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リア充を爆破したくてマグロと触手を喚んだ

#UDCアース

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#UDCアース


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 とある場所。
「憎い……リア充が憎い……」
 薄暗い場所で野郎の声が響く。
「……爆破だ……そう、リア充は爆破せねばならない!!」
「その為にも神! できるだけめっちゃ強そうな神を召喚するのだ!!」
「「そうだー!!!」」
 ……え?
 ちょっとまって、リア充を爆破するのに神よぶの?
「「「リア充爆破の為に、来たれ神よ!!!」」」

 ――リア充爆破の為に、邪神が復活する。


「…………」
 グリモア猟兵、守谷・一刀(一矢をもって悪を断つ・f03105)は表現しがたい顔をしていた。

 一刀さんの故郷、UDCアースでリア充を爆破したい野郎共が邪神復活儀式を行ってマグロ(邪神)を喚んだ。
 あと儀式に邪魔が入らないように触手も喚んだ。

 意味が分からなすぎて放棄したくなる情報だが、そうするとマグロ(邪神)がリア充爆破に力を貸すという意味の分からなさが倍増する大惨事が起こるのだ。
「と、まあ、そういう訳でUDCアースで邪神を召喚しようとしているやつらがいるようでな。……お前達にはその儀式の場所を突き止めてもらいたい。あとは……まあ、現地で色々対処してもらおうと思う」
 臨機応変ってヤツです。

「マグロといえば海だろ? そんな訳で郊外の海水浴場へ行って信者を探しだして欲しい」
 そう話す一刀は相変わらず微妙な顔で資料をめくる。
「なに、そう難しくはないと思う。ただ普通に探すと案外手間取るかもしれん。何人かでカップルを演じて囮をするのもいいだろうし、あとは……同志を演じておびき出すとかな。その辺はお前達に任せるよ」
 一人でも『恋人が後から来ます』的な演出すれば囮も出来ると思うし。
 なんかもう丸投げ感半端ない説明である。


「まあ……お前達なら大丈夫だろ……」
 説明を終えた一刀は相変わらず投げやりな感じである。
「マグロ、ねえ……なんで邪神になったんだろうな」
 こっちが聞きたい。

 とりあえず海へ行こう!
 信者を探して情報を聞き出そう!
 まずはそれからだ!


カンナミユ
 しっとの炎を燃やす皆さまこんにちは、カンナミユです。
 マグロ(邪神)。
 ……ないわー。

 手始めに邪神復活儀式が行われている正確な場所を特定すべく、信者を探してください。
 多分レスリングパンツにレスリングマスク姿かもしれません。
 しっとの炎を燃やす連中なので、リア充囮やシングルヘルで誘い出したりとかいかがでしょうか?
 もちろん普通に探すのもいいと思います。

 海なので濡れたり透けたりするかもしれませんが、過激な描写はしませんのでご了承下さい。
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第1章 冒険 『鮫! 鮫! 鮫!』

POW   :    沖にボートで出てるヤツがいて警報が聞こえてない? 俺がひと泳ぎ行ってくるぜ。

SPD   :    パニックを起こして溺れている人を救助、既に被害が出ているなら応急処置をしないと。

WIZ   :    すぐに水から上がって、落ち着いて避難してください。大丈夫です、サメは陸には来ません。

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

竹城・落葉
 リア充?確か、恋人がいる人の事を指すのだったか。それを妬み邪神を召喚するとは、何とも呆れた話だ。その馬鹿者を探す為に、行動を起こそう。
 我はリア充を妬んでいる人間のフリをする。そうすれば、信者が同志だと勝手に思い込み、勧誘する為に近付いてくるかもしれないな。なので、我は戦闘中でも無いのに、冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情かつ無言で海辺に佇むぞ。
 信者と接触できれば、【だまし討ち】で捕まえる。そして、サムライブレイドをちらつかせて脅し、儀式の場所を吐かせるぞ。元武将の威圧感には耐えられまい。



 ざざーん……。
 竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)は無表情かつ無言で海辺に佇んでいた。
 戦闘中でもないのに冷酷な雰囲気を醸し出し、元武将であるその眼光は、見ただけで貫けそうな程。
(「リア充? 確か、恋人がいる人の事を指すのだったか。それを妬み邪神を召喚するとは、何とも呆れた話だ」)
 打ち寄せる波に瞳を落とし、落葉は思う。
 リア充――それは恋人がいて充実している者を指す言葉。祝福ならともかく、妬み邪神を召喚するなどもってのほか。
 しかもマグロ(邪神)。
 潮風に黒髪がなびき、ただひたすらに佇む落葉。
 そして――。
「その気配、ただものではないな?」
 背後から野郎の声。
「…………」
「いや、答えずとも分かる。全身から発するその――って、ぇ?!」
 真面目な低い声も一瞬でギャグ声に。
「儀式の場所はどこだ」
 素早く背後に回り込み、ぎりっとしめ。
「ぐ、ぐぬ……!」
「ぐぬ、ではない。場所はどこだと聞いているのだ」
 ぎりぎりぎり……。
「ギブ! ギブ!」
「どこだ?」
 レスリングマスクにレスリングパンツ姿の野郎はばたばたするも、まだ吐かない。
「そうか、貴様はこの刀の錆となりたいか」
 サムライブレイドはぎらりと光り、落葉は野郎にちらつかせ。
「ぐ……わかった! わかったから!! それ首筋にあてるの止めて?!」
「当てていない。動くと――」
「わー!!!」
 首筋にちょっぴり刃が当たると悲鳴も上がる。
 ごにょごにょと場所のヒントを話すと、解放された野郎は物凄い速さで逃げていった。
 元武将の威圧感には耐えられる者など、そう簡単にはいないのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

アロ・ソロ
マグロ。自分は食事しないからわからないけど、UDCアース世界の特に日本人はマグロを好むと聞き及ぶ。つまり信仰の対象足り得るということか。多分。いやまーどーでもいいか。
リア充に反応する、となると囮は有効そう。ならばセリン、晴夏さん、ついでにアマリアの3人を召喚して件の海岸に投入しよう。女子2人侍らせるなんて男冥利に尽きるねセリン。まー堅物だから顔赤くしてテンパってそうだけど、そこはオトナの晴夏さんがどうにかフォローしてくれるでしょ。アマリアは無邪気に遊んでればいいと思う、絶壁だし。
自分はヴェスパに乗って空から様子を眺める。一般人に見られてもラジコンだと思われるでしょ、大丈夫大丈夫。


彩波・いちご
【恋華荘】で参加
リア充を装う意味もありますし、珍しく男装です
パーカーとスラックスでカジュアルにコーデして、髪は首の後ろで結んで
これで少年に見えるはず、たぶん

信者釣りだすためにいちゃつく振りをと言いましたが
ちょっとくっつきすぎじゃ…
歩きにくいというか、両腕に柔らかいたわわの感触がっ

波打ち際を歩いていたせいか、動きづらいせいか、波を被り
「つめたっ?!ふたりとも大丈夫…?!」
みさきさん下着(水着?)が透けて見えてるようなっ
ネウィラさん、そんな背中にくっついたら柔らかな感触がっ?!
赤面したり慌てたり、傍から見るとイチャイチャ

…信者来たら、逃がさないようにして【催眠術】でも使って話聞きましょうかね…?


ネウィラ・カーレンベート
【恋華荘】の皆さんと。

り、リア充さんを爆破する教団ですか…。
変な教団があるものですね。

えっと、い、いちごさんの腕に、ぎゅーっと…こうですか?
誘い出すためとは言え、照れくさいです…。
わざと胸が当たるようにしていますが、こ、こ、こんなことしたの初めてですよーっ…!
みさきさん、ノリノリですね…

ひゃっ!波しぶきが飛んできました!?
…この時期にこれは寒すぎますよー!
いちごさん、さささささ寒いです!(いちごさんの背中にぴったり密着)
お背中に思いっきり胸が当たるかもしれませんが、やはりこの寒さには勝てませんーっ!

