「エンパイアのみなさん、こんにちは〜☆
わたしのなまえはレディ・オーシャン☆
と〜ってもわるいかみさまなんですよ〜☆
秀吉さんから「かけら」はもらったんですけど、信長さんたら、謙信さんとかのスルドいひとにとられるのがイヤで、バラバラにしてかくしたんですって☆
それがないとグリードオーシャンにかえれないので、あつめたいとおもいま〜す☆
そんなわけで、いまみんなのまうえにあるのは「オーシャンボール」☆
いまからここを「海にする」ので、がまんしてくださいねん☆」
サムライエンパイアのとある村の上空、そこに何故かジェネシス・エイトが一人レディ・オーシャンがいた。ヒーローズアースにいたレディ・オーシャンが何故サムライエンパイアにいるのか? どうやって世界を渡ったのか? それは分からない。
分かっているのは、レディ・オーシャンがこの村を海に沈めようとしていることだけだ。そんな状況にも関わらず村は静まりかえっていた。
●
「【Q】の成功によってレディ・オーシャンの行方を予知できたわ。既に対峙した人もいるだろうし、知ってる人もいるだろうけど、奴はサムライエンパイアにいるわ。
そして、オーシャンボールである村を海に沈めようとしているわ。皆にはまず、この村の村人の避難をお願いしたいの、と言いたい所だけど……実は山菜祭りで村人総出で山に出てるのよねぇ。避難させるというか、祭りを終えた村人が山から村に帰らないようにする方法を考えてちょうだい」
村人が山に残っててくれれば安全だ。だが、猟兵達がいく頃には祭りも終わり帰り支度も終了してる頃だ。山に留まる理由がない、それをどう説得するかが腕の見せどころだろう。
「無事に山に留まってもらったら、レディ・オーシャンの配下との戦闘になるわ。オーシャンボールの影響で水中戦になるから、水中で戦える術が必要よ」
オーシャンボールの中央にいるレディ・オーシャンとの決戦も同様に水中戦となる、準備はしっかりしておこう。
「皆ならきっと成し遂げると信じているわ、それではいってらっしゃい」
アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の魔少女・f05202)は説明を終えると頭を下げ猟兵達を転送するのだった。
蒼汁の人
はーい♪ごにゃーぽ☆ごきげんよう♪
『ネタに逝きネタに死す』蒼汁の人でございます。
アースクライシス2019の戦後処理、レディ・オーシャン追撃戦をお届けさせていただきます。一応純戦な筈です。集団戦の相手が大火蜂とかいう蜂型の炎だったりしますが。
なお、タイトルはけっしてネタに出来なかった私の心境ではありません。ありませんよ?
是非ともレディ・オーシャンに言わせてあげましょう。
それでは皆様の素敵なプレイングをおまちしています。
第1章 日常
『山菜祭り』
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POW : ヒャッホー!! キノコだ! キノコ! キノコ鍋だァー!!
SPD : タケノコは無敵なり。我がタケノコにかなうものなし。我がタケノコ汁は無敵なり。
WIZ : ゼンマイ料理とワラビ料理がある。どっちから味わいたい?
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
八咫・美都子
ふふふ、山菜はいいですね
摘み取るのも食べるのも、心が躍ります
さて、山菜には下処理が必要なものが多いというのは、皆さんご存じのはず
特にワラビなどは、灰を入れた水につけて一日置いたりなどしますよね
せっかくですし、ここで下処理をしてみませんか?
皆さんの家ごとのやり方、その後の美味しい料理の仕方などを教え合うのもまた一興というものかと
あとはそうですね、その間にお茶でもいかがでしょうか?
