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いじめられっ子が流す涙は泡のように儚く

#アリスラビリンス

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#アリスラビリンス


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●過去の記憶
「やっぱり、私って……生きてちゃいけないんだ……」
 サッカー部のエースに抱いた秘めた恋心を白日のもとにさらされたときから、ミユキの人生は一変してしまった。そのサッカー部のエースは学園の女王様にとっても意中の人だったからだ。その日から優等生だった彼女はクラスの女王様と取り巻き連中から徹底的に無視されることになってしまった。そのいじめはクラス中、いや全校に広まり、彼女は誰とも口を聞いてくれなくなってしまったのだ。それから始まった一人の日々は、彼女の心をずたずたに引き裂いてしまったのだから……。

●アリス in the 絶望の国
 今回の「アリス」、ミユキは過去の記憶を思い出して涙を流していた。誰も助けてくれない孤独感。ここには元の世界に帰れる扉があるはずなのに、元の世界に戻ってもどうせ一人と思うと、いっそのことこの世界で朽ち果ててしまったほうが良いのではないかと思えてくる。
「元の世界に戻っても、どうせアンタは一人よ!」
 畳み掛けるように、人魚姫は語りかけてくる。
「元の世界にアンタの味方になってくれる人はいないわ。なら、このまま、闇に呑まれちゃえばいいのよ……」
 ……ミユキの目から、涙が溢れる。戻っても一人の日々が続くなら、いっそのこのままこの世界に骨を埋めるのも悪くない。いっそのこと、絶望に身を任せて、「オウガ」になってしまってよいのではなかろうか。焦点のあっていない目でミユキは絶望の国に立ち尽くすのであった。

●グリモアベースにて
「絶望の淵に落ちてしまったアリスの少女、ミユキさんを元の世界に返してあげてください」
 マリア・テミルカーノヴァ(電子の海を彷徨う光・f00043)が予知の内容を熱っぽく語っている。
「ミユキさんは自分の扉のある国にたどり着いたのですが、そこで待ち構えていた人魚姫はミユキさんの記憶を悪用し絶望させてオウガにさせようとしているのです」
 人魚姫はあらゆる手を使って、ミユキをオウガにしようとしてくるだろう。たとえ人魚姫を倒したとしても、ミユキはいじめのトラウマから来た人間不信から目に映る者すべてをオウガと思い込んでしまうだろう。
「絶望は、死に至る病です。だからこそ、ミユキさんに希望を持たせてほしいのです。神様は、すべての人に生まれてきた意味と使命を与えているのですから……」
 そして希望を取り戻したとしても、かつてアリスだった堕ちてしまった者たちがミユキを元の世界に帰すまいと襲いかかってくるだろう。猟兵たちは、ミユキを元の世界に戻すため骨を折り、ミユキに人を信じる心を取り戻させなければならないのだ。
「みなさまとミユキさんが無事に戻ってこられるよう祈っています」
 そうしてマリアは十字を描いて猟兵たちとミユキの無事を祈りつつ、猟兵たちを送り出すのであった。


ヨーシャ
 こんにちは、ヨーシャです。
 スクールカーストのいじめって、悲惨ですよね。私もかつていじめられっ子だったので、その気持ち、よくわかります。
 さて、今回のシナリオはミユキというアリスの少女をもとの世界に戻すことが使命となります。できればミユキを励ます内容を入れていただければボーナスあげちゃっても良いかなと思います。では、みなさんの熱いプレイングをお待ちしております。

 あ、みなさんも辛かったら、周りの人に相談してくださいね。一人で抱え込むと、良い方向に向かわないので。
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第1章 ボス戦 『人魚姫』

POW   :    【自滅型UC】ヘル・ダイバー
【自身の身体(戦闘終了後、泡になって消滅)】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【身体を、接触した存在を泡に変換する身体】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    【自滅型UC】堕水の契約
自身の【身体(戦闘終了後、泡になって消滅)】を代償に、【契約した、海の魔女】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【強大な魔術を駆使する事】で戦う。
WIZ   :    【自滅型UC】懐かしき骸の水底へ
【自身の身体(戦闘終了後、泡になって消滅)】【を代償に、敵対者のUCに対して耐性を獲得】【、同時に全ステータスを大幅に向上させる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。

イラスト:ひえのひろ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 人間を含むすべてのものはこの世を超越した何者かによって「創造」されたという考え方がある。だとすると、「生まれるべきではなかった」命などあるのだろうか。
 ミユキにしてみれば、アリスラビリンスは己のことを歓迎してくれるだけ、まだましな世界だったといえる。元の世界では、少なくとも彼女が経験してきた範囲においては彼女の存在価値を認めてくれる人はいなかったのだ。親も先輩も後輩も同級生も、そして先生も……。彼女が経験してきた「学校」という世界は、彼女の存在を拒んていたのだ。
 ある人は反論するだろう。「学校」の外に出れば受け入れてくれるところもあるだろうと。だが、「学校」という世界を離れられるほど、ミユキは強くない。彼女の出身世界では、「学校」から離れることは世界に望まれる「子ども」ではなくなることを意味していたのだ。彼女は、「学校」の外の世界を知らないのだ。

 それを知っていたのか、人魚姫はミユキに甘くささやく。元の世界に戻ってもお前は蔑まれ拒まれるだろうと。この世界にいれば、そして新たな「アリス」をこの世界に閉じ込めれば、生きてきた証は残せると。だから、扉を開いてはならないと……。
「そろそろ、堕ちちゃえばいいのに……。強情な子だねぇ……」
 そう言って、人魚姫はミユキに絶望を突きつけるのだった。ミユキの心が折れる前に、猟兵たちは人魚姫を倒し、ミユキを希望のもとに立ち返らせることができるのだろうか。呪いが新たなる呪いを生む前に、猟兵にはできることがあるのだ。
百鬼・智夢
私には…気持ちがわかります
いじめられて、居場所が無くて…
私の励ましはきっと…傷の舐め合いになってしまうかもしれない…

でも、もし…そんな私でも、言葉にすることが許されるなら…
無理に帰れとは言わないから
今は…私達の側に、いてくれませんか…?

