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大突入!奪われたスペースシップを奪還せよ

#スペースシップワールド

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#スペースシップワールド


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●宇宙式兵糧攻め
「も、もうダメです!外から帝国のクローン騎兵が大量に押し寄せてきてきます!」

 そんな誰かの一声を皮切りに呼応するように次々と船内にあがる悲鳴、一瞬で凍りついたかのように張り詰める空気。船員は皆、絶望一色に呑まれていた。

「操舵室は既に制圧済みだ。これよりこの船は我ら銀河帝国の支配下となった今、貴様らも人質として我々帝国のために働いてもらうぞ。もっとも、使えなければ即抹殺だがな」

 鎧を身に纏った男が船員の一人に向かって冷たく言い放つ。全身を武装しているため表情を伺うことが出来ないが鎧の内側から発せられたくぐもった声、そこに情や心は無く、ただ任務を遂行するためだけの機械と形容するのが正しいくらい淡々としたものであった。
 スペースシップワールド——そこはかつて人々と銀河帝国が様々な惑星を巻き込んで争いが起こった宇宙世界である。帝国が滅びた後の現在では人類は宇宙船の中で暮らしを続けている。
 しかしオブリビオンとして蘇った銀河帝国が生み出したクローン兵によって生きていく上で欠かせない食糧を生産し、銀河中へと届けるための工場型スペースシップはまたたく間に制圧されてしまうのであった……。

●突入前夜
「皆様本日はお集まりいただきまして真にありがとうございます。スペースシップ世界にてオブリビオンによる襲撃事件を予知しましたので召集をかけさせていただきました」

 グリモアベース内に妙に無機質な声が響き渡る。襲撃の現場となったのはスペースシップ世界にある食糧生産用の工場型宇宙船。この宇宙船がオブリビオンによって制圧され機能しなくなってしまうとその声の主であるエルデラント・ズィーマ(サイボーグの咎人殺し・f02581)は続ける。
 今回は、その制圧された工場型スペースシップ内に潜入。そして中にいる銀河帝国兵を討伐して欲しいというものである。
 グリモアベースへと集まった猟兵の中からいくつかの質問が挙がる。宇宙船への潜入方法は?敵の戦力は?どれももっともな内容であった。

「ハイ。ではワタクシの予知で判明した範囲での情報をお伝え致します。初めに潜入方法ですが、これはこちら側で用意した小型宇宙艇で潜入してもらいます」

 潜入に使う宇宙船は猟兵が数人乗り込める程度の小型の宇宙船である。操縦は非常に簡単でオートマチックの自動車を運転できるレベルであれば何も問題がない程度の難易度となっている。兵装こそ積んでいないが軽量化されているため、機動力や旋回性能は申し分ないという。
 制圧された宇宙船の奪還と人命救助が目的ということと、既に制圧済みであるため敵の警戒が厳しく大型の宇宙船を使うことが出来ないためこのような形になったという。気付かれれば当然敵の迎撃が待ち構えているだろう。進路上の宇宙ゴミを破壊するための最低限の装備であるが、直撃してしまえば小型宇宙船くらいは破壊してしまうだろう。
 そのため方法としては、敢えての敵の攻撃を掻い潜っての正面突破による強行突入、逆に敵の警戒範囲を予測して気付かれないように接舷して乗り込むなどで潜入が可能である。どんな作戦を取るかは猟兵の判断に任せるそうだ。

「次に敵の戦力ですが、こちらは複数体のクローン騎兵とそれを指揮するリーダー格のオブリビオンがいると見て間違いないでしょう」

 正確な人数までは定かではないが、既に制圧されていることから船内には複数体のオブリビオンであるクローン騎兵が常駐している状態にある。また彼らを指揮するリーダーの存在も確認できたようだ。勿論潜入した後は戦闘が待っている。逃げ場はないがそれは敵も同じであるそうだ。

「皆様ならできると信じています。私も転送能力の維持や負傷者の撤退作業など可能な限りでバックアップさせていただきますのでどうかよろしくお願いいたします」
 グリモアを展開させた後、機械の駆動音と共に最後にそう伝えたエルデラントは頭を下げた。


ぷっさん
 はじめまして。ぷっさんです。
 猟兵の皆様にとって初のシナリオを担当させていただきまして光栄の極みでございます。
 今回は占拠された宇宙船に潜入して中にいるオブリビオンを撃破することが目的となります。
 基本的にはOPに書いた内容の通りとなります。宇宙船は機動力に優れていますが武装がないので潜入の際は強行突入か隠密行動かのどちらかとなります。

 制圧された宇宙船の中には多くのクローン騎兵がいます。生産性を重視しているためか個々の戦闘力は低いですが数と統率の取れた動きで翻弄してきます。
 またクローン騎兵を束ねるボスが一体います。剣技と超能力を巧みに操ってきます。

 皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『小型宇宙船で突入せよ』

POW   :    正面から力づくで突破する

SPD   :    素早い移動や的確な回避で危機を切り抜ける

WIZ   :    敵の警戒範囲を読んで隙をつく、電子機器をハッキングする

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アリーシャ・フローベル
帝国の奴等め…抵抗の術を持たない人達を襲うとか卑怯よねまったく。
でもまだあたし達が居る限り、「手遅れ」じゃないわ。

【WIZ】
目標の宇宙船にはデブリ破壊用の武装はある、ということはデブリが近づいてくるのが想定されている、ということね。

であれば、小型宇宙船が隠れる程度の手頃な大きさのデブリを見つけて宇宙船に向けて進路を変えさせ、そのデブリに隠れて宇宙船に近づくわ。

デブリが近づけば当然攻撃して来るでしょうから、デブリが破壊された瞬間に短時間だけレーダーのジャミングを試みるわね。

デブリ破壊の影響でレーダーが利かないと帝国兵達が思ってるうちに、小型宇宙船で一気に宇宙船に接近し、接舷・突入を試みるわ。


マティス・ジュブワ
【WIZ】で判定

こういう多人数での作戦は如何に協力し合うかが肝だよな
俺としちゃスマートに行きたいが、正面突破を狙うヤツだって居るだろう
なら……それをやる場合の補助を考えよう

宇宙空間での迎撃なんかは自動迎撃装置なんかが主だろ?
そうなるとその装置や制御コンピュータをハッキングするってのが常道だ
なぁに、見つかるまでの時間稼ぎや迎撃装置の狙いをほんの数瞬遅らせる事ができれば、あとは優秀なパイロット達にお任せするよ

電子ゴーグルにて電脳空間を展開、目標の宇宙船へハッキングを仕掛けて迎撃装置の動作等に遅延が発生するように細工する




 広大な宇宙。今回の作戦に志願した猟兵は複数に上り、幾つかの班に別れて突入を決行することとなった。アリーシャ・フローベル(ラディカル・ファイアウィッチ・f01747)とマティス・ジュブワ(マッドエレメンタラー・f05853)は宇宙船への妨害工作を試みる者同士として行動を共にしていた。
「ほんと帝国のやることには一々腹が立つわね。一発いれてやらなきゃ気が収まらないわ」
 操縦技術にブレはないが帝国兵……ひいてはオブリビオン自体に強い思いがあるのか語気が荒く、操縦桿を握る手が自然と強くなるアリーシャ。
「さぁて、俺は縁の下の何とかってやつを」
 一方で軽い口調ながらも調子を崩さずに操縦しているのはマティス。
 デブリ密集地帯を走る2つの小型宇宙船。二人は警備する帝国兵やレーダーの目を掻い潜り、自分達の身を隠せそうな宇宙ゴミや隕石の破片を見つけては点々と場所を移していく。そしてそれぞれが工場型スペースシップの脇を漂う一際大きな隕石を見つけると離れた場所にいながらも二人は息を合わせるようにその影へと宇宙船を停車させるのであった。


