魂を啜り喰らう還さずの森
●魂を啜り喰らう還さずの森
「イエス、イェーガー。開拓の時間です」
アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)はグリモアを展開する。
展開された電子マップ、そこが示す世界。
その名はアックス&ウィザーズ。
展開された電子の地図が示す光点、それは――――。
「天空大陸、そう、我々は遂に群竜大陸を発見しました」
しかし、帝竜ヴァルギリオスと千の竜が支配すると言う呪われた大地。
そこがただの大陸ではない事は明白。
「我々を盛大に出迎えてくれるのは魂喰らいの森と言う森林です」
魂喰らいの森――――。
この森に住まう全ての動植物、草や枝の一つから、蛇、虫、鳥。
森に息づくその全てが生物の魂、それそのものを血肉としているのだ。
「その生態系全てが敵となります。それらは生物にまとわりつき、肉体を傷つける事なく、魂……魂魄のみを啜り、喰らい、抜け殻となった肉体を森の番人とする性質を持ちます」
とんでもなく恐ろしい森である。
なんだってそんな森を攻略せねばならんのかと。
「魂喰らいの森は核(コア)と言う部位を持ち合わせています。最も強い"森の番人"がそれを守っていますが、それを切除することにより、核の支配範囲の森林及びその生態系を消滅させることが出来ます」
最も、魂喰らいの森の番人の体内にあるので倒してから切除しないとだめですが、と彼女は付け加えた。
つまり、魂喰らいの森の番人たちを退け、最も強い森の番人を打破し、その核を切除すること。
それが猟兵たちの目的となる。
「最初はイェーガーたちの魂魄面を強化する為の祭事を行います」
なんでも楽しい気持ち、気分は魂喰らいを退け、遠ざける効果を有するのだとか。
今、電子マップ、その向こうを映し出す電子映像に映ってるナニカの準備はそれなのだろう。
ともあれ、目的は決まっている。
「当機は、イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」
そう、いつも通りに。
銀糸の少女たちは猟兵たちに声をかける。
ならば、いつも通りにやれば――――。
「ちなみに切除された核(コア)は最高級牛肉の味と、サボテンの果肉のような柔らかい食感を有する高級食材の中でも特一級クラスの伝説的食材です」
いつも……通り……?
「半径25cm程度の球形核で金貨500枚程度の値段がつくらしいですね」
金貨500枚(日本円換算:500万円)。
いつも通りに送り出すかと思っていたらこんなところでご飯アンドお金の話題であった。
虎河豚天
虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
12月初シナリオは魂喰らいの森、アックス&ウィザーズでお送りします。
核……美味しそうですね。食べたいですね。
でもどういう調理方法になるんでしょうか。
ちょっとわくわくする不思議食材ですね。
第1章 日常
『魂の祝祭』
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POW : 大いに食べて飲んで、力の限り騒ぎ楽しむ
SPD : 記憶に残る華麗な芸や踊り、話術などを披露する
WIZ : 魂が力強くあれるよう、歌や祈りを捧げる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
カタリナ・エスペランサ
いいね、こういう余興は得意分野だよ!
張り切って盛り上げるとしようか!
まずはUC【衛生兵特級資格】を使用。宴にぴったりなとっておきの《料理》を人数分用意して、と
取り掛かる前に《情報収集》、お祭り全体での食材とかメニューのバランスを取る事を意識しておこう
ステージもあるなんて話が早くて助かるね♪
順番が来たら装備してる金糸雀の《楽器演奏》をBGMに《鼓舞+歌唱+ダンス+パフォーマンス》を披露して《ブームの仕掛け人》らしく場を盛り上げようか
翼を活かした《空中戦》の要領で躍動的に、《属性攻撃》の炎と雷を活かした演出で盛大に! 《誘惑+存在感》も発揮して皆を魅了するよ
…伝説の食材か
うん、楽しみになってきた!
