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ウルカヌスさんは少女たちと一緒に宇宙にいるようです

#ヒーローズアース #【Q】 #鋼神ウルカヌス

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#ヒーローズアース
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#【Q】
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#鋼神ウルカヌス


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●グリモアベースにて
「先の戦争で取り逃がした、ジェネシス・エイトの一角『鋼神ウルカヌス』……奴の潜伏先がわかったぞ」
 集まった猟兵たちに告げるや否や、プルート・アイスマインドは手元で転がしていたグリモアを起動。潜伏先の風景を一同の眼前に投影する。
 映し出されたそこは――暗黒の宇宙に浮かぶ、宇宙船群。
 ラグランジュポイントである。オブリビオンの支配から解放され、晴れてヒーローズアースと手を結んだ宇宙の『知られざる文明』に、ウルカヌスは姿を潜めていたのだ。
「奴はここで自ら『神鋼兵団』を製造し、ヒーローズアースに対しての大規模な反撃を企てている。そこでおまえたちには、ウルカヌスの計画を阻止してきてもらいたい」
 プルートは宇宙船群の一箇所を指差して、猟兵たちに頼みこんだ。
「自身の鋼と炎の神力で『神鋼兵団』の製造を進めているウルカヌスだが、戦争終結から日も浅いため未だ十分な準備には至っていない。具体的に言うと、部下に着けさせるための『神鋼の鎧』の供給が間に合っていない状況にある」
 物理、魔法、精神攻撃まであらゆる超耐性を誇る、神鋼の鎧。
 現地は神の聖地ではないのでその防御力は十分には発揮されないが、それでも相手にするには面倒な代物であることに変わりはない。ウルカヌスによる製造・供給が進む前に叩いたほうが良いのは明白だ。
「もう強力な部下一体に鎧は授けているようだが、他の連中はまだだ。厄介な鎧が供給されぬうちにこれらを排してウルカヌスを倒し、計画を潰してきてくれ、猟兵たちよ」
 プルートのグリモアから、柔らかな光が舞い飛ぶ。
 その光に包まれて、猟兵たちは遥か遠きラグランジュポイントへと旅立った。
 ――ここまではシリアスだった。
 が。
「……しかしウルカヌスめ、あの重厚なナリでよもやあんな部下を集めようとはな……」
 何やらぶつぶつ呟いて、肩を竦めるプルート。
 うん、なんだろうね。
 急に空気が怪しくなってきたよね。

●反攻の刃を研いで……?
 陸のごとく連なる宇宙船群。
 その外れにある廃墟にて、鋼神ウルカヌスはジッと屈辱に耐えていた。
「よもやクライング・ジェネシスが討たれ、こうして逃げ隠れる状況になろうとはな……だがこのまま敗軍の将に甘んじてなるものか。必ずや奴らを討ち滅ぼしてくれる!」
 あらん限りの力で握りこんだ拳から、眩く激しい炎が噴きあがる。怒りが溢れたように顕現した炎は鉄の壁や天井をまるでバターのように溶かした。
 ――それを、遠巻きに眺めるちっこい少女たち。
「すごいっス! 神様が燃えてるっス!」
「熱くないんスかね!? あんなにごうごう燃えてて熱くないんスかね!?」
「あっ、奥のほうに引っこんでくっス!」
「きっとうちらにくれる鎧を作るつもりっス! やー楽しみっス!」
 ずんずん歩いてくウルカヌスの背中を見送りつつ、少女たちがきゃーきゃー騒ぐ。
 反攻に闘志を燃やすウルカヌスさんとのギャップが半端なかった。
 きっと敗戦直後で選り好みする余裕とかなかったんや。
 そう思うしかないほど、彼のもとにいるオブリビオンたちのノリが軽い。
 ――だがそれでもいちおう、彼女らは紛れもないオブリビオンである。
「ん? なんだか誰かが来たっス!」
「迎撃っス! じゃないとウルカヌスさんに怒られるっスー!」
 辺りにぽつぽつと出現した気配――猟兵の存在に感づくと、少女たちはすぐに駄弁りを止め、跳びあがって壁に貼りついた。
 両手両足をぺったりと。
 そう、まるでイモリのように!
「うおお! やってやるっスー!」
「まだ鎧はもらえてないっすけど……イモリの強さ、見せてやるっスー!」
 ぺたぺたぺたぺた。
 陽気なイモリ少女たち――月光ちゃんズが、壁を這い進んで猟兵のところへと爆走した。


星垣えん
 ウルカヌスさん、これ左右見えないよね?
 というわけで星垣えんでございます。
 今回は戦争を生き残ったジェネシス・エイトの一角『鋼神ウルカヌス』を倒すシナリオです。
 ここでドカンと葬り去り、憂いを断ちましょう。
 以下、シリアスになるかわからないシナリオの流れ!

 1章:集団戦
 なにやら元気なイモリ少女たちとの戦いです。
 神鋼の鎧がまだもらえていないので、割とサクッとやれちゃいます。

 2章:ボス戦
 ウルカヌス配下の強力なオブリビオンとの戦いです。
 愛と希望と平和のために戦う可愛い魔法少女ですが、神鋼の鎧のおかげでごっつい防御力。
 どこかにある『鎧の隙間』を狙うとプレイングボーナスを得られます。

 3章:鋼神ウルカヌスさん戦
 やる気満々のウルカヌスさんとの戦いです。
 敗戦の屈辱を晴らすべく燃えているウルカヌスさんは必ず先制攻撃をしてきます。
 戦争時の幹部シナリオ同様、『敵のユーベルコードへの対処法を編みだす』ことができればプレイングボーナスを得られます。

 それでは、皆様からのプレイング、お待ちしております!
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第1章 集団戦 『月光ちゃんズ』

POW   :    森の仲間たち、力を貸して欲しいっス!
戦闘力のない【普通のヤモリの群れ 】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【森の仲間たちからの声援(幻聴)】によって武器や防具がパワーアップする。
SPD   :    スーパーイモリモード、覚醒っス!
対象の攻撃を軽減する【スーパーヤモリモード 】に変身しつつ、【壁への張り付きを利用したパンチやキック】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    うおおお、イモリパワー全開っス!
自身の身体部位ひとつを【ヤモリ 】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。

イラスト:まつもとけーた

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

雨咲・ケイ
なんとも気の抜けるオブリビオンですね……。
しかし、ヤモリなのかイモリなのかはっきりしてほしいです。
モヤモヤするじゃあないですか。

【SPD】で行動します。

初手で【退魔集氣法】を使用します。
数が多いので、高速移動による衝撃波の【2回攻撃】で
積極的に攻めて弱っている敵から倒していきましょう。
敵の攻撃は【第六感】で反応して【盾受け】で
防ぎ、そのまま【シールドバッシュ】で反撃します。
囲まれた場合は、敵を引き付けた上でアリエルの盾を
輝かせて【目潰し】を仕掛け、そのまま攻撃に転じましょう。