「そんじゃまずは俺から始めようか」
 マティスは電子ゴーグルを装着し、影からひっそりと宇宙船の情報を覗き見る。丁度工場型宇宙船が正面を飛来するデブリを破壊しようと主砲を向けている。
 様々な情報がゴーグル越しの視界に羅列されるがその中から迎撃装置に関する情報を見つけてあくまでも悟られない様にソースを次々と書き換えていく。
「よしっと。あとはタイミングを見て突入するだけだな」
 その直後、主砲の発砲音が木霊する。その音からわずかにタイミングを遅らせてから宇宙船を走らせたが見つかること無く接舷を成功させたのであった。


「準備よし……あとは奴らの攻撃のタイミングに合わせて妨害するだけね」
 同時にアリーシャもまた準備を進めていた。デブリの破壊のためにに向けられていた主砲がエネルギー弾を放ち、その瞬間に妨害電波を飛ばす。自身のレーダーを確認すると周囲の位置情報は全くわからなくなっていた。
「今ね。待ってなさいよ帝国兵!必ずはっ倒してやるわ」
 妨害が成功するとわかるや否やすぐさま船を走らせる。こちらも帝国兵に見つかること無く近づくとそのまま工場型スペースシップへと乗り込むのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ディー・ジェイ
「せっかく高機動の船を貰ったんだ、活かすなら速攻重視の突破に決まってんだろ」(POW重視)

敵砲撃の偏差射撃を警戒した軌道を予測はしつつ、最大船速で突っ込む。
鎧装騎兵の心得、デカ物相手は高速でインファイトに持ち込みかく乱しろ、だ!適当だけどな!

デブリが残っているならそれを瞬間的なデコイ、または盾にするのもありだな。所詮は戦闘用に向かない工場型シップ、連射も次弾装填のラグが必ずある。

どうせ敵の警戒は既にMAXなんだ。突入後のイレギュラー要素を消すためにこちらを印象付けて、シップ内の敵配置図を一か所にまとめられるよう派手に行こうぜブラザー。

襲撃のアドバンテージは船に潜入後の別行動からって考えとけ。




 宇宙を駆ける白い彗星。ガスマスク越しからでも伝わる壮年な雰囲気と陽気な声はディー・ジェイ(Mr.Silence・f01341)
「派手に行こうじゃねえか!こんなもん適当にやってりゃなんとかなるってもんだ!」
 彼は囮役として強行突入を決行する班として機体の速度を上げながら工場型宇宙船へと真正面から突っ込んでいき、わざと機体を派手に動かして自分の位置を教えるかの如く突き進んでいく。
 すると三門ある主砲のうちの一門から白い光が集まっていく。しかし様子がおかしい。外部から電子的な妨害にあったのか主砲は狙いが定まっておらず、発射までに随分と猶予があった。
 ディー・ジェイは加速を続けながら機体を大きく右へ動かす。主砲も動きを捉えようと追いかけるが速度重視の宇宙船の動きに追いつけるはずもなく充填されたビームは機体をかすめることも敵わないまま巨大なデブリだけを飲み込み破壊していく。
「ハッハァー!いいねぇこの速度!こいつは最高の乗り心地だ!このまま最大船速で突っ込むぜ!」
 デブリが派手に爆散していく様をバックに意気揚々と工場型宇宙船へと密着できるほどの距離まで近づいていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐藤・くおん
最初の依頼!小型…宇宙船…?おー、これは面白い!簡単に動かせるね!
武装がないみたいだし回避優先で戦場を攪乱して注目を集めるよ、ほかの人が潜入しやすいように囮役を請け負います!別の人がやってくれるなら強行突破に切り替えね
近くにデブリ帯があればそこで攪乱行動、特になければ正面で動く。撃墜された人がいたら優先的に救出に向かいます
良案あるならほかの人の指揮に従いまーす


ルノーン・プライジエ
「では、私は囮も兼ねて強行突破を試みましょうか」
攻撃も予想されますが、そこそこ回避にも自信があるので突破しきれるはずでしょう。
他の方たちが隙を付きやすいよう、できるだけ目立つとします。
それでは、できるだけ小回りの効く高機動機で敵前を進みます。
念の為、ピンチになったときは回避優先で進みますか。
いざ、出発!




「うわー!すっごーい!これおもしろーい!あっ、ここはこうすれば動くのかー。なるほど!」
「ふむ。一番危険な役回りだというにくおん殿の動きは随分と楽しそうにしておられますな」
 初めて動かす宇宙船に興味津々なのかあちこち弄りながらも楽しそうにはしゃぐのは佐藤・くおん(いたずらうさぎ・f02218)、レーダー越しからくおんがどんな様子かを察したのはルノーン・プライジエ(ウォーマシンのガジェッティア・f03967)である。
 彼らが進むはデブリ帯。大小様々な無数の宇宙ゴミが漂うエリアである。通常であれば障害物の多さから航行には不適切とされる地帯であるが宇宙船の高機動を活かして敢えて宇宙船からの被弾を避けやすいこのルートを選択したのであった。


「では帝国の連中が私めを捕まえられるかお手並み拝見といきましょう」
 敵前へと真っ直ぐ進んでいくルノーン。囮と強行突破を兼ねるためにわざと目立つように大きく機体を旋回させ、細かなデブリを避けつつも工場型宇宙船のレーダーには見つかる真正面へと躍り出る。
 すると正面砲塔がまっすぐルノーンの搭乗する小型機を睨みつける。障碍物も無くなり開けたエリアに突入してもルノーンは尚も一直線に加速を続ける。
「今です!」
 ルノーンが機体を90度傾けわずかに左へずれるタイミングと主砲からビームが放たれたのはほぼ同時だった。光線は機体の腹ギリギリを通過していくが被弾はしていないのか勢いは殺されること無く進んでいく。
「何とかなりましたな。さぁ機内へ侵入しましょう」
 長年の経験を活かした操縦技術は功を奏し正面からの接近を成功させるのであった。


「じゃあ僕はその隙に突っ込むぞ!」
 その手のセンスがあるのかジグザグな動きにて器用にデブリを避けていくくおん。ルノーンが囮を請け負ってくれるのを確信したくおんは機体を上昇させ工場型宇宙船よりも高い高度まで登った。デブリ帯を抜けていたことと味方が派手に動き回っているおかげか敵の迎撃はそこまで激しいものではなかった。
「いっくぞー!急降下だ!」
 上り切ったところでそのまま機体を下に傾けて降下していく。同じ真正面からの突入でも最低限の武装しかない宇宙船では迎撃も限られる寸法である。
 大きめのデブリは細かな動きで避け、小さく接触だけで壊せそうなデブリは機体を回転させて強引に破壊していく。
 「へへーん、やったね!」
 予測不可能な軌道は敵の迎撃を寄せ付けることすら叶わぬまま突入を試みるには余裕過ぎる程の隙を生み出したのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

