拠点防衛戦、襲い来るゾンビと巨大戦車!!
#アポカリプスヘル
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●戦場にて
「くッ、怪我人はさっさと運び出せッ!!」
「弾が、弾が尽きた、早く弾をこっちへぇッ!!」
「なんて物量だ、だがここは易くは墜ちんぞ……!!」
ベースに襲いかかる無数のゾンビたち。
それに対抗する戦士たち。
今はまだその戦線は拮抗していた。
しかし、戦士たちは流れの悪さを目にとっていた。
そう、それはゾンビ群の後ろに要塞の如くそびえ立つ超巨大戦車の存在だ。
今は拠点に残された旧文明の防衛装置が、その砲撃から拠点を守ってくれている。
しかし、防衛戦を突破され、防衛装置の電源が落とされてしまったら……。
「決してあいつらを通すなぁッ!!」
「そうだ、ここを持ちこたえれば……ッ!!」
だが彼らは気づいていなかった。
そう――――すでに、敵は拠点の内部にいて。
そして、迎撃装置の電源を落とそうとしていることに。
●祭りだオラァ!!
「イエス、イェーガー、予知の時間です」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)はグリモアを展開する。
それと同時に電子マップが構築され、その向こう側がモニタリングされていく。
展開された電脳モニターに映し出されたのは荒廃した世界、その拠点(ベース)と呼ばれる建物。
新たに発見された新世界『アポカリプスヘル』の有様を猟兵たちに見せつけていた。
「今映し出されているのは、アポカリプスヘル、その拠点の防衛戦です」
確かに電脳モニターでは戦闘中の真っ最中。
超巨大戦車の砲口が火を吹き、それを拠点の防衛装置が迎撃している。
ゲート前ではバリケードが築かれ、無数のゾンビたちがうず高く骸の山を築いていた。
元から死んでるけどこいつら。
「防衛装置のおかげで五分、と言ったところでしょうか。ですが、予知によってこの防衛装置は破壊される事を予見しました」
そして、この予知を覆せるのは猟兵たちのみである、と言うことだ。
すでに敵性オブリビオンは拠点の内部に潜り込んでいる。
そして、それを判断できるのは猟兵たちのみ。
「その敵性オブリビオンを撃破後、ゲート前のゾンビを駆逐、超巨大戦車の破壊。これらが今回の目的となります」
銀糸の少女の紫紺の瞳が猟兵たちを見やる。
その機械の瞳に映る感情の色は特にはない。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
ウェルカムトゥディスクレイジーワールド。
このイカレた時代へようこそ。
……どっかに世紀末救世主とかいませんか?
そんな世界観でヒャッハーと排除してヒャッハーゾンビを排除してヒャッハー戦車を爆破する。
タフボーイになれる猟兵たち、お待ちしています。
第1章 ボス戦
『パーフェクト・メタル・モヒカン』
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POW : ヒャッハー! 根こそぎ奪い尽くしてやるぜー!!
戦闘中に食べた【略奪物資(食料、燃料、種籾など)】の量と質に応じて【調子に乗って】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD : 焼け死ぬか、切り刻まれて死ぬか、選ばせてやるよ
【腕に内蔵された火炎放射器またはブレード】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ : みんな集まれ!さっさと降参した方が身のためだぜ?
戦闘力のない、レベル×1体の【バイクに乗った雑魚モヒカン】を召喚する。応援や助言、技能「【恫喝】」を使った支援をしてくれる。
イラスト:8mix
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠夢幻・天魔」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ギージスレーヴ・メーベルナッハ
重要拠点が容易く落とせると思うたか?その油断が貴様の命取りよ。
基本は魔導小銃による攻撃。速射による【制圧射撃】で前進を阻み、強行突破を図るならば【スナイパー】にて損傷部位等の脆弱と思われる部位を狙い撃ち、【呪殺弾】で内部機器への損傷発生を狙う。特に武器破壊が狙えれば理想であるな。
敵が増援を呼ぶならば余も対抗。黄昏大隊・群隊迷宮にて敵群を分断しつつ機動力を奪い、その上で各個撃破だ。
後は兵士達の銃撃も交えて敵指揮官を蜂の巣としてくれよう。
「無頼の群れが統率の下に在る軍隊に敵う道理など無し。このまま鎮圧してくれるわ」
●黄昏の銃弾
「ひゃっはー!! 軽いもんだなぁ?!」
ズシン、ズシン、と重々しい音をあげながら歩く男。
それは全身をサイボーグ化したパーフェクトなメタルモヒカンである。
何故こんなあからさまな奴がいて街の人々は気づかないのか。
それはわからない。わからないが。
そのメタルモヒカンが重要施設に立ち入ろうとした時、そのゲート前に戦旗を掲げた少女が立っていた。
「あぁん……?! なんだぁ、てめぇはぁ!!」
メタル・モヒカンの声に応じたのは一発の銃声。
弾丸が装甲と化した皮膚に当たり火花を散らして弾けた。
ただ、それだけで敵対者であろうことは明白。
「てめぇ……何もんだぁ!!」
「余の名を問うか。応えてやるのも一興であるか」
戦旗が砂塵の風に翻る。
縫い込まれたそこに記されるは黄昏の戦旗。
「余はギージスレーヴ・メーベルナッハッ!! 貴様を葬るモノであるッ!!」
「しゃらくせぇ、いくぜぇ!?」
ギージスレーヴ・メーベルナッハ(AlleineBataillon・f21866)の声に返すは無頼の叫び。
バイクに乗ったモヒカンたちが現れ、ギージスレーヴを取り囲む。
「はっはぁ!! この数だぁ……さっさと降参したほうが身の為だぜぇ?!」
年の割には整ったプロポーションをしたギージスレーヴを前に舌なめずりするモヒカンたち。
これが、普通の少女であるならば、その末路は察せよう。
だが、彼女は年若いと言っても一介の猟兵である。
「――――総員、集結」
怒鳴ったわけでもない、大きな声と言うわけでもない。
むしろ、静かな、静謐に満ちた声、けれどそれは戦場によく響いた。
亡霊たちが集い、戦列を組む。
今この場は、一瞬で亡霊兵たちによる戦場、そして、モヒカンたちのキルゾーンにへと変貌した。
「無頼の"群"が統率下に在る"軍"に敵う道理など無し――――陣形揃え、各個殲滅せよッ!!」
号令に応じ、無数の銃火器が構えられ一斉に火を放つ。
怒涛の如く銃声が鳴り響き、火線が張り巡らされ集まった無頼漢どもはすぐ様大地に倒れ血を流す。
あまりの光景に逃げ出すモヒカンすらいるが、それもまた弾痕を穿たれ倒される。
「てめえ……?! 一体どこにこんな数を揃えてやがったぁ!?」
「重要拠点が容易く落とせると思うたか。その油断と驕りこそが貴様の命取りよ」
魔導小銃の弾丸、その一つ。
無数の放火によって刻まれたメタルモヒカン、その損傷部位目掛け放たれる。
それは、何の抵抗もなく、その装甲を貫きそこを破損され火花を散らし、バヂリ、と漏電する。
「なにぃ……!? この俺様のモヒカン装甲を……貫いただと!?」
バヂ、バヂ、と漏電し、火花を散らすそこを抑えながらモヒカンは呟いた。
そう、明らかな驚異が自身を阻んでいる事実に漸く気づいたのだ。
大成功
🔵🔵🔵
鍋島・小百合子
POW重視
如何に優れた防衛兵器を持とうともこのままでは籠城側が崩れるのは必至
内にいる造反者を炙り出そうぞ
「忍ぶなればもう少し気を使え」
目立たない格好に変装し隠密性重視にて敵である間者を追跡(闇に紛れる、忍び足併用、体温から敵の識別ができるよう暗視も用いる)
防衛設備の詰所まで敵が赴いたところで隠密を解いて戦闘を仕掛ける
薙刀で相手の攻撃を武器受け防御しつつ、敵の得物持ち手の部位破壊を狙う(なぎ払い、鎧砕き併用)
時折残像で攪乱、敵に隙が見えれば咄嗟の一撃を食らわせる
機を見てUC「災禍刺刀撃」発動
駆け足(ダッシュ)で距離を詰めながら至近距離から抜刀した小太刀で頭部を串刺しにす(鎧砕き、目潰し併用)
●モヒカン
鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)はため息をついた。
確かにオブリビオンは猟兵ならばあっさりと見分けがつく。
しかし、しかしだ。
「これはなかろうて……」
流石に、今仲間たちが攻撃を加え損傷を負わせた相手。
パーフェクト・メタル・モヒカン。
明らかにどこからどう見ても怪しさしかない。
気づかぬ味方も味方だが、敵も敵である。
「忍ぶなればもう少し気を使わねば、の……」
小百合子は、未だに闇に紛れ捕捉されておらず、モヒカンは猟兵たちとの戦いを繰り広げていた。
戦況は明らかにモヒカンが不利。
それ故にモヒカンは、近くの食料庫を襲撃しそこにあるものでパワーアップを図ろうとしていた。
しかし、そこにはすでに小百合子が"潜んで"いた。
「とうに読めておったぞ」
モヒカンが現れた瞬間、刹那の肉薄。
抜き放ったは小太刀、最早その距離は互いにゼロ。
「なにぃ!? てめえ、いつの間にッ!!」
「忍ぶ、と言うのはこうやるものよ……受けよッ!!」
小百合子が解き放つ力、それは密着としか言えぬ程の間合い。
これほどに肉薄した状態で出せる手と言うものはそう多くない。
大地を強く踏む。その力でそこにひびが入った。
全身の体重移動、破壊力をたった一点に収束させる。
なれば、あとはこの小太刀を解き放つのみ。
その美しくも、そして儚くも見えるか細い切っ先。
されど、それは人を殺傷しうるには余りある美しき刃。
白刃がモヒカンの装甲をするり、と抜いて突き立った。
あまりの抵抗の無さ、あまりにも呆気ない結果。
「なんだぁ……?! そんなショートソードじゃあ俺は……ッ!!」
拍子抜けするような抵抗の無さ、痛みの無さ。
それ故にモヒカンは大した威力ではない、と踏んだ。
しかし、その無造作のように見えて洗練された一撃。
それは"音"より疾く、それ故に。
「あ、がぁッ?!」
その破壊力が、遅れて伝播するなぞは至極当然の如く。
モヒカンに突き刺されたその部位より恐るべき衝撃と圧力が発された。
その見た目から察して余りある重量であろう鋼の肉体、それがあっけなく紙のように弾き飛び、吹き飛んだ。
盛大な墜落音をあげ、それが大地に突き刺さる。
「お、おぉ……俺の……カメラ、アイ、がぁ……?!」
突き刺された部位は無惨にも破壊された。
だが、このモヒカンと言う生き物は総じてしぶとい。しぶといのである。
「たかが、メインカメラがやられただけだぁ……!!」
それはたかがでは済まない事態ではあるが。
大成功
🔵🔵🔵
ゲルハルド・バルザーク
果てしなき荒野…無軌道に跋扈する無法者…肩を寄せ合う弱き民…よい、よいぞ、この地はまさに余が帝国を打ち建てたあの頃のバルザークである!
絶対的な力で征し、安寧を齎す覇道、この世界に余が示してくれよう!
