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冒険野郎バグワイヤー

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●アルダワ魔法学園
 蒸気と魔法が発達した世界、アルダワ魔法学園。
 蒸気機械と魔法で創造した究極の地下迷宮『アルダワ』に、この世界の『災魔(オブリビオン)』は全て封印され、その迷宮の上に『アルダワ魔法学園』が建設され、迷宮からの脱出を図る災魔と戦う『学生』を育てていた。
 そのため、この世界の事件は全て『学園内』と『地下迷宮』でのみ発生しているのだが、近年になって迷宮最下層に『大魔王』が現れ、災魔が凶暴化した事によって、学生達の手に負えなくなっているらしい。

●冒険野郎バグワイヤー
 冒険野郎にとって、学園迷宮は大きな宝箱のようなモノだった。
 幾つもの不思議と、幾つもの出会い。
 そのすべてが彼の欲求を満たすスパイスとなり、冒険に駆り立てるキッカケを作っていた。
 そんな彼が見つけたのは、迷宮の中に広がる深い……森だった。

●ガジルからの依頼
「トラブルメーカーで有名な冒険野郎バグワイヤーさんが森林迷宮の探索を始めたから、みんなに見張っていて欲しいんだ」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、猟兵達を前にして今回の依頼を説明した。
 冒険野郎バグワイヤーは知る人ぞ知るトラブルメーカーで、トラップを見つけたら作動させ、眠っているモンスターがいたら、優しく起こすようなウッカリさん。
 そんな事もあり、彼の冒険は刺激に満ち溢れているのだが、冒険に同行した生徒達が大怪我をして帰って来る事が多く、色々な意味で問題になっているようだ。
 そのため、監視の意味も含めて、冒険に同行してほしいと言う事だった。


ゆうきつかさ
 今回のシナリオは展開を予想しつつ、プレイングを書いてください。
 その行動が結果になって、話を作っていく感じになります。
 逆に言えば、格好いい行動をすればするほど、活躍する事が出来ます。
 判定によっては失敗する場合もありますが、なるべく採用していくつもりです。
 また基本的にノリは、昭和に大活躍した某探検隊モノです。
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第1章 冒険 『森林迷宮』

POW   :    森の中を体力勝負で進む。植物を切り拓き、災魔が出れば排除する。力押しで乗り切ろう。

SPD   :    森の中を素早く駆け抜ける。ちんたらしていたら、危険は増すばかり。速いに越したことはない。

WIZ   :    森の中を知識を活かして進め。どんな危険が、どんな障害がありえるのか。事前に分かれば、対応できる。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルフレッド・モトロ
何故バグワイヤーさんはトラブルを呼び寄せてしまうのか、その答えを求め我々【飛空戦艦ワンダレイ】探検隊はアルダワへ飛んだ…。

冒険といえば体力勝負!
POWでドンドコ進んでいくぞ!
行く手全てをゴリ押しだ!

丸太が突然転がってきても 【ブレイズフレイム】と【ワンダレイ・アンカー】の合わせ技で【吹き飛ばし】!
現地の方々(オブリビオン?)が矢を放ってきても 【野生の勘】で間一髪で避ける!
魔物が出てこようものなら
寧ろこちらから追いかけてやるんだ!

「女の尻を追いかけるより、ダンジョンに行って魔物のケツを追いかけろ!」って
伝説の探検家も言ってたからな!!

(アドリブ歓迎です)


月守・咲凛
【飛空戦艦ワンダレイ】として行動します。
「艦長ノリノリですね。ここまで障害物が多いと射線が通しにくいです。チェーンソーで見通しを良くしても大丈夫でしょうか……?」
仲間の後ろからピヨピヨ歩いて付いて行きますが、状況を見て空中から周囲を索敵します。


あ、何か変な生き物が!とガトリングをぶっ放し
あ、何か怪しい遺跡っぽい建物が!とミサイルで粉砕し
この岩は何処から転がって来たのですかー!と叫びながらUCで武装を一斉射撃して破壊しますが脳筋ではありません。効率的に対処しているだけです。