山菜採りは野山を駆けまわることになり、慣れていても疲れるものです
簡単な漬物と一緒に出して、話に花を咲かせてもらいましょう
「ふふふ、山菜はいいですね。摘み取るのも食べるのも、心が躍ります」
「あー、すまないな嬢ちゃん。祭はもう終わったよ」
八咫・美都子(鴉の巫女・f11805)がそう言いながら現れると村人達は申し訳無さそうに答えた。
「ええ、存じております。ですがあちらを御覧いただけますか?」
美都子が指差した方向に村人達が顔を向けるとそこには巨大な水球が浮いていた。
「な、なんじゃありゃー!」
どうやらレディ・オーシャンの宣言はここまで届いていなかったらしい。美都子は天下自在符を取り出しながら説明を続ける。
「只今オブリビオンの襲撃を受けておりまして、村に戻るのは大変危険です。暫くはここに留まっていただきたいのです」
「りょ、猟兵さんだったのかい。あんたがそういうならそうするが……」
村人達は顔を見合わせる。祭が終わった今、山でじっと待つというのも難易度は高い。
「さて、山菜には下処理が必要なものが多いというのは、皆さんご存じのはず。特にワラビなどは、灰を入れた水につけて一日置いたりなどしますよね? せっかくですし、ここで下処理をしてみませんか?」
その様子を見て美都子は一つの提案をする。本来家に帰ってから始める筈だった作業をここでしてみないかというものだ。当然ながらそれに必要な道具を調達もしてきている。となれば村人としてもその提案を断る理由もない。
「皆さんの家ごとのやり方、その後の美味しい料理の仕方などを教え合うのもまた一興というものかと」
「なるほど」
襲撃を受けているとは思えない程和気あいあいと作業は進んでいく。信長軍を退けたことで猟兵達への信頼感が大きく、すぐに解決するだろうと信じてくれてるようだ。
「あとはそうですね、その間にお茶でもいかがでしょうか?」
「おお、ありがたい」
山菜採りは野山を駆けまわることになり、慣れていても疲れるものだと、美都子は簡単な漬物と一緒にお茶を出し、村人達と話に花を咲かせるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ベルカ・スノードロップ
オブリビオンの襲撃は伝わりましたし
あとは、どう時間を潰すかでしょうけど
「温泉でも入ります?」
避難させたりするときも、用いるユーベルコードです
避難中にゆっくりして貰うために温泉旅館としていますが
退屈しのぎには、良いのでは無いかと
村の皆さんも、温泉は、嫌いではないでしょうし
敵を退けてから、村へ戻るのに
疲れをしっかりとっておいて貰うのがよいでしょう
対価はその辺りにしておきます
のるかどうかは、村人さん達次第で。
どちらにせよ
大人たちは、納得すれば留まってくれるでしょうけど
じっとしていられなそうな子供たちの暇つぶしのお相手をしましょうか
アリス・フォーサイス
村人が帰らない理由を作ればいいんだね。
子どもたちを『神隠し』しちゃうってのはどうだろう。
村の人たちも子どもが行方不明の状態で帰りはしないだろうし。
というわけで、ちびアリスを召喚して子どもたちを山の奥に誘いだして、そこで遊ばせよう。子どもが崖に落ちたり、本当に行方不明にならないように、迷彩魔法をかけて目立たないようにしたちびアリスを別につけて気を付けさせるよ。
「あそぼー。あそぼー。」
「こっち。こっち。」
ぼくは残って、村人たちが村に戻らず、みんなで子どもを探すよう、話を誘導するよ。
「心配だね。みんなで手分けして探そう。」
「温泉でも入ります?」
ベルカ・スノードロップ(Wandering Dream Chaser・f10622)の質問に村人達は面喰らう。
「いやー、今からあそこに向かうのは危ないべ」
「いえいえ、入り口はこれですよ」
顔を見合せ否定の言葉を出した村人にベルカはエンブレムを見せた。村人の一人が恐る恐るエンブレムに触れるとその中に吸い込まれていった。
「なっ!」
驚愕する村人達の前に先程吸い込まれた村人が戻ってくる。
「あ、あんな立派お屋敷に招いてもらっていいのだろうか」
その言葉にますます顔を見合せる村人達。気になる、めちゃくちゃ気になる。村人達は次々とベルカの温泉旅館へと入っていくのだった。
この温泉旅館はベルカが避難活動をする時に用いることもあるユーベルコードだ。避難中にゆっくりして貰うために温泉旅館としているが、今回は退屈凌ぎにちょうどいいのではないかと思い使う事にしたのだった。
「あ、疲れをしっかりと癒しませんと出れませんので」
「え?」
「旅館ですからね。対価が必要なのですよ。まぁ、あの異変を解決するまで安全な場所にいてくださいということです」
「なるほど」
ベルカの説明に納得する村人達。しかし、
「おい、あっちも見てみようぜ」
子供達は暇をもてあましているようだ。ベルカが子供達の暇潰しの相手をしようとすると、その前に一人の少女が現れた。
「子供達の相手ならぼくに任せてよ」
アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)である。アリスは当初、神隠しを演出することで村人達を山に留めるつもりでいた。子供達の姿が見えなければ大人達はそれを探す為に山に留まるだろうという判断だ。
だが、ベルカが温泉旅館へと村人達を招いたことでその必要はなくなった。ユーベルコード製の異世界であるこの場所なら安全は確保されているのだから。
そこでアリスは方針を変えて子供達と遊ぶことにした。といってもやることを変えるわけではないのだが。
「いでよ! ぼくの分身!」
デフォルメして小さくしたアリスの分身ちびアリス達が現れる。
「あそぼー。あそぼー」
「こっち。こっち」
迷彩魔法を使った鬼ごっこだ。
「すげー!」
「姿が見えなくなった!」
姿が見えなくなるその魔法は子供達におおいに受けたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『大火蜂』
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POW : 種火
【自身の身体】が命中した対象を爆破し、更に互いを【火事の炎】で繋ぐ。
SPD : 延焼
【周囲の炎が燃え広がること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【火事】で攻撃する。
WIZ : 不審火
自身が戦闘で瀕死になると【炎】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
イラスト:白狼印けい
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
村人達の安全が確保された頃、レディ・オーシャンは村へとオーシャンボールを村へと落としていた。たちまち海へと沈んでいく村。
その海にレディ・オーシャンの配下のオブリビオンが放たれていく。
じゅっ!