もし、これで誘い出されてきたら、彼らの背後にそっと回り込んで逃げられないように試みます。


刑部・みさき
【恋華荘】で参加

えへへ、いちごくんといっしょだぁ…♪
あったかい時にきたかったけど、
いちごくんの手があったかいからスキ…☆
だよね、ネウィラちゃん?

わっ!?つめたい波でびっしょり…
パーカーぬれて、みずぎみえてるかな?
あはは、でもおもしろぉい…♪

●行動
難しい事はよくわからない大人しめの天然系
だが『(囮として)2人と仲良くしてね』という言いつけ通り
(大好きな)いちごの片腕を抱きしめ柔らかい胸に挟む等
無邪気・無自覚にイチャつく

●外見
本来は白ビキニや日焼け跡が眩しい褐色娘
(今回はパーカーやホットパンツ等を足して防寒)
髪に華を飾った『歩ける南国風人魚姫』なキマイラ
耳がヒレ・手首&足首に魚鱗・背にトビウオの翅



 マグロ。
 それはUDCアース世界の、特に日本人が好むとアロ・ソロ(賑やかな孤独・f11947)は聞き及んでいる。
 身体と呼べる部位はテレビ画面のみのアロは食事をしないから分からないが、つまりマグロは信仰の対象足り得るという事か……多分。
「やまーどーでもいいか。リア充に反応する、となると囮は有効そう」
 あれこれ考えていてもしょうがない。相手はアロが言うように、リア充に反応する野郎共である。
 ならばとアロが召喚するのは屈強な戦士セリンに偉大なる魔女アマリア、そして大人の色香を纏った晴夏。
 海岸に投入した3人はセリンを中心にラブラブ中。
「女子2人侍らせるなんて男冥利に尽きるねセリン」
 超重武装戦闘機の上から見下ろすと、セリンの左右にアマリアと晴夏を侍らせ正に両手の花。だが、堅物のセリンは顔を赤くしてテンパっているのが見えた。
 大丈夫だろうか? 少し不安になるが、そこはオトナの晴夏さんがいる。
 晴夏のフォローに一安心し、さらに見ていると、絶壁な偉大なる魔女アマリアが無邪気に遊んでいた。どこが絶壁かは気にしてはいけない。
 普通のカップルだけでも腹が立つに違いないだろう野郎共が、いい女を二人も侍らすラブラブっぷりを見逃す訳がない。
 いや、ここはしっかり反応してくれるだろう。そうでなければしっとの炎を燃やす資格はない。
「おや」
 ぱっと見ラジコンに見えなくもない超重武装戦闘機から辺りをじーっと見ていると、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)がネウィラ・カーレンベート(銀の矢・f00275)、刑部・みさき(おひさまのゆりかごぷかぷかまぁめいど・f05490)と一緒に歩いていた。
 いつもは女性と間違えられてしまういちごだが、今日はパーカーとスラックスでカジュアルのコーデに髪は首の後ろで結んでいる。これで少年に見えるはずである……たぶん。
「えっと、い、いちごさんの腕に、ぎゅーっと……こうですか?」
「えへへ、いちごくんといっしょだぁ……♪」
 ちょっぴり寒い季節だけど、いちごの両腕にはぎゅーっと柔らかくてたわわなネウィラとみさきの感触。
「信者釣りだすためにいちゃつく振りをと言いましたが、ちょっとくっつきすぎじゃ……」
「あったかい時にきたかったけど、いちごくんの手があったかいからスキ……☆ だよね、ネウィラちゃん」
「わざと胸が当たるようにしていますが、こ、こ、こんなことしたの初めてですよーっ……! みさきさん、ノリノリですね……」
 むにっとくっつく2人分のたわわにちょっぴり慌てるいちごに恥ずかしがるネウィラだが、対照的にみさきはノリノリ。
 そんな訳で3人は信者をおびき出すべく絶賛囮中である。
「つめたっ?! ふたりとも大丈夫……?!」
 波打ち際を歩いている3人だが、ぴったり密着していると動きづらい。
 ざっばーん!
「わっ!? つめたい波でびっしょり……。パーカーぬれて、みずぎみえてるかな? あはは、でもおもしろぉい……♪」
「みさきさん下着が透けて見えてるようなっ」
 波しぶきにみさきは全身びっしょり濡れ、
 ざっぶーん!
「ひゃっ! 波しぶきが飛んできました!? ……この時期にこれは寒すぎますよー!」
 ネウィラもその寒さが身に染みた。さすがに1月に海はキツイ。
「いちごさん、さささささ寒いです!」
「ネウィラさん、そんな背中にくっついたら柔らかな感触がっ?!」
 波の餌食になったネウィラとみさきにいちごは赤面したり、慌てたり。いや、いちごだってずぶ濡れなのだが、それを気にする余裕などなかった。
 だって目の前にはずぶ濡れのみさきがいて、背中にぴったり密着するずぶ濡れのネウィラがいるのだ。
 色々なんだかとんでもない。はたから見るとこれは凄まじいイチャイチャっぷりである。
 さて、判定は?
「おおおおおぉぉーい?!」
「ナニそのラブコメは?!」
 いい感じに野郎が2人も釣れた。
「そういうラブラブをこんな時期にやるとかいい根性ですね?!」
「うらやましいなあコンチクショウ!! ……ってなんだ?」
 どうやら一人がいちごの挙動に気付いた様だ。
「あなた達に聞きたい事があります」
 潮風に髪が揺れ、青い瞳がこちらをじーっと見つめてくる。
「あ、これ嫌な予感がする……」
「同感だ、同志よ」
 リア充に敏感な野郎共は嫌な予感にも敏感だった。見つめるいちごが自分達に何かをしようとしている。
 催眠術的ななにかを。
「き、今日はこの辺で許してやるよ!」
「そうだな、次は覚悟しろよ……って?!」
 くるっと回って撤退しようとするが。その先にネウィラが立っていた。
「逃がしませんよ?」
 にっこりいい笑顔の隣には白ビキニや日焼け跡が眩しい褐色娘。
「ちょっとお話を聞かせてもらえませんか? 時間はそうかかりませんから」
「「…………」」
 にっこり笑顔に絶望の顔が向いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

山梨・玄信
リア充を爆破するのは大いに賛成じゃが、魔神召喚はいかんのう。
マスクにレスリングパンツで暴れるか、サバト服を着て暴れるくらいで我慢出来んかのう。

【SPDを使用】
サメでパニックになっている人を救助するぞい。
サムライエンパイア伝統の水着姿(褌とも言う)で救助に向かうのじゃ。
救助の基本通り後ろから抱えて引っ張るぞい。

もし、鮫を見つけたら、グラップルの絞め技で鮫を返り討ちにしてやるのじゃ。エラを絞めれば窒息させられるからの。

「もう大丈夫じゃ。暴れずに力を抜くんじゃぞ」
「わしを簡単に食えると思うでないぞい。絞めてくれるわ!」

アドリブ、絡み歓迎じゃ。


ライゼ・ベルゼ
海に鮫が出たのか、遊ぶにせよ何するにせよ放置する訳にはいかないな・・・鮫としては悪気があった訳じゃないかもしれないが、俺がこの場に居た事で運命は決まった。
周りから見たら逃げ遅れた人たちを救出しに行くように見えるだろうが、ライゼ自身の目的としては捕食です。
【ブラッド・ガイスト】を使用して殺傷力を向上させて鮫の各ヒレを切り離し、救助対象を追跡できない状態にするという建前上、切り離したヒレを回収して後程フカヒレに加工しようという魂胆。
勿論、ヒレを切り離した鮫本体の方も無駄にせず、刺身や焼き物にして美味しく頂きます!(新鮮な鮫は臭みも少ないので!!)



