サンタがマッハで通過するから勇者が捕まえるそうです
「ホッホッホーォゥ! ンメリウイィィックリスッマァァースッ!」
キマイラフューチャーにクリスマスシーズンが到来!!
機械油の香りが漂うメカサンタが、ジェットめいた速度で飛行するメカトナカイの引くソリに乗り、この世界をマッハで駆け抜けてゆく!
「うへぇ、何だあれ、早すぎて捕まえられない!」
「でも捕まえられたら、1つだけ自分のリクエストしたプレゼントが貰えるんだって?」
「マジかよ、だったら頑張らないとだな……ハックシュン!」
キマイラフューチャーの一般人は、寒空の中、風邪をこじらせる寸前まで血眼になってサンタ捕獲に全力で取り組むも、メカサンタは陽気に逃げ回るのだった、マッハで。
だが、そんなメカサンタを捕獲すべく、オブリビオンたちが画策していた。
「冬の思い出トリオ、君たちがサンタを足止めして、パワーとスピードが自慢の僕がサンタを捕獲する。なにせ、魔王もパワーとスピードで圧倒したこの僕だ。メカサンタ程度に遅れは取らないよ」
そういうのは、青い装束に身を包んだ冒険者の男。
彼は勇者――という設定のバーチャルキャラクターのオブリビオンである。
手下として従える『冬の思い出トリオ』と協力して、メカサンタの捕獲を目論む。
彼らの願い、それは……!
「新しいオブリビオン・フォーミュラをプレゼントしてもらうこと、なんだよ……っ!」
グリモア猟兵の蛇塚・レモン(白き蛇神オロチヒメの黄金に輝く愛娘・f05152)が、困惑しながら猟兵たちに告げた。
「万が一、メカサンタが捕獲されたときに、果たしてそんな事が可能なのかは分からないけど……。でも『キマフューなら仕方がないね』的な感じで本当に実現しちゃったら大変だから、ここはなんとしても阻止してねっ?」
予知の内容からして色々と常軌を逸しているが、やることは単純、オブリビオン討伐だ。
メカサンタを追いながら勇者配下のオブリビオンを撃退するチェイスバトルの後、前方で待ち構えている勇者を撃破すれば任務完了、とレモンは告げた。
「メカサンタを護るような立ち回りは意識してほしいなっ! それと、この騒動で無茶をした一般市民のみんなが風を引いているっぽいねっ? メカサンタからお礼を受け取った後、猟兵のみんながお見舞いイベントを開催すると喜ばれるかもね?」
レモンはそう告げると、早速、クリスマスムード漂うキマイラフューチャーへ猟兵たちを転送するのだった。
七転 十五起
今年もクリスマスシーズン到来です。
なぎてんはねおきです。
キマイラフューチャーでのメカサンタ捕獲騒動を巻き起こすオブリビオンの討伐です。
シナリオ内容はシリアス0%のドタバタコメディを想定しております。
猟兵の皆様も、存分にはっちゃけてくださいませ。
なお、戦闘プレイングで『サンタをオブリビオンから護る手段』を明記した場合、それが有効だと認められればプレイングボーナスを得ることが出来ます。
それでは、ハチャメチャなキマフュークリスマスを是非、お楽しみ下さいませ。
ご参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『冬の思い出トリオ』
|
POW : かまくら怪人・ウェポン
【かまくら兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : みかん怪人・ジェノサイド
【みかん攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : 鍋怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【鍋】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
草野・千秋
ホッホウーイ!メリークリスマス!
冬の思い出はいつだって良い思い出であって欲しいですよね
ウィーウィッワメリクッリッスマス
アンドアハッピーニューイエアー
僕も子どもの頃のサンタさんの贈り物は
楽しい嬉しいものを送って貰ったものです
……ちょっと悲しい語りしちゃいいましたね
みかんの攻撃を部位破壊で攻撃します
僕だって真っ当な家庭に育っていれば
まともなお鍋を囲んでいるべきだたった
サイボーグではなく生身の人間として
冬の思い出トリオ、一見無害に見せかけて
実は心の真ん中に来る技の持ち主ですね
みかん攻撃を部位破壊しつつ
2回攻撃、スナイパー、一斉射撃、カウンターしつつ
敵には警戒しつつ攻撃する
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
冬の思い出と言いますか、寧ろこれからがメインの出番の様な気が?
ま、まあ、頑張ってみましょうかぁ。
『F●S』3種を展開、『FBS』を四肢に嵌めて飛行能力を確保し飛行して追い掛けますぅ。
『FSS』で攻撃を防ぎつつ上から前に回り込んでサンタさんと怪人さん達の間に入り、【愛柔園】で「それぞれの天敵」になる様な動物さん達を召喚しましょう。
「かまくら」には突進して壊す「羆」や「猪」、「みかん」は身を食べ荒らす「ニホンザル」や「狸」、「鍋」は入り込んで遊ぶ「猫」や「ハムスター」が良いでしょうかぁ?
あまり効かない相手から優先的に『FRS』の射撃で狙い、混乱してる中を順に仕留めますねぇ。
「ホッホーイッ! メリークリスマス!」
駄菓子屋のおにいさんにしてネット配信歌い手勢の草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)のテンションは高い。
何故かって?
「それはクリスマスだからです! ♪ウィーウィッシャッメリックリッスマス! ウィーウィッシャッメリックリッスマス!! ウィーウィッシャッメリックリッスマスッ!!! エンドッアハッピーニューイエアーッッ!!!! フウゥゥゥーッ!!!!」
千秋さんはめちゃくちゃ浮かれていた。
全てはクリスマスって日が悪いんだ。おのれメカサンタ!
しかもめっちゃエエ声で歌うもんだから、道行くキマイラの女性たちがうっとりして聞き惚れていた。
なんて罪作りなメガネ男子なんのだろうか。
「冬の思い出はいつだって良い思い出であってほしいですよね」
「冬の思い出と言いますか、寧ろこれからがメインの出番の様な気が?」
冷静にツッコミを入れたのは夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)であった。
「予知で見た今回の敵も、クリスマスと言うよりもお正月っぽいですし……」
「るこるさん、今はクリスマスですよ! 僕も、子どもの頃のサンタさんの贈り物は楽しい嬉しいものを贈ってもらったものです!」
「そうですかぁ……」
はしゃぐ草野に対して、リアクションに困る夢ヶ枝。
静と動の反応に、互いに無言で見つめ合うこと5秒間。
「……ちょっと悲しい語りしちゃいましたね、すみませんでした」
「いえいえ~、お気になさらずぅ」
冷静になった草野は両手で顔を覆い、夢ヶ枝がそれをなだめる結果となった。
と、その目の前をマッハで通過してゆくメカサンタ!
