【Q】舗装道路を作るのにゃ!
「道か……」
「そりゃ、孤立したベースを繋げる事が出来ればいいけどよぅ」
「いや、やろう。壊されても、また作ればいい。俺たち人類はそうやって、成長してきたんだ!」
「そうだ! それに、今回は強い彼らが護衛してくれるんだ。まずは、一歩でも道を作ろう!」
彼らは、この周囲の奪還者たち。猟兵たちの招集に応じて、舗装道路を作る為に協力してくれる事になった。
「なあ、俺たちも協力するのか?」
「うん……」
そんな奪還者たちに混じるように、少年たちの姿が見える。少年の名はファインとフラッド。この近くで建設されたばかりの孤児院の子供二人だ。
「まあ、力仕事を頼む訳じゃない。ただ、見て欲しいんだ……俺たちが道を作るのを……」
奪還者のリーダーがファインの頭を優しく撫でながら言う。この道は完成したとしても、明日にはオブリビオンストームによって壊されてしまうかもしれない。しかし、それでも道を作り前へ進もうとする自分の背中を見て欲しいと声をかけたのだ。
「さあ、やろうか!」
瓦礫だらけのこの世界で、道を作る人間たちの挑戦始まった!
「道を作るのにゃ! それも舗装道路にゃ!」
相変わらず元気よく説明をしているのはティットリート・ポルカル(お料理大好きなケットシー・f05382)。アルダワ魔法学園出身の彼が、何故か舗装道路にワクワクしているのかは不明……。
「セラミックや鉄で道を作るのは難しいから、マカダム舗装をするにゃ!」
何の話か分からない最初の言葉はともかく、気になるのはマカダム舗装。比較的簡単に作れる舗装の一つ。砕石を敷き詰めローラーで固める舗装。
砂利ではなく、砕石なのが重要で、砕石の粗い表面が押し固める事でガッチリを噛み合い、強度を上げている。また、水捌けも悪くない。
「あ、戦車とかは乗っちゃ駄目にゃ!」
まあ戦車は、アスファルト舗装でもコンクリート舗装でも厳しいので論外なのだが。
「でも、馬とかは便利になるにゃ!」
しかし、それでも舗装道路があるのと無いのでは、雲泥の差がある。
「あと、現地で奪還者の皆さんと協力して欲しいのにゃ!」
いくら猟兵が様々な力を持つとはいえ、限界がある。工事は基本的に現地の人に任せて、オブリビオン退治を含めた猟兵にしか出来ない役割を優先して欲しい。
「あと、余裕があれば持っていって欲しいのにゃ!」
そんなティットリートが用意したのは、一見すると普通のスティック状のビスケット。中にナッツなどが入っているようだが……。
「ふふ、ボク特製のビスケットにゃ! 時間が無い時は、これをそのまま食べると栄養満点にゃ! 時間があるなら鍋で煮込むと消化がいいシチューになるのにゃ!」
料理が得意なティットリートらしい支援なのだろう。ドヤ顔のティットリートはさておき、出発の準備をするのだった……。
雪見進
こんにちは雪見進です。舗装道路は本当に重要ですよね。土の道は論外、砂利道でも駄目ですよ……本当に。
セラミックと鉄で道を作るのは無理で、アスファルト舗装って訳にもいかないので、とりあえずマカダム舗装です!
第一章:『荒野を切り開け』
荒野に舗装道路を作る為に力を貸して下さい。整地、危機察知、ルート割り出しに協力して下さい。
また作業は、猟兵だけの力では厳しいので現地の奪還者や孤児たちに協力してもらいます。
奪還者や孤児たちへの交流や協力のプレイングも歓迎です。
第二章:『集団戦』
途中で襲いかかって来るのか、それともルートの途中にオブリビオンが発見されるのか、現時点では不明ですが、戦いが予知されています。最初は、オブリビオンの群れが襲いかかってきます。
第三章:『ボス戦』
オブリビオンの集団を率いているボスがいるようです。ボスを撃破しなければ舗装道路を作る事は出来ませんん。速やかに撃破をお願いします。
舗装道路はマカダム舗装です。あまり聞き覚えが無いと思います(私も実物を見たことはありません)が、砕石をローラーのような重量物で押し固める事で作られる、簡易で比較的頑丈な舗装らしいです。
猟兵の力なら砕石(又はそれに類する材料)を作成する事も出来るでしょうし、ローラーの代わりの重量を用意する事も出来るでしょう。
しかし、オブリビオンストームの前には壊されてしまうでしょう。それでも道を作る事に意味があるのだと思います。
皆さんの協力をお願いします。
第1章 冒険
『荒野を切り開け』
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POW : 道路を敷く為、荒れた地面の整地を行う
SPD : 鋭い調査や直感によって、周囲の危険を避ける
WIZ : 知恵や知識によって、最適な交通ルートを割り出す
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
阿紫花・スミコ
「・・・マカダム舗装・・・?」
「ようするに、石を砕けばいいのかな?」
身の丈ほどもある巨大なスーツケースから、からくり人形「ダグザ」を取り出せば、その巨大な棍棒で、大岩を破壊する。
・・・ヘヴィストライク!
「さて、この岩をあそこの道路まで持っていけばいいんだろう?」
人形を使いながら、意欲的に道路建築にかかわる。
他の奪還者や孤児たちにも気さくに声をかける。
「兄さん力持ちだねー。こっちも頼むよ。」
「にっひひ!・・・いざとなったら、お姉さんがオブリビオンなんてやっつけちゃうからね!」
コミュニケーションを取りながら、それぞれの名前や実力について把握しておく。もしもの時は彼らを守らないといけないからね!
イス・イス
まかだむ。
まかだむ。
イスには分からない。
岩を砕く? それなら分かる。
エネルギーは増えないけど。【偽神兵器解放:𓂝𓈖𓈎𓏏𓁐】でその辺りにある大きな岩を持ちあげて抱えて持ってくる。前が見えない。
持ってきたら砕く。素手の『怪力』『鎧砕き』で殴って。とりゃー。
飛び散った破片は頑張って拾う。
少年たちも頑張れ。1人より2人が早い。2人よりみんなが早い。
さらに細かく砕くのは青年たちに任せる。
砕くだけじゃ駄目? ローラー。
ローラーはどうしよう。あるならイスが引っ張る。
ないなら困った。
とりあえず砕石をたくさん作ろう。
砕石の材料がなくなったらまた取りに行って砕く。
蜂須賀・美緒
舗装道路の作成ですって!?
復興には必須の作業よね!
無論、お手伝いをするわ!
でもマカダム舗装って何かしら!?
(ソーシャルネットワークサービス「BeeHive」で『情報収集』する)
大体わかったわ!
必要なのは小石ね!
(UC発動)
Soldier!この辺りでいい感じの小石をたくさん拾ってきなさい!
無ければ岩を砕いて作るのよ!
数は力!アタシにうってつけの作業ね!
ローラーは無いから{honeycomb}をゆっくり動かせばローラー代わりにはなるかな?
よし!作戦開始よ!
ビー...ハイヴ!
