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黒翡曜座す島へ

#サムライエンパイア

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#サムライエンパイア


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 武と呪法に充ちた島国「サムライエンパイア」。大なる内海、瀬戸に数多ある群島の1つ――その島は、神聖とされていた。
 直線距離にして、本土とそこまで離れてはいないが、岩礁多く潮流も激しい為、船ではおいそれと近付けない。だが、年に1度起こる大干潮の時、島は本土の岬から陸続きとなる。
 神聖と定められたが故に、その島は若武者が1人前と成る為の試練の場が置かれた。
「その島に渡れる大干潮は、もうすぐやねんけど……うちのグリモアがな、オブリビオンが島におる事を教えてくれたんよ」
 オブリビオンは、試練の場である地下洞窟に棲みついてしまっている。このままでは、何も知らずに試練に挑んだ若武者達が、命を落とす事になるだろう。
「そやさかい、皆には『試練』の前にオブリビオンを倒して欲しいなぁって」
 快活な笑みを浮かべ、各務・瞳子(トンボ眼鏡のグリモア猟兵・f02599)は猟兵達を見回した。
「オブリビオンの事はな、先にグリモアが教えてくれたんよ」
 その名は「黒翡曜」――こくひよう、と読む。一言で言えば巨大な黒い海亀で、森羅万象を操る。成獣ともなれば、その力で容易く人里を壊滅させるという。
「自然破壊の気配に敏感って、話もあるけど……島におるんは、まだまだ子亀やな。今の内に倒してしまうんがええと思う」
 ちなみに、海亀の姿ではあるが、水と空の両方を泳ぐ事が可能らしい。
「流石に、陸上では動きもゆっくりになるみたいやけど……地下洞窟は半ば水没しとるさかい。油断は禁物やろうな」
 今回、戦うべきオブリビオンの情報は、ある程度得られている。しかし、問題はもう1つ。
「『神聖』っていうだけあってな。その島の事自体は、よぅ判らんかったんや」
 堪忍な、とぺこりと頭を下げる瞳子。
「ものすごい大雑把に言えば……まず島に渡って、試練の場のある『地下洞窟』の『神社』を目指す。そこに『黒翡曜』がおるって寸法や」
 島に渡る方法は、最悪、大干潮を待てば良い。しかし、そうなれば、若武者達は成人の試練に挑めなくなる。
「掟があってな。『成人の試練』の間、試練に挑む者以外、島におったらあかんのやって」
 試練に挑めなければ、彼らが1人前となれるのは来年となってしまう。尤も、オブリビオンがそのままでは例外なく殺されてしまうから、最優先すべきは「黒翡曜の撃破」だ。
「大干潮の前に島に渡れたら何よりやけど……方策は、皆に任せるわ。大干潮の時、陸続きになる岬の近くに漁村があるさかい、まず、そこで島に渡る準備をしたらええと思う」
 首尾よく島に渡れたら地下洞窟を目指す事になるが……島の詳細はまだ不明だ。情報収集も、必要かもしれない。
「猟兵には『天下自在符』があるし。よっぽど無茶な要求やなかったら、皆協力してくれる筈やで」
 ちなみに、今年試練に挑む予定の若武者は3名。既に漁村に滞在しており、大干潮の日を待っているようだ。
「今回は、敵の遭うまでがちょっと大変な仕事になるけど……きっと、皆やったら大丈夫。あんじょう宜しゅうな!」


柊透胡
 こんにちは、柊透胡です。成人の日ももうすぐですね。

 今回の舞台は「サムライエンパイア」。いつのまにか、棲みついてしまったオブリビオンを倒して下さい。
 第1章はまず島に渡る準備と情報収集を。漁村にいる人達は、村人も若武者も協力的です。島に渡る方法は、皆さんのプレイング次第。場合によっては、今年の『成人の試練』は中止になります。
 第2章は、島に渡った後、地下洞窟に至るまで。どうやら『神社』を目指す事になるようですが、現状は詳細不明。第3章でオブリビオンとの決戦となります。

 それでは、武士と呪法の世界より、皆さんの熱いプレイングをお待ちしています。
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第1章 冒険 『武士の試練』

POW   :    島へ渡る船を探す、泳いで渡る

SPD   :    事前に罠や仕掛けを作っておく

WIZ   :    聞き込みで島の情報を得る

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

杜鬼・カイト
大干潮を待って島に渡るんじゃだめ?
『成人の試練』ってそんなに大事?試練を受けなくたって一人前になれるものじゃないの?
うーん……ま、いいか。オレにはあんまり関係ないし。
みんなが『成人の試練』に挑みたいっていうのなら、試練受けられるようにちゃちゃっと片付けてあげる。

とりあえず、情報収集かな。
船で普通に渡れるような島だったら、わざわざ『成人の試練』のために大干潮を待つ必要ないと思うんだよなぁ。
それでなくても島の情報なんにもなしに突っ込んでったら、迷うだけじゃない?『神社』のこととかも気になるし、村の人たちにいろいろ聞いてみよっと。
「ねぇねぇ、お兄さん。あの島のこと教えて欲しいなあ」

■アドリブ歓迎


花盛・乙女
ほう、若武者が一人前になる為に試練に向かうか。良き風習だな。
たかが化生一匹、屠ってこそ武士の一分とは思うが、相手が相手だ。
中止にはさせんさ。きっちりと依頼をこなすとしよう。

私は泳いでいけば事足りようが皆はそういくまい。
という訳で船頭の寄り合いを探して交渉にいくとしよう。
男も苦手だし交渉ごとは得手ではないが、酒と私の梅干でも手土産に話でも出来れば御の字だ。
その際に天下自在符を見せ内密に済ませたいことは伝えよう。
交渉が得意な猟兵がいれば、その者に任せた方が良いだろう。

誉ある若武者たらんとする者の肝心要の第一歩だ。
この花盛乙女、剣の道に生きる者としてその道を阻むなど、何人にもさせてなるものか。



 ザザン、ザザンと潮騒の音――見上げた空は何処か白っぽく、海も白く揺らいでいた。波が大きい証だ。
「こんな海を渡らなきゃいけないの? 大干潮を待ってちゃだめ?」
 顔を顰める杜鬼・カイト(アイビー・f12063)。大干潮を待てば、実質、今年の試練は見送る事になってしまう。だが、『成人の試練』がそんなに大事だというのか?
「試練を受けなくたって、1人前になれるものじゃないの?」
「そう言ってやるな。若武者が1人前になる為の試練、私は良き風習と思うがな」
 花盛・乙女(誇り咲き舞う乙女花・f00399)の口調が柔らかいのは、カイトが女性の服装だからだろう。
「たかが化生1匹、屠ってこそ武士の一分とは思うが、相手が相手だ。中止にはさせんさ」
 きっちり依頼をこなそうと意気込む乙女を横目に、カイトは納得いかない面持ちで肩を竦める。
「うーん……ま、いいか。オレにはあんまり関係ないし。『成人の試練』が大事って言うなら、今年も受けられるようにちゃちゃっと片付けてあげる」
 まずは情報収集。島の情報も無しに突っ込んで行っても、迷うだけだろう。
(「『神社』のこととかも気になるし」)
「ねぇねぇ、お兄さん。あの島のこと教えて欲しいなあ」
 網を繕っている漁師に声を掛けるカイト。だが、今時分は島に渡るのは年に1度、数名の若武者のみだ。漁村の者にとって島は、遠目に見える影に過ぎない。
「……あ、でも、こんな言い回しが伝わってたっけな」
 ――社に至るは迷い路。行きは怖いが帰りは良い良い。踵返して戻りゃ良し。なれど、社に着かねば、いつまで経っても半人前。
「迷い路? 島に着いてからも、何かありそうだね」
「では、漁師殿。船頭の寄合など、この村では?」
 続いて、乙女の問い。大干潮の前に島に渡ろうとするなら、その手段を用意しなければならない。
(「私は泳いでいけば事足りようが、皆はそういくまい」)
 内心で羅刹の体力を誇りながら、手土産に持参した酒瓶を一瞥し、懐の梅干を上から撫でる乙女。正直、男性は苦手だし交渉事も得手ではない。他に『足』を準備しようとする猟兵がいるなら、任せてしまう心算でもある。
(「兎に角、誉ある若武者たらんとする者の肝心要の第1歩だ。この花盛・乙女、剣の道に生きる者として……その道を阻むなど、何人にもさせてなるものか」)

