アルダワ魔王戦争1-C〜迷宮に潜むギャング
●グリモアベースにて
「皆様、お疲れ様です。今回もまた新たな戦場です」
猟兵たちを出迎えたアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)はなぜかこの時期に水着を身に纏っていた。
「今回の戦場は迷宮の一角で発見された聖水貯蔵池となります。どうやらこの水の中に水中適応改造を受けた強力なオブリビオンの群れが存在しているようです。つまりこの戦場では水中戦が必須となっております」
満ちる聖水も特異なものの様で外部からの攻撃を遮断してしまうらしい。例えそれがユーベルコ―ドだとしても。つまり水上から水中を狙うのは不可能となる。
故に何らかの対策を用いて水の中で戦わなければない。呼吸も儘ならない様では戦闘どころではない。ただ戦闘をするだけであれば息を止めればいいかもしれないが相手は水中戦用に調整されたオブリビオン。それだけでどうにかなる相手ではないだろう。
「今回、水中適応改造を受けたのはスライムオルカと呼ばれる鯱に似たスライムの様です。群れを成して襲ってくるため何の対策もしなければ皆様と言えどひとたまりもないでしょう。慣れない水中で水中に特化した相手と戦う……今回の戦場も一筋縄ではいきませんが皆様でしたら問題ないと当機は信じております」
水中、という日頃戦い慣れない戦場ではあるが歴戦の猟兵にとってその程度のことは些事に過ぎない。
「皆様、どうかご武運を」
アマータの礼と共に猟兵たちの転移が開始された。
灰色幽霊
どうも、灰色幽霊です。
ついに来てしまいましたアルダワ戦争。
今回は水中戦で災魔を掃討するシナリオになります。
『水中で戦う為の工夫をする』ことでプレイングボーナスが発生しますので狙ってみてもいいかもしれません。
注意事項などはMSページをご覧ください。
それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『スライムオルカ』
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POW : スラオルカアタック
【見た目からは想像もつかない勢いで放たれた】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【群の仲間達】の協力があれば威力が倍増する。
SPD : オルキヌスミューカス
自身に【相手の動きを封じる猛毒の粘液】をまとい、高速移動と【その粘液】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ : ハイドロブレス
【口】から【膨大な量の水】を放ち、【水圧や】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ララドランカ・アルトリング
アドリブ歓迎
何故ダンジョンで水中戦…まぁ良いんだけどさ…
この子たち可愛いね…若干同族臭もするし…
……どんな水だよ…持ち帰りたいんだけど、水自体じゃなくてダンジョンの効果かな?
まぁそれも良いし行こうかな…
【斬駆牢】発動…全身から刃を生やしてウニかハリネズミみたいな状態で水上近くを回遊(生やした刃をちょいちょい水面から出して呼吸)
近付いてきた相手は刃で「2回攻撃」しながら「捕食」して「生命力吸収」
…うん、美味しい…
●似た者同士の喰らい合い
(可愛い……)
転移と共に貯蔵池の中へ入水したララドランカ・アルトリング(Δ-6:白波姫・f18090)は遠目に見えるスライムオルカを見てそんな感想を抱いていた。
ララドランカも人に見えるがその種族はブラックタールであり人の形をとっているに過ぎない。同じくスライムオルカもまたその本質はスライムでありシャチの形をとっているだけ。つまり同族に近いが故の親近感だろう。
(しかし何故ダンジョンで水中戦……)
ララドランカの疑問も尤もなのだがこの水が外部からの攻撃を遮断してしまうのだから仕方がない。何故この水がそんな効果を持っているのか調べたいところだが今はそれどころではない。
ララドランカの侵入に気づいたスライムオルカたちが群れを成しララドランカの元へ突貫する。
(CODE CHAIN 起動)
その動きに合わせララドランカは【斬駆牢】を発動。自身の身体の至る所から刃を伸ばし近づいてくるスライムオルカをけん制する。
