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我が身は天を飛ぶ

#UDCアース

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#UDCアース


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●ある日の夜に
 電池が切れかかる街灯、光に集まる蠅達。
 その光は、自らにかかった血と、下劣な咀嚼音と共に子供の肉を啄み喰らう血濡れた鳥の怪物を照らす。

「違う、俺のせいじゃない…俺が呼びたかったのはあれじゃない…!」
 その街灯の少し先の、曲がり角で青年は震え縮こまりながら声を出す。

「あんなの知らない…!どうして…!」
 青年の怒りと後悔の混じった怒声に、鳥の怪物は反応する。

「チャ…おにィチャん…?」
 曲がり角を見つめ、ぐるりと頭を回して、まるで少女の様な、しかし壊れた声を発する。

「…!俺のせいじゃない…!」
 青年はそう言って、走り出し、振り返りもしなかった。

●グリモアベース
「はろはろー☆マジヤバな事件の予知ったから皆聞いて聞いてー!!」
 陽気な挨拶と共に身振り手振りで注目を集めようとするのは宮古・橙華(爆発流れ星☆ミ・f04082)。
 ハイテンションな大声と際どい服装は、それなりに猟兵達の注目を集められたのだろうか、そして集まってくれた猟兵達に説明をしていく。

「UDCアースでさーマジきゃわな子供達を狙って襲うチョー最悪な鳥の怪物が現れたっぽくてさー!そんなのマジ鬼許せないじゃん?だから皆にさっさとボーンってぶっ飛ばしてほしいんだよね!」
 右手を突き出して鳥の怪物を殴り飛ばすイメージも交えて、ころころと表情を変えながら話し続ける。

「あー、でもドドドドって蜂の巣にしたりじゃきーんずばばって切り刻んだりもいーよね!」

「…あ、そうそうそれとね!そいつを呼び出したっぽい男の人がずっと家に引き籠ってるらしいから引きずりだして情報やら呼び出した経緯やら聞くといーかも!」
 鳥のささみっておいしいよねといくつも話がずれそうになりながらも、情報を伝え、締めとして猟兵達に言葉をかける。

「まーなんにせよ皆ならぱっぱと解決できるって思うし頑張ってちょーだいな!んじゃ行ってらっしゃーい☆ミ」


烏たん
 新米マスターの烏たんです!
 お初の方も、二度目ましてして下さる方も、見て頂き感謝です!

 内容を見て、是非ご参加して頂ける方はどうぞよろしくお願い致します!
 皆様の大切なキャラクター達の冒険を彩れる様に、私も全力で望む所存です!

 皆様の個性豊かなプレイングをわくわくして待ってます!
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第1章 冒険 『ひきこもりは知っている』

POW   :    壁越しに話しかける、強行突破で室内に侵入する等

SPD   :    こっそり侵入し情報を探す、周辺の人物に聞き込みを行う等

WIZ   :    興味を惹くようなものを用意する、手紙やメールを利用する等

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

千頭・定
子供を襲う怪鳥……姑獲鳥みたいですね。ドキドキです。
さて、【SPD】周囲から情報収集、ユーベルコードを使って侵入、情報を集めましょう。

「こんにちは。UDCエージェントの者です。」
「最近物騒な事件も起こっているので巡回しているんです。……皆さんの周りはお変わりないですか?」
ご近所さんにお話を伺います。
近所での話題、噂話、また引きこもりさんの家庭環境まで聞けたら十全ですね。


「じゃあ、いってらしゃいませ。」
第二作戦です。
『影の追跡者』を家に侵入させ、五感を共有。
視覚で目を見張り、聴覚で声を聞き漏らさないよう引きこもりさんの様子を伺いましょう。



「子供を襲う怪鳥……姑獲鳥みたいですね。ドキドキです」
大きめの帽子を目深に被り直し、千頭・定(惹かれ者の小唄・f06581)は情報を探るべく行動を開始する。

青年の隣近所の家に赴くと、とんとんっと扉を叩く。
「はぁい?どなたかしらぁ?」
かちゃりと扉を開けて、顔を出したのは人の良さそうな、少し抜けてる印象のあるお姉さん。

「こんにちは。UDCエージェントの者です。」
「ゆーでぃー…?」
少しズレている定は、ついそのまま所属を言ってしまうが、お姉さんはただただ頭の上に?マークを浮かべつつ定の話を聞いてくれる。

「ああ、警察の様な者なのでそこはお気になさらずに、最近物騒な事件も起こっているので巡回しているんです。……皆さんの周りはお変わりないですか?」
「まぁ警察の!そうねー…時々夜中に家でうとうとしていたら外から女の子の声みたいなのが聞こえてきたりすることくらいかしら?」
ほわんほわんと、ぼんやりとした口調で定にそう話す。

「ふむ、そうですか、それともう一つお尋ねしたいのですがお隣の方の家庭環境等はご存知でしょうか?」
「お隣の…?んー私は最近引っ越してきたばかりだしわかんないわぁ。でも引っ越しのご挨拶に行った時は男の人と小さな女の子の二人だけだったわよ?それにお兄ちゃんって呼ばれてたし兄妹だと思うわぁ?」
マメな性格の定は、お姉さんの話を聞きながらもてきぱきとメモを取っていく。

「んー、私が知ってるのはこれくらいかしらねぇ」
「ご協力感謝します、貴女の安全の為にもこの情報は大切に扱わせていただきます。」
ぺこりとお姉さんにお辞儀をすると、くるりと青年の家へと向かう。

