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帝国近衛騎士の工作

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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「ちぃとばかし厄介な事になったの」
 難しい顔でグリモア猟兵、ヤクモ・カンナビ(スペースノイドのサイキッカー・f00100)が語る。スペースシップワールドの一角に浮かぶスペースシップ『アリエス』が、オブリビオンたる銀河帝国の工作員により孤立、窮地に陥っているというのだ。
「わらわの予知によるとどうやら工作員は帝国の近衛騎士。多数の帝国騎士の亡霊を召喚し従えることのできる、戦闘力の面でも恐るべき相手じゃ。それが『アリエス』に潜み、船内に爆弾を仕掛けられはじめておる……救うには、一刻の猶予もままならん」
 そこでヤクモは猟兵たちの『アリエス』への急行を依頼するのだが……近衛騎士はスペースシップ爆破の準備をする以外にも、もう1つの工作を行なっていたようだ。
「それは……『アリエス』の対デブリ・対宇宙海賊防衛システムの掌握じゃ。ハッキングされ、改竄された防衛兵器群は、今や本来の標的であるスペースデブリや不審船ではなく、近隣を航行する船全てを自動攻撃するようになっておる……無論、近寄る船も、去る船も」
 だが、猟兵たちが人々を救うには、危険を覚悟で弾幕の中に飛び込まねばならぬのだった。ハッキングの事実は『アリエス』の技師たちもじきに把握はするであろうが、彼らによる復旧作業を待っていては、肝心の爆弾に対処する暇がない。覚悟して突破しなくてはならぬ……たとえ接近用の小型宇宙船や『アリエス』の防衛施設を破壊することになったとしても。
「無論、宇宙船の用意も、爆弾解体用の工具の用意もある。然し、わらわに出来る事はそこまでじゃ」
 ヤクモは語る。デブリ破壊用のレーザーと宇宙魚雷による弾幕をいかに掻い潜ればよいか、あるいは具体的にどこに爆弾が仕掛けられているのかまでは判らぬのだ、と。
 が……1つだけ彼女には視えている。
「仕掛けられた爆弾を追いつづけておれば、必ずや近衛騎士に辿り着けるじゃろうて」
 そう締めくくり、初めて薄く笑みを浮かべた彼女は、猟兵たちが必ずそれを成し遂げると信じているようだった。


あっと。
 あっと。でございます。どうやら近衛騎士は強大な力を持つだけでなく、優秀な工作員でもある様子。彼女がスペースシップ『アリエス』を爆破してしまう前に、皆様の力をお貸しください!
 第1章は弾幕を掻い潜っての『アリエス』接近、第2章は『アリエス』内での爆弾探しと除去作業、第3章は爆弾を設置中の近衛騎士との戦闘となります。
 接近用の宇宙船は何艇かご用意できますので、1人で1艇を借り受けても、他の方の船に便乗してもかまいません……もちろん、ご自分の宇宙船や宇宙バイクをお持ちであればご活用いただけます。特に言及がなければMSの側で便乗させたりさせなかったりします。
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第1章 冒険 『弾幕との戦い』

POW   :    豪快に反撃する、防御を固めながら突破を試みる

SPD   :    的確に反撃する、素早くかわして突破を試みる

WIZ   :    魔法で反撃する、パターンを分析して突破を試みる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ファランス・ゲヘナ
【心境】
「ヤレヤレだナ。宇宙帝国の破壊工作はいつも面倒で嫌がらせに特化してるナ。」
思い通りにされると迷惑ダ。オレたちで一気に解決してやろうゼ。

【行動】
SPD
宇宙バイク:龍星号に『騎乗』して弾幕に対して熱線銃:戦士の銃で反撃しつつ突破するゾ。
オレたちを墜とすにはこの三倍は持ってこイ。

UC:ゴットスピードライドで『ダッシュ』加速して突き抜けるゾ。
当たらなければどうということもなイ!!

相乗りは勝手にダ。


アネモイ・エンドア
おのれ銀河帝国め!卑劣な手を使いおって……正々堂々艦隊戦で私と戦え!

いくら攻撃対象が無差別に設定されたといえど、防衛システムならばより大きく、より危険なものを優先するよう設計されてるはず。
ならばここは私の本体の出番であるな!

連装ビーム砲及び敵魚雷への迎撃誘導ミサイルによる支援砲撃を要請……撃てー!!!

アリエスが射線上に入らないように私の本体から【支援砲撃(連装ビーム砲斉射)】を打ち込みつつ、小型宇宙船で接近する。
本体からの『範囲攻撃』の『援護射撃』で宇宙魚雷は接触前に撃破できるし、砲撃で本体を目立たせることで防衛兵器も優先的に本体を狙うから私や他の猟兵の駆る宇宙船は『目立たない』はずだ。


リトル・アリトル
「新技のお披露目だ、お前ら気合い入れろよな!」

物言わぬアームドフォート達に発破をかけつつ仲間の援護するべく宇宙バイクで颯爽登場。

「行くぜ、オービットども!オープン・ユア・アイズッ!!」

掛け声と共に6機の球状浮遊砲台達を散開させ豪快に反撃して仲間たちの道を切り開く!

【援護射撃】技能で命中率を重視した【オールレンジ・アタック】を使用し防衛機構の弾幕に弾幕で応戦。

6機全てを気合いで先を走る脳波コントロールしながら仲間の後ろ姿を見送る。

「頼むぜイェーガー、お前らが頼りだ」


ミスタリア・ミスタニア
ハッ、こういう宇宙間戦闘こそ鎧装騎兵の十八番にして華だろうが。
とはいえ、鎧装騎兵は同じ鎧装騎兵との制宙権の取り合いがメインだしな。沈めるわけじゃないが対艦攻撃は流石のオレも絶対の自信があるとは言えないな。

まぁ小型宇宙船より的が小さいだけマシだろう。余裕があれば味方の宇宙船を護衛してもいいしな。
護衛といっても宇宙魚雷を大型熱線砲やアームドビットで撃ち落とすのは出来るが、流石にデブリ破壊用レーザーはオレのビームシールドじゃ防げねぇよな。
出来れば避けてぇがレーザー砲座は最悪ぶっ壊すしかないかもしれないな。

使用技能:空中戦、ダッシュ、戦闘知識、破壊工作、先制攻撃、援護射撃、誘導弾、スナイパー、2回攻撃


暴星・メテオ
「オラオラオラオラ!どっからでもかかってこいや!」
【POW】
宇宙船の上に仁王立ちして肉体パワーにて迎撃
主に仲間が潜入しやすくなるよう魚雷の破壊やレーザーの防御で支援にあたります
UC【豪快★落星投】で近場のデブリや破壊した魚雷の残骸を投げつけまくります
デブリをぶつけて魚雷を爆破させたり向かってくるレーザーにぶつけて直撃をかわしたりします
なるべくド派手に動いて注意を引きつけます!



