●喋る災魔の扉
アルダワの迷宮を探索中の学生グループがいた。そして、その進むべき道を阻む、巨大な扉。微妙に隙間が空いていて密閉されておらず、なんだか中途半端に通れそうな雰囲気を醸し出すもやっぱり隙間を通るには狭過ぎて通れない扉が、突如声らしきものを発した。
『お腹空きました。アレが食べたいです。アレをそこの穴に入れてください』
「「「どれだよ」」」
学生総ツッコミ。持ってこいと言われても何が何やらわからないのだからしょうがない。見れば扉の近くに穴が開いており、ご所望のブツを穴に入れればそれが開くということだろう。
『なんですかわかんないんですか、使えない人たちですね。アレです。ごはんとかうどんとかにかけるやつです。素手で食べる人もいるらしいですね』
「うどんって何?」
「知らん……転校生たちに聞けばわかるか?」
学生たちがうんうん唸っていると、扉の隙間から何やら声が聞こえてくる。アレを食わせろと文句を言ってくる扉を無視して、学生の一人がなんとか聞き取ろうと隙間に近づくが……。
「くっさ!?なんだこの匂い!?」
何の匂いかはよくわからないが、毒ガスの類であってはいけないと、学生たちはなぜか泣きそうになりながら一時撤退することになった。
●喋る段ボール
「……まではいいけど、ガスと匂いがきつくなりすぎて、近寄りがたくなる」
グリモアベースに集まった猟兵たちに向けてそう話すのは、顔を晒すのが恥ずかしいとかで段ボールの中に身を隠した、グリモア猟兵のフレア・ウェスタ(モヤシ系レディ・f24636)。
「だから、さっさと扉を開けて、ガスと異臭の元を断って欲しい。扉を放っておいて、実はこの奥が地下迷宮最下層に続く道でした、ってなっても困る」
どの道、猟兵たちとしてはいつか地下迷宮最下層に到達して「大魔王」なる存在を討たねばならないのだ。ならば、この嫌がらせのようなバイオテロもどきがまだ大したことないうちに元凶を討ち、先に進んだ方がいいだろう。
「扉とくだらない問答をしないですむように、纏めておく。扉の近くに開いてる穴に、よくごはんやうどんにかけて食べたりするらしいアレを入れれば扉が開く。たぶん」
たぶんかよ、と不安げな声が猟兵たちから上がった気がしたが、この段ボール、意に介さない。
「扉が開けば、『鍵の災魔』と呼ばれる存在がいるはず。そいつを倒す。ガスや異臭の原因が『鍵の災魔』なのか、それとも他の災魔なのか、それはちょっとわからない」
段ボール、もといフレアが予知できたのは扉の前のやり取りだけだ。そのあたりの詳細は知っているはずもない。
「だから、まあ、怪しい災魔は片っ端からやっつけてしまえばいい。どうせ所詮災魔、慈悲はいらない。そんなわけだから、穴に入れる『アレ』の準備ができたら、声をかけて。現地に送る……私は戦闘には参加できないから、荒事は全部押し付けることになる。ごめんなさい……よろしくお願いします」
フレアが、ぺこりとお辞儀をした。
タブンヌさん
初めまして、タブンヌさんです。
初めましてということからもわかるように、初シナリオをリリースさせていただきます。
私の自己紹介にもありますがっていうかオープニング時点でわかりそうなもんですがネタに走りがちです。キャラ崩壊注意。
まあ「アレ」なんですけども、素手で食べるにしても使うのは右手、汚すのは指の第二間接までとかマナーが色々あるらしいですね。汚れが目立つような服で食べるのはやめましょう。泣きます。
あ、もちろんアイテム作成してアイテムとして持ち込む必要はないですからね!
第1章 冒険
『異世界知識の謎』
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POW : 総当たりなど力任せな方法で謎の答えを導く。
SPD : 鋭い直感や閃きで謎の答えを導く。
WIZ : 明晰な頭脳や豊富な知識で謎の答えを導く。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(連携・アドリブ可)
フィオ姉ちゃんと謎解き?にチャレンジだよ。
「えー、ご飯にかけるものでしょ?」
『ふりかけ』とか『納豆』とか? ねばーねばー!
違うの? 意外と難しいよー。
この穴に入るものだよね。白い『とろろ』はどうかな?
ご飯にもかけるし、うどんにものせるよ。ぶっかけうどん!
「あ、分かったよ、フィオ姉ちゃん。『カレー』だ!」
カレーライスにカレーうどんか。
カレーうどん食べると服に付いちゃって、絶対怒られるんだよね
フィオ姉ちゃんと『カレー』を持ってきて、慎重に穴にいれるよ。
「なんかへんなのー」
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ/連携可)
弟のフォルセティと一緒に巨大な扉の謎に挑戦する。
「素手で食べるということで大体わかったけど、フォルセティはどう?」
弟にさりげなく振ってみる。不浄の左手とか分かるかしら?
