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森の番人、からっぽぬけがら。

#アックス&ウィザーズ #群竜大陸 #魂喰らいの森 #童話調

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●伝説の地
 アックス&ウィザーズの空、浮かぶ大陸があります。
 かつては結界に守られ、認識さえできなかったこの地こそ、帝竜ヴァルギリオスのすまう場所なのです。
 猟兵によって神秘のヴェールをはがされた、伝説の土地。しかし、なおも訪れる者を阻みます。上陸者の前に立ちはだかるのは、『魂喰らいの森』です。おどろおどろしい。
 森の生態系を構成する、草木に虫や鳥、動物達……その全てが、生き物の魂を喰らって生きる禍々しき存在なのです。
 そして、森の一角を守る番人がいます。
「ターキー……」
「チーキー……」
 とり肉を掲げたオブリビオンの鳥の群れ。
 そのつぶらな瞳に、意志はありません。魂は、森の動物達に食べられてしまって、とっくになくなってしまいました。
 魂も怨みも失って、オブリビオン鳥達は、ただただ森を闊歩します……。

●グリモアベース
「みんな、集まってくれてありがとう! 今回の依頼はアックス&ウィザーズの冒険だよ!」
 猟兵達を迎えたタビタビ・マタタビ(若き猫黒騎士・f10770)は、いそいそとコタツから抜け出し、きりっ、と説明を始めた。
「みんなのお陰で、帝竜ヴァルギリオスがいる天空の群竜大陸に、遂に行けるようになったんだ。でも、帝竜への道のりは厳しいみたいなんだよ」
 過酷な自然、凶暴な原生生物。いずれもが、侵入者の行く手を阻む。
「最初の難関は、『魂喰らいの森』だよ。そこにすむ動植物は、いきものの魂が餌なんだ。うっかり外から入り込んできたいきものは、魂を吸い取られちゃう。そうして抜け殻になった体は、新しい森の番人にされちゃうみたい」
 ぶるり、とタビタビが小さな体を震わせた。
 広大なこの森の一角を踏破して、危険を排除。大陸深部へ向かうための足掛かりとするのが、今回の依頼だった。
「まずは、森の住人に対抗するために……お祭りをしてほしいんだ」
 森にすむ魂喰らいの動植物は、楽しい気持ちを嫌う。森に入る前に気持ちを高めれば、猟兵達を恐れて、近づいてこなくなるだろう。
「それから森を進んでいくと、『森の番人』になったオブリビオンが襲って来るよ」
 クリスマスの怨念の塊のような鳥の群れだ。その魂は美味しくいただかれており、体に染みついた怨みの残り香だけで、ひたすら攻撃してくる。
 そして、更に先に進めば、より強力な森の番人オブリビオンと遭遇することになる。
「元々は、竜の魂を宿していたゴーレムだよ。今は竜の力だけを操るだけになっちゃってるけど、その体には『核』があるんだ」
 この核は、森を支配する力の源であり、それを切除すれば『魂喰らいの森』の一部を忌まわしい動植物ごと消滅させる事が出来る。
 『核』を持つゴーレムは、元々のユーベルコードに『魂をすする効果』を加えているという。
 だが、ここでも楽しい気持ちが勝利の鍵となる。楽しい思い出を心に強く描くことができれば、『魂をすする効果』を跳ねのける事が出来るのだ。
「それと、『核』だけど、とっても凄い食材らしいよ。たとえるなら、最高ランクの牛肉の味と、サボテンの果肉みたいな食感のする『伝説食材』だって!」
 通常サイズの核なら、この世界の単位換算で金貨500枚(500万円)程度の値がつくらしい。
「お金もすごいけどちょっと食べてもみたいよね……じゃなかった。みんな、群竜大陸を突破するためにも、頑張ってね!」
 そしてタビタビが、新たな冒険の扉を開く。


七尾マサムネ
 群竜大陸攻略編、序章であります。

●一章
 『魂喰らいの森』の入り口で、お祭り騒ぎをします。
 フラグメントを参考に、楽しい時間を過ごしましょう。
 (※断章の追加はありません)

●二章
 高めた気持ちを胸に、森を進みます。
 行く手には、『冬のある時期』にたくさん食べられた鳥の恨みの化身のようなオブリビオンが、たくさん立ちはだかります。
 本来は恨みを晴らすべく行動しますが、森の魂喰らいどもに魂を食べられてしまっているため、ただひたすら目の前の敵に襲い掛かります。ちょっとかわいそう。

●三章
 『核』を持つ、強力な森の番人と戦います。
 このゴーレムは本来高い洞察力を備えていたようですが、これまた魂を失ったことで、竜の力のみを振るう狂戦士と成り果ててしまっています。
 これを倒し、『核』を摘出できれば、森の一部が消滅し、安全地帯が生まれます。

 なお今回のリプレイは、オープニング冒頭のように「~です、~ます」調の童話風味でお届けする予定です。

 それでは、皆さんの魂のこもった冒険をお待ちしております!
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第1章 日常 『魂の祝祭』

POW   :    大いに食べて飲んで、力の限り騒ぎ楽しむ

SPD   :    記憶に残る華麗な芸や踊り、話術などを披露する

WIZ   :    魂が力強くあれるよう、歌や祈りを捧げる

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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

清川・シャル
皆が負けないよう、挫けないよう、強く在れるよう……
Amanecerを召喚します
歌唱を使い、パフォーマンスで聞いて貰えるように。祈りを込めた鼓舞の歌を、UCで元気になれる歌を歌います
まだまだ幼い声ですが、ちょっとずつ大人になれてるはずです
元気いっぱい、オンステージ!
ダンスを加えてみましょう
これから険しい道が待ってるかもしれない、苦難が待ち構えてるかもしれない
けど私達は猟兵だから!
きっとやり遂げられる!大丈夫!
元気モリモリになってもらえますように。

核、美味しいかな……


マリス・ステラ
華乃音(f03169)の側に

「主よ、憐れみたまえ」

私は『祈り』を捧げる
還すべき魂を喰らうのは悲しいことだから

「着けてくれてるんですね」

華乃音が巻くマフラーは私のプレゼント
はにかむような笑みを見せて、彼の手を恋人繋ぎにする

もっとも私達は恋人ではなく彼にもその意思はない
ただ、こうすればぬくもりを感じられるから

「……星の力は弱まったままです」

私の守護星ミラは変光星
明るさが変化して、それに応じて私の力も変動する
今はその輝きが弱まる時期なのです

「あなたに負担をかけると思います……」

星が照らすような儚げな笑みが浮かぶ
彼と寄り添いながら祭りの光景を見つめる
はたから見ればイチャイチャで、楽しい時間でしょう


緋翠・華乃音
マリス・ステラ(f03202)と共に


「魂か……」

はっきり言って鳥とかの魂なんてどうでも良い。
蝶が還す魂は選り好みするものだから。
分け隔てなく、そんは精神なんて"うつくしい"化物は持っていない。

「君がプレゼントしてくれたものだからな。まあ、こういう時くらいは」

恋人繋ぎの手。
そういう感情を彼女には抱いていないけれど――暖かい。

「気にするな。俺がフォローする」

淡く笑みを浮かべて小さく頷く。
変光星の話は前にも聞いた。
何も彼女の責任ではない。

もう一度だけ "気にするな" と言って祭りを眺める。
祭りは――あまり好きじゃないけれど。


ニコリネ・ユーリカ
【ワイルドハント】
大丈夫、怖くないって自分に言い聞かせる
群竜大陸攻略の橋頭堡を築く為、士気を上げていきましょ!

はーい、一番ニコリネ踊りまーす!
渾身の自作ダンス『テン☝アゲ☝ダンス』でポジティブを高めましょ
元気に踊る事で陰気を払い、森の住人を退けられたらいいな


お腹をなでなで
お尻をフリフリ
ほっぺスリスリ
ハイハイハイハイ!!(謎の動き)
両掌を上に交互に突き出して
バイブスMAXそれいけハッスル~♪

理寿乃さんの聲、淸澄で綺麗で
桜唇から紡がれる詩に心が震える
未踏の地ってワクワクするけど、辛い事もきっとある
そんな時、美しい旋律に織られた歌を口遊めば、勇気が出るから――
理寿乃さん、私にその歌を教えて下さい


刑部・理寿乃
【ワイルドハント】
魂喰らいって……怖いですね
でも、誰かと一緒に楽しくあれたら恐れはどこかにいっちゃいますよね
ニコリネさんの明るく元気が出るダンスに合わせて、ユーベルコードで召喚した竜の楽団が楽器を弾き、私は歌います

♪見上げた景色 青く澄み渡る空が 明日まで続いてるようで
吹き抜ける風 頬を撫でていく 繰り返す退屈な日々だね
何かの輝き どこかに求めて
心ゆくまま ボクと共に 探しに行こうよ

今始まる物語は 君が創り出す
好奇心が赴くままに 走り出そう
今始まる物語は 君だけが主人公
さあ、ただ一つの叙事詩 声高らかに紡ぎ出そう♪

歌を教えるかわりに私にその踊り、教えてねニコリネさん



●にぎやか時間の猟兵たち
 魂喰らいの森。
 名前からしておどろおどろしい森を撫でた風が、内に潜む闇の力を含んで、冷たく吹きます。
 大丈夫、怖くない。集まった猟兵の1人、【ワイルドハント】のニコリネ・ユーリカ(花売り娘・f02123)は、自分にそう言い聞かせました。
 この冒険は大いなる第一歩。群竜大陸攻略の橋頭堡を築く為、士気を上げていかないといけません。
「はーい、一番ニコリネ踊りまーす!」
 しゅたっ、とニコリネが、元気に手を挙げました。
 渾身の自作ダンス『テン☝アゲ☝ダンス』で、ポジティブパワーを高めるのです。
「♪お腹をなでなで
 お尻をフリフリ
 ほっぺスリスリ
 ハイハイハイハイ!!」
 ニコリネの謎の動きが、見る者を不思議世界へいざないます。なんだか癖になりそうな振付です。
 ニコリネのハイテンション・ダンスを盛り上げるのは、同じく【ワイルドハント】の刑部・理寿乃(暴竜の血脈・f05426)が呼び寄せた楽団です。様々な楽器を奏でるのは、ずらり並んだ竜の皆さんです。
 ニコリネの一挙手一投足からは、まるで元気の粒子がこぼれ出るよう。
 すると森の木陰、うっかりつられてダンスを真似しようとした子ダヌキが、仲間に引っ張られて森の奥に消えていきます。
 陰気なんて吹き飛ばせ。魂の高まりを感じたニコリネは、両掌を上に交互に突き出して、
「バイブスMAXそれいけハッスル~♪」
 じゃじゃーん! 決まりました。
「この調子で楽しんでいこー!」
 続けて、第二幕。
 歌声を披露するのは、理寿乃です。
「♪見上げた景色 青く澄み渡る空が 明日まで続いてるようで
 吹き抜ける風 頬を撫でていく 繰り返す退屈な日々だね
 何かの輝き どこかに求めて
 心ゆくまま ボクと共に 探しに行こうよ」
 前へと進む気持ちを肯定する歌詞が、森の木々の間を流れていきます。
 ばささっ、と羽音がしたかと思えば、野鳥が逃げていくのが見えました。元気・勇気・楽しさ。どれも、魂喰らいにとっては天敵です。
 唄いながら、理寿乃は思います。
(「魂喰らい、怖いですね。でも、誰かと一緒に楽しくあれたら恐れなんてどこかに飛んでいっちゃいますよね」)
 そして聴衆側に回ったニコリネは、そんな理寿乃の歌に聞きほれていました。
 理寿乃の聲は、淸澄で綺麗で。桜唇から紡がれる詩に、ニコリネの心が震えます。
(「未踏の地ってワクワクするけど、辛い事もきっとある。そんな時、美しい旋律に織られた歌を口遊めば、勇気が出るから――」)
 ニコリネの羨望にも似たまなざしを受けながら、理寿乃は歌いあげます。
 魂喰らいの動植物達は、すっかり隠れて顔も出しません。かと思えば、リスのお尻がちょっぴりちらり。
 くすりと笑ってしまいそうになるのをこらえながら、理寿乃は歌を続けます。
「今始まる物語は 君が創り出す
 好奇心が赴くままに 走り出そう
 今始まる物語は 君だけが主人公
 さあ、ただ一つの叙事詩 声高らかに紡ぎ出そう♪」
 理寿乃の詞の通り。
 群竜大陸を見つけた猟兵達。そして、ヴァルギリオスを目指す猟兵達。いずれもこの世界で伝説として語り継がれるに違いありません……!
 無事歌いきった理寿乃に拍手を送ると、ニコリネは、こう申し出ました。
「理寿乃さん、私にその歌を教えて下さい」
「じゃあそのかわりに、私にもその踊り教えてね、ニコリネさん」
 理寿乃が、柔らかく微笑みました。