 地獄の幾何学が繰り広げられていた。色とりどりのレーザーが空間を切り取って、その間を縫うように宇宙魚雷の列が泳ぐ。『アリエス』の激しいエネルギーの放出はまるで超新星のようで、力強く、美しく……けれどもどこか物悲しい。
 眺めるアネモイ・エンドア(エンドア級戦艦13番艦・f00797)の奥歯がぎりりと鳴った。全ての被造物の幸せは、その力が正しく使われることであろう。にもかかわらず弾幕の遥か向こうの兵器たちは、その存在意義を歪められ、貶められ、悪しき目的のために利用されている!
「おのれ銀河帝国め! 卑劣な手を使いおって……!」
 吼えるアネモイ。正々堂々艦隊戦で戦えなどと呼びかけたところで、邪悪なオブリビオンがそれを聞くわけがないだろう。
 ……上等だ。ならば、このエンドア級13番艦が、引導を渡してやることとしよう。彼女と猟兵たちがいる限り、オブリビオンに安全地帯などはない!
「当ったり前だぜ!」
 三騎連結の宇宙バイクのエンジンが高鳴って、リトル・アリトル(紅い流星群・f05021)の小さな体は今にも飛び出しそうだった。
「新技のお披露目だ、お前ら気合い入れろよな!」
 6基の球状浮遊砲台が、その声に合わせるかのようにふわりと浮かぶ。それから掛け声……。
「行くぜ、オービットども! オープン・ユア・アイズッ!!」

 同時、6つの光の軌跡がリトルの元から散開した。直後……それらの光は花火のように、新たな放射状の光を周囲に散らす。
 宙域を照らす、無数の爆発。それらの起点をよく見れば、こちらに向かいくる宇宙魚雷の列を、ちょうど延長した位置であったことが見て取れただろう。『ビホルディング・オービット』たちの“目”は忙しなく動く……宇宙魚雷発射口の周期的運動が生んだ、上下左右に揺れる波に合わせて!
「頼むぜイェーガー、お前らが頼りだ!」
「ハッ、こういう宇宙間戦闘こそ鎧装騎兵の十八番にして華だろうが!」
 リトルが『アリエス』に向けて指先を向けたなら、ミスタリア・ミスタニア(宇宙を駆ける翠の疾風・f06878)の鎧装が炎を吹いた。揺り籠にいた頃から銀河帝国との戦いを肌で味わってきた彼女にとっては、民間スペースシップの防衛設備など、どんなに束になったところで誤差みたいなものだ……鎧装騎兵同士の制宙権の奪い合いこそが星間戦闘の華、美しく儚い弾幕じゃない。
(「……とはいえ対艦攻撃は、流石のオレも絶対の自信があるとは言えないな。いくら相手を沈めるまでするわけじゃないと言ったって」)
 だが、こちらは鎧装ひとつで飛ぶ小型の的だ。当てられるものなら当ててみればいい。むしろ、多少のことにはなるだろうが、他の味方の護衛だってしてみせる……そう思って仲間たちのほうを見てみれば、返るのは宇宙マスコットじみた姿のファランス・ゲヘナ(ブラックタールのスターライダー・f03011)の自信ありげな顔と、彼の宇宙バイクの後部座席に仁王立ちする暴星・メテオ(星屑★番長・f03838)の学ラン姿だ。
「ヤレヤレだナ。宇宙帝国の破壊工作はいつも面倒で嫌がらせに特化してるナ……だがナ、オレたちを墜とそうと思うなら、この3倍は持ってこイ」
「は! 本当にたったの3倍でいいのか? 最低でも10倍は用意して貰わなくちゃな!」
 自身の大口をさらに上回る同乗者の大言壮語に、ファランスの口笛がひゅうと鳴った。言うなら、それなりの仕事は見せて貰おうじゃないか……乗りたいと言うなら拒みはしないが、自分の尻は自分で拭くのが『流星号』のルールだ。
「このまま一気に加速して突き抜けるゾ。振り落とされるナヨ?」
「アンタこそヘマして魚雷に衝突しないでくれよ?」
 ぐぅんと加速してゆく『流星号』。宇宙番長は慣性で上体を後ろに反らしながらも、2本の脚で宇宙バイクの胴を掴んだまま離さない……だがそんな即席コンビたちの行く先に、幾本かのレーザーが籠のように広がった。そして……その籠の中央からは、隊列を組んだ宇宙魚雷!
「随分と攻撃が集中する空間に出たな!」
「まだ、2倍程度といったところダ」
 ファランスの熱線銃がすれ違いざまに、先頭の魚雷の弾頭だけをを吹き飛ばす。
「だろうな! まだまだ隙間だらけに見えるぜ!」
 進むべき方向を見失い、宇宙速度で『流星号』の隣を掠めていった魚雷の残りの部分に、メテオの腕が無造作に伸びる……腕をもぎ取られたいのかとぎょっとしたファランスの想像とは裏腹に、あろうことかメテオの指先は、がっちりと魚雷の破片を握ったままだ!
「無茶をする奴もいるものダ!」
 突如かかった急制動に、『流星号』はメテオの肘あたりを共通重心とする連星のように、魚雷の破片とともに半回転した。宇宙速度で外に向かっていたはずの破片が内へと向かい、『流星号』は逆に外へと弾かれる。遠ざかってゆくレーザー籠の中、魚雷片はまるでピンボールかボウリングのように、次々に後続の魚雷に命中して破壊! 一方の『流星号』のほうはと言えば……ファランスと『流星号』の絆の前には、一時的に目的地から遠ざかった以外は何事もなく無事!
「ナルホド、3倍程度じゃ物足りないナ」
「いいや、10倍ってのも間違いだったぜ! アタシたちなら30倍でも余裕で捌ける! オラオラオラオラ……どっからでもかかってこいや!」
「残念ながら、その計算も間違いだ……」
 その時横から異議を挟んだのはミスタリアだった。
「その数字は、お前たち2人だけでの計算だろう? オレたちのことも計算に入れて貰わなくちゃ困る」
 さらなる後続の魚雷が次々に爆ぜた。ひと仕事を終えたアームドビットは、悠々とミスタリアの元へと舞い戻ってきて鎧装に装着される。これで……魚雷だけ考えればほぼ『アリエス』までの道のりは開けた計算だ。
「……が、レーザー砲が厄介だな」
 けれども彼女は思案した。貫通力のあるレーザー攻撃は、彼女のビームシールドでも防げそうにない。止めるには『アリエス』上の砲台を破壊するしかないが……できれば破壊するのはオブリビオンだけに留めたいところだ。次に『アリエス』にやって来る船が新たな帝国の尖兵ではないとは言い切れない以上、不可抗力であっても防衛設備の喪失は死活問題だ。
『……ならば、私の本体の出番であるな』
 その時宙域に響いたアネモイの声は、やけに大きく、重々しく聞こえた。直後……銀河の彼方から届く星の光が、一角だけ切り取られたかのように影で覆われる。
『いくら攻撃対象が無差別に設定されているとはいえど、防衛システムならばより大きく、より危険なものを優先するよう設計されてるはず』
 声――もちろん正確には無線だが――は、その影から発せられたものだった。対銀河帝国の切り札のひとつ、エンドア級戦艦『アネモイ』は、まるで自らの危険度を誇示するかのように一斉に全砲門を開く!
『支援砲撃、照準合わせ……撃てーーー!!!』
 恐るべき破壊の砲火が唸り、『アリエス』すれすれを掠めていった。『アリエス』の砲台が一斉に回転したのが見える……次からの攻撃対象はそちらだ。
 だが、たとえ砲台が別方向を向けども、残り香のような宇宙魚雷は放たれたままの角度を維持するのだった。けれども彼らの運命も、やはり他の魚雷たちと同じであったろう……『ビホルディング・オービット』たちの目が再び見開いて、新たな未知粒子のビームを放射する!
「ま、このまま任せきりでも良さそうだったんだけどな! かといっていいとこ取りされたままじゃあ終われねぇってもんだろ!」
 爆発。爆発。また爆発。その中をリトルの『ソードフィッシュ』は、エンジンを唸らせながら突き進む。彼女の仕事は突入支援だ……前方をゆく『流星号』やミスタリアを援護しながら、彼女自身もブッ飛ばしてゆく!
「このまま宇宙港まで突っ込むゾ」
 ファランスは『流星号』のスロットルを入れた。メテオの上体はやはり後ろに傾いたままで、けれども勝利の表情の中には、ほんの僅かな翳りすらもない。
 みるみる誘導灯が近づいていった。全ての砲台が物理的にこちらを向けなくなった辺りで、ようやく『流星号』は速度を落とす。一部始終を目撃していた宇宙港スタッフたちが、居ても立ってもいられず飛び出してくる……ブラックタールの宇宙海賊は、憎らしいくらいのイイ決め顔で、『流星号』をその傍に止める。
 同時に……メテオが天井まで跳んだ。それから天井にあった何かを掴み、何事もなかったかのように降りてくる。
 彼女は、無造作にその何かを外へと放り投げた。
「まずは1つめ……と」
 彼女が言い終わると同時、対デブリレーザーに貫かれたそれは、大きな爆発の花を咲かせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『宇宙船危機一髪』