アドリブ・共闘歓迎です。



「敵ー! 発見っス!」
「猟兵っスね! 通さないっスよー!」
 廃墟に転移するなり、大挙して猟兵へ駆け寄ってくる月光ちゃんズ。
 圧は、ない。
 雨咲・ケイが迎撃せんと握った拳は、自然と少し緩んでしまった。
「なんとも気の抜けるオブリビオンですね……」
「むむ! うちらを弱いと思うっスか!」
「心外っスー!!」
「そうですか……それは失礼しました」
 深く一呼吸するケイ。
 その身体に闘気がみなぎる――と思った瞬間には、ケイの拳から放たれた破邪の衝撃波が月光ちゃんズを蹴散らしていた。
「うあーーっ!?」
「くっ、こっちも負けないっス! スーパーイモリモードっスー!」
 ケイの正面を避けるように月光ちゃんズが左右に分かれ、壁に張りつく。
 そして数を活かして四方を囲むと、中央のケイめがけて一斉に飛び蹴りをしかけてきた。
「もらったっスー!」
「想定の内です」
「なーっ!?」
 小ぶりな盾『アリエル』の面で一体のキックを受け止めるケイ。そのまま少女の軽い体を弾き飛ばすと、目いっぱいの闘気をアリエルに注ぎこむ。
 すると、輝く。
 盾がケイの闘気に呼応して小さな太陽のように輝き、月光ちゃんズの視覚を奪った。
「ぎゃー!? 眩しいっスー!?」
「何も見えないっスよー!?」
「あとは、好きに倒させてもらいますよ」
 目を覆って右往左往する月光ちゃんズへ、再び衝撃波を撃たんと身構えるケイ。
 が、彼には気にかかることがあった。
「しかし……ヤモリなのかイモリなのかはっきりしてほしいですね」
 動きはだいぶヤモリ。だが当人たちはイモリと言っている。
 答えが聞けないとモヤモヤしてしまう……そう思うと、ちょっと攻撃をためらってしまうケイであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
やっとヒーローズアースの戦争も終わって、ゆっくりしたいところですが、
ジェネシス・エイトがまだ残っているとあってはそうも言っていられませんね。

鋼神ウルカヌス、逃がしません。

まずは行く手を阻むイモリから片づけていきましょう。

相手は接近戦がメインですから、こちらは相手の手が届かないところから攻撃させてもらいます。
ヨーヨー【エクリプス】で重さを軽くして反応性を高めます【先制攻撃】。
さらに外刃を出して、【なぎ払い】していきます。

ヨーヨーの攻撃を避けて、近づいてきたところで、
UC【風舞雷花】を使って、範囲内の敵を一掃します。



「やっとヒーローズアースの戦争も終わって、ゆっくりしたいところでしたが……鋼神ウルカヌスを取り逃がすわけにはいきませんからね」
 戦争の禍根は絶つ。廃墟を駆ける黒木・摩那は、はしゃぎたてる月光ちゃんズを遠く見据えつつヨーヨーを取り出した。
 超可変ヨーヨー『エクリプス』――ヒーローズアースの戦争で手に入れた新たな武器は、質量を自在に変えられる。軽量化されたそれを摩那は勢いよく投じた。
「まずは、あなたたちから片付けさせてもらいます」
 風を切り飛んでいったエクリプスから、鋭い刃が飛び出す。
 さながら鞭のようにしなる大鎌と化したヨーヨーは、不意を突かれた月光ちゃんズをひと薙ぎにして吹き飛ばす。
「なっ、不意打ちっスか!?」
「よくも斬ってくれたっスね! 許さないっスよー!」
 摩那の襲撃に気づいた月光ちゃんズが、ヤモリの頭部に変じさせた手を突き出し、摩那へと群がり走る。
 圧倒的な数的不利に陥る摩那――だが、それも計算通りだ。
「近づいてきてくれれば、掃除するのも楽ですね」
 摩那が懐から抜いた魔法剣『緋月絢爛』が四散し、虹色の電光が鮮やかに迸る。空間に散った雷撃の花弁は殺到する月光ちゃんズを余さず迎え撃った。
「いぎゃぎゃぎゃぎゃ!?」
「先に待つのはジェネシス・エイト。ここで手こずるわけにはいきませんので」
 雷花で月光ちゃんズを沈めながら、摩那は先に待つ神を見据えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
ゲッコーってヤモリのことか、あのアニメのキャラは和名じゃなかったのねーなるほど。
やぁやぁ、月光ちゃんズアリスと遊びましょ♡
人外娘ちゃん、いいわよね♪スーパーヤモリモードがヤモリより過ぎたら妄想具現化で萌擬人化よりに調整するわ。
というわけで妄想具現化で沢山の五感を共有する分身(範囲攻撃)で月光ちゃんズをちゅっちゅぺろぺろして快楽と精力を貪るわ☆これは補食行動なので非戦闘行動、そして非戦闘行動に没頭してる私への攻撃は遮断されまーす♪
パンチキックも我々の業界ではご褒美よ☆でも、メインディッシュ(魔法少女)が控えてるのでさくっとフェロモン(誘惑/催眠術/毒使い)で魅了してさっさと逝かせてしまいましょ♡



「やぁやぁ、月光ちゃんズ。アリスと遊びましょ♡」
 およそ戦場にそぐわぬ平和的な声が、唐突に響く。
 振り向いた月光ちゃんズが見たものは――アリス・セカンドカラー。愛らしいエプロンドレスに身を包んだ少女の瞳は、妖しい深紅色に濡れている。
 なんとなく月光ちゃんズは引いた。
「何か危ない気がするっス……」
「相手してはいけないと本能が言ってるっス!」
「ふふ、そう怯えなくてもいいのよ」
 穏やかな微笑みを浮かべながら、しかしアリスは周囲に何十体もの分身を作り出す。そうして空間の人口密度が半端なくしたうえで、分身たちは月光ちゃんズに絡みついた。
 ――で。
『人外娘って好きよー。ちゅっちゅ♡』
『はぁはぁ。痛くしないから安心してね☆』
「ぎゃー!? こいつら何っスかー!?」
「放してほしいっスー!?」
 思い思いに月光ちゃんズとスキンシップを図った。
 分身と共有された五感を通じて快楽と精力をGETするアリスはうっとりと顔を蕩けさせる。
「くっ、好き勝手はさせないっスよ!」
 月光ちゃんズが分身を振り払って跳び、壁を使った三角跳びでアリスに蹴りかかる。
 だがアリスは、背中や頭を蹴られながらも平然としていた。
「ちゅっちゅぺろぺろ没頭してる今の私に攻撃は効かないわよ♪ それにパンチキックも我々の業界ではご褒美だしね☆」
「んなーっ!?」
 驚愕する月光ちゃんズへ、アリスは軽やかにウインクした。
 するとその一発でヤモリ少女たちは魅了され、毒香に酔ったように陶酔した顔で次々と倒れていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リジューム・レコーズ
任務了解です
私のロールアウトはアースクライシスには間に合いませんでしたが、まだやれる事はあるはず…
ウルカヌスを追撃します