「ホッホッホーォ! メリクリスマァスゥ!」
ドップラー効果を効かせながらキメ台詞を置いてゆくメカサンタのあとを、オブリビオン3人組が超人的なダッシュで追いかけてきた。
「待てぇ~いっ! そこのメカサンタ、御用だぁ~!」
「俺の中、めっちゃ暖かいから! メカサンタ、ちょっと入ってみ??」
「まじで待てって! 俺の頭の中の熱い出汁が漏れちまうだろうが!?」
冬の思い出トリオがわちゃわちゃと猟兵2人の眼の前を通過してゆく。
「……ま、まあ、頑張ってみましょうかぁ」
「そうですね! メカサンタさんを助けましょう!」
既にカオスな状況に夢ヶ枝は当惑し、草野はテンションを一層高めて、怪人トリオの追跡を開始した。
「む!? あれは猟兵!?」
みかん怪人は王道の敵役っぽい口調で振り返った。
「俺達の邪魔をしに来たな!?」
雪で出来ているのに熱血キャラのかまくら怪人。
「みんな、お願いだから止まって! 中身出ちゃうから!?」
ただただ不憫な鍋怪人。
そんなトリオに、断罪戦士ダムナーティオーに変身した草野と、FBS(フローティングブレイドシステム)……ビームの刃を持つ、浮遊する12枚の戦輪を四肢にはめて浮遊する夢ヶ枝が遂に追い付いた。
並走しながら、両者は交戦に入る!
「メカサンタさんには向かわせませんからねぇ?」
トリオの前を塞ぐように並走する夢ヶ枝。メカサンタへの道を妨害する。
そしてトリオの進行を食い止めるべく、夢ヶ枝はユーベルコード『豊乳女神の加護・愛柔園(チチガミサマノカゴ・モフモフノラクエン)』を発動させた!
「大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、女神の加護を得し愛らしきもの達よ、私の元へ」
すると、無敵を誇る可愛いアニマル軍団が想像力から創造され、トリオの前へ飛びかかってゆく!
「今回は御三方の『それぞれの天敵』になる様な動物さん達を召喚しましたぁ。『かまくら』には突進して壊す『熊』や『猪』、『みかん』は実を食べ荒らす『ニホンザル』や『狸』、そして『鍋』は入り込んで遊ぶ『猫』や『ハムスター』が良いでしょうかぁ?」
様々な動物たちがトリオへ殺到!
だが、これを一手にみかん怪人が引き受けた!
「ここはオレに任せろ! うおおぉぉ! みかん攻撃ィッ!!」
みかんを虚空から召喚し、ただ投げつけるだけの攻撃!
無敵の動物たちにはダメージを与えることは出来ないが、一部の動物たちは餌をばらまかれて散開していってしまった。
「よし、道が拓けたってイテテテ!? 熊と猿が俺の頭をー!?」
「「みかぁぁぁんっ!?」」
冬眠前の熊と飢えた猿の食欲の前に、みかん怪人の頭部の一部が捕食されてしまう!
「よし、今がチャンスですね!」
ダムナーティオーは熊と猿の中に混じって、みかん怪人をボコり始める!
「僕だって真っ当な家庭に育っていれば、まともなお鍋を囲んでいるべきだったんだ! サイボーグではなく、生身の人間として……!」
急に重たい過去話を展開しながら、ダムナーティオーパンチをみかんの顔面へ減り込ませる!
果汁が飛び散り、返り汁をダムナーティオーは顔面に浴びた。
「そうだ、僕はかまくらに入ってみかんを食べながらお鍋を囲うような冬の思い出を、生身の人間として経験したかったんだ!!」
「ちょ、おまえさっきから一体、何を言って!?」
「これは喜びの島などでははない……骸の海へ……! お前を!」
「だからナンデ必殺技の溜めモーション!?」
「Mag Mell(ヨロコビノシマ)!! ダムナーティオーキック!!」
「アバーッ!?」
理不尽にふっ飛ばされるみかん怪人を、他の2体の怪人がキャッチ!
……したかと思いきや、夢ヶ枝が容赦なく武装の全門砲撃でドカドカ撃ちまくり始めた!
「混乱している今がチャンスですねぇ?」
「ヤメロー! ヤメロー!」
慌てて緊急避難する怪人トリオの背を夢ヶ枝と、変身を解いた草野が見送る。
「ふぅ。冬の思い出トリオ、一見無害に見せかけて、実は心の真ん中をザックリと抉ってくる技の持ち主でしたね」
「……そ、そうでしょうかぁ?」
終始ハチャメチャだった戦闘に、妙なシリアス感を醸す草野と最後まで戸惑う夢ヶ枝であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティモシー・レンツ
ちょっと数を減らして、風物詩トリオからみかんトリオかカマクラトリオになってもらおうかな?
……それとも、みかんとカマクラの、6人か7人でトリオの再結成?(トリオをチームと同じ意味で使ってる)
とりあえず、鍋に相殺されないよう、死角からカードを撃ち込めばいいかな?
死角といえば後ろから……どっちが前??(みかんと鍋の前後がわからないので、ひとまず横から打ち込む)
あ、そうだ。オブリビオンの気をそらすためにも、口上は必要だよね?
1割ぐらい撃ち込んでから、射程外の意識をこっちに向けようかな。
「僕たちプレゼントが、サンタさんから猟兵をもらう!」
……あれ?もっと緊迫すると思ったけど?(言い間違いに気付いてない)
ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)はメカサンタの通り道を予測し、待ち伏せをしていた。
「ちょっと数を減らして、風物詩トリオからみかんトリオかカマクラトリオになってもらおうかな? ……それとも、みかんとカマクラの、6人か7人でトリオの再結成?」
いや待て、トリオの使い方が間違っていないか?