POW   :    爆弾を船外に放り投げて爆発させる

SPD   :    爆弾を解体する

WIZ   :    爆弾を探し出す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 宇宙港の人々に動揺が走った。防衛施設のハッキングに加え、仕掛けられていた爆発物……はたして『アリエス』はどうなってしまうのかと、誰もが不安で互いの顔を見る。
 だが、目撃者が宇宙港のスタッフに限られていたことは、不幸中の幸いだったろう。彼らは恐るべき銀河帝国の謀略を知るのと同時に、救世主が現れたこともまた知ったのだから。彼らは猟兵たちの説明を聞いて、ある者は安堵し、ある者は感謝と応援の言葉を述べ、またある者は猟兵たちの無事と成功を祈る。
 スペースシップ『アリエス』は、ひとつの宇宙都市である。銀河帝国の破壊工作に屈し、人々を宇宙の藻屑にさせるわけにはゆかぬ。『アリエス』内への進入を果たした猟兵たちは、爆弾がありそうな場所を探して、街の中へと散ってゆく……。
高柳・零
テロリストは許せませんね。何人殺す気ですか。

爆弾を探します。仕掛けるとすれば、人の多い場所、誘爆が起きやすい場所、空調施設、基幹システムですか…結構ありますね。
「手分けして探しましょう。見つけたら知識のある人に連絡して、取り外すか解除を。自分も全力で探します」

爆弾を見つけたら解除出来る人を呼び、どうしても時間がない時は持ち出して外に放り出します。
「自分で言い出した事ですからね。知識のある人に任せましょう」
「く、時間がありませんね。仕方ありません」
外に放り出す時は無敵城塞で自分も防御します

アドリブ、絡み歓迎です。


涼風・穹
【内心】
……帝国近衛騎士の多数の戦力を呼べる能力は厄介だけど…グリモア猟兵も相手からすれば同じかな…

【捜索】
まずは宇宙港のスタッフに近衛騎士の動向を知っている方がいないか聞き込み、誰も知らなければ聞き込みの範囲を広げてみる

聞き込みである程度爆弾を仕掛けたと思わしき場所を絞れればそちらへ、もし有意な情報を得られなければ『アリエス』の機関部のような破壊すれば致命傷になる重要ヶ所から順に捜索していくぜ

但し、重要ヶ所の警備状況が正常で近衛騎士に侵入された形跡も無さそうなら、まず警備の緩い場所で陽動の騒ぎを起こして警備状況を混乱させた上で狙ってくるという可能性を考慮
警備の目が届きにくい箇所から調べていく