いくら毒性のある粘液を纏っているとはいえ雲丹のような今のララドランカへの突撃はスライムオルカにとっても自殺行為。
故にララドランカの息が切れるまで様子見をするつもりだったスライムオルカだがその時は一向に来ない。それもそのはず、ララドランカは刃の一本を水面から出して呼吸をしていた。ブラックタールであるララドランカは身体の一部でも出ていれば呼吸に何の問題もない。
(来ないならこっちから行こう……)
続く膠着状態にしびれを切らせたララドランカがスライムオルカたちの元へ動き出す。身体から伸びる刃をさらに薄く鋭く変異させ、様子見を続けるスライムオルカを串刺し、切り刻む。猛毒の粘液に触れたことで身体の動きが鈍るが同時に刻む刃でスライムオルカを捕食し生命力を吸収することで強引に身体を動かし続ける。
(…うん、美味しい……)
スライムオルカの味はララドランカの口に合ったようで周囲のスライムオルカを絶え間なく切り刻み続け骸の海へと還していく。
似た者同士の喰らい合いはお腹を空かせた白いタールに軍配が上がる。
成功
🔵🔵🔴
茲乃摘・七曜
心情
聖水ですか、気になる物質ですね
指針
自身を囮にAngels Bitsの音波攻撃を貯蔵池の聖水に伝播させ攻撃
「水中の音速は空気中よりも早い……ならば、水中適応改造を受けた災魔にも当てられるでしょう
行動
水中なら弾き飛ばされても、地面に叩きつけられないことを利用
災魔の攻撃を軸をずらて受け止め反動で水中を移動し災魔を誘引し残響の福音で纏めて攻撃する
(体幹への直撃を避け…、上下を見失わないように耐えきりましょう
対ブレス
口の正面から身体をずらし、水流に乗るように受け流す
(少々流されても構いません。相手が個々での攻撃をやめ、集まるように誘導しなければ…
呼吸関連
小型ボンベを持ち込み攻防の隙に使用し酸素を補給
●水面下に鳴り響く福音
(水の中、というのは少々厄介ですができることはあります)
持ち込んだ小型ボンベに一瞬口をつけ、一呼吸しながら茲乃摘・七曜(魔導人形の騙り部・f00724)はスライムオルカの動きを目で追い続ける。
(まずは……)
その手に持つ二丁拳銃から水中も速さに優れた風の属性弾を放つ七曜。だがその弾丸は寸前に気づいたスライムオルカたちに躱され、七曜の存在を気づかせることになった。
標的を見つけたスライムオルカたちは列をなし七曜の元へ迫る。同時に開かれた口から放たれる膨大な量の水が七曜へと押し寄せる。
(少々流されても構いません。相手が個々での攻撃をやめ、集まるように誘導しなければ………)
膨大な水が生み出す水の流れに揉まれながらも七曜はスライムオルカの正面から身体を逸らし、放たれる水の直撃だけは避け続ける。単発で放たれるのであれば生じる水流に身を任せることでなんとか避けることができる。
しかし逆に相手が散開していてはこちらの攻撃も当たらない。故に七曜は自らの身を犠牲にしてもスライムオルカたちを密集させなければならなかった。
当たらぬ攻撃に苛立ったスライムオルカたちは七曜の目論見通り密集し一斉に大きく開いた口から水を放つ。
単発であれば水流に身を任せればよかった。だが複数同時となると生じる水流も複雑になり水流に身を任せても完璧に回避することはできない。
(体幹への直撃を避け……、上下を見失わないように耐えきりましょう)
だからここは耐えるしかない。最悪の一撃だけを身体の軸をずらすことでなんとか回避。襲い掛かる水流に揉まれながら七曜の身体は大きく弾き飛ばされる。
だがここは地上ではなく水中。弾き飛ばされても地面に叩きつけられることはない。飛ばされながらもスライムオルカたちの位置だけは把握していた七曜は反撃の一手の引き金を引く。
(水中の音速は空気中よりも早い……ならば、水中適応改造を受けた貴方達にも当てられるでしょう)
弾丸は速度が足りず回避された。しかし音ならば十分すぎる速度がある。
(それでは、しばしの間……お楽しみください)
七曜の操る自律式多機能小型蒸気機関式拡声器『Angels Bit』から放たれた水面下に鳴り響く福音がスライムオルカの集団を逃さず飲み込んだ。
成功
🔵🔵🔴
エルス・クロウディス
……水辺は結構あるけど、ガチ水中で戦うのってあんまりないんよなぁ。
俺の特性だと、下手すりゃ周りに被害出るし。雷ベースだから。
しかし、今の俺にはちょっとした実績があるのだ!