●魂を震わせる歌
がやがや、とにぎやかな声がする。
それは群竜大陸、その一角にしてその入り口。
魂を喰らい、啜り、糧とする魂喰らいの森。
そんな物騒な森の前。
まるで祭りでもするかのような賑わい。
否、祭りを本当にするのだ、今、ここで。
「いいね、こういう余興は得意分野だよ!!」
カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)はその短剣を振るった。
道中襲ってきたワイバーンである。
ワイバーンは犠牲になったのだ。祭りの犠牲、その犠牲にな。
奴は今そこで大きな骨付き肉になっとるじゃろ?
「ワイルドに、そして、豪快にッ!!」
香辛料も使ったワイルドなワイバーンのステーキ。
これがワイのワイルドワイバーンステーキや。
「おお、ステージもあるなんて話が早くて助かるね!!」
余興として立てられたステージ。
道化師がジャグリングしたり、何故かミス魂喰らいコンテストとか始まってたり。
……魂喰らいコンテスト? それはいいのだろうか。
カタリナは疑問に思った。だがどうでもよかった。
「よーし、みんなノってるかーいッ!?」
その叫びに応じる叫び、カタリナは壇上の人となった。
その歌を響かせ、魂を震わせ、士気を高揚させる。
その歌は命の喜びに満ちた歓喜の歌である。
魂喰らいに食らわせるのなぞもったいないと言う命の歌。
歌いながらカタリナは思った。
(……伝説の食材か)
まだ見ぬ伝説の食材。お高いんでしょう?
それを楽しみにカタリナは声を張り上げ続ける。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
ほう…魂喰らいねぇ…質の悪い魂なんてそんなに旨いもんでも無いけど?そこの辺は気にしないのかな…
まぁ猟兵の魂なら旨いけど…そんな雑魚に殺られるほど弱くは無いしな…
取り敢えずは好きに飲み食いしてれば良いのか?自慢じゃないが私、馬鹿みたいに喰うぞ?
さてと…
【神聖ノ裏返シ】で給仕を二人呼んで(給仕じゃない)
さて…お食事と行こうか…
●掃除機の如く
「ほう……魂喰らいねぇ……」
死之宮・謡(宵闇彼岸染・f13193)は不敵に笑った。
どこからともなく現れた玉座に腰かけたまま足を組む。
その隣を二人のメイド姿の女性が侍る。
だが、その二人の顔は――――。
羞恥心に歪んでいた。
元よりルディアと言う女は騎士であるし、元よりミラと言う女は聖女であるからだ。
なのに、何故メイドの真似事をしているのか。
「質の悪い魂なんてそんな旨いもんでもないが……」
大体はこいつが悪い。
七人の殺戮者は情報屋として扱い、姫騎士と聖女はメイドとして扱う。
そう、それこそがこの謡と言う女なのである……!!
「取ってこい」
畏まりました、と言わんばかりに二人のメイドは謡の指示を聞く。
この女、掃除機の如くモノを食う。
もっちもっち、ととんでもない量を食べながら大量の皿が積み重なっていく。
それよりもこのメイド服は脱がせてください。
「……え? やだよ」
そんなぁ。
大成功
🔵🔵🔵
ドロレス・コスタクルタ
【全世界サイボーグ連盟】で参加 アドリブ&絡み歓迎 WIZ対抗
「魂喰らいとは不吉な名ですが、何するものぞ!の気持ち込めて歌い上げますわ」
戦士の歌。
失われた母星を賛美する穏やかな曲調から始まるこの歌は途中から様相を変え、他の都市船との交流も途絶えがちな孤独な環境で、いつ襲い掛かってくるかわからない銀河帝国に備える緊張と不安を和らげて勇気を鼓舞する曲へと変容していく。
出口の見えない流浪の旅の中で抵抗を続けた先達を称え、その武勇が自分たちにも受け継がれていることを誇る箇所になると決まって全員で唱和し終わる。
「SSWの住人は、例えて言えば敗者復活戦からの返り咲き組。そのメンタルを支えた歌なのです」
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎
「先ずは準備と参りましょうか」
【SPD】
如何に素晴らしい芸と言えど、舞台が無ければ映えないというもの。「CODE:HEPHAISTOS。舞台、音響、照明、造成開始」
周辺の木々や岩を生かし【地形を利用】した舞台、持ち込んだ音響と照明を設営します(【メカニック】)。 「スクリーンもあった方が良さそうですね」 『飛行サーチドローン』をカメラに【撮影】、電脳魔術で空間展開したモニターに舞台を映し出しましょう。 「最後は座席ですね」
天然の木材を切り出した天板、毛布とヒーターユニットを組み合わせた座席。人はそれを“炬燵席”と呼ぶ……
「準備は万全ですね」
●サイボーグライブ!!