【アドリブ連携歓迎】

目標を発見…ってイモリ人間?
何故イモリなんでしょう…とにかく撃破しないと

接近戦で勝負します
月光乱武を起動
別に駄洒落てるわけじゃないです
向こうから格闘戦のレンジに飛び込んでくれるなら好都合ですね
わざと包囲されやすいポジションに移動
飛び掛ってきた瞬間にプラズマ・パーティクルを放出
ダメージで怯んだ隙にブレード光波を放出
着弾時の大爆発で纏めて排除します


ミスト・ペルメオス
【WIZ】
…果たしてイモリなのかヤモリなのか。
まあ、いい。敵ならば排除する。

愛機たる機械鎧を駆って参戦。
容姿や気質はともかく、敵ならば容赦しない。
デバイス等を介して念動力を活用。愛機をフルコントロールし、また周辺の情報収集にも利用する。
接敵後、機械鎧の各種兵装を稼働させ【バラージショット】。
スラスターを活用して立体的な戦闘機動を取りつつ、各種兵装を使い分けることで弾幕を張るかのような射撃を実施。
動きを止めずに撃ち続けることで牽制を兼ねた攻勢を仕掛け、攻撃こそ最大の防御とばかりに敵の殲滅を狙う。
接近を許してしまった場合も冷静に、ビームシールド/ブレードにより対応。

※他の方との共闘等、歓迎です



 巨大な質量が飛び、豪風をあげて疾走する。
 その正体は機械鎧『ブラックバード』。
 ミスト・ペルメオスが駆る全高9mにも及ぶ人型兵器は、リジューム・レコーズを乗せながら廃墟を飛び、わらわらと動き回る月光ちゃんズの姿を捕捉した。
「目標を発見……ってイモリ人間? いえ、ヤモリ人間でしょうか……?」
「果たしてイモリなのかヤモリなのか……まあ敵ならば排除するまでですね」
 目を細めて小首を傾げるリジュームに鎧内からそう答えて、ミストはブラックバードに備わる各種デバイスを起動した。サイキックエナジーに呼応した鎧の所々に赤々と光が奔る。
「あーっ! なんかでっかいっス!?」
「超でかいっスー!?」
「容姿や気質はともかく、敵ならば容赦しない」
 慌てふためく月光ちゃんズに構わず、機械鎧の兵装を展開するミスト。
 物々しい二門のビーム砲が床ごと月光ちゃんズを消し飛ばし、アサルトライフルから飛ばした細かなビームの数々が追い散らした。
「よくもっス! ただじゃおかないっスよー!」
 ぷんすか怒った月光ちゃんズが、ブラックバードに飛びかかる。しかしヤモリヘッドに変えた手や足は、縦横無尽に飛び回るミストを捉えられず、次々とぽてぽて落下してゆく。
「だいぶ敵陣を破れましたね。それでは地上戦はお願いします」
「了解です」
 ミストの声に頷いたリジュームがブラックバードから飛び降り、月光ちゃんズの密集地点に着地する。
 そして武器を抜くでもなく、泰然とその場に立ち尽くした。
「手ぶらでうちらと戦うつもりっスか!」
「チャンスっス! みんなでボコボコにするっス!」
 ユーベルコードを発動した月光ちゃんズが、やはり囲んで殴る作戦を実行。ヤモリ(?)の血を滾らせて、八方からリジュームへと駆けてくる。
 しかし彼女らがリジュームに触れる寸前、空気が爆ぜた。
「そちらから格闘戦のレンジに飛び込んでくれるなんて、好都合ですね」
「熱ッ!?」
「イタタタッ! 何っスかこれー!?」
 手足を襲う灼熱感に、もんどりうって暴れる月光ちゃんズ。
 あえて身を晒してひきつけ、超高温の粒子で彼女らにカウンターをくらわせたリジュームは、背部のフライトユニットで高々と上昇した。
 そして、月光のごとく輝く両剣を抜き、振り下ろす。
「デュアルムーン、フルドライブ!」
 荷電粒子が剣閃を描き、鮮やかな光波が月光ちゃんズの集団の中心に撃ちこまれる。
 大爆発。廃墟の船そのものまで揺らすほどの衝撃と熱量が立ち昇り、月光ちゃんズは木っ端のように吹き飛ばされた。
 降下したリジュームは床すれすれで滞空し、進む先を見据える。
 ちらほらとまだ月光ちゃんズの姿はある。だがもうさしたる脅威とも言えない数だ。
「私のロールアウトは戦争には間に合いませんでしたが、まだやれる事はあるはず……ウルカヌスの追撃を開始します」
「ええ。ウルカヌスを放置してはおけない。先を急ぎましょう」
 浮遊する体を、先へと推進させるリジュームとミスト。
 行く手を阻まんと飛びかかってくる月光ちゃんズを、嵐のようなビームで蹴散らし、月光色の刃で斬り捨て、二人は進軍するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『魔法少女』セラフィムハート』

POW   :    霊子収束式攻撃魔法・プリズムブレイク
【手にしたステッキが所謂最強フォーム】に変形し、自身の【莫大な魔力】を代償に、自身の【次に放つ、最大最強の攻撃魔法】を強化する。
SPD   :    誘導追尾型攻撃魔法・シャイニングチェイサー
レベル分の1秒で【相手をどこまでも追尾する、魔力の光弾】を発射できる。
WIZ   :    超高速飛行魔法・エリアルウィング
【背と踵に高速飛行を可能とする光翼を生やす】事で【高機動モード、エリアルハート】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:はるひ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 奥へ奥へと進んでゆくにつれて、空気が熱くなってゆく。
 ウルカヌスがこの道の先にいる――まるで溶鉱炉に飛びこむような感覚から、猟兵たちは鋼と炎の神の存在をその肌で確信した。
 しかし、先へ急ぐ一同の前に、ひとつの人影が立ち塞がる。

「ウルカヌスさんを虐めようっていう悪い人は、あなたたちね!!」

 清らか、という言葉が似合うような明朗なる声。
 それを猟兵に向けてきたのは一人の少女だった。
 というかもう、何ていうか、その、すごく……魔法少女だった。
 金髪碧眼にしてツインテール、ピンクのリボンを結んで短いステッキを携えている。可愛らしいマスコットキャラが傍らにいるのはもはや魔法少女以外の何物でもなかった。
 惜しいのは、分厚くてごっつい鎧――神鋼の鎧を装着しているせいで本来着ているだろうフリフリ衣装がまったく見えないところである。
 だが当人は重い鎧をまるで気にするふうもなく、猟兵たちへステッキをかざす。