★リアムの力で善霊を呼び出し
彼女の周りで【オーラ防御】をさせる

お願い…私のお友達
彼女を護って…

私は彼女を背に
★封印の書の【封印を解き】解放した悪霊達の【呪詛】で
人魚さん達の気力体力を奪い、行動を阻害しながら
★【破魔】の薙刀の【薙ぎ払い】で攻撃します…

攻撃も防ぎ切れなければ極力受け流し
耐性があっても…受け過ぎれば、削れますよね…?
【指定UC】で一気に攻撃しますね



 百鬼・智夢(慈愛の巫女・f20354)も、ミユキと同じ苦難を味わってきた一人だった。父親を事故で失ってから智夢に安らげる時はなかったのだ。
「私には……気持ちがわかります」
 智夢には傷の舐め合いになってしまうかもしれないというためらいはあったものの、ミユキを支えたいという思いを語り始めるのだった。
「でも、もし……そんな私でも、言葉にすることが許されるなら……無理に帰れとは言わないから……今は……私達の側にいてくれませんか?」

 その思いをはっきりと形にするために智夢は父親の形見のテディベアで善霊を呼び出すと、オーラでミユキを包むのだった。
「お願い……! 私のお友達、彼女を護って……」
 そんな智夢は封印の書の封印を解いて悪霊を解放すると、呪詛の力で人魚姫の気力体力を奪おうとしながら行動を阻害させていく。
「そんな一撃でアタシが倒せるというの? 希望なんて裏切られるというのに!」
 心を闇に包んだ人魚姫は絶望の言葉を投げかける。
「救いなんてない。期待を抱いても、どうせ裏切られるのよ!!」
 人魚姫の苛烈な一言が智夢とミユキの気力を奪うも、二人は必死で耐えている。智夢は破魔の薙刀を振るうと人魚姫に立ち向かっていく。そんな薙刀の薙ぎ払いは破魔の流星群を呼び、人魚姫の胸を貫いていく。
「これは希望の光です! 私達の希望は、そうかんたんに潰えはしません!」
 智夢の眼には、自分の力で未来を切り開いていくという希望の光が宿っていたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

チャーミング・ラスト
グリモア猟兵さんのお話をきいてたらいてもたってもいられなくったの!
まずはミユキさんを慰めてあげたいの、ぎゅっと抱きしめてあげるのね。
「いままで辛いことが一杯あったと思うのね、でもきっとむくわれると思うの。ミユキさんは今でもその人のことは好きなの?」
もしまだ好きなのなら
「少しの間だけど休むといいのね、いい夢を見れるといいわね」

手持ちの中でダメージを与えられそうなポーションをポイポイ投擲しつつ。
「人魚さんも人の事をネチネチ言うくらいなら好きな人でも作った方がいいのに!」
煽り目立って注意を引き、近づくなら気化したわたしの本体で眠ってもらうの。
うまく眠ったなら、可哀想だけど毒薬でも飲ませてしまうのね。



 居ても立っても居られない、それが薬売りの少女のまごごろだった。
 彼女は、チャームことチャーミング・ラスト(純心な魔薬・f25077)。「魅惑的な色欲」という、飲んだ者を死に至らしめるほど狂わせるという媚薬を売っている少女だ。もっとも、彼女自体がその秘薬のヤドリガミなのだが。そんな彼女はミユキを慰めようと背後から抱きしめるのであった。
「いままで辛いことが一杯あったと思うのね、でもきっとむくわれると思うの。ミユキさんは今でもその人のことは好きなの?」
 振り返ったミユキの眼を見つめるチャーム。だが、ミユキの答えは彼女の想定したものと違っていた。
 「そう言われても、思い出せません……」
 そもそも、ここに来る前の記憶は封じ込まれているのだ。そんなミユキをチャームは自分が売っている気化させた伝説の秘薬かがせて眠らせると、安全な場所に匿うのであった。

 だが、こんなことで心の傷を治されてはたまらないと人魚姫は苛烈な言葉を投げかける。
「そんな怪しい薬なら、ミユキは狂い死んでしまうわよ!」
 その言葉に怒りを感じたチャームは手当り次第持つ薬を人魚姫に投げつけていく。
「人の事をネチネチ言うくらいなら好きな人でも作った方がいいのに!」
 だが、怒りと使命に燃えるチャームを人魚姫は止められなかった。煽り言葉をそっくりと人魚姫に返すと手当たり次第手持ちの薬を人魚姫に投げつけていく。その中で一番効いた毒薬で人魚姫が苦しむとチャームは更に悪夢につながる薬を人魚姫にかがせると人魚姫は苦しみあえぎ、そして顔をしかめて逃げようとするのであった。
「もう、怒ったのね。とにかく、私の薬で眠らせてあげるの!」
 チャームの薬の威力の前に、人魚姫は顔をしかめて震え上がるしかなかったのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

泉・星流
色々と言いたい事はあるけど…まずはそこの人魚姫をどうにかするのが先か…


人魚姫
幹部級並みの能力もってたら厄介だな(消滅…討伐しても、何度かはすぐにこの場に復活)

ただ人魚姫を倒すなら容易(UCを使わせ撤退等で強制戦闘終了…勝手に消滅)
…では意味がない

相手がPOWかWIZのUCを使用したら、普通にUCで攻撃(泡になるか、耐性に弾かれる)

このUCが何故無敵と言われるか…その所以を教えてあげるよ

本命の攻撃は属性とかは込めず、『相手を貫く…貫ける』…というイメージ(想像)を一本の箒の形に込めて相手へと放つ

一念岩をも砕く…を体現したUC…大事なのは想像力と出来るという強い意志…(箒の形は自分の愛用品)



 泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)は何かを言いたいような、もどかしい思いを抱えていた。
「とにかく、僕にまかせて!」
 だが、今は目の前の人魚姫をなんとかするのが先だという思いは抱えていた。消えても何度かは蘇るという幹部級の能力があったら厄介なのだが、人魚姫は戦闘が終われば消滅だろう。
「なんとかするには戦いを終えればよいんだけど、それでは意味がないよね!」
 そんな星流の様子を落ち着いて眺めている人魚姫。
「戦いを終えればって……そんなので邪魔をしようというの? とにかく、泡となって消えてしまいなさい!」
 人魚姫は星流に向けて竪琴を奏で始める。この竪琴の音色に「触れる」と、その身体は泡となって消えてしまうのだ。
 だが、それより早く星流は切り札を出していた。
「このユーベルコードがなぜ無敵と呼ばれるか……その所以を教えてあげるよ!」
 星流は人魚姫を貫くという意思を心に込め、箒の形に変えて全てを放つのだった。その放たれた一念が人魚姫に直撃すると、人魚姫は顔をしかめながら傷を抑えるのだった。
「……大事なのは想像力と出来るという強い意志さ」
 勝ち誇ったように、星流は語るのだった。
 

