オアシスシティ防衛戦〜道化が笑う
#アポカリプスヘル
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●独白
戦力を分散してしまったのがいけなかったのか。
それとも場所の選定を間違ってしまったのか。
ホテルを再び奪いに来た奴らなのか。
それともたまたま奴らの目についてしまったのか。
今は何もわからない。
しかし籠城しているこの建物は頑丈だ。
物資も武器もある。
だからなんとかやり過ごせる。
――誰がそう述べたのか。
数刻後、生存者は誰一人存在していなかった。
●グリモアベース
「さっそくだが集まってくれた猟兵たちにはアポカリプスヘルに飛んでもらいたい」
それはグリモアベースで戦力を募るエコリアチ・ヤエ(悪魔の囁き・f00287)だ。
場所はオアシスシティ。
ここ最近、猟兵たちの手によってレイダーたちから解放されたばかりの拠点だ。
シティの中心にある巨大ホテルを本拠点としている彼らだが、今回狙われたのはホテル周辺に展開している見張りやぐらの役割を果たす防御拠点。
そこが今、オブリビオンたちによって包囲されてしまっているのだ。
建物は頑丈で、物資や武器はなんとか蓄えが整っていた。
そのため他の防衛拠点や本拠点からの救援を待つことは可能なはずだった。
しかし他の防御拠点も同じように襲われているため救援が出せず、本拠点の手助けだけでは到底足りない。
しかし何よりも問題となったのは、内部へと潜り込んだオブリビオンであった。
一部の者達が見回りに行った際、大量のオブリビオンを目撃。
急遽帰還したが人間のふりをしたオブリビオンが一体、紛れ込んでしまったのだ。
「残念だが、送り出せるのは内部にオブリビオンが潜り込んでしまった後。時間は日中。建物内部に直接送り込むが、オブリビオンに関しては猟兵がみれば一目瞭然だ」
件の建物は元は高級車を販売していた2階建てのディーラーの建物だ。
1階部分は全面ガラス張りだったためガラスは割れ、車は破壊されている。
上階へ続く道は一階にある階段のみ。
立てこもるために上階の窓や扉は強固なものへと変更されているため外部から扉を破壊して侵入することは不可能だが、内側から扉を開けられてしまえば元も子もない。
「潜り込んだ狡猾なオブリビオンは、内部での同士討ちを狙ってネガティブな思考を刷り込もうとしている」
物資が足りるはずがない、いずれ建物も壊される、弾丸がなくなれば武器など意味がない、といったふうにだ。
「概要は以上だ。颯爽と現地に駆けつけ、もう安心だと伝えてやってほしい」
潜り込んだオブリビオンを倒した後は周囲を囲む者たちも順次排除してほしい。
それでようやく彼らの安全は確保されるだろう。
「せっかく助かったばかりだってのに、また蹂躙されて殺されるとか洒落にならねぇ」
だからよろしく頼む。
そう猟兵たちに告げ、現場への転送ゲートを用意するのであった。
鬼騎
1章ボス戦:『レイダーピエロ』ジミー・ザ・ジョーカー
2章集団戦:ゾンビの群れ
3章ボス戦:サイボーグの女性軍人『リィザ』
オアシスシティという街に築かれた防衛拠点が3箇所同時に襲われております。
逢坂MS、ReyoMSとの連携シナリオですが、それぞれ独立した戦場になります。
こちらの1章は30日以降より執筆開始予定となります。
第1章 ボス戦
『『レイダーピエロ』ジミー・ザ・ジョーカー』
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POW : 血みどろのスペクタクルショー
【手品や曲芸】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 大虐殺道化モード
【箍が外れ、笑いながら攻撃し続ける状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ : キリングマイム
対象のユーベルコードを防御すると、それを【パントマイムで表現し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
イラスト:V-7
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「熊猫丸・アカハナ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「籠城しているこの建物は頑丈だ。大丈夫でしょ!」
「あぁ、まだ物資も弾丸も奴らをやり過ごすには十分あるさ」
銃を構えた男女が外に集まるオブリビオンを室内の窓から見下ろしそう呟く。
「本当にそうかな?」
「……え?」
ポジティブに話す人々に対し、不気味な男が低い声で呟く。
「他が襲われ全滅していたらどうする? ここで仲良く全員で餓死するのか?」
不気味な男……オブリビオンが囁けば人々は互いの顔を見渡し、暗い空気が場を支配する。
「俺は嫌だねぇ……」
このままではいずれ限られた物資をもとめ味方同士で争いが始まってしまう。
猟兵たちが駆けつけ、早々にオブリビオンを倒す必要があるだろう。
アシュリー・オールドマン
我が名はアシュリー・オールドマン、オアシスシティ防衛に馳せ参じる。
敵の狙いが仲間割れとあらば、まずは皆を統率するとしよう。
威厳をもって「これは敵の策謀のうちである」と宣言。礼儀も忘れずに。
あまり高圧的では余計にネガティブな思考を植え付けてしまう。
さて、こちらも策だ。
ひと目でわかるオブリビオンに対しては悪魔召喚「マルコシアス」で我が惡魔の一柱、地獄の爆撃機を喚ぶとする。
問いは「全ての拠点を襲撃するのにどれだけの戦力を導入したか?」だ。理性を失っている間は満足な答えは得られまい。
私は動かぬ。闇に紛れて惡魔に命じるだけだ。
「納得するまで徹底的にやれ」と。
狡猾なのはきみだけではないのだよ、ピエロくん。
フェルト・ユメノアール
道化師っていうのは人を笑顔にするものでしょ?
その道化師が人を傷付けるなんて絶対に許せない!
現場に到着次第、オブリビオンの捜索を開始するよ
人の集まってる場所を探して、敵を発見次第UCを発動、戦闘を開始
ショウマストゴーオン!
変幻自在の魔術師よ!その歓声に答え、鮮やかに舞台を彩れ!
カモン!【SPクラウンジェスター】!