芦屋・晴久
忍び足も使い相手の警戒範囲外から侵入致しましょう。
他の方の侵入の仕方によっては一時分かれる可能性も考慮に入れて。
力ずくでの侵入の方がいらっしゃるのなら敢えて離れて侵入に専念。 
移動や回避で切り抜ける方がいらっしゃるのならばユーベルコードにて相手の行動を封じ、それを援護するとしましょう。
私が侵入するならば機器をハッキング、中の経路を調べておきたいですね。





「さて、状況的には突入組と妨害組に分かれてますが私はどうしましょうかね」 軽薄そうな顔にどこか怪しい雰囲気を漂わせているのは芦屋・晴久(陰陽道を歩む医師・f00321)彼は敢えて大きく迂回する策を取った。
 単独行動かつ宇宙ゴミのような身を隠す場所がないため見つかればひとたまりもないだろう。しかし数人の囮を引き受けてくれた仲間や工場型宇宙船から離れた位置を走行していたため幸いにも途中で見つかるということもなく小型機を動かすことが出来た。
「助けられている分、潜入はきっちりこなすとしましょう」
 一定のポイントまで辿り着いた晴久は工場型宇宙船に向かってハッキングを開始する。宇宙船内の経路を確認したが、元々が生産工場用のためそこまで複雑な作りにはなっていないようだ。
最低限の確認を終えた後、操縦桿を再び握る。あくまで隠密行動を重視した動きのため速度は抑えめだがデブリを利用しながら丁寧に近付いていく。
 その時発砲音が轟く。敵側の意識が完全に囮側を見ていることを確信した晴久はデブリの陰から飛び出すと速度を上げて工場型宇宙船へと接舷するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『クローン騎兵』

POW   :    ジェノサイダー
【自身の寿命】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【ジェノサイドモード】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    インペリアル・インテリジェンス
【銀河帝国式戦術ドローン】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ   :    ブラスターレイン
【熱線銃(ブラスター)】を向けた対象に、【連続射撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マティス・ジュブワ
さあってと、潜入出来たはいいが他の連中の合流と、敵リーダーの居場所を調べる必要がある、か

エレクトロレギオンを展開、自らの身を護るためと歩哨とするため
自身は電脳ゴーグルをかけて、工場型スペースシップにハッキングをしかけ、このスペースシップの見取り図と敵味方の現在位置を特定していく
味方と共有できれば、効率よく敵の排除とボスへの道を開けるだろう
本腰入れてハックしてやるとするぜ

なんにせよ、バラバラで動くよりは方向性だけでも定めて、一気にボスへ肉薄したいところだ
こういう時こそ、精霊術士にして電脳魔術士の俺の本領発揮ってところか
さあ、張り切って行こうぜ




「さあって潜入までは上々、ここからどうするかねぇ」
 工場型宇宙船内部に侵入したマティス。早速電子ゴーグルをかけて船内の見取り図や敵の配置といった情報の収集に力を注ぐ。
 ハッキングやこうした収集能力の技能を持つ彼にとってはそこまで強固なプロテクトの貼られていない宇宙船の中身を丸裸にすることなど造作もないことであった。次々と船内の見取り図、敵味方の配置がゴーグル内に映し出されていく。
「……なるほど。こりゃあ戦闘は避けられない感じだな。本当は仲間と合流して攻め立てたい所だったんだがちょいと厳しめかもな」
 手の内の情報を眺めながらマティスは苦い表情をして一人呟く。仲間の潜入箇所はバラバラな上に既に行動を開始している者もいる、そしてひしめく帝国兵の位置情報、全員が必ず自分の情報を受信できるとは限らない状況、それらを加味して彼は一つの決断を下す。
「俺も最短距離でボスの所へと向かうか。途中で仲間が拾えれば少なくとも親玉叩きは効率良く行えるだろ」
 ゴーグルを一旦外したマティスは地図の示したボスが居るコントロールルームを目指して駆け出していくのであった。


 船内を迷うことなく進むマティスであったがゴーグルの示す地図には通路上を警戒する敵のシンボルマークが表示されていた。マティスは一度歩みを止める。
「こういうのはスマートじゃないんだけどねぇ……」
 接敵をする前にユーベルコードを発動する。するとマティスを取り囲むように小型の機械兵器が次々と現れ、覚悟を決めたマティスは兵器と共に距離を詰めていく。
「おい!侵入者だ!ただちに排除しろ!」
 白い外装に身を包んだ鎧姿は帝国のクローン兵士、その数にして5人ほど。
 兵士は怒号と共に熱線銃を構え次々と発砲する。発射間隔を僅かにずらすことで砲撃の止む時間を極力潰すことで圧倒的な熱線を浴びせにかかる。
 しかしそれすらマティスの敵ではなかった。彼は巧みに兵器を動かし盾として熱線をかわしていく。一機、また一機と破壊されていくが、数十にも及ぶ兵器の物量の前には波状攻撃としてはあまりに弱々しいものであった。
「お前らの好きにはさせないんだけどな!」
 メガネの裏の瞳をキッと細めると小型兵器の弾幕が一斉に炸裂する。それはクローン兵の身体を容易に貫きハチの巣を作り上げていく。呻き声をあげる者、悲鳴をあげる者、次々と倒れ伏していき最後の一人が力尽きた後は兵器の駆動音のみが辺りを支配していた。
「まっ、こんなもんかね。こっちを進めば合流も叶いそうだし急ぐとするか」
 機械兵器のいくつかは破壊されたものの自身は全くの無傷で涼しい顔を見せるマティス。彼はクローン兵士に目もくれずさっさとその場を後にして目的地へと向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

芦屋・晴久
潜入はなんとかなりましたか。
さて、既に入り込んでいる方々、これから向かっている方々どちらもいらっしゃるかと思いますが相手は数も多く時間を掛ける毎に厄介になるタイプ。
ならば今回は妨害ではなく攻勢に出るとしますかね。
統率が取れている…という事なれば一点集中では無く攻撃を分散させます、相手の隊の動きを鈍らせている間に他の猟兵さん達に叩いて貰えればと。
そしてドローンが召喚されたらそちらを優先して壊しましょうか、遠距離からならば何処に潜んでいようと狙える筈ですからね。
・ユーベルコードで攻撃を分散させて攻撃しつつ妨害
・ドローンが召喚されたらそちらを優先して攻撃




 無事に潜入を果たした晴久。突入時は隠密行動を重視していた彼だが、今回は敵との戦力差を考え攻勢に出ようと考えていた。
 幸いにして広い範囲に攻撃が出来るユーベルコードと彼自身にもその心得があることを自覚していた晴久はこの得意なレンジ攻撃を活かして敵の戦力を分散する作戦に打って出るのであった。