「ふりかけは、うどんにあまりかけないわよね」
納豆を素手で食べる猛者を見たい気もするけど。
え、白い、ぶっかけ?
「そ、それはダシをかけるうどんのことよ」
何故か顔を真っ赤にしつつも、つとめて平静を装う。
「フォルセティも好きな食べ物よ。スパイスがたっぷりの食べ物」
話しが変な方向に行きそうなのヒントで答えを促す
分かったら、お鍋に入れたカレーを飛び跳ねないように慎重に穴に注いでみる
●お姉ちゃんは初めからすべてを理解している
二人の猟兵が迷宮を進んでいき、件の扉の前に辿り着いた。扉の前に立ったのはフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)とフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)の姉弟だ。姉のフィオリナが扉を見上げたあと、傍らに立つ弟に視線を向ける。
「素手で食べるということでだいたい分かったけど、フォルセティはどう?」
一方こちら話を振られたフォルセティ少年、首を傾げる。
「えー、ご飯にかけるものでしょ?『ふりかけ』とか『納豆』とか?ねばーねばー!」
「いや、ふりかけや納豆は、あまりうどんにかけないわよね」
フィオリナお姉ちゃん、素早いツッコミ。
「まあ、納豆を素手で食べる猛者を見たい気もするけど」
めっちゃ糸を引いてしまっている手を想像してしまったのか、首をぶんぶん振って雑念を飛ばすフィオリナ。一方、光の速さでダメ出しを食らってしまったフォルセティ、うんうん唸りだす。
「違うの?意外と難しいよー」
「まあまあ、もっとよく考えてみましょう。ネバーギブアップ、ねばーねばーなだけに」
フィオリナに励まされ、扉の近くに開いた穴を見るフォルセティ。
「この穴に入るものだよね。白い『とろろ』はどうかな?ご飯にもかけるし、うどんにも乗せるよ。ぶっかけうどん!」
「え、白い、ぶっかけ?」
一体今度は何を想像してしまったか、見る見るうちに赤くなるフィオリナ。しかしそこはお姉ちゃん、弟に取り乱した姿など見せない。
「そ、それはダシをかけるうどんのことよ。ぶっかけうどんではないわ」
「あれ、そうなの?」
そうなの。
「うーん、ふりかけでも納豆でもとろろでもないんだよね。じゃあ何だろ」
再び唸り始めるフォルセティ。一方、まだ少し顔が赤い策士フィオリナお姉ちゃん、弟が更なる爆弾を投下する前に手を打つことにした。
「フォルセティも好きな食べ物よ。スパイスたっぷりな食べ物」
「ボクも好きな?」
ぽんと手を打つフォルセティの上に電球の幻影を見たフィオリナ。
「あ、分かったよ、フィオ姉ちゃん。『カレー』だ!」
「はい正解、よくできました。さあ、鍋を持ってきてあるからそこに入れましょう」
「なるほどねー、カレーライスにカレーうどんか」
飛び跳ねないよう慎重に、穴にカレーを注ぎ込む二人。特にフォルセティ、服を汚して怒られないよう、その顔は真剣そのものであった。
巨大な扉が音を立てて開き始めた。同時にネギのような匂いが漂い始めたが、現時点ではおいしそうなカレーの匂いの方が勝っている。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『サッドニオン』
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POW : どれだけ皮を剥けば素早くなれるんだろう。
【体当たり】による素早い一撃を放つ。また、【皮を何層か剥く】等で身軽になれば、更に加速する。
SPD : 君が泣くまで、僕らは泣き止まない!
【触れた者をネガティブ思考にする涙】【催涙ガス】【強烈なネギ臭】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : 皆もこんなに悲しんでくれてるんだ!
戦闘力のない【小さな分身】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【周囲から集めた悲しみの力】によって武器や防具がパワーアップする。
イラスト:くずもちルー
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●嘆くタマネギ
「僕らは食べられるために産まれてきたわけじゃないぞ!!!」
そう叫びながら、何やら顔の付いたタマネギのような物が多数飛んでくる。まるで何かから逃げるような、必死の形相だった。中途半端に切れ込みが入ったタマネギもいる。あっという間にタマネギ密度が増した空間には、カレーでも打ち消しきれないタマネギ臭が漂い始めた。硫化アリルそのものではなかろうが、タマネギ特有の目を刺激するあの感じも健在だ。異臭の原因がこの災魔の群れであることは、疑いようもない。
タマネギとの戦いが、今、始まる……。
黒木・摩那
扉の謎、解けたんですね。
で、答えは何だったのですか?