●冒険野郎バグワイヤー
「――何故バグワイヤーさんはトラブルを呼び寄せてしまうのか、その答えを求め我々【飛空戦艦ワンダレイ】探検隊はアルダワへ飛んだ……――」
 アルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)はナレーションちっくな語り口調で呟きつつ、アルダワ魔法学園内にある森林迷宮にやってきた。
 森林迷宮は見渡す限り、森、森、森ッ!
 同じような景色が続いているため、油断をすれば、あっと言う間に迷子である。
「艦長ノリノリですね。……とは言え、ここまで障害物が多いと、射線が通しにくいです。チェーンソーで見通しを良くしても大丈夫でしょうか……?」
 月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)が、ビームチェーンソーを振り上げた。
「ちょっと待てぇい! ここから先はデンジャラス地帯ッ! 嘘だと思うんだったら、耳を澄ませてみろ! ……聞こえるだろ、ケモノ達の唸り声が! 聞こえるだろ、不審なモノ達の足音が! 聞こえるだろ、名物女将の囁きが……!」
 それに気づいた冒険野郎バグワイヤーが、握り拳で熱く語る。
 おそらく、途中でネタが尽きたのだろう。
 そのため、まったく関係のない名物女将が囁く事態になっていた。
 それでも、バグワイヤーの表情は、真剣。
「気を付けろ! 何処かに殺人モモトカゲが潜んでいるぞ!」
 何もない草むらをジロリと睨み、意味ありげに牽制すると、『チッ……、逃げられたか』と言って、残念そうに帰ってきた。
 この時点でバグワイヤーが、とても残念なナマモノである事は理解したものの、トラブルメーカーである彼を、このまま放っておく訳にも行かなかった。
「いや、違う! ヤツに気づかれたんだ!」
 アルフレッドもビッグウェーブに乗る勢いで、【ブレイズフレイム】と【ワンダレイ・アンカー】の合わせ技で傍にあった丸太を吹き飛ばした。
 もちろん……、深い意味はない。
 ただ、何となく……格好いいから!
「まさか、変化の術を使うなんて……。恐るべし、殺人モモトカゲ!」
 咲凛も何となくノリに乗り、ビームチェーンソーで丸太をズンバラリンと切り裂いた。
「お、お前等、さぞ名のある冒険家なのだな……!」
 バグワイヤーが、尊敬の眼差しをふたりに送る。
 彼の中で、ふたりはヒーローッ!
 幾多もの大迷宮を攻略した超絶冒険野郎扱いだった。
「……まあな。水晶迷宮のトラップに比べれば、この迷宮……既に攻略したようなモノだ!」
 アルフレッドも調子に乗ってドヤ顔で答えを返したものの、正直言って退くに引けない。
 まるで少年の如く瞳をキラキラさせて、自分達の話を聞いているバグワイヤーに対して、いまさら嘘とは言えなかった。
「……あ、また何か変な生き物が!」
 咲凛も何かに気づいた様子で、ガトリングガンをぶっ放した。
 それは単なるウサギであったが、バグワイヤーは大はしゃぎ!
「あ、あれは間違いない! 首刎ねバニーだ!」
 何の根拠があって、そんな事を言ったのか分からないが、とにかく決めつけ、自信満々。
「……追うぞ! 『女の尻を追いかけるより、ダンジョンに行って魔物のケツを追いかけろ!』って、伝説の探検家も言ってたからな!!」
 アルフレッドも『こうなったら、乗るしかない!』と言う結論に至り、脱兎の如く逃げ出したウサギの後を追うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リリーナ・ロリポップ
【飛空戦艦ワンダレイ】の仲間の後を追って来たよ!
あたしはSPDで行こうっと!
森の中を素早く移動して、ウサギを捕まえる!
UC【スカイステッパー】で、ウサギさんより大きく跳ねるの!
さらにスカイステッパーで森の上空から俯瞰して、他にも気になるものが見つかったら追いかけてみるね。

ペイントブキのカラフルなインクで、目印を付けて行くよ。これで深い森でも迷わず進めるといいな!
(アドリブ歓迎です)


ネージュ・ローラン
【飛空戦艦ワンダレイ】の皆さんと参加しますがアルフレッド艦長と咲凛さんは先に飛び出してしまいましたね。

追いかけながらWIZで森の情報を集めましょう。

!?

えっと、皆さんちょっとアグレッシブすぎでは?
精霊さんも騒がしくしてごめんなさい。
この先がどうなっているのか教えてもらえませんか?
あと、この騒動を早めに収束させる為に力を貸してくれると助かります。

ほら!そこにトラップがありますよ!
離れすぎないで下さい!