 ……が、そんな中でも涼風・穹(人間の探索者・f02404)は、あえて宇宙港に留まったままスタッフと話し込んでいた。
「どうやら敵は多数の帝国騎士を召喚する能力を持った近衛騎士らしいが、それらしい相手を見かけたりはしなかったのか?」
「いや、全く気づかなかった……ずっと仕事や外の出来事にばかり気が向いていて、まさか帝国兵が港に爆弾を仕掛けていただなんて」
 穹が聞き込んだ限りでは、そのスタッフのみならず、誰も近衛騎士の姿を見た者はない。タダでさえ厄介な能力を持ったオブリビオンが、周到に身を潜めながら行動している……この世界の安寧もまた、薄氷の下に蠢く邪悪な存在により脅かされているのであろう。
 だが穹のUDCアースにおける探索行の経験が、まだ恐るべきものに対抗する術があることを彼へと囁いていた。こちらにも敵にすれば厄介な、異世界から戦力を召喚するというグリモア猟兵の能力がある。だが穹自身にも、オブリビオンの生みだした秘密を暴く、“探索”という力が備わっている。
「なら、爆弾を仕掛けた時に効果的な場所に心当たりはないか? 例えば、機関部やら、この船の基礎構造に当たる部分やら……」
「人の多い場所、誘爆が起きやすい場所、空調施設、基幹システム辺りも狙われやすそうですね」
「……そいつらもだ」
 唐突に横から口を挟んだテレビウムの言葉に、穹はポンと手を叩いてみせた。それからさらに畳み掛けるように、追加の候補地を口に出してみる。
「だが、そういった場所の中には警備の厳重なところも多い。まずは警備の緩い場所で陽動の騒ぎを起こして、警備状況を混乱させた上で……という可能性も考えられる」
 同意してこくこくと頷いてみせるテレビウム、高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は……けれどもそこで画面に映る表情を変えた。何やら、不満げな様子……だって、爆弾を探すべき場所を絞り込もうと思って候補を挙げてみたのに、案外、その候補が多すぎたからだ!
「仕方ありませんので手分けして探しましょう。見つけたら知識のある人に連絡して、取り外すか解除を。自分も全力で探します……たとえ地道な道が待っていようとも、聖騎士たる者、邪悪なテロリストに屈するわけにはゆかないのです!」

 穹が優先度づけた候補を、他の猟兵たちが向かったものを除いて上から順に訪れるという零の調査手法は、まるで苦役を買って出るかのようだった。
 しかし、一度見つけてしまったものは、現地の技術者に任せればよい。零自身が力を貸すのは、技術者が爆発までに爆弾を解体するのを諦めた時だけだ……人々が自ら為せる物事まで他人に委ね堕落するさまは、聖騎士にとっては見過ごせぬゆえに。そもそも、猟兵だけでは時間が足りない。
 けれども彼らが解体を諦めるような複雑なものにだけは、彼は惜しみなく力を振るうのだ。
「そうであれば仕方ありません……周囲のものごと取り外してもらえれば、私が船外に放り捨ててきます。万が一のことがあってもご心配には及びません……爆弾などでは私の信仰は砕けませんから」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アネモイ・エンドア
私は技術畑の人間…もとい戦艦ではないのでな。捜索の方なら任せるがよい!

艦長権限代理行使、総員集合!
これより我等全員でこの船に仕掛けられた爆弾の捜索を行う!
全員、出動せよ!

【艦長権限・総員集合】で呼び出した船員達に命令し、人海戦術で爆弾を探す。
敵は帝国の工作員、電子戦による爆弾の捜索・解体は予想してるはずだ。
だからアリエス内部でローカルネットワークを利用している重要施設について『情報収集』を行い、それらを重点的に捜索するぞ。
少量の爆弾でも船を爆破できる可能性のある施設…エネルギー系統や船外に繋がるハッチの関連部署が怪しいな。
『視力』や『暗視』にも多少自信があるので爆弾を見落とすことはないはずだ。



 覗き窓の外で爆発が起こった。おそらくは、仲間の誰かが処理した爆弾であろう。
 が……その爆発が次に起こる時、それが『アリエス』に致命的な結果を及ぼさぬとも限らないのだ。スペースシップにはエネルギー系統のパイプや船外に繋がるハッチなど、最低限の爆破で最大の破壊をもたらす場所がある――アネモイがそういった場所に目をつけたのは、彼女の生まれからして当然のことだったろう。
「艦長権限代理行使、総員集合!」
「「「サー! イエス、サー!」」」
 アネモイの号令が掛けられると同時、次々に亡霊船員たちが彼女の下に集まってきた。整列し、踵を揃えて姿勢を正したかつての自身の乗員らに対し、アネモイからの命令が下る。
「これより我ら全員で、この船に仕掛けられた爆弾の捜索を行なう……全員、出動せよ!」
「「「サー! イエス、サー!」」」

 敬礼とともに散開した亡霊船員たちが、手当たり次第に物陰を覗き込み、ゴミ箱の中をひっくり返し、古いパイプの傍のボックスが元々『アリエス』に備わっていたものか、あるいはそう偽装された時限爆弾かを確かめはじめた。彼らが重点的に調べてゆくのは、船内ネットワークから隔絶された場所だ……敵がハッキング能力を持つ工作員ならば、電子的対処が困難なように爆弾を仕掛けるのは当然なのだから。
 ……が、いかなる高度な策も、原始的な人海戦術の前には無意味となるのだ。次々にあちこちで上がる笛の音は、爆弾の発見を告げる報せだ。オブリビオンよ、思い知るがいい! 戦争とは、兵の質より量である!
「無力化し、回収せよ!」
「「「サー! イエス、サー!」」」
 そして自らも警戒を怠らぬアネモイの下に、続々と爆弾が集まってくる!