ぷかぁ
……大火蜂、全身を炎で包んでいた筈のその蜂は海に浸かると同時に鎮火されぷかぁと海を漂うゴミとなった。蜂玉みたいにレディ・オーシャンを包み込んでいるのでコイツらを掘り起こさないとレディ・オーシャンを止められない。
*水中戦となります。それを念頭においたプレイングにはプレイングボーナスが追加されます。
*蜂はこんなことになってますが、ろうそくの灯火が消える瞬間が一番輝くように、彼等が放つ炎は割と強力ですので気を付けましょう。
蜂玉に埋もれたレディ・オーシャンは困っていた。こんな風に埋まってはマトモに動けない。こんなはずではなかった。まさか、オーシャンボールの影響で大火蜂の火が消えるとは。
「だーれーかーたーすーけーてーくーだーさーいー」
ベルカ・スノードロップ
水中戦という事で《選択UC》で液体を操作して、足場と空気を確保
元々は、バックドラフト現象狙おうと思いましたが
大火蜂自体の火は、消えましたね
レディ・オーシャンが愉快な事になっていますが
「蜂玉に埋もれて、その蜂が『割と強力』な火を放つと、相当熱いのでは?」
《選択UC》で、液体と気体の操作
炎が炎として存在できる要素を、奪ってしまえばいいだけですね
そして、お湯が冷えれば水よりも凍りやすい性質がある訳で
UC《永久の氷河》と気体操作を織り交ぜて【全力魔法】【範囲攻撃】
「凍り付いて、砕け散って頂きましょうか」
これ、レディ・オーシャンの服まで凍り付かせて砕いてしまいそうですね
それなら、それで
「バックドラフト現象狙おうと思いましたが」
ベルカ・スノードロップ(Wandering Dream Chaser・f10622)は蜂玉の様子を見ながら首を傾げる。大火蜂自体の火は消えてしまっているのだ。うかつに近付けば火事を放ってはくるが。
「蜂玉に埋もれて、その蜂が『割と強力』な火を放つと、相当熱いのでは?」
レディ・オーシャンが愉快な事になっているなと思いながらも準備を進めていく。エレメンタルノヴァで気体や液体、または、それらの温度を操る事により足場や空気を確保して海中でも戦えるように場を整える。
そんな愉快な状況でも大火蜂の放つ火事はそれなりに強力だ、対処が必要だろう。
「炎が炎として存在できる要素を、奪ってしまえばいいだけですね」
可燃物、酸素、温度、燃焼における必要な三つの要素の内一つを失くせばいいのだ。海中で炎を放ててる辺りその辺の物理法則は既に息をしていない気もするが、ユーベルコード同士の戦いとは概念と概念のぶつかり合いだ、より強い概念をぶつけた方が勝つ。そして、ベルカは温度を奪うという方法を選択した。
「そして、お湯が冷えれば水よりも凍りやすい性質がある訳で」
大火蜂の火事で温められた海水がベルカが向けた両の掌から放たれる液体窒素に投入されたのと同レベルの冷気で凍りついていく。
「凍り付いて、砕け散って頂きましょうか」
ベルカの放った冷気に海水毎凍りついた大火蜂が粉々に砕け散っていく。それにより蜂玉の大きさが一回り小さくなる。
「レディ・オーシャンの服まで凍り付かせて砕いてしまうかとも思いましたが」
最初に行動したこともあり蜂玉が最大サイズだったことでそこまでは冷気が届かなかったようだ。ともあれ、邪魔な大火蜂の数は確実に減らすことに成功したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アリス・フォーサイス
レディ・オーシャンの声が聞こえたような。
あの中から、手が出せないぼくたちを嘲笑ってるんだね。
でも大火蜂が瀕死で放ってくる炎は強力だから近づきたくないな。
よし、エレクトロレギオンで水中用戦闘兵器、魚雷くんを大量に放ち、蜂玉にぶつかった途端、爆発させるよ。
魚雷くんはまだまだあるよー。いけいけー。
「レディ・オーシャンの声が聞こえたような?」