【戦闘】
「余はバルザーク皇帝ゲルハルドであるぞ、控えろ!下郎ども!」
攻撃を防ぐ皇帝の覇気(オーラ防御)を纏い、魔剣ヴァーゼルを携え威厳と共に出陣。
「王であるというならば1人で余に対峙せよ」
雑魚モヒカンを魔剣で薙ぎ払い、吹き飛ばして一対一の状況を作り上げ正面から対峙し、怪力を込めた『覇道拳』を叩き込んで調子に乗りすぎたメタルモヒカンを平伏させる。
「ぬしは王の器では無い、消え失せろ!」
【アドリブ大歓迎】
●荒野の王
「果てしなき荒野……」
その男は大地にその剣を突き刺したまま立っていた。
まるで全てを俯瞰するかの如き眼差し。
「無軌道に跋扈する無法者……」
その男の眼差しは、外で暴れまわるゾンビ、そして重戦車を見つめていた。
砂塵でその外套が大きくなびいた。
「肩を寄せ合う弱き民……」
そして、今無法者たちに蹂躙されようとする民たち。
それでもなお、"それでも"、と抗う弱くも、けれど強き民。
「よいぞ、よいぞ、この地はまさに余が帝国を打ち建てたあの頃のバルザークであるッ!!」
それがこの世界、アポカリプスヘルの現状であり。
ゲルハルド・バルザーク(覇道の皇帝・f18758)がアックス&ウィザーズで築き上げた帝国・バルザークのかつての姿であった。
絶対的な力による正しき統治がもたらす安寧。
それ人は即ちの所、覇道と呼ぶ。
「我が覇道、今この世に示そう……!!」
だが、そのためには今ここでは蔓延る下賤なる者は薙ぎ払わねばならない。
それが皇帝の進む覇道である。
「なんだ、爺がぁ?!」
その纏った圧倒的覇気、所詮一介の下郎たるモヒカンには理解出来ない。
雑魚モヒカンたちがわいのわいの騒いで彼の皇帝を愚弄する。
「余か? 余はバルザーク皇帝ゲルハルドである」
「こうてい……? は、ユンケルがどうしたってんだよぉ!!」
メタルモヒカンは破損したカメラアイ(と言う名の目)を向け、ゲルハルドをあざ笑う。
モヒカンにとって皇帝とは即ち黄帝液しか脳みそにインプットされていないのである。
つまり、目の前の偉丈夫がどれほど偉大で、そしてどれほど強大であるか。
そして、自身がどれほど矮小で、愚かか、その差を一切読み取れていない。
それ故か、彼の徒党であるモヒカンどももそれを理解できていない。
罵詈雑言が飛び交い、彼らはゲルハルドを馬鹿にする。
しかし、まるで涼風のようにその言を聞き流せば、地に突き立ったその剣を抜き払う。
「控えよ、下郎ども」
静かな言葉、されど恐ろしい程の重圧、そして不自然なまでによく通る声が場に満ちる。
ただの言葉それ一つで平伏したくなる重圧。
言葉一つがまるで重力を伴ったかの如き圧力をモヒカンたちに与える。
「ぬしも一介の徒党の長、王であるならば、ただ一人にて余と相まみえよ」
振るった剣、その斬閃は無造作にすぎる。
しかし、恐るべき斬撃の圧力となり、雑魚モヒカンを弾き飛ばした。
ただ一人となったメタル・モヒカンは周りを見回す。
「なんだ……?! ただの剣の一振りで!! ありえねええええッ!?」
その狼狽する様、最早目に見れたものにあらず。
目の前に立つ下郎は徒党の長、王にあらず。
「ぬしは王の器にあらず、消え失せよッ!!」
ゆっくりとした歩みは、モヒカンが狼狽している間に眼前となり。
放った拳、皇帝の覇気をまとったそれがモヒカンを打ち据える。
破壊の衝撃が空間を波打たせ、周囲のものを爆散させ、モヒカンは激しき吹き飛び、壁に叩きつけられた。
大成功
🔵🔵🔵
不死兵弐壱型・真夜
「腕は2本あるわ。あなたを倒すには腕一本で十分よ!」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
一見15歳くらいの物静かな少女に見える。
実は死後数十年を経たデッドマンの私。
戦闘中、敵に必殺の一撃を浴びせるべくスーパーアンデッドガンを乱射しながら突撃します。
パーフェクト・メタル・モヒカンの「ヒャッハー!(POW)」に対し、UC「デッドマンズ・スパーク」を使うことで、左腕のバスターコレダーで高圧電流を流します。(左腕そのまま爆発)
「メタルの体には電流が良く流れるでしょう?」
最大の目的は、戦闘を有利に進め、勝利に導くことです。
その為なら、ある程度のダメージはやむを得ないものとします。
●腕一本で十分
「なんなんだよ……こいつらはよぉ……!?」
叩きつけられた壁からぼろぼろになったメタルモヒカンが現れた。
そんな彼の前に佇むのは一人の少女。
幼気な、物静かな少女。
そう、戦闘力なんて欠片もなさそうな……そんな少女である。
弱きを叩くは兵法の常、今まで相対してきた相手に比べればよっぽど華奢な少女。
「おらぁッ!!」
幼い少女ならば倒せる、あわよくば組み敷いて――――。
そんな下衆な想いまみれで放たれた拳。
しかし、その拳は片手で受け止められた。
「腕は2本あるわ」
「……ぁ……?」
あっさりと受け止められた驚愕。
そして、今告げられた言葉の意味。
その意味をモヒカンが把握しかねている中、不死兵弐壱型・真夜(アンデッダーtypeXX1・f24796)は再度口を開いた。
「あなたを倒すには、腕一本で十分よ!!」
受け止めた拳、その手がその拳を握りしめ、そして無造作なまでに投げ、地面に叩きつけた。
くもの巣のようなひびが大地に走り、メタル・モヒカンは吐血代わりにオイルを吐いた。
「ごばぁッ!!」
その常識はずれの怪力。
この少女が、真夜が見た目通りではない、と悟ったモヒカン。
力を、力をつけねば、この化け物どもには勝てない。
ふと、転がっているじゃがいもが目についた。
それだ、それさえ食えれば多少の戦力アップに繋がる……!!
「ひぃ、待ってくれッ!! 俺様はもうここを襲わない、もう帰る……!! だから助けてくれ……!!」
破損した片側のカメラアイ、それとは違う別のカメラアイより冷却水が流れ出す。
口からはオイルがどぼどぼと流れ出ており、拳が打ち込まれた装甲は最早陥没している。
「俺様の故郷には11人、ガキが待っているんだ……!! だから、頼むよ、なぁ……?!」
じりじり、とじゃがいもに向かいながら命乞いをするモヒカン。
真夜はそれを聞きながら歩み寄る。
そして、モヒカンの手がじゃがいもに届いた。
(今だ!!)
そのじゃがいもを口にしようとした瞬間。
メシャリ、と言う音が響いた。
「ぁ?」
「残念、お見通しなのよね」
じゃがいもを持った手、その手首が真夜によって掴まれていた。
そして、迸る電撃、ちりちり、とそれが大気を焼き、生じた電気が彼女の髪を逆立てる。
「その体には……電気、よく流れるでしょう?」
スパーク、一瞬の閃光、恐るべき膨大な電流がメタル・モヒカンの体に流れ込む。
あちこちから火花を散らしスパークさせ、内部回路よりそれを損傷させていく。
「あばばばばばばばばばばばッ!?」
命乞い? そんなものしたところで無駄であった。
そもそも、その演技なぞ拙いものでしかない。
真夜の左腕が爆裂し、焼け焦げた空気を漂わせる。
爆煙が立ち込める最中、爆発し、燃え尽きた左腕を真夜は見下ろした。
大成功
🔵🔵🔵
テリブル・カトラリー
サイボーグか、アンドロイドの類か…?
まぁ良い。レイダーだな、止まってもらうぞ。
【クイックドロウ】メタルの装甲を貫く大型自動拳銃で【鎧無視攻撃】
戦闘中に食事とはな、良い度胸だ。
食糧に手を付けた瞬間【早業】で『雷々爆弾』を敵方へで【投擲】爆破。
電撃の【属性攻撃】とユーベルコードを封じる【マヒ攻撃】
相手の動きが鈍った瞬間、
【吹き飛ばし】ブースト【ダッシュ】で接近し【怪力】で殴りかかる。
この世界に生きる人々にとって、食糧や燃料は貴重な代物だ。
…そう簡単に浪費させてなるものか。
【戦闘知識】と【見切り】で動作を把握、ガントレットで殴る。
【2回攻撃】追撃で殴る。【フェイント】を混ぜつつ殴る。
●スパーク・ボムッ!!
「くそ、くそ、なんて野郎どもだ!!」
全身から火花をばちばち、と散らしながらモヒカンは爆煙に紛れて逃げる事に成功していた。
幸いじゃがいもは確保した。
それを貪り食いながら、食料庫を蹴り開ける。
積層した食糧の数々。
そうだ、これだ、これがあれば俺様はまだ戦える……!!
「あの女ども、目にもの見せてやる……ッ!!」
そして、組み伏せてやるのだ、そのときの顔が楽しみだぜぇ……と呟く。
下衆な思考を一切隠さない下郎に等しい男。
モヒカンが食糧に手をつけようとその腕を伸ばした刹那であった。
「あべしッ!!」
後方注意、背中で何かが爆裂した。
そして、その爆裂より電撃が迸り、またもモヒカンをショートさせる。
「あばばばばばばばばばばばばばばばッ?!」
俺様が何をしたって言うんだ、飯を食おうとしただけじゃないかッ!!
その食糧は他人のものだが、俺様が有効活用してやろうって言うのにッ!!