 さてさて、お次の出番を待っていた清川・シャル(無銘・f01440)も、準備万端です。
 シャルの耳を飾るのは、桜のデザインをあしらったインカム。周囲には、これまた桜モチーフのスピーカーやアンプ群が、バックバンド的に備わります。
「皆が負けないよう、挫けないよう、強く在れるよう……」
 シャルが祈りをこめますと、その背に、輝く桜の紋様が浮かび上がります。
唄います。
 それは、聞く者全てを鼓舞する歌です。シャル13歳、まだまだ成長中。声は幼いですが、一秒ごと、少しずつ大人に近づいていきます。将来性は抜群です。
 歌やダンスが披露される中、マリス・ステラ(星を宿す者・f03202)は、祈りを捧げていました。いつもより深く、静かに。
「主よ、憐れみたまえ」
 本来あるべき場所へと還すべき魂が喰らわれてしまうのは、悲しいことです。たとえ魂の主がオブリビオンであっても、です。
「魂か……」
 真摯にマリスの祈る姿を見守っていた緋翠・華乃音(終ノ蝶・f03169)は、なんとはなしに、その単語を口にしました。
 正直なところ、鳥などの魂なんて、華乃音にとっては、どうでも良かったりします。
 蝶が還す魂は、選り好みするもの。分け隔てなく、そんな精神なんて『"うつくしい"化物』は持っていないのですから。
 けれど理解できないことと、それを理解している相手を否定することはまた別の話です。華乃音は、自身の考えを口にする事はなく、ただマリスを見つめていました。
「着けてくれてるんですね」
 祈りを終えたマリスは、華乃音の首元を見て、そう言いました。そこには、ぬくぬくと暖かそうなマフラーが巻かれています。
「君がプレゼントしてくれたものだからな。まあ、こういう時くらいは」
 温度低めの回答です。
 けれど華乃音らしさが滲む言い回しに、マリスは、はにかむような笑みをのぞかせました。
 それから、そっと傍らに寄り添うと、華乃音の手を取りました。恋人繋ぎ、です。
 マリスは、自分達は恋人ではないと思っています。
 ただ、こうすればぬくもりを感じられるから。餌として魂を喰らう動物がいるように、人と人とのつながりのあり方も星の数なのです。
 華乃音も、恋人であるという感情とは違うと思っています。けれど――暖かい。華乃音は、素直にそう感じるのです。
 マリスと華乃音の過ごし方は、決して声や言葉に満ちたものではありませんが、森の中の気配は、2人の事も避けるようにしていました。
「……星の力は弱まったままです」
 不意に、マリスが口を開きました。
 マリスの守護星ミラは、変光星です。すなわち、明るさが変化して、それに応じてマリスの力も変動します。そして今はちょうど、その輝きが弱まる時期にあたりました。
「戦いになれば、きっとあなたに負担をかけると思います……」
 そう控えめに言ったマリスの顔に、星が照らすような儚げな笑みが浮かびました。
「気にするな。俺がフォローする」
 華乃音は、笑みを浮かべて小さく頷きます。笑みは淡くて、しっかりとらえていないとそれこそ儚く溶けてしまいそうです。
 華乃音は、変光星の話を、前にも聞いた事がありました。だから何も君の責任ではないと、そう告げるのです。
「気にするな」
 華乃音は、もう一度だけ言って、祭りの光景に視線を戻しました。
(「祭りは――あまり好きじゃないけれど」)
 それでもマリスと一緒なら、少なくとも、悪くはないのかもしれません。
 やがて、シャルの歌が転調します。タイミングを合わせて、ダンス、スタートです。
「これから険しい道が待ってるかもしれない、苦難が待ち構えてるかもしれない」
 これまでだってそうでした。
 たくさんのオブリビオンや悪意が、シャル達を、そして世界を押し潰そうとしてきました。けれど、
「けど私達は猟兵だから! きっとやり遂げられる! 大丈夫!」
 圧倒的な敵の力に、世界が滅びを迎えようとした時だって、猟兵達は全力で立ち向かい、そして救ってきたのです。
 帝竜ヴァルギリオスにだって、きっと勝てます。
 だから今、第一歩目である『魂喰らいの森』でつまづいてなんていられません。猟兵ファイト!
 木陰から、魂喰らいの野鳥やリスが、シャルの方をうかがっていましたが、ひょいっ、と姿を隠しました。楽しいなんてごめんだよ、と。
 温め合う、星と蝶。華乃音に寄り添いながら、マリスも、祭りを見つめます。温めあう2人の様子は、はたから見ればイチャイチャで、楽しい時間に違いありません。
 その証拠に、草の間からこちらをうかがっていたキツネが、「リア充爆発しろ」というような捨てセリフならぬ捨て視線を送って去っていきました。
 誤解だな、と華乃音は思いましたが、さりとて訂正するつもりはありません。いずれにせよ魂喰らい風情にくれてやる魂はない、と酷薄に思うだけです。
 無事唄いきり、元気をお届けしたシャルは、ふう、と一息つきます。その心は、ずっと未来を向いています。そう、この森の番人を倒したその先を……。
「核、美味しいかな……」
 大きかったりしたら袖に入るでしょうか? シャルはちょっぴり気がかりでした。
 ……ひと段落したかな?
 と、森の魂喰らい達が戻って来そうになりますが、どっこい、楽しい気配は続行中。ニコリネと理寿乃が、歌と踊りのレッスン中です。
 ニコリネのセンスあふれる個性的なダンスに、理寿乃のこれまたセンス抜群の歌が合わされば、絶対無敵の様相なのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レイン・ドロップ
【SPD】

魂を食べる森なんて、恐ろしいですの……
でも楽しい気持ちが力になるなら、お祭りを目一杯楽しみますの!

まず、鳥さんの怨念に対抗するため、鶏料理をたっぷり頂きますのよ
かりかりのフライドチキンに、照り焼きチキン
ぐへへ、爽やかなレモンの風味がたまりませんのー
ドリアやカレー、トマトソースと煮込んでも美味しいのですわ
もちろん、食材への感謝の気持ちは忘れませんの(じゅるり)

お腹いっぱいの後は、喜びの気持ちを踊りにしますの
生命の輝きを表現するように
くりぬいた野菜や果物の中から、ぽーんと飛び出して
けろちゃんとまいまいさんと一緒に
野菜の蓋を持ち上げながら、くねくね楽しく踊りますの!

笑顔で、森へゴーですわー


ユェン・ウェイ
魂喰らいの森かぁ
名前からして恐ろしいね……
でも楽しい気持ちで勝てるならきっと大丈夫!
キマイラフューチャー育ちとしても負けられないね!

まずは楽しくお祭りをすればいいんだね
やっぱりボクがやるなら踊りかな?
楽しい曲を流しつつ、【ダンス】の【パフォーマンス】で楽しもう
もし音楽を奏でる人がいるならそれに合わせるのもいいかな

踊りに夢中になってれば、耳や尻尾もツヤツヤしだす
楽しい気持ちはどんな世界にいても持てるね
他の人を誘って一緒に盛り上がるのも楽しいはず!
みんなで一緒にわいわいしたいな

他の人がやることにも積極的に協力するよ
美味しいものを食べたりお話ししたり……
精一杯気持ちを高めて頑張ろう!



●お祭り、第二幕
 ずぉぉぉん……。
 レイン・ドロップ(みずたま・f14853)とユェン・ウェイ(M.Y.W・f00349)は、あたかも魔物のごとく立ちはだかる『魂喰らいの森』の前にやってきておりました。
「魂を食べる森なんて、恐ろしいですの……。でも楽しい気持ちが力になるなら、お祭りを目一杯楽しみますの!」
「そうだね、きっと大丈夫! キマイラフューチャー育ちとしても負けられないしね!」
 奇しくも2人は、テレビウムとキマイラ。これはパワーの見せ所です。
 さっそく、ユェンのダンスが始まりました。いかにも楽しさを誘発する曲をバックに、愉快にパフォーマンスを披露します。
 神に舞踏を捧げる儀式を行う世界もあったりしますから、それを考えるとダンスで邪悪を祓うのは、理に適っているようにも思います。
 一旦は猟兵達のにぎやかさも収まり、森に陰鬱な平穏が取り戻された……と思った森の動物、魂喰らい達は、第二波をまともに喰らいました。なんという。
 こちらの様子をうかがう魂喰らい達が、みるみるげんなりしていくのとは反対に、ユェンは好調でした。
 踊りが進むと、それにつれて、どんどんとユェンの耳や尻尾がツヤツヤ度を増していきます。
 ところ変われど、楽しい気持ちはいつだってわいてきます。
「この調子で楽しく……あれっ?」
「うっかりつられてしまいましたの」
 ユェンが気付くと、いつの間にか、レインがダンスに加わっていました。水の精霊けろちゃんとガジェットのまいまいさんも加わっています。
 キマイラフューチャーのリズムは、テレビウムなレインにも肌が合うみたいです。 もちろん、ユェンは大歓迎です。
 一方、魂喰らい達はブーイングです。「楽しい、絶対反対!」「猟兵お断り」などと訴えているのかもしれませんが、真偽は定かではありません。
 ですがこれも、効果を発揮している事の証拠です。
 そして、ひとしきりダンスに興じたレインは、次の準備に取り掛かりました。中で待ち受ける鳥オブリビオンの怨念に対抗するため……鶏料理をたっぷり頂くことにしました。
 用意されたのは……かりかりのフライドチキン! てりてりの照り焼きチキン!
「ぐへへ、爽やかなレモンの風味がたまりませんのー」
 思わずこぼれる笑い声。もちろん、食材への感謝の気持ちも忘れません。ありがたさを噛みしめながら、お肉も噛みしめるレインです。じゅるり。
「さきほどのダンスのお礼に、おすそわけですの」
 レインは、すすっ、と鶏料理をよそってユェンにお出ししました。
「それじゃあ、ありがたくいただいちゃおうかな」
 ユェンもご相伴にあずかりました。けろちゃんやまいまいさんと一緒に、鶏料理を囲みます。
 レインの鶏料理は、結構バリエーションに富んでいます。ドリアも美味しいですし、チキンカレーも食べ応え抜群です。スパイスが体を活性化させてくれるみたいです。
「こっちのトマトソースとの相性も抜群だね!」
 ユェンは、煮込まれて、ほどよく柔らかくなったトマト煮に舌鼓を打ちました。鼓。お祭りには最適です。
 ユェンは、食事の力を感じます。箸が進めば、自然と元気がわいてきます。元気があれば楽しむ余裕が生まれます。そして楽しさは、悪しき力や誘惑を跳ねのける力となるので、一石二鳥です。
「美味しかったね」
「けふっ、お腹いっぱいですの」
 レインは満ち足りた喜びの気持ちを、表現することにしました。踊りです。
 せっせこ、準備は万端です。セットしたガジェットから、元気な曲が流れて来ました。無性にどこかに出かけたくなるような、お天気のよさそうな、うきうきメロディです。
 良い感じに曲が盛り上がったタイミングで、レインが、くりぬいた野菜や果物の中から、ぽーんと飛び出しました。続けて、けろちゃん、まいまいさん。
 生命の輝きを表現するように、野菜の蓋を持ち上げながら、3人は、くねくね楽しく踊ります。
 せっかくなので、ユェンも加わります。森に転がっていた特大の果実を使って、ぱかんと登場。レイン達とリズムを合わせて、くねくねします。
 くねくね。
 くねくね。
 むやみに愉快な様子に、森の魂喰らい達は、ノックアウトです。
 そして。先ほどまでとは別の雰囲気ですっかり静まり返ってしまった森の中へ、レインとユェンは足を踏み入れるのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ケキリキターキー』