詳しくは バトルオブフラワーズ⑬〜氾濫するグリード を参照だ!(
まぁ、劉迅使って【聿氣統穿】でゴリゴリ速度上げてくだけなんだけどね。
宇宙バイクの<環境耐性>は世界一ぃ!
後はクロークの闇套を利用してちょっとした<武器改造>。
先端を先鋭化し、<属性攻撃>の要領で水の流れをちょい制御。
抵抗を薄くしてしゃくしゃく避けながら掻っ捌いていこう。
……こいつらって、食材に出来るのかな……
いやスライムだしなぁ……今度また来るかな……。
●水流纏う鋼の魔弾
(……水辺は結構あるけど、ガチ水中で戦うのってあんまりないんよなぁ)
転移が完了し、貯蔵池の中でエルス・クロウディス(昔日の残響・f11252)はそんなことを考えていた。確かに水上戦闘の機会はそれなりにあるが水中で戦うことはそう多くはない。
(しかも俺の特性だと……)
それに加えエルスが扱う力がベースとしているのは雷の力。つまり水中で無差別に伝播し、敵だけでなく周囲にいる味方にも被害が及ぶ可能性がある。
(まぁ、力も使いようってな)
しかしエルスにはこんな時にでも扱える札が存在する。かつて混沌に満ちた近未来で起きた戦争において自由の名を冠すオブリビオンに使用した戦い方が。
エルスは自身の獲物である骸装を人機一体の全身武装『骸装:劉迅』へと変形させるとそのまま騎乗し最高速度で駆け出した。星の海ですら道とするその乗騎であれば例え水の中であろうと何の問題もない。
宙を駆けるときとは違い発生する水の抵抗も身に纏う黒い外套『涯装:闇套』の先端を先鋭化し劉迅の前面へ展開。水の流れを制御することにより抵抗を薄くし、絶え間なく加速を続ける。
(……こいつらって、食材に出来るのかな……)
もちろんそんな速度で水中を駆ければスライムオルカたちもエルスの存在に気がつかないはずがない。現れた標的を排除しようとスライムオルカたちも動き出すが哀しいかな絶望的なまでに速度が足りない。いくらスライムオルカたちが改造を施されたとはいえ水の中を泳いでいる以上、水流を操作し際限なく加速し続けるエルスに追いつけはしない。
(いやスライムだしなぁ……今度また来るかな……)
【聿氣統穿】に必要な加速は十分に。疾走し続けることで収束させた涯装の力は最大限まで引き出されている。人機一体、一つの鏃となったエルスと劉迅は満を持してその機首を反転させる。
その先にいるのは追いつけず、しかし追い続けていたスライムオルカたち。エルスの急速な反転の意図を理解できず、その速度に反応もできず、ただ一瞬動きが硬直する。
その一瞬を水流纏う鋼の魔弾は見逃さない。
水中を一筋の光が駆け抜ける。
その轍に残るのはただナニカがいた痕跡とただ塵が残るのみ。
成功
🔵🔵🔴
フランチェスカ・ヴァレンタイン
水中って動きづらいんですよねえ… 浮力と水の抵抗が少々多いもので
……いえ、もちろん翼のことですよ? ええ
水の抵抗でいつもどおりの機動は出来そうにもありませんし、推進器類を水中戦仕様へ換装、重雷装ユニットに魚雷を満載して挑むと致しましょうか
呼吸はまあ、フィルムスーツと鎧装の宇宙空間用機能の流用でどうにか?