自分勝手で独善的な想いが思わず口に出る。
「戦闘中だぞ、良い度胸をしている……」
淡白な合成音声が背後より響く。
まさかすでに敵が来ていたのか、とモヒカンが振り返った瞬間。
その首はテリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)が掴んでいた。
同時、食糧から突き放すように、その怪力が振るわれモヒカンを逆方向に投げ飛ばした。
「ぬおおおおおおおおおおッ?!」
剛速球かの如き投げ飛ばされたモヒカン。
クイックドロウ、手にしたのは大口径の自動拳銃。
メタル・モヒカンの装甲を貫いてなお余りある"威力"には定評があるソレだ。
なお、それが通常の人類に用いれるかどうかについてまでは論じない。
拳銃とは思えぬほどの轟音が鳴り響き、装甲をぶち抜き風穴を開ける。
「おごぁあああ?! て、めえ……何をしやがるんだぁ?!」
俺様はただ飯を食おうとしていただけなのに……。
無論、それは他人の飯であり、そして、この世界では貴重な食糧である。
「この世界に生きる人々にとって、食糧や燃料は貴重な代物だ」
「そぉぉぉだよぉ!! だから俺様が有効活用してやるって言ってんだよぉ!!」
銃声二発、弾痕がモヒカンに刻まれると同時、テリブルはその身を加速させていた。
有効活用? 何を馬鹿な事を言う。
「そう簡単に浪費させてなるものか」
このような下郎に、このような下衆に。
そのように消費させるなど、浪費の他ならない。
それは決して許してはならない。
真正面に踏み込んだテリブルに突き出されたのはモヒカンの拳。
首をそらすだけでそれをいなし、腕に纏った重厚な鋼、その拳。
ガントレットでその顔面を打ち据える。
その首が折れたかと思うほどの勢いで思い切りのけぞった。
浮き上がって離れた間合い、それを殺す為にさらに踏み込み、打突。
打突、打突、打突、打突打突打突打突打突。
無数の乱打、それがモヒカンを大地に足をつけることすらさせない。
とどめ、と言わんばかりに振り上げた足、頑強なブーツのかかと。
それがモヒカンに振り下ろされ、腹を深々と陥没させ、大地に沈めた。
大成功
🔵🔵🔵
ハヤト・ノーフィアライツ
アドリブ連携歓迎っと。
さぁて、このトサカ野郎をぶん殴ってやるか。
【戦闘知識】で相手の動きや攻撃の予測を立て、【カウンター】気味に【熱線銃】の【誘導弾】で相手の動きを牽制しながら
【ダッシュ、ジャンプ、空中戦、早業】で回避行動を、【武器受け、激痛耐性】で防御行動を取りつつ接近。
味方を【援護射撃】しながら、自分の間合いを動いて行くぜ。
丁度いい間合いに入り、奴が他の味方に気を取られた隙に指定UCを使用。
超合金の網で奴を捕まえようとする。
捕まえたら【ロープワーク】で網を絡め、【怪力】で振り回し、【戦闘知識】で
より受け身を取りづらい位置・角度を計算し、【投擲】で味方の狙い易い位置に叩きつける。
●ハンマー・アレキサンダー
「おごごごごご……くそ、くそがぁ……!?」
よろよろ、と陥没した大地から辛くも逃れ、ぼろぼろの体を引きずってモヒカンは逃げ延びていた。
先程から出会うのは強敵ばかり。
飯、飯だ、飯さえ食えれば俺様は勝てる……。
だが単純に食料庫に向かえばまたあいつらと遭遇する。
ならば、飲食店だ、飲食店に行って略奪すればいいのだ。
飲食店まで足を運ぼうとしたモヒカン、だがその身を貫くものがあった。
「あ゛っつ゛ゥッ!?」
「よぅ、トサカ野郎。どこに行こうってんだい?」
自らの戦闘知識、積み重ねた戦闘経験。
それが予測し導き出した敵の行動。
そこから先回りするのなんて出来て当然が如く。
ハヤト・ノーフィアライツ(Knight Falcon・f02564)はテンガロンハットの唾をぴん、と指先で跳ねた。
「ここは終点駅じゃないぜ、トサカ野郎」
「何故だ、俺様の思考は完璧だったはず……?!」
逃走経路はともかくとして発想そのものは安直に過ぎる。
故に行き先の想定なぞ容易も容易。
「ま、貴様の思考回路のお粗末さはどうでもいいとしてだな」
熱線銃を即座に構えトリガーが引かれる。
熱を帯びた光線が、モヒカンの装甲を赤熱させ、溶解させる。
「それ、今だぜ?」
赤熱した装甲、そこに他の猟兵たちや、この世界の現地民の攻撃が突き刺さる。
如何に堅強堅固な装甲であれど、溶解してしまえば、ただの的。
攻撃が装甲を貫き、モヒカンにダメージを蓄積させていく。
「ちくしょう、てめえら、てめえらぁッ!!」
火炎放射が周囲にばらまかれるが、その行動読んでました、と言わんばかりのスピード退却。
火炎に飲まれる者誰一人なく。
そして、その機会を伺っていた男、ハヤトはモヒカン目掛け何かを投げつけた。
「ぁん?」
ばっさぁ、と言う音と共にそれがモヒカンを捉える。
それは網であった。
「こんなもんで俺様の動きを止めようなんて片腹痛い……あれ、なんだこの網、切れねえぞ!?」
「そりゃあ特製の超合金、そう簡単に切れやしねぇさ」
ハヤトが、その網の先を掴み、メキリ、と言う音が響きその膂力が発揮される。
恐るべし怪力が、全身装甲と言う超重量物であるモヒカンすら持ち上げる事を可能とした。
それが今、ひゅんひゅん、と言う風切り音と共に彼の頭上で盛大に振り回されている。
所々にモヒカンがぶち当たり、ひでぶ、とか言う悲鳴が響いているがお構いなし。
計算して算出した座標、そこ目掛けまるでハンマー投げのように。
「そぉれ、飛んでいけっと」
ぶん投げたのである。
大成功
🔵🔵🔵
ベイメリア・ミハイロフ
※お仲間さまと共闘できます際には、連携を意識いたします
ヒャッハー、でございますか
既に内部に潜入していたとは…
…いえ、どう見ましても、いかにもな気もいたしますが
装置を破壊されぬよう、また
これ以上種籾を略奪されぬよう
お退治申し上げるしか…!
お相手の攻撃は絶望の福音にて予見、不可であれば第六感にて見切り
回避又はオーラ防御・武器受けにて防ぎます
こちらからの攻撃はジャッジメント・クルセイドにて
戦闘力増加を防ぐよう略奪物資を狙ってみましょうか
敵が複数現れた場合はRed typhoonにて広範囲攻撃を試みます
万一お倒れになりそうなお仲間さまがいらしたら
生まれながらの光にて
この身に代えてでもお助けしたく
●あからさまに如何にも
「ヒャッハー、でございますか」
ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は驚いて口元に手を当てた。
すでに内部に潜入している。
それはかなり組織だっての行動とも取れる。
これは手強い敵……!!
「……いえ、どう見ましてもいかにも、な気が……」
相手を見ればそれは一目瞭然。
メタルな装甲、メタルなモヒカン。
どこからどう見ても怪しさしかないし。
「ひゃっはー!!」
明らかにひゃっはーだし。
これを見逃したとなればかなり酷い問題なのではなかろうか。
だが、それを考えている暇はない。
敵は現にここにいるし、実際に略奪もしようとしているのだ。
「お退治申し上げます……!!」
切っ先なき剣の名を冠したカーテナ(あるいはコルテナ)。
それを模したメイスを構え、メタルモヒカンの前に立ちはだかる。
「ぁあん……!? シスターさんが何の用だぁ!?」
メタルなモヒカンは猟兵たちに散々な目に合わされている。
何せ少女と思った人物にさえボコられたのである。
流石に見目麗しいシスターを相手にしても警戒はもう薄れなかった。
警戒のために、周囲に雑魚モヒカンたちも現れ始めた。
「ことと次第によっちゃ酷い目に合ってもらうけどなぁ!!」
ぐへへへへ、と下卑た笑いが響き渡った。
前言撤回、やっぱりこいつらは油断が過ぎていた。
ベイメリアのメイスがはらり、と解けていく。
「紅の聖花……」
ぽつり、と小さく呟く。
それが聞こえなかったのか、モヒカンたちはやんややんやと囃し立てる。
「おぉ? 命乞いかぁ?!」
「その洗礼を、受けなさい……ッ!!」
解けたメイスは紅の花びらと化して周囲に舞い散る。
それは砂塵の荒野から失われて等しい花々の舞。
幻想的なそれに一瞬、目を取られた瞬間には最早遅い。
如何に美しく、幻想的な光景であっても――――この洗礼の花には棘がある。
そう、悪しきものを打ち倒すと言う名の棘がある。
「うわあああああ、もうだめだぁ!?」
モヒカンたちが赤き花の洗礼に合い、次々と倒れ伏す。
逃げるついでに食糧を持っていこうと考えたモヒカンは天からの光に射抜かれた。
モヒカンたちは悟った。
「やっぱ怖ぇ嬢ちゃんじゃねぇかよ……!!」
人に優しき敬虔なるシスター。
しかし、モヒカンにとっては絶対の断罪者であり、天敵なのであった。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
この世界本当に世紀末だな…
まぁ私は好きだが…生き辛いんじゃないか?娯楽も無ければ可愛い娘もいなさそうだし
こいつ…UDCの漫画で見たぞ…
世紀末…モヒカン…ひゃっはー…間違えないな…
まぁ良い…その可笑しな髪型を頭部ごと刈り取ってやろう…
崩壊の「呪詛」を纏わせたストライフを「怪力」で振るって「2回攻撃」
侵食する黒雷(呪詛・属性攻撃)を放ち
【黒絶斬禍】で斬首してフィニッシュ
●世紀末が来るぜ!!
「この世界……本当に世紀末だな……」
死之宮・謡(宵闇彼岸染・f13193)は砂塵の荒野を見て呟いた。
跳梁跋扈するゾンビ、なんか走ってる巨大戦車。
そしてヒャッハーども。
生きづらそうな世界だ、とため息をついた。
娯楽もない、あと可愛い女の子もいなさそうだ!!
全猟兵が突っ込んだ、そこ!? と。
「しかし……こいつ……」
「ぁあん!? てめえもなんだぁ?! 俺様たちの邪魔をするのかぁ、ぉん!?」
そして目の前のメタルなモヒカン。
こいつに既視感を覚える、そう、それは。
そう、あれだ。
「UDCの漫画で見た」
「何訳がわかんねぇこと言ってんだよぉッ!!」
モヒカンの火炎放射器が文字通り火を噴いた。
それは焼き払う地獄の炎。
めらめら、と周囲に火が放たれ、謡もそれに飲まれた。
「ひゃはははははははッ、ざまあねえぜぇ?!」
刹那、炎が一気に膨れ上がり破裂する。
その衝撃で周囲の炎も消し飛んだ。
唖然とするモヒカン、その前には禍々しい瘴気を纏った大剣を手にした女がいた。
「世紀末……モヒカン……ひゃっはー……間違いないな」
ぶつぶつ、と呟きながら、もう一度大剣・ストライフを振るう。
ただの力、それだけで振るわれたそれは空間を破裂させ、恐るべき衝撃を生み出し、メタルモヒカンを吹き飛ばす。
その鋼の顔面が恐怖にひきつる。
なんだ、なんなのだ、この化け物は。
「まぁ良い……そのモヒカンごとその頭、貰い受ける」
崩壊の呪詛を纏った刃、触れるもの全てを崩し壊す呪いの剣。
それが侵食し、喰らい尽くす呪いを帯びた黒き雷をさらに纏う。
何の気負いもない気軽な歩み。
それ故にそれは恐怖でしかなかった。
「なん、なんなんだ、なんなんだよ、お前は、お前はぁぁぁぁ?!」
「私か? 私は――――」
手にした剣をさらに濃密で濃厚な死の気配が覆う。
幾人、幾十、幾百、幾千、幾万。
数え切れないほどの生命を食らったその刃から吹き出る濃密な死の気配。
それらが叫んでいる、手招きしている。
ナゼソコデイキテイルノダ? オマエモコチラニコイ。
「やめろ、俺様は、俺様は故郷にまだ11人の……ッ!!」
「君の死そのものって奴だ」
無造作に、その刃は振るわれ、モヒカンの首は跳ぶ。
最期に何か言おうとしていたようだが、そんなものはどうでもいい。
刎ねた首、その胴体より噴水のようにオイルが吹き出る。
「……ここは血じゃないんだな?」
モヒカンの恥知らずめ、そう言い捨てた。
モヒカンのあるべき姿とは。
誰もがそう思った。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『走るゾンビの群れ』
|
POW : ブルゾンビ
自身が戦闘で瀕死になると【屈強な走るゾンビ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD : 群がるゾンビ
自身が【食欲や飢餓感】を感じると、レベル×1体の【走るゾンビ】が召喚される。走るゾンビは食欲や飢餓感を与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ : 獰猛なゾンビ
【噛みつき】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
イラスト:小日向 マキナ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●ゲート前
「くそ、なんなんだあいつらは……!!」
ジャコン、と言う音と共に排莢される音が響く。
人々は今、必死の抵抗をしていた。
何故ならば、迫りくる驚異がいたからだ。
そいつらは走っていた。
まるでスプリンターの如く走っていた。
うず高く積み上げられたそれをハードル走の如く。
明日の光速のランニングバッジの名は自分のものである、と主張するが如く。
全速力で走っていた。
この身こそが最大の武器であり、この身こそが光速のミサイルである。
そう信じんが如く彼らはスプリントダッシュしていた。
「ゾンビならもっとこう、お約束ってもんがあるだろ!?」
そんな叫びと共に防衛員がまた一匹走るゾンビを射殺する。
しかし、そんな志半ばの仲間の為に、と彼らはより速度をあげる。
そう、全ては最速の名の為に……!!