「じゃあ、いってらしゃいませ。」
そう青年の家の前でぽつりと呟けば、【影の追跡者(シャドウチェイサー)】が定の隣に現れる。
閉まっている扉をするりとすり抜けると青年の姿が見えた、しかしその青年の瞳は確実に影の追跡者と、定と目を逢わせていた。

「おっとこれは予想外。」
咄嗟に影の追跡者を消しはしたが、定が家から離れる前にその扉は開かれてしまった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​


かちゃりと扉は開かれる。

焦った様な、汗を額に浮かべた顔で扉を開き、扉の先にいる人物へと青年は話しかける。

「おい!今のはまs「召喚しておいて引き籠り?いいご身分だこと」

その言葉はとある人物によって遮られる。
ウイシア・ジンジャーエール
「召喚しておいて引き籠り?いいご身分だこと」
本心は表に出さず対応。

無理矢理開けるor開けるのを待ってから行動(顔を見ながら行動します)
強行的な対応になるので、他参加者の状況を確認して動きます。

●POW
「そうそう、大きな鳥だけでなく、大きな虎も出るそうですよ。なんでも、真実を問うのだとか」
技能「言いくるめ」使用。
「あなたに良く似た人物の目撃証言があります。夜、切れかかった街灯のある曲がり角。覚えがありますよね」
ここでユーベルコード【真実の強要】発動。
質問は「どうやって召喚したの?」

シレっと「ああ、大きな白い虎は、嘘をつくと全力で噛みつくそうですよ。きっと、救急車も間に合いませんね」と続けます。



扉を開けた先。青年が最初に目にしたのは黒い影でもなく、定でもなく。
麗しい茶色の髪を揺らし、射貫くような琥珀色の瞳で青年を見つめるウイシア・ジンジャーエール(探索者・f09322)だった。

「そうそう、大きな鳥だけでなく、大きな虎も出るそうですよ。なんでも、真実を問うのだとか」
「…は?」
思考の追い付いていないらしい青年へ、続けざまに話を投げかける。

「あなたに良く似た人物の目撃証言があります。夜、切れかかった街灯のある曲がり角。覚えがありますよね」
通行人がいない事を確認したウイシアは、青年の顔が徐々に青くなっていくのを見て、確信を得る。

「し、知らな『説明して』

ウイシアの言葉と共に大きな白い虎が、今にも青年を食らおうとして現れる。
「…!?」
「どうやって召喚したの?」
虎を見た青年は完全に怯え切って、硬直状態となる。

「ああ、大きな白い虎は、嘘をつくと全力で噛みつくそうですよ。きっと、救急車も間に合いませんね」
怯え切った青年へシレっとそう続け、睨みつける。

「…鳥、大量の小鳥…その筈だった」
恐怖でふるふると震える唇から、ぽつりと言葉が紡がれる。

「…その筈だった?」
「なのにあいつは小鳥じゃなくて俺の…!それに俺が!俺達が呼びたかったのはあいつじゃない!!」
逆上した様な状態となった青年はそう言いながら、咄嗟に扉の奥へ引っ込むと勢いよく扉を閉めてしまった。

「…噛みつかなかったという事は真実なのね」
ふう、と息をつき、先程の青年の言葉の意味を考える。

「呼びたかったのは大きい鳥じゃない、という事は…」

成功 🔵​🔵​🔴​


「お嬢ちゃんちょいとどいてくれるか?」
ウイシアが扉の前で黙々と考え事をしていると、一人の男性がやってくる。
嶋野・輝彦
【POW】扉蹴破って侵入
脅して情報収集
締め上げて
恫喝、存在感、コミュ力
「お前が呼んだ鳥の化け物について全部喋ってもらおうか?っとに何を怖がってんだかここで喋らないともっと怖い思いをする事になるんだが?」
理解不能な事をやってさらに揺さぶる
○ェンガ的な積木を出して
「ゲームをしようか負けたら経緯を喋る。パスは可能。代わりに」
激痛耐性、覚悟で自分の指を折る
「指十本十ゲーム分、どこまで耐えられるかな?何、俺が負けたら俺のも折るから安心しろ」
顔色を変えずにやる事で相手を呑む

「そんなつもりじゃなかった?被害者でいられるのはここまでだ口を噤んで被害が増えたらもう加害者だぞ」
「俺が誰かって?正義の味方だよ」



男性はウイシアが退くと扉の前に立ち、ぐぐっと脚を後ろに下げ、ぎりっと歯を食いしばると思い切り扉を蹴破った。

 バァン!

鳴り響く大きな音と共に扉は凹み、留め具は破壊されだらりと扉は開かれる。
扉を蹴破った男性、嶋野・輝彦(人間の戦場傭兵・f04223)は面倒くさそうに首をごきっと鳴らすとずんずんと家に侵入する。

「な、なんだよお前は…!?」
男性の問いかけに答えず、輝彦は居間で震えていた青年の首根っこを掴み上げる。

「あ、あが…ぐぅ!?」
「お前が呼んだ鳥の化け物について全部喋ってもらおうか?っとに何を怖がってんだかここで喋らないともっと怖い思いをする事になるんだが?」
「うぅ…あぁぁ…!!」
「チッ、これじゃ話はできねぇか」

ぽいっと青年をソファに放り投げ、積み木を取り出す。

「ゲームをしようか負けたら経緯を喋る。パスは可能。代わりに」
不可解な者を見るような目線で見つめてくる青年の前で、自らの指を一本折る。ゴキッと鈍い音が室内に響き、輝彦の指の一本があらぬ方向へと向かって曲がっている。
「…!?お前何やって…!!」
「指十本十ゲーム分、どこまで耐えられるかな?何、俺が負けたら俺のも折るから安心しろ、今みたいにな」
顔色も変えずに、折った指をベキリと戻し、じろりと青年を睨みつける。