「ウルカヌスさんを泣かせる真似は私がさせない!
 この世の愛と希望と平和を壊しちゃう悪い猟兵さんは、ここで成敗しちゃうんだから!!」

 きらん、とウインクした『魔法少女』セラフィムハートの目元から桃色の燐光が弾ける。
 魔法少女(重装鎧)との戦いは、避けては通れないようだった。
アリス・セカンドカラー
不可説不可説転の星辰界に変身して大食いでセラフィムハートちゃんを呑み込みます。最大最強の攻撃魔法?不可説不可説転の私の残機を削りきるには秒間数千づつでも年単位かかりますが何か?
第六感と野生の勘を駆使して狭い隙間に入り込む能力で鎧の隙間を探すわ。全身隈無くちゅっちゃぺろぺろすりすりなでなでしてればその内に見つかるでしょう。ふふふ、隙間さえ見つければこちらのもの、鎧の内側に侵入したら私の全技能を駆使して快楽漬けにしてあげる♡
脳くちゅマインドブラスト(大食い/念動力/盗み攻撃/ドーピング/快楽の封印を解く)で直接脳に快楽を焼き付けてあげる☆
えっちなのうみそおいしいです♡



 何物にも怯まぬ覚悟を見せて、仁王立ちしたセラフィムハート。
 どれほど恐ろしく屈強な敵が相手だって絶対に逃げない――そう言わんばかりの清廉な輝きが、魔法少女の瞳には宿っていた。
 だがしかし。
「ふむふむ。おいしそうな魔法少女ちゃんね」
「な、何を言ってるの……!」
 てくてくと歩いてくるアリスを前に、セラフィムハートは怯えていた。
 理由はわからない。ただなぜか、近寄りがたいと感じていた。
「こ、来ないでーー!!」
 アリスを追い払うようにかざしたステッキの宝玉が回転し、花咲くように白翼がひろがる。
 こめられる魔力。ステッキを介して魔力は何十倍にも増幅され、巨大な光となってアリスの体を飲みこんだ。
 ――が。
「それで終わりかしら?」
「そんな! 私の最大魔法が……」
「最大魔法? 不可説不可説転の私の残機を削りきるには、秒間数千づつでも年単位かかりますが何か?」
 光柱に抉られ、半円状に窪んだ床の上で、アリスは涼しい顔をしていた。
 不可思議星辰界(ワンダーアストラルワールド)――己を肉体の軛から解き放つそのユーベルコードで魔法を一蹴したアリスは、その勢いのまま巨大化し、ぱくんとセラフィムハートをひとのみにする。
「こ……これは!?」
「ふふふ、取りこんじゃえばこっちのものよ♡」
「きゃーーっ!?」
 アリスの体内にて、また別のアリスに襲われ、少女の可憐な悲鳴が響き渡る。
 その悲鳴をおかずにアリスはセラフィムハートの全身をまさぐり、舐めまわし、揉みしだき、ついでに匂いも嗅いで強固な神鋼の鎧にある隙間を見つけ出す。
「弱点見ーっけ☆ すぐに快楽漬けにしてあげるわ♡」
「や、やめ……あっ……あぁっ……❤」
 アリスの全力の愛撫をくらい、なんだかいけない世界を垣間見てしまう魔法少女。
 彼女が悪堕ちしないことを祈るばかりだぜ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

雨咲・ケイ
またなんともやりづらい相手ですねえ……。
しかし、そんなごつい鎧を着た魔法少女がどこにいますか?
鋼神も趣味が良いのか悪いのかわかりません……。
ともかく続きは骸の海でお願いします。

【POW】で行動します。

ルミナスから放つサイキックエナジーで攻撃しながら、
敵の鎧の隙間(恐らく被弾を避ける箇所)を探っていきましょう。
そして敵が最大最強の攻撃魔法を使用する隙を狙い、
【スナイパー】で鎧の隙間に向かって盾を【投擲】し、
更に接近して【魔斬りの刃】を放つ【2回攻撃】を
仕掛けます。

敵の攻撃は【第六感】による回避を狙いますが、
避けきれないようであれば【盾受け】と【オーラ防御】を
併用して凌ぎます。

アドリブ等歓迎です。


リジューム・レコーズ
今度はフルアーマー魔法少女ですか?
そっちが魔法少女ならこっちは機械少女です!
この世の愛と希望と平和を壊してるのはあなた達でしょうに!

【アドリブ連携歓迎】

あのフルアーマーには軽い攻撃じゃ通りそうにないですね…
ウルカヌス戦まで隠しておくつもりでしたが仕方ありません
HDD起動!
超高速の突進で装甲を破壊します
破壊に成功してもまだ終わりじゃありません
そのまま連続して高速突進
更にデュアルムーンの追撃で切り刻みます(早業)
魔法使いが相手なら…距離を詰めてしまえば…!
必殺技なんて使わせない!
魔法の詠唱シーン終了を待ってるほど優しくないんですよ!私は!



「はぁはぁ……ひどい目に遭っちゃったよぉ……」
「だ、大丈夫ッピ……?」
 床に手をつき膝をつき、大きく肩を揺らすセラフィムハート。離れて待機していたマスコットも彼女に寄り添い、甲斐甲斐しく背中をさすっている。
「頑張れるッピ?」
「うん、まだ頑張れる! 私は負けないぞー!」
 ぱんぱん、と両頬を叩いて立ち上がる魔法少女。
 一連の復帰シーンを黙って見守っていたケイは、困ったように首を傾がせる。
「またなんともやりづらい相手ですねえ……」
「さしずめフルアーマー魔法少女といったところですかね?」
 存在感ある白き鎧装――フライトユニットが隣にひょっこり現れる。
 まっすぐセラフィムハートを見るリジュームに、ケイはちらっと眼を向けた。
「あんなごつい鎧を魔法少女と言うのも憚られますが……」
「しかし安心して下さい。あちらが魔法少女ならこっちは機械少女です!」
 ケイが言いきるのも待たずに、フライトユニットのエンジンを全開にするリジューム。
 神鋼の鎧に負けず劣らずのごつい鎧装が、一気に加速、加速、加速!
「は、はやーい!?」
「ウルカヌス戦まで隠すつもりでしたが……そうも言ってられないようなので!」
 青白いバリアを張りながら、身を丸めて吶喊するリジューム。
 同時にフライトユニットがすぼむように形を変え、弾頭のような流線形フォルムを形成。
 そのまま体ごと、超高速でセラフィムハートに激突した。
「きゃあーーっ!?」
 さしもの神鋼の鎧も強烈な突撃の勢いを止めること叶わず、後ろへ吹っ飛ぶ魔法少女。
 だが鎧自体は、わずか削れて細かな破片が舞った程度で健在。変わらずセラフィムハートを守り、背中から壁にぶつかった衝撃も受け止めてしまう。
「破壊は無理でしたか……!」
「ですが、まるで効いていないわけでもありません」
 悔しがるリジュームの横を走り過ぎて、ケイが片手をかざす。
 腕にはめたブレスレット『ルミナス』が作動し、サイキックエナジーを増幅。大波のようにうねる不可視の波動をセラフィムハートに襲いかからせる。
「わっ、とと!?」
 慌てて起き上がり、迫りくるサイキックエナジーをかわすセラフィムハート。
 波動が背後の壁を砕く音を聞きながら、ステッキをケイたちに向ける。
「プリズムブレーーーイク!!」
 ステッキが光り輝き、莫大な魔力が中心の宝玉に寄り集まる。
 しかし、いざ魔法を発しようとした、そのとき、ケイが盾を投げこんだ。
 さながらブーメランのように高速回転した盾は――上下のつなぎ目となる腰、その部分に生じた隙間へと命中した。
「いったたた!?」
「あなたの動きを見れば、鎧の弱点を探るのは簡単です」
 セラフィムハートが怯み、腕が振れる。
 ステッキがあらぬ方向に魔法を撃ちこんだ、その隙に、ケイは少女の懐まで潜りこんだ。
「私の刃の切れ味……どうぞ味わって下さい」
 ケイの誇る刃――光り輝く手刀が、鎧の隙間を正確に突き、切り裂く。
 傷を押さえ、たたらを踏む少女。
 しかし彼女は膝をつくことなく、再びステッキに魔力をこめはじめた。
「私は……負けな――」
「させません!」
 セラフィムハートが気合を発する間もなく、飛びこむリジューム。
 両剣『デュアルムーン』を回転させ、間断なき斬撃を鎧の上から叩きこんだ。
「速いー! 魔法を撃ってる暇がないよー!」
「魔法の詠唱シーン終了を待ってるほど優しくないんですよ! 私は!」
 泣きそうになるセラフィムハートへ、リジュームは一切の容赦なく追撃を続けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
現れました、ウルカヌスの手下、その2の魔法少女。
一刻も早く倒してしまって、先に行きたいところですが……
神鋼の鎧が邪魔ですね。