成功 🔵​🔵​🔴​

源・ヨーコ(サポート)
『悪い子はお仕置きっすよー!』
人間のブレイズキャリバー × ビーストマスター
年齢 16歳 女
外見 158.4cm 金の瞳 ピンクの髪 色白の肌
特徴 胸が大きい 八重歯 ギャル ハイテンション! 運動が好き
口調 体育会系(自分、~先輩、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)

悪いヤツは鉄拳制裁!
あまり難しいことは考えず、敵に向かって猪突猛進するタイプ。全ては拳で解決できると信じていて、とりあえず接近して殴るが基本戦術。
硬そうな相手にはカウンターでの一撃必殺を狙い、素早そうな相手には連撃と使い分けぐらいはする。

単独行動を好み、調査などは苦手。
基本は戦闘オンリーな感じですが、よろしくお願いします。



 強い信念があれば、どんなことだってやり遂げられるだろう。
 そんな思い悩んでるミユキの前に現れたのは源・ヨーコ(鉄拳制裁・f13588)。そんなヨーコは人魚姫の前に立ちはだかると人魚姫に一言告げるのだった。
「こんな女の子をいじめて何が楽しいっすか? 一発鉄拳制裁喰らわせちゃうっす!」
 ヨーコは蒸気の力を使えるようになったナックルガードを、人魚姫に有無を言わさずたたき込んだのだった。
「ちょっと、いきなり殴るなんて……想定してなかったわ」
 お互いに敵だとは認識していたものの、人魚姫は不意を打たれるなんて考えていなかったのだ。
 目の前で起こっている光景にミユキは目を白黒させるが、少なくともヨーコがミユキのために戦ってくれたことはなんとかわかったのだ。
 そんな人魚姫も二発目が飛んでくることを警戒して守りを固めるが、そんなことお構いなしにヨーコは一撃を加えようとしてくるのだ。なかなか反撃する隙は作れそうになさそうだ。ヨーコはそれを見届けるととりわけ強烈な一撃を人魚姫に対してたたき込んだ。お見事、拳は急所にあたったのだ。
「もう、苦しまなくてもいいっすよ。自分がついているっす!」
 ヨーコはミユキに語りかけると、微笑みを見せてミユキを安心させようとするのだった。
「ありがとうございます。助かりました。希望って、案外あるのかもしれません……」
 ミユキもヨーコに微笑みかける。少しずつ、ミユキは希望を受け入れつつあるかもしれないのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

徳川・家光(サポート)
『将軍なんだから、戦わなきゃね』
『この家光、悪は決して許せぬ!』
『一か八か……嫌いな言葉じゃありません!』
 サムライエンパイアの将軍ですが、普通の猟兵として描写していただけるとありがたいです。ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、全般的な特徴として「悪事を許せない」直情的な傾向と、「負傷を厭わない」捨て身の戦法を得意とします。
 嫁が何百人もいるので色仕掛けには反応しません。また、エンパイアの偉い人には会いません(話がややこしくなるので)。
よく使う武器は「大天狗正宗」「千子村正権現」「鎚曇斬剣」です。
普段の一人称は「僕」、真剣な時は「余」です。
あとはおまかせ。よろしくです!


神孫子・千歳(サポート)
 妖狐の戦巫女×ビーストマスター、15歳の女です。
 普段の口調は女性的(あたし、あなた、~さん、だね♪、だよ!、だよね☆、なのかな?)、緊張すると「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
天真爛漫で仲間想いのキャラクターです。

 ユーベルコードは指定した物をどれを使用して頂いて大丈夫です。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 こういったゲームをプレイするのが初めてな為、どのような行動をとるのか見てみたいです!あまりにもキャラと剥離していなければ行動はお任せ致します。よろしくおねがいします!


赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
 人間のパラディン×シーフ、15歳の女です。
 普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 絶望に墜ちてしまった人魚姫には、もう後がなかった。なぜなら、この戦いが終わってしまったら自分が消えてしまうことがわかりきっていたからだ。それなら目の前のアリスを絶望に引き込んで、自分と同じ新たなアリスを呪う側に引き込んでしまえば良いのだ。その考えで、人魚姫は動いていたのだが……

 ミユキはミユキで必死だった。元の世界に戻っても歓迎されないかもしれないが、今のような死と隣り合わせの日々からは抜けられるかもしれない。アリスラビリンスにとどまるにせよ元の世界に戻るにせよ彼女自身を取り巻く生きづらさと向き合っていかなければいけないのだ。そんなミユキには、元の世界にいたときから希望なんてなかったのだ。人魚姫とミユキの間を、不気味な静寂が包んでいる。かろうじて耐えていたミユキの心は、このままでは砕けてしまうだろう。

 だが、その静寂は三人の猟兵たちによって崩されたのであった。ミユキを助けに来たのは赤い髪の、頭に角を生やした羅刹の青年と赤茶の髪に狐の耳と尻尾を生やした少女、そして蒼い瞳にブロンドの髪の少女だ。
「とにかく、ミユキさんは私が守ります。お二人はオブリビオンの相手を!」
 赤い髪の青年羅刹、徳川・家光(江戸幕府将軍・f04430)は刀を抜くと指を這わせて微かな刃鳴りを放つ。その響きはミユキを眠りに誘った。寝ている間なら傷も癒える。とにかく、よい夢を見てもらいたい一心で家光は刃鳴りを奏でるのであった。

「あと少しだったのに……なぜこうも私の邪魔をするのよ?!!」
 人魚姫の悲痛な叫びが聞こえる。千歳は言い返したい気持ちでいっぱいだった。
「それは……」
 人魚姫に言葉を返そうとしたその瞬間、
「ミユキさんに、闇に染まってほしくないからよ!」
 愛は闘気を振り絞りながら叫んだ。希望があれば何だって成し遂げられる。その支えになりたいという愛の思いは手にしたバスタードソードから五十七本の光の矢を放つ。その勢いにたじろぐ人魚姫。その一撃に追って千歳もなぎなたから衝撃波を放った。その衝撃波は人魚姫の肌に傷を付ける。人魚姫も負けずと海の魔女を呼び出すと愛めがけて魔法を放たせる。海の大波のような魔力が愛に向かって走って行く。その大波に巻き込まれてはと千歳は海の魔女に斬りかかる。このままでは危ないと思った家光も刀を構え一気に人魚姫に斬りかかっていった。愛はすんでの所で大波の魔法をかわすと反撃とばかりに人魚姫に斬りかかる。見事な刃は人魚姫に致命傷をあたえた。こうして、人魚姫と海の魔女は三人の猟兵たちによって成敗されたのだ。