 辺りを警戒しながら船内を進んでいくと予想通り角を曲がった先のやや広めのエリアに十数人のクローン兵が険しい雰囲気を漂わせながら走り回っている姿を確認した。
 恐らくは侵入者を発見し、厳戒態勢に入るためにそれぞれの持ち場へと移動をしている最中なのだろう。このままではいずれこちら側にも向かってきて纏めて相手取る羽目になってしまう。後手に回ることは避けたかった晴久は懐から黒い鉄扇を取り出す。
「この辺でまずは先手を打っておきましょう。なに、遅かれ早かれ位置は特定されるのであれば派手に行きましょう」
 扇子を閉じたまま、宙に描くように印を結んでいく。すると青白い光が後を追うように形作られて一つの模様を編み出した。
 そのまま角から扇子の先をクローン兵に向けた後バッと扇子を開く。その瞬間、天井から幾多もの光が降り注ぎクローン兵を焼いていく。
「な、なんだの光は!?ぐあぁぁっ!」
「近くに侵入者がいるぞ!探せ!」
 不意を突かれたクローン兵は混乱の極みに落ちていた。熱線銃を構え、仲間を焼き払った侵入者を探すべくそれぞれがバラバラの方向へ向かっていく。晴久が隠れている方向を探しにくる兵士もいるが十数人を纏めて相手にするよりかは遥かに楽であり、戦力分散という作戦は見事成功するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ディー・ジェイ
「ド派手に潜入開始…あらら、予想通り敵さん盛り沢山ですよっと」(POW

クローン騎兵がこちらの戦い方を判断、または指揮官クラスのやつに指示を飛ばされる前に、こっちの最大火力でまとめて吹き飛ばす。簡単だろ?
近付く必要もない、ただ射程を活かしてやつらの胴から脳天を上がり撃ちすればいい。

俺の先手で真っ先にダメージを与えりゃ、次にやつらが自分の力を解放しても自滅まっしぐらって寸法よ。

敵が船内の死角や障害物を使って隠れても、フルバーストで壁ごとぶち壊していこうぜブラザー。
修理費?壊したのは敵だから俺達には関係ないなぁ?




 男なら誰しも一度はヒーローに憧れる。弱きを助け、強きを挫く、人々から喝采を浴びる存在だ。
 ディー・ジェイは別にヒーローになりたいわけではない。寧ろ自由気ままに己の信念を貫くタイプだ。しかし、人々から英雄だ何だと言われることに悪い気はしない。
 そして今まさにディー・ジェイは惜しまれるヒーローの様に人々に追われていた。ただし……
「探せ!さっき正面から突っ込んできた宇宙船はこの近辺から侵入したはずだ!必ず見つけ出せ!」
「通路を塞げ!逃げ道を減らせばいずれ出てくるぞ!」
 白い鎧の尖兵が外敵排除のために一心不乱に招かれざる客を探し回っていた。さながら英雄を探す街人ではなく、脱獄した囚人を探す看守のような有様となっていた。
「あーらら、敵さんが俺を求めて必死だわな。俺の身体は一つしかねーってのによ。いや、あんな鎧どもに求められても萎えるだけだな」
 目を逃れるために一度身を隠したディー・ジェイは一人、しょうもないジョークをそっと吐き出す。しかしその瞳は狩りを始める肉食獣の様に気を伺っているのであった。


「さぁーって、そろそろいきますか」
 物陰から飛び出すディー・ジェイ。その背中には潜伏中に装着したアームドフォートがチャージ全開で待ってましたと言わんばかりに唸り音をあげていた。
「フルバースト・マキシマム!ハーッハッハァー!!」
 刹那二門の砲塔から極太の光線が放たれる。両足を踏みしめ自身が吹き飛ばされない様にしながらディー・ジェイは角度を微妙に変えつつ辺りを薙ぎ払っていく。
 クローン兵は次々と吹き飛ばされ、中には自身の寿命を代償にした強化武器による抵抗を試みる者もあったがら圧倒的な破壊力の前になすすべもなく塵となるのであった。
「おっと、少しやり過ぎちまったか?まぁこれも任務の代償ってことで許してもらえるだろ!」
 ハッハァー!と陽気な笑いをあげながら、あちこちが焼け焦げた船内を戦場傭兵は意気揚々と歩いていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ルノーン・プライジエ
「侵入完了、ですね。」
宇宙船から降り、影へ隠れる。装備と強襲機を確認し周りを見回す。
(どこかに良いパーツはないもんですかね。
こっそり鹵獲してもバレないでしょうか)

間もなくぞろぞろと出てくるクローン兵達。
「おやおや、これはまた。熱烈な歓迎ですね。では、私も出ますか。」
敵前へ飛び出し重火器と盾を構え、サポートで強襲機も傍に控える。
「コソコソするのは苦手でしてね。正面から堂々と行きますよ。」
クローン兵達と壮絶な銃撃戦を始める。
(はじめから複合機と合体して肉弾戦も良かったのですが、
それはもっと敵が集まってからにしましょうか。)




 宇宙船内、2メートルを超えた巨体を上手く隠して潜んでいるのはルノーン・プライジエ。手元の火器をいつでも使えるように整えながら辺りを見回していた。
(船内には何か珍しいパーツはありませんかね。あれば少しくらい鹵獲しても……)
 直後、ドカドカと押し寄せてくる足音にルノーンはハッとする。囮として動いていたからか、敵がこちらの位置を掴む足取りは速かったようだ
「そうです!奴らから使えそうなパーツがあればそれを頂戴するとしましょう」
 一人物騒なことを考えながら笑う。敵も排除できて自分の趣味も満たせる。ユーベルコードの強襲機を召喚しながら高鳴る胸を必死に抑え遠くを見据えるのであった。


「いたぞ!総員武装の封印を解け!あのデカブツをスクラップにしろ!」
 遂に始まった銃撃戦。クローン兵は寿命を代償に封印を解いた熱線で屑鉄に変えようと襲い掛かる。対してルノーンは盾をどっしりと構えて手元の銃と強襲機を使って応戦していた。
 スナイパーの技能を心得ているルノーンは派手さこそ控えめながら隙を見て確実にクローン兵の頭を貫通させる。数で不利でありながら戦局は変わらずルノーンの方が有利であった。


「取り囲め!数ではこちらが有利だ!接近して盾ごと破壊しろ!」
「ふむ。このくらいの距離感なら丁度良いですかな」
 盾のおかげで敵の攻撃はほぼ無傷で抜けられているものの、距離が縮まればその物量で取り囲まれたちまち制圧されてしまうだろう。しかし紳士然とした態度を崩すこともなく、次の一手を打つべく強襲機に指示を飛ばす。

『自機強化プロトコルを開始します』

 強襲機は射撃をやめバラバラに変形、まるで特撮番組の終盤展開のようにパーツがルノーンの身体に次々と装着されていく。するとその巨体が更に巨大化ロボの形を型取り始めた。
「スクラップになるのはおぬし達だな!ふんっ!」
「な、なんだあれは……ガァァッ!!」
 腕の一振り、叩きつけ、一つ一つの動作が暴風の如く荒れ狂っていた。天災が一通り暴れて終わるとそこには無残な姿となったクローン兵だったものの山が積み上がっていた。
「……期待はずれ。どれも三流ですな。さて親玉探しを始めましょう」
 武装を解除してクローン兵の山を掻き分けどかしながら事件の首謀者を追い詰めるべく行動を開始するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

蘇芳・薊
数では確かに負けている事でしょう、ですが質ではどうでしょう?
幸いにして味方の情報収集のお蔭で敵の手はある程度読めていますから後はその場で対応するだけです。刻印で生やした刃をブラッド・ガイストで更に鋭くした上で、こちらから先制攻撃を仕掛けてなます切りにして差し上げます!

