●夢、届けま……す
「わああああ、だめだだめだだめだ無理だ!」
その日、郵便局は大荒れだった。
ケットシーの郵便屋は嫌な予感はしていたものの、本当にそうなるとは……と頭を抱え――いや、わっしゃわっしゃと激しく頭を掻き毟り、冬毛がふわりと飛んでいく。
「どうして! 局長は! いつも! こんな!!!!!」
ダァン!!!!!(※実際は肉球の間のふわ毛で音は鳴っていません。)
思いっきり自分のデスクへと両手をつく。
そこには、たくさんのプレゼントが積まれていた。本のような包みから四角い箱、リボンが巻かれたぬいぐるみ。たくさんのクリスマスレターたち。それらに悪意は無く、素敵な贈り物たちだ。
敵意を向けるのは、そう。アイツだ。
クリスマスらしからぬ殺意の波動に目覚めそうな顔で、グィー・フォーサイス(風のあしおと・f00789)は局長席を睨みつけたのだった。
●へろへろ猫の救援要請
「……や、やあ、君たち。突然だけど、聖夜の夜は暇? あっ、暇じゃない? そうだよね……。普通聖夜は恋人や家族と過ごすのに忙しいよね……そうだよね……」
死んだ社畜の目をしたケットシーが、ハハッと乾いた笑い声を立てる。いつも元気な彼らしくない振る舞いに、どうしたのかととある猟兵が尋ねると、機動力カンストでもしたのかと思うような素早さでにじり寄られた。
「聞いてくれるかい!? 君、優しいね! ありがとう!」
ふかふかな冬毛な両手で猟兵たちの手を握り、うるっと目を震わせて猫人が語る。
なんでも、グィーの務める郵便局では今年からとある取り組みを始めたそうだ。例年クリスマスはプレゼントやクリスマスレターを届けるので忙しい。解りきったことである。
しかし、だ。
「……あの局長、なぁにが『大丈夫、ほんの少しさ』だよ。禿げろ」
最初の年なのだから、きっと全然応募も無いよなんて抜かした日和った顔に爪を立ててやりたい。思わず舌打ちをしそうになったグィーだったが、君たちに気付いてパッと笑顔を浮かべる。
「君たちにはね、サンタクロースになってほしいんだ」
局長が思いつき、局員たちの反対を押し切って勝手に募集を募った企画。それは、『子どもたちにサンタクロースからの贈り物』であった。サンタクロースとは、勿論郵便局員たちのことだ。毎年カードやプレゼントは届けているが、それは玄関先までの話。今年はサンタクロースの格好をして、直接子どもたちにプレゼントを渡そう! と、ラグドール似のふっかふっかまんまるな局長は夢溢れるキラキラの瞳で告げたのだと言う。禿げろ。
局員たちの悪い予感は的中し、クリスマスイブ当日の朝、グィーのデスクには10個以上プレゼントが置かれていた。局長禿げろ。
「そういう訳でね、申し訳ないのだけれどアルバイトしない? サンタ服の貸し出しはあるし、給料は子どもたちの笑顔とクリスマスケーキの現物支給。あっ、僕のような立派なヒゲが無くても大丈夫だよ!」
仕事内容も簡単だ。まず赤いサンタ服を着て帽子を被る。プレゼントを持つ。ベルトにラッパとベルをくくりつけたら準備は万端! プレゼント配達に出かけよう!
渡されたメモに従い配達する家についたなら、ベルを三回カランカランカランと鳴らす。それがサンタが来た合図。子供が飛び出してくるかもしれないし、親が中へどうぞと出迎えてくれるかもしれない。届け先によってはクリスマスパーティの最中で、是非楽しんでいってと言われるかも知れない。
「サンタはサービス業。臨機応変にね」
道中も、もしかしたら予期せぬアクシデントだってあるかもしれない。迷ってしまったり犬に追いかけられたり、地図をなくしてしまったり……e.t.c.