(腕をクロスして決めポーズ)
ここはアポカリプスヘルの世界。ここでは新しい試みが行われていた。オブリビオンストームにより分断させていた拠点を舗装道路で繋ごうという試みだ。
「舗装道路の作成ですって!? 無論、お手伝いするわ」
それを聞き、猟兵たちが集まっていた。しかし、ちょっと問題があった。
「……マカダム舗装……?」
「まかだむ……まかだむ」
「でも、マカダム舗装って何かしら!?」
「イスには分からない」
聞き慣れない単語に、阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)とイス・イス(𓄿𓊨𓏏𓁐・f24427)と蜂須賀・美緒(BeeHive・f24547)は三人そろって首を傾げる。
「なら、調べてみるわよ!」
美緒はソーシャルネットワークサービス『BeeHive』で情報収集を行う。猟兵たちが知らないのは仕方ないだろう。マカダム舗装とは、マカダムさんが発明した舗装方法で、いわゆる砕石舗装。
サムライエンパイアの世界で言うなら『真田紐』などの製作者の名が残った技術なのだ。
その砕石舗装は、砕いた石のギザギザを利用して強度を上げる方法。川などで採れる砂利は水の流れなどで表面が削られ丸くなてしまっているので、崩れやすい。しかし、砕いたばかりの石なら表面はギザギザ。それを圧力をかける事でギザギザが噛み合い、強度が増すのだ。
「大体わかったわ! 必要なのは砕石ね」
ヘッドギアを外して、周囲を見渡す。石が必要なのだが、周囲にあるのは壊れたコンクリートの建物や、オブリビオンストームによって空から降り注いだのだろうか、岩石が散乱している。
「ようするに、石を砕けばいいのかな?」
「岩を砕く? それなら分かる」
美緒の説明で動き始めるスミコとイス。
「偽神兵器、開放。流れよ、抱け」
イスはユーベルコードを使用し、周囲の岩を持ち上げ運搬する。砕くにしても、敷設場所に近い方が効率がいいだろう。
「わわわ、お姉さん、危ないよ!」
持ち上げる運ぶイスだが、ちょっと大きすぎる。彼女自身の視界を塞いでしまっていた。
「……前が見えない」
「じゃあ、案内するから足元注意してよね!」
イスに声をかけたのは孤児院から参加しているファイン。
「ん、任せる」
「じゃあ、そのままゆっくり歩いて。途中に段差があるあら注意しんて」
ファインの指示で岩を運ぶイス。そんな隣ではスミコが舗装の邪魔になる岩を砕く準備をしている。
「……こりゃ頼もしい応援だ」
スミコが岩を砕く為に身の丈ほどのトランクから、からくり人形『ダグザ』を取り出して、自分の手足の如く操る。
「少し離れて……これでもくらえ! ヘヴィストライク!」
岩に向かってからくり人形・ダグザが巨大な棍棒を振り下ろすと、一撃で巨大な岩が砕け、砕石となる。
「兄ちゃん、力持ちだねー」
そんなダグザを『兄ちゃん』と呼ぶのは、この作業に参加している奪還者のラスティ・ネイル。この奪還者グループ・スレッジハマーのリーダーだ。
「にひひ!」
からくり人形を褒められて、笑顔を見せるスミコ。
「兄さんも力持ちだねー。こっちも頼むよ」
「あいよ!」
スミコが砕いた石を運ぶラスティ。彼は自身の改造装甲車を操縦し、砕石を運んでいく。あの装甲車はそれなりの戦闘力を秘めている様子。
「Soldier! この辺でいい感じの石をたくさん拾ってきなさい!」
そんな猟兵たちの動きを見ながら、美緒は小型戦闘用機械兵器・Soldierを召喚。
「数は力! アタシにうってつけの作業ね!」
大量に二百を超えるほどの大量に召喚されたSoldierを整列させる美緒。
「よし! 作戦開始よ! ビー……ハイヴ!」
美緒は掛け声と共に、腕をクロスさせポーズを決めると、Soldierが行動を開始し、周辺の石を大量の集めていく。
「はい、そこで地面に降ろして下さい」
「ん、わかった」
そしてイスはファインの誘導で運んだ石を地面に置く。
「とりゃー」
掛け声は気合が入ってなさそうだけど、その威力は抜群。巨大な岩が砕けていく。
「わぁ!」
「すごい!」
孤児院からの手伝い組のファインとフラッドが歓声を上げる。年齢が近い事もあり、二人はイスの手伝いメインに作業する。
「一人より二人が早い。二人よりみんなが早い」
「うん!」
「頑張ろう!」
砕いた石を、とりあえず敷き詰めて行く。そして、それからが大変だ。
「ローラー? イスが引っ張る」
「手伝うよ!」
「俺も!」
イスを手伝う……というよりは邪魔している気もするがイスは奪還者たちが用意していたローラーで細かた部分をローラーで圧力をかけ、舗装していく。
「さて、この岩をあそこまで持っていけばいいんだろう?」
「ああ、頼む」
スミコはダグザを操り、重量物の運搬を行う。
「ローラーは無いけど、honeycombをゆっくり動かせばいいかな?」
「それなら、これを引いてくれないか?」
牽引用のロープで固定したローラーが用意されていた。隣では改造装甲車で牽引し、ローラーで道を押し固めている。
「それでいいのね」
同じようにローラーを引っ張り、敷いた砕石に圧力をかけ固めていくのだった……。
しばらく作業をすると、少しだが舗装された道が出来上がる。
「道路は復興には必須の作業よね!」
「ああ、道が出来れば拠点(ベース)の交流も可能になる」
道が出来上がっていくと、作業効率も上がっていく。砕石を運ぶのも舗装道路の上と、そうでない場所では必要な力が段違いだ。
「でも、これ……壊れちゃうかもしれないんだろ?」
そんな出来上がる舗装道路を見つめながら、ファインの独り言が響く。
「……」
それは、最初から分かっていた事だ。しかし、実際に道が完成すると、壊れた姿を想像するのが怖くなる。
「にっひひ!」
そんな時に笑い声が響く。スミコの声だ。
「いざとなったら、お姉さんがオブリビオンなんてやっつけちゃうからね!」
「うん、イスもオブリビオンやっつける」
「もちろん、アタシもね!」
そんなスミコの言葉に続けるイスと美緒。
「そうだな、俺も相棒と一緒にやるさ」
ラスティも相棒の改造装甲車と共にやる気を見せる……が、猟兵たちと比べれば格段に戦闘力は落ちる。雑魚戦ならともかく、それ以上の相手であれば足手纏いになってしまうだろう。
それでも、彼らの戦う意思と生きる意志は、この世界の行く末を現しているのかもしれない。
「千里の道も一歩から、さあ頑張ろう!」
ラスティの掛け声で作業を再開する。まだ、先は長い。オブリビオンの出現までももう少しかかりそうだ。猟兵たちも作業を手伝うのだった……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
セプテンバー・トリル
道路工事でしたらお任せを!
【POW】連携・アドリブ歓迎
【ガイドロッド】を振って契約重機たちと【ディビジョンズ】を召喚しますわ。
現地の方達に道具を貸せば効率も上がるでしょう。
【サーベイヤー】、上空から現場を測量してルートを示しなさい。
【ユンボルギーニ】、【ナックルダンパー】、私たちは人力では厳しい箇所を重点的に攻略しますわよ。
足りない資材は私のUC【建材昇華】で作ります。
出来れば何度か道路が破壊されても再建に困らないくらいは用意しておきたいですけど。
我がセプテンバー家の使命は「人々の道を切り拓く事」ですもの。
今この時だけでなく、未来に繋げる為にも頑張りますわよ!