「だ、誰がそんな馬鹿げた事やるかよ!?」
「ほう?」
「い、言えばいいんだろ?だが違うんだ!!俺が呼びたかったのはあんなのじゃないんだよ!!あんなのを呼ぶつもりじゃ…!!そんなつもりじゃなかったんだ!!」
「そんなつもりじゃなかった?被害者でいられるのはここまでだ口を噤んで被害が増えたらもう加害者だぞ」
どんっと机を蹴り飛ばし、乱暴に青年に脅しをかける。

「そうそう、お前さっき俺が誰かって聞いたよな?」
「そうだ!なんなんだよお前は!!扉蹴破ったり自分の指折ったり!!」
「正義の味方だよ」
まるで当然の如く言ってのける輝彦の様子は凡そ正義の味方には見えない。

乱暴な行動だったものの、輝彦の活躍で猟兵達は青年から情報を直接聞き出せる様になった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

八坂・操
【SPD】

一縷の望みを抱いてオカルトに手を出した挙句自滅! うん、ホラー映画じゃあお決まりの展開だね☆
引き籠ったまま全て解決するとでも思ってるのかな? ちょーっと覚悟が甘いんじゃない?

そんな訳で、操ちゃんはこっそり侵入して『情報収集』だ♪ 裏口から『鍵開け』して『忍び足』で『目立たない』ようこっそりね☆
子供を狙う怪鳥には覚えがあるんだよねー。犠牲者の声を模倣して獲物を呼ぶ、いかにもーな鳥だよ。
そして兄妹二人暮らしで親の影はなく、今は引き籠った兄が一人……じゃ、残る妹はどこかな? アルバム何かの本を重点的に探してみよう!

「おっじゃましてまーす☆」
見つかっちゃったら、明るく挨拶して『逃げ足』だ♪



一方その頃。
居間で猟兵達による質問攻めが行われる中裏口の扉がかちゃりと開く。

(一縷の望みを抱いてオカルトに手を出した挙句自滅! うん、ホラー映画じゃあお決まりの展開だね☆
引き籠ったまま全て解決するとでも思ってるのかな? ちょーっと覚悟が甘いんじゃない?)
するり、するりと猟兵達にさえ気付かれないように家に侵入し、青年の部屋に忍び込むのは八坂・操(怪異・f04936)。
まるで影のように、スキップしても音すら立てずに。

(子供を狙う怪鳥には覚えがあるんだよねー。犠牲者の声を模倣して獲物を呼ぶ、いかにもーな鳥だよ。
そして兄妹二人暮らしで親の影はなく、今は引き籠った兄が一人……じゃ、残る妹はどこかな? アルバム何かの本を重点的に探してみよう!)
青年の部屋に着くと、きょろきょろと室内を見回して本棚を探る。
しかしどれもこれも漫画雑誌ばかり。
(うーん、じゃあ押入れかな♪)
るんるんと押入れを開ける、すると見つけた。

「…ふぅん♪」

アルバムではないが、そこには大量の雀や鳩、文鳥など鳥の死骸が魔法陣の中に山積みにされていた。
一冊の絵本と共に。

成功 🔵​🔵​🔴​

ガルディエ・ワールレイド
◆行動
【POW】脅しつつ、相手に名誉挽回の機会を与える感じの口ぶりで説得

さて、怪力任せに扉をぶち破ってやろうかと思ったが……もう、破られてやがるな
とりあえず話しかけるか
凄む感じでプレッシャーを与えつつ、最後に少し親身な口調で話すぜ

よう、あの怪物についての情報を寄越しな

テメェはなんでアレを呼ぼうとした?
アレが目的じゃねぇんなら、本来はどういう意図だったんだ
そこから、アレの性質とかを類推出来そうなら喋りな

……このままじゃ、テメェはただの加害者だぜ
だが、それだけで終わって良いのか
別に一般人のお前に直接倒せとは言わねぇがよ
間接的にでも、この事件の解決に貢献してみせろ
お前の情報で俺達がアレを始末してやる



日が暮れ夜が訪れた頃に。

(怪力任せに扉をぶち破ってやろうかと思ったが……もう、破られてやがるな)
遅れた事にか、それとも扉を破れなかった事にか少し残念そうに家に入っていくのはガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)。
入って廊下を少し歩けば居間に猟兵達と青年の姿が見える。

「よう、あの怪物についての情報を寄越しな」
「お、お前もこいつらの仲間か?」
「まぁそうだな
んで、テメェはなんでアレを呼ぼうとした?
アレが目的じゃねぇんなら、本来はどういう意図だったんだ
そこから、アレの性質とかを類推出来そうなら喋りな」
凄み、プレッシャーを与えるようにガルディエは話す。

「本来はその…」
青年は恐怖からか、それとも何か思う所があるのかもごもごと口籠り、聞き取れない程小さく話すだけ。

「……このままじゃ、テメェはただの加害者だぜ
だが、それだけで終わって良いのか?
別に一般人のお前に直接倒せとは言わねぇがよ
間接的にでも、この事件の解決に貢献してみせろ
お前の情報で俺達がアレを始末してやる
大丈夫だ、任せろって」
青年の肩に手をぽんっと置き、親身になって語り掛ける。