「そういう困りごとにはラッパを吹いて。僕の耳がしっかりキャッチするからね」
説明が必要なのはこんなところかなぁ。首を傾げれば、三角の大きな耳がぱたりと倒れて。
「あ! 子どもたちの笑顔をしっかり見てくるところまでがお仕事だからね!」
どんな風に喜んだかのレポートが必要なのだそうだ。
仕事を終えたら、郵便局で行われているパーティに参加してくれるのも歓迎だよと猫人は告げて、どうぞよろしくお願いしますと深々と頭を下げるのだった。
壱花
めりーくりすます、壱花です。
突然の社畜ですみませんが、皆さんには赤い服を着て労働に勤しんで頂きます。そんな訳でアルダワからのクリスマス(労働)をおおくりいたします。
このシナリオは【日常】フラグメント一章のみで終了します。
オブリビオンとの戦闘が発生しないため、獲得EXP・WPが少なめとなりますのでご了承の程宜しくお願い致します。
POW/SPD/WIZはお気になさらず。
●みっしょん
良い子たちにクリスマスプレゼントを届けていただきます。
届けたい相手を選んでください。(プレイング冒頭に「🎅ミーノちゃん」等の指定)
《大きな包み》
🎅ミーノちゃん 5さい
🏠ケットシーがい ねこちぐら
⏰おひる(パーティのときにきてくれるとうれしいです)
🎁クマのぬいぐるみ
《四角い包み》
🎅リヒトくん 5さい
🏠あおいさんかくやねのいえ(ふだんはがくえんのりょうにいます)
⏰おひる(パーティのときにきてくれるとうれしいです)
🎁えほん
《小さな箱》
🎅ジョンくん 4さい
🏠たかいやまのうえ やねにまるいまどがあるいえ
⏰19じまで(ねちゃいます)
🎁スポーツカーのおもちゃ
《とても大きな箱》
🎅ヒルデちゃん 6さい
🏠セレブキャッツタワー
⏰20じくらいをきぼう(やこうせい)
🎁ドールハウス
●へるぷみー
困った時は、先輩を呼びましょう。
衣装と一緒に渡されているトナカイ印のラッパを吹くと先輩面したグィーが現れます。
●ごちゅうい
同時参加は1~2名。
届け先が被った場合は、こちらでダイスを振って決めます。多くても8名までのシナリオになります。今回は、こちらで誰かと掛け合わせることはいたしません。
選ばれなかった子へはグィーがちゃんと届けるので大丈夫です。
プレイングは【12/28(土)8:31~】
いつも通り3日間ほどの受付を予定しております。
それでは、皆様の楽しいプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『アルダワ魔法学園でクリスマス』
|
POW : パーティー会場で、ご馳走をお腹いっぱい食べたり飲んだりする
SPD : パーティーでゲームをしたり、歌を歌ったり、かくし芸を披露したりする
WIZ : 恋人に愛を囁いたり、友達同士でプレゼント交換をしたりする
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
杠葉・はつね
【ミーノちゃん】にお届け
わたしにも手伝わせてもらえるかしら?
地図にかかれた住所についたら、プレゼントとラッパ、ベルがきちんとあるか再確認するわ
おっきなプレゼントだから運ぶのに手間取っちゃったわ……
ベルを3度慣らし、中の反応を待つわね
「こんばんは、ミーノちゃん。サンタさんからプレゼントよ」
ミーノちゃんが出てきたら、精一杯の笑顔で応えるわ
笑顔になってくれるかしら、よろこんでくれるかしら
「こんな素敵なプレゼントをもらえるミーノちゃんはすごく素敵ね」
帰りには郵便局のパーティに顔を出し、グィーに報告をしにいくわ
「ねぇ、グィーのお仕事はとてもすごいわ」
ミーノちゃんの笑顔がそれを証明しているのだもの
●ミーノちゃんはふつうのおんなのこ
ケットシー街の猫ちぐらと呼ばれる区画に両親と一緒に暮らすミーノちゃんは、極々普通の5歳の女の子。大好きなパパとママの言うことをちゃんと守って、毎日良い子に暮らしている。
けれどひとつだけ、大好きなパパとママにも言えない秘密があって――。
地図に書かれ住所と目の前の家を何度も確認して、杠葉・はつね(晨光の祈り・f04009)は「よし」と小さな声で意気込んだ。
『わたしにも手伝わせてもらえるかしら?』
そう小さな友人に声を掛けたら、彼は飛び跳ねて喜んでくれたっけ。いつだって全身で感情を表現する姿を思い出してくすりと笑うと、しっかりとプレゼントを抱え直した。
大きな布製の包みは、上の方で大きなリボンでぎゅっと結ばれている。大人のはつねが抱えても結構な大きさだから、小さな女の子が抱えたらきっと同じ大きさになるのではないかしらと、運ぶのに四苦八苦しながらも楽しみを胸に抱えてここまで辿り着いたのだ。