ここはなんとか鎧の弱点を探り出しましょう。

まずは時間稼ぎ。
マスコットキャラをヨーヨーのワイヤーで【武器落とし】の要領で、
確保します。
そして、マスコットキャラを【敵を盾にする】したり、【第六感】で攻撃を避けつつ、
スマートグラスのセンサーで隙間を探し出します。

悪い猟兵だから、あなたの相棒を盾にするぐらい、なんでもないですよ(高笑い)。

隙間を見つけたら、【鎧無視攻撃】も使って、帯電してルーンソードで攻撃します【属性攻撃】。


火土金水・明
「早めに魔法少女を倒して、『鋼神ウルカヌス』への道を開かないと。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【高速詠唱】し【破魔】を付けた【属性攻撃】の【全力魔法】の【サンダーボルト】を【範囲攻撃】にして、『『魔法少女』セラフィムハート』が何処に移動しても巻き込めようにして【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「私の攻撃で、相手の隙を作ることができれば。」「オブリビオンは『骸の海』へ帰りなさい。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「うぅぅ……猟兵さんって本当に悪い人ばっかり!」
 滅多切りにされてしまったセラフィムハートは、ちょっぴり涙ぐみながら立ち上がる。
 摩那は全速で駆けながら、ヨーヨー『エクリプス』を握りこんだ。
「現れましたね。ウルカヌスの手下その2、魔法少女!」
「早めに魔法少女を倒して、ウルカヌスへの道を開かないと」
 飛ばした箒で並走する火土金水・明も、ここで手間取ってはいられないと、揺るがぬ眼差しでセラフィムハートを見据える。
 風で落ちぬよう大きなハットを押さえながら、明は空いた手の指先を前へ向けた。
 ウィザードの唇が、言葉を紡ぐ。詠唱を奏でる。
 ヂッ、と直上に雷光が爆ぜた。
「受けよ、天からの贈り物!」
「な、なにっ!?」
 廃墟の天井を突き破り、雷が辺り一帯に降りそそぐ。
 セラフィムハートは即座に光の翼をひろげ、高速飛行で回避を試みたが叶わない。床を埋め尽くすほどに落ちた雷光の柱から逃げること能わず、少女は強烈な雷撃にさらされる。
 さらにそこへ、天空が再び唸り、雷を落とす。
 立て続けの二撃――神鋼の鎧の絶大な防御力で昏倒こそ避けられたが、セラフィムハートの頭は電撃でぐらぐらと揺れていた。
「あいたたた……」
「致命打にはならないか。でも隙が作れれば」
「ええ、やりようはあります」
 明の言葉に頷いた摩那が、隣を離れてどこかへと身を移す。
 一方、早くも電気ショックから復活したセラフィムハートは、背と踵に生やした二対の光翼を大きくひろげ、その翼に魔力を溜めていた。
 一気にそれを開放し、推進力にして突っこんでくる気だろう。
「悪い猟兵さんには……負けない!」
「おっと。怒ってるのかな」
 眼前の魔法少女から放たれる強大なプレッシャーに、オーラの防壁を張って身構える明。
 セラフィムハートが飛び立たんと前傾する。
 しかし、カタパルトのように発進しようとしたまさにそのとき――。
「そこまでです。私たちに攻撃したらこの子がどうなるかわかりませんよ」
「あ、あーっ!?」
 驚愕し、目を見開くセラフィムハート。
 その視線の先にいるのは摩那――離れて戦況を見守っていたはずのマスコットキャラを釣り上げた魚みてーに掴んでる摩那だった!
 ヨーヨーのワイヤーで焼豚のようにぐるぐるされてもがくマスコットキャラを、摩那は仰々しく掲げ、いかにも悪そうに微笑んだ。
「さあどうします。私としては別にこれをラーメン屋さんに卸してもいいんですよ?」
「ひ、卑怯者ー! その子を放してー!」
「放すわけがないでしょう。私は悪い猟兵ですからね。あなたの相棒を盾にするぐらい、なんでもないですよ」
 手の甲を口元に添え、ホーッホッホッホッ、とステレオタイプの高笑いを発する摩那。
 なんという悪の幹部。
 明は居たたまれなくなったのか、ぐっとウィザードハットの鍔を下ろし、目を隠す。
「秘策があるって言ってたけど、これはなんとも……」
 アレの片棒担いだことになるのかな、とか思うとやるせない明です。
 だが『悪い猟兵』の演技に没入している摩那はそんな仲間の表情に目もくれず、魔法剣『緋月絢爛』を抜刀。
 掌からサイキックエナジーをこめ、刀身に雷光を纏わせた。
「悪い猟兵ですから、容赦も一切しませんよ!」
「くっ……ああああーーっ!!?」
 ちゃっかりスマートセンサーで見つけておいた鎧の隙間へ、摩那さんがためらいなく雷撃剣をぶちこむ。痛烈な痛みと熱がセラフィムハートの全身を奔った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミスト・ペルメオス
【POW】

敵ならば排除する。それだけだッ…!