突進してくるスライムオルカの群れに向けて魚雷群を一斉発射で乱れ撃ち、まずは数の間引きを
弾幕を抜けた突進は軌道と速度を見切ってすり抜けるように躱して
群れが突進の協力体制で密集し始めましたら、好機ですかね?
UCを発動してのランスチャージで、集団のど真ん中を突き抜けて差し上げましょう…!
●水中で舞う戦淑女
(水中って動きづらいんですよねえ……)
本来の主戦場が空中であるフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)にとって水中戦というのは得意なものではない。その理由は人よりも少々浮力と水の抵抗が大きいからなのだが……もちろん背に生えている純白の翼のことである。
得意の戦闘機動も水中で行うのは難しい。故に今回は変則的に推進器を水中戦士様に換装し、重雷装ユニット『プロム・イスキュアス』には魚雷を搭載していた。水中での呼吸に関しては元より身に纏う装備は宇宙戦用なので問題はない。
(まずは先制攻撃、ですね)
回遊するスライムオルカたちを視界に捉えるとフランチェスカは狙いを合わせ重雷装ユニットに搭載された魚雷群を一斉に発射する。唐突に放たれた魚雷たちはスライムオルカの群れを丸ごと呑み込み爆発することでその数を減らす。
とはいえこの攻撃だけで倒しきれるとフランチェスカも思っているわけではない。魚雷の弾幕が仕留めたのは群れのほんの一部に過ぎず、爆発を抜けたスライムオルカはフランチェスカへ向けて一目散に突進を試みる。
しかし見た目から想像がつかない勢いで放たれようと単身の突進であれば推進器の操作で容易に躱すことができる。軌道と速度を見切り、すり抜けるように推進器を吹かし、舞うようにフランチェスカは回避を続ける。
一匹で足りないのであれば二匹、それでも足りないならもっと数を。スライムオルカの群れの仲間達はフランチェスカを仕留めるべく集結し、突進のチャンスを伺っていた。
「翔け穿ち――貫ければこちらの勝ち。……とってもシンプルですわね?」
これこそがフランチェスカの望んでいた展開。スライムオルカたちが纏まってくれればこちらも一網打尽にできる。【天つ煌めき 翔け穿つもの】により愛用の『ヴァルフレイア・ハルバード』から旋条に迸る万象を灼き穿つ光焔の刃がその身を覆い、これまでの戦闘機動で消費されたエネルギーが還元されさらに輝きを増す。
すれ違うスライムオルカの群れと水中で舞う戦淑女。
輝く軌跡は群れの中心を穿ち、纏う光焔の刃が万象を灼き払う。
戦淑女の背後に残るのは通り抜けた軌跡のみ。
大成功
🔵🔵🔵
アララギ・イチイ
サメVSシャチ(オルカ)というパニック映画を始めてみましょうかぁ
水槽に脇に立って自身の片腕を切り落として水槽に投げ込んで【選択UC】を発動よぉ
本来は深海から出現するのだけど、たぶん水槽の底から何故か出てくるんじゃないかしら、このサメぇ?