POW   :    フェニックス・リボーン
自身が戦闘で瀕死になると【別のケキリキターキー】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    パーフェクト・ディナー
【パチパチと油のはぜる音】【香辛料の胃を刺激する香り】【鮮やかな彩り】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    フライド・チキンorローストターキーアタック
【武器に超高温の油・衣、または水飴をまぶす】事で【熱々出来立てモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:橡こりす

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 楽しさを胸に。
 猟兵達は、いよいよ『魂喰らいの森』に足を踏み入れました。
 陰鬱な空気が伝わってきますが、森は静まり返っています。森の魂喰らい達は、猟兵のまとう雰囲気におののき、身を潜めている様子。
 身を隠せない木々は、「わたしはふつうのきです」と言わんばかりにそそり立つだけです。
 そんなわけで、なんとものどかなハイキングのように、森の探索は進行しました。
 すると、何やら芳ばしい匂いが流れてきます。なんだかパーティめいた雰囲気で、わくわくするような……。
「ターキー……」
 ぬん。
 一行の前に、重量感のある影が立ちはだかりました。
 片手にターキー。片手にチキン。鳥肉二刀流。そしてサンタクロース風の帽子。
 森の番人と化したオブリビオン『ケキリキターキー』の集団です。
「ターキー……」
 クリスマスに食べられまくったターキーやチキンの怨念を宿した存在のはずですが、とにかく覇気がありません。死んだ魚のような目をしています。鳥だけど。
 手にしたお肉も冷めています。温め直せば、美味しくいただけそうな気もしますけど。
 それもそのはず、ケキリキターキー達の魂は、森の魂喰らい達に美味しく召し上がられてしまっているのですから。知性を失って、まさにゾンビのよう。
 魂喰らい恐るべし。というか何もの。
 ですが、その理論で行くと、魂喰らいどもを寄せ付けない猟兵が一番強いという事になります。
 抜け殻ターキーに負けていられません。退治しましょう!
緋翠・華乃音
マリス・ステラ(f03202)と共に


「ターキーとチキンって何が違うんだ? 同じ肉だろう?」

どうでも良い疑問を口にしつつも彼女の言葉に頷いた。
食べ物に興味はない。
もちろん眼前の敵にも。

近距離ではダガーナイフ、中距離では拳銃を用いて戦闘。
弱点や脆弱箇所を素早く見切り、呼吸するように命を刻んでいく。

「俺を庇う必要は無い。下がって回復してくれ」

彼女のダメージが大きいと判断したら攻撃のペースを緩やかに上昇。
研ぎ澄まされた合理性と最善を瞬時に選びとる判断力を基に、白花の繊指で酷薄に敵を屠殺する。


マリス・ステラ
華乃音(f03169)の側に

「主よ、憐れみたまえ」

『祈り』を捧げても纏う輝きは儚く弱々しい
それでも六禁を持ち前へ

「囮くらいにはなります。華乃音は攻撃に専念してください」

全身から放つ光の『存在感』で敵を『おびき寄せ』る
『オーラ防御』の輝きで耐えながらもフルボッコ
冷めたチキンまで食べさせられてダウン

「も、もう食べられません……」

何とか【不思議な星】を使用

回復して戦闘を継続
吹き飛ばされ殴打されてもゾンビのように立ち上がる

下がるよう言われて、

「しかし……」

躊躇うが、彼の静謐のような瞳を見て従う
弓で『援護射撃』するも簡単に弾かれる

華乃音が負傷時に【不思議な星】

「華乃音……」

自らの不甲斐なさが情けない



 緋翠・華乃音は、ぴたぴたもふもふと進んでくる敵を見て、ぽろりと疑問をこぼしました。
「ターキーとチキンって何が違うんだ? 同じ肉だろう?」
 戦いとは無関係な疑問ですが、ふとした瞬間にこぼれる言葉こそ真理をついていたりするものです。
 もしもケキリキターキーに魂が残っていたなら、怒りとともに丁寧な説明をしてくれた可能性があります。
 ……もっとも、華乃音にとってはうっとうしいだけなので、魂がなくてむしろ幸いだったかもしれません。
 反面、余計な感情がないということは、戦士としてはメリットでもあります。事実、迫りくる番人ターキーの群れには、威圧感がありました。
「主よ、憐れみたまえ」
 自分達を取り囲む鳥。マリス・ステラは、戦いのはじまりの祈りを捧げました。
 ですが、星の加護の弱まった今は、その身を守る輝きも、いつもより儚く、弱々しいものとなっていました。
 けれど、そんな事情、森の番人と化したケキリキターキー達には関係ありません。ただ排除するだけです。
 もちろん、マリスにも覚悟はあります。『六禁』を手に、前へと踏み出します。
「囮くらいにはなります。華乃音は攻撃に専念してください」
 華乃音は、マリスの申し出にうなずきました。食べ物に興味はありません。もちろん眼前の敵にも、です。
 マリスの全身から放たれた光が、番人ターキー達を照らしました。魂を失い、雑な本能で動くターキー達は、あっさりと誘導されていきます。
 そこがねらい目でした。華乃音のダガーナイフが、うかつに近寄ってくる番人ターキーの肉を裂きます。武器である肉と、体そのもの、どちらもです。
 華乃音が、群がる番人達の相手をしている隙をついて、少し離れた所から仕掛けようとした一羽がいました。
「ター……」
 ですが、華乃音の弾丸に撃ち抜かれ、無念、骸の海へと案内されました。
 もとより、敵に慈悲などない華乃音です。森の走狗と化した……鳥ですが……今のケキリキターキーを刻む事など、呼吸をするようなごく自然な動作でしかありません。
「ターキー……」
「チーキー……」
 遮二無二攻めてきていた番人ターキー達ですが、華乃音達からいったん後退すると、何かの周りに集まりました。
 大鍋です。たっぷりの油に満たされています。
 そこに、手にした冷え冷え肉を浸しますと、とたんにじゅわあと音が響きます。すると、揚げたての様相!
 本来の熱さを束の間取り戻した番人ターキー達は、マリスを攻撃します。身を覆う星の輝きで熱に耐えながらも、マリスは防戦一方です。
「ターキー……!」
「構いません、華乃音の分まで私がいただきましょう。むぐっ」
 マリスの口に、チキンがいらっしゃいました。いましがた揚げなおしたばかりなので熱々です。
 既に戦う理由を見失った番人ターキーですが、肉体に染みついた怨みと油と鶏肉愛でしょうか。ひたすらにマリスにおにくをごちそうします。
「ま、まだまだ……」
 と言いつつマリスは、どうにかこうにか全身の輝きを強めました。
 なんとか回復して持ち直すと、再び番人ターキーに立ち向かいます。吹き飛ばされ、大樹に抱き留められても、不屈の心で立ち上がります。
 しかし相手もゾンビ状態なので、「なんだコイツ死なねえぞ!?」などとおののいてはくれません。
 その時、チキンをお見舞いしようとした1羽が突然倒れました。華乃音です。忍び寄り、気づかれる前に始末しました。
 この程度でマリスが倒れるとはこれっぽっちも思っていませんが、鶏肉攻めにあっているのは、少し見かねました。
「必要以上に俺を庇う必要は無い。下がって回復してくれ」
 番人のもてなしを受けて疲弊したマリスに、華乃音が言いました。敵をほふる速度を心なし上げながら、です。
「しかし……」
 ためらうマリスですが、華乃音の静謐な瞳を見て、こくんとうなずきました。
 後退したマリスの前に立つ華乃音。すると、先ほどの鍋の周りに、再び番人達が集まります。
 今度は、弾ける油をその身に浴びて、パワーアップです。
 油のぱちぱち立てる音、芳ばしい香辛料の香り、そしててかてかボディ。
 三位一体のフライドパワーで、華乃音を追いつめようとします。
 ですが、華乃音が臆する事はありません。
 経験とユーベルコードによって研ぎ澄まされた合理性と、最善を瞬時に選びとる判断力。その2つを乗せた白花の繊指で、酷薄に敵を屠殺していきます。
 流れるような一連の動作は、無慈悲でありながら舞のような華麗さを併せ持っていました。
「こうもおもてなしを受けるとは、情けないですね……」
 持ち直したマリスも、援護射撃にかかります。自らの不甲斐なさに唇をかみながら。
 ですが、番人ターキーよりはマシかもしれません。
 魂をなくしたターキー達は、自分達の今のありようを残念と思うことすらできないのですから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ユェン・ウェイ
さっきは楽しかったー!
その気分を維持しつつ森の攻略に……
ああ、クリスマスな鳥さんだ。だけどなんだか可哀想な雰囲気に……
見てられないや、せめて骸の海に還してあげよう

ん……わぁ、なんかすっごい美味しそうな匂いがしてきた!
揚げ物の油の音も凄く心を刺激してくる……
でもさっきいっぱい鶏料理を頂いたからね!
鶏肉の誘惑には負けないよ!
けど念の為【オーラ防御】もしつつ敵に接近していくね