「魂喰らいとは不吉な名ですが……何するものぞ、ですわ!!」
「ステージライブならエンジニアにお任せください」
ドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)は簡略な粗末なステージにあがろうとした。
しかし、それを遮ったのは我等が全世界サイボーグ連盟がエンジニアであるクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)である。
「如何に素晴らしい芸と言えど、舞台が無ければ映えないと言うもの……」
鍛冶神の名を与えられたユーベルコードが解き放たれる。
念動力によってまるで生命を吹き込まれたが如く動き出す数々の資材や工具たち。
それらが簡素、あるいは粗末であったステージに生命を吹き込んでいく。
恐るべき速度、恐るべきパワー、恐るべきエンジニアによって今祭りの場は舞踏館、そしてライブステージと化した。
周囲の木々や岩、それらを排除することなく、空間に溶け込むような技は空間活用の匠ならでは。
さらに動き始めた工具たちが築き上げるもの、それは……。
なんと言うことでしょう、あっと言う間にライブステージの観客席が出来上がってしまったではありませんか。
ところどころに天然木材と毛布をこしらえたコタツがあるのも、コタツの王と呼ばれた匠ならではのもの。
劇的にビフォーアフターされてしまったライブステージ。
「準備は万全ですね」
「ええ、あとはわたくしにお任せくださいッ!!」
ドロレスが、そのライブステージに立つ。
ガカッ、と言う音が響き、ドロレスを照らすスポットライト。
色とりどりのペンライトが振り立てられる。
今や動員数数万の舞踏館と化した祭りの席は満席である。
一体どこから人がやってきたのか? それは気にしてはいけない。
ドロレスが口を開き、音を紡ぎ、韻を踏んで、歌い出す。
失われた蒼の星、美しき、けれど彼方に消えて失われた母なる大地。
それを讃え祀る穏やかな歌。
されど、その星は失われ、星を脱した船々たち。
互いの交流も途絶え、闇より襲いかかる銀河帝国軍。
その戦いに供える緊張と不安、それらを和らげて、そしてその内なる炎の意志を灯す歌。
出口の見えない闇をさまよう流浪の旅。
その中で戦い続けた先人たちがいた。
その武勇、その勇気、その意志は語り継がれ、受け継がれていく。
その誇り、それを歌い上げれば動員した観客も皆、唱和する。
大きなうねりと化した勇気ある歌を全員で歌い終わる。
あるのは爽やかな終端、そして燃え盛る勇気の炎。
「SSWの十人は、例えて言えば敗者復活戦からの返り咲き……この歌はその不屈の精神を支える歌なのです――――」
語り継がれた歌にこめられた意志。
それは確かにこの場にいる全てに伝わり、その炎の意志をともしたのだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『シュヴァルト』
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POW : プラント・イクリプス
肉体の一部もしくは全部を【植物】に変異させ、植物の持つ特性と、狭い隙間に入り込む能力を得る。
SPD : ダルウィテッド・バース
自身の【切断されると増殖する体質】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ : フォール・リユニオン
【花】から【花粉】を放ち、【死者と再会する幻覚】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:水島
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●魂喰らいの森、その奥へ
勇気の炎をともした猟兵たち。
魂と言う血肉を啜り喰らう森へと歩み出た彼ら。
それを阻むように、魂を喰らおうと無数の存在が押し寄せる。
されど、灯された炎の意志がそれを阻む。
有象無象では相手にはならぬ、そう見たのか。
その森を守るもの、森の番人。
その番人を守護する番人、森に喰らわれ、傀儡と化したもの。
この大陸を統べる王の種でありながら、大陸に存在する生態系に食われたもの。
竜なるものがその道を阻む。
カタリナ・エスペランサ
自分から不利に身を晒してくれるとは親切な事だね
その有利、遠慮なく活用させてもらおうか!