からん、ころん、からん♪
派手さのない優しい音色のベルを鳴らす。気付いてもらえるのかしらと首を傾げかけたその時、家のドアが開いてワッと小さな子供――ケットシーの子供たちがまろぶように飛び出してきた。
「さんたさんだー!」
「サンタさん!」
「サンタのおねえちゃんだー」
パーティ中だったせいだろう。たくさんの小さな仔ケットシーたちがはつねを囲む。どの子も小さくて可愛くて、5歳の子が解らない。
(ケットシーの5歳ってどれくらい? 彼は大人であの大きさだから……)
うーん、想像もつかない。
「こんにちは、ミーノちゃんはいるかしら?」
しゃがみこんでそう問えば。
「ミーノちゃん、あっちー」
「ミーノちゃーん! サンタさん、ミーノちゃんさがしているよー」
仔ケットシーたちが指差す先、家の扉からこっそりと顔を出す小さな『人間の』女の子。背後に立った両親が優しく背中を押せば、おずおずと歩み出てきた。
「こんにちは、ミーノちゃん。サンタさんからプレゼントよ」
「ミーノに……?」
「わあ、いいないいな」
「ミーノちゃん、はやくあけてみてっ」
「はやくはやくー」
ぴょんぴょこと仔ケットシーたちが跳ねる中、やはり身長近くある大きな包みを受け取ったミーノはリボンをひっぱり解いた。
包みの口から、白いモヘアのクマ耳が覗けば――色彩が広がるようにミーノの顔が気色で溢れていく。
「くまさんっ!」
「こんな素敵なプレゼントをもらえるミーノちゃんはすごく素敵ね」
と、口にしてから、はつねはアッと口を抑えて。
「えらいサンタさんがいつも良い子のミーノちゃんにご用意してくれたのよ」
穏やかな笑顔とともに「はっぴーめりーくりすます」と告げた。
配達を終えたはつねは郵便局のパーティへ顔を出し、グィーへ報告しようと思ったけれど彼はまだ仕事を終えていない様子。いつもの連絡手段でも報告は出来るけれど、せっかくだからパーティを楽しみながら待つことにした。
「はつね、はつねっ! 今日はありがとう、とっても助かったよ!」
サンタ衣装の猫人がパタパタと駆けてくる。まずはお疲れ様と声を掛けて労えば「はつねもお疲れ様!」と笑顔が返ってくる。
「ねぇ、グィーのお仕事はとてもすごいわ」
「そうかい?」
耳をピピピと揺らした猫人が首を傾げる姿に、そうよと大きく頷いた。
だって、ミーノちゃんの笑顔がそれを証明しているのだもの。
🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔
さんたのおねえちゃんへ
かわいいくまさんをありがとう。
パパとママはネコちゃんがすきだけど、ミーノはくまさんがすき。
おうちのなかはネコちゃんいっぱいで、おそともネコちゃんなの。
さんたさんはミーノがくまさんすきってしっていたのね。
とってもだいじにします。ありがとう、さんたさん。
ミーノ
🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔
大成功
🔵🔵🔵
都槻・綾
【リヒトくん】
f09129/ユルグさん
誰かの幸福を祈るだけでは無く
叶えることが出来るのなら
――私自身も「幸せ」を貰うのだと、思ったのです
それに
仕事後の一杯は、より美味しいものでしょう?
悪戯に笑みつつ
家の前でベルを三回
明るい宴に遠慮なく参加を
少年の目線に合わせて屈み
贈り物を差し出す
一緒に読もうか、と頭を撫でよう
寮生活の寂しさを
幼い彼は言葉に出来ず
家族を思えばこそ言えぬこともあるだろう
ひとり眠る寮の寝台の上
寂しくないように
温かな気持ちが灯るように
ユルグさんも勿論共に、と
絵本の台詞を三人で読んでの小芝居は
やがて家族全員を巻き込んで賑やかに
リヒト君の笑顔が咲いたなら
ねぇ、やっぱり
其れが最高のプレゼント
ユルグ・オルド
綾(f01786) と🎅リヒトへ
そりゃアやっぱり綾は優しいな
や、茶化すんじゃなくってさ
喜んでもらえんのは嬉しいよね
しあわせのお裾分けからの乾杯といこう
さァ贈り物だ、目一杯陽気に乗り込もう
少し外す調子も機嫌の好さとベルの音で紛らわし
子供らと遊んだんなら綾とリヒトんトコ
一緒に絵本覗き込む図は微笑ましくて
そうしてっとお兄ちゃんみてェね
加わるならば擬音加えたアドリブ混じり
ほら浮かべて、今だけの物語を届けよう
ページ捲るたびに楽しい記憶が蘇るように
いくらでもいくつでも重ね加えていけるように
笑うんならともに笑って
雪のように記憶を重ねよう
アンタが嬉しいならそれが一番嬉しいから