神楽・鈴音
崩壊した世界で街道を繋げる仕事ってわけね
力技が必要なら、協力するわよ
整地に協力
荒野の大地は固くて掘れず、材料の石も手頃な物を大量に入手するのは難しいので、それら全てを解決する策として「その辺の岩や大地を砕く」ことにする
「見てなさいよ……これが! 道を切り開く! 神の力よ!!
【力溜め】&【怪力】使用の賽銭箱ハンマーで、固まった大地やその辺の岩盤をブチ砕く!
それでも足りないなら、UCも使用
材料はその辺からいくらでも調達できるから、後は押し固めるだけね
(「ふふふ……これで交易が活性化すれば、それに便乗して、この世界でもお賽銭を集めることができるかもしれないわね」)
ウィンディ・アストレイ
【SPD】道を作ると言っても、周辺調査も同時進行なのですね…
ついでに周辺地図も描けたら、役に立つでしょうか。
【選択UC】発動、それぞれのヴァルキュリアと情報連結して
斥候及び周辺地域の地形調査に、それぞれを高空飛行で出撃させ
高空から各レーダー及びセンサをフル稼動して地形データを採取
本体であるボク自身に転送します
(空中戦&ハッキング&世界知識&情報収集)
転送された各データを地図情報として整理
電子情報として保存する他、紙媒体へ印刷して
他猟兵や奪還者の方々に配布します
(情報収集&学習力&世界知識&コミュ力)
「地形も変化する可能性もありますが…無いよりはマシな筈です」
※アドリブ&他猟兵との絡み連携OK
「道を作ると言っても、周辺調査も同時進行なのですね……」
工事の進み具合を確認しているのはウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)。この工事、実はかなり行き当たりばっかりな感じで施工されている。事前に綿密な調査を行なってから……とすべきなのだろうが、三日前に調査した場所が今日になったらオブリビオンストームで崩壊しる事も考えられる状況。
「ああ、すまねえが力を貸してくれ」
この場所での工事を担当する奪還者グループ・スレッジハマーのリーダー・ラスティがウィンディに声をかける。
そんな彼は何か少々緊張しているように見える。そしてウィンディにもその原因を何となく感じていた。オブリビオンが近づいているのだ。
「大丈夫、ボクに任せて。光の鎧、その身に纏い。空を翔けよ……ヴァルキュリア!」
そんなラスティの緊張を紛らわせるように、いつも通りの物静かな声を響かせながら、上空へと彼女と同じ姿の精霊体を召喚し、派遣する。
「ついでに周辺地図も描けたら、役に立つでしょうか」
「ああ、無論だ。明日には壊れてしまうかもれないが、その軌跡がきっと将来役に立つ」
上空のヴァルキュリアと情報を直結させ、レーダー及びセンサーをフル稼働させて、地形データを採取する。
その情報をウィンディが地図情報として整理していくのだった……。
さて、ウィンディが調査をしている間にも、舗装作業は続いている。
「道路工事でしたら、お任せを!」
頼もしい声を響かせるのはセプテンバー・トリル(ゼネコンのお姫様・f16535)。誘導灯・ガイドロットを振り召喚するのは重機たち。
「……すげえ、整備された重機が……」
「俺、昔は重機扱ってたから操作出来るぜ」
唖然とする奪還者たち。過去に重機を操作していた者もいた模様。
「お貸ししますわ。これで効率も上がるでしゅお」
「おおお!!」
突然現れた重機に大騒ぎになる現場。こんな離れ業が出来るのも猟兵ならではだろう。
そしてセプレンバー自身は観測支援ヘリ・セプテンバーを空へ派遣し、ウィンディと共に測量を手伝い、両腕型マルチビークル・ユンボルギー二と無双運搬車両・ナックルダンパーを必要に応じて使用し、舗装道路の施工を進めていく。
セプテンバーの装備でかなりの速度で舗装が進んでいる。しかし、それを阻む障害は様々だ。整地も必要だし、邪魔な瓦礫の山などの障害物は排除しなければならない。
しかし、そんな瓦礫の山を前に悠然と螺旋剣を構えるセプテンバー。
「螺旋剣、第四解放……錬金の竜の魔性よ、ここに我が財を成せ!」
詠唱と共に螺旋剣のモードを物質変換モードへと変更し、瓦礫の山をなんと建築資材へと変化させてしまう!
「出来れば何度か道路が破壊されても再建に困らないくらいは用意しておきたいですけど」
変化させた建築資材をナックルダンバーで運び、仮置きする。実際には資材はいくらっても足らない。
そして、いくらセプテンバーが優秀でも一人で出来る事に限りがある。
別の場所では、やはり巨大な岩が障害となり、工事を妨げていた。その岩の除去に別の猟兵が協力に現れた。
「崩壊した世界で街道を繋げる仕事ってわけね。力技が必要なら協力するわよ」
「お姉さん、かっこいい!」
そんな堂々とした神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)の様子に憧れての視線を向けるのはファイン。近くの孤児院の子で、手伝いという事で呼ばれた子だ。
「任せなさい!」
頼もしい言葉と共に、賽銭箱ハンマーを背負い、ファインと共に、指定場所へ向かうと巨大な岩が行く手を塞いでいた。アポカリプスヘルの世界は、戦車や重機が数年前まで普通に存在した世界。しかし、その重機を用いても容易ではないほどの巨大な岩。
「見てなさいよ……」
そんな巨大な岩を見ても、驚く様子すら見せない鈴音。
「これが! 道を切り開く!」
言葉と共に、巨大な賽銭箱ハンマーを振り上げ、力を溜める鈴音。
「神の力よ!!」
気迫の言葉と共に賽銭箱ハンマーを振り下ろし、道を塞ぐ岩を粉々に砕く。
「後は任せてくれ!」
それをスレッジハマーの奪還者たちがセプテンバーから借りた重機で運搬し舗装資材にする。この岩を砕いた砕石こそが、この舗装道路の鍵だ。
今、舗装している道はオブリビオンストームによって、壊されてしまうかもしれない。しかし、砕石舗装なら、壊された残骸を材料に再び施工する事が出来る。いくらオブリビオンストームとはいえ、全ての道を跡形も無く壊す事は無い。壊されても容易に復旧できるのが、この砕石舗装だと考えられるのだ。
「よし、いくぜ!」
セプテンバーから借りた重機の一つ、ロードローラーを操り、砕石を押しかためていく奪還者たち。
「地形も変化する可能性もありますが……無いよりはマシな筈です」
セプテンバーのサーベイヤーと協力して、情報を整理するウィンディ。それを電子情報としてだけでなく、紙媒体へと印刷し、猟兵たちはもちろん、奪還者たちにも配る。
「……これはありがたい」
崩壊前は無論、地図の情報があったのだが電子化していた為に失われてしまった物も多くあった。そう考えると紙媒体としての保存には意味がある。
「でも、このルートだと『あれ』を何とかしないとダメなのね」
そんなウィンディが印刷した地図を見ながら呟く鈴音。彼女が『あれ』と呼ぶのは、さきほどまでとは比べものにならないほどの巨大な岩。
「鈴音さんの力があれば大丈夫だとおもいますが?」
「鈴音さん、頼みましたわ」
ウィンディは地図の作成、セプテンバーは道路の舗装。そして鈴音は道路の整地。慣れた様子で、役割を分担し連携できるのは猟兵たちの大きな長所だろう。
「なかなかのようね。じゃあ、本気を出すわよ!」
さきほどまでの整地作業は、鈴音の怪力によるもの。これからが本気とばかりに、賽銭箱ハンマーを構える鈴音。
「天罰覿面!」
気合を入れた言葉と共に、ハンマーを振りかぶると、その腕が筋力で膨張する。