なるほど。てっきり納豆とか思ってました。いや、危なかったです。
さて、今度のお相手はタマネギですか。
目に来るのがイヤな相手ですね。
ルーンソードで戦います。
UC【トリニティ・エンハンス】の【風の魔力】を付与します【属性攻撃】。
目に来る異臭はルーンソードで風を起こすことで切り払います。
異臭が解決できたならば、あとはタマネギクッキング【料理】。
【先制攻撃】【なぎ払い】でみじん切りにしていきます。
体当たりは【第六感】とスマートグラスのセンサーで対応し、【念動力】で軌道を逸らします。
「扉の謎の答え、カレーだったんですね。てっきり納豆かと思ってました。いや、危なかったです」
納豆を手掴みする猛者と勘違いされそうな発言をしながら、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)がタマネギ……サッドニオンたちの前に歩み出る。
「さて、今度のお相手はタマネギですか。目に来るのがイヤな相手ですね」
タマネギが目に来るといえばちょっぴり微笑ましくもあるが、ここは仮にも戦場。目にダメージを負うのは致命傷にもなり得る。油断せずサッドニオンたちを見据え、構えたルーンソードが風を纏う。風に守られガスから身を守ることに成功した摩那がすかさず距離を詰め、手にしたルーンソードでサッドニオンたちを薙ぎ払った。
摩那の攻撃により同胞を失ったサッドニオンたちは悲しんだことであろう。しかし、サッドニオンという災魔は、悲しみの感情を食らい生きる災魔である。同胞を失った悲しみを力に変え、数体のサッドニオンが摩那に襲い掛かった。
「これは……さすがに全ては捌き切れませんか」
身に着けたスマートグラスのセンサーで感知した情報を即座に処理し、持ち前の第六感と念道力でもってサッドニオンの群れの体当たりを軌道を逸らし、躱し、凌ぐ。しかし、単純な数の暴力に加え、皮が剥け加速した数体の攻撃は捌き切れず、摩那も無傷とはいかない。とは言え、受けた被害の割には与えた被害は甚大と言えるのは間違いはなかった。
「さて、次にみじん切りにされたいのはどのタマネギです?」
サッドニオンたちは、着実にその数を減らしていく。
成功
🔵🔵🔴
フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(アドリブ・共闘可)
「うわー、この強烈な臭いは何?」
フィオ姉ちゃんと一緒にサッドニオンたちを殲滅するよ
【行動】()内は技能
「凍らせちゃえば催涙ガスも抑えられるかもね」
どっちにしろこのままWIZ型UCで押し切っちゃうけど。
「本邦初公開。行けー、赤き軍神マルスよ!」
フィオ姉ちゃんの攻撃に続いて(全力魔法)でアサールト・マルテだね。
60体以上の軍神マルスを召喚して、グラディウスの剣でサッドニオン達を
小さな分身も含めて一刀両断にするよ。
「それにしてもなんで玉ねぎの災魔がこんなところにいるんだろー」
フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(アドリブ/連携可)
「このネギ臭は、玉ねぎかしら?」
■作戦
フォルセティと連携。サッドニオンを凍らせて、斬撃で両断する
■行動
「斬った時の目に来る刺激はやっかいよね」
サッドニオン達が動き出す前に素早く銀翼杖を振るって、
[先制攻撃]で【フィンブルの冬】を発動。
「それなら凍らせてみるとどうかしら?」
[範囲攻撃]で氷雪の竜巻に巻き込んでダメージを与えつつ急速冷凍
「フォルセティ、ばっさりやっていいわよ」
すぐさま弟に合図を送りUCで斬り捨ててもらう。
「カレー用の食料倉庫か何かだったのかしら?」
「うわー、この強烈な臭いは何?」
「このネギ臭は、タマネギかしら?」
カレーが入っていた鍋を置き、開いた扉の向こうに目を遣るフィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)とフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)の姉弟。視線の先にいるのは……フィオリナお姉ちゃんが仰る通り、タマネギ。どこからどう見ても文句なしにタマネギな、悲しみの感情を糧とし生きる災魔・サッドニオンの群れである。
「斬った時の目に来る刺激はやっかいよね」
数多の料理をする人々が、文字通り泣かされてきたことであろう。そんな人々に想いを馳せている……かどうかはわからないが、サッドニオンたちの群れに向け、フィオリナが手にした銀翼杖を構える。
「それなら凍らせてみるとどうかしら?」
銀翼杖が淡い光を放つ。その様子に気づいたサッドニオンたちがフィオリナに襲い掛かろうとするが、既に【フィンブルの冬】を発動させたフィオリナの方が早い。
「氷の檻に閉じ込めてあげる。氷結へ導け、黄昏の吹雪よ!」
「凍らせちゃえば催涙ガスも抑えられるかもね」