分け合った幸せが今は満ちるように
●リヒトくんはとてもかしこいおとこのこ
青い三角屋根のお家に帰省しているリヒトくんは、とっても賢い魔法学園の特待生。普段は親元を離れ、寮で生活をしている。まだまだ小さいけれど、もっと小さな頃から神童と呼ばれる彼は、小さな頃から難しい本を沢山読んで過ごしてきた。
けれどね、サンタさん。父さんにも母さんにもねだれなかった欲しい物があるんだ――。
誰かの幸福を祈るだけではなく、叶えることが出来たなら――それはとても幸福なことだ。誰かの幸せの一頁を飾ることが出来、心から喜んで貰えるということは得難い幸せだろう。
「――私自身も「幸せ」を貰うのだと、思ったのです」
「そりゃアやっぱり綾は優しいな」
柔らかな笑みとともに都槻・綾(夜宵の森・f01786)がそう告げれば、ユルグ・オルド(シャシュカ・f09129)は目を細めた。茶化している訳ではないと手を振れば、知っていますよと頷きが返って。
「それに。仕事後の一杯は、より美味しいものでしょう?」
「今から酒の話? いいね、しあわせのお裾分けからの乾杯といこう」
地図とメモ、それから青い三角屋根とをしっかり確認し、悪戯げに笑んだ男たちはベルを鳴らす。
カラン、コロン、カラン♪
賑やかな祭りの気配に消えてしまいそうな爽やかで落ち着いた音。これで気付いて貰えるのだろうかとユルグが首を傾げ掛けた時、可愛いお家の扉が開かれた。
「ああ、郵便局のサンタさんですね。今日はありがとうございます。さ、こちらへどうぞ」
フリルのエプロンを着けた二足歩行のドラゴンが、さあさあと手招きをする。どうやら竜派のドラゴニアンの家庭のようだ。二人は僅かに顔を見合わせたがクリスマスの魔法に掛かったようだと笑い合い、ホームパーティへ招かれることにした。
リヒトに今日のことは内緒にしているのだとリヒトの母は語り、ご機嫌に尾を振りながら二人を広い居間へと案内する。人間用のものよりも家具が大きい事を除けば、少し裕福そうな普通のお宅。パチリと薪が爆ぜる暖炉に、毛足の長い絨毯。家型のアドベントカレンダーに豪勢なクリスマス料理と大きなクリスマスツリー。
そのクリスマスツリーの下で難しそうな分厚い本を読んでいた仔ドラゴンが、来客に気付いて顔を上げる。知性を秘めた瞳に、利発そうな顔立ち。誰? と顔に浮かんだ疑問はすぐに解へと結ばれて、冷めた瞳がサンタの二人へと向けられた。はしゃぐ大人に付き合う事に慣れた顔だ。
おやと僅かに思うものの、綾は屈んで贈り物を差し出した。
「メリークリスマス、リヒト君」
「メリークリスマス!」
サンタ姿の二人がそう口にすると、従兄弟か兄弟なのだろう、よく似たドラゴニアンの子供がわあっと声をあげる。
「いいな、リヒトくん! サンタさん来た!」
「ねえサンタさん、僕のは?」
「あたしのは?」
賑やかとなった小さな子等に、こちらにありますよとリヒトの母が口にすれば、ユルグは手伝いますとそちらへ向かう。
「どうも」
綾にプレゼントを渡されたリヒトは、素っ気ない態度で四角い包みを受け取って、開けてもいいかと目で問うてくる。どうぞと意を込め頷けば、尖った爪でカリッと引っ掻いて丁寧にシールを剥がし、包装紙が破れないように綺麗に開いていく。その姿を見れば、彼がいかに几帳面なのかを綾は知ることが出来た。
包装紙から出た絵本を見、僅かにリヒトの瞳が見開かれる。先程まで手にしていた難しい本へと視線を向け、両親へと視線を向け、そして手元の絵本へと視線を戻すと暫く見つめた後横に置き、包装紙を丁寧に畳み始める。
「読まないの?」
子供に向ける、優しい声音。リヒトは、静かに首を振る。
けれど綾は見つけていた。一瞬で消えてしまったけれど、確かに彼の瞳に宿った喜色を。
「一緒に読もうか」
「いえ、一人で読めますからいいです」
「私が君と読みたいんだ。読ませてくれる?」
「そこまで言うなら、まあ……」
好きにすればいいと口にする少年に小さく笑んで、綾は絵本を開いた。
不思議な世界の冒険の話をゆっくりと柔らかく語りだしても、少年は去ることはしない。このまま読んでも良いのだと解釈し、綾は物語を紡いでいく。
「そうしてっとお兄ちゃんみてェね」
子どもたちにプレゼントを渡し、感謝のタックルを受けたり両腕にぶら下がる子どもたちとグルグルと回ったりして遊んで満足させてきたユルグが、俺も混ぜてと二人の読書会に混ざる。
静かな綾の語り口調に、ユルグの楽しげな擬音や台詞回し。絵本には書かれていないような台詞や展開を口にすれば、「えっ」と思わずリヒトの口から声が溢れる。慌てて口を押さえてプイッとそっぽを向くリヒトだったが、チラッと視線を戻せばニヤリと笑うユルグと優しげに目を細める綾の顔と目が合って。
