特別な夜を大切な誰かと共に
●聖なる夜に
「皆様、日ごろから数多の世界を守るための戦いお疲れ様です。さて、今日は何の日なのかご存じでしょうか? もちろん知っていますよね。はい、今日はクリスマスです」
両手の人差し指で口角を吊り上げぎこちなく笑いながら猟兵たちを出迎えたのはアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)だった。
「たまにはお休みというのもいいでしょう。今回はUDCアースの日本にある東京で開かれるクリスマスパーティにお邪魔しようと思います。そこには猟兵でない一般の方々もいらっしゃいますので迷惑は掛からないようにしてくださいね」
UDCアースの東京。比較的文明は進んでおり大抵のものは手に入るだろう。しかしこの世界で猟兵の存在は認知されていない。その点にだけは注意してパーティを楽しまなければならない。とはいっても戦いなどは起こらないのだから肩の力を抜いて楽しめばいいだけだ。
「それと皆様の出身世界やご自身の事情などもあるかもしれませんが未成年の飲酒は東京ではNGです。そこは注意してくださいね。ソフトドリンクも各種用意してあるようですのでそちらでお楽しみください」
一般人を装うのだからその国の法に従わなければならない。武器の類はどうにか隠せるとしても不必要なら持ち込まぬ方がいいだろう。
「お料理やお酒を楽しむもよし、いい機会ですし東京という街を落ち着いて観光してみるのもいいでしょう。パーティの他にもイベントをしているようです。もちろん特別な時間を大切な誰かと過ごすのも大変よろしいかと。皆様思い思いのクリスマスを楽しんでくださいませ」
こうしてカーテシーと共に猟兵たちはクリスマスの東京へと転移した。
灰色幽霊
どうも、灰色幽霊です。
今回はクリスマスシナリオ。特に難しいことを考える必要はなくパーティに参加しましょう。観光してももちろんOKです。
場所はOPでも明記しましたがUDCアースの東京。わかりやすくていいと思います。
注意事項としましては①未成年飲酒の禁止②攻撃UCの使用(攻撃目的でなければ可)③破壊行為の以上の3点となりますのでよろしくお願いいたします。
それでは皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
注意事項などはMSページをご覧ください。
皆様よいクリスマスをお過ごしください。
第1章 日常
『UDCアースでクリスマス』
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POW : 美味しいパーティー料理を楽しむ
SPD : クリスマスイベントに参加したり、観光を楽しむ
WIZ : 恋人や友人との時間を大切に過ごす
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●眠らない街のきよしこの夜
眠らない街、東京。
常に賑わいを見せるこの街だがクリスマスともなればいつも以上の賑わいを見せていた。
至る所でイベントやパーティが開かれサンタやトナカイの仮装をした若者たちがはしゃいでいる。仕事帰りの大人たちもプレゼントを抱え家族が待つ家へ足早に帰る。
今日は特別な日。たくさんの愛が溢れそうな日。街は笑顔で包まれている。
これこそが猟兵たちが一年と通して守り抜いた世界。そしてこれからも守り続けなければいけない世界。
しかし今夜はそれも忘れて聖夜を楽しもう。
今日は特別な日なのだから。
夕闇霧・空音
アドリブOK・妹ラブ
【大切な妹・天音と仲良く過ごす】
風魔衆の首領を倒したし、ついでに別の世界の風魔も倒したし
なんだかんだでたまには外で遊ぶのもいいわよね。
天音が大好きなご飯だっていっぱい食べさせてあげようかしら