「お賽銭を寄越しなさい!!」
そのまま、全力で単純で重い一撃を巨大岩に叩きつける。
「……やったか?」
ラスティの言葉と共に、岩にヒビが入り……次の瞬間、砕け散る。
「ざっと、こんなもんよ!」
「おお!!」
胸を張る鈴音が拍手で包まれる。
(「ふふふ……これで交易が活性化すれば、それに便乗して、この世界でもお賽銭を集めることができるかもしれないわね」)
内心では、ある意味とっても『ヤドリガミ』っぽい事を考えていたりするが、それは皆の拍手に包まれていく。
「さあ、どんどん行きますわ!」
鈴音が切り開いた道をどんどん舗装していくセプテンバー。さらに、彼女から借りた重機で細かい場所を整備していく奪還者たち。
「我がセプテンバー家の使命は『人々の道を切り拓く事』ですもの。今この時だけでなく、未来に繋げる為にも頑張りますわよ!」
彼女自身もマルチビークル・ユンボルギー二を操り、作業を進めていく。その結果、この付近は類稀なほどの速度で舗装道路が作られていく。
しかし、そんな作業を脅かすモノの影が、ゆっくりと近づいているのだった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『ヘリキャット』
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POW : 猫達の黙示録
予め【オペラのメロディを大音量で流す】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : キャットアタック
レベル×5本の【対戦車ミサイルを発射した後、火薬】属性の【多数の無誘導ロケット弾と、ガトリング砲】を放つ。
WIZ : ネコボーン大作戦
レベル×1体の、【頭にかぶっている戦闘用ヘルメット】に1と刻印された戦闘用【ライフルや手榴弾を持った仔猫兵】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
イラスト:kamiya jun
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
舗装道路を施工する猟兵と奪還者たち。そこへ怪しい影が近づいていた。遠くより聞こえるのはオペラのメロディと回転翼の音。
それは、まるで黙示録を思わせるような厳かな音楽。
しかし、視界に入るのは『コメディ』と称したくなるような光景。背中にプロペラを生やした猫がガトリング砲を抱きかかえ、群れを成して飛んでくるのだ。
「……あれはヘリキャット!」
奪還者の一人が声を上げる。コメディな外見とは違い、殺意溢れる謎の存在。人間や人工物を見かけると無作為に襲い掛かってくる……らしい。
「にゃああああ!!!」
そんなヘリキャット……オブリビオンが猟兵や奪還者たちが舗装した道を狙い、ミサイルを発射する。
オペラの音楽をBGMに発射されるミサイルと、目を疑いたくなる光景だが、残念ながら現実だ。
「応戦するぞ!」
スレッジハマーのリーダー・ラスティは改造装甲車に乗り、迎撃の態勢を取る。無数のヘリキャットとの戦いが始まった!
阿紫花・スミコ
「おいおい、なんだよ、あれ?」
目を丸くして、ガトリング猫を見つめるスミコ。
「うおっと!」
遮蔽物(またはスーツケース)へ飛び込みガトリングを間一髪かわす。
「かわいい顔してやってくれるじゃないか!」
腰に付けたガンハイダー(光学迷彩ガンベルト)の迷彩を解き、腰だめに黄金に輝く精霊銃「アヴェンジング・フレイム」を引き抜く。(早業)
「くらえ!」
右手で引き金を引きながら、左手で撃鉄を高速にはじく。
・・・ファニングショット!
刹那に放たれた6発の弾丸が敵を襲う!
蜂須賀・美緒
やっぱり来たわね!オブリビオン!
空からの攻撃とは見た目とは裏腹に中々厄介な敵ね!
でも空はアンタたちだけの十八番じゃないのよ!
(UC発動)
Soldier!今からアタシは{honeycomb}に乗車して
『運転』しながら{ソーシャル・レーザー}で
奴らの目を狙い撃つわ!
アンタたちは敵は怯んだ隙を見計らって攻撃を仕掛けなさい!
奴らのミサイルを誤爆させて同士討ちさせるとかいい感じに混乱させるのよ!
そこにアタシがトドメに{hornet}で『援護射撃』したげるわ!
せっかく出来つつある道、絶対に守り抜くわよ!
気合い入れて、作戦開始!
ビー...ハイヴ!
(腕をクロスして決めポーズ)
ウィンディ・アストレイ
ワーグナーの霊が怒鳴り込んできそうな光景ですね…
ケニー・ロギンス辺りにしておけば、まだ良さそうな物ですが…
さて置きまして
対集団、それも空間戦なら慣れた物です
早々に片付けてしまいましょう!
「概ねはボクが片付けます。撃ち漏らしの方、宜しくお願いします!」
【選択UC】を起動して
見切りと戦闘勘で攻撃を回避しながら敵編隊の真正面から突入
敵をなぎ倒しながら編隊の最後尾から抜け
別方向から編隊へ再突入、撃破しながら突破を繰り返し
敵隊列を崩しながら数を減らす事を主務とします
(空中戦&ダッシュ&見切り&第六感&戦闘知識&先制攻撃&衝撃波)
「この程度では、猟兵は止められません…!」
※アドリブ&他猟兵の絡み連携OK
ここはアポカリプスヘルの世界。舗装道路をある程度敷設したところで、黙示録のオペラを流しながら、オブリビオンが現れた。
それは、背中に回転翼と多数の武装を付けた猫・ヘリキャットだ。
「おいおい、なんだよ、あれ?」
思わず目を丸くするの阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)。その声に反応したのか、スミコを狙い、ガトリング砲が火を噴く。
「うぉっと!」
スーツケースの影に飛び込み、間一髪、身を隠す。
「ワーグナーの霊が怒鳴り込んできそうな光景ですね……」
現れたオブリビオン・ヘリキャットに、思わず目を丸くしていたスミコと、対照的に、色々な意味で呆れているウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)。
「ケニー・ロギンス辺りにしておけば、まだ良さそうな物ですが……」
まあ、深く語るのも色々問題だが、ウィンディの言う事は正直分かる。
そもそも、その存在がツッコミたい。ヘルキャット(戦闘ヘリ)のジョーク存在なのだろうか……。「やっぱり来たわね! オブリビオン!」
ともかく、冷静に迎え撃つ体制を整える蜂須賀・美緒(BeeHive・f24547)。
「空からの攻撃とは、見た目とは裏腹に中々厄介な敵ね!」
しかし、余裕の表情を見せるのは対策があるからだ。
「でも、空はアンタたちだけの十八番じゃないのよ!」
美緒の言葉と共に召喚されたのは、二百を超える蜂型の戦闘用小型兵器。
「空間戦なら、慣れた物です。早々に片付けてしまいましょう!」
そんな美緒の小型兵器群を見ても強気な姿勢なウィンディ。
「概ねは、ボクが片付けます。撃ち漏らしの方、宜しくお願いします!」
その言葉と共に、自身の鎧装を変形させ、高速突撃形態へ。
「正面は任せたよ。アタシは撃ち漏らしを片付ける」
「じゃあ、ボクは残った細かいのを打ち落とすね!」
軽く言葉を交わすだけで、違いの長所を理解し、役割を分担する猟兵たち。
「気合入れて、作戦開始! ビー……ハイヴ!」
美緒が腕をクロスさせ、ポーズを決めると共に作戦開始だ!