「続き、読まないんですかっ」
それがねだっている響きになってしまったせいか、再度リヒトはプイッと顔を逸してしまう。けれど、続きを二人が楽しく紡ぎ出せば、いつの間にか絵本近くへと顔を寄せて――。
絵本に無い展開を挟めば挟むほど、リヒトが驚き覗き込む。いつしか周りの大人も子供も全員巻き込んで、小芝居をしては響く楽しげな笑い声。
年相応の笑みを彼が見せたなら、綾は笑みを深くして。
(ねぇ、やっぱり。其れが最高のプレゼント)
皆と楽しげに声を立てて笑い合いながらも、ユルグは静かに笑う綾に気付いて。雪のように記憶を重ねていく。綾が嬉しいのなら、それが一番ユルグは嬉しいから。
「んふふ。ほら綾、すごいラストを頼んだよ」
「えっ……いやまあ、はい。任されました」
言葉を重ね笑い合えば、二人のやり取りにドッと笑顔が咲いた。
🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔
おせっかいなサンタさんへ
ぼくはもう、サンタをしんじる年ではありません。
家からも出て、外でちゃんと一人ですごせているし
父と母がいなくてもさびしくなんてありませんし
お兄さんたちではきっとよめない本をたくさんよんでいます。
けれど、あの日はとてもたのしかったから、手紙を書きます。
ありがとう、サンタのお兄さんたち。
……父と母は、ぼくのこと、ちゃんと見ていてくれているんですね。
ぼくが家にほとんどいなくても、思ってくれているのですね。
むずかしい本だけじゃなくて、本当は絵本もよみたいこと
でもこどもっぽく思われそうでぼくがねだれないこと
知られていたんだなってびっくりしてしまいました。
ありがとう、おせっかいなサンタさん。すてきなクリスマスでした。
リヒト
🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジャック・スペード
🎅ジョンくん
♢ ♡
デザインの都合上、当機は子供に怖がられ易い
しかし、スポーツカーを好きな男の子なら
当機を気に入ってくれるかも知れない
一抹の望みを胸に早寝する良い子の元へ
サンタ服に帽子、ラッパも確り装備して出発
そうだ、ソリの代わりにヒーローカーに乗って行けば、喜んでくれるだろうか
到着したらベルを3 度鳴らし合図を
メリークリスマス、良い子にプレゼントだ
極限まで背を丸めて、視線を合わせ接するが
それでも怖がられたら、ラッパを鳴らそう
グィー先輩、お願いシマス
……子供と仲良くなれるよう、アドバイスが欲しい
プレゼントは笑顔で受け取って貰わないと、な
サンタも郵便屋も大変だが
ヒトを笑顔に出来る仕事で、良いな
●ジョンくんはげんきなおとこのこ
とっても高い山の上の屋根に丸い窓のある家に住んでいるジョンくんは、猟兵の両親を持つ男の子で、他世界から移住してきた家庭の子。仕事で両親が家を空けてしまっても、元気に一人で遊んで帰りを待っている子だ。
そんなジョンくんがサンタさんにお願いしたいものは――。
『そうだ、ソリの代わりにヒーローカーに乗って行けば、喜んでくれるだろうか』
そう口にしたジャック・スペード(J♠️・f16475)に対し、郵便屋の猫人はゆらりと尾を揺らしてから小さな顎に指を掛け「ふむ」と一考してからこう提案した。
『山には木がいっぱいで走りにくいかもしれないから、風魔法を君の車に掛けてあげる。ね、その方がソリっぽいだろう?』
空を飛んでいくといいよという提案になるほどと頷いた漆黒のウォーマシンは赤いサンタの衣装に身を包み、確り帽子も被った。今日の彼はヒーローではなくサンタだ。似合うよと猫人からのお墨付きも得て、颯爽と『Odile』で空を駆けた。
そうして黒鳥で空を駆けたなら、屋根に丸い窓を見つけると家の前に羽根を休めさせ、降り立つ。何度も屋根とメモとを確認し、時間も確認する。ジョンは早くに寝てしまうとのことだったから、早めに出てきたものの、それでもやっぱり心配だった。
カラン、コロン、カラン♪
ベルトから取り外したベルを三度鳴らして合図を送れば、家の扉がそぉっと開かれる。ジャックが入ったら壊れてしまいそうなその家から覗くのは、とても小さな顔だった。
「メリークリスマス、良い子にプレゼントだ」
極限まで背を丸めたジャックは、男の子にプレゼントを渡そうとする。
しかし、男の子は目を見開いたまま動かない。
(――これは、不味い)
怖がらせてしまっただろうか。こんな聖夜に子供に恐怖を与えるなんて――!