相手は鳥だけど、動きはボクの方が早いよ!
【ダッシュ・ジャンプ・スライディング】を駆使して敵に接近
あの大きなチキンや袋の攻撃を回避して……腕をガチキマイラで変形だ!
ライオンの頭なら鳥も食べやすいよね
……せめてボクらが美味しく頂こう



 先ほどのダンスと料理でチャージした楽しさを胸に。
 愉快なマーチでも流れるような調子で、ユェン・ウェイは森を歩いていったのですが、お迎えしてくれたのは案の定、森の番人ターキーです。
「ター、キー……」
 出で立ちは、まごうことなきクリスマスの様相。
 ですが、何を、なぜ、恨んでいたのか見失ってしまったオブリビオンの姿は、ユェンの同情を誘いました。
「見てられないや、せめて骸の海に還してあげよう」
 ユェンをこの森の生き物ではないと認識した番人ターキーが、戦いの準備を始めました。
 どん。揚げ油がなみなみと注がれた大きな鍋です。
「ん……わぁ、なんかすっごい美味しそうな匂いがしてきた!」
 じゅわじゅわぱちぱち。
 揚げ物の油の音が、番人ターキーだけでなく、ユェンのハートまで刺激してきます。
「ターキー……!」
 油を浴びてパワーアップした番人ターキーは、番人の役目を果たしにかかりました。
「おっと、さっきいっぱい鶏料理を頂いたからね! 誘惑には負けないよ!」
 ユェンは、溢れる鶏肉パワーをオーラに変えて、接近していきます。
 ダッシュにジャンプ、スライディング。森を背景にすると、何やらアクションゲームの様相でもあります。
「ターキー……」
 ユェンは、ばふっ、という感じで踏み込んできた番人ターキーの一羽をかわします。
 大振りチキンに白い大袋という番人の洗礼(物理)をかわして、ユェンがパンチを繰り出しました。番人ターキーに届くころには、腕はライオンの頭部に変わっていました。
「ター……」
 がぶり。
 がぶ、がぶ、がぶ。
 番人が、噛みつかれました。生命力が奪われて行きます。
 もし本来のケキリキターキーなら、仲間の救出にかかったことでしょうが、今は森の番人。「このよはじゃくにくきょうしょく……」といわんばかりに無情にも見捨てるのです。
「……なんて哀しい存在に……せめてボクらが美味しくいただこう……」
 ユェンは、次の番人ターキーにかぶりつきました。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイン・ドロップ
何てことですの、鳥なのに死んだ魚みたいな目ですのー!

でも、お祭りはとっても楽しかったですし
鶏料理だって美味しかったですの
きっとチキンを食べまくった皆様だって
幸せいっぱいだったはずですの!
そんな訳で、ターキーさんの怨念も一緒に祓いますのよ

寿命を削る熱々モードに【エレメンタル・ファンタジア】で対抗
相手は素早いので、けろちゃんにおびき寄せを手伝って貰うのですわ
……と見せかけ、それは人形ですのよ!

からくり人形で引きつけた所で、別方向から仕掛けますわ
氷の鉄砲水でぶわっと押し流しつつ
お肉もべちょべちょにして、勢いを失わせますの!

今は、骸の海へ。今度生まれ変わったら美味しく頂きますの……
(毒ぶっかけしつつ)


清川・シャル
えっ怖いしなんか不気味ですね……
クリスマスは終わりましたよ?次は約1年後です。
言ったところで聞いてくれないのでしょうね……
仕方ない、これで会話しましょうか!
と、ぐーちゃん零を取り出します

まずは氷柱入りの氷のミストも全力魔法で出して攻撃します
凍ってくれたら身動き取りにくいでしょうからね
それからメインです、いっけー!
UC発動です
毒使い、マヒ攻撃、呪殺弾の弾薬で吹き飛ばししながら、制圧射撃と範囲攻撃を行います。

敵の攻撃には激痛耐性と見切り、武器受けしてカウンターで対応です



 ずおおおおん……。
 ふっくらした体を並べて迫りくる番人ターキーどもは、清川・シャル達の事ももちろん脅かしました。
「ターキー……」
「えっ怖いしなんか不気味ですね……」
 別にこれといって怖がらせるつもりもないのでしょうが、そこがまたコワイ。
 レイン・ドロップにいたっては、可愛い手を顔に当てておののいていました。
「チーキー……」
「ひぃぃ、何てことですの、鳥なのに死んだ魚みたいな目ですのー!」
 森の番人としてリサイクルされたターキーは、特に怒りや怨みもなく、ただただ侵入者を追い出そうとする戦闘マシーンなのです。ででん。
 そこでレインは、心を強く持つことにしました。
「お祭りはとっても楽しかったですし、鶏料理だって美味しかったですの。きっとチキンを食べまくった皆様だって幸せいっぱいだったはずですの!」
 レインが訴えます。
 ですが、反応しそうな単語にも、番人ターキー達は無反応です。
「とりさん、とっくにクリスマスは終わりましたよ? 次は約1年後です」
 シャルが話しかけてみても、やっぱり番人のリアクションはありません。
「お話が通じませんの!」
「仕方ない、これで会話しましょうか!」
 そう言ってシャルが取り出したのは、ぐーちゃん零でした。会話(物理)です。
「ターキー……!」
 もそっ、と攻撃してくる番人ターキー達めがけ、シャルは氷のミストを放ちました。氷柱入りです。
 ぴきっ、と手にした肉ごと凍っていきます。何せ番人ターキーは短足ですので、ちょっと凍り付いただけで稼働範囲が大きく制限されてしまいます。
 そこに、本命の攻撃です。
「いっけー!」
 ぐーちゃん零が、火を噴きます。一斉砲火!
 ピンク色の可愛らしい外装からは想像もつかない……銃火器全開な外見からは想像つくかもしれませんが……火力が、番人ターキーの群れを襲います。
 毒! 麻痺! 呪殺!
 さまざまな効果を秘めた弾薬が炸裂し、番人ターキー達を吹き飛ばしていきます。
「ター……」
「……キー」
 後半部分も言えぬまま、空中を舞うターキー。
 前半部分を爆音に掻き消されつつ、空中を舞うターキー。いずれにせよ宙を舞うターキー。
 シャルが番人ターキー達を空の華に変える様子を、レインが眺めていますと。
「……なんですの?」
 難を逃れた番人ターキー達が、油の煮えたぎる鍋を囲んで儀式です。
 ずんたた、ずんたた。武器の二度揚げで、熱熱モードの発動です。
「それならこっちはこれですのー!」
 ぶわっ。レインは水の力を暴走……じゃなくて発動しました。
 荒れ狂う水流、ですが強化された番人ターキーは素早いです。
 すると、ほかほか番人達の視界を駆け抜ける、小さな影。けろちゃんです。「いいぜ、相手してやるよ」と言った不敵な様子のけろちゃんに、番人達は殺到します。
 揚げ揚げターキーが、けろちゃんをめった打ち。ですが、どんなに殴られてもおすまし顔でちょん、と座っています。それもそのはず、このけろちゃんは人形だったのです!
 ……もっとも、番人ターキーに理性はありません。生きていようがいまいがぽこぽこ叩き続けます。
 その間に、レインが死角から攻撃を仕掛けました。
 ぶわわっ。氷の鉄砲水が、一気に番人達を押し流しました。
 どんぶらこ、と流されていく中で、両手に持った美味しい武器もべちょべちょ、衣もしなしなです。
 ばたばたと倒れていく番人ターキー達に異変が生じたのを、シャルは察知しました。うずくまった敵の陰から、新たな敵が翼を広げたのです。
「不死鳥の如く蘇りましたか?」
 蘇り……ではなく、援軍を呼んだだけです。
 援軍ターキーは、より強くなっていましたが、攻撃手段が同じだったのでシャルはあっさりと対処しました。
 敵の冷え冷えとりにくアタックを見切りますと、カウンターで撃ち抜きました。
 レインも、番人ターキーを、怨念ごと祓っていきます。
「今は、骸の海へ。今度生まれ変わったら美味しく頂きますの……」
 本物けろちゃんのリアル毒に冒されたりして昇天していく番人達に、レインが手を合わせました。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

刑部・理寿乃
【ワイルドハント】
このケキリキターキーさんの物語を書いたなら壮絶な鬱展開になりそう
いけない、今はカモが鴨鍋持ってきたようなオブリビオンをおいし……倒さねば!

私もニコリネさんみたいに相手の攻撃を見切ってパリィ!(そのまま流れるようにユーベルコードによる腹パンで確実に仕留め、増援を防ぐ)【見切り 武器受け カウンター 怪力】
うーん、やっぱり力押しになってしまいました
彼女みたいな鮮やかなチョウリ・ジツは難しいですね
私が焼いたら何故か焦げるし……ん、ニコリネさんそんなに念を押さなくてもしませんから(でも、今回はうまくいくような気がするけど……)
後、結婚云々はやめよう。誰も幸せにはならない、いいね?


ニコリネ・ユーリカ
【ワイルドハント】
そう、魂を食べられちゃったの……
じゃあお肉は残っているのね
先刻は何も食べなかったからお腹ペコペコ
現地メシの時間ね!

鳥肉二刀流は軌道を読んでシャッター棒で受け止め
杖術のように鋩を内捻したら、関節を極めてターキーとチキンを強奪
(見切り・武器受け・武器落とし)
傍で腹パンしてる理寿乃さんを二度見しつつ
敵が丸腰になったら炎属性のモーニング・グローリーを生成して
高速回転するロール雲に包んで炙り焼きましょ

ランララララララ、ンッンッンー♪
はい、香ばしローストチキンの出来上がり!
(料理・歌唱)

えっと、理寿乃さんはお料理上手な人と結婚すれば万事解決!
冒険中は私に任せて、ね、ね!?

ひゃい(敬礼)!