なんか違うくないかこいつら。
ゲルハルド・バルザーク
フン、走り回るだけの雑兵どもめ…目障りだ!
生ける屍などと言っても所詮こやつらはただ一つ事に拘るだけの無明な屍、明日を生きんとする民の前には不要な存在であぁぁる!
【戦闘】
「聞けぃ!そして見よ!アポカリプスヘルの民達よ!
これが余の帝国!余が荒野に打ち建てた最強の軍隊である!」
攻撃を防ぐ皇帝の覇気(オーラ防御)を纏い、魔剣ヴァーゼルを地に突き立て【突撃号令】を発する。
重視は攻撃回数、近衛師団の突撃でゾンビどもを吹き飛ばし、なぎ払い、蹂躙し尽くす。
「一切の容赦は無用、力を示し民達に希望と闘争の火を灯せぇぇい!」
余は魔導戦車に仁王立ちして戦況を眺め、力の象徴として戦場を睥睨する。
【アドリブ大歓迎】
●砂塵の帝国軍
「フン……走り回るしか能のない雑兵どもめ……」
大地に突き立てた剣、その柄頭に両手をついたまま、ゲルハルド・バルザーク(覇道の皇帝・f18758)は吐き捨てた。
砂塵の風がふきつけ、その纏う外套の裾が大きくたなびく。
向かう敵の群れは数多、無数の群、数え切れない程のソレ。
しかし、ゲルハルドは臆する事はなく、むしろ冷めた眼差しでその群を一瞥した。
「生ける屍など所詮一つにしかこだわる事しか出来ぬ屍、明日を生きんと抗う民たちには不要なものよ……」
疾駆し、飛びかかってきたゾンビ。
いつの間にか、地の軛より解き放たれていた剣が、それを一閃する。
上半身と下半身より別たれ、崩れ落ちるそれを一顧だにせず、ゲルハルトは大きく吠えた。
「聞けぃッ!!」
その声は絶望的な戦線によく通り、よく響いた。
将とは、その一声で多くの人間をひきつけ、魅了するもの。
ゲルハルドのその一声とは、将の中の将をも超える大望の器たるもの。
「そして見よ……アポカリプスヘルの民たちよ」
誰もが、そう、ゾンビの群れですら、その声に圧倒されて動きを止める。
ゲルハルドの一挙動、その全てに、今ここにいる者全ての視線が集まる。
腕を仰々しく振りかざし、そして、拳を強く握り込む。
「これが、余の帝国……これが、余の臣民……これがッ!!」
猛々しい咆哮と共に、砂塵の彼方よりそれはやってきた。
完全に統率された戦列、それがゲルハルドの下に付き従う。
群れをも超える軍、帝国の盾にして矛、帝国の剣。
「これこそが、余が荒野に打ち建てた最強の軍ッ!!」
豪華ではない。否、そんなものは無用。
軍に、力に、剣に、暴力装置に必要なのは圧倒的な武。
国の驚異を払い、国を、皇帝を、臣民を護る為の暴力的なまでの力。
「帝国の盾、帝国の矛、そして、帝国の剣たる……!!」
そこにあるのはただ、国を護ると言う誇りを持った盾。
そこにあるのはただ、皇帝に尽くすと言う忠誠を持った矛。
そこにあるのはただ、臣民と共にあると誓った剣。
「バルザークが帝国近衛師団……インペリアルナイツであるッ!!」
帝国近衛師団がその声に応じるように咆哮する。
ただそれだけで大地が揺らいだ。
砂塵の荒野に履帯の後を刻みながら、ゲルハルドの迎えが訪れる。
帝国力の象徴、その一つ。魔導の力で動く戦車。
その上に立ち、そして剣を掲げる。
「一切の容赦、一切の情けを禁ずる」
静かな声であった。
されど、その声は不思議と遠くまで聞こえた。
「力を示せ、帝国の武威をここに見せよ――――民たちに希望と闘争の火を灯し、炎とせよ。かかれぇいッ!!」
雄々しい咆哮、次いでのインペリアルナイツ、帝国近衛師団の突撃。
ただ数が多いだけで有利をもぎ取っていたゾンビ群。
今、それは逆転した。
質も量も共に優勢になれば、結末などは言う必要もない。
大成功
🔵🔵🔵
不死兵弐壱型・真夜
アドリブ絡み歓迎
「さっきの戦闘で破損した腕が、まだ再生してないから」
(そんな腕で大丈夫か?)
「これで、OK」
フック船長のような急ごしらえの金属フックで、武器を構える。
疾走するゾンビの群れが見えたら、
「おおおおおおお!」
真夜も【限界突破】の全力疾走で突っ込んでいく。
彼我距離、100m……50m……0m!
「あああああああ!」
絶叫しながらプラズマ火炎放射器を、ジャイアントスイングで振り回しその場で回転。
ボワボワボワボワ!
ストーム・ランページ(SPD)で半径33m以内を【焼却】【範囲攻撃】で3回攻撃する。
全力攻撃が終わったら、糸の切れた人形のように倒れ。
真夜はデッドマン
【迷彩】でゾンビの残骸に紛れる。
●嵐の如き暴威
「さっきの戦闘で破損した腕が再生してないから」
不死兵弐壱型・真夜(アンデッダーtypeXX1・f24796)は今、修復作業を受けていた。
アポカリプスヘルの整備士が"ソレ"を取り付ける作業をしている。
しかし、その表情は困惑に満ちていた。
「一応応急処置はしたし、取り付けは完了したが……そんな腕で大丈夫か? もっといいのがあるはずだが……」
「時間がないし、これで大丈夫」
その腕はただのフックのような鉤爪が取り付けられただけの腕。
整備士が気をきかせて多少のギミックはこらしたが、多少程度でしかない腕。
今迫りくる群を相手するには不足にも程があるソレ。
だが、今これ以上を求める時間はなかった。
疾走するゾンビ群が視界に捕らえられていたからだ。
「いくわ。あなたは避難して」
「ああ、くそが……。死ぬなよ!!」
整備士がそう声をかけて逃げ出していった。
死ぬなよ、と声をかけられた。
その言葉を彼女は聞き流す。
それは無理な願いだったからだ。
「……おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
自身の体躯、それにかかっているリミッター。
その全てを解き放つ。
人体とは元より、限界その全てを出し切るように作られてはいない。
出し切れば、その身は容易く砕け散る事を知っているからだ。
けれど、真夜はその限界を解き放つ。
自らの身が自壊することも厭わずに。
解き放たれた人体、それは恐るべし身体能力を発揮し、弾丸の如き速度でゾンビ群に突撃する。
孤立した最中、装着されたフックでゾンビを引っ掛けると同時、備えられたギミックが開放される。
ワイヤーロープが射出され、引っ掛けたままのゾンビ諸共周囲を振り回し、薙ぎ払う。
みしみし、と言う音が響き、身体が限界を越えて、砕け落ちるのを感じ取る。
――――死ぬなよ、と言われた。
けれど、そんなものは、無理なのだ。
「あぁぁぁぁあああああああああッ!!」
周囲にプラズマ火炎を吐き散らし、一瞬で数千度に達する焼夷手榴弾を叩きつけ、ゾンビ諸共燃え上がる。
その身の一部が一瞬で炭と化す。
最早痛みなどは存在しない。
巨大化した偽神兵器が無差別にゾンビを薙ぎ払っていく。
ベキ、と言う音をあげ、ミシ、と言う音が響き、致命的な部位が"死んだ"。
しかし、その身は止まらない。
――――だってこの身はもうすでに"死んでいる"のだから。
周囲のゾンビ、その悉くを喰らい尽くし、女は崩れ落ちた。
その身はとうに死んでいて、そして、周囲に散らばっているゾンビたちと相違ないほどの有様だった。
デッドマン――――彼女はもう死んでいる。けれど、生きている。
大成功
🔵🔵🔵
ギージスレーヴ・メーベルナッハ
只管に突撃し浸透を図る死兵の群か。個々は脆弱なれどこの数は厄介よな。
定点にての迎撃は愚策、打って出るべきであろう。
黄昏大隊・突撃部隊にて召喚した突撃兵を襲い来るゾンビへ突進させ、以て侵攻速度の抑制を図る。拠点への侵攻阻止を最優先とする。
基本は二体一組で行動させ各員にて連携しての突進を行わせるが、戦線を突破せんとする敵が居るなら連携には拘らず突進させる。
余は義眼の【視力】と無人探査通信装置の【情報収集】にて戦場の状況を随時確認、兵達に指示を出してゆくが、敵のユーベルコードで呼び出される屈強なるゾンビには余自ら対処。
魔導小銃で頭なり足なりの重要箇所を【スナイパー】にて撃ち抜いてくれよう。
●黄昏の軍、腐死の群
「あちらも派手にやっているな」
群に対して軍を呼び寄せた猟兵を一瞥しながら、不敵に、不遜に少女は笑った。
戦場こそ、ギージスレーヴ・メーベルナッハ(AlleineBataillon・f21866)と言う少女が最も輝く場である。
ただ、只管に突撃するだけの死兵の群が相手と言うのは些かに華がないが……。
「確かにこの数は厄介よな。数が多い故に定点迎撃を選択しがちであるが……」
ちらり、と周りを見回す。
アポカリプスヘルの戦士たちは皆、ゲートでの防衛戦を選択している。
しかし、猟兵たちは皆、前に出てそれを蹴散らしている。
無論、戦闘力の差もあるが、ギージスレーヴはそれを見て頷く。
「それは愚策よ。――――群れを散らすは打って出るべきであるッ!!」
戦旗の石突が荒野を突いた。
砂塵に黄昏の戦旗が翻る。
「黄昏の大隊よ、今こそ貴様たちの価値を示す時であるッ!!」
声に応じて、無数の亡霊の兵たちが浮かび上がる。
ただひたすらに戦い、そして散っていった勇猛なる亡霊たち。
同じ死兵であれど、その致命的違い。
それは、戦術・戦略の有無の差。
確かに絶対的多数による飽和浸透戦術は有効だ。
人類史上、数で袋叩きと言う戦術以上に有効な戦術は編み出されていない。
「突撃用意ッ!! 前方の敵を押し戻し、浸透を阻止せよッ!!」
号令と共に、一際重装備を纏った亡霊兵たちが前に出る。
迫りくるゾンビが、その一陣に突撃するがその堅牢強固な陣を崩せずに弾け飛ぶ。
「チャージッ!! チャージッ!! チャージッ!!」
くだされる命はただ一つ、ただひたすらに突撃にあり。
その号令に従い、黄昏の死兵たちはただ只管に突き進み、打ち砕く。
先の戦いでも言ったが、ただの"群"が統率された"軍"に勝てる道理無し。
向かい来るゾンビたちは次々とその大隊の繰り出す攻撃の前に崩れ落ちる。
時折現れる屈強なゾンビもいるが、それは早々に崩れ落ち、大隊の餌となった。
「屈強なゾンビは余が対処するッ!! そのまま突き進めッ!!」
ジャコキン、と言う音と共に排莢される。
次弾装填、再び現れたブルゾンビ、それの頭蓋が弾け飛ぶ。
その目に埋め込まれた義眼、そして、無人探査通信装置によるリアルタイムの情報収集。
それが即座に現れたブルゾンビへの対応を可能としていた。