ティモシーはどうやら、トリオはチームを数える際の単位か何かだと勘違いしているようだ。
して、どうしてティモシーは待ち伏せをしているのかと言うと、オブリビオンのトリオの一角である鍋怪人への奇襲を狙っているからだ。
「予知では鍋怪人、ユーベルコードを相殺するそうだし。とりあえず、鍋に相殺されないよう、死角からカードを撃ち込めばいいかな?」
メカサンタが通過した後に、追い掛けてくる怪人トリオへ一方的にユーベルコードを叩き込む。
まさに理想的な奇襲計画である。
そうこうしているうちにメカサンタが陽気にマッハで通過してゆく。
「あ、来た来た」
怪人トリオは必死にメカサンタを追い掛けていた。
ティモシーはユーベルコード『魔法のカード(マジックカード)』を発動し、魔力で固めたカードの束を手中に隠しながらタイミングを図る。
「死角といえば後ろから……どっちが前??」
ここでティモシーは気が付いた。
鍋の死角って、そもそもどこなのだろう??
「身体の向きからしてあっちが前? いや取っ手がついているのが前後? ああ、もう近付いてきちゃうから適当にどーん!」
結局、身体の向きが分からず、物量に物を言わせて鍋怪人の体の側面へカードを殺到させてゆく。
「グワーッ!? なんか身体がめっちゃ刻まれるー!?」
奇襲は成功、鋭利な斬属性のカードを浴びた鍋怪人は相殺が間に合わず慌てふためく。
「まんまとかかりましたね!?」
ティモシーはメカサンタから自身に注目を浴びせるべく、遮蔽物から飛び出して名乗り口上を高らかに告げた。
「僕たちプレゼントが! サンタさんから猟兵をもらう!」
「……はい????」
「え? 何ですか、この微妙な空気? もっと緊迫した雰囲気になると思ったのですが……」
「いや、だって何言ってるのか、全然分からないから」
「えっ?」
ティモシーは気が付いていない。
唐突に口上を告げたせいで、全然内容が纏まってなくて文脈がメチャクチャだったことを!
「まぁ、いいです。このまま刻まれて下さい」
「グワーッ無慈悲!?」
200枚近いカードが鍋怪人に襲い掛かる!!
「鍋ー!?」
ここで、かまくら怪人2体が鍋怪人を庇って逃がそうとする!
「ここは俺に任せて、2人はメカサンタを!」
「でも、このままじゃかまくら、お前が!!」
「トリオなんだから、3人じゃないと駄目だろ!」
みかんと鍋がかまくらの手を取るが、その握力は既に喪われようとしていた。
「悪いな……。俺は、此処までのようだ。早く、行けえぇっ!!」
「「かまくらー!?」」
かまくら怪人がカードの雨を一身に受けて爆発四散!
この隙にみかんと鍋はメカサンタ追跡へ向かっていった。
ティモシーは粉々になったかまくらを眺めて呟いた。
「食べ物トリオになってしまいましたね」
いや、だから2人だからコンビなんだよね……。
そんな地の文=サンのツッコミは届かず、ティモシーは遠ざかるみかんと鍋を見送るのだった。
成功
🔵🔵🔴
ティエル・ティエリエル
WIZで判定
メカサンタさんとの追いかけっこ、負けないぞー☆
メカサンタさんを「追跡」し、背中の翅を羽ばたいて「空中浮遊」して追いかけるね♪
眼下に冬の思い出トリオを見つけたら妨害しちゃうぞ☆
まずは鍋怪人をひっくり返して中身をこぼしてやろうっと♪
頭上からヒット&アウェイでレイピアでチクチクしながら攻撃だよ!
頭の上に意識が集中しだしたら相手の足元に【妖精姫の括り罠】を呼び出して転がしちゃうね♪
へへーん、中身がなくなったらもう鍋怪人じゃないよね♪
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
フェアリーのティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)が、キマイラフューチャーの冬空を元気よく駆け抜けてゆく。
「メカサンタさんとの追いかけっこ、負けないぞー☆」
背中の翅を羽ばたかせて、マッハで飛行するメカサンタを追跡してゆくティエル!
「メカサンタさーん☆、待て待てー!」
「ホーッホッホッホゥ!」
音速の追い掛けっこがしばらく続いていると、後ろからみかん怪人と鍋怪人が猛ダッシュで追い掛けてきた!
「あれ? トリオなのにかまくら怪人がいない? 他の猟兵さんがやっつけちゃったのかな☆」
これはラッキー!
ティエルは早速、コンビに気付かれないように速度を落とすと、自身の小さな身体を生かして怪人たちの頭上へ移動する。
そして王家に伝わるレイピア型獣奏器『風鳴りのレイピア』を鞘走ると、怪人の頭上をヒット&アウェイでチクチクと刺突してゆく!
「えいえいっ☆」
プスプスと鍋とみかんに突き刺さる切っ先が地味に痛い!
「あいてててて!? なんだ、どこから!?」
「鍋、上だ! 上にちっちゃな女の子が空飛んでやがる!」
「うわ、本当だちっちゃくって可愛い!」
「お前、そういう趣味だったのかよ……」
ドン引きするみかん怪人。
だが、ティエルの悪戯めいた攻撃はなおも続く。
「ボクが可愛い? ありがとう! でも攻撃は容赦してあげないよ☆」
「あっ、痛い! 痛いけど、ちょっと嬉しい!」
「お前の性癖の闇が深くて怖いんだけど?」
更にドン引きのみかん怪人がティエルを捕まえようと腕を伸ばすも、ティエルはすばしっこく空中浮遊して捉えることが出来ない!
「へへーん☆ 鬼さんこっちら~! んべ~!!」
あっかんべーをするティエルに、みかん怪人の堪忍袋の緒が切れた!
「こいつ~! 鍋! 早くあれを相殺するんだ!」
みかん怪人は鍋に攻撃の相殺を促す。
だが、鍋は一向に行動を起こさない。
「いや、あれ、ユーベルコードじゃないし。通常攻撃だと耐えるしかないんだよ、俺のユーベルコード。それに俺、可愛い女の子からイジメられるのが段々と楽しくなってきて……」
「分かった! もういい、お前はもう喋るなロリコンマゾヒスト!!」
みかん怪人が頭(?)を抱えた、次の瞬間だった。
「そこだー! 引っかかっちゃえー☆」
ティエルの合図で脈絡なく出現する括り罠!
頭上に気取られていた怪人たちは、まんまとその罠にハマってしまい、ド派手に転倒してしまった!
「「ぎゃああああっ!?」」
キマイラフューチャーの夜の街に断末魔が轟いた!
大転倒した鍋怪人は、その中身を全てアスファルト道路にぶちまけ、土鍋も砕けて身じろぎひとつしない。
みかん怪人は転倒の衝撃で左半分が潰れ、見るも無残な状況になってしまった。
まさかの同時撃破……!