 刑部・理寿乃は思いました。
 もしもこのケキリキターキーさんの物語を書いたなら、壮絶な鬱展開になりそうだと。
 クリスマスに食べられまくったチキンやターキー。その怨念はケキリキターキーとなって結実。復讐の鬼というか鳥と化します。
 ですがオブリビオンになって怨みを晴らそうとした矢先、森の魂喰らいと遭遇。
 人里で暴れる事もなく魂を貪り食われ、抜け殻となったまま骸の海に還る事も出来ず、森の番人として再利用される日々。マイルドにしてはみましたがなんとも……。
 何故か顔を覆って震え出した理寿乃を心配しつつ、ニコリネ・ユーリカは番人ターキーに、憐憫のまなざしを注ぎました。
「そう、魂を食べられちゃったの……じゃあお肉は残っているのね」
 肉づきの良いボディと、冷めてこそいますが美味しそうなとりにく武器……。
「先刻は何も食べなかったからお腹ペコペコ。現地メシの時間ね!」
「ターキー……!」
 ニコリネ達【ワイルドハント】を排除しようと、番人ターキー達は大鍋の油でとりにく武器を二度揚げしました。もう冷めてるなんて言わせない。
 しかしそれは、美味しさを取り戻したという事でもあります。
「ターキー……!」
 とりにくバーサーカーと化した番人ターキーの、あつあつ鳥肉二刀流。
 湯気が虚空に描くその軌道を、ニコリネは読みきると、シャッター棒で受け止めました。シャッターを下ろすだけではありません。
 えいやっ、と、杖術のように鋩を内捻して、関節を極めて、手にしたターキーとチキンを強奪しました。鮮やかな手並みです。
 ケキリキターキー流転の物語を、理寿乃は、頭を振って外へと追い出しました。
「いけない、今はカモが鴨鍋持ってきたようなオブリビオンをおいし……倒さねば!」
 理寿乃も、ニコリネを見習って、相手の攻撃を的確に見切って回避していきます。
 そのまま流れるように、O・F・Bによる腹部への拳で仕留めました。ライフが一片も残らないよう、確実に。
「んん? 腰の入れ方はこう? もっとこの方がいいでしょうか?」
 試行錯誤。
 傍で腹パンを極めている理寿乃を思わず二度見しつつ、ニコリネは燃える炎のモーニング・グローリーを生成しました。
 すっかり丸腰になった番人ターキー達が、高速回転するロール雲に包まれます。
「ランララララララ、ンッンッンー♪」
 ニコリネの陽気な歌に乗せて、番人ターキー達が炙り焼きになっていきます。
「はい、香ばしローストチキンの出来上がり!」
 こんがり。
 虚ろだった目をバッテンに変えた番人ターキーは、美味しいローストチキンに生まれ変わりました。
 ニコリネの調理っぷりに、理寿乃は感心しつつ、自分の手法を顧みました。
「うーん、やっぱり力押しになってしまいました。ニコリネさんみたいな鮮やかなチョウリ・ジツは難しいですね」
 ですが、ひん死状態になって、わらわらと仲間を呼ばれたりしたらそれこそ一大事です。とどめは大事です。
「私が焼いたら何故か焦げるし……」
 腹パンクッキング……もとい、ターキー調理法に悩む理寿乃に、ニコリネがアドバイスします。
 強奪&調理した揚げたてターキーをむしゃむしゃしながら、
「えっと、理寿乃さんはお料理上手な人と結婚すれば万事解決! 冒険中は私に任せて、ね、ね!?」
「ん、ニコリネさん、そんなに念を押さなくてもしませんから」
 (「でも、今回はうまくいくような気がするけど……」)と理寿乃は思いました。
 いえ、それよりも、
「とりあえず結婚云々はやめよう。誰も幸せにはならない、いいね?」
「ひゃい!」
 理寿乃から虚無とバイオレンスの気配を感じたニコリネは、しゅばっ、と敬礼を返しました。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ポノ・エトランゼ
【かんさつにっき】
ターキー食べに来た!

……つめたいおにく……なんて悲しい存在なの
私には分かるわ。そのむっちりとしたトリニク
魂無くとも、貴方には肉がある!

UCで植物で麦をいっぱい!
麦畑みたいに展開するわね
で、ターキーが麦畑(?)に入ってきたら、エレメンタルロッドを翳して
炎属性の範囲攻撃!
杏さんに渡されたマラカスでリズムを取りつつ火炙りよー

美味しく、おっいしっくでっきるかな~♪(祭莉さんに便乗して歌う)

――や、ほら、藁焼きってあるじゃない?
あんな感じで良い感じにターキーを温め&炙りに出来ないかな?
結構美味しくできると思うのよねー

増えたケキリキターキーはおかわり要員?
じゃ、いただきまーす

アドリブ歓迎


木元・杏
【かんさつにっき】withポノ!

冷たいターキーは悲しい
あたため直しておいしく食す
りたーんおぶくりすます
一緒にクリスマスを楽しんで
そしておかえりいただく

サンタさんの帽子を被り
ポノ、まつりん、はい(マラカス手渡し
……何となく持たなきゃならぬ気がした(ケキリキの姿眺め

【Shall we Dance?】
マラカス持って踊るうさみん☆がケキリキの周りを踊り回ってステップ、ターン♪

時間をかけてゆっくりパチパチはぜて
…ん、いい香り
程よい焼き具合
堪能したら強化完了前に包丁にした灯る陽光を持ちダッシュ
攻撃はオーラで防御し、すぱーんと切る

ターキーに魚のような目は似合わない
元気だとお肉も美味しくなるの

ん、元気でね?


木元・祭莉
【かんさつにっき】ー♪

さあ、ターキーあたーっく!(食)

あれ。
ターキー、クリスマス疲れかな?
え、魂が抜けてる? 喰われたの?
なるほどー。それじゃ、魂入れてあげなきゃね!(にぱ)

左手には、アンちゃんからもらったマラカス!
右手には、冒険者セットっぽい松明!

ポノちゃんの麦畑、楽しい気持ちがあふれ出すー♪

るんたった♪ 森の中で♪(マラカスじゃらん)
うっほっほ♪ ターキーと♪(松明ぶるん)
ぶーふーうー♪ 踊りましょー♪(くるりんターン)

歌いながら、うさみん☆&ターキーと踊るね♪
たーまーしーいー、注入っ!(松明の炎と扇が乱れ飛び)

あ、増えたね♪ おかわりばんざーい!
そんじゃ最初からもういちどー♪(そーれ)



「りたーんおぶくりすます」
 もっふりと待ち受ける番人ターキー達の前にご登場したのは、木元・杏(たれあん・f16565)でした。
 ケキリキターキーに合わせるように、サンタさんの帽子を被っています。
 本来の彼らなら、多少の親近感をもって迎えてくれるかもしれませんでしたが、抜け殻ターキーはスルーでした。
「……少し、寂しい」
 ちょっぴり高さの下がった杏の肩に、うさみみメイドさんのうさみん☆がぽむんと手を置きました。
「ターキー……」
「こんにちは、ごちそうのみなさん! さぁ、ターキーあたーっく……あれ?」
 木元・祭莉(オオカネコミミレッドメイド・f16554)は、どうにも覇気に欠ける番人ターキー達をご心配しました。
「クリスマス疲れかな? え、魂が抜けてる? 喰われたの? なるほどー」
「……つめたいおにく……なんて悲しい存在なの」
 木元きょうだいと一緒にやってきたポノ・エトランゼ(エルフのアーチャー・f00385)は、ひえひえのとりにくを振りかざす番人ターキー達を憐れみました。
「でも、私には分かるわ。そのむっちりとしたトリニク。魂無くとも、貴方には肉がある!」
「肉が、ある」
 ポノ&杏、超断言!
 力強く同意しながら、杏も思います。冷たいターキーは悲しい。だからあたため直しておいしく食します。そして一緒にクリスマスを楽しんで、おかえりいただくのです。
「2人とも食べる気満々だー。それじゃ、魂入れてあげなきゃね!」
 にぱ、と祭莉が、笑顔の花を咲かせました。
 番人ターキーときたら、結構な数の猟兵から憐れまれていますが、同時に、結構な数の猟兵から美味しそうにみられています。
「ターキー……」
 じわり、じわり。
 自分達を囲んでくる番人ターキーに対抗するため、杏が勝利の鍵を取り出しました。
「ポノ、まつりん、はい」
「わーい、マラカスだー」
「でもなんで?」
「……何となく持たなきゃならぬ気がした」
 ケキリキターキーの姿を眺め、杏が言いました。
「なるほどわかったわ」
 こくん。ポノがうなずきました。
「わかったー。……わかった?」
 こくん? 祭莉が小首を傾げました。
 ともあれ! 祭莉は構えます。
 左手に、杏からもらったマラカス! 右手に、冒険者セットっぽい松明! そして胸には、楽しい気持ち!
 【かんさつにっき】withポノ! 3人が、楽しい時間をお届けします。
 まずはステージが必要です。ポノが両腕を掲げますと、地面から麦が生えてきました。あっという間に、辺りは麦畑の様相です。
 外来種の登場に、魂喰らいの森の植物達は、縄張り意識びしばしでしたが、楽し気な猟兵には近づけません。ぐぬぬ。
 一方、楽しい雰囲気お構いなしなのは、魂をなくした番人ターキー達です。ためらいなくポノの麦畑に踏み入ります。
 ですが、わさわさと麦踏する番人ターキーに、炎が襲い掛かりました。火の元は、ポノが振りかざしたエレメンタルロッドです。
 もう一方の手でマラカスを振ってリズムを取りつつ、ターキー火炙り祭りの始まりです。
「ポノちゃんの麦畑、楽しい気持ちがあふれ出すー♪」
 ポノの奏でるリズムに乗って、祭莉も、楽し気に舞い踊ります。森に漂う陰鬱な雰囲気を吹き飛ばすように。
「るんたった♪ 森の中で♪」
 マラカスじゃらん。
「うっほっほ♪ ターキーと♪」
 松明ぶるん。
「ぶーふーうー♪ 踊りましょー♪」
 くるりんターン!
 祭莉のダンスに、うさみん☆やポノも加わって、番人ターキー達の周りを踊り回って、ステップ&ターン♪
「たーまーしーいー、注入っ!」
 テンション最高潮! 祭莉の掛け声とともに、松明の炎と扇が乱れ飛びました。
「ターキー……!」
 理性も痛覚もあってなきがごとしの番人達は、祭莉達の炎に焼かれるがままです。
 すると次第に、よい香りが森に漂い始めます。
「美味しく、おっいしっくでっきるかな~♪」
 ずずちゃちゃ、ずずちゃちゃ。
 ポノもマラカスふりふり、左右にダンス。金のツインテールも揺れます。
 番人ターキー達がじわりじわりと調理されていく様子を、森の魂喰らい達は見守る事しかできません。それも、猟兵達にはうかつに近寄れないので、目のいい選抜アニマルだけです。
 時間をかけて、ゆっくりパチパチはぜて。
「……ん、いい香り」
 杏の鼻孔を、芳ばしいとりにくの香りがくすぐります。
 もっとも、番人ターキー達も、黙ってあぶられているわけではありませんでした。
 味方を担ぎ上げると、用意していた油鍋に、そのまま、シューっ!
 いけにえ感半端ないですが、油がはぜ、スパイス漂い、お肌もつやつやしていくではありませんか。
 ですが、相手が美味しく強化する前に、杏は、灯る陽光を手にしてダッシュしました。今回の形は、包丁です。
「ターキー……!」
 ざばーん! 油お風呂からあがった(揚がった?)番人達の強化攻撃を、杏はオーラではじき返しますと、包丁を繰り出しました。
「ターキーに魚のような目は似合わない。元気だとお肉も美味しくなるの」
 それから杏は、すぱり、と包丁でターキー達をさばきました。
「ん、元気でね?」
 そんなわけで、ポノシェフ達による、気まぐれターキー藁焼き風が完成しました。手に持つ武器とりにくごと温め&炙り焼きです。
「じゃ、いただきまーす」
 ポノ達が、おにくにありつきました。
「うーん、いい焼き加減でジューシー♪ ポノちゃん、アンちゃん、ターキーのみんな、ありがとー」
「やっぱりターキーは、アツアツが一番」
 祭莉や杏も、舌鼓を軽率にぽんぽこ打ちます。
 この美味しさでは、クリスマスに食べられまくったのもわかります。だから杏は、感謝をもって食しました。
 あ、そろそろおにくがなくなる。ポノが思ったその時でした。
 ころころ倒れていた番人ターキー達の意志を継ぐように、新たな番人が立ち上がりました。炎の中から爆誕です。
 ですが、ポノ達にとっては、ただのおかわりでした。
「あ、増えたね♪ ばんざーい! そんじゃ最初からもういちどー♪」
 祭莉の歌と踊り、アンコールです。食後のせいでしょうか。一回目の時より心なしかゆっくり目でしたが、代わりにカロリーはいっぱいです。
 杏とうさみん☆も、元気にダンス。
 ずんたた、ずんたた。
 残さず美味しくいただきましたとさ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『竜魂のゴーレム』ボゥ・バー・フー』