まずは『トリックスターを投擲』して牽制を行いつつ
同時に攻撃される事を防ぐためにクラウンジェスターと分かれて左右から攻撃を仕掛ける
そして、敵に狙われている方は距離を取って防戦
敵に狙われていない方はその隙に接近して『カウンター』の一撃を決める
このヒット&アウェイ戦法で戦うよ
「このままでは餓死……?」
「助けがこないって、そんな」
室内にいる人々には明らかな動揺が広がっている。
外から室内へとオブリビオンたちの騒ぎ声が届き、人々の心に陰りを落とす。
再び不気味な男――オブリビオンが口を開こうとしたその時。
室内に光が溢れ、何も無かった空間に少年少女の姿が現れた。
「騙されるでない。貴殿らは敵の策謀にはめられつつあるぞ」
「早速オブリビオンの眼前に送り出されるとかラッキーだよ」
「えっ!? いったいどこからっ! 君たちは誰なんだっ!?」
突如として現れた者たちに驚く人々。
その中で1人、道化師の姿をしたオブリビオンは眉間にシワを寄せた。
「失礼、我が名はアシュリー・オールドマン。猟兵というものだ。こちらの言い方に直すのならば、奪還者といったところだ」
アシュリー・オールドマン(ワイズ・アズ・オウル・f23067)は外套をひるがえし、驚く人々に向け礼義正しく名乗りを上げ――。
次の瞬間、ガチャリと音を立て外套から取り出したのはソーンオフ・ショットガン。
物騒な一連の流れだが、それはアシュリーのダイモンデバイスであった。
「我らの契約の元、出よ。嘘偽りを憎む悪魔、マルコシアス」
それは炎の翼をもつ地獄の狼。
その口からは水蒸気が立ち昇り道化師を睨みつける姿はまさに悪魔そのもの。
「ちっ、猟兵どもめ! もう少しでうまく行く所だったのによォ!」
へらへらとした表情でありながら計画を邪魔された道化師は怒りをあらわにする。
「まさか敵に潜り込まれていたのかっ!?」
「そういうことだよっ! ボクたちが来たからにはもう大丈夫! なるべく部屋のすみとかに寄って怪我しないように気をつけて」
フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)は人々に安心してほしいと声をかけ笑顔をふりまく。
しかし内心、道化師の見た目をしていながら人々を傷つけようとするオブリビオンへの怒りで満ちていた。
「さあ行くよ偽物道化師! ショウマストゴーオン!」
左腕に装着したソリッドディスクからフェルトが引き出すカードはサモナーズ・ロード<ユニットカード>だ。
「カモン! スマイルパペット・クラウンジェスター!!」
魔物や精霊が封印されたカードに魔力を込めれば王冠を被った道化師が顕現。
曲芸用のダガー、トリックスターを道化師に向け投擲し牽制。
その間にリスク分散のためフェルトとクラウンジェスターは左右へと分かれ攻撃を仕掛け始めていく。
「綺麗事を。ピエロは笑われる側だが、俺は笑う側なんだよぉ! ヒヒヒヒヒ! ヒャーハハハハハハハ!!!」
道化師はタガが外れ笑い続ける。
だがそれは道化師のスイッチ。
道化師の眼光が光ると攻撃力と耐久力を得る引き換えに理性が吹き飛ぶ。
「ヒャハハハハハハハハハハハハハ」
「うわああ」
道化師は刀や剣を抜き放ち、早く動く物体を視認し無差別に刃物を振り回す。
室内にいる人々は暴れ始めた道化師を見て気圧され逃げ惑う。
いままで相手にしていた敵と格が違うことを肌で感じるのだ。
しかしその中冷静に動くのはアシュリーだ。
「さあ、問いかけよう」
道化師が理性を失ったことを確認した今、まさに行動の時だと笑みを浮かべる。
「貴様らは全ての拠点を襲撃するのにどれだけの戦力を導入した?」
全て、というのはこことは違う他の拠点のこともだ。
情報によれば他の拠点も同時に襲われているとのことだが、理性を失っている状態でこの問いに答えることはできないだろう。
案の定、道化師は笑い続け暴れ回るだけ。
アシュリーが問いを放ったことにより、マルコシアスは道化師へと攻撃対象を定める。
嘘偽りを憎む悪魔であるマルコシアスは満足いく答えを得るまで攻撃対象へ執拗に水蒸気爆発による爆撃攻撃を放ち続ける。
理性を失っている状態である道化師から答えを得るのは当分時間がかかるだろう。
狙われることを避ける目的もあり、アシュリーはただそれを眺めている。
「狡猾なのはきみだけではないということだよ、ピエロくん」
アシュリーと対照的に動き続けるのはフェルトとクラウンジェスターだ。
「これいい感じかもっ」
道化師から姿を隠すのにちょうど良いと、爆煙でうまく自身の姿を道化師から隠しつつヒット&アウェイで少しずつ攻撃を仕掛けていく。
これならばどちらかが道化師のターゲットを取ることなく両者ともに攻撃を仕掛けていくことができるというもの。
道化師のターゲットはアシュリーが召喚した悪魔がとってくれているのだ。
たとえどちらかが狙われたとしても、もう一方が死角から接近することで道化師からの攻撃を防ぐことができる。
「ハハハ、ハハハハハハ」
壊れたように笑い続ける道化師は再び上空を飛ぶ悪魔へと移る。
今が仕掛けどき。
「クラウンジェスター、いくよ!!」
「――!!」
「ぐうぇえ!」
フェルトとクラウンジェスターの強烈な連携攻撃は胴へと直撃。
道化師からくぐもった声が上がる。
「偽物道化師も、外にいる敵も、ボクたちが必ず倒すよ! だから皆もう少しだけ頑張ってて!」
フェルトは周囲にいる人々へのフォローも忘れず、定期的に声をかけていく。
少年と少女の攻撃は道化師を追い込んでいくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アレクサンドラ・クリソベリル
気にいらねぇ、気にいらねぇなぁ!!
テメェのそのニヤけたツラもこの建物のくせぇ臭いも慢心して驕り高ぶった人間共全部が全部よぉ!
アタシは怒りで動きが速くなるならテメェは笑いで動きが速くなるってか!ヒャハハハハ!丁度いい、スピード勝負と洒落込もうじゃねえか!速く動くモン狙って来るんだろ?真正面からお互いズタズタになろうじゃねえか?あぁ!?
ダガーと殺戮刃の二刀流で攻めるぞ。限界まで痛ぶってから斬り落としてやるテメェら全部をなぁ!
あ?そうだ、皆死んじまってるがアタシは一応助けに来た『仲間』ってわけだ。最後にそこら辺の死体に一発突き立てておけばデメリットもねーだろ。恨みはねえが運が無かったと思ってくれや
「ハハハハハハ」
ディーラー建物の2階で暴れ回る『レイダーピエロ』ジミー・ザ・ジョーカー。
その眼前に転送ゲートから現れたのはアレクサンドラ・クリソベリル(突然変異種・f22521)だ。
笑いながら暴れ狂う道化師の様子を見て、アレクサンドラは刃物を二刀握り、構える。
先に到着していた猟兵たちとの交戦により暴走状態となっている道化師。
今はその猟兵たちによって部屋の周囲にいる一般人への被害は抑えられていた。
しかしアレクサンドラはきっ、と道化師を見て声を荒げ始める。
「気にいらねぇ、気にいらねぇなぁ!! アタシの前で高笑いあげてるとかよぉ!」
アレクサンドラの瞳が赤く染まり輝けば、手にする二刀の刃が同じように煌めいた。
荒れ狂う道化師に引きずられるかのようにアレクサンドラの言動も動きも徐々にヒートアップしはじめていく。
アレクサンドラは道化師が振り回す刃物も気にせず、道化師へと肉薄。
二刀流をもって道化師を切りつけ始める。
「テメェのそのニヤけたツラも! この建物のくせぇ臭いも! 慢心して驕り高ぶった人間共全部が全部よぉ!」
ヒートアップしていけばアレクサンドラの体は芯から赤く色づいていく。
それはアレクサンドラの怒りが湧き上がり始めた証拠。
アレクサンドラはアレキサンドライトのクリスタリアンであり、その体は激昂すると緑から赤へと変色する特徴を持っていた。
宝石の体色が赤へと変わればアレクサンドラはより好戦的な態度へと変貌する。
「クハハハハハハハ!」
「ヒャハハハハハハ!」
刃が空を切り、肉を切る。
飛び散る破片、汗、血、肉。
2種類の高笑いが室内を支配する。
「テメェが笑ってる間早くなるってのなら、アタシは怒りだ! 真正面からお互いズタズタになろうじゃねぇか? あぁ!?」
室内で暴れ回るオブリビオンと猟兵は周囲への被害を一切かんがみない。
「ひっ! ほ、本当に味方なのかっ、助けてくれっ」
部屋のすみに避難している一般人は戦闘に巻き込まれないよう右往左往し逃げ惑う。
アレクサンドラの視線が一瞬、道化師から外れる。
「へっ、ちょっとだけアタシの寿命のために痛い思いしてくれや!」
「――いっ!?」
そう言い放ったアレクサンドラの刃は近くにいた一般人の腕を切りつけた。
ユーベルコードの力により味方を1回でも攻撃しないと寿命が減少してしまうのだ。
アレクサンドラは容赦無く味方を攻撃し寿命減少を回避する。
「ヒャーハハハハハハ」
「ハハハ! さあまだまだ殺りあおうじゃねぇか!!」
アレクサンドラは再び刃を構え直し、道化師とやり合い始めるのであった。
成功
🔵🔵🔴
ケルスティン・フレデリクション
乾いた埃が喉を擽りこほん、と小さく咳をして。
…敵はどこかな。見つけて倒さなきゃ!