蜂玉の中から聞こえてきた声を捉えてアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)はこてりと首を傾げた。声は聞こえたがその内容はよく聞き取れなかったのだ。
「あの中から、手が出せないぼくたちを嘲笑ってるんだね」
だから、そういう結論に至るのは当然のことであった。まさか、ジェネシスエイトの一人でもある強大なオブリビオンが蜂玉に埋もれて身動きが取れなくなり助けを求めるなど、そんな間抜けなことがあるなど想像できようはずもなかった。
「でも大火蜂が瀕死で放ってくる炎は強力だから近づきたくないな」
今も海水の中で召喚され元気に泳ぎ回る炎を見てアリスはそう思った。召喚された炎は割と直ぐに鎮火されてしまうわけだが、近付けば触れる確率も上がり触れてしまえば大火傷は確実だろう。
だからアリスは遠隔で攻撃できる手段を用意した。エレクトロレギオン、小型の戦闘用機械兵器を召喚するユーベルコードだ。今回は海中での戦いになるので水中用戦闘兵器として魚雷くんを召喚することにした。
魚雷くんはそこそこの戦闘力を持つが一撃で消滅する儚い存在だ。だが、魚雷くん達は最後に一花咲かせるのが本懐とばかりに大火蜂に突っ込んでは爆発していく。もとより一撃で消え去る身、ならば爆発することでより多くの大火蜂を道連れに散ってみせよう。
「魚雷くんはまだまだあるよー。いけいけー」
召喚主であるアリスの声援を受けながら、大量に召喚された魚雷くん達は大火蜂の蜂玉へと突撃しその数を減らすことに成功したのであった。
大成功
🔵🔵🔵
八咫・美都子
おやおや……まさか、そうなるとは思いもしませんでしたよ
ふふふ、それでは助けてあげましょう
大鎌をスクリューのように回転させながら、一気に近づいていきましょう
動きは見切られるでしょうが……そもそも、この蜂たちは動けないでしょうし、構わず力づくで斬りかかりましょう
体当たりには、羅刹紋の浮かぶ腕で直接受け止めてやりましょうか
多少は焼けるでしょうが……ここは海の中です、火傷になる前に冷やせるでしょう
ふふふ……さぁ、次はどこです?
「おやおや……まさか、そうなるとは思いもしませんでしたよ」
こちらはバッチリとレディ・オーシャンの言葉が聞き取れてしまった八咫・美都子(鴉の巫女・f11805)。仮にもジェネシスエイトに数えられる戦争幹部がこんな間抜けな状況になるなど想定外もいいところであった。
「ふふふ、それでは助けてあげましょう」
言うやいなや美都子は大鎌をスクリューのように回転させ振り回し始めた。大火蜂はその美都子の動きに反応し脚をぴくぴくとさせたがそれ以上は何もしてこない、否、出来なかった。全身が炎の塊である大火蜂に海中戦は相性が悪すぎたのだ。
その大火蜂の蜂玉に美都子は一気に近づくと振り回す勢いのままに大鎌で力付くで切り払い薙ぎ払っていく。
羅刹旋風、この技は予め武器を振り回しておくことで戦闘力を増強するのであるが、その分動きを見切られ易いという欠点があった。しかし、美都子の読み通り大火蜂は動けず全く問題にならなかった。
もし、体当たりでもしてくるなら羅刹紋の浮かぶ腕で直接受け止めるつもりではいた。多少は焼けるでしょうが……ここは海の中です、火傷になる前に冷やせるでしょう、そう考えてはいたがこの分だとその必要は無さそうだ。
大火蜂達はその身体が触れた対象を爆破する性質もあるわけだが、それも分かった上で自分から突っ込むのであれば対処も容易い。自らアクションを起こさない敵などただのサンドバッグも同然であった。
「ふふふ……さぁ、次はどこです?」
かくして、美都子は大火蜂達を相手に無双をし続けたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロ描写NG
POW
オーシャンお姉様の声!