引き続き、愛機たる機械鎧を駆って戦いに臨む。
デバイスを介して念動力を活用、機体のフルコントロールや情報収集に応用。
…ヤモリ? イモリ? 少女の次は魔法少女。色々な意味で戦いにくいが、猟兵として努めて冷徹に挑む。
まずは戦闘機動を行いながら弾丸をばら撒き、牽制がてら敵の対応や能力の見極めを図るなどしつつ。
敵がただならぬ力を示し、脅威的な一撃を放とうとしている…と感知すると同時に【サイコキネシス】。
一点に集中した念動力を敵に投射することで干渉し、敵の狙いを物理的に逸らすことで力の浪費を誘う。
その後、各武装を用いての攻勢に出る。

※他の方との共闘等、歓迎です



「次は魔法少女……しかし敵ならば、容赦する理由はないッ!」
 月光ちゃんズに続いての、少女の敵。
 そこに些かの戦いづらさを感じないわけでもなかったが、ミストは黒き機械鎧を加速させ、セラフィムハートとの距離を詰める。
「大きい敵……でも負けないっ!」
 魔力で煌々と輝くステッキを、迫りくるミストへ向ける魔法少女。
 己を狙う魔法が放たれる前に、ミストはマシンキャノンを撃ちこんだ。ばらまかれた弾丸が床や壁を削って火花を発し、砕片と跳弾がさらに足元を暴れまわる。
 しかしセラフィムハートはあえて避けようとはしない。
 頑強なる神鋼の鎧がそれらを受け止め、弾き返すのに任せて、自身はただただありったけの魔力をステッキにこめ続けていた。
「私の全力であなたを倒しちゃうんだから!! いっけーー!!」
「ただならぬ力……それならば!」
 ステッキの先端にひろがる爆発的なエネルギーに、ミストは己の念動力をフル稼働。
 極限まで凝縮したサイキックエナジーを、セラフィムハートの最大魔法の出ばなにぶつけた。完全に抑えこむことこそ叶わないが、光柱は捻じ曲げられ、二人の横の壁を貫いて宇宙の闇へと消えてゆく。
「そん……なっ……!?」
「……すまないが、これで最後だ」
 静かに告げるミストのブラックバードが、携行するビームライフルをかざす。
 同時に二門のビームキャノンの砲口もセラフィムハートを照準に収めた。無慈悲なる熱量が集中し、三つの砲口に眩い輝きを灯らせる。
 光線、三条。
 ミストの撃ちこんだビームが音もなく止んだとき、正義の魔法少女の姿は消え去り、熱に耐えた鎧だけが床にがらんと落ちていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『鋼神ウルカヌス』

POW   :    超鋼神装
無敵の【金色に輝く『神の鎧』】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    鋼と炎の神
自身の身体部位ひとつを【自在に液体化も可能な超高熱の金属】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ   :    原初の神炎
自身からレベルm半径内の無機物を【使用者以外の全てを焼き尽くす原初の炎】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。

イラスト:あなQ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 焼けつくような感覚が、肌に纏わりついて離れない。
 廃墟を進むたびに強まっていた熱は、いよいよ耐えがたき領域に届きかけていた。もはや高温で視界が揺らぎ、溶けて変形した壁や配管がその場の異常を知らせている。
 そんな中を、猟兵たちはひたすら先へと進んだ。

 すると最奥――少しひらけた作業場のようなところに、一同はウルカヌスの姿を発見した。
 自身が作り出したろう数多の鎧に囲まれて、鋼神は悠然と立つ。
 その身から迸るは鋼のごとき威厳と、猛火のごとき威圧。
 神にふさわしきオーラを放つウルカヌスは、おもむろに口をひらいた。
「月光ちゃんズとセラフィムハートは倒されたか……」
 なんとも言えない顔をする猟兵たち。
 緩んだ。何をとは言わないが、出てきた単語で明らかに何かが緩んだ。
 しかしウルカヌスさんの空気はガチだ。
 その足元から迸る神炎が、ツッコミを許さぬほど壮絶に燃え滾る。
「貴様らに邪魔はさせん! 私の前に立つというならば……一人残らず宇宙を漂う灰にしてくれるわ!!」
 廃墟全体をも震わすような咆哮。
 それまでと空気が変わりすぎてる、神との決戦が、開幕してしまいました。
雨咲・ケイ
ようやくお会いできましたね、鋼神ウルカヌス。
では、尋常に勝負願いますよ。
(私は空気が読めるので、先程戦った
部下達の事には触れません、はい)

【POW】で行動します。

敵の攻撃は【盾受け】と【オーラ防御】を
併用して防ぎ【グラップル】で捌く事で
ダメージを抑えましょう。

「聞きしに勝る神の鎧ですね……。
ですが、残念ながら無敵ではありませんよ。
何故なら、今のアナタではない別のアナタは
既に猟兵に敗れているのですから」
と揺さぶりをかけ、敵の近接攻撃に対し
【光明流転】で反撃。
更に間髪入れずに、そのまま【2回攻撃】を仕掛け
一気に攻めましょう。

アドリブ・共闘歓迎です。



「ようやくお会いできましたね、鋼神ウルカヌス」
 プレッシャーを放ちつづける神の前に、小盾『アリエル』を携えて立つケイ。
 何も言いはしない。
 たとえここへ来るまでの諸々が思い出されようとも、ケイは水を差すことはしなかった。
 偉かった。
「怖じずに私の前に立つか……不敬だ!」
 ウルカヌスの巨体が、目も眩むほどの閃光に覆われる。
 明ければ、黄金。
 双頭の獅子で意匠された鎧を黄金に染め上げて、鋼神は一直線にケイに殴りかかってきた。
「ひれ伏すがよいわ!」
「そういうわけには、いきませんね」
 腰を落とし、闘氣を高めてウルカヌスの剛拳を受け止めるケイ。
 アリエルの上から伝わる衝撃が、ケイの体を通じ、踵が床を砕く。
 だがケイは盾を持つ腕を固め、耐え凌ぐと、ウルカヌスの拳をかちあげた。
「聞きしに勝る神の鎧ですね……。ですが、残念ながら無敵ではありませんよ」
「笑止! 我が鎧を傷つけられる者などおらん!」
「では何故、今のアナタではない別のアナタが猟兵に敗れているのです?」
「ぬッ……!?」
 自信に満ちた神の表情が、わずかに揺らぐ。
 同時に鎧の輝きも、鈍った。
「戯言を抜かすな!!」
 迷いを払うように拳を振り下ろすウルカヌス。
 だが動揺の消えていない一撃は、ケイにとって格好の餌食だ。氣の流れから突き出される拳を読み切ったケイはそれをいなし、腕を巻きこんで固める。
「今回もどうやら、敗れ去るようですね」
 零距離で放たれたケイのサイキックエナジーが、神の巨体を吹き飛ばした。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
金色に輝く『神の鎧』か。どれだけ固かろうが問題はない、全ての守りは破れずとも私の妄想はその守りの内に発生するのだから。(鎧無視攻撃)
隙間がないというのであれば作ればいだけよ。(トンネル掘り)
というわけで、ウルカヌスに男の娘化デバフをどーん☆
熱がどうした、そんなものは煩悩が肉体を凌駕して耐えきってくれるわ!(限界突破/封印を解く)
私が来た時点でシリアスを保てると思うなよ?
てな感じで男の娘化したウルカヌスを触手で捕食して蹂躙するえっちなのうみそおいしいです、ないつものを♡