POW   :    超無敵・竜神モード!(デウスエクスマキナ)
【内なる竜の魂を完全に開放した状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    ドラゴンアタック!動いちゃダメだからね!
単純で重い【竜の膂力を込めた体当たり】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
WIZ   :    ドラゴンロア!大声出すの楽しーっ!
【物さえ破壊する、竜に似た咆哮】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

イラスト:音七香

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠マックス・アーキボルトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 なんかやかんやありまして。
 ケキリキターキーを蹴散らした猟兵達の前に次に現れたのは、何やら愉快な顔をした子どもです。
 もこもこの服を着ています。森の住人でしょうか?
 ……いえ、ここは『魂喰らいの森』。仮に本当に森の住人だったとしても、ヤバい奴です。
 そして実際ヤバい奴でした。
「やっほー!!」
 ぶわっ。子どもの体から、竜の形をしたオーラが噴き出しました。
 こどもの正体はゴーレムです。竜の魂を宿したオブリビオン。
 ですが、肝心の竜魂は森の魂喰らいどもに食べられ、今は竜の力だけが残っているのです。あとハイテンション。
「いえーい!」
 利発そうな顔立ちですが、今は理性をなくして、竜の力を弄ぶ狂戦士です。無邪気。
 ですが、その空虚な笑顔を見ていると、なんだか魂が吸い取られていくような感覚があります。これが、グリモア猟兵の言っていた『魂をすする効果』でしょう。
 でも、楽しい気持ちを思い起こせば大丈夫。敵が過去の化身なら、こちらは楽しい思い出で対抗しましょう。
 さてさて、ようく見ると、番人ゴーレムの胸元に、何やら球体の一部がのぞいています。
 これこそ森の『核』でしょう。これを取り出すことができれば、部分的ではありますが、『魂喰らいの森』を消滅させ、闇の領域を狭めることができるのです。
 『核』の美味しさと価値は、グリモア猟兵から聞きました。頑張りましょう!
マリス・ステラ
「うう、チキンを食べ過ぎました……」

もう動けませんと五体投地
星の加護も弱まっていますし華乃音なら一人でも……本気で置いて行こうとしないでください!

【風の通り道】を使用

森の妖精達と華乃音を援護します

「レディ、僕らは演奏で盛り上げるさ」
「私はうつくしい化物……!」
「な、何を言ってるんですの?」

好き勝手に言っています
弓と妖精達の助言で『援護射撃』

「レディはどうなってもいい、撃て!」
「視えているぞー!」
「え、えっちですわ!?」

華乃音の視線が怖いです
でも、今の私はか弱いので赦してください

六禁で『武器受け』
迫合いに輝きが星屑のように散る
華乃音は『かばう』
吹き飛ばされるも妖精達のカバーで耐える

「魂の救済を」


緋翠・華乃音
マリス・ステラ(f03202)と共に


「そうか、だったら休んでいると良い。後は俺一人で――」

……いや、冗談だ。
置いていかないから安心してくれ。

「……さて、魂を渡すつもりはない」

あまり気は進まないが戦闘を開始しよう。

基本的な戦法は先と同じ。
常に敵の行動を見切り、自分のペースに相手を引き摺り込む。
虚実を織り混ぜ変幻自在に敵を翻弄する。

――というか、

「何その……なんか、うるさいやつ」

気が散るという訳ではないけれど。
初めて見た。


ユェン・ウェイ
十分楽しそうな敵だけど……この子も森の影響は受けているみたいだね
あんまり長く戦ってヘロヘロになるのも嫌だし、ボクも楽しく頑張ろう!
いえーい!

森の入り口でのダンスを思い出しつつ戦闘しよう
楽しく【パフォーマンス】や【ダンス】をしてれば楽しい事も思い出す
でも楽しいだけじゃないよ
相手の攻撃に合わせてうまく踊って、【ジャンプ】やUCでぴょんぴょん跳びつつ敵の攻撃を回避していくね
動いちゃダメだって?
動くのがボクの仕事だよ!

合間合間に槍を振りつつ、敵を【串刺し】にもしていこう
接近されて危ない時は【なぎ払い】なんかも織り交ぜて
でも核は傷つけないようにしないとね
うまく核の周囲だけを抉っていきたいな



「いよいよ最後の番人とご対面だね。……あれ?」
 ばったり。
 ユェン・ウェイは、魂喰らいの森の中で、五体投地している人を見つけました。
 マリス・ステラです。番人ターキーからおもてなしを受けすぎたようです。
「うう、チキンを食べ過ぎました……」
「ええと、大丈夫……なのかな?」
「お気になさらず。でももう動けません。星の加護も弱まっていますし華乃音なら一人でも……」
 マリスがそう言うのならと、同行者である緋翠・華乃音は了解しました。
「マリスはそのまま休んでいると良い。後は俺だけで――」
「……本気で置いて行こうとしないでください!」
 すたすたっ。
 先を急ごうとする華乃音を、マリスは必死に引き止めました。上半身だけ起こして。
「……冗談だ。置いていかないから安心してくれ」
 そして。
 華乃音達は、最後の森の番人と相対しました。
「いえーい!」
 番人ゴーレムの大声が、木々の葉を揺らします。
 本当に魂食べられたのか、と華乃音がいぶかしく思うほど、陽気です。ただそれは見せかけだけで、頭からっぽになった、という方が正しいかもしれません。
 ですが、その顔を見ていると、なんだか頭のてっぺんから引っ張られるような感覚があります。魂をすすろうとしているのでしょう。
「……魂を渡すつもりはない」
 華乃音がダガーナイフを構えて敵意をのぞかせても、番人ゴーレムの表情は変わりません。
 ユェンも加勢する事にしました。
「ううん、十分楽しそうな敵だけど……この子も森の影響は受けているみたいだね」
「ひゃっはー!」
 ごあいさつ代わりに、ユェン目がけてパンチが来ます。ゴーレムなので、ただの攻撃でも地面が陥没します。
 衝撃が、ユェンの髪もなびかせます。すると一瞬、力が抜けるような感覚が。魂をすすられそうになりました。
「あんまり長く戦ってヘロヘロになるのも嫌だし、ボクも楽しく頑張ろう! いえーい!」
 そこでユェンは、ダンスを始めました。そうしていると、森の入り口でのダンスと食事の光景を思い出します。くねくね……。
 すると、どうしたことでしょう。番人ゴーレムから滲む、妖しい力が緩みました。いいえ、楽しい思い出バリアで、魂すすりの力を跳ね返したのです。
「楽しさが力に。それならここは手を借りましょう」
 戦い始めの祈りをささげ終えたマリスは、森の妖精達を呼び出しました。
 これまでの番人や森の魂喰らい達と違って、みんな、生気に溢れています。
「レディ、僕らは演奏で盛り上げるさ」
「私はうつくしい化物……!」
「な、何を言ってるんですの?」
 なんだかとっても騒がしいです。
 もしも番人ゴーレムが本来の状態であれば、更に騒がしさが増して大変なことになっていたかもしれません。
 ともあれマリスは、妖精達の助言を受けつつ、前方で戦う2人の援護射撃に勤しみます。
「レディはどうなってもいい、撃て!」
「視えているぞー!」
「え、えっちですわ!?」
 ……助言?
 何やら華乃音の視線が怖いですが、今の私はか弱いので赦してくださいとマリスは目で訴えました。
 実際、魂をすする効果が弱まっています。妖精の楽し気な雰囲気のお陰でしょう。
「まぁいいさ。……む」
「うひゃーあ!」
 ぴきーん、と危険を察知。華乃音が本能的に踏み込むのを止めた直後、魔力が吹きつけました。
 番人ゴーレムが、竜の力を解放したのです。理性を代償にした暴走ですが、元々理性はないので、失うものはありません。ただ身体能力が増幅されるだけです。
 ですが、どの攻撃も、華乃音をかすめることさえできていません。パンチもキックも体当たりも見切られ、むしろ華乃音のペースに引き摺り込まれていくほどです。
 なにせ番人ゴーレムは、魂も理性も無くしているので、臨機応変とは無縁です。華乃音の変幻自在の戦闘スタイルとは、相性が悪いのです。
 なので、ほとんど一方的に、華乃音の攻撃にさらされています。頑丈さはケキリキターキー以上なので無事に見えるというだけの事です。
 もっとも、こんな事でめげる理性はありません。
「どりゃー!」
 今度はユェンを的にして、番人ゴーレムの攻撃がきます。
 ずごごごごっ、と草木を蹴散らし、地面をえぐる勢いで突進してきます。魂喰らいの動植物からブーイングが来ますが、知ったこっちゃありません。
 するとユェンは、激突寸前にステップを踏んで、ジャンプ。木の枝をつかんでくるりと体を回して、うまいこと番人をやり過ごしました。楽しいだけの踊りじゃないのです。
 さりとて番人の方は止まれず。
 どごぉぉぉん!! 大木にぶつかってようやく停止しました。
「大丈夫かな?」
 ユェンの口から自然とそんな言葉がこぼれてしまうほどの轟音でしたが、心配無用でした。番人ゴーレムは、顔を汚す土を払いもせず、
「あははーっ! はずれーっ!」
「悪いね、動くのがボクの仕事だよ!」
 相手の動きのリズムに合わせて、ユェンは跳ねまわりながら、攻撃を続けていきます。
「がおーっ!」
 かっ!
 唐突に番人ゴーレムの口から放たれた咆哮が、大人しく援護していたマリスをも容赦なく襲います。
 衝撃波を、六禁で受けとめました。力同士のぶつかり合い。輝きが星屑のように散ります。
 なんとかしのぎきったマリス(と、かしまし妖精達)の援護を受けて、華乃音は順調に敵を追いつめていきます。標的が1体なので、むしろやりやすいかもしれません。
 華乃音の作ってくれた隙をついて、ユェンの振るった竜槍が、相手を串刺しにします。さすがはゴーレム、手応えが違いますが、攻撃は通っているので安心です。
 もちろん、『核』には傷一つつけていません。うまいこと取り出せれば、お得な気がします。抜け目はありません。
「この調子なら問題なさそうだ」
 遠近の間合いを巧みに使い分けつつ、優勢を確信する華乃音でしたが、
「――というか」
「うわっはー!」
「このオブリビオン……」
「どやー!」
「何その……なんか、うるさいやつ」
 戦闘に差し支える、というほどではありませんが、華乃音にとっても、初めて見るタイプのオブリビオンだったようです。
 そんなわずかな隙に、華乃音目がけ、番人ゴーレムが飛び込みました。いくらなんでも無謀では。
 ですが、激突寸前、マリスが割って入りました。重量差で吹き飛ばされるも、ピンチに駆け付けた妖精達が集まって、体を受け止めてくれました。セーフ。
「た、魂の救済を」
 これだけは言っておかないと。マリスは思いました。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木元・祭莉
【かんさつにっき】で!