 ミユキが目を覚ますと、そこには三人の猟兵たちがいた。
「ミユキさん、大丈夫でしたか。あなたなら、つらい思い出を乗り越えられるでしょう。私たちはその手助けをしたいのです」
 家光が手を差し伸べる。
「あなたは決して一人じゃないもの。こうして、助けに来てくれる人たちがいる、それはとっても嬉しい事よ!」
 千歳も語りかける。
「多分、元の世界に戻るのはつらいことかもしれない……けど、きっと、乗り越えられると思うの。だから、前を向いてよい人生を送ってほしいわね」
 愛の励ましに、ミユキの決心は固まったようだ。
「どんなにつらくたって、元の世界で生きていきます。でも、まだ正直恐いですが……」
 その決心を、三人の猟兵たちは祝福するのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第2章 冒険 『疑い合うアリスたち』

POW   :    オウガをぶっとばして味方だと証明する

SPD   :    巧みな話術でアリスたちを落ち着ける

WIZ   :    魔法でアリスたちの心を癒す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 元の世界に戻りたいといったミユキ。それでも、元の世界に戻るのは不安なのだ。そんな不安な気持ちで歩いているが、もう少しゲートまではあるようだった。
 そんなとき、他のアリスの少女とミユキは鉢合わせになる。
「元の世界に戻るの? それは、とても大変よ。帰っても、居場所があるかどうか」
 その心ない言葉に、ミユキの心は折れてしまいそうだった。
「戻るべきか、戻らないべきか……」
 ミユキの心は、揺れに揺れていたのだ。
チャーミング・ラスト
もう少しで元の世界に戻れるはずなのに、どうしたんだろう?
とりあえず、ミユキさんの心の内を聞いてみないと、心配だからお話ししてみるよ。

「ミユキさん、少しお話するの!きっといい解決策が見つかるのね」
今までの出来事とかこれからの夢とか希望とか、少し心の整理する時間が必要かもしれない。
そういえば…
「人魚の敵さんと戦ったとき少し眠ったのを覚えてる?どんな夢を見たのか…覚えていたら話してみてほしいの」
夢は心の奥底が見せているって聞いたことがあるの、話を聞けたら解決のきっかけにできるかも!

話疲れただろうし、近くの素材でちょっとしたポーションを作ってみるよ。
良い匂いのする、心の落ち着く物が良いかもね。



 元の世界に戻っても居場所はないかもしれない……その言葉はミユキの胸にグサリと刻まれてしまったのだ。凄惨ないじめの記憶がミユキの心に蘇ってくる。いじめの事実すら無視される世界でも戻りたいという気持ちがミユキから消え失せかけていたその時、チャームことチャーミング・ラスト(純心な魔薬・f25077)と再び出会ったのだ。

 チャームの事は、何か見たような気がする……それがミユキの記憶だった。チャームはミユキの思いを聞いてその心を癒やしたいと思っていた。
「ミユキさん、少しお話するの! きっといい解決策が見つかるのね」
 ミユキは目の前の女性がなぜ自分の名前を知っているのかわからなかったが、危害を加えてこなさそうなことはわかっていた。今までの出来事やこれからの夢や希望を語ってほしいというチャームに、ミユキは重い口を開くのだった。
「学校でずっといじめられてて、助けになってくれる先生もいなかったの。それでも学校には行き続けたけど、ある日心がボキッと折れちゃって、そこからこの世界に来るまでは覚えてないわ」

「そういえば、人魚の敵さんと戦ったとき少し眠ったのを覚えてる? どんな夢を見たのか……覚えていたら話してみてほしいの」
 ミユキはその時の夢を覚えていた。ミユキがいじめられているときに助けてくれる人が出てくる夢だ。
「夢は心の奥底が見せているって聞いたことがあるの」
 そう、ミユキは誰かに助けてほしかったのだ。というか、声をかけられているだけでも幸せだった。そのことをチャームに話すと、チャームは近くの無機物を使って心を落ち着けるポーションを作ってくれたのだ。この心地よい香りを嗅いでいると、不思議と気持ちが落ち着いてくるのだ。
「わたしでよかったら助けになるの。元の世界に戻ったら多分希望も見つかると思うの!」
 チャームの微笑みが、ミユキにとっては何よりの特効薬だったのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

泉・星流
求めるんじゃなくて、求められる人間っていうのを目指してみるのはどうかな?

『誰も助けてくれない事の苦しさ』と『助けてくれる人のありがたさ』を知ったと思う
元々優等生な彼女…助けを求める手を取れるだけの力はあると思う

…と、綺麗事の他に助言を一つ…無視してきた人が助けを求めてきたら…

(冗談か本気かは別で)
『私があなたを助けないといけない理由ってあるんですか?』
…ぐらいは言っておこう
(今まで『無視』してきてきたんだから、このぐらい許されるし、やっておいた方が良いと思う)

『(気に入らない)人を陥れる女王様』と『(散々無視されて)助けを求める手を取れる彼女』…どっちが好感を得て、味方が多くなるだろうか…



 ミユキが元の世界に戻るべきか決めかねている間に、もう一人猟兵がやってきた。泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)はミユキの話を聞くと、求める側から抜け出して求められる側を目指してみるのはどうだろうとアドバイスしてみたのだ。ちょっとミユキにはハードルが高いかもしれないのか、星流の話を小難しい顔をしながら聞いていた。

「『誰も助けてくれない事の苦しさ』と『助けてくれる人のありがたさ』を知ったと思うけど、だからこそ助けを求める人に手を差し伸べていけばいいんじゃないかな?」
 星流はミユキが元々優等生だったことから、助けを求める手を取れるだけの力はあると考えていたのである。
「でも、私には……そんなことできるかしら?」
 ミユキが理想論を言われて黙っていると、星流は諭すように語りはじめたのだった。
「無視してきた人が助けを求めてきたら、冗談か本気でかは別として『私があなたを助けないといけない理由ってあるんですか?』と返すぐらいいいんじゃないかな?」
 ハードルが高いのは星流も感づいていたが、それを承知の上だ。
 ミユキにはこう対応するのもあるかもしれないとは思っていたが、自分には荷が重すぎる、そう考えはじめていた。それをわかるかわからないかは置いておいて、星流は話を進める。
「今まで『無視』してきてきたんだから、このぐらい許されるし、やっておいた方が良いと思う」
 そう、これができていたらと思うミユキではあったが、元々根が優しい彼女はそんなのはできないと真っ青だ。
「『気に入らない他人を陥れる人』より、『助けを求めている人を助けられる人』の方が味方を得られそうだと思うよ。やってみると、いいんじゃないかな?」
 そんなことができるだろうかと半信半疑なミユキだが、星流のアドバイスを試してみようと思うのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルディア・ディアマンテ(サポート)
さあ、参りますわよ!