フォルセティの声を聞きながら輝く白銀のドレス姿となったフィオリナが舞えば、そこは瞬く間に銀世界。とは言っても、静かに雪が降り積もる穏やかな世界などではない。全ての生きとし生けるものを、荒れ狂う氷雪の竜巻が凍てつかせる、無情なる世界。動けなくなったサッドニオンを見たフィオリナが、【フィンブルの冬】による変身を解除しつつ、すかさずフォルセティに合図をした。
「ばっさりやっていいわよ」
「まかせて!白羊宮を司りし蘇芳の軍神よ。古の契約に従い我が命に答えよ……本邦初公開。行けー、赤き軍神マルスよ!」
フォルセティが詠唱を終えると、猛々しい軍馬に騎乗した騎士……軍神マルスが現れた。分霊というべきその騎士団の数は、ゆうに60はあろうか。軍神マルスの軍が一斉に凍結したサッドニオンに襲い掛かり、ある者は雷に打たれ、ある者は鋭い斬撃によって、目に来るアレを放つこともなく散っていく。
こうなるともはや、一方的な蹂躪ともいえる。本邦初公開である軍神の、栄えある最初の犠牲者となれたことがサッドニオンたちの唯一の幸福であろうか。そんな光景を見ながら、フォルセティが、いまいち緊張感のない様子で呟いた。
「それにしてもなんでタマネギの災魔がこんなところにいるんだろー」
「カレー用の食料倉庫か何かだったのかしら?」
サッドニオンが食用に適しているかどうかは、食べた者がいないのでわからない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
名切・水無子
たまねぎ、切ると目にしみますよねぇ。はい、みなこもあの人にご飯つくってあげたくて、うまくできなくて涙が出て…
…ええと、話が逸れましたねぇ。災魔、過去から来たなら化け物です。化け物ならみなこのかみさまがたべますよ、よかったですねぇ?
UC発動
向かって来る敵はあえて避けず、接敵時に「カウンター」で「生命力吸収」「吸血」にて、刻印で喰らう。
あぁでも、ガスは嫌ですね…「なぎ払い」で飛ばせません?ほらかみさま、お腹空いてるならはやく食べてくださいよぉ。どうせみなこのお腹はふくれませんし。
みなこ、オニオンサラダとかも好きですよぉ
みなこはこのたまねぎの味がわからないのですけどね。うぇ。
「たまねぎ、切ると目にしみますよねぇ。はい、みなこもあの人にご飯つくってあげたくて、うまくできなくて涙が出て…」
目の前のサッドニオンたちではなく、どこか遠くを見ているような様子で語るのは名切・水無子(忘蝕妄愛・f23915)。
「…ええと、話が逸れましたねぇ」
サッドニオン的には話が逸れたままの方がよかったかもしれないが、残念ながら水無子は災魔を討つためにこの場へきているわけで、そうもいかなかった。
「災魔、過去から来たなら化け物です。化け物ならみなこのかみさまがたべますよ、よかったですねぇ?」
水無子の身体に埋め込まれた刻印が脈動する。『かみさま』は空腹らしく、美味しそうな獲物を前に舌なめずりしているかのようだ。無論、サッドニオンとてただ捕食されるだけの存在ではない。皮が剥け身軽になった数体のサッドニオンが、水無子めがけて突撃し……水無子は、それを避けなかった。ダメージを受け血を吐く水無子。その血を受けた刻印が、禍々しい姿を現す。
「ガスは嫌ですね…ほらかみさま、お腹空いてるなら早く食べてくださいよぉ」
『かみさま』が動き出す。カウンターをされた形になる、体当たりをしていた個体は勿論、少し離れていたところにいる個体も『かみさま』が一気に薙ぎ払い、その命を喰らっていく。しばらく暴れた後、『かみさま』が満足したのか鎮まるころには、サッドニオンの数は目に見えて減っていた。
「みなこ、オニオンサラダとかも好きですよぉ」
自分は食べてないのですっかりお腹が空いたようだ。今晩はきっと、水無子もタマネギを食べ……るかどうかは、また別の話。
成功
🔵🔵🔴
火土金水・明
「姿形はタマネギに見えますが、相手はオブリビオンですから、気を付けていきましょうか。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付けた【属性攻撃】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『サッドニオン』達を纏めて巻き込めるようにして【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「オブリビオン達は『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「姿形はタマネギに見えますが、相手はオブリビオンですから、気を付けていきましょうか。」
しっかりとサッドニオンの群れを見据えながら前に出てきたのは火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)。
そう。緊張感が無かろうが、なんか何もしないうちから泣いていようが、相手はオブリビオン、立派な世界の敵なのである。
サッドニオンたちも明に気づいたようで、数体が明の方を見る。とほぼ同時に、明が素早くユーベルコード――コキュートス・ブリザードの詠唱を始めた。