「へへーん、中身がなくなったらもう鍋怪人じゃないよね♪ って、みかんも潰れちゃった!?」
まさかのオーバーキルに、ティエル自身がびっくりしていた。
「え!? ちょっと、あっけなさすぎないかな!?」
だが、見事にクリティカルヒットを叩き出したティエルの一撃は、一瞬で怪人を文字通り粉砕する強力な威力を誇ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『『破壊の化身』』
|
POW : 破壊の一撃
単純で重い【剣 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 隼返し
【神速の斬撃 】を向けた対象に、【神速の追撃】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 勇帝の制約
自身の【魔法適正ゼロという弱点 】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
イラスト:すねいる
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠八木・裕希子」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
蒼き勇者こと『破壊の化身』は不機嫌だった。
「まさかあいつら、括り罠で死ぬ程度の耐久力だったとはな……」
レトロゲームで段差を降りただけで死ぬ主人公がいたが、それとどっこいどっこいのレベルの怪人たちに、オブリビオンは落胆の色を隠せない。
「だが、僕はそうはいかない。猟兵たち、メカサンタは僕が捕獲する。そして、新たなオブリビオン・フォーミュラをキマイラフューチャーに授けてもらう」
ハチャメチャな願いだが、素直に叶えさせるわけにはいかない。
猟兵たちは立ちはだかるオブリビオンの親玉を前に武器を取り、打倒すべく身構えるのであった。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
此方の方が黒幕ですかぁ。
そこはせめて、「自分が次のフォーミュラになる」位の野望を語られては?
見たところ『近接攻撃主体』の方の様ですし、開けた屋外でしたら、【白翼衣】で上に退避、そのまま『FRS』『FSS』の射撃を降らせるのが良さそうでしょうかぁ。
逃げ場を奪う様[範囲攻撃]の「連射([2回攻撃])」を繰返し、サンタさんを狙え無い様に動きを抑えましょう。
……と、申しますか、『魔法適性0』とのことですし、他の理由で飛行出来ない限り、サンタさんが飛んでいる間は捕まえられないのでは?
物凄いジャンプ力が有るなら、跳んだところで頭めがけて『刀』等を振り下ろして叩き落す、という方法も?
「此方の方が黒幕ですかぁ」
立ち塞がる青い勇者っぽいオブリビオンこと『破壊の化身』を前に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は興味深そうな反応を示した。
「でも、不思議ですぅ。そこはせめて、『自分が次のフォーミュラになる』位の野望を語られては?」
「勇者は王様の命令で旅立つのがセオリーなんだ。僕に相応しい王様を求めて、何が悪い?」
「つまり、他人任せの小物ですねぇ?」
「な、んだと……!?」
夢ヶ枝の言葉に、勇者は怒りを露わにした。
「僕を怒らせたことを思い知らせてやる。喰らえ!」
勇者は縮地めいた速度で夢ヶ枝に肉薄すると、蒼き剣を振るって頭上から叩き付けた!
「破壊の一撃だ! 砕けろ!」
「そうは行きませんよ?」
夢ヶ枝の身体がフワリと空中へ浮かび上がり、勇者の頭上はるか高くへと避難してしまった。
ユーベルコード『豊乳女神の加護・白翼衣』の効果で、彼女の体型と美貌を引き立たせる乳白色のオーラによって飛翔能力を得た夢ヶ枝に対して、勇者は地上でブリブリ怒りながら、上空の夢ヶ枝へ吼えまくる。
「卑怯者! 空を飛んだら勝負にならないだろうが!!」
「そう申されましても、見たところ『近接攻撃主体』の方の様ですし、こうして上空から砲撃を狙えば……」
夢ヶ枝のメイン武装である『FRS(フローティングレイシステム)』の両腕の固定砲台2門と空中浮遊砲台16門、『FSS(フローティングシールドシステム)』の8枚の小型ビームシールドに付随したビーム砲塔の砲口が、一斉に勇者に向かって火を噴いた!
「グワーッ!?」
キマイラフューチャーの街中で、巨大な火柱が上がった!
「この様に、逃げ場なく絨毯爆撃が出来ますからねぇ。魔法素質がないらしいですし、魔力系ビームを喰らったらひとたまりもないのでは?」
「ゲホゲホ!? 確かに、僕は魔法攻撃に耐性はないが、体力と俊敏性には自身があるぞ?」
「でも、それでは空をマッハで飛び交うメカサンタさんを捕まえられないのでは?」
「うぐっ……!」
図星を突かれた勇者が、数瞬の間、押し黙る。
だが、何を思ったのか、メカサンタへ向かって猛然とダッシュ!
「空が飛べないんだっから、地面を蹴って跳べばいい!!」
なんと、全身の筋力をバネに、跳躍でメカサンタが乗るソリへ掴まろうとしている勇者!
この脳筋プレイに夢ヶ枝は半ば呆れながらも、霊刀『純夢天』を鞘から抜いて真一文字になぎ払った。
「それは予測済みですぅ。地面に叩き落としますねぇ?」
「ぎゃああああっ!」
勇者は夢ヶ枝のファインプレーによって、空中から地面へ叩き落されて大ダメージを負うのであった。
大成功
🔵🔵🔵
政木・朱鞠(サポート)
『お痛をした咎の責任はキッチリと取って、骸の海にお帰りして貰うんだからね』
固定はしませんがよく使うユーベルコードは『咎力封じ』を使って拘束し動きを阻害した所で攻撃するスタイルを好みます。
よく使う武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして敵を拘束しがち。
探索系の依頼では色仕掛けで【誘惑】を使用した【情報収集】を主に行います。
困難に抗う人を心から応援し、反対にオブリビオンでは無くても自分の利益のために悪事を働く人は咎人と判断してSっ気の強い女王様のように度の過ぎた『お仕置き』を行なってしまう傾向が有ります。
それ以外はどのように味付けしても構いませんのでマスターさんの駒として噛ませ犬にしてもOKです。
ローゼマリー・ランケ(サポート)
当たり強めで、後は流れでお願いします。
『ロミィと呼んで下サーイ!/私はベルとお呼び下さい…』
多重人格者のバーバリアン × シーフ
年齢 20歳 女
外見 156.1cm 青い瞳 金髪 色白の肌
特徴 日焼けした肌 顔に傷跡 ストレートヘア ハイテンション! 実は涙もろい
口調 ロミィ(私、~さん、デス、マス、デスネ、デショウカ?)