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

エステシア・プライド
成人の儀式か
黄金竜の女王たる余も、遠き日の戴冠の儀式を思いだすな

若人の成長を先達が見守り、寿ぐは世の習い
余も若武者の前途を祝して力を奮おうではないか

島に渡るだけならば、余には天空を自由に飛翔ける翼がある故に海原は障害とはならぬな

しかし他の猟兵たちが空を渡る術を持つとは限らぬ

大干潮の前に島に渡るための最大の障害が岩礁と潮流であるならば、それが無ければ、誰もが容易く船で島に渡れる道理よな

余のユーベルコードをもって一時的に海を穏やかとしよう

属性は「水」
自然現象は「凪」

〈高速詠唱〉と〈全力魔法〉による余の魔導の秘儀は、荒れ狂う自然さえも意のままとするのだ


ナナシ・ナナイ
POW/島に渡らんことには何も始まらへん。どっかの船に島まで乗せてもらえるように頼み込むで。若武者ちゃんたち安心せえ!わいらがちょちょいと黒翡曜を倒して試練を受けれるようにするで。わいの様なつよくてかっちょいい一人前の男になるんやで。(【コミュ力】)


スパイニア・ソーン
さて、まずは聞き込みと情報収集といきましょう。何事も入念な下調べがモノを言うのが猟兵のオシゴトって奴です。
漁師の皆さんに島周辺の海流がどんな風になっているのか、可能なら聞き出したいですね。船を貸してもらえるかも交渉したいところ。
過去に試練を受けた人や滞在してる若武者さんにもお話を聞けたらいいですねぇ。
それでも島の詳細が掴めなかった場合、ユーベルコード【鱗墨翅の召喚】
で蝶達を島の偵察に向かわせましょうか。
さあさあお仕事ですよ、墨の蝶々達。ワタシが知りたいもの、教えてちょうだい


レイブル・クライツァ
岬の近くの漁村で情報収集といくわ。
大干潮が原因で反応しているのだとしたら、人が立ち入る事がトリガーなのかしら?
それ以外だと……成人と認められたら貰える権限的が問題とかなのかしら?
猟兵という事を明かして、黒翡曜って亀を試練より前に倒しておきたいので、出来る限り試練を行う島の情報を貰いたいという点と
可能であれば船をお借りしたい(壊したくないので、近づける所までで良い等の条件提示含む)点と
上記の疑問点で、島の人達に心当たりが無いかを情報収集を行う。
倒しても、原因が残ったままだと又何か起こるのは良くないもの。
只、お腹がすいて襲ってきたってだけだったら杞憂だけれどもね。過去に似た出来事は無かったかしら?



(「さて、まずは聞き込みといきましょう。入念な下調べがモノを言うのが、猟兵のオシゴトって奴です」)
 艶めかしい肢体を惜しげもなく晒し、スパイニア・ソーン(致命の一矢・f03958)が向かうのは、大干潮を待つ若武者達が逗留する村長の家。
「若武者ちゃんたち安心せえ! わいらがちょちょいと黒翡曜を倒して、試練を受けれるようにするで」
 既に先客がいるようで、賑やかな声が聞こえてくる。気の良さそうな黒髪の青年、ナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)だ。
「そやからな、わいの様なつよくてかっちょいい、1人前の男になるんやで」
「その為にも、皆さんに島の事をお聞きしたいのだけど?」
 『成人の試練』とは、簡単に言えばお使い。島に渡り『地下洞窟』の『神社』を目指す。その社に演武を奉納すると成人の証が得られ、証を手に戻って来れば晴れて1人前と認められる。
「心技体、1つ欠けても神社には辿り着けないそうです」
「なるほど……」
(「後で、蝶達を島の偵察に向かわせましょうか」)
 若武者達は大干潮に島を渡れば良いが、猟兵達はその前段階の仕度を要する。という訳で、今度は村1番の網元の家に向かうスパイニア。
「島に渡らんことには何も始まらへん。どっかの船に乗せてもらいたいなぁ」
 お調子者の笑みを浮かべ、ナナシもついて来る。
「私たち猟兵は、黒翡曜という亀を、成人の試練より前に倒しておきたいの。だから、出来る限り、試練の島の情報を貰いたいわ」
 こちらにも先客あり。モノトーンの装いが寧ろ目に鮮やかな、レイブル・クライツァ(白と黒の螺旋・f04529)だ。
「そうね。例えば、島周辺の海流がどんな風になっているか、とか」
 どうやら、レイブルは既に猟兵の身分を明かしているようだ。それならそれで、やりようがある。話に加わったスパイニアの装束に思わず目を見開いた網元だが、すぐ明後日の方を向いて咳払い。
「あの辺りは……いつも潮の動きが激しくてな。波も高い。だが、怖いのは寧ろ、波に隠れた岩礁の方だ。船底をやられたらお仕舞だからな」
「船を貸してもらいたいのだけど、ね」
「勿論、壊さないように、島に近付ける所までで構わないわ」
 居丈高に天下自在符を突き付ける無体はせず、丁寧に交渉する猟兵達。
「そりゃあ、まあ……1隻くらいなら」
 一方で、レイブルは黒翡曜が現れた原因が気になっていた。
(「倒しても、原因が残ったままで又何か起こるのは良くないもの。単に空腹で襲ってきた、だけなら簡単だけど」)
「過去に似た出来事は無かったかしら?」
 例えば、大干潮が原因で反応しているのかもしれないし、人が立ち入る事が黒翡曜が暴れる引鉄となったのかもしれない。
「それ以外だと……成人と認められたら貰える『証』に問題が?」
「さぁなぁ……そんなでっかい亀が出たって話、ワシは聞いた事がねぇ」
 ただ、伝承ならば、村の長老が1番詳しいそうだ。
「何せ、御爺は語り部だからなぁ」
 後で聞きに行くのも良さそうか。
 ともあれ、島に向かう『足』は、船を1隻、借りる事が出来た。操船の方も必要なら手を貸してくれるようだ。
「では、島には船で出来るだけ近付いて……上陸は、寒中水泳になってしまいそうね」
「それは、余に任せるが良かろう」
 考え込むレイブルの後ろから、悠然と言ってのけたのは、エステシア・プライド(黄金竜の女王・f02772)。豪奢な金の巻毛を揺らし、絢爛の眼差しを尊大に細める。
(「成人の儀式か……黄金竜の女王たる余の、遠き日の戴冠の儀式を思い出すな」)
 若人の成長を先達が見守り、寿ぐは世の習い。若武者の前途を祝して力を奮う事に、エステシアも否やはない。
「島に渡るだけならば、余にとって海原は障害とならぬのだが」
 ドラゴニアンには天翔ける翼がある。だが、此処に居合わせた猟兵だけでも、空を飛べる者はいなさそうだ。
「そりゃまあ、生憎とわいは人間やさかい。そちらさんには、空飛ばんと上手くやる算段がおありのようで?」
 ナナシの上目遣いにも、エステシアはあくまでも自信に溢れた表情だ。
「何、最大の障害は岩礁と潮流。それらが無ければ、容易く島に渡れる道理よな」
 精霊術士が操る「エレメンタル・ファンタジア」は、「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。今回であれば、属性は「水」、自然現象は「凪」。
「余のユーベルコードをもって、一時的に海を穏やかとしよう」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

リヒト・レーゼル
【払暁】

今回は手分けをして情報を集めた方が良さそうだね。
一人より四人で力を合わせた方が良いって聞くし

同じ人に聞かないように巴とは真逆の方面に行ってみるよ。
お互い何か掴めると良いな。
聞き込みする時は「成人の試練に来年参加してみたい」と伝えて詳細を聞こうと思うよ。
それから成人の試練の歴史を聞いてみたり。聞く時は真剣に。
漁師、昔からの事を知っていそうな老人に絞ってみる。

情報を集めたら皆と合流して情報を共有。
メヤもエトワールも何か得るものがあったか?
動物も知っている事が多そうだから人が知らないことを沢山知っていそうだね。


メヤ・トゥスクル
【払暁】
初めての、パーティでの依頼。
まずは、手分けして、情報収集、かな。
一人だけの情報だと、足りなくても。
四人で集めた情報で
何か、解決の糸口が、見つかる、かも

リヒトと巴は、大人っぽい、し。
成人の試練に、来年挑みたい、っていっても
違和感なさそう、だね。
エトワールは、動物と、話せる、んだ。
人以外の視点も、なにか、手がかりに、なりそう。

漁師さんなら、周りの海域で、島に近づきやすい船路とか
しってそう、だし。聞いて、みたり。
子供たちが、もしかしたら。
普段、遊び場にしている、海だから。
何か知ってる、かもしれない。
遊ぼう、って混ざりにいって、面白い所に
連れていって貰うのも、いい、かも、しれない?