成功 🔵​🔵​🔴​

ファランス・ゲヘナ
【心境】
「爆弾カ…単純だが確かに確実な手ダ…胸糞はくそ悪い話だがナ。」
爆弾如キ、オレたちにかかれば楽勝だがナ。

【行動】
POW
さすがに解体する手間を考えるト、面倒ダ。
爆弾は爆破処理が一番確実でもあル。

慌てるナ、まだ時間はあル。
アリエスのスタッフと協力して爆弾を可能な限り回収。
宇宙バイク:龍星号に載せて全力『ダッシュ』アリエスの外へ運搬シ、安全な距離まで運んだら熱線銃:戦士の銃を使って『スナイパー』技術で狙い撃って狙撃爆破すル。
これを可能な限り繰り返シ。船内の爆弾を処理するゾ。



 そんな彼女の目の前に、エンジン音を高鳴らせるバイクが滑り込んできた。バイクに切られた風が舞い、亡霊船員たちの襟がはためく。そしてその風が収まった時……バイクのシートの上でファランスの不定形の体が伸びてサムズアップの形を作った。
「どうやラ、やはりオレたちにかかれば楽勝なようだナ」
 それからその手を後ろに曲げて、『龍星号』の後ろを指差す。大きな浮遊コンテナだ……その側面からはワイヤーが伸びて、『龍星号』へと繋がっている。
「入れロ。だガ、衝撃だけは与えないようにナ」
 その指示に亡霊船員たちがコンテナを覗き込んだなら、その中では幾つもの爆弾が、ちかちかとタイマーを点滅させていた……ファランスが『アリエス』内の志願者を集め、片っ端から集めてきた戦果だ。
「ほう。どこに持ってゆくつもりだ?」
「さすがに解体する手間を考えるト、面倒……だロ?」
 肩に相当するであろう部位を竦めてみせるファランスだったが、亡霊船員たちがその中に新たな収穫物を置いたのを確認すると、再びバイクのエンジンを吹かす。
「胸糞はくそ悪い話だガ、近衛騎士とやらが選んだのハ、単純だが確かに確実な手ダ。だからオレたちも一番確実な処理をすル」
 つまり最速で宇宙港までダッシュして、外に出たらコンテナごと『龍星号』から切り離した後で狙撃爆破するだけだ。どうやって安全距離まで運ぶのかなんて、そんなのはファランスには関係がない……『龍星号』は弾幕の中を『アリエス』まで辿り着けたのだから、逆に出てゆくのもできる。子供でもわかる簡単な話だ……が。

成功 🔵​🔵​🔴​

リトル・アリトル
「なぁ、この爆弾って“船外に捨てられる”んだよなぁ?」

①:爆弾は船外に放り捨てられる。
②:つまり、投擲する程度では爆発しない。
③:また、投擲に反応や抵抗をしない。

……【フェアリーランド】に捨てちゃえばいいんじゃなかろうか。(暴虐)

というわけで、爆弾を吸い込んで回収していきます。
「フェアリーランドってドンくらいの広さなんだろうなぁ……しらんけど」

探索については得意な猟兵が居れば協力してもらいます。
協力者が捕まえられ無ければ地道に【物を隠す】自分ならどこに隠すか考えて探索。

フェアリーランドで隔離出来ない可能性を考慮し
爆弾を収めた壺は最終的には宇宙に放り捨てます。

「なんか卑怯くさいが、まあいいか」



「なぁ? この爆弾、“船外に捨てられる”んだよなぁ?」
「そうダガ?」
 突如不思議そうな顔をひょっこり覗かせたリトルの疑問に、最初、ファランスは何を言っているのかわからなかった。えーと、と解説をするリトル。
「だったらさぁ……」

①爆弾は船外に放り捨てられる。
②つまり、投擲する程度では爆発しない。
③また、投擲に反応や抵抗をしない。

「ってことは……だ。こっちの方が安全に処理できるんじゃねぇか?」
「今……何ト?」
 唐突にコンテナの中に飛び込んで、まるで爆弾の海の中で泳ぐかのようにガラガラと音を立てて暴れるリトルの様子には、誰もが唖然として何もできないばかりだ。その間にもリトルの体はコンテナ内を右に左に……その間にも彼女の姿は、次第にコンテナの中へと沈んでゆく……。

「……と、こんなモンだろ」
 そう言って彼女がコンテナから出てきたときには、何故かコンテナ内には細かいネジやら破片やらがあるだけで、あれだけあった爆弾はすっかり姿を消していた。そして彼女の手には小さな壺。
「ところでさ、フェアリーランドってドンくらいの広さなんだろうなぁ……知らんけど」
 あっけらかんと訊くリトルだが、いやそんなの本人が知らなきゃ誰も知ってるわけないじゃん……って貴様、さてはその手の壺の中のフェアリーランドに爆弾全部突っ込みやがったな!?
「ま、この中で爆弾が爆発するとどうなるかは、オレも知らねぇんだけどな」
 おいちょっと待て。
「それじゃあ後は、オレがモノを隠そうと思ったらどこに隠すか考えながら、適当に爆弾を探してみるぜ」
 いやだから。
「なんか卑怯くさいが、まあいいよな~」
 ええい、良くないぞ卑怯者め!!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミスタリア・ミスタニア
さて、無事着艦出来たな。
次は爆弾探しだが『破壊工作』や『戦闘知識』から考えると定石は機関部かコントロールルームか。どっちも爆破されたら致命的だからな。
都市部なんかも爆破されたら拙いが、爆弾だけでこの船を沈めようっていうなら、その2つが可能性が高いな。
ハッキングされてたことを考えるとコントロールルームが怪しいが、そこに侵入・占拠したならもうちょっと違う動きをするだろうし、オレは機関部を探してみるぜ。
見つからないなら手を変えて『ハッキング』の『情報収集』で帝国が防衛施設にハッキングを仕掛けてきた場所を探してみるぜ、きっとその近くに爆弾もあるはずだな。
見つけたら近くのエアロックから宇宙へ投棄だな。



 ……などという謎のコメディがどこかで繰り広げられているとはつゆ知らず、ミリスタリアは光り輝くエネルギーがパイプの中を行き来する、機関部の最重要区画までやって来ていた。
(「破壊工作をするのなら、ここは決して外せないだろうからな」)
 巨大なスペースシップを推進させるほどのエネルギーが集中するこの場所が爆破されれば、漏れ出したエネルギーは『アリエス』内を駆け巡ることになる。近衛騎士がその気になれば、制御室をハッキングして機関に高負荷を与えることだってできたはずだ……だが、それをしていない以上、彼女は制御室に入ってはいないのだろう。だとすれば……彼女は間違いなくここに何かを仕掛けている。
「……思った通り、主要配管に爆弾が仕掛けてあったな」
 しかも、1つだけではなく複数の配管に。予想通りに掴んだ近衛騎士の尻尾……ミスタリアの口角も自ずと上がる。
「はッ!」
 繊細な作業が得意とはいえないミスタリアではあったが、ここまで来て手をこまねくなどはありえなかった。宇宙空間での高速戦闘の要領で集中し、手にした武器を一閃すれば、爆弾は誘爆することなくパイプから剥がれてその場に落ちる……もちろん、パイプの側も無傷だ。
 2つめ、3つめと同じ作業を繰り返しつつ、落ちた爆弾を拾っては近くのエアロックから宇宙に投棄する。何も難しいことはない。その後は、いまだハッキングされたままの防衛レーザーが処分してくれる……。