どこかなー?きょろきょろしてみる。
発見したら、こうげきするね
「ひどいことするわるいピエロさんは、めっなんだよ!
一般人の人がいれば攻撃は当たらないように。また、攻撃されるようなら激痛耐性を使いつつ庇うね
精霊銃のきらめきで火の属性攻撃をするね
精霊さんおねがい!
敵の体力が削れてきたならさらにUC発動
自分のUCを真似っ子されればむぅっとして
「まねしないで!」
と全力魔法。相手の攻撃は基本当たらないように避けるね
一般人が居たなら「あの人悪い人だったんだよ」って説明しとこうね!
【アドリブ、連携OK】
「こほっ……けほ……」
ケルスティン・フレデリクション(始まりノオト・f23272)は現地に転送されたとたん、乾燥した空気と埃で小さく咳き込む。
敵はどこに。
埃が舞い上がる室内を見渡せば出入り口近くには現地の一般人や猟兵が。
出入り口の対角線上には『レイダーピエロ』ジミー・ザ・ジョーカーが立っていた。
ケルスティンの体格に合わせ作られた精霊銃きらめきを道化師に向け構える。
汗を流し息の上がった道化師は新たに現れた小さき猟兵を見て、笑う。
「ケヒヒヒ、玩具の銃かぁい? かわいぃねぇ」
ひひひ、と笑いながら道化師が構えるのは重厚感のある己の銃。
ケルスティンはそれを見ても動じたりはしない。
普段はふわりと笑う笑顔が愛らしいケルスティンだが、人々を襲う道化師に対しては険しい表情を向け続ける。
「ひどいことするわるいピエロさんは、めっなんだよ!」
精霊銃の引き金を引けば、放たれた弾丸は炎をまとい、道化師の肉体を貫いた。
ケルスティンよりも先に現地に到着していた猟兵たちの攻撃により、道化師は全身あらゆるところが傷つき、血を流している。
それでもまだその眼は混乱や人間の死を求め血走り続ける。
いまだ少し息があがっている道化師だが、ただやられたまま黙っているわけもなく。
「ヒャハ、くらえよ!」
「――っ!」
道化師が引き金を引いた銃からは硝煙があがる。
撃ち出された弾丸はケルスティンの腕を大きく抉り取った。
「っひ、ひぃい……!」
ケルスティンの腕から血が流れるのを見て、一般人の1人が腰を抜かし崩れ落ちる。
道化師が狙ったのは一般人。
ケルスティンはそれを察知し、庇うために自ら射線上へと飛び出したのであった。
「この人たちのことは私がまもる! ぴかぴかでくるるのふわふわでたおれちゃえー!」
ケルスティンが指先を道化師へと向けると、煌々とした光が空中へと現れ道化師の肉体に再び風穴を開けた。
「いてぇじゃないの。お前の方こそたおれちゃえよぉ!」
道化師がパントマイムを交え指先をケルスティンに向ければ、今しがた行われたことと同じ力が働きケルスティンへと攻撃が放たれる。
「っ! まねしないで!」
しかし間一髪のところで光の攻撃を避けたケルスティンは、魔力を全開にした炎を操り道化師へとカウンターを決めることに成功する。
炎の熱で歪んで見える道化師は、傷だらけでありながらも不気味な様相でその場に立っているのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アテナ・カナメ
【心情】せっかく助かったのにまた襲われるなんてあってはならないことだわ!なんとしても助けましょう!宛那!(宛那(元の体の持ち主):はい…早く皆様が安心できるように頑張りましょう!)
【作戦】現場に降り立ち「私達が来たからにはもう大丈夫です!」と呼びかけ見つけたピエロをさっそくバーニングパンチでぶっ飛ばすわ!
そして戦闘では【第六感】、【見切り】を使って手品、曲芸、コピーされたユーベルコードを避けつつ【2回攻撃】のバーニングパンチやフレイムショット、ヒートスタンプで攻撃するわ!【絡み・アドリブOK】
アテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)が転送された時、すでにその場は苛烈な戦場と化していた。
件の『レイダーピエロ』ジミー・ザ・ジョーカーはすぐに目視で確認。
一般人たちは他の猟兵に守られながら部屋の周囲へと避難している。
「すでに味方も多数到着していますね」
道化師をよくよく確認すれば、これまで猟兵との戦いでかなり負傷している様子。
しかし、いまだ道化師のその表情は不気味な笑みをたたえ、猟兵や一般時に執拗な狂気を向けていた。
せっかく一度レイダーたちの占拠から解放された彼らが再び襲われるなど、あってはならないことだ。
その気持ちを持つのはヒーローマスクであるアテナ・カナメだけではない。
その宿り主となっている要・宛那もまた、同様なのである。
「私、アテナマスクも助けに来ました! だからもう大丈夫です!」
1人でも多くの人を助けるべく、2人は一心同体。
スーパーヒロイン、アテナマスクなのだ。
アテナは協力して敵を倒すべく身構えた。
「ヒャーハハハ! 殺す殺す! 皆殺しだぁ!」
道化師が手を交差すると、どこからともなく現れた短剣が道化師の手の内に出現。
それはアテナに向け放たれる。
アテナは軽やかにその攻撃を回避すると、次はこちらから攻撃を仕掛けていく。
「はぁあ! てりゃあ!!」
両掌から炎を放つフレイムショットを一撃。
さらには続けて追い討ちをかけるべく道化師へと素早く肉薄したアテナは炎を纏わせた回し蹴り、ヒートスタンプを道化師の腹へと叩き込んだ。
「ギャッ!」
その蹴りの威力によって道化師は部屋の壁へと吹き飛び叩きつけられる。
その衝撃は部屋の壁をへこますほどであった。
「尽く、俺の邪魔をしやがってぇえ……!」
粉塵が立ち上がり壁から崩れ落ちた破片の音を立てる。
道化師はよろめきながらも立ち上がろうとするが、この隙をアテナは逃しはしない。
「燃え盛るこの拳を受けなさい!」
道化師の懐へと飛び込んだアテナの拳は真っ赤に燃える。
「バーニングパァンチ!!」
炎を纏ったアテナの拳は立ち上がり切る前の道化師の背から地面へと叩きつける。
室内には骨が軋む音と、炎が燃える音が響いていた。
成功
🔵🔵🔴
リアヘル・タクティシェ
元自動車ディーラーの図面を見せてもらい頭に叩き込む
転送後
敵が生存者の煽動や他の猟兵との戦闘に意識を向けている間に
実際の建物の構造を確認する
そして【戦闘知識】を使って持ち込んだプラスチック爆薬に
遠隔起爆式電気雷管を取り付けた物を
適切な場所に適切な手順で設置していく
猟兵であることは一目で気付かれるだろうが
爆薬を設置していることがバレない様に
適度に弓で牽制しつつ
狙われたら近接武器で防御して距離を取る
あくまで距離を取りたい弓手として振る舞いながら作業を進める
戦闘の最中に敢えて一ヶ所窓ガラスを割り
小さく声を掛けるか【戦闘知識】による立ち位置の誘導で