「炉心出力、オーヴァードライブ……!」
初手はウィンディ。高速突撃形態へと変形させ、同時に全身の各所から光が矢の如く放出される。
「……突撃、敢行!」
次の瞬間、自身が光の矢となりヘリキャットの群れへと突撃する。
「にゃ!!!」
ウィンディの最初の突撃でヘリキャットの群れに大きな穴が開く。
「にゃにゃにゃ!!」
そんな超々高速突撃に、慌てたのかミサイルやガトリング砲を乱射するヘリキャット。しかし、その弾丸がウィンディを捕らえる事は無い。そのまま、攻撃を見切りながら最後尾で切り返し、別の角度からヘリキャットの群れを貫く。
「派手だね。負けてられないよ。アタシも狙い撃つわ!」
美緒は、ウィンディが切り返すタイミングを狙い、honeycombに乗車しながらソーシャルレーザー(携行型の荷電粒子砲)で打ち抜く。
「アンタらは、敵が怯んだ隙を見計らって、攻撃を仕掛けなさい!」
さらに、蜂型小型兵器に指示を出し、群れから逸れ怯んだ敵を打ち落としていく。
「にゃにゃにゃあ!!」
美緒とウィンディの連携攻撃に、混乱したヘリキャットたちはデタラメにミサイルを発射するが、それは、互いの誤爆を招くだけだ。各所で誘爆、誤爆が広がる。
そんな美緒とウィンディがオブリビオンの群れを攻撃し、撃破していくが、それ以外にもやはり道路を狙い、接近するヘリキャットが現れる。それを迎え撃つのはスミコ。
「にゃにゃあ!!」
別方向から接近するヘリキャットがミサイルを道路に向かい放つ。しかし、それは突如爆発四散する。
「にゃにゃにゃ??」
続けてミサイルを撃つヘリキャットだが、全てが途中で爆発する。
状況を正確に理解出来ている訳ではないようだが、ミサイルが効かない事だけは分かったのだろう。ガトリング砲に切りかえ、乱射を始める。
「かわいい顔して……」
ガトリング砲の弾丸をスーツケースの影にかくれながら、攻撃の機会を伺うスミコ。
「やってくれるじゃないか!」
弾幕の切れ目に顔を出し、腰に付けたガンハイダー(光学迷彩ガンベルト)の迷彩を解く。
「にゃ!!」
突然現れたスミコの武装に、一瞬慌てるヘリキャットたち。その隙を狙い、腰だめに黄金に輝く精霊銃・アヴェンジングフレイムを引き抜く。
「くらぇ!」
右手で引き抜きながら、左手で撃鉄を高速にはじく、いわゆるファニングショット。
六十分の一秒で発射された6発の弾丸が狙い違わず、6体のヘリキャットを打ち抜く!
今なら分かる。途中で爆発四散したミサイルは、このスミコの迷彩ガンベルトと精霊銃の早撃ちのコンボによる、見えない迎撃だったのだ。
「いくよ!」
さらに、正確な6発の銃弾が、美緒とウィンディの攻撃を抜けたヘリキャットを打ち落としていく。
「せっかく出来つつある道、絶対に守り抜くわよ!」
「この程度では、猟兵は止められません……!」
蜂型小型兵器の数は減り、ウィンディも無傷ではないが、ヘリキャットの群れは一度後退していく。
「にゃーにゃーにゃ!!?!」
しかし、この周囲を覆う嫌な気配は消えていない。編成を整え、再び襲いかかって来るだろう。
しかし、今は一呼吸置く、猟兵たちであった……。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
セプテンバー・トリル
空中戦ですか…ならば!おいでなさい【サーベイヤー】!
【POW】連携・アドリブ歓迎
召喚したサーベイヤーとUCで合体し、【重機神ナガツキ】と成りますわ。
影に潜みし悪を討つ!正義と秩序の観測者!重機神ナガツキ・Sv(サーベイヤー)ここに推参!
一般人や道路を【かばう】ように【空中戦】を仕掛けますわ。
氷の【全力魔法】による【誘導弾】を使って牽制しつつ格闘戦で【吹き飛ばし】ましょう。
私の役目は敵のプロペラを【部位破壊】して、なるべく地上へ落とす事。
そうすれば後は仲間がなんとかしてくれるはず。
くっ!そんな攻撃で、この重機神を墜とせると思わない事ですわ!
サーベイヤー…後で修理してあげますから頑張って!
神楽・鈴音
現れたわね、クソ猫オブリビオン!
苦労して作った道を破壊なんてさせないわよ!
UCを使用し、道を覆って守るような形で迷宮を展開
内部に敵と、敵の召喚した仔猫兵を誘き寄せる
「道を破壊したかったら、迷路の中から壊してごらんなさい。……できるものなら、だけどね
UCの効果で仔猫兵の認識を『ヘリキャットは敵である』と『歪めて』同士討ち狙い
パニックになっているところへ【怪力】で【力溜め】を行い、賽銭箱ハンマーをヘリキャットへ投げ付けて1匹ずつ撃墜して行く
「賽銭箱には、こんな使い方もあるのよ!
倒した敵の武器や残骸は回収
弾や部品だけでも、近くの街に物資として持って行けば、何かと交換くらいできるでしょ
イス・イス
うるさい。
あと、道を壊したら駄目。
うるさいのから順に狙えばいい?
『野生の勘』でガトリング砲とかミサイルを避けながら『ダッシュ』で接近、『ジャンプ』で跳びあがって【偽神兵器解放:𓂝𓈖𓈎𓏏𓁐】で敵を掴む。
掴んだらそのまま落下してその勢いで地面に叩きつける。とりゃー。
どこから音流れてたのかな。これかな。
叩きつけた敵が持ってたガトリング砲を拾う。
違うか。まぁいいや。
鈍器として雑に振り回して敵を殴り倒す。
上空の敵には『怪力』で鈍器を投げる。せい。
落とした敵が持ってたガトリング砲を拾ってまた振り回す。
疲れたら敵を掴んで『生命力吸収』、エネルギーを『捕食』する。
もうちょっと頑張る。
一度撤退したオブリビオン・ヘリキャットだが、再び編成して、別の方向から現れた。
「にゃにゃにゃ!!」
しかし、そちら側にも別の猟兵たちが待ち構えていた。
「現れたわね、クソ猫オブリビオン!」
「うるさい」
「苦労して作った道を破壊なんてさせないわよ!」
賽銭箱ハンマーを構える神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)と、偽神兵器を構えるイス・イス(𓄿𓊨𓏏𓁐・f24427)。そんな気合を入れる二人だが、敵は上空。しかし、そんなの関係無いとばかりに、賽銭箱ハンマーを怪力でぶん投げ、ヘリキャットを撃墜する鈴音。
「みゃみゃな!」
そんな二人にミサイルとロケット砲の反撃を繰り出すヘリキャット。さすがに相性が悪そうだ。
しかし、状況を打開できる猟兵が応援に駆け付けた!