あの蜂の群れの中にお姉様がいるのね!?
虫は大ッ嫌いだけど、再びお姉様に会えるなら!!
お姉様に会いたい愛欲から『欲望解放』
守護霊の憑依【ドーピング】で更に戦闘力を高め
恐れずに【水泳】で接近!
私のお姉様への愛はマグマのように煮え滾っているの!!
この身を焦がしたければ、蜂女にでもなって出直して来なさい!!
【オーラ防御・火炎耐性・気合い】で炎に耐え
風の【属性攻撃・全力魔法】による竜巻で吹き飛ばすわ!
周囲の海水も一緒に巻き上げるから
火蜂どもの炎が 風で勢いを増す心配も無いわよ
お姉様の水と 私の風!
まさしく恋のハリケーン❤
今そちらに参りますわ、お姉様ぁ~っ❤
「オーシャンお姉様の声!」
ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)の耳が敬愛するレディ・オーシャンの言葉を聞き逃すなどありえなかった。
「あの蜂の群れの中にお姉様がいるのね!? 虫は大ッ嫌いだけど、再びお姉様に会えるなら!!」
以前はするりとあしらわれてしまったが、今度こそ振り向いて貰うためにこのような試練でつまづいてはいられない。
オーシャンお姉様に会いたい一心から高まる愛欲に欲望が解放され生まれたままの姿となる。月下香の花弁が守護霊を降ろしたその身を覆い、海中に乱反射する光が神秘的に照らしだしていた。
ドゥルールは恐れることなく海中を飛ぶかのように泳ぎ蜂玉へと向かう。放たれる炎が最後の命の輝きだからとなんだというのか。
「私のお姉様への愛はマグマのように煮え滾っているの!! この身を焦がしたければ、蜂女にでもなって出直して来なさい!!」
その身に宿した守護霊の力が炎から守ってくれる。それ以上に熱いオーシャンお姉様への想いがその試練を乗り越える。そして、ドゥルールは全力の魔法で竜巻を生み出した。生み出された竜巻は海水を巻き込み渦潮となりて大火蜂達を呑み込んでいく。
「お姉様の水と 私の風! まさしく恋のハリケーン❤ 今そちらに参りますわ、お姉様ぁ~っ❤」
ドゥルールは渦潮がおさまるのを待ちきれずに自らその中へと飛び込んでいく。だが、問題はなかろう、恋する乙女にこの程度の障害など試練にもなりえないのだ。
大成功
🔵🔵🔵
火土金水・明
「早めに護衛たちを倒して、『レディ・オーシャン』への道を開かないと。」「このまま蜂玉で埋め尽くす方が面白いかもしれませんが、時間がもったいないので普通に戦いますか。」
水中での移動は【水泳】の技能を使用します。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付けた【属性攻撃】の【全力魔法】の【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『大火蜂』達を纏めて巻き込めるようにして【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「早めに護衛たちを倒して、『レディ・オーシャン』への道を開かないと」
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は蜂玉を見て詠唱を開始した。
「このまま蜂玉で埋め尽くす方が面白いかもしれませんが、時間がもったいないので普通に戦いますか」
明の手元へと全てを凍てつかせる地獄の魔力が集まっていく。
「『我、求めるは、冷たき力』」
魔力を籠めた詠唱は二重に響き海水を震わせる。ダブルリード、魔術を一度の詠唱で二回分放つ為の技術だ。そして、必要最低限の語句で詠唱を終わらせる高速詠唱の技術が組み上げた術式をすぐさま放てる状態へと高めていく。
そして、凍り漬けの地獄が顕現する。コキュートス・ブリザード、魔力で作られた氷の矢に断罪の清浄たる力が籠められ出し惜しみなく一度の詠唱で籠められるだけの魔力を練り上げられた全力の大魔術が放たれた。
「オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい」
猛烈な吹雪のごとき氷の矢の群が大火蜂の蜂玉へと襲いかかる。大火蜂達も最期の悪足掻きに炎に放つが、この吹雪の前では意味を為さずあっというまに鎮火されていく。
明は炎への対策として火炎を和らげる魔力のオーラを纏ってはいたがこの分だと出番は無さそうだ。だが、明は油断をしない、魔力のオーラを解くことなく凍り付き砕け散っていく大火蜂達を眺めていた。そして、
「ひ、ひゃー、さ、さむいですー」
とうとうレディ・オーシャンの姿を引きずり出すことに成功するのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『レディ・オーシャン』
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POW : ディープシー・ストーム
【激しく渦巻く冷たい海水の奔流】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 「邪魔が入らないようにしちゃいますね〜☆」
非戦闘行為に没頭している間、自身の【周囲を舞う膨大な海水】が【防壁を形成し】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。
WIZ : ウォータージャベリン
レベル×5本の【海】属性の【当たったものを海水に変える水槍】を放つ。
イラスト:hina
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「くしゅん! くしゅん! ど、どうしてこんなにさむいんですかー」
ようやく姿を現したレディ・オーシャンは身体を抱き震えていた。そりゃまぁ、海中で吹雪に晒されれば寒いに決まっている。なにより、先程まで蜂玉の中で高温に蒸されていたのだ、温度差でより寒く感じるのだろう。
ともあれ、レディ・オーシャンは寒さに震えて完全に無防備なのであった。
アリス・フォーサイス
ついに追い詰めたよ、レディ・オーシャン!