災魔が出たなら精霊魔法で応戦します。
森を燃やしてしまわないように火属性は厳禁で。



●冒険野郎は前途多難
「あれ? 他の人達は……?」
 リリーナ・ロリポップ(バーチャルキャラクターのゴッドペインター・f01947)は、森の中で険しい表情を浮かべたバグワイヤーを見つけ、他のふたりが何処に行ったのか話を聞いた。
「アイツらは首切りバニーを追って、森の奥に行った」
 バグワイヤーが左足を庇うようにして、森の奥を指差した。
 どうやら、ふたりとも引き際を誤ったらしく、ウサギを追うしかなかったようである。
 その事を考えると、何とも言えない気持ちになったが、おそらく円らな瞳の冒険野郎が傷つく姿を見たくはなかったのだろう。
「ちなみに、俺はこのザマさ。まさか、首切りバニーが精霊魔法の使い手だったとはな! お前等も、あのウサギ……いや、ウサギだと思って、ナメってかかったら、痛い目を見るぜ。……この俺みたいにな!」
 バグワイヤーが親指で自分の事を差しながら、ニヒルな笑みを浮かべた。
 何やら無駄に暑苦しいため、おそらく頭の中が南国と化しているのだろう。
 迂闊に関わると、面倒な事になりそうだが、放っておく訳にも行かないと言うのが現実あった。
「……と言うか、皆さんちょっとアグレッシブすぎでは? 精霊さんも騒がしくして、ごめんなさい。この先がどうなっているのか、教えてもらえませんか?」
 ネージュ・ローラン(氷雪の綺羅星・f01285)が呆れた様子で溜息を洩らし、森の精霊ダイフクさんから詳しい話を聞く事にした。
 どうやら、ダイフクさんの話では、森の奥に秘宝(?)が隠されているようだ。
 それは金色に光っており、とても価値のある物らしい。
「森の奥の秘宝……一体、なんだろうね?」
 リリーナの頭上に、大きなハテナマークが浮かぶ。
 単純に考えれば、大量の金塊。
 もしくは、金色の……何か。
 とても価値があるモノである事は間違いないが、今はそれよりも……ウサギである。
「あ、ウサギさん!」
 リリーナが草むらから飛び出したウサギに気づき、ペイントブキのカラフルなインクで木に目印を付けながら、【スカイステッパー】で大きく飛び跳ね、ウサギの後を追いかけた。
 何となく、アルフレッド達が追いかけていたウサギとは違うような気もするが、それはそれ。これはこれである。
「……ほら! そこにトラップがありますよ! 離れすぎないで下さい!」
 ネージュがハッとした表情を浮かべ、リリーナに対して警告した。
 そこにあったのは、ラフレシア風の人食い花。
 それがアングリと口を開け、リリーナが落ちてくるのを待っていた。
「いや、これはトラップと言うよりも……!」
 リリーナがツッコミと命を天秤にかけ、後者を選んで空高く跳び上がった。
 そして、ラフレシア風の人食い花から離れた場所に、何とか着地。
「……ん? 何だか、妙な匂いがしないか……?」
 そう言ってバグワイヤーが森の奥から漂う甘い匂いに誘われるようにして、フラフラと歩いていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『幻の果実を求めて』

POW   :    人の来ない場所にあるはずだ! 壊せそうな壁を破壊して隠し通路を探す

SPD   :    とにかく足で稼ごう。きっとどこかにあるはず!

WIZ   :    古い文献を調べ、確かな情報を得る

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月守・咲凛
【飛空戦艦ワンダレイ】のメンバーとして行動。ネージュさん、 甘い匂いってそれ匂いで獲物を引き寄せる食虫植物とかそういう感じのサムシングでは……。ってネージュさんがこわれました!突撃して行く艦長とネージュさんの周りのトラップ的な怪しい植物やロープとかを援護射撃で撃ち抜いて行きます。 なんでこんなに食虫植物だらけなんですかーーー!

古い本ですか、リリーナさんそういうの読めるんですねー、わたしサッパリです。せっかく撮られているので撮影ドローンにポーズを取ってみたりします。


アルフレッド・モトロ
【飛空戦艦ワンダレイ】の皆と合流!

「むっ!?なんかいい匂いしねぇ?」
「あっバグワイヤーさん待ってくれ!たぶんこっちだ!!」

食中毒だか食人植物だか知らねえが食物連鎖の頂点は俺だ(?)!!と、【アンカー】を振り回し【怪力】と【吹き飛ばし】でどっかんどっかん壁を破壊していくぞ!
方角はなんとなく【野生の勘】で決定。

仲間が罠や野生の魔物にやられそうなときは俺の【勇気】を以てして【かばう】。攻撃なら【カウンター】をお見舞いしてやるぜ!

何か本や文献を見つけたらリリーナに見てもらおう。

リリーナのドローンには咲凛と一緒に仲良くポーズを取ったりするぜ!

進めバグワイヤーwithワンダレイ探険隊!
(アドリブ歓迎)


リリーナ・ロリポップ
【飛空戦艦ワンダレイ】の仲間と参加するよ。あたしはWIZでいこうかな。
バグワイヤーさんも皆も面白すぎっ!
みんなが何か発見したらノリノリで、【グッドナイス・ブレイヴァー】の動画撮影ドローンで撮影しちゃう。
冒険者の軌跡をカメラで捉えなきゃね!