ん? キミがラスボスなの?
やっほー、うぇーい?(同じポーズ)

……そっか、キミ、魂がないの?
ん、じゃあ仕方ないかー。せめて、楽しくやろーね!(拳ぎゅ)

ダッシュで接近。
アンちゃんとポノちゃんの前に出て、ふわりと浮かび。
UC発動。ゆったり踊るように、攻撃を仕掛けるよー♪

ひらひら しゅしゅしゅ♪

キミ……ぼばふ?
見当違いのトコばっか攻撃してるしー。

内なる竜の魂、ホントならスゴかったんだろうなー。
その代わりに埋めてある核。

風が途切れた一瞬、アンちゃんと長物ツインアタック!
きっと美味しいハズだー!(じゅるり)

さあ、焼肉かなあ、お刺身かなあ♪
え、全部食べちゃっていいんでしょ?(きょと)


木元・杏
【かんさつにっき】withポノシェフ!

ん、色合いといい、似てるね……ぼばふ(まつりんとボゥ・バー・フーを眺めて
でも手加減はしない

ぼばふの笑顔でくらっとするけど
ポノ、楽しい気持ち思い出そ?
さっきのターキーとか、お肉とかな美味しい気持ち
そう、タビタビが言った
最高ランクの牛肉の味!

アタック。ん、動かない
大槍にした灯る陽光からのオーラを周囲とわたし達に張り巡らせ地点防御&オーラ防御

動かないからぼばふの動きもよくわかる
UC発動&見切り、第六感働かせて直撃回避
逃げ足でその場を離れて
地を蹴りジャンプ
まつりんと息を合わせ大槍でぼばふの核を狙い突く

核、破壊する?
ポ、ポノ、まつりん、ひと口食べたいよね?(そわそわ


ポノ・エトランゼ
【かんさつにっき】

伝説食材…興味あるけれど値段を知ると食べるのがコワイ不思議
ハッ、だめだめ、楽しい気持ち!
分かったわ杏さん
ターキーみたいな、美味しい楽しい気持ち

UCで風属性の竜巻

ってことで、ぼばふさん
魂は無いのだろうけど楽しんでみてね!
風に乗ってぐるんぐるん飛んでみるのはどう?

わあ、大声出すほど楽しいのね――って違う違う、攻撃されたら声も撹拌するように、ぐるぐる回すわよ~

声を出して遊ぶのって楽しいのよね
ぼばふさんを相手にしていると何だか子供の頃を思い出しちゃったわ
さあ、もう少しで骸の海(おうち)へ還れそうかしら?
また逢ったら遊びましょうね

杏さんや祭莉さんを見て
えっじゃあ一口食べてみ…る?


ニコリネ・ユーリカ
【ワイルドハント】
タビタビさんが言ってた
核が素晴らスィ味と食感だって
理寿乃さんの迷い無い瞳を見て、絶対食べるって決めたわ

大事な魂はあげない
理寿乃さんに教えて貰った歌を口遊み、常に心に勇気を
敵の初動や攻撃の軌道を観察して見切りに努め
躰の可動域から死角を割り出す
地形、特に空を確認したら真の姿【揚羽蝶】を解放
スピードで惹き付けてみせる

随分とハイテンションだけど、落ち着きましょう?
飛び回る間にラベンダーの花馨を振り撒いて
穏やかな匂いで安らぎを与えましょ
――そう、優しい馨に眠くなる程

動きが鈍ったら理寿乃さんの歌に合わせてGaGaで攻撃
ターキー食べて元気モリモリ、渾身の一撃を

おいしく食べるから許してねっ!


刑部・理寿乃
【ワイルドハント】
竜も犠牲に……
御先祖様なら何か思う所があると思うのですけど、迷えば、敗れる
ぶっちゃけ私は核の味の方が気になります!

どうやらニコリネさんが敵を惹きつけてくれてるみたい
その隙に恐怖の瘴気を纏った一撃を放ちます(恐怖を与える 範囲攻撃 精神攻撃)
これで少しは頭を冷やしてもらってよりリラックスして貰えるといいんですが
後はサウンドオブパワーでニコリネさんを強化
『どんな食材
どんな料理
ワクワクが止まらない
どんな調理
どんな味わい
動いてお腹減らそう
愛情と空腹は最高のスパイス
貴方には悪いけど
おいしく食べるから許してね』
咆哮は感覚で回避
大声で歌声をかき消せても、想い(食い気)までは消せませんよ!


清川・シャル
ふふ、戦闘なら楽しくてしかたないですよ?
殺すのが楽しいとかではありません、戦術がハマるかどうかを確認してガッツポーズを取るのが楽しいのです。
そこんとこ勘違いしないでくださいねいいですね?

と口でも畳み掛けながらそーちゃんを持って走ります
一頻り振り回したら一回転フルスイング、そのまま投擲
修羅櫻を抜刀と櫻鬼の仕込み刃を出して四刀流と行きましょう
鮮やかに乱舞です
UCを使いましょう

敵攻撃には激痛耐性、武器受け、見切り、カウンターを上手く使って立ち回り

さて、美味しい核にありつきたい!


レイン・ドロップ
今までの、へろへろの敵さんとは正反対のハイテンション
これが魂を奪ってのものなら、負ける訳にはいきませんの
楽しい思い出が、レイン達に力を与えてくれるのですわ!

そんな感じで、勇者のようにしゅばっとゴーレムと対峙し
出会い頭に、だまし討ち気味に【だーてぃー・れいん】で目潰しを
強烈な体当たりの狙いを逸らして
ふわっと空中浮遊して空中戦を仕掛けますの

「ぐえへっへへ、勝てば正義なのですわ!」
勇者らしからぬ雄叫びと共に、ガジェットのまいまいさんを展開
一斉発射で呪殺弾と化した彼を、荒ぶるまま射出して
ゴーレムさんの動きを封じて、猟兵の皆様をサポートしますのよ

いつか、魂を失った森が蘇るよう
輝く明日を願いながら……!



●かんさつにっきのかんさつきろく
 木元・祭莉は、遂に番人ゴーレムとご対面しました。
「ん? キミがラスボスなの?」
「うぇーい!」
「やっほー、うぇーい?」
 両手を挙げてお迎えする番人のポーズを、祭莉もまねっこしてみます。
 そんな、時間差鏡写しの祭莉とボゥ・バー・フーを交互に眺めているうち、木元・杏は確信しました。
「ん、色合いといい、似てるね……ぼばふ」
 ぼばふ。
 そうやってしばらくポーズをとって遊んでいた祭莉ですが、番人のリアクションはなんだか心がありません。
「……そっか、キミ、魂がないの? ん、じゃあ仕方ないかー。せめて、楽しくやろーね!」
 祭莉が拳を、ぎゅっ、と固めると、番人も戦闘モードになりました。
「わっはー!」
 番人から虚無な笑顔を向けられ、杏は少しだけ、くらりとしました。魂をすする効果です。
「しっかり、しなきゃ。……ポノ?」
「むむ、伝説食材……興味あるけれど値段を知ると食べるのがコワイ不思議」
 じっ、と『核』を見つめるポノ・エトランゼの顔も、いつしか険しいものになっていました。
 そんなポノを、杏が揺さぶりました。
「ポノ、楽しい気持ち思い出そ?」
「……ハッ、そうね! 分かったわ杏さん。ターキーみたいな、美味しい楽しい気持ち」
「そう、タビタビが言った最高ランクの牛肉の味!」
 ポノと杏は信じました。肉の力を!
 すると、食べられると危機感を覚えたのでしょうか。それとも、番人としての使命感がきゅぴーんと作動したのでしょうか。
「わっふーい!」
 『核』に突き動かされるようにして、番人ゴーレムが、無邪気に襲い掛かります。それなら、【かんさつにっき】な3人は、役割分担で対抗しました。
 まず杏は、ひとところにとどまり、護りを固めました。大槍にした灯る陽光からのオーラを、周囲と自分達に張り巡らせます。これでちょっとやそっとじゃ痛くない。
 そしてアタッカーを務めるのは祭莉です。守り担当の杏と、魔力練り練り中のポノの前に出ると、ダッシュで相手に接近。
 かと思うと、祭莉の足が地面から離れました。ふわりと浮かびます。
「ひらひら しゅしゅしゅ♪」
 扇の幻影を生み出して、番人ゴーレムを攻撃します。扇を操る祭莉の動作は、まるでゆったり踊るよう。
「うへーい」
 くるくる。翻弄されていた番人ゴーレムが、突然天高く両手を掲げました、すると同時に、竜の力が溢れます。超・無敵な竜神モードです!
「てやー!」
 ひょいっ。
「とりゃー!」
 ひょいっ。
「ええっと、ぼばふ? 見当違いのトコばっか攻撃してるしー」
 番人ゴーレムの超パンチや超キックをかわして、祭莉が言います。
 理性を代償にするはずの暴走モード。元々理性を失くした現状では、更にアホの子度がアップしてしまうみたいです。
 そんなぼばふの動きを、じっと杏は観察していました。すると、その熱視線に気づいたのか、くるり、番人ゴーレムの頭が杏の方を向きました。
「そいやー!」
 番人ゴーレムが、杏に迫ります。繰り出そうとしているのは、ゴーレムの頑丈さと、竜の強靭さを合わせた体当たりです。
 ですが、杏にはお見通しでした。ちょっぴり先の未来を予知したことにより、敵の狙いはわかっています。あとはタイミングをはかって避けるだけ。
 やりました。
 どごーん! 杏に見送られた番人ゴーレムが、大岩に激突しました。
「お待たせしたわ。2人とも、下がってー」
 祭莉達が番人の相手をしている間に、ポノシェフの下ごしらえも万端でした。
「さあ、ぼばふさん。魂は無いのだろうけど楽しんでみてね! そうね、風に乗ってぐるんぐるん飛んでみるのはどう?」
 くるり。
 ポノは、人差し指で虚空に円を描いて、竜巻を起こしました。
風の魔力に飲み込まれた番人ゴーレムが、宙を舞います。きりきり、もみもみ。
「うひゃーい!?」
「わあ、大声出すほど楽しいのね――って違う違う」
 番人が大声を張り上げました。竜の咆哮をポノへとお聞かせするつもりなのです。
「そうはいかないわ。ほーら、ぐるぐる回すわよ~」
 ぐーるぐーる。ポノトルネードの回転力が増していきます。
「うひゃー!」
 かっ、と放射された咆哮。ですが、竜巻で回転したままなので狙いもろくに定まらず、森の自然が無駄に破壊されるだけです。
「うんうん、声を出して遊ぶのって楽しいのよね。ぼばふさんを相手にしていると何だか子供の頃を思い出しちゃったわ」
 回転式衝撃波ばらまきマシーンと化した番人に、ポノが温かな視線を注ぎました。
「内なる竜の魂、ホントならスゴかったんだろうなー」
 ポノの風が途切れた一瞬を、祭莉は待っていました。如意みたいな棒をしゃきっ、と構えます。
「魂の代わりに埋めてある核……きっと美味しいハズだー!」
「今こそ、動く時」
 こくり。杏も、ずっと立っていた場所に別れを告げて、地を蹴りジャンプ。
 祭莉と息を合わせて、大槍で番人の『核』のそばを狙い突きました。まつりんと似ていても容赦はしません。
 見事! 長物ツインアタックが決まりました。
「さあ、もう少しで骸の海(おうち)へ還れそうかしら? また逢ったら遊びましょうね」
 ポノが、弱りつつある番人ゴーレムに、そう告げました。
 次に会う事があったとしても、ポノ達の事は覚えていないでしょう。ですが、その時は魂を取り戻して、もっと表情豊かなはずです。