「わ、わかった…その、あの怪物については本当に知らないんだ。
でも俺達が呼びたかったのh『あぁぁあぁぁあぁぁあああああああああああ!!』

突如家の外から甲高い金切り声が響き渡る。
「…チッ、その話は後だ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『嘲笑う翼怪』

POW   :    組みつく怪腕
【羽毛に覆われた手足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    邪神の加護
【邪神の呪い】【喰らった子供の怨念】【夜の闇】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    断末魔模倣
【不気味に笑う口】から【最後に喰らった子供の悲鳴】を放ち、【恐怖と狂気】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「こわぃこわいょたすけてけて」
家の前の公園に、一羽の鳥が降り立った。
それは普通の鳥とはおおよそかけ離れた怪物だ。

血を滴らせ、頭をまるで梟の様に、しかし歪に傾ける。
「いゃいたいおててたべられ」
その鳴き声はまるで少女の様に、壊れたスピーカーが発しているかの様に。
新納・景久
「おう、おんし。助けば欲しがか? なあば答えんか。どんほど食ろた。どげんして食ろた」
「答えんが!!」
火縄銃を構え、威嚇射撃
「かわいそにのう。己ん中からん声ば聞こえちょおか? そいが、おんしん食ろた子らん声じゃ。おなしこっば言うちょお。ようけ聞け」
問いかけながら、威嚇射撃を繰り返す
まだ当てない
まだ当てるわけにはいかない
「助けてくいや、助けてくいや、助けてくいや……。おんしとおなしこっば言うちょお。おんしゃ、己さえ助かりゃえいがか?」
「目ぇ覚まさんかやっせんぼ!!」
ここで銃撃を当てにかかる
「チッ、浅か!」
【釣り野伏】で火縄銃を複製、銃口を敵一点に向ける

「こいでどじゃ! 往生せんが!!」



道で情報収集をしていた猟兵や青年の家にいた猟兵達よりも先に1人の猟兵、新納・景久(未来の親指武蔵・f02698)が鳥の怪物と対峙していた。
華奢な体型でありながらもその姿はまさに武士、しっかりと火縄銃を持ちぎろりと鳥の怪物を睨みつけている。

「おう、おんし。助けば欲しがか? なあば答えんか。どんほど食ろた。どげんして食ろた」
「きゃははぁあはははは「答えんが!!」
答えにならぬ錆びついた笑い声を出す鳥の怪物の頬すれすれにどんっと火縄銃を撃ち威嚇射撃をする。

「かわいそにのう。己ん中からん声ば聞こえちょおか? そいが、おんしん食ろた子らん声じゃ。おなしこっば言うちょお。ようけ聞け」
そう言いながらも脅すように威嚇射撃を繰り返す。

「いたい?おいしいぃ?たべ、きゃはぁっ…たすけて?」
「助けてくいや、助けてくいや、助けてくいや……。おんしとおなしこっば言うちょお。おんしゃ、己さえ助かりゃえいがか?」
「あははぁああははははは!!」
「目ぇ覚まさんかやっせんぼ!!」
威嚇射撃ではない、本気の銃撃、しかしそれは鳥の怪物の頬を掠めるに過ぎなかった。

「チッ、浅か!」
「あそぶ?あそぶ?きゃぁはははは!」
けたけたと笑いばさりと翼を動かし、突風を起こす鳥の怪物に対し、景久は火縄銃を20個複製し一斉射撃を試みる。

「こいでどじゃ! 往生せんが!!」
「おもちゃたのしぃ!きゃはっははは!」
銃の雨が怪物を襲う瞬間、鳥の怪物の姿が夜の闇に溶ける。
口から多くの血を垂らしながらも、再度現れたその姿には傷はほぼついていなかった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

八坂・操
【SPD】

わっ、こわぁい☆ なーんてね♪ ヒヒヒッ! 声を模して獲物を誘い出すなんて、相変わらず良い趣味してるね! 操ちゃんそういうモンスターパニック映画大好きだよ♪
……だから囀るな。化物がスクリーンから出て来てんじゃあないよ。
おっと、いけないいけない☆

でも怪鳥相手に正面から挑むのはちょーっと怖いからねー♪ まずは【メリーさんの電話】で先陣を切って貰うよ☆
「もしもし、メリーちゃん? 珍しい鳥さんがいるんだけど遊びに来ない?」
メリーちゃんが怪鳥と遊び始めたら、騒ぎに乗じて操ちゃんは『忍び足』! 『目立たない』よう背後から『だまし討ち』だ♪
『傷口をえぐる』事で『恐怖を与える』のも忘れずにね♪


ガルディエ・ワールレイド
人間の弱い心がテメェを呼んじまったのかも知れねぇが、それでもオブリビオンが現れた以上は討ち果たすのみだ。

◆戦闘
攻撃には【竜神気】を主に使用。
また、敵が空を飛んでいる場合、竜神気で地面(地面でなくとも武器が届く範囲)に引きずり降ろせないか試すぜ。
相手を引きずり降ろせた場合、落下予想地点から上方に向けた刺突で【串刺し】にしてやる。

武装は【怪力】【2回攻撃】を活かすハルバードと長剣の二刀流
敵を切り裂いた時は【生命力吸収】で体力を奪う。
守りは【武器受け】【オーラ防御】で固め、味方に通ってヤバそうな攻撃は【かばう】
どうしても防御も回避も出来そうにない場合は、【捨て身の一撃】でせめて相討ちに持ち込むぜ。



「あいつか!」
ばんっとひしゃげた扉を開けるより殴った方が早いとガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)強引に殴って開け、一直線に公園に駆け込むと鳥の怪物と対峙する。