なんだか、バグワイヤーさんって文献調べるのとか得意じゃ無さそうだし、古い書物とか見つけたら、あたしが代わりに読んであげようかな?
いいのいいの、キマイラフューチャーで遊んでる時も、旧人類の遺物見た事あるし、こーいうの意外と好きなんだよね♪
(アドリブ歓迎です)


ネージュ・ローラン
引き続き【飛行戦艦ワンダレイ】の皆さんと参加します。

怒り気味です。

バグワイヤーさんはどこへ?甘い匂い?
それはきっとヤバいやつでは!?
ヤバくなくても道中がヤバいやつでは!?(語彙力喪失)

こうなったらわたしも体を張るしかありませんね。
罠といえば、以前冒険者の方から「漢探知」というものを聞いたことがあります。
最前線に飛び出し、罠に引っかかってもそこから対処出来れば良いのです!
落とし穴があれば【スカイステッパー】で脱出し、魔物が居ればシークレットダガーで斬り伏せてしまいましょう。

対処できなかった時は、、、皆さんよろしくお願いします!



●甘いニオイの正体は……?
「……匂うッ! 匂うぞ! これは甘い果実の匂いッ! 間違いないッ! こっち……こっちだあああああああああ!」
 バグワイヤーが興奮した様子で大声を上げる。
 どうやら、人一倍に鼻が利くらしく、何やら確信した様子で、森の奥へと進んでいた。
「……って、ちょっと! バグワイヤーさん、一体どこに行くつもりですか? それに……このニオイ、ヤバいやつでは……!? ヤバくなくても道中が、ヤバいやつでは!?」
 ネージュ・ローラン(氷雪の綺羅星・f01285)が半ば混乱した様子で、バグワイヤーの後を追っていく。
 バグワイヤーは、わざわざケモノ道ばかり選んでおり、誰がどう考えても死亡フラグを立てているような感じであった。
 もちろん、単なる気のせいかも知れない。
 もしくは、勘違いなのかも知れない。
 そう思う事が出来れば幸せなのだが、ネージュの勘が……本能が……アイツはヤバイと訴えていた。
 だが、それでも……そうであったとしても……やるしかない!
 見守り隊的な役割を負っている以上、頑張るしかないのである……!
「バグワイヤーさんも、皆も面白すぎっ!」
 そんな中、リリーナ・ロリポップ(バーチャルキャラクターのゴッドペインター・f01947)がノリノリな様子で、【グッドナイス・ブレイヴァー】の動画撮影ドローンで撮影を開始した。
 森の中にあるモノは、どれも珍しく、ただ撮っているだけでも、何か物語が浮かんできそうな雰囲気だった。
 もちろん、森の中は危険が、いっぱい。
 油断をしていると、巨大な食人植物にパクンと食べられてしまうため、色々な意味で注意をしておく必要があった。
 それに、こうしている間も、足元にはパックンしそうな勢いで、口を開くフラワーが……。
 上を見上げれば、ウツボカヅラ的な食人植物が、リリーナを誘うようにして、甘い匂いを放っていた。
「……あっ、バグワイヤーさんも、このニオイに気づいたのか? やっぱ、いい匂いがするよな? 甘い果物と言うか、何というか……」
 アルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)がリリーナ達に気づき、ホッとした様子で駆け寄ってきた。
 どうやら、ウサギを追いかけている途中で甘いニオイが漂っている事に気づき、【野生の勘】で此処まで辿ってきたらしい。
 既にバクワイヤーの興味も、ウサギからニオイに移っているため、気持ちを切り替え新たなスタートを切る意味合いで、リリーナとカメラ目線でポーズを決めた。
 その上で、思わせぶりにナレーションを入れておき、『詳しくはCMの後で!』的な流れを作っておいた。
「……と言うか、この匂い……獲物を引き寄せる食人植物とか、そういう感じのサムシングでは……?」
 月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)も何となくカメラ目線で、『真相は……この後すぐ!』的な雰囲気を漂わせ、何やら妙にノリノリだった。
「確かに、それも……一理ある。だが、俺のパトスが叫んでいる。女将も耳元で囁いている……! この先に、お宝が眠っている、と!」
 バグワイヤーが訳の分からない事を言いながら、拳をギュッと握り締めた。
 おそらく、彼の脳内では、春の陽気な宴でも開かれているのだろう。
 言っている事が、酔っ払いと同等、もしくはそれ以上に、意味不明であった。
「……ちょっと待って! なんだろう、あの建造物……。旧文明の遺跡……っぽいけど……」
 リリーナが森の中にそびえ立つ遺跡を見つけ、興味津々な様子で壁の文字を読み始めた。
 その文字は特殊なカタチをしており、まったく意味が分からなかったものの、何となく警告文のような感じであった。
 それが何の警告なのか分からないが、文字と一緒に描かれていた絵を見る限り、何かを封印……もしくはヤバイものが眠っていると言う意味合いのようである。
 とにかく、分かっている事は断片的で、それを繋ぎ合わせると、そんな感じのようだった。
 それでも、この遺跡が危険な事は分かる。
 その証拠に……食人植物がヨダレを垂らして、今にも飛び掛かってきそうな感じであった。
 しかも、一体だけでなく、二体、三体とヨダレを垂らして集まってきた。
「……って、なんでこんなに食人植物だらけなんですか――!」
 咲凛が涙目になりつつ、援護射撃をしているものの、食人植物の数は減るどころか、騒ぎを聞きつけ、増えるばかり……。
 これが、いわゆる……お陀仏タイムと言う奴か、と実感してしまう程のアレである。
 バグワイヤーも、物陰に隠れて、ファイトコール。
 絶対に自分では戦わないという強い意思を感じるレベルで、他力本願なオーラがプンプンである。
 そのため、退けない。
 退いたら……死ぬ!
 正直……それだけは嫌、絶対!
 それ故に、食人植物と対峙しつつ、撮影ドローンの位置をチラ見。
 ……決まった。
 無駄に決まった、アングル的に。
 これは間違いなく、勝ちの流れ……!
 後は誰かがズバババァーンと、格好良く決めるだけ……!
「食中毒だか食人植物だか知らねえが、食物連鎖の頂点は俺だ!」
 そんな空気を察したのか、アルフレッドがヒーローっぽい感じで【アンカー】を振り回し、【怪力】と【吹き飛ばし】で食人植物をドッカンドッカンと倒していった。
 しかし、倒されれば倒される程、食人植物の数が増えていき、そこから吐き出された粘液で、全身ヌルヌル、ベットベト。
 何やらスパイシーなニオイまで漂って来たため、色々な意味でゲンナリである。
「なあ、お前等……。俺が思うに、コイツらは宝を守っていると思うんだ。そして、それを証明するようにして、ほら……あそこ! 黄金に輝く果実が見えるだろ? おそらく、あれをゲットすれば、コイツらは無力化! 俺達の大勝利って訳さ!」
 バグワイヤーが黄金に輝く果実を見つけ、自分なりの考えを述べた。
 だが、アルフレッド達は、何か嫌な予感がした。
 とても……嫌な予感が、何となく……。
「こうなったら、わたしも体を張るしかありませんね。罠といえば、以前冒険者の方から『漢探知』というものを聞いたことがあります。最前線に飛び出し、罠に引っかかっても、そこから対処出来れば良いのです! まあ、対処できなかった時は……皆さんよろしくお願いします!」
 それでも、ネージュは何かを悟った様子で覚悟を決め、【スカイステッパー】を使って跳び上がり、シークレットダガーで黄金の果実を斬り落とした。
「おおっと!」
 すぐさま、バグワイヤーが、黄金の果実をキャッチ。
 大事そうに抱えて、ネージュに向かってサムズアップ!
 それに驚いたのか、食人植物達が逃げるようにして、森の奥に姿を消した。
 それ以外は、異常なし。
 まったく何の変化もない……はずだった。
「我が秘宝を奪う者は誰だァァァァァァァァァァァァァァァア!」
 次の瞬間、地の底から不気味な声が響き渡り、大地を飲み込むようにして、骸の海が広がると、そこから大量の罪人達を従え、怨霊魔導士が姿を現した。
「ここで大ボスの登場ってワケか! だが、神様ってヤツは、乗り越えられる試練しか与えねぇ! 大丈夫、お前達なら出来るッ!」
 そう言ってバグワイヤーが、とびっきりにイイ笑顔を浮かべると、黄金の果実を抱えて全速力で猛ダッシュ!
「返せ! 返せ! 我らが秘宝を返せええええええええええええ!」
 その後を追うようにして、怨霊魔導士が骸の海と共に罪人達を引き連れ、ユラユラと移動を開始するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『怨霊魔導士』