走るゾンビは黄昏の大隊の連携により早々に大地に躯を晒す。
屈強なゾンビはギージスレーヴの狙撃で早々に戦場から退場する。
軍による浸透阻止、戦線の押し上げ。
これにより、ゲートにかかる圧迫が緩和され、アポカリプスヘルの兵たちの援護が十全に行き届くようになる。
結果、前線はさらに押し上げられていった。
大成功
🔵🔵🔵
ハヤト・ノーフィアライツ
アドリブ連携歓迎っと。
…この前こんなん見たな。ゲームで。
いやぁ、現実で見るとまたなんとも言えんね。
んじゃま、やるとするか。
囲まれると面倒なんで、【戦闘知識】を有効に使って立ち回っていこう。【ダッシュ、ジャンプ、空中戦、空中浮遊】で高い場所を飛び回るとか、やりようはあるさ。
熱線銃とブレードで【範囲攻撃、早業、2回攻撃、鎧無視攻撃】を駆使し、敵を叩く。
間合いによってはマイクロチェーンを巻きつけ、【怪力】で振り回し武器にする。
攻撃は【早業】で回避し【武器受け、激痛耐性】で防御。
食いつかれたら【怪力】で引き剥がし【投擲】。
いいタイミングが来たら高所から更に【ジャンプ】し【空中浮遊】。
指定UCをぶっ放す
●航空爆撃は戦場の華
「……この前こんなん見たな」
ハヤト・ノーフィアライツ(Knight Falcon・f02564)は眼下の走るゾンビを見ていて思った。
今彼はファルコン・フォースその内の一機の背を借りて空を飛んでいた。
彼の下で繰り広げられる光景、それは無数のゾンビと無数の軍がぶつかり合う光景。
まるで、ゲームか映画のような光景。
そして彼はゲームでその光景を見ていた。
「……いやぁ、現実は小説より奇也とは言うが、現実そのものになるとまたなんとも言えんね」
そのまま高空よりぽいぽい、と適当に爆弾を投げ落とし、爆発。
ゾンビ群が吹き飛ぶ。
そのまま高空よりぽいぽい、と鉄球やら何やらを投げ落とし、圧殺。
ゾンビ群が潰れる。
「鴨撃ってる気分になんな……」
熱線銃を抜き放てば、照射。
ゾンビたちが燃え尽きて焦げ付いた嫌な匂いを漂わせる。
そんな高空からの嫌がらせにキレたのか、走り続けていたゾンビたちは、高く跳躍する。
何、空は飛べない? 問題ない。
落ちる前に足を踏み出して、踏み出した足による勢いで空を駆け抜ければいいのさ。
そんな理屈(?)でゾンビは空を駆け出し、ハヤトに迫る。
「いや、物理法則に逆らうんじゃねぇよ」
マイクロチェーン射出、空を走ってきたゾンビを絡め取り、振り回して空を走るゾンビを叩き落とす。
そのまま解放すれば勢いのままに吹っ飛んでいき、地面に叩きつけられ四肢を爆散させた。
空を駆け上がるほど根性のあるゾンビは数少ないようで、ゾンビたちが良い感じに逃げ惑い、集まってる部分を見つけたハヤトはにやり、と不敵に笑った。
「お前達、出番だぜッ!!」
ファルコン・フォースがその声に呼応して、その身を変形・分離していく。
それがハヤトの持つ熱線銃に合体し、それを巨大化させる。
「全パーツ接続完了、セーフティ解除――――!!」
その砲身に膨大な熱量が収束していく。
それは全てを焼き払う灼熱の太陽の如き黄金の輝き。
「んじゃま派手にいくぜ、ファルコン・キャノン、発射ぁッ!!」
トリガーが引かれ、閃光が走る。
放たれた黄金の奔流、それがゾンビを一瞬で焼き払う炭すら残さない。
そこにゾンビがいたと分かる痕跡は焼き付いた影のみ。
しかし、まだまだゾンビ群は存在している。
「無双ってやってる本人になると疲れるもんだな……」
とあるゲームを思い浮かべながら、ハヤトはため息をついた。
大成功
🔵🔵🔵
ベイメリア・ミハイロフ
なんて足のお速い方々なのでございましょう!
ゴールテープがあったら一番に切りそうな勢いでございます
ゴールしても尚走って行かれそうな気もいたしますけれど
でも、ゾンビなだけあって、手や頭がぶらんぶらんして
まるで踊っているかのようにも見えますね
…そうでございます、踊りましょう!花びらと共に
激痛耐性も活用し体勢を崩さぬよう足を踏みしめて
第六感・見切りにてお相手の動きを見切り
回避がてらRed typhoonを
回避した結果お仲間さまや一般人の方へ敵が行くようでしたら
オーラ防御にて受け止めます
噛みつきは武器受けにて捌きたく
攻撃時は早業・高速詠唱から2回攻撃も狙って参ります
※他のお仲間さまと共闘の際は連携を意識
●紅聖華の慈悲深き洗礼
「なんて足のお速い方々なのでございましょう……ゴールテープがあったら一番に切りそうな勢いでございます!」
確かにスプリントスタイルで走ってくるゾンビどもである。
そして、ゴールは拠点のゲート、その向こう側。
ゴールテープが在るとするならば、ゲート。
「ゴールしても尚走って行かれそうな気も致しますけれど」
そのゲートの向こう側、拠点の内部。
そこまで走り抜けていき、彼らはどこまでも走るのだろう。
しかし、ベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)はそっと首を傾げた。
「でも、ゾンビなだけあって手や頭がぶらんぶらんして、まるで踊っているかのよう……」
手足がぶらんぶらんしているのは大体猟兵たちのせいである。
主に今もなお前線を押し上げ、殲滅せんが如く勢いで突撃している連中のせいである。
ふと、思いついたようにベイメリアは手をぽむ、と合わせた。
「……そうでございます、踊りましょう!! 花びらと共に!!」
何がそうなのか。
噛みつこうと飛びかかってきたゾンビ、それを切っ先なき剣、王権の象徴たる剣。
それを象った銀錫が打ち払う。
次々と飛びかかるゾンビ群、それらを弾き落とし、叩き伏せ、唱える。
カーテナがその身を解き、真紅の花びらと化していく。
武器を失えばそこにあるのはか弱い敬虔なるシスター。
一見すればそのように見える彼女にゾンビは殺到する。
しかし、舞い散る真紅がそれを阻む。
「さあ、エスコートしてくださいますか?」
まるで、それは貴婦人が騎士に差し出す手のように。
そこから舞い散った真紅の花びら。
ゾンビがその花びらに触れただけでまるで焼き鏝を押し付けられたようにその皮膚が焼かれ、浄化されていく。
花びらの花弁その一枚一枚これ全てが、浄化の力をたたえし洗礼の華。
ゾンビにとっては致命の猛毒に等しい花びら。
それが彼女の周りを踊るように舞っているのだ。
ただそれだけで、その身は浄化され、聖別されていく。
息絶えた躯は決して動かじ、神の慈悲は尚も慈悲深く。
ゾンビたちを花弁は優しく包み込み、主の下に導きたもう。
エスコートとは即ちのところ、主の下への導きであった。
大成功
🔵🔵🔵
テリブル・カトラリー
数は力とは、よく言った物だ。
もっとも、私達が来るまでに守りを突破できなかった訳だが。
装甲車を【操縦】
【環境耐性】走破性能に任せて走行【ダッシュ】、
ゾンビ達を【なぎ払い】轢き潰し、
AI操縦で【援護射撃】装甲車に機関銃を取り付け即席銃座化【武器改造】
大砲の【範囲攻撃】も併せて側面や遠方を対応
【存在感】ゾンビ群の中に入り【おびき寄せ】
…この辺りで良いか。
装甲車から【吹き飛ばし】ブースト【ジャンプ】で飛び、
着地即『ガトリングアーム』
アームを振るい【早業】で弾幕を張り【制圧射撃】
ゾンビの群れを一掃する。
●弾幕こそ力
「数は力とは、よく言ったものだ」
だが、物量任せの攻撃も同じような物量任せの戦術を取る猟兵たちの手で瓦解した。
その様を眺めながら、テリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)は肩をすくめる。
「もっとも、私達が来るまでに守りを突破できなかった訳だが」
だからこそ、猟兵たちが救援に訪れられた。
そして、数こそは正義であるが、逆に言えばその正義を以てしても、猟兵たちが来るまでゲートは持ちこたえた。
とどの詰まる所。
「力不足だな」
アクセルを踏み込む。
テリブルの乗り込んだ装甲車がエンジン音の唸りをあげ、加速した。
無数のゾンビたちが目の前にいるがそんなものは関係はない。
その悉くを轢いていき、挽肉に変えていきながら、手元の装置を片手で操作する。
動作に応じてAIたちが自動判断を行い、装甲車に重機関砲を取り付けていく。
これにより、簡易な銃座が出来上がり、AIたちの自律判断で斉射される。
鋼の弾丸が撒き散らされ、蜂の巣となったゾンビたちが崩れ落ちる。
そして、取り付こうとしたゾンビは装甲車の速度と質量の元に木っ端微塵に砕け散った。
さらに取り付けられた大型の擲弾砲が火を噴いて爆裂音をあげ、無数のゾンビを吹き飛ばす。
無人の野を行くが如く、装甲車は敵地へと深く、深く切り込んでいく。
だが、それは同時に孤立するのに等しかった。
たった一つの装甲車、それが弾丸を撃ち尽くした。
こうなれば最早、それはただの鉄の棺桶。
「……この辺りでいいか」
だが、テリブルの呟きは余裕とも取れるし、何の感情も感じられなかった。
至極、それが普通の事だ、と言わんがばかりに。
ゾンビたちが群がり、装甲車を食い破ろうとその拳や牙で鉄のそれをばりばり、と剥がしていく。
嗚呼、そしてとうとう、その扉が食い破られ、テリブルにその牙が――――。
銃声と同時、そのゾンビの不埒な頭が弾け飛んだ。
続いていたゾンビは、その鉄の足でへしゃげ吹き飛ぶ。
ウォーマシンの恐るべき力によって、テリブルは装甲車より脱出する。
出掛けの代金としてそこには爆弾を設置してきた。
装甲車諸共爆発、炎上しまた多くのゾンビたちが消し飛ぶ。
着地、足元にいるゾンビを蹴り潰し、挽肉に変えながらその両腕が晒される。
その腕には手先と言うものは存在していなかった。
銃身が六門束ねられた黒光りする鋼、咆哮をあげて敵を無に帰す為の武装。
「……」
言葉一つなく、そのトリガーは引かれた。
銃身が回転を始め、無数の弾丸が吐き出され、弾幕が形成される。
それをゆっくりと横に振ればその弾幕は薙ぎ払うようにゾンビの群れをただの死体の群れへと変えていく。
一回りする頃、銃身の回転が止まり、硝煙を吹き上げる中。
ただ、装甲車が炎上し燃える音が響くだけの静謐な戦場。
動き回るゾンビの群れ、それは周囲から一掃されていた。
大成功
🔵🔵🔵
鍋島・小百合子
WIZ重視
この屍鬼共め!飛脚並によう走りおるわ!