「人間の弱い心がテメェを呼んじまったのかも知れねぇが、それでもオブリビオンが現れた以上は討ち果たすのみだ。」
「おにぃちゃあそぶ?いいょ?きゃはっははは!」
会話の様で会話でない言葉の返しにハルバードと長剣を武装する。
「わっ、こわぁい☆ なーんてね♪ ヒヒヒッ! 声を模して獲物を誘い出すなんて、相変わらず良い趣味してるね! 操ちゃんそういうモンスターパニック映画大好きだよ♪」
まるで幽霊の如くゆらりとガルディエの傍に現れ、鳥の怪物にわざとらしく驚く様な仕草を取る八坂・操(怪異・f04936)。

「あんたも猟兵だな?」
「そうでーす♪操ちゃんって呼んでね☆」
「…まぁいいや、行くぞ。」
操のテンションに少しばかり困惑しながらも二人共に鳥の怪物に向き直る。

「おbねぇさんもあそぼあそぼ!きゃははは!」
「……だから囀るな。化物がスクリーンから出て来てんじゃあないよ。
おっと、いけないいけない☆」
一瞬ぎろりと鳥の怪物を見る目が血走った気がする操は、携帯電話を取り出し電話する。

『もしもし、メリーちゃん? 珍しい鳥さんがいるんだけど遊びに来ない?』

その瞬間、鳥の怪物の目の前に刃物を持った少女が現れる。
鳥の怪物に襲い掛かり、刃物を翼に突き立てる。

「いたぁ!ぁああああいたいいたいいたいいたいたい!!!!!」
少女と取っ組み合いを始め、じたばたと転げまわる鳥の怪物はばさりと羽ばたき、空に逃げようとする。

『悪ぃな。そこも俺の間合いだ』

しかし空を飛んだ直後にガルディエの竜神気にて落とされる。
「そしてこうだ!!」
「あぁっぁああああああ!!いたいいいいいいたああああああ!!!」
ハルバード、複合魔槍斧ジレイザの槍部分が落下してきた鳥の怪物を串刺しにした。

そのままぶんっと地面に叩きつけ長剣で斬りつける。
「ひどいひどいひどいひどいいたいいたいたすけてたすけて」
「はい☆じゃあもっと痛くしてあげよう♪」
よたよたと地面から起き上がる鳥の怪物の背後には操、串刺しにされた傷を手で抉り、更に傷を大きくする。

「ああああああああ!!!!!!!」

恐怖と深手を負った鳥の怪物は口だけでなく傷口からも多くの血を流し、ばさりと羽ばたいて青年の家の屋根へと飛び避難した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

千頭・定
可哀想な気がするのは…私が未熟なせいですね。

「次はこちらで遊びましょう!」
愛用の三叉槍を持ち、[先制攻撃]です。
真っ向から向かい、[だまし討ち]のためすぐさま背後に回り攻撃。


「そろそろ遊びも切り上げて、帰りませんと!」
真の姿を解放。
髪が伸び、肌は真白に。
普段は隠した右の銀眼から、身体に住むUDCの触手が飛び出します。

「それではどうぞ。『聞け、ーーーーーの声を!』」
不意をついて、ユーベルコードを発動。
背中からもUDCを召喚し、鋭い触手達で締め上げ、追い討ちの[2回攻撃]で突き刺します。

少しでもダメージを与えられたら、私のUDC『ヴェー』を褒めます。ヴェーは賢く強い子ですから。

(アドリブ歓迎)



(可哀想な気がするのは…私が未熟なせいですね。)
屋根の上で血を流し、身繕いの仕草をする鳥の怪物を見上げ、千頭・定(惹かれ者の小唄・f06581)はそう思いながらも愛用の三叉槍である虎鶫の槍を構え、真っ向から一気に突撃する。

「次はこちらで遊びましょう!」
「ぁあ?あそぶあそぶ?」

鳥の怪物の翼を軽く突き、すぐさま背後に回り込んで更に突こうとする。
「あぁぁああ!いたいいたいいいおねえちゃ!!!!」
「くっ…UDCからとはいえお姉ちゃんと呼ばれるのは不思議な気分ですね!」

見た目こそ不気味な鳥の怪物だがその声は自らより下であろう少女の声、突くのを躊躇ってしまう。
定の手が止まったのを見ると鳥の怪物は飛び退き距離をとる。

「…しかしその声はUDC自身の声ではない、それにそろそろ遊びも切り上げて、帰りませんと!」
覚悟を決めた定は目深にかぶっていた帽子を上にし、真の姿を解放する。
その黒髪は一気に伸び、肌はその黒髪とは対照的に白磁の陶器が如き白色になる。

「だれ?だれれれ?」
頭をころりと回転させ、驚いたような仕草の鳥の怪物を見つめ、定は普段は隠した右眼の瞼を開く。

「それではどうぞ。『聞け、ーーーーーの声を!』

右眼から黒い触手が飛び出し、更には背中から白と黒のかぎ爪の様な触手が鳥の怪物を掴み締め上げる。

「これでどうです!!」
更に虎鶫の槍で翼ではなく鳥の怪物の腹部らしき部位を二度突き刺した。
「ぎゃああああ!!いたいいたいいたいいいたい!!!」
先程よりもダメージを与えられたらしく、鳥の怪物はばたばたと翼を羽ばたかせ、苦しげにもがいて触手の拘束から抜け出しながら反動で屋根から転げ落ちる。