攻撃を確実に決める為にも敵の動きを《見切り》つつ、使うUCは【神狩りし簒奪者】。
まずは黒炎の《先制攻撃+範囲攻撃+属性攻撃+薙ぎ払い》を仕掛け牽制、同時に《2回攻撃》で《属性攻撃+クイックドロウ》の白雷槍を放って貫く炎と雷で隙を作ると同時に生じた影を《ハッキング》、縛鎖に変化させて拘束だね
影鎖が封じる異能ってのは特殊体質も例外じゃない、首尾よく決まれば増殖も強化も纏めて無効化できる筈さ。鎖に捕えている以上単純な身動きそのものもね
後は《早業+怪力+破魔》を発揮、《生命力吸収》で呪縛を維持しながら連撃を浴びせるよ
●セイクリッド・プレデター
「自分から不利に身を晒してくれるとは親切な事だねッ!!」
魂なき竜なる者、シュヴァルトはあえて自らの身を危険に晒す。
彼の竜は切断される事によって、その身を変質させ増殖させる。
それ故に無謀とも言える戦いに身を浸すのだ。
だが、しかし。
「生じた有利、遠慮なく活用させてもらうよッ!!」
黒き炎が放たれ、魂を血肉諸共啜ろうとした森の怪生物諸共シュヴェルトを焼く。
決して燃え尽きる事なく、万物万象を焼き続ける黒き炎の嵐。
それによって、シュヴェルトの行動範囲が狭められる。
継いで、叩きつけられるのは白き雷槍。
閃光が一瞬場に満ちる。その時点でその穂先はすでに突き立てられている。
その速度は光と同速、見えた時点ですでに回避は不可能な超神速。
雷槍がその身を貫き地面に縫い付けたと同時、シュヴェルトの影より黒よりも黒い鎖が生じる。
その鎖が、シュヴェルトの身を括り、締め上げ、拘束する。
動けなくなったシュヴェルト、その身をカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)が短刃で斬りつける。
斬撃音が響き、その身に傷が残るが、されど、その身は増える事もなかった。
「なんでかって顔してるね? あえて飛び出してきた。それがそもそもの間違いさッ!!」
その黒き縛鎖は、異能封じの縛鎖。
魔法も超能力も、そして、その特異体質すらも封じる理外の鎖。
それが、シュヴェルトの性質すら殺したのだ。
「ちょっと無謀が過ぎたねッ!!」
剣を閃かせ、再度斬撃が走り、シュヴェルトの身を傷つけていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
死之宮・謡
アドリブ歓迎
(未だメイド服姿の二人を連れて)
お腹空いたな…(さっき散々喰った)
まぁ良い…目の前に食事(※オブリビオンです)が来た…
ん?私、野菜は嫌い何だが…チッ、使えん塵共め…
死ね
【殺戮感染】発動…
枯渇の「呪詛」と超強力な除草剤(毒使い)を掛けたイレリアを「怪力」で振るって「なぎ払い」
取り合えず、魂だけでもくれたまえよ…ルディアとミラは好きにしていろ…無論、そのままの格好でな?