POW   :    死霊兵団
【骸の海に揺蕩う罪人達】の霊を召喚する。これは【血に濡れた近接武器】や【血に汚れた遠距離武器】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    死霊の嘆き
レベル×1個の【呻き声をあげる人魂】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    死霊の誘い
【昏い視線】を向けた対象に、【忌まわしい幻影と心を抉る言葉】でダメージを与える。命中率が高い。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月守・咲凛
【飛空戦艦ワンダレイ】のメンバーとして行動。 敵の前で頑張ってるリリーナさんとネージュさんの動きに合わせてガトリングやライフルで範囲攻撃やスナイピングして援護射撃、2人の離脱に合わせてミサイルを撃ち込みます。
突如現れた、血に飢えた(空腹的に)尾守さんが敵に襲いかかった時点で「尾守さん?」と、ビックリしてとりあえず空中に退避、そのまま次々に突撃して来るポーチェさんと須藤さんを見て「ポーチェさん??須藤さん???」と、攻撃する事も忘れて、ただ跳ねられて踏み潰される敵ボスを呆然と眺め、ふと我に返って「こ、これがワンダレイの力です!」と、とりあえずポーズを決めておきます。


ポーチュラカ・ハイデルベーレ
【ワンダレイ】の皆を追いかけて来たのであります!