時々 ベル(私、~様、ございます、ございましょう、ございますか?)
救援に駆け付けた猟兵2名は、青い勇者を肉眼で捉えると追撃の構えを見せた。
「お痛をした咎の責任はキッチリと取って、骸の海にお帰りして貰うんだからね」
稲荷面を被った政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)が、拷問具『荊野鎖』をしならせて前方へ放った。
茨の鎖はジャラララと音を立てながら、勇者の左足に絡み付く。
「ほら、一本釣りだよ? それっ!」
茨が脚に食い込み、そのまま勇者は引っ張り上げられて宙を舞う。
そこへ筋骨隆々な女性猟兵であるローゼマリー・ランケ(ヴァイスティーガー&シュバルツシュランゲ・f01147)が駆け寄る!
「オーライオーライ! センターフライ、バッチコイ、デース!」
巨躯に見合わぬ俊敏性を披露したランケは、勇者の墜落地点へ回り込んだ。
「子供たちの楽しみであるクリスマスのサンタさんを狙うナンテ、言語道断デース! 勇者さんは此処で退場してもらいマース!」
ランケは腰を落ち着けて全身に力を溜めはじめた。
だが、青い勇者も黙ってはいない。
空中で愛剣を引き抜くと、ランケの頭上目掛けて鈍重な一撃を振り下ろした!
「退場するのは、お前だ!!」
「フンッ!!」
ランケは腰に携えた愛用の斧で、剣の一撃を受け止めた!
膨張する全身に筋肉に血管が浮かび上がり、足元が陥没してクレーター状へと変化!
「私の怪力、そして子供たちへの愛を見くびらないでくだサーイ!!」
「受け止めた、だとぉ!?」
「そして捕まえマシタ!」
ガシッと勇者の顔面をアイアンクローで掴んだランケ、そのまま力の限り握り潰してゆく。
更に空いた片手でボコスカと勇者をサンドバッグにして殴り始めた!
「ウララララララララララララララララーッ!」
「ウワバァーッ!?」
万力にように締め付けられる顔面と、どうに打ち付けられる拳の弾幕の二重苦!
「コレが私のフェイバリット! 名付けて、ロミィ・スペシャル! イヤーッ!!」
そのままランケは再び空中へ放り投げると、向かいのビルに勇者を容赦なく叩き付けた!
大轟音とともにビルの壁に減り込んだ勇者へ、政木の追撃が飛んでゆく。
「魔法適正ゼロらしいし、炎で炙ってお仕置きしちゃうね?」
ユーベルコード『フォックスファイア』で召喚した56個の狐火が、火矢となって青い勇者に殺到!
勇者が減り込んだビルに幾重にも火柱が立ち上り、野次馬のキマイラたちがこぞってその様子をSNSやネット配信してゆく。
「ま……魔法適性がなくても、僕には、鍛えた筋力が、ある!!」
ビルから飛び出し、左足の拘束を無理矢理に解いた勇者は、まっすぐに政木へ飛び掛かってきた!
「僕のレベル上げでカンストしたSTRの一撃を喰らえ!!」
「ふふっ、女王様に楯突くなんて元気だね?」
飛びかかる勇者の剣技が放たれる寸前、政木は胸元をぷるんっと震わせてみせた。
「んぁ……!?」
勇者は政木のぴっちり対魔忍的シノビスーツで浮き彫りになる豊満な胸元の揺れと大きさに眼が奪われてしまった。
ちょっと大人なデザインの装束の誘惑を前に、勇者の攻撃が一瞬、ほんの一瞬だけテンポがずれてしまう。
「隙あり♪」
茨の鎖があっという間に勇者の全身を拘束し、その棘で串刺しにしてしまったではないか!
「グワーッ!?」
全身から血を噴き出す勇者だが、火事場の馬鹿力なのか、自身の骨肉を引き裂きながら強引に拘束から脱出!
「うぐっ……!? ダメージが、ダメージが大きすぎる!!」
こうして、救援によって勇者へ大ダメージを与えることが出来た。
あとは後続の猟兵たちに任せるとしよう。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ティモシー・レンツ
なるほど……オブリビオンを願って、戦乱を招いて「やっぱり勇者が必要だ」って言わせたいと……。
……小物っていうか、小悪党?
ところで、足元に気をつけたほうがいいよ?蔦が絡んだり落とし穴が出たりしそう(水晶越しに、唐突に占い結果を言う)
あ、剣と盾もすごく重くなりそう……叩きつけ以前に、持ち上がらないんじゃない?(占い結果から心配する)
あ、水難の相も出てる……けど、ここまでひどいと「水害の相」って言ったほうが良いのかな?
えっと……生きてる?大丈夫?(ダメージ与えた自覚なし)
あ、ほかにも占い結果が見えてきた。
えっと……無病息災?交通安全?(真逆のなんやかんやでダメージ)
ティエル・ティエリエル
WIZで判定
ふむふむ、あの偽物の勇者さんは空中からの攻撃が弱点なんだね!