敵の攻撃は戦闘知識を活かして見切り、集団が固まっているのなら範囲攻撃で薙ぎ倒し。例えアーマーを着ていても私の腕なら鎧砕きも出来るでしょう。

それでも硬い敵がいるのなら力溜めをした上でカウンターをしたり、2回攻撃を行ったり……時には影へ隠れてだまし討ちも手段の内です。やられるよりは格好悪くても生き延びた方が良いのですから。




「ここが宇宙船内ですね。早いところ首謀者を見つけて帰りましょう」
 テレポートに導かれて船内へ降り立ったのは蘇芳・薊(悪食・f01370)見た目は普通の女子高生のように見えるが、彼女はUDCを喰らい力とするグールドライバー、立派な猟兵である。
 息を潜めた彼女は左手の甲に刻まれた刻印より異形と化した白い腕を生成する。未だ慣れぬオブリビオンへの恐怖を押し殺しながら、遠くに見える白い鎧の群れに斬り込んでいくのであった。


「ブラッド・ガイスト!わたしに力を!奴らを喰らい尽くせ!」
 異形の腕にユーベルコードを刻み、更に鋭利なものに変質させていく。殺傷力の高まった刃は彼女が一振りするたびに鎧越しからクローン兵の首を、脇腹を、肩口を斜めに食らいついていく。
「ぐぁぁぁ!なんだこの女は!?どこから現れた!?」
「応戦しろ!こちらも武器の封印を解け!」
 誰が言ったか生き残ったクローン兵は次々と銃を構えて通り抜けた薊の背中に封印を解いた熱線を撃ち込もうと構えたが、振り返った時には通り抜けた筈の薊の姿は消えていた。
「こっちですよ。もう手遅れですけど」
 一瞬だった。通り抜けた後、物陰に隠れていた薊はクローン兵の背後に回り込み、その白い腕を振り上げていた。
 振り下ろしからドリルのように手首のスナップを利かせての突き刺し。流れるような二回攻撃は、最期の1人が断末魔の言葉を発する暇すら与えることなくその命を全て喰らうのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『帝国騎士』

POW   :    インペリアルブレイド
【念動力を宿した「飛ぶ斬撃」】が命中した対象を爆破し、更に互いを【念動力の鎖】で繋ぐ。
SPD   :    ダークフォースバリア
自身に【鮮血の如きオーラ】をまとい、高速移動と【赤黒い電撃】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    インペリアルフラッグ
【念動力で形成した帝国の旗】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を『帝国の領土』であると見る者に認識させ】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 スペースシップ内のコントロールルームーー船の動力全てを司る心臓のような役割を持つこの場所に辿り着いた猟兵達。そこには恐怖のままに船を操作する職員と1人の黒い影……否、オブリビオンが支配していた。
「遂にここまで辿り着いたか。忌々しい猟兵ども」
 黒い装束に身を包んだ男がややくぐもった声で言い放つ。その手には赤色の淡い光を放つ剣が握られていた。この男こそが今回の事件のリーダー格である。
「帝国の復活を邪魔する愚か者どもめ!宇宙のチリとなるがいい!」
 男はゆっくりと剣を構え、猟兵達へ斬りかかろうとするのであった。
マティス・ジュブワ
おいおい、帝国の復活とか本気で言ってるのか?
かーっ、これだから過去の亡霊は厄介なんだよな
もう帝国の支配は終わったんだっつーの、わかれよソレくらい

ボスのところへは他の猟兵の到着を待って突入
精霊術士が単独でこの手の相手とやり合うとか自殺行為だからなぁ
直接物理でやりあっている猟兵を風の精霊術にて援護
風の縛鎖を用いて、味方猟兵の戦いに合わせて敵の動きの阻害や捕縛を行う

特に注意すべきは飛び道具か、飛ぶ斬撃が来た場合は慌てて避ける
繋がれたら最後、こちらはなます切りにされるのが目に見えてるんだよなぁ
そうそう思い通りの戦いはさせてやんねーよ?


ディー・ジェイ
「ちっせぇ工場プラント占拠して帝国万歳とは、まぁ格好いいお山の大将がいたもんだ」(POW

さっきの戦いで引き摺ってきた敵兵士の死体?を盾にしながらまずは先制射撃をば。死体を弄ぶなって?んなもんは地獄に落ちてから抗議してくれ。
相手が使ってくる遠距離攻撃の中身をまずはこの盾で観察して、性質が理解できたら障害物を徹底利用して移動射撃を継続。どうせ他の接近戦好きな猟兵が仕掛けるだろ、俺は遠くからちまちま嫌がらせしてやるよ。

もし鎖に繋がったら、その時は間髪入れず接近してインファイトに持ち込ませてもらう。銃底は武器にもなるって覚えとくんだな。
剣が大振りになれば腰に備えていたライターで奴を丸焦げにしてやる。




「おいおい、帝国の復活とか本気で言ってるのか?冗談はもう少し面白くしてくれよ……」
 振り下ろされる剣撃をヒラリと避けてやや呆れ気味にマティスは呟く。そのまま距離を取ると味方を援護するべく風の守護精霊を召還し援護を促す。自身の得意な距離や戦術熟知していた彼は入口で味方と合流、戦局を有利に働かせようと画策していた。そしてその味方がーー

「全くだな。こんな宇宙船支配したくらいでもう帝国万歳かよ。随分とちっこい帝国だなぁオイ」
 道中で拾ったクローン兵を盾にして攻撃を受け流すディー・ジェイであった。斬撃によって真っ二つにされた死体を片手で放り捨て、同じく距離を取りつつ、もう片方の手でAR-MS05による弾幕を生み出す。弾丸は黒い鎧にめり込みその装甲を確実に削り取っていく。
「黙れ!銀河帝国は不滅だ!その身を持って思い知らせてやろう!」
 刹那、騎士の空いた手に念動力で作られた帝国旗が飛来する。マティスとディー・ジェイは左右に分かれ旗を避けるが壁に突き刺さった旗がこの部屋一帯を『帝国の領土』として定義させるのであった。