「わらわが率いる聖し英霊の兵達。生者の意地を守るために助太刀いたす!」
UC「聖尼守護陣」発動
召喚した65名の神官騎士を戦闘知識込みで指揮
うち40名を後ろへ行かせぬように前衛にてメイスと盾で屍鬼を押し返すように、残り25名は後衛から弓と浄化の聖魔術で前衛の援護をそれぞれ指示し、防衛並びに猟兵達との連携を重視させる
わらわは前衛の兵達と行動を共にゾンビをなぎ払う(なぎ払い、範囲攻撃、破魔、鎧砕き、吹き飛ばし、部位破壊併用)
拠点防衛(継戦能力込み)に徹して敵を食い止めるように尽力
敵からの攻撃には残像で翻弄しての回避か薙刀での武器受け防御からの咄嗟の一撃
●聖なる戦士たち
「この屍鬼共め、飛脚並みによう走りおるわ」
スプリントダッシュして食らいつこうとしたゾンビを薙刀で一刀の下に切り捨てる。
鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)は舞うように薙刀を振るい、次々とゾンビたちを切り捨てながら、聖句を紡ぐ。
「わらわが率いし聖し英霊の兵達、生者の意地を護る為に助太刀致す……出でよッ!!」
その紡がれた聖句と共に、足元に光が走り総勢65人もの神の戦士たちが現れる。
手にした聖句の刻まれた浄化の力を持つ鉄槌を戦士たちが掲げる。
「前40、後ろ25、前は押し返せ、後ろは弓と浄化、かかれぃッ!!」
その号令と共に、一瞬で陣形を形成した神の戦士たち。
浄化の力を纏ったメイス、不浄を受け止める盾。
盾が走りくるゾンビを受け止め、そのメイスが頭蓋を打ち砕く。
弓を構え、浄化の炎を纏った矢が曲射され迫りくるゾンビたちを撃ち抜き焼き払った。
「あっちもこっちも軍か……どちらも前線の押し上げが目的かの? なれば……」
討ち漏らして流れてきた少数はゲートの防衛でどうにでもなる。
ならば、こちらもまた"打って出る"べきである。
「押し上げよッ!!」
号令に応じた神の戦士たち、弓が放たれ、ばたばた、と迫りくるゾンビの数が減る。
その一瞬の隙をついて盾持ちたちが一気に走り出し、次に迫ろうとしていたゾンビにぶつかっていく。
そして、メイスでそれを叩き潰し、弓兵と魔術兵がまた次のゾンビを浄化し……。
単純ながらも有効な戦術、それをもって小百合子の軍はゾンビ群を押し上げていく。
「ただの数ではわらわの英霊たちは止めれぬわ」
前線で薙刀を振るい、薙ぎ、その頭蓋を胴体より飛ばして刎ねて。
そして指示をしながら前線で戦い続ける。
英霊と小百合子、それは最早一個の拠点に等しい防御能力を持っていた。
指揮官たる小百合子を仕留めようと飛びかかり噛みつこうとした者もいた。
しかし、陽炎のように揺らめく残影がそれを捉えさせず。
次には泣き別れしてこの世と別れを告げるばかり。
始めはゲートに迫っていたゾンビ群も今では後方支援する為の戦車付近まで押し込まれていた。
「攻めよ、攻めよ、あともう少しで殲滅じゃッ!!」
声を張り上げ、薙刀を振るい、ゾンビを切り裂いて。
その数は最早残りわずかとなっていた。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
走ってる…よな…ゾンビって走れない筈なんだが…私の知ってるゾンビとは違うゾンビかな…?
まぁ何でも良いんだけど…特に面白くもなさそうだから、処理してきてくれよ…
【七血人】召喚
私は後ろからダラダラ殺らせて貰うから貴様等は突っ込め…
崩壊の「呪詛」を籠めた黒矢をクレイアスターで射りながら雷撃と爆撃(全力魔法・属性攻撃)も乱射して掃討
●不遇参上
「……走ってるよな」
死之宮・謡(宵闇彼岸染・f13193)は走り回るゾンビを見て呟く。
スプリントスタイルするゾンビを見て呟く。
彼女の知識(※偏りはあります)によればゾンビは走れないはずだ。
「……私の知るゾンビとは違うのかな」
だが目の前のゾンビは走っている。
走って謡に噛みつこうとしていた。
大剣が一薙ぎされ、ずんばらりん、と泣き別れ。
「…………はぁ」
滾らない。面白くない。つまらない。
こういう時は、そう、あれだ、あれ。
「……来い」
闇が立ち込め七人の殺戮者が君臨する。
お嬢、次は何を調べればいいんで?
……ってお嬢、ここは戦場じゃないですか。
お嬢が戦場で賢しらになんか考える必要あるんです?
「……あれ、片付けてこい」
え? お嬢、何言ってるんですか
毎回毎回私達に調べ物しかさせないお嬢が……片付けろと!?
お嬢、どうかしちまったんですか?!
お嬢、熱でもありますか!?
「私は後ろでだらだらしてる……」
やべぇ、お嬢が怠惰モードだ!!
うわ、しかも相手は走るしか能のないゾンビじゃねぇか!!
お嬢がキレ散らかす前に片付けるぞ!!
七人は久しぶり(?)の殺戮にうっひょー、とハイテンションになりながら斬りかかりにいく。
それを見送りながら懐にいれておいた煎餅を一つ。
ぼりん。美味なり。
てきとーな呪詛をこめた黒矢を番え、雷霆の魔法をこめて発射。
突き刺すと同時に大爆発し、雷撃が嵐の如く吹き荒れる。
うわ、お嬢あぶねぇ!!
お嬢、私達の事も考えて!!
「知らん」
お嬢ぉぉおおおおおおおおおおおおおッ?!!?!?!?
七人の殺戮者の悲痛な叫びを響かせて。
殺戮者の殺戮とそれへの被害を厭わぬ爆撃。
ゾンビたちは全て死に絶えたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『『超重戦車』スーパーモンスター』
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POW : ウルトラ・ザ・キャノン
【旧文明の国際条約の破棄】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【主砲の砲弾を大都市を一撃で消滅させる砲弾】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD : 加農・ファランクス
レベル分の1秒で【全砲門に砲弾を再装填し、連続で砲弾】を発射できる。
WIZ : ゴールキーパー
【連続で射撃攻撃を行う、大口径の車載機銃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
イラスト:8mix
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アララギ・イチイ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●まさに怪物が如く
「ヒャッハー?!」
超重戦車スーパーモンスター。
それを操縦するモヒカンたちが驚いた。
馬鹿な、作戦は完璧だったはず。
自分たちの中でも最も強い猛者、パーフェクト・メタル・モヒカンを送り込んだ。
防衛隊の目はゾンビの群れで釘付けにした。
しかし、メタモヒは敗れ、ゾンビは駆逐された。
迫りくる猟兵"軍"。
モヒカンたちは今ここに決意する。
「問題ないぜぇ!? 俺たちにはこのスーパーモンスターがあるんだぁ!!」
「そうだなぁ?! 最終的にこれで潰しちまえばおしめぇよぉ!!」
ぎゃははははははは、と笑い声が響いた。
前言撤回、決意もクソもないただの楽観視であった。
だがモヒカンは雑魚でも、スーパーモンスターは強敵であるのは明白な事実。
この巨躯はそれ即ち質量は正義の現れなのだから。
鍋島・小百合子
SPD重視
全身に大砲を括り付けたような代物じゃのう
あのようなものまで引っ張り出すとは
「この身が一つなれば砲身のひとつでも潰してしんぜよう」
敵の射程内に捉えられないように隠密重視(忍び足、目立たない、闇に紛れる併用)で行動
身を隠しつつこちらの弓の射程内に入ったらUC「心火焔硝矢」発動
勇気の発現にて生み出した火矢で敵戦車の砲身に狙いを定めて射る(視力、スナイパー、焼却、鎧無視攻撃、属性攻撃、制圧射撃、吹き飛ばし、部位破壊併用)
こちらの存在に感づかれたら的になる前に駆け足(ダッシュ)で急ぎ残像を放ちつつその場を離脱、再び隠密行動重視で砲身を狙う
前線に猟兵がいる場合は援護射撃を担う
●この心の炎を燃やして
「全身に大砲を括り付けたような代物じゃのう……」
ゾンビの群は駆逐され残すは巨大な大砲。
しかし、それはまるで要塞に無数の大砲がハリネズミのように突き出た化け物。
「あのようなものまで引っ張り出すとは」
なかなかに想像できるものではない。
されど、確かにあの大砲おばけは軍に類するものには恐怖であっても。
鍋島・小百合子(朱威の風舞・f04799)ただ一人なれば。
「この身が一つなれば砲身一つでも潰してしんぜよう」
砲身一つ潰す事は容易き事。
あのデカブツは、デカブツ故に戦略・戦術においては強い。
されど、巨大な城塞とはネズミ一匹通さぬなどと言うことは出来ぬ。
今ここになるはそのネズミ一匹。
無数に降り注ぐ砲火その全てに当たらぬように歩み寄る。
足音と気配を殺し、足下に肉薄して、軽い跳躍。
着地の音一つなく、そして、その瞳は砲身その一つを捉える。
最早、大砲の最低射程の中に入り込み、そして"小百合子の弓"の射程内だ。
心、その中に宿る確かなる炎、人が誰でも持つ心の灯火。
その燃え盛る炎の名、黄金色の輝きを放つ勇気と言う名の灯火。
篝火の如きその炎が身体を通して溢れ出て、鏃に宿る。
是にて、勇炎によって全てを貫き焼き払う炎の矢なるものが完成する。
その炎の存在に気づく者はいた。
されど、気づくのがおそすぎた。
「おい、ありゃ……!!」
その声があがる頃にはすでに矢は放たれていて。
小百合子はすでにその場を離脱している。
「なんだありゃあ!!」
「馬鹿、ただの火矢だぜ。このスーパーモンスターの装甲一つ焦がせねぇよ」
「それもそうか」
ぎゃはははは、と笑い声が響く。
一瞬だったが、彼らはその攻撃を見たのだ。
倒せるわけがねえ、と思ったのだ。
だが、勇なる炎は全てを貫き焼き払う。
砲身一つが派手な音をあげて爆裂した。
もうもう、と黒煙を吹上げ爆発炎上する。
その火が内部の火薬に引火し、さらに爆裂。