ようし、ボクも背中の翅で「空中浮遊」して攻撃の届かない上空から攻撃しちゃうぞ☆
【妖精姫のタライ罠】で無数のタライを生み出してテンポよく破壊の化身の頭の上に落としていくよ♪
増大した身体能力で避けられるかもしれないけど、あえて同じようなテンポで落として、
途中で「フェイント」でタイミングをずらすことでガシャーンってぶつけちゃうよ♪
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
「なるほど……オブリビオン・フォーミュラを願って、戦乱を招いて『やっぱりこの世界には勇者が必要だ』って言わせたいと……小物っていうか、小悪党?」
ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)は自己考察を述べながら、既にボロボロの勇者と対峙する。
「でも勇者がフォーミュラを願ったら、それが自分の上司になるわけで……あれ? 結局、同族殺しはしないから意味なくない??」
「とにかくっ! 倒しちゃえば一緒だよねっ☆」
混乱するティモシーの肩の乗っていたティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)が飛び立つと、勇者の頭上をこれみよがしにウロウロ。
「ねぇ、今、どんな気持ち?? どんな気持ち??」
ティエルの煽り言葉に、勇者の顔が次第に真っ赤になってゆく。
「卑怯者! 僕が飛べない事を良いことに!!」
「ふむふむ、偽物の勇者さんは空中からの攻撃が弱点なんだね! ようし、ボクも背中の翅で空中浮遊して、剣の攻撃の届かない上空から攻撃しちゃうぞ☆」
「しまったっ!? 弱点を自ら暴露してしまったァァァーッ!?」
勇者は後悔するも時既に遅し。
ティエルは既に勇者の頭上の制空権を制覇してしまっている。
いつ、攻撃が降り注ぐが分からない恐怖に勇者は怯えていると、ティモシーから脈絡なく声を掛けられた。
「あのー、不安そうだし、占ってあげようか? 僕、占い師だから」
「いや、そうやって僕を罠に嵌めるつもりだろう?」
「あー、これはちょっと酷いね……」
「人の話を聞いて!?」
勝手に勇者の運勢を占い始めたティモシーに、勇者は脊髄反射のツッコミで対抗する。
「まず、足元に気をつけたほうがいいよ? 蔦が絡んだり落とし穴が出たりしそう」
「イヤイヤ、こんな街中にそんな物があるわけ、な――」
次の瞬間、後ずさった勇者はマンホールに落下した。
先程の戦闘で地形が変化した影響だろうか、ともかく勇者は不意に穴の中へ堕ちてしまった。
「あ、剣と盾もすごく重くなりそう……叩きつけ以前に、持ち上がらないんじゃない?」
「な、何だこれは!?」
穴から這い出た勇者の武具は、モルタルまみれで重く、到底使い物になりそうになかった。
「あと、あ、水難の相も出てる……けど、ここまでひどいと『水害の相』って言ったほうが良いのかな?」
「ま、さか……」
勇者は足元のマンホールを覗いた。
途端、マンホールから噴き上がる汚水が間欠泉めいて勇者を上空へ突き飛ばした!
「ぎやぁぁぁぁぁー!?」
「こんな感じかな? って、あれ? なんでダメージ受けてるの? 大丈夫?」
ティモシーのユーベルコード『因果に干渉する占い(ケッカハアトカラヤッテクル)』で出た占い結果は、因果を捻じ曲げて対象に最悪の未来をもたらすのだ。
だが、ティモシー自身があんまり自覚していないようで、自分の占いは当たらないと思っているようだ。
「そんな勇者に朗報だよ。ほかにも占い結果が見えてきた。無病息災? 交通安全? なんかそんなかんじのやつ」
「急にフワッとした結果になったな!?」
「フワッとしたのが嫌いなら、ガチガチの金タライをプレゼントだよ☆」
ティエルが上空で金タライを召喚して、雨矢の如く降り注ぎ始めたではないか!
これぞユーベルコード『妖精姫のタライ罠(フェアリー・タライ・トラップ)』!
自身からレベルm半径内の無機物を『無数の頭上から落下してくる金タライの罠』に変換し、操作するお笑い系最恐ユーベルコードなのだ!
「ぎゃあっ!? ヤ、ヤメロー!!」
なんとか鍛えた身体能力で被害を最小に留める勇者だが、反撃の手立てが全く無いため、甘んじて金タライを受けるほかないのだ。
「だが、掴めてきたぞ。降ってくるテンポに法則性を感じる! 見切ったぞ!」
ひゅんっと落下地点を華麗に回避した勇者は、上空のティエルを睨む。
「どうだ、当たらなければどうってこと……はぁぁぁ!?」
勇者は絶望した。
彼が見たのは、巨大な金タライ。
この周辺を軽々と押し潰せるほどの巨大さであった。
「それじゃあ、ウォーミングアップは済んだかな? ここからが本番だよ☆」
「やめてくれええええええ!!!」
変則的に降り注ぐ小さな金タライに交じる巨大金タライの連打は、まさに音ゲーめいた地獄譜面にも似ている。
そのまま勇者は全身に金タライを浴びて押し潰され、骸の海へと沈んでゆくのだった。
「なるほど、骸の海なら怪我や病気をしなくて済みそうだね?」
そしてティモシーは自身の占い結果になんとなく納得するのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『こんこん風邪引きさんの看病をしよう』
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POW : 寒気対策に暖かくなるものを差し入れる
SPD : 咳や鼻水に効くものを差し入れる
WIZ : 熱を下げるためのものを差し入れる
👑5
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
こうして、オブリビオンの魔手からメカサンタを守りきった猟兵たち。
メカサンタは猟兵たちの前に停まると、好きなものをプレゼントしようと提案してきた。
それはそれとして、この一連のメカサンタ騒動似て、無理を押して寒空の下で駆け回ってきたキマイラフューチャーの住民たちに風邪が流行しているようだ。
ここは猟兵たちが『大看病フェス』を開き、風邪引きの住民たちを元気付けねばならないだろう。
サンタに看病道具を願ってもいいし、地面をコンコンコンすれば必要な器具は出てくるはずである。
風邪が更に蔓延する前に、なんとしても看病して皆が快方に向かうように尽力しなくては!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
おや、風邪ですかぁ。
寒いですからねぇ。
丁度「大人数用の調理器具」が欲しかったところですので、サンタさんに「大鍋セット」をお願いしますぅ。
その上で【豊饒現界】で[料理]を強化、温まれそうな「鍋料理」を御用意させていただきますねぇ。
材料や器、お箸等はコンコンで探しましょう。
温まることを考えますと「生姜鍋」が良いでしょうかぁ。
残りそうなら、強化済みの[大食い]で全て食べてしまえば良いですので、不足しない様大量に、ですねぇ。
塩味をベースに、鶏肉や長葱、白菜、茸類等をしっかり煮込みましょう。
〆は雑炊が良いでしょうかぁ。
別のお鍋で「お汁粉」を作っても良さそうですぅ。
北千住・ちくわちゃん(サポート)
みんなからのいいね(好感や感謝)をエネルギーに変換して動く、マスコット型ウォーマシン(身長約2.5メートル)だよ☆
★基本的な行動方針
救出対象や仲間からのいいねが欲しい!
そのためならボロボロに負傷してもだいじょーぶ!
★戦い方
愉快な【パフォーマンス】で敵の気を引いて仲間が攻撃する隙を作るよ
「みーんなちくわちゃんのファンになっちゃえ☆」
UCは威力低めの弾を頭の穴から無限に連射し続けてじわじわ削る系だよ
★冒険・日常
盛り上げ役やギャグ要員が必要なら自由に使ってね☆
お色気もシリアスもどーんと来いっ!
NG事項なし!