 ……だがその時、ミスタリアの直感が警鐘を鳴らした。反射的に跳び退った彼女がつい先程まで立っていた場所を、闇黒の光が貫いてゆく!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『帝国近衛騎士』

POW   :    ダークフォースソード
【レベルmまで伸長する闇黒のフォースソード】が命中した対象を切断する。
SPD   :    リミッター解除
対象の攻撃を軽減する【フォース全開状態】に変身しつつ、【対象の動きを鈍らせる闇黒の念動力場の形成】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    死の先を行く兵(つわもの)達
【闇鋼によって仮受肉した死せる帝国騎士達】の霊を召喚する。これは【念動力による斬撃等の直接攻撃】や【高い錬度で成立する集団戦術】で攻撃する能力を持つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は神酒坂・恭二郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「あら……この私の計画を台無しにしてくれるだなんて、随分と厄介なコが入り込んでいたものね」
 カツカツとヒールを鳴らしながら近付いてきたその女の手の中で、伸びていた闇黒の光は剣の形を取った。恐るべき帝国近衛騎士のダークフォースソード……女はそれを悠然と構え、愉しそうに仮面の下から覗く口を弓なりに吊り上げる。
「でも残念、貴女たちの抵抗もここでお仕舞いよ。だから貴女たち、この船が最期に見せる花火を存分にお楽しみなさい……あの世でね!」
高柳・零
おや、のこのこ出て来てくれましたか。正直、助かりますよ。自分は裏工作や探索は苦手なので

とにかく前衛に出て盾になります。脅威だと思われないと無視されるので、攻撃も工夫しますよ。
先ずは前に出て鎧砕きで防御力を下げます
「守りを崩すのは基本ですよね」
ある程度防御力を下げたら、2回攻撃で攻め立てます。
「手数は重要ですからね。手間を惜しみませんよ」

敵の攻撃は盾受け、武器受けにオーラ防御を乗せて、フォースソードでも受け止められるようにします。見切りも使って最小限の動きで受け止めます。
「ダークフォースソードが何でも斬れると思ったら大間違いです」
ユーベルコードには無敵城塞で対抗します。
「これが聖騎士の力です!」


リトル・アリトル
仲間のピンチに船の機関部まで宇宙バイクで駆けつけます。

【援護射撃】技能を生かした弾幕で仲間たちを守るように浮遊砲台を展開。
無理にダメージを与えようとせず温存しつつ戦闘。

相手が《●死の先を行く兵(つわもの)達》を使用するのに合わせて切り札を投入

「来たな”アイツ”の予知通り……"待"ってたぜェ、この"瞬間(とき)"をよォ!!」

【一斉発射】技能による【フルバースト・マキシマム】を召喚されたばかりの亡霊に叩き込みます

以後、相手の集団戦術を徹底的に潰すように行動。

「ハハッ、グリモア猟兵ってのはマジでスゲェな……今度一杯おごってやんねーとだぜ」


ファランス・ゲヘナ
【心境】
「テロリストには譲歩しなイ。これは国際常識ダ。」
あとは悪の栄えたためしはなイ…。なんてナ。

【行動】
UC:≪天通頑≫発動。
【∞ロ-ロ】の眼鏡を懐(!?)から取り出シ、パワーアップ。
宇宙バイク:龍星号に『騎乗』、爆走しツツ帝国近衛騎士を轢き逃げしつつ、熱線銃:戦士の銃で射撃攻撃ダ。『二回攻撃』による連続射撃モ、結構乙なもんだロ。

おっと、攻撃が来たカ。龍星号ヨ風になレ『ダッシュ』で質量のアル『残像』というのカ。なんてナ


アネモイ・エンドア
そうだな。最期に花火を見せてもらおう……帝国の野望ごと砕け散る、貴様の悪事という名の花火をな!

戦艦たる私を前に雑兵を並べる愚策、その代償を身をもって知るがよい!
複製艤装全展開!エネルギー充填!誘導ミサイル装填!目標、眼前の帝国軍!……全弾、発射ァ!

複製艤装を展開し、全武装からの『一斉発射』による『範囲攻撃』で敵の呼び出した帝国騎士の霊ごと纏めて攻撃する。
弾が切れても宇宙戦艦搭載武装用弾薬で弾を補充し『2回攻撃』が可能だ。
ミサイル『誘導弾』を混ぜることで他の猟兵を攻撃に巻き込まず『援護射撃』もできる。
隙をついて接近してきた敵には【エレクトロレギオン】で足止めし、その間に砲撃で吹き飛ばすぞ。


ミスタリア・ミスタニア
ハハッ!漸く出てきたな、近衛騎士!
今まで帝国騎士とはやってきたが、近衛騎士は初めてだな!大物食いが出来るとはラッキーだぜ!
あ、オレが誰かって、翠の疾風って言えば通じるかい?

生半端な攻撃じゃぁ倒せないだろうな、なら!
『ダッシュ』で近衛騎士の懐に飛び込むぜ。アームドビットを展開して『援護射撃』に『一斉発射』させて足止めの『時間稼ぎ』しつつ、敵の攻撃はビームシールドで『盾受け』で致命傷だけは避けつつ突撃だ!
『捨て身の一撃』の『カウンター』で、パイルバンパーをお見舞いしてやる!
そのまま『零距離射撃』の『2回攻撃』の大型熱線砲(ブラスター・ランチャー)をお見舞いしてやる!【グリュンシュトゥルム】だ!