「金色に輝く『神の鎧』か。でもどれだけ硬かろうが私には何の問題もないわね」
 壁に激突するウルカヌスを見物しながら、アリスはほくそ笑んだ。
 もう嫌な予感しかしなかった。
「さあ、遊びましょうか。ウルカヌスたん♪」
「……何をふざけたことを。早々に捻り潰してくれる!」
 粉砕した壁の破片を払い落として、ウルカヌスがアリスに襲いかかる。その黄金の鎧は未だ輝き衰えず、ヒビひとつない完璧な姿でアリスの眼前まで迫った。
 だが、アリスの悪寒さえ覚えさせるような笑みは崩れない。
「たとえ無敵の鎧でも、隙間を作ればいいだけよ」
「!?」
 アリスの腕がぐにゃりと形を失い、茫洋とした『何か』へと変わる。
 同時にその『何か』は錐のように極限まで細められ、黄金の鎧に回転しながら食いこむ。わずか微細に開いた孔へ、そのままするりと侵入した。
 その瞬間、である。
「……こ、これは!?」
「ふふふ。成功ね☆」
 ぱちんとカメラ目線でウインクするアリス。
 そんな彼女の後ろには、愛らしい美少女(♂)になったウルカヌスの姿が!
「これはいったい……どうして僕の姿が……って僕!?」
 自身のあまりに変貌した姿を見下ろしていたウルカヌスが、いやウルカヌスたんが、無意識に発していた一人称にビビる。
 アリスの魔手が、すでに鋼神の精神まで侵していたのだった。
 狼狽の極みにいるウルカヌスたんへ、アリスは無慈悲ににじり寄る。
「私が来た時点でシリアスを保てると思うなよ? というわけで♡」
「ひ、ひぃ……」
 カタカタ震える神たまへ、触手ゆらゆらさせるアリス。
 ウルカヌスたんがひどい目に遭ったのは、言うまでもないっすね。

成功 🔵​🔵​🔴​

アテナ・アイリス(サポート)
「ブーツ」の力で俊敏に動き回りながら、「フィンブルの首飾り」の効果と【武器受け・見切り・第六感】を使って攻撃を躱し、どうしても受けざるを得ない攻撃は、【オーラ防御】と「アキレウスの鎧」のダメージ半減効果で攻撃を耐えきる。
攻撃は、【2回攻撃・カウンター】を使いつつ、様々な剣技を使う。

状況に応じてユーベルコードを使い分ける。
常に周りを気にして、グループ全体で最大の攻撃力になることを意識して戦う。


マーシャ・ドラクロフ(サポート)
★サポートプレ
アドリブ連携大歓迎

■キャラ情報
皆の笑顔を力に替えて戦う魔法使い

王道の力、と思われるがこの娘一味違う。

笑顔といっても己の芸で他者を笑わせなければ真の力を発揮できないため、ふざけているようで命懸けである。


どんなネタでもいけます!
年齢的に規制がかかるお色気系じゃない限り!

マーシャです!
がんばります!

■特徴
一人称:私
呼び方:誰に対しても「ちゃん付け」
※おっちゃん呼びなども含む


■ユベコ
・我が祝詞は天を穿つ(ダ・ジャーレ・ウケルテ)

渾身のギャグで敵の急所を突く最強奥義。
ちなみに仲間も笑ってくれないとマーシャの寿命がばりばり減る。

・影が奉ずる賢者の知恵

己の影から使い魔や便利アイテムを召喚する。


黒木・摩那
やっとたどり着きましたウルカヌス。
こちらこそ骸の海に帰してあげます。

と、言ってもまずはウルカヌスの攻撃を潜り抜けなくてはなりません。
まずはとにかく逃げ回って、時間を稼ぎます。
【第六感】とスマートグラスのセンサーをフルに活用します。
さらにウルカヌスの鎧の隙間を探ります【情報収集】。

攻撃が一段落したら、こちらの番です。
まずは【言いくるめ】でセラフィムハートの鎧は隙だらけだったことを指摘します。
完全なものなら、猟兵がここに来るわけがない、と。

その証拠として、UC【月光幻影】で瞬間移動しつつ、【鎧無視攻撃】でルーンソードを突き立てていきます。

これで鎧のお話、信じていただけますか?