アドリブ歓迎☆
大通りに突如として設営された『大看病フェス』の会場。
クリスマスカラーではなく白一色の会場は、まるで野営病院のようである。
「おや、風邪ですかぁ。寒いですからねぇ」
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は割烹着を着込んでせわしなく作業に追われていた。
包丁でリズミカルに刻んでいるのは白菜と豚バラ肉。
材料と調理器具は地面をコンコンコンとするだけでキマイラフューチャーは調達できるのは便利である。
「でも、丁度、大人数用の調理器具が欲しかったところですので、サンタさん、大きな大きな鍋をいただけませんかぁ?」
フェスの様子を見守っていたメカサンタは、夢ヶ枝の願いを即座に叶えるべく、持参していた大きな白い袋の中から超巨大鍋。むしろ土鍋というよりも瀬戸物の寸胴である。
「お鍋大会というよりも、なんだか炊き出しになってしまったですが、これはこれで便利ですねぇ」
超大容量の土鍋は、集まった風邪引きキマイラたちの胃袋を十二分に満たす量を備えている。
夢ヶ枝はユーベルコードを発動させて料理の腕前を一時的にスゴイタツジン級まで底上げ、手早く美味しい鍋料理を作ってゆく。
「大いなる豊饒の女神、《楽園の地》の豊かなる恵みと力をお貸しくださいませ」
甦れ、猟兵シェフ。鍋の女神、夢ヶ枝・るこるが今、その豊満な体型を振るいながら病人へ豚バラ白菜生姜鍋を振る舞い、彼らを体の芯から温めるのだ。
塩味をベースに、鶏肉や長葱、白菜、茸類等をしっかり煮込んだその味は、まさに食欲が落ちたキマイラたちでも美味しくいただける気遣いを感じる。
「温まることを考えますと『生姜鍋』が良いでしょうかぁ。残りそうなら、強化済みの大食いで全て食べてしまえば良いですので、不足しないよう大量に、ですねぇ」
自分が食べることも勘定に入れつつ、次々に巨大土鍋の中身を煮込んでいった。
「ですが、まだ何かが足りませんねぇ。何かが足りないような……」
あと一品、何かが足りない。掛けたパズルのピースを探すように夢ヶ枝は思考を巡らす。
と、その時、フェスに救援に駆け付けたウォーマシンが、元気よく声を張り上げた。
「みんな~! こういうときこそ、ちくわだよ~♪」
北千住・ちくわちゃん(愛よりもいいねが欲しい・f17794)、見参!
説明しよう!
鋼鉄のフレームをウレタンフォームで覆った、ちくわっぽいゆるキャラ型のウォーマシン。
それがちくわちゃんなのである!
「お鍋に一品、ちくわを入れるだけでぇ~? ほら! 魚肉のタンパク質と旨味で、お鍋が一層パワーアップだよ☆」
まるでちくわを売り込むために参上した彼女は、鍋にちくわを投入すべく、自身の頭部の穴から、なんと大量のちくわを拡散クラスタ爆弾めいて装填したではないか!
「超ちくわキャノン(スーパーチクワチャンキャノン)、撃っちゃうよー! どーんっ☆」
通常は無敵っぽい低威力の魔弾を撃ち出すユーベルコードだが、今回は本当に大量のちくわを頭部から発射する様は、キマイラ住民たちを震撼させた。
ミサイル・ポッドの如く垂直に発射されたちくわは、上空で渦を巻きながら地表へ降り注いでゆき、鍋と取皿へ次々と弾着してゆく!
「グワーッちくわ!」
「ちくわ美味ぇ」
「むしろちくわ以外ありえねぇ」
鍋の具材に割り込んだちくわを頬張るたびに、会場内からちくわへの称賛が高まってゆく。
すると、どうだろう。
ちくわちゃんのエネルギーがみるみるうちに充填されてゆく!
「う~ん! みんなの『いいね!』を感じるよ♪ ありがとー!」
説明しよう!
ちくわちゃんの活動エネルギーは、周囲の『いいね!』から発散されるヨロコビ=エナジーなのだ!
「嬉しいから、ここでちくわちゃんのヒミツ、教えちゃうよ~っ! 実はね? 市販のプロテインバーよりも~、ちくわのほうが~! タンパク質の含有量が多いんだよ~っ!」
「「な、なんだってェェェェェーッ!?」」
筋トレに励んでいたキマイラたちは思わず驚愕した。
毎日食べていたプロテインバーの存在意義が、彼らの中で崩壊してゆく!
「なるほどぉ、私もお菓子ばかりではなく、ちくわを携帯するべきでしょうかぁ?」
夢ヶ枝はちくわちゃんの雄弁を聞きながら、締めの調理を行っていた。
「締めは雑炊なんて如何でしょうかぁ。別のお鍋でお汁粉を作りましたので、遠慮せずに召し上がってくださいねぇ?」
暖かい雑炊とお汁粉を夢ヶ枝が振る舞うと、ちくわちゃんも自発的に配膳を手伝い始めた。
まだまだ『大看病フェス』は盛り上がってゆく。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ティモシー・レンツ
なるほど……願い事を叶えて貰える機会かぁ。
オブリビオンが減りますように、とか色々願う事はあるけど、1つだけならこれかなぁ。
(「ポンコツと呼ばれませんように」と書いた短冊をサンタさんに結ぼうとする)
さて、願い事もしたし(七夕と勘違い)、
ユーベルコードで「急患が必要とするものが出るコンコン」と「出てきたものが効果的な急患」を探そうかな。
急患がいない(か治しきった)なら「重篤な患者」「症状の重い人」と徐々に下げて探してみる。
……そういえばサンタさんへのお願いって、どのぐらい効くの?
やっぱり1年間?(七夕と間違えてる)
ティエル・ティエリエル
むむむー、みんな風邪ひいちゃったの!風邪は大変なんだよ!
ようし、ボクが看病してあげるよ☆
風邪を引いた時にはおかゆっていうのを食べればいいんだよね♪
メカサンタさんに全自動おかゆメーカーをプレゼントしてもらって準備万端!