●ワイルドハントと楽し気な猟兵達
「ひーはー!」
「な、なんですの、この変なテンションは」
 こっそり、ちらりっ。
 草の陰から様子をうかがっていたレイン・ドロップは、今までのへろへろの敵さんとは正反対のハイテンション番人に、若干引いていました。
 魂をすする力。他者の魂を奪う事で、なんとか空元気を保っているという事なのでしょうか? だとしたら、負けるわけにはいきません。
 レインの視線の先……刑部・理寿乃は、相対する番人ゴーレムを、悲し気な瞳で見つめていました。
 ドラゴニアンの血ゆえでしょうか。竜の属性に、理寿乃は敏感でした。
 ですがこの竜の力は、魂を失ったことで純粋なエネルギーと成り果て、竜たる誇りは欠片も感じられません。
「竜も犠牲に……御先祖様なら何か思う所があると思うのですけど、迷えば、敗れる」
 神妙な顔つきで、決意を秘めているように見えた理寿乃でしたが、
「ぶっちゃけ私は核の味の方が気になります!」
「わかるわ理寿乃さん」
 ニコリネ・ユーリカもまた、番人ゴーレムを食い入るように見つめていました。……正確には、その胸元からちらりとのぞく、『核』を、です。
「タビタビさんが言ってた。核が素晴らスィ味と食感だって」
 傍らの理寿乃の迷い無い瞳を見て、ニコリネも絶対食べると決めました。
 絶対。
「どりゃー!」
 2人の食い気を跳ねのけるように。
 どーん、と番人ゴーレムが襲い掛かってきました。視線が合った途端、ニコリネを何らかの引力が襲いました。これが噂の、魂をすする力!
「大事な魂はあげない」
 心に勇気を絶やさぬよう。先ほど理寿乃に教えて貰った歌を口遊んでみますと、ニコリネの体が軽くなった気がします。
 もっとも、効果があってもなくても、番人ゴーレムの表情は変わりません。ただただ戦い続けるだけです。
「うおー!」
「ふふ、戦闘なら楽しくてしかたないですよ?」
 ワイルドハントの2人に加勢した清川・シャルと番人ゴーレムが、笑顔で戦いを繰り広げます。
「殺すのが楽しいとかではありません、戦術がハマるかどうかを確認してガッツポーズを取るのが楽しいのです。そこんとこ勘違いしないでくださいねいいですね?」
 口でも畳み掛けながら、そーちゃんを手にしたシャルが、森という名のバトルフィールドを駆け巡ります。番人と、丁々発止のやりとりを繰り広げながら。
「うわーい!」
「わかってませんね?」
 わかってないです。
「まーそれならそれで。ていやっ」
 シャルはそーちゃんを一頻り振り回したところで、一回転フルスイング……からの投擲!
「ひゃげほっ」
 そーちゃんを顔面に食らった番人ゴーレムが、変な声を上げました。
「今ですわ! 楽しい思い出が、レイン達に力を与えてくれるのですわ!」
 しゅばっ! レインが、颯爽と番人ゴーレムの前に飛び出しました。小ささとは裏腹に、その猛々しい姿、勇者の如し。
 ですがその実態は、ほぼほぼ奇襲でした。騙し討ち気味に、番人ゴーレムに目潰しをお見舞いしました。出会いがしらの事故です。
「おっとと……えーいやっ!」
 よろめく番人ゴーレムから、突然、竜の力が噴出しました。超・竜神モードの発動です。善悪なく、ひたすら荒ぶる力。
 ですが、他の猟兵さん達と戦う間も敵の動きをじっくり観察していたのがここで役立ちました。ニコリネは、うまく避けていきます。
 ゴーレムながら、滑らかな動きをしてみせる躰の可動域を見極めて、死角を割り出します。周囲の森の地形は、頭に叩き込み済みです。
 そしてニコリネは、今こそ真の姿【揚羽蝶】を解放しました。
 森の空の支配者である鳥達は、猟兵達の楽しい気持ちを恐れて、影も見えません。ニコリネの貸し切りでした。
 早く動くものに惹きつけられる番人ゴーレムが、ニコリネを放っておくはずがありません。
 そうやってニコリネが敵を惹きつけている隙に、理寿乃は、準備を整えていました。
 すっかり意識が空に向いた番人の背中に、理寿乃の、恐怖の瘴気を纏った一撃が炸裂しました。
「ぶわーっ!」
 どんがらがっしゃん!
 森の環境からは生まれ出ようはずもないガチャガチャした音を立てて、番人ゴーレムが地面に激突しました。
「これで少しは頭を冷やしてもらって、よりリラックスして貰えるといいんですが」
 理寿乃の思いも何のその。
「うわーい!!」
 木々の残骸から立ち上がった番人は、相変わらずハイでした。番人ズ・ハイ。
 雑な掛け声とともに、ちょうどそばにいたシャルを襲います。竜神モード、継続中です。
 ですが、シャルは、修羅櫻を抜刀しました。ついでに櫻鬼の仕込み刃を出せば、なんとまあ、四刀流です。
 痛みは耐えればいいですし、四刀流で防御も完璧。
 ひとしきり受け切ったら、今度は、シャルの反撃する番です。
 攻撃に能力を全振りしていた番人は、良い的になって、体のあちこちを切り刻まれていきます。血は出ません。ゴーレムですので。
「手応えも面白いですね。どうです、魂をすすってる暇なんてないでしょ?」
 シャルが、鬼っ子の笑顔をのぞかせました。
「んんー……うわーいーッ!!」
 たたらを踏みつつ態勢を立て直した番人ゴーレムが、声を張り上げました。ドラゴン・ブレスにも匹敵する威力の咆哮です。
「大声で歌声をかき消せても、想いまでは消せませんよ!」
 とっさに離れながら、理寿乃は断言しました。想いと書いて食い気と読みます。
 自身の不調も何のその。番人ゴーレムは、レインに突進を仕掛けました。
「ずわーっ!!」
 レインを、理由のない暴力の塊が襲います!
 ……なのですが。
「ぐえっへっへ」
 レインが笑いました。視界を奪われていた番人ゴーレムはレインをスルーして、全く見当違いの方向へと突撃していったのです。
 めきばきぼきっ!!
 憐れ、番人ゴーレムと衝突する羽目になったのは、大樹でした。物凄い音を立ててへし折れます。
 何の罪もない自然が……ではなく、こいつも魂喰らいの一種なので悪い奴でした。
 そのうちにレインは、ふわっと空中浮遊。ふらふら、くらくらしている番人ゴーレムの背後から襲い掛かり……もとい、攻撃しました。
「ぐえへっへへ、勝てば正義なのですわ!」
 勇者レインは勇者らしからぬ雄叫びをあげると、ガジェットのまいまいさんを展開しました。
 かわいいかたつむり形態から一転、一斉発射で呪殺弾と化したまいまいさんを、荒ぶるまま射出します。
 動きを封じられ、番人ゴーレムがその場にばったり倒れ込みました。
 手足からしゃきんと伸びた4本の刀が、シャルの動きに合わせて軌跡を描き、番人ゴーレムに乱舞を叩き込みました。
 せっかくの衣服がずたずたですが、ゴーレムに哀しい気持ちはありません。その代わり、楽しい気持ちもないのですが。
 それでも、シャル達への元気な声だけは止まりません。
「うははーっ!!」
「随分とハイテンションだけど、いい加減落ち着きましょう?」
 ニコリネが語り掛けました。
 気づけば、森の空中を飛び回っていた間に振りまかれたラベンダーの花馨が、周囲を包んでいました。
 穏やかな匂いが、番人ゴーレムに安らぎを与えました。――そう、優しい馨に眠くなる程に、です。力の源は、ニコリネの店の売上金です。
「ふにゃあ……」
 番人ゴーレムの動きがようやく鈍りました。遊び疲れた子どものように。
 するとニコリネ達の耳を、心地よいメロディがくすぐりました。理寿乃の声です。
「♪どんな食材
 どんな料理
 ワクワクが止まらない
 どんな調理
 どんな味わい
 動いてお腹減らそう
 愛情と空腹は最高のスパイス
 貴方には悪いけど
 おいしく食べるから許してね」
 食べる気でした。
 理寿乃の歌に合わせて、ニコリネはGaGaで攻撃しました。それも、ターキーをたっぷり食べて元気モリモリ、渾身の一撃です。
「おいしく食べるから許してねっ!」
 ゴーレムの体が砕かれ、核が飛び出しました。

●戦いのあとにはご褒美を
 『核』を抜き取られた番人ゴーレムの姿が、じんわりと消え始めます。
 すると、核が宿主を失ったためでしょう。周囲の木々や動植物達までもが消えていくではありませんか。闇の力っぽい、黒い粒子になって。
 同時に猟兵達は、白い光も天に昇っていくのを見ました。魂喰らいにむさぼられた魂でしょうか?
「いつか、魂を失った森が蘇るよう。輝く明日を願いながら……!」
 消えゆく魔の森を眺めて、レインが言いました。
(「なんかありがとねーっ!!」)
(「ターキー!」)
 番人達そっくりな声が降って来たような気がしましたが、空耳だったのでしょうか。

 さて、猟兵達は、残された核を囲んでいました。
「これが高くて美味しいと噂の核ですね!」
 お宝を目の前にして、シャルもにっこりです。
「どうする? 核、破壊する?」
 杏が、皆に意見を求めました。迷っている、というよりは、そわそわしています。
「ポ、ポノ、まつりん、ひと口食べたいよね?」
「えっじゃあ一口食べてみ……る?」
 未知の肉への探求心に満ちた杏のまなざしを浴びて、ポノは、遠慮がちに答えました。
「さあ、焼肉かなあ、お刺身かなあ♪」
 祭莉はもとより味見する気、満々です。
「……え、全部食べちゃっていいんでしょ?」
「うん、食べていいはずよ!」
「むしろ食べないなんてダメ絶対!」
 ニコリネと理寿乃は、祭莉の意見を支持しました。それはもう力強く。
「でしたら、レインもいただいてみたいですわ。じゅるり」
「味見してみない手はないですからね。じゅるり」
 レインやシャルだって、食べる気満々です。
 決まりました。食べます。

 かくして魂喰らいの森は削られ、完全消失に一歩近づきました。
 『核』は、猟兵達によってお持ち帰りされ、冒険に参加したみんなで分けられました。
 そしてしかる調理の後、それぞれの胃袋に収まった事でしょう。残さず。
 めでたし。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年01月24日


挿絵イラスト