ほら、猟兵は結構お給金が良いのよ
それと…プレゼントも。
…サンタさんのコスプレしながらやろうかしら…
そしたら喜んでくれるかしらね。
●姉妹の楽しいクリスマス
「本当にいいの?」
「いいのよ。こういう日は何も考えずに楽しまないと」
夕闇霧・空音(凶風・f00424)は妹の天音と共に新宿の街を歩いていた。自身の宿敵たる風魔衆、その首領も別の世界に現れた風魔の忍びも倒すことができた。そのご褒美、と言う訳ではないが今日はクリスマス。特別な誰かと過ごす大切な日。隠れ里を出て外で遊ぶのもいいだろう。
「さぁ、今日は目いっぱい遊ぶわよ。好きな物を食べていいし好きな物を買ってあげるわ」
「で、でも……」
天音の心配は空音のお金。猟兵として活動しているのは知っているが大好きな姉に負担はかけられない。姉と一緒にいられるだけでも天音は嬉しいのだ。
「心配いらないわ。ほら、猟兵はお給金がいいのよ」
「……本当?」
「お姉ちゃんは嘘つかないわ」
空音の言葉に嘘偽りはない。実際、言い値で報酬がもらえる猟兵は基本的に金銭に困らない。自ら賃上げを言い出さずともそもそも扱う事件が他では対処できない特別な物なので払われる報酬も自然と多くなる。そこから天音のために貯めていた空音にとって今日一日の支払いくらいは痛くも痒くも無い。
「じゃ、じゃあ! いっしょにケーキを食べましょう!」
「ええ、いいわよ」
なんでもいいと言っているのにケーキを食べたがる妹に頬を緩ませながら空音と天音は手を繋ぎ東京の街を歩く。
「あら」
そんな空音の視界に飛び込んできたのはサンタクロースの仮装。いつもはそんな恰好などしないが今日はクリスマス。用意しておいたプレゼントを渡すのならこれほど合っている格好も無いだろう。
「ちょっと待っててね天音」
「?」
天音に隠れそそくさとサンタの仮装を買い上げるとそのまま店で着替え再び天音と合流する。
「わぁ……」
姉のサンタクロース姿を見た天音は目を輝かせ、駆け寄り抱きついた。
「すごい! お姉ちゃんがサンタさんになっちゃった!」
「ふふ、いい子にしてた空音にはちゃんとプレゼントもあるわよ」
「やったぁ!」
空音のサンタクロースは天音に大好評。想像していたよりも喜んでくれて空音は内心ホッとしていた。それと同時に天音の満面の笑みで癒されてもいたが。
「プレゼントはケーキを食べてからね」
「うん!」
こうして姉妹は再び手を繋ぎ歩きだした。束の間の平和と大切な人と一緒の時間を噛みしめて。
大成功
🔵🔵🔵
アイ・リスパー
親友のシスカさんと
(女友達の感覚です)
シスカさんに連れられて上野動物園に行きます。
UDCアースには任務で何度も来ていますが、動物園に来るのは初めてです。
「動物でしたらデジタルアーカイブで映像見てますから、珍しくもなんとも……
うわあっ、なんですか、あのおっきな動物っ!?」
シスカさんの前で見栄を張ろうとしますが
一瞬で化けの皮が剥がれてしまいました……
「シスカさん、動物に詳しいのですね。
わあ、あれが生パンダですかっ!」
って、シスカさん、そんなにぬいぐるみ買うんですかっ!?
せっかくお揃いのサンタ服なのですから
最後に仮装大会に参加です。
「シスカさん、今日はありがとうございました。
メリークリスマス!」
シスカ・ブラックウィドー
親友のアイ・リスパーさんと同行
※シスカは♂です
二人で上野動物園へ。
「動物園は初めて?」
シスカは上野動物園に来るのは二回目。
ぬいぐるみ好きなので動物園にも詳しい。アイさんに動物達の豆知識を解説しつつ園内をぶらぶらし、目玉のパンダの元へ。
「本物のパンダだよ!」(はしゃぐ)
最後に二人でペンギンを見た後、ぬいぐるみを大量購入しつつ退園。
帰りがけに仮装大会の会場を通りかかり、ミニスカサンタの双子コーデでアイさんと飛び入り参加。優勝できるかな?