って、あれ?なんかすごい寒がってるね。もしかして、寒いの苦手なのかな?魚って変温動物だし。
まず、敵ユーベルコードの水槍をオーラ防御で受けとめて、ユーベルコピーするよ。
海水に変えられたオーラバリアをこのユーベルコードで打ち出すよ。
さらに全力魔法であたったものを凍りつかせる効果をつける。
これでかちこちになっちゃえ。
うわっ、あぶなっ。さすが、レディ・オーシャン。隙を的確に狙ってくるね。
さすが、ヒーローズアースの裏番長(アリスが適当に言ってるだけです)。
でも、負けないよ。この世界を救うハッピーエンドを、ぼくは食べるんだ。
「ついに追い詰めたよ、レディ・オーシャン!」
ついに姿を現したレディ・オーシャンに大見得をきるアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)。しかし、
『くしゅん! くしゅん!』
「って、あれ?なんかすごい寒がってるね。もしかして、寒いの苦手なのかな?魚って変温動物だし」
ぶるぶると震えてくしゃみをするレディ・オーシャンの姿を見て小首を傾げた。そんなアリスにレディ・オーシャンが気づく。
『りょ、りょうへいさ、さ、さんたち、ち、じゃ、じゃまをしな、しないで、くださ、い』
歯の根が合わずに呂律の回らない言葉を放ちながらレディ・オーシャンが当たったものを海水に変える水槍を放つ。だが、寒さに震えながらろくに狙いも付けずに放たれた技なぞ対処も容易い。アリスは悠々とオーラバリアを展開してウォータージャベリンを受け止めた。
「それ、理解したよ」
ユーベルジャック、オーラバリアに着弾したウォータージャベリンの情報として解析、理解し借用する。さらにアリスは全力の魔法でそれにあたったものを凍りつかせる効果を付与してレディ・オーシャンに送り返したのだった。
「これでかちこちになっちゃえ」
しかし、敵もさるもの仮にもジェネシスエイトの一人だ。反撃も飛んでくる。
「うわっ、あぶなっ。さすが、レディ・オーシャン。隙を的確に狙ってくるね。さすが、ヒーローズアースの裏番長」
何度かユーベルジャックしそこねる場面もあった。
「でも、負けないよ。この世界を救うハッピーエンドを、ぼくは食べるんだ」
だが、それはアリス自身に届いた訳ではない。更なるユーベルジャックでウォータージャベリンアイシクルver.を打ち返してレディ・オーシャンをより凍えさせるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ベルカ・スノードロップ
寒さには無防備みたいですね
なら、より寒くなっていただきましょう
「空気の主成分って、窒素なんですよね」
【全力魔法】【範囲攻撃】で《選択UC》を発動
レディ・オーシャン周辺の空気を窒素が液体化を超えて凍り付く温度まで、瞬間的に下げましょう。
耐えられますかね? 耐えられなくてもいいのですけどね
ここまでの冷気なら、濡れた服ならあってもなくても一緒でしょうが
【鎧無視攻撃】になるようにしておきます
ついでなので『プラトニック・チェイン』を使い【ロープワーク】で縛りあげて【生命力吸収】で
じわりと、生命力も奪っていきましょう
「寒さには無防備みたいですね。なら、より寒くなっていただきましょう」
ベルカ・スノードロップ(Wandering Dream Chaser・f10622)はそれはそれは実にいい笑顔でレディ・オーシャンを睥睨していた。
「空気の主成分って、窒素なんですよね」
うん、でも今は海中戦よ?