「うわあああああああああああああ?!」
「引火したぞぉ!?」
「馬鹿野郎、火矢ごときでなんでこうなってんだ?!」
大騒乱である。
モヒカンたちが消火器で消火作業に当たる。
その騒ぎに乗じて小百合子はすでに別の場所に移動し、狙いを定めていた。
「たわけめ、ただの火矢と思うておるからじゃ」
その声と共に番えられた炎の矢、放たれて。
また一つ、砲塔が爆炎に消えた。
大成功
🔵🔵🔵
ハヤト・ノーフィアライツ
アドリブ連携歓迎っと。
おうおう、デカイのを持ってきやがって。
…ていうかアレだよな。違約してるモン作ってる時点で条約破棄してるのとそう変わらん。
指定UCを使用、巨大ロボに高速合体して上空をかっ飛ぶ。
【戦闘知識】で各砲の可動範囲の予測をつけ、
的を絞らせないように高速移動しながら、【怪力、グラップル、2回攻撃、鎧無視攻撃】で目立つ砲塔から順にぶん殴るぜ。
また、隙あらば【踏みつけ】で履帯に蹴りを入れて壊そうとする。
敵の攻撃は【武器受け、激痛耐性】で防御、【空中戦、早業】で回避。
なるべくこちらで気を引けるといいが。
奴に大きな隙があったら高空へ飛翔、勢いをつけて【踏みつけ】で一番装甲の薄そうな部分を蹴破る
●巨大戦車VS巨大ロボ
「おうおう、デカイの持ってきやがって」
ハリネズミのように砲身を張り巡らされた超巨大戦車。
その砲塔が猟兵の攻撃でいくつかが爆発炎上していた。
ハヤト・ノーフィアライツ(Knight Falcon・f02564)はそれを遠目に眺めていた。
「てめえら!! あれを使うぜぇ!!」
「あれかぁ!? ひゃっはぁー!!」
「覚悟しとけよぉ、こいつの真の力をよぉ!!」
モヒカンたちがひゃっはーし、その封印を解き放つ。
禁忌の力、旧い条約において使用を禁止された恐るべき破壊。
その砲塔にそれが装填される。
「これが旧文明すら恐れた破壊砲ッ!!」
「そぉだぁ!! ウルトラ・ザ・キャノンだぁ!!」
「……」
ハヤトはそれを黙って聞いていた。
その沈黙を恐れと思ったのか、モヒカンたちは調子にのって囃し立てた。
「どぉだぁ!! 俺様たちの力を思い知ったかぁ?!」
「……って言うかアレだよな」
――――違約してるモン作ってる時点で条約破棄してるも同然だよな。
ぽつり、と呟いたその言葉。
「……」
「……」
荒野の風がひゅるり、と吹いてタンブルウィードを転がしていく。
静かな沈黙がその場を支配した。
ガゴン、と言う装填音が響く。
「はッ?! てめえら、トリガーだぁッ!!」
「ヒャッハー!!」
「ヒャッハー!!」
「いや、させると思うかよ常識的に考えて」
すでにハヤトは世界外の理、ユーベルコードを発動させていた。
高い高い跳躍、太陽の光がその身を逆光で覆う。
「フォーーーームアァーーーーップッ!!」
その叫びと共にハヤトがファルコンジェットと融合する。
ジェットが変形し、箱型の形にへと変形をした。
ファルコンライナーが虚空を走り、その形を折り双胴となり、脚部と化す。
ファルコンドリルタンクが形を変えてその足と化す。いわゆる下駄部分である。
そして、ファルコンカー二台がその腕と化して、ファルコンシャトルが翼となる。
腕から拳が回転してせり上がり、その掌を大きく広げ、握りしめる。
「超ッ!! 巨大合体ッ!! ハイパァァァァ・ファルッ!! コンッ!!」
今ここに、超巨大合体ハイパーファルコンが爆誕したのである。
その光景にモヒカンたちは上空を見上げていた。
「かっこいい……」
「かっこいい……」
わかるとも、男の子だもんな!!
ハイパー・ファルコンの出力が最大にまであがり、その身が金色に輝く。
これこそが、ハイパー・ファルコンのマキシマライズモード、その信じた正義の心。
それを貫く時、ハイパー・ファルコンは無敵の鋼の勇者となったのだ。
「ヒャッハー!!」
そして同時に、破壊弾頭が解き放たれる。
しかし、金色の光と化したハイパー・ファルコン、その手に握られた剣がそれを一閃する。
弾頭は切り分かたれ背後に飛んで、その背を彩る背景の一つとなりながら爆散する。
「ファルコンソードッ!! 十文字切りぃッ!!」
振り下ろした剣、その一刀が砲塔を縦に切り裂き、さらに薙いだ一撃が根本より立つ。
ウルトラ・ザ・キャノンに使われた砲塔の一つが今ここに爆散したのである。
大成功
🔵🔵🔵
テリブル・カトラリー
大型だな。
なら私も張りあうとしようか。
敵の主砲発射と同時に
『ハイ・オーバーコート』発動。
無敵の超巨大機械兵器で敵の砲弾を受け止める。
【カウンター】【フェイント】爆炎を掻き分け
超重戦車に向けて【ダッシュ】し、次弾発射までに【スライディング】
超重戦車を蹴りつけ【踏みつけ】【吹き飛ばし】
車体を大きく揺るがす【気絶攻撃】
そう何度も撃たせん。
【早業】機械刀を手にブーストで起き上がり
超高熱の刃で【串刺し】にし【属性攻撃】
突き刺した機械刀を捩り【傷口をえぐる】更に溶かし壊す
●超巨大戦車VS超巨大機械塀
爆発炎上する大型砲塔一つを眺めながらテリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)は思った。
随分と大きい。
確かにそれを人一人で相手するならば無謀にも程があろう。
言うなれば巨象に蟻が挑むようなものである。
だが、今ここに立つのは理外の存在、猟兵である。
「なら私も張り合おうとしようか」
「ヒャッハーッ!! ウルトラ・ザ・キャノンは一つだけじゃないんだぜぇ?!」
黄金の勇者に跳ね飛ばされたものとは別の大型砲塔が蠢き、破壊弾を装填する。
そして、照準が合わせられ、世界すら震撼させる爆音と共にそれは放たれた。
同時、テリブルの身にも異変が起きていた。
その身を覆う超巨大兵器群。
幾重にも、幾十、幾百、幾千と言う量のそれらが重なり合い、融合していく。
テリブルは一瞬にして、超巨大戦車にも劣らぬ巨人兵器と化した。
放たれた砲弾、それをその巨腕が受け止める。
ギャリギャリ、と言う削れる音を響かせ、火花が大きく散る。
信管は叩かせないように、繊細ながらもダイナミックな力捌き。
かくして巨大破壊弾頭はテリブルの手によって受け止められた。
「落とし物だ、返すぞ」
その破壊弾を気軽に放り投げ返す。
ウルトラ・ザ・キャノンの破壊力はモヒカンお墨付き。
否、世界のお墨付きだ。
「あ、やべぇ」
「こっちに来るぞぉぉぉぉぉぉぉッ!?」
それが巨大砲塔に突き刺さり、大爆発を起こす。
きのこ雲が立ち上り、凄まじい衝撃が大地を走り、揺らす。
巨大砲塔はその爆発の発する熱で一瞬で溶解し、衝撃でへし折れた。
爆炎通り過ぎた後にあるのは無残な姿を晒すばかり。
「だが、まだウルトラ・ザ・キャノンは……」
「何度も撃たせると思っているのか」
爆発に紛れ、テリブルはすでに踏み込んでいた。
機械刀に熱が入り、その剣身が赤熱を越え白熱する。
狙いは定めさせない。
その巨躯から放たれる蹴りが超巨大戦車を揺るがして、その砲身が大きくブレる。
白熱刃がさらに砲身に突きこまれ、抉りながら捩る。
最早無惨な体裁をさらに無惨に彩りながら砲身の一つが事切れる。
「砲身の停止を確認した。……まだまだあるが」
まるでハリネズミのような砲身の山。
それを相手にテリブルは白熱刀をまた構えた。
大成功
🔵🔵🔵
ゲルハルド・バルザーク
フンッ、それがうぬらの切り札か…確かに比類なき力を感じる、だがぁ!そのような力では滅びはもたらせても!支配は出来ぬぅ!
【戦闘】
「余は身一つで帝国を打ち建てた覇王であぁぁぁる!たとえ巨大な戦車とて恐れはせぬ!」
攻撃を防ぐ皇帝の覇気(オーラ防御)を纏い、魔剣ヴァーゼルを構え威厳と共に出陣。
戦車の巨砲による砲撃を覇気で受け速度を落とし、魔剣で薙ぎ払う事で砲弾を吹き飛ばして防ぎ進軍。
「街を滅ぼし、城を崩し、その果てにある勝利では何も得られぬ!
王とは!その手に掴むもの無き勝利を欲してはならぬぅぅ!」
間合いに収めたなら覇王の一閃を放ち、不遜なる戦車を怪力で叩き切り、蹂躙する。
【アドリブ大歓迎】
●皇帝の矜持
「フンッ、それがうぬらの切り札か……」
吹き付ける砂塵がゲルハルド・バルザーク(覇道の皇帝・f18758)のマントを靡かせる。
打ち付ける砂塵も物ともせずに、皇帝はその巨躯を前に佇む。
「確かに比類なき力を感じる……」
「ひゃっはー!! これを止められるものなんていねえよぉ!!」
弾頭が放たれた。
あらゆるものを薙ぎ倒し吹き飛ばし消し去る破壊の力。
「だがぁ!!」
ただ唯一の皇帝は、それを、その破壊の弾頭を片手で受け止める。
重々しい音が響き、大地が陥没する。
物理的な質量で考えれば明らかに不可能な行為。
されど、王の覇気はそれを可能とする。
「このような力では滅びをもたらせはすれどぉ!!」
手にした魔剣ヴァーゼルが闇色の波動を纏う。
受け止めた弾頭を放り投げれば、それは魔剣の一閃にて分かたれた。
「――――支配には届かぬ」
恐るべしはゲルハルド。
自らの纏う覇気、そして膂力。
それだけで、一個の国を消し去る破壊を無効化してみせた。
皇帝は歩む。
その身に数多の滅びが降り注げど、その覇気は決してその破壊を寄せ付けない。
その身に数多の死が降り注げど、その魔剣は決してその死を寄せ付けない。
「街を滅ぼす。城を崩す。その果てにあるのは確かに勝利そのものであろう」
再び放たれた破壊の力、その破壊はただの一閃の前に瓦礫と化した。
さらに放たれた破壊の力、それは滅びをもたらす為に爆裂した。
しかし、その爆裂をも、その王の魔剣は切り裂いて無下にした。
「王とは……その手に掴むものなき勝利を欲してはならんのだ」
それこそが皇帝ゲルハルド・バルザークの矜持。
ただその身一つで巨大帝国を築き上げた唯一の皇帝。
「破壊しか求めぬ蛮族どもは今ここで誅する――――!!」
覇王の一閃、砲塔を切り裂き、その装甲すら引き裂いた。
深々とした傷が、巨大戦車に刻まれる。
大成功
🔵🔵🔵
ベイメリア・ミハイロフ
なんと、このような、恐ろしい兵器を所有していたとは…
ただのヒャッハーさんと侮っていたようでございます
このようなもの、軽い気持ちで使用させる訳には参りません!