涼風・穹
【真の姿】
姿は変わりませんが、瞳が金色になり背中に光の翼が現れます

【真の目的】
あらゆる妨害を排し、全力を持って帝国近衛騎士の胸に飛び込み、そのおっぱいを揉みます

【戦闘】
突っ込んでいき風牙で斬ります
奇策としては『贋作者』でフォースソードを作成して斬ります

相手の攻撃は風牙で捌ききれなければ『贋作者』で全身が隠れる位の大きさの金属板を目の前に作り出して盾にしたり、使い捨て前提の盾を作成して攻撃を防ぎます

帝国騎士達の霊を召喚されて多数の相手と戦う必要があれば『贋作者』で風牙やその他の適当な武器を次々に作り出してそれを投げつけて攻撃します
自分で言うのもなんだけど、武器に不自由しないってのは便利だねぇ…



「そうだな。最期に花火を見せてもらおう」
 アネモイの口元は穏やかに微笑んでいた。
「殊勝なことね」
 近衛騎士が囁いてみせる。その音色にあるのは勝利への自信。アネモイの表情を観念と確信したがゆえの態度だ。
 が、次の瞬間アネモイの目は、獰猛で苛烈な力を帯びた。何を……彼女の変容に危険を直感し、近衛騎士はどこか彼方へと命じてみせる!
「だが花火は花火でも、帝国の野望ごと砕け散る、貴様の悪事という名の花火をな!」
「兵(つわもの)たちよ、出でよ!」
 続々と近衛騎士の周囲で受肉しはじめた帝国騎士たちが、揃って闇の力剣を手に生んだ。おそらくはその一本一本が、千の兵にも匹敵するものだろう。
 が、誰もが絶望すべきその光景を、アネモイは鼻で一笑に付す。
「戦艦たる私を前に雑兵を並べる愚策、その代償を身をもって知るがよい! 複製艤装全展開! エネルギー充填! 誘導ミサイル装填……目標、眼前の帝国軍! ……全弾、発射ァ!」
 あたかもアネモイ自身が小さな戦艦になったかのような弾幕が、彼女の全身から放たれていった。ミサイル、ビーム、機銃に魚雷……それらはまばゆい光となって、帝国騎士の亡霊らを襲う。
 けれども亡霊騎士の群れからも、全てを覆い尽くすような闇が立ち昇った。衝突しあう光と闇。拮抗しあう現在と過去。光が闇を照らさんとすれば、闇もまた光を呑み込まんとする……両者は交わることなき仇敵同士ゆえに!
 だが永遠にも思えた拮抗は、実際には一瞬のうちに光の側へと傾いていった。艤装の各所で自動再装填される弾薬、飛び出す牽制用自律兵器群……それが戦艦の戦艦たる所以だ。

 もっとも均衡崩壊の原因は、決してそれだけではないのだが。
「来たな、“アイツ”の予知通り……“待”ってたぜェ、この“瞬間(とき)”をよォ!!」
 子供にしてはガラが悪すぎ、荒くれ者にしては可愛らしすぎる声と同時に、無数のビームが亡霊騎士らを薙ぎ払う! 左右のサイドカーをブースターと化し、壁を突き破って登場したリトルの周囲には、そのビームの出元たる球状浮遊砲台が6基!
「おらおらおら! このビームの中で集団戦術なんて取れるなら取ってみな!」
 亡霊騎士たちが集結して戦おうとするのなら、彼ら同士が近づけぬよう牽制し。逆に散開しつつ連携を取ろうとするなら、全攻撃を集中し各個撃破して。
 だが、どんなに有利そうに思えた時にも、リトルは大胆さと慎重さを絶妙に同居させ、深追いするようなことはしなかった。押してる時に必要なのは、無理してこれ以上の戦果を求めることじゃない。ただただ今のアドバンテージを最大限に活用し、相手を封じることだけを考えていれば、敵は自ずとジリ貧になってゆくものだ。
「まさか……銀河帝国の精鋭騎士たちが、連携も取れずに倒されてゆくなんて!」
「ハハッ、どんなに練度の高い兵士を集めたところで、出てきた瞬間を潰されちまったら連携も何もない、ってな! これも敵の能力が判ったお蔭ってやつだ。グリモア猟兵ってのはマジでスゲェな……今度一杯おごってやんねーとだぜ」

 まんまとしてやったことでリトルが饒舌になる一方で、当初はあれほど勝ち誇っていた帝国近衛騎士は、次第に言葉を失っていった。
「おのれ……!」
 歯軋りをする近衛騎士だが、すぐに感情を捨て去って、凝り固まった闇の剣を頭上に掲げる。すると直後、ぎりりと抉るような軋み音が鳴って……ミスタリアの放ったパイルバンカーが近衛騎士の顔のすぐ脇を通り過ぎていった。
 なるほど。今の一撃を辛うじてとはいえ受けるとは、随分といい反応をする敵だ。今までミスタリアが相手してきた帝国騎士とは違う……帝国騎士も優秀な敵ではあったが、初めて交える近衛騎士の剣は、彼らを束ねる立場だけあってそれ以上のようだ。
 狩るのに相応しい相手が出てきたらしい。ミスタリアの腕に力がみなぎった。
「大物食いが出来るとはラッキーだぜ! お前も狩るのがオレだってことに感謝しな! ……え? オレが誰かって? 『翠の疾風』って言えば通じるかい?」
「猟兵風情がご立派に名乗らないで頂戴!!」
 近衛騎士の苛立ちの声とともに、闇の剣が横薙ぎに一文字を作った。咄嗟に跳び退ったミスタリアではあるが、剣はあたかもそれを追うかのように、ぐんとその長さを増してゆく。
 だが……そうして伸びたサイキックの剣は、ある時点でその伸長を停止した。するとその時、近衛騎士の仮面の下で、目が驚愕に見開いたであろうことが判る。
 彼女が向けた顔の先には、零の姿。彼のテレビには信念と勝利を貫く表情が映っている……カなき正義は無能であり、正義なき力は圧制である、しかしそこには力ある正義が備わっている!
「ダークフォースソードが何でも斬れると思ったら大間違いです」
 零が半歩踏み出してみれば、その分闇の刃が押されて縮んだ。また半歩。それは最小限の動きではあるはずが……何故だか近衛騎士はその呪縛を解くことができない!
「仕方ないわね……帝国近衛騎士の本気を見せてあげるわ!」
 追い詰められた近衛騎士が吼えた。するとその全身が燃え上がる。
 いや……よく見ればそれは燃えたのではなかった。激しい炎を形作るのは、おびただしい量の彼女のフォース。