●何故かメイド
「……お腹すいたな……」
死之宮・謡(宵闇彼岸染・f13193)がぽつり、と呟いた。
それにぎょっとするのはメイド服姿の呼び出した二人。
え、あれだけ食べたのに、的な驚愕である。
そんなはらぺこモンスター・謡の前に現れたドラゴン。
「食材が来たぞ」
「お嬢様、あれは食材ではありません」
「あれはオブリビオンにございます」
「食えれば別に……。……ん? ……なんだ」
そうして現れたそれを見てさらに謡は落胆した。
そいつは植物を操るドラゴンだからである。
つまる所。
「野菜は嫌いだ……!!」
理不尽だなこいつ、と言う眼差しをするメイド二人。
その身の力を解き放ち、魔槍を振るう。
穂先にこめられた呪詛は枯渇。
そして膨大にぶちまけられた除草剤。
如何に魂喰らいの森であろうと、所詮は植物。
穂先を思い切り薙げば除草剤が飛び散り、森を枯らす。
そして魂を喰らうからにはそれは生命のある証左。
殺せば殺すほどに力の増す状態の謡が生命ある植物を殺せばどうなるか。
「死ね」
無造作に振るった拳がシュヴェルトに突き刺さり、その巨体が数mは浮き上がり、顎の骨が容易に砕ける。
その真紅の瞳を光らせながら、謡は見下した。
「野菜は嫌いだ」
ひどい。
大成功
🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎
「植物というのなら燃やしてくれましょうか」
【POW】
「CODE:CERBERUS。焼却開始」
アームドフォートから焼夷弾を放ち敵を燃やします。
「これが紡がれし炎の意志でしょうか」
ドロレスさんが足止めしてくれている間に、周囲の植物を焼き尽くすとしましょう。
●UC対抗
「植物の持つ特性……有機物であるということ、つまりは燃えるということですね」
特性を逆用し、入り込むであろう周囲の隙間ごと燃やしましょう。 森が邪悪なものであれば、森林火災も辞さない覚悟です。
他猟兵が巻き込まれるようであれば炎をコントロールして周囲から消しておきます。
ドロレス・コスタクルタ
【全世界サイボーグ連盟】で参加 アドリブ&絡み歓迎 WIZ対抗
「わたくし独りでは打倒する手段が思いつきませんが、幸いなことに独りではありませんので、時間を稼がせて頂きますわ!」
クネウス様の攻撃まで精々派手に飛び回って敵を引き付けますわ。
二丁拳銃を撃ちながらUCを起動し撒かれる花粉と花粉の元となる花を腐食属性のナノマシンで腐らせていく。地面と同化し隆起させ土壁を作り花粉の飛散を防ぎつつ、防御の盾として利用。またシュヴァルトの移動を妨害する壁としても使う。
【戦闘情報・地形の利用・見切り・フェイント】で森の木々の位置等地形を把握して花粉から逃げ、逃げきれない花粉は【オーラ防御】で防ぐ。
●これから森を燃やそうぜ
襲いかかる植物の群れ、昆虫の群れ、そして、そこに飲み込まれし龍骸。
その四方八方からの攻撃を、ドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)はその自身の性能を生かして交わし続けていた。
手にした二挺拳銃、そこから放たれるナノマシン群を内包した弾丸。
それがばら撒かれる花粉と、その元となる花、そして襲いかかる敵全てを腐食させていく。
しかし、それだけではあまりにも攻撃の手に欠けていた。
だが、しかし――――。
「わたくし独りでは硬直状態になり、いずれは体力の差で負けていたでしょう……!!」
さらなる弾丸が放たれ、弾痕を刻み、ナノマシンがそれを腐食させる。
襲いかかる物量は減りはすれど、再度増えて、拮抗は変わらない。
「ですが、幸いな事にわたくし、独りではありませんの!!」
その背後、我等が全世界サイボーグ連盟がエンジニアがその武装を装填していた。
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)その人である。
装填された弾頭、それはナパームだとか焼夷弾だとか言われる地獄の炎である。
「CODE:CERBERUS」