生存者達が割れた窓ガラスの近くに集まる様にする
連携歓迎
今や苛烈な戦場と化しているディーラーの室内。
それぞれの猟兵が『レイダーピエロ』ジミー・ザ・ジョーカーと戦いっている最中、目立たぬよう動くものが1人。
猟兵の1人、リアヘル・タクティシェ(復讐騎・f13977)である。
リアヘルが他の味方が戦っている最中に隠れながら仕込むもの。
それは大量のプラスチック爆弾である。
リアヘルは周囲にいる一般人に意図を伝え、敵に動きを察知されぬよう人による壁をつくってもらいながら効率よく作業をすすめていた。
事前に頭に叩き込んできていたこの建物の図面を元に、的確な位置へと設置した爆弾には有線ではなく無線で起爆が可能な電気雷管を設置。
味方の猟兵たちが戦っている中、巻き込まれない場所へと設置が完了すればリアヘルは次の動きへと取り掛かる。
取り回しを重視し、威力を損なわない長さに調整されたロングボウを構え、矢を放つ。
「ぐぁ! また新しい猟兵かぁ!? ちくしょうちくしょう!」
矢は道化師へと刺さり、道化師のヘイトは完全にリアヘルへと向けられた。
ロングボウとはいえ近距離へ矢を飛ばす程度であればさほど弦を引き絞る必要もない。
リアヘルは鍛え上げた戦闘技術をフルに活かし、己の立ち位置を変えながら矢を番え素早く道化師に向け放ち続ける。
道化師がリアヘルへ近く暇も攻撃を行う隙も一切許さない怒涛の攻撃。
「おいおいおい、速さばかりで全部あたってねぇぞぉ、ヒヒヒヒ」
行動を抑え込まれている道化師だが、この攻撃は直接的な驚異にならないと判断。
道化師は煽るような言葉を投げかけるが、リアヘルは黙々と矢を射り続ける。
弓がしなり矢が空を切る。
道化師に向かわなかった矢が室内のあらゆるものを破壊する音が響く。
ふと道化師は何かがおかしいことに気がつき、周囲を見渡した。
「ようやく気づいたか。人の形をしていようが所詮化け物だな」
室内には道化師とリアヘルだけが存在している。
窓ガラスはすべて外されおり、外では交戦している音や声が室内に届く。
「な、なんだ、何を企んでっ――」
改めて室内を見渡せば、あらゆる箇所に設置されたプラスチック爆弾が目に入る。
予めこの室内にいた人々に指示を出し設置を託していたのだ。
ぱっと見ではわからない箇所にも先にリアヘルが設置していた爆弾が存在する。
「1人で笑っているがいい。道化らしく、な」
道化師が動揺している隙に素早くロングボウをしまったリアヘルは窓から一気に外へと飛び降りた。
道化師が追いかけようとしたその瞬間、遠隔操作により起爆。
激しい光が室内を包み込み――爆発。
一瞬で建物を破壊した爆発によりディーラーの建物は爆煙に包まれ崩れ落ちる。
リアヘルの綿密な計算により爆破の影響はこの建物だけに収まるが、建物は全壊。
道化師は木っ端微塵に吹き飛んだのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ゾンビの群れ』
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POW : ゾンビの行進
【掴みかかる無数の手】が命中した対象に対し、高威力高命中の【噛みつき】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 突然のゾンビ襲来
【敵の背後から新たなゾンビ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 這い寄るゾンビ
【小柄な地を這うゾンビ】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
イラスト:カス
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
派手な爆発音とともに爆煙があがり崩壊するディーラーの建物。
室内にいた一般人や猟兵は皆無事に外へと退避済みであるが、オブリビオンに囲まれている事実は変わらない。
「ゾンビなら俺たちでも倒すことができる!」
「ああ、せっかく助けてもらったんだ。こっからは自分たちの身ぐらいしっかり守ってみせるさ!」
重火器を手に退避した者たちはもともと戦闘のための人材だ。
指示を出せばより効果的に敵を倒してくれることだろう。
ゾンビの奥には一際強い殺気を放つ存在も確認できる。
まずは周囲から迫りくるゾンビたちをなぎ倒し、安全確保を行う必要があるだろう。
====================
2章プレイングは4日8:31以降から募集になります。ご協力お願いします。
ケルスティン・フレデリクション
爆破物を使ったのか粉々に壊れてしまった建物と助かった皆を見てホッと一息。
それでも襲ってくるゾンビの集団にきりりと表情を固めて
戦闘をしようとする人達には
「あの、がんばって、たおす、から…むりしないで、ね…?」
怪我をしてほしくないから、戦わないで、ということは簡単だろう。それでも戦おうとする意思を感じて控えめに言ってゾンビに目を向ける。
精霊銃を持って範囲攻撃を行うね
普通の銃なら無理かもしれないけど、精霊の力を借りたら、だいじょうぶ!
地を這うゾンビに攻撃されればびっくりして咄嗟の一撃
敵の数をある程度減らせれば突っ込んでいきUCのこうかを使用
後ろの敵も全部まとめて!
【アドリブ&連携OK】
アシュリー・オールドマン
なるほど、死者を傀儡として差し向けてきたか。
戦闘要員が居るようだな。では指揮 [威厳、団体行動] を取る。横に広がりゆっくり後退しつつ機関銃を斉射してくれ。[範囲攻撃、制圧射撃]、私も聖なるPDWで加わる。
戦線が突破されるかどうかのタイミングでUC悪魔召喚「フェネクス」により不死鳥の悪魔を召喚、上空から羽根を降らせて負傷者の治療と身体能力の増強を図る。
フェネクスを上空に舞わせている間、継戦能力の低下は考えにくい。
敵の攻撃は接近一辺倒だ、燃える不死鳥の羽根は味方には力を授け敵には傷を負わせる事が出来るだろう。
ゾンビなら倒すことができる、と言ったからにはしっかりと働いてもらうぞ。
アテナ・カナメ
【心情】ピエロは倒したけど今度はゾンビの大群…誰が来ようとここは守って見せる!他の人たちの手もぜひ借りたいわね…
【作戦】ゾンビの攻撃は【見切り】で回避よ!そして54個のファイアボールを放ってどんどんゾンビの数を減らしていくわ!一般の人達には「後方からの敵を防ぐために味方同士で背中を合わせつつ銃での射撃をお願いします!」など、【戦闘知識】を利用した指示をするわ!一般人に近づく敵はバーニングパンチやヒートスタンプでの【吹き飛ばし】で遠ざけるわよ!【絡み・アドリブOK】