「空中戦ですか……ならば!」
堂々とした様子でオブリビオンを迎え撃つのはセプテンバー・トリル(ゼネコンのお姫様・f16535)。
「おいでなさい『サーベイヤー』!」
セプテンバーがガイドロッド『赤熊』を振ると共に、召喚されたのは測量支援隠密ヘリ『サーベイヤー』。サーベイヤーの召喚に合わせて、疾走するセプテンバー。
「シンクロ。ユニオン!」
高らかな声と共に、サーベイヤーへと跳躍するセプテンバー。そのまま光に包まれる。
「にゃにゃにゃ!!」
突然現れたサーベイヤーに驚きながらも、サーベイヤーを狙い、ミサイルを乱射するヘリキャット。
「Code:ナガツキ!」
しかし、合体と共に周囲に放たれた衝撃波がミサイルを薙ぎ払い、周囲が爆煙に包まれる。合体途中を狙う卑怯なヘリキャットに屈するようなセプテンバーではない!
「影に潜み悪を討つ! 正義と秩序の観測者! 『重機神ナガツキ・Sv』、ここに推参!」
爆煙を晴らしながら登場するのは、サーベイヤーとシンクロユニオン合体したセプテンバーの姿だ!
「にゃにゃにゃ!」
驚愕の声と共に、ヘリキャットたちが無数のミサイルを放つ。
「くっ! そんな攻撃で、この重機神を堕とせるとは思わない事ですわ!」
それを、すべて受ける耐える。サーベイヤーと合体したナガツキであれば避けるのも容易であるが、一般人や道路を守る為に、その身で受けたのだ。
(「サーベイヤー……後で修理してあげますから、頑張って!」)
そのまま、格闘戦を仕掛け、ヘリキャットの注意を引き、舗装道路から引き離す。
「にゃにゃ!!」
突然現れた巨大飛行物体に慌てるヘリキャットだが、目標を切りかえセプテンバーを狙いガトリング砲を構える。
「遅いですわ!」
そのまま、高機動状態で氷の誘導弾を発射する。狙いはヘリキャットのプロペラ。それさえ潰せば、地上の仲間が何とかしてくれると信じている。
「にゃにゃ!」
狙い通り、セプテンバーの攻撃でダメージを負ったヘリキャットたちが地上に落下していく。
「うるさいのから潰す」
落下したヘリキャットをイスが狙う。オブリビオンの足をダッシュで雑に掴む。
「にゃ!」
驚くヘリキャットを無視して、そのまま地面に叩きつけるイス。
「とりゃー」
掛け声は気が抜けそうだが、威力は言葉とは大きく違い、ヘリキャットを叩きつけた地面が凹む。
「どこから音、流れてたのかな。これかな」
そのまま、武装を剥ぎ取りる。
「違うか。まぁいいや」
しかし、うるさい音楽がどこから流れているのかは不明だったので、そのままガトリング砲を掴み持ち上げる。
「……っ!」
そのまま、次にセプテンバーが上空から墜落させたヘリキャットに雑に振り回して叩きつけ、物理的に同士討ちさせる。
「さあ、どんどんいきますわ!」
上空ではセプテンバーが氷の誘導弾を乱れ打ち、次々に撃墜、そして地上では落下したヘリキャットはイスが無造作に振り回し破壊。そして、はぐれた個体は鈴音が賽銭箱ハンマーで叩き潰していく。
「にゃにゃにゃぁっぁ!」
劣勢に慌てるヘリキャット。数で対抗しようと仲間を召喚する。それは、装備がライフルや手榴弾で少し小型の個体。それが、地上から隊列を組み、道路を破壊しようと迫る。
「苦労した道を破壊なんてさせないわよ!」
それを迎え撃つのは鈴音。印を切ると共にヘリキャット突撃部隊を囲むように、賽銭箱の山で出来た迷路を作り出す。
「にゃにゃにゃ!」
一瞬で包囲された地上部隊。さらに、混乱しているのか、賽銭箱の迷路の中で同士討ちを始める。
「道を破壊したかったら、迷路の中から壊してごらんなさい。……できるものなら、だけどね」
その言葉に反応したのかは不明だが、迷路に捕らえられた小型ヘリキャットたちが手榴弾を投げ、アサルトライフルで賽銭箱を撃つも、壊れる様子すらない。
さらに、偶然にも出口へ到着した個体も、待ち構えていた鈴音の賽銭箱ハンマーで消滅させられた。
「にゃにゃ!!」
このままでは全滅することを理解したのか、踵を返して逃げ出そうとするヘリキャット。
「逃がさない」
それを追いかけたのはイス。
「偽神兵器、解放。流れよ、抱け」
大きくジャンプして、逃げ出すヘリキャットの足を上空で掴み、偽神兵器の力を解放すると、周囲のヘリキャットたちの生命力を吸収する。
「もうちょっと頑張る」
ヘリキャットの生命力を捕食したイスは、そのまま逃げていくヘリキャットたちを追撃し、全滅させたのだった。
「弾や部品だけでも、近くの街に持っていけば何かと交換出来ると思ったけど……」
追撃はイスに任せ、道路の近くで戦利品を回収しようとした鈴音だったが、残念ながら武装も含めてオブリビオンだったようで、ほどなく全ての武器弾薬は骸の海へと戻って行ってしまった。
「全く、お賽銭も入れないで消滅して……散々ね」
軽口を叩くも、周囲への警戒は忘れていない。ヘリキャットたちは撃退したが、それ以上の嫌なけはいが近づいている。
「道は無事ですか……」
合体を解除したセプテンバーが戻ってくる。セプテンバーが攻撃を引き付け、鈴音が迷路で小型ヘリキャットの進路を妨害、イスが追撃して全滅させた結果、道路はほぼ無傷だった。しかし、戦いはこれからが本番だ。
「あなたたちは、下がっていて下さい」
「あ、ああ。任せる」
微力であったが協力していたラスティたちだが、次の戦いでは足手纏いだろう。武装装甲車を走らせ撤退させる。
「……なにかくる」
ヘリキャットを全滅させ戻ってきたイスも何か感じている様子だ。
最後の戦いが始まろうとしていた……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第3章 ボス戦
『アノマリィ・シング』
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POW : テイクダウン・オーバーラン
【全身を絡め取る粘液】が命中した対象に対し、高威力高命中の【超重突進】からの【執拗で徹底的な蹂躙】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : クラッピング・テンタクル
【おぞましい肉疣が蠢く触手】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【種族の特徴】【獲物の感触】【悲鳴の声音】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ : マインド・コロージョン
【口吻】から【広範囲】へ【神経毒ブレス】を放ち、【重度の感覚中枢汚染】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「センジュ・ユニバーサルアイズ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヘリキャットたちを撃退した猟兵たち。しかし、周囲から漂い嫌な雰囲気は小さくなるどころか大きくなるばかり。
「Guragagga!!」
奇声というにも憚れるような音を響かせ、現れたのは『アノマリィ・シング』という名のオブリビオン。悍ましい触手を動かし、石をも溶かす粘液をまき散らしながら、不気味に触手を動かす。
「Gyalala!」
さらに口から神経毒を吐き散らす存在。ヘリキャットと同様に何かの動物実験で生まれたオブリビオンだろうか。
しかし、今は人間や人間の痕跡を襲うだけの存在。今は作ったばかりの舗装道路を目掛け、破壊しようと襲い掛かってくる。
砕石舗装なら砕かれても、また敷き詰めればいいと考えていたが、溶かされては、復旧が難しくなる。
猟兵たちは、襲い掛かってくる『アノマリィ・シング』の迎撃に向かうのだった!