「よくやりましたねヴェー、後でネイルでもしてあげましょうか?」
触手を撫でながら微笑みかけ、自らのUDCを褒めつつ定は下を見た。

大成功 🔵​🔵​🔵​


「いたいいたいあぁああああ」
屋根から転げ落ち、血だまりを作りながら鳥の怪物はかたかたと鳴いた。

「ぐさりいたいいたいしにたくな」
弱弱しく翼を動かし、血を身体中から噴き出しよろよろと立ち上がる。
まさに瀕死の状態で。
虚偽・うつろぎ
そうか…ユーはもうもたないのであるか
哀れなる手羽先に救いを与えてあげよう
僕に捕食され、我輩の一部になるという救いを

ブンレツトッカンモードによる連続攻撃
攻撃回数を重視
長引かせるつもりはなし
分裂体による怒濤の連続突貫で早々に決着をつけよう
防御も回避も我輩にはノーニード
ひたすら突貫(体当たりという自爆。爆発しないけど)

それでもオーラ防御などで防御力の底上げはしておくよ

さぁ楽になりたまへ
僕に融合されれば痛みや苦しみから解放されるよ



「そうか…ユーはもうもたないのであるか
哀れなる手羽先に救いを与えてあげよう
僕に捕食され、我輩の一部になるという救いを」
「た、たたたた」
その身を引きずり、震える鳥の怪物へ語り掛けるのは文字。
平仮名でうつろぎ、と形どられたブラックタール、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)である。

『ウツロギ…それは分裂し突貫するもの…』
言葉と共にちゃぽん、と音がするとその文字は増えて、増えて、増えていく。
19ものうつろぎの文字は鳥の怪物を取り囲み、うぞうぞと突貫していく。

「ぬめぬめきらいこわいこわいやだ」
残った気力で翼をばたつかせ、文字を振り払おうとするが徐々にその姿は黒に溶け込んでいく。
「さぁ楽になりたまへ
僕に融合されれば痛みや苦しみから解放されるよ」
うつろぎの文字は鳥の怪物を覆いつくす黒の塊となり、取り込もうとした。

ーーーーーその瞬間。
「たすけてたすけておさかなさん」
突如としてその塊は弾き飛ばされる。

「僕が弾き飛ばされた…!?いや、まさかこれは!」
驚くうつろぎを他所に、鳥の怪物の身は輝き、地にはその血で魔法陣が描かれる。

邪神を贄とした邪神召喚。
今、まさにその準備は整った。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『邪神マグロ』

POW   :    大地を穿てマグロ
単純で重い【突進 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    回遊魚の本気
【マグロ本気で泳ぎますモード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    突撃する同胞達
レベル×5体の、小型の戦闘用【空を泳ぐマグロ 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフィーナ・ステラガーデンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


魔法陣は輝き、地面が揺れる。

「たすけてたすk」
ーーーーーーばくん。

瀕死の鳥の怪物が魔法陣から現れた巨大な何かに捕食された。
その現れた何かは宙を泳ぎ、町の外れにある野原へと向かう。

   我が身は天を飛ぶ、【マグロ】なり。
千頭・定
鳥さんが……お魚に食べられました……
意味不明です……

良い感じにカッコイイ真の姿は同様のあまり解除です。
本当にビックリして心臓ばくばくです。
ひとまず、追いかけましょうか…?

私お刺身とか食べれませんし、ビチビチして気持ち悪いのダメなので慈悲はありません。
とりあえず鋼糸で[ロープワーク]を行い、捕縛を試みましょう。
そして[怪力]を使い、鋼糸を引っ張り地面に叩きつけます。
まるで漁。漁師さんの気持ちです。

叩きつけたらすぐに武器の三叉槍に持ち替え、上から[先制攻撃]と[2回攻撃]を駆使して突き刺します。

予想外の反撃や重症を負わされた場合は、ユーベルコードで次に繋げるダメージを与えましょう。

(アドリブ歓迎)


八坂・操
【SPD】

おー飛んだねー……マグロが。いやいやいや、どうせ飛ぶんだったら、もっとこう……居なかったの? 何かB級映画からランクダウンされた映画と分かった感じの脱力感が凄いんだけど。
ま、見てくれがアレでも、オブリビオンなのには変わりないからねー♪
……三枚におろす前に、地上という名のまな板に落としてやるよ。

はーい、そんな訳で操ちゃん【咎力封じ】しまーす☆
怪糸を伸ばして『敵を盾にする』応用で飛び乗れないかな? 後は貫手で『串刺し』にでもして姿勢を固定出来れば、攻撃を当てるのも楽になるんだけど……うーん、流石の操ちゃんもロデオは乗り慣れていないからなー。『目立たない』ようにした所でって感じもするしね。


虚偽・うつろぎ
おー、まぐろーん
フライングツナマヨ!ツナマヨ!
マヨネーズを浴びせてやるのである
マヨネーズで溺れ死ぬのである

こういう相手にこそ囮役
高笑い&反復横飛びで目立ち、敵をこちらに引き付けるよ(存在感+おびき寄せ)
攻撃をくらう前にムテキモード発動
技能の耐性やオーラ防御も駆使して、防御力の底上げしておく