【ライオンライド】でライオンどのに乗ったまま「みんなさんどこでありますかぁぁぁぁぁ!!!ポーチェを置いてかないでほしいのでありますぅぅぅう!!!」と叫びながら全速力でボスと夜野どのに突っ込むであります!

(アドリブ大歓迎です)


須藤・莉亜
【ワンダレイ】の皆と合流。
「うわー、遅刻遅刻ー。」
とか言いながら、ボーチェ(f01720)のライオンに続いて、召喚した腐蝕竜さん(体長20m)に乗って敵さんに突っ込む。

腐蝕竜さんが暴れている陰で、僕もこっそり攻撃。出来れば、腐蝕竜さんに敵さんを抑え付けてもらって【吸血】で血を吸いたいね。骨っぽいから無理かもだけど。

夜野(f05352)が暴走して味方も攻撃しそうなら、腐蝕竜さんにパクッと甘噛みしてもらって正気に戻そう。大丈夫、ちょっと痛いだけだから。


尾守・夜野
【ワンダレイ】の皆に合流。
ここにくるまで不休、力づくで突破してきてて意識は既に朦朧だぜ。
腹減り過ぎでなんか別の人格に変わってるぞ
多分本能むき出しとかそんなのに

敵さんの武器…血にまみれた奴に反応…というか、飯にしか見えてねぇ。

こちらも血を撒き散らしつつ突っ込む。

飯の邪魔だから怨霊魔導士には紐をくくりつけたNagelの弾丸で標本かガリバーみてぇになって貰うぜ。

…足りない…もっとだ!(暴走)

…鎮圧されたら大人しく怨霊魔導士からの【吸血】で我慢することにする。

吸えなけりゃ…かじりついて髄でも啜ろうとするんじゃね?(アドリブ大歓迎)
(皆からの弄りも歓迎)


アルフレッド・モトロ
引き続き【ワンダレイ】の皆と連係!

ワンダレイ・チェインの【敵を盾にする】で敵を引き寄せ…首根っこ掴んでそのまま全身から発火!フルバーニングッ!
こんがりゴージャスに焼いてやらぁ。
その後は夜野にパスする!

味方に飛んでくる攻撃は全部【かばう】。そして【カウンター】だ。艦長たるもの、そのぐらいの【覚悟】はできてるさ。

ボス戦後、なんか夜野の様子がおかしいらしいな!?
待て、俺はまだエイヒレになる気はねえぞ!!
OROCHI999に【騎乗】。
莉亜の竜にパックンチョされてる夜野を引っ張って迷宮を脱出しよう!脱出手段のない仲間もついでに連れていくぜ!

くぅーアツい冒険だったぜ!!
(アドリブ・絡み大歓迎)


リリーナ・ロリポップ
【飛空戦艦ワンダレイ】の仲間と参加するよ。
バグワイヤーさん逃げ足速いけど、助けなきゃ!
UC【インクまみれ】で怨霊魔導士を捕縛!バグワイヤーさんが逃げる時間稼ぎのためだけど、仲間が攻撃する間も捕縛効果が続くようにインクを撒き散らしまくるよ!
うんうん、怨霊魔導士さん達カラフルインク塗れでかわいくなったじゃん♪

夜野くんへ
「ギャー!あたしはご飯じゃなーい!」

【迷彩】でその辺の壁に擬態して、怨霊魔導士の攻撃をやり過ごせると良いんだけど…見つかっちゃったらネージュちゃんに助けて貰おう。
ネージュちゃんに手を引かれてスカイステッパーで跳躍するの!
(アドリブ歓迎です)


ネージュ・ローラン
【飛行戦艦ワンダレイ】の皆さんと参加します。

やっぱりヤバいやつでしたー!!
しかも飛び出してしまったので目の前ですよ!?