攻撃は白銀のハルバードを使用し
UC金色の風で得た速力と遠心力を利用し豪快に立ち回るわ
強敵相手にはUC奥の手を使用し一撃必殺を狙うわよ

防御は回避行動を中心に
避けられない攻撃に対しては技能オーラ防御を使いハルバードで受けるわ

助けるべ人がいる場合、身を挺してでも守り逃がすことを優先しますわ

翼の展開と飛行は状況次第で

冒険探索では慎重派
あまり大きな賭けはせず確実性を重視する

依頼はえり好みせずなんでも受けるわ



 ミユキは自分を支えてくれた猟兵の言葉にうなずきながら、元の世界に戻ることを考えはじめていた。だが、孤独の中にいた彼女にとって元の世界に戻ることはまだまだ不安があることなのだ。
 そんな中に、また一人の猟兵がミユキを支えるためにやってきたのだ。その名はルディア・ディアマンテ(金色の風・f18851)、オラトリオの女性だ。ルディアはそんなミユキを見かけて声をかけたのだった。
「元の世界に戻ることは、確かに不安なことですわね……」
 こくりとうなずくミユキ。これまでのことを話し始めるとルディアも真剣に聞き入っていた。
「居場所がないということはつらいことですわ。でも、心の持ちようで前向きに生きることもきっとできますわ。ところで、いじめてきた相手を赦すのはどうかしら?」
 いじめてきた相手を赦すことは、新しい関係を築く上で大事なことではある。だが、それだけの広い心を持つのはなかなか難しいことなのだ。悲しみや怒り、憎しみに支配されていると相手を赦す事より相手に復讐することに目が向いてしまうだろう。
「実は、相手を赦す事によって相手より強くなれるの。大変だけど、あなたならきっとできると信じているわ」
 きょとんとした目でミユキはルディアを見つめる。
「そんなこと、私にできるんですか?」
 そんなルディアはミユキを見つめて語りかける。
「今すぐに優位に立てるわけじゃないけど、あなたならできるわ。あなたの広い心がきっといつの日にか役に立つ気がするもの」
 その言葉に、少しうるっとしてしまうミユキであった。つらいことも悲しいことも、それを乗り越えればよいことが起こる予感がするのだ。長い長いトンネルにも出口があるように。ミユキの入ったトンネルの向こう側にはどんな景色が広がっているのだろうか。

成功 🔵​🔵​🔴​

フルム・サーブル(サポート)
口調はステシ通り、穏やかな印象が基本です
パワー型フェアリーというツッコミどころ満載のキャラクターです
余裕があれば、景色や自然を楽しんだりします

キャラぶれ気にしません、公序良俗に反しない限りは
好きに動かしてください

ギミック系の攻略は【力溜め】【怪力】を活かした力押しと
【第六感】によるヤマカン
【鍵開け】【破壊工作】による正面突破が基本です
任務内容によってはその他技能を活用し
シリアスだったらある程度空気を読み、大人として振舞います

また、フェアリーとしての小柄さを活かしたり
ユーベルコードを活用して頭脳的な立ち回りをすることもありますが
優先度は低めです



 いじめてきた相手を赦す事は、心が強くないとできないことだ。これまで、毎日が重く悲しく辛いものであったミユキはすっかり自分の価値を低く見積もる癖ができてしまっていたのだ。そんな高等技術、私には使えるんだろうかと。
 その様子を見るに見かねた一人の猟兵がミユキに声をかけた。その名はフルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)という、一人のフェアリーである。
「確かに、それは不安なことだらけだね。だけど、相手を赦せば相手より優位に立てると思うよ。心の広さを見せつけることによって、前向きな君になれるんじゃないかな」
 あまりの急展開にきょとんとするミユキ。無理はない。自信のなかった人が一気にできるかというと難しいのだ。そんなミユキに、フルムはさらに語りかける。
「少なくとも、君は自殺する事を選んでいない。ここからわかることは、この世に何らかの希望を抱いているからなんだ。これからも生き続けることを選べば、きっといいことが起こるさ。人生は捨てたもんじゃない。つらいことも悲しいことも、全てが後の自分の栄養になるからね」
 これを聞いた瞬間、ミユキは自分が生きていることを選んでいることに気がついた。つまりは、何かの希望を持っているということである。
「安心してほしい。君はこれまでの苦しみを耐えた分の力がある。これだけの力があれば、きっと未来も拓けるだろうね」
 その言葉に励まされたミユキの目には、悲しみなんぞとうに吹き飛んでいたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

白雪・まゆ
【恋華荘】

ミユキさんには、はじめまして、なのです
これでいっしょに帰れ……え? 不安なのです?

わたしもいまいる恋華荘に匿ってもらってから、
しばらくお外に出られなかったですので、不安はとっても解りますのです。

でも、みなさまが教えてくれたはずなのです。
意志と気持ちがあれば、なんとでもなるって。

居場所がないなんてこと、ありえないのです。
必ずあります。だって、わたしにだってあったのですから。

でも、その場所は、自分が欲しいって思わないとダメなのですよ。
そうでないと、そこにあることに気づけないのです。

それでも不安になったら、
わたしたちのところへ来ればいいのですよ。
燈さんもわたしも、大歓迎なのです!