「総員横に広がり後退しつつ防衛線を維持せよ!!」
アシュリー・オールドマン(ワイズ・アズ・オウル・f23067)が声を張り上げ指示をすればそれぞれ銃をかまえた一般兵が並び構える重火器が火を吹く。
アシュリー自体も聖なるパーソナルディフェンスウェポンを手に皆に戦線へと混ざり、不気味な呻き声を上げながら迫り来るゾンビを蜂の巣にしていく。
先ほどまで拠点にしていたディーラーの建物は崩れ落ちたが、彼らは猟兵という強い味方を得てオブリビオンに滅ぼされる運命へと立ち向かう。
「あの、私も、がんばって、たおす、から……」
背後で崩れ落ちた建物からはすでに皆無事に脱出していたことに安堵しながらケルスティン・フレデリクション(始まりノオト・f23272)人々に対し、声をかける。
せっかく全員助かったというのに、これ以上怪我をして欲しくない。
戦わないで欲しい、そう言うことは簡単だろう。
運命に立ち向かい戦おうとする人々にそれを言うのは違うと感じたケルスティン。
「むりはしないで、ね……?」
控えめにそう伝えるとケルスティンも精霊銃を手にする。
しかしその様子を見てアテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)はケルスティンの肩に手をかけ、ニッコリと微笑む。
「たとえどのような敵が来ようとも、必ずこのアテナマスクが守って見せる! 皆でこの苦難を乗り越えるわよ!」
ぐっと拳を力強く握る様子を見せれば、不安にかられていたケルスティンの表情は和らぎ、そしてうなずき返す。
「さあ、彼らを守るためにも私たちも戦い、敵を倒すわよ!」
ゾンビに向き合うアテナは構える。
アテナの周囲、空中には轟音を立て渦を巻く火球が数多く生み出されていく。
その間にも絶えず銃撃戦が繰り広げられている。
元より生存者の中でも戦うことに特化した彼らだ。
重火器の扱いも手馴れており、それぞれの声かけによりリロードのタイミングなどをずらし銃撃が止むことなく、敵の接近を許しはしない。
アシュリーの的確な指示や射撃も彼らの能力を飛躍的に底上げしていた。
アテナは十分な威力をもつ火球を作り上げたはじから銃撃が届かない少し奥にいるゾンビ群に向け放ち、ゾンビたちを炎上させていく。
生気を失い水分の抜けたゾンビの肉体は簡単に火に巻かれ崩れ落ちていく。
「皆後方にも気をつけてね! 建物が崩れた今、後ろからも敵がくるよ!!」
アテナは後方、瓦礫の周りから迫り来るゾンビたちへも火球を飛ばし敵を牽制する。
「ふむ、後方への牽制は貴殿らに任せても?」
アシュリーはアテナの言葉を聞き、ユーベルコードを発動する。
ソロモンの総ての鍵から呼び出すは炎の肉体を持つ不死鳥フェネクス。
戦場の上空を飛び回れば舞い落ちる炎の羽は敵を燃やし、その羽が味方に触れれば癒しを与え彼らの肉体を一時的に強化する。
「彼らはゾンビなら倒せると言ったからな、しっかりと働いてもらうとしよう」
アシュリーはそう言い残し前方の敵へと集中していくが、その口元には笑みが浮かぶ。
自信に満ちたアシュリーの表情、そして強化され高まる一般兵たちの士気。
この調子ならば戦線の崩壊も継戦能力の低下も問題ないだろう。
前方の敵はアシュリーと一般兵たちに任せ、アテナとケルスティンは背後から迫り来るゾンビへと向き合っていく。
これまでは精霊銃で応戦していたケルスティンだが、仲間の射撃がない後方への攻撃ならばと、戦法を変え前へと出る。
精霊銃をしまい、後方に迫り来るゾンビの群れへと単身飛び込むケルスティン。
「援護は任せて!」
ケルスティンの動きに気づいたアテナはケルスティンに迫るゾンビから集中して炎で焼き払い、ゾンビの群れへと入り込むケルスティンのサポートを行う。
「たくさん、たおすよ!」
そうすれば皆が無事に帰れる可能性が高まるのだ。
ケルスティンはゾンビの群れの中程まで到達した時、ユーベルコードを発動。
装備武器をケルスティンの髪に生える勿忘草と同じ花びらに変換。
無数の花びらはケルスティンの周囲へと広がりゾンビを飲み込んでいく。
「だれひとり、これいじょう先には、いかせない!」
「ええ! 皆のことを守るわよ!」
アテナとケルスティンは後方に迫るゾンビたちを一掃していく。
猟兵と一般兵たちを囲むゾンビたちは接近することも許されず、端から駆逐されていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リアヘル・タクティシェ
崩れた拠点の瓦礫に近付かないよう生存者達に注意しつつ
瓦礫の中に先を尖らせた短い竹槍を
【戦闘知識】を活かして足場になるような場所に仕掛けていく
靴底に鉄板でも入ってない限り踏み入れば足に刺さるだろう
敵が近付いて来たり
生存者達に向かって大量に押し寄せていたら
スタングレネードを括り付けた矢を敵が密集しているところにピンを抜いて射る
敵が怯んだところで生存者達に指示を出しつつ連弩を使って加勢する
瓦礫に竹槍を仕掛け切り手が空いたら
【戦闘知識】を用いて
各種手榴弾を矢に括り付けたり
矢尻を緩くした矢を作っては矢筒に入れていく
本人達も自分で戦えると言っている
更にワイヤーと手榴弾で瓦礫の中に罠を仕掛けておこう
アレクサンドラ・クリソベリル
うおっ!?誰だ爆破なんかしやがった大馬鹿野郎は!こんなことしやがるなんて頭が鉄か何かで出来てるんじゃねぇのか!?
それはさておき動きはトロいが痛みに強そうなのは厄介だな。動きを縛っても這ってきやがるからそれも攻めの手としてはイマイチだ。……それなら的確にダガーで首を斬り落とすのが確実か
囲まれると面倒だからここも一工夫入れるぞ。脚を引っ掛けて転ばせてドミノ倒しを狙う、後は首を掻っ捌いて離れた頭を拾って別のゾンビに投げつけて転ばせてまた首を狙う……
おい!武装したテメェらはアタシの背後にいる敵を殺せ!的を絞ればテメェらの豆鉄砲でも多少は何とかなるだろ!?
フェルト・ユメノアール
よーし、みんなもやる気になってるしボクも頑張っちゃうよ!
みんなには後方から支援をお願い
ボクは前にでてゾンビたちを引き付けるよ
味方の攻撃に当らないように体は低く、地面すれすれまで下げて
『トリックスターを投擲』しながらゾンビの方へ
狙うは頭、味方の攻撃で弱ったゾンビに確実にトドメを刺していく
そして、敵を撃破した所でUC発動
稀代の奇術師よ!その技巧にて想いを集め、闇を打ち払う光に変えよ!
カモン!【SPソウルジャグラー】!
そして、ソウルジャグラーの効果発動!
敵ユニットを撃破した時、その魂を吸収して戦闘力がアップする!
ソウルエナジーチャージ!
多数の光弾をジャグリングのように操って一気にゾンビを殲滅するよ!