 一進一退の攻防が続く。ディー・ジェイの弾幕に合わせ、マティスが騎士の動きを阻害していく。しかし戦闘力の高まった帝国騎士には当たりこそすれどダメージがごく僅か、といった状況であった。
 帝国騎士のインペリアルブレイドによる斬撃が辺りを切り裂かんと暴れ回る。2人は距離を保ちつつ機敏に回避をするが、念動力による鎖がディー・ジェイの足を捉えてしまった。
「チッ……めんどくせぇ!おいアンタ、あの手で行くからな!頼むぜ!」
「了解。お前も巻き込むかもしれないがその辺は勘弁してくれよ?」
 そんなもん承知の上だ!と啖呵を切ってからディー・ジェイは作戦をインファイトへと切り替える。互いを繋ぐ鎖によって弾幕戦が不可能となった以上、打撃戦術に切り替えをする必要があった。
「さぁどうする!これで貴様らの得意な距離は塞いだぞ」
「ったくペラペラ喋る口だな……イグニッション!」
 それでも騎士の剣撃をサイドステップでいなし、臆することなくユーベルコードを発動する。ライターから放たれたのは蛇のように空を這う炎。炎が獲物を丸呑みするように帝国騎士を頭から飲み込みその身体を焼き尽くそうとする。距離が近いせいか、ディー・ジェイ自身もまた熱を浴びてその身体から汗がジリジリと流れていく。
「よし、今だな。風よ、叡智を秘めた我が守護精霊よ、御身のその力により眼前の存在の妨げとなり、その身を虚空へ縫い付けん事をここに願う」
 炎と熱に包まれた2人を見て動き出したのはマティス。咄嗟にユーベルコード発動の呪文を唱え、彼の周りには小さな風がごうごう音を立てて流れていく。
「頼むぜ、クー・ドゥ・ヴァン・シェーヌ!」
 そして風で編まれた鎖を飛ばし、帝国騎士を絡め取る。今回は拘束が目的ではなく、別の意図があった。
 火と風。それは火の燃焼を促進させる組み合わせである。風そのものである鎖が空気を流し込み、火の蛇は更に巨大な身体となり2人を巻き込んで激しく燃え上がった。
「ぐおおおお!貴様これを狙って……」
「ハッハァー!流石俺の炎だ!燃え続けるのはアンタだけで充分だけどな!」
 ディー・ジェイは足を振り上げて帝国騎士を思い切り蹴飛ばす。焼かれて念動力の維持が不安定になっていのか、鎖は容易にちぎれ、動きの自由が利くようになった。ディー・ジェイは自分の周りの火を解除してからマティスの隣にまで後退をする。
「おっ、お前さん上手くいったようじゃん」
「あったりめぇだろ!俺は食えねぇからな」
 ニヤッと笑う2人。しかし帝国騎士は未だ息絶えず。2人は改めて獲物を構え、交戦を開始するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

真田・さな
北の大魔導王...真田さなが貴方のお相手しましょうかしら?
まずはウィザードミサイルを発射して、まずはオブリビオンを狙い撃つわ。
近づかれると厄介そうだから威嚇も含めての攻撃ね。
他に気をつけるのは仲間との連携ね。
近場で彼と切りあうなんて事だけはなるべく避けたい所だわ。
申し訳ないのだけど、仲間が来たらわたしは後衛に下がりながら、ウィザード・ミサイルで敵を攻撃し続けましょう。
というわけで、一緒に戦ってくれる皆、よろしくね。
・・・さて...北の魔道王と自称するわたしの実力が何処まで通用するかしら?
わたし自身の未来のためにも・・・この初陣、必ず勝ってみせなくては・・・ね


月守・咲凛
復活なんて面倒な事、軽々しくやられてはこちらが迷惑です。さっさと骸の海に帰って下さい。

基本的に空中からの射撃戦に徹して、自分への攻撃は見切りと残像で回避、味方が被弾するようなら援護射撃で追撃を阻止して、相手のペースに載せないようにします。

相手のユーベルコード発動に合わせて此方もユーベルコード発動、至近距離で相手の攻撃を躱しながら二刀流チェーンソーの鎧無視攻撃でダメージ稼ぎです。




「燃えてるのにまだ息があるんですね。迷惑なんでさっさと骸の海に帰ってくれませんか?」
 燃え盛る黒い騎士に対して冷ややかな視線と言葉を突き刺すのは月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)である。咲凛は左肩に備え付けてあるガトリングガンを掃射してさらに追い討ちをかけ、鉛の弾が炎の中へと吸い込まれて消えていく。
 空中戦が得意な彼女だが流石に屋内であるため自由には飛べない。機動力を活かせつつやや低空からの射撃を余儀なくされていた。
「そうね。帝国の復活だなんてこの北の大魔導王である私がいる限りやらせはしないわよ!」
 同じくユーベルコードを発動して炎の矢をつがえるのは真田・さな(捨てられ王女・f05145)。火に薪をくべるかの如く次々と矢を放つ。
 普通の人間であればここまでの総攻撃で力尽きてもおかしくはないのだが、火達磨の人影が炭になる様子もなくゆらゆらと蠢いていた。
「なめるな猟兵ども!この程度で我が帝国魂を止められると思うな!」
 怒声と共に吹き飛ばされる炎。その代わりに騎士の周りには赤黒いオーラが立ち昇り放射線状にオーラと同じ色の赤黒い雷が四方八方へ放電され天井、壁、床と小さな抉りと焦げ跡を作る。出鱈目に迸る黒い雷光は空をジグザグに駆け抜けその黒い牙を向けるのであった。


「目には目を、ユーベルコードにはユーベルコードを!1ドットを掠める所からが始まりです!」
 狭く苦労しながらも空中を右へ左へ旋回し、雷を避ける咲凛。否、狭い船内であるからこそ彼女のユーベルコード『雨の中のサーカス』が最高のパフォーマンスで働いているのである。
「行きますよ!でやぁぁぁ!!」
 躱しながら自身の兵装から取り出すは二台のチェーンソー。稼働音を激しく唸らせ高速で騎士へと突っ込んでいく。
「いいだろう、そのつもりであるなら受けて立とうではないか小娘!」
 同様に床を蹴り宙へ真っ向からぶつかりにいく黒騎士。空中で三つの刃が交差し、動力で動く鋸が赤い剣に食らいつく度に白い火花が激しく咲き乱れていた。


「うわっ、ちょっ、待って!危ない、危ないってば!」
 一方でおっかなビックリな避け方をしているのはさな。足下へ落ちる雷を間一髪で避け続ける。ユーベルコードの範囲が広く巻き添えを食った形ではあったが元々さなを狙ったものではなかった為、回避は容易いものであった。
 全てを躱し終えて戦場はと目を見やればそこには鍔迫り合いを繰り広げている二人の姿が。元々援護射撃を集中して行うつもりであったさなにとってこの光景はまたと無い好機に他ならなかった。
「私の力、受けてみなさーいっ!」
 再び炎で出来た矢をいくつも生成し、意識が咲凛へ向いている黒騎士目掛けて射出していく。その全てが刺されば黒騎士の身体は再び炎に包まれることとなるだろう。


「ーーッ!?おのれ横から、そうはさせんぞ!」
 しかし、その矢を遮るものがあった。念動力で形成された旗、インペリアルフラッグである。黒騎士は競り合いの最中にも関わらず、片手で旗を生み出し、炎の矢を包み込ませていく。旗は一瞬で炭と成り果て消えていった。
 受けとなった旗が殺傷力をある程度殺し、魔力で編み込まれた炎はその全てが鎧へと食い込みダメージを与えていく。
「それ以前の問題です。戦闘中に余所見なんていい根性してますね!」
 そして、さなが作った一瞬の緩みを咲凛は見逃さなかった。敵の戦闘力の上がってほぼ互角となっている鋸と赤い剣、その戦いの合間に片手間で旗を形成ーー意識を一瞬外へ向けたことが黒騎士にとっての命取りとなる。
 咲凛のチェーンソーに込める力は一層強くなり、やがて鋸は赤い剣を押し退けて回転数を上げていく。そのまま鎧無視攻撃の斬撃が甲高い切断音を奏でながら黒騎士を切り裂いていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