茅乃・燈
【恋華荘】まゆさんと

まゆさんと2人でミユキさんに語り掛けるよ
ぼくはアリスを助ける愉快な仲間だから、できる限り力になってあげたいしね

まだ不安あるのかな
ぼくは戻れるなら元の世界に戻った方がいいと思う
いじめとかで居場所がないかもって怖いのはわかるけど…ここにいてもオウガに襲われて命が危ないだけだもの

それにね、まゆさんの言うとおりだと思う
居場所は自分で見つけるものなんだって
ぼくも最初恋華荘…あ、ぼくとまゆさんが住む女子寮ね、そこに行ったときは、見知らぬ場所に誰も知らない人だったけど、そこで出会う人と触れ合ううちに、そこが居場所になっていったもの

だからきっと大丈夫
人と触れ合う事を怖がらなければ、きっとね



 ミユキにとって、迷い込んだアリスラビリンスは恐怖の連続だった。ここで死ぬかもしれないというのは、最大の恐怖だろう。だが、戻っても自分のことを歓迎してくれる人などいるだろうか。猟兵たちに励まされてなお心配は残っているのだ。

 そんなミユキの前に、二人の猟兵が現れた。一人はピンクの髪をした人間の少女、白雪・まゆ(月のように太陽のように・f25357)だ。ミユキを見かけるなり、まゆはやさしく語りかけたのだった。
「これでいっしょに帰れ……え? 不安なのです?」
 こくりとうなずくミユキ。帰れると言っても、まだまだ不安は多いのだ。

 もう一人は山の神たる熊の力を持った少女、茅乃・燈(“キムンカムイ”は愉快な仲間で力持ち・f19464)だ。二人は、恋華荘という女子寮に暮らす仲間であった。ましてや燈はアリスを守る愉快な仲間である。そんな燈はミユキを見るなり語りかけたのだった。
「……まだ不安あるのかな?」
 そんなミユキに燈は言葉を続ける。
「ぼくは戻れるなら元の世界に戻った方がいいと思う。いじめとかで居場所がないかもって怖いのはわかるけど……ここにいてもオウガに襲われて命が危ないだけだもの」

 燈に続けてまゆも話し出す。
「わたしもいまいる恋華荘という女子寮に匿ってもらってから、しばらくお外に出られなかったですので、不安はとっても解りますのです」
 そんなまゆの言葉に、燈も自分の経験を話し始める。
「ぼくも最初恋華荘に行ったときは見知らぬ場所に誰も知らない人だったけど、そこで出会う人と触れ合ううちに、そこが居場所になっていったもの」
 ミユキからしてみれば、新しい環境に溶け込めるかという不安はまだまだあるが、このままアリスラビリンスで命を終えるよりはよいのではという思いがしてきたのだ。ミユキはそんな決心の意を二人に伝えるのだった。
「わかったわ、不安はないわけではないけど、元の世界に戻るわ! もし、ご縁があったら、恋華荘におじゃまさせてもらうかもしれないし……」
 そんなミユキを励ますまゆ。
「みなさまが教えてくれたはずなのです。意志と気持ちがあれば、なんとでもなるって」
 その言葉に、ミユキは安堵の表情を浮かべてうなずいた。
「居場所がないなんてこと、ありえないのです。必ずあります。だって、わたしにだってあったのですから……」
 まゆは言葉を続ける。そんなまゆの言葉に、ミユキは力強く元の世界に戻る意思を固めたのだった。
「でも、その場所は、自分が欲しいって思わないとダメなのですよ。そうでないと、そこにあることに気づけないのです」
 まゆのちょっと厳しい言葉もあったが、もはやミユキには迷いがない。そんなミユキを励ますように燈も励ましの言葉を伝えるのだった。
「だからきっと大丈夫! 人と触れ合う事を怖がらなければ、きっとね……」
 まゆの口から、温かい言葉が伝えられる。
「それでも不安になったら、わたしたちのところへ来ればいいのですよ。燈さんもわたしも、大歓迎なのです!」
 ミユキはうなずくと、扉を見つけて帰る意思を固めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『墜ちたアリス』

POW   :    アリスラビリンス
戦場全体に、【過去のアリス達の「自分の扉」】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    永遠のお茶会
【アリス達が手づから注いだ紅茶】を給仕している間、戦場にいるアリス達が手づから注いだ紅茶を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
WIZ   :    地獄の国のアリス
自身の【記憶と身体】を代償に、【自身を喰べたオウガ】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【鋭い爪や牙】で戦う。

イラスト:ゆりちかお

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ミユキは元の世界に戻る意思を固めたその時だった。周りにいたアリスが一斉にミユキの方に向かってきたのだった。そう、彼女たちはもう既に墜ちてしまっていたのだ。
 でも、もうミユキは何も恐れていない。この扉を抜ければ、元の世界に帰れるのだ。それに、この扉を抜けるまでは猟兵が助けてくれる。もう、ミユキは迷わない。強い希望を抱いた彼女は、元の世界に帰る扉を見つめ、一歩を踏み出すのだった。

 猟兵たちは、そしてミユキは希望を手に入れることができるのだろうか?

 
泉・星流
ミユキさんと『墜ちたアリス』達の間に立ちふさがって

「アンタ達には悪いだろうけど…ミユキさんは戻る意思を固めたんだ…邪魔はさせないよ」
少なくとも…目の前にいるアリス達も好きで墜ちた訳ではない、そうなる前に助けてくれる人がいれば…と、ある程度は同情はするが…かといって他の誰かを絶望させて引き込むのを見逃すのは違うと思う

「せめて行く先が躯の海じゃなくて、あの世ってところに行ける事を祈ってるよ」
(またオウガとして蘇るだけだから)

指定UCで足止めしつつ、装備『BSG』『BBR』で向かってくるアリス達を攻撃

【スナイパー・制圧射撃・範囲攻撃・属性攻撃・全力魔法・乱れ撃ち・視力・掃除・一斉発射・継戦能力】



 元の世界に帰ると決めたミユキにとって、立ちはだかる墜ちたアリスたちに同情している余裕はなかったのだ。扉に入れば危険とは無縁の生活が待っているわけだが、墜ちたアリスはミユキを自らの同類にしようとにじり寄ってくるのだ。ミユキはあまりの怖さに立ちすくんでしまったのだ。
 そんな中、一人の猟兵が墜ちたアリスたちの前に立ちはだかった。その名は泉・星流(人間のマジックナイト・f11303)、これまでにも何度かミユキの窮地を救ってくれた少年だ。
「アンタ達には悪いだろうけど……ミユキさんは戻る意思を固めたんだ! 邪魔はさせないよ!」
 魔力を弾として撃ち出す銃を両手に啖呵を切る星流。その一方で墜ちたアリスたちも星流に向かって罵声を投げかける。
「私たちの仲間になっちゃえば、彼女はもうあんな苦しい思いもしなくて済むのに……邪魔はしないでくれる?」

 星流には目の前の墜ちたアリスたちが希望を抱き、そして絶望して果てていったなれの果てであることを承知の上で思いをはせる。そうなる前に助けてくれた人がいてくれればと同情もするが、かといって他の誰かを絶望させて己の仲間に引き込むことは我慢ならなかったのだ。
「せめて行く先が躯の海じゃなくて、あの世ってところに行ける事を祈ってるよ」
 星流は拘束の魔力を込めた弾を撃ちだして墜ちたアリスたちを拘束すると、ショットガンやバトルライフルから魔力を込めた弾を撃ちだしたのだった。それに抗うかのように、墜ちたアリスたちも己を喰らいしオウガを呼びだして応戦する。
「今だッ! ゲートに向かって進んで!!」
 ミユキは星流の言葉を受け取ると、星流が墜ちたアリスたちを足止めしている間にゲートへ向かって脇目も振らずに走り出したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