「うぉおっ!? なんで建物が爆発すんだ!」
アレクサンドラ・クリソベリル(突然変異種・f22521)は後方で煙を立てながら崩れ落ちたディーラーの建物を見て唖然とする。
「誰だ爆破なんか仕掛けやがった大馬鹿やろうは! 頭が鉄か何かで出来てるんじゃねぇのか?!」
「……」
宝石の体を持つアレクサンドラに鉄頭呼ばわりされるのはリアヘル・タクティシェ(復讐騎・f13977)。
しかしリアヘルはどのように言われようが気になどしない。
今この場に赴いているのはただただオブリビオンを滅する研究、実験をするために他ならないのだ。
そのためには建物を破壊するぐらいためらうわけがないのだ。
「でもみんな無事に逃げだせたし、やる気もいっぱいだよ!」
建物爆破の前に表へと脱出できた者たちは皆重火器を片手に迫り来るゾンビを打ち抜き始めていく。
その様子にフェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)は己も力になるべく投擲用ダガー、トリックスターを手に前へと躍り出る。
「みんなは後方から支援を頼むよ!」
地面をこするかのように姿勢を低く保ったまま駆けるフェルト。
トリックスターで時に切りつけ、時に投げつけゾンビを牽制。
特に狙うのは味方の銃撃を受け弱ったゾンビたちだ。
「ちっ、まあいい。アタシも前に出るか。そのために来たんだしよ」
アレクサンドラは敵を見て分析する。
動き自体はトロく見えるが銃撃を受けてもかまわず進行してくる様子を見るに痛みには鈍いらしくその点は厄介そうだ。
動きを封じていく手段はあまり効果的ではないだろう。
見れば頭部を破壊されれば動きは止まる様子。
ならば少し面倒でも一体ずつダガーで首を落とすのが確実と見た。
「アタシの援護もちゃんとやれよ! テメェらの豆鉄砲でも少しは役に立つんだろ!?」
そうと決まればアレクサンドラはより素早く行動するため上着を脱ぎ捨て、ダガーを手にフェルト同様前へと駆け出していく。
迫り来るゾンビは他の猟兵と一般兵たちに任せておけば問題なさそうだと見たリアヘルは崩れた元拠点に罠を仕掛けるべく動く。
他の者たちには瓦礫に近づかないよう注意を促しつつ、足場になるような瓦礫の隙間に仕込むのは先を尖らせた短い竹槍。
順序よく罠を仕掛けていくリアヘルだが、ゾンビはそのようなことに構いはしない。
瓦礫の奥から他から孤立したリアヘルめがけゾンビたちは迫り来る。
「邪魔だ」
幸いゾンビの動きは早くはない。
リアヘルは特に慌てることなくスタングレネードのピンを抜き投げつける。
これがどこまでゾンビに有効かはわからないが、予め余裕はもって行動している。
スタングレネードの次は猟師の連弩を構え、あらかじめ装填しておいた矢でゾンビの頭を撃ち抜き敵を沈黙化させる。
迫り来るゾンビへ対処したあと周囲の状況を見渡すが特に危機的状況に陥っている者もなく、順調に敵を倒している様子。
ならばとリアヘルは瓦礫への罠仕込みに作業を戻す。
これが終われば他にも仕込めることは山ほどあるのだから。
「おらおらァ! これでも喰らえ!!」
静かに罠を仕込むリアヘルと対照的に暴れ回るのはアレクサンドラだ。
掻っ捌いたゾンビの頭を鷲掴みにすれば別のゾンビへと力一杯投げつけ、密集している敵がいればまるでドミノ倒しかのごとくなぎ倒していく。
行動は一見乱暴そのものだが、このアレクサンドラの行動により適度にゾンビ軍団の密集度は下がり、適度に戦闘が行える空間が維持されている。
「よし、そろそろ行くよ!」
ある程度ゾンビを屠ったフェルトはさらに敵へと追い討ちをかけるべく、次なる行動へと移るためサモナーズ・ロード<ユニットカード>を引き抜いた。
「稀代の奇術師よ! その技巧にて想いを集め、闇を打ち払う光に変えよ! カモン! SPソウルジャグラー!」
それは己にこれまでに屠った敵の魂を纏い強化する力。
フェルトの手には多数の光の球。
「ソウルエナジーチャージ! 見よこの球捌きを!」
それはジャグリングをするかのように扱われ次から次へと手元で回転。
隙を見計らい投げつければその光は弾となり、虹に似た拡散エネルギー波が敵を襲う。
猟兵と一般兵の攻撃により徐々にゾンビたちの数は減少。
一般兵たちの弾丸が尽き始めた頃、ようやくゾンビの襲撃は底をついたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『リィザ』
|
POW : フリーズブレード
【両手から出す冷気を纏ったビーム状の剣】が命中した対象を切断する。
SPD : コールドショット
【ショットガンから放つ冷気の弾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を凍結させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
WIZ : ブリザードストーム
【両手】から【冷気】を放ち、【凍結】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:〆さば
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アテナ・カナメ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ずいぶんと邪魔をしてくれたな、猟兵ども」
ゾンビの大群が尽きた時猟兵たちの前へと現れたのはサイボーグの女性軍人リィザ。
リィザが操る冷気が当たりに立ち込める。
一般兵たちの弾丸は先ほどまでの戦闘で底をついた。
そのためリィザには猟兵のみで立ち向かわねばならないだろう。
「人間どもを殺すため、まずは貴様ら猟兵を排除する!」
リィザは問答無用で猟兵たちへと襲い掛かってくるのであった。
==============
プレイングは9日8:31以降でお願いします。
ケルスティン・フレデリクション
ん、さいごの、てきだね…
一般兵達には、おつかれさまでした、敵の攻撃が当たらない場所で休んでいてね
って声をかけておく。
精霊銃片手に敵に攻撃していくね
敵からの攻撃は基本避けるか、カウンターを行うよ
冷たい攻撃には氷結耐性使いつつ、我慢するね。
それでも動けなくなったら気合いを入れて動けるように頑張る…
敵の体力が少なくなってきたら全力魔法を使ったあと、UCひかりのしらべを使うよ
ぜったいに、たおさなきゃいけないもんね!
これいじょう、みんながきずつかないように…
みんなが、いたいことに、ならないように。
がんばらなきゃ!
後で怪我した一般兵さん、お手当てさせてね
【連携&アドリブOK】
アテナ・カナメ
【心情】ついに現れたわね親玉が…冷気の使い手…なんか対抗心湧くわね。ここまできて負けるものですか!そんな冷気に私の炎は負けないわ!(一般人に)ここは任せて!皆さんは避難を!
【作戦】敵の攻撃は【見切り】で【ジャンプ】などを使って回避。そして【ダッシュ】で敵の近距離にきたらそのままバーニングパンチや【2回攻撃】のフレイムスラッシュの【ゼロ距離攻撃】でいくわ!【絡み・アドリブOK】
「ん、さいごの、てきだね……」
ケルスティン・フレデリクション(始まりノオト・f23272)は猟兵たちの目の前に現れたオブリビオン、リィザを見てそう呟く。
「ふん。人間どもを駆逐するため貴様らは排除する。そこを退くというのならば見逃してやっても構わんがな」
両手につく排出口から冷気を纏ったビーム状の剣を出現させながら、リィザはそう吐き捨てる。
大量のオブリビオンを従えていただけのことはあり、その気迫は凄まじい。
「ついに親玉……。さらには冷気の使い手だなんて、ここまできて負けるものですか! 炎使いであるアテナマスクが相手よ!」
アテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)はリィザの眼前へと躍り出てる。