 直後、ドン、と空気が震えたかのようだった。“黒い衝撃波”としか形容のできない闇黒の力が近衛騎士から広がってゆく。周囲の配管がみしみしと音を立て、あたかも近衛騎士がブラックホールに変わったかのように、周囲に重圧がのしかかる……が。
「どうして……? 何故この念動力場の中で普通に動けるのかしら……?」
 その中を零は平然と近寄ってゆく。盾でオーラを彼方へと弾き、自身の背に安全地帯を生みながら!
 ゆっくりと、しかし確実に剣が天を指した。聖なる意志に守られた刃は、まるでオーラの流れを斬り裂くように。
「よくご覧なさい……これが聖騎士の力です!」
「ぐうっ!?」
 悪を憎む聖騎士の剣は、瞬く間に幾度も近衛騎士へと振るわれていた。彼女のオーラを削ぎ取って、念動力の鎧を砕き。黒のバリアーに守られていたはずの近衛騎士は、見る間に無防備な姿を曝け出してゆく。
「守りを崩すのは基本ですよね……しかもそれが、邪悪なオーラのバリアーだと言うのなら」
 自らの限界を超えた力でさえ破られた近衛騎士の膝が、がくりと力を失い沈む。けれども彼女は力を振り絞り、膝を床に着かせることなく再び立ち上がる……。

 その時彼女の視界の片隅に、金色の2つの小さな光が近付いてくるのが見えた。
 目だ。穹の金色の光を宿した双眸が、みるみる彼女へと向かい来ている。
 瞳の主の背には輝く翼。そしてその手に握られた刀も、その輝きを映して金色に光る。そして刀の刃が返る!
「帝国騎士たちよ……!」
 彼らがアネモイやリトルに蹴散らされるのは承知の上で、近衛騎士は再び霊たちを喚び出した。確かに、その真価は発揮できないかもしれない……だがこれだけの数がいたならば、彼女を守る肉壁くらいにはなるはずだ。
 けれども闇の力が騎士の肉体を形作るよりも早く、穹の手が刀――『風牙』の刃を撫ぜた。
「投影」
 その短く、しかし力ある言葉と同時、『風刃』と同じものが穹の周囲に無数に現れる。そして主の意思に従って……彼らは受肉する前の騎士へと踊りかかってゆく!
「な……!? 騎士たちが受肉する前に斬られてゆく、ですって!?」
「そうだ。この『風牙』には魔力や霊体すらをも斬る力が備わっている……その能力ごと複製してやったんだから、わざわざ体が出来るまで待ってやる必要もない」
 武器に不自由しないってのは便利だねぇ。自分で言うのもなんだけど……などと感慨深げに頷く穹は、今や近衛騎士の目の前まで迫るところだった。
「くっ……」
 近衛騎士の闇の剣が伸びる。穹の『贋作者』能力は、今度はそれを適当な金属板を作って妨げる!
「これでトドメだ!」
 頭から近衛騎士の懐に飛び込んだ穹。その顔面は……たとえ銀河皇帝に全てを捧げた身であっても柔らかな双丘を揉みしだいていた。突然のことに敵が動きを止めた今が好機だ……パイルバンカーを取り付けた大型熱線砲(ブラスター・ランチャー)を抱え、ミスタリアの全身がしなやかに駆ける!
「バンカー、捉えた!」
 近衛騎士はすぐに正気を取り戻す。だが、ミスタリアが止まることはない。即座にアームドビットが分離して、四方八方から援護射撃を集中させる。敵が彼女を妨害しようと思っても、それに割くための余裕などはない!
「これで! いっちまえよやぁぁぁぁ!」
 腹部をパイルバンカーに貫かれ、その上で熱線砲を連発させられた近衛騎士の体が機関室内に舞った。力を失った彼女の顔から仮面が剥がれ、敗北の衝撃に歪んだ端正な顔が明らかになる。
 だが……たとえ敗北するのだとしても、このまま何もできずに終わることなど彼女にはできなかった。最後の力を振り絞り、念動力で自らの軌道を変える。手近なエネルギー配管が目に入る。そこへと、彼女は闇の剣を伸ばし――。

「テロリストには譲歩しなイ。これは国際常識ダ」
 そんな近衛騎士の体を、作業通路に繋がる上り階段をジャンプ台代わりに跳んだ、ファランスの『龍星号』が颯爽と撥ねていった。くるくると空中で錐揉み回転して飛んでゆく彼女には、オーラを集中させることなどできやしない。闇の剣は配管の表面に僅かな引っかき傷を生み、細い配管や弱い配線くらいなら傷つけていたかもしれない……だがそれらは決して致命的なダメージにはなり得ない。直せば、いずれも数日もしないうちに元通りになる程度のものだ。
「あとハ、悪の栄えたためしはなイ……なんてナ」
 そうして別の通路に着地した『龍星号』の上で、ファランスは決め顔を作ってみせた。その顔には……何故か四角いレンズの眼鏡。ブラックタールの生態はよく解らないのだが、彼はこの眼鏡をかけるとどういう理屈か攻撃力が上がるのだ。ユーベルコードってすごい。
「おっト、最後まで気を抜かないようにしなくてはナ」
 すぐにいつでも『龍星号』を風にできるよう備えたファランスだったが、どうやら近衛騎士の闇剣はもう、彼の下まで届かなくなっていたようだった。
「だとすれバ、オレの攻撃を最後にすればいいナ」
 懐(というか体内?)から『戦士の銃』を取り出して、僅か2発の熱線を放つ。それらを見事に命中させて、確実に近衛騎士を骸の海に還したファランスの姿を、元の持ち主である恩師が見れば、はたして、何と評しただろうか――?

 スペースシップ『アリエス』は、かくして銀河帝国の魔の手から救われたのだ。しばらくすれば騒ぎに気がついて、技師たちが機関室へとやって来るだろう。
 だが、この事件を今後どのように収拾するかは、彼ら『アリエス』の人々自身の問題だ。だから防衛施設が復旧するまでの間、猟兵たちはゆっくりと『アリエス』観光をすればいいだろう――その最中、事態を知った人々に、口々に感謝と賞賛の言葉を浴びせられ続ける羽目になるかもしれないが。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月17日
宿敵 『帝国近衛騎士』 を撃破!


挿絵イラスト