弾丸に装填された全てを焼き尽くすと言う強い意志。
決して何者も残さぬと言う燃え上がる炎。
それがアームドフォート、その砲口から放たれる。
着弾、同時、閃光。
燃え盛る蒼き炎が植物群や昆虫群ごと花粉、花、そして龍花ごと焼き尽くす。
「植物の持つ特性……有機物であると言う事」
それは即ちの所、燃えると言う事他ならない。
ここには不燃体は存在しえない。
ましてやここは魂を喰らい、血肉をすする邪悪な森。
ここが燃え尽きて誰が困ると言うのか、否、困らない。
ドロレスが放ち、腐食して腐臭を放っている昆虫や花々たちもまた全て等しく青い炎の中に飲み込まれて消えていく。
そして、それは龍花とて例外ではない。
燃え盛る炎、それを振り払おうとしてもその骸が龍花、植物であり、有機物である以上逃れる術はない。
断末魔の叫びを響かせながら、その炎が全身を燃やしていく。
しかし、それでもその瞳に戦意は消える事はなかった。
「チェックメイト、ですわ!!」
ドロレスの構えた拳銃、そこより放たれた破壊の意志。
それがシュヴェルトの頭蓋を撃ち抜き、魂無き器、その中枢部が破壊される。
その巨躯が力尽き、大地に沈み、森の番人、その一つがここに朽ちたことを証明していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『騎士竜アシド』
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POW : ネイル・ジャベリン
【右腕】から【無限に出現する槍】を放ち、【磔にする事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : ナイツ・サンクチュアリ
【強制的に1対1の戦闘にする結界】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : ビハインド・キック
【背中】を向けた対象に、【後ろ脚からの蹴り】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:朝梟
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「アルト・カントリック」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●騎士龍降臨
森の番人その一つは崩れ落ちた。
燃え盛る蒼き炎に巻かれながら一匹の龍が現れる。
これこそが森の最後の番人。
そして、森の有する最強戦力。
この番人を駆逐し、その心臓に埋められた核。
それをえぐり取らねば如何に蒼炎に包まれた森と言えど再生は必死。
猟兵たちが、この番人に挑まねばならないのは最早必定である。
カタリナ・エスペランサ
騎士の竜……竜の騎士?
残念だね。森の囚人でさえなければお話も聞きたかったんだけど
手向け代わりだ、猟兵カタリナ・エスペランサが一戦お相手願おうか!
一騎討ち上等、こっちも最速の手札で相手になるよ!
《第六感+戦闘知識+見切り》の先読みを駆使、体格差を埋める為にも《空中戦+ダンス》の要領で機動力の利をフル活用だね
高速連撃には回避と《武器受け・武器落とし》を使い分けて対処かな
使用UC【閃紅散華】に《2回攻撃》を重ねて18倍速
《早業+怪力》に《属性攻撃》の紅雷による強化も乗せて斬撃と蹴技を軸に攻め立てていこう
戦いながら《情報収集+学習力》で見切りの精度を向上、最後は《残像》で攪乱して渾身の一撃を叩き込む!
●最速のジョーカー
「騎士の……竜?」
あるいは、竜の騎士と呼称するべきか。
森の番人、否、森に喰らわれ番人に仕立て上げさせられた。
それだけを見れば、最早それは森の囚人とでも言うべき存在。
「話が出来たらしたかったけれど……」
騎士竜アシドは、理性なき咆哮をあげる。
最早そこにいるのは、森に食われ、森に使われるだけの憐れな竜騎。
その白刃を抜き払い、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は構える。