ジャックの行動は、早かった。腰からラッパを取り外し、素早く吹いた。
ぱふーーーーーーーーー!
グィー先輩、お願いシマス!!
「やあ、ジャック! 呼んだかい?」
本当に早かった。近くに配達中だったのさと事も無げに言うケットシーのサンタ服には葉っぱがたくさんついている。山の中の他の家に配達をしていたところを駆けてきたのだろう。
「……子供と仲良くなれるよう、アドバイスが欲しい」
あんたのように上手くはいかなかった。
そう言いながらグィーの頭の葉を取り除くジャックだったが、グィーは子供を見てニコッと笑うだけだった。
「君はいつだってそのままで大丈夫だよ、ジャック。だって――」
「す」
理由を口にしようとするグィーの言葉が遮られて。
「すっげーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
フェアリーの少年が、トルネードのようにグルグル回りながら飛んでいく。高い木の上まで飛んで、それから真っ直ぐ落ちてきて、地面に激突する寸前でピタッと止まってから、ギュンッとジャックの鼻先に飛んできた。
「すっげー、すげー! え、サンタさん!? マジで? かっこいい! サンタさんってじいちゃんばっかだと思ってた! わ、あれ、あれ! あのかっこいいクルマ! もしかしてソリ!? すげー!」
ワアワアしゃべって、ギュンギュン飛び回る。
「あ、いけない! サンタさんありがとう!」
ジャックの目の前にピューンっと飛んできて、ジョンはぺこりと頭を下げる。せっかくプレゼントを持ってきてくれたのに、興奮して飛び回ってしまったとはにかんで。
改めてプレゼントだと小さな箱を差し出すが、どう見てもジョンの身体には大きい。ジャックには片手で掴める程度だが、ジョンにはすっぽりと収まれそうなサイズだった。
「わ、大きいな。なんだろう」
置いて置いてと身振りで示してから、ご機嫌なジョンが包みを開けるのを見守れば、出てきたのはスポーツカー。ジャックにはとても小さく、ジョンには大きいものだ。
「すげー! かっこいいスポーツカーだ!」
早速運転席に乗り込んでハンドルを握って瞳を輝かせるジョン。
その姿を見て、ジャックはそっと声を掛ける。
「少年。――今日は……一人なのか?」
親と一緒に出てこなかったな、と気付いて。
「うん。父さんたちは仕事。もうすぐ帰ってくるよ!」
「そうか。ならば、帰ってくるまでの遊び相手を努めても構わないだろうか」
「え、いいの!?」
「うむ」
玩具のスポーツカーは、後ろに引くことで走るプルバックゼンマイ仕様だ。引いてあげようと申し出れば、ジョンは更に瞳を輝かせた。
大丈夫そうだと判断したグィーは配達に戻ると手を振れば、感謝を告げたジャックはその小さな背中をジョンと遊びながら見送って。
(サンタも郵便屋も大変だが、ヒトを笑顔に出来る仕事で、良いな)
小さな彼が日々駆け回る理由のひとつが解ったような気がしたのだった。
🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔
かっこいいさんたさんへ
さんたさん、さんたさん!
かっこいいスポーツカーをありがとう!
オレね、まいにちギュギュギューってのりまわしてるよ!
とうさんとかあさんのピンチにかけつけるヒーローになれるように
いっぱいくるまのれんしゅうするんだ!
大きくなったらさんたさんみたいなかっこいいくるまにのれるかな?
ジョン
🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔 🎅 🎄 🦌 🔔
大成功
🔵🔵🔵
セラ・ネヴィーリオ
🎅ヒルデちゃん
♢【くれいろ】
「声をかけられた時の勢い、食べられるかと思ったよねえ」と冗談交じりに
服似合う?えっへへーユキさん程じゃないけどね!