「我、求めるは、冷たき力。」
明が素早く詠唱を終えると、サッドニオンとどっちが多いんだと聞きたくなってくる数の氷の矢が現れた。サッドニオンたちが動き出すが、もう間に合わない。荒れ狂う氷の嵐がサッドニオンを蹂躪する間に、すかさず明が二度目の詠唱。もう一つの嵐が生まれた。明に対応しようとしていた者もそうでない者も、氷の矢に貫かれ倒れていく。
しかしそれでも、完全に駆逐するには至らなかった。ごく少数生き残っていたサッドニオンが、自ら呼び出した分身体の応援を受け、決死の突貫を試みる。大技二連発の直後の明では避けきれず、サッドニオンが明に突き刺さる……と思いきや。
「残念、それは残像です。」
盛大に空振ったサッドニオンの横で、明が最後の詠唱を始めた。生き残りのサッドニオンたちも、すかさず最後の抵抗として明に突撃していくが、明のオーラに阻まれ詠唱を中断させるようなダメージは与えられず、そして。
「オブリビオン達は『骸の海』へ帰りなさい。」
明の冷たい言葉と冷たい矢が、残る全てのサッドニオンを貫いた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『『安寧』のフィロソフィア』
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POW : 錬金メイドフィロソフィア
自身の【メイドとしての矜持】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : ソフィはメイドとして必要なことはなんでもできます
対象のユーベルコードを防御すると、それを【劣化版"賢者の石"に記録し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
WIZ : ソフぃさんのお掃除タイム
いま戦っている対象に有効な【呪いが付与された弾丸を撃てる銃】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
イラスト:麦島
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「錬金天使・サバティエル」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●はぐれメイド
「タマネギさーん、どこ行っちゃったんですかー?」
猟兵たちがいまいち緊張感のないサッドニオンの群れを駆逐して一息つくと、迷宮の奥からこれまたいまいち緊張感のない声が聞こえてくる。が、こんな所に一般人がいるはずはない。『鍵の災魔』ともまだ戦っていない。となると、恐らくは――猟兵たちが各々思考を巡らせつつ、迷宮の奥を警戒する。
近づく声と、足音。十数秒の後、声の主が姿を現した。
「あ!すいません、そちらの皆さん!こちらにタマネギが逃げてきませんでしたか?お料理しようとしてたら逃げ出しちゃって……」
どこからどう見てもメイドだった。しかも先のサッドニオンを食べる気だったようだ。サッドニオンを捕食できるということはサッドニオンより格上の災魔ということである。つまり、このメイドが『鍵の災魔』であるようだ。
「え?え??み、皆さん、目が怖いです……も、もしかしてソフィ、今から何か酷いことされてしまうんですか……?」
されますね、たぶん。
「で、でもソフィは負けません!悪いことする人にはお仕置きです!」
タマネギを食べようとしてたメイドとの戦いが始まる……。
黒木・摩那
あのサッドニオンを調理するなんて。
なかなかできるオブリビオンね……と言いつつも、
みじん切りにした玉ねぎもったいないから後で何かに使おうと考えてたのよね。
今度の敵はメイドさんですから、整理整頓にはうるさそう。
そこを突きましょう。
UC【墨花破蕾】で床や壁を黒蟻に変換します。
家の中に蟻が出るなんて、手入れが行き届いてないです!
蟻達がメイドさんの相手をしている隙に、ルーンソードで踏み込んで斬りつけます【先制攻撃】【なぎ払い】【衝撃波】。
「あのサッドニオンを調理するなんて、なかなかできるオブリビオンね…。」
自身も玉ねぎ勿体ないから何かに使う気満々だった黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が、フィロソフィアに賞賛の言葉を送る。
「うぅ、それほどでも。カレーに入れようと思ってたのに結局逃げられちゃって…。」
しょんぼりするフィロソフィア。が、やるべきことを思い出したようで、モップを銃に持ち替えた。
「落ち込んでる暇はありませんでした!ソフィは早く悪い人たちをやっつけて、お料理を再開しないといけないんです!」
銃を構えたフィロソフィアに対し、摩那がにやりと笑う。
「その前に、掃除くらいきちんとしましょう。ほら、こんなに蟻。ちょっと手入れが行き届いてなさすぎです!」