大周・照(サポート)
『ーーそこまでだ。ここには猟兵(ぼくたち)がいる』

一人称は“僕”。その他口調等はステシ参照のこと
キャラ崩れない範囲でのアドリブ・連携OK

基本お人好しで温厚かつ前向き。
その性格から、虐げられているもの、
不幸になりそうな者が居る場合は割と積極的に肩入れする。
が、正邪善悪の判断はキッチリつけるタイプ

戦闘では、数多の世界からの祈りの歌(【祈り】【歌唱】)を
力に変えるデバイス・事象鍵を用い、
【武器改造】で[無尽錠]を各武装に変形させて行動する
※UC【一矢点射】【断象逸閃】は必ず適した武装変換からの
行使描写をお願いします

戦闘が絡まないパートでも、事象鍵の力と自らの手足で
事件解決へ努力を止めることはない



 帰る意思を決めたミユキが元の世界に帰る扉の前に立ちはだかる墜ちたアリスたち。彼女らはミユキを元の世界に帰させないとミユキの元に向かって来たのである。このままでは、ミユキの命運は決まってしまうだろうと思われたその時だった。

「僕が来たからには、恐れることはない!」
 現れた猟兵、大周・照(夜明けの灯・f00980)は左手に装備した事象鍵に無尽錠を接続するとたちまちに無尽錠が和洋折衷の長弓、至命弓に変換されたのだった。
「この光の矢を放てば、彼女は助かる!」
 照は光の矢を至命弓から放つ。これこそ、一矢点射。光の矢はミユキを襲おうとしていた墜ちたアリスを貫いた。

 ミユキは駆け寄ってきた照を見るや勇気を振り絞って前に進むのだった。あの扉を通れば、アリスラビリンスでの命がけの日々に別れを告げることができる。皆の助けを無駄にしないためにも、あの扉を抜けなければという気持ちがミユキの中に生まれていたのだった。

「さあ、前に進むんだ。僕がこの墜ちたアリスたちを食い止めている間に!」
 照が放った光の矢はミユキの前に道を指し示していたのだ。その道を前に進むミユキの目には、もはや恐れることなど何もなかったのだ。アリスラビリンスで生死の危機を乗り越え生き延びてきたのだから、元の世界でどんなことがあったって乗り越えられるという思いを秘めたミユキの目には、もはや迷いなどなかったのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

スピレイル・ナトゥア(サポート)
精霊を信仰する部族の巫女姫です
好奇心旺盛な性格で、世界をオブリビオンのいない平和な状態に戻して、楽しく旅をするために戦っています
自分の生命を危険に晒してでも、被害者の方々の生命を救おうとします
技能は【第六感】と【援護射撃】と【オーラ防御】を主に使用します
精霊印の突撃銃を武器に、弾幕を張ったり、味方を援護したりする専用スタイルです(前衛はみなさんに任せました!)
情報収集や交渉のときには、自前の猫耳をふりふり揺らして【誘惑】を
接近戦の場合は精霊の護身用ナイフで【捨て身の一撃】を繰り出します
マスター様ごとの描写の違いを楽しみにしている改造巫女服娘なので、ぜひサポート参加させてくださると嬉しいです!


ロマネ・カーディナル(サポート)
サポプレ
アドリブ大歓迎

アドリブ大歓迎よぉ
普段はオトメモード全開の上品なオネエ(オカマではないので注意よ!)
UCは適材適所で使用するわね
ワタシって出来るオネエだから♪

多少の怪我は厭わず積極的に行動するけれど、極力顔に怪我は負わないように立ち回るわ
顔は女の命ですものね♪

どちらかと言えば一番前に出るよりかはJm的な中衛的立ち位置でBSをばら撒いたりするように立ち回る方が得意よ
誰かと連携を取れるなら積極的に連携していきたいわね
でもね怒ると鍛え抜かれた肉体美が火を噴くかの如く全線でガンガンぶん殴り殺しにかかるから覚悟なさいな♥

※迷惑行為、公序良俗に反する行動しないわよ。楽しくプレイしたいものね



 墜ちたアリスたちの攻撃をかわしながら、扉を目指すミユキ。もはやその目には迷いはないが、この墜ちたアリスたちを前に自分一人で進めるかというと不安はないわけではなかった。もちろん、元の世界に返すまいという思いを抱いている墜ちたアリスたちだ。その攻撃は激しく、ミユキもいったんは死を覚悟するほどであった。

「あきらめたら、そこで終わりですよ!」
 土の精霊を宿したゴーレムを呼びだしたスピレイル・ナトゥア(蒼色の螺旋の巫女姫・f06014)が駆け寄ってきた。
「ワタシが来たからには、もう好きにさせないんだから!」
 精霊を侍らせつつロマネ・カーディナル(オトメイト🐰💕・f19210)もミユキを守ろうと馳せ参じたのだった。スピレイルが「土の精霊は集う」で呼び出したゴーレムたちは墜ちたアリスたちの作る堅陣を崩していく。ゴーレムとコンビネーションを組みながらロマネも墜ちたアリスに指先を向け、結晶化した薔薇を飛ばしていく。この「Rosenkreutz」なるユーベルコードの力もあって、墜ちたアリスの陣形に一瞬のほころびが生じたのだ。そこにゴーレムたちが突撃する。

「えっ、なんでこんなに強いの……?! このままじゃ、アリスが扉に到達してしまうわ……至急、救援を!」
 墜ちたアリスたちは猟兵たちの攻撃に混乱し始めていた。だが、救援を求める声に気付いた墜ちたアリスたちが突破しようとするゴーレムたちの動きを止めていく。さらには、墜ちたアリスたちを喰らったオウガが召喚されるのだった。オウガによって、ゴーレムたちの快進撃は止まってしまう。
「いいざまじゃない……さて、ここらでお茶会を始めようかしら」
 墜ちたアリスたちは紅茶を楽しもうとティーセットの用意を始める。お茶会は始まってしまったら、スピードは五分の一になり、快進撃は止まってしまう。その様子を目にしたロマネは指先をお茶会に向けると、見事にティーセットを破壊したのだった。そんなオウガもゴーレムたちの集中攻撃で見事に倒すことができたのだった。

