭授受の取引文化はキマイラフューチャーには無いものである。
『お金を入れてください。ご望の商品のボタンを押すか、口頭でお申し付けください。また自動的に商品が出る場合がありますが、ご自由にお使い下さい』
「他の世界のお金でも良いのでしょうか……」
 などと思いながら、半信半疑でユーフィはその自動販売機らしき何かに硬貨を入れようとする。だが、
「あっ……」
 飛来したカップが、ユーフィが入れようとした硬貨に当たった。
 彼女の手元から離れた硬貨が、遥か地上へと落下していく。
 その瞬間、自動販売機が警告音を発する。
『正当なる取引の阻害行為を確認。行為者を捕縛します』
 突如アームドフォートを装着した自動・販売機の危険な姿に、怪人達は戦慄した。
「なんだこいつカップ!」
「邪魔するなら破壊するカップ!!」
『戦闘行動を開始します』
 飲み物の入った陶器のカップをバンバンぶつける怪人達と、ひたすら火力を行使する自動販売機。
 突然の飲料戦争で包囲が緩んだ隙を突いて、ユーフィはこちらを見下ろしていたパスト・フォーサイスの元へと駆け登る。
「あっ! お前ら、その自販機ばっかりに構ってるんじゃない!!」
「完全に油断していましたわね!!」
 振るわれる錨を大剣を横薙ぎに振るって弾くと、そのままの勢いで背を見せた。力を籠めて足元を踏み、臀部から怪人へと突撃していく。
『大自然の培った、この体の力、めいっぱい叩き込みますっ!』
「わわわわあっっ!?」
 ユーフィの放ったヒップアタックが、パスト・フォーサイスへと直撃した。
 テレビ塔の頂上部を揺るがせる衝撃を受けながら、パスト・フォーサイスは転がっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
さて、最後にキミを懲らしめれば今回の騒ぎも一段落かな
……服はちゃんと着てるよね?(ちらっ

敵の攻撃は《オーラ防御+存在感》で実体を与えた《残像》を身代わりにして《早業》で回避。空蝉の術って言うらしいね
一度でも目視すれば《学習力》で《戦闘知識+見切り》を補完するには十分かな

攻め手はまずUC【天災輪舞】で加速。
相手の攻撃の届かない上空に舞い上がって《全力魔法+力溜め》で出力を強化、《属性攻撃+範囲攻撃+誘導弾+制圧射撃+マヒ攻撃》の蒼雷を纏った羽弾の雨を逃げ場無く降り注がせて一気に畳みかけよう
命中するたびに電撃で痺れさせて動きを封じていくよ

因果応報、皆に迷惑を掛けた悪い子には相応の報いがあるものさ



「……今度の怪人達は、服はちゃんと着てるよね?」
 外の様子と共に、カタリナ・エスペランサは怪人達の姿を確認する。
 パスト・フォーサイス……コートを羽織り、その下はラフな格好。
「よし」
 呼び出されたコーヒーカップ怪人……全身タイツのようなものを身につけている。
「まあ、肌は隠れてるからセーフかな……」
 マグロはいないらしい、と安心しながらカタリナは決戦の場へと飛び出した。
 天災輪舞を発動、力を発現する解放感と共に、蒼い雷を纏った彼女の口元から笑い声が溢れ出す。
「ふ、ふふ、あははははは! さぁ、最っ高のパフォーマンスで魅せてあげるよ!」
「させるかよっ!!」
 近くまで転がって来ていたパスト・フォーサイスがカタリナの動きに気付いたか、錨を構えた。
「おりゃ……」
「っと、それは喰らったら痛そうだね」
 だが、繰り出される連続攻撃が切り裂いたのはカタリナの残像だけだ。
 パストが振るった錨を避けたカタリナは、相手が攻撃を止められずにいるうち、破壊されたテレビ塔の頂上部まで一気に登り詰めていく。
「さて、最後にキミを懲らしめれば今回の騒ぎも一段落かな」
 眼下を振り向き、怪人達を視界に捉えると、カタリナはその翼を広げる。
 次の瞬間、蒼雷を纏った羽弾が、眼下の敵へ向け一斉に撃ち出された。
 羽弾は導かれるように敵へと次々に突き刺さり、帯びる蒼雷の力を弾けさせていく。
「俺様にかかれば、この程度……おおおっ?」
 錨を振るって羽を凌いでいたパスト・フォーサイスだが、蒼雷が弾けるごとにその体は麻痺し、動きは鈍っていく。
「し、しびれる……」
「因果応報、皆に迷惑を掛けた悪い子には相応の報いがあるものさ」
 無数の羽に貫かれながら倒れるパスト・フォーサイスの姿に、カタリナは静かにそう告げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アンコ・パッフェルベル
いよいよ決戦です。けど。
…それっぽい空気なんですからBGM流しましょーよ。
グランドなバトルとか。
喋りながら手鏡をぽちぽちし学園服姿に早着替え。