見れば確かに、蟻、蟻、蟻。実際には摩那の【墨花破蕾】によって生み出されたものなのだが、そんなことはフィロソフィアには関係なく。
「ああ!?ほ、本当です!」
せっかくさっき持ち替えたモップをまた取り出し、蟻掃除を始めるフィロソフィア。隙だらけである。当然摩那は、それを見逃すほど優しくない。一気に踏み込んで距離を詰め、手にしたルーンソードを振るう。斬撃そのものだけでなく、発生した衝撃波も同時にフィロソフィアを襲い、無防備だったフィロソフィアを軽く吹き飛ばした。
ついでに服も少し吹き飛ばしたが、子供に見せられないようなことにはなっていないのでセーフだ。
「痛い!お掃除の邪魔しないでください!」
怒ったフィロソフィアが銃を乱射し、摩那も小さなダメージを負う。
「思ったより見事に嵌ってくれましたね…。」
摩那の呟きに、銃を構えたままのフィロソフィアが応える。
「ソフィができるメイドであることを逆手に取った、恐ろしい策でした…。」
双方ダメージは負ったが、どちらも継戦不可能なダメージではない。戦いはまだ続いている。
成功
🔵🔵🔴
神楽坂・神楽(サポート)
「それじゃあ、次は私が相手をしようか」
近接格闘に特化したUDCエージェント(バイト)です。
戦闘時には、今までの知識から相手の戦闘スタイルを推察し、さらに戦いの中で敵の動きを学習して対応していきます。
最初は50LV程度の力で戦い始め、敵の強さに合わせて100LV、200LV、400LVと実力を出していき、それでもなお相手の方が上であると判断した場合は、限界を超えた力を振るいます。その威力は、空間を歪めるほどとか。
人と戦うことにはもう何の感慨もなく、人外のものと戦うことに楽しみを見出しています。
「うん、合格。ここからはちょっと本気を出すよ!」
「それじゃあ、私が相手をしようか」
期待に満ちた眼差しとともに、神楽坂・神楽(格闘エージェント・f21330)がフィロソフィアの前に歩み出る。フィロソフィアは一見すれば少女のように見えるが、立派なオブリビオン。つまり化け物の類である。人との戦いに飽き、自分を楽しませてくれる人外の相手を求める神楽にとって、まずは最低限の資格は持つということになる。
そして、明らかに先に現れた災魔の群れよりも格上なのだ。さぞ楽しませてくれることだろう。これから始まる戦いへの期待に、神楽の胸は高鳴っていた。
「しなくていいです!帰ってください!」
対するフィロソフィアは銃を取り出し、素早く発砲する。人であれば間違いなく達人の域に達するであろう早撃ちの速度だが、神楽の頬を掠めるに留まった。もう一発。もう一度頬を掠める。もう一発。もう当たらない。
「まさかその程度じゃないよね?もっと楽しませてよ」
数発の銃弾を躱した後、神楽がフィロソフィアに向けて駆け出した。対するフィロソフィアも、そう簡単に直撃は受けない。幾度かの拳のやり取りの後、神楽が不意に足を止めた。
「うん、合格。ここからちょっと本気を出すよ!」
「やりました!合格です!」
若干ズレた反応を見せるフィロソフィアを再度攻め立てる神楽。本気を出すという言葉通り、その速度は明らかに早くなっている。フィロソフィアも何とか凌いではいるが、神楽の方が押しているのは明らかだ。
「合格、とは言ったけど。このままだとギリギリ赤点回避ってとこかな。もう少し何とかならない?」
「……善処します!」
フィロソフィアの目の色が、動きが変わる。神楽がフィロソフィアの動きに慣れてきたように、フィロソフィアも神楽の動きに慣れてきたようだ。
「そう来なくっちゃね!」
双方まだまだ体力に余裕はありそうだ。これより第二ラウンド開始、といったところであろうか。
成功
🔵🔵🔴
ロカジ・ミナイ(サポート)
>キャラクター
・一人称=僕
・他称は名前にくんちゃん、旦那、姐さんなど
・飄々とマイペース
・面倒臭がり故にそつがなくちゃっかり者
・他者の価値観に対し否定的な意見を持たない
・正義感はない
※サムライエンパイアでのみチャキチャキの江戸っ子喋り
>戦闘面
いわゆる戦好き
剣の腕は中々のものだが、刀を抜かなくて良いのなら抜かない
驕らず遜らず、踊って斬ってやり取りを愉しむ
大抵は八つ首七つ頭の大蛇に任せて高みの見物
大蛇は手のひらサイズから地上五階ほどまで変幻自在
いつも腹減りで偏食気味
>好き
女、子ども、草花(花や好みの女性をお花ちゃんと呼ぶ)、酒、煙草、飯、服飾
>苦手
懐かない猫、オブリビオンではないお化け
羽生・乃々(サポート)
キャラ説明
UDC管狐を操るごく普通の高校生女子
気弱で臆病だけど責任感強め
口調
一般的なですます調
「きゃあ!」「いやぁ!」等の悲鳴の類が
何故か「こゃ!」「こゃぁ!」になってしまいます
シナリオへの姿勢
凄く大変なアルバイト位の感覚で何でも参加
怖いしお仕事請けてしまった事を毎度後悔しつつ頑張ります
「何でこんなお仕事請けちゃったんでしょう…ううう、もう帰りたいですー、こやぁ…」
冒険・日常
一般人でもできる事は自分で
それ以外は管狐頼りです
物探しが得意かな?