で、召喚したサメは敵に対して【吹き飛ばし】の体当たり攻撃、尻尾での【なぎ払い】攻撃、噛み付き攻撃などで攻撃するわぁ
敵の攻撃はサメ肌で【盾受け】防御よぉ
私自身は水上から多目的迫撃砲から爆雷を投射するわぁ
爆雷は着水時点では攻撃力0のただの鉄の物体、攻撃ではない、攻撃力を発揮するのは水中で爆発した時点だから、聖水の攻撃遮断効果を回避出来ないかしらぁ?(実験的な行動
●水中の王者
「サメVSシャチというパニック映画を始めてみましょうかぁ」
他の猟兵たちが転移と共に貯蔵池へ入っていく中、アララギ・イチイ(ドラゴニアンの少女・f05751)はただ1人で池の脇に立っていた。そして何を思ったのか白衣の下に隠された隠し腕を起動しそこにマウントされたレーザーブレードで自らの片腕を斬り落とす。
「いってらっしゃぁい」
自ら斬り落とした腕を池へと投げ込むイチイ。なぜわざわざ自身の身体を傷つけるような真似をしたか。それは【召喚・スーパーシャーク】の発動条件を満たすために自らの血肉という代償が必要だったからに他ならない。
池へと投げ込まれたイチイの腕はユーベルコードの代償として消失し、代わり池底から出現するのは巨大な人食い鮫。それはイチイが代償とした血肉の量、今回は丸々一本の腕分だけの戦闘力を持ち、その巨大で強靭な肉体を駆使して蹂躙を開始する。
例えスライムオルカの群れが突進を繰り出そうと戦艦の主砲すら弾き返すその肉体は傷一つ付かず尻尾での薙ぎ払いで反撃する。
距離が開けば体当たりで吹き飛ばし。
近くにいればその大きな顎でかみ砕く。
数はスライムオルカたちが優っているが生物の個としての強度が天と地ほどの差が開いていた。スライムオルカたちも改造されたとはいえイチイが片腕を代償に生み出したモンスターには敵わない。
「この水は水上からの攻撃を遮断するらしいけどこれはどうかしらぁ」
片腕となったイチイは池の畔で多目的迫撃砲を構えていた。
攻撃を遮断する水だが水中に至るまで攻撃ではない攻撃ならどうなるか、イチイはただそれを確かめるためだけに迫撃砲から爆雷を投射する。
着水した爆雷はその時点ではただの鉄の物体であり重さに従い水の中を沈んでいく。沈み続け、鮫とスライムオルカたちが戦闘を繰り広げるその場所へと到達したその瞬間に爆発し、周囲を衝撃波で包み込む。
「……だめみたいねぇ」
しかしその手ごたえは全くない。衝撃こそ発生したがスライムオルカたちにダメージは生じていない。
「まぁいいわぁ。どうせもう終わるでしょうし」
衝撃に飲み込まれ動きを止めたスライムオルカたちが最後に見た光景は水中の王者が開く大きな顎だけだった。
大成功
🔵🔵🔵
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(連携・アドリブ可)
■行動
「水中戦は得意ではないけど、覚悟を決めるしかないわね」
急いで水着に[早着替え]し[武器改造&メカニック]で、酸素ボンベを搭載した
Flying Broom GTRに[騎乗]して聖水貯蔵池へ突入
水中で【ペガサスの翼】を発動
バイクをシャチ型に変形させ水中での推進力を得る
「シャチ対シャチなら互角だわ」
[フェイント]を入れながら巧みに水中でバイクを[操縦]しスライムオルカに接近
オートフォーカスで魚群を捕捉したら[高速詠唱]から【フィンブルの冬】を発動
氷雪の渦潮を巻き起こして息の根を止める
「コツをつかめば水中でもなんとかなるわね」
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(連携・アドリブ可)
【行動】()内は技能
「聖水貯水池って、潜っても大丈夫だよね?」
パパっと水着に着替えたら、Flying Broom GTSに飛び乗ってダイブだね
(武器改造)で酸素ボンベを搭載したから、水中でもへっちゃらだよ
「スピードでは負けないよ」
フォルマ・ベンダバールでサメ形にバイクを変形させ推進力を得るんだ
動きが制限されるからフィオ姉ちゃんとは距離をとって戦うよ
「面倒だからまとめてやっつけるよ」
スライムオルカを視界にとらえたら(全力魔法)でロンギヌスの槍を発動するよ。
(一斉発射)の氷の槍で(串刺し)にするんだ
「ボク達の邪魔はさせないよ♪」