阿紫花・スミコ
「今度はかわいくないのが来たな!」
吐き捨てて翻れば、スーツケースを開け放ち、操り糸に素早く指を通す。
「こい相棒!・・・力くらべと行こうぜ!」
巨大な棍棒を持ったからくり人形「ダグザ」が軋みをあげて立ち上がる。
「見た目に似合わず遠距離攻撃がお得意ってわけね・・・!」
吐き散らす神経毒や粘液をかわしながら、棍棒によるヒットエンダウェイで攻撃の機会を探る。
他の猟兵たちとも連携し、一撃必殺の機会を待つ。
「ここだ!・・・」
両手を引き上げるように強く引くと、人形の腰部の歯車が軋みをあげて回転をはじめる。
・・・スピニング・スイーブ!
「・・・ここはボク達、人間のテリトリーだ!!」
威嚇するように吠えるスミコ。
蜂須賀・美緒
(敵を見て)
何あれ!?気持ち悪!
あの粘液に触れたら致命的ね...
ならこのまま{honeycomb}で
敵を周りを周回するよう『運転』しながら
{hornet}でハチの巣にしてやるわ!
(UC発動)
Soldier!アタシが『援護射撃』して敵の気を引き付けてる間に
敵の足を攻撃して動けなくしてやりなさい!
トドメは{honeycomb}で体当たりをして骸の海に叩き落してやる!
道路建設のためにも!絶対アイツを倒すわよ!
作戦開始!ビー...ハイヴ!
(腕をクロスして決めポーズ)
「今度はかわいくないのが来たな!」
「何あれ!? 気持ち悪!」
現れたアノマリィ・シングに吐き捨てる阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)と蜂須賀・美緒(BeeHive・f24547)。不気味に動かす触手はそれだけで不快に感じさせる。
「あの粘液に触れたら致命的ね……」
物理的な破壊なら、補修が容易な砕石舗装も、溶解されてしまうと補修が大変になる。
「道路建設のためにも! 絶対アイツを倒すわよ! アタシはこのまま回り込むわ!」
装甲車・honeycombを運転しながら、蜂型小型兵器を召喚し周囲に展開させる。
「正面は任せてよ!」
スミコは、美緒を見送りながら翻り、スーツケースを解放。操り糸に指を素早く通す。
「こい相棒!」
操り糸を巧みに動かすと、スーツケースから軋みをあげ、巨大な棍棒を持ったからくり人形『ダグザ』が立ち上がる。
「……力比べと行こうぜ!」
ダグザと共に戦いの構えを見せるスミコ。
「作戦開始だ! ビー……ハイブ!」
オブリビオンの背後に回り込みながら美緒もポーズを決め蜂型兵器に攻撃指示を出す。戦いの開始だ!
「gyhahaha!」
奇声をあげ、おぞましい肉疣が蠢く触手をダグザへと伸ばすオブリビオン。
「そこだね!」
触手の動きを見切り、避けるスミコ。回避運動の中に攻撃を混ぜ、ヒットアンドウェイでチャンスを伺う。
「敵の足を攻撃して動けなくしてやりなさいSolder!」
装甲車を走らせながら、蜂型兵器に指示を出す美緒。
「guyagagaga!」
蜂型兵器が背後からオブリビオンの足を狙い攻撃を集中させる。反射的に触手を振りまわし、何体かの蜂型兵器が叩き落とされるが数は豊富。戦闘継続はまだ可能だ。
「見た目に似合わず、遠距離攻撃がお得意ってわけね……」
こんな見た目のオブリビオンだが、粘液に毒ブレスと遠距離攻撃も豊富。
ダグザを巧みに操り、粘液や毒ブレスを避けながら、美緒に攻撃が行かないように注意を引くスミコ。
「アタシが隙を作る。ハチの巣にしてやるわ!」
蜂型兵器を操りながら、自身は装甲車で走り、荷電粒子砲・ソーシャルレーザーで援護する美緒。
「guguaaalaa!!」
美緒がさらに、連続攻撃を足に集中させ、オブリビオンの体勢を崩す。
「……ここだ!」
美緒の作った隙を逃さず、ダグザを操るスミコ。両手を引き上げるように強く操り糸を引くと、からくり人形・ダグザの腰部の歯車が軋みを上げて回転をはじめる。
「……スピニング・スィープ!」
高速回転するダグザが、その運動エネルギーをすべて棍棒に乗せて、連続攻撃を繰り出す。
「gugugagala!」
初手の棍棒が頭部を捕らえ、頭を揺らしたかと思うと、そのままダグザが回転し、凄まじい音と共に、オブリビオンを連続で殴打する!
「これで決まりだ!」
最後の一撃に、渾身の力を込めて、全力で糸を引くスミコ。その強さを打撃力へと変え、ダグザの一撃がオブリビオンの脳天を撃つ!
「gahaya!!」
口から毒ブレスだけでなく、緑色の粘液を溢れさせながら、よろめくオブリビオン。
「骸の海に叩き落としてやる!」
さらに追撃する美緒。装甲車・honeycombに乗ったまま突撃する!
「gagagagaaaa!!!」
美緒の突撃を受け、オブリビオンの体は押しつぶされ、そして爆発した!
……そして緑色の粘液が水たまりを作り、そして地面へと吸い込まれていく。
「……もしかして、逃げられたの?」
「そうなのかな?」
倒したような気もするが、この周辺に漂う嫌な気配は消えていない。二人の連携で大きなダメージは与えただろうが、最後に一瞬残った緑の水たまりが本体なのだとすると、また襲いかかってくるだろう。
しかし、少なくとも今は道路を守ることが出来た。
「……ここはボク達、人間のテリトリーだ!!」
そんな逃げたオブリビオンに威嚇するように吠えるスミコ。 再び襲い掛かってくるオブリビオンに備え、猟兵たちで情報を共有するのだった……。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
セプテンバー・トリル
触手、ですか…故郷のオークとか義姉様の操る触腕を思い出しますわね。
これっぽっちも近づきたくありませんし、近づけさせませんけども!
【WIZ】連携・アドリブ歓迎
毒ガス?この私に?それは悪手ですわよ。
一応、氷の【属性攻撃】を【オーラ防御】に乗せてガスが凍結してこちらまで届かないようにしつつ、
UC【霧幻抱擁】を発動させて周囲を霧で包み込みますわ。霧の組成は「神経毒の解毒剤」です。
毒霧の魔竜…貴方なら、それくらい可能でしょう?
霧と同時に顕現させた魔竜の分身で敵を攻撃し【蹂躙】します。
私は…セプテンバー家は、人々の道を閉ざす者を決して許しません!
骸の海へと還りなさい!