出来立てのおかゆをスプーンですくって「はい、あーん」ってしてあげるね♪
※アドリブや他の方との連携も大歓迎です
政木・朱鞠
WIZで行動
「ふふ…楽しそうな事してるね、私も混ぜてよ…」
『大看病フェス』…妖狐としては甘やかしの大チャンスだね。
(今回の相手は風邪引きさんだから精を喰らうのはお預けなんだけどね。)
殺菌、消毒、投薬…そしてナースコスプレで患者さんを優しく眠らせて回復できるように『忍法・春眠香』を使って看病してあげるよ。
もし…OKが出たら患者さんの手を握って「すぐ直るからね」ってやりたいな。
アドリブ連帯歓迎
メカサンタは、猟兵たちにお礼を渡すべく高速で巡回をしている。
ティモシー・レンツ(ヤドリガミのポンコツ占い師・f15854)もその対象で、メカサンタに何がほしいか問われて頭を悩ませていた。
「なるほど……願い事を叶えて貰える機会かぁ。オブリビオンが減りますように、とか色々願う事はあるけど、1つだけならこれかなぁ?」
ティモシーは短冊にサラサラと筆で何かをしたためると、メカサンタの髭に括り付けた。
「どうか、叶いますように……」
合掌して拝み出すティモシーに、メカサンタは困惑の色を隠せない。
短冊には『ポンコツと呼ばれませんように』という願いが書かれていた。
だが、クリスマスを七夕と勘違いしている時点で、ティモシーのポンコツっぷりは脱却できそうにないだろう。
「ティモシー、サンタさんが困ってるよ?」
フェアリーのティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)が宙を舞い、短冊を千切ったではないか!
「あ、願い事……」
愕然とするティモシーをよそに、ティエルはサンタに告げた。
「風邪で苦しんでいる人達のために、フェアリーでも簡単に調理できる全自動おかゆメーカーをくださいっ! あと、ティモシーの願いも叶えてあげて?」
すると、メカサンタは大きな袋の中から、全自動おかゆメーカーと書籍数冊を取り出した。
「メカサンタさん、ありがとう☆ そっちの書籍はティモシーのだよ!」
「ええと……ポンコツと呼ばれませんようにっていうサンタさんへの願い、どのぐらい効くの? やっぱり1年間?」
「ティモシー、だからクリスマスのお願いって七夕の願いとは別だよ!」
「えっ」
呆然とするティモシーに手渡されたのは『マンガでわかる! 世の中の常識・非常識』シリーズ全7巻であった。
「つまり……これを読めば、僕はポンコツじゃなくなる?」
「少なくとも、勘違いはすくなるかも……??」
首を傾げるティモシーの天然ポンコツぶりに、ティエルは調子を狂わされるようで苦笑いを浮かべていた。
「ふふ……楽しそうな事してるね、私も混ぜてよ……」
妖艶なシノビスーツで参上するのは政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)、先程の救援から様子を窺い、この『大看病フェス』を知り、自らも病人の看護を買ってでたのだ。
「ふぅん……『大看病フェス』……。妖狐としては、甘やかしの大チャンスだね」
妖狐は誰かを甘やかすことで生気を吸入している。
とはいえ、病人の生気を吸い取るわけにはいかないので、そこは自重しようと己に誓った。
「さて、メカサンタさん。私にもプレゼントを貰えるのかな?」
当然だ、と言わんばかりにメカサンタは親指を立ててみせる。
これに政木はニコリと微笑み、メカサンタへ願いを告げた。
「むむむー、みんな風邪ひいちゃったの? 風邪は大変なんだよ! ようし、ボクが看病してあげるよ☆」
ちょっと演技かかった口調でティエルが風邪引きキマフュー住民たちへ大声を張ると、全自動おかゆメーカーから美味しそうな香りとともに湯気が立ち上り始めた。
「疲れた身体にこそ、梅粥だよ☆ 程よい酸味で食欲増進! どんどん食べてね!」
冷えた聖夜の空の下、暖かな梅粥が配膳されてゆく。
食欲がない住民たちでも、不思議とスルスルと口の中に入ってゆくのは、やはり梅干しの酸味のおかげであろう。
「梅干しは風邪に効くって言われてるし、これで元気になってね☆」
ティエルが配膳する真横では、ティモシーが問診を行っていた。
「あー、君は重篤じゃないか。今すぐ夜間病院へ行くべきだね。辛かったら、これを飲むと良いよ」
ティモシーが差し出したのは、怪しげなドリンク剤であった。
「大丈夫、さっき、ユーベルコードで『急患が必要とするものが出るコンコンコン地点』を探して出てきたものだから。そして君は『出てきたものが効果的な急患』だ。僕のユーベルコードを信じてくれるかな?」
ティモシーは会場内に集まった患者たちを、症状別にランク付けする事を勧めた。
彼のユーベルコード『探知妖精の召喚』により、重篤患者はテントに集められ、彼らの症状に効果的な薬剤が出るコンコンコン地点でアイテム収集をしてきたのだ。
それがこの、怪しげなドリンク剤なのである。
重篤症状のキマイラは半信半疑のまま、ぐったりした身体でドリンク剤を一気に飲み干した。
「……まずい。けど、不思議と身体の寒気が消えた……?」
「それは良かった。けど、油断せずに医者にかかってね?」
成分不明のドリンク剤だが、ユーベルコードの効果は覿面だ。
次々とドリンク剤を渡してゆくティモシー、そして梅粥を風邪引きキマイラへ『あ~ん』してあげるティエル。
2人の奮戦に、セクシーナースコスチュームで登場した政木が華を添える。
「さあ、こんこんナースがあなたたちの風邪を治しちゃうよ?」
実際ボディラインのメリハリがスゴイ。
政木はコンコンコンと地面を叩くと、体温計や氷嚢、そして毛布などを獲得。
風邪が入らないようにテント内に簡易ベッドを設営し、患者たちをそこへ寝かせることにした。
「次亜塩素酸ナトリウムは空気中を殺菌してくれるそうだよ。テントにひとつづつ置いておくね」
栄養面は他の猟兵たちが賄ってくれるし、あと必要なのは個人への精神的ケアだ。
「すぐに良くなるからね。今は安心して寝ててね」
患者の手を握ることで、彼らの不安を取り除いてゆく政木。
そしてユーベルコード『忍法・春眠香』の媒介である秘伝薬の香煙を次亜塩素酸ナトリウム発生剤と共にテント内に充満させることで、ジャンジャたちを眠らせて回復を促してゆく。
猟兵たちの看病は夜通し行われ、朝日が昇る頃には、患者たちは体力全快となり、風邪も完治する者もいた。
全ては栄養面を考えた食事を提供したり、効果的な看病対象者への処置が適切であったり、また精神的なケアも功を奏したためである。
聖夜の『大看病フェス』でキマイラたちは元気を取り戻し、そのまま大晦日を迎え、新年を迎えることが出来るであろう。
猟兵たちもそれぞれが欠伸をしながらも、帰路に付いて年末の準備に取り掛かるのであった。
大成功
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