さしあたって、拠点に砲撃をさせぬようにせねば…
情報収集からの地形の利用、ジャンプ・空中浮遊・空中戦を活用し
拠点よりやや離れた場所へ攻撃のおびき寄せを
可能であればSignal of battleを使用し飛翔能力を使います
主たる攻撃はジャッジメント・クルセイドにて
砲門や銃口を狙っていきたい所存でございます
早業・高速詠唱、範囲攻撃、2回攻撃も狙って参りたく
敵の攻撃は第六感にて見切り、激痛耐性・火炎耐性も活用しつつ
オーラ防御で拠点をかばうよう行動を
●裁きの十字は天にあり
「なんと……このような……恐ろしい兵器を所有していたとは……」
その超巨大戦車の威容を見てベイメリア・ミハイロフ(紅い羊・f01781)は考えを改める。
こいつらはただのヒャッハーではない。
新世代ヒャッハーである。
「このようなもの、軽い気持ちで使用させる訳には参りません……!!」
その身を聖なる真紅の花びらが逆巻いた。
ベイメリアの身が飛翔する。
真紅の飛翔物と言うものは存外に目立つ。
それ故にか、攻撃はベイメリアにへと集中する。
「いざや、いざ、参りましょう……!!」
無数の叩きつけられる火線、しかしそれは真紅の花びらの守りによって阻まれる。
切っ先なき剣-カーテナ-を携え、それを突きつける。
神聖なる光が瞬時に放たれ、対空砲座の一つが燃え上がり爆発した。
恐るべき弾幕はまるで嵐のように。
されど、それをかいくぐるベイメリアはまるで風に乗る鳥のように。
ことごとくを受け流し、失墜させ、弾き返していく。
返しとばかりに放たれる天の光は、百発百中。
否、目標物が大きすぎて外す余地すらない。
火線のほとんどがベイメリアに集中し、攻撃を拠点からそらすことに成功したことに頷けば、カーテナを取り回す。
「参ります!!」
ベイメリアの周りに収束した光、その数59。
それらが雨の如く降り注ぎ砲塔を爆発炎上させていく。
対空砲のほとんどが黒煙をあげ沈黙し、砲塔も破損部から自重に耐えきれず自壊していく。
ただ、このモンスターは未だにその威容を保っていた。
大成功
🔵🔵🔵
ギージスレーヴ・メーベルナッハ
…ハハハハ!これは何とも出鱈目な怪物よな!最早戦車というより地上戦艦。この発想、嫌いではないぞ!
だが任務を果たすには邪魔なのでな、早々と破壊してくれよう!
ヤークト・ドラッヘに【騎乗】、迅速に敵機へと肉薄。
此方を迎撃せんとする小型砲へは、搭載火器(【誘導弾】【制圧射撃】)を撃ち込み破壊・無力化を図る。
そのまま敵機へ乗り込み、主砲の破壊を第一目標とする。あんなものを拠点に撃ち込まれては堪ったものではないからな。
機甲武装・重榴弾砲を発動、列車砲を敵主砲に叩き込み破壊を狙う。破壊が間に合わぬ場合でも、狙いを引き付ける囮にはできよう。
余自身もヤークト・ドラッヘ搭載火器の有効射程に入り次第これを叩き込む。
●超巨大戦車VS列車砲
「……ハッ、ハハハッ、ハハハハハハハハハハハハッ!!」
その巨躯に狂ったように笑うはギージスレーヴ・メーベルナッハ(AlleineBataillon・f21866)。
その巨大戦車のデタラメさに笑いが止まらぬ。
「何とも出鱈目な怪物、最早戦車と言うよりは地上戦艦……いいぞ、その発想は嫌いではない」
されど、今の任務はこれの破壊。
早々に葬るのが今の目的である。
大型の戦闘装甲バイクが彼女の隣に自律操作で走り込んできたのに飛び乗る。
「行くぞ、ヤークト・ドラッヘッ!!」
疾駆、砂塵を切り裂き、その身が加速する。
その走りを阻もうとする無数の銃座たちは猟兵の手で沈黙した。
無人の野を行くかの如き疾走で、行きがけの駄賃とばかりにさらに火線を叩きつけ残った数少ないそれを爆散させる。
砂を食み、装甲バイクが高く宙に飛び上がる。
装甲板に乗り、車体を傾け、減速。
激しく火花を散らし、装甲に引っかき傷を残し、削れる甲高い音をあげ、その車体が停止する。
「仰角固定、重榴弾用意……Feuerッ!!」
異空間よりそれはやってくる。
超巨大戦車と同様の化け物、そう、怪物がやってくる。
空間が歪み、それを割り裂き、レールが引かれ、そのレールの彼方より轟音をあげてやってくる。
それを驚異と思ったのか、モヒカンたちは再装填し、そして空間にそれを放った。
圧倒的な破壊をもたらす核兵器と同等の禁忌の武装。
しかし、それが放たれる前にそれは遂にこの地に具現した。
突き出した巨砲、それから放たれる弾丸。
それが破壊の弾頭を木っ端微塵に砕き、そしてスーパーモンスターに突き刺さる。
同時、大爆発、炎上し、遂に巨大戦車の足が止まる。
もうもうと昇る黒煙。
「ヤークトドラッヘ、土産もくれてやれッ!!」
その声に応じて、装甲バイクが全武装を展開する。
ターゲットは残った小型砲たち。
「Feuerッ!!」
号令と同時、全ての武装が放たれ、それは十全の結果を残す。
爆発炎上黒煙、その3セットがあたりに満ちていった。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
モヒカンって戦車なんか操縦できたんだ…私はてっきりバイクが限界だとばかり…まぁ実際、頭の出来はよくないようだが…
オブリビオンならこの戦車も自律稼働すんのかな?…まぁ其の場合はモヒカン要らんけど…
諸共に死ね…【押し寄せる銀灰の波濤】…
戦車何ざこれに耐えるように出来ていまい?
追撃で崩壊の「呪詛」を籠めた黒雷(全力魔法・属性攻撃)もくれてやろう…
●鋼の雷津波
「…………」
死之宮・謡(宵闇彼岸染・f13193)は思った。
モヒカンって戦車の操縦できたんだ、と。
バイクしか操縦出来ないと思っていた。
世紀末漫画の読みすぎです。
だが、実際にこいつらの頭の出来はそんなによくない。
「……まぁオブリビオンだし自律稼働だろ……」
その場合モヒカンたちは不要になるのだが如何に。
どちらにせよモヒカンも戦車も共々滅びてもらうのが世の理。
謡の前面に巨大な魔法陣が展開される。
「これに耐えるように出来ていまい?」
その言葉と同時に溶解し白熱した液体金属の大瀑布が魔法陣より放たれる。
まるで大津波のような勢いでそれは動けぬ戦車に襲いかかり、溶かし融解していく。
元々の質量が質量ゆえに質量打撃としての破壊力は受け止められた。
しかし、質量を伴った熱波の如きそれを受け止める事などは到底出来得ない。
ずぶずぶ、とその大きさを小さくしていくスーパーモンスター。
「おまけもくれてやろう」
崩壊の呪詛、それがこめられら黒雷が装甲を打ち抜き分解していく。
最早、その威容を維持できずじょじょに、じょじょに灼熱の海に沈んでいく。
そんな最中、ヒャッハーなモヒカンたちも灼熱の海にへと沈んでいた。
「……あいる、びー、ばっく……」
サムズアップしながら沈んでいくモヒカン多数。
そうして絶命する彼らを見て謡は思った。
「……それをするべきは、最初に死んだあいつではないのか?」
かもしれない。
大成功
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不死兵弐壱型・真夜
「まだ終わっていない。終われない」
この事件に対してこう感じ、猟兵として参加します。
戦闘中、敵の主砲の死角からのカミカゼ攻撃を狙います。
「唸れ、我が心臓ヴォルテックエンジン。いま我が肉体は重力の軛から解き放たれ、音速を超える……!」
『超重戦車』スーパーモンスターの「ウルトラ・ザ・キャノン(POW)」に対し、UC「超電導飛行推進『桜花』を使うことで、発射前の砲弾に焼夷手榴弾を抱いて特攻します。
【空中戦、破壊工作、鎧無視攻撃、威厳】
最大の目的は、戦闘を有利に進め、勝利に導くことです。
戦闘終了後、爆散した肉体を再生しながら、荒野に向かって歩き出します。
●荒野の果てに
その重巨大戦車に残された最後の砲塔。
巨大砲塔その一つ、それは猛攻に晒されてなお生きていた。
ギギギ、と鈍い音をあげ、それが拠点の方に向けられた。
無数のゾンビたちが倒れている最中、一つの骸が動き出す。
「まだ終わっていない」
不死兵弐壱型・真夜(アンデッダーtypeXX1・f24796)。
一度死んだ彼女に二度目の死は訪れない。
だって彼女はデッドマン。
死人が死ぬはずはないのだから。
「まだ終われない」
その身は未だに死んでいる。同時死んでいない。
その骸は未だに動き続ける。止まり続ける。
「唸れ……我が心臓……ッ」
ドクン、とその心臓、ヴォルテックエンジンが強く脈を打つ。
身体中にエネルギーを送り込み、ドグン、ドグンと強く脈を打つ。
それ以上すれば身体が自壊する。
構わない、だって彼女はデッドマン。死ぬはずのない死人。
「この身は重力と言う軛より解き放たれ、音をも越える……ッ!!」
桜吹雪が舞い散った。
一つの華、その終わり。
真夜の血肉もそれと同様の結末をたどる。
あるのは一つの終着、あるのは一つの終端、あるのは一つの終点。
舞い散る桜吹雪を纏う者。
ウルトラ・ザ・キャノンが放たれた。
同時、桜が舞い上がる。
「あぁぁぁああああああああああああああああッ!!」
叫びと同時に、拳がその弾頭に打ち込まれた。
ドグン、と強くまた心臓が脈打つ。
ブツリ、と何かが切れた音がする。
構わない。
空中で受け止めたそれ物とも今もなお自壊し続ける戦車、その最後の砲塔目掛け飛翔する。
否、それは最早ただの落下に等しい。
人は、その様をまるで神風のようだ、とも思うだろう。
そうだ、そのとおりだ。
今の彼女は『桜花』、舞い散る桜吹雪それに等しい。
そして、彼女と言う弾丸が着弾し、国一つを消し飛ばすにふさわしい爆発が巻き起こる。
それがとどめとなり、スーパーモンスターは消失した。
爆心地、そのクレーターの中央。
黒焦げになった"ナニカ"が蠢き出す。
恐るべき再生速度で、それは一つの人の形を作り出した。
そして、少女は起き上がる。
彼女は死なない、だって彼女はデッドマン。
最早死んだ人間がもう一度死ぬ事はない。
ばさり、と砂塵に裾がなびいた。
彼女がゆくのは砂塵の荒野、その荒野の果て。
その果てにへと、死人の少女は歩き出す。
大成功
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