酷い目に遭うのもokです
戦闘
後衛デバフ型
狙われると涙目で逃げ回りつつ
UCで相手を凄く不幸にして妨害します
突然の故障や手元が狂う等
後はお任せ、連携も歓迎です!
「これはまた……こんな所にも、なかなか可愛らしい花が咲くもんだ」
などと言いながらフィロソフィアの前に歩み出たのはロカジ・ミナイ(薬処路橈・f04128)。しかしフィロソフィア、自分のことを言われているのに気が付かない。
「え、どこですか?」
あっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろ。もちろん花なんて咲いていない。
「君だ君。ソフィちゃんだったか?先のタマネギは、明らかに一人で食べきる量じゃない。君の主人はどこにいるんだい?」
「ご主人様は……あれ?どこでしょう?……まあいいです。お料理してから考えます」
ロカジ、たまらずツッコミ。
「いや、見つける前に料理がダメになるんじゃないか、それは……」
「そ、それもそうですね……ではお料理は中断して、先にここを出てご主人様を探すことにしましょう。おはようからおやすみまでソフィがお世話をして、ご主人様が何もしなくても生活できるようにしてさしあげるんです」
そのご主人様をどう見つけるのかという些細なことは気にせず、夢の未来に思いを馳せるフィロソフィア。うっとりする彼女に対し、ロカジとは違う新たな、今度は少女の声が投げかけられた。
「それはメイドっていうよりただのダメ人間製造機じゃないですかー!?」
飛び出してきたのは羽生・乃々(管憑き・f23961)。フィロソフィアをダメ人間製造機と断じた乃々さん、次はロカジの方を見て。
「貴方もなんで口説いてるんですか!?相手はオブリビオンですよ!?私だって怖いの我慢してるんだからちゃんとやってください!」
「いや、何か聞き出せればと思っただけで……実は主人が鍵の災魔かもしれないし。それにダメ人間製造機、いいじゃないか。そのダメ人間をお世話したいと本人が言ってるんだから」
乃々の苦情を受け、ぽりぽりと頭を掻きつつ、ロカジがフィロソフィアに向き直る。さっきまで友好的な空気だった分、少しやりにくそうに。
「まあでも、もっともではあるんだよなぁ。ソフィちゃんがオブリビオンである以上、ここから出すわけにもいかなくてな。悪いね」
ロカジが連れていた八つ首七つ頭の手のひらサイズの蛇が見る見るうちに大蛇となる。隣にいた乃々、絶叫。
「こゃぁー!?」
「え、ソフィよりそちらが驚くんですか!?」
今度はツッコミに回るフィロソフィア。しかし深呼吸をし、気を取り直して銃を取り出した。
「結局ソフィに酷いことするつもりなんですね……でも、負けません!」
「わ、私だって!管狐さん達、やっちゃってくださーいっ!」
やっぱり戦うのは怖いのか涙目になりつつ、乃々も多数の管狐を呼び出してフィロソフィアを襲わせる。管狐と大蛇を撃退しようと発砲するフィロソフィア。泣きながら流れ弾から逃げ回る乃々。大蛇の後方から戦況を見守るロカジ。
管狐の呪詛を受けたフィロソフィアがずっこけ、動きが止まったフィロソフィアに大蛇が襲い掛かる。大蛇がフィロソフィアに噛みつくが、その大蛇も至近距離では銃撃を躱せない。痛みで身をよじった大蛇の首の一つ、たまたまその後方にいた乃々にも、とうとう流れ弾が当たってしまう。
「痛っ……!」
大蛇から離れ距離を取ったフィロソフィアが、まずはこちらからと判断したのか乃々に銃を向けた、その時。
「ちょいと失礼」
ロカジの声と共に、雷撃がフィロソフィアを貫いた。それで倒れるフィロソフィアでもないが、フィロソフィアが不意打ちから態勢を立て直す時間は、乃々にも態勢を立て直すには十分な時間を与えた。
「動いてこないからすっかり忘れてました……!」
「花ばかりが傷つくのは可哀想だ、ここからは僕も戦わせてもらおう……長々続けるのは面倒だから、さっさと片付けようか」
手にした煙管をフィロソフィアに向けたロカジによる宣言。ついでにもう片手で薬箱から塗り薬を取り出し、乃々に手渡していた。
フィロソフィアもだいぶ疲労している。いずれにせよ、決着まで時間はかからなそうだ。
成功
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グロリア・グルッグ(サポート)
目標を確認。破壊します。
私という騎兵が現れた以上、もう逃げられませんよ。
観念するか抵抗するか、どちらにせよ覚悟を決めなさい。
二足歩行型戦車エンジェルに騎乗して戦闘。