アドリブ◎


五条・巴
【払暁】
1人より4人で動けば出来ることも広がるね。
まずは情報収集だ。

僕は来年成人になるし、この試練の噂を聞きつけて、来年挑戦してみたいと言って詳しく話を聞いてみるよ。
リヒトも参加するって話を合わせてくれたら心強いな。

試練に参加した人だけが知ってることがあるかもしれないし、島への最短ルートや島での注意点とか聞けたら僥倖。

エトワールは動物に、メヤは子供達に、色んな視点からの話が聞けそうだね。
事前準備しっかりして行こう。


エトワール・フィラントゥ
【払暁】
パーティでお仕事でございます!はじめての、パーティ…!
力を合わせれば、きっと上手くいきますわ
メヤ様、巴様、リヒト様、よろしくお願いしますっ

*行動
皆様と手分けして情報収集です
※失礼が無いよう礼儀作法は忘れずに

先ずは港で調査
儀式の準備で島に渡る船があるかもしれません
…もしかしたら船以外にも方法が?
秘密の道を探すようでワクワクしますわ
海鳥様、猫様、鼠様…村にいらっしゃる動物様方にも、
島の事、村人様方のご様子、最近あった変わった事など、お尋ねしてみます
調査中はお耳をピンと立て(聞き耳)、儀式関連のお話は聞き逃さぬ様に

エトワールは泳げないのでございます
泳いで渡るのは、避けなければ…

※アドリブ歓迎



 船の確保は出来たが、出発までまだ時間がある。それまで、情報収集に勤しむのは、旅団「払暁」の4名だ。
(「1人だけの情報だと、足りなくても。4人で集めた情報で何か、解決の糸口が、見つかる、かも」)
 浜辺にて、メヤ・トゥスクル(憑代・f09104)はキョロキョロと。
「漁師さんなら、島に近づきやすいルートとかしってそう、だけど」
 その辺りは、既に他の猟兵が確認しているようだ。なので、メヤは岩場で遊ぶ子供達に歩み寄る。
「僕も、遊んで、良い?」
 お兄さんの訥々とした言葉に、キョトンと小首を傾げるのも束の間。
「いいよ!」
「今ね、しれんごっこしてたの!!」
 人懐こい子供達は、ニコニコとメヤの腕を取る。
「しれん、ごっこ?」
「うん! あそこがオヤシロ!」
 子供が指差す岩場のてっぺんに、小さな旗が立っている。
「10回、ぐるぐる回ってから、オヤシロを目指すんだよ」
「ぐるぐる……」
 きっと目が回った状態で、方向も何も判ったものじゃないだろうに。
「オヤシロについたら、おどるんだよ」
「そしたら、マモリカメ様が『アカシ』をくれるの!」
(「マモリカメ? 守り神じゃなく?」)
 察するに、『成人の試練』の真似事だろう。時として、子供の遊びに含蓄ある場合もあろうが、今回は?
「『成人の試練』の内容、とな?」
「僕ももうすぐ二十歳だし、来年挑戦してみたいと思って」
 小首を傾げて、村長に尋ねたのは五条・巴(見果てぬ夜の夢・f02927)。同様の建前で情報収集するというリヒト・レーゼル(まちあかり・f01903)も一緒だったら、心強かったが……生憎と別行動だ。
「挑戦を希望するなら尚の事、詳細は教えられぬ」
 村長は困惑の面持ちだ。確かに、大干潮を待って逗留中の若武者達は試練について詳しく知らされていなかった。
「試練に参加した事ある人は……いないか」
 何せ、『若武者』が挑戦する試練だ。試練の内容は村長にも伝えられているようだが、少なくとも今回は再挑戦者はいないという。
 とは言え、流石に天下自在符を持つ巴を無碍には出来ないようで、簡単な注意事項を教えてくれた。

 一、大干潮で島への道が拓くのは半刻。全力で渡り切る事。
 一、神社へ至るは迷い路。方向を見失わぬが肝心。
 一、奉納刀忘れるべからず。礼儀に則り、御社に演武を奉納すべし。

「奉納刀?」
「うむ、奉納刀無くして『証』は得られん」
 ――同刻、リヒトが訪ねたのは村の長老。語り部を兼ねる老爺は『成人の試練』の由来を語ってくれた。
 曰く――かつて、巨大海蛇の被害に難儀していた漁村を霊亀と共に救った武士は、村の沖合の島に庵を結んだ。その武勇は国中に鳴り響き、師事を願う若武者らがこぞって島へ渡ろうとしたという。
「その名残が『成人の試練』?」
「然様」
 ちなみに、大概の場合、若武者が試練を終える頃には大干潮は終わっており、帰路は寒中水泳になるらしい。
「潮の流れは村の浜辺に向かっておるでな。沖に流される事はあるまいよ」
 猟兵達は、船で往復出来そうなのが幸いだ。
(「皆、何か得たものがあるかな?」)
 長老に礼を述べ、待ち合わせ場所に向かうリヒト。合流したら仲間と情報を共有する。
「まあ、お船はもう準備できたのですね」
 ――そして、合流場所の船着き場で、動物達に話し掛けているのはエトワール・フィラントゥ(小さな星・f06523)。愛らしいエプロンドレスが、小さなケットシーの少女によく似合う。
「エトワールは泳げないのでございます。安心致しましたわ」
 もしかしたら船以外に島に渡る方法が? なんて、秘密の道を探す気分でワクワクしていたけれど……試練に臨む若武者達は、大干潮の時に徒歩で往く。他に渡る術はない、というか不要のようだ。
 他にも、島の事、村人達の様子、最近あった変わった事など、色々尋ねて回るエトワール。海鳥に猫、鼠まで――種類を問わず、失礼が無いよう礼儀正しい。
『最近は近寄らんようにしているなぁ……島の奥の気配が、怖い』
 島については海鳥が詳しい。が、知能は動物並だ。あまり込み入った情報は聞き取れなかった。
『そう言えば……以前は島の森で時々、迷子を見掛けた。馬鹿な連中だ、太陽を追えば良かろうに』
「まあまあ、そうですの。お話ありがとうございました」
 ピンと立てた耳をピクリと動かし、エトワールは深々と頭を下げた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 冒険 『神の座へ至る迷いの森道』

POW   :    気合で攻略する

SPD   :    技量を駆使して攻略する

WIZ   :    幻術の性質を解析して攻略する

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 漁村で船を借り受けた猟兵達は、村で得た海路の情報に加えてユーベルコードも駆使し、無事、件の島に上陸する。
 島は上陸した浜辺の他は切り立った崖に囲まれており、こんもりとした森が見えた。この森を抜けた先に、神社のある地下洞窟があるそうだ。
 早速、森に足を踏み入れる猟兵達――程なく、彼らは実感する。森は緑の迷宮と化しており、おいそれと通り抜けられない事に。或いは、認識障害系の幻術が固定化しているのかもしれない。
 ――地下洞窟は、何処にある?
ナナシ・ナナイ
SPD/皆の話を聞くと道に迷うちゅーのはめんどいな。まー適当に誰かの後ろについていかせてもらうとするわ。他力本願。(【コミュ力】、【言いくるめ】、【ダッシュ】)けど、カメちゃんがマモリガメなら倒してええんかな?まあとにかく行ってみるとするわ。/アドリブ歓迎