氷使いと炎使い、相反する力を持つ敵に対抗心の湧くアテナ。
この場には守る者たちが居るうえに、このような敵が出てくれば正義の味方であることも相まり意地でも負けるわけにはいかない。
リィザを視界に捉えたまま後方に控える一般兵たちへと声をかける。
「ここは任せて! 皆さんは退避を!!」
闘うための弾丸すらない状態の兵を敵の攻撃が届くかもしれない場所に留めておくのは危険だという判断だ。
その判断にケルスティンは同意を示し、兵たちへ労いの言葉を掛ける。
「おつかれさまでした。みなさんのおかげで私たちはかなり体力を温存できました」
精霊銃きらめきを手にアテナの後方へと続き前へと出る。
眼前のオブリビオン以外、周囲にはもう敵の気配はない。
この敵を倒し終わった後は皆の怪我の手当てもとケルスティンは彼らに伝える。
2人の言葉に一般兵たちは猟兵たちにあとを任せ、退避しはじめる。
攻撃態勢へと移行する猟兵を見てリィザは表情1つ変えず剣を構える。
退避し始める人々を殺すには猟兵たちを排除しなければならないと認識しているのだ。
「交渉決裂か。そうだろうな。まずは貴様らの首をもらい受けるまで」
「アテナマスクの名にかけて、必ず倒す!!」
その言葉を皮切りにリィザとアテナは地を蹴る。
ともに近接戦を主とする戦闘スタイルだ。
両者は真正面からぶつかり合う。
互いに攻撃を繰り出しては回避し、回避しては攻撃を繰り出す。
冷気と熱気はぶつかり合い周囲へと渦を巻く。
「どちらともに、たわいない」
「そこ! えい! 動きがはやいっ……! でもかならずたおすんだから!」
アテナからリィザが離れたタイミングを見計らい精霊銃を撃つケルスティン。
しかしリィザはケルスティンの銃撃を回避し、時には両手から放つ冷気で弾丸を凍結させ、軽々と防ぎきってしまう。
しかしその程度でくじける訳にはいかない。
ここでオブリビオンであるリィザを倒さなければ今し方退避していった一般兵たちや、他の拠点にいる人々も殺されてしまうかもしれないのだ。
必ず倒す。
その意気込みをもって集中力を高め攻撃のタイミングをはかっていく。
「はぁあああ!!」
「っ! いまなら!」
それはアテナが炎を纏った拳で殴りにかかる時。
その拳が突き出されるタイミングに合わせ、ケルスティンは風の魔法を全力で放つ。
ケルスティンの風に乗りアテナの炎はリィザに向けその飛距離を伸ばす。
「なにっ!」
予想よりも迫りくる攻撃にリィザは後方へと急ぎ退避する。
だが、さらに二手目を打っていたケルスティンのユーベルコード、ひかりのしらべが退避したリィザへと炸裂する。
「なんっ……ぐっ」
ケルスティンが放った天からの光がリィザを包みこむ。
ほんの一瞬。
だが確実にリィザの動きは一瞬止まった。
「ナイスよ!」
その隙をアテナは見逃さない。
すかさずリィザへの距離を詰めていたアテナは操る炎により生み出した炎の刀を握り、大きく振りかぶった。
「私が生み出す刀は燃え、敵を斬り裂く!!」
上段より振り下ろされた刀はリィザの肉と機械で出来た肉体を袈裟斬りにした。
「ちっ」
痛覚があまり存在していないのか、リィザはその傷でも構わず後方へと飛び退く。
一旦猟兵たちと距離をとったリィザだが、その肩口からは破壊された機体から漏電し、切り裂かれた肉からは血が吹き出す。
「思ったよりもやるな」
動きが鈍る様子のないリィザ。
しかし2人の攻撃は確実なダメージを与えることに成功したと言って構わないだろう。
再び距離が出来たオブリビオンと猟兵たちは睨み合うのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アレクサンドラ・クリソベリル
しゃらくせえ、テメェを潰せば取り敢えず解決だろ?殺す
ということでアタシは帰る、他の連中がドンパチやってる間に離れてユーベルコードを使用するぞ
あとは疲労の限界が来る前に背後からダガーで首を掻っ捌いてやる
問題は動き回る敵と、他の連中の流れ弾……あぶねぇ!?どこ見て撃ってやがる!うおっ、範囲攻撃じゃねぇか!!
クソが……クソがクソが!これも全部テメェがこの辺を荒し回ってるからだろうがぁ!死に晒せ過去の有象無象がぁーっ!!
リアヘル・タクティシェ
●戦闘知識を用いた作戦
敵と罠を仕掛けた瓦礫を挟んだ位置に立ち
瓦礫の中に誘導する
矢尻を緩めた矢を皮膚に刺さればいい程度の精度で射掛け続ける
矢尻が緩んでいるので刺されば矢尻が体内に残る
鉄は毒だ
「早く抉り出さなければ壊死するぞ」
オブリビオンでも肉体を持って生きている以上は効く筈だ
敢えて口に出して挑発する
冷静さを欠かせることで敵UCの予備動作を単純化させ
動作を読んで致命傷を避ける
倒れず弓を射続けることで間合いを詰めさせ
瓦礫の中に立ち入らせる
●殺傷性の高い罠
罠地帯である瓦礫に立ち入って
敵が身動きを取り難くなったら
松明用の棒に束ねておいた手榴弾を
種類を問わず持ち込んだ物を
ありったけまとめて投げ込み続ける
肩口が破壊され、切り裂かれた肉から血を流すサイボーグの女性軍人リィザ。
しかしその動きはいまだ衰えず、猟兵たちの目の前へと立ち塞がる。
「他の猟兵か」
リィザは淡々と己の置かれた状況を分析し、どう対応していくかを思考していく。
肉体の損傷もあるリィザは動きに慎重さが増し、先に動いたのは猟兵だ。
「たかだかオブリビオンのくせにしゃらくせえ! あとはテメェさえ潰せば解決だ、とっとと殺してやるよ」
アレクサンドラ・クリソベリル(突然変異種・f22521)はダガーを手にユーベルコードを発動する。
それは己の姿を透明にする力。
物音などを消すことはできないが、目視で姿を確認されなくなったアレクサンドラはリィザの照準に捉えられることなく戦場を横切っていく。
「ってあぶねぇ!?」
だが戦場を横切る途中、アレクサンドラの眼前を矢が飛んでいった。
「どこ見て撃ってやがる!!」
アレクサンドラは今現在、透明になっているのでどこを見るもなにもないのだが、飛んでいった矢を撃っているのはリアヘル・タクティシェ(復讐騎・f13977)だ。
「……」
アレクサンドラは姿を消しているのを忘れているのか、大きな声でリアヘルへと文句を並び立てる。
だがリアヘルはアレクサンドラからの言葉はすべて華麗に無視。
先程まで罠を仕掛けていた瓦礫を挟み安全な足場の位置からロングボウを引き絞りリィザへと狙いをつけ再び矢を射り続ける。
姿を消し声だけでしか位置がわからないアレクサンドラのほうが脅威とみたリィザは狙いをアレクサンドラへと絞る。
声を便りにアレクサンドラが居ると思われる方向へ強烈な冷気を放っていく。
「うぉっ! 範囲攻撃はずりぃぞクソが!!」
かろうじてリィザの攻撃から逃れ続けるアレクサンドラだがこのままではやがて位置を特定されてしまうだろう。
しかしアレクサンドラが囮になることにより、リアヘルが放った矢はリィザへと突き刺さりはじめていく。
それを邪魔に感じ体に刺さった矢を引き抜くと、引き抜けたのは矢の棒部分のみ。
「……これは」
それはリアヘルが事前に仕込んでいた矢尻が緩められた矢。
それは敵へと突き刺さった矢尻を体内へと残し肉体を壊死させる古来からの手法。
「オブリビオンやサイボーグであろうとも来た肉体を持つ以上、効くだろう」
1,2箇所程度であればサイボーグであるリィザの行動に支障はきたさないだろう。
しかしその傷が積み重なったとき、それは無視できないものとなる。
「向こうの猟兵のほうが先か……」
リィザは攻撃する対象を変えることを決め、踵を返す。
リアヘルへと正面から向かうリィザは飛来する矢をすべて冷気をまとった剣で薙ぎ払い肉薄する。
狙うはリアヘルの首。
しかしリィザの剣がリアヘルへと届く前、瓦礫の山を乗り越えようとしたとき。
リィザの動きが止まる。
「冷静さを欠いたなオブリビオン」
リィザの視線は足元。
リアヘルが仕掛けていた竹槍の罠がリィザの足を貫き動きを封じたのだ。
「稀に役には立つじゃねぇか! 過去の有象無象程度の小物が死に晒せやあ!!」