仕方がないので【存在感】を出して派手に舞うことでしばらく引きつけておきます。
相手の攻撃はなんとか【見切り】、【絶対零度の霊衣】で防ごうとします。

仲間の攻撃が始まったらインク塗れは嫌ですし、飯になるのも嫌なので離脱しましょう。

それからしばらく様子を見た後、リリーナさんの手を引いて木々を蹴りながら空中を駆けて脱出します。
「リリーナさんも跳べますよね!しっかり掴まって!」



●骸の海
「のわあああああああああああああ! なんで、俺を! 俺を追いかけてくるんだああああああああああああああ!」
 バグワイヤーは黄金の果実を抱え、涙を浮かべて逃げていた。
 なんで、自分がこんな目に……。
 (「これって乗り越える事が出来る試練なのか? いやいや、無理ッ! 無理だって!」)
 それはバグワイヤー自身が理解している事。
 ハッキリ言って、キャパオーバー。
 ……体力の限界ってヤツである。
 だが、怨霊魔導士は、おかまいなし!
 黄金の果実を盗んだ、憎きバグワイヤーを追いかけ、それこそ地の果てまで追いかけてきそうな勢いだった。
「やっぱり、ヤバいやつでしたー!!」
 ネージュ・ローラン(氷雪の綺羅星・f01285)も最悪の結末を思い浮かべ、涙目になって悲鳴を上げた。
 しかも、怨霊魔導士は目の前、つまり最前列ッ!
 今にも触れそうで、触れない微妙な距離ッ!
 ギャラリーと化した罪人達が『おいで、おいで~』している状況では、愛想笑いを浮かべるのが、やっとであった。
 それでも、バグワイヤーを見捨てて、涼しい顔ではいられない。
 すぐさま、【存在感】を強調し、派手に振舞う事で、怨霊魔導士達の気を引いた。
 だが、怖い。マジで怖い。
 シャレにならないほど……怖いッ!
 怨霊魔導士のアップも怖いが、罪人達もテンションMAXで、マジヤバだった。
「と、とにかく、バグワイヤーさんを、助けなきゃ!」
 リリーナ・ロリポップ(バーチャルキャラクターのゴッドペインター・f01947)が色々な意味で危機感を覚え、【インクまみれ】で怨霊魔導士を捕縛!
 カラフルなインクにまみれた怨霊魔導士は、何となくキュートで、シュールである。
 ある意味、芸術。もしくは前衛芸術と言ったところである。
「うんうん、怨霊魔導士さん達カラフルインク塗れでかわいくなったじゃん♪」
 この出来栄えにリリーナも、怨霊魔導士にとっても『いいね!』を上げたくなった。
 それとは対照的に怨霊魔導士は御立腹な様子で、罪人達と一緒に何やら呻き声を上げていた。
「そんなに怒っていたのでは、『いいね!』が貰えませんよ?」
 月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)も、その流れに乗りつつ、怨霊魔導士にガトリング砲をぶっ放した。
 これには罪人達が悲鳴を上げたものの、怨霊魔導士は完全ブチ切れ状態ッ!
 『動けるようになったら、お前ら纏めて呪い殺す! 絶対に、だ!』と言わんばかりに、強い意志が感じられた。
「リリーナさんも跳べますよね! しっかり掴まって!」
 その間にネージュがリリーナの手を引いて、木々を蹴りながら空中を駆けていく。
「待てえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 絶対に……逃がさんぞおおおおおおおおおおおお!」
 しかし、怨霊魔導士は骸の海と共に移動し、徐々にではあるがスピードを上げていた。
 骸の海に浮かぶ罪人達も、何となくノリノリ。
 『ウェーイ』と言わんばかりの勢いで、奇妙なダンスを踊っていた。
 それでも、ネージュは諦める事なく木々を飛び移り、怨霊魔導士から逃げようとしたものの、次々と木々が腐り落ち、骸の海に飲み込まれた。
「……たくっ! しつこい奴は嫌われるぞ。そう言う奴は、こんがりゴージャスに焼いてやらぁ!」
 すぐさま、アルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)が、地獄の炎でも熔けることのない不思議な鎖で怨霊魔導士を引き寄せ、そのまま首根っこを掴むと、全身を発火させて炎に包み、尾守・夜野(群れる死鬼・f05352)めがけて放り投げた。
「……ん? あれは……飯か?」
 それに気づいた夜野がハッとした表情を浮かべ、血を撒き散らせながら、怨霊魔導士に突っ込んでいった。
 ここに来るまで不休で、力任せに森を突破してきたため、意識は朦朧、フラフラ状態ッ!
 腹が減り過ぎたせいで、人格も激変しており、怨霊魔導士ですら……空飛ぶ餌にしか見えなかった。
「……尾守さん?」
 その光景に驚きつつ、咲凛が空中に退避ッ!
 何やら見てはイケないモノを見てしまったような表情を浮かべ、どう対応していいのか分からず、半ばパニックに陥っていた。
 そもそも、あれは……食べ物ではない。
 だが、夜野の姿はまるで、御馳走の骨に飛びつくワンコ。
 もしくは、ワンコっぽい……何かである。
「……足りない……もっとだ!」
 それでも、夜野が物足りない様子で、骸の海に浮かぶ罪人達をジロリと睨む。
「……!」
 その視線に気づいた罪人達が『いや、俺達……関係ねーし!』と言わんばかりの勢いで、骸の海に沈んでいた。