花盛・乙女
POW重視

これは、参ったな。行けど進めど緑の闇か。
木々を切り倒して行くが早かろうが…いや、後の若武者の試練に水を差すな。それは控えよう。

単純な深い森なのであれば、やがて道は見つかるだろう。
しかし時間もなく、幻術の類となれば…気合を入れる必要があるな。
自分の頬を思い切り叩き、【気合】を入れ精神を集中する。

見えざるを見る【第六感】
獣の足跡の【追跡】
私の持てる集中力を洞窟の発見に尽くそう。
洞窟…邪気…あるとすれば底冷えするような冷気、だろうか。
その根源を追おう。

若武者の試練を守る、等と言っていたがまだまだ私も未熟だな。
改めて、初めて竹刀を握った日を思い出し、私もまたこの試練に臨むとしようか。



「これは、参ったな」
 思わず溜息を吐く花盛・乙女。行けど進めど緑の闇。いっそ実力行使、木々を切り倒していく方が羅刹の剣豪には手っ取り早いだろう。
「……否、駄目だな」
 森の幻術も「成人の試練」の1つだ。物理的に無くしてしまえば、後の若武者達の挑戦に水を差す事になる。
(「単純に深い森であれば、やがて道は見つかるだろう……だが、幻術の類となれば」)
 パーーンッッ!!
 自らの頬を思い切り叩き、気合を入れる乙女。キッと木立の先を見据える。
(「洞窟の気配……オブリビオンの邪気、又は底冷えするような冷気、だろうか」)
 洞窟への標を求めて見えざる気配を探し、或いは獣の足跡を探す。第六感が頼りの手探り状態だ。神経が磨り減る心地を、乙女はグッと奥歯を噛み締め堪える。
(「若武者の試練を守る、等と考えていたがまだまだ私も未熟だな」)
 ふと初めて竹刀を握った日を思い出した。掌の蓮華を見下ろし、静かに深呼吸。
(「私も初心に返って、この試練に臨むとしようか……」)
 ――そんな乙女から距離を置き、岩陰から様子を窺うのはナナシ・ナナイ。勇んで森に足を踏み入れた乙女の頼もしさに、ついて行く事にしたけれど……どうも迷い路攻略に苦戦の様子。
(「道に迷うっちゅーのも、めんどいよなぁ」)
 だからと言って、ナナシ自身から行動を起こす事はしない。基本、他力本願だ……どうも、彼女は異性への態度が厳しいようで、最初、話し掛けた時、警戒心も露に睨まれた。今にも抜刀しそうな剣豪の気迫に、おいそれと近付けないというのもある。
「……お、動き出した」
 今更、中途半端に単独で動いても更に迷うだけだ。兎に角、乙女だけは見失わないよう気を付けて。
(「……そう言や、コクヒヨウ、やっけ? そのカメちゃんが『マモリガメ』やったら倒してええんかな?」)
 地下洞窟にいるのがオブリビオンなのは確かだが……ナナシは、そこで考えるのを止める。
(「判らん事、ごちゃごちゃ考えてもしゃあないし」)
 今は、森を通り抜ける事に専念しよう……やっぱり他力本願だけど。

苦戦 🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

エステシア・プライド
道行を共にするも何かの縁であるな
余は共に島に上陸した『スパイニア・ソーン』と協力して、ことにあたるとしよう

余は竜ゆえに普段ならば小賢しい幻術の類など地形ごと吹き飛ばして進軍するのであるがな
しかし試練の場を悪戯に乱す訳にもいくまい

此処は余よりも探索を得手とするスパイニアの補助に回るとしよう
余の<鼓舞>で、スパイニアには一層に奮起して貰おうか

それと森に固定化された幻術が方向感覚を狂わすものなれば、確固たる目印を其処彼処に建てれば、自身の位置を示す指標になろう

「闇」の「太陽柱」

地に対して垂直に光芒が建つ自然光学現象であるな

これを闇の属性で、すなわち漆黒の光柱を、派手な目印として森に幾本も建ててくれる


スパイニア・ソーン
エステシア・プライドと同行
金竜の女王様に応援されてしまったら、それはもう全力を尽くすしかないですね。行きなさい墨翅の蝶達。
長年使い継がれている場所を更地にするわけにはいきませんよ。ここはワタシの蝶と貴女の精霊術で連携しよう。

【鱗墨翅の召喚】で呼んだ蝶に森を調べさせる。
1匹は上空から森全体の俯瞰を担当、残りで森の内部を担当。
エステシアが立てた目印を起点に、社の位置や幻術の発生源を洗い出す。
偽装されている可能性もあるが、人工物や注連縄などがあればそれらを重点的に調べる。
蝶の視点を元に地図を描いて解析を試みる。
森の全体図に闇の柱を書き足して、と。怪しい箇所は洗い出せたかな。
得た情報は他の猟兵と共有



「普段ならば、小賢しい幻術の類など地形ごと吹き飛ばすのであるがな」
 エステシア・プライドの尊大な言葉に、肩を竦めるスパイニア・ソーン。
「長年使い継がれている場所を、更地にするわけにはいきませんよ」
「うむ、試練の場を悪戯に乱す訳にもいくまい」
 本当に森を薙ぎ払う勢いのエステシアだったが、一先ず黄金竜の爪牙は仕舞われたようだ。
「ここはワタシの蝶と貴女の精霊術で連携しましょう」
「同道も何かの縁であろう。スパイニアには一層奮起して貰おうか」
「御意」
 一礼したスパイニアの指先が、墨翅の蝶を喚ぶ。
(「金竜の女王様に応援されてしまったら、これはもう全力を尽くすしかないですね」)
「さあ、お行きなさい」
 主の命に、ヒラと舞い上がる墨黒。枝葉の間を抜け――やがて、森の上空に。
 併行して、更に数羽の蝶を放つ。1羽は上空から森全体を俯瞰し、残りで内部を把握するべく。
「……っ」
 だが、『五感』を散じて放とうと、その受信機はスパイニア1人。一気に流れ込む情報量に眩暈を覚える。踏ん張っただけ胆力があろうか。
「……結構、広いですね」
 まず、森の地図を描く事に専念する。暫くして、スパイニアの合図にエステシアもユーベルコードを発動。
(「森の幻術が方向感覚を狂わすものなれば……確固たる目印を建てれば、自身を示す標になろう」)
 エレメンタル・ファンタジアを以て、「闇」の「太陽柱」を――即ち漆黒の光柱を、目印としたのだ。
「……少し、移動しましょう」
 尤も、スパイニアの表情は浮かない。上空の蝶の視点では、地上は生茂る枝葉に遮られて判らない。そして、先行させた蝶達は――早々に方向性を見失っていた。五感は繋がったままだが、どの位置に在るか、変わり映えしない光景から判断は難しい。今の所、人工物など目を引くものも無い。
(「偽装の可能性もありますが」)
 それでも、エステシアが建てる闇の太陽柱を指標に、先に進まんと試みる。真っ直ぐ歩いている心算が、柱の位置がジグザグなのは森の幻術が働いているからだろう。
「……く……」
 奥歯を噛み締めるエステシア。エレメンタル・ファンタジアは制御が難しく、暴走もし易い。連発と維持で懸る負荷も相当に大きい。
 やり遂げたのは黄金竜の女王たる風格か。
「大丈夫ですか? エステシア様」
 結果、森の外縁を辿る回り道になったが、何とか森の通過に成功する。
「ふ……スパイニアも大儀であった」
 幻術に抗い続けた分、疲労も激しい。それでも、スパイニアの気遣いに、エステシアは強気の表情で頷いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

レイブル・クライツァ
元から方向音痴だから、正直慣れてるのよ。
子供達の言ってた10回が、自身が回ってでないと正規ルートに行けない事を踏まえ、まず回っておく。
次は入口に印がない際、赤いリボンを2つ木につける。先行者がつけた印が有れば覚えてから入る。
そこからは第六感と聞き耳をフル活用で
太陽を追えば迷わないと情報があったけど、見えない際は影の伸びる方向を確認。
それで迷うなら木葉や、雑草の揺れ等で風向き確認。
洞窟の風の抜ける音が聴こえればベストだけれどもね。
中々着かない際、誰かの気配が有るなら追跡or入り口に戻り合流
試した方法の共有で法則を見付けてみるわ

