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聖夜の赦しはろうそくの炎に照らされて

#サムライエンパイア #お祭り2019 #クリスマス

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●サムライエンパイアに渡来人が残していった礼拝堂にて
 今日はクリスマス、もとを辿れば渡来人たちの祭礼である。だが、今年は将軍様の発案でクリスマスというのを行うことになったとのことである。
 渡来人たちが残していった礼拝堂を大工たちが修繕しているのは理由があった。なんでも、この礼拝堂を使ってクリスマスパーティーが開かれることになったからだ。中は和風ではあるが、異教の聖画や祭壇なども置かれ、荘厳さを忘れないような装飾がなされていた。更に、礼拝堂からはお香の香りが漂ってくる。
「……これで良いんじゃろか?」
 大工たちは作っているものに疑問をいだきながらも、黙々と手を動かしていた。

●グリモアベースにて
「ハリストス産まる、崇め讃めよ!」
 修道女の格好をしたマリア・テミルカーノヴァ(電子の海を彷徨う光・f00043)はちょっと変わった挨拶をした。
「なにせ、クリスマスパーティーを行うのですから正統なる祈りをちゃんとやりたくなってしまったもので……」
 マリアは十字を描きながら、祈りを始める。
「で、今年最後ということもあるので、新たなる年に罪を持ち越さぬようお祈りで罪の赦しを乞いましょうか。皆さんの前で今年の罪を告白してください。それが終わったら、みんなでパーティーですよ」
 このパーティーはサムライエンパイアの特産品なども用意された、かなり豪華なものが用意されているようだ。もちろん、マリアも呼ばれれば参加するつもりなのだという。
「とにかく、降誕祭を皆で楽しみましょう。きっと、主はお赦しくださります……」


ヨーシャ
「ハリストス産まる、崇め讃めよ!」
 ヨーシャです。2019年もあと少しで終わりですね。年末に大きなイベントが待っている人がいるかも知れませんが、皆様が新しい年を健やかに迎えられることを祈っております。
 さて、今回はサムライエンパイアでのクリスマスパーティーです。皆の前で今年の罪を告白したり、お祈りをしたりすることもできますし、クリスマスらしくパーティーをすることもできます。また、マリアもお呼ばれがあれば参加できると思います。年の終わりにみんなで楽しみましょう!
 では、皆様が良き2020年を迎えられることを祈っております。
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第1章 日常 『サムライエンパイアでクリスマス』

POW   :    クリスマス大吟醸で乾杯したり、クリスマス団子を頬張って、楽しく飲み食いする

SPD   :    和風なクリスマスを見物したり、用意されたイベントに参加する

WIZ   :    正しいクリスマスの知識を披露したり、恋人や友人とパーティーを満喫する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 クリスマスという日は、本来は「救世主」の生まれた日ではない。「神」である「救世主」がこの世に降誕し、すべての人々に救いをさしのべに来てくださった日とされている。この礼拝堂は、もともとはその救世主のために建てられたものなのだが、渡来人たちがいなくってからは荒れるがままに放置されていた。それを、今回クリスマスを祝うためにわざわざ直したのである。
 そして一連の儀式がつつがなく終わり、礼拝堂の外にパーティー会場が作られていった。そこに並ぶのはパンとぶどう酒ではなく、大吟醸にお団子だ。そしてどこから見ても普通に和風の宴席の料理だった。それらをサムライエンパイアの人々は美味しそうに食べているのであった。彼らにとって、クリスマスは新しいお祭りに過ぎないのだ。そんな不思議な宴席が、いま幕を開けようとしていた。
エル・リエル(サポート)
明るく元気でマイペースなバーチャル女子。
後先考えずに首突っ込む方。楽しいことは大好きです。
事は柔軟に時には大胆に。を心掛けてます。
公序良俗は時と場合によって柔軟に、です。
モラルの設定は低いかも。

後はがっつりお任せで、アドリブ大歓迎です!

◇傾向◇
ギャグ:◎(エロも可)
純戦闘:◎
シリアス:○


戦犯・ぷれみ(サポート)
「ぷ れ み な の !」
「はあァ判定ガバってんじゃねーかよブチ殺すぞ運営ッ、……なの!」
「――さあ今日も踊りましょ、この承認経済の煉獄で」

元々は、不登校の内気な少女がネットに無償公開した名も無き音声ライブラリ。
「戦犯・ぷれみ」は、ゲーム実況動画に利用される過程で後付けされたキャラ設定。
ふたつのアイデンティティの矛盾に耐えきれず人格が崩壊しており、言動はしばしば支離滅裂です。