「手向け代わりだ、猟兵カタリナ・エスペランサが一戦お相手願おうか!」
その名乗り口上に呼応したか、激しく雄叫びをあげ、アシドはその槍と剣を叩きつけ合い、自らを鼓舞する。
まるで、いざ参る、とも言わんばかりの戦意と共に。
時空が歪み、空間がひずむ。
作り上げられたるはただ、一対一、一騎打ちを強いるだけの空間。
その足が大地を叩き、超高速の突撃が放たれる。
刺突が、短剣によって跳ね上げられ、その質量突撃は外された。
アシドはその眼で虚空を見上げる。
跳ね上げる勢いと同時に高く跳躍したカタリナは、その翼を広げ空を舞ったのだ。
「こっちも最速の手札を切る……ッ!!」
短剣に、赤き雷が迸り、雷刃と化す。
同時、翼が空を打ち、一気にその身が加速する。
魔力を吹き出す事による加速、重力による加速度。
その全てを費やした文字通りの最速。
放たれた紅雷の刃を、剣がはねのける。
返し刃とばかりに突きこまれた槍の穂先、それを横から蹴りが跳ね上げた。
アシドの超高速攻撃に対して、カタリナも応えるように斬撃、蹴撃、散った羽に魔力をこめて放つ弾丸、ペンダントから放つ光閃。
それら全てを費やした乱舞。
アシドの剣と槍が跳ね上げられた刹那、僅かな、ほんの一瞬にしか過ぎない隙。
「貰い受けるッ!!」
振るった紅雷の刃が、その胴体を引き裂き、傷口を灼いた瞬間。
コロセウムの制約が維持出来ずにほどかれた。
大成功
🔵🔵🔵
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
アドリブ&絡み歓迎
「此の身は鋼にして人類の盾!」
【POW】
●UC対抗 「磔にされようと……」
敵のUCを抵抗せずに受け入れます。
囮ぐらいにはなるでしょう。
●戦闘
「始点はその『右腕』ですか」 アームドフォートを自動【操縦】モードに変更、中距離戦で戦闘。
砲身さえ相手の『右腕』を向いていれば拘束されようと問題ありません。
「奇しくも森林火災を起こした分、邪魔な障害物がなく狙いやすいですね」 「CODE:ORION。一点集中、破壊させて頂きます」
『右腕』狙いで攻撃、ドロレスさん(f12180)と合わせ体勢崩しを狙います。 核は料理の出来る方に任せるとしましょうか。
ドロレス・コスタクルタ
【全世界サイボーグ連盟】で参加 アドリブ&絡み歓迎 POW対抗
「死地に活路を見出します!」 ナノマシン群を操り両腕に戦闘用ガントレット・ポテスタースを形成装着。格闘戦を仕掛ける。
【残像・戦闘情報・フェイント・見切り】で可能な限り効率的に敵UCを躱し【オーラ防御・怪力・武器受け】を生かし敵の二刀流を手甲で弾き返しつつ、まずは時間稼ぎと注意を引くことに専念。
味方の攻撃とタイミングを合わせ【鎧砕き・捨て身の一撃】でUC発動。特大の慣性力を持たせた渾身の一撃を叩き込む。
「全身金属鎧が頑丈でも、質量と衝撃による攻撃を防げますかしら!?」
核は持ち帰って料理の腕が確かな方に調理してもらいます。
●此の身は鋼にして人類の盾、此の身は鉛にして人類の矛
騎士竜アシドが放つ無限の鋼、無限の槍、無限の矛。
それが焦土と化してなおも蠢く森の中。
そこに存在する一人の鋼に向けて放たれる。
甲高い音をあげ、装甲板より火花が散る。
「此の身は――――」
クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は装備した装甲と、纏う鋼にてその無限の槍を受け止める。
たとえその身が磔にされようとも、その身は鋼。
「鋼にして――――!!」
そして、それは母なる星を失った彷徨い人。
彼らの前に立ち、その一身で総てを受け止める為の鋼。
「人類の盾ッ!!」
決してその不屈の鋼は打ち砕かれぬ。
たとえ、それが星々を打ち砕く一撃であったとしても、その鋼は決して朽ちず、砕けず、毀れず。
「始点はその右腕と見ました――――!!」
たとえ、その身を拘束され、手足がびくともせずとも問題はない。
その身は鋼であり、そして人類の辿り着いた叡智、その最先端。