ベルだけは自分の愛用品を
荷物は…これやばいやつだね?
おっきいし。壊れ物だし重いし!
ユキさんをちらと見たら…二人とも手がなさそう!
いや、ベル持ってきてた!助けて騎士さーん!と【リザレクト・オブリビオン】
配達は戦いだから…!とお願いして(丸め込んで)いざ出発!
騎士さんにサンタ衣装、蛇竜さんにトナカイ衣装も忘れずに
運んだら親御さん呼びつつユベコ解除
ハッピーメリークリスマス!笑顔が見れて嬉しいよ!
でもグィーさんは後でもふらせてね。大変だったんだからご褒美ー!
ユキ・パンザマスト
🎅ヒルデちゃん
♢【くれいろ】
ねー。あの機動、獲物を捉えた獣の如しでしたもん。
サンタ装似合ってますよう、セラ!
うわ、ヤバめの大物?
思わず顔を見合わせる。
ええ。ユキもたっぱないし、腕力も、ねえ?
ややっ、ナイスですよセラ!
こちらは包みを傷つけぬ、柔らかな椿樹の実体ホロを投影。
枝根をロープワークで編み、木橇の形。
プレゼントを乗せて、倒れぬよう花枝を支えに。
サンタ騎士とトナ竜さん!
タワーの前まで任せました!
タワー内は橇解除、
騎士さんメインに、ユキ達が支え役。
佳き報せを運ぶのは、サイレンでなくセラの鐘。
ハッピーメリークリスマス!
……ふふ、報われた心地です。
よっしゃー名案!
尻尾ふかふかそうっすもんね!
●ヒルデちゃんはおしゃまなおんなのこ
セレブキャッツタワーにお住まいのヒルデちゃんは、それはもうセレブなキャッツ。セレブなケットシー家に生まれた、御年6歳の可愛いものに目がないちょっとおしゃまな女の子。たくさん愛されて、欲しい物を何でも買ってもらって育ってきた。そんなヒルデにだって欲しいものはある。
あのね、サンタさん。ヒルデはね――。
セラ・ネヴィーリオ(トーチ・f02012)とユキ・パンザマスト(暮れ泥む・f02035)がよろしくねと任された荷物は、とても大きな箱だった。両手を組んでお願いするよと頼み込んできた郵便屋の猫人なんて余裕で入れてしまうくらい、大きな大きな箱。可愛い大きなリボンが結ばれているプレゼントボックスは、軽く揺すればカラコロと小さく乾いた音がして――なんだろうと二人は首を傾げた。
「うわ、ヤバめの大物?」
「……これやばいやつだね?」
大きくて重い、それでいて落としでもしたら壊れてしまうし……それにこんなに大きいのだ。きっととても高額――そこまで考えて、二人を顔を見合わせる。ヤバいブツを預かってしまった……!
それなのにこんなの、どうやって運べばいいのだろう。
「グィーさんに台車があるか聞くべきだったかな……」
「もういっちゃいましたね」
「ハッ! そうだ、台車で配達!」
セラは心強い死霊さんたちを呼べることを思い出した!
「助けて、騎士さーん!」
杖のベルをかろんと鳴らして、《リザレクト・オブリビオン》!