私だってこの場に相応しいユベコ用意してるですから。
ぱちん。指を鳴らし喚び出すは金毛吼。
彼が放る三つ揃いの鈴、紫金鈴を受領し騎乗するです。

さて。敵は連続攻撃持ち。
こちらの当たり判定が大きいので接近戦は避けないとです。
盾を構え油断無く距離を取り…敵がユベコを当てに来たら。

…警戒すべきはこちら(紫金鈴)ですよ?
紫金鈴第3の鈴。砂塵を放ち目潰し。命中率の減じた連続攻撃から避けに徹し、
終わり際に自在鞭のロープワークで捕縛。
決めるですっ。吼の火炎放射をおみまいです。



「く、くっそー、俺様大ピンチか!?」
「その通りですね」
 猟兵達に追い詰められ、なんとか立ち上がった怪人パスト・フォーサイスは、近付いてくるアンコ・パッフェルベルの姿に錨を構え直した。
「それっぽい空気ですし、BGMとか欲しいところですね」
 アンコ・パッフェルベルは、そう嘯くとフシギな手鏡を呼び出した。
 手鏡をポチポチして、魔法学園服姿へと着替えると、もう一つ指を鳴らす。
「私だって、こういう場に相応しいユベコぐらい用意してるですから……吼来来!」
「うおっ!?」
 大質量の物体が現れ、空気が揺れた。
 現れるのは獅子のような姿の獣。パスト・フォーサイスは知る由もないが、『金毛吼』と呼ばれる霊獣である。
 金毛吼が加えていた三つ揃えの鈴を受け取ったアンコは、自分の二倍ほどもある金毛吼の背に飛び乗った。
「さて、来いです!!」
 錨の攻撃は侮れない、と盾を構えるアンコ。
 怪人はその小さな体に似合わぬ力で足元を蹴ると、さらに鉄骨を蹴りつけアンコへと飛びかかって来る。
「俺様は賢いからな! どんなデカブツも、乗り手を倒せばいいって知ってんだよ!」
 鋭い刃となった錨が、アンコへと振り下ろされんとした、その寸前だ。
「そう来ると思ってたです。……警戒すべきは、こちらですよ?」
 アンコがかざした鈴から、猛然と砂塵が飛び出した。
 西遊記に語られる『紫金鈴』。その砂塵が空中にあるパスト・フォーサイスの目をくらませた。金毛吼が僅かに身をかわすだけで、錨は虚しく空を切る。
 すかさずアンコの伸ばした自在鞭・トリックスターは、怪人の体を足元から縛り上げていった。
「くっ!!」
「決めるですっ! 金毛吼、火炎放射!!」
 鞭を切断するべく、錨を振るわんとするパスト・フォーサイス。
 しかし、その行為が実を結ぶよりも早く、アンコの指示が飛んだ。
 金毛吼の口から炎が噴き出し身動きの取れない怪人を直撃する。
「お、覚えてろ───っ!!」
「いや、もう出て来ないで欲しいです」
 捨て台詞と共に炎が収まった時、怪人の姿は跡形もなく消滅している。

 こうして、街を騒がせた聖杯騒動は幕を閉じた。
 聖杯騒動の顛末と、狂騒を終わらせた猟兵達の戦いは、しばらく街の住民達の語り草になるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月03日


挿絵イラスト