島の奥の気配が殺気なら、それを強く感じる方向を追うのも視野に入れておく



「……う、気持ち悪い」
 何のまじないか、村の子供達が「しれんごっこ」で猟兵に教えてくれた「10回ぐるぐる」。実際、その場でぐるぐる回って……レイブル・クライツァは、くらくらする視界に思わず蹲った。
 少し休んでから、森際の木々に赤いリボンで入口の目印を。そうして、森に足を踏み入れれば、第六感と聞き耳をフル活用だが……当ての無い勘頼りは、闇雲に彷徨うのも同然。
(「元々方向音痴だから、正直慣れてはいるけれど」)
 暫く立ち止まり、猟兵達が漁村で得た情報を思い返すレイブル。
(「……確か、太陽を追えば迷わないって情報があったのよね」)
 表情固いまま見上げれば、木漏れ陽射して、細い光の階が幾つも地面に伸びる。だが、太陽の位置は枝葉に遮られ、よく判らない。
「あっ!?」
 だから、次に己の影を確認して――レイブルは思わず息を呑んだ。
 自らの影と周囲の木々や茂みの影、伸びる方向が真逆だったのだ。
「まさか、これが」
 幻術の森と言えど、猟兵ならば気合と地力で突破も叶う。ユーベルコードを使って押し通る事も。だが、本来この森は「成人の試練」の1つ。一般人にも乗り越えられる術がある筈で。
(「洞窟の風の抜ける音くらい聴こえれば、ベストだったけれども」)
 葉擦れの音すら聞こえない、幻凝る静寂の森――だが、レイブルは影引きながら、確たる足取りで往く。それは、長い長い距離だったが、『標』を知ればこんなにも安堵して進めるのだ。
「あれは……」
 漸く、とも言えようか。レイブルが行く手に見たものは――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リヒト・レーゼル
【払暁】

太陽の方、あっちの方かな?
今回は皆と一緒だね。頼もしいよ。

奉納刀の話は聞けたけど肝心の刀がどこにあるか分からないんだよね…。
うーん、古いものなら祠とかに祀ってあったりするけど…
ただ進むだけじゃなくて辺りはちゃんと見ておくよ。

何より毎年あるならそこだけ草がなかったり
道に違和感があるかもしれないからね。

岩場を目印に
あ。迷わないように印をつけて進むとかどうかな。
探しながら木に印をつけて進んでみるよ。


メヤ・トゥスクル
【払暁】

今回は、みんなで行動、だね。とても、安心。
みんなの、特技を、生かして。がんばろう、がんばろう。

森に、迷わないように。ぐるぐる、10回、回って。
太陽のあるところを、目指せば、いいらしい、けど。
ぐるぐる、は、その場で、なのかな、森を、なのかな。
迷子防止に、目印、とかは、意味、ない、かな?

あと、奉納刀を。どうやって、探そう、かな。
森の中に、ありそう、だけど。
正しい道をすすんでいれば、途中で、見つかる、かもしれない。
周りに、気を配って、おきたい、ね。

それにして、も。
守り亀と、黒翡曜。なにか、関係、あるの、かな。


エトワール・フィラントゥ
【払暁】
先ずは船を出して頂いた村人様、導いてくださった猟兵様方へお礼を
皆様も調査お疲れ様でした
どれも素晴らしい情報…エトワールはもっと頑張りませんと
(身だしなみチェック)で探索準備を確りし

今度は皆様とご一緒!(頼もしいに頷いて)
お日様を追えば良いのですよね…道に違和感…なるほど!
エトワールは木に登り(ジャンプ)太陽や目印を確認しますわ
前方よーし、側面よしなのです
お坊ちゃま方が遊んでらした岩場の、お社も目印に

探索中に動物様を見かけたらお社や奉納刀、守り亀様についてお尋ねします
海鳥様が仰っていた島の奥の気配は、エトワール(野生の勘)でも判るなら
確り、おヒゲのアンテナと耳(聞き耳)を立て進みましょう


五条・巴
【払暁】
まずは島に到着できてよかった。地下洞窟を見つけたいけど、そこに辿り着く前に必要なものも情報も揃えたいね。

今までの試練の参加者もこの幻覚の中を進んだのか…リヒトのように歩いた形跡や木に付けた傷があるかもしれない。
僕も見落とさないように千里眼射ちを利用して、弓を構えて約300メートル先まで見渡しながら一緒に進むよ。小さなものでもなにか手がかりが欲しいね。

お社を目指すまでの10回回るというのも、奉納刀を持ってないとダメなのか…?聞き込みの時に亀を見た事はないって話してた方もいたみたいだけど、亀と認識していなかった…とかかな。とにかく分からないことだらけだ。少しでも何かを得て共有したいな。



 ――時は遡って。
「子ども達が、遊んた岩場、は……あっちの方角、かな。ここから、だと、見えない、けど」
「本当だ、目印にしようと考えてたのに」
 島に上陸して、旅団「払暁」の4名はまず探索の仕度を念入りに。
「どれも素晴らしい情報……エトワールはもっと頑張りませんと」
「地下洞窟も見つけたいけど、辿り着く前に必要なものも情報も揃えたいね」
 他の猟兵が得た情報も含めて、再確認。故に彼らが森に向かうのは、猟兵達の中でも最後になった。
 木に結わえられた赤いリボンは、先行の猟兵が付けた入口の目印。その向こうに、幻の森が――。
「今回は皆と一緒だね。頼もしいよ」
 リヒト・レーゼルの言葉に、メヤ・トゥスクルもこっくりと。
「みんなの、特技を、活かして。がんばろう、がんばろう」
 4人揃って、森に足を踏み入れる。張り詰めたような静けさだ。
「今までの試練の参加者も、この幻覚の中を進んだのか……」
 周囲の木々に視線を走らせる五条・巴。先行する猟兵達が木に付けた傷などないだろうか……?
「動物様が……いませんの」
 だが、エトワール・フィラントゥは不安そうに首を巡らせる。確かに、森に入って以降、変わり栄えしない緑の光景が続くのみ。鳥獣は勿論、昆虫の影さえない。
「地面の方もね。毎年試練あるなら、正しい道だけ草がなかったり、違和感があるかと思ったんだけど」
 リヒトも眉を顰める。或いは、この森全体に『幻影』が被さっているのかもしれない。闇雲に歩いても、緑の平穏の中で迷い続ける事になるだろう。
「迷子防止に、目印、とかは、意味、ない、かな?」
「あ。俺達も迷わないように、印を付けて進むとか」
 小首を傾げるメヤに、頷き返すリヒト。鉄塊剣では大き過ぎるだろうか?
「小さなものでもなにか手がかりが欲しいね」
 巴も紫の弓を手に考え込む。
(「千里眼射ちを利用すれば……うーん」)
 アーチャーのユーベルコード「千里眼射ち」は、遠方への狙撃そのものが主体だ。弓を構えたとして、望遠鏡のような視覚が得られる訳ではない。
(「まあ、森の中じゃ、300mどころか、30m先も見通せないしね」)
 寧ろ、子細な観察の方が有効な気もしてくる。
「……太陽の方角、あっちか?」
 改めて村で得た情報を反芻し、リヒトは木々を見上げる。尤も、枝葉に遮られ、太陽の位置はよく判らない。
「お日様を追えば良いのですよね……なるほど! エトワールが確認しますわ!」
 ピョーンッとジャンプ! 梢目指して駆け登ったエトワールは、冬空の下でアメジストの眼を瞬かせる。
「前方よーし、側面よしなのです」
 木々を身軽に飛び移っては、太陽の方向を確認。エトワールの案内で森を往く。
「そう言えば、お社を目指すまで10回回るというのも、奉納刀を持ってないとダメなのか……?」
「奉納刀、森の中に、ありそう、だけど。正しい道をすすんでいれば、途中で、見つかる、かもしれない」
 道中も、思い付きを口にしては意見交換する4人。色々な視点で考察出来るのは、グループの強みだ。
「後は、守り亀と、黒翡曜。なにか、関係、あるの、かな」
「色々、判らない事ばかりだよね」
「……あら? あらあら」
 最初に気付いたのは、自然と先導役となっていたエトワール。
「エトワール達、ぐるぐる回っていますわ!」
 どうやら、森の外縁から螺旋を描くように中心を目指している様子。「太陽を目指して」いては、本来あり得ぬ軌道だが……その行動を取る事自体が、正しい筋道ならば。
「……あ!」
 最初に認めたリヒトが、思わず駆け出す。生茂る緑に埋もれるように、苔生した岩洞が在った。傍に先行の猟兵が1人、佇んでいる。
「追い付けたようだな」
 モノトーンの衣装が目を引く彼女は、自らの影を標にやはり「太陽を目指した」という。
「この先、道に、なってる」
 影の標は岩洞の中を示している。1人加えて、5人で岩洞に進めば、暫く下った後は長い1本路。光苔のお陰で暗闇にも困らず、慎重に歩き続ける。
「お社ですわ!」
 今度は、エトワールが駆け出した。縦穴から射し込む光が、小さな祠を浮かび上がらせる。祠の前の祭壇には――金鈴を柄にあしらった儀式刀が5振り、整然と並べられていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『黒翡曜』