その間に仲間にマグロを攻撃してもらうよ

マグロが離れていったらムテキモードを解除
同じく要領で動き回って目立ち引き付け再びムテキモードと
囮と肉壁を担う

動ける時に隙を見てマヨネーズぶっかけておくね
7本の腕にマヨネーズ装備



野原にて揺蕩うマグロの前に、帽子を被った少女とまるで亡霊のように白い肌の女性と文字が立ち向かう。

「私お刺身とか食べれませんし、ビチビチして気持ち悪いのダメなので慈悲はありません」
先程まで唐突に鳥かマグロに食べられたことに呆気にとられていた千頭・定(惹かれ者の小唄・f06581)は、真の姿を驚きのあまり解除してしまい、未だにばくばく鼓動する胸を押さえながらちらりと横の女性を見る。

「おー飛んだねー……マグロが。いやいやいや、どうせ飛ぶんだったら、もっとこう……居なかったの? 何かB級映画からランクダウンされた映画と分かった感じの脱力感が凄いんだけど。」
飛んでいるのを再確認するかのようにマグロを見上げるのは八坂・操(怪異・f04936)。こちらの様子を伺うような定に気が付くとにこり、と微笑む。
そうしていると、マグロの前に文字が飛び出していくのが見えた。

「おー、まぐろーん
フライングツナマヨ!ツナマヨ!
マヨネーズを浴びせてやるのである
マヨネーズで溺れ死ぬのである」
うねうねと黒光りする腕にマヨネーズを持って文字、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)は高笑いと反復横跳びでマグロを挑発する。
マグロは死んだ魚のような瞳でうつろぎを見つめると、唐突にその身体をうつろぎに向かって振り下ろした。単純で、それでいて強烈な突進。

『ウツロギ…それは最硬の存在…』

その突進が当たる直前、うつろぎはその身を硬化させた。
マグロの重い躯体が自らの身体にのしかかってくる。
盾となる喜びをその身に感じながら肉壁、否、文字壁となる。

「ま、見てくれがアレでも、オブリビオンなのには変わりないからねー♪」
うつろぎが文字壁となっているのを見て、やれやれと操はドスを仕舞う。

「……三枚におろす前に、地上という名のまな板に落としてやるよ。」
手枷、猿轡、拘束ロープが一瞬でマグロの身体へ飛んでいく。
しかし手枷、猿轡は弾かれ、拘束ロープのみがマグロの身体に食い込む。
そして同時に操とは反対の方向から鋼糸が放たれマグロの身を縛り付ける。
定の絡新婦の糸だ。うつろぎが文字壁となっている間に操と定で拘束し、地面に叩きつける作戦。

「まるで漁。漁師さんの気持ちです!」
それ程筋力のない二人ではあったが案外マグロはあっさりと地面に叩きつけられた。
定は即座に虎鶫の槍に持ち替えて、マグロへと槍先を向けて飛び込む。
ぐさりとマグロの身体に槍は突き刺さり、瞬時に抜き取って更に深く突き刺した。
「本当に漁師さんみたいですね!」
「はーいさっさと刺身になれって♪」
それに今度は操が合わせるようにマグロの身を貫手で突く。
力を一点に集中させた攻撃はマグロの鱗を砕き、抉る。

ぶんっとマグロが身を振り、二人を振り落とす。
砕けた鱗と血を地面に降らせながら、再度空へと上がっていく。
回遊魚の本気が如き速度で上がれば、また死んだ魚のような瞳で猟兵達を見つめるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



猟兵達が戦う中、青年は空を飛ぶマグロを見つめながら、ぽつりと呟いた。

「ああ、あれだ、俺達が呼びたかったのは。
とある病を抱えていた妹は、ずっと病院で一冊の絵本を読んでいた。
それが【空を飛ぶ巨大な魚】の絵本。ずっとずっと読んでいたんだ。
妹が医師に余命宣告をされて、治す術もないと言われて。
最後まではせめて家で、と退院して。
俺は何か願いはあるかって妹に聞いて、それが空を飛ぶ巨大な魚が見たいだった。
どうしてもその願いを叶えてやりたくて、必死に探したさ。それがあれだ。
そして、結局妹は巨大な魚を見るどころか鳥の怪物に食われた。」

誰に話している訳でもない、空虚な独り言。後悔先に立たず
ガルディエ・ワールレイド
死者への念が切っ掛けで鳥が呼ばれ、その鳥も生贄となって死ぬ。
虚しい死の連鎖だな。

ふん、マグロ野郎。この流れならテメェの結末も決まってるぜ。猟兵に狩られて骸の海に戻りな!

◆戦闘
武装は【怪力】【2回攻撃】を活かすハルバードと長剣の二刀流

対空戦続行なら鳥と似た流れだな
【竜神気】を活用して攻撃するし、可能なら地面に引きずり降ろそうとするぜ。
引きずり降ろせた時に、下方から【串刺し】狙いの刺突を狙うのも同じくだ。

更に【全力魔法】【衝撃波】【属性攻撃】を融合した赤い雷撃も飛ばす。

守りには【武器受け】や【オーラ防御】を使って立ち回るが、【大地を穿てマグロ】は【ダッシュ】で避ける。
再上昇する前に一撃入れてぇな。


ウイシア・ジンジャーエール
「………は?」
まさかマグロが出てくるとは。
しかし、過去2回戦った事があります。
[戦闘知識]で過去の様子を思い出しながら戦います。

[空中戦][地形の利用]活用。

回遊魚の特性があったはず、突進してくる場合は顔をこちらに向けるかと。
[視力]でしっかり見た上で、[第六感]で上下左右の適した場所に回避。
防ごうとせず回避します。

小型の戦闘用マグロにはUC【白木蓮の舞】で対処(未活性)
アイテム【花の盾】で受けながら通常攻撃で数に対処。

本命にはUC【天罰】を。
SPDの「回遊魚の本気」は動くものを狙うのね。
丁度良いかも。このUCは、動かないで打てるのよ。
杖を握る右手の人差し指で[早業][高速詠唱]で仕留めます。