ウィンディ・アストレイ
この世界、オブリビオンのバリエーションが
存外豊かですね…
生理的にも戦術的にも、長々と近接戦を行いたくない手合いなので
バーニアとスラスタを噴かして上空に位置取り
乱数機動と戦闘勘による回避運動を取りつつ
各射撃武器で触手を狙い、その数を減らします
(空中戦&戦闘知識&第六感&見切り&スナイパー&誘導弾)
大半の触手を落とし、敵の隙が見えたら【選択UC】起動
最高速(約マッハ5.5)で一気に敵に肉薄して
UCで強化された戦闘力とエナジーを全てシールドザンバーに流し込み
乾坤一擲の一撃を見舞います!
(空中戦&ダッシュ&力溜め&怪力)
「これが、シールドザンバー霞斬りです!」
※アドリブ&他猟兵との絡み連携OK
イス・イス
くまかな? いのししかな?
どっちでも壊したらだめ。
【偽神兵器解放:𓃹𓈖𓏊𓏏𓆗】を使用。触手を『野生の勘』で最小限の被害で抑えつつ『気合い』『激痛耐性』で耐えて一気に接近、『怪力』で殴って『吹き飛ばし』。作った道から遠ざける。
吹き飛ばしたら追いかけて足止め。命中力と威力が増強されてるから、攻撃は他の猟兵たちに任せた。イスは偽神兵器:チェトの出力を『限界突破』、さらに加速した『残像』ができるくらいの『ダッシュ』と『ジャンプ』で攻撃を避けて引き付ける。
他の猟兵の攻撃で敵の攻撃が止まったら反撃。『怪力』の殴るからの蹴るでの『2回攻撃』で攻撃する。
イスは疲れた。あとべたべた。
「この世界、オブリビオンのバリエーションが存外豊かですね……」
「触手ですか……故郷のオークとか義姉様の操る触腕を思い出しますわね」
アノマリィ・シングの様子を見て冷静に観察するウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)と色々と考えるセプテンバー・トリル(ゼネコンのお姫様・f16535)。
「くまかな? いのししかな?」
そんあ二人とは違い、触手ではなく頭部を気にするのはイス・イス(𓄿𓊨𓏏𓁐・f24427)。
「そうですね……」
「犬にも見えますね……」
そんなイスの疑問だが、ウィンディもセプテンバーも分からない。
「どっちでも、壊したらだめ」
「ですわね! これっぽっちも近づきたくありませんし、近づけてさせませんけども!」
「生理的にも、戦術的にも、長々と近接戦を行いたくない手合いです」
熊か猪か犬かは不明だが、まともに戦いたい相手ではない。
「空へ……無限なる虚空へ」
最初に攻撃を仕掛けたのはウィンディ。静かな言葉と共に、全身にオーラを纏う。
「何処までも高く遠く、速く速く……!」
バーニアとスラスターを噴かして上空に位置取る。
「gyaaagya!!」
不気味な咆哮を上げ、粘液を放つオブリビオン。その攻撃を高速起動で避け、遠距離からライフルとガトリングガンの斉射!
直後、弾丸よりも早い速度で接近し、エネルギーをシールドザンバーに込め、触手を切り落として行く。
「これが、シールドザンバー霞斬りです!」
遠距離の攻撃と近距離の斬撃を高速で繰り出し、次々に触手を切り落とすウィンディ。
「偽神兵器、開放……」
オブリビオンが空中のウィンディに気を取られている間に、距離を詰めたイス。
「風よ、馳せろ」
誰もが嫌がるであろう接近戦を躊躇いなく行うイス。だからこそ、オブリビオンの反応が遅れたのか、完全に懐に入り込み、そのまま殴打及び蹴撃を素早く叩き込むイス。
「偽神兵器、本気出す」
さらに、偽神兵器から過剰なエネルギーを開放させると、そのイスの攻撃は加速する。
「gookagagaga!!」
高速の連続殴打、高速で距離を取ってからの飛び蹴り。一瞬の静止をフェイントにして、回転を加えてからの格闘連撃。
無論、オブリビオンも殴られっぱなしではなく、触手でイスを捕らえようと触手を伸ばすのだが、ウィンディに切断され数を減らした事と、イスの野生の勘と限界を超えた連続攻撃に、イスを捕縛するどころか、大きなダメージを与えられない。
「gugaagaa!!」
イスとウィンディの連携攻撃に痺れを切らしたオブリビオンが神経毒ブレスを吐き出す。
「毒ガス? この私に? それは悪手ですわよ」
そこに割り込むのはセプテンバー。氷属性のオーラで毒ガスを凍結させ、停止させると同時に螺旋剣を構える。
「螺旋剣、第三開放……」
セプテンバーの詠唱と共に召喚されたのは、螺旋剣の素材となった毒霧竜の霊。
「……毒霧の竜の結界を、ここに展開せよ!」
毒竜の力でなんと、オブリビオンの吐いた毒ガスを包み込んでしまう!
「毒霧の魔竜……貴方なら、それくらい可能でしょう?」
そのまま包み込んだ毒ガスを喰らい濃縮。そして竜の分身を作り出し、オブリビオンに攻撃を仕掛ける。
「gagagyaaa!!」
切られ減った触手でセプテンバーの毒霧魔竜に対抗しようとする。しかし、セプテンバーの毒霧魔竜の方が毒性が強いのだろうか? それとも単純にセプテンバーのユーベルコードがオブリビオンの力を上回っているのだろうか、魔竜に押しつぶされていくオブリビオン。
「ここです!」
「うん」
そんなオブリビオンの様子に、事前に戦った猟兵たちの情報を思い出すウィンディとイスの二人。このオブリビオンは危機になると液状化し逃げ出すのだ。
「させない」
ダッシュで懐に入り込み、偽神兵器・チェトの出力を限界突破させ、全力を拳に込める。
「風よ、馳せろ」
そのまま、思いきり上空へと吹き飛ばす。
「これが全力の……っ!」
再び、バーニアとスラスターを全開にして、最高速度(マッハ5.5)で一気に接近し、シールドザンバーにサイキックエナジーを流入し理力刃を最大化させる。
「シールドザンバー霞斬りです!」
シールドザンバーから伸びる理力刃がオブリビオンを一刀両断にする。
「……gaaa!!」
しかし、それでも骸の海へと還らないのは執念かそれとも足らない脳が理解していないのか。
そのまま自由落下していくオブリビオン。それが都合が悪い事に道路の真上。
「私は……セプテンバー家は、人々の道を閉ざす者を決して許しません!」
それを最後に迎え撃つセプテンバー。魔竜が顎を開け、落下するオブリビオンをそのまま飲み込む。
「……galallaa!」
オブリビオンは魔竜の顎に砕かれ、そのまま粉々に砕け、骸の海へと還っていった。猟兵たちの勝利だ!
「助かったよ」
「皆さんありがとうございました」
最後に猟兵たちを見送るスレッジハマーのメンバーとリーダーのラスティ。そして孤児院のファインたち。
今回の戦いで猟兵の活躍により、道路はほぼ無傷。しかし、道路は一部の拠点と拠点を繋いだに過ぎない。それに、この道もいつかオブリビオンストームで壊されてしまうかもしれない。
「それでも、俺たちはまた道を作る。その時は力を貸してくれ!」
今回の成功体験は必ず次へと繋がるだろう。壊れたら作り直す。そんな当たり前の事を思い出させてくれた猟兵たちへ、惜しみない感謝が送られるのだった!
大成功
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