POW   :    地天の甲
全身を【堅牢地神の加護により硬質】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    銀砂の星
対象のユーベルコードに対し【長尾から発生させた光粒】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    気嵐の夢
「属性」と「自然現象」を合成した現象を発動する。氷の津波、炎の竜巻など。制御が難しく暴走しやすい。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠弦月・宵です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 己が気合で、或いはユーベルコードで、又は順路を辿り、猟兵達は試練の森を通り抜ける。緑から赤茶色に――色の境界も明確に、暫し岩の道を往く猟兵達。
 ちなみに、順路を辿った猟兵は森の中心から地下道を辿る途中で、儀式刀を得られたようだ。柄に金鈴をあしらった刀は、一振りすれば鋭い風切り音と鈴の音が涼やかに。だが、刀身に刃は無く、実戦では使えぬようだ。恐らくは『奉納刀』。或いは、『成人の試練』を準える事も出来るかもしれない。
 ともあれ、それもオブリビオンを倒してからだ。
 ――――!!
 岩山の麓に口を開ける洞窟は、半ば水没しており、岩壁を伝う細道から奥へ行ける様子。だが、岩盤から湧く大きな泉を陣取る巨大な亀が、洞窟の入り口を塞いでいる。
 ――――!!
 地響きのような咆哮が轟く。この大きさでまだ子亀というのか……感情窺わせぬ眼で、黒翡曜は猟兵達を睥睨する。
ナナシ・ナナイ
SPD/はぁ、やっとこさついたわ。みんな頭ええな。よう、カメちゃん、自分がマモリガメかどうか分らんけどな、わいが誰に認められようと、認められなかろうと一人前の”漢”であることをみせたるわ。カメちゃんが【天地の甲】を発動したら甲羅の上にのるで。【天地の甲】が解除されたらユーベルコードを発動させて頭か鰭、もしくは尾に総攻撃を開始や!(【2回攻撃】)甲羅の上でも攻撃をうけたら逃げまくるで。(【ダッシュ】、【逃げ足】、【スライディング】)これが傭兵ナナシ・ナナイや。


花盛・乙女
やれやれ、まだ棒切れを転がしながら歩いた方が役に立ったかもしれん。
…此度は己の未熟を知る良い機会だった。
貴様の出現は若武者達には不運だが、私にとっては良き修練となったかもしれん。それは感謝する。
だが…それを是として飲み込む度量を、まだ私は備えていない!
叩き過ぎて頬も痛いわ腹も立つわで怒りが噴火しそうだ!
鬱憤晴らしにその甲羅、叩き割らせろ!!

全霊の怒りを黒風に乗せて纏い、化生亀の鼻面を殴る。
刀は持たん。怪力で柄を握り潰しかねん。
鼻面を殴り、甲羅を殴る。何度もだ。何度も殴る。
彼奴の甲羅を割らずしてこの怒りは収まらん。
仕込み手甲の発破もくれてやろう。

貴様の!甲羅が!割れるまで!私は殴るのをやめない!


レイブル・クライツァ
黒翡曜、こんなに大きい亀なのに、これで小亀の分類……
崩落が有ると困るから、儀式刀で誘き寄せられないかしら?
囮として使えるか、逆に避けるようなら
洞窟外なら水が少な目で足場が安定しやすい位置
洞窟内の狭い場所なら攻撃範囲を絞り込める位置取りを確保しつつの誘導から戦闘へ。
憂い無く成人の試練を行えるようにしたいもの

敵の動きは第六感と聞き耳を活用して注視。
他の方とも声を掛け合い協力を。
亀が動かない際、固まっていると見て、医術活用の応急手当を優先(相殺対策&態勢立て直し)
後手の際は、巫覡載霊の舞での攻撃もしくは敵の攻撃威力を削ぐ方向で動く。
攻撃が見切られ相殺されているなら、それを利用して相殺される役割で動く



(「やれやれ、まだ棒切れを転がしながら歩いた方が役に立ったかもしれん」)
 何とか幻術の森を通り抜けて後、奉納刀を得た猟兵達から順路を辿る術を聞いた花盛・乙女は、思わず溜息を吐いたものだ。
 此度は己の未熟を知る良い機会だった――オブリビオンの出現は若武者達には不運だったが、己にとっては良き修練となったかもしれない、と。
「感謝はしよう。だが……それを是として飲み込む度量を、まだ私は備えていない!」
 乙女の紅潮した頬に、寒風が痛い……のみならず、腹も立つし、怒りが噴火しそうだ!
「鬱憤晴らしにその甲羅、叩き割らせろ!!」
 真の姿を顕現する乙女。その全身を、猛き漆黒の旋風が覆っていく。
 拳を握り、飛び掛かった。激情のまま、刀の柄を握り潰しかねない怪力も全開に、黒翡曜の鼻面を殴る。
 ――――!!
 雄叫びを上げる巨亀を中心に、泉が渦を巻くや竜巻と化して乙女に叩き付けられた――構わない。逆手で鼻面を殴り、跳躍して甲羅を殴る。何度も、何度も。
「……くっ!」
 殴打の手応えが一気に硬化する。仕込み手甲【鳳仙花】が発破を掛けるも、甲羅にヒビ1つ入らない。
「こ、の……!」
「交替や、乙女ちゃん」
 尚も拳を振り上げる乙女の袖が引かれる。同時に、亀の甲羅の上に飛び乗ったのは、ナナシ・ナナイ。
「よう、カメちゃん、自分が『マモリガメ』かどうか分らんけどな、わいが1人前の『漢』であることをみせたるわ」
 誰に認められようと、認められなかろうと。
「私は、まだ!」
「駄目よ、今は手当を」
 袖引く手を振り払わんばかりに叫ぶ乙女を、レイブル・クライツァは窘める。
(「黒翡曜、こんなに大きい亀なのに、これで小亀の分類……」)
 甲羅に飛び乗ったナナシの影が酷く小さく映る。亀の背後に口を開ける地下洞窟が崩落しては困る。
(「憂い無く成人の試練を行えるようにしたいもの」)
 もっと引き離せないかと考えたが、掲げた奉納刀には無反応。敵とて水が己に利する事は判っているだろう。それに、全身を堅牢地神の加護で硬化させている間は、黒翡曜自身が望まずとも動けないのだ。
 ならば、その間に――レイブルは手早く乙女の負傷を手当てする。
「おおっと!」
 足下の振動に硬化解除を察したナナシは、すかさずアサルトウェポンと拷問具を複製。
「これが傭兵ナナシ・ナナイや!」
 スライディングで接近しながら、余さず念力で頭目掛けて総攻撃! だが、次の瞬間、黒翡曜の長尾より煌めく光の粒がナナシの「孤独な傭兵団」を相殺する。
 時に全身硬化で攻撃を防ぎ、時に銀砂の星を撒いてユーベルコードを抑える黒翡曜。そして、猟兵らの攻撃の間隙を突き、激水の竜巻が猛威を揮う。
 だが、隙あらば一斉攻撃せんとするのは猟兵側も同じ。乙女が果敢に殴り続け、ナナシが甲羅の上を駆け回る一方、敵の攻防を見定めんと勘と耳を澄ませるレイブル。いつでも巫覡載霊の舞を舞えるよう、白黒のなぎなたを握り締めた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