 残る墜ちたアリスたちの数は少なくなっていた。スピレイルから励ましの言葉が紡がれる。
「これだけの苦難を乗り越えてきたのだから、元の世界に戻っても恐れることはありませんよ」
 ロマネからも応援が告げられる。
「困ったときは、ワタシたちを頼りなさいな。きっと、よりよい人生が待っていると思うわ」
 その言葉を聞いたミユキは、扉にむかってまっしぐらに進むのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

茅乃・燈
【恋華荘】
ミユキさんは前を向いてくれた
なら、あとはぼくたちがミユキさんの旅立ちまで守り抜いてみせるよ
「ここはぼくたちに任せて、ミユキさんは先に行って!」

邪魔をする堕ちたアリスたちは手あたり次第に掴んで【びったんびったん】と地面に叩き付けたり、アリスを使ってアリスをぶん殴ったり
力技で強引に蹴散らしていっちゃうよ
「あなたたちは助けられなくてごめんね。でも、だからと言って、助けられる人の邪魔はさせないんだから!」

まゆさんと連携して、ガンガン蹴散らして、進んでいきます

終わったらまゆさんがお疲れ様の抱きつきタックルしてくるけど
それをどっしりと受け止めて抱きしめて、頭撫でてあげるね
「おつかれさまでした」


白雪・まゆ
【恋華荘】

周りのアリスさんたちを助けられないのは残念ですが、
ミユキさんは、しっかりと意志を見せてくれましたのです。

それならばわたしたちは、
せいいっぱいのお手伝いをさせていただくのですよ。
「さぁ、ミユキさん、いきましょうです!」

道は、燈さんとわたしが切り拓きますです!

堕ちてしまったみなさまには申し訳ないですが、
ミユキさんには手出しさせませんのですよ。

【Cannonball Crush】を使って、
相手を【吹き飛ばし】ながら、道を作りますのです。
「ミユキさんの道は、前にあるのですよっ」

わたしの道と居場所だって、前だけなのです!
と、戦闘が終わったら、前にいた燈さんに抱きつきタックルしちゃいますですね。


クリスティーヌ・エスポワール
マリアの言う通り、絶望は死に至る病ね
……しかも伝染病って始末に悪いわ!

「近接戦は得意な子に任せて、私達は援護に徹するわ!」
本体装備の機銃で牽制しつつ、【電影の鞘は剣を抜く】発動!
「重量再計算、完了! 対戦車用37mm機関銃、ハードポイントに投影!タングステン弾頭装填……一斉発射!」
反動でバランスを崩しそうだけど、【空中戦】【操縦】で耐えつつ【念動力】で補正、【2回攻撃】で連続発射!
地上の墜ちたアリスを掃射よ!
「最後のトドメはお願いね!」

ホログラム投影でミユキにもアドバイスね
「希望はいつもあるものよ。諦めると見えなくなるだけ。だから、希望に手を伸ばすことを恐れないで」
私達が、その手を取るから、ね



 人は希望無しには生きられないものである。とある医師は、彼が直面した極限状態において、希望を失った人々がいともたやすく死んでいったと記している。その一方で、希望を最後まで捨てなかった人が極限状態を生き抜いたと論じているのである。故に、希望は人生の特効薬なのだといえるのである。

 絶望に染まってしまった墜ちたアリスたちは、ミユキを前にお茶会を始めようとしていた。彼女たちはお互いのカップに紅茶を注ぎ楽しみながら戦いを始めたのだった。その間、ミユキの進む足取りは遅れてしまうのであった。一方、墜ちたアリスたちは速度を落とさずに攻撃の手を緩めなかったのだ。ミユキの希望は、ここで砕かれてしまうかのように思われた。
 しかし、希望が完全に果ててしまったわけではなかった。「希望」という名を抱く少女、クリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)はミユキを見つけると声をかけたのだった。
「希望はいつもあるものよ。諦めると見えなくなるだけ。だから、希望に手を伸ばすことを恐れないで!」
 ミユキはうなずき、再び前に進むのだった。その、ミユキの前進をクリスティーヌは「電影の鞘は剣を抜く」というユーベルコードを使って急降下爆撃機を顕現させ援護する。
「重量再計算、完了! 対戦車用37mm機関銃、ハードポイントに投影! タングステン弾頭装填……一斉発射!」
 クリスティーヌは必死に急降下爆撃機を操ると対戦車用37mm機関銃を乱射したのだった。

 ミユキにとっての幸運は続く。さらに、二つの声がミユキを励ますのだった。
「ここはぼくたちに任せて、ミユキさんは先に行って!」
 茅乃・燈(“キムンカムイ”は愉快な仲間で力持ち・f19464)が邪魔をする墜ちたアリスを「びったんびったん」とばかりに蹴散らしていく。
「さぁ、ミユキさん、いきましょうです!」
 白雪・まゆ(月のように太陽のように・f25357)も、「Cannonball Crush」を使って墜ちたアリスたちをハンマーで殴って蹴散らしていく。
「あなたたちは助けられなくてごめんね。でも、だからと言って、助けられる人の邪魔はさせないんだから!」
 燈は持ち前の力技で墜ちたアリスたちをミユキに寄せ付けようとしないのだった。
「ミユキさんの道は、前にあるのですよっ!」
 まゆもまた、ハンマーを振るいつつミユキの進む道を援護する。さらに、空中からはクリスティーヌの操るスツーカが墜ちたアリスたちを蹴散らしていく。
「最後のトドメはお願いね!」
 その言葉を聞いた燈は最後の一人を投げ飛ばす。もはや、この後に立っている墜ちたアリスはいなかったのだ。無事戦いが終わったことを確認してクリスティーヌが急降下爆撃機から降りて駆け寄ってきたのだった。一息ついた燈に、まゆは勢いよくタックルとばかりに抱きつくのであった。
「わたしの道と居場所だって、前だけなのです!」
 そんな燈はまゆを抱きとめると頭をなでるのだった。
「おつかれさまでした」

 後は、ミユキが扉をくぐれば全ては終わる。
「この度は、ありがとうございます。私、前を向いて、進んでいきますね。もし、機会があったらみなさんのところにも訪れさせてください」
 ミユキは三人に向かってぺこりと一礼すると、扉をくぐり、元の世界に戻るのだった。その様子を見送る三人は感無量にその光景を眺めていたのだった。元の世界に戻ったミユキはきっと幸せに暮らせると信じながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月19日


挿絵イラスト