「リア充を爆破するのは大いに賛成じゃが、魔神召喚はいかんのう」
 ざざーんと波しぶきが寄せては返る中、山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)は言いながら水平線へと瞳を向けグリモア猟兵の説明を思い出す。
 今回、リア充を爆破しようとしている野郎共は、誰もかれもがレスリングパンツにレスリングマスク姿だというのだ。
「マスクにレスリングパンツで暴れるか、サバト服を着て暴れるくらいで我慢出来んかのう」
 まあ、服装は色々という事で。
 腕を組み、じっと水平線を見つめていると――、
「あれは……!」
 耳に入るのは、ばしょばしゃと水をたたく音。もちろん、波しぶきでも、魚が跳ねた訳でもない。
 誰かが海で溺れている!
「た……助け……!」
「待っておるのじゃ!」
 胴着を脱ぎ捨て、玄信はサムライエンパイア伝統の水着――褌姿となりざばざばと海へ入ると、溺れる声に向かって一直線。
「もう大丈夫じゃ。暴れずに力を抜くんじゃぞ」
 ばしょばしゃ溺れるのは、レスリングマスクの男。何でこんなところにいるのかは謎だが、まずは救助。
 救助対象から抱きつかれては二人揃って溺れる危険がある。玄信は救助の基本通り後ろから抱えて引っ張り泳ぎ出す。
 すいすい泳いでいると、水面にすうーっと何かが現れる。
 ――鮫?!
 鮫はこちらに近づいてくるが、もちろんここで餌食になる訳にはいかない。
「わしを簡単に食えると思うでないぞい。絞めてくれるわ!」
 泳ぎながら構える中、
「遊ぶにせよ何するにせよ放置する訳にはいかないな……。鮫としては悪気があった訳じゃないかもしれないが、俺がこの場に居た事で運命は決まった」
 ばっとライゼ・ベルゼ(喰らいて記憶するもの・f04780)が割って入った。
「ここは俺に任せろ」
 びしっと言う背にこくりと頷き仲間は泳ぎだす。
 シャアアアアァァァァァッ!!!
「っと!」
 恐ろしい速さで迫りくる鮫の攻撃にライゼの体は宙を舞う。そのままくるりくるりと弧を描き、装備武器の封印を解いた。
「見切った」
 ざ、ん……!
 まずはヒレをカット。怒り狂う鮫の突進も避け、もう動けないだろうというくらいにヒレを切る。
 そうこうしていると、わらわらと鮫が援軍としてやってきた。
「お前達も運が悪い……」
 この場所にやって来なければ、この鮫と同じ運命をたどる事はなかっただろうに。
 ひらり、ひらりと攻撃を立て続けに避けながら、ライゼは鮫の数を数える。1、2、3……これは大漁!
「ちゃんと本体も無駄にはしない」
 キシャアアアアアァァァァアアアアア!!!!!
 鮫とライゼの激しいバトルは繰り広げられ。

 救助した信者から場所を聞き出す玄信の後ろではとれたて新鮮な鮫を味わうライゼの姿があったとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

敷島・初瀬
リア充は爆破すべき宿敵、なので覆面レスラーを誘き出すという大義名分を掲げリア充を襲撃するであります!
騒動に紛れてリア充を海中に引きずり込混んで水着狩り、すっぽんぽんにしてやるであります。
派手に暴れていれば向こうが同志と認識してくれそうなので接触して協力を申し込み、可能ならそのままついていきます。
逃げられたら追跡してナイフ喉元に突き付けて尋問であります。

「そこの覆面!貴様から同志の匂いがするであります」
剥ぎ取った大量の水着を握りしめ危ない目つきで言ってみるであります。


アルテミス・カリスト
「マグロの邪神の復活は、この正義の騎士アルテミスが阻止してみせます!
……マグロ?」

首を傾げながら、とにかく信者を見つけなければと気を取り直し
海で恋人と待ち合わせをする少女を演じましょう!

えっと、ちょ、ちょっと大胆に、ビキニの水着を着て……
「カレシ、おそいですねー」(棒読み)
し、仕方ないじゃないですか、彼氏なんていないんですから!

海水浴用の水着で泳ぐ気満々な私の目の前には、真冬の海。(ざっぱーん

……あれ?
私、なんか作戦を勘違いしてるでしょうか?(ガクガク震えながら

そんな時。【不幸な事故】が発動。
邪神の信徒や、しっとの炎を燃やす方々の被害に遭うのでした。

(アドリブ、絡み、トラブル、被害大歓迎です)



「マグロの邪神の復活は、この正義の騎士アルテミスが阻止してみせます! ……マグロ?」
 マグロ(邪神)です。
 ちょこんと首をかしげながらもアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)はこの真冬に大胆ビキニ。
 そう、アルテミスは今まさにこれから信者を見つける為、海で恋人と待ち合わせをする少女を演じようとしているのだ!
 ざっぱぁーん……。
 色白の肌に大胆ビキニが輝き、ときおり吹く風に金髪がなびき。
「カレシ、おそいですねー」
 清楚で真面目なアルテミスはちょっぴり棒読みで、それっぽくそわそわしてみたり。
 ざっぱぁーん……。
 あの、もしかして……。
「し、仕方ないじゃないですか、彼氏なんていないんですから!」
 あ、やっぱり。
「何がやっぱりなんですか! ……あれ? 私、なんか作戦を勘違いしてるでしょうか?」
 さすがにこの時期に泳ぐ気満々だったアルテミスもブルブル震えてくる。
 このままでは風邪をひいてしまう!
 ――その時!
「リア充は爆破すべき宿敵、なので覆面レスラーを誘き出すという大義名分を掲げリア充を襲撃するであります!」
「っ!!」
 雲一つない空にまるで流れる星のように煌めく金の髪にまぶしい肌、そして――。
 どっぼぉーん!!
 アルテミスの体は敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)によって海に吸い込まれた。
「騒動に紛れてリア充を海中に引きずり込混んで水着狩り、すっぽんぽんにしてやるであります」
 さすがに正義の騎士をすっぽんぽんにするのは可哀想なので、投げ飛ばすくらいで勘弁してください。囮だし。
「仕方がないであります」
 すみませんが宜しくお願いします。
 リア充を海に叩き込んだ初瀬は待っていた。いたいけな騎士を海に叩き込み、ついでにその辺にいたリア充共を海に引きずり込めば、それを見ている者が必ず――。
「そこの覆面! 貴様から同志の匂いがするであります」
「……気付いたか、同志よ」
 リア充達がばんばん餌食となっていく中、妙な気配があった。振り向けば、いつの間にか後ろにレスリングマスクの男が立っているではないか。
「リア充に対しここまでやるとは、ただものではないな」
「…………」
 初瀬は無言で剥ぎ取った大量の水着を握りしめ、危ない目つきをしている。
 これは同胞と思われても仕方がない。いや、思われるためにしているのだ。
「ここはリア充が集まる有名なビーチの一つ。ここでリア充狩を一人で行うとは見上げたやつだ」
 そこまで言い、野郎はすと真摯な目をマスクの奥から向けている事に気付く。
「言わなくても分かる。お前のその闘志は本物……ついてこい」
「光栄であります」
 初瀬は信者と共にその場所へ赴き――、
「くしゅん!」
 砂浜まで泳いで戻って来たアルテミスは、ちょっぴりさむそうにくしゃみをした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『パープルテンタクルズ』

POW   :    押し寄せる狂気の触手
【触手群】が命中した対象に対し、高威力高命中の【太い触手による刺突】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    束縛する恍惚の触手
【身体部位に絡みつく触手】【脱力をもたらす触手】【恍惚を与える触手】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    増殖する触手の嬰児
レベル×5体の、小型の戦闘用【触手塊】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 なんやかんやと猟兵たちは頑張った。
 めっちゃ頑張って場所を突き止めた。
 で、どこで儀式をやってたかって言うとーー。

 海の家。

 ちょろっと視線を向けたらすぐ見える、あの、海の家。
 しかもよく見たら海の家の入り口に門番てきなのもいるじゃないですか、触手が。
 何故、誰も気付かなかったのか。
 結界的な何かがあったとか?
 グリモア猟兵なら、きっと死んだ目でこう言うだろう。

「知らん、さっさと倒してくれ」

 ーーと。
竹城・落葉
 おお……、前菜か!なんて美味そうなんだ……。我のマイブームはオブリビオンを食すこと。今日も、安心してオブリビオンを食す事ができそうだ。
 我は『剣刃一閃』でオブリビオンを切り伏せる。戦闘中は冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情で攻撃を仕掛けるぞ。元武将である我の剣捌きで、刺身にされてしまうがよい!
 さて、触手を切り落としたら、早速味見をしてみよう。こんな事もあろうかと、醤油を用意していたのだ。きっと、タコやイカといった味がするに違いない。なお、味はマスター殿に一任するぞ。
 なお、不味かった場合は、これを召喚した信者に無理やり食わせる。よくも不味いものを食わせたな、という感じだ。


山梨・玄信
一般人かと思ったら犯人の方じゃったか…まあ、気にせず触手戦に集中するかのう。

【SPDを使用】
ユーベルコードを封じられる訳にはいかんからのう。
見切り、第六感、聞き耳を総動員して最初の一撃を避けるぞい。
二撃目、三撃目はシーブズギャンビットのスピードで避けるつもりじゃが、避けきれなければオーラ防御で耐えるのじゃ。

触手を躱しつつ、シーブズギャンビットで加速して触手を切り裂くぞい。
こちらも第六感と見切りを活かして効率よく切り刻むのじゃ。

「威力を加減出来ればリア充に対する嫌がらせに使えそうじゃが…制御出来んのじゃろうなあ」
「全神経を集中じゃ。最初の一撃は避けてみせるぞい」
「切り刻んで酢の物にしてくれるわ」



 救助した男が実は今回の事件に関わる者と知り、山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)は得た情報を元に海の家までやって来た。
 入口に立っているのは紫色のぬめぬめとした触手――パープルテンタクルズ。
「おお……、前菜か! なんて美味そうなんだ……」
 さくりと砂を踏みしめ、竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)はその大きさ、その新鮮さを目の当たりにすると冷たい瞳に光が灯る。
 あれだけ大きいのなら、心行くまで食す事が出来るに違いない。今日も、安心してオブリビオンを食す事ができそうだが――、
「威力を加減出来ればリア充に対する嫌がらせに使えそうじゃが……制御出来んのじゃろうなあ」
 うねうねと動くそれは確かに嫌がらせできそうだが、玄信が言うように制御は難しそう。
 しかもあの触手には、ユーベルコードを封るという厄介な能力がある。
 ならば――。
「全神経を集中じゃ。最初の一撃は避けてみせるぞい」
 ばっ!
 己が持つ能力をフル活用し、その瞬間、玄信の体は宙を舞った。砂が飛び、絡みつこうとする触手を跳ねのけ、ダガーを放つと何本かまとめて落ちる。
 だが、まだ数は多い。
「っ、まだまだじゃ!」
 二撃、三撃と難なく避けていくが、目前に迫り――、
「元武将である我の剣捌きで、刺身にされてしまうがよい!」
 ざ、ぐんっ!
 冷たい瞳に冷たい声。玄信の足に絡みつきそうになった触手は鋭い一閃によって、ぼたぼたと斬り落ちていく。
 先端を落とされ、絡みつきそこなった触手に狙いをつけ、玄信もダガーでさらに斬り裂いた。
「切り刻んで酢の物にしてくれるわ」
「酢の物か! それも悪くなさそうだ」
 素早く放たれる玄信のダガーによって刻まれるそれをキャッチする落葉は新たな発想に思わず頷いてしまう。そうか、素材そのものの味を味わうのもいいが、調理して食べるという手もあるじゃないか。
 ずんという響きと共に、太い触手が何本も玄信と落葉によって切り落とされていく。
 これであらかた済んだだろうか。
 ふうと汗を拭う玄信が見ると、落葉は適当な大きさに切った触手に着いた砂を水で洗い流していた。
 そのまま、あーん。
「どうじゃ?」
「…………」
 玄信に聞かれ、もぐもぐ噛みしめる落葉だったが、眉を寄せつつごくんと飲み込み、水を飲み。
 触手はさすがに全部持って帰れないので、タッパーに詰め込んだ。これだけあれば酢の物も沢山作れるだろう。
 ちらりと玄信は海の家へと瞳を向ける。
 そこにはボスと言うべき巨大なモノがいるはずだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

舞音・ミケ
マグロ……(おなかすいてる)

儀式は止めないと…
でも儀式を邪魔したらマグロ食べられない…?
……あとで考えよう。(思考力低下中)

できるだけ多くの触手を引き付けてから…
「元気な猫が来て遊ぶ」…みんな、あのうねうねした紫色のヒモで遊んでいいよ。
さっきそこで会った「ねこ(武器)」たちの力も借りて。
数には数。みんな、存分に遊んで。

私は短剣「ネコノツメ」で手近な相手から手当たり次第に斬る。
自分の爪では引っ掻かない…あまりさわりたくないし。
味見はしないよ。わかる。コレはおいしくない。


アロ・ソロ
触手かー…つまりリア充とっつかまえてR18ムフフな企みだったの野郎共?業が深いねー嫉妬の炎に身を焦がす人間たるや。総合的に考えて迷惑以外の何物でもないのでちゃちゃーっと駆除しようそうしよう。

とりあえず触手、近づきたくないなぁ。だって見るからにR指定じゃない?なんか相対するだけでもアレなのに捕まったら絶対アレじゃない??なのでひたすら遠距離から制圧射撃みたいな。自分は引き続きヴェスパに乗ったまま、イイ感じの高度からバンバンぶっ放してー。あとアマリアも魔法攻撃連打連打。ヌメってるなら電撃が有効そうかなー。ゲームキャラとは言え捕まるとまずいので近づいて来たら逃げ優先で。
…インベ○ダーゲームみたい。



「触手かー……つまりリア充とっつかまえてR18ムフフな企みだったの野郎共? 業が深いねー嫉妬の炎に身を焦がす人間たるや」
 引き続き超重武装戦闘機のに乗るアロ・ソロ(賑やかな孤独・f11947)が見下ろすと、あからさまにちょっと微妙な色合いの触手がいた。
 うねうねしてて、正直気持ち悪い。
「総合的に考えて迷惑以外の何物でもないのでちゃちゃーっと駆除しようそうしよう」
 とはいうものの、相手はムフフっぽい雰囲気を醸し出している触手。
「なんか相対するだけでもアレなのに捕まったら絶対アレじゃない??」
 分かる、アレは絶対に嫌な予感しかしないよね!
 近づかない方がいいだろうとアロが距離を取っている中、
「マグロ……」
 お腹を空かせた舞音・ミケ(キマイラのサイキッカー・f01267)が触手の前へと向かっていく。お腹が空きすぎて尻尾もちょっぴり元気がないようだ。
「儀式は止めないと……でも儀式を邪魔したらマグロ食べられない…? ……あとで考えよう」
 ぼんやり眠たげなミケに敵対者と判断した触手がこれでもかと襲い掛かろうとしている。
 これはあぶない!
「気を付けてー」
 上空からの声。アロからのそれにこくんと頷くと、ミケはすと指を触手へ向けた。
「あそんでいいよ」
 にゃーん! にゃーん!
 にゃにゃーん!
「……みんな、あのうねうねした紫色のヒモで遊んでいいよ」
 げんきいっぱいの猫たちに加えて浜辺からついてきた猫も増え、みんなで触手と遊び出す。
 みんなが思う存分に遊んでいる中、ミケも切れ味鋭い真っ白な短剣を構えると一気に触手を切り落とす。自分の爪でこんなぬるぬるしたものを触りたくない。
 猫たちがひょいひょい飛び回ったりかみついたり、ミケの短剣で触手がぼたぼた切り落とされていく。
 もちろんアロだって負けてはいない。
「アマリア頼んだよー」
 アロの声にふわりと舞い降りるのは偉大なる魔女。
「ヌメってるなら電撃が有効そうかなー」
 頼んだよと指示すれば、放たれるのは数多の電撃。ぬめぬめしたところに流れる電撃は効果があったようだ。
 痺れたのか動きが鈍くなり、そこにアロの制圧射撃が叩き込まれ。
「イイ感じの高度からバンバンぶっ放すよー」
 ばばばっと命中し、触手は痛みにうねうねと気持ち悪く蠢いた。
「……危ない」
「さがってーアマリア」
 気持ち悪い触手がばたばたと暴れ、アマリアの元へと伸びてい。ミケ砂を蹴り駆け触手を斬り裂き、下がるようアロも指示した。
 ゲームキャラといえども触手の餌食はごめんである。
 攻撃を受け、斬り裂かれた触手は砂浜の上でびちびちしている。
「味見はしないよ。わかる。コレはおいしくない」
 潮風に髪が揺れ、ミケが言えば元気いっぱいの猫たちもにゃーんと鳴いた。
 青空の下をすいっとアロの戦闘機が飛んでいく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

刑部・みさき
【恋華荘】で参加

はわ、タコさんだぁ♪…ちがうの?
とにかく、やっつけるんだよね
そーれ、びりびりーっ…!

きゃっ!タコさんはなしてっ…!?
ふぇ…いちごくんのイカさんがにゅるにゅるっ

…うん、わたしね
このタコさんよりいちごくんのイカさんがスキ☆
え?だってだって、とってもやさしいもん…
でしょ?ネウィラちゃん♪

あれ?ふくがまっ黒け…でもこれで歩けるね♪

●行動
『野生の勘』で湿った触手に効くと睨み
【サイキックブラスト】の電撃を連打

油断して(先程濡れた自身にも少し漏電?)
敵の触手に絡め取られ、いちごの触手と争奪戦
何故かいちごへ更に惚れて〆に抱きつく

狐火で水着等が焼かれても能天気
人魚キマイラ故に触手は全て海産物扱い


ネウィラ・カーレンベート
【恋華荘】のお二人と

「し、触手ですか。うう、先日の記憶が…」
と、過去の仕事でも触手に襲われたことを思い出してしまいます。
「ま、まぁ、見つけてしまった以上なんとかしませんと」

みさきさんのタコ発言にいちごさんとWツッコミ。
「あの、似ていないこともないですが、タコではないと思いますよ…。」
「なんでしたら焼いてもらってみますか?」
と、《炎神召喚》を使用しようとします。

もし触手に襲われた場合。
「ひゃっ!?ちょっ、そこは!?やっぱり襲われるんですかー!?」
「いちごさん!もう、どこ触ってるんですか!?」

恥ずかしい思いをさせられた以上、《炎神召喚》の炎神に触手を焼くどころか、思いきり殴りつけてもらいます…


彩波・いちご
【恋華荘】で参加

うわあ…いかにもな触手ですが…みさきさん、タコじゃありませんよ?
食べれませんからね?

後方から【フォックスファイア】を操り、ネウィラさんの炎神と連携してみさきさんの援護

けど前方のみさきさんどころか私達まで触手に飲み込まれ…
「くっ…なんとかしないと…?!」
ネウィラさんを庇うように抱き締めつつ(でも一緒に弄ばれ)、みさきさん救出のために自前の触手【異界の抱擁】を召喚っ
庇う際に手がネウィラさんの胸掴んでたり、呼んだ触手がみさきさんに絡み付いてる気もしますが…イカじゃないですよ?
とにかくふたりを助けつつ、狐火で敵の触手を焼き付くします!

大丈夫でしたか?
ってその格好で抱きつかなくてもっ?!


アルテミス・カリスト
「うう、冬の海に落ちて、すっかり身体が冷えてしまいました……くしゅんっ」

これは作戦の変更が必要です。
ひとまず、どこかで着替えないと……

その時、目に入ったのは海の家。
あそこなら着替えられます!

「すみませーん、更衣室お借りしますねー」

着替えの入ったバッグを持ち、店員さんの横を抜け、更衣室へ。

……ん?
なんか、やけに手足の数が多い店員さんでしたね。

更衣室のカーテンを閉め、水着を脱いで……

「って、思いっきり触手じゃないですかー!」

バスタオルを巻いただけの格好で更衣室から飛び出し大剣を構えます。

「この聖なる大剣をうけてください!」

ですが、この技は諸刃の剣。

お約束に従い、バスタオルがほどけ……

「きゃああっ」



「うう、冬の海に落ちて、すっかり身体が冷えてしまいました……くしゅんっ」
 真冬の海に投げ飛ばされ、びしょ濡れになってしまったアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)はくしゃみを一つ。
 風邪をひいてしまっては大変なので、ここは作戦変更である。
 このままではいけないと、きょろきょろ見れば海の家があるではないか。あそこなら着替える事が出来る。
「すみませーん、更衣室お借りしますねー」
 着替えの入ったバッグを持っていそいそと進むアルテミス。
「……ん?」
 何かが見えたような。
 気のせいかもと思いつつアルテミスは更衣室に入って、するりと水着を脱ぎ――、
「って、思いっきり触手じゃないですかー!」
 バスタオルを巻いただけのアルテミスは大剣片手に飛び出した。
 うねうねとした触手が何本もアルテミスめがけて襲い掛かるも、それを大剣で払いのける。
 飛び避ける際にはらりとバスタオルがめくれ、白い肌がちらりと見え。
「この聖なる大剣をうけてください!」
 カリスト家の家紋が彫られた柄をぎゅっと握りしめ、刃は煌めき。
「今こそ、聖騎士としての力を解放する時!」
 聖なる大剣の一閃は正義の騎士によって触手をまとめて薙ぎ払う!
 ずぱんっ!
 切り落とされた触手がびちびちと動くのを見下ろすアルテミスだが、忘れてはいけない。この一撃は代償がある事を。
 すと構える大剣を下す拍子に巻いていたバスタオルが解け――。
「きゃああっ」

 何か悲鳴が聞こえたような気がした。
「し、触手ですか。うう、先日の記憶が……」
 ネウィラ・カーレンベート(銀の矢・f00275)は、うねうねする触手を前に嫌な記憶を思い出してしまった。
 だが、この触手はあの時の触手とは違う触手ですからね。同じ目に逢うとは限らないじゃないですか?
 大丈夫、ご安心を。
「ま、まぁ、見つけてしまった以上なんとかしませんと」
「はわ、タコさんだぁ♪」
 ぐっと拳を握るネウィラの傍らで、刑部・みさき(おひさまのゆりかごぷかぷかまぁめいど・f05490)はうねうね触手に興味津々。
「うわあ……いかにもな触手ですが……みさきさん、タコじゃありませんよ? 食べれませんからね?」
「あの、似ていないこともないですが、タコではないと思いますよ……」
「……ちがうの?」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)とネウィラからのWツッコミにきょとんとしつつも、それが敵だという事は理解したようだ。
「なんでしたら焼いてもらってみますか?」
 炎神を召喚しようとするネウィラより先にみさきは動く。
「とにかく、やっつけるんだよね。そーれ、びりびりーっ……!」
 野生の勘が働いたのだろう。ぬめぬめの触手なら電撃が有効だと放ったそれに触手の動きが少し鈍った。
 だがそれも全てではない。電撃を受けなかった触手が3人目がけて襲い掛かる!
「魔神よ……いでませ!」
 触手をかわすネウィラの声と共に現れるのは炎神。力を合わせ触手へと攻撃を繰り出しているのをいちごは目にするが、触手へと攻撃する二人に触手が放った触手塊が襲い掛かろうとしているのに気が付いた。
 あれは放っておくと厄介だ。いちごが狐火を放つとそれらは打ち合い消滅する。
 ――と。
「きゃっ! タコさんはなしてっ……!?」
 油断したみさきが触手に絡まれた。
「ひゃっ!? ちょっ、そこは!? やっぱり襲われるんですかー!?」
 ついでにネウィラといちごも触手に絡まれた。
 まさか嫌な記憶に新たな記憶が上乗せされる事になろうとは。
 このままでは嫌な記憶にちょっぴり恥ずかしい記憶も上乗せして、大変な事になってしまいそうだ! どうする?!
「くっ……なんとかしないと……?!」
「いちごさん! もう、どこ触ってるんですか!?」
 ネウィラを触手から守るべく庇おうとするいちごだが、庇おうと伸びた手がうっかり胸を掴んだり。
 抱きしめネウィラを庇ういちごはみさきに絡む触手に対抗すべく自前の触手を召喚すると、触手と触手がみさきに絡んで悪化した。
「ふぇ……いちごくんのイカさんがにゅるにゅるっ」
「……イカじゃないですよ?」
「……うん、わたしね、このタコさんよりいちごくんのイカさんがスキ☆ え? だってだって、とってもやさしいもん……でしょ? ネウィラちゃん♪」
 ぼぼぼぼぼっ!!
 これでもかといちごの狐火が触手を焼き、ようやく3人は解放された。
「あれ? ふくがまっ黒け……でもこれで歩けるね♪」
「大丈夫でしたか? ってその格好で抱きつかなくてもっ?!」
 着ていたものはいちごの狐火で焦げてしまったが、みさきは全く気にしていなかった。むしろいちごに惚れ直しちゃった。
 みさきにぎゅーっと抱きつかれて慌てるいちごのその隣。
「恥ずかしい思いをさせられた以上、《炎神召喚》の炎神に触手を焼くどころか、思いきり殴りつけてもらいます……」
 それは地獄の炎を彷彿とさせる、紅蓮の炎。先ほどよりなんかグレード上がりまくった超恐ろしいものを召喚したネウィラによって、触手は完膚なきまでに叩き伏せられたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

敷島・初瀬
第1章で同志と認められたので一緒に海の家の中に入って儀式を観察するであります。

「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」

マグロがどうやってリア充を爆破するか興味があるのとリア充は敵なので積極的に儀式に参加していきます、
これは敵の情報を得る為に行っているのであって寝返ったわけではないと後で言い訳するであります。

同志たちは熱意がある、しかし召喚儀式に付き物の『生贄』が足りない気がしたので、目についた触手を供物に捧げる為にロケットランチャー担いで戦闘に参加するであります。(裏切ってない言い訳にもなるであります)

「生贄が、血が足りないであります!」



 時間は猟兵たちが戦うちょっぴり前。
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」
 同志と認められた敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)は、レスリングマスクにレスリングパンツの野郎と共に海の家の中で行われている邪神の召喚儀式に参加していた。
 何故参加しているのかというと、マグロがどうやってリア充を爆破するか興味があるのと、リア充は初瀬にとって敵だからである。
 ……ちょ、儀式に参加しないでくださいよ! それ利敵行為ってやつじゃないですか?!
「これは敵の情報を得る為に行っているのであって寝返った訳ではないであります」
 なるほど。
 海の家の真ん中のスペースをとっぱらって作った巨大魔法陣を取り囲み、野郎共と初瀬は禍々しい呪文を唱え続けている。
「ふっふっふ、この勢いなら予定通り邪神マグロを2体セット。それだけではない、今ならおまけにもう1体ついて、合計3体召喚できそうだ」
「通販番組みたいであります」
 ストレートな感想を言いながら耳を澄ませば、外から何やら戦いの音がする。どうやら仲間達が戦いを始めたようだ。
 気にせず儀式が進む中、初瀬は同志たちは熱意があるものの、召喚儀式に付き物の『生贄』が足りない気がした。
 なので――、
「生贄が、血が足りないであります!」
 どごおおおおおぉぉぉぉぉん!!
 目についた触手を供物に捧げる為にロケットランチャー担ぐと、豪快に一発!
「あ、お前!!」
「おい大変だ! 魔法陣が!」
 いきなりの攻撃に周りの野郎共がざわついたが、一人が異変に気が付いた。
 何やら魔法陣の様子がおかしい。
「このままでは……!!!」
 暗黒チックで禍々しい光を放っていた魔法陣は突如、真っ赤に輝きだした――。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『邪神マグロ』

POW   :    大地を穿てマグロ
単純で重い【突進 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    回遊魚の本気
【マグロ本気で泳ぎますモード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    突撃する同胞達
レベル×5体の、小型の戦闘用【空を泳ぐマグロ 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフィーナ・ステラガーデンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 触手は猟兵たちの奮闘によって倒された。
 だが――、
 ずどばあああああぁぁぁぁぁんんんん!!!!!
 触手が倒れたと同時に派手な音と共に海の家は大爆発。
 爆炎と黒煙立ち上る中現れるのは――。

 マグロ。

 そう、マグロ(邪神)である。
 どうやら儀式が中途半端だったらしく、召喚されたのは1体だけのようだ。
 だがこのマグロ、とにかくでかい。
 すごく、でかい。
 ある者はマグロが邪神という訳の分からなさに首をかしげるだろう。
 またある者は海洋生物が空をまるで海のように泳ぐ様に目を見張るだろう。
 そして――、

 お刺身、マグロ丼、お寿司と、あとなんだ?
 とにかくお腹がいっぱいになりそうだ。
アルテミス・カリスト
「ついにマグロ邪神が復活してしまいましたか!
ならば、この正義の騎士アルテミスが撃退しましょう!」

ですが、今はバスタオル一枚という心許ない格好。
服を着ている余裕もありません。

「くっ、この格好で剣を持ったら、またさっきの二の舞です……
仕方ありません、ここは格闘技で戦いましょう!」

【聖波動放射】により聖なるオーラを身にまといます。
そして、両手でしっかりとバスタオルを抑えながら、
高速移動をして蹴りでマグロ邪神に聖なる波動を叩き込んでいきます。

「この聖波動で程よく調理されるのですね!」

ですが、こちらが高速移動をしたのは失敗だったようです。
本気の回遊魚に襲われ……

「いやぁっ、バスタオルが破けちゃいますっ」


山梨・玄信
…これでどうやってRBするつもりだったんじゃ?
寧ろリア充が喜んで「はい、あーん」「わあ、美味しい」とかやり出し…想像するだけで腹が立つのじゃ。この怒りはあのマグロにぶつけるぞい。

【POWを使用】
第六感、見切りで攻撃を躱し、避けきれない攻撃はオーラ防御と激痛耐性で耐えるぞい。
手下を呼んだら範囲攻撃で蹴散らし、突進は全力で避けるのじゃ。本気を出した場合は、衝撃波で石などの落ちている物を弾き飛ばし囮にするぞい。
隙が出来たら防御力無視の2回攻撃で殴り、灰燼拳で徹底的にぶちのめすのじゃ。

「これが邪神…のう」
「徹底的に破壊してくれるわい。リア充が食べる部分なぞ残さんのじゃ」

アドリブ、絡み歓迎じゃ。


竹城・落葉
 おおー、これはでかいな!お刺身、マグロ丼、お寿司と、色々な食し方があるだろうな。朝昼版と三食食べても御釣りが来るわ!
 我は『剣刃一閃』でマグロを斬り伏せ――否、解体しよう。我は冷酷な雰囲気を醸し出し、無表情で攻撃を仕掛けるぞ。【2回攻撃】【残像】を上手く使って立ち回り、マグロを解体していくぞ!
 攻撃した後、または戦闘が終わった後は、お待ちかねの食事タイムだ!持参しておいた醤油を垂らして頂こう。味はマスター殿に一任するぞ。もし量が多くて持ち帰れないなら、タッパーに詰めて持ち帰ろう。


彩波・いちご
【恋華荘】で引き続き

大きいですねぇ…でもマグロですよね…邪神にも色々いるんですねぇ…
私の中にいる邪神の眷族も海産物っぽいですけど
ともあれ、こんなのいろんな意味で野放しにはできません!

みさきさんとデュエットのように歌唱で援護します
私の歌はそのまま声が衝撃波となって攻撃になる【天使のような悪魔の歌声】
歌声でネウィラさんを援護しつつ、敵の攻撃に対してはかばうために体を盾にします
「みさきさん、大丈夫ですか?」
お礼の頬キスに少し照れつつ
「マグロを捕まえますので、一気に攻撃を!」
【異界の抱擁】も呼び出し、拘束して歌の衝撃波で攻撃です

終わったら寿司ですか
いいですね、いきましょう
でもマグロはもうお腹一杯かも


ネウィラ・カーレンベート
【恋華荘】の皆さんと引き続き

いよいよ邪神の登場ですか。

〈全力魔法〉でウィザードロッドから炎の魔法を繰り出します。
「悪しき邪神よ、喰らいなさい!」
私だって、やる時はやるんですよ!

と、いちごさんとみさきさんの応援の歌声が聞こえてくると、ちょっと照れくさくなります。
「ちょっ、ちょっとお二人とも、応援はとてもありがたいんですが、いざこうしてお歌で応援されると恥ずかしいじゃないですか、もうーっ」
故意でなく、いかにも仲がよさそうにいちゃいちゃ。

…と、一時中断してしまいましたが、仕上げは《炎神召喚》で炎神に炎で包んで頂きましょう。
「相手が邪神ならば、こちらもそれに相応しいもので対抗です!」


刑部・みさき
【恋華荘】の皆に同行

わ、おっきなマグロ…おいしそう♪
♪ネウィラちゃんっ、ふぁいとっ、キラキラ、かっこいーっ♪

わわ、ちっちゃいのが…きゃんっ!?
え、いちごくんが守ってくれたの?
ありがとね、だいすきっ♪(ぎゅむちゅー☆)

おわったらみんなでおすしたべよっ♪
…え?タコさんダメなの?
でもいちごくんのイカさんはたべたいな☆

●行動
ネウィラをいちごとのデュエット『歌唱』で応援
その歌に《おおなみとおひさまのうた》も付加
「陽光属性の雨」によるビームで邪神を爆撃

いちごに庇われたら御礼(頬に熱烈なキス)
無邪気に行う故、恥ずかしがらず好意全開

戦後は2人をお寿司デートに誘いたい模様
ナチュラルに邪神マグロの切身持込みも画策


舞音・ミケ
……!(元気を取り戻し目を輝かせる)
まってた。

触手狩りを手伝ってくれた猫たちも、猫(霊)たちも。
皆で食べよう。大きいよ…たくさん食べるとこあるよ…。

空飛んでるから、まずは落とさないとね。
跳ばなくても高いところに届くおっきい子。「まる」、来て。

走ったり跳んだりは苦手だけど声は大きいよ。
皆は耳塞いでてね。まる、マグロに向かって、思いきり鳴いて。
何か召喚してきてても広く一気に落とせると思う。

難しいかもしれないけど、もし本体落とせたら転がって潰して。
それくらいで身は駄目にならないと思うから…全体重で。

【方針】
私も猫たちも皆、生でかぶりつく。


敷島・初瀬
拙いであります、一匹だけではリア充を爆破する前に倒されてしまうであります!

ここはうまく立ち回ってマグロを攻撃しながらリア充の被害拡大を狙っていくであります。
【POW】
マグロとビーチの間になるように位置取りをしてマグロに繰り返し突進させビーチの完膚なきまでの破壊を狙い、
さらに攻撃はロケットランチャーを使用しマグロが避けたらリア充に流れ弾が飛ぶ射線で砲撃していきます。

「なんてことだ被害が拡大していくであります」(棒読み)
リア充やビーチが吹き飛んだらきっと喜びが隠しきれずに顔や声に出てしまうであります。
(愉快なお仕置きアドリブ大歓迎です)



 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
 ついに邪神の登場である。
 ネウィラ・カーレンベート(銀の矢・f00275)が見上げる先、青い瞳に映るのは、超巨大なマグロ。

 そう、マグロ(邪神)である。

 空に浮いていなければ、超激レアサイズとして魚市場で高値で競り落とされてしまいそう。
「わ、おっきなマグロ……おいしそう♪」
「大きいですねぇ……でもマグロですよね……邪神にも色々いるんですねぇ……私の中にいる邪神の眷族も海産物っぽいですけど」
 すいすい泳ぐマグロを見上げる刑部・みさき(おひさまのゆりかごぷかぷかまぁめいど・f05490)の傍らで、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は呟くと、何となく自分の眷属を思い出してしまったり。
「ともあれ、こんなのいろんな意味で野放しにはできません!」
「悪しき邪神よ、喰らいなさい!」
 びしっといちごは言い放ち、構えたネウィラはウィザードロッドから全力魔法を解き放つ!
「ギョギョー!」
 焼き魚とばかりに放つ炎はマグロをあぶり、なんか良く分からない悲鳴が聞こえてきた。邪神の声かな。
「私だって、やる時はやるんですよ!」
 びちびち悶絶するマグロにネウィラは容赦しなかった。
 全力魔法を放つ後ろ姿を後押しするのは、いちごとみさきのデュエットだ。
「このような歌は不本意ですけれど……私の歌声、お聴かせしますね?」
 アイドルスマイルからのそれは、正に天使のような悪魔の歌声。
「♪ きらめくしぶき、かがやくかぜ、しあわせあふれる、にんぎょひめ♪」
 いちごの歌声にみさきの声も重なれば、二人のデュエット攻撃の完成である。
「♪ ネウィラちゃんっ、ふぁいとっ、キラキラ、かっこいーっ♪」
 陽光属性の雨がビームとなって直撃し、よろめいたところにいちごの歌声が超音波に達し、衝撃波となって襲い掛かる。
 攻撃が織り交ぜられているとはいえ、ふたりの応援デュエットが聞こえてくると、何だかちょっと照れくさい。
「ちょっ、ちょっとお二人とも、応援はとてもありがたいんですが、いざこうしてお歌で応援されると恥ずかしいじゃないですか、もうーっ」
 そんな事を言っていると、
「ギョーギョギョギョ―!!」
 なんか良く分からない声が響き、どこからともなく現れた空を泳ぐマグロが魚群となってみさきへと襲い掛かる! これはまずい!
「わわ、ちっちゃいのが……きゃんっ!?」
 とっさに身構えるみさきだが、その攻撃はいちごが遮った。
 庇った際に額を切ったのか、つと血が流れ、砂浜に落ち。
「みさきさん、大丈夫ですか?」
「え、いちごくんが守ってくれたの? ありがとね、だいすきっ♪」
 とっさに身を挺して守ってくれたいちごにみさきはぎゅーっと抱きつき、ほっぺに熱烈なキス。
 仲がよさそうにいちゃいちゃする様子にネウィラまで恥ずかしくなってしまう。
 だが、いちゃいちゃもいったんそこまで。
「マグロを捕まえますので、一気に攻撃を!」
 みさきを庇うように前に立ち、いちごは構える。
「ふんぐるいふんぐるい……、星海の館にて微睡む我が眷属よ!」
 その言葉と共にいちごの影から触手がずるりと放たれ、邪神の体に絡みついた!
「相手が邪神ならば、こちらもそれに相応しいもので対抗です!」
 ぎゅっとロッドを握りしめ、ネウィラは精神を集中する。
「魔神よ……いでませ!」
 オオオオオオォォォ……!!
 揺れる炎にネウィラの銀糸が揺れ、現れたのは炎神。
 炎と共に炎神はマグロへと迫り――。
 
 ちゅどごごごごごごごおおおおおぉぉぉん!!
 敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)のロケットランチャーが火を噴いた!
「拙いであります、一匹だけではリア充を爆破する前に倒されてしまうであります」
 え?!
 せっかくマグロ召喚完成をあと一歩のところで妨害できたっていうのに、あの潜入はリア充爆破の為に本気でやってたの?!
「…………」
 無言でロケットランチャー構えなおすのやめてくださいよ!
 ちゅごおおおおおぉぉぉんん!!
 なんという事でしょう。マグロとビーチの間になるようにしっかり位置取りをした初瀬はマグロに繰り返し突進させビーチの完膚なきまでの破壊を狙い、かつロケットランチャーの攻撃でマグロが避けたらリア充に流れ弾が飛ぶ射線で砲撃するという暴挙に(?)出たのだ!
 これはひどい。
「なんてことだ被害が拡大していくであります」
 棒読みで言わないでくださいって!
「そんな事はないであります」
 どごおおおおぉぉぉぉん!!
 あああああ! マグロがすいっと避けて砂煙と共にリア充がー?!
「これは大変であります」
 セリフと顔の表情が合ってませんよ?! めっちゃにやついてますよ?!
 ――と。
 べっちぃっ!
「あ」
 砲撃をすり抜けたマグロの尾が初瀬の胴に直撃し、そのまま体は弧を描き海に向かって吹っ飛んだ。
 きらりーん☆
 青空にぼんやりいい笑顔の初瀬の顔が浮かび上がり……どっぼーん!
 水平線に水柱が上がったのをアルテミス・カリスト(正義の騎士・f02293)は目撃した。
 なんか人が吹っ飛んでいったのが見えたような気がしたが……気のせいかな?
「ついにマグロ邪神が復活してしまいましたか! ならば、この正義の騎士アルテミスが撃退しましょう!」
 邪神(マグロ)に言い放つ正義の騎士。だが、その華奢な体にはバスタオル一枚が巻いてあるだけと何とも心許ない格好。
 仕方がない。海の家の更衣室は爆発したから着替える余裕なんてある筈もない。
「くっ、この格好で剣を持ったら、またさっきの二の舞です……仕方ありません、ここは格闘技で戦いましょう!」
 さすがにさっきのようにバスタオルはらりは恥ずかしい。巨大な大剣は使わずアルテミスはマグロの前に構え立つ。
「聖なる力、受けてくださいっ!」
 言い放つ声と共に聖なるオーラを身に纏い、アルテミスは両手でしっかりとバスタオルを抑えながら砂を蹴った。濡れた体もすっかり乾き、さらりと金糸が揺れ。
 どむっ!!
「ギョーギョギョー!」
 迫るマグロを掻い潜り、蹴撃と共に聖なる波動を叩き込むとマグロは跳ねた。
 これはけっこう効いたようだ。
「この聖波動で程よく調理されるのですね!」
 再び高速移動し聖なる波動を叩き込むアルテミスだが、めっちゃ本気を出したマグロに襲われ大ピンチ!
「ギョギョっギョー!!」
「いやぁっ、バスタオルが破けちゃいますっ」
 裂けたタオルから色白の肌が、はらりと見え――。
「大丈夫か」
 竹城・落葉(一般的な剣客……の筈だった・f00809)は外套を外すとアルテミスへかける。
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
「おおー、これはでかいな!」
 見上げれば、空を泳ぐバカでかいマグロ(邪神)。
 先程の謎の触手とは違う、どこからどうみてもごく普通の海洋生物、マグロである。
 これは絶対に美味しい筈だ!
「お刺身、マグロ丼、お寿司と、色々な食し方があるだろうな。朝昼版と三食食べても御釣りが来るわ!」
「……! まってた」
 お腹を空かせていた舞音・ミケ(キマイラのサイキッカー・f01267)の瞳は生気に満ち、きらきらと輝いている。
 あんな大きなマグロをこの目で見られる日が来ようとは!
 しかも美味しそう!
「皆で食べよう。大きいよ……たくさん食べるとこあるよ……」
 その声に足元にいる猫たちはにゃーんと鳴く。
 でも、空を泳ぐマグロにはちょっと届かない。むしろ身の危険を感じ取ったマグロが同胞達を召喚しているではないか!
 このままでは邪神を食べる事もままならない。
「空飛んでるから、まずは落とさないとね」
 ミケの声に落葉がちらりと視線を向ければ、皆は耳塞いでてねと再び声が聞こえ、
「まる、来て」
 にゃああぁーん!!
 びたびたびたびたー!!!
 丸々とした超巨大猫、まんまる猫が大きく鳴いたと同時に同胞たちは殺虫剤をかけられた虫のように垂直に落ちた。頭上に降り注ぐマグロたちを落葉は真っ二つに斬り裂く。
 この冬のように寒く冷たい瞳と雰囲気を醸し出し、斬り裂かれるマグロたち。持って帰れるように斬り過ぎないよう注意も忘れない。
 どずううううぅぅぅ、ん!
 ついでに空を泳いでいたマグロはも地に落ちた。
「転がって潰して、まる」
 にゃーん。
 まんまる猫はのしっとマグロ(邪神)にのしかかり動きを封じると、そこへ落葉の容赦ない一閃!
 ざ、ぐん!
 切ったところから見える新鮮な色合いにこれは美味しそうだと見つめれば、落葉の視線の先でミケと猫たちがマグロにかぶりついているではないか。
「…………」
「…………」
 もぐもぐと食べる瞳と、食べようと挑む瞳がかちりと合い。
「これが邪神……のう。……これでどうやってRBするつもりだったんじゃ?」
 山梨・玄信(ドワーフの破戒僧・f06912)はびちびちもがくマグロ(邪神)を目の前にし首をかしげた。
「寧ろリア充が喜んで『はい、あーん』『わあ、美味しい』とかやり出し……想像するだけで腹が立つのじゃ」
 びたぁーん!
 ミケ達がかぶりついていたマグロは最後の力を振り絞り、びったんと払いのけると空へと泳ぎだす。
 これが最後の戦いとなるだろう。
「徹底的に破壊してくれるわい。リア充が食べる部分なぞ残さんのじゃ」
 あ、食べたい人がいるんで少し残しておいてください!
「任せておくのじゃ」
 ばしんと拳をうち、構えるとマグロもこちら目がけて一直線。ばしんと弾くが、ヒレがかすめ頬に紅線が走る。つと血が流れ、ちりちりと痛みが走り。
「これくらい痛くもないのう」
 頬を伝う血を払うと、構えなおす。
 迫る魚群を蹴散らし攻撃を叩き込み、突撃は持てる力をすべて使い避け切った。
 拳を握り、マグロを叩くは灰燼拳。
「今がチャンスです!」
 攻撃を飛び避け構えなおしていると、聞こえるアルテミスの声に振り返り見れば、マグロはかなりのダメージを受けたようで、ふらついているではないか。
 ここで決めればすべてが終わる。
「これで最後じゃ!!」
 ど、ずうんっ!!
 ぐっと拳を握りしめ、怒りと共にマグロへ超高速の一撃がめりこんだ。これは邪神も耐えられない!
 空中をふらりとよろめいたマグロは力尽き、ずずんと砂浜に落ちた。
「これにて一件落着、じゃな」
 びたびた動くマグロはその動きが徐々に鈍り、そして、止まった。

 戦いはもう決着がついたと猟兵たちはマグロへ近づくと、おもむろに落葉はざくりと刃を入れる。
 すると玄信が海の家があった場所からまな板と紙皿、割りばし持って来てくれた。
 すっと切ったマグロを一切れ割りばしで取り。
「…………」
 すでに食べているミケと猫たちが言葉なく頷き後押しする。
 落葉が食べる様子をアルテミスと玄信、ちごとみさき、ネウィラが見守り。
 ――ぱくり。
 口の中に広がる味に落葉も知る事になる。

 骸の海から蘇ったモノだとしても、邪神だとしても。
 マグロはマグロなのだ、と。

 ミケと落葉は瞳を交わした。言葉などもはや必要ない。
 持ち帰る為に用意したタッパーけでは入りきらないだろうとアルテミスが海の家があった場所からビニール袋と保冷材を持って来てくれたので、ミケと落葉の食卓にはしばらくマグロが並ぶだろう。
「おわったらみんなでおすしたべよっ♪」
「終わったら寿司ですか。いいですね、いきましょう」
 戦い終わり、無邪気なみさきにいちごは頷くが、さすがに触手とマグロばかりで疲れてしまった。
「でもマグロはもうお腹一杯かも」
「……え? タコさんダメなの? でもいちごくんのイカさんはたべたいな☆」
 にっこり笑顔のみさきが手を後ろにし、何かを持っているのにネウィラは気が付いた。
 それは落葉が切り分けていたマグロ(邪神)の切り身。まさかお寿司屋さんに持ち込む気では……。
 みさきはにっこり。
「さて帰ろうかのう」
「くしゅんっ」
 玄信の声に頷くアルテミスはくしゃみし、仲間達も撤収準備が完了。
 戦いも終わったし事件も無事に解決。猟兵たちは去っていった。

「お、置いていかれたであります!」
 頭にワカメとヒトデをのっけた初瀬がようやく戻ってきたが、誰もいない。
 これおいてけぼりってヤツだ?!
 大丈夫。ちゃんとグリモア猟兵は元海の家前で待っていますからね。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月23日
宿敵 『邪神マグロ』 を撃破!


挿絵イラスト