 それは裏切り……怨霊魔導士に対する裏切り!
 しかし、罪人達は思った。
 怨霊魔導士と違って、夜野に啜られるような事があれば、間違いなく、干物。
 もしくはスリムボーイズ化、待ったなし。
 それが分かっていながら、夜野に立ち向かう命知らずは、いなかった。
「みんなさん、どこでありますかぁぁぁぁぁ!!!ポーチェを置いてかないでほしいのでありますぅぅぅう!!!」
 そんな中、ポーチュラカ・ハイデルベーレ(六翼の聖獣使・f01720)が黄金のライオンに乗ったまま、アルフレッド達にダイレクトアタック!
 ついでに怨霊魔導士を巻き込み、近くの茂みに突っ込んだ。
「ウググググググ……、許さん! 許さんぞおおおおおおお!」
 これには怨霊魔導士もブチ切れ、恨みの言葉を吐き捨てた。
 それまで骸の海に沈んでいた罪人達も、コーラス隊の如く勢いで、同じような恨みの言葉を吐き始めた。
「うわー、遅刻遅刻ー」
 続いて、須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)が、体長20mの腐蝕竜に乗ったまま、怨霊魔導士にガコッと突っ込んだ。
 それと同時に、怨霊魔導士が派手に吹っ飛び、骸の海に、そのままドボン!
 骸の海に浮かんでいた罪人達も『どうする? 引っ張り上げるか?』、『いや、あの状況は恥ずかしいって!』、『俺だったら、そっとしていて欲しいわ』と困惑ムード。
 迂闊な事をすれば、間違いなくキレられ、とばっちりを受けてしまうため、みんな海の底を眺めてポカン。
「許さん、許さん、許さん、許さんぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
 怨霊魔導士も恥ずかしい気持ちを誤魔化すようにして、ブクブクと骸の海から浮かび上がり、少し早口になりつつ、恨み言を吐き捨てた。
「ポーチェさん?? 須藤さん???」
 咲凛もオロオロした様子で、ふたりの顔を交互に見た。
 だが、ふたりともキョトン。
 盛大に、キョトン。
 一体、何が盛大なのか、よく分らないものの、とにかく絵に描いたようなキョトン顔。
 おそらく、何が悪いのか、まったく分かっていないのだろう。
 それでも、だんだんマズイ事をしたのに気付き始めたのか、みるみるうちに顔が青ざめていった。
「これは夢……間違いなく、夢でありますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
 そして、ポーチュラカは現実逃避。
 すべてを無かった事にするため、ライオンに乗ったまま、再び怨霊魔導士に体当たりッ!
「なんだ、夢かぁ~」
 莉亜も妙に納得した様子で腐蝕竜に指示を出し、怨霊魔導士を抑え込ませて骸の海に沈めていった。
 その間、何となく吸血したりしていたが、骨のせいか……美味しくない。
 何となくパサパサしており、口の中がジャリジャリした。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオッ! オ、オマエ達のカオ……覚えた……ゾ……」
 そして、怨霊魔導士は恨みの言葉を残して、骸の海に沈んでいった。
 その途端、骸の海がみるみるうちに小さくなり、すべてが元通りになった。
「えー……っと。こ、これがワンダレイの力です!」
 咲凛が我に返って、決めポーズ。
 これが正解なのか分からないが、仲間達もカメラ目線で、バッチリ決めた。
「つーか、まだ終わってねぇ! 何も終わっちゃいねーだろ。とにかく、啜らせろ!」
 それでも、夜野は物足りない様子で、アレフレッドに飛び掛かった。
「ま、待て、俺はまだエイヒレになる気はねえぞ!!」
 アルフレッドがいくら叫んでも、夜野の心には届かない。
 その上、『エイヒレ、美味、美味ッ!』とばかりの勢いで、啜って、啜って、啜りまくった。
 そのせいで、アレフレッドも、何となくスリムボティになりつつ、必死に夜野を振り払い、改造宇宙バイク『OROCHI-999』に飛び乗って、脱兎の如く逃げ出し。
「まだだ、まだオレは満たされちゃいねぇ!」
 しかし、夜野はまったく満たされておらず、今度はリリーナに飛び掛かり、問答無用で啜り始めた。
「ギャー! あたしはご飯じゃなーい!」
 リリーナが困った様子で悲鳴を上げても、夜野はスルー。
 それを見ていた莉亜が、腐蝕竜に指示を出し、夜野をパクッと甘噛みさせた。
「俺はまだ……ぐはっ!」
 夜野も、これにはグッタリ。
 甘噛みされても、痛いモノは痛いので、口からひょろりと魂が抜け出ていた。
「くぅー、アツい冒険だったぜ!!」
 その間に、アルフレッドが『OROCHI-999』に乗って夜野を引っ張り、全速力で森を駆け抜けていく。
 リリーナもスカイステッパーで跳躍すると、夜野から遠く離れた場所へ跳んでいった。
「アイツら……、ひょっとするとスゴイ奴なのかも知れんな。まあ、とりあえず……帰るとするか」
 そう言いつつ、バグワイヤーが黄金の果実を抱えたまま、しみじみとした表情を浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月14日


挿絵イラスト