「猟兵とは痴れ者の集団か……ますます葬ってやりたくなったわ!」
 何事もなかったように元の威厳ある姿を取り戻したウルカヌスが、怒りの咆哮を放つ。
 満ち満ちる熱波。
 じわりと頬を伝う汗を拭い、摩那は魔法剣『緋月絢爛』の切っ先を突き出した。
「こちらこそ骸の海に帰してあげますよ、ウルカヌス」
「あなたの企みを見逃すわけにはいかないからね」
 摩那の宣戦布告にしかと頷くのは、アテナ・アイリスだ。
 金髪碧眼のエルフは首にかけられた装飾『フィンブルの首飾り』の力を使う。アテナの立つその場所から冷気がひろがり、熱かった空気を静めてゆく。
「運動するには問題ない温度になりましたね。ありがとうございます、アテナさん」
「気にしないで。これぐらい何でもないわ」
「ほう。私の炎に抗うつもりか……だがそれしきでどうにかなるとは思うまいな!」
 ウルカヌスが高く掲げた左腕が、どろりと溶ける。
 比喩でもなく、文字通りの熔解だ。自らの腕を高熱金属に変えた神は、その液状化した腕を鞭のように振るい、横薙ぎに摩那とアテナを狙う。
 高速で迫る液体金属。
 摩那が第六感を研ぎ澄まして横転し、アテナがブーツの足で地を蹴る。二人が直前までいた地面に超高熱の鞭が奔ると、細長い線状にくっきりと溶融した。
「触れたらまずそうですね」
「そうね、注意しましょう」
「ちょこまかと逃げよって……無駄だとわからぬか!」
 再び腕を振り、金属鞭を振るうウルカヌス。
 だが摩那とアテナは機敏にその場を動き回り、すんでのところで攻撃をかわす。アテナが放つ冷気には触れた者の動きを遅くする効果もある。少し鈍くなった鞭の軌道であればすべてを捌くことも不可能ではなかった。
「当たらぬ……なぜだ!」
「神とは言いますが、やはりあなたは大したことないようですね」
 苛立ちから床を踏み砕くウルカヌスへ、摩那は鞭を避けながら薄く笑った。
「セラフィムハートに着せたあなたの鎧も欠陥品でしたよ」
「馬鹿な! 我が力の結晶たる鎧に隙などあるはずがない!」
「そうですか。ではどうして、私たち猟兵がここにいるのでしょうね」
 事実を突きつけながら、地を蹴りだす摩那。
 同時に、己を縛るサイキック使用制限を解除する。
 解放された力は連続でのテレポートを可能にさせ、摩那の体が瞬間ごとに空間を駆ける。
 数瞬もすれば――摩那はウルカヌスの視線さえ振り切って、その懐に飛び込んでいた。
「速――」
 危険を察したウルカヌスが、摩那を突き飛ばさんと身構える。
 そのときにはすでに、摩那の緋月絢爛の刀身がウルカヌスの鎧を突き通していた。
「これで鎧のお話、信じていただけますか?」
「ぬぐッ……!」
 腹を襲う痛烈な痛みに、よろめき、たたらを踏む鋼神。
 ――そこへ。
「はいどうもー! お茶の間のみんなに笑顔を届ける、心のオアシス! 野良ダンピーのマーシャ・ドラ――」
「のわっ!?」
「ぐぎゃああああーーーーー!!?」
 ウルカヌスの足元に転がりこんできたお笑い担当魔法使い――マーシャ・ドラクロフが、顔面を踏まれて絶叫した。
 ごろごろ、ごろごろ。
 地面を転がって往復するマーシャ。
 それを黙して眺めるウルカヌスと摩那とアテナ。
 やがてマーシャは、痛みが引いたのかむくりと体を起こした。
「乙女の顔を踏みつけるその所業……看過できないよ!」
「そっちが足元に転がってきたのだろう!」
「それはそれ! これはこれ!」
「ええいうるさいわ!!」
「ぎゃああーーー!?」
 液体金属の腕でぼっこぉん吹っ飛ばされるマーシャ。
 ぽてぽてと転がってきたマーシャをアテナが受け止める。
「大丈夫? マーシャさん、怪我はない?」
「もう全身が痛いよぅ……!」
「それは大変ね……」
 啜り泣きするマーシャの背を、さすさす撫でるアテナ。
 その背中があまりに小さいので、アテナはしばらく考え込んでから、おもむろに跪いた。
 そして祈りを捧げる。
 するとアテナの幽体と化して、マーシャの体に憑依した。
 途端、マーシャは己が身に強い力が宿るのを感じ、ぱっと目を見開く。
「これは!」
『わたしの力をマーシャさんに上乗せしたわ。これで痛みも和らいだんじゃないかしら?」
「すごい! すごいよアテナさん!」
 傍らに寄り添う、朧げなアテナの幽体に、輝いた眼を向けるマーシャ。
「これなら……いける!」
『ええ、ウルカヌスを倒しちゃいま――』
「いくらでもギャグが湧き上がってくる!」
『えっ、ギャグ?』
 それはいったい、と訊こうとしたアテナだがもう遅い。
 マーシャはウルカヌスの前まで全力疾走すると、天にも響かんばかりに叫んだ。
「こんなに熱いなんて、聞いてファイア(ないわ)!」
「おっちゃんの鎧って、すごくアーマーい(甘い)よね!」
「ここって宇宙だったっけ? うー、ちゅーい(宇宙)しないと!」
 怒涛の。
 怒涛の三連発である。
 念のため言っとくとふざけてるわけではない。己のギャグセンスでもって敵の笑いのツボを攻撃する――それがマーシャちゃんのユーベルコードなのである!
「ふふーん!」
 ギャグが会心の出来だったのか盛大に胸を張るマーシャ。
『……』
 沈黙するしかねえアテナ。
「何でしょう。ウルカヌスが目の前にいるというのに、寒いですね」
 二の腕らへんをさする摩那。
 そう、寒い。寒いギャグだった。仲間でさえそう思うほど。
 これではウルカヌスさんも激ギレするのではないか――そんな心配を胸に、摩那は厳格なる鋼の神を見た。
「……くっ……っくく……」
 顔が見えぬよう手で覆いつつも、肩を揺らすウルカヌス。
 これはツボってますね、間違いありません。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

アリス・セカンドカラー
クラジェネたんはいいヒントをくれました。動けなければ別の存在に戦わせればいいじゃない☆
「ウルカたんまたきちゃった☆」(恐怖を与える)
真の姿を解放し星辰(アストラル)界そのものになった私はあらゆる攻撃に対しほぼ無敵。精神の具象化によりこの場には六欲天が最上位に位置する他化自在天が顕現する。マーラ様を始めとした他化自在天の天神達が具象化し、男の娘化したウルカたんを捕食して蹂躙するでしょう。(鎧無視攻撃)
え?熱気?そんなのは盗み攻撃でハッキングして精神のみを燃やす情欲の炎に変換してウルカたんに与えましたが何か?(精神攻撃/属性攻撃)
あ、ウルカたん含めて星辰界内のすべての存在は感覚がリンクしてるわよ♡



「ウルカたんまたきちゃった☆」
「き、貴様……ッッ!?」
 ギャグがツボるという苦しみを凌いだものの息を切らすウルカヌスの前に、またもや姿を現したアリス。
 にこにこと手を振りさえするアリスに、神は激昂した。
「さっきはよくも恥をかかせてくれたな……相応の報いを受けてもらおう!」
 怒気に反応するかのようにウルカヌスの鎧が黄金に輝く。
 そのまま重量を活かしたタックルでアリスに襲いかかる――が。
「!?」
 鎧が触れる直前、目の前にいたアリスの体がふわりと霧散した。
 同時にウルカヌスが立っている世界が暗転。
 崩れかけの壁や溶けて変形した天井も消え、代わりに漠然とした光の上に立っていた。
「な、何なんだろう、これは……はっ!?」
 理解できぬ状況に後ずさったウルカヌスが、いやウルカたんが気づく。
 また男の娘化しとった。
「あ、あいつまた……って!?」
 悔しげに顔を歪めたウルカたん(十二歳)が、さらに気づく。
 辺りに、触手的なモノを蠢かせる謎の存在が無数にひしめいていることに。
「♪」
「♪! ♪!」
「や、やめろ! やめて……アーーッ!」
 まるでしゃぶりつくように絡みつき、ウルカたんの体力精力のすべてを吸い尽くす何か。
 だがなぜか、ウルカたんは嫌悪感を抱かなかった。
「どうして……昂っちゃうよぉ……」
『あなたが生みだす炎を、情欲の炎に変換しておいたのよ。お礼は結構♡』
「誰がお礼するかーー!!」
 どこかから聞こえてきたアリスの声に、顔を上気させながら叫ぶウルカたん。
 しかしその声は虚しく響き、鋼の神は若干気持ちよくなりながら、逝ったのだった。

 こうして、ウルカヌスの企みは宇宙の闇に消え去った。
 ツッコミどころがないわけではなかった。
 しかしそーゆーのは伏せとけば大丈夫――そう思いつつ、猟兵たちは『鋼神ウルカヌスを葬った』という事実を土産に帰還するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年12月31日


挿絵イラスト