エステシア・プライド
黒翡曜

全身を硬化させ、更にはユーベルコードも相殺して見せるか
まさに堅牢、難攻不落と呼ぶに相応しいオブリビオンよな

しかし、その護り、黄金竜の女王の暴威をもって打ち砕いてくれようぞ

我が太祖の力を召喚し、地上に顕現させる余のユーベルコード《三頭黄金竜引力光線》

万象を悉く破壊し尽くす黄金の稲妻を、攻撃力を重視した一撃で、
更には余の<属性攻撃>と<全力魔法>も上乗せして放ってくれる

堅牢なる城砦を陥落せしめる竜の術策は一つ、
その守護りを上回る圧倒的な破壊と暴虐をもって、
小賢しき守護りごと吹き飛ばしてしまうことよ

征くぞ、黒翡曜
愉しく、そして判り易い、単純な力比べの時であるぞ



「全身を硬化させ、更にはユーベルコードも相殺して見せるか……」
 冷徹に金の双眸を眇めるエステシア・プライド。
「黒翡曜……まさに堅牢、難攻不落と呼ぶに相応しいオブリビオンよな」
 だが、すぐに不遜にして不敵な笑みを浮かべた。
「その護り、黄金竜の女王の暴威をもって打ち砕いてくれようぞ」
 真っ向より巨亀を睥睨し、エステシアは声高らかに言い放つ。
「我が太祖。三頭黄金竜よ。宇宙の理を破壊する金星の業火よ」
 ろうたける君主が召喚したのは、三頭黄金竜――各々の首より、万象悉くを破壊し尽くす黄金の稲妻が奔る。その名も「三頭黄金竜引力光線」。
「堅牢なる城砦を陥落せしめる竜の術策は1つ、その守護りを上回る圧倒的な破壊と暴虐をもって、小賢しき守護りごと吹き飛ばしてしまうことよ」
 すかさず、黒翡曜は地天の甲で防御を固める。だが、エステシアに怯む素振りすらない。
更に渾身を以て、雷撃に魔力を上乗せせんと。
「征くぞ、黒翡曜」
 愉しくも判り易い、単純なる力比べ。果たして、どちらに軍配が上がるか――。

成功 🔵​🔵​🔴​

リヒト・レーゼル
【払暁】

水は苦手なんだ……。
エトワールも苦手なんだ、一人だけが苦手じゃなくて良かったよ…。

水に入ったときの誘導はメヤと巴に任せよう。
生まれながらの光や祈りを使って皆を癒すよ。
癒している間は丸腰だからオーラ防御で攻撃の対策をしておくよ。

回復は任せて、皆は攻撃や誘導に専念して。
四人いればこんなに大きな亀も何とか出来るよ。
皆がとても頼もしいから安心して動けるよ。

あまり前に出すぎないように気を付けておくね。
それから亀の動きにも注意しておくよ。大きいから攻撃も当てやすいかな?

回復をすればするほど疲労してしまうから、さっさと倒してしまいたいね。


メヤ・トゥスクル
やっと、ここまで、これた。
皆の、お陰。だから、最後まで、気を抜かずに。
戦いに、勝って。かえったら、おいしいもの、たべよう。

水に、逃げられたら。
水が苦手な人も、いるから、厄介、だね。

【无咎瑞花】で、【雷】の【三叉槍】を呼び出して。
すこしずつ撃って、亀が、水中から、出てくるように。
誘導するように、攻撃、しよう。
雷属性なら、水の中に、亀がいても、感電で。
効果的、かも。
あと、亀の、様子は、ちゃんと、見て。次の攻撃は、なにか。
声掛けしあって、対策、しよう。

回復は、得意な、リヒトを、しんじて。
巴と、協力して、亀を、陸地に、誘き寄せて。
その隙に、エトワールに、狙って、もらえば。
きっと、倒せる、と、おもう。


エトワール・フィラントゥ
【払暁】
ええ!独りだったら辿り着けませんでした
皆様がいてくださったから
長い道程にも挫かずに…楽しかったのです

*戦闘
…亀様は守り亀様なのですか?
もうすぐ若武者様方がいらっしゃいます
道を譲って頂けませんか

泉に潜ってもダメですよ
巴様、メヤ様、お願いしますっ
サポートはお任せください

脚力と掃除用具を活かして亀様の妨げを
地天の甲は塗料ちゃんを塗るチャンス!
泉に戻らないでじっとしてくださいませ

声を掛合い、勘と耳で確り見極めて
気嵐の夢は吹き飛ばしやなぎ払いで可能な限り弾きますわ
おヒゲのアンテナぴっぴ!ぴょんぴょん!

もしもの時は武器受けで皆様をかばいます
リヒト様にご負担が寄らぬ様
皆様に危険が及ばぬ様な立ち回りを


五条・巴
皆のおかげでたどり着いた。
今回の様な依頼での調査、探索は初めてだったから学ぶことが多かった。
目前にいる亀を倒して次に繋げよう。
あと少しだ

メヤと一緒に亀が水中から出てくるように『明けの明星』で【雷】属性の【彗星の如き矢】を放ち陸へ誘導
感電して弱ってくれたら儲けものだね。

リヒトが回復してくれるから心強いし、エトワールが敵の攻撃を相殺してくれるから安心だ、ありがとう。
おかげで攻撃に集中できる。

メヤの言う通り、声掛けは大切に。
亀の行動に注視して都度体制を整えていこう。

陸まで上がったらエトワールが待ち構えてくれる。
固めてくれたおかげで狙いやすいね。

さあ、おやすみの時間だよ



 黄金の稲妻の輝きに、刹那、視界が白く染まった。その一撃は、確かに巨亀を穿つ。甲羅の一部が消し飛んでいた。
 だがそれでも。黒翡曜の生命力は、驚異的だ。
 力と力のぶつかり合いを経て、ゆるりと首を巡らせる黒翡曜。再度、浴びせられた雷撃を、銀砂の星の瞬きが相殺していく。美しくも忌々しい光景に、誰かが舌打ちした。
 ――――!!
 すかさず、激流が逆巻く。一瞬の間の後、飛沫が霧雨のように撒き散った。思わぬ俄雨に、リヒト・レーゼルは思わず顔を顰める。
「水は苦手なんだ……あれ、エトワールも? 1人だけが苦手じゃなくて良かったよ……」
 こっくり頷き返したエトワール・フィラントゥは、プルプルッと全身の雫を振い落とす。
 今は黒翡曜も水面から半身を出しているが、泉に潜られてしまえば猟兵も戦い難くなる。
「そう、なったら、水が苦手な人も、いるから、厄介、だね」
 訥々と呟くメヤ・トゥスクルの周囲で、100本近い三叉槍の雷気がバチバチと爆ぜる。
 黄金の稲妻とも互角に渡り合う巨亀が相手だ。こちらのユーベルコードを見せれば、長尾の光粒で相殺される可能性も高くなる。
(「でも、雷属性なら、水の中に、亀がいても、感電で。効果的、かも?」)
 バチィッ!
 巨亀を泉から追い立てるように、ユーベルコード「无咎瑞花」を操るメヤ。
「あと少しだ。この亀を倒して次に繋げよう」
 煌めく夢を見せてあげよう――同時に、五条・巴が愛弓「紫月華」の弦を引く。夥しい数の彗星の如き矢も又、雷光の煌めきを帯びて。
「来る、よ!」
 ――――!!
 メヤの警告に怒号が重なる。旋風の如き激流が周囲を席巻する。気嵐の夢を弾かんとするエトワールだが、如何せん、小柄には脅威が過ぎた。悲鳴上げる暇もなく吹き飛ばされそうになった子猫の襟首が、寸での所で掴まれる。
「……っ」
 予め準備していたオーラ防御が役立った。だが、エトワールを捕まえると同時に聖なる光を複数に投げた、リヒトの顔色は青ざめている。
「回復すればする程、こっちは疲労してしまうから、さっさと倒してしまいたいね」
 聖者の癒しは、その身を削る。当人は前に出過ぎないよう、気を付けてはいるが……回復役が疲労で倒れる前に。
「……亀様は守り亀様なのですか? もうすぐ若武者様方がいらっしゃいます。道を譲って頂けませんか」
 エトワールの声に応えが無いまま、泉から追われるように黒翡曜の巨体が陸地に上る。ふわりと浮遊するも、動きは水に浸かっていた時よりも遅い。
 ズゥゥンッ!
 猟兵達の猛攻に、再び巨躯が硬直する。だが、亀自体が動けないでいる、それこそがエトワールの好機。
「困ったときのお掃除術、その1! 泉に戻らないでじっとしてくださいませ」
 おヒゲのアンテナぴっぴ! ぴょんぴょん! 愛用のモップちゃんがブンッと唸るや、甲羅に不思議な塗料を塗り付けるエトワール。忽ち固った塗料が、黒翡曜の動き自体を止めようとは。
「……わ、あわわっ!?」
 だが、それも一時的な事。硬化した先から、塗料はヒビ割れ剥離していく。重ねてモップちゃんを振るうエトワール。一生懸命だ。
「み、皆様! 今の内に!」
「俺もまだ大丈夫。回復は任せて、攻撃に専念して」
 エトワールとリヒトの掛け声に、巴とメヤも頷き合う。頼もしい仲間がいるからこそ、安心して動ける。それは、互いが互いに思う事。
 黒翡曜に挑む猟兵は、彼ら4人ばかりではないけれど。漁村での情報収集から、幻術の森の踏破、そして、この戦いに至るまで――同じ旅団の4人で取り組んできた事実が、彼らの自信であり意気となる。
「了解。リヒトが回復してくれるから心強いし、エトワールが固めてくれたおかげで狙いやすいね」
「きっと、倒せる、と、おもう。だから、最後まで、気を抜かずに。戦いに、勝って。かえったら、おいしいもの、たべよう」
 明けの明星の如き雷矢が、雷の三叉槍が、ハリネズミの如く巨躯に突き刺さった。
「さあ、おやすみの時間だよ」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