「え?」
オーシャンボールの影響化で水中戦になるって、ガイドで伝えてあるでしょ?
「……いえ、なんら問題はありません。北極の氷は海が凍ったものですし」
ベルカのユーベルコード、エレメンタルノヴァは気体や液体、または、それらの温度を操る事により自然現象や化学反応を引き起こす技だ。空気中であれば窒素が液体化を超えて凍り付く温度まで、瞬間的に下げるつもりであったが、同じことを海中でやるならばより容易く凍てつかせることが可能だろう。
「耐えられますかね? 耐えられなくてもいいのですけどね」
その強烈な冷気にとうとうレディ・オーシャンの衣服が耐えきれずに凍り砕け散った。身を護るものを失ったレディ・オーシャンにベルカは更なる追撃を行う。黒と銀が交互に規則的に魔術的に編み込まれた鎖プラトニック・チェインで縛り上げたのだ。
「じわりと、生命力も奪っていきましょう」
身動きを封じたレディ・オーシャンからベルカは生命力を吸い上げていくのであった。
大成功
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火土金水・明
「相手は一応『ジェネシス・エイト』の一人、こちらも本気を出して戦わないと危ないですね。」「寒かったですか。多分、他の方が暖めてくれると思いますよ。」
水中での移動は【水泳】の技能を使用します。
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付けて【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【サンダーボルト】で、『レディ・オーシャン』に対して【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「残念ながら、探し物をあなたに渡すわけにはいきません。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
「相手は一応『ジェネシス・エイト』の一人、こちらも本気を出して戦わないと危ないですね」
火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)がウィザードハットを押さえレディ・オーシャンを睨み付けながら言い放つ。
「寒かったですか。多分、他の方が暖めてくれると思いますよ」
明はそう言いながら海中を華麗にウォータージャベリンを回避しながら泳ぎレディ・オーシャンへと接近していく。充分に近づいたところで明はその指先をレディ・オーシャンへと突き付けた。
「『受けよ、天からの贈り物!』」
高速詠唱で短縮し二重に聞こえるスペルを唱え終えると指先にいるレディ・オーシャンへと天からの雷光が降り注ぐ。
『きゃぁぁぁぁ!』
魔を祓う力を付与された雷光に撃ち据えられレディ・オーシャンの口から悲鳴が漏れる。それでもウォータージャベリンで反撃してくるのは流石はジェネシスエイトの一人だと明は感心したが、その反撃も明が残した残像を貫くのみだ。
「残念ながら、探し物をあなたに渡すわけにはいきません」
淡々と告げながら明が再度指先をレディ・オーシャンに向けると再度雷光が降り注いだ。
大成功
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ドゥルール・ブラッドティアーズ
共闘NG
グロNG
POW
守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力増強。
無防備なお姉様を【水泳】からの【怪力】で抱きしめ
巨乳をむぎゅむぎゅ潰し合い【生命力吸収】のキス❤
後の悪臭に備え【催眠術】で嗅覚も狂わせるわ
やっと会えましたね、オーシャンお姉様♪
愛の熱で温めて差し上げますわ❤
さあ、愛し合いましょう?