召喚された死霊騎士と死霊邪竜は戦闘じゃー! カチコミじゃー!と勢いよく飛び出してみたものの、何だか平和な雰囲気で首を傾げる。
「ナイスですよ、セラ! それではユキは台車になりそうなものをつくりましょう!」
労力確保とガッツポーズをし、あのねあのねと騎士たちへと説明をして上手いこと丸め込もうとするセラを見て、ユキも工作を始める。
包みを傷つけないような柔らかな椿樹の実体ホロを投影し、枝根をロープワークで編み上げれば――。
「じゃーん、ソリの完成です!」
「おおー、ユキさん器用ー」
イベント時の配達も戦いだからと何とか騎士たちを説得したセラは、手をパチパチ。だって郵便屋の猫人は戦士の目をしていたから。きっと間違ってはいない、はず。
騎士にサンタ衣装、邪竜にトナカイ衣装を着せれば、立派なサンタ御一行の完成だ。
ソリへプレゼントを乗せ、花枝をクッションに、さあいざ進めと二人と死霊たちは夜のアルダワを駆ける。
道中、それにしてもと思い出すのは、頼み込んできた郵便屋の姿。
「声をかけられた時の勢い、食べられるかと思ったよねえ」
「ねー。あの機動、獲物を捉えた獣の如しでしたもん」
くすくすと楽しげに笑い合う二人も、死霊たちとお揃いのサンタ衣装。
いつもと違う衣装に身を包むのはイベントごとって感じがして楽しいし、サンタになることもそう滅多に出来る経験ではないため、二人は始終笑顔だった。
「サンタ装似合ってますよう、セラ!」
「服似合う? えっへへーユキさん程じゃないけどね!」
配達を終えたら、パーティに行って写真を撮ろう。そんな話をしていれば、サンタ騎士とトナ竜さんの頑張りもあって、あっという間に目的地。
「……ここ?」
「そう、ですねえ……」
メモと地図を何度も確認して見上げる。
そこは、スーパーセレブリティなお家。億ション――タワーマンションであった。
ユキはソリを解除して、セラはトナ竜さんだけに還ってもらって、騎士をメインに二人でうんせと運んでいく。
「はあ、すごいですねぇ」
「ね。団地何個分だろう」
守衛に用件を告げれば「伺っております」と通されて、シャンデリアがキラキラ光るホールではコンシェルジュに挨拶をされ(しかも台車も貸してくれた。優しい)、関所(セキュリティドア)をふたつもくぐり抜け、はーっとかほーっとか息を零しながら指定された階までエレベーターで向かえば――。
「えっ、この階層全部ひとつのお家!?」
「さすがヤバめの大物ですね……」
エレベーターが開いた先には、再度セキュリティドア。そしてその向こうにはポツンと扉がひとつだけ。セキュリティドアの解除をしてもらい、騎士にも還ってもらう。
扉の前にたった二人は思わずゴクリと息を飲んでから、顔を見合わせ頷きあって。
かろん、かろん、かろん♪
セラが杖のベルを優しく三度鳴らせば、待ってましたと言わんばかりに扉が開く。
「ようこそいらっしゃいました」
出迎えたのは、メイド姿の人間の女性。
その足元から、小さくてふわふわの仔ケットシーがにゅっと顔を出して「いらっしゃいサンタさん!」とニッコリ微笑んだ。
どうぞと二人がかりでプレゼントを差し出せば、ヒルデは「まあ!」と胸に手を当て喜ぶ。――因みに、大きなプレゼントボックスはメイドさんがヒョイッと抱えてくれた。強い。
「ありがとう、サンタさん。これって、あれよね? ヒルデがおねがいしていたやつ!」
「そうですよ、ハッピーメリークリスマス!」
「ハッピーメリークリスマス! 笑顔が見れて嬉しいよ!」
嬉しいと満面の笑みを見せるヒルデに誘われた二人は、とても美味しいケーキと花の香のする紅茶を頂いてから返ることとなった。
「……ふふ、報われた心地です」
「すっごく喜んでくれたね」
プレゼント配達任務を終えて身軽になった二人は、ニコニコ笑顔をお土産に帰る。向かう先は団地――ではなく、郵便局のパーティ。
「でも大変だったからご褒美もらお! グィーさんもふらせてーって」
「よっしゃー名案! 尻尾ふかふかそうっすもんね!」
楽しい楽しい企みごともする二人の足取りは、とても軽かった。
幸せを届けると、逆に幸せが貰えるのか、と。胸に暖かな花が咲くような心地で。
――なお、もふらせてとお願いしてみたところ、『えっ、もふるだけでいいの!? 今なら肉球もおつけしちゃうよ!』と、君たちって肉球好きでしょ? と首を傾げられたため、盛大にもっふもっふのぷにぷににしてやった。
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すてきなサンタさんたちへ
すてきなドールハウスをありがとう、サンタさん。
ヒルデね、大きなドールハウス、とってもうれしかったの。
大きいとね、たくさんのお人形がくらせるの。
パパ人形もママ人形も、グランパもグランマも。みぃんな。
大きなおうちではね、みんないっしょにくらせるの。
ヒルデのおうちは大きいけれど、パパもママもいそがしくてあまりいないから
ヒルデのお人形たちはさびしくないようにいっしょのところにいてほしかったの。
ほかにドールハウスをもっているのに、なんで大きいのほしかったのかって
サンタさんがかえったあと、かえってきたパパとママにきかれたの。
ヒルデはね、ちゃんとりゆうをおはなししたわ。
そしたらね、パパとママ、グランマたちもよんで
つぎのお休みはずーっとヒルデといっしょにいてくれるって!
ありがとう、サンタさん! サンタさんのおかげよ。
ヒルデ
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―― みっしょん こんぷりーと! ――
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全ての子どもたちに、幸せな笑顔を。
――Happy Holidays!🎁
大成功
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