スパイニア・ソーン
これで子亀というのだから、成体は島一つほどあるんでしょうね。
貴方がマモリガメ様かどうかなんて知らないけど、オブリビオンなら倒させてもらう。

蝶の使役で消耗したのが痛いですね。
最後の決戦くらいいいとこ見せたいんだけど。

黒翡曜の攻撃を掻い潜りながら【シーブズギャンビッド】で首や鰭の付け根などの甲羅の外にある部位を狙う。(ダガーは毒を仕込める特別製)
加速する場合は戦闘用に着込んでいる外套や武器携帯用のベルトを投げ捨ててJCの格好になる。

撃破後の奉納刀演武には人数が足りなければ参加。
弓兵に刀を扱わせても大して面白くもないですからね。奉納は剣士の方にお任せしますよ。

アドリブ連携歓迎です。


レイブル・クライツァ
やっぱり簡単に動く筈が無いわよね。
甲羅もかなり硬い上に、有利を手放す訳も無い。
でも、只見ていただけじゃないのよ。
テコ入れ感覚で駄目元の駄目押しをするわ。物理より調合系の方が得意なのだけど、ね

ひっくり返した方が未だ攻撃が通るから、亀の足場辺りを見て
シーソーみたいに少しでも横転させるのに使える岩があれば試すわ。
他は、ずらしたら湧き水が噴き出しそうな所が有れば
一瞬体勢を崩させるのに利用するのも良さそうね。
それでも駄目なら、硬化中は敵の次の動作前に距離を詰め
巫覡載霊の舞で、他の猟兵の攻撃の合間を埋めるタイミングで攻撃していくわ。
傷が少しでも有れば、その部分狙いで鎧無視攻撃か鎧砕きが入れば幸いかしらね?


花盛・乙女
くっ…!私とした事が怒りに駆られ過ぎたな。同行者には悪い事をした。
なればこれよりは剣士として、怜悧さを取り戻して臨もう。
息を深く吐き、視野を広げ鞘から二刀を抜き、構える。

黒椿と乙女の二刀を手に周りの猟兵と協力し彼奴めを翻弄し、斬る。
舞う花の如きと云われたこの花盛乙女の剣戟、お代は貴様の命で払ってもらう。

怜悧さを取り戻したところで私のやることは変わらん。
貴様の甲羅を叩き割る。これだけだ。
思えばこの島まで、貴様にいたる道行きは私や猟兵にも課された試練だったのかもしれん。
だからこその集大成。貴様の甲羅を割ることで、此度の試練の成功としようではないか。



「何とか、なるかしら」
 そう簡単に動くと思えなかった黒翡曜が、猟兵達の猛攻に追われ、陸に上がった。今はユーベルコードに動きも抑えられている。
 それでも、楽観視出来ない敵だと、レイブルは微かに眉根を寄せた。
 テコ入れする感覚で、駄目元の駄目押しを。その実、物理より調合系の方が得意だけど。
 ――――!!
 とうとう、ユーベルコードを振り払った黒翡曜が咆哮を上げる。気嵐の夢を奮う心算か、ふわりと巨躯が浮遊する、その時。
 ドゴォッ!
 体当たりするように、目していた大岩に突撃するレイブル。その勢いにぐらりと動いた大岩が、浮遊途中の黒翡曜に激突する!
「これで子亀というのだから、成体は島1つほどあるんでしょうね」
 大岩だけでは足りなかっただろう。だが、ぐらりと傾いだ巨体目掛けて、スパイニア・ソーンのダガーが奔る。
「最後の決戦くらいいいとこ見せたいもの、ね?」
 狙うは首や鰭の付け根、甲羅に守られていない箇所。ダガーは毒を仕込める特別製だ。掠めさえすれば。
 ――――!!
 だが、黒翡曜は思わぬ素早さで首を引っ込める。同時に、神霊体と化したレイブルのなぎなたが武威を削いだお陰で、迸る激水を真っ向から浴びてもまだ立っていられた。
「やれやれ。蝶の使役で消耗したのが痛いですね」
 それでも、シーフのスピードが巨大な亀如きに負ける筈がない。
 ガチャリ――。
 武器携帯用のベルトを投げ捨て、外套を脱ぎ捨てる。次の瞬間、青き肌を寒気に晒し、スパイニアは疾駆する。
「貴方がマモリガメ様かどうかなんて知らないけど、オブリビオンなら倒させてもらう」
 ガリィッ!
 幹削るような硬い感触。だが、強かに抉ったそこから粘液が飛沫く。
 ――――!!
 初めて、悲鳴じみた絶叫が響き渡り、スパイニアから離れようとした巨躯がカクリと体勢を崩す。
 ドォォォンッ!
「……」
 地に墜ちた巨亀を、乙女は静かに見詰めた。
(「私とした事が……」)
 緒戦の憤怒は、既に薄れている。同胞の奮闘が、沸騰した頭を冷やしてくれた。
 息を深く吐き、「黒椿」と「乙女」の二刀を抜き、構える乙女。
「まあ、剣士としての私も、やることは変わらん」
 ――思えば、この一撃に至るまでの道程が、乙女自身に課された試練だったのかもしれない。
「舞う花の如きと云われたこの花盛乙女の剣戟、お代は貴様の命で払ってもらう」
 その甲羅を叩き割る。それこそが此度の試練の集大成と信じて――我流実戦術【雀蜂】。風切る斬撃がもがく巨亀を斬り払う。
「一撃を避けぬ者には二撃が待つ、覚えておくが良い!」
 思い切りよく太刀を手放し、拳を握る。乙女渾身の拳骨が唸り――一拍置いて、黒翡曜の甲羅に幾つもの亀裂が走った。

 バキャリと音立てて甲羅が破砕し、とうとうオブリビオンは終を迎える。
 堅固に阻まれ続けた激闘に、猟兵達は疲労困憊。暫くは誰も口を開かず座り込んだ。
「……そう言えば、成人の試練はどうする?」
 漸く、そんな声も聞こえた頃。だが、奉納刀を得ていた猟兵達に、試練をなぞらえる気はなかった模様。その意を察したか、奉納刀は次々と氷溶けるように消えていった。或いはこれも『幻術』であったのかもしれない。
 黒翡曜が『マモリガメ』であったかどうかも……やはり、推測の域を出ない。
 明確なる事実は、猟兵達がオブリビオンを倒した事。そして――地下洞窟の入り口に建つ武士の石像は、長尾引く小さな海亀の像を従えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月26日


挿絵イラスト