アレクシア・アークライト
「そこらの少年が邪神を召喚しちゃうっていうんだから、私達の仕事も減らないはずよね」
「それとも、何処かの教団に利用されでもしたのかしら?」
「ま、その辺りのことはアレを倒してから考えるとしましょ」

 とは言え、流石は本気を出した回遊魚。
「あいつが速すぎるんだわ」

「よし、やってみるわ」
 相手の動きを止めるために、五層のフォースフィールドを展開し、その突進を正面から受け止めようとする。[念動力、空中戦]{多重障壁}
 受け止めることができたなら、フォースフィールドを拳に集中させ、両腕で頭部を攻撃する。[2回攻撃、グラップル、捨て身の一撃]
「つっかまえた!」



「………は?」
ぼんやりとマグロを眺め、開口一番に出たのは呆けた一言。
ウイシア・ジンジャーエール(探索者・f09322)は過去2回このマグロの様な邪神と相見えたことがある。しかし3度目とはいえマグロが召喚されるとは思っていなかった為に溜息にも似た言葉が出たのだ。

その横でとんとんっと靴のかかとを鳴らし、赤い瞳でマグロを見てアレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)はぽつりと呟いた。
「そこらの青年が邪神を召喚しちゃうっていうんだから、私達の仕事も減らないはずよね、それとも、何処かの教団に利用されでもしたのかしら?」
まるで分析する様にじーっと見つめている。
「ま、その辺りのことはアレを倒してから考えるとしましょ」

「ああ、あのマグロ野郎を始末して決着にしようぜ」
アレクシアに呼応する様に答え、ハルバードをマグロに向けるのはガルディエ・ワールレイド(黒竜の騎士・f11085)。
青年の顔を思い出しながら、ぎろりと鋭い眼光でマグロを睨む。

「…回遊魚の特性があったはず、突進してくる場合は顔をこちらに向けるかと」
二人の言葉ではっとしたのか、ウイシアは過去戦ったマグロの様子を思い出し二人に助言する。

三人が動くよりも速く、マグロは動き出した。
回遊魚の本気、超速度で三人の元へ突っ込んでくる。
大地を穿つ突進を、ウイシアはしっかりと見極め右へ回避し、ガルディエはダッシュで逆に正面、マグロの腹部の下へ潜り込む様に避ける。
アレクシアはウイシアとは逆、左へ回避し三人共無事にマグロの初撃を躱した。

「私達が遅いんじゃない、あいつが速すぎるんだわ」
無事とは言っても1秒でも遅れていれば三人共今の突進で大打撃を受けていただろう。その証拠に先程まで三人がいた地面は一直線に抉れている。
アレクシアはそれを実感しながらも、覚悟を決める。

当のマグロは地面を抉ったのち再度上空に上がり、自らよりは幾分小さなマグロを大量に召喚し、三人へ突撃させる。

『散って』

しかしウイシアはまるで予知していたかの様に己の武器を白木蓮の花びらに変え、全ての小型マグロを撃墜する。
マグロはそれを見るとまた突進の準備をする。対象はまるで誘うかの様に前後に素早いステップをするアレクシアだ。
弓矢が放たれるが如く、超速度で再度突っ込んでくる。

「よし、やってみるわ」
すうっと息を吸って、吐いて、その魚頭がアレクシアに当たる寸前で五層のフォースフィールドを展開し、その突進を正面から受け止める。
そしてそのままフォースフィールドを拳に集中させ、両手でマグロの頭を抑え込む。
『つっかまえた!』

「よし!任せろ!!」
アレクシアによって抑え込まれたマグロをガルディエは竜神気で攻撃し、更にダッシュでマグロに近づき、その腹部を複合魔槍斧ジレイザで串刺しにする。

大量の血しぶきを噴き上げ、じたばたと足掻きアレクシアの拘束から逃れたマグロは天へ逃げようと再度上昇し始める。

「死者への念が切っ掛けで鳥が呼ばれ、その鳥も生贄となって死ぬ。
虚しい死の連鎖だな」
天を飛ぼうとするマグロを見上げながら、ガルディエはマグロに語り掛ける様に呟いた。

『ふん、マグロ野郎。この流れならテメェの結末も決まってるぜ。猟兵に狩られて骸の海に戻りな!』
マグロが天へ昇りきる直前に、複合魔槍斧ジレイザにマグロが噴出した血の様に赤い雷撃を纏わせぶん投げる。
それに合わせる様に、ウイシアはマグロに向けた杖を握る右手の人差し指で印を刻む。高速詠唱だ。

『消えて』

マグロの身体を空から光の柱が落ちてきて包み込む。まさに天罰。
光の柱に包み込まれたマグロはその衝撃でよろめき、上昇する身体を止める。
狙い通り。ダーツの矢がブルに刺さる様に赤い電撃を纏った複合魔槍斧ジレイザの槍の部分がマグロの瞳を撃ち抜いた。

落ちる。堕ちる。地面に。その巨体が。

地面に叩きつけられたマグロは霧散する。
衝撃はなく、ぽっかりと開いたクレーターと夥しい程に流れた血を残して。


UDCアースのある日、一人の青年はクレーターを前に一冊の絵本を鞄から取り出した。
タイトルは。



   『我が身は天を飛ぶ』

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月06日
宿敵 『邪神マグロ』 を撃破!


挿絵イラスト