渦潮で攻撃してきたら『芳しき熱愛』発動。
汚泥の体は水流で引き裂かれるけど
洗濯機に汚物を入れたように水中は汚染。
猛毒と【呪詛】が媚薬のようにお姉様を蝕む。
寒さも【氷結耐性】で平気
お姉様の全身を包むように密集して再生。
【誘惑・全力魔法】で魅了しつつ
胸を愛撫したり、お尻や蜜壷の中に侵入し
体の隅々まで【慰め】るわ❤
徹底的に凍えさせられ感電までさせられたレディ・オーシャンの姿はとても無防備であった。
守護霊を憑依させたドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)はそんな無防備なレディ・オーシャンに近づくと思い切り抱き締めた。
『ふぁっ、な、なんですか~』
抱き締めたことでドゥルールとレディ・オーシャンのその大きな胸が潰し合う。突然の事態にレディ・オーシャンが戸惑いの声が漏れるが、その声はすぐにドゥルールの唇によって塞がれたのだった。
その唇から命を吸われる感覚にレディ・オーシャンの目が驚愕に見開かれた。抵抗しようにも寒さに震え感電に痺れる身体は満足に動かず、結果としてもぞもぞとした動きは胸同士を刺激しお互いの快楽へと変換されるのだった。
「やっと会えましたね、オーシャンお姉様♪」
『え、あなただれですか?』
オブリビオンは甦る度に別の個体である。以前の戦闘の記憶は引き継がない。
「愛の熱で温めて差し上げますわ❤」
『も、もしかしてストーカーさんなのでしょうか?』
だが、そんなことは関係ないのだ、失われたならまた新しく構築すればいいだけだ。
「さあ、愛し合いましょう?」
『ひぇ! ス、ストーカーさんはおことわりですよ~』
ドゥルールの抱擁により身体が温まってきたレディ・オーシャンはようやく自由に動けるようになり、ドゥルールを拒絶するように激しく渦巻く冷たい海水の奔流を起こす。ドゥルールは為す術なく奔流に呑まれ、その身を汚泥へと変えた。
『な、なんですかそれは~』
汚泥へと変化したドゥルールがレディ・オーシャンをその身の中へと包み込む。これでこの間のようにするりと逃げ出されることもないだろう。
汚泥の中レディ・オーシャンの胸が形を幾度となく変え、その度に甘い声が漏れる。
『あ♡ ……そんな……中まで……だ、だめぇ♡』
密壺やお尻も押し広げられ汚泥の侵入を許したレディ・オーシャンは、ドゥルールによって身体の隅々まで慰められたのであった。
大成功
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八咫・美都子
おやおや、寒そうですね
それでは、寒さを感じられないようにしてあげましょう
……その首、頂きます
まずは大鎌を携えて神楽を舞い、ヤタガラスを降ろしましょう
鴉の羽のように髪を広げて笑みを浮かべたまま、禍々しいオーラを立ち昇らせる大鎌を振るっていきます
ここに舞いたるは太陽に身を捧げし鬼、操るは古くから人々に願われ呪われし大鎌
日が伸びれたれば、影も色濃く伸びるは世の定め
陽に陰に、均衡を保ち……参ります
舞いの延長で大鎌を振るい、呪詛による衝撃波の斬撃を浴びせかけましょう
対して海の矢を放つなら、ばさりと羽のように広がる髪で受け止めましょう
ふふふ、全てを受け止める必要はありますまい
倒すまでの時間、稼げればよし
「おやお……う゛っ」
八咫・美都子(鴉の巫女・f11805)は思わず後ずさった。何故なら、寒さに震えてると思っていたレディ・オーシャンが真っ裸で汚泥にまみれて悪臭を放っていたからだ。そのレディ・オーシャンは鼻を押さえて悶絶していた、先の猟兵の戦いから這う這うの体で逃げ出した時に鈍らされていた嗅覚が復活し不意討ち気味に悪臭のダイレクトアタックを喰らったのだ。
「それでは、悪臭を感じられないようにしてあげましょう」
転がり回るレディ・オーシャンを尻目に美都子は大鎌を構えた。
「……その首、頂きます」
大鎌を携えて神楽を舞う、厳かに神へと奉納する舞を。
「この手に持ちたるは、人の祈りを受けし大鎌。されど、すべからく祈り受けたれば、やがてそは呪詛へと変わりし物なり」
美都子の髪が鴉の羽のように広がる。その身に降ろしたのだ、太陽の化身にして導きの神たる八咫鴉を。
「ここに舞いたるは太陽に身を捧げし鬼、操るは古くから人々に願われ呪われし大鎌」
祝詞に合わせて大鎌を振るう。
「日が伸びれたれば、影も色濃く伸びるは世の定め」
太陽の化身が導くは世界の敵たるオブリビオンを屠る為の呪詛。
「陽に陰に、均衡を保ち……参ります」
大鎌より禍々しいオーラが立ち昇る。美都子の命が大鎌に吸われていく。神降ろしの秘技、人――美都子は羅刹ではあるが――の身に神を降ろす代償に命が削られていく。されど、美都子の神楽舞は終わらない。清流の如く淀みなく汚泥を洗い流すかのように苛烈に大鎌が振るわれる。そして、舞の延長として吸い込まれるようにレディ・オーシャンの首へと大鎌が導かれ、その首を断った。
レディ・オーシャンが骸の海へと返りオーシャンボールで創られた海が引いていく。そして、悪臭を放つ汚泥だけが残った。
「う゛……もしかしてこれの後始末は私がするのでしょうか」
美都子の頬に一筋の冷や汗が流れるのであった。
大成功
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