芦屋・晴久
さて、終わりも近いですかね。
皆さんここまでの戦闘で消耗している筈、ならばここは全員に癒しの術を施しましょう。
光弾で牽制しつつ全員の動きを見て効率的に陣を張ります。
そうですねぇ、折角なので相手の嫌な所をつついてみますか。
武器と足首、ここを集中的にいきましょう。




「さて、ようやく終わりが見えてきそうな所ですかね」
 目の前で激しい攻防が繰り広げている中、怪しさ満載の雰囲気を醸し出すのは晴久。彼は戦闘が長期に渡る事を見越して部屋に癒しの陣を施そうとしていた。敵はとにかくしぶとい、猟兵達が疲弊してはいずれ敗走を余儀無くされる、折角の優勢を崩したく無い想いが印を結ぶ扇子の手に現れていた。
「貴様、何をする気か知らんがやらせは……ぐっ!?」
 黒騎士の視線が晴久へと向く。念動力を使い旗を形成しようとするが、目の前で弾ける何かによってその手が止まる。
 晴久は陣を描く片方で黒騎士の武器や足回りを中心に光弾を放っていた。ダメージこそ微々たるものの、妨害目的としては効果的に働き陣の完成に至るまで邪魔されることなく円滑に進めていくのであった。


「さぁいきますよ!金剋木!五行の理を以て、外なる災い打ち払わん!」
 ユーベルコードの発動と同時にいくつもの光の柱がやんわりと降り注ぐ。猟兵の身体を包み込むように落ちる光は裂かれた傷、焼け焦げた傷などをたちまち治していく。癒しの光は戦線を維持するには充分な効果を発揮していた。
「皆さん、ここからが正念場ですからね」
 広範囲にわたる治療に対し晴久の身体には莫大な疲労がのしかかる。その疲れを必死に隠しながら黒騎士を視線から外さぬよう、サングラスの下では黒い瞳がギラリと輝いていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

デナーリス・ハルメアス
 帝国の復活?なにかのスペースオペラ映画の見過ぎではないでしょうか。そうでなければ質の悪い妄想です。
 本当に愚かな人。ダストシュートに入るのはあなたの方です。

 とどめに繋げられる鮮やかな一撃を。
 帝国騎士からは距離を取り、空中戦の技術をもって空中から衝撃波を飛ばして攻撃を仕掛けます。
 帝国騎士がインペリアルフラッグを使ってきた場合、ドラゴンファイア・バーストを召喚し、敵の足元に着弾させて地形効果の上書きを試みます。上書きできたら次からのドラゴンファイア・バーストは敵の頭上からを狙い、当てるようにしていきます。


アリーシャ・フローベル
失われた過去は、もう戻らないのよ。
帝国と一緒に骸の海に戻りなさいな、亡霊っ!!

戦いが長期化しつつあるわね。
確実にダメージは蓄積されていると思うけど、何か局面を変える手立てが必要ね。

であれば、あたしがそのきっかけを作ってみせる。

移動して敵の攻撃を回避しつつ、アームドフォートで継続的に射撃を行うわ。
その際、命中精度を犠牲にしてでも弾を撃ち続けて相手の反撃の隙を与えないことに注力するわね。

でも射撃を続けていれば、いずれ弾切れになるわね。
弾幕が途切れ、相手が攻勢に出てこようとしたところで
【フラッシュグレネード】をお見舞いしてやるわ。

相手が怯んだ隙を他の猟兵に突いて貰うもよし、あたしが追撃するもよしね。




「本当、過去に縛られて見苦しいわね。とっとと骸の海に帰りなさい、亡霊!」
 言うが早いかアームドフォートを展開するのはアリーシャ。命中精度を犠牲に弾幕を展開することで隙を作らない作戦に打って出た。鉛の雨あられが黒騎士を飲み込まんとするが、自らに降りかかる火の粉を振り払うような剣さばきで防いでいく。
 ダメージこそ与えられないが動きを止めることは出来ている。打開のきっかけを作るのは自分だと心の中で言い聞かせながらアリーシャは自分の動きを代償に黒騎士を抑えつけていた。
「同感です。去った過去の栄光しか見えないなんて愚かな人。今すぐ過去に送り返してあげますよ」
 船内の壁を蹴って空中から華麗に衝撃波を飛ばす金髪の少女。デナーリス・ハルメアス(The Waking Dreamer・f01904)はその空中戦の技能を持ってやや高めの位置から攻撃を仕掛けていた。


「おのれぇ!貴様らがあくまで射撃をメインに据えるのであれば……」
 黒騎士が剣を横に薙ぎ払う。鉛玉と衝撃波にぶつかった後、風邪を切るような音と共に勢いを利用して後ろへ下がるのであった。三人の距離は大きく広がり、その間を埋めるものは疎らに広がる弾幕と空気がブレる様な衝撃波、そしてーー
「こいつをくれてやる!」
 生み出したのは二本の旗。インペリアルフラッグが一本を床に突き刺し、黒騎士の身体能力を更に引き上げていく。先の戦いでダークフォースバリアを使い命を削りながらもなお身体に負荷を掛けていく。胸の亀裂からは赤黒い体液を流し、鎧には無数のヒビが生まれ走っていく。帝国の為であれば身体を捨てる事など黒騎士にとっては安い犠牲なのである。
 しかし、二本目の旗が2人に狙いをつけるよりも速く動いた影があった。
「させない!光の飽和による暗闇を味わうといいわ!」
 アリーシャは右手を素早く伸ばし、その掌から小さな光弾を放った。それは部屋の中央で激しく輝き、一瞬だがあらゆるものをその輝きで包み込んだ。
 旗が襲いかかるのとその差は僅か、しかしその僅かこそが命運をハッキリと色分けするに至るのであった。
「ぐおぉ!なんだこの光は……!」
 黒騎士の目がくらむ。アリーシャのユーベルコード『フラッシュグレネード』の激しい輝きを直視した者の視界は光の届かぬ暗黒へ引きずりこまれていくのである。


「ありがとうございます。
 高い跳躍。先程よりも更に高度からデリーナスは追い討ちをかける手段を取るためにユーベルコードの準備を整えていた。
「世界を隔てるヴェールを切り裂き、来たれ竜神の炎。……降りてこい!!」
 直後、黒騎士の頭上の空気が黒く煮えたぎる。初めは旗を封じ込めてから狙うつもりでいたがアリーシャの作った隙を無駄にしないためにも急遽直接攻撃に切り替えたのである。
「ーーッ!?真上か!?」
 視界は奪われても鎧に伝わる熱から炎がどこから現れるのかを察する黒騎士。咄嗟に飛び退いて避けようとしたが、研ぎ澄まされた感覚だけでは知覚から行動に移るまでに一瞬の遅れが生じていた。
「逃がしませんよ、ドラゴンファイア・バースト!」
「オ、オ……オォォォォォ!」
 呼応するかの様に黒炎が降り注ぎ、頭から炎を被った黒騎士は再び火達磨となってのたうち回る。胸に斬り刻まれた傷にも侵食し、ダメージはより深刻なものと化していった。
 最早声にならぬ雄叫びをあげながら炎を振り払う黒騎士。鎧は熱で溶け始め、その身体は限界に近づいている。
「さぁここからはとどめを仕掛けましょう。終わりは近いですよ」
「了解、追撃を始めるわ!見てなさいよ!」
 その手に再び魔力を込めるデナーリスとアームドフォートを再度展開して追い詰めんとするアリーシャ。宇宙船を巡る戦いの終わりの刻は近い。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