「今日はありがとう。こんな暖かいクリスマスを過ごしたのは初めてだよ!姉妹がいたらこんな感じなのかな?」(笑顔)
●姉妹?の楽しいクリスマス
アイ・リスパー(電脳の天使・f07909)とシスカ・ブラックウィドー(魔貌の人形遣い・f13611)が共に訪れたのは東京、上野動物園。もちろんここもこの時期はクリスマスムード。アイもシスカもミニスカサンタの仮装に身を包み、園内の装飾もBGMもクリスマス一色である。
「動物園は初めて?」
以前にもここを訪れたことがあるシスカがアイへと問いかける。猟兵は様々な世界で生まれ、育っている。もちろん動物を見たことがあっても動物園に訪れたことのない者も多いだろう。
アイもその一人なのだがシスカの手前、ほんの少しだけ見栄を張りたくなった。
「動物でしたらデジタルアーカイブで映像見てますから、珍しくもなんとも……うわあっ、なんですか、あのおっきな動物っ!?」
宇宙世界で生まれ育ったアイにとって生の動物は珍しくてたまらない。だからただの象にさえ驚きを隠せない。折角張ろうとした見栄だったが一瞬で化けの皮が剥がれてしまった。
「あれはねー……象だよ!」
アイを驚かせたのはアフリカゾウ。確かにこのサイズの哺乳類は他でもそうはいない。
「この世界で一番おっきな陸上哺乳類なんだってー。ちなみに足し算ができます」
「た、足し算……体もおっきいのに頭もいいんですね」
「そして一日のご飯はなんと50kgだよ!」
「ご、50kgっ!?」
ぬいぐるみ好きのシスカは動物園にも詳しい。持っているぬいぐるみたちの事をあれこれ調べているうちに詳しくなった、と言う方が正しいだろう。そこで覚えた象の豆知識を解説しながらアイとシスカは動物園を奥へと進んで行く。
その後も視界に入る動物たちにアイが驚き、シスカが解説をする。
「シスカさん、動物に詳しいのですね……わあ、あれが生パンダですかっ!」
「本物のパンダだよ!」
そうして辿り着いたのは今回の目的地にして動物園の目玉、ジャイアントパンダ舎だった。そこにいるのはぬいぐるみではなく本物のパンダ。今は大きな大人パンダに加え、まだ2歳ほどの子どもパンダも遊んでいた。
「笹! 笹食べてますよ!」
「食べてる! 食べてる!」
ただの食事風景ですらテンションが上がる。タイヤで遊べば歓声が上がる。
「「キャー! カワイイ!」」
ごろんと寝ころべば写真を撮る手が止まらない。
一通りパンダを堪能したアイとシスカはパンダ舎を後にし、次はペンギンたちの元へ。
「「か、かわいい……」」
ここでも変わらずはしゃぎっぱなしだったが。
最後に寄りたい所があると言うシスカに着いていきアイが辿り着いたのはお土産売り場。そこの一角に所狭しと並べられているのはこの動物園にいる動物のぬいぐるみたち。ぬいぐるみ好きのシスカがここへ来た思い出に買いに来たのだろうと考えたアイは自分も一つくらい買おうか悩んでいる時に耳を疑う言葉を聞いた。
「えーっと、とりあえず全部一種類ずつください! あ、パンダとペンギンは3つで!」
「って、シスカさん、そんなにぬいぐるみ買うんですかっ!?」
この動物園にいる動物たちは両の手で数え切れないほど存在する。シスカとて猟兵なのだからお金は足りるだろうがまさかアイもここまで大人買いするとは思っていなかった。
「悩むくらいならみんな買っちゃおうかなって!」
なんとも男らしいことを言っているがそれもその筈、こんなに可愛らしいミニスカサンタ姿をしているがシスカは男。
手早く会計を済ませると店員さん達がせっせとぬいぐるみたちを袋へ詰めてくれた。両手いっぱいに袋を抱え、シスカとアイは上野動物園を後にする。
「持ちましょうか? シスカさん」
「へーきへーき! ……ん?」
動物園を堪能し、帰路につく二人。しかしシスカの視界に飛び込んできたのは『クリスマス仮装大会! 飛び入り歓迎!』の看板。
「アイさんあれあれ!」
「仮装大会ですか。いいですね!」
2人共今はお揃いで双子コーデのミニスカサンタ。これなら問題なくクリスマスの仮装だろう。
アイが手早くエントリーを済ませ、シスカは両手いっぱいのぬいぐるみを受付へと一旦預ける。そのまま受付から番号を手渡され、自分たちの番を待つ。エントリーをしたのも最後の最後。おそらく出るのは一番最後だろう。
ほんの少しだけできた時間。シスカはアイの手を握り、にこりと笑う。
「今日はありがとう。こんな暖かいクリスマスを過ごしたのは初めてだよ!姉妹がいたらこんな感じなのかな?」
「いえいえ、私も楽しかったです。シスカさん、今日はありがとうございました。メリークリスマス!」
この後、仮装大会の結果がどうなったかは分からない。2人は優勝できたのかそうではないのか。
それはわからないが帰り路、アイの腕の中には1体人形が増えていた。
今日は特別な日。猟兵たちが守り抜いた笑顔が溢れる日。
そして猟兵たちも笑顔になる日。
大成功
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