自律稼働するアームドウォートが、装備者の意志・状況とは無関係にその砲身を右腕に向け、集中砲火を始める。
「死地に活路を見出す……それもまた戦術です!!」
その声に呼応するように、ナノマシン群が動き出す。
ドロレス・コスタクルタ(ルビーレッド・f12180)が、その両腕に戦闘用のガントレット『ポテスタース』を形成し、装着する。
クネウスの集中砲火、それによって吐き出される無限の矛。
されど、それは今有限の槍と化した。
なれば、その物量もまた有限、ドロレスたち無敵のサイボーグに演算出来ない理由は存在しない。
「クネウスさんッ!!」
ドロレスがその腕で弾き飛ばした有限の鋼、その槍が弾き飛ばされる。
その弾け飛んだ槍が、拘束具と化した槍に突き立ち、クネウスの拘束に綻びを生み出す。
一秒にも満たぬ瞬間、閃光のような一瞬。
クネウスの背のブースターが火を噴いて一気に加速する。
押し寄せる怒涛の矛は無敵の鋼が食い止める。
「CODE:ORION――――!!」
「CODE INPUT……叩き潰せ、なにもかも――――!!」
重力慣性制御によって質量が増大化した鋼の拳の一撃。
ブーストから突きつけられた巨大砲、その砲口が右腕に突きつけられた。
同時、ゼロ距離から放たれるはリボルビングバスターキャノン。
そして、超質量と化したガントレット・インパクト。
互いに互い、超威力の一撃が騎士竜アシドの右腕に集中し、その右腕を肩口からねじ切って吹き飛ばした。
大成功
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死之宮・謡
アドリブ歓迎
二人とも、行くぞ…旨いらしいからな…じゅるり(矢張り食べようとしている)
おや?此奴自体も喰えるんじゃ…
【天燐血統装具】励起開始
頽廃の「呪詛」を血に纏い
ストライフを「怪力」で振るって「2回攻撃」の「鎧砕き」
侵蝕の黒風(全力魔法・属性攻撃:風・闇)を吹かせて周囲ごと攻撃
序に無色無臭の神経性の猛毒ガスを散布(毒使い)
●暴食の化身
「よし、二人とも。いいな、あの核だ」
死之宮・謡(宵闇彼岸染・f13193)は飢えていた。
別に餓死しそうとかそういうわけではない。
戦闘狂いである彼女は戦闘に飢えていた……と言うわけではない。
純粋に、なんか目の前の珍味に飢えていた。
「旨いらしいからな……」
じゅるり、と溢れそうになる唾液を啜りとる。
メイド二名は、そっと顔を覆い小さく首を振った。
だめだこいつ、早くなんとかしないと。
「……ふむ、そういえばこいつも竜」
なればこいつは竜肉と言う事になる。
つまり、辿り着いた結論はただ一つ。
「此奴自体も喰える……!?」
メイド二名は頭を抱えて首を振った。
だめだこいつ、早くなんとかしないと。
天穹なる血戦存在と化した謡はその身に呪詛を纏う。
血に濡れた大剣、それを片手で有するはどれほどの怪力か。
騎士竜アシドの繰り出した力強い四脚での踏みつけるかの如き蹴りを、その大剣の剣身が受け止める。
ヒビ一つ入らぬそれを返し刃で振るえば、前二つが切り落とされ、砕かれその身が地に蹲る。
だが、それを許さぬと言わんばかりに拳で打ち上げ、かちあげながら、謡は黒い風を纏う。
焦土と化しながらもいまだに蠢き、血肉を喰らおうとする森の生命。
それらが黒い風に飲まれ、ぼろぼろ、と崩れ落ちる。
騎士竜とて例外ではない。
「さあ、さっさと食われろ」
返す刃がその首を叩き落とし、動かなくなったその骸。
心臓に手が突き入れられ、えぐり出されたのは森の核。
されど、核を引き抜かれど、その骸はいまだ生きていた。
生きていたが、それも最早瀕死。
「さらばだ」
大剣が、その瀕死の竜身に叩きつけられ、その身を左右に別った。
そして、森の番人は死に絶え魂喰らいの森は死んだ。
目的はここになった。
「二人とも、さっさと料理するんだ!! あ、此奴もな!!」
屠った者はそんなもの自体に関心など欠片もなかったが。
大成功
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