動きの止まったリィザの背後からすぐさま攻撃を仕掛けたのはアレクサンドラだ。
もはや背後をとり、姿を消す意味はない。
ユーベルコードを解除したアレクサンドラはダガーでリィザの首元めがけ薙ぎ払う。
「くっ……」
アレクサンドラのダガーはリィザの首を大きく切り裂く。
もう一撃、そう動こうとしたとき、瓦礫の向こう側から何かが飛来してきた。
「っはぁあ!?」
それはリアヘルが投げ込んだ種類を問わず束ねられたありったけの手榴弾。
むろん手榴弾のピンは抜かれており――。
「居たことに気が付かなかったが……猟兵ならそのぐらい、避けられるだろう」
「クソがー!?!?」
「ちぃ」
リィザを中心に通常の手榴弾から、閃光発音筒やら焼夷手榴弾などが一斉に爆発。
アレクサンドラを若干巻き添えにしながらもリィザへと多大なダメージを負わせることに成功するのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
アシュリー・オールドマン
この冷たさ、凍気使いか。
ショットガンの携行も見受けられる。とすれば私もショットガンで応戦するのは危険だな。
「我らの契約の元、出よ。獄炎を操る悪魔、アスモデウス」
敵の最大射程が不明だ。ソロモンの総ての鍵よりアスモデウスを召喚、冷気には獄炎が最善策。
しかし交渉が必要だな。「アスモデウスよ、敵の凍気と貴様の獄炎ではどちらが上かな?」と言いくるめればプライドの高い悪魔のことだ。「我が獄炎が勝るのは自明の理、然と見よ」と答え敵を上回る事を誇示するであろう。
私自身は一時的に凍結しても構わぬ。継戦能力には自信があるし、攻撃はアスモデウスが担う。
味方の手を借りるようなら存在感で引きつけるのもやぶさかではない。
「ちっ、猟兵どもめ……」
オブリビオン、リィザは舌打ちする。
度重なる猟兵からの攻撃によりリィザの肉体は酷く破損していた。
剥き出しになる機械の類、傷つき血を流す身体。
「かなり深手を負ったがここで引き下がるわけにはいかない」
しかし絶えることのない戦闘への意欲。
そのリィザの前に次に立ちはだかるのはアシュリー・オールドマン(ワイズ・アズ・オウル・f23067)である。
「凍気使い……。そしてショットガンでの攻撃も敵の間合いと被る危険性がある、か」
戦闘においてリスクがある攻撃手段は排除し、最短での勝利はどうするべきか。
アシュリーはその頭脳を巡らせ、答えを見つける。
ソロモンの総ての鍵を取り出すアシュリー。
しかし今回はショットガンとしての活躍はまた次の機会へ。
此度はダイモンデバイスとしての機能をフルに活用すべき時である。
「我らの契約の元、出よ。獄炎を操る悪魔、アスモデウス」
「……炎を操る悪魔か」
アシュリーの呼び声を聞き届け召喚されしアスモデウス。
その姿を見たリィザは表情を歪ませ眉にシワを寄せる。
ただ呼び出しただけで働いてくれるほどこの悪魔は安くはない。
だがアシュリーにはアスモデウスを働かせる算段がすでにあるのだ。
「アスモデウスよ、敵の凍気と貴様の獄炎ではどちらが上かな?」
その言葉を聞き、アシュリーを見下ろすアスモデウスの眉は跳ね上がる。
『我が獄炎が勝るのは自明の理、然と見よ』
プライドの高いアスモデウスは己の力を誇示するためリィザへと向き直る。
「悪魔と最先端の科学技術で作られたサイボーグの私、どちらが上であるかというわけか。いいだろう」
アシュリーは召喚主である自身が狙われる可能性も考えていたが、リィザは現状の肉体では眼前に迫るアスモデウスから逃れることはできないと判断。
ならば己の持てる力をすべて出すのみである。
リィザが放つ強烈な冷気、そしてアスモデウスが放つ苛烈な獄炎がぶつかり、周囲に氷と炎が飛散する。
ぶつかりあった瞬間は互角だったかもしれない。
しかし万全の状態で召喚されたアスモデウスと肉体の損傷も激しいリィザ。
どちらの力が勝っていくかなど考えるまでもない。
あっという間に力負けしたリィザの冷気は獄炎に打ち負け、リィザの肉体は獄炎へと包まれる。
力の誇示が終了したアスモデウスはこの場から消え立ち去っていった。
リィザはもはや虫の息。
トドメの時はもうすぐそこであった。
成功
🔵🔵🔴
フェルト・ユメノアール
いよいよ本命のご登場だね
キミを倒して、平和を取り戻すよ
後はボクたちに任せて!
みんなには安全な所まで下がってもらい
ボクは『トリックスターを複数投擲』しながら前に出て攻撃
相手と一定の距離を保って戦闘を行い、敵のUC発動を誘発
相手がUCを発動させたら『カウンター』のUCを放つ
その攻撃を待っていたよ!
さあ、夢幻の射手のご登場だ!現れろ!【SPトリックシューター】!
そして、トリックシューターのユニット効果発動!
周囲の飛び道具を吸収して、相手に矢として打ち返す!
アイシクル・アロー!
冷気の矢で相手が怯んだ隙に一気に距離を詰め、相手の間合いの内側に潜り込む
そして、トリックスターによる必殺の一撃をお見舞いするよ
「いよいよだね。キミを倒して平和を取り戻すよ」
フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)は投擲用ダガー、トリックスターを両手に構え、リィザを見据え口元に笑みをたたえる。
平和なときまであと一歩。
人々に笑顔を運ぶ道化師として、ここで未来を祝い笑うが道理。
「生意気な猟兵ども……もはやここまでか」
リィザは損傷の激しい己の身体を見てこれが最後の戦いになるだろうと察する。
「しかし私は軍人として最後まで戦い抜く。1人でも多く敵に爪痕を残すために」
生身と機械が混ざりあった身体がどれだけ破壊されようともリィザは諦めない。
すべては人間を滅ぼすため。
オブリビオンとして生まれたがゆえの負の方向性。
これが人々を守る軍人という立場であればどれだけの英雄になっていたことだろうか。
「その意気込みは敵ながらあっぱれだと思うけどね。でもここで倒させてもらうよ!」
フェルトはトリックスターを何本も投擲しながらリィザへと向かい駆ける。
リィザは飛来するトリックスターを叩き落としていく。
付かず離れず、直接的な攻撃が届かない距離から放たれるフェルトの投擲。
その猛攻はリィザを追い込んでいく。
「くぅ……貴様の動きさえ封じ込められれば……」
リィザはフェルトの攻撃の合間を見計らい、踏み込む。
フェルトに向けられた両手からは強烈な冷気が放たれ、フェルトへと襲いかかる。
――しかし。
「その攻撃待ってたよ! さあ夢幻の射手のご登場だ! SPトリックシューター!!」
フェルトが発動させるはトリックシューターのユニットカード。
それは飛来する攻撃を吸収する特殊な力場を召喚。
敵の攻撃はそのままフェルトの攻撃へと早変わりしたのである。
「キミの攻撃を矢に変え打ち返す! アイシクル・アロー!」
力場に吸収された冷気は氷の矢に変換され、リィザに向け打ち出される。
吸収された力に合わせ攻撃を返すだけでは飽き足らず、その力はフェルトの身体を強化までしていく。
「ぐぅっ!」
大量の氷の矢はリィザへと突き刺さり動きを抑え込める。
だがこれだけではあと一歩事足りない。
フェルトは動きが止まったリィザの眼前へと肉薄。
「これで最後だ!!」
フェルトの手には一本のトリックスター。
両手で握られたトリックスターはリィザの身体へと鈍い音を立て突き立てられる。
「……み……ごと……」
瞳から光が消え、リィザはその場に崩れ落ちた。
この場に残されたのはこの世界へと駆けつけた猟兵たち。
そして戦闘に巻き込まれない位置から見守る現地の住民たち。
敵の絶命を確認し、フェルトはとびきりの笑顔をつくり彼らの元へと伝えに行く。
今しばらくの脅威は去ったのだと。
大成功
🔵🔵🔵
最終結果:成功
完成日:2020年02月14日
宿敵
『リィザ』
を撃破!
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