メイスン・ドットハック
ほほう、帝国の復活とはのー
ならばその栄華、叶えてみせようかのー

援軍に現れた形で登場
ユーベルコード:木を隠すなら森の中 を使用
作っている間や皆が戦っている隙に警備システムにハッキングを仕掛けておく(ハッキング、鍵開け)
偽装:複数の帝国騎士(フラッグ持ち)
起動条件:攻撃をする
罠:方向に電撃を放出する罠

おちょくるように帝国騎士を複製し、攻撃を誘発(おびき寄せ)
電撃で動きが鈍ると思うので、その隙に攻撃
ハッキングで警備システムを掌握できた場合は、銃火器のすべてを持って集中砲火を加える(ハッキング、破壊工作、地形の利用)
それでも倒せない場合は、味方にお任せ


アレクシア・アークライト
馬に乗らない騎兵に、部下がクローンだけの帝国騎士……。
騎兵って、騎士ってなんなのよ。(哲学)

それはさておき、あっちも念動使いか。ちょっとやっかいね。
でも、あっちの攻撃は目で見えるから、防ぐタイミングが分かるわね。
味方への攻撃は念動で妨害してやるし、私への攻撃は多重障壁で防いでみせるわ。
そして、こっちの攻撃は音も、光もないわよ? 躱せるものなら躱してみなさい!
(念動力、多重障壁、サイコキネシス)
地味って言うな。

帝国騎士って、貴方みたいに「誇り高い」人ばかりなのかしら?
いくら不利になっても「撤退する」っていう選択肢がないなら、相手にしやすくていいわね。


ルノーン・プライジエ
出遅れましたか。雑兵にあそこまで時間を稼がれるとは私もまだまだですね。
しかしまた、面白味もない戯言をわていている輩ですね。帝国はもう無いのですよ。そんな亡霊にはさっさとご退場願いますか。
見るからに消耗しているとはいえ侮れない相手でしょう。
初めから全力でかかりましょう。

全ての火器から銃撃と砲撃を加え、頃合いを見て吶喊。近距離戦に持ち込み【パイルバンカー】を打ち込みましょう。
タイミングが合うのなら他の猟兵とも協力しましょう。
少なくとも私もダメージも受けるでしょうからいつでも【緊急要請】を行えるようにしましょう。

さて、相手はどの様な性能を持ち、どの様なパーツを使っていますかね。
期待していますよ。




 戦局が猟兵側に大きく動いてい最中、部屋の片隅で着々と準備を進めている影が一つ。自身は敢えて戦う選択肢を取らず、ハッキングに集中するのはメイスン・ドットハック(引きこもり志望ハッカー・f03092)である。
「あー、げにたいぎぃのぉ。じゃが楽をするため頑張るかのぅ」
 独特な訛りと欠伸を交えながらユーベルコード『木を隠すなら森の中』を使い、コンピュータを掌握していく。同時に何もない空間から精巧にできた黒騎士に瓜二つのトラップが幾つも量産されていく。
「ほれ、これで銀河帝国の完成じゃな!随分虚しい帝国じゃのぅ!」
 ケラケラと笑いながら生産を続けるメイスン。さながら道中のクローン兵の黒騎士バージョンであろうか、徐々に数がおびただしいものとなっていった。欺くという意味では逆効果かもしれないがーー
「グオォォォォ!!ガァァァッ!!」
 理性を失い半分は獣と化している黒騎士にはニセモノを掻き分けて正確に狙いをつける繊細さは失われていた。赤黒いオーラを纏い、雷を四方へ放つ。その内の何本かはニセモノに当たり消滅する代わりに反撃の電撃トラップが作動する。
「……ここまで来ると哀れにすら思えるのぉ。じゃけん容赦するつもりは無いんじゃが」
 同情をするわけではない。だが電撃を浴びて動きを鈍くする黒騎士を見てメイスンは過去に囚われた亡霊をさっさと送ってやろうと覚悟を決めたのであった。


「ボスのいる部屋は……いやボス多過ぎない!?」
「ほぉー、少し出遅れましたがこれは収集……いえ、倒し甲斐のある数ですなぁ」
 入り口を蹴破る様にして現れたのはアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)とルノーン・プライジエである。しかし、2人の目の前に飛び込んできたのは痺れて動けない黒騎士と部屋中にワラワラと蠢く黒騎士であった。
「なんかよく分からないけど全力攻撃を叩き込むチャンスね!私の念動力を受けてみなさい!」
「ウッ!?オノレ……猟兵どもガァッ!」
 動かぬ的に当てることなど容易い。そう言わんばかりに彼女は力を込めると僅かに空間が歪む衝撃波を飛ばす。すると何かに弾かれたかのように黒騎士の吹き飛び、壁に叩きつけられる。
 重みを伴ったそれはグラリと壁を離れ、下へと落ちていく。それとは逆に宙へと舞い上がる大きな影が一つ。
「名も無き亡霊よ、消え去るがいい!おぬしらの時代はとうに終わったのだ!」
「帝国ハァ……滅ビぬ!」
 ルノーンが上空から黒騎士の胸目掛けて叩きつけようとする巨大な杭、パイルバンカーを射出したのと黒騎士が念動力による斬撃を飛ばしたのはほぼ同時であった。


「帝国……バン、ザイ」
 地に伏し、胸に突き刺さる杭の下、それだけを呟いた黒騎士はそこからもう動き出すことはなかった。
 直後、ワッと湧き上がる歓声、勝鬨をあげる声があちこちから木霊した。帝国兵に脅され宇宙船を操縦し、迎撃せざるを得なかった船員も緊張から解放されたのか船を自動操縦へ切り替えた後、ヘナヘナと地面に座り込んでしまった。
「……なんだかトドメを刺すだけになっちゃったわね。いいとこ取りといえばそうなんだけど」
「おーぅ、ようやってくれたのぅ!おかげで僕の仕事が楽で済んだわ!さぁとっととけぇるとするかの!」
 ガチャガチャと後始末をして黒騎士トラップを消すメイスンと意外な程あっさりトドメを刺せたことに若干困惑するアレクシア。馬にも乗らない、部下は銃ばかり使うクローン集団、騎士って何なのよ。と一人考え込みそうになるが、それも目の前の光景によって掻き消されることとなる。
「おお!このパーツは……流石リーダー格、雑兵共とは身に纏っているものが違いますな。しかし惜しむらくはこれがオブリビオンの一部ということですかな」
「うえぇ!?あなたそれ持って帰るつもりだったの!?流石に縁起悪そう」
「おや、偶然にもここへ向かう猟兵さんにもおなじことを言われましてね。む、興味深いものではありますが回収は断念しますか……」
 肩を落としてしゅんとするルノーンを見てどうフォローしたものかと悪戦苦闘するアレクシアであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月10日


挿絵イラスト