レギオンを召喚してボスを攻撃させます。
電脳魔術によるハッキングで機体性能を底上げしているので、熟練の兵士のように上手くやってくれるでしょう。
レギオンで猛攻しつつ私は後方からミサイルを発射してボスを爆撃します。
ミサイルにも電脳魔術でハッキングをし、超高精度な誘導弾として自由自在に操ってみせましょう。
レギオン諸共爆破するのも普通にやりますよ。
空からはミサイル、地にはレギオン。
逃げ場のない戦場を作り出し敵を蹂躙してやりましょう。
宇良潟・伝助(サポート)
わたくしは裏方メインの黒子ですから前線に立っての戦闘は致しません。
戦闘になると【目立たない】技能を使って存在感を消し、罠にも使えるアイテム【戦闘用舞台装置】と【罠使い】技能を使って敵の行動の妨害し、罠を使って攻撃をします。
あとは舞台演出のユーベルコードを使って猟兵達を強化して気持ちよく戦って貰います。
日常、冒険ではユーベルコード【黒子の団体】を使っての情報収集、探し物、救助などをします。
口調 は裏方作業中の時は(わたくし、~様、ございます、ございましょう、ございますか?)でございます。
続く戦いで傷つきながらも箒や銃を構えて猟兵たちの前に立ちはだかるフィロソフィア。そのフィロソフィアの前に、突如スモークが焚かれた。スモークの向こうから現れたのは、二足歩行型戦車エンジェルに騎乗したグロリア・グルッグ(電脳ハッカー・f00603)。
「観念するか抵抗するか、どちらにせよ覚悟を決めなさい」
グロリアが多数の小型機械兵器を呼び出し、フィロソフィアを襲わせる。機械兵器たちはフィロソフィアの攻撃を受ければ一撃で破壊される脆い物ではあった。だがそれ、は、攻撃を受ければ、の話である。フィロソフィアの攻撃で簡単に薙ぎ払われるような軟弱なものではなく、統制の取れた動きでフィロソフィアに襲い掛かった。フィロソフィアも包囲されることのないよう動き回りながら応戦しているが、いかんせん数が多い。どうしたものかとフィロソフィアが考えていた時、足元にあったトラバサミが発動した。
「いたーい!?何でこんなところにこんなものがあるんですか!?」
ぷんすかしているフィロソフィアだが、当然わざわざ脱出するまでそれをただ見ているグロリアではなかった。
「何であるかは知らないけど、よそ見してていいの?」
エンジェルからミサイルが発射される。トラバサミや機械兵器の対処に追われていたフィロソフィアにはそれを避けることはできず、ミサイルの爆発が機械兵器ごとフィロソフィアを吹き飛ばす。
「きゃあぁぁっ!」
「あ~れ~っ!」
……おや?今フィロソフィアの声以外にも何か聞こえませんでした?
「誰!?」
驚くグロリア。どうやら彼女の手の物でもないようだ。謎の黒い影が吹き飛ばされた先で起き上がり、乱れた装束を整えなおす。
「ああ、私のことはどうかお気になさらず」
そこにいたのは宇良潟・伝助(裏方大好きな黒子猟兵・f21501)。紛れもない黒子。そう、猟兵でありながら裏方の存在。
「あ、ソフィ知ってます!黒子さんです!黒子さんはそこにはいない人なんです!見えててもいないことにしておくのがお約束なんです!」
「変なこと知ってますね、貴方……」
フィロソフィアの妙な知識に呆れるグロリア。一方の黒子こと伝助は、吹き飛ばされた際に散らばった小道具を回収して去っていく。
「お心遣いありがとうございます。それでは私はこれにて」
伝助はどこかに姿を隠したようだ。それを笑顔で見送るフィロソフィアに、グロリアがもう一度容赦ないミサイル攻撃を放つ。完全に不意打ちの形になったフィロソフィアは直撃を受け、また吹き飛ばされて壁に叩きつけられた。
「貴方、戦闘中だっていうの忘れてませんでしたか?」
「うぐぐ……すっかり忘れてました……ソフィは駄目なメイドです……」
さすがにもう起き上がれないらしく、見ればフィロソフィアの姿が消え始めている。そんなフィロソフィアが弱々しく辺りを見回しながら、か細い声を紡ぐ。
「黒子さん……最後に教えてください……」
「はいはい、何でございましょう」
闇の中から再度現れる伝助。
「もしかして……スモークとかトラバサミ……」
「ええ、あれはわたくしの仕業でございます」
「黒子さん、ひどい……」
がっくり肩を落とすと同時に、フィロソフィアの姿は消えていった。
こうして災魔の扉を突破した猟兵たち。
この後大魔王が姿を現し、そして討伐されることになるのだが、それはまた、別の話である。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