●駆け巡る二重奏
「聖水貯蔵池って、潜っても大丈夫だよね?」
「水中戦は得意ではないけど、覚悟を決めるしかないわね」
フォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)とフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)の姉弟は転移と同時にあらかじめ準備しておいた水着へと早着替え。そのままそれぞれ酸素ボンベを増設したバイク、フィオリナは『Flying Broom GTR』にフォルセティは『Flying Broom GTS』へと跨り聖水貯蔵池へ突入。
本来であれば水の中でバイクに乗るなど自殺行為に等しい。しかしそんなことは常日頃からバイクに乗っている2人が知らぬはずがない。
「雷帝の剣閃にして、雲海を巡る旋律。我に纏いて一陣の颯とならん! 【フォルマ・ベンダバール】!」
「雷光を運べ、ペガサスの翼よ! 【ペガサスの翼】!」
水中への突入と同時に唱えられる2人のユーベルコ―ド。名前こそ違えどその本質は共に同じもの。自身の騎乗するバイクをその場に適した姿へと変形させるためのユーベルコ―ド。
フィオリナの跨る『Flying Broom GTR』はその姿を流線形の美しいフォルムからシャチの姿を象ったものへ。
フォルセティの跨る『Flying Broom GTS』はその姿を流線形の美しいフォルムからサメの姿を象ったものへ。
「シャチ対シャチなら互角だわ。私についてこれるかしら?」
「スピードでは負けないよ」
2人はそれぞれ別方向へ機首を向け、水中を駆け抜ける。固まって動けば如何に推進力を増したバイクの速度とはいえ水流に邪魔をされ動きが制限されてしまう。そしてスライムオルカたちが散開していては各個撃破をするしかなく、それでは数で劣るこちらとしては効率が悪い。だからこそ周囲を旋回しスライムオルカたちが纏まるように2人は動く。
スライムオルカたちを中心にして螺旋を描くように上下を行き来。放たれる水もスピードで翻弄し的を絞らせなければ当たることはない。
「ロック完了っ! フォルセティ!」
「オッケー! フィオ姉ちゃん、任せて。全てを貫け、ロンギヌスの槍よ!」
フィオリナの『VF-1オートフォーカス』が集まったスライムオルカたちのロックオンが完了したことを告げる。つまり一掃の準備は整ったということ。まずはフォルセティの唱えた【ロンギヌスの槍】により現れた氷で形成された神を貫く閃槍。
「面倒だからまとめてやっつけるよ!」
視界を埋め尽くすほどの氷の槍が一斉にスライムオルカたちの元へ放たれる。
これが地上であったのなら降り注いだ氷の槍はスライムオルカたちの群れを貫き掃討できたのだろう。しかしここは水の中。そしてスライムオルカたちには水の流れを操る術がある。スライムオルカたちの口から放たれる膨大な量の水は迫る氷の槍に対して別の流れを作り出し直撃することなく槍は逸れてしまう。
「ボク達の邪魔はさせないよ♪」
だがこれでよかった。フォルセティの攻撃は元より勝敗を決するために放たれたのではなくその布石に過ぎない。スライムオルカたちが氷の槍へ対処をする間にユーベルコ―ド【フィンブルの冬】の詠唱を終え、水着から光り輝く白銀のドレス姿に変身を遂げたフィオリナの攻撃こそが2人の本命だった。
「氷の檻に閉じ込めてあげる。氷結へ導け、黄昏の吹雪よ!」
スライムオルカたちの生み出した水流をも飲み込む凍てつく氷雪の竜巻。水中で発生した竜巻が何を起こすのか。それは周囲に存在するものを掻き集め中心へ向けて収束させる。
今、竜巻の周囲にあるのは先ほどスライムオルカたちにより防がれた氷の槍たち。
今、竜巻の中心にいるのは身動きの取れなくなったスライムオルカたち。
氷雪の渦潮と氷の槍。水中を駆け巡る二重奏がスライムオルカの群れを蹂躙し、その息の根を止める。
「コツをつかめば水中でもなんとかなるわね」
こうしてこの区画の聖水貯蔵池に存在した災魔たちは猟兵たちにより一掃された。
しかしこの戦争はいまだ始まったばかり。
猟兵たちは迷宮のさらに奥へと進んでいく。
大成功
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