戦闘にも冒険にも本質的には興味がなく、ただUCによる祈り(バフ)と呪い(デバフ)を周囲に撒き散らすのみの存在です。
攻撃を受ければ自衛・反撃は行います。

画像通りの容姿。着ぐるみが動いているように見えます。
表情は変化しません。


麻海・リィフ
アドリブ、即興連携歓迎
あら、洒落てるじゃない♪
侍世界流の聖誕祭、楽しませてもらおうじゃない☆

罪…か…
家族に何も知らせず、こんな明日をも知れない戦いの日々を過ごしている…
立派な罪業ではあるわね
一応
(家族がやらかしてる連日のお祭り騒ぎを思うと、イマイチ懺悔しきれない)

終わったらパーティー
正確な知識を伝授…なんてもったいない!?
他人を止めたりはしないが、むしろ独自解釈を楽しむ

団子をかじりつつ催し物を楽し気に眺め

ふと、外の星空に思い切り見入る
サクラミラージュの都じゃ、すっかりご無沙汰の眺めだわ…
ちょっと寒い空気すら、天幕の光河に似つかわしい

思わず呟く
まだ、もえているのです
(某幻想小説の最終文)



 クリスマス、それは救いがもたらされたとされる夜。でも、サムライエンパイアの人たちにとってはただのお祭りにすぎないのだ。目の前で繰り広げられる祈りがどんな意味を持っているのか、彼らは気付くことができないのだ。だって、それは「禁じられた教え」だから……。

 固定概念からすれば、他の世界でクリスマスパーティーによく並ぶものはあまりなかった。だが、お祝い事であることは宴席に並んだものからはっきりと分かったのである。クリスマス大吟醸という新しい技術で作られた清酒はサムライエンパイアの人々を虜にしたのである。この当時の清酒といえば、瓷で熟成されたものが普通なのだ。その中で、大吟醸の繊細ながら心地よい香りは人々を虜にしたのである。

 遡ること数刻、礼拝堂では懺悔の祈りが行われていた。堂内に焚きしめられたお香の香りが、エキゾチックな雰囲気を醸し出す。
「私は家族に何も知らせず、こんな明日をも知れない戦いの日々を過ごしております……」
 麻海・リィフ(晴嵐騎士・f23910)が懺悔の言葉を口にする
「家族に何も知らせず戦場に赴いているのですね。きっと神はすべてをお許しくださいます。……父と子と聖神によりて、爾の罪を赦し給え」
 優しく語りかける司祭の声が礼拝堂に響く。礼拝堂の後ろからその様子を見つめる人影が二つ。
「……なんだか堅苦しくて息が詰まりそうなの」
 戦犯・ぷれみ(バーチャルキャラクターの屑・f18654)が皮肉そうに言葉をつぶやく。
「……というか、これ、いつになったら終わるんですか?」
 エル・リエル(シンギュラー・ポイント・f12274)も長い時間続くお祈りに飽きてしまっていた。おそらくは、サムライエンパイアの民も同じだろう。実際、このお祈りは二時間ぐらい続いたのだ。しかも、その間は基本的に立ちっぱなしである。長く続いたお祈りが終わった際、礼拝堂で儀式の様子を眺めていた人々は結構疲れてしまっていたのである。だからこそ、みな喜んで宴席につき、大吟醸に舌鼓を打ったわけである。

 大吟醸はサムライエンパイアの人々に好評であったが、リィフもぷれみもエルも皆お酒を飲める年ではなかったのだ。大吟醸に興じるサムライエンパイアの人々を傍目にぷれみは皮肉を述べる。
「二十歳にならなきゃ飲めないからどんなにおいしいのかわからないの」
 そのとなりでエルはクリスマス団子を頬張っている。砂糖醤油を塗って香ばしく焼かれたクリスマス団子は未成年の猟兵たちも安心して食べられるのだ。
「正確な知識を披露するのなんてもったいないのよね、こんな楽しい宴席なんだから!」
 リィフは宴席を楽しむ気満々だ。
 そんな三人にサムライエンパイアの人々が感謝の意を述べる。
「この度は、世界を救っていただきありがとうございました。これはささやかなお礼です」
 そう言って宴席に運ばれてきたのは尾頭付きの鯛。その他お祝いの席にふさわしい料理がどんどん運ばれてくる。
「待ってほしいの。そんなに食べられないの!」
 ぷれみは運ばれてくる料理にギブアップしそうになりながら青い顔をしている。
「あ、もうだめ? じゃあもらっちゃいまーす!」
 そんなぷれみが残した料理をひょいっと奪い取るエル。もう、すっかり外は暗くなってしまった。見えるのはリィフが過ごしていたサクラミラージュの空ではすっかり見られなくなった星空だ。ちょっと寒い空気も、天幕の光河に似つかわしいものである。
「まだ、もえているのです……」
 そんなリィフの眺める視線の先には、三人の未来を祝福するかのように無数の星が瞬